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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-04
(45)【発行日】2022-08-15
(54)【発明の名称】ゲート装置
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20220805BHJP
【FI】
G07B15/00 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020024541
(22)【出願日】2020-02-17
(65)【公開番号】P2021128704
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2021-01-29
(73)【特許権者】
【識別番号】510241867
【氏名又は名称】株式会社ナック電子
(74)【代理人】
【識別番号】100180758
【弁理士】
【氏名又は名称】荒木 利之
(72)【発明者】
【氏名】磯貝 徳彦
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-110263(JP,A)
【文献】特開2019-219862(JP,A)
【文献】特開平11-025299(JP,A)
【文献】特開2020-107195(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通行路の側面に配置される本体筐体と、
前記本体筐体に回動可能に接続され、通行許可時に主面が前記側面と平行であり、通行禁止時に前記主面が前記本体筐体の設置面に対して垂直でないフラップとを有し、
前記フラップは、前記主面に予め定めた角度で接続される副面をさらに有する ゲート装置。
【請求項2】
前記フラップは、前記主面に発光部を有し、通行許可時と通行禁止時に異なる方法で発光する請求項1に記載のゲート装置。
【請求項3】
前記フラップは、前記副面に発光部を有し、通行許可時と通行禁止時に異なる方法で発光する請求項1又は2に記載のゲート装置。
【請求項4】
前記本体筐体に回動可能に接続され、通行許可時に主面が前記側面と平行であり、通行禁止時に前記主面が設置面に対して垂直となる第2のフラップをさらに有する請求項1-のいずれか1項に記載のゲート装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲート装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のゲート装置として、本体の形状を通行人に対面する正面部に案内表示を設けて施設内への入場を促すゲート装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このゲート装置は、通路と平行に配置されたゲート本体に、通路に対して直行する方向に移動するフラッパを取り付けて構成され、ゲート本体側面部に、通行人と対面することとなる正面部から上面部に向けて連続する湾曲部を有する。この湾曲部によって構成される正面部の湾曲面に、進行方向を示す案内表示を設けることにより、通行人は湾曲状のラインに導かれて円滑にゲートを通過させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019‐16176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1のゲート装置によれば、正面部に湾曲面を設けたことで進行方向に対して長さを確保することができるが、通行人の視認性を向上させるためには筐体本体の幅を確保することが必要となる。通行路の幅は円滑な通行のために所定の幅が必要となるから、本体幅を確保することで限られたスペースに本ゲート装置を設置する場合、通行路の数が減少する。つまり、視認性と通行路の数がトレードオフの関係にある、という問題がある。
【0006】
本発明の目的は、通行路数の減少を抑制しつつ通行状況の視認性を向上するゲート装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下のゲート装置を提供する。
【0008】
[1]通行路の側面に配置される本体筐体と、
前記本体筐体に回動可能に接続され、通行許可時に主面が前記側面と平行であり、通行禁止時に前記主面が前記本体筐体の設置面に対して垂直でないフラップとを有し、
前記フラップは、前記主面に予め定めた角度で接続される副面をさらに有するゲート装置。
[2]前記フラップは、前記主面に発光部を有し、通行許可時と通行禁止時に異なる方法で発光する前記[1]に記載のゲート装置。
[3]前記フラップは、前記副面に発光部を有し、通行許可時と通行禁止時に異なる方法で発光する前記[1]又は[2]に記載のゲート装置。
[4]前記本体筐体に回動可能に接続され、通行許可時に主面が前記側面と平行であり、通行禁止時に前記主面が設置面に対して垂直となる第2のフラップをさらに有する前記[1]-[3]のいずれかに記載のゲート装置。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載された発明によれば、通行路数の減少を抑制しつつ通行状況の視認性を向上することができる。
請求項2に記載された発明によれば、主面に発光部を有し、通行許可時と通行禁止時に異なる方法で発光することができる。
請求項3に記載された発明によれば、予め定めた角度で接続される副面をさらに有することができる。
請求項4に記載された発明によれば、副面に発光部を有し、通行許可時と通行禁止時に異なる方法で発光することができる。
請求項5に記載された発明によれば、従来のフラップと組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A図1Aは、本発明の実施の形態に係るゲート装置の一例を示す構成図である。
図1B図1Bは、本発明の実施の形態に係るゲート装置の一例を示す構成図である。
図1C図1Cは、本発明の実施の形態に係るゲート装置の一例を示す構成図である。
図2図2は、フラップの構成を示す斜視図である。
図3図3は、ゲート装置の構成例を示すブロック図である。
図4A図4Aは、ゲート装置に対する利用者の視認角を示す概略図である。
図4B図4Bは、従来のフラップを有するゲート装置に対する利用者の視認角を示す概略図である。
図5図5は、ゲート装置の動作例を示すフローチャートである。
図6図6(a)‐(c)は、フラップの配置位置の変形例を示す側面図である。
図7図7(a)‐(e)は、フラップの形状の変形例を示す側面図である。
図8図8(a)‐(d)は、本発明のフラップと従来のフラップとの組み合わせの変形例を示す側面図である。
図9A図9Aは、ゲート装置の変形例を示す構成図である。
図9B図9Bは、ゲート装置の変形例を示す構成図である。
図9C図9Cは、ゲート装置の変形例を示す構成図である。
図10図10(a)‐(f)は、フラップが閉じた状態におけるゲート装置の外観の構成を示す六面図である。
図11図11(a)‐(f)は、フラップが開いた状態におけるゲート装置1の外観の構成を示す六面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1A図1Cは、本発明の実施の形態に係るゲート装置の一例を示す構成図である。
【0012】
ゲート装置1は、図1A図1Cに示すように、施設内への入場を規制するために通路の側面に設置される本体10と、通行人3の通過を規制するフラップ11と、通行人3の通過を検出するセンサ12と、ICカードや画像コード又は数字コード等を読み取るリーダ13と、モーターを駆動してフラップ11の開閉状態を切り替える駆動部14と、フラップ11に設けられて発光することで画像、文字、画像パターン等により通行状態を通行人3に提示する発光部15A及び15Bと、通行状態やICカードの情報等を表示する表示部16とを有する。なお、ゲート装置1を平行に複数配置して複数の通路を設けてもよいし、ゲート装置1と板状のゲート2を平行に配置して通路を設けてもよい。
【0013】
ゲート装置1は、図1Aに示す状態で通行人3が通行可能な状態であり、フラップ11は主面11Aが垂直の状態となる。発光部15A及び15Bは、通行可能な状態において発光しなくてもよいし、通行可能を示す発光パターンとしてもよい(例えば、緑色点灯や進行方向へ流れるような発光パターン。)。
【0014】
また、ゲート装置1は、図1Bに示す状態で、フラップ11は主面11Aが垂直から水平へ駆動されている途中の状態である。また、ゲート装置1は、図1Cに示す状態で通行禁止の状態であり、フラップ11は主面11Aが水平の状態となる。また、発光部15A及び15Bが通行禁止を示す発光パターンとなる(例えば、赤色点滅。)。通行禁止には、通行人3が通行する権利を有していない場合の他、ゲート装置1のエラーや故障により正常に動作できない場合も含む。
【0015】
図2は、フラップ11の構成を示す斜視図である。
【0016】
フラップ11は、支持フレーム110に回転動作の中心軸となる回転軸112と、主面11Aを構成するためのフレーム110Aと、副面11Bを構成するためのフレーム110Bとを有し、主面11Aは板状の発光部15Aで、副面11Bは板状の発光部15Bで構成される。発光部15A及び15Bは、例えば、ポリカーボネート素材で形成された導光板であり、板材端部にLED等の発光素子を設けて全体が光るように構成される。フラップ11(発光部15A及び15B)は、重力に抗って動作するため、軽量であることが望ましく、軽量な素材が選択されることが望ましい。また、発光部15A及び15Bは、導光板と発光素子との組み合わせだけでなく、全面が発光素子で構成されていてもよいし、ディスプレイを嵌め込んで構成されていてもよい。
【0017】
図3は、ゲート装置1の構成例を示すブロック図である。
【0018】
ゲート装置1は、図1で説明したセンサ12、リーダ13、駆動部14、発光部15、表示部16の他、これらと接続されて各部を制御する制御部17と、情報を記憶する記憶部18とを有する。
【0019】
制御部17は、記憶部18に格納されたゲート制御プログラム180を実行することで、センサ情報取得手段170、読取情報取得手段171、通行可否判断手段172、駆動部制御手段173、発光部制御手段174、表示部制御手段175として機能する。
【0020】
センサ情報取得手段170は、センサ12が検出した検出信号を取得する。
【0021】
読取情報取得手段171は、リーダ13が読み取った情報を読取情報として取得する。
【0022】
通行可否判断手段172は、センサ情報取得手段170が取得した検出信号及び/又は読取情報取得手段171が取得した読取情報に基づいて記憶部18の判断条件情報181を参照して、通行人3が通行可か通行不可かを判断する。判断条件情報181は、管理者によって予め定められた情報であり、検出信号及び/又は読取情報に対応付けて通行可又は通行不可が記録された情報である。
【0023】
駆動部制御手段173は、通行可否判断手段172の判断結果に応じて駆動部14の動作を制御し、フラップ11の位置を変更する。
【0024】
発光部制御手段174は、通行可否判断手段172の判断結果に応じて発光部15の動作を制御し、発光部15の発光色や発光パターンを変更する。
【0025】
表示部制御手段175は、センサ情報取得手段170が取得した検出信号、読取情報取得手段171が取得した読取情報、通行可否判断手段172の判断内容に応じて表示部16の動作を制御し、表示部16の表示内容を変更する。
【0026】
記憶部18は、ゲート制御プログラム180、判断条件情報181、駆動制御情報182、発光制御情報183を格納する。
【0027】
(ゲート装置の動作)
本実施の形態に係るゲート装置の動作例を、各図を参照しつつ説明する。図5は、ゲート装置の動作例を示すフローチャートである。
【0028】
通行人3は、ゲート装置1を通過するため、手前からゲート装置1に向かって歩を進める。また、通行人3は、必要に応じてリーダ13にICカードや画像コードが印刷されたチケット等を読み取らせる。
【0029】
ゲート装置1のセンサ情報取得手段100は、正常動作しており通行可能な状態の場合(S1;Yes)、センサ12が検出した検出信号を取得し、通行人3のゲート装置1に対する接近を検出する(S2)。また、読取情報取得手段171は、リーダ13が読み取った情報を読取情報として取得する(S3)。
【0030】
次に、通行可否判断手段172は、センサ情報取得手段170が取得した検出信号及び/又は読取情報取得手段171が取得した読取情報に基づいて記憶部18の判断条件情報181を参照して、通行人3が通行可か通行不可かを判断する(S4)。通行可否判断手段172は、例えば、判断条件情報181に読取情報に含まれる情報と一致するものが記載されていれば通行可と判断し(S5;Yes)、記載されていなければ通行不可と判断する(S5;No)。また、通行可否判断手段172は、例えば、検出信号が一人の通行を検出した場合に通行可と判断し、検出信号が複数人の通行(共連れ)を検出した場合に通行不可と判断してもよい。
【0031】
次に、駆動部制御手段173は、通行可否判断手段172の判断結果「通行可」に応じて駆動部14の動作を制御し、フラップ11の位置を変更する。通行可の場合はフラップ11の位置は図1Aに示す状態となる(S6)。
【0032】
次に、発光部制御手段174は、通行可否判断手段172の判断結果「通行可」に応じて発光部15の動作を制御し、発光部15の発光色や発光パターンを変更する(S7)。発光部15A及び15Bは、通行可能な状態において発光しなくてもよいし、通行可能を示す発光パターンとしてもよい(例えば、緑色点灯や進行方向へ流れるような発光パターン。)。
【0033】
通行人3は、フラップ11が開いている状態(及び発光部15A及び15Bの発光パターン)を確認し(又は通行不可でないことを確認し)、ゲートを通過する。
【0034】
センサ情報取得手段170が通行人3の通行完了を検出すると(S8)、ステップS1へと戻り、センサ情報取得手段170が通行人3の通行完了を検出するまではフラップ11の状態及び発光部15A及び15Bの発光パターンを維持する(S6,S7)。なお、通行人3が予め定めた時間経っても通行を完了しない場合はエラー処理してもよい。
【0035】
また、駆動部制御手段173は、通行可否判断手段172の判断結果「通行不可」に応じて駆動部14の動作を制御し、通行不可の場合はフラップ11の位置は図1Cに示す状態となる(S9)。
【0036】
次に、発光部制御手段174は、通行可否判断手段172の判断結果「通行不可」に応じて発光部15の動作を制御し、発光部15の発光色や発光パターンを変更する(S10)。発光部15A及び15Bが通行禁止を示す発光パターンとなる(例えば、赤色点滅。)。
【0037】
通行人3は、フラップ11が閉じている状態(及び発光部15A及び15Bの発光パターン)を確認し、ゲートから離れる。
【0038】
センサ情報取得手段170が通行人3の離隔を検出すると(S11;Yes)、ステップS1へと戻り、センサ情報取得手段170が通行人3の離隔を検出するまではフラップ11の状態及び発光部15A及び15Bの発光パターンを維持する(S10,S11)。なお、通行人3が予め定めた時間経っても離隔しない場合はエラー処理してもよい。
【0039】
また、ゲート装置1が故障(センサー異常、駆動部位異常等)や運用上の理由(不正侵入等)等により通行不可の状態にある場合(S1;No)、駆動部制御手段173は、駆動部14の動作を制御し、フラップ11の位置は図1Cに示す状態となる(S12)。
【0040】
次に、発光部制御手段174は、通行不可の状態「故障」や「運用上の理由」に応じて発光部15の動作を制御し、発光部15の発光色や発光パターンを変更する(S13)。発光部15A及び15Bは、故障を示す発光パターンとして、例えば、赤点滅であって点灯間隔が長いものを用いる。
【0041】
また、表示部制御手段175は、上記それぞれの動作に応じてセンサ情報取得手段170が取得した検出信号、読取情報取得手段171が取得した読取情報、通行可否判断手段172の判断内容に応じて表示部16の動作を制御し、表示部16の表示内容を変更する。例えば、徴収した料金額やICカードの残高、チケットの有効期限等を表示する。
【0042】
ここで、通行人3は、ゲート装置1を正面から視認するが、ゲート装置1のフラップ11が開いている状態(図1A)では、通行人3は通行可能との認識を得るのが通常である。また、フラップ11が閉じている状態(図1C)であっても、ゲート装置1の発光部15A、15Bが通行可能を示す発光色(交通信号と同様に緑や青色等の発光色)又は発光パターン(通行人3から見て奥へ流れるような発光パターン)で駆動され、通行人3は通行可能であると認識する。
【0043】
図4A及び図4Bは、ゲート装置1及び従来のフラップを有するゲート装置に対する利用者の視認角を示す概略図である。
【0044】
図4Aに示すように、平均的な身長において、ゲート装置1のフラップ11の発光部15A、15Bを視認できる視認角はθである。一方、図4Bに示すように、平均的な身長において、ゲート装置1Xのフラップ11Xを視認できる視認角はθであり、θ>θである。フラップ11の本体10に対する取り付け高さは想定する通行人3の平均身長に合わせて設定可能であるが、フラップ11が発光部15A、15B共に垂直ではないため、取り付け高さを低くすればする程、θは大きくなる。一方、フラップ11Xが垂直であるため、取り付け高さを低くすればする程、θは小さくなる。つまり、フラップ11をフラップ11Xに比べて低く配置できるため、本体10の高さをゲート装置1Xより低く設計できる。
【0045】
なお、フラップ11のサイズは、一例として、主面11Aが奥行110mm、幅464mm、厚み18mm、副面11Bが奥行92mm(平面視)、高73mm(正面視)であり、取り付け高さが760mmである。また、フラップ11のサイズは、奥行300mm(主面11A:150mm、副面11B:150mm)に拡張してもよいし、補助フラップ(図8参照。)として奥行き30mm(主面11A:15mm、副面11B:15mm)に縮小してもよい。さらに、視認性と駆動性、駆動目的に応じて適宜サイズを変更可能である。また、本体10の奥行サイズは、フラップ11の奥行サイズに合わせて適宜変更可能であるし、フラップ11の奥行サイズは、本体10の奥行サイズに合わせて適宜変更可能である。また、幅は、通路幅に合わせて適宜変更してよい。
【0046】
(実施の形態の効果)
上記した実施の形態によれば、フラップ11が閉じている状態において主面11Aが水平になるように(少なくとも垂直でないよう)ゲート装置1を構成し、さらに主面11Aに発光部15Aを設けたため、通行状況の視認性を向上することができる。また、フラップ11の幅は通行路の幅まで拡張可能であり、フラップ11の収容時には主面11Aが垂直になるように構成したため、本体10の幅を増加させることなく視認性を向上でき、通行路数の減少を抑制することができる。
【0047】
また、発光部15A及び15Bの幅は通行路の幅まで拡張でき、奥行きは本体10の奥行きまで拡張できるため、通行人3に情報を提示するための面積を十分に確保でき、発光部15A及び15Bの面積が十分であるため視認性を犠牲とすることなく複雑な表示も可能である。
【0048】
また、フラップ11が通路の奥行方向に幅を有しているため、フラップ11を低めに配置してもくぐり抜けや飛び越え等の不正通過を抑制しやすい。
【0049】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々に変形実施が可能である。
【0050】
[変形例]
図6(a)‐(c)は、フラップ11の配置位置の変形例を示す側面図である。
【0051】
図6(a)に示すように、ゲート装置1aに対し、フラップ11aは、実施の形態のフラップ11を主面11Aが水平以外の角度で取り付けてもよい。フラップ11aの取り付け角度により通行人3に対する視認性がさらに向上する。
【0052】
図6(b)に示すように、ゲート装置1bに対し、フラップ11bは、実施の形態のフラップ11より低い位置で取り付けてもよい。フラップ11bの取り付け位置により通行人3に対する視認性がさらに向上する。
【0053】
図6(c)に示すように、ゲート装置1cに対し、フラップ11c11及び11c12は、実施の形態のフラップ11を前後対象にして取り付けてもよい。2つのフラップ11c11及び11c12により通行方向に関わらず通行人3に対する視認性が確保できる。
【0054】
図7(a)‐(e)は、フラップ11の形状の変形例を示す側面図である。なお、各図は左からゲート装置側面図、フラップの斜視図、フラップの平面図である。
【0055】
図7(a)に示すように、ゲート装置1aのフラップ11aは、実施の形態のフラップ11の副面11Bを省略したものである。フラップ11aのように構成することで、フラップ11より製造工程が簡略化される。
【0056】
図7(b)に示すように、ゲート装置1bのフラップ11bは、実施の形態のフラップ11の主面11Aを省略し、副面11Bを前後対象に構成したものである。フラップ11bのように構成することで、フラップ11を前後対象に2つ設けることなく、通行方向に関わらず通行人3に対する視認性が確保できる。
【0057】
図7(c)に示すように、ゲート装置1cのフラップ11cは、実施の形態のフラップ11にさらに副面11Bを追加したものである。フラップ11cのように構成することで、フラップ11より視認性が向上する。
【0058】
図7(d)に示すように、ゲート装置1dのフラップ11dは、実施の形態のフラップ11の副面11Bを前後対象に構成したものである。フラップ11dのように構成することで、通行方向に関わらず通行人3に対する視認性が確保できる。
【0059】
図7(e)に示すように、ゲート装置1eのフラップ11eは、実施の形態のフラップ11の副面11Bを前後対象に構成して、副面11Bを垂直としたものである。フラップ11eのように構成することで、通行方向に関わらず通行人3に対する視認性が確保でき、フラップ11eが開いた状態でフラップ11dに比べて省スペースとなる。
【0060】
図8(a)‐(d)は、本発明のフラップ11と従来のフラップ11Xとの組み合わせの変形例を示す側面図である。
【0061】
図8(a)に示すように、ゲート装置1aは、従来の垂直に配置されたフラップ11xに、水平配置されたフラップ11a31及び11a32を追加したものである。フラップ11a31及び11a32を設けたことで、視認性を向上しつつ、フラップ11xとの動作パターンを組み合わせることで共連れ防止を図ることができる。
【0062】
図8(b)に示すように、ゲート装置1bは、従来の垂直に配置されたフラップ11xに、水平配置されたフラップ11b31及び11b32を追加したものである。フラップ11b31及び11b32を設けたことで、視認性を向上しつつ、フラップ11xとの動作パターンを組み合わせることで、各フラップ間に通行人3を捕らえて共連れ防止を図ることができる。
【0063】
図8(c)に示すように、ゲート装置1cは、従来の垂直に配置されたフラップ11xに、水平配置されたフラップ11c31及び11c32を追加したものである。フラップ11c31及び11c32を設けたことで、視認性を向上しつつ、フラップ11xとの動作パターンを組み合わせることで、共連れ防止を図ることができるとともに、ゲート装置1a及びゲート装置1bに比べて本体をコンパクトに構成できる。
【0064】
図8(d)に示すように、ゲート装置1dは、従来の垂直に配置されたフラップ11xに、水平配置されたフラップ11d31及び11d32を追加したものである。副面を有するフラップ11d31及び11d32を設けたことで、ゲート装置1a、ゲート装置1b及びゲート装置1cに比べて通行方向に関わらず視認性を向上することができ、フラップ11xとの動作パターンを組み合わせることで共連れ防止を図ることができる。
【0065】
図9A図9Cは、ゲート装置の変形例を示す構成図である。
【0066】
ゲート装置1Aは、実施の形態のゲート装置1のリーダ13を省略し、本体10を奥行方向に短縮させたものである。ICカードやコードを読み取る必要がない場合に使用される。なお、実施の形態と同一の符号が振られた各部は同様の構成を有するものとする。
【0067】
図10(a)‐(f)は、フラップ11が閉じた状態におけるゲート装置1の外観の構成を示す六面図である。また、図11(a)‐(f)は、フラップ11が開いた状態におけるゲート装置1の外観の構成を示す六面図である。
【0068】
図10(a)及び図11(a)はゲート装置1の背面図、図10(b)及び図11(b)はゲート装置1の平面図、図10(c)及び図11(c)はゲート装置1の左側面図、図10(d)及び図11(d)はゲート装置1の底面図、図10(e)及び図11(e)はゲート装置1の正面図、図10(f)及び図11(f)はゲート装置1の右側面図である。
【0069】
また、水平のフラップ11に加えて従来のフラップ11Xに対して発光部を設けてもよい。また、従来のフラップ11Xのみに発光部を設けて、水平のフラップ11には発光部を設けずに構成してもよい。
【符号の説明】
【0070】
1 :ゲート装置
2 :ゲート
3 :通行人
10 :本体
11 :フラップ
11A :主面
11B :副面
12 :センサ
13 :リーダ
14 :駆動部
15 :発光部
16 :表示部
17 :制御部
18 :記憶部
100 :センサ情報取得手段
110 :支持フレーム
112 :回転軸
170 :センサ情報取得手段
171 :読取情報取得手段
172 :通行可否判断手段
173 :駆動部制御手段
174 :発光部制御手段
175 :表示部制御手段
180 :ゲート制御プログラム
181 :判断条件情報
182 :駆動制御情報
183 :発光制御情報
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11