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特許7118005取り付けブラケットアセンブリおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-04
(45)【発行日】2022-08-15
(54)【発明の名称】取り付けブラケットアセンブリおよび方法
(51)【国際特許分類】
   F16B 2/06 20060101AFI20220805BHJP
   F16B 5/12 20060101ALI20220805BHJP
   F16B 2/10 20060101ALI20220805BHJP
   H02S 20/10 20140101ALI20220805BHJP
   H02S 20/30 20140101ALI20220805BHJP
【FI】
F16B2/06 A
F16B5/12 H
F16B2/10 B
H02S20/10 C
H02S20/30 A
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2018544559
(86)(22)【出願日】2017-03-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-05-23
(86)【国際出願番号】 US2017020558
(87)【国際公開番号】W WO2017155798
(87)【国際公開日】2017-09-14
【審査請求日】2019-06-12
(31)【優先権主張番号】15/063,098
(32)【優先日】2016-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516245955
【氏名又は名称】アレイ・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Array Technologies, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ロナルド・ピー・コリオ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・エヌ・ウィリアムソン
(72)【発明者】
【氏名】ケイレブ・ダブリュー・マクレイン
【審査官】児玉 由紀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0092383(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第10025538(DE,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0275066(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0200621(US,A1)
【文献】特開平11-100929(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 2/06
F16B 5/12
F16B 2/10
H02S 20/10
H02S 20/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り付けブラケットアセンブリであって、
第1の取り付け可能なブラケット部品および第2の取り付け可能なブラケット部品を含む取り付けブラケットであって、前記それぞれの取り付け可能なブラケット部品は、上部メンバおよび前記上部メンバに連結されている下部メンバを有し、
前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバおよび前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバは、前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記下部メンバと前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記下部メンバを固定する第3の締結部品に対応する間隙を残して、前記取り付けブラケットにわたって部分的に延び、
前記取り付けブラケットは、前記上部メンバと前記下部メンバと、前記間隙との間にビーム挿入開口部を形成している、
取り付けブラケットと、
第1の締結部品によって前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバに取り付けられている、第1のクランプと、
前記第1の締結部品とは分離している第2の締結部品によって前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバに取り付けられている、第2のクランプと、
前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記下部メンバを、前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記下部メンバに固定する、前記第3の締結部品とを備える、
取り付けブラケットアセンブリ。
【請求項2】
前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバに隣接して、または前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバに隣接して配置されている第1の一体接地装置をさらに備え、前記第1の一体接地装置は発電装置のフレームを前記取り付けブラケットアセンブリに電気的に接続するように構成されている、請求項1に記載の取り付けブラケットアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の一体接地装置は、前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバの端部、または前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバの端部に取り付けられた接地片である、請求項2に記載の取り付けブラケットアセンブリ。
【請求項4】
前記第1の締結部品または前記第2の締結部品は、クランプナットを回転すると、前記第1の取り付け可能なブラケット部品または前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバの前記端部を押し込み、それによって前記接地片を押し込み、前記発電装置を電気的に接地するような前記クランプナットを含む、請求項3に記載の取り付けブラケットアセンブリ。
【請求項5】
前記取り付けブラケットは、耐食処理されている、請求項2に記載の取り付けブラケットアセンブリ。
【請求項6】
前記取り付けブラケットは、陽極酸化処理されている、請求項5に記載の取り付けブラケットアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の一体接地装置は、上面と下面の両面とも電気的に接続できるように構成されている、請求項6に記載の取り付けブラケットアセンブリ。
【請求項8】
前記取り付けブラケットに配置された、少なくとも第2の一体接地装置をさらに備える、請求項5に記載の取り付けブラケットアセンブリ。
【請求項9】
前記取り付けブラケットに配置された第3の一体接地装置をさらに備え、前記第3の一体接地装置は前記取り付けブラケットアセンブリをトーションビームに電気的に接続するように構成されている、請求項8に記載の取り付けブラケットアセンブリ。
【請求項10】
前記ビーム挿入開口部は、八角形の形状を有する、請求項1に記載の取り付けブラケットアセンブリ。
【請求項11】
取り付けアセンブリであって、
少なくとも一つの支持柱と、
前記支持柱に連結されているトーションビームと、
前記トーションビームに取り付けられている、取り付けラックと、
前記取り付けラックを前記トーションビームに取り付けている取り付けブラケットアセンブリであって、前記取り付けブラケットアセンブリは、
第1の取り付け可能なブラケット部品および第2の取り付け可能なブラケット部品を含む取り付けブラケットであって、前記それぞれの取り付け可能なブラケット部品は、上部メンバおよび前記上部メンバに連結されている下部メンバを有し、
前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバおよび前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバは、前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記下部メンバと前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記下部メンバを固定する第3の締結部品に対応する間隙を残して、前記取り付けブラケットにわたって部分的に延び、
前記取り付けブラケットは、前記上部メンバと前記下部メンバと、前記間隙との間にビーム挿入開口部を形成し、
前記トーションビームは、前記ビーム挿入開口部に挿入されるように構成される
取り付けブラケットを含む、
取り付けブラケットアセンブリと、
第1の締結部品によって、前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバに取り付けられている、第1のクランプと、
前記第1の締結部品とは分離している第2の締結部品によって、前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバに取り付けられている、第2のクランプと、
前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記下部メンバを、前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記下部メンバに固定している、前記第3の締結部品とを備える、
取り付けアセンブリ。
【請求項12】
前記第1の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバの端部、または前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバの端部に取り付けられた接地片をさらに備え、前記接地片は、発電装置のフレームを前記取り付けブラケットアセンブリに電気的に接続するように構成されている、請求項11に記載の取り付けアセンブリ。
【請求項13】
前記第1の締結部品または前記第2の締結部品は、クランプナットを回転すると、前記第1の取り付け可能なブラケット部品または前記第2の取り付け可能なブラケット部品の前記上部メンバの前記端部を押し込み、それによって前記接地片を押し込み、前記発電装置を電気的に接地するような前記クランプナットを含む、請求項12に記載の取り付けアセンブリ。
【請求項14】
前記発電装置は、太陽光発電モジュールである、請求項12に記載の取り付けアセンブリ。
【請求項15】
前記トーションビームは、八角形の断面を有し、前記ビーム挿入開口部は、対応する八角形の形状を有する、請求項11に記載の取り付けアセンブリ。
【請求項16】
前記第1のクランプと前記第2のクランプのそれぞれは、前記それぞれのクランプが形成された合わせ角度で各上部メンバと一致するような、前記上部メンバの角度を持った端に対応する角度を持った合わせ面を有する、請求項11に記載の取り付けアセンブリ。
【請求項17】
各上部メンバに関する前記第1のクランプまたは前記第2のクランプの前記形成された合わせ角度を変化させると、発電装置での前記取り付けブラケットアセンブリのグリップ力を変化させる、請求項16に記載の取り付けアセンブリ。
【請求項18】
各上部メンバに関する前記第1のクランプまたは前記第2のクランプの前記形成された合わせ角度を変化させると、発電装置での前記取り付けブラケットアセンブリのクランプ力を変化させる、請求項16に記載の取り付けアセンブリ。
【請求項19】
取り付けブラケットアセンブリであって、
少なくとも一つの上部メンバおよび前記上部メンバに連結されている下部メンバを含む取り付けブラケットであって
前記少なくとも一つの上部メンバは、間隙を残して、前記取り付けブラケットにわたって部分的に延び、
前記取り付けブラケットは、前記少なくとも一つの上部メンバと前記下部メンバと、前記間隙との間にビーム挿入開口部を形成する
取り付けブラケットと、
前記上部メンバに取り付けられている少なくとも一つのクランプであって、前記クランプが形成された合わせ角度で前記上部メンバと一致するような、前記上部メンバの角度を持った端に対応する角度を持った合わせ面を有する、少なくとも一つのクランプと、
前記少なくとも一つの上部メンバの端部に取り付けられた接地片であって、前記接地片は、突出した接地孔を定める、接地片と、
前記クランプを前記取り付けブラケットに固定するねじ付き棒であって、前記少なくとも一つのクランプを貫通し、前記少なくとも一つの上部メンバと平行に通っている、ねじ付き棒と、
前記ねじ付き棒を前記クランプおよび前記取り付けブラケットに固定している、クランプナットとを備え、
前記クランプナットを回転させると、前記取り付けブラケットアセンブリをトーションビームに固定する、
取り付けブラケットアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2013年10月2日に出願された米国特許出願第14/044,704号の一部継続出願であって該出願の優先権を主張する2016年3月7日に出願された米国特許出願第15/063,098号の優先権と利益を主張するもので、それらの出願は本明細書の一部を構成するものとしてその全体を本件明細書に援用する。
【0002】
本開示は、取り付けブラケットアセンブリ、並びに関連するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ほとんどの太陽光発電(PV)モジュールは、PV電池を囲うためにガラスを使用するため非常に重い。ソーラ取り付けシステムはしたがって、一つ以上のPV電池のアレイの重量、およびそれに加わる可能性がある自然の力に耐えることができなければならない。重い太陽電池および関連する自然の力を支えることに加えて、太陽追尾装置は、太陽を追尾するために太陽電池を移動できなければならない。これは、かなりの馬力を有するモータを必要とし得る。したがって、一般的なPVモジュール用の取り付けおよび追尾システムは、大きく重い構成部品を備える、比較的大きく複雑なアセンブリである。
【0004】
これらの構成部品は、少なくとも二つの理由により、太陽光発電システムにかなりの費用を加え得る。第1に、構成部品自体が、製造し、輸送し、および取り付けるのが高いということである。第2に、現場で品質管理手段を講じるために時間と熟練した作業者が必要であるため、設置および作業が高くなり得るということである。したがって、より重量を軽くし、かつ費用を削減するために、材料の全体的な使用を最小限に抑えるPV取り付けシステム構成部品への要望がある。加えて、現場での設置のため、および建設中の品質管理のために必要な時間を削減し得るPV取り付けシステム構成部品への要望がある。
【0005】
さらに、今日の多くのPVシステムは、カスタムされたフレームを有するモジュール、またはフレームのないモジュールを使用する。PVモジュールが標準的なフレームとこれらの他の変形物のどちらを使用するかによって、異なる構成部品および設計が、取り付けおよび追尾システムに必要とされる。したがって、標準的なフレーム、カスタムされたフレームを使用するPVモジュール、およびフレームのないモジュールを使用するPVモジュールであっても取り付けることができる基本設計を有するPV取り付けシステムへの要望がある。
【0006】
風、雪およびその他の過酷な状況による高い環境負荷がかかる地域での太陽追尾装置への需要が高まっている。これらの環境の一部は、大嵐やその他の厳しい気候の被害に遭いやすい沿岸部および島国である。そのような地域での環境はまた、とても腐食しやすい。そのため、非常に高い荷重に耐えられ、腐食に強いPV取り付けシステムへの要望がある。
【0007】
したがって、構造材料を必要とされる場所でのみ効果的に使用するPV取り付けシステム構成部品への要望がある。また、より素早く簡易な設置および品質管理機能を提供する構成部品を有するPV取り付けシステムへの要望がある。最後に、標準的なフレーム、カスタムされたフレームを使用するモジュール、およびフレームのないモジュールを使用するモジュールであっても取り付けることができるPV取り付けシステムへの要望がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の実施形態は、システムを強調する形状の材料を有する弾力性のある本体、および単一のボルトでPVモジュールと、丸みを帯びた、またはその他のくぼんだ形状のトーションビームとの間の確実な連結を容易にする構造を備える取り付けブラケットアセンブリを提供することによって、公知の取り付けシステム、太陽追尾装置および関連する構成部品の欠点を大幅に軽減する。金属フレームのPVモジュールを固定し、かつ電気的に接地するように構成されている一体接地装置はまた、取り付けブラケットアセンブリに設けられてもよい。
【0009】
取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態は、少なくとも一つの上部メンバ、および上部メンバに連結されている弾力的で角度を持った下部メンバを含む弾力性のある本体を備える。弾力性のある本体は、上部メンバと下部メンバとの間にビーム挿入開口部を形成している。少なくとも一つのクランプは、上部メンバに取り付けられる。典型的な実施形態において、一体接地装置は、上部メンバに隣接して配置され、発電装置を電気的に接地するように構成される。典型的な実施形態において、発電装置は、太陽光発電モジュールである。取り付けブラケットアセンブリはさらに、ねじ付き棒または押さえねじ、およびねじ付き棒を上部メンバに固定するクランプナットを備えてもよい。
【0010】
典型的な実施形態において、ねじ付き棒は、少なくとも一つの上部メンバと少なくとも一つのクランプを貫通し、クランプを上部メンバに固定する。一体接地装置は、上部メンバの中央部に配置される接地ブロックであってもよい。そのような実施形態において、クランプナットを回転すると上部メンバを押し込み、それによって発電装置を接地するように接地ブロックを移動させる。典型的な実施形態において、一体接地装置は、上部メンバの端部またはその近くに位置する位置決めピンを含んでもよい。クランプナットは、太陽光発電モジュールが少なくとも一つのクランプによって所定のトルク値で固定されたときに取り外れる、ブレイクアウェイ構成部品であってもよい。典型的な実施形態において、クランプナットは、接地ブロックが発電装置を接地するときの状況で所定のトルクで取り外れ、発電装置は、確実にクランプされ、取り付けブラケットアセンブリは、トーションビームの周りに確実にクランプされる。
【0011】
典型的な実施形態において、少なくとも一つのクランプは、クランプが、形成された合わせ角度で上部メンバと一致するような、上部メンバの角度を持った端に対応する角度を持った合わせ面を有する。上部メンバに関して少なくとも一つのクランプの形成された合わせ角度を変化させると、ビーム挿入開口部を貫通しているビームでの取り付けブラケットアセンブリの保持力を変更し、及び/又は上部メンバに関して少なくとも一つのクランプの形成された合わせ角度を変化させると、発電装置での取り付けブラケットアセンブリのクランプ力を変更する。
【0012】
取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態は、少なくとも一つの上部メンバ、および上部メンバに連結されている弾力的で角度を持った下部メンバを含む、弾力性のある本体を備える。弾力性のある本体は、上部メンバと下部メンバとの間にビーム挿入開口部を形成している。少なくとも一つのクランプは、上部メンバに取り付けられる。典型的な実施形態において、一体接地装置は、上部メンバに隣接して配置され、発電装置を電気的に接地するように構成される。取り付けブラケットアセンブリはさらに、少なくとも一つの上部メンバ、およびクランプを貫通し、上部メンバにクランプを固定するねじ付き棒を備えてもよい。典型的な実施形態において、クランプナットは、ねじ付き棒を上部メンバに固定する。
【0013】
典型的な実施形態において、クランプは、クランプが、形成された合わせ角度で上部メンバに一致するような、上部メンバの角度を持った端に対応する角度を持った合わせ面を有する。クランプナットを回転すると、取り付けブラケットアセンブリを任意の形状のトーションビームに固定し得る。この形状は、少なくとも部分的に丸みを帯びた表面を有するビームを含む。典型的な実施形態において、上部メンバに関して少なくとも一つのクランプの形成された合わせ角度を変化させると、ビーム挿入開口部を貫通しているビームでの取り付けブラケットアセンブリの保持力を変更し、及び/又は発電装置での取り付けブラケットアセンブリのクランプ力を変更する。
【0014】
典型的な実施形態は、少なくとも一つの支持柱、支持柱に連結されているトーションビーム、トーションビームに取り付けられる取り付けラック、および取り付けラックをトーションビームに取り付ける取り付けブラケットアセンブリを含む。取り付けブラケットアセンブリは、少なくとも一つの上部メンバと、上部メンバに連結されている弾力的で角度を持った下部メンバとを含む弾力性のある本体、および上部メンバに取り付けられた少なくとも一つのクランプを含む。弾力性のある本体は、上部メンバと下部メンバとの間のビーム挿入開口部を形成しており、トーションビームがビーム挿入開口部を貫通する。
【0015】
典型的な実施形態において、取り付けブラケットアセンブリはさらに、上部メンバに隣接して配置された一体接地装置を含んでもよい。一体接地装置は、太陽光発電モジュールを固定し、かつ電気的に接地するように構成される。取り付けブラケットアセンブリはさらに、少なくとも一つの上部メンバと少なくとも一つのクランプとを貫通し、クランプを上部メンバに固定するねじ付き棒、およびねじ付き棒を上部メンバに固定するクランプナットを含んでもよい。典型的な実施形態において、クランプナットを回転すると、取り付けブラケットアセンブリをトーションビームに固定する。トーションビームは、任意の形状であってよく、少なくとも部分的に丸みを帯びた表面を含んでもよい。
【0016】
典型的な実施形態において、一体接地装置は、上部メンバの端部またはその近くに位置する位置決めピンを含む。典型的な実施形態において、一体接地装置は、クランプナットを回転すると上部メンバを押し込み、それによって発電装置を接地するように接地ブロックを移動させるように、上部メンバの中央部に配置された接地ブロックである。
【0017】
典型的な実施形態は、少なくとも一つの上部メンバ、および上部メンバに連結されている弾力的で角度を持った下部メンバを有し、上部メンバに少なくとも一つのクランプを取り付ける弾力性のある本体を含む取り付けブラケットアセンブリを設けることを備える発電装置を固定し、接地する方法を含んでもよい。弾力性のある本体は、上部メンバと下部メンバとの間にビーム挿入開口部を形成しており、ビーム挿入開口部を貫通してトーションビームが挿入され得る。
【0018】
典型的な方法はさらに、発電装置を電気的に接地し、発電装置をトーションビームに連結するように一体接地装置を構成すること、および上部メンバに隣接して一体接地装置を配置することを含む。一体接地装置は、上部メンバの端部またはその近くに位置する位置決めピンであってもよい。典型的な実施形態において、一体接地装置は、クランプナットを回転すると上部メンバを押し込み、それによって発電装置を接地するように接地ブロックを押し込むように、上部メンバの中央部に配置された接地ブロックである。その他の典型的な実施形態は、上部メンバおよびクランプの「耳」に隣接する上部メンバの端部またはその近くに位置する接地クリップを含む。
【0019】
ねじ付き棒は、上部メンバおよびクランプを貫通するように配置され得る。典型的な実施形態において、棒は、二つのクランプ、二つの上部メンバ、および接地ブロックを貫通し、これら全ての構成部品をまとめて保持する。典型的な方法は、クランプナットによってねじ付き棒を上部メンバに固定し、クランプナットを上部メンバに押し込むように回転すると、それによって発電装置を接地するように一体接地装置を移動させるステップを含んでもよい。典型的な方法はまた、ビーム挿入開口部を貫通しているビームでの取り付けブラケットアセンブリのグリップ力を変更する、および/または太陽光発電モジュールのような発電装置での取り付けブラケットアセンブリのクランプ力を変更するために上部メンバに関するクランプの形成された合わせ角度を変化させるステップを含んでもよい。
【0020】
典型的な実施形態は、PVモジュールに加えられている下向きの力と、トーションビームに加えられているグリップ力との分離を容易にする。クランプは、管でのグリップ力につぎ込まれるように締め付けねじの力を残すように、物理的な止め具で締め付けられる。典型的な実施形態において、クランプは、もしモジュールフレームの、または温度変動中の厚みの変化があったとしても、絶えず保持するためにPVモジュールに下向きのクランプ力を作用させるばね構造機能を含む。
【0021】
典型的な取り付けアセンブリは、高荷重に耐えるように設計されている。典型的な実施形態において、取り付けブラケットアセンブリは、第1の取り付け可能なブラケット部品および第2の取り付け可能なブラケット部品、二つのクランプ並びに三つの締結部品を含む取り付けブラケットを備える。それぞれの取り付け可能なブラケット部品は、上部メンバおよび下部メンバを有し、二つのブラケット部品は、ヒンジジョイントで連結され得る。ツーピース(二部品構造)取り付けブラケットアセンブリは、上部メンバと下部メンバとの間にビーム挿入開口部を形成している。ビーム挿入開口部は、八角形の形状を有してもよい。第1のクランプは、第1の締結部品によって第1の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバに取り付けられる。第2のクランプは、第2の締結部品によって第2の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバに取り付けられる。第3の締結部品は、第1の取り付け可能なブラケット部品の下部メンバを、第2の取り付け可能なブラケット部品の下部メンバに固定し、トーションビームの周りにビーム挿入開口部を締め付ける。典型的な実施形態はまた、半ば弾力性のある材料で作られ、三つの締結部品を利用するワンピース(一部品構造)取り付けブラケット本体で構成されてもよい。
【0022】
典型的な取り付けブラケットアセンブリはさらに、発電装置のフレームを取り付けブラケットアセンブリに電気的に接続するように構成され、第1の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバに隣接して、または第2の取り付け可能なブラケットの上部メンバに隣接して配置された第1の一体接地装置を備える。典型的な実施形態において、第1の一体接地装置は、第1の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバの端部、または第2の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバの端部に取り付けられた接地片である。第1の締結部品または第2の締結部品は、クランプナットを回転すると、第1の取り付け可能なブラケット部品または第2の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバの端部を押し込み、それによって接地片を押し込み、発電装置を電気的に接地するようなクランプナットを含んでもよい。
【0023】
取り付けブラケットの典型的な実施形態は、腐食環境で使用されるように設計されている。典型的な実施形態において、金属を材料として取り付けブラケットが作られる場所では、表面は耐食処理されてもよい。取り付けブラケットは、取り付けブラケットアセンブリに配置された、少なくとも第2の一体接地装置を備えてもよい。第2の一体接地装置は、発電装置のフレームを取り付けブラケットアセンブリに電気的に接続するように構成され得、第1の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバに隣接して、または第2の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバに隣接して配置され得る。その代わりに、第2の一体接地装置は、取り付けブラケットの別の場所にあり、トルクチューブを取り付けブラケットアセンブリに電気的に接続するように構成されてもよい。取り付けブラケットは、取り付けブラケットの別の場所に第3の一体接地装置を備え、トルクチューブを取り付けブラケットアセンブリに接地するように構成されてもよい。典型的な実施形態において、取り付けブラケットは、陽極酸化処理され、第1の一体接地装置は、両面であってもよい。
【0024】
取り付けアセンブリの典型的な実施形態は、少なくとも一つの支持柱、支持柱に連結されているトーションビーム、トーションビームに取り付けられている取り付けラック、および取り付けラックをトーションビームに取り付けている取り付けブラケットアセンブリを備える。取り付けブラケットアセンブリは、第1の取り付け可能なブラケット部品および第2の取り付け可能なブラケット部品、二つのクランプ、並びに三つの締結部品を含む取り付けブラケットを備えてもよい。それぞれの取り付け可能なブラケット部品は、上部メンバおよび上部メンバに角度を持って連結されている下部メンバを有する。典型的な実施形態において、トーションビームは、八角形の断面を有し、ビーム挿入開口部は対応する八角形の形状を有する。第1のクランプは、第1の締結部品によって第1の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバに取り付けられる。第2のクランプは、第2の締結部品によって第2の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバに取り付けられる。第3の締結部品は、第1の取り付け可能なブラケット部品の下部メンバを、第2の取り付け可能なブラケット部品の下部メンバに固定し、トーションビームの周りにビーム挿入開口部をクランプする。
【0025】
取り付けブラケットはさらに、発電装置のフレームを取り付けブラケットアセンブリに電気的に接続するように構成され、第1の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバの端部、または第2の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバの端部に取り付けられる接地片を備えてもよい。第1の締結部品または第2の締結部品は、クランプナットを回転すると、第1の取り付け可能なブラケット部品または第2の取り付け可能なブラケット部品の上部メンバの端部を押し込み、接地片を押し込み、それによって任意の非導電層に突き刺さり、発電装置を電気的に接地するようなクランプナットを含んでもよい。典型的な実施形態において、発電装置は、太陽光発電モジュールである。
【0026】
典型的な実施形態において、取り付けブラケットアセンブリの第1のクランプと第2のクランプのそれぞれは、それぞれのクランプが、形成された合わせ角度で上部メンバと一致するような、各上部メンバの角度を持った端に対応する角度を持った合わせ面を有する。各上部メンバに関する第1のクランプまたは第2のクランプの形成された合わせ角度を変化させると、発電装置での取り付けブラケットアセンブリのグリップ力を変更し得る。その代わりに、または加えて、各上部メンバに関する第1のクランプまたは第2のクランプの形成された合わせ角度を変化させると、固定された締結部品のトルク用の発電装置での取り付けブラケットアセンブリのクランプ力を変更し得る。
【0027】
通常の荷重負荷のための典型的な取り付けブラケットアセンブリは、取り付けブラケット、少なくとも一つのクランプ、クランプを取り付けブラケットに固定するねじ付き棒、およびねじ付き棒をクランプと取り付けブラケットに固定するクランプナットを備える。取り付けブラケットは、少なくとも一つの上部メンバおよび角度を持って上部メンバに連結されている下部メンバを含む。取り付けブラケットは、上部メンバと下部メンバとの間にビーム挿入開口部を形成している。クランプは、上部メンバに取り付けられ、クランプが形成された合わせ角度で上部メンバと一致するような、上部メンバの角度を持った端に対応する角度を持った合わせ面を有する。ねじ付き棒は、少なくとも一つのクランプを貫通し、少なくとも一つの上部メンバと平行に通っている。クランプナットを回転すると、取り付けブラケットアセンブリをトーションビームに固定する。典型的な実施形態において、クランプはさらに、上方へ伸びているアームおよびアームの末端部にフランジを含む。取り付けブラケットアセンブリはさらに、少なくとも一つの上部メンバの端部に取り付けられた接地片を備えてもよい。
【発明の効果】
【0028】
したがって、取り付けブラケットアセンブリ、取り付けアセンブリ、関連する方法が提供されていると考える。開示されたアセンブリおよび方法は、発電装置を固定し、電気的に接地するように構成された接地ブロックに弾力性のある構造部品を使用することによって構造材料を有効利用させる。開示されたアセンブリおよび方法は、固定し、接地することを管理する単一のクランプナット、およびアセンブリがトルク荷重の適正値を付与されているときを示すブレイクアウェイ締結部品を通じてより簡易な品質管理機能を提供する。これらおよびその他の特徴および長所は、本明細書を通じて、同様の符号が同様の部品を示す添付の図面とともに、下記の発明を実施するための形態の説明から分かる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本開示の前述の、およびその他の対象は、下記の発明を実施するための形態を、添付図面と併用して考慮することで明らかになる。
【0030】
図1図1は、本開示に係る取り付けシステムおよび取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の正面斜視図である。
図2図2は、本開示に係る取り付けシステムおよび取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の正面斜視図である。
図3図3は、本開示に係る取り付けシステムおよび取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の詳細な斜視図である。
図4A図4Aは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の斜視図である。
図4B図4Bは、図4Aの取り付けブラケットアセンブリの正面図である。
図4C図4Cは、図4Aの取り付けブラケットアセンブリの正面断面図である。
図5A図5Aは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の斜視図である。
図5B図5Bは、図5Aの取り付けブラケットアセンブリの正面図である。
図5C図5Cは、図5Aの取り付けブラケットアセンブリの正面断面図である。
図6図6は、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の詳細な斜視図である。
図7図7は、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の分解図である。
図8図8は、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の断面図である。
図9A図9Aは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリのクランプの典型的な実施形態の正面斜視図である。
図9B図9Bは、図9Aのクランプの背面斜視図である。
図9C図9Cは、図9Aのクランプの側面図である。
図10図10は、本開示に係るブレイクアウェイナットを備える取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の分解図である。
図11A図11Aは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリのクランプナットの典型的な実施形態の斜視図である。
図11B図11Bは、図11Aのクランプナットの分解図である。
図11C図11Cは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリのクランプナットの典型的な実施形態の斜視図である。
図11D図11Dは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリのクランプナットの典型的な実施形態の斜視図である。
図12図12は、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリのクランプの典型的な実施形態の詳細図である。
図13A図13Aは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の正面図である。
図13B図13Bは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の正面図である。
図14図14は、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の側面図である。
図15図15は、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の側面図である。
図16図16は、本開示に係る取り付けシステムおよび取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の背面斜視図である。
図17図17は、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリのクランプの典型的な実施形態の詳細図である。
図18図18は、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリのクランプの典型的な実施形態の詳細図である。
図19図19は、本開示に係る取り付けブラケットおよび取り付けアセンブリの典型的な実施形態の斜視図である。
図20A図20Aは、本開示に係る取り付けブラケット本体の典型的な実施形態の斜視図である。
図20B図20Bは、本開示に係る取り付けブラケット本体の典型的な実施形態の斜視図である。
図21A図21Aは、本開示に係る取り付けブラケット本体の典型的な実施形態の斜視図である。
図21B図21Bは、本開示に係る取り付けブラケット本体の典型的な実施形態の斜視図である。
図22図22は、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリのクランプの典型的な実施形態の詳細図である。
図23A図23Aは、本開示に係るカムオーバ装置の典型的な実施形態の斜視図である。
図23B図23Bは、本開示に係るカムオーバ装置の典型的な実施形態の斜視図である。
図24A図24Aは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の斜視図である。
図24B図24Bは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の正面図である。
図24C図24Cは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の側面図である。
図24D図24Dは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の上面図である。
図24E図24Eは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリのクランプおよび一体接地装置の典型的な実施形態の断面図である。
図24F図24Fは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の斜視図である。
図24G図24Gは、本開示に係る取り付けシステムおよび取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の正面斜視図である。
図25A図25Aは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の斜視図である。
図25B図25Bは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の正面図である。
図25C図25Cは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の上面図である。
図25D図25Dは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の斜視図である。
図26A図26Aは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の斜視図である。
図26B図26Bは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の正面図である。
図26C図26Cは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の側面図である。
図26D図26Dは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の上面図である。
図26E図26Eは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリのクランプおよび一体接地装置の典型的な実施形態の断面図である。
図26F図26Fは、本開示に係る取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態の典型的なロック構造の詳細図である。
図27図27は、本開示に係る接地片の典型的な実施形態の斜視図である。
図28図28は、本開示に係る接地片の典型的な実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
下記段落において、実施形態は、添付図面に関する例として詳細に記載されている。添付図面は正確な縮尺で描かれておらず、図示された構成部品は、必ずしも互いに比例して描かれていない。本明細書を通じて、示されている実施形態と実施例は、本開示の制限よりむしろ典型として見なされるべきである。本明細書で使用されているような、「本開示」は、本明細書に記載された実施形態、およびそれに相当するもののいずれか一つに言及する。さらに、本文書を通じて、本開示の様々な態様への言及は、全ての請求項に係る実施形態や方法が言及された態様を含まなければならないことを意味しない。
【0032】
一般に、本開示の実施形態は、取り付けブラケットアセンブリ、取り付けアセンブリ構成部品、システムおよび関連する方法に関する。典型的な実施形態は、発電装置を固定し、電気的に接地するように構成された一体接地装置に弾力性のある構造部品を使用することによって構造材料を有効利用させる。発電装置は、太陽光発電セル若しくはモジュール、太陽熱装置、太陽エネルギ収集器、またはそれらの構成部品を含む、直接的若しくは間接的に太陽放射を電気に変換し、または太陽放射を収集し、反射し、若しくは集中させる、どのような種類の装置でもよい。好適には、本開示の実施形態は、単一のボルトでPVモジュールフレームを取り付けブラケットアセンブリのクランプ、およびトーションビームに連結する一体接地装置を提供する。開示されたアセンブリおよび方法はまた、より簡易な品質管理機能を提供する。より具体的には、単一のクランプナットを回転すると、太陽光発電(PV)モジュールなどの発電装置を丸みを帯びたトーションビームに固定し、発電装置を接地し、ブレイクアウェイ締結部品は、アセンブリがトルク荷重の適正値を付与されているときを示す。これらの、および付加的利点は、下記でより詳細に説明される。
【0033】
図2から図5Cを参照すると、取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態が、記載されている。開示された取り付けブラケットアセンブリおよび方法は、多くの異なる状況で使用され得る。そのような活用法の一つは、ソーラ取り付けおよび/または追尾システムである。図1は、少なくとも一つの支持柱2、軸受6によって支持柱2に連結されたトーションビーム3、トーションビーム3に取り付けられた取り付けラック(示されていない)、および取り付けシステムに取り付けられた少なくとも一つの太陽光発電モジュール5を含む典型的なソーラ取り付けシステム1を示す。典型的な取り付けブラケットアセンブリ10は、取り付けラック4をトーションビーム3に取り付けるために使用され得る。トーションビーム3は、円形、四角形、六角形、または例えば一つ以上の面に平面を有する丸みを帯びたような任意の複合形状を含むが限定されるものではない、任意の形状であってもよい。開示された利点の一つは、単一のボルト(本明細書ではねじ付き棒で説明されている)を使用して、取り付けブラケットを円形の、または曲線的な管に確実に連結する機能である。典型的な実施形態において、トーションビームは、図15で図示されているような、ロックシームの特徴54を有する管であってもよい。本明細書でより詳しく説明されているように、取り付けブラケットアセンブリは、トーションビーム3が内部に配置され、開口部を貫通し得るような、ビーム挿入開口部28を形成している。
【0034】
典型的な取り付けブラケットアセンブリ10は、全体若しくは一部において弾力性のある若しくは半ば弾力性のある材料で作られ得る、本体12または構造部品を備える。弾力性のある本体12は、少なくとも一つの上部メンバ14と、上部メンバ14にその両端にある端18と端20で連結されている角度を持った下部メンバ16を含む。上部メンバ14および/または下部メンバ16は、弾力性のあるまたは半ば弾力性のある材料で作られてもよい。角度を持った下部メンバ16は、上部メンバ14に固定して取り付けられてもよく、本体12は、鋳造アルミニウム、押し出しアルミニウム、射出成形プラスチックで、機械加工、押し出し成形、一体成形、型成形によって作られた単一の構造物であってもよく、または鉄、グラスファイバ、複合材料、若しくはその他の任意の丈夫で弾力性のある若しくは半ば弾力性のある材料で作られ得る。下部16の角度は、図4Aから図4C図5Aから図5Cの実施形態で示されるように変化してもよい。強化メンバ17網は、上部メンバ14と角度を持った下部メンバ16との間に設けられてもよい。
【0035】
本体12は、上部メンバ14と下部メンバ16との間にビーム挿入開口部28を形成するリング44を含む。ビーム挿入開口部は、そこを貫通して挿入されるトーションビーム3のサイズおよび形状によって決まる、円形、四角形、六角形、または例えば一つ以上の面に平面を有する丸みを帯びたような任意の複合形状を含むが限定されるものではない、任意のサイズまたは形状であってもよい。リング44およびビーム挿入開口部28のサイズは、図4Aから図4C図5Aから図5Cの実施形態で示されるように、負荷によって変化してもよい。取り付けブラケットアセンブリ10は好適には、必要とされる場所でのみ構造材料を有し、アセンブリの応力に応じた形状となるように設計される。
【0036】
典型的な実施形態において、取り付けブラケットアセンブリ10の本体12は、ツーピース構造を有し得る。図20A、図20B図21A、および図21Bは、本体12が二つの取り付け可能な本体部品12a、12bを備える実施形態を図示する。これは好適には、トーションビーム3への取り付けブラケットアセンブリ10の取り付けを容易にする。本体部品は、図20Aおよび図20Bで示されているような、合わせフランジ15および溝17を備えるスライド可能なロック構造13によって結合され得る。その代わりとして、図21Aおよび図21Bで示されているような、ヒンジピン21を含むヒンジ連結19が設けられてもよい。
【0037】
図6および図7で最もよく示されているように、少なくとも一つのクランプ22は、上部メンバ14の端18、端20に取り付けられ、典型的な実施形態において、第1のクランプ22aは、上部メンバ14の第1の端18に取り付けられ、第2のクランプ22bは、上部メンバ14の第2の端20に取り付けられる。典型的なクランプ22は、アーム24およびフランジ26を有する。本明細書で詳しく説明されているように、クランプ22a、クランプ22bのアーム24およびフランジ26は、モジュールを所定の位置に保持するためにPVモジュール5のフレーム23の上部または側部に取り付く働きをする。クランプ22はまた、圧迫によってPVモジュールを固定する圧迫型であっても、PVモジュールの側部に取り付けるためにフックを使用してもよい。取り付けブラケットアセンブリ10およびクランプ22は、モジュール設計および荷重要求に応じて、長さが異なってもよい。クランプ22はまた、クランプを貫通してねじ又はその他の締結部品を通すための付加的な孔、及びPVモジュールをより固定するためにモジュールフレーム形状の切り欠きを形成し得る。
【0038】
フレームレスPVモジュールのために、クランプ222は、フレームレスPVモジュールをクランプするための実質的に平坦で強固な止め具227を含み得る。図8で示されるように、フレームレスモジュールのための典型的なクランプ222は、フレームレスPVモジュールを圧入で固定するための実質的に平坦で強固な止め具227を特徴とし得る。これは好適には、モジュール5ではなく、よりトーション管3に締め付ける機能を提供する。その代わりとして、図9Aから図9Cで示されているように、クランプ322は、フレームレスPVモジュールのガラス又はその他の基質をつかみ、固定するための鋸状の歯331を有する弾力性のある挿入構成部品329を含み得る。
【0039】
典型的な実施形態において、取り付けブラケットアセンブリ10は、発電装置を固定し、接地することの両方ができる一体接地装置30を含む。典型的な一体接地装置は、接地ブロック30であり、例えば断面に十字形状またはU字形状を備えるブロックのような、いくつかの形状をとり得る。接地ブロック30の典型的な実施形態は、接地するためにPVモジュールのフレームとトーションビームの両方に突き刺さるのに十分な強度があるステンレス鋼またはその他の導電材料の構成部品である。
【0040】
取り付けブラケットアセンブリ10での接地ブロック30の典型的な構成が、図4B図5B図6および図7に図示されている。示されているように、本体12の上部メンバ14は、取り付けブラケットアセンブリ10の本体12の全上部メンバ14を形成するように並べられた二つの上部メンバ14a、14bを備えてもよい。接地ブロック30は、ここでは導電金属構成部品として示されており、それぞれの上部メンバ14aと上部メンバ14bに隣接して配置されている。より具体的には、接地ブロックは、上部メンバ14aと上部メンバ14bとの間の、全上部メンバ14の中央に配置されている。この構造は好適には、PVモジュールのような取り付けられた発電装置と、取り付けアセンブリのトーションビームのような構造構成部品との間を接地させ得る位置で接地ブロック30を提供する。
【0041】
次に図10を見ると、一体接地装置430の典型的な実施形態が、より詳細に図示されている。好適には、接地装置の実施形態は、設計者の要求によって決まる、PVモジュールを接地するためのいくつかの選択肢を提供する。例えば、一体接地装置430は、PVモジュールの指標とするための位置決めピン429を含み得る。取り付けブラケットアセンブリ10の典型的な実施形態は、少なくとも一つのモジュール位置決めピン429、および上部メンバ14aと上部メンバ14bとの間の上部メンバ14の中央に配置された接地ブロック30を含む。別の典型的な実施形態は、位置決めピン429を上部メンバ14に固定し、PVモジュール5に接地接続を提供するために接地ワッシャ433を有する少なくとも一つの位置決めピン429(例えば、第1の位置決めピン429aおよび第2の位置決めピン429b)を使用する。第3の実施形態において、少なくとも一つの突起部のある接地バーブ431(例えば、第1のバーブ431aおよび第2のバーブ431b)は、弾力性のある本体12の上部メンバ14に取り付けられる。突起部のある接地バーブ431は、PVモジュール5を固定し、接地する働きをし、接地ワッシャまたは接地ブロックの必要性を除去する。
【0042】
それぞれの上述された実施形態において、接地ブロック30,接地ワッシャ433、又は接地バーブ431a、接地バーブ431bは、それぞれ、PVモジュール5のような発電装置と、取り付けブラケットアセンブリ10が取り付けられているトーションビーム3との間に確実な接地接続を提供する働きをする。位置決めピン429a、位置決めピン429bはまた、取り付けアセンブリにPVモジュール5の取り付けと固定を可能とする。特に、位置決めピン429は、モジュール内に配置し固定するのに好適であり、モジュールをえぐって刻み込むために鋸歯状にされ得る。位置決めピンはまた、継ぎ目のずれの指標とするフックのような形状の構成部品でもあり得る。
【0043】
図4B図4C図5B図5C図6および図7で最もよく示されているように、取り付けブラケットアセンブリ10はさらに、上部メンバ14を貫通しているねじ付き棒32を備える。より具体的には、棒32は、第1のクランプ22a、第1の上部メンバ14a、接地ブロック30、第2の上部メンバ14bおよび第2のクランプ22bを貫通する。図7で最もよく示されているように、典型的な接地ブロック30は、棒32の通過を容易にするために貫通孔34を形成してもよい。クランプナット36はまた、提供される。クランプナット36とともに、棒32はクランプ、上部メンバおよび接地ブロックをともに保持する働きをする。図17および図18で示されているように、それぞれ、ボルトヘッド43は、本明細書に記載されているように、上部メンバ14aの第1の端18でクランプ22a、クランプ22bの合わせ角度に適合するようにねじ付き棒32を回すこと、または回転することができるように設計され、または回転され得ないように形成されてもよい。
【0044】
クランプナット36は、好適には、PVモジュールのような発電装置の取り付けおよび接地を容易にする。より具体的には、棒32の内側へのクランプナット36の回転は、上部メンバ14a、上部メンバ14bを押し込み、発電装置とトーションビームの接触または突き刺すことを通じて発電装置を固定し接地するように接地ブロック30を移動させる。典型的な実施形態において、図11A図11B図11Dおよび図12で図示されているように、クランプナット36は、トルクの適正値で恒久的な取り付け構成部品39を取り外すブレイクアウェイ構成部品37を含んでもよい。
【0045】
より具体的には、ブレイクアウェイ構成部品37は、後述する状況の一つ以上に遭遇したとき、取り外れるように設計され得る:PVモジュール5は、クランプ22によって固定され、モジュール圧力は、接地点で良好な接地を設けるのに十分な圧力を有し、および/または取り付けブラケットアセンブリ10は、荷重が加わったとしても回転またはスライドしないようにトーションビーム3に固定されるのに十分なグリップ力を有する。ブレイクアウェイの特徴は、トルク品質保証構造として、および盗難防止システムのためのセキュリティハードウェアを有することとして機能し得、これには、取り外しできるように固定された盗難防止形状ナット41を含む。図11Cで示されているように、クランプナット136の代わりの実施形態は、恒久的な取り付け構成部品139から(壊さずに)取り外せる取り外し可能な構成部品137を有し得る。
【0046】
図22図23Aおよび図23Bを参照すると、別の典型的な実施形態は、簡易脱着機構を提供するためにねじ付き棒32の端でカムオーバ装置52を使用する。カムオーバ装置52は、ハンドル部54がまっすぐ伸びた解放位置とハンドル部54が下向きにねじ付き棒32と垂直に折り曲げられた嵌合位置を有する。解放位置において、カムオーバ装置52は、ねじ付き棒32の端、および取り付けブラケットアセンブリ10のクランプ22に固定するために回転され得る。そして、カムオーバ装置52のハンドル部54は、簡易脱着機構を嵌合するために下向きに折り曲げられる。一旦嵌合された場合、カムオーバ装置52のハンドル部54をまっすぐの解放位置へ切り替えると、ねじ付き棒32から装置を簡易に脱着する。
【0047】
次に図24Aから図24Gを見ると、高荷重負荷で使用するための取り付けブラケットアセンブリの典型的な実施形態が、記載されている。取り付けブラケットは、高荷重に耐えられるように設計される。より具体的には、様々な結合箇所で取り付けブラケットから荷重が分散され得るように、取り付けブラケットは、二つの取り付け可能なブラケットまたはフレーム部品、および三つの締結部品によって結合された二つのクランプで形成される。そのような活用法の一つは、高荷重用ソーラ取り付けおよび/または追尾システムである。図24Gは、少なくとも一つの支持柱102、軸受106によって支持柱102に連結されたトーションビーム103、および取り付けシステムに取り付けられた少なくとも一つの太陽光発電モジュール105を含む典型的なソーラ取り付けシステム101を示す。典型的な取り付けブラケットアセンブリ110は、太陽光発電モジュール105をトーションビーム103に取り付けるために使用され得る。トーションビーム103は、円形、四角形、六角形、八角形、または例えば一つ以上の面に平面若しくは溝を有する丸みを帯びたような任意の複合形状を含むが限定されるものではない、任意の形状であってもよい。本明細書でより詳しく説明されているように、取り付けブラケットアセンブリ110は、トーションビーム103が内部に配置され、開口部を貫通し得るような、ビーム挿入開口部128を形成している。
【0048】
典型的な取り付けブラケットアセンブリ110は、取り付けブラケット112を備え、取り付けブラケット112は、少なくとも一部が、剛性のある材料、弾力性のある材料、又は半ば弾力性のある材料で作られてもよい。取り付けブラケット112は、二つの取り付け可能なブラケット部品113a、113bを備えられており、それぞれの部品は、上部メンバ114a、114b、下部メンバ116a、116b、およびもう一方と結合されるとビーム挿入開口部128を形成する半分のリング144を有する。図24Bで最もよく見られるように、第1の取り付け可能なブラケット部品113aの下部メンバ116aは、角度Aで上部メンバ114aと連結する。同様に、第2の取り付け可能なブラケット部品113bの下部メンバ116bは、同じ角度Aで上部メンバ114bと連結する。下部メンバ116a、116bは、上部メンバ114a、114bに固定して取り付けられてもよく、ブラケット部品112は、鋳造アルミニウム、押し出しアルミニウム、射出成形プラスチックで、機械加工、押し出し成形、一体成形、型成形によって作られた単一の構造物であってもよく、または鉄、グラスファイバ、複合材料、若しくはその他の任意の丈夫で剛性のある、弾力性のある若しくは半ば弾力性のある材料で作られ得る。一つ以上の強化メンバ111が、上部メンバ114a、114bと下部メンバ116a、116bとの間に設けられてもよい。完全にアセンブリされたとき、上部メンバ114aと上部メンバ114bはともに約22mm~約24mm伸び、全取り付けブラケットアセンブリ110は、約24mm~約27mm伸びる。
【0049】
二つのブラケット部品113a、113bは、任意の適切な締結構造によって、ともに連結され、固定され得る。典型的な実施形態において、締結部品125cは、第1の取り付け可能なブラケット部品113aの下部メンバ116aを第2の取り付け可能なブラケット部品113bの下部メンバ116bに固定する。第1のブラケット部品113aの上部メンバ114aは、中空のシリンダ117を形成している曲線状の合わせフランジ115を備えられているロック構造107によって第2のブラケット部品113bの上部メンバ114bに取り付けられる。中空のシリンダ117は、第2のブラケット部品113bのスライド合わせ部を受け、そこでスライドして離れないようにブラインドリベットおよびワッシャ121で保持される。構造は図26Fで詳細に示されている。その代わりに、図20Aおよび図20Bで示されているようなスライド可能なロック構造、または図21Aおよび図21Bで示されているようなヒンジピンを有するヒンジ連結が使用され得る。
【0050】
二つのブラケット部品113a、113bが連結し、固定されるとき、リング144を含む、取り付けブラケットアセンブリの全取り付けブラケット112を形成する。リング144は、取り付けブラケット112の上部メンバ114a、114bと下部メンバ116a、116bとの間にビーム挿入開口部128を形成している。典型的な実施形態において、ビーム挿入開口部128は、八角形の断面を有するトーションビームが開口部128に挿入され得るように、八角形の形状を有してもよい。ビーム挿入開口部128は、トーションビームのサイズおよび形状によって決まる、円形、四角形、六角形、八角形または例えば一つ以上の面に平面を有する丸みを帯びたような任意の複合形状を含むが限定されるものではない、任意のサイズまたは形状であってもよいことに留意すべきである。さらに、リング144およびビーム挿入開口部128のサイズは、負荷によって変化してもよい。
【0051】
図24Eで詳細に図示されているように、クランプ122は、ブラケット部品113a、113bのそれぞれの上部メンバ114a、114bの端部118、120に取り付けられる。より具体的には、第1のクランプ122aは、第1の締結部品125aによって第1の取り付け可能なブラケット部品113aの上部メンバ114aに取り付けられ、第2のクランプ122bは、第2の締結部品125bによって第2の取り付け可能なブラケット部品113bの上部メンバ114bに取り付けられる。上述されているように、第3の締結部品125cは、第1のブラケット部品113aおよび第2のブラケット部品113bを固定する働きをする。締結部品125a、締結部品125b、締結部品125cは、任意の適切な締結装置またはアセンブリであり得、典型的な実施形態において、それぞれの締結部品は、根角ボルト、ナットおよび一つ以上のワッシャが必要に応じて備えられる。
【0052】
三つの締結部品を利用している典型的な取り付けブラケットアセンブリは、トルクチューブの回りでブラケットをクランプするために一つの締結部品を使用してもよい一方、それぞれ一つずつ上部メンバの端部に置かれ、ブラケットの上部メンバに垂直に配置されているその他の二つの締結部品を利用してもよい。二つの垂直な締結部品は、締結部品が締め付けられるとき、U字形状クランプが取り付けブラケットアセンブリの上部メンバに確実にクランプするように発電装置に圧力を加えるように、U字形状クランプメンバ内の孔を貫通して挿入されてもよい。
【0053】
本明細書でより詳しく説明されているように、一方または両方のクランプ122a、クランプ122bは、ブラケット部品113a、113bのそれぞれの各上部メンバ114a、114bの第1の端部118、120の角度を持った面140に対応する角度を持った合わせ面138を有してもよい。加えて、一方または両方のクランプ122a、クランプ122bは、上方へ伸びているアーム124およびアームの末端部にフランジ126を有してもよい。クランプ122a、クランプ122bのアーム124およびフランジ126は、モジュールを所定の位置に保持するためにPVモジュール105のフレーム123の上部または側部に取り付く働きをする。クランプ122はまた、圧迫によってPVモジュールを固定する圧迫型であっても、PVモジュールの側部に取り付けるためにフックを使用してもよい。取り付けブラケットアセンブリ110およびクランプ122は、モジュール設計および荷重要求に応じて、長さが異なってもよい。クランプ122はまた、クランプを貫通してねじ又はその他の締結部品を通すための付加的な孔、及びPVモジュールをより固定するためにモジュールフレーム形状の切り欠きを形成し得る。
【0054】
典型的な実施形態において、取り付けブラケットアセンブリ110は、発電装置のフレームを取り付けブラケットアセンブリに電気的に接続するように構成された第1の一体接地装置130aを含む。典型的な接地装置は、接地片130であり、接地片130は、形状とサイズを変更することができ、片面または両面のどちらでも可能である。接地片130は、PVモジュールのフレームに突き刺さり、接地させるのに十分な強度があるステンレス鋼またはその他の導電材料で作られる。第1の接地片130aは、第1または第2の取り付け可能なブラケット部品113a、113bの上部メンバ114a、114bの一つに隣接して配置されてもよい。典型的な実施形態において、第1の接地片130aは、第2のブラケット部品113bの上部メンバ114bの端部120に取り付けられている。より具体的には、第1の接地片130aは、上部メンバ114bがクランプ122bに取り付ける端部120内に配置され得る。
【0055】
取り付けブラケットアセンブリ110は、腐食環境で使用されるように設計され得る。典型的な実施形態において、金属を材料として取り付けブラケットが作られる場所では、耐食処理されてもよい。より具体的には、取り付けブラケットアセンブリ110または取り付けブラケットアセンブリの構成部品は、耐食処理されてもよく、必要があれば、さらに一体接地装置130b、一体接地装置130cが設けられてもよい。典型的な実施形態において、取り付けブラケット112および/またはクランプ122は、図24Fで最もよく示されているように、陽極酸化仕上げ141を有してもよい。これは、取り付けブラケットアセンブリ110が耐食性、陽極酸化仕上げを有するように、構成部品の自然酸化被膜の厚みを大きくするために電気化学過程によって、達成され得る。アルミニウム部品が非導電表面層を有するために、取り付けブラケットアセンブリは、他のめっきをされ、塗装をされ、またはその他の化成処理を施され得ることに留意すべきである。
【0056】
耐食コーティングは、非導電性であってもよく、したがって、導電性を提供するために取り付けブラケットアセンブリに突き刺す必要があり得る。陽極酸化処理がされているとき、取り付けブラケットアセンブリ110は、少なくとも二つの一体接地装置および/または二重接地機能を要求し得る。図27は、下向きに突き出ている接地孔131を備える典型的な一方向の接地片130を示す。図28を参照すると、接地片530は、二重接地機能を提供し得る。より具体的には、二重接地片530は、上向きに突き出ている接地孔533と下向きに突き出ている接地孔531の両方を有している。その代わりに、または加えて、取り付けブラケットアセンブリは、少なくとも二つの一体接地装置130a、130bを含んでもよい。より具体的には、図24Fで最もよく示されているように、第2の接地片130bは、第1のブラケット部品113aの上部メンバ114aの端部120に取り付けられてもよく、取り付けブラケットの他の場所に配置されてもよい。いくつかの実施形態において、第2の接地片230bは、図25Dで示されているように、リング244の一部のような取り付けブラケットの別の場所にあってもよい。
【0057】
上述されているように、第1の接地片130aは、発電装置のフレームを取り付けブラケットアセンブリ110に電気的に接続する。二つの接地片230a、230bを有する実施形態において、第2の接地片230bは、取り付けブラケットアセンブリをトーションビーム103に電気的に接続し、それによって電気的接続または接地経路を完成させる。典型的な実施形態において、第3の一体接地装置130cまたは接地片は、第3の締結部品125cが第1のブラケット部品113aおよび第2のブラケット部品113bを固定する場所での若しくはその近くの、ロック構造が第1のブラケット部品113aの上部メンバ114aを第2のブラケット部品113bの上部メンバ114bに連結する場所での若しくはその近くの、または取り付けブラケット112および/若しくはクランプ122での任意のその他の適切な場所の、リング144の一部のような取り付けブラケットの別の場所に配置されてもよい。
【0058】
三つの接地片130a、130b、130cを有する実施形態において、第2の接地片は、第1のブラケット部品113aの上部メンバ114aの端部120に取り付けられており、また発電装置のフレームを取り付けブラケットアセンブリ110に電気的に接続する働きをする。第3の接地片130cは、取り付けブラケットアセンブリをトーションビーム103に電気的に接続し、それによって電気的接続または接地経路を完成させる。接地片130a、接地片130b、接地片130cの一つ、二つまたは三つ全ては、両面であってもよい。必要に応じて、三つより多くの接地装置が取り付けブラケットアセンブリに含まれ得ることにもまた留意すべきである。
【0059】
図25Aから図25Dを参照すると、通常の荷重負荷のための取り付けブラケットアセンブリ210の典型的な実施形態は、剛性のある、弾力性のある又は半ば弾力性のある材料で全体または一部が作られ得る取り付けブラケット212を備える。取り付けブラケット212は、下部メンバ216および少なくとも一つの上部メンバ214を備えられる。典型的な実施形態において、取り付けブラケット212は、取り付けブラケット212の角から中央に向かって伸びる二つの上部メンバ214a、214bを有する。図25Aおよび図25Bで示されているように、二つの上部メンバ214a、214bは、部分的に取り付けブラケット212に広がり、接触するのではなく間隙227がある。その代わりに、二つの上部メンバ214a、214bは、接触し得、または取り付けブラケット212は、取り付けブラケット全体に広がる単一の上部メンバ214を有し得る。図25Bで最もよく示されているように、取り付けブラケット212の下部メンバ216は、角度Aを持った上部メンバ214aと同じ角度Aを持った上部メンバ214bをつなげる。下部メンバ216は、上部メンバ214a、上部メンバ214bに固定して取り付けられてもよく、取り付けブラケット212は、鋳造アルミニウム、押し出しアルミニウム、射出成形プラスチックで、機械加工、押し出し成形、一体成形、型成形によって作られた単一の構造物であってもよく、または鉄、グラスファイバ、複合材料、若しくはその他の任意の丈夫で弾力性のある若しくは半ば弾力性のある材料で作られ得る。
【0060】
取り付けブラケット212は、上部メンバ214a、上部メンバ214bと下部メンバ216との間にビーム挿入開口部228を形成するリング244を含む。典型的な実施形態において、ビーム挿入開口部228は、八角形の断面を有するトーションビームを受けるために八角形の形状である。しかしながら、ビーム挿入開口部228は、トーションビームのサイズおよび形状によって決まる、円形、四角形、六角形、八角形または例えば一つ以上の面に平面を有する丸みを帯びたような任意の複合形状を含むが限定されるものではない、任意のサイズまたは形状であってもよい。さらに、リング244およびビーム挿入開口部228のサイズは、負荷によって変化してもよい。図25Bで最もよく示されているように、ねじ付き棒232(本明細書で詳しく説明されている)は、間隙227の上を上部メンバ214a、上部メンバ214bと平行に通っており、八角形リング244の上部を形成している。
【0061】
典型的な実施形態において、少なくとも一つのクランプ222は、取り付けブラケット212のそれぞれの上部メンバ214a、214bの端部218、220に取り付けられる。より具体的には、第1のクランプ222aは、取り付けブラケット212の第1の上部メンバ214aに取り付けられ、第2のクランプ222bは、取り付けブラケット212の第2の上部メンバ214bに取り付けられる。クランプ222bを備えると、取り付けブラケットアセンブリ210は、最長箇所で約12mmから15mmの長さである。本明細書でより詳しく説明されているように、一方または両方のクランプ222a、クランプ222bは、取り付けブラケット212のそれぞれの各上部メンバ214a、214bの第1の端部218、第2の端部220の角度を持った面240に対応する角度を持った合わせ面238を有してもよい。加えて、一方または両方のクランプ222a、クランプ222bは、上方へ伸びているアーム224およびアームの末端部にフランジ226を有してもよい。クランプ222a、クランプ222bのアーム224およびフランジ226は、モジュールを所定の位置に保持するためにPVモジュール105のフレーム123の上部または側部に取り付く働きをする。クランプ222はまた、圧迫によってPVモジュールを固定する圧迫型であっても、PVモジュールの側部に取り付けるためにフックを使用してもよい。取り付けブラケットアセンブリ210およびクランプ222は、モジュール設計および荷重要求に応じて、長さが異なってもよい。クランプ222はまた、クランプを貫通してねじ又はその他の締結部品を通すための付加的な孔、及びPVモジュールをより固定するためにモジュールフレーム形状の切り欠きを形成し得る。
【0062】
典型的な実施形態において、取り付けブラケットアセンブリ210は、発電装置を固定し、電気的に接地するように構成された少なくとも一つの一体接地装置230を含む。典型的な接地装置は、接地片230であり、接地片230は、形状とサイズを変更し得る。接地片230は、PVモジュールのフレームに突き刺さり、接地させるのに十分な強度があるステンレス鋼またはその他の導電材料で作られる。接地片230は、ブラケット部品212の上部メンバ214a、上部メンバ214bの一つに隣接して配置されてもよい。典型的な実施形態において、接地片230は、第2のブラケット部品212の上部メンバ214bの端部220に取り付けられる。より具体的には、接地片230は、上部メンバ214bがクランプ222bに取り付ける端部220に配置され得る。
【0063】
図25Aおよび図25Bで最もよく示されているように、取り付けブラケットアセンブリ210はさらに、上部メンバ214a、上部メンバ214bを貫通しているねじ付き棒232を備える。より具体的には、棒232は、第1のクランプ222aを貫通し、第1の上部メンバ214aおよび第2の上部メンバ214bに平行にその上を通り、第2のクランプ222bを貫通する。クランプナット236はまた、設けられる。クランプナット236とともに、棒232は、クランプと取り付けブラケットの上部メンバとをともに保持する働きをする。加えて、間隙227の上を通るねじ付き棒232の部位は、上部メンバ214a、上部メンバ214bに平行な方向および間隙227を横切る場所に起因して、八角形リング244の上部となってもよい。
【0064】
典型的な実施形態において、ボルトヘッド243は、本明細書に記載されているように、上部メンバ214aの第1の端218でクランプ222a、クランプ222bの合わせ角度に適合するようにねじ付き棒232を回転することができるように設計され、または回転され得ないように形成されてもよい。クランプナット236は好適には、取り付けブラケットアセンブリ210をトーションビームに固定し、PVモジュールのような発電装置の取り付けおよび接地を容易にする。より具体的には、棒232の内側へのクランプナット236の回転は、上部メンバ214a、上部メンバ214bを押し込み、そして発電装置の合わせフレームを押し込むことで発電装置を電気的に接地するように接地片230を押し込む。
【0065】
腐食に耐えるために陽極酸化処理がされているとき、典型的な取り付けブラケットアセンブリは、図28で示されているような二重接地装置を使用してもよい。その代わりに、または加えて、取り付けブラケットアセンブリ210は、少なくとも二つの一体接地装置230a、230bを含んでもよい。より具体的には、図25Dで図示されているように、第2の接地片230bは、リング244に取り付けられてもよく、または取り付けブラケットの別の場所に配置されてもよい。第3の一体接地装置または接地片は、取り付けブラケットの別の場所に配置されてもよく、さらに接地装置が同様に設けられてもよい。
【0066】
図26Aから図26Cは、ねじ付き棒332およびクランプナット336の機構を利用するツーピース取り付けブラケットアセンブリ310の典型的な実施形態を図示する。この実施形態は、図25Aから図25Cで示されている取り付けブラケットより著しく長く、二つの上部メンバ314a、314b沿いに約21mmから約24mm、クランプ322a、クランプ322bを含めると約24mmから26mmの長さを有する。取り付けブラケットアセンブリ310は、剛性のある、弾力性のある又は半ば弾力性のある材料で全体または一部が作られ得る取り付けブラケット312を備える。取り付けブラケット312は、二つの取り付け可能なブラケット部品313a、313bを備えられており、それぞれの部品は、上部メンバ314a、314b、下部メンバ316a、316bを有する。典型的な実施形態において、取り付けブラケット312は、取り付けブラケット312の角から中央に向かって伸びる二つの上部メンバ314a、314bを有する。
【0067】
第1のブラケット部品313aの下部メンバ316aは、第2のブラケット部品313bの下部メンバ316bにロック構造によって取り付けられてもよい。図26Fで最もよく示されているように、典型的なロック構造は、中空のシリンダ117を形成している曲線状の合わせフランジ115を備えられており、中空のシリンダ117は、第2のブラケット部品113bのスライド合わせ部を受け、そこでスライドして離れないようにブラインドリベットおよびワッシャ121で保持される。図26Aおよび図26Bで示されているように、二つの上部メンバ314a、314bは、部分的に取り付けブラケット312に広がり、接触するのではなく間隙327がある。リング344は、任意の形状が可能であり、八角形で示されており、上部メンバ314a、上部メンバ314bと下部メンバ316との間にビーム挿入開口部328を形成している。強化メンバ317網は、上部メンバ314a、上部メンバ314bと角度を持った下部メンバ316との間に設けられてもよい。
【0068】
図26Bで最もよく示されているように、第1のクランプ322aは、第1のブラケット部品313aの上部メンバ314aに取り付けられ、第2のクランプ322bは、第2のブラケット部品313bの上部メンバ314bに取り付けられる。本明細書でより詳しく説明されているように、一方または両方のクランプ322a、クランプ322bは、取り付けブラケット313a、313bのそれぞれの各上部メンバ314a、314bの第1の端部318、第2の端部320の角度を持った面340に対応する角度を持った合わせ面338を有してもよい。加えて、一方または両方のクランプ322a、クランプ322bは、上方へ伸びているアーム324およびアームの末端部にフランジ326を有してもよい。クランプ322a、クランプ322bのアーム324およびフランジ326は、モジュールを所定の位置に保持するためにPVモジュールのフレームの上部または側部に取り付く働きをする。典型的な実施形態において、接地片330は、ブラケット部品313a、313bの上部メンバ314a、314bの一つに隣接して配置される。典型的な実施形態において、接地片330は、第2のブラケット部品313bの上部メンバ314bの端部320に取り付けられる。より具体的には、接地片330は、上部メンバ314bがクランプ322bに取り付ける端部320に配置され得る。
【0069】
典型的な実施形態において、取り付けブラケットアセンブリ310はさらに、上部メンバ314a、上部メンバ314bを貫通しているねじ付き棒332を備え、第1のクランプ322aを貫通し、第1の上部メンバ314aおよび第2の上部メンバ314bに平行にその上を通り、第2のクランプ322bを貫通する。クランプナット336とともに、棒332は、クランプと取り付けブラケットの上部メンバとをともに保持する働きをする。加えて、間隙327の上を通るねじ付き棒332の部位は、上部メンバ314a、上部メンバ314bに平行な方向および間隙327を横切る場所に起因して、八角形リング344の上部となってもよい。典型的な実施形態において、ボルトヘッド343は、本明細書に記載されているように、上部メンバ314aの第1の端318でクランプ322a、クランプ322bの合わせ角度に適合するようにねじ付き棒332を回転することができるように設計され、または回転され得ないように形成されてもよい。クランプナット336は、取り付けブラケットアセンブリ310をトーションビームに固定し、PVモジュールのような発電装置の取り付けおよび接地を容易にする。
【0070】
典型的な実施形態は好適には、取り付けブラケットアセンブリの特定の構成部品の角度を調整することで、発電装置と取り付けシステムのクランプ力を適合するための構造を提供する。図6図7図24A図24B図25A図25Bおよび図26Bで最もよく示されているように、クランプ22、122、222、322は、角度を持った合わせ面38、138、238、338を有してもよく、上部メンバ14、114a、114b、214a、214b、314a、314bの第1の端18、118、218、318、および第2の端20、120、220、320は、対応する角度を持った面40、140、240、340をそれぞれ有してもよい。したがって、クランプ22a、122a、222a、322aは、角度を持った合わせ面38、138、238、338が、上部メンバ14、114a、214a、314aの第1の端部18、118、218、318の対応する角度を持った合わせ面40、140、240、340に隣接するように、上部メンバ14、114a、214a、314aの第1の端18、118、218、318と一致する。同様に、クランプ22b、122b、222b、322bは、角度を持った合わせ面38、138、238、338が、上部メンバ14、114b、214b、314bの第2の端20、120、220、320の対応する角度を持った合わせ面40、140、240、340に隣接するように、上部メンバ14、114b、214b、314bの第2の端20、120、220、320と一致する。
【0071】
図13A図13Bで示されているように、クランプ22aと上部メンバ14の第1の端18のどちらかの形成された合わせ角度60、またはクランプ22bと上部メンバ14の第2の端20の形成された合わせ角度60を変えると、ビーム挿入開口部28を貫通しているトーションビーム3での取り付けブラケットアセンブリ10のグリップ力が変化する。また、クランプ22aと上部メンバ14の第1の端18のどちらかの形成された合わせ角度60、またはクランプ22bと上部メンバ14の第2の端20の形成された合わせ角度60を変えると、発電装置5での取り付けブラケットアセンブリ10のクランプ力が変化する。好適には、角度を変更するこの機能は、発電装置(例えば、PVモジュール)、および取り付けシステム構造でのクランプ力の調整を可能にし、トーションビームは別々に、一つの締結部品のみ使用させる。同様の原理、機能、および効果は、図24Aから図24E図25Aから図25C図26Aから図26Fで説明された実施形態に適用されることに留意すべきである。
【0072】
好適には、典型的な実施形態は、PVモジュール5に加えられている下向きのクランプ力56とトーションビーム3に加えられているグリップ力58の分離を容易にする。これは、各クランプ22a、22bのアーム24に物理的な止め具で締めさせることによって達成され、ねじ付き棒32の力の残りをトーションビームでのグリップ力58につぎ込まれることになる。物理的な止め具を追加することで、クランプフランジ26はまた、図14で示されているような、ばね構造機能48を組み込んでもよく、これは、もしモジュールフレームの、または温度変動中の厚みの変化があったとしても、絶えず保持するためにPVモジュール5に下向きのクランプ力56を作用させる。
【0073】
図16を参照すると、典型的な実施形態は、設計上、電線の経路を含んでもよく、クランプ22を通じて一体電線管理機能を提供する。より具体的には、取り付けブラケットアセンブリ10の取り付けブラケット12は、本体の適切な場所で付加的電線開口部50を含むように設計され得る。典型的な実施形態は、取り付けブラケット12の角に電線開口部50を有する。このようにして、電力系統若しくは送電網を利用しない電気機器、および/または電流変換用インバータへの送電用の電線62は、好都合に太陽エネルギシステム中に張り巡らされており、クランプ22の移動によってある程度管理され得る。任意選択的に、グロメット64は、電線の損傷や摩耗を減らすために設けられ得る。
【0074】
稼働中、取り付けブラケットアセンブリ10、110、210、310は、アセンブリの本体12に形成されたトーションビーム3がビーム挿入開口部28を貫通するようなソーラ取り付けシステム1のトーションビーム3に連結されている。この連結は、トーションビーム3をビーム挿入開口部28に通してスライドすることで、または間隙42がビーム挿入開口部28のリング44に形成されるように取り付けブラケットアセンブリの本体12を開き、間隙42を通じてトーションビーム3を開口部28に押し込むことで達成され得る。典型的な実施形態において、接地ブロック30はそして、第1の上部メンバ14aと第2の上部メンバ14bと間に挿入される。
【0075】
一つ以上のクランプ22は、全上部メンバ14の一方または両方の端18、端20に取り付けられ、特に、第1のクランプ22aは、上部メンバ14の第1の端18に取り付けられ、第2のクランプ22bは、上部メンバ14の第2の端20に取り付けられる。そして、ねじ付き棒32は、第1のクランプ22a、第1の上部メンバ14a、接地ブロック30、第2の上部メンバ14b、および第2のクランプ22bを通じて挿入され、クランプナット36で固定される。一つ以上のPVモジュール5は、取り付けラック4に取り付けられ、クランプ22a、クランプ22bのアーム24およびフランジ26は、PVモジュールを所定の位置に保持するためにPVモジュールの上部または側部に取り付けられる。
【0076】
アセンブリされたPV取り付けシステム1が取り付けブラケットアセンブリ10を使用することで、システムはさらに、固定され得、PVモジュール5は、上部メンバ14を貫通しているねじ付き棒32にクランプナット36を締めることで接地され得る。より具体的には、クランプナット36は、棒32の内側へ回転され、取り付けブラケットアセンブリ10を締め付ける。クランプナット36の回転は、第1のクランプ22aを第1の上部メンバ14aに押し込み、第2の上部メンバ14bと第2のクランプ22bを圧迫する。この圧迫は、発電装置およびトーションビームに接触または突き刺すことを通じて発電装置を固定し、接地するように接地ブロック30を動かす。好適には、製造業者は、全取り付けブラケットアセンブリ10を圧迫する(同時にPVモジュール5を接地し、取り付ける)ために、ただ一つのステップ-クランプナット36の回転-のみを必要とし得る。クランプナット36は、接地ブロック30が発電装置を固定し、接地するとき、および/または要求トルクに達したとき、取り外れてもよい。記載されているように一旦アセンブリされ、締め付けられると、取り付けブラケットアセンブリ10の形状および/または摩擦が、回転を防ぐ。
【0077】
図13Aおよび図13Bを参照すると、製造業者は、必要に応じて取り付けブラケットアセンブリの特定の構成部品の角度を変更することで、一つ以上のPVモジュールでのクランプ力56および/または取り付けシステムでのグリップ力58を調整し得る。より具体的には、製造業者は、上部メンバ14aの第1の端18でのクランプ22aの合わせ角度60、および/または上部メンバ14bの第2の端20でのクランプ22bの合わせ角度60を変更してもよい。製造業者は、クランプ22bでのクランプボルト46を緩める若しくは締め付けることで、またはクランプ22aでのクランプナット36を緩める若しくは締め付けることでクランプ力を変更し得る。これらの調整によって、製造業者は、ビーム挿入開口部28を貫通しているトーションビーム3での取り付けブラケットアセンブリ10のグリップ力58、および/または一つ以上の太陽光発電モジュール5での取り付けブラケットアセンブリ10のクランプ力56を変更し得る。好適には、角度を変更するこの機能は、発電装置(例えば、PVモジュール)、および取り付けシステム構造でのクランプ力の調整を可能にし、トーションビームは別々に、一つの締結部品のみ使用させる。PVモジュールフレームは、自己を中心とし、固定する構造を有してもよい。
【0078】
このようにして、改善された取り付けブラケットアセンブリおよび関連方法は、提供される。任意の前述の構成および特定構成部品は、上記実施形態の任意の装置またはシステムで互いに交換可能に使用され得ることを理解されたい。具体的実施形態が本明細書で上述されているが、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更および改良がされ得ることは当業者には明らかである。本開示の真の趣旨および範囲内に該当する全てのそのような変更および改良は、添付の特許請求の範囲において保護する対象となる。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図12
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20A
図20B
図21A
図21B
図22
図23A
図23B
図24A
図24B
図24C
図24D
図24E
図24F
図24G
図25A
図25B
図25C
図25D
図26A
図26B
図26C
図26D
図26E
図26F
図27
図28