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特許7117906アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うためのユニット
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  • 特許-アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うためのユニット 図1
  • 特許-アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うためのユニット 図2
  • 特許-アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うためのユニット 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-04
(45)【発行日】2022-08-15
(54)【発明の名称】アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うためのユニット
(51)【国際特許分類】
   A23G 9/12 20060101AFI20220805BHJP
   A23G 9/22 20060101ALI20220805BHJP
【FI】
A23G9/12
A23G9/22
【請求項の数】 12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018114077
(22)【出願日】2018-06-15
(65)【公開番号】P2019004873
(43)【公開日】2019-01-17
【審査請求日】2021-04-07
(31)【優先権主張番号】102017000069604
(32)【優先日】2017-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】518089540
【氏名又は名称】エイエルアイ グループ ソチエタ ア レスポンサビリタ リミタータ カルピジャーニ
【氏名又は名称原語表記】ALI GROUP S.r.l.CARPIGIANI
【住所又は居所原語表記】Via Gobetti 2/A,20063 CERNUSCO SUL NAVIGLIO (MILANO),Italy
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【弁理士】
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(74)【代理人】
【識別番号】100142882
【弁理士】
【氏名又は名称】合路 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100158610
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 新吾
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】アンドレア コッキ
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト ラッザリーニ
【審査官】田ノ上 拓自
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-208962(JP,A)
【文献】特表2013-533034(JP,A)
【文献】特表2007-528215(JP,A)
【文献】特開2017-094053(JP,A)
【文献】国際公開第2006/069801(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23G 1/00-9/52
FSTA(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセル(C)を収容かつ取り扱うためのユニット(1)であって、
アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセル(C)を収容するように構成されたハウジング(2)と、
前記ハウジング(2)からの前記カプセル(C)の排出を開始するように適合された放出装置(3)と、を備え、
前記放出装置(3)は、前記カプセル(C)に当接するように適合された衝突部(4)、及び前記放出装置(3)を前記ユニット(1)に係止するように構成された係止部(5)を備え
前記ハウジング(2)は、前記カプセル(C)の上端部を収容するように適合されたガイド(9)を備え、前記ガイド(9)は、前記カプセル(C)を拘束し前記カプセル(C)を排出方向に沿って移動させるように構成されている、ユニット(1)。
【請求項2】
前記放出装置(3)は、前記衝突部(4)を駆動して前記カプセル(C)に衝突させて、前記カプセルを前記ハウジング(2)から押し出す衝撃力を付与するように構成されている、請求項1に記載のユニット。
【請求項3】
前記放出装置(3)は、前記衝突部(4)が、前記カプセル(C)が前記ハウジング(2)内にある場合に前記カプセル(C)が占め得る空間部分から遠位にある休止位置と、前記衝突部(4)が、前記カプセル(C)が前記ハウジング(2)内にある場合に前記カプセル(C)が占め得る空間部分の少なくとも一部にある放出位置とをとるように構成されている、請求項1または2に記載のユニット。
【請求項4】
前記放出装置(3)は、前記放出装置(3)の前記休止位置と前記放出位置との間の最大移動距離を規定するように構成された制限要素(6)を備える、請求項3に記載のユニット。
【請求項5】
前記放出装置(3)が、前記放出装置(3)を前記休止位置と前記放出位置との間で駆動するように構成されたアクチュエータ(7)を備える、請求項3または4に記載のユニット。
【請求項6】
前記放出装置(3)の前記衝突部(4)はカバーシースを備え、請求項1~のいずれか1項に記載のユニット。
【請求項7】
前記ハウジング(2)が可動装填要素を備え、前記可動装填要素が前記カプセル(C)を装填するための引き抜き位置と前記カプセル(C)が前記ハウジング(2)内に挿入される挿入位置との間で移動可能である、請求項1~のいずれか1項に記載のユニット。
【請求項8】
前記カプセル(C)の上壁と接触する要素であって、前記カプセル(C)から離間した離間位置と前記カプセル(C)の上壁を圧縮する接触圧縮位置との間で移動可能な要素を少なくとも1つ備えた分注ユニット(10)を含む、請求項1~のいずれか1項に記載のユニット。
【請求項9】
前記離間位置と前記接触圧縮位置との間で前記分注ユニットを駆動するために、前記分注ユニット(10)と動作可能に連結された前記分注ユニット(10)のアクチュエータ(10a)を含む、請求項に記載のユニット。
【請求項10】
アイスクリーム類の液体および/または半液体製品を製造するための装置(11)であって、
-請求項1~のいずれか1項に記載の、アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセル(C)を収容かつ取り扱うためのユニット(1)と、
-アイスクリーム製品を製造するための処理チャンバを形成する処理容器(12)と、
-前記処理チャンバの内部に取り付けられた撹拌機と、
-前記処理容器(12)を冷却するために前記処理容器(12)と熱交換するように前記処理容器(12)に連結された熱交換器を少なくとも1つ備える冷却システム(13)と、
-前記処理容器(12)に希釈液を注入するために、前記処理容器(12)に連結され、前記希釈液を注入するための注入装置と、を備える装置。
【請求項11】
アイスクリーム類の液体および/または半液体製品を製造するための装置(11)で液体または半液体製品を製造する方法であって、
-請求項10に記載のアイスクリーム類の液体および/または半液体製品を製造するための装置(11)を準備するステップと、
-基本調製物を含有するカプセル(C)を、前記収容かつ取り扱いユニットの前記ハウジング(2)内に準備するステップと、
-前記カプセル(C)から前記基本調製物を前記処理容器(12)に移すステップと、
-前記容器(12)に希釈液を供給するステップと、
-アイスクリームの一部を製造するために、前記基本調製物と前記希釈液とを前記撹拌機で攪拌混合し、同時に前記基本調製物と前記希釈液とを-2℃~-15℃の温度に冷却するステップと、
-前記ハウジング(2)からの前記カプセル(C)の排出を開始させるように前記放出装置(3)を起動させるステップと、を含む方法。
【請求項12】
前記収容かつ取り扱いユニットは、請求項5に記載のユニットであり、
前記放出装置を起動させる前記ステップは、
-前記アクチュエータ(7)を駆動して、前記放出装置(3)の前記衝突部(4)を前記休止位置から前記放出位置に移動させることと、
-前記衝突部(4)との衝突により前記カプセル(C)に衝撃力を付与し、前記カプセル(2)を前記ハウジング(2)から押出すことと、
-前記放出装置(3)の前記衝突部(4)を前記休止位置に戻すことと、を含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイスクリーム分野のための液体製品および半液体製品を製造する分野に関する。
【0002】
特に、本発明は、例えば、アイスクリーム製品用の基本調製物を含有する、アイスクリーム製品用の基本調製物を含有するカプセルを収容かつ取り扱うためのユニットに関する。
【背景技術】
【0003】
知られているように、この分野で強く感じられている必要性は、アイスクリームタイプの製品を小さい単位で非常に迅速に、そして顧客の個々の要望に合わせて作ることを可能にすることである。
【0004】
事実、顧客は、その場でその顧客用の仕様に合わせて製造されたアイスクリームを得ることを求めることが多い。
【0005】
装置の製造者が強く感じている必要性は、非常に小さい単位で(一人分ずつ)アイスクリーム分野の液体製品および半液体製品を製造することが可能であり、そして、特にシンプルかつ信頼性が高い装置を得ることである。
【0006】
この分野でもう1つの特に強く感じられる必要性は、当該分野において、製品汚染のリスクを低減させて、食品安全性を高めることのできる装置の必要性である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
こうした背景において、本発明の基礎をなす技術的目的は、先行技術の欠点の少なくともいくつかを克服する、アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うためのユニットを提案することである。
【0008】
特に、本発明は、アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うためのユニットを提供することを目的としており、このユニットは、カプセルの動き、特に排出を非常に効率的かつ自動化された方法で制御することができ、それによって製品汚染のリスクも低減するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書に示す技術的目的および具体的目的は、添付の請求項の1つ以上に記載の技術的特徴を含む、アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うためのユニットによって実質的に達成される。
【0010】
本発明によれば、アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うユニットは、アイスクリーム製品用の基本調製物を含有するカプセルを収容するように構成されたハウジングと、ハウジングからのカプセルの排出を開始するように適合された放出装置(unloading device)とを含む。
【0011】
この放出装置は、カプセルと係合(engage)するように適合された衝突部(impact portion)と、放出装置をユニットに係止するように構成された係止部(locking portion)とを備える。
【0012】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面に示すように、アイスクリーム製品用の基本調製物を含有するカプセルを収容かつ取り扱うためのユニットの、好適かつ非排他的な実施形態を参照しながら行う以下の非限定的な説明において、さらに明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】アイスクリーム製品用の基本調製物を含有するカプセルを収容かつ取り扱うためのユニットを示す図である。
図2】カプセルを収容かつ取り扱うためのユニットの放出装置の詳細を示す図である。
図3】カプセルを収容かつ取り扱うためのユニットを備える、アイスクリーム類の液体および/または半液体製品を製造するための装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付の図面を参照すると、参照番号1は、例えば、ソフトアイスクリーム、手作りジェラート(artisan gelato)、シャーベット、スラッシュ(slush)等のアイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うためのユニットを示す。
【0015】
本発明の文脈において、「アイスクリーム」という用語は、乳または乳由来の製品をベースとし、果物、香料または他の成分を添加して異なる風味を得る食品調製物を意味するために用いられる。
【0016】
ユニット1は、
-アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセル(C)を収容するように構成されたハウジング2と、
-ハウジング2からのカプセルCの排出を開始するように適合された放出装置3と、を備える。
【0017】
放出装置3は、衝突部4と係止部5とを備える。
【0018】
係止部5は、放出装置3をユニット1に係止するように構成され、衝突部4は、カプセルCを係合するように構成されている。
【0019】
換言すれば、ユニット1は、アイスクリーム製品のための基本調製物を含むカプセルCを入れることができるハウジングを備える。カプセルCの内容物が取り出されて、アイスクリーム製品の製造プロセスで使用されたら、空のカプセルCを廃棄し、別のカプセルCのためのスペースを作ることができるように、カプセルCをハウジング2から適切に取り出さなくてはならない。
【0020】
カプセルCは、放出装置3の動作によりハウジング2から押し出される。放出装置3の機能は正確には、ハウジングからカプセルCの取り出しを迅速かつ効率的な方法で開始し、とりわけ、この動作をオペレータの介入を必要とせずに行えるようにすることである。
【0021】
有利なことに、本発明によるユニット2は、高レベルの効率および自動化を保証し、製造中に製品が図らずも汚染されるリスクを排除することができる。
【0022】
具体的には、放出装置3は、衝突部4を駆動してカプセルCと衝突させて、これによりカプセルをハウジング2から押し出す衝撃スラスト(impulsive thrust)を付与するように構成されている。
【0023】
言い換えれば、衝突部4は、カプセルCに衝撃力(impulsive force)を加えて、これにより加えられる力を最大にし、かつ確実にカプセルCが適切に押し出されるようにする。つまり、誤動作及び詰まりが発生して、この排出処理を完了させるためにオペレータの介入が必要となるリスクを排除する。
【0024】
好ましくは、衝突部4は、衝突部の移動方向にある延長軸「X」に沿った、実質的に円筒形の形状を有する。
【0025】
さらに、衝突部4は、延長軸Xに垂直な延長軸Yに沿って延在する係止部5にキー止めされている。この係止部5も実質的に円筒形の形状を有する。
【0026】
好ましくは、衝突部4はカバーシースを備え、さらに好ましくは、このシースはゴム製である。
【0027】
好ましくは、衝突部4は、弾性変形可能(すなわち可撓性)である。
【0028】
換言すると、衝突部4は、弾性的な衝突に追従して弾性変形する(そして所定の平衡構成に戻るように構成されている)。
【0029】
好ましくは、衝突部4は、バネ(図示せず)を内部に収容している。このバネは、衝突部4が衝突を受けた後に所定の平衡構成に戻るようにされている。
【0030】
放出装置3は、衝突部4が、カプセルCがハウジング2内にある場合にカプセルCが占め得る空間部分から遠位にある休止位置(rest position)と、衝突部4が、カプセルCがハウジング2内にある場合にカプセルCが占め得る空間部分の少なくとも一部にある放出位置(unloading position)とをとるように構成されている。
【0031】
換言すると、衝突部4は、カプセルCと干渉しない位置と、カプセルCと係合して衝撃力を付与してカプセルを落下させる位置との間で移動する。
【0032】
この移動を確実に正確にするために、放出装置3は、制限要素6(limit stop element)を、好ましくは係止部5にキー止めされた制限要素6を備える。
【0033】
制限要素6は、休止位置と放出位置との間における放出装置の最大移動距離を規定するように構成されている。
【0034】
制限要素6は、衝突部を確実に休止位置から放出位置に、またこの逆に正確に移動させて、ユニット1の他の部品、又はユニット1を組み込むことのできる装置の他の部品と誤って相互作用することがないようにしている。
【0035】
放出装置3はまた、アクチュエータ7を備える。アクチュエータ7は、上記2つの位置の間で放出装置4を駆動するように構成されている。
【0036】
アクチュエータ7は、制限要素6が当接することになる1対の当接面8を備えている。
【0037】
カプセルCを装填するプロセスの最適化を可能とするため、ユニット1は、添付図面には示していないが、カプセルCを装填する引き抜き位置(extracted position)とカプセルCをハウジング2に挿入する挿入位置との間で移動することができる可動装填要素を備える。
【0038】
より具体的には、カプセルCがハウジング2内に挿入されると、その上壁の縁部はガイド9に係止される。ガイド9は、カプセルCが衝突部4に衝突されたら排出方向に沿ってのみスライドすることができる位置にカプセルCをブロックする。
【0039】
ユニット1はまた、カプセルCの上壁と接触する少なくとも1つの要素を備えた分注ユニット10を含む。
【0040】
この接触要素は、カプセルCに対して離間した離間位置と、接触要素がカプセルCの上壁に圧力を加えて圧縮させる接触圧縮位置との間で移動可能である。
【0041】
具体的には、ユニット1は、分注ユニットのアクチュエータ10aを備え、離間位置と接触圧縮位置との間で双方向に分注ユニット10を移動させるように構成されている。
【0042】
本発明は、アイスクリーム類の液体および/または半液体製品を製造する装置11を対象として有し、この装置は、
- 上述したように、アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを収容かつ取り扱うためのユニット1と、
- 処理チャンバを形成する処理容器12と、
- 処理チャンバの内部に取り付けられた撹拌機と、
- 上記処理容器に連結されてその熱を交換して冷却する少なくとも1つの熱交換器を備えた冷却システム1と、
- 上記処理容器内に希釈液を注入する希釈液注入装置と、を備える。
【0043】
装置11は、より一般的な態様では、例えば、ALI S.p.A.-CARPIGIANI GROUP名義の発明特許出願EP3158872に記載されているタイプのものであり、この出願内容を参照により本明細書に組み込むものとする。
【0044】
別の態様によれば、(上記のタイプの)アイスクリーム類の液体および/または半液体製品を製造するための装置で液体または半液体製品を製造する方法であって、上述したように、アイスクリーム類の液体および/または半液体製品を製造するための装置を準備する最初のステップを含む方法も定義される。
【0045】
これに続いて、ユニット1のハウジング2内に、例えば、アイスクリーム製品用の基本調製物など基本調製物を含むカプセルCを装填するステップがある。
【0046】
より具体的には、このステップは、カプセルCをハウジング2内に挿入することができるように、具体的にはカプセルCが排出方向にのみ移動することができるように、カプセルCの上壁の縁部をガイド9に挿入することによって、可動装填要素を引き出すことである。
【0047】
その後、分注ユニットを作動させることによって、カプセルを開いて圧縮し、中の基本調製物を押し出して、基本調製物をカプセルCから処理容器12に移す。
【0048】
基本調製物が全部移ったら、希釈液を処理容器12内に供給するステップとなる。
【0049】
次に、処理室内にある撹拌機を用いて基本調製物を攪拌して希釈液を混合する。
【0050】
同時に、基本調製物と希釈液との混合物を-15℃~-2℃の温度に冷却して、アイスクリームの一部を作る。
【0051】
最後に、ハウジング2からのカプセルCの排出を開始するように放出装置3を起動する。
【0052】
より具体的には、上記起動ステップは、アクチュエータ7を駆動して、放出装置3の衝突部4を休止位置から放出位置に移動させるステップを含む。
【0053】
カプセルCをハウジング2から直ちに押し出すようにカプセルCに衝撃力を与えるステップにおいて、衝突部4を移動させることにより、ハウジング2内に収容されているカプセルCに衝突部4を係合(当接)させる。
【0054】
「衝撃力」とは、短時間に加えられる強い力を意味する。
【0055】
このプロセスは、放出装置3の衝突部4を休止位置に戻すステップによって終了する。
【0056】
有利なことに、アイスクリーム製品用の基本調製物を含むカプセルを取り扱う、本発明によるユニット1により、カプセルがその内容物を空にした後、オペレータによる直接の手動介入を必要とすることなくカプセルCの適切な取り出しが確実に行われる。これは処理の自動化及び効率化を確かにすることができる放出装置3があるためである。
【0057】
このようにして、製造プロセス中に製品を汚染する可能性のあるリスクをなくすことも可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0058】
【文献】欧州特許出願EP3158872号公報
図1
図2
図3