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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-04
(45)【発行日】2022-08-15
(54)【発明の名称】属性分析装置、及び属性分析プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220805BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20220805BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02 398
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022050829
(22)【出願日】2022-03-25
【審査請求日】2022-04-08
(31)【優先権主張番号】P 2021067180
(32)【優先日】2021-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516026712
【氏名又は名称】Oxyzen株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森谷 武浩
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-262482(JP,A)
【文献】特開2014-143562(JP,A)
【文献】特開2020-57240(JP,A)
【文献】特開2019-49836(JP,A)
【文献】特開2014-191138(JP,A)
【文献】特開2017-151781(JP,A)
【文献】特開2014-153828(JP,A)
【文献】特開2016-72925(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0088656(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のサンプル端末が保有する過去に接続したアクセスポイントのSSIDであるサンプルSSIDを取得するサンプル取得部と、
人の属性を分類する項目として予め定めたカテゴリを参照して、前記サンプルSSIDから前記カテゴリに適合するタグを生成するタグ生成部と、
前記サンプルSSIDと同一文字列のSSIDをタグ付与用SSIDとし、前記タグ付与用SSIDに前記タグを紐づけて成る属性定義データを生成する属性定義データ生成部と、
所定の分析対象端末群に属する各分析対象端末が保有するそれぞれのSSIDを分析対象SSIDとして取得する分析対象情報取得部と、
取得した分析対象SSIDと前記タグ付与用SSIDを照合し、該当する該タグ付与用SSIDを含む前記属性定義データを抽出する抽出部と、
抽出した前記属性定義データに基づいて、前記各分析対象端末の各ユーザにより構成されるユーザ集団の属性を分析する分析部と、を備えることを特徴とする、
属性分析装置。
【請求項2】
請求項1に記載の属性分析装置であって、
前記タグ生成部は、前記サンプルSSIDの文字列を所定のアルゴリズムに基づいて解析することで、前記カテゴリに適合する前記タグを生成する、
属性分析装置。
【請求項3】
請求項1に記載の属性分析装置であって、
前記サンプル取得部は、前記サンプルSSIDとともに、該サンプルSSIDにより識別される前記アクセスポイントへの前記サンプル端末の接続日時及び/又は前記アクセスポイントの設置場所情報を取得し、
前記タグ生成部は、前記接続日時及び/又は前記設置場所情報を参照して前記カテゴリに適合する前記タグを生成する、
属性分析装置。
【請求項4】
請求項3に記載の属性分析装置であって、
前記サンプル取得部は、前記アクセスポイントへの前記サンプル端末の接続時点における該サンプル端末の位置情報をさらに取得し、
前記タグ生成部は、
前記位置情報から前記アクセスポイントの前記設置場所情報を推定する、
属性分析装置。
【請求項5】
コンピュータに、
所定のサンプル端末が保有する過去に接続したアクセスポイントのSSIDであるサンプルSSIDを取得させ、
人の属性を分類する項目として予め定めたカテゴリを参照して、前記サンプルSSIDから前記カテゴリに適合するタグを生成させ、
前記サンプルSSIDと同一文字列のSSIDをタグ付与用SSIDとし、前記タグ付与用SSIDに前記タグを紐づけて成る属性定義データを生成させ、
所定の分析対象端末群に属する各分析対象端末が保有するそれぞれのSSIDを分析対象SSIDとして取得させ、
取得した分析対象SSIDと前記タグ付与用SSIDを照合し、該当する該タグ付与用SSIDを含む前記属性定義データを抽出させ、
抽出した前記属性定義データに基づいて、前記各分析対象端末の各ユーザにより構成されるユーザ集団の属性を分析させる、
属性分析プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、属性分析装置、及び属性分析プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、本発明者らが開発した国籍判別方法が開示されている。スマートフォン等の端末に記憶されている過去に接続したアクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)を取得して、このSSIDで特定されるアクセスポイントが所在する国を端末ユーザの所属地(特に国籍又は居住国)と判断する方法が開示されている。
【0003】
このような方法は、例えば、店舗やイベント会場等の特定の場所に訪れる訪問者の所属地としての国籍の傾向を把握し、その傾向に応じたサービスを提供するなどの事業戦略の策定に有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-134530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、SSIDからは、ユーザの国籍又は居住国に限らず、当該ユーザの属性(ユーザの所属する団体、趣味・嗜好等)を特定するための種々の情報(属性情報)が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、端末を利用するユーザに関するより広範な属性情報を分析できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様によれば、所定のサンプル端末が保有する過去に接続したアクセスポイントのSSIDであるサンプルSSIDを取得するサンプル取得部と、サンプルSSIDから、人の属性を分類する項目として予め定めたカテゴリを参照して、サンプルSSIDからカテゴリに適合するタグを生成するタグ生成部と、カテゴリ及びタグを組み合わせて成る属性定義データを生成し、サンプルSSIDと同一文字列のSSIDをタグ付与用SSIDとし、タグ付与用SSIDにタグを紐づけて成る属性定義データを生成する属性定義データ生成部と、所定の分析対象端末群に属する各分析対象端末が保有するそれぞれのSSIDを分析対象SSIDとして取得する分析対象情報取得部と、取得したそれぞれのSSID履歴に含まれる各SSIDと、取得した分析対象SSIDとタグ付与用SSIDを照合し、該当するタグ付与用SSIDを含む属性定義データを抽出する抽出部と、抽出した属性定義データに基づいて、各分析対象端末の各ユーザにより構成されるユーザ集団の属性を分析する分析部と、を備える属性分析装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、各端末に保有されるSSID履歴を利用して、分析対象となるユーザの属性(所属する団体や嗜好・趣味、性別・年代等の情報)を分析するためのロジックを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態による属性分析装置を含む属性分析システムの構成を示す図である。
図2】分析処理装置の構成の詳細を説明するブロック図である。
図3】分析処理装置が実行する処理を説明するフローチャートである。
図4】サンプル取得部により取得される各サンプルのイメージを示す図である。
図5】カテゴリDBのデータ構成の一例を示す図である。
図6】生成されるタグの一例を示す図である。
図7】属性定義DBのデータ構成の一例を示す図である。
図8】アクセスポイント接続日時DBのデータ構成の一例示す図である。
図9】アクセスポイント設置場所DBのデータ構成の一例示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0011】
[第1実施形態]
図1は、本実施形態による属性分析装置10を含む属性分析システム100の構成を説明する図である。属性分析システム100は、サンプルSSID(Service Set Identifier)検出装置70と、分析対象SSID検出装置72と、属性分析装置10と、これらを通信可能に接続する所定のネットワーク300と、を備えている。なお、以下では、記載の簡略化のため、適宜、各サンプル端末Ts,Ts・・・を代表させて「サンプル端末Ts」(mは任意の自然数)と表す。また、適宜、各分析対象端末To,To・・・を代表させて「分析対象端末To」(nは任意の自然数)と表す。
【0012】
サンプルSSID検出装置70は、サンプル端末群Gを構成する複数のサンプル端末Ts,Ts・・・と通信を行う。なお、サンプル端末群Gは、特定の場所(特定の施設や店舗等の人が一定の目的をもって訪れる場所)に集まる一又は複数のサンプル端末Tsの集合として定まる。また、各サンプル端末Tsとしては、無線通信(特に無線LAN通信)を提供する任意のアクセスポイントとの間で通信可能な、無線LAN通信機能を備えたスマートフォン、タブレット、又はノートパソコン等の可搬型の端末装置が想定される。
【0013】
また、サンプルSSID検出装置70は、各サンプル端末Tsの識別情報Is、及び各サンプル端末Tsが保有するサンプルSSID履歴Hsを取得して、分析処理装置20に送信する。なお、サンプルSSID検出装置70は、施設や店舗等のサンプル取得対象エリアに設置される専用のセンサ、又はサンプル端末Tsにインストールされた所望の機能を実現するための専用のアプリケーションなどにより実現することができる。また、サンプル端末Tsの識別情報Isとしては、例えばMAC(Media Access Control address)アドレスなどの当該サンプル端末Tsを一意に識別し得る任意の情報を用いることができる。
【0014】
サンプルSSID履歴Hsは、サンプル端末Tsが保有する複数のSSID(以下、「サンプルSSID[mk]」とも称する)の履歴である。なお、本実施形態においては、符号「k」は、サンプルSSID履歴Hsに含まれる各SSIDを区別するための指数を表す。すなわち、kは、1以上且つサンプルSSID履歴Hsに含まれるSSIDの総数以下の任意の自然数を示す。
【0015】
分析対象SSID検出装置72は、分析対象端末群Gを構成する複数の分析対象端末To,To・・・Toと通信を行う。なお、分析対象端末群Gは、特定の場所に集まる一又は複数の分析対象端末Toの集合として定まる。また、各分析対象端末Toとしては、無線通信(特に無線LAN通信)を提供する任意のアクセスポイントとの間で通信可能な、無線LAN通信機能を備えたスマートフォン、タブレット、又はノートパソコン等の可搬型の端末装置が想定される。
【0016】
また、分析対象SSID検出装置72は、各分析対象端末Toの識別情報Io、及び各分析対象端末Toが保有する分析対象SSID履歴Hoを取得して、分析処理装置20に送信する。なお、分析対象SSID検出装置72は、施設や店舗等の分析対象エリアに設置される専用のセンサ、又は各分析対象端末Toに個別にインストールされた専用のアプリケーションなどにより実現することができる。また、分析対象端末Toの識別情報Ioとしては、例えばMACアドレスなどの当該分析対象端末Toを一意に識別し得る任意の情報を用いることができる。
【0017】
同様に、分析対象SSID履歴Hoは、分析対象端末Toが保有する各SSID(以下、「分析対象SSID[nh]」とも称する)の履歴である。なお、符号「h」は、分析対象SSID履歴Hoに含まれる各SSIDを区別するための指数である。すなわち、hは、1以上且つ分析対象SSID履歴Hoに含まれるSSIDの総数以下の任意の自然数を示す。
【0018】
なお、サンプルSSID検出装置70及び分析対象SSID検出装置72の機能を実現するセンサを同一の場所に設置される同一又は異なるハードウェアにより実現しても良いし、異なる場所に設置される異なるハードウェアにより実現しても良い。
【0019】
また、アクセスポイントとは、サンプル端末Ts又は分析対象端末Toに対して無線通信(特に無線LAN通信)を可能とさせるハードウェア構成及びソフトウェア構成を備えた無線機を意味する。無線通信の規格としては、特に、Wi-Fi(登録商標)が想定される。
【0020】
さらに、SSIDとは、アクセスポイントを識別するための識別子(アルファベット又は英数字などの文字を複数組み合わせて成る文字列)である。特に、本実施形態では、基本的に、一台のアクセスポイントに対してユニーク(固有)に付されるSSID(いわゆるBSSID:Basic Service Set Identifier)を想定する。一方で、以下で説明する各処理は、複数台のアクセスポイントに対してユニーク(固有)に付されるSSID(いわゆるESSID:Extended Service Set Identifier)についても適用が可能である。
【0021】
したがって、サンプルSSID履歴Hsに含まれる各サンプルSSID[mk](SSID[m1],SSID[m2]・・・)は、サンプル端末Tsが過去に接続したことのある各アクセスポイントAPmk(APm1,APm2・・・)をそれぞれ識別するSSIDとなる。また、分析対象SSID履歴Hoに含まれる各分析対象SSID[nh]は、分析対象端末Toが過去に接続したことのある各アクセスポイントAPnh(APn1,APn2・・・)をそれぞれ識別するSSIDとなる。
【0022】
次に、属性分析装置10の構成について説明する。属性分析装置10は、分析処理装置20と、カテゴリデータベース(以下、「カテゴリDB30」と称する)と、属性定義データベース(以下、「属性定義DB40」と称する)と、分析結果データベース(以下、「分析結果DB50」と称する)と、を含む。
【0023】
分析処理装置20は、演算/制御装置、各種記憶装置、及び各種入出力装置を備えたコンピュータにより構成される。なお、演算/制御装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等により実現される。各種記憶装置は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)、及びハードディスク(磁気記憶装置)等により実現される。さらに、入出力装置は、キーボード、マウス、タッチパネル、ディスプレイ、プリンタ、及びI/Oポート等により実現される。そして、分析処理装置20は、これら各ハードウェア及び後述する各処理を実行するためのプログラム(ソフトウェア)により構成される。なお、分析処理装置20を、当該各処理を分散して実行するための複数台のコンピュータハードウェアからなるアーキテクチャーにより実現しても良い。分析処理装置20による処理の構成については後述する。
【0024】
カテゴリDB30は、予め定められた人の属性を分類するための項目として定められたカテゴリcx(c1,c2,c3・・・)を記録するデータベースである。特に、カテゴリDB30は、設定した項目の数に応じて付されるカテゴリ番号x(=1,2,3・・・)に紐づけて、各カテゴリc1,c2,c3・・・を記録する。カテゴリcxの詳細については後述する。
【0025】
属性定義DB40は、各サンプルSSID[mk]と同一文字列のSSIDであるタグ付与用SSID[y]に後述するタグT[cx]を紐づけて成る属性定義データD[y]を記憶するデータベースである。なお、符号「y」は、サンプルSSID[mk]に応じた各タグ付与用SSIDを区別するための指数である。したがって、yは1以上且つサンプルSSID[mk]の総数(mのとり得る総数×kのとり得る総数)以下の任意の自然数を示す。
【0026】
分析結果DB50は、属性定義データD[y]に基づいた、それぞれの分析対象端末Toを操作する各ユーザから成るユーザ集団の属性に対する分析結果を記憶するデータベースである。
【0027】
以下では、分析処理装置20の構成を詳細に説明する。
【0028】
図2は、分析処理装置20の構成を説明するブロック図である。また、図3は、分析処理装置20により実行される処理を説明するフローチャートである。
【0029】
図2に示すように、分析処理装置20は、サンプル取得部22と、タグ生成部24と、属性定義データ生成部25と、分析対象情報取得部26と、抽出部27と、分析部28と、を備えている。
【0030】
サンプル取得部22は、サンプルSSID検出装置70から各サンプル端末Tsの識別情報Is及びサンプルSSID履歴Hsを受信し、当該サンプルSSID履歴Hsに含まれるサンプルSSID[mk]を取得する(図3のステップS100)。
【0031】
図4は、サンプル取得部22により取得される各サンプルSSID[mk]のイメージを示す。図示のように、サンプル取得部22によって、各サンプルSSID履歴Hs,Hs・・・のそれぞれに複数含まれる各サンプルSSID[11],[12]・・・[21],[22]・・・が得られる。
【0032】
なお、サンプル取得部22により、サンプルSSID履歴Hsに含まれる全てのSSIDから、後述するタグ生成に適していないSSIDを除外して残ったSSIDのみを、サンプルSSID[mk]として取得する構成を採用しても良い。タグ生成に適していないSSIDとは、例えば、一般家庭内、或いは持ち運び用(モバイル用)などのアクセスポイントに付されるランダムな文字列で構成されるSSIDなどが想定される。タグ生成に適していないSSIDの除外は、例えば、サンプルSSID履歴Hsに含まれる全てSSIDに対して、所定の辞書データベースなどを参照してランダムな文字列のSSIDを除外する処理、適切な学習済みモデルに基づく機械学習によるフィルタリング処理、又はこれらの併用により実現される。
【0033】
タグ生成部24は、カテゴリDB30に記憶されている各カテゴリcxを参照して、取得された各サンプルSSID[mk]から、当該カテゴリcxに適合するタグT[cx]を生成する(図3のステップS200)。
【0034】
図5は、カテゴリDB30のデータ構成の一例を示す図である。カテゴリDB30は、人の性別、年代、所属(職業等の社会的立場や所属する団体・組織など)、趣向、習慣、及び居住若しくは活動地域などの属性に関する各項目を、カテゴリ番号x(=1,2,3,4・・・)によりナンバリングした各カテゴリc1,c2,c3・・・として記憶している。
【0035】
なお、カテゴリcxとして定める項目の種類は図5に示すものに限られず、求める分析内容(把握すべき人の属性のタイプ)などを考慮して任意に設定することができる。また、同一又は類似の属性を示すものであって概念レベルの異なる複数の項目をカテゴリcxとしても良い。例えば、「所属」に対する下位概念的項目として「大学名」又は「会社名」などをカテゴリcxとしても良いし、「趣向」に対する下位概念的項目として「趣味」などをカテゴリcxとしても良いし、「習慣」に対する下位概念的項目として「通勤経路」などをカテゴリcxとしても良い。
【0036】
また、複数の項目の統合又は共通概念(コホート)として生じる項目をカテゴリcxとしても良い。例えば、予めカテゴリcxとして「大学名」及び「習慣」が設定されている場合に、それらから派生する「サークル活動」を新たなカテゴリcxとしても良い。すなわち、カテゴリcxとしては、辞書的な意味で直接的に人の属性を分類する項目にあたるものでなくとも、当該項目から派生して間接的に人の属性を分類し得る項目にあたるものであれば、任意に定めることができる。
【0037】
そして、タグ生成部24は、サンプルSSID[mk]からカテゴリcxに適合するタグT[cx]を生成する。具体的に、タグ生成部24は、サンプルSSID[mk]を構成する文字列から所定のアルゴリズムに基づいて、当該カテゴリcxに該当する人の属性を示す一又は複数の情報(情報のピース)をタグT[cx]として生成する。
【0038】
例えば、タグ生成部24は、サンプルSSID[mk]の文字列を入力とするインターネット検索により得られる所定順位内(例えば30順位内)の各ウェブサイトの中から、定められたカテゴリcxに該当する情報(単語)をフィルタリングしてこれをタグT[cx]とすることができる。なお、各ウェブサイトの中から、カテゴリcxに該当する情報を抽出する処理は、所定の辞書データベースなどを参照して各ウェブサイトからカテゴリcxに該当する情報を解析するための所定のプログラム、又は所定の学習モデルに基づく機械学習を利用したテキストマイニングなどにより実現することができる。また、カテゴリcxの文字列及びタグ付与用SSID[y]の文字列のAND検索による所定順位内の検索結果を解析してタグT[cx]を定めても良い。
【0039】
さらに、タグT[cx]の生成にあたり、サンプルSSID[mk]により識別されるアクセスポイントAPmkが実際に設置されている場所(特定の施設や店舗など)を実際に赴いて調査した結果を参照しても良い。
【0040】
図6は、生成されるタグT[cx]の一例を示す図である。図示の例では、タグ生成部24は、例えば、図4に示すサンプルSSID[12]:“aa_woman_univ”に対して、カテゴリc1:“性別”に適合するタグT[c1]:“女性”と、カテゴリc2:“所属”に適合するタグT[c2]:“aa女子大学”と、が生成される。また、サンプルSSID[21]:“cafe_A_w_univ”に対して、カテゴリc2:“所属”に適合するタグT[c2]:“w大学”と、カテゴリc3:“趣向”に適合するタグT(c3):“コーヒー”と、カテゴリc4:“習慣”に適合するタグT(c4):“外食”と、が生成される。
【0041】
さらに、一つのカテゴリcxに対してタグT[cx]を2つ生成しても良い。例えば、図6に示す例では、サンプルSSID[11]:“ShopD_3F_shibuya”に対して、カテゴリc3:“趣向”に適合するタグT(c3)として、“ショッピング”及び“アパレル”が生成される。
【0042】
なお、設定したカテゴリcx及びタグ付与用SSID[1]の組み合わせによっては、適切なタグT[cx]を付すことが難しい場合も想定される。このような場合には、当該カテゴリcxに該当するタグT[cx]をNull(空欄)としても良い。例えば、図6に示す例では、タグ付与用SSID[1]:“aa_woman_univ”に対して、カテゴリc3:“趣向”に適合するタグT(c3)はNullとされる。
【0043】
図2に戻り、属性定義データ生成部25は、サンプルSSID[mk]と同一文字列のSSIDをタグ付与用SSID[y]として、当該タグ付与用SSID[y]に対応するタグT[cx]を紐づけて成る属性定義データD[y]を生成し、属性定義DB40に記録する(図3のステップS300)。
【0044】
図7は、属性定義DB40のデータ構成の一例を示す図である。図示のように、本実施形態の属性定義DB40は、各タグ付与用SSID[y]ごとに生成されたタグT[cx]が関連付けられて記憶される。なお、上述したように、各タグT[cx]は各カテゴリcxに対応づけられて生成される。したがって、属性定義DB40を、各カテゴリ番号xをキーとして各タグ付与用SSID[y]と属性定義データD[y]の関係を規定するリレーショナルデータ構造により構成しても良い。
【0045】
また、上記ステップS100~ステップS300の処理を、所定期間ごと(例えば1日ごと)に実行することで、属性定義DB40のデータ内容を適宜更新することが好ましい。特に、当該更新は、例えば、日付変更時(24時)や処理負担(ネットワーク負荷やシステム負荷)の少ない深夜・早朝等に実行されることが好ましい。これにより、属性定義DB40が適切に更新され、データ精度を維持することができる。
【0046】
図2に戻り、分析対象情報取得部26は、分析対象SSID検出装置72から各分析対象端末Toが保有する各分析対象SSID履歴Hoを受信し、当該分析対象SSID履歴Hoに含まれる各分析対象SSID[nh]を取得する(図3のステップS400)。
【0047】
そして、抽出部27は、取得した分析対象SSID[nh]と、属性定義DB40に記録されたタグ付与用SSID[y]と、を照合し、該当するタグ付与用SSID[y]を含む属性定義データD[y]を抽出する(図3のステップS500)。
【0048】
特に、抽出部27は、各分析対象SSID[nh]の内、その文字列が属性定義DB40に記憶されている各タグ付与用SSID[y]の何れかの文字列と所定の一致率以上で一致する場合に、当該所定の一致率以上を示すタグ付与用SSID[yo]を含む属性定義データD[yo]を抽出する。
【0049】
そして、分析部28は、抽出した属性定義データD[yo]に基づいて、各分析対象端末Toの各ユーザにより構成されるユーザ集団の属性を分析する。すなわち、分析部28は、分析対象端末群Gが定義される特定の場所(施設や店舗)等に集まるユーザ集団の属性を解析する。例えば、ある施設(特定の駅など)において生成される分析対象端末群Gに属する一定数以上の分析対象端末Toから共通して特定の属性定義データD[1]が抽出される場合には、これに含まれるタグ付与用SSID[1]に紐付くタグT[c1]:“女性”及びタグT[c2]:“aa女子大学”を、上記特定の駅に集まるユーザ集団の属性の一つを「aa女子大学生」と推定することができる。
【0050】
また、一定数以上の分析対象端末Toから共通して複数の属性定義データD[yo]が抽出される場合には、それらを組み合わせて、ユーザ集団の属性を推定しても良い。例えば、一定数以上の分析対象端末Toから共通して属性定義データD[1]及びD[2]が抽出される場合に、タグ付与用SSID[1]に紐付くタグT[c1]:“女性”及びタグT[c2]:“aa女子大学”と、タグ付与用SSID[3]に紐付くタグT[c1]:“女性”、及びタグT(c3):“ショッピング”/“アパレル”を組み合わせることで、上記施設に集まるユーザ集団の属性を、「aa女子大学に所属するショッピングを好む女学生」などと推定しても良い。
【0051】
なお、抽出した属性定義データD[yo]に基づくユーザ集団の属性分析の具体的な態様としては、上記のものに限られず、任意の分析目的及び公知の各種統計処理などの任意の分析手法を採用することができる。
【0052】
以上説明した本実施形態の構成及びそれによる作用効果をまとめて説明する。
【0053】
本実施形態の属性分析装置10は、所定のサンプル端末Tsが保有する過去に接続したアクセスポイントAPmkのSSIDであるサンプルSSID[mk]を取得するサンプル取得部22と、人の属性を分類する項目として予め定めたカテゴリcxを参照して、サンプルSSID[mk]からカテゴリcxに適合するタグT[cx]を生成するタグ生成部24と、サンプルSSID[mk]と同一文字列のSSIDをタグ付与用SSID[y]とし、当該タグ付与用SSID[y]にタグT[cx]を紐づけて成る属性定義データD[y]を生成する属性定義データ生成部25と、所定の分析対象端末群Gに属する各分析対象端末Toが保有するそれぞれのSSIDを分析対象SSID[nh]として取得する分析対象情報取得部26と、取得した分析対象SSID[nh]とタグ付与用SSID[y]を照合し、該当するタグ付与用SSID[yo]を含む属性定義データD[yo]を抽出する抽出部27と、抽出した属性定義データD[yo]に基づいて、各分析対象端末Toの各ユーザにより構成されるユーザ集団の属性を分析する分析部28と、を備える。
【0054】
これにより、予め所定の端末集団が保有していたサンプルSSID[mk]から定めた属性定義データD[y]を用いて、所定の場所(施設や店舗)に訪れるユーザ集団の属性を分析することができる。すなわち、サンプルSSID[mk]から現実の人の属性に適切に相関する属性定義データD[y]を生成し、その上で生成された属性定義データD[y]を用いて特定の施設や店舗に集まるユーザの集団の属性(傾向)を推定するための具体的なコンピュータロジックが実現される。
【0055】
特に、本実施形態の属性定義データD[y]は、所定のサンプル端末Tsのユーザが過去にアクセスしたアクセスポイントAPmkのSSIDから定められるものである。このため、属性定義データD[y]自体は、個々のユーザに固有のプライバシーに関連する情報(氏名や住所など)を直接的に含まず、推定可能な情報のレベルは当該ユーザを含む集団の傾向を表す程度にとどまる。したがって、本実施形態に係る分析は、個々のユーザのプライバシー関連情報を過剰に特定せずに、一定数以上のユーザから構成されるユーザ集団に関連する情報を把握しつつ行うサービスの提供(マーケティング分析や広告表示機への広告の出し分け等)への応用に適している。
【0056】
より詳細には、本実施形態の分析処理装置20を用いたユーザ集団の分析手法を用いれば、ユーザのプライバシー関連情報を用いることなく、インターネットキャッシュ等を利用した広告の出し分け(いわゆるDMP(Data Management Platform))などのターゲティング戦略(狙いのユーザ集団への広告提供)を行うことが可能となる。例えば、分析対象端末群Gが、駅や空港などに集まる複数の分析対象端末Toの集団(ユーザ集団)であることを想定した場合、上記分析手法に基づくユーザ集団の属性に対する推定結果を参照することで、当該ユーザ集団に共感が得られ易い内容の広告表示を行うことができる。
【0057】
また、タグ生成部24は、サンプルSSID[mk]の文字列を所定のアルゴリズムに基づいて解析することで、カテゴリcxに適合するタグT[cx]を生成する。
【0058】
これにより、カテゴリcxに適合するタグT[cx]を、簡易な処理により生成することができる。すなわち、サンプルSSID[mk]により識別されるアクセスポイントAPmkの設置場所情報に実際に赴いて調査するなど作業を軽減しつつ、一定以上の精度が確保されたタグT[cx]を生成するための演算ロジックが実現される。
【0059】
[第2実施形態]
以下、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0060】
本実施形態の属性分析装置10に係るサンプル取得部22(図3のステップS100)は、サンプルSSID検出装置70から、サンプル端末Tsが保有するサンプルSSID履歴Hsとともに、当該サンプルSSID履歴Hsに含まれるサンプルSSID[mk]の接続日時(タイムスタンプ)を取得する。なお、接続日時とは、サンプル端末Tsが、サンプルSSID[mk]により識別されるアクセスポイントAPmkに接続した日及び/又は時刻を示す情報である。
【0061】
さらに、サンプル取得部22は、サンプルSSID履歴Hsごとに、当該サンプルSSID履歴Hsに含まれる各サンプルSSID[mk]とそれぞれの接続日時を紐づけて、接続日時DBに記録する。
【0062】
図8には、接続日時DBのデータ構成の一例を示す。なお、図中の網掛けは、一般家庭内、或いは持ち運び用(モバイル用)などの私的利用に供すると推定されるアクセスポイントを示す。図8に示すように、このようなアクセスポイントに付されるSSIDは、ランダムな文字列により構成されるため、既に説明した処理によってタグT[cx]の生成に用いるサンプルSSID[mk]からは除外されることが好ましい。
【0063】
より具体的に、図9に示す例では、サンプルSSID履歴Hs、Hs、Hsにそれぞれ含まれる「42425311875」、「xxterm982212003」、及び「abc」は、ランダムな文字列で構成されるものであるため、タグT[cx]の生成に用いるサンプルSSID[mk]からは除外される。
【0064】
また、サンプル取得部22は、アクセスポイント設置場所DBを参照して、各サンプルSSID[mk]から特定されるアクセスポイントAPmkの設置場所情報を取得する。ここで、アクセスポイントAPmkの設置場所情報とは、特定の施設や店舗等の人が一定の目的をもって訪れアクセスポイントAPmkが配置される場所を意味する。
【0065】
図9には、アクセスポイント設置場所DBのデータ構成の一例を示す。図示のように、アクセスポイント設置場所DBは、各サンプルSSID[mk]にアクセスポイントAPmkの設置場所情報を紐づけて記憶している。なお、アクセスポイント設置場所DBに記録されるデータは、取得したサンプルSSID[mk]の文字列を入力とするインターネット検索などによる調査により定められる。
【0066】
そして、タグ生成部24は、サンプルSSID[mk]により識別されるアクセスポイントAPmkへの接続日時及び/又は当該アクセスポイントAPmkの設置場所情報を参照して、カテゴリcxに適合するタグT[cx]を生成する。
【0067】
例えば、アクセスポイントAP21の設置場所情報:「W大学内カフェテリア」を補足情報としてサンプルSSID[21]:「cafeA_w-univ」からタグ生成を行う場合、先ず、文字列「cafeA_w-univ」からカテゴリc4:「習慣」に該当する「外食」をタグ候補として生成する。そして、補足情報である設置場所情報:「W大学内カフェテリア」を確認してカテゴリc4:「習慣」に適合するタグT(c4):「外食」を確定する。これにより、サンプルSSID[21]:「cafeA_w-univ」に対するタグT(c4):「外食」の信頼性をより向上させることができる。
【0068】
また、上記の設置場所情報を参照する方法は、特に、サンプルSSID[mk]が現実に存在する施設等を略記した文字列のみを含む場合などの、文字列のみから直接的にカテゴリcxに適合するタグT[cx]を生成することが難しい場合において有用である。
【0069】
さらに、アクセスポイントAPmkの設置場所情報と上述した接続日時の情報を組み合わせることで、サンプル端末Tsのユーザがいつその場所に訪れたかを好適に把握することができる。このため、サンプル端末Tsのユーザ(現実の人)の行動傾向により合致した補足情報を得て、これをタグT[cx]の生成に用いることができる。
【0070】
例えば、アクセスポイントAP21への接続日時及びその設置場所情報:「W大学内カフェテリア」を補足情報としてサンプルSSID[21]:「cafeA_w-univ」からタグ生成を行う場合、先ず、文字列「cafeA_w-univ」からカテゴリc2:「所属」に該当する「W大学生」をタグ候補として抽出する。そして、補足情報である設置場所情報:「W大学内カフェテリア」及び接続日時(月~金の午後12:00など)を確認してカテゴリc2:「所属」に該当するタグT[c2]:「W大学生」を確定する。これにより、サンプルSSID[21]:「cafeA_w-univ」に対するタグT[c2]:「W大学生」の信頼性をより向上させることができる。
【0071】
さらなる変形例として、サンプル端末TsのアクセスポイントAPmkへの接続時点における位置情報を参照して、アクセスポイントAPmkの設置場所情報を推定する構成を採用しても良い。位置情報としては、例えば、公知のGPS(Global Positioning System)情報を利用できる。また、位置情報として、取得したGPS座標から、所定のデータベース又はアプリケーションを利用して得られる住所情報を用いても良い。
【0072】
これにより、GPSなどの既存の位置特定システムを利用して、アクセスポイントAPmkの地図上の位置を把握することができるので、アクセスポイントAPmkの設置場所情報に対する調査負担を軽減することができる。
【0073】
なお、上述した接続日時及び/又は設置場所情報を参照してサンプルSSID[mk]から、カテゴリcxに該当するタグT[cx]を決定する具体的な方法は一例であり、定められるカテゴリcxの種類、サンプルSSID[mk]の文字列、生成すべきタグT[cx]の性質などを考慮して種々の適切なアルゴリズムを適用することができる。
【0074】
以上説明したように、本実施形態の属性分析装置10では、サンプル取得部22は、サンプルSSID[mk]とともに、該サンプルSSID[mk]により識別されるアクセスポイントAPmkへのサンプル端末Tsの接続日時及び/又はアクセスポイントAPmkの設置場所情報を取得する。そして、タグ生成部24は、接続日時及び/又は設置場所情報を参照して、カテゴリcxに適合するタグT[cx]を生成する。
【0075】
これにより、各カテゴリcxに対してより信頼性の高いタグT[cx]を生成するための演算ロジックを実現することができる。特に、サンプルSSID[mk]により識別されるアクセスポイントAPmkへの接続日時及びその設置場所情報を参照することで、サンプル端末Tsのユーザによる過去の訪問場所及び訪問日時(行動傾向)を推定した上で、当該情報を利用して好適なタグT[cx]を生成することが可能となる。結果として、生成されたタグT[cx]から得られる属性定義データD[y]の信頼性をより向上させることができ、対象のユーザ集団の属性に対する分析精度をより高めることができる。
【0076】
なお、サンプル取得部22が、アクセスポイントAPmkへのサンプル端末Tsの接続時点における位置情報(GPS情報など)をさらに取得し、タグ生成部24が当該位置情報からアクセスポイントAPmkの設置場所情報を推定する構成を採用しても良い。
【0077】
これにより、取得した位置情報を参照してアクセスポイントAPmkの設置場所情報を推定することができるので、当該設置場所情報の調査負担を軽減することができる。
【0078】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、上記各実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記各実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。また、上記各実施形態の構成は、論理的に矛盾しない範囲で相互に組み合わせることが可能である。
【0079】
また、コンピュータである分析処理装置20に、所定のサンプル端末Tsが保有する過去に接続したアクセスポイントAPmkのSSIDであるサンプルSSID[mk]を取得させ、人の属性を分類する項目として予め定めたカテゴリcxを参照して、サンプルSSID[mk]からカテゴリcxに適合するタグT[cx]を生成させ、サンプルSSID[mk]と同一文字列のSSIDをタグ付与用SSID[y]とし、当該タグ付与用SSID[y]にタグT[cx]を紐づけて成る属性定義データD[y]を生成させ、所定の分析対象端末群Gに属する各分析対象端末Toが保有するそれぞれのSSIDを分析対象SSID[nh]として取得させ、取得した分析対象SSID[nh]とタグ付与用SSID[y]を照合し、抽出した属性定義データD[yo]に基づいて、各分析対象端末Toの各ユーザにより構成されるユーザ集団の属性を分析させる属性分析プログラムも、出願時の本願の明細書等に開示された事項の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0080】
20 属性分析装置
30 カテゴリDB
40 属性定義DB
50 分析結果DB
【要約】
【課題】端末を利用するユーザに関するより広範な属性情報を分析する。
【解決手段】
サンプルSSIDを取得するサンプル取得部22と、予め定めたカテゴリcxを参照して、サンプルSSIDからカテゴリに適合するタグTを生成するタグ生成部24と、サンプルSSIDと同一文字列のタグ付与用SSIDにタグTを紐づけて成る属性定義データD[y]を生成する属性定義データ生成部25と、所定の分析対象端末群Gに属する各分析対象端末Toが保有する分析対象SSIDを取得する分析対象情報取得部26と、取得した分析対象SSIDとタグ付与用SSIDを照合し、該当するタグ付与用SSIDを含む属性定義データD[yo]を抽出する抽出部27と、抽出した属性定義データに基づいて、各分析対象端末Toの各ユーザにより構成されるユーザ集団の属性を分析する分析部28と、を備える分析処理装置20を提供する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9