IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 能美防災株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-火災受信機 図1
  • 特許-火災受信機 図2
  • 特許-火災受信機 図3
  • 特許-火災受信機 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-04
(45)【発行日】2022-08-15
(54)【発明の名称】火災受信機
(51)【国際特許分類】
   G08B 17/00 20060101AFI20220805BHJP
   G08B 17/103 20060101ALI20220805BHJP
【FI】
G08B17/00 B
G08B17/103 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018090225
(22)【出願日】2018-05-08
(65)【公開番号】P2019197334
(43)【公開日】2019-11-14
【審査請求日】2021-04-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(74)【代理人】
【識別番号】100194939
【氏名又は名称】別所 公博
(74)【代理人】
【識別番号】100206782
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰洋
(72)【発明者】
【氏名】山口 靖夫
(72)【発明者】
【氏名】本田 誠二郎
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-152981(JP,A)
【文献】特開平11-066456(JP,A)
【文献】特開昭60-003095(JP,A)
【文献】特開平05-298573(JP,A)
【文献】特開昭62-274496(JP,A)
【文献】特開平08-077483(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B17/00-17/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末機器によるそれぞれの計測値を受信する受信部と、
前記受信部により受信された各計測値について、2以上の計測値を表示部に同時に表示させる表示制御部と
前記受信部により受信された前記各計測値について、所定時間分の最新の時系列データを記憶部に記憶させる更新処理を順次実行する記憶制御部と、
前記受信部により受信された前記各計測値に関するリアルタイムデータ、または前記記憶部内に記憶された前記最新の時系列データに基づいて、火災が発生したか否かを判定する火災判定部と
を有し、
前記記憶制御部は、前記火災判定部により火災が発生したと判定された場合には、前記更新処理を継続する一方で、火災が発生したと判定された時刻における前記最新の時系列データをトレンド履歴として前記記憶部に別途記憶させ、
前記表示制御部は、オペレータによる選択入力に基づいて同時に表示させるための前記2以上の計測値を特定し、特定した前記2以上の計測値に関する前記トレンド履歴を前記表示部に表示させることで、前記トレンド履歴の事後検証を可能とする
火災受信機。
【請求項2】
前記複数の端末機器は、煙を感知する1以上の光電アナログ感知器を含んで構成される
請求項1に記載の火災受信機。
【請求項3】
前記複数の端末機器は、熱を感知する1以上の熱アナログ感知器を含んで構成される
請求項1または2に記載の火災受信機。
【請求項4】
前記複数の端末機器は、2以上の火災監視区域に個別に設置され、所望の検出値を出力する計測器を含んで構成される
請求項1から3のいずれか1項に記載の火災受信機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の端末機器からの情報に基づいて、火災発生状況を検出する火災受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、火災の要因となる煙の発生、温度上昇、ガス漏れ等を監視する火災報知設備に用いられる火災受信機は、防災センター、管理室などに設置されている。火災受信機は、火災監視区域ごとに設置されている1以上の端末機器から信号を受信することで、火災発生の有無を判断している。
【0003】
このような火災報知設備において、火災受信機の表示画面を利用した操作メニューの選択操作を、音声入力を利用して、簡単かつ確実に行うことを可能とする従来技術がある(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
より具体的には、特許文献1に係る設備は、開始メニューから最終メニューまでが、3階層、4階層といった深さを持ったメニュー木構造を想定している。そして、特許文献1は、このようなメニュー木構造を有する場合にも、最終階層の操作メニューを特定する所定の音声をマイクから入力することで、操作メニューの画面切替え操作を必要とせず、音声入力で指示した操作メニューを直接切替え表示することができる構成を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-191418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に係る従来技術は、音声入力を利用することで、階層構造となっている画面の遷移を簡単かつ確実に行う技術を開示している。しかしながら、特許文献1に係る従来技術は、音声入力を用いることで操作性を改善してはいるが、画面遷移自体は必須である。
【0007】
しかしながら、例えば、大規模な火災報知設備を想定すると、火災監視区域が増加し、より多くの端末機器が1つの火災報知設備内に含まれることが考えられる。このような場合には、1つの画面で所望の複数の端末機器の検出結果を同時にモニタしたいといった要望がある。
【0008】
特に、誤発報が頻繁に発生する端末機器については、誤発報の原因を突き止めることが重要となる。ここで、誤発報とは、火災ではないのに火災報知設備が、火災が発生したと判断してしまう状況であり、より具体的には、機器異常、あるいは設置場所に起因する事象(煙感知器に対する湯気や熱感知器に対する直射日光等)が考えられる。
【0009】
この際に、後者のように、端末機器の設置場所に起因する事象であるか否かを判断するには、該当する端末機器の検出結果をモニタするだけでなく、同じ火災監視区域内に設置された他の端末機器の検出結果を同時にモニタしたい場合もある。
【0010】
また、前者のように、端末機器自身の異常を判断する場合にも、該当する端末機器の検出結果をモニタするばかりでなく、同一仕様で正常に動作している他の端末機器の検出結果を同時にモニタしたい場合もある。このような場合に、特許文献1では、複数の画面を見ながら、比較を行う必要があり、誤発報の原因を早急に突き止めるために、画面遷移を繰り返す必要があった。
【0011】
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、誤発報が発生する端末機器に関して、誤発報の原因を早急に突き止めることのできる火災受信機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る火災受信機は、複数の端末機器によるそれぞれの計測値を受信する受信部と、受信部により受信された各計測値について、2以上の計測値を表示部に同時に表示させる表示制御部と、受信部により受信された各計測値について、所定時間分の最新の時系列データを記憶部に記憶させる更新処理を順次実行する記憶制御部と、受信部により受信された各計測値に関するリアルタイムデータ、または記憶部内に記憶された最新の時系列データに基づいて、火災が発生したか否かを判定する火災判定部とを有し、記憶制御部は、火災判定部により火災が発生したと判定された場合には、更新処理を継続する一方で、火災が発生したと判定された時刻における最新の時系列データをトレンド履歴として記憶部に別途記憶させ、表示制御部は、オペレータによる選択入力に基づいて同時に表示させるための2以上の計測値を特定し、特定した2以上の計測値に関するトレンド履歴を表示部に表示させることで、トレンド履歴の事後検証を可能とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数の端末機器による各計測値について、2以上の計測値を同時に1画面内で表示させることができる構成を備えている。この結果、誤発報が発生する端末機器に関して、誤発報の原因を早急に突き止めることのできる火災受信機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態1に係る火災報知設備の全体構成図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る火災受信機の機能ブロック図である。
図3】本発明の実施の形態1において、発報した端末機器と、その端末機器と同一の火災監視区域に設定された他の端末機器と、からなる2つの時系列データを同時に表示させた画面表示例である。
図4】本発明の実施の形態1において、発報した端末機器と、その端末機器と同一仕様の他の端末機器と、からなる2つの時系列データを同時に表示させた画面表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の火災受信機の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0016】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る火災報知設備の全体構成図である。図1に示す火災報知設備は、火災受信機10と、4台の端末機器20(1)~20(4)と、中継器30とを備えて構成されている。ここで、2台の端末機器20(1)、20(2)、および中継器30は、火災受信機10と直接接続されている。また、2台の端末機器20(3)、20(4)は、中継器30に直接接続されており、この中継器30を介して火災受信機10と接続されている。なお、端末機器20、中継器30の個数は、この図1の例に限定されるものではない。
【0017】
図1に示した火災報知設備は、いわゆるR型火災報知設備である。従って、4台の端末機器20(1)~20(4)は、測定結果、感知結果等をアナログ信号として出力し、火災受信機10側で、これらのアナログ信号の受信結果に基づいて、火災の有無を判定している。
【0018】
また、端末機器20の代表例としては、以下のような光電アナログ感知器および熱アナログ感知器が挙げられる。
・光電アナログ感知器
火災監視区域において、投光部から照射された光が、煙の影響を受けて減光され、受光部で受光されることで、煙の発生をアナログ値として検出できる煙感知機に相当する。
・熱アナログ感知器
火災監視区域において、熱をアナログ値として検出できる熱感知器に相当する。
【0019】
また、火災監視区域における周辺状況を計測できる端末機器として、気温、気圧、湿度、COガス等を計測する計測器を用いることもできる。
【0020】
さらに、以下のような各種センサを、端末機器として使用することも可能である。
・圧力センサ
消火システムの配管経路中に圧力センサを接続し、配管内圧力を監視することで、スプリンクラ放出などの状態を知ることができる。
【0021】
また、4-20mAの電流計測を行う中継器を介することで、業界標準となっている4-20mAの電流計測に対応している市販のセンサ類を、端末機器20として自由に接続することが可能となる。このセンサ類の具体例としては、ガスセンサ、炎センサが挙げられる。
【0022】
なお、端末機器20による検出結果は、リアルタイムに得られる現在値ばかりでなく、一定期間にわたる時系列データをトレンド履歴として、火災受信機に表示させることが考えられる。そして、このようなトレンドデータを表示できる機能を持たせることで、誤発報の原因をより早急に突き止めることが可能になる。
【0023】
たとえば、圧力センサの検出結果が、時系列データのトレンド履歴として残っていれば、一気に圧力が抜けたのか、徐々に圧力が抜けたのかなどの現象を、事後に検証することが可能となる。
【0024】
端末機器20としてガスセンサを用いる場合には、検出結果の時系列データとして得られたガス濃度のトレンド履歴を、事後において検証するために活用することができる。同様に、端末機器20として炎センサを用いる場合には、検出結果の時系列データとして得られた炎の大きさのトレンド履歴を、事後において検証するために活用することができる。
【0025】
さらに、端末機器20として差動感知器を用いて気圧を検出する場合には、急激な気圧の低下により、誤発報となってしまう場合が考えられる。このような場合にも、検出結果の時系列データとして得られた気圧のトレンド履歴を参照することで、差動感知器の非火災報の原因究明を行うことができる。
【0026】
図2は、本発明の実施の形態1に係る火災受信機10の機能ブロック図である。なお、図1において示した複数の端末機器20(1)~20(4)は、図2においては、単に複数の端末機器20として図示されている。そして、複数の端末機器20としては、上述したような種々の感知器、計測器が考えられ、所望の火災監視区域に設置することができる。
【0027】
図2に示した火災受信機10は、受信部11、記憶制御部12、火災判定部13、表示制御部14、記憶部15、および表示部17の各機構を備えて構成されている。なお、受信部11、記憶制御部12、火災判定部13、および表示制御部14の機能は、1つの演算部によって、まとめて実施することも可能である。
【0028】
受信部11は、各端末機器20から出力されたアナログ信号をあらかじめ決められたサンプリング間隔で取得し、さらに、アナログ/デジタル変換を行ってデジタル値を生成する。なお、サンプリング間隔は、すべての端末機器20で共通の値である必要はなく、計測すべき物理量、火災監視区域などに応じて、個別に適切な値を設定することができる。
【0029】
記憶制御部12は、受信部11で生成された、それぞれの端末機器20による検出結果のデジタル値を、順次、記憶部15に記憶させる。この際、記憶制御部12は、あらかじめ決められた一定時間分の時系列データが、記憶部15内に残るように、記憶データの更新を行っていく。たとえば、10個のデータが一定時間内に得られる時系列データについては、記憶制御部12は、最新の10個のデータが記憶部15内に記憶されるように、時系列データの更新処理を行うこととなる。従って、順次更新処理が行われることで、記憶部15内には、直近の所定期間における最新の計測値の遷移状態が、記憶されていくこととなる。
【0030】
火災判定部13は、記憶部15内に記憶されている最新の時系列データまたは最新のリアルタイムデータに基づいて、火災が発生したか否かを判定する。さらに、火災判定部13は、火災が発生したと判断した場合には、報知部16を介して、火災発生状況を報知することができる。なお、この火災判定部13による判定処理は、従来技術と同じであり、詳細な説明は、省略する。
【0031】
表示制御部14は、記憶部15に記憶されている、各端末機器の検出履歴である時系列データに基づいて、2つ以上の端末機器の検出結果を、表示部17の同一画面上に表示させる表示制御を行う。なお、データを同時表示させるための2つ以上の端末機器は、オペレータにより任意に選択できるようにすることができる。例えば、表示制御部14は、すべての端末機器を1画面に一覧表示させるとともに、オペレータによる選択入力を読み取ることで、データを同時表示させるための2つ以上の端末機器を特定することができる。
【0032】
また、表示制御部14は、特定された2つ以上の端末機器に関する時系列データの一部または全部を、同時に、表示部17の1画面内に表示させる表示制御を行う。例えば、表示制御部14は、一定期間にわたる時系列データをトレンド履歴として、表示させることもでき、最新のリアルタイムデータのみを表示させることもできる。
【0033】
なお、火災判定部13により火災が発生したと判断された場合には、記憶制御部12は、更新処理を継続する一方で、火災が発生したと判断した時刻直前の所定時間分のデータを、別途保存させておくことができる。これにより、記憶部15内には、火災が発生したと判断した時点を最新データとするトレンド履歴が、通常の更新処理されたデータとは別に保持されることとなる。この結果、表示制御部14による表示制御を行うことで、火災が発生したと判断した時点を最新データとする時系列データを容易に表示させることができ、誤発報の原因を早急に突き止めることが可能となる。
【0034】
具体的には、誤発報が発生した場合に、表示制御部14は、誤発報を行った端末機器と、その端末機器と同一の火災監視区域に設定された他の端末機器と、からなる2つの時系列データを同時に表示させることができる。
【0035】
図3は、本発明の実施の形態1において、発報した端末機器と、その端末機器と同一の火災監視区域に設定された他の端末機器と、からなる2つの時系列データを同時に表示させた画面表示例である。同一の画面16a内に、誤発報を行った端末機器の時系列データ16a(1)と、同一の火災監視区域に設定された仕様の異なる他の端末機器の時系列データ16a(2)とが表示されている。
【0036】
このような図3の表示を行うことで、オペレータは、同一の火災監視区域内における複数の検知結果のトレンド履歴を、同時に視認することができる。この結果、誤発報を発生した端末機器に関して、誤発報の原因を早急に突き止めることが容易となる。
【0037】
また、別の具体例として、誤発報が発生した場合に、表示制御部14は、誤発報を行った端末機器と、その端末機器と同一仕様の他の端末機器と、からなる2つの時系列データを同時に表示させることができる。この際、他の端末機器は、誤発報を行った端末機器と同一の火災監視区域であることは必須ではない。他の端末機器として正常品を選定し、誤発報が発生する端末機器の時系列データと、誤発報が発生しない端末機器の時系列データとを、同時表示させることで、誤発報の原因を早急に突き止めることが容易となる。
【0038】
図4は、本発明の実施の形態1において、発報した端末機器と、その端末機器と同一仕様の他の端末機器と、からなる2つの時系列データを同時に表示させた画面表示例である。同一の画面16b内に、誤発報を行った端末機器の時系列データ16b(1)と、同一仕様の他の端末機器の時系列データ16b(2)とが表示されている。
【0039】
このような図4の表示を行うことで、オペレータは、同一仕様の複数の端末機器の検知結果のトレンド履歴を、同時に視認することができる。この結果、誤発報を発生した端末機器に関して、誤発報の原因を早急に突き止めることが容易となる。
【0040】
なお、図3図4は、2つの端末機器に関する時系列データを表示する具体例を示しているが、表示制御部14により同時に表示制御を行うデータは、これらに限定されるものではない。例えば、図3図4の内容をミックスして、3つの時系列データ16a(1)、16a(2)、16b(2)を同時に1画面内に表示させることも可能である。
【0041】
また、記憶制御部12による更新処理を一時中断させるタイミングは、火災判定部13により火災が発生したと判断したタイミングに限定されるものではない。例えば、誤発報が発生しやすい時間帯が特定できる場合には、そのような時間帯をタイマーで設定しておくことで、発生しやすい時間帯での時系列データをデイリーに取得していくことができ、誤発報の原因を特定していくことも可能である。すなわち、時系列データの最新データの時刻に相当するイベント発生時点を、容易に可変設定することができる。
【0042】
以上のように、実施の形態1によれば、複数の端末機器による検出結果を、1画面内で表示させることが可能となる。また、表示データとしては、最新のデータばかりでなく、トレンド履歴がわかる時系列データを表示させることもできる。この結果、誤発報が発生する端末機器に関して、誤発報の原因を早急に突き止めることのできる火災受信機を実現できる。
【0043】
特に、どの端末機器で誤発報が発生するかは、事前にはわからないため、時系列データとしては、すべての端末機器に関するデータを保持しておくことが重要となる。この場合に、本実施の形態1に係る火災受信機は、あらかじめ決められた一定時間分の時系列データが、記憶部内に残るように、時系列データの更新処理制御を行っている。従って、記憶部の許容されるメモリ容量内で、すべての端末機器に関する時系列データを保存することが可能となる。
【0044】
さらに、適切なタイミングで更新処理を中断させることで、所望の一定区間での時系列データを容易に得ることが可能となる。この結果、誤発報が発生しやすい状況に合わせて、時系列データを取得でき、誤発報の原因を早急に突き止めることが可能となる。
【符号の説明】
【0045】
10 火災受信機、11 受信部、12 記憶制御部、13 火災判定部、14 表示制御部、15 記憶部、16 報知部、17 表示部、20 端末機器。
図1
図2
図3
図4