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特許7117427共有通信媒体上での共存のためのアクセス端末間のアンブロッキングおよび拡張競合
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-03
(45)【発行日】2022-08-12
(54)【発明の名称】共有通信媒体上での共存のためのアクセス端末間のアンブロッキングおよび拡張競合
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20220804BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20220804BHJP
   H04W 72/14 20090101ALI20220804BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220804BHJP
   H04W 72/08 20090101ALI20220804BHJP
【FI】
H04W72/12 150
H04W16/14
H04W72/14
H04W72/04 131
H04W72/08 110
【請求項の数】 19
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021109946
(22)【出願日】2021-07-01
(62)【分割の表示】P 2018510863の分割
【原出願日】2016-08-31
(65)【公開番号】P2021158700
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2021-07-05
(31)【優先権主張番号】62/212,344
(32)【優先日】2015-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/250,765
(32)【優先日】2016-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/212,096
(32)【優先日】2015-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】アーメド・カメル・サデク
(72)【発明者】
【氏名】ナチアッパン・バリーアッパン
(72)【発明者】
【氏名】タメル・アデル・カドウス
(72)【発明者】
【氏名】チラグ・スレシュバイ・パテル
(72)【発明者】
【氏名】タオ・ルオ
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-528033(JP,A)
【文献】国際公開第2014/200951(WO,A2)
【文献】Alcatel-Lucent Shanghai Bell, Alcatel-Lucent,UL LBT and DL/UL Frame Structure for LAA[online],3GPP TSG-RAN WG1#82 R1-154574,2015年08月25日
【文献】Samsung,Discussion on Category 2 LBT for UL transmission[online],3GPP TSG-RAN WG1#82 R1-154138,2015年08月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法において、
アクセスポイントにより予約された通信媒体上の送信機会の継続時間内でのアップリンク送信のために、リソースの第1のセットのための第1のスケジューリング許可を第1のアクセス端末に送ることと、
前記通信媒体上の前記送信機会の前記継続時間内でのアップリンク送信のために、リソースの第2のセットのため第2のスケジューリング許可を第2のアクセス端末に送ることと、
前記リソースの第1のセットおよび前記リソースの第2のセット内に、または、前記リソースの第1のセットと前記リソースの第2のセットの間に、前記第1のアクセス端末および前記第2のアクセス端末を含む複数のアクセス端末間のアクセス端末競合のための一連の再競合ギャップをスケジュールすることと、
前記一連の再競合ギャップの各々の中に、前記通信媒体上でのアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化することとを含み、
前記再競合ギャップの対応するスケジュールが、前記第1のスケジューリング許可または前記第2のスケジューリング許可のうちの少なくとも1つ中に含まれ、
前記一連の再競合ギャップは、前記アクセスポイントにより予約された前記通信媒体の前記送信機会の前記継続時間に含まれている通信方法。
【請求項2】
通信方法において、
第1のアクセス端末において、アクセスポイントにより予約された通信媒体上の送信機会(TXOP)の継続時間内でのアップリンク送信のために前記第1のアクセス端末に割り振られたリソースの第1のセットを割り振る第1のスケジューリング許可を受信し、前記TXOPの前記継続時間内に、前記第1のアクセス端末を含む複数のアクセス端末によるアップリンク送信がスケジュールされ、前記第1のスケジューリング許可は、アップリンク送信のために割り振られた第1の複数のサブフレームと、前記複数のアクセス端末間のアクセス端末競合のための少なくとも1つの再競合ギャップとを含み、前記少なくとも1つの再競合ギャップのそれぞれは、サブフレームより短いことと、
前記第1のアクセス端末によって、前記少なくとも1つの再競合ギャップのうちの1つの中で、前記通信媒体へのアクセスを求めて競合することと、
前記競合することに基づいて、前記リソースの割り振られた第1のセットを介して、前記第1のアクセス端末からアップリンクトラフィックを選択的に送信することとを含み、
前記少なくとも1つの再競合ギャップは、前記アクセスポイントにより予約された前記通信媒体の前記TXOPの前記継続時間に含まれている通信方法。
【請求項3】
前記第1のスケジューリング許可が、前記アクセスポイントから受信され、
少なくとも1つの再競合ギャップを含む第2のスケジューリング許可が、前記アクセスポイントにより、前記複数のアクセス端末のうちの第2のアクセス端末に提供され、
前記第1のアクセス端末により競合することは、
前記第2のアクセス端末によるアップリンク送信と、前記第1のアクセス端末により送信されるアップリンクトラフィックとの間に配置される前記第1のスケジューリング許可の前記少なくとも1つの再競合ギャップ中で、前記通信媒体へのアクセスを求めて、前記第1のアクセス端末によって、競合することを含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第1のスケジューリング許可は、前記少なくとも1つの再競合ギャップの間に、前記通信媒体上でのアップリンク通信を無音化するための指示を含む請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記スケジューリング許可を受信することが、第1の送信機会(TXOP)に、前記第1のスケジューリング許可を受信することを含み、
前記アップリンク送信のために割り振られた第1の複数のサブフレームと、前記少なくとも1つの再競合ギャップとは、将来のTXOPにおいて時間周波数リソースを含む請求項2記載の方法。
【請求項6】
前記第1のスケジューリング許可が、複数の送信機会(TXOP)に渡って前記第1のアクセス端末に次回の時間および周波数リソースを割り振る請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記第1のスケジューリング許可が、変調およびコーディング方式の指示をさらに含む請求項2記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの再競合ギャップは、第2のスケジューリング許可のタイミングオフセットに基づいて構成されている請求項2記載の方法。
【請求項9】
前記選択的に送信することが、
前記競合することが成功したことに応答して、前記リソースの割り振られた第1のセットを介して、前記アップリンクトラフィックを送信することと、
前記競合することが失敗したことに応答して、前記リソースの割り振られた第1のセットを介して、前記アップリンクトラフィックを送信するのを控えることとを含む請求項2記載の方法。
【請求項10】
前記競合することが、
前記リソースの割り振られた第1のセットの第1のインスタンスのために前記通信媒体へのアクセスを求めて競合することと、
前記リソースの割り振られた第1のセットの第2のインスタンスのために前記通信媒体へのアクセスを求めて再競合することとを含む請求項2記載の方法。
【請求項11】
アクセス端末において、
メモリと、
ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されているアンテナと、
前記アンテナおよび前記メモリに結合されているプロセッサとを具備し、
前記プロセッサは、
アクセスポイントにより予約された通信媒体上の送信機会(TXOP)の継続時間内でのアップリンク送信のために前記アクセス端末に割り振られたリソースの第1のセットを割り振る第1のスケジューリング許可を受信し、前記TXOPの前記継続時間内に、前記アクセス端末を含む複数のアクセス端末によるアップリンク送信がスケジュールされ、前記第1のスケジューリング許可は、アップリンク送信のために割り振られた第1の複数のサブフレームと、前記複数のアクセス端末間のアクセス端末競合のための少なくとも1つの再競合ギャップとを含み、前記少なくとも1つの再競合ギャップのそれぞれは、サブフレームより短いようにと、
前記少なくとも1つの再競合ギャップのうちの1つの中で、前記通信媒体へのアクセスを求めて競合するようにと、
前記競合することに基づいて、前記リソースの割り振られた第1のセットを介して、アップリンクトラフィックを選択的に送信するように構成され、
前記少なくとも1つの再競合ギャップは、前記アクセスポイントにより予約された前記通信媒体の前記TXOPの前記継続時間に含まれているアクセス端末。
【請求項12】
前記第1のスケジューリング許可が、前記アクセスポイントから受信され、
少なくとも1つの再競合ギャップを含む第2のスケジューリング許可が、前記アクセスポイントにより、前記複数のアクセス端末のうちの第2のアクセス端末に提供され、
前記競合は、
前記第2のアクセス端末によるアップリンク送信と、前記アクセス端末により送信されるアップリンクトラフィックとの間に配置される前記第1のスケジューリング許可の前記少なくとも1つの再競合ギャップ中で、前記通信媒体へのアクセスを求めての競合を含む請求項11記載のアクセス端末。
【請求項13】
前記第1のスケジューリング許可は、前記少なくとも1つの再競合ギャップの間に、前記通信媒体上でのアップリンク通信を無音化するための指示を含む請求項11記載のアクセス端末。
【請求項14】
前記スケジューリング許可を受信することは、第1の送信機会(TXOP)に、前記第1のスケジューリング許可を受信するように、前記プロセッサをさらに構成することを含み、
前記アップリンク送信のために割り振られた第1の複数のサブフレームと、前記少なくとも1つの再競合ギャップとは、将来のTXOPにおいて時間周波数リソースを含む請求項11記載のアクセス端末。
【請求項15】
前記第1のスケジューリング許可が、複数の送信機会(TXOP)に渡って前記アクセス端末に次回の時間および周波数リソースを割り振る請求項14記載のアクセス端末。
【請求項16】
前記第1のスケジューリング許可が、変調およびコーディング方式の指示をさらに含む請求項11記載のアクセス端末。
【請求項17】
前記少なくとも1つの再競合ギャップは、第2のスケジューリング許可のタイミングオフセットに基づいて構成されている請求項11記載のアクセス端末。
【請求項18】
前記選択的に送信することが、
前記競合することが成功したことに応答して、前記リソースの割り振られた第1のセットを介して、前記アップリンクトラフィックを送信するようにと、
前記競合することが失敗したことに応答して、前記リソースの割り振られた第1のセットを介して、前記アップリンクトラフィックを送信するのを控えるように、前記プロセッサをさらに構成することとを含む請求項11記載のアクセス端末。
【請求項19】
前記競合することが、
前記リソースの割り振られた第1のセットの第1のインスタンスのために前記通信媒体へのアクセスを求めて競合するようにと、
前記リソースの割り振られた第1のセットの第2のインスタンスのために前記通信媒体へのアクセスを求めて再競合するように、前記プロセッサをさらに構成することとを含む請求項11記載のアクセス端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、各々が本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2015年8月31日に出願された「Inter-Access Terminal Unblocking for Co-Existence on a Shared Communication Medium」と題する米国仮出願第62/212,096号、および2015年8月31日に出願された「Enhanced Contention Modes for Co-Existence on a Shared Communication Medium」と題する米国仮出願第62/212,344号の利益を主張する。
【0002】
[0002]本開示の態様は、一般に、電気通信(telecommunications)に関し、より詳細には、共有通信媒体などにおける動作に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信システムは、音声、データ、マルチメディアなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムである。そのような多元接続システムの例としては、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムなどがある。これらのシステムは、しばしば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって提供されたロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって提供されたウルトラモバイルブロードバンド(UMB)およびエボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、電気電子技術者協会(IEEE)によって提供された802.11などの仕様に準拠して展開される。
【0004】
[0004]セルラーネットワークにおいて、「マクロセル」アクセスポイントは、ある地理的エリアにわたって多数の(a large number of)ユーザに接続性およびカバレージを提供する。マクロネットワーク展開は、地理的領域にわたって良好なカバレージを提供するために慎重に計画、設計、および実装される。住居およびオフィスビルのためなど、屋内または他の特定の地理的カバレージを改善するために、追加の「スモールセル」、典型的には、低電力アクセスポイントが従来のマクロネットワークを補うために最近展開され始めている。スモールセルアクセスポイントはまた、増分キャパシティの増大(incremental capacity growth)、よりリッチなユーザエクスペリエンスなどを提供し得る。
【0005】
[0005]スモールセルLTE動作は、たとえば、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)技術によって使用される無認可国家情報インフラストラクチャ(U-NII)帯域などの無認可周波数スペクトルに拡張されている。スモールセルLTE動作のこの拡張は、LTEシステムのスペクトル効率、したがって容量を増加させるように設計されている。しかしながら、それは、同じ無認可帯域、特に(most notably)、一般に「Wi-Fi(登録商標)」と呼ばれるIEEE 802.11x WLAN技術を一般に利用する他の無線アクセス技術(RAT)の動作をも侵し(encroach on)得る。
【発明の概要】
【0006】
[0006]以下の概要は、単に本開示の様々な態様の説明の助けとするために提供される概要であり、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供されるものである。
【0007】
[0007]一例では、通信方法が開示される。本方法は、たとえば、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第1のセットのために第1のアクセス端末に第1のスケジューリング許可を送ることと、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第2のセットのために第2のアクセス端末に第2のスケジューリング許可を送ることと、リソースの第1のセットおよびリソースの第2のセット内に、またはリソースの第1のセットとリソースの第2のセットの間にアクセス端末競合のための一連の再競合ギャップをスケジュールすることと、ここにおいて、再競合ギャップの対応するスケジュールは、第1のスケジューリング許可または第2のスケジューリング許可のうちの少なくとも1つ中に含まれる、一連の再競合ギャップの各々中に通信媒体上でのアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化することとを含み得る。
【0008】
[0008]別の例では、通信装置が開示される。本装置は、たとえば、少なくとも1つのトランシーバと、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合された少なくとも1つのメモリとを含み得る。少なくとも1つのトランシーバは、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第1のセットのために第1のアクセス端末に第1のスケジューリング許可を送ることと、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第2のセットのために第2のアクセス端末に第2のスケジューリング許可を送ることとを行うように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのメモリとは、リソースの第1のセットおよびリソースの第2のセット内に、またはリソースの第1のセットとリソースの第2のセットの間にアクセス端末競合のための一連の再競合ギャップをスケジュールすることと、再競合ギャップの対応するスケジュールは、第1のスケジューリング許可または第2のスケジューリング許可のうちの少なくとも1つ中に含まれる、一連の再競合ギャップの各々中に通信媒体上でのアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化することとを行うように構成され得る。
【0009】
[0009]別の例では、別の通信装置が開示される。本装置は、たとえば、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第1のセットのために第1のアクセス端末に第1のスケジューリング許可を送るための手段と、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第2のセットのために第2のアクセス端末に第2のスケジューリング許可を送るための手段と、リソースの第1のセットおよびリソースの第2のセット内に、またはリソースの第1のセットとリソースの第2のセットの間にアクセス端末競合のための一連の再競合ギャップをスケジュールするための手段と、ここにおいて、再競合ギャップの対応するスケジュールは、第1のスケジューリング許可または第2のスケジューリング許可のうちの少なくとも1つ中に含まれる、一連の再競合ギャップの各々中に通信媒体上でのアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化するための手段とを含み得る。
【0010】
[0010]別の例では、一時的または非一時的コンピュータ可読媒体が開示される。本コンピュータ可読媒体は、たとえば、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第1のセットのために第1のアクセス端末に第1のスケジューリング許可を送るためのコードと、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第2のセットのために第2のアクセス端末に第2のスケジューリング許可を送るためのコードと、リソースの第1のセットおよびリソースの第2のセット内に、またはリソースの第1のセットとリソースの第2のセットの間にアクセス端末競合のための一連の再競合ギャップをスケジュールするためのコードと、ここにおいて、再競合ギャップの対応するスケジュールは、第1のスケジューリング許可または第2のスケジューリング許可のうちの少なくとも1つ中に含まれる、一連の再競合ギャップの各々中に通信媒体上でのアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化するためのコードとを含み得る。
【0011】
[0011]別の例では、別の通信方法が開示される。本方法は、たとえば、アクセスポイントからアクセス端末において、通信媒体上でのアップリンク送信のためにアクセス端末にリソースのセットを割り振るスケジューリング許可を受信することと、アクセス端末によって、スケジューリング許可に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合することと、アクセス端末からアクセスポイントに、競合することに基づいてリソースの割り振られたセットを介してアップリンクトラフィックを選択的に送信することとを含み得る。
【0012】
[0012]別の例では、別の通信装置が開示される。本装置は、たとえば、少なくとも1つのトランシーバと、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合された少なくとも1つのメモリとを含み得る。少なくとも1つのトランシーバは、アクセスポイントからアクセス端末において、通信媒体上でのアップリンク送信のためにアクセス端末にリソースのセットを割り振るスケジューリング許可を受信するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのメモリとは、アクセス端末によって、スケジューリング許可に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合するように構成され得る。少なくとも1つのトランシーバは、アクセス端末からアクセスポイントに、競合することに基づいてリソースの割り振られたセットを介してアップリンクトラフィックを選択的に送信するようにさらに構成され得る。
【0013】
[0013]別の例では、別の通信装置が開示される。本装置は、たとえば、アクセスポイントからアクセス端末において、通信媒体上でのアップリンク送信のためにアクセス端末にリソースのセットを割り振るスケジューリング許可を受信するための手段と、アクセス端末によって、スケジューリング許可に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合するための手段と、アクセス端末からアクセスポイントに、競合することに基づいてリソースの割り振られたセットを介してアップリンクトラフィックを選択的に送信するための手段とを含み得る。
【0014】
[0014]別の例では、一時的または非一時的コンピュータ可読媒体が開示される。本コンピュータ可読媒体は、たとえば、アクセスポイントからアクセス端末において、通信媒体上でのアップリンク送信のためにアクセス端末にリソースのセットを割り振るスケジューリング許可を受信するためのコードと、アクセス端末によって、スケジューリング許可に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合するためのコードと、アクセス端末からアクセスポイントに、競合することに基づいてリソースの割り振られたセットを介してアップリンクトラフィックを選択的に送信するためのコードとを含み得る。
【0015】
[0015]別の例では、別の通信方法が開示される。本方法は、たとえば、通信媒体上での送信のために複数のアクセス端末をスケジュールすることと、スケジュールされているアクセス端末の数に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合するようにアクセスポイントのための1つまたは複数の競合パラメータを設定することと、1つまたは複数の競合パラメータに従ってアクセスポイントによって通信媒体へのアクセスを求めて競合することとを含み得る。
【0016】
[0016]別の例では、別の通信装置が開示される。本装置は、たとえば、少なくとも1つのトランシーバと、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合された少なくとも1つのメモリとを含み得る。少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのメモリとは、通信媒体上での送信のために複数のアクセス端末をスケジュールすることと、スケジュールされているアクセス端末の数に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合するようにアクセスポイントのための1つまたは複数の競合パラメータを設定することとを行うように構成され得る。少なくとも1つのトランシーバは、1つまたは複数の競合パラメータに従ってアクセスポイントによって通信媒体へのアクセスを求めて競合するように構成され得る。
【0017】
[0017]別の例では、別の通信装置が開示される。本装置は、たとえば、通信媒体上での送信のために複数のアクセス端末をスケジュールするための手段と、スケジュールされているアクセス端末の数に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合するようにアクセスポイントのための1つまたは複数の競合パラメータを設定するための手段と、1つまたは複数の競合パラメータに従ってアクセスポイントによって通信媒体へのアクセスを求めて競合するための手段とを含み得る。
【0018】
[0018]別の例では、別の一時的または非一時的コンピュータ可読媒体が開示される。本コンピュータ可読媒体は、たとえば、通信媒体上での送信のために複数のアクセス端末をスケジュールするためのコードと、スケジュールされているアクセス端末の数に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合するようにアクセスポイントのための1つまたは複数の競合パラメータを設定するためのコードと、1つまたは複数の競合パラメータに従ってアクセスポイントによって通信媒体へのアクセスを求めて競合するためのコードとを含み得る。
【0019】
[0019]添付の図面は、本開示の様々な態様の説明において助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】[0020]例示的なワイヤレスネットワーク環境を示すシステムレベル図。
図2】[0021]例示的な仮想時分割複信(TDD)フレーム構造を示す図。
図3】[0022]仮想TDDフレーム構造による例示的な非衝突許可方式を示す図。
図4】仮想TDDフレーム構造による例示的な非衝突許可方式を示す図。
図5】[0023]仮想TDDフレーム構造による例示的な階層衝突許可方式を示す図。
図6】[0024]仮想TDDフレーム構造上でのアップリンク遅延のための可能性および競合プロセスの一例を示す図。
図7】[0025]仮想TDDフレーム構造による積極的な競合の一例を示す図。
図8】[0026]仮想TDDフレーム構造による高度なスケジューリングの一例を示す図。
図9】[0027]本明細書で説明する技法による、通信の例示的な方法を示す流れ図。
図10】[0028]本明細書で説明する技法による、通信の別の例示的な方法を示す流れ図。
図11】[0029]本明細書で説明する技法による、通信の別の例示的な方法を示す流れ図。
図12】[0030]アクセスポイントとアクセス端末との例示的な構成要素をより詳細に示すデバイスレベル図。
図13】[0031]一連の相互に関係する機能モジュールとして表される例示的な装置を示す図。
図14】[0032]一連の相互に関係する機能モジュールとして表される別の例示的な装置を示す図。
図15】[0033]一連の相互に関係する機能モジュールとして表される別の例示的な装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[0034]本開示は、一般に、共有通信媒体上での動作のための共存技法に関する。実際には共有通信媒体のための時間ベースの競合方式の下でのアクセス端末間ブロッキングの可能性を低減するために、様々なスケジューリング許可方式および関連する技法とともに再競合ギャップが使用され得る。複数のアクセス端末は、それに応じて、同時に、直交周波数リソース上で、または所与の無線アクセス技術(RAT)によって提供される他の多重化技法に従って動作するのを許可され得る。一例として、一連の(a series of)再競合ギャップがあるがアクセス端末が同時にスケジュールされる非衝突許可方式が採用され得る。別の例として、アクセス端末が重複する時間および周波数リソースを用いてスケジュールされるが、階層的に優先順位が付けられる衝突許可方式が採用され得る。
【0022】
[0035]いくつかのアクセス端末に代わって(on behalf of)アクセスポイントが共有通信媒体へのアクセスを求めて競合する(contends for access)集中競合方式も、本明細書で提供する様々な拡張競合モードによって改善され得る。たとえば、アクセス端末による自律競合(autonomous contention)は、半永続的許可などの高度なスケジューリング許可によって容易にされ得る。これは、競合プロセス中のスケジューリング効率と比例公平性と両方を改善し得る。
【0023】
[0036]説明のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面で本開示のより具体的な態様を提供する。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、より関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている態様は詳細に説明されないことがあるか、または省略されることがある。
【0024】
[0037]以下で説明する情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体を通じて参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、特定の適用例、所望の設計、対応する技術などに一部応じて、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁気粒子、光場もしくは光粒子、またはそれらの任意の組合せによって表現され得る。
【0025】
[0038]さらに、多くの態様について、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに関して説明する。本明細書で説明する様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、あるいは両方の組合せによって実装され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明する態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形式は、たとえば、説明するアクションを実行する「ように構成された論理」として実施され得る。
【0026】
[0039]図1は、「1次」無線アクセス技術(RAT)システム100と「競合」RATシステム150とを含む例として示される例示的なワイヤレスネットワーク環境を示すシステムレベル図である。各システムは、様々なタイプの通信(たとえば、音声、データ、マルチメディアサービス、関連する制御シグナリングなど)に関係する情報を含めて、概してワイヤレスリンクを介して受信および/または送信することが可能な異なるワイヤレスノードから構成され得る。1次RATシステム100は、ワイヤレスリンク130を介して互いに通信しているアクセスポイント110とアクセス端末120とを含むものとして示されている。競合RATシステム(competing RAT system)150は、別個の(separate)ワイヤレスリンク132を介して互いに通信している2つの競合ノード152を含むものとして示されており、1つまたは複数のアクセスポイント、アクセス端末、あるいは他のタイプのワイヤレスノードを同様に含み得る。一例として、1次RATシステム100のアクセスポイント110とアクセス端末120とは、ロングタームエボリューション(LTE)技術に従ってワイヤレスリンク130を介して通信し得、一方、競合RATシステム150の競合ノード152は、Wi-Fi技術に従ってワイヤレスリンク132を介して通信し得る。図示されたエンティティは説明のために示したにすぎず、各システムが、地理的領域全体にわたって分散される任意の数のワイヤレスノードをサポートし得ることを諒解されよう。
【0027】
[0040]別段に記載されていない限り、「アクセス端末」および「アクセスポイント」という用語は、任意の特定のRATに特有のものまたは任意の特定のRATに限定されるものではない。概して、アクセス端末は、ユーザが通信ネットワークを介して通信することを可能にする任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、パーソナルコンピュータ、サーバ、エンターテインメントデバイス、モノのインターネット(IOT)/すべてのインターネット(IOE)対応デバイス、車載通信デバイスなど)であり得、異なるRAT環境において、代替的に、ユーザデバイス(UD)、移動局(MS)、加入者局(STA)、ユーザ機器(UE)などと呼ばれることがある。同様に、アクセスポイントは、アクセスポイントが展開されるネットワークに応じてアクセス端末と通信する際に1つまたはいくつかのRATに従って動作し得、代替的に、基地局(BS)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)などと呼ばれることがある。そのようなアクセスポイントは、たとえば、スモールセルアクセスポイントに対応し得る。「スモールセル」は、概して、フェムトセル、ピコセル、マイクロセル、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント、他の小カバレージエリアアクセスポイントなどを含み得るか、あるいはそれらのように呼ばれる低出力アクセスポイントのクラスを指す。スモールセルは、マクロセルカバレージを補うために展開され得、これは、近傍内の数ブロックまたは地方環境における数平方マイルをカバーし、それによって、改善されたシグナリング、増分キャパシティの増大、よりリッチなユーザエクスペリエンスなどをもたらし得る。
【0028】
[0041]図1に戻ること、1次RATシステム100によって使用されるワイヤレスリンク130と競合RATシステム150によって使用されるワイヤレスリンク132とが共有通信媒体140を介して動作し得る。このタイプの通信媒体は、(たとえば、1つまたは複数のキャリアにわたって1つまたは複数のチャネルを包含する(encompassing))1つまたは複数の周波数、時間、および/または空間通信リソースから構成され得る。一例として、通信媒体140は、無認可周波数帯域の少なくとも一部分に対応し得る。異なる認可周波数帯域が(たとえば、米国の連邦通信委員会(FCC)などの政府機関によって)いくつかの通信のために予約されているが、いくつかのシステム、特に、スモールセルアクセスポイントを採用するシステムは、Wi-Fiを含むWLAN技術によって使用される無認可国家情報インフラストラクチャ(U-NII)帯域などの無認可周波数帯域に動作を拡張している。
【0029】
[0042]通信媒体140の共用により、ワイヤレスリンク130とワイヤレスリンク132との間のクロスリンク干渉の可能性がある。さらに、いくつかのRATおよびいくつかの管轄(jurisdictions)は、通信媒体140へのアクセスを求める競合または「リッスンビフォアトーク(LBT)」を必要とし得る。一例として、クリアチャネルアセスメント(CCA)プロトコルが使用され得、ここで、各デバイスは、それ自体の送信のための通信媒体を占有(seizing)(し、場合によっては予約)する前に、媒体感知(medium sensing)を介して、共有通信媒体上での他のトラフィックの不在を検証する。いくつかの設計では、CCAプロトコルは、それぞれ、RAT内トラフィックおよびRAT間トラフィックに通信媒体を譲歩する(yielding)ための別個の(distinct)CCAプリアンブル検出(CCA-PD)機構およびCCAエネルギー検出(CCA-ED)機構を含み得る。欧州通信規格協会(ETSI)は、たとえば、無認可周波数帯域などの、ある通信媒体上でそれらのRATにかかわらずすべてのデバイスを求める競合(contention for all devices regardless of their RAT)を要求する。
【0030】
[0043]以下でより詳細に説明するように、アクセスポイント110および/またはアクセス端末120は、上記で簡単に説明したアクセス端末間アンブロッキングおよび高度競合技法を提供するかあるいはそれをサポートするために本明細書の教示に従って様々に構成され得る。たとえば、アクセスポイント110は、媒体アクセスマネージャ112を含み得、アクセス端末120は、媒体アクセスマネージャ122を含み得る。媒体アクセスマネージャ112および/または媒体アクセスマネージャ122は、通信媒体140へのアクセスを管理するために様々な方法で構成され得る。
【0031】
[0044]図2に、アクセスポイント110/アクセス端末120と競合RATシステム150との間での競合ベースのアクセスを容易にするために通信媒体140上の1次RATシステム100のために実装され得る例示的な仮想時分割複信(TDD)フレーム構造を示す。説明のために、アクセスポイント110は、例として、アクセス端末220および222として示されている追加のアクセス端末にも通信サービスを提供するものとして示されている。
【0032】
[0045]図示のフレーム構造は、システムフレーム番号(SFN)数霊術(numerology)に従って番号付けされ(SFN N、N+1、N+2など)、それぞれのサブフレーム(SF)に分割され、同じく参照のために番号付けされ得る(たとえば、SF0、SF1など)一連の無線フレーム(RF)を含む。一例として、LTEフレーム構造は、それぞれ10個のサブフレームから構成される1024個の番号付けされた無線フレームに分割されるシステムフレームを含み、これらは、(たとえば、1msのサブフレームを有する10msの無線フレームのために10.24s持続する)SFNサイクルを一緒に構成する。フレーム構造の使用は、よりアドホックなシグナリング技法よりもデバイス間のより自然で効率的な協調をもたらし得る。
【0033】
[0046]図2の例示的なフレーム構造は、各サブフレームがダウンリンク(D)サブフレーム、アップリンク(U)サブフレーム、または特殊(S)サブフレームとして異なる時間に様々に動作し得るという点でTDDである。概して、ダウンリンクサブフレームは、アクセスポイント110からアクセス端末120にダウンリンク情報を送信するために予約されており、アップリンクサブフレームは、アクセス端末120からアクセスポイント110にアップリンク情報を送信するために予約されており、特殊サブフレームは、ガード期間によって分離されたダウンリンク部分とアップリンク部分とを含み得る。ダウンリンクサブフレーム、アップリンクサブフレーム、および特殊サブフレームの異なる配置は、異なるTDD構成と呼ばれることがある。上記のLTEの例に戻ると、LTEフレーム構造のTDD変形態は、各構成がダウンリンクサブフレーム、アップリンクサブフレーム、および特殊サブフレームの異なる配置を有する7つのTDD構成(TDD Config0~TDD Config6)を含む。たとえば、異なるトラフィックシナリオに適応するために、いくつかのTDD構成がより多くのダウンリンクサブフレームを有し得、いくつかのTDD構成がより多くのアップリンクサブフレームを有し得る。図2の図示の例では、LTEにおけるTDD Config3と同様であるTDD構成が採用される。採用される特定のTDD構成は、システム情報ブロック(SIB)メッセージ、制御領域中でTDDフレームフォーマットを示すための新しい物理チャネルなど(たとえば、LTEにおけるSIB-1メッセージ)を使用して、アクセスポイント110によってブロードキャストされ得る。
【0034】
[0047]各TDD構成が異なるが、すべてのTDD構成にわたって同じである1つまたは複数のサブフレームがあり得る。本明細書では、これらのサブフレームをアンカーサブフレームと呼ぶ。再び上記のLTEの例に戻ると、TDD構成TDD Config0~TDD Config6の各々にわたる各無線フレーム中でサブフレームSF0はダウンリンクサブフレームであり、SF1は特殊サブフレームであり、SF2はアップリンクサブフレームであり、SF5はダウンリンクサブフレームである。図示の例では、アンカーサブフレームは、各無線フレームのサブフレームSF0、SF1、SF2、およびSF5に同様に対応するが、特定のアンカーキャリア指定が異なるシステムにわたって変動し得ることを諒解されよう。
【0035】
[0048]図2の例示的なフレーム構造は、通信媒体140にアクセスするための競合手順により任意の所与のインスタンスにおいて各サブフレームが1次RATシグナリングによって占有されることも占有されないこともあるという点で仮想である。概して、アクセスポイント110またはアクセス端末120が所与のサブフレームを求める競合に勝つことができない場合、そのサブフレームは無音化され(silenced)得る。
【0036】
[0049]ある時点において、競合プロセス中に、通信媒体140は、クリア(たとえば、CCAクリア)になり、たとえば、アクセスポイント110がそれを占有する。ある継続時間(たとえば、1つの無線フレーム)を有する送信機会(TXOP)のためにそれ自体のための通信媒体140を予約するために、アクセスポイント110は、競合RATシステム150に対して定義されたチャネル予約メッセージ(RSV)202を送り得る。チャネル予約メッセージ202は、1次RAT動作のために通信媒体140を予約するために通信媒体140を介して(たとえば、アクセスポイント110に同じく(also)属する競合RAT固有のトランシーバを介して)送信され得る。例示的なチャネル予約メッセージは、たとえば、競合Wi-Fi RATのための802.11aデータパケット、自己宛送信可(CTS2S:Clear-to-Send-to-Self)メッセージ、送信要求(RTS:Request-to-Send)メッセージ、送信可(CTS:Clear-to-Send)メッセージ、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP:Physical Layer Convergence Protocol)ヘッダ(たとえば、レガシー信号(L-SIG:legacy signal)、高スループット信号(HT-SIG:high throughput signal)、または超高スループット信号(VHT-SIG:very high throughput signal))などまたは注目する他の競合RATに対して定義される他の同様のメッセージを含み得る。チャネル予約メッセージ202は、アクセスポイント110がアクセスを求めて競合したターゲットTXOPの継続時間に対応する継続時間指示(たとえば、ネットワーク割当てベクトル(NAV))を含み得る。
【0037】
[0050]図2に戻ると、アクセスポイント110によってサービスされるアクセス端末の数が増大する(grows)につれて、それらが互いにブロックする可能性が増加する。たとえば、図示のように、アクセス端末120、220、および222が所与のアップリンクサブフレーム中で直交周波数リソース上にアクセスポイント110によってスケジュールされる場合でも、それらのスケジュールされた送信は、依然として(still)時間的に重複し得る。1次RATのシグナリングプロトコルの下で実際の競合がないことがあるが、アクセス端末120、220、および222が、バックオフしきい値(たとえば、CCA-EDしきい値、LBTしきい値など)を上回るシグナリングエネルギーを受信するのに互いに十分近接しているとき、最初に送信するものは、他のものが実際には通信媒体140のためのものであり得る時間ベースの競合方式の下でそれのスケジュールされたリソースを利用するのをブロックし得る。図示の例では、アクセス端末120および222は、リソース要素の第1の(時間)セット中にスケジュールされ、したがって、アクセス端末220を通信媒体140のそれのその後に(subsequently)スケジュールされた使用からブロックし、アクセス端末120はまた、リソース要素の次のセット中にスケジュールされ、したがって、アクセス端末222を通信媒体140のそれのその後にスケジュールされた使用からブロックし、以下同様に行う。いくつかの競合方式が、アップリンクトラフィックのようないわゆる応答メッセージング(たとえば、シングルショットCCA)を求める少なくとも低減された形態の競合を必要とし得るので、これは、アクセスポイント110によって予約されたTXOPが、問題になっているアップリンクサブフレームにわたる場合でもあり得る。
【0038】
[0051]図3図4に、図2の仮想TDDフレーム構造による例示的な非衝突許可方式を示す。これらの例では、アクセスポイント110は、それぞれのスケジューリング許可350を介してアクセス端末120、アクセス端末220、およびアクセス端末222のためのアップリンクトラフィックリソースをスケジュールする。アクセスポイント110はまた、仮想TDDフレーム構造のためのアップリンクヘビーな構成を利用し、より長い時間期間(たとえば、2~3つの無線フレーム)の間通信媒体140を予約する。
【0039】
[0052]図3の時分割多重(TDM)非衝突許可方式では、アクセスポイント110は、時間的にジグザグに配置される(staggered)別個のサブフレームまたは他のリソースユニット中にアクセス端末120、220、および222をスケジュールし得る。しかしながら、アクセス端末120、220、および222が互いにブロックしない場合でも、事前時分割多重化は、アップリンクリソースの過少利用(underutilization)につながり得る。たとえば、アクセス端末120、220、および222の各々が受ける(experienced by)干渉レベルの知識なしにリソースが事前スケジュールされるので、他の1次RATシステムならびに競合RATシステム150を含む近くの非同期の他の事業者の干渉物は、一定の時間期間の間通信媒体140へのアクセスをブロックし得、それによって、その時間中にスケジュールされたアクセス端末120、220、222のうちの1つに不相応に(disproportionately)影響を及ぼす。言い換えれば、事前時分割多重化は、時間ダイバーシティの欠如という欠点があり得る。したがって、以下でより詳細に説明する他の設計では、アクセスポイント110は、リソースのより効率的な使用を利用可能にする異なる非衝突許可方式さらには衝突許可方式を採用し得る。
【0040】
[0053]図4の周波数分割多重(FDM)非衝突許可方式において、競合プロセスのクリアチャネルアセスメント段階中にアクセス端末間ブロックキングを低減するために、アクセスポイント110は、時間的には同時であるが周波数的には直交にアクセス端末120、220、および222をスケジュールし得る。このようにして、アクセス端末120、220、および222の各々は、同時に、すなわち、クリアチャネルアセスメント段階が完了した後に送信し始め得る。
【0041】
[0054]しかしながら、競合RATシステム150によって生じ得る開始時間スタガリングによるアクセス端末間ブロッキングを低減するために、アクセスポイント110はまた、図示のように一連の短い再競合ギャップ360を与え、一連の再競合ギャップ360の各々中に通信媒体上でのアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化し得る。たとえば、アクセス端末120は、競合RATシステム150によって通信媒体140に最初にアクセスするのを妨げられるべきである場合、次いでアップリンクサブフレームの連続グループ内で後で(at a later time)そうするのを他のアクセス端末220および222によってブロックされ得る。短い再競合ギャップ360を提供することによって、1次RATシグナリングは、アクセス端末120が通信媒体140へのアクセスを回復することを可能にするために一時的に中断され得る。再競合およびクリアチャネルアセスメントの後、アクセス端末120、220、および222の各々は、再び同時に送信し始め得る。
【0042】
[0055]図3の例では、アクセス端末120、220、および222のためのリソースは、時分割多重化され、再競合ギャップ360は、相応して、それらの間に(たとえば、異なるアクセス端末に割り当てられたリソースの間の遷移境界にまたはその近くに)発生するようにスケジュールされる。図4の例では、アクセス端末120、220、および222のためのリソースは、周波数分割多重化され、再競合ギャップ360は、時間的に重複するリソース内に(たとえば、アクセス端末120、220、および222の各々のためのリソースを含んでいるアップリンクサブフレーム内に)発生するようにスケジュールされる。
【0043】
[0056]再競合ギャップ360は、様々な方法で実装され得る。たとえば、所与のアップリンクサブフレームの最後の1つまたは複数のシンボル期間は、アップリンクサブフレーム中にサウンディング基準信号(SRS)ギャップを広告し、次いで、この時間中にSRS送信のためにアクセス端末120、220、または222のいずれも構成するのを控えることなどによって再競合ギャップを与えるためにミュートされ得る。通常、SRSシグナリングは、アップリンクサブフレームの最後のシンボル期間のシンボルのセットのために指定され、アップリンク電力制御、リンク適応、サブバンドスケジューリング(たとえば、周波数依存アップリンクスケジューリング)などにおいて使用するための広帯域アップリンクチャネル推定を容易にするのを助けるために使用される。アクセス端末120、220、および222は、SRSシグナリングのために指定されたあらゆるシンボル期間が他の送信のために使用されないことがあることを理解するように構成され得、したがって、これらの信号期間は無音化されることがある。再競合ギャップ360の対応するスケジュールはまた、アクセス端末協調のためのスケジューリング許可350のうちの1つまたは複数中に含まれ得る。
【0044】
[0057]図5に、図2の仮想TDDフレーム構造による例示的な階層衝突許可方式を示す。この例では、アクセスポイント110は、それぞれのスケジューリング許可350を介してアクセス端末120、アクセス端末220、およびアクセス端末222のためのアップリンクトラフィックリソースをスケジュールする。アクセスポイント110はまた、この場合も、仮想TDDフレーム構造のためのアップリンクヘビーな構成を利用し、より長い時間期間(たとえば、2~3つの無線フレーム)の間通信媒体140を予約する。
【0045】
[0058]図示のように、この設計では、アクセスポイント110は、時間と周波数の両方において重複するリソース中にアクセス端末120、220、および222を一緒にスケジュールし得る。すなわち、アクセスポイント110は、アクセス端末120、220、および222に衝突スケジューリング許可を送り得る。しかしながら、実際の衝突を防止するために、アクセス端末120、220、および222の間で階層を確立することによってそれらにわたって競合が実行され得る。
【0046】
[0059]いくつかの設計では、競合は、アクセス端末120、220、および222の各々によって自律的に実行され得、アクセスポイント110は、それらのそれぞれの競合パラメータを調整することによって公平性(たとえば、比例公平性)を促進し得る。たとえば、アクセスポイント110は、特定の時間に(たとえば、一連の再競合ギャップ360のうちの少なくとも1つ中に)通信媒体140へのアクセスを求めて競合することに関して他のアクセス端末220および222よりもアクセス端末120を優先させ得る。これは、ランダム選択競合窓サイズN(たとえば、[1..q]の間のランダム数としてのN)のために(たとえば、数qによって制限されるので(as bounded))低減された変数空間を定義する1つまたは複数の競合パラメータ550のセットをアクセス端末120に割り当てることによって達成され得る。したがって、平均して、アクセス端末120は、より小さい窓サイズNを選択し、より高い頻度で他のアクセス端末220および222より先に(ahead of)通信媒体140にアクセスしようと試みることになる。アクセス端末120が通信媒体140と対応するスケジュールされたリソースとを占有すると、他のアクセス端末220および222は、アクセス端末120にアクセスを譲歩し得る。譲歩することは、アクセス端末120のシグナリングエネルギーを観測したことに応答したもの、または関連するアクセス端末アクセスシグネチャ(たとえば、1次RAT基準信号または2次RATチャネル予約メッセージ)などの明示的メッセージによるものであり得る。アクセス端末120が競合RATシステム150によってブロックされる場合でも、他のアクセス端末220および222のうちの1つは、後でそれらの自体の競合パラメータに従って通信媒体140を占有し、それによって、スケジュールされたリソースが利用されなくなることを保証し得る。
【0047】
[0060]他の設計では、競合は、同様の優先競合パラメータに従って直接アクセスポイント110によって制御され得る。たとえば、アクセスポイント110は、この場合も、アクセス端末120(it)に低減された変数空間を割り当てることによって他のアクセス端末220および222よりもアクセス端末120を優先させ得るが、アクセスポイント110は、ランダム選択によりアクセス端末120、220、および222の各々のための競合窓サイズNをそれ自体で決定し得る。得られた競合窓サイズは、次いで、それぞれアクセス端末120、220、および222の各々に送られ得る。この設計により、アクセスポイント110が最終競合窓サイズを送り出す前にアクセス端末120、220、および222の間のあらゆる(any)競合(たとえば、2つ以上が同じ窓サイズを選択すること)を内部で解決することが可能になり、この場合も、スケジュールされたリソースのまたさらなる効率的な使用が促進される。
【0048】
[0061]図5にさらに示すように、短い再競合ギャップ360は、この場合も、アクセス端末120、220、および222が比例公平性およびより良いリソース利用を促進することを可能にするために、階層衝突許可方式も併せて採用され得る。
【0049】
[0062]図6に、通信媒体140上に1次RATシステム100のために実装され得る仮想TDDフレーム構造上でのアップリンク遅延の可能性および競合プロセスの一例を示す。図2と同様に、説明のために、アクセスポイント110は、アクセス端末120ならびにこの場合も、例として、アクセス端末220として示されている追加のアクセス端末に通信サービスを提供するものとして示されている。
【0050】
[0063]いくつかのシステムまたはシナリオにおいて、アクセスポイント110は、アクセス端末120ならびにアクセス端末220のために通信媒体140を予約しようと試み得る。しかしながら、アクセスポイント110によってサービスされるアクセス端末の数が増えるにつれて、このタイプの集中型予約は問題となり得る。たとえば、1次RATシステム100および、拡大解釈すると(by extension)、アクセスポイント110は、LTE技術、IEEE 802.11ax技術、または別の集中スケジューリングベースのプロトコルに従って動作し得るが、競合RATシステム150は、IEEE802.11n、IEEE802.11ac、または別の分散アクセスベースのプロトコルに従って動作し得る。単一のエンティティとして競合することによって、アクセスポイント110は、通信媒体140へのアクセスを求めて競合RATシステム150からのいくつかのデバイスに対して競合するときに、比例的に不利になり得る。アクセスポイント110が複数のアクセス端末(たとえば、サービスされているアクセス端末120および220の両方)の興味を表し得るが、アクセスポイント110は、それの単一エンティティステータスに比例してしか通信媒体140へのアクセスを獲得することできないことがある。
【0051】
[0064]さらに、通信媒体140が所与のTXOPのために予約され得るが、処理遅延は、アクセスポイント110が予約に続くある時間期間の間アップリンクトラフィックをスケジュールするのを妨げ得る。たとえば、アクセスポイント110は、アクセス端末がスケジューリング情報を処理し、送信のための準備することを可能にするために遷移期間を用いて(with)アクセス端末を構成するLTE技術または別のプロトコルに従って動作し得る。アクセスポイント110が、通信媒体140の予約に続いてできるだけ早い機会に(at the earliest opportunity)アクセス端末120および220にスケジューリング許可を送るべきである場合でも、アクセス端末120および220は、数サブフレーム後まで送信する準備ができないことがある。図6の図示の例では、アクセス端末120および220は、4つのサブフレーム内にスケジューリング許可を受信する準備ができているように構成され、したがって、これは、アップリンク遅延をもたらす。したがって、SFN N+1の最後のアップリンクサブフレームしかアップリンクトラフィックのために利用可能にならず、最初の2つのアップリンクサブフレームは、使用から効果的にブロックされる。図示のように、アクセスポイント110が競合しているTXOP継続時間を延長することが、そのような処理遅延の影響を最小化するのに役立ち得るが、延長されたTXOP継続時間は、それ自体の非効率性をもたらす延長競合プロセスを必要とし(require)得る。
【0052】
[0065]図7に、集中競合方式のための公平性を容易にするための仮想TDDフレーム構造による積極的な(aggressive)競合の一例を示す。この例では、アクセスポイント110は、最初に、アクセス端末120とアクセス端末220と両方のためのアップリンクトラフィックをスケジュールするために通信媒体140へのアクセスを求めて競合する。後で、アクセスポイント110は、アクセス端末120のためだけのアップリンクトラフィックをスケジュールするために通信媒体140へのアクセスを求めて競合する。ここでは、図2のフレーム構造による積極的な競合技法の図が例示のためにだけに提供されており、アクセスポイント110がLTE、IEEE 802.11axなどの任意の特定のプロトコルに従って動作するときに本技法が適用または適応され得ることを諒解されよう。
【0053】
[0066]アクセス端末120および220を含む複数のアクセス端末について通信媒体140へのアクセスを優先させるために、アクセスポイント110は、(たとえば、競合窓サイズを制御する)比較的積極的な競合パラメータを使用して通信媒体140へのアクセスを求めて競合し得る。競合パラメータは、アクセスポイント110によってサービスされているアクセス端末の数に基づいて設定され、より多数のアクセス端末のためにより積極的な競合パラメータが設定され、比較的より少数のアクセス端末のためにあまり積極的でない競合パラメータが設定され得る。公平性を維持するために、競合パラメータは、さらに、通信媒体140へのアクセスを求めて同時に競合している競合RATシステム150のデバイスの数に基づいて(たとえば、通信媒体140へのアクセスを求めて競合するデバイスの総数と比較したアクセスポイント110によってサービスされているアクセス端末の数の割合に基づいて)設定され得る。
【0054】
[0067]図示の例では、2つのTXOPがそれぞれの競合窓(CW)とともに示されている。アクセスポイント110がアクセス端末120とアクセス端末220と両方のためのアップリンクトラフィックをスケジュールするために通信媒体140へのアクセスを求めて競合する第1の競合期間中に、アクセスポイントは、比較的短い競合窓を呼び出し得る。これは、短い競合窓を直接選択すること、ランダム選択競合窓のために低減された変数空間を選択すること、競合窓に関連する低減された最小値を選択することなどによって異なるシステムに対して異なる方法で行われ得る。アクセスポイント110がアクセス端末120だけためのアップリンクトラフィックをスケジュールするために通信媒体140へのアクセスを求めて競合する第2の競合期間中に、アクセスポイント110は、より長い競合窓を呼び出し得る。
【0055】
[0068]図8に、集中競合方式のための公平性を容易にするための仮想TDDフレーム構造による高度なスケジューリングの一例を示す。この例では、アクセスポイント110は、この場合も、アクセス端末120とアクセス端末220と両方のためのアップリンクトラフィックをスケジュールするために通信媒体140へのアクセスを求めて競合する。
【0056】
[0069]最初に、アクセスポイント110は、それらのそれぞれのアップリンクトラフィックのためにアクセス端末120および220に次回の(upcoming)時間、周波数、および/または符号化(たとえば、変調およびコーディング方式(MCS))リソースのセットを割り振るためにアクセス端末120および220の各々に高度なスケジューリング許可を送る。スケジューリング許可は、将来に、定期的に(on a recurring basis)無期限にあるいは所定の時間期間の間にそれらがいくつかのTXOPにリソースを割り当て得るという点で半永続的であり得る。いくつかの設計では、スケジューリング許可は、リソースの割り振られたセットに関連する満了期間を含み得る。スケジューリング許可は、アクセスポイント110が通信媒体140へのアクセスを求めて成功裏に(successfully)競合したことがある以前の(earlier)ダウンリンクサブフレーム中に送られ得る。ここでの競合は、上記で説明したように(たとえば、競合窓を制御するなどの)通常の競合パラメータまたは比較的積極的な競合パラメータを使用し得る。図示のように、スケジューリング許可は、アクセスポイント110によって元の予約内に入るか、またはそれの外部に延在し(extend)得る。
【0057】
[0070]このようにして、アクセス端末120および220は、アクセスポイント110とは無関係に(independently from)、それらのそれぞれの送信にどのリソースを使用すべきかを事前に(a priori)知り得、したがって、通信媒体140へのアクセスを求めて自律的に競合し得る。これにより、アクセス端末120および220はそれらの数に比例して競合することが可能になり、処理遅延の影響をも低減する。図示の例では、アクセスポイント110は、再競合するが、失敗し、したがって、高度なスケジューリング許可に続く最初の(initial)時間期間の間通信媒体140へのアクセスを獲得することができない。しかしながら、アクセス端末120および220のうちの1つまたは複数はそれ自体、それ自体の自律競合プロセスの一部としてこの時間中に通信媒体140へのアクセスを獲得することが可能であり得る。アクセス端末120および220とアクセスポイント110と両方が送信にどのリソースを使用または予想すべきかを事前に知るので、アクセスポイント110がそうすることができないことがあるが(even though the access point 110 may not be able to do so)、アクセス端末120および220は、依然として、それらが通信媒体140にアクセスすることが可能であるアップリンクサブフレームがどれでもそれらのそれぞれのアップリンクトラフィックを送信し得る。
【0058】
[0071]後で、アクセスポイント110は、通信媒体140へのアクセスを回復する(regain)ことが可能であり得、所望の時間期間(たとえば、スケジューリング許可の寿命の残余)の間チャネル予約メッセージを予約するためにそのメッセージをブロードキャストし得る。さらに、通信媒体140へのアクセスを回復すると、アクセスポイント110は、動作環境またはアップリンクトラフィックの需要の変化を反映するために、高度なスケジューリング許可を新しいスケジューリング許可でオーバーライドし得、これは、スケジューリング柔軟性を保持するのを助ける。
【0059】
[0072]図9は、上記で説明した技法による、通信の例示的な方法を示す流れ図である。方法900は、たとえば、共有通信媒体上で動作するアクセスポイント(たとえば、図1に示したアクセスポイント110)によって実行され得る。一例として、通信媒体は、LTE技術デバイスとWi-Fi技術デバイスとの間で共有される無認可無線周波数帯域上の1つまたは複数の時間、周波数、または空間リソースを含み得る。
【0060】
[0073]図示のように、アクセスポイントは、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第1のセットのために第1のアクセス端末に第1のスケジューリング許可を送り得る(ブロック902)。アクセスポイントはまた、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第2のセットのために第2のアクセス端末に第2のスケジューリング許可を送り得る(ブロック904)。アクセスポイントは、リソースの第1のセットおよびリソースの第2のセット内に、またはリソースの第1のセットとリソースの第2のセットの間にアクセス端末競合のための一連の再競合ギャップをスケジュールし(ブロック906)、一連の再競合ギャップの各々中に通信媒体上でのアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化し得る(ブロック908)。再競合ギャップの対応するスケジュールは、第1のスケジューリング許可または第2のスケジューリング許可のうちの少なくとも1つ中に含まれ得る。
【0061】
[0074]上記でより詳細に説明したように、無音化すること(ブロック908)は、アップリンクサブフレームの1つまたは複数のシンボル期間をミュートすることを備え得る。さらに、または、代替として、無音化すること(ブロック908)はまた、アップリンクサブフレームの1つまたは複数のシンボル期間中にSRSギャップを広告するが、1つまたは複数のシンボル期間中にSRS送信のためにアクセス端末を構成しないことを備え得る。
【0062】
[0075]いくつかの設計では、リソースの第1のセットとリソースの第2のセットとは、それぞれのシンボル期間中に時分割多重化され、再競合ギャップは、リソースの第1のセット(the first set of resources)に関連する1つまたは複数のシンボル期間とリソースの第2のセットに関連する1つまたは複数のシンボル期間との間に発生するようにスケジュールされ得る。他の設計では、リソースの第1のセットとリソースの第2のセットとは、1つまたは複数の共通シンボル期間中に周波数分割多重化され、再競合ギャップは、リソースの第1のセットおよびリソースの第2のセット内に発生するようにスケジュールされ得る。
【0063】
[0076]さらに他の設計中で、リソースの第1のセットとリソースの第2のセットとは、時間および周波数において重複していることがある。ここで、アクセスポイントは、一連の再競合ギャップのうちの少なくとも1つ中に通信媒体へのアクセスを求めて競合することに関して第2のアクセス端末よりも第1のアクセス端末を優先させ得る。たとえば、そのように優先させることは、第1のアクセス端末に1つまたは複数の競合パラメータの第1のセットを送ることと、第2のアクセス端末に1つまたは複数の競合パラメータの第2のセットを送ることと、1つまたは複数の競合パラメータの第1のセットは、ランダム選択競合窓サイズのために1つまたは複数の競合パラメータの第2のセットよりも小さい変数空間を定義する、を備え得る。別の例として、優先させることは、1つまたは複数の競合パラメータの第1のセットに従って第1のアクセス端末のための第1のランダム選択競合窓サイズを決定することと、1つまたは複数の競合パラメータの第2のセットに従って第2のアクセス端末のための第2のランダム選択競合窓サイズを決定することと、1つまたは複数の競合パラメータの第1のセットは、ランダム選択競合窓サイズのために1つまたは複数の競合パラメータの第2のセットよりも小さい変数空間を定義する、を備え得る。アクセスポイントは、次いで、第1のアクセス端末および第2のアクセス端末に、それぞれ、第1の競合窓サイズおよび第2の競合窓サイズを送り得る。
【0064】
[0077]図10は、上記で説明した技法による、通信の別の例示的な方法を示す流れ図である。方法1000は、たとえば、共有通信媒体上で動作するアクセス端末(たとえば、図1に示したアクセス端末120)によって実行され得る。一例として、通信媒体は、LTE技術デバイスとWi-Fi技術デバイスとの間で共有される無認可無線周波数帯域上の1つまたは複数の時間、周波数、または空間リソースを含み得る。
【0065】
[0078]図示のように、アクセス端末は、アクセスポイントから、通信媒体上でのアップリンク送信のためにアクセス端末にリソースのセットを割り振るスケジューリング許可を受信し得る(ブロック1002)。アクセス端末は、次いで、スケジューリング許可に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合し得る(ブロック1004)。アクセス端末は、次いで、アクセスポイントに、競合することに基づいてリソースの割り振られたセットを介してアップリンクトラフィックを選択的に送信し得る。
【0066】
[0079]上記でより詳細に説明したように、スケジューリング許可は、複数のTXOPにわたってアクセス端末に次回の時間および周波数リソースを割り振り得る。スケジューリング許可はまた、変調およびコーディング方式の指示を含み得る。いくつかの設計では、スケジューリング許可は、リソースの割り振られたセットに関連する満了期間を含み得る。
【0067】
[0080]図10に戻ると、アクセス端末はまた、アクセスポイントから、通信媒体上でのアップリンク送信のためにアクセス端末にリソースのオーバーライドセット(an overriding set of resources)を割り振る第2のスケジューリング許可を受信し得る(随意のブロック1308)。第2のスケジューリング許可は、第1のスケジューリング許可の満了の前に受信され得る。
【0068】
[0081]選択的に送信すること(ブロック1306)は、たとえば、競合することが成功したことに応答して(in response to the contending being successful)リソースの割り振られたセットを介してアップリンクトラフィックを送信することと、競合することに失敗したことに応答して(in response to the contending being unsuccessful)リソースの割り振られたセットを介してアップリンクトラフィックを送信するのを控えることとを備え得る。競合すること(ブロック1304)は、リソースの割り振られたセットの第1のインスタンスのために通信媒体へのアクセスを求めて競合することと、リソースの割り振られたセットの第2のインスタンスのために通信媒体へのアクセスを求めて再競合することとを備え得る。
【0069】
[0082]図11は、上記で説明した技法による、通信の別の例示的な方法を示す流れ図である。方法1100は、たとえば、共有通信媒体上で動作するアクセスポイント(たとえば、図1に示したアクセスポイント110)によって実行され得る。一例として、通信媒体は、LTE技術デバイスとWi-Fi技術デバイスとの間で共有される無認可無線周波数帯域上の1つまたは複数の時間、周波数、または空間リソースを含み得る。
【0070】
[0083]図示のように、アクセスポイントは、通信媒体上での送信のために複数のアクセス端末をスケジューリングし(ブロック1102)、スケジュールされているアクセス端末の数に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合するようにそれ自体のための1つまたは複数の競合パラメータを設定し得る(ブロック1104)。アクセスポイントは、次いで、1つまたは複数の競合パラメータに従って通信媒体へのアクセスを求めて競合し得る(ブロック1106)。
【0071】
[0084]上記でより詳細に説明したように、1つまたは複数の競合パラメータは、より少数のアクセス端末がスケジュールされている場合(for)と比較してより多数のアクセス端末がスケジュールされている場合にアクセスを優先させるように設定され得る。一例として、1つまたは複数の競合パラメータは、競合窓サイズを備え、設定すること(ブロック1104)は、より少数のアクセス端末がスケジュールされているものに(for)、より長い競合窓を設定し、より多数のアクセス端末がスケジュールされているものに、より短い競合窓を設定することを備え得る。いくつかの設計では、設定すること(ブロック1104)は、競合窓サイズを直接選択すること、競合窓サイズをランダムに選択することに関連する変数空間を選択すること、または競合窓サイズに関連する最小値を選択することのうちの少なくとも1つを備え得る。
【0072】
[0085]アクセスポイントはまた、アクセス端末によって利用されるRATとは異なるRATに従って通信媒体へのアクセスを求めて競合する他のワイヤレスデバイスの数を決定し、設定する(ブロック1104)ことは、他のワイヤレスデバイスの決定された数にさらに基づき得る。
【0073】
[0086]図11に戻ると、アクセスポイントはまた、競合することが成功したことに応答して、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースのセットのために複数のアクセス端末のうちの第1のアクセス端末に永続的または半永続的スケジューリング許可を送り得る(随意の(optional)ブロック1108)。アクセスポイントは、第1のアクセス端末に許可されたリソースのセットのために通信媒体へのアクセスを求めて再競合し得る(随意のブロック1110)が、再競合することは失敗することがある。とはいえ、第1のアクセス端末は許可されたリソースのセットに従って自律的に競合することが可能であり得るので、アクセスポイントは、依然として、第1のアクセス端末に許可されたリソースのセットを介して第1のアクセス端末からアップリンクトラフィックを受信し得る(随意のブロック1112)。
【0074】
[0087]いくつかの設計では、スケジューリング許可は、半永続的であり、アクセスポイントは、スケジューリング許可の残余(remainder)をカバーする時間期間の間通信媒体を予約するためにチャネル予約メッセージをブロードキャストし得る。アクセスポイントはまた、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースのオーバーライドセットのために第1のアクセス端末に第2のスケジューリング許可を送り得る。
【0075】
[0088]一般的に、アクセスポイント110およびアクセス端末120は、それぞれ、媒体アクセスマネージャ112および媒体アクセスマネージャ122を含む関係する部分しか図1に示されていない。しかしながら、アクセスポイント110とアクセス端末120とが、本明細書で説明するアクセス端末間アンブロッキングおよび高度競合技法を提供するかあるいはアクセス端末間アンブロッキングおよび高度競合技法をサポートするために様々な方法で構成され得ることを諒解されよう。
【0076】
[0089]図12は、1次RATシステム100のアクセスポイント110とアクセス端末120との例示的な構成要素をより詳細に示すデバイスレベル図である。図示のように、アクセスポイント110とアクセス端末120とはそれぞれ、概して、少なくとも1つの指定されたRATを介して他のワイヤレスノードと通信するための(通信デバイス1230および1250によって表される)ワイヤレス通信デバイスを含み得る。通信デバイス1230および1250は、信号を送信し符号化するために様々に構成され、逆に、指定されたRAT(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)に従って信号を受信し復号するために様々に構成され得る。
【0077】
[0090]通信デバイス1230および1250は、たとえば、それぞれの1次RATトランシーバ1232および1252などの1つまたは複数のトランシーバと、いくつかの設計では、(随意に)(たとえば、競合RATシステム150によって採用されるRATに対応する)それぞれコロケートされた2次RATトランシーバ1234および1254とを含み得る。本明細書で使用する「トランシーバ」は、送信機回路、受信機回路、またはそれらの組合せを含むが、すべての設計において送信機能と受信機能と両方を提供する必要がないことがある。たとえば、全通信を提供することが必要でないとき、コストを低減するためにいくつかの設計では低機能の受信機回路が採用され得る(たとえば、低レベルのスニッフィングのみを提供する無線チップまたは同様の回路)。さらに、本明細書で使用する「コロケートされた」という用語(たとえば、無線、アクセスポイント、トランシーバなど)は、様々な配置のうちの1つを指すことがある。たとえば、同じハウジング中にある構成要素、同じプロセッサによってホストされる構成要素、互いの定義された距離内にある構成要素、および/またはインターフェース(たとえば、イーサネット(登録商標)スイッチ)を介して接続される構成要素、ここで、インターフェースは、任意の必要な構成要素間通信(たとえば、メッセージング)のレイテンシ要件を満たす。
【0078】
[0091]アクセスポイント110とアクセス端末120とはそれぞれ、概して、それらのそれぞれの通信デバイス1230および1250の動作を制御する(たとえば、指示する、変更する、使用可能にする、使用不能にするなど)ための(通信コントローラ1240および1260によって表される)通信コントローラをも含み得る。通信コントローラ1240および1260は、1つまたは複数のプロセッサ1242および1262と、それぞれ、プロセッサ1242および1262に結合された1つまたは複数のメモリ1244および1264とを含み得る。メモリ1244および1264は、オンボードキャッシュメモリとして、別個の構成要素、組合せなどとしてのいずれかでデータ、命令、またはそれらの組合せを記憶するように構成され得る。プロセッサ1242および1262とメモリ1244および1264は、スタンドアロン通信構成要素であり得るか、またはアクセスポイント110およびアクセス端末120のそれぞれのホストシステム機能の一部であり得る。
【0079】
[0092]媒体アクセスマネージャ112と媒体アクセスマネージャ122とが様々な方法で実装され得ることを諒解されよう。いくつかの設計では、それに関連する機能の一部または全部は、少なくとも1つのプロセッサ(たとえば、プロセッサ1242のうちの1つまたは複数および/あるいはプロセッサ1262のうちの1つまたは複数)と少なくとも1つのメモリ(たとえば、メモリ1244のうちの1つまたは複数および/あるいはメモリ1264のうちの1つまたは複数)とによってまたは場合によってはそれらの指示で実装され得る。他の設計では、それに関連する機能の一部または全部は、一連の相互に関係する機能モジュールとして実装され得る。
【0080】
[0093]図13に、一連の相互に関係する機能モジュールとして表される媒体アクセスマネージャ112を実装するための例示的な装置を示す。図示の例では、装置1300は、送るためのモジュール1302と、送るためのモジュール1304と、スケジュールするためのモジュール1306と、無音化するためのモジュール1308とを含む。
【0081】
[0094]送るためのモジュール1302は、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第1のセットのために第1のアクセス端末に第1のスケジューリング許可を送るように構成され得る。送るためのモジュール1304は、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第2のセットのために第2のアクセス端末に第2のスケジューリング許可を送るように構成され得る。スケジュールするためのモジュール1306は、リソースの第1のセットおよびリソースの第2のセット内に、またはリソースの第1のセットとリソースの第2のセットの間にアクセス端末競合のための一連の再競合ギャップをスケジュールするように構成され得る。無音化するためのモジュール1308は、一連の再競合ギャップの各々中に通信媒体上でのアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化するように構成され得る。
【0082】
[0095]図14に、一連の相互に関係する機能モジュールとして表される媒体アクセスマネージャ122を実装するための別の例示的な装置を示す。図示の例では、装置1400は、受信するためのモジュール1402と、競合するためのモジュール1404と、選択的に送信するためのモジュール1406と、(随意の)受信するためのモジュール1408とを含む。
【0083】
[0096]受信するためのモジュール1402は、アクセスポイントからアクセス端末において、通信媒体上でのアップリンク送信のためにアクセス端末にリソースのセットを割り振るスケジューリング許可を受信するように構成され得る。競合するためのモジュール1404は、アクセス端末によって、スケジューリング許可に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合するように構成され得る。選択的に送信するためのモジュール1406は、アクセス端末からアクセスポイントに、競合することに基づいてリソースの割り振られたセットを介してアップリンクトラフィックを選択的に送信するように構成され得る。(随意の)受信するためのモジュール1408は、アクセスポイントからアクセス端末において、通信媒体上でのアップリンク送信のためにアクセス端末にリソースのオーバーライドセットを割り振る第2のスケジューリング許可を受信するように構成され得る。
【0084】
[0097]図15に、一連の相互に関係する機能モジュールとして表される媒体アクセスマネージャ112を実装するための別の例示的な装置を示す。図示の例では、装置1500は、スケジュールするためのモジュール1502と、設定するためのモジュール1504と、競合するためのモジュール1506と、(随意の)送るためのモジュール1508と、(随意の)再競合するためのモジュール1510と、(随意の)受信するためのモジュール1512とを含む。
【0085】
[0098]スケジュールするためのモジュール1502は、通信媒体上での送信のために複数のアクセス端末をスケジュールするように構成され得る。設定するためのモジュール1504は、スケジュールされているアクセス端末の数に基づいて通信媒体へのアクセスを求めて競合するようにアクセスポイントのための1つまたは複数の競合パラメータを設定するように構成され得る。競合するためのモジュール1506は、1つまたは複数の競合パラメータに従って通信媒体へのアクセスを求めて競合するように構成され得る。
【0086】
[0099](随意の)送るためのモジュール1508は、競合することが成功したことに応答して、通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースのセットのために複数のアクセス端末のうちの第1のアクセス端末に永続的または半永続的スケジューリング許可を送るように構成され得る。(随意の)再競合するためのモジュール1510は、第1のアクセス端末に許可されたリソースのセットのために通信媒体へのアクセスを求めて再競合するように構成され得るが、再競合することは失敗することがある。とはいえ、(随意の)受信するためのモジュール1512は、第1のアクセス端末に許可されたリソースのセットを介して第1のアクセス端末からアップリンクトラフィックを受信するように構成され得る。
【0087】
[00100]図13図15のモジュールの機能は、本明細書の教示に一致する様々な方法で実装され得る。いくつかの設計では、これらのモジュールの機能は、1つまたは複数の電気的構成要素として実装され得る。いくつかの設計では、これらのブロックの機能は、1つまたは複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実装され得る。いくつかの設計では、これらのモジュールの機能は、たとえば、1つまたは複数の集積回路(たとえば、ASIC)の少なくとも一部分を使用して実装され得る。本明細書において論じられるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関係する構成要素、またはそれらの何らかの組合せを含み得る。したがって、異なるモジュールの機能は、たとえば、集積回路の異なるサブセットとして、ソフトウェアモジュールのセットの異なるサブセットとして、またはそれらの組合せとして実装され得る。また、(たとえば、集積回路のおよび/またはソフトウェアモジュールのセットの)所与のサブセットは、機能の少なくとも一部分を2つ以上のモジュールに提供し得ることを諒解されよう。
【0088】
[00101]さらに、図13図15によって表される構成要素および機能ならびに本明細書で説明する他の構成要素および機能は、任意の適切な手段を使用して実装され得る。そのような手段はまた、少なくとも部分的に、本明細書で教示される対応する構造を使用して実装され得る。たとえば、図13図15の構成要素「のためのモジュール」に関連して上記で説明した構成要素は、同様に指定された機能「のための手段」に対応し得る。したがって、いくつかの態様では、そのような手段のうちの1つまたは複数は、アルゴリズムとしてを含めて、本明細書で教示するプロセッサ構成要素、集積回路、または他の好適な構造のうちの1つまたは複数を使用して実装され得る。当業者なら、本開示では、アルゴリズムが上記で説明した散文で、ならびに擬似コードによって表され得る一連のアクションで表されたことを認識されよう。たとえば、図13図15によって表される構成要素および機能は、LOAD演算、COMPARE演算、RETURN演算、IF-THEN-ELSEループなどを実行するためのコードを含み得る。
【0089】
[00102]本明細書における「第1」、「第2」などの名称を使用した要素への言及は、それらの要素の数量または順序を概括的に限定するものでないことを理解されたい。むしろ、これらの名称は、本明細書において複数の要素または1つの要素の複数のインスタンスを区別する便利な方法として使用され得る。したがって、第1および第2の要素への言及は、そこで2つの要素のみが採用され得ること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。また、別段に記載されていない限り、要素のセットは1つまたは複数の要素を備え得る。さらに、明細書または特許請求の範囲において使用される「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」または「A、B、およびCからなるグループのうちの少なくとも1つ」という形式の用語は、「AまたはBまたはCあるいはこれらの要素の任意の組合せ」を意味する。たとえば、この用語は、A、またはB、またはC、またはAおよびB、またはAおよびC、またはAおよびBおよびC、または2A、または2B、または2Cなどを含み得る。
【0090】
[00103]上記の説明および説明に鑑みて、本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、概してそれらの機能に関して上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0091】
[00104]したがって、たとえば、装置または装置の任意の構成要素は、本明細書で教示する機能を提供するように構成され得る(またはそのように動作可能であるかまたは適応され得る)ことを諒解されよう。これは、たとえば、その機能を提供するように装置または構成要素を製造する(たとえば、作製する)ことによって、その機能を提供するように装置または構成要素をプログラムすることによって、または何らかの他の好適な実装技法の使用によって、達成され得る。一例として、集積回路は、必須の機能を提供するために作製され得る。別の例として、集積回路は、必須の機能をサポートするために作製され、次いで、必須の機能を提供するように(たとえば、プログラミングによって)構成され得る。また別の例として、プロセッサ回路は、必須の機能を提供するためのコードを実行し得る。
【0092】
[00105]さらに、本明細書で開示する態様に関して説明した方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、電気的プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または一時的にせよ非一時的にせよ当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサ(たとえば、キャッシュメモリ)に一体化され得る。
【0093】
[00106]したがって、たとえば、本開示のいくつかの態様が、通信のための方法を実施する一時的または非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができることも諒解されよう。
【0094】
[00107]上記の開示は、様々な例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された範囲から逸脱することなく様々な変更および修正が図示された例に加えられ得ることに留意されたい。本開示は、具体的に示された例のみに限定されるものではない。たとえば、別段に記載されていない限り、本明細書で説明した開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施されなくてもよい。さらに、いくつかの態様は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第1のセットのために第1のアクセス端末に第1のスケジューリング許可を送ることと、
前記通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第2のセットのために第2のアクセス端末に第2のスケジューリング許可を送ることと、
リソースの前記第1のセットおよびリソースの前記第2のセット内に、またはリソースの前記第1のセットとリソースの前記第2のセットの間にアクセス端末競合のための一連の再競合ギャップをスケジュールすることと、ここにおいて、前記再競合ギャップの対応するスケジュールが、前記第1のスケジューリング許可または前記第2のスケジューリング許可のうちの少なくとも1つ中に含まれる、
前記一連の再競合ギャップの各々中に前記通信媒体上でのアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化することと
を備える、通信方法。
[2] 前記無音化することが、アップリンクサブフレームの1つまたは複数のシンボル期間をミュートすることを備える、[1]に記載の方法。
[3] 前記無音化することが、
アップリンクサブフレームの1つまたは複数のシンボル期間中にサウンディング基準信号(SRS)ギャップを広告することと、
前記1つまたは複数のシンボル期間中にSRS送信のためのアクセス端末を構成しないことと
を備える、[1]に記載の方法。
[4] リソースの前記第1のセットとリソースの前記第2のセットとが、それぞれのシンボル期間中に時分割多重化される、ここにおいて、前記再競合ギャップが、リソースの前記第1のセットに関連する1つまたは複数のシンボル期間とリソースの前記第2のセットに関連する1つまたは複数のシンボル期間との間に発生するようにスケジュールされる、[1]に記載の方法。
[5] リソースの前記第1のセットとリソースの前記第2のセットとが、1つまたは複数の共通シンボル期間中に周波数分割多重化される、ここにおいて、前記再競合ギャップが、リソースの前記第1のセットとリソースの前記第2のセットとに関連する前記1つまたは複数の共通シンボル期間内に発生するようにスケジュールされる、[1]に記載の方法。
[6] リソースの前記第1のセットとリソースの前記第2のセットとが、時間および周波数において重複している、前記方法は、前記一連の再競合ギャップのうちの少なくとも1つ中に前記通信媒体へのアクセスを求めて競合することに関して前記第2のアクセス端末よりも前記第1のアクセス端末を優先させることをさらに備える、[1]に記載の方法。
[7] 前記優先させることが、
前記第1のアクセス端末に1つまたは複数の競合パラメータの第1のセットを送ることと、
前記第2のアクセス端末に1つまたは複数の競合パラメータの第2のセットを送ることと、ここにおいて、1つまたは複数の競合パラメータの前記第1のセットが、ランダム選択競合窓サイズのために1つまたは複数の競合パラメータの前記第2のセットよりも小さい変数空間を定義する、
を備える、[6]に記載の方法。
[8] 前記優先させることが、
1つまたは複数の競合パラメータの第1のセットに従って前記第1のアクセス端末のための第1のランダム選択競合窓サイズを決定することと、
1つまたは複数の競合パラメータの第2のセットに従って前記第2のアクセス端末のための第2のランダム選択競合窓サイズを決定することと、ここにおいて、1つまたは複数の競合パラメータの前記第1のセットが、ランダム選択競合窓サイズのために1つまたは複数の競合パラメータの前記第2のセットよりも小さい変数空間を定義する、
前記第1のアクセス端末および前記第2のアクセス端末に、それぞれ、前記第1の競合窓サイズおよび前記第2の競合窓サイズを送ることと
を備える、[6]に記載の方法。
[9] 通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第1のセットのために第1のアクセス端末に第1のスケジューリング許可を送ることと、前記通信媒体上でのアップリンク送信のためのリソースの第2のセットのために第2のアクセス端末に第2のスケジューリング許可を送ることとを行うように構成された少なくとも1つのトランシーバと、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合された少なくとも1つのメモリとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのメモリとが、
リソースの前記第1のセットおよびリソースの前記第2のセット内に、またはリソースの前記第1のセットとリソースの前記第2のセットの間にアクセス端末競合のための一連の再競合ギャップをスケジュールすることと、ここにおいて、前記再競合ギャップの対応するスケジュールが、前記第1のスケジューリング許可または前記第2のスケジューリング許可のうちの少なくとも1つ中に含まれる、
前記一連の再競合ギャップの各々中に前記通信媒体上でのアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化することと
を行うように構成された、通信装置。
[10] 前記少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのメモリとが、アップリンクサブフレームの1つまたは複数のシンボル期間をミュートすることによってアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化するように構成された、[9]に記載の装置。
[11] 前記少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのメモリとが、
アップリンクサブフレームの1つまたは複数のシンボル期間中にサウンディング基準信号(SRS)ギャップを広告することと、
前記1つまたは複数のシンボル期間中にSRS送信のためのアクセス端末を構成しないことと
を行うことによってアップリンクおよびダウンリンク送信を無音化するように構成された、[9]に記載の装置。
[12] リソースの前記第1のセットとリソースの前記第2のセットとが時分割多重化される、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのメモリとが、リソースの前記第1のセットとリソースの前記第2のセットとの間に発生するように前記再競合ギャップをスケジュールするように構成された、[9]に記載の装置。
[13] リソースの前記第1のセットとリソースの前記第2のセットとが周波数分割多重化される、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのメモリとが、リソースの前記第1のセットおよびリソースの前記第2のセット内に発生するように前記再競合ギャップをスケジュールするように構成された、[9]に記載の装置。
[14] リソースの前記第1のセットとリソースの前記第2のセットとが、時間および周波数において重複している、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのメモリとが、前記一連の再競合ギャップのうちの少なくとも1つ中に前記通信媒体へのアクセスを求めて競合することに関して前記第2のアクセス端末よりも前記第1のアクセス端末を優先させるようにさらに構成された、[9]に記載の装置。
[15] 前記少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのメモリとが、
前記第1のアクセス端末に1つまたは複数の競合パラメータの第1のセットを送ることと、
前記第2のアクセス端末に1つまたは複数の競合パラメータの第2のセットを送ることと、ここにおいて、1つまたは複数の競合パラメータの前記第1のセットが、ランダム選択競合窓サイズのために1つまたは複数の競合パラメータの前記第2のセットよりも小さい変数空間を定義する、
を行うことによって前記第1のアクセス端末を優先させるように構成された、[14]に記載の装置。
[16] アクセスポイントからアクセス端末において、通信媒体上でのアップリンク送信のために前記アクセス端末にリソースのセットを割り振るスケジューリング許可を受信することと、
前記アクセス端末によって、前記スケジューリング許可に基づいて前記通信媒体へのアクセスを求めて競合することと、
前記アクセス端末から前記アクセスポイントに、前記競合することに基づいてリソースの前記割り振られたセットを介してアップリンクトラフィックを選択的に送信することと を備える、通信方法。
[17] 前記スケジューリング許可が、複数の送信機会(TXOP)にわたって前記アクセス端末に次回の時間および周波数リソースを割り振る、[16]に記載の方法。
[18] 前記スケジューリング許可が、変調およびコーディング方式の指示をさらに含む、[17]に記載の方法。
[19] 前記スケジューリング許可が、リソースの前記割り振られたセットに関連する満了期間を含む、[16]に記載の方法。
[20] 前記アクセスポイントから前記アクセス端末において、前記通信媒体上でのアップリンク送信のために前記アクセス端末にリソースのオーバーライドセットを割り振る第2のスケジューリング許可を受信することと
をさらに備える、[16]に記載の方法。
[21] 前記第2のスケジューリング許可が、前記第1のスケジューリング許可の満了の前に受信される、[20]に記載の方法。
[22] 前記選択的に送信することが、
前記競合することが成功したことに応答してリソースの前記割り振られたセットを介して前記アップリンクトラフィックを送信することと、
前記競合することが失敗したことに応答してリソースの前記割り振られたセットを介して前記アップリンクトラフィックを送信するのを控えることと
を備える、[16]に記載の方法。
[23] 前記競合することが、
リソースの前記割り振られたセットの第1のインスタンスのために前記通信媒体へのアクセスを求めて競合することと、
リソースの前記割り振られたセットの第2のインスタンスのために前記通信媒体へのアクセスを求めて再競合することと
を備える、[16]に記載の方法。
[24] アクセスポイントからアクセス端末において、通信媒体上でのアップリンク送信のために前記アクセス端末にリソースのセットを割り振るスケジューリング許可を受信するように構成された少なくとも1つのトランシーバと、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合された少なくとも1つのメモリとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのメモリとが、前記アクセス端末によって、前記スケジューリング許可に基づいて前記通信媒体へのアクセスを求めて競合することを行うように構成され、
ここにおいて、前記少なくとも1つのトランシーバが、前記アクセス端末から前記アクセスポイントに、前記競合することに基づいてリソースの前記割り振られたセットを介してアップリンクトラフィックを選択的に送信するようにさらに構成された、通信装置。
[25] 前記スケジューリング許可が、複数の送信機会(TXOP)にわたって前記アクセス端末に次回の時間および周波数リソースを割り振る、[24]に記載の装置。
[26] 前記スケジューリング許可が、変調およびコーディング方式の指示をさらに含む、[25]に記載の装置。
[27] 前記スケジューリング許可が、リソースの前記割り振られたセットに関連する満了期間を含む、[24]に記載の装置。
[28] 前記少なくとも1つのトランシーバが、前記アクセスポイントから前記アクセス端末において、前記通信媒体上でのアップリンク送信のために前記アクセス端末にリソースのオーバーライドセットを割り振る第2のスケジューリング許可を受信するようにさらに構成された、[24]に記載の装置。
[29] 前記少なくとも1つのトランシーバが、前記第1のスケジューリング許可の満了の前に前記第2のスケジューリング許可を受信するようにさらに構成された、[28]に記載の装置。
[30] 前記少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのメモリとが、
リソースの前記割り振られたセットの第1のインスタンスのために前記通信媒体へのアクセスを求めて競合することと、
リソースの前記割り振られたセットの第2のインスタンスのために前記通信媒体へのアクセスを求めて再競合することと
を行うようにさらに構成された、[24]に記載の装置。
図1
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