(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-04
(45)【発行日】2022-08-15
(54)【発明の名称】ドア本体アセンブリ用の電気プラグロック、ドア本体アセンブリ、及び自動販売機
(51)【国際特許分類】
E05B 47/00 20060101AFI20220805BHJP
E05B 65/02 20060101ALI20220805BHJP
G07F 9/10 20060101ALI20220805BHJP
【FI】
E05B47/00 Z
E05B65/02 C
G07F9/10 B
(21)【出願番号】P 2020571501
(86)(22)【出願日】2019-03-05
(86)【国際出願番号】 CN2019077023
(87)【国際公開番号】W WO2019242327
(87)【国際公開日】2019-12-26
【審査請求日】2021-02-19
(31)【優先権主張番号】201810638714.3
(32)【優先日】2018-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520194696
【氏名又は名称】合肥美的智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA INTELLIGENT TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】2 Fioor,Building G2,Mingzhu Road 198,Hefei High-Tech Zone,Hefei,Anhui 230088,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】517215043
【氏名又は名称】合肥華凌股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】任 志恒
(72)【発明者】
【氏名】▲関▼ 磊
(72)【発明者】
【氏名】徐 ▲達▼
(72)【発明者】
【氏名】胡 宏▲亮▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲結▼▲龍▼
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-248452(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0747983(KR,B1)
【文献】特開昭62-148780(JP,A)
【文献】特開2014-118757(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 47/00
E05B 65/02
G07F 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアフレームと、第1の端部が前記ドアフレームに枢動可能に設けられたドア本体と、を含むドア本体アセンブリ用の電気プラグロックであって、
前記ドアフレーム及び前記ドア本体の一方に設けられるように適し、伸縮可能なボルトが設けられたロック本体と、
前記ドアフレーム及び前記ドア本体の他方に設けられるように適し、前記ボルトと嵌合するように適したロック孔が設けられたロック片と、
前記電気プラグロッ
クに設けられ、前記ボルトが前記ロック孔に位置合わせされた時にトリガされるように構成されたトリガ装置と、
前記トリガ装置に電気的に接続され、前記ボルトに電気的に接続され、前記トリガ装置がトリガされた時に、前記ボルトが前記ロック本体から突出するように制御するように構成された制御装置と、を含み、
前記トリガ装置は、検出装置と被検出装置と、を含み、前記検出装置が前記被検出装置を検出した時に、前記トリガ装置はトリガされ、
前記検出装置及び前記被検出装置の一方は、前記ロック本体に設けられ、前記検出装置及び前記被検出装置の他方は、前記ロック片に設けられ、
前記トリガ装置が前記ボルトの前記ドア本体の第1の端部から離れた側に位置し、且つ、前記ロック片がドアフレームに設けられる場合、前記検出装置及び前記被検出装置の他方の中心は、前記ロック片の幅方向において、前記ロック片の中心線の外側へずれ、
前記トリガ装置が前記ボルトの前記ドア本体の第1の端部に近い側に位置し、且つ、前記ロック片が前記ドア本体に設けられる場合、前記検出装置及び前記被検出装置の他方の中心は、前記ロック片の幅方向において、前記ロック片の中心線の外側へずれる、
ドア本体アセンブリ用の電気プラグロック。
【請求項2】
前記検出装置及び前記被検出装置の一方は、前記ロック本体の長手方向の一端に設けられ、前記ボルトは、前記ロック本体の長手方向の他端に設けられる、
ことを特徴とする請求項
1に記載のドア本体アセンブリ用の電気プラグロック。
【請求項3】
前記検出装置は近接スイッチであり、前記被検出装置は磁石である、
ことを特徴とする請求項
1~2のいずれか1項に記載のドア本体アセンブリ用の電気プラグロック。
【請求項4】
前記検出装置の前記被検出装置に隣接する側に設けられたシールド部材をさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載のドア本体アセンブリ用の電気プラグロック。
【請求項5】
前記検出装置は赤外線センサである、
ことを特徴とする請求項
1~4のいずれか1項に記載のドア本体アセンブリ用の電気プラグロック。
【請求項6】
前記ボルトが前記ロック孔に位置合わせされた時、前記ボルトの中心軸は、前記ロック孔の中心軸と重合する、
ことを特徴とする請求項1~
5のいずれか1項に記載のドア本体アセンブリ用の電気プラグロック。
【請求項7】
ドア本体アセンブリであって、請求項1~
6のいずれか1項に記載のドア本体アセンブリ用の電気プラグロックを含む、
ドア本体アセンブリ。
【請求項8】
自動販売機であって、請求項
7に記載のドア本体アセンブリを含む、
ことを特徴とする自動販売機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、出願番号201810638714.3、出願日2018年06月20日の中国特許出願に基づいて提出され、かつ当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の内容の全てが参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、電気プラグロックの技術分野に関し、特に、ドア本体アセンブリ用の電気プラグロック、ドア本体アセンブリ、及び自動販売機に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術では、電気プラグロックのボルトの近傍にトリガ装置が設けられ、制御装置はトリガ装置の状態に応じてボルトがロック本体から突出してロック孔と係合するように制御する。実際の装着時、ボルトはトリガ装置よりもドア開き側に近く、ドア閉じ過程において、トリガ装置は事前にトリガされるが、この時点でボルトはロック孔に位置合わせされず、電気プラグロックのロッキング遅延機能を設定することで、ロッキングを確実に行うことができる。従来の電気プラグロック構造及び装着構造は、確実性が低く、ユーザの待ち時間と電気プラグロックのコストが増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来技術に存在する技術的課題のうちの少なくとも1つを解決することを目的とする。このために、本願は、ドアを閉じる際に正確で安全で、遅延せずにロッキングすることを効果的に保証するドア本体アセンブリの電気プラグロックを提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、さらに、上記の電気プラグロックを有するドア本体アセンブリを提供する。
【0006】
本願は、さらに、上記のドア本体アセンブリを有する自動販売機を提供する。
【0007】
本願の第1の態様の実施例に係るドア本体アセンブリ用の電気プラグロックによれば、ドア本体アセンブリは、ドアフレームと、第1の端部がドアフレームに枢動可能に設けられたドア本体とを含み、電気プラグロックは、ドアフレーム及びドア本体の一方に設けられるように適し、伸縮可能なボルトが設けられたロック本体と、ドアフレーム及びドア本体の他方に設けられるように適し、ボルトと嵌合するように適したロック孔が設けられたロック片と、ドア本体アセンブリ及び電気プラグロックの少なくとも一方に設けられ、ボルトがロック孔に位置合わせされた時にトリガされるように構成されたトリガ装置と、トリガ装置に電気的に接続され、ボルトに電気的に接続され、トリガ装置がトリガされた時に、ボルトがロック本体から突出するように制御するように構成された制御装置とを含む。
【0008】
本願の実施例に係るドア本体アセンブリ用の電気プラグロックによれば、トリガ装置を、ボルトがロック孔に位置合わせされた時にトリガされるように構成し、トリガ装置がトリガされた時、制御装置によりボルトがロック本体から突出するように制御することで、ドアを閉じる際、ロック孔がボルトに位置合わせされた時に、ボルトがロック本体から突出するように制御することができ、ドアを閉じる際に正確で安全にロッキングすることを確保することができ、または、干渉が発生してボルトがロック孔に入らない状況を避けることができ、電気プラグロックの安全性と確実性を高め、使用中における不確実なロッキングによる経済的損失を効果的に避け、メンテナンスコストを低減することができる。
【0009】
同時に、本願のトリガ装置がトリガされた時に、制御装置は、ボルトがロック本体から突出してロック孔内に突入してロック孔と嵌合するように制御し、従来技術の電気プラグロックに比べて遅延システムが省略され、電気プラグロックのコストが大幅に低減され、ユーザの待ち時間が短縮され、ユーザが急速なドアの閉じと急速なドアの開きを体験することができる。
【0010】
本願のいくつかの実施例によれば、トリガ装置は、ボルトのドア本体の第1の端部から離れた側に位置する。
【0011】
本願のいくつかの実施例によれば、トリガ装置は、検出装置と被検出装置とを含み、検出装置が被検出装置を検出した時に、トリガ装置はトリガされる。
【0012】
本願のいくつかの実施例では、検出装置及び被検出装置の一方は、ロック本体に設けられ、検出装置及び被検出装置の他方は、ロック片に設けられる。
【0013】
具体的には、検出装置及び被検出装置の一方は、ロック本体の長手方向の一端に設けられ、ボルトは、ロック本体の長手方向の他端に設けられる。
【0014】
本願のいくつかの実施例では、検出装置及び被検出装置の他方の中心は、ロック片の幅方向において、ロック片の中心線の外側へずれる。
【0015】
本願の他のいくつかの実施例では、検出装置及び被検出装置の一方は、ドアフレームに設けられ、検出装置及び被検出装置の他方は、ドア本体に設けられる。
【0016】
本願のいくつかの好ましい実施例では、検出装置は近接スイッチであり、被検出装置は磁石である。
【0017】
本願のいくつかのさらなる実施例によれば、電気プラグロックは、検出装置の被検出装置に隣接する側に設けられたシールド部材をさらに含む。
【0018】
本願のいくつかの好ましい実施例では、検出装置は赤外線センサである。
【0019】
本願の他のいくつかの実施例によれば、トリガ装置は、ドアフレームに設けられた機械的スイッチを含み、ドア本体が機械的スイッチに接触した時、トリガ装置はトリガされる。
【0020】
本願のいくつかの実施例では、ボルトがロック孔に位置合わせされた時、ボルトの中心軸は、ロック孔の中心軸と重合する。
【0021】
本願の第2の態様の実施例に係るドア本体アセンブリによれば、本願の上記の第1の態様の実施例に係るドア本体アセンブリ用の電気プラグロックを含む。
【0022】
本願の第2の態様の実施例に係るドア本体アセンブリによれば、本願の上記の第1の態様の実施例に係る電気プラグロックを設けることにより、ドアを閉じる際、ロック孔がボルトに位置合わせされた時、ボルトがロック本体から突出するように制御することができ、ドアを閉じる際に正確で安全にロッキングすることを確保することができ、または、干渉が発生してボルトがロック孔に入らない状況を避けることができ、電気プラグロックの安全性と確実性を高め、使用中における不確実なロッキングによる経済的損失を効果的に避け、メンテナンスコストを低減することができる。同時に、遅延システムが省略され、電気プラグロックのコストが大幅に低減され、ユーザの待ち時間が短縮され、ユーザが急速なドアの閉じと急速なドアの開きを体験することができる。
【0023】
本願の第3の態様の実施例に係る自動販売機によれば、本願の上記の第2の態様の実施例に係るドア本体アセンブリを含む。
【0024】
本願の第3の態様の実施例に係る自動販売機によれば、本願の上記の第2の態様の実施例に係るドア本体アセンブリを設置することにより、ドアを閉じる際に正確で安全にロッキングすることを確保することができ、または、干渉が発生してボルトがロック孔に入らない状況を避けることができ、電気プラグロックの安全性と確実性を高め、使用中における不確実なロッキングによる経済的損失を効果的に避け、メンテナンスコストを低減することができる。同時に、遅延システムが省略され、電気プラグロックのコストが大幅に低減され、ユーザの待ち時間が短縮され、ユーザが急速なドアの閉じと急速なドアの開きを体験することができる。
【発明の効果】
【0025】
本願の追加の態様及び利点は、以下の記述において、一部が説明され、他の一部が以下の記述から明らかになり、または本願の実践により理解される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本願の上記の及び/または追加の態様及び利点は、以下の図面に関連して考えられる実施例の以下の説明から明らかになり、より容易に理解されるであろう。
【
図1】本願の実施例に係る自動販売機の概略図であり、ドア本体が開き状態にある。
【
図2】本願の実施例に係る自動販売機の概略図であり、ドア本体が閉じ状態にある。
図2aは、
図2のA部の拡大図である。
【
図3】
図2に示された電気プラグロックのラッチ本体の断面図である。
【
図4】
図2に示された電気プラグロックのロック片の断面図である。
【
図5】本願の他の実施例に係る自動販売機の概略図であり、ドア本体が閉じ状態にある。
図5aは、
図5のB部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本願の実施例を詳細に説明するが、前記実施例の例は図面に示されており、全体を通して同一または類似の符号は同一または類似の要素または同一または類似の機能を有する要素を示す。添付の図面を参照して以下に説明される実施例は、例示的なものであり、本願を説明するためのものにすぎず、本願を限定するものと解釈されるべきではない。
【0028】
以下、
図1~
図5を参照して、本願の実施例に係るドア本体アセンブリ用の電気プラグロック10について説明する。ここで、ドア本体アセンブリは、自動販売機100に用いてもよいが、これに限定されるものではない。
【0029】
図1及び
図2に示すように、ドア本体アセンブリは、ドアフレーム102と、ドア本体101を開閉するように、第1の端部がドアフレーム102に枢動可能に設けられたドア本体101とを含む。例えば、ドア本体101の第1の端部は、ヒンジ103を介してドアフレーム102に接続されてもよく、構造がシンプルであり、装着しやすい。
【0030】
本願の実施例に係るドア本体アセンブリ用の電気プラグロック10は、ロック本体11と、ロック片12と、トリガ装置2と、制御装置とを含む。
【0031】
ここで、ロック本体11は、ドアフレーム102とドア本体101の一方に設けられるように適し、ロック片12は、ドアフレーム102とドア本体101の他方に設けられるように適する。具体的には、ロック本体11がドアフレーム102に設けられる場合、ロック片12は、ドア本体101に設けられてもよい。ロック本体11がドア本体101に設けられる場合、ロック片12はドアフレーム102に設けられてもよい。例えば、
図2の例では、ロック片12は、ドア本体101の頂部に設けられ、ロック本体11は、ロック片12と対向するようにドアフレーム102に設けられる。
【0032】
ロック本体11には伸縮可能なボルト111が設けられ、ロック片12にボルト111と嵌合するように適したロック孔121が設けられる。例えば、
図2~
図4を参照して、ロック本体11及びロック片12は、いずれも略長方形状に形成されてもよい。ボルト111は、円柱状に形成されてもよく、ロック孔121は、円形孔に形成されてもよい。好ましくは、ボルト111の断面の直径は、ロック孔121の直径よりも小さい。これにより、ドア本体101をドアフレーム102に係止するように、ボルト111がロック孔121内に突入してロック孔121と係合する。
【0033】
トリガ装置2は、ドア本体アセンブリ及び/または電気プラグロック10に設けられ、トリガ装置2は、ボルト111がロック孔121に位置合わせされた時にトリガされるように構成される。制御装置は、トリガ装置2に電気的に接続され、ボルト111に電気的に接続され、制御装置は、トリガ装置2がトリガされた時に、ボルト111がロック本体11から突出するように制御するように構成される。
【0034】
具体的には、トリガ装置2をドア本体アセンブリのみに設けてもよいし、または、トリガ装置2を電気プラグロック10のみに設けてもよいし、または、トリガ装置2をドア本体アセンブリ及び電気プラグロック10の両方に設けてもよい。例えば、
図2の例では、トリガ装置2が電気プラグロック10に設けられる。また例えば、
図5の例では、トリガ装置2がドア本体アセンブリに設けられる。
【0035】
例えば、ドアを閉じる過程で、ボルト111がロック孔121に位置合わせされた時にトリガ装置2がトリガされることができ、この時に制御装置は、ボルト111がロック本体11から突出するように制御することで、ボルト111がロック孔121内に突入してロック孔121と係合することができる。
【0036】
このように、本願の実施例に係るドア本体アセンブリ用の電気プラグロック10によれば、トリガ装置2を、ボルト111がロック孔121に位置合わせされた時にトリガされるように構成し、トリガ装置2がトリガされた時、制御装置によりボルト111がロック本体11から突出するように制御することで、ドアを閉じる際、ロック孔121がボルト111に位置合わせされた時、ボルト111がロック本体11から突出するように制御することができ、ドアを閉じる際に正確で安全にロッキングすることを確保することができ、または、干渉が発生してボルト111がロック孔121に入らない状況を避けることができ、電気プラグロック10の安全性と確実性を高め、使用中における不確実なロッキングによる経済的損失を効果的に避け、メンテナンスコストを低減することができる。
【0037】
同時に、本願におけるトリガ装置2がトリガされた時に、制御装置は、ボルト111がロック本体11から突出してロック孔121内に突入してロック孔121と嵌合するように制御し、従来技術の電気プラグロック10に比べて遅延システムが省略され、電気プラグロック10のコストが大幅に低減され、ユーザの待ち時間が短縮され、ユーザが急速なドアの閉じと急速なドアの開きを体験することができる。
【0038】
本願のいくつかの実施例によれば、トリガ装置2は、ボルト111のドア本体101の第1の端部から離れた側に位置する。例えば、
図2及び
図5を参照すると、ドア本体101の第1の端部は、ボルト111の右側に位置し、トリガ装置2は、ボルト111の左側に位置する。これにより、トリガ装置2をボルト111に対してドア開き側により近づけることができ、これにより、ドアを閉じる過程で、ボルト111がロック孔121に位置合わせされた時に、トリガ装置2がトリガされることを保証することができ、ボルト111がロック孔121に位置合わせされた時に事前にトリガされることがなく、遅延システムが省略され、電気プラグロック10のコストが大幅に低減され、ユーザの待ち時間が短縮され、ユーザが急速なドアの閉じと急速なドアの開きを体験することができ、ドアを閉じる際に電気プラグロック10が正確で安全にロッキングすることを確保することができる。
【0039】
本願のいくつかの実施例によれば、トリガ装置2は、検出装置21と被検出装置22とを含み、検出装置21が被検出装置22を検出した時に、トリガ装置2はトリガされる。
【0040】
例えば、本願のいくつかの好ましい実施例では、検出装置21は近接スイッチであり、被検出装置22は磁石である。好ましくは、検出装置21は、リードスイッチやホールスイッチであってもよい。ドアを閉じる過程で、検出装置21と被検出装置22との間の距離が所定の距離に達すると、検出装置21が被検出装置22を検出し、制御装置に信号を送り、制御装置によりボルト111がロック本体11から突出するように制御する。
【0041】
さらに、電気プラグロック10は、検出装置21の被検出装置22に隣接する側に設けられたシールド部材3をさらに含む。好ましくは、シールド部材3は、鉄製部材であってもよい。これにより、検出装置21の検出精度に対する電気プラグロック10のコイルの影響を小さくすることができる。
【0042】
また、本願の他のいくつかの好ましい実施例では、検出装置21は赤外線センサである。これにより、同様に、検出装置21が被検出装置22を検出した時に、制御装置に信号を送り、制御装置によりボルト111がロック本体11から突出するように制御することができる。
【0043】
本願のいくつかの実施例によれば、検出装置21及び被検出装置22の一方はロック本体11に設けられ、検出装置21及び被検出装置22の他方はロック片12に設けられる。具体的には、検出装置21がロック本体11に設けられる場合、被検出装置22はロック片12に設けられてもよい。検出装置21がロック片12に設けられる場合、被検出装置22はロック本体11に設けられる。これにより、トリガ装置2を電気プラグロック10に一体化することができ、電気プラグロック10の組立工程を簡略化し、組立効率を向上させる。
【0044】
具体的には、検出装置21及び被検出装置22の上記の一方は、ロック本体11の長手方向の一端に設けられ、ボルト111は、ロック本体11の長手方向の他端に設けられる。例えば、
図2を参照して、被検出装置22は、ロック本体11の左端に設けられ、ボルト111は、ロック本体11の右端に設けられる。これにより、ドアを閉じる過程で、ボルト111がロック孔121に位置合わせされた時に、トリガ装置2がトリガされることをさらに保証することができ、ボルト111がロック孔121に位置合わせされた時に事前にトリガされることがなく、遅延システムが省略され、電気プラグロック10のコストが大幅に低減され、ユーザの待ち時間が短縮され、ユーザが急速なドアの閉じと急速なドアの開きを体験することができ、ドアを閉じる際に電気プラグロック10が正確で安全にロッキングすることを確保することができる。
【0045】
本願のいくつかの実施例では、検出装置21及び被検出装置22の上記の他方の中心は、ロック片12の幅方向において、ロック片12の中心線の外側へずれる。具体的に、検出装置21がロック片12に設けられる場合、検出装置21の中心はロック片12の中心線の外側へずれる。被検出装置22がロック片12に設けられる場合、被検出装置22の中心はロック片12の中心線の外側へずれる。
【0046】
例えば、
図4を参照すると、ロック片12の上記の中心線はロック片12の長手方向に延びる中心線である。被検出装置22はロック片12に設けられ、ロック片12の上記の中心線のドアフレーム102から遠い側に被検出装置22の中心が位置する。これにより、ロッキング精度をさらに高めることができる。
【0047】
本願の他のいくつかの実施例では、検出装置21及び被検出装置22の一方はドアフレーム102に設けられ、検出装置21及び被検出装置22の他方はドア本体101に設けられる。具体的には、検出装置21がドアフレーム102に設けられる場合、被検出装置22は、ドア本体101に設けられてもよい。検出装置21がドア本体101に設けられる場合、被検出装置22はドアフレーム102に設けられてもよい。これにより、トリガ装置2を電気プラグロック10のロック本体11とロック片12から分離することができ、ロック片12とロック本体11のサイズを小さくすることで、電気プラグロック10の装着位置を実際のニーズに合わせてより柔軟に選択することができ、電気プラグロック10の装着をより柔軟に行うことができる。
【0048】
本願の他のいくつかの実施例では、トリガ装置2は、ドアフレーム102に設けられた機械的スイッチ(図示せず)を含み、ドア本体101が機械的スイッチに接触した時、トリガ装置2はトリガされる。好ましくは、機械的スイッチはマイクロスイッチであってもよい。マイクロスイッチの具体的な動作原理は、当業者に周知であり、ここでは詳細には説明しない。
【0049】
これにより、ドアを閉じる過程で、ボルト111がロック孔121に位置合わせされるようにドア本体101が所定の位置まで移動する時、トリガ装置2をトリガするようにドア本体101が機械的スイッチに接触して、機械的スイッチをオン・オフさせ、制御装置によりボルト111がロック本体11から突出してロック孔121内に突入してロック孔121と係合する。
【0050】
本願のいくつかの実施例では、ボルト111がロック孔121に位置合わせされた時、ボルト111の中心軸は、ロック孔121の中心軸と重合する。これにより、ボルト111がロック孔121内に突入してロック孔121と係合することを保証し、電気プラグロック10のロッキング精度をさらに向上させる。
【0051】
本願の実施例に係る電気プラグロック10の他の構成及び動作は、当業者に周知であり、ここでは詳細には説明しない。
【0052】
本願の第2の態様の実施例に係るドア本体アセンブリは、本願の上記の第1の態様の実施例に係るドア本体アセンブリ用の電気プラグロック10を含む。
【0053】
本願の第2の態様の実施例に係るドア本体アセンブリは、本願の上記の第1の態様の実施例に係る電気プラグロック10を設けることで、ドアを閉じる際、ロック孔121がボルト111に位置合わせされた時、ボルト111がロック本体11から突出するように制御することができ、ドアを閉じる際に正確で安全にロッキングすることを確保することができ、または、干渉が発生してボルト111がロック孔121に入らない状況を避けることができ、電気プラグロック10の安全性と確実性を高め、使用中における不確実なロッキングによる経済的損失を効果的に避け、メンテナンスコストを低減することができる。同時に、遅延システムが省略され、電気プラグロック10のコストが大幅に低減され、ユーザの待ち時間が短縮され、ユーザが急速なドアの閉じと急速なドアの開きを体験することができる。
【0054】
本願の第3の態様の実施例に係る自動販売機100は、本願の上記の第2の態様の実施例に係るドア本体アセンブリを含む。
【0055】
本願の第3の態様の実施例に係る自動販売機100は、本願の上記の第2の態様の実施例に係るドア本体アセンブリを設けることで、ドアを閉じる際に正確で安全にロッキングすることを確保することができ、または、干渉が発生してボルト111がロック孔121に入らない状況を避けることができ、電気プラグロック10の安全性と確実性を高め、使用中における不確実なロッキングによる経済的損失を効果的に避け、メンテナンスコストを低減することができる。同時に、遅延システムが省略され、電気プラグロック10のコストが大幅に低減され、ユーザの待ち時間が短縮され、ユーザが急速なドアの閉じと急速なドアの開きを体験することができる。
【0056】
本願の説明において、「中心」、「長手方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示される方位または位置関係は、添付の図面に示される方位または位置関係に基づくものであり、本願の説明を容易にし、説明を簡略化するためだけのものであり、言及された装置または要素が特定の方位を有し、特定の方位で構築及び操作されなければならないことを指示または暗示するものではなく、したがって本願を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0057】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「特定の例」、または「いくつかの例」などの用語に関する記載は、その実施例または例に関連して記載される特定の特徴、構造、材料、または特性が、本願の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例または例を指すものではない。さらに、説明された特定の特徴、構造、材料、または特性は、1つまたは複数の実施例または例のいずれかにおいて、適切な方式で組み合わされ得る。
【0058】
本願の実施例を示して説明したが、当業者であれば、本願の原理と主旨から逸脱せずに、これらの実施例に対して様々な変更、修正、取り替え、変形を行うことができ、本願の範囲は特許請求の範囲及びその均等物により制限されることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0059】
100 自動販売機
101 ドア本体
102 ドアフレーム
103 ヒンジ
10 電気プラグロック
11 ロック
111 本体ボルト
12 ロック片
121ロック孔
2 トリガ装置
21 検出装置
22 被検出装置
3 シールド部材