IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社の特許一覧

特許7118350ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示
<>
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図1
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図2
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図3
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図4
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図5
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図6
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図7
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図8
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図9
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図10
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図11
  • 特許-ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-05
(45)【発行日】2022-08-16
(54)【発明の名称】ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる性能の組合せのフレキシブルな指示
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/24 20090101AFI20220808BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20220808BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20220808BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220808BHJP
【FI】
H04W8/24
H04W92/18
H04W88/04
H04W72/04 111
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020115763
(22)【出願日】2020-07-03
(62)【分割の表示】P 2019501538の分割
【原出願日】2016-07-15
(65)【公開番号】P2020184777
(43)【公開日】2020-11-12
【審査請求日】2020-08-03
(73)【特許権者】
【識別番号】501431073
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ユーン, リキャルド
(72)【発明者】
【氏名】プリヤント, バスキ
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-534745(JP,A)
【文献】特表2015-523790(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信デバイス(100)が第1の指示をワイヤレス通信ネットワークに提供することであって、前記第1の指示が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも2つの性能のセットを示す、前記第1の指示を提供することと、
前記ワイヤレス通信デバイス(100)が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)が前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の組合せをサポートするかどうかを判定することと、
前記ワイヤレス通信デバイス(100)が第2の指示を前記ワイヤレス通信ネットワークに提供することであって、前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の前記組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを示す、前記第2の指示を提供することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記ワイヤレス通信ネットワークに対するワイヤレス接続を維持しながら、前記ワイヤレス通信デバイス(100)が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の前記性能の組合せのサポートが変更されたと判定することと、第3の指示を前記ワイヤレス通信ネットワークに送ることであって、前記第3の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の前記組合せの前記変更されたサポートを示す、前記第3の指示を送ることと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ワイヤレス通信デバイス(100)が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の現在の動作条件に応じて、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の前記組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを判定する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の事前設定された組合せに関して、前記事前設定された組合せがサポートされるかどうかを示す、少なくとも1つのインジケータを含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の組合せの事前設定されたセットに対する少なくとも1つの制限の指示を含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の前記事前設定されたセットを組合せの第1のサブセットに制限する第1の制限、および組合せの前記第1のサブセットを組合せの第2のサブセットにさらに制限する第2の制限の指示を含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の指示および前記第2の指示が、同じメッセージ内で、または異なるメッセージ内で前記ワイヤレス通信デバイス(100)から前記ワイヤレス通信ネットワークに送信される、
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の指示が、物理レイヤ制御シグナリングおよび/または媒体アクセス制御レイヤ制御シグナリングによって送信される、
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ワイヤレス通信ネットワークの基地局(150)が、ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも2つの性能のセットを示す第1の指示を前記ワイヤレス通信デバイス(100)から受信することと、
前記基地局(150)が第2の指示を前記ワイヤレス通信デバイス(100)から受信することであって、前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを示す、前記第2の指示を受信することと、
前記第1の指示および前記第2の指示に応じて、前記基地局(150)が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも1つのワイヤレス送信を制御することと、
を含む、方法。
【請求項10】
前記ワイヤレス通信デバイス(100)に対するワイヤレス接続を維持しながら、前記基地局(150)が、第3の指示を前記ワイヤレス通信デバイス(100)から受信することであって、前記第3の指示が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)による前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の前記組合せのサポートが変更されたことを示す、前記第3の指示を受信すること
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の事前設定された組合せに関して、前記事前設定された組合せがサポートされているかどうかを示す少なくとも1つのインジケータを含む、
請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の組合せの事前設定されたセットに対する少なくとも1つの制限の指示を含む、
請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の前記事前設定されたセットを組合せの第1のサブセットに制限する第1の制限、および組合せの前記第1のサブセットを組合せの第2のサブセットにさらに制限する第2の制限の指示を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の指示および前記第2の指示が、同じメッセージ内で、または異なるメッセージ内で前記ワイヤレス通信デバイス(100)から前記基地局(150)に送信される、
請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の指示が、物理レイヤ制御シグナリングおよび/または媒体アクセス制御レイヤ制御シグナリングによって送信される、
請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
ワイヤレス通信デバイス(100)であって、
ワイヤレス通信ネットワークに接続するためのワイヤレスインターフェース(1110)と、
1つまたは複数のプロセッサ(1140)とを備え、前記1つまたは複数のプロセッサ(1140)が、
第1の指示を前記ワイヤレス通信ネットワークに提供することであって、前記第1の指示が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも2つの性能のセットを示す、前記第1の指示を提供することと、
前記ワイヤレス通信デバイス(100)が前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の組合せをサポートするかどうかを判定することと、
第2の指示を前記ワイヤレス通信ネットワークに提供することであって、前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の前記組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを示す、前記第2の指示を提供することと
を行うように設定される、ワイヤレス通信デバイス(100)。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサ(1140)が、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するように設定される
請求項16に記載のワイヤレス通信デバイス(100)。
【請求項18】
ワイヤレス通信ネットワークのための基地局(150)であって、
ワイヤレス通信デバイス(100)に接続するためのワイヤレスインターフェース(1210)と、
1つまたは複数のプロセッサ(1240)とを備え、前記1つまたは複数のプロセッサ(1240)が、
前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも2つの性能のセットを示す第1の指示を前記ワイヤレス通信デバイス(100)から受信することと、
第2の指示を前記ワイヤレス通信デバイス(100)から受信することであって、前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを示す、前記第2の指示を受信することと、
前記第1の指示および前記第2の指示に応じて、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも1つのワイヤレス送信を制御することと、
を行うように設定される、基地局(150)。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサ(1240)が、請求項9から15のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するように設定される、
請求項18に記載の基地局(150)。
【請求項20】
システムであって、
ワイヤレス通信デバイス(100)および基地局(150)
を備え、
前記ワイヤレス通信デバイス(100)が、
第1の指示を前記基地局(150)に提供することであって、前記第1の指示が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも2つの性能のセットを示す、前記第1の指示を提供することと、
前記ワイヤレス通信デバイス(100)が前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の組合せをサポートするかどうかを判定することと、
第2の指示を前記基地局(150)に提供することであって、前記第2の指示が、前記少なくとも2つの性能のセットのうちの前記性能の2つ以上の前記組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを示す、前記第2の指示を提供することと
を行うように設定され、
前記基地局(150)が、
前記第1の指示および前記第2の指示を受信し、
前記第1の指示および前記第2の指示に応じて、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも1つのワイヤレス送信を制御する、
ように設定される、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス通信ネットワークにおける送信を制御する方法、および対応するデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)によって指定されるLTE(ロングタームエボリューション)無線アクセス技術に基づくセルラーネットワークなど、ワイヤレス通信ネットワークにおいて、(ユーザ機器または「UE」とも呼ばれる)ワイヤレス通信デバイスは、(たとえば、モデム属性に関連する)多くの異なる性能を有し得る。ワイヤレス通信ネットワークに一定のUEによってサポートされる性能について認識させるために、UEは、その性能をワイヤレス通信ネットワークに指示し、これは、一般に、UEがワイヤレス通信ネットワークに登録するときに達成される。性能は、たとえば、メッセージの1つまたは複数の情報要素内に列挙されたパラメータまたはインジケータによって異なるフォーマットで指示され得る。
【0003】
一般に、UEは、たとえば、異なる変調および復調フォーマット、最大データ復調速度、3GPP公開バージョン、周波数帯域サポート、またはデバイス間通信の中継またはサポートなど、特定の機能に関連し得る、複数の異なる性能を指示することができる。しかしながら、いくつかの性能に関して、組み合わされた利用は、一定の動作条件下で、実装が困難であるか、または可能でない場合がある。たとえば、UEが別のUEに対する接続のための中継局として使用されている場合、組み合わせることが困難であり得るベースバンド動作が存在し得る。これは、一例として、ワイヤレス通信ネットワークからUEへの直接リンク上でサポートされ得る性能が1つまたは複数の他のUEへのサイドリンクがアクティブであるかどうかに依存する影響を有する場合があり、これは、直接リンク上で実際にサポートされ得る性能のかなり頻繁な変更をもたらし得る。
【0004】
既存の技術では、UE性能は、しかしながら、かなり静的にネットワークに指示され、これは、サポートされる性能の頻繁な変更を処理する制限された可能性のみが存在することを意味する。たとえば、性能は、最初のネットワーク登録時に指示されてよく、いくつかのハンドオーバシナリオでは、ネットワークがUE性能の問合せを送ることに応じてもよい。UEサイドから性能情報の更新を開始するために、UEは、ネットワークに再登録する必要があり得る。
【0005】
Qualcomm、RP-160270、3GPP RAN会議#71、Gothenburg、Sweden、2016年3月7日~10日による、3GPP寄稿「Motivation for WI proposal on Multi-profile UE capability for LTE」では、UEに対する複数の性能プロファイルを設定することが提案されており、各プロファイルは、複数のサポートされる性能のセットを定義する。UEは、その場合、RRC(無線リソース制御)シグナリングを使用して、プロファイルをeNB(発展型ノードB)に示唆することができ、eNBは、プロファイルを選択し、RRCシグナリングを使用して、選択されたプロファイルをUEに指示することができる。しかしながら、この手法は、たとえば、一定の組合せのサポートが、UEの現在利用されているリンク設定など、さらなる条件に応じて変化するシナリオに対処するための十分な柔軟性に欠ける場合がある。
【発明の概要】
【0006】
したがって、UEまたは同様のワイヤレス通信デバイスのサポートされる性能をワイヤレス通信ネットワークに効率的に指示することを可能にする技法の必要が存在する。
【0007】
一実施形態によれば、ある方法が提供される。この方法によれば、ワイヤレス通信デバイスは、第1の指示をワイヤレス通信ネットワークに提供する。第1の指示は、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも2つの性能のセットを示す。さらに、ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレス通信デバイスが性能のうちの2つ以上の組合せをサポートするかどうかを判定し、第2の指示をワイヤレス通信ネットワークに提供する。第2の指示は、性能の組合せがワイヤレス通信デバイスによってサポートされるかどうかを示す。このようにして、各性能が単独でサポートされるとしても、一定の条件下で、いくつかの性能の同時サポートを実装することが困難または不可能であり得ることを効率的に考慮に入れることができる。
【0008】
一実施形態によれば、ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレス通信デバイスによる性能の組合せのサポートが変更されたと判定し、第3の指示をワイヤレス通信ネットワークに送ることができる。第3の指示は、性能の組合せの変更されたサポートを示す。ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレス通信ネットワークに対するワイヤレス接続を維持しながらこれを達成することができる。それに応じて、ワイヤレス通信ネットワークに対するワイヤレス通信デバイスの接続性を中断せずに、組合せのサポートの変更を動的に考慮することができる。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレス通信デバイスの現在の動作条件に応じて、性能の組合せがワイヤレス通信デバイスによってサポートされるかどうかを判定する。このようにして、ワイヤレス通信デバイスの動作条件を動的に考慮に入れることができる。
【0010】
さらなる実施形態によれば、ある方法が提供される。この方法によれば、ワイヤレス通信ネットワークの基地局は、第1の指示をワイヤレス通信デバイスから受信する。第1の指示は、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも2つの性能のセットを示す。さらに、基地局は、第2の指示をワイヤレス通信デバイスから受信する。第2の指示は、性能のうちの少なくとも2つの組合せがサポートされるかどうかを示す。第1の指示および第2の指示に応じて、基地局は、無線デバイスの少なくとも1つのワイヤレス送信を制御する。このようにして、各性能が単独でサポートされるとしても、一定の条件下で、一定の性能の同時サポートを実装することが困難また不可能であり得ることを効率的に考慮に入れることができ、基地局は、ワイヤレス通信デバイスのワイヤレス送信を制御するとき、サポートされる組合せに基づく特徴を利用することができる。
【0011】
一実施形態によれば、基地局は、第3の指示をワイヤレス通信デバイスから受信する。第3の指示は、ワイヤレス通信デバイスによる性能の組合せのサポートが変更されたことを示す。これは、ワイヤレス通信デバイスに対するワイヤレス接続を維持しながら達成され得る。したがって、ワイヤレス通信デバイスのワイヤレス送信を制御するとき、基地局は、ワイヤレス通信ネットワークに対するワイヤレス通信デバイスの接続性を中断せずに、組合せのサポートの変更を動的に考慮することができる。
【0012】
さらなる実施形態によれば、ワイヤレス通信デバイスが提供される。ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレス通信ネットワークに接続するためのワイヤレスインターフェースを備える。さらに、ワイヤレス通信デバイスは、1つまたは複数のプロセッサを備え、1つまたは複数のプロセッサは、
第1の指示をワイヤレス通信ネットワークに提供することであって、第1の指示が、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも2つの性能のセットを示す、提供することと、
ワイヤレス通信デバイスが性能の2つ以上の組合せをサポートするかどうかを判定することと、
第2の指示をワイヤレス通信ネットワークに提供することであって、第2の指示が、性能の組合せがワイヤレス通信デバイスによってサポートされるかどうかを示す、提供することと
を行うように設定される。
【0013】
ワイヤレス通信デバイスの少なくとも1つのプロセッサは、上述の方法においてワイヤレス通信デバイスによって実行されるようなステップを実行するように設定され得る。
【0014】
特に、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも1つのプロセッサは、ワイヤレス通信ネットワークに対するワイヤレス接続を維持しながら、ワイヤレス通信デバイスによる性能の組合せのサポートが変更されたことを判定することと、第3の指示をワイヤレス通信ネットワークに送ることであって、第3の指示が、性能の組合せの変更されたサポートを示す、送ることとを行うように設定され得る。
【0015】
加えてまたは代替として、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも1つのプロセッサは、ワイヤレス通信デバイスの現在の動作条件に応じて、性能の組合せがワイヤレス通信デバイスによってサポートされるかどうかを判定するように設定され得る。
【0016】
さらなる実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークに対する基地局が提供される。基地局は、ワイヤレス通信デバイスに対するワイヤレスインターフェースを備える。さらに、基地局は、1つまたは複数のプロセッサを備え、1つまたは複数のプロセッサは、
ワイヤレス通信デバイスの少なくとも2つの性能のセットを示す第1の指示をワイヤレス通信デバイスから受信することと、
第2の指示をワイヤレス通信デバイスから受信することであって、第2の指示が、性能のうちの2つ以上の組合せがワイヤレス通信デバイスによってサポートされるかどうかを示す、受信することと、
第1の指示および第2の指示に応じて、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも1つのワイヤレス送信を制御することと
を行うように設定される。
【0017】
基地局の少なくとも1つのプロセッサは、上述の方法において基地局によって実行されるようなステップを実行するように設定され得る。
【0018】
特に、基地局の少なくとも1つのプロセッサは、ワイヤレス通信デバイスに対するワイヤレス接続を維持しながら、第3の指示をワイヤレス通信デバイスから受信することであって、第3の指示が、ワイヤレス通信デバイスによる性能の組合せのサポートが変更されたことを示す、受信することを行うように設定され得る。
【0019】
さらなる実施形態によれば、システムが提供される。このシステムは、ワイヤレス通信デバイスおよび基地局を備える。ワイヤレス通信デバイスは、第1の指示を基地局に提供するように設定される。第1の指示は、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも2つの性能のセットを示す。さらに、ワイヤレス通信デバイスは、そのワイヤレス通信デバイスが、性能のうちの2つ以上の組合せをサポートするかどうかを判定し、第2の指示を基地局に提供するように設定される。第2の指示は、性能の組合せがワイヤレス通信デバイスによってサポートされるかどうかを示す。基地局は、第1の指示および第2の指示を受信し、第1の指示および第2の指示に応じて、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも1つのワイヤレス送信を制御するように設定される。ワイヤレス通信デバイスは、上記の実施形態で説明したように動作するように設定され得る。
【0020】
方法、ワイヤレス通信デバイス、基地局、およびシステムの上記の実施形態では、第2の指示は、性能の少なくとも1つの事前設定された組合せに関して、事前設定された組合せがサポートされるかどうかを示す、少なくとも1つのインジケータを含み得る。インジケータおよび組合せの事前設定によって、組合せのサポートは、低オーバーヘッドでシグナリングされ得る。そのような事前設定された組合せは、工場出荷時設定(factory setting)および/またはワイヤレス通信デバイスのオペレータ定義設定(operator defined setting)の一部として記憶され得る。
【0021】
さらに、第2の指示は、性能の組合せの事前設定されたセットに対する少なくとも1つの制限の指示を含み得る。特に、第2の指示は、性能の事前設定されたセットを組合せの第1のサブセットに制限する第1の制限、および組合せの第1のサブセットを組合せの第2のサブセットにさらに制限する第2の制限の指示を含み得る。それに応じて、サポートされる組合せの階層組織が仮定され、事前設定されたセットからの制限を指示することによって効率的にシグナリングされ得る。事前設定されたセットは、ワイヤレス通信デバイスの工場出荷時設定および/またはワイヤレス通信デバイスのオペレータ定義設定に基づき得る。
【0022】
さらに、第1の指示および第2の指示は、異なるメッセージ内でワイヤレス通信デバイスからワイヤレス通信ネットワーク、特に、上述の基地局に送信され得る。
【0023】
さらに、第2の指示は、物理レイヤ制御シグナリングおよび/または媒体アクセス制御レイヤ制御シグナリングによって送信され得る。
【0024】
次に、本発明の上記の実施形態およびさらなる実施形態について、添付の図面を参照して、より詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態によるワイヤレス通信ネットワークシステムを概略的に示す図である。
図2】UEの性能のセットを指示するために本発明の一実施形態に従って使用されるビットマップを概略的に示す図である。
図3】本発明の一実施形態によるプロセスの一例を示す図である。
図4】本発明の一実施形態によるプロセスのさらなる例を示す図である。
図5】UEの性能のセットおよびこのセットからの性能のサポートされる組合せを指示するために本発明の一実施形態に従って使用されるビットマップを概略的に示す図である。
図6】本発明の一実施形態によるプロセスのさらなる例を示す図である。
図7】本発明の一実施形態に従って使用される性能の組合せのセットの制限を概略的に示す図である。
図8図7の制限に基づいて性能のサポートされる組合せが指示される、本発明の一実施形態によるプロセスのさらなる例を示す図である。
図9】ワイヤレス通信デバイスによって実装され得る、本発明の一実施形態による1つの方法を示すためのフローチャートである。
図10】基地局によって実装され得る、本発明の一実施形態によるさらなる方法を示すためのフローチャートである。
図11】本発明の一実施形態による、ワイヤレス通信デバイスのプロセッサベースの実装を概略的に示す図である。
図12】本発明の一実施形態による基地局のプロセッサベースの実装を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下では、本発明の例示的な実施形態が詳細に説明される。以下の説明は、本発明の原理を示すためにのみ与えられ、制限的な意味で解釈されるべきではないことを理解されたい。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義され、以下で説明する例示的な実施形態によって限定されることを意図しない。
【0027】
示される実施形態は、ワイヤレス通信ネットワークにおいて、以下でUEと呼ばれるワイヤレス通信デバイスの複数の性能のサポートを効率的に扱うことに関する。ワイヤレス通信ネットワークは、LTEワイヤレスアクセス技術に基づくセルラーネットワークであり得る。しかしながら、他のワイヤレス通信技術を同様に利用することが可能である。したがって、以下の説明において、「ワイヤレス通信」は、無線通信に対応し得るが、無線通信に限定されない。これは、UEが複数のサポートされる性能のセットを指示し得る手段である第1の指示、およびUEがセットからの2つ以上の性能の1つまたは複数の組合せがサポートされるか否かを指示し得る手段である第2の指示を使用することによって達成され得る。このようにして、1つの性能を利用する可能性が1つまたは複数の他の性能の利用に依存するシナリオに効率的に対応することが可能になる。これらの2つの指示は、1つのメッセージ内で送られてもよく、または複数のメッセージ内で送られてもよい。
【0028】
図1は、これらの概念が利用され得る1つの例示的なシナリオを概略的に示す。図1のシナリオは、UE100、さらなるUE110、IoTデバイス120、および基地局150を必要とする。UE100と、さらなるUE110と、IoTデバイス120と、基地局150との間のワイヤレス通信は、LTE無線アクセス技術に基づき得る。しかしながら、他の無線アクセス技術またはワイヤレス通信技術、たとえば、5G(第5世代)無線アクセス技術またはNR(ニューラジオ)技術を同様に利用することができることを理解されたい。図1の例では、UE100は、基地局150とさらなるUE110との間のリンクおよび/または基地局150とIoTデバイスとの間のリンクを確立するための中継局として利用され得ると仮定される。以下において、基地局150とUE100との間のリンクは「直接リンク」とも呼ばれ、UE100とさらなるUE110またはIoTデバイス120との間のリンクは「サイドリンク」と呼ばれる。UE100のいくつかの性能は直接リンクに関係し得るが、UE100の他の性能はサイドリンクに関係し得る。UE100の直接リンクおよびサイドリンクは、一般に、同じ無線回路を利用するため、サイドリンクおよび直接リンクの同時利用に関して制限が存在し得る。具体的には、直接リンクに関係する性能は、1つまたは複数のサイドリンクがアクティブ化されているかどうか(または、そのようなサイドリンクに対して利用される性能)に依存し得る。以下では、それに従ってそのような異なる性能およびそのサポートされる組合せがUE100から基地局150に効率的に指示され得る例がより詳細に説明される。
【0029】
図2は、ワイヤレス通信ネットワークに自らの性能を指示するためにUE100によって使用され得るビットマップ200の一例を示す。自らの性能をワイヤレス通信ネットワークに指示するために、UE100はビットマップ200を基地局150に送ることができる。これは、UE100がワイヤレス通信ネットワークに最初に登録するとすぐに達成され得る。しかしながら、いくつかのシナリオでは、ビットマップ200は、後の時点で送られてもよい。たとえば、UE100は、たとえば、自らの性能の更新を指示するために、ワイヤレス通信ネットワークに対する接続を維持しながらビットマップを送信することができる。示すように、ビットマップ200は、そこから1つまたは複数のビットのサブセットが、一定の性能がUE100によってサポートされるか否か、および、オプションで、どの方法でサポートされるかを指示する、複数のビットを含む。たとえば、「1」の単一のビットは、性能がサポートされることを指示し得る。複数のビットのサブセットは、一定の性能をサポートする複数のオプション、(たとえば、サポートなし、基本的なサポート、および完全なサポートを区別する)サポートのレベル、および/または性能に関係する1つまたは複数のパラメータ(たとえば、性能を使用するときの最大サポートビットレート)のうちの1つを指示し得る。ビットマップ200内のビット位置への性能のマッピングは、UE100および基地局150内で事前設定され得る。そのような事前設定は、電気通信規格に基づいてよく、工場出荷時設定またはオペレータ定義設定に基づいてよい。したがって、一定の性能のサポートは、(たとえば、「サポートされる」または「サポートされない」のいずれかを指示する単一のビットによって)2進方式で指示されてよいが、たとえば、サポートのレベル、選択されるオプション、または性能に関係する1つまたは複数のパラメータを指示するために、複数のビットによって指示されてもよい。
【0030】
図3は、UE100の性能およびこれらの性能のサポートされる組合せを指示するためにUE100および基地局150によって実装され得るプロセスの一例を示す。
【0031】
301によって示されるように、UE100は、ワイヤレス通信ネットワークへの登録および/またはワイヤレス通信ネットワークとの接続のセットアップを最初に実行することができる。このプロセスの過程で、またはこのプロセスに応じて、UE100は、メッセージ302によって示されるように、自らの性能の指示を基地局150に送ることができる。たとえば、メッセージ302は、図2に関して説明したようなビットマップを含み得る。示される例では、UE100は、複数の性能、すなわち、性能のセットを指示すると仮定される。例として、これらの性能は、1つまたは複数のサイドリンクを介した上述の中継のサポート、二重接続性のサポート、すなわち、ワイヤレス通信ネットワークの異なる基地局に対する接続の同時利用、またはキャリアアグリゲーションのサポート、すなわち、ワイヤレス通信ネットワークに対する接続を確立するための複数のキャリアの同時利用を含み得る。
【0032】
ブロック303によって示されるように、UE100は、次いで、メッセージ302によって指示される性能のどの組合せがUE100によってサポートされるかを判定することができる。この判定は、UE100の現在の動作条件に依存し得る。たとえば、UE100が、たとえば、図1に示されるように、さらなるUE110またはIoTデバイス120に対する中継局として動作するように現在設定されている場合、これは、二重接続またはキャリアアグリゲーションの利用を制限し得る。
【0033】
UE100は、次いで、メッセージ304によって示されるように、判定の結果を基地局150に指示する。具体的には、メッセージ304は、メッセージ302によって指示される性能のどの組合せがUE100によって現在サポートされているかを指示する。ここで、これらの性能のうちの2つの組合せが考慮され得る。しかしながら、3つ以上の性能の組合せを考慮することも可能である。サポートされる組合せは、さらなるビットマップによって指示され得る。たとえば、考えられる組合せのセットを事前設定することが可能であり、さらなるビットマップからの1つまたは複数のビットのサブセットが、性能の一定の組合せがUE100によってサポートされるか否か、および、またオプションで、性能の一定の組合せがUE100によってどの方法でサポートされるかを指示することができる。たとえば、「1」の単一のビットは、その組合せがサポートされることを指示し得る。複数のビットのサブセットは、一定の組合せをサポートする複数のオプション、(たとえば、サポートなし、基本的なサポート、および完全なサポートを区別する)サポートのレベル、および/またはサポートされる組合せに関係する1つまたは複数のパラメータ(たとえば、組合せを使用するときの最大サポートビットレート)のうちの1つを指示し得る。ビットマップ内のビット位置への組合せのマッピングは、UE100および基地局150内で事前設定され得る。そのような事前設定は、電気通信規格に基づいてよく、工場出荷時設定またはオペレータ定義設定に基づいてよい。サポートされる組合せを指示するためにビットマップを使用することによって、サポートされる組合せを指示するために、下位レイヤシグナリングを使用することができる。たとえば、サポートされる組合せは、物理レイヤ制御シグナリングによって、かつ/またはMAC(媒体アクセス制御)レイヤシグナリングによって指示され得る。しかしながら、たとえば、性能のうちの2つ以上、およびそれらの性能をどのように組み合わせることができるかを明示的に識別する表の形式で、サポートされる組合せを、たとえば、RRCメッセージ内で指示するさらにフレキシブルな方式を利用することも可能であることに留意されたい。したがって、性能の一定の組合せのサポートは、(たとえば、「サポートされる」または「サポートされない」のいずれかを指示する単一のビットによって)2進方式で指示されてよいが、たとえば、サポートのレベル、選択されるオプション、または性能の組合せに関係する1つまたは複数のパラメータを指示するために、複数のビットによって指示されてもよい。
【0034】
基地局150は、次いで、メッセージ302によって指示された、サポートされる性能、およびメッセージ304によって指示された、サポートされる組合せに基づいて、UE100のワイヤレス通信を制御することができる。305によって示されるように、これは、UE100と基地局150との間のワイヤレス通信を制御することを必要とし得る。しかしながら、これは、UE100への、およびUE100からのサイドリンク送信など、他のワイヤレス通信を制御することをやはり必要とし得る。
【0035】
図3の例では、UE100の性能およびサポートされる組合せは、別個のメッセージ内で指示される。これは、たとえば、UE100のハードウェア特徴によって判定される、UE100の性能が静的であるシナリオにおいて特に有益であり得るが、異なる性能が実際にどのように利用されるかに応じて、性能の考えられる組合せは動的に変化し得る。しかしながら、いくつかのシナリオでは、UE100の性能およびサポートされる組合せを同じメッセージ内で指示することも可能である。対応する例が図4に示されている。
【0036】
やはり図4の例では、UE100は、401によって示されるように、ワイヤレス通信ネットワークへの登録および/またはワイヤレス通信ネットワークとの接続のセットアップを最初に実行することができる。
【0037】
UE100は、複数の性能、すなわち、性能のセットを有すると仮定される。これらの性能は、1つまたは複数のサイドリンクを介した上述の中継のサポート、二重接続のサポート、またはキャリアアグリゲーションのサポートを含み得る。ブロック402によって示されるように、UE100は、次いで、自らの性能のどの組合せがUE100によってサポートされるかを判定することができる。この判定は、UE100の現在の動作条件に依存し得る。たとえば、UE100が、たとえば、図1に示されるように、さらなるUE110またはIoTデバイス120に対する中継局として動作するように現在設定されている場合、これは、二重接続性またはキャリアアグリゲーションの利用を制限し得る。
【0038】
UE100は、次いで、メッセージ403によって示されるように、自らの性能の指示およびこれらの性能のサポートされる組合せの指示を基地局150に送ることができる。たとえば、メッセージ403は、図2に関して説明したようなビットマップを含み得る。さらに、メッセージ403は、ブロック402の判定の結果を基地局150に指示する。すなわち、メッセージ403は、メッセージ403によって指示される性能のどの組合せがUE100によってサポートされるかをやはり指示する。ここで、これらの性能のうちの2つの組合せが考慮され得る。しかしながら、3つ以上の性能の組合せを考慮することも可能である。サポートされる組合せは、さらなるビットマップによって、またはサポートされる性能を指示するために使用されるビットマップの拡張の形で指示され得る。後者のオプションの場合に使用され得る拡張ビットマップ500の一例が図5に示されている。
【0039】
図5に示されるように、ビットマップ500は、そこから1つまたは複数のビットのサブセットが、一定の性能がUE100によってサポートされるか否か、および、またオプションで、どの方法でサポートされるかを指示する、複数のビットを含む。たとえば、「1」の単一のビットは、性能がサポートされることを指示し得る。複数のビットのサブセットは、一定の性能をサポートする複数のオプション、(たとえば、サポートなし、基本的なサポート、および完全なサポートを区別する)サポートのレベル、および/または性能に関係する1つまたは複数のパラメータ(たとえば、性能を使用するときの最大サポートビットレート)のうちの1つを指示し得る。ビットマップ500内のビット位置への性能のマッピングは、UE100および基地局150内で事前設定され得る。そのような事前設定は、電気通信規格に基づいてよく、工場出荷時設定またはオペレータ定義設定に基づいてよい。さらに、ビットマップ500は、各々が、性能の一定の組合せがサポートされるか否かを指示する、1つまたは複数のビットを含む。ビットマップ500内のビット位置への組合せのマッピングは、UE100および基地局150内で事前設定され得る。そのような事前設定は、電気通信規格に基づいてよく、工場出荷時設定またはオペレータ定義設定に基づいてよい。サポートされる性能とこれらの性能のサポートされる組合せの両方を指示するための単一のビットマップの利用は、低シグナリングオーバーヘッドを達成することを可能にし得る。サポートされる性能およびサポートされる組合せの両方の変更の頻繁な動的シグナリングが必要とされる場合、これは有益であり得る。しかしながら、性能およびサポートされる組合せを同じメッセージ内に、たとえば、性能およびそれらの性能をどのように組み合わせることができるかを明示的に識別する表の形式で、指示するよりフレキシブルな方式を利用することも可能であることに留意されたい。
【0040】
基地局150は、次いで、メッセージ403によって指示された、サポートされる性能およびサポートされる組合せに基づいて、UE100のワイヤレス通信を制御することができる。404によって示されるように、これは、UE100と基地局150との間のワイヤレス通信を制御することを必要とし得る。しかしながら、これは、UE100への、およびUE100からのサイドリンク送信など、他のワイヤレス通信を制御することをやはり必要とし得る。
【0041】
上述のように、サポートされる組合せは、動的にUE100の現在の動作条件に依存し得る。したがって、UE100は、性能のどの組合せがサポートされるかを繰り返し再判定し、サポートされる組合せの対応する指示をワイヤレス通信ネットワークに提供することができる。対応するプロセスの一例が図6に示されている。
【0042】
図6の例では、UE100は、ワイヤレス通信ネットワークへの登録および/またはワイヤレス通信ネットワークとの接続のセットアップを最初に実行することができる。このプロセスの過程で、またはこのプロセスに応じて、UE100は、メッセージ602によって示されるように、自ら性能の指示を基地局150に送ることができる。たとえば、メッセージ602は、図2に関して説明したようなビットマップを含み得る。示された例では、UE100は、複数の性能、すなわち、性能のセットを指示すると仮定される。例として、これらの性能は、1つまたは複数のサイドリンクを介した上述の中継のサポート、二重接続性のサポート、またはキャリアアグリゲーションのサポートを含み得る。
【0043】
ブロック603によって示されるように、UE100は、次いで、メッセージ602によって指示される性能のどの組合せがUE100によって現在サポートされているかを判定することができる。この判定は、UE100の現在の動作条件に依存する。たとえば、UE100が、図1に示されたように、たとえば、さらなるUE110またはIoTデバイス120に対する中継局として動作するように現在設定されている場合、これは二重接続性またはキャリアアグリゲーションの利用を制限し得る。
【0044】
UE100は、次いで、メッセージ604によって示されるように、ブロック603の判定の結果を基地局150に指示する。具体的には、メッセージ604は、メッセージ602によって指示された性能のどの組合せがUE100によって現在サポートされているかを指示する。メッセージ604は、メッセージ304と同様であってよく、サポートされる組合せがどのようにメッセージ604内で指示され得るかに関する詳細は、したがって、メッセージ304に関する上記の説明から理解することができる。
【0045】
基地局150は、メッセージ602によって指示された、サポートされる性能、およびメッセージ604によって指示された、サポートされる組合せに基づいて、UE100のワイヤレス通信を制御することができる。605によって示されるように、これは、UE100と基地局150との間のワイヤレス通信を制御することを必要とし得る。しかしながら、これは、UE100への、およびUE100からのサイドリンク送信など、他のワイヤレス通信を制御することをやはり必要とし得る。
【0046】
ある時点で、UE100は、次いで、ブロック606によって指示されるように、性能のサポートされる組合せが変更されたことを判定することができる。ブロック603の判定と同様に、ブロック606の判定は、UE100の現在の動作条件を考慮することに基づく。サポートされる組合せの変更は、たとえば、UE100が一定の性能のアクティブな利用を開始することによる場合があるか、またはUE100が一定の性能のアクティブな利用を中断することによる場合もある。
【0047】
UE100は、次いで、メッセージ607によって示されるように、ブロック606の判定の結果を基地局150に指示する。具体的には、メッセージ607は、メッセージ602によって指示された性能のどの組合せがUE100によって現在サポートされているかを指示する。メッセージ607は、メッセージ304と同様であってよく、サポートされる組合せがメッセージ607内でどのように指示され得るかに関する詳細は、したがって、メッセージ304に関する上記の説明から理解することができる。
【0048】
基地局150は、次いで、メッセージ602によって指示された、サポートされる性能、およびメッセージ607によって指示された、サポートされる組合せに基づいて、UE100のワイヤレス通信を制御することができる。608によって示されるように、これは、UE100と基地局150との間のワイヤレス通信を制御することを必要とし得る。しかしながら、これは、UE100への、およびUE100からのサイドリンク送信など、他のワイヤレス通信を制御することをやはり必要とし得る。
【0049】
いくつかのシナリオでは、サポートされる組合せは、組合せの事前設定されたセットに対する制限によってやはり指示され得る。これらの制限は、階層的に導入され得、すなわち、1つの制限は、組合せのサブセットを定義し得、1つまたは複数のさらなる制限は、このサブセットをさらに制限するために使用され得る。考えられる制限も同様に事前設定され得る。たとえば、そのような事前設定は、電気通信規格に基づいてよく、工場出荷時設定およびオペレータ定義設定に基づいてよい。組合せの事前設定されたセットから開始し、考えられる制限を定義することによって、組合せの考えられる最大セットからのダウングレード経路上の位置によって、互いに対する性能の一般的な依存性を非常に効率的に表すことができる。組合せのセットおよび考えられる制限がどのように組織され得るかの一例が図7に示されている。
【0050】
図7に示すように、ビットマップ700は、UE100によってサポートされる(この例では、A、B、C、D、E、F、G、・・・によって指定される)複数の性能のセットを指示するために使用され得る。さらに、これらの性能の組合せの最大セットが定義される。たとえば、組合せのこの最大セットは、すべての考えられる組合せを含み得る。組合せの最大セットは、それに関してUE100から何の明示的な指示も要求されない、サポートされる組合せのレガシー設定に対応し得る。組合せの最大セットから開始して、制限が定義される。各制限は、組合せの考えられる最大セットから1つまたは複数の組合せを除外し、それにより、考えられる組合せの対応するサブセットを定義する。図7の例では、第1の制限(制限1)は、性能Aおよび性能Bの組合せがサポートされないことを定義する。第2の制限(制限2)は、性能Aおよび性能Eの組合せがサポートされないことを定義する。第3の制限(制限3)は、性能Aおよび性能Cの組合せがサポートされないことを定義する。第1の制限、第2の制限、および第3の制限は、代替では適用され得る第1の階層レベルの制限である。さらに、第1の制限に加えて、性能Cおよび性能Dの組合せもサポートされないことを定義する第4の制限が適用され得る(それにより、性能Aおよび性能Bの組合せ、および性能Cおよび性能Dの組合せがサポートされないことを効率的に定義する)。さらに、第3の制限に加えて、性能Cおよび性能Dの組合せがサポートされないことをやはり定義する第5の制限が適用され得る(それにより、性能Aおよび性能Cの組合せ、および性能Cおよび性能Dの組合せがサポートされないことを効率的に定義する)。第4の制限および第5の制限は、第1の階層レベルの対応する制限に加えて適用され得る第2の階層レベルの制限である。
【0051】
考えられる組合せの最大セットに対する制限は、サポートされる組合せの動的な変更を効率的に指示するために利用され得る。特に、サポートされる性能の大きなセットおよび多数の考えられる組合せの場合でさえ、実際にサポートされる組合せは、考えられる最大セットに適用される制限を単に識別することによって効率的に指示され得る。たとえば、制限は、インデックスによって識別され得る。対応するプロセスの例が図8に示されている。
【0052】
図8の例では、UE100は、ワイヤレス通信ネットワークへの登録および/またはワイヤレス通信ネットワークとの接続のセットアップを最初に実行することができる。このプロセスの過程で、またはこのプロセスに応じて、UE100は、メッセージ802によって示されるように、自らの性能の指示を基地局150に送ることができる。たとえば、メッセージ802は、図7に関して説明したようなビットマップを含み得る。示された例では、UE100は、性能A、B、C、およびDの少なくともサポートを指示すると仮定される。
【0053】
ブロック803によって示されるように、UE100は、メッセージ802によって指示された性能のどの組合せがUE100によって現在サポートされるかを判定することができる。この判定は、UE100の現在の動作条件に依存し、考えられる組合せの最大セットにどの制限(たとえば、制限3)を適用するかを識別することに対応する。
【0054】
UE100は、次いで、メッセージ804によって示されるように、ブロック803の判定の結果を基地局150に指示する。具体的には、メッセージ804は、考えられる組合せの最大セットにどの制限が適用されるかを指示する。メッセージ804は、適用される複数の制限を指示することもできる。示された例では、メッセージ804は、制限3が考えられる組合せの最大セットに適用されることを指示すると仮定される。
【0055】
基地局150は、次いで、メッセージ802によって指示された、サポートされる性能、およびメッセージ804によって指示された、サポートされる組合せに基づいて、UE100のワイヤレス通信を制御することができる。805によって示されるように、これは、UE100と基地局150との間のワイヤレス通信を制御することを必要とし得る。しかしながら、これは、UE100への、およびUE100からのサイドリンク送信など、他のワイヤレス通信を制御することをやはり必要とし得る。
【0056】
この時点で、UE100は、次いで、ブロック806によって指示されるように、性能のサポートされる組合せが変更されたと判定することができる。ブロック803の判定と同様に、ブロック806の判定は、UE100の現在の動作条件を考慮することに基づく。サポートされる組合せの変更は、たとえば、UE100が一定の性能をアクティブに利用することを開始することによる場合があるか、またはUE100が一定の性能のアクティブな利用を中断することによる場合がある。ステップ806の判定は、このとき、どの制限が考えられる組合せの最大セットに適用されるかを識別することに対応する。これは、適用される、1つまたは複数の追加の制限を識別すること、およびもはや適用されない、1つまたは複数の制限を識別することを必要とし得る。図8の例では、UE100は、このとき、制限3に加えて、制限5が適用されることを識別すると仮定される。
【0057】
UE100は、次いで、メッセージ807によって示されるように、ブロック806の判定の結果を基地局150に指示する。具体的には、メッセージ807は、このとき、考えられる組合せの最大セットに適用される制限(示された例では、制限3および制限5)を指示する。
【0058】
基地局150は、次いで、メッセージ802によって指示された、サポートされる性能、およびメッセージ807によって指示された、サポートされる組合せに基づいて、UE100のワイヤレス通信を制御することができる。808によって示されるように、これは、UE100と基地局150との間のワイヤレス通信を制御することを必要とし得る。しかしながら、これは、UE100への、およびUE100からのサイドリンク送信など、他のワイヤレス通信を制御することをやはり必要とし得る。
【0059】
図9は、ワイヤレス通信ネットワーク、たとえば、セルラーネットワーク内のワイヤレス通信を制御するために使用され得る1つの方法を示すフローチャートを示す。図9の方法によって、ワイヤレス通信デバイス、たとえば、上述のUE100は、上記で説明した概念を実装することができる。ワイヤレス通信デバイスのプロセッサベースの実装が利用される場合、この方法のステップの少なくとも一部分は、ワイヤレス通信デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行および/または制御され得る。
【0060】
ステップ910において、ワイヤレス通信デバイスは、第1の指示をワイヤレス通信ネットワークに提供する。第1の指示は、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも2つの性能のセットを示す。性能は、3GPPによって指定されるUE性能など、標準化された性能のグループから選択され得る。例として、第1の指示は、例として、図2図5、または図7に示す、それぞれの考えられる性能に関する少なくとも1ビットを含むビットマップによって送られてよい。
【0061】
ステップ920において、ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレス通信デバイスが2つ以上の性能の組合せをサポートするかどうかを判定する。場合によっては、1つの性能の利用は、ワイヤレス通信デバイスの一定のハードウェアリソースを別の性能に対して使用することができないように、これらのリソースをブロックすることができ、これは、これらの2つの性能は同時にアクティブに利用され得ないことを意味する。他の場合には、2つ以上の性能の同時利用が可能であり得る。これは、これらの性能がどのように利用されるかにも依存し得る。したがって、ステップ920の判定は、ワイヤレス通信デバイスの現在の動作条件に依存し得る。
【0062】
ステップ930において、ワイヤレス通信デバイスは、第2の指示をワイヤレス通信ネットワークに提供する。第2の指示は、性能の組合せがワイヤレス通信デバイスによってサポートされるかどうかを示す。言い換えれば、第2の指示は、ステップ920の判定の結果を指示し得る。指示された性能および/または性能の指示された、サポートされる組合せのうちの1つまたは複数に基づいて、ワイヤレス通信デバイスは、次いで、少なくとも1つのワイヤレス送信を実行することができる。これは、ワイヤレス通信ネットワークの制御下で達成され得る。
【0063】
第2の指示は、性能の事前設定された組合せに関して、事前設定された組合せがサポートされるかどうかを示す、少なくとも1つのインジケータを含み得る。たとえば、インジケータは、複数の考えられる組合せのサポートを指示するためのビットマップ内のフラグであってよい。場合によっては、このビットマップは、ワイヤレス通信デバイスの性能を指示するためにステップ910で使用されるようなビットマップの拡張であってもよい。拡張されたマップの対応する例が図5に示されている。フラグに加えて、またはその代替として、第2の指示は、性能の事前設定された組合せのサポートのレベル、性能の事前設定された組合せをサポートする選択されるオプション、および/または性能のサポートされる、事前設定された組合せに関する1つまたは複数のパラメータを指示するビットのサブセットを含んでもよい。
【0064】
いくつかのシナリオでは、第2の指示は、性能の組合せの事前設定されたセットに対する少なくとも1つの制限の指示を含んでもよい。複数の制限が指示される場合、これらの制限は、階層様式で組織化され得る。たとえば、第2の指示は、性能の事前設定されたセットを組合せの第1のサブセットに制限する第1の制限、および組合せの第1のサブセットを組合せの第2のサブセットにさらに制限する第2の制限の指示を含み得る。サポートされる組合せを指示するための制限の利用を示す対応する例が図7および図8に示されている。考えられる組合せおよび制限は、標準化されてよく、またはあるいは、ワイヤレス通信デバイス内で事前設定されてもよい。
【0065】
第1の指示および第2の指示は、たとえば、図3図6、および図8に示されるように、異なるメッセージ内でワイヤレス通信デバイスからワイヤレス通信ネットワークに送信され得る。しかしながら、たとえば、図4に示されるように、第1の指示および第2の指示を同じメッセージ内で送ることが同様に可能である。いくつかのシナリオでは、第2の指示は、物理レイヤ制御シグナリングおよび/または媒体アクセス制御レイヤ制御シグナリングによって送信され得る。しかしながら、組合せのサポートを指示する他の方法、たとえば、RRCシグナリングを同様に利用することができる。
【0066】
いくつかのシナリオでは、ワイヤレス通信デバイスは、第2の指示によって指示されるように、ワイヤレス通信デバイスによる性能の組合せのサポートの変更が存在することを判定することもできる。この場合、ワイヤレス通信デバイスは、第3の指示をワイヤレス通信ネットワークに送ることができる。第3の指示は、性能の組合せの変更されたサポートを示す。これは、ワイヤレス通信ネットワークに対するワイヤレス接続を維持しながら達成され得る。対応するプロセスの例が図6および図8に示されている。性能の組合せのサポートの変更の判定は、たとえば、ワイヤレス通信デバイスの現在の動作条件に基づく、サポートされる組合せの判定と同様の様式で実行され得る。組合せの変更されたサポートは、組合せのサポートに関して上記で説明したのと同じ方法で指示され得る。
【0067】
図10は、ワイヤレス通信ネットワーク、たとえば、セルラーネットワーク内のワイヤレス送信を制御するために使用され得る1つの方法を示すフローチャートを示す。図10の方法によって、ワイヤレス通信ネットワークの基地局、たとえば、上述の基地局150は、上記で説明したような概念を実装し得る。基地局のプロセッサベースの実装が利用される場合、この方法のステップの少なくとも一部分は、基地局の1つまたは複数のプロセッサによって実行および/または制御され得る。
【0068】
ステップ1010において、基地局は、第1の指示をワイヤレス通信デバイスから、たとえば、上述のUE100から受信する。第1の指示は、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも2つの性能のセットを示す。これらの性能は、3GPPによって指定されるUE性能など、標準化された性能のグループから選択され得る。例として、第1の指示は、たとえば、図2図5、または図7に示されるように、それぞれの考えられる性能に対する少なくとも1つのビットを含むビットマップによって受信され得る。
【0069】
ステップ1020において、基地局は、第2の指示をワイヤレス通信デバイスから受信する。第2の指示は、ステップ1010で指示された性能のうちの少なくとも2つの組合せがワイヤレス通信デバイスによってサポートされるかどうかを示す。言い換えれば、第2の指示は、ステップ920に関して説明したような判定の結果を指示し得る。
【0070】
第2の指示は、性能の事前設定された組合せに関して、事前設定された組合せがサポートされるかどうかを示す少なくとも1つのインジケータを含み得る。たとえば、そのようなインジケータは、フラグであってよく、複数の考えられる組合せのサポートを指示するためのビットマップの一部分であってよい。場合によっては、このビットマップは、ワイヤレス通信デバイスの性能を指示するためにステップ1010で使用されたようなビットマップの拡張であってもよい。拡張されたマップの対応する例が図5に示されている。フラグに加えて、またはその代替として、第2の指示は、性能の事前設定された組合せのサポートのレベル、性能の事前設定された組合せのサポートの選択されるオプション、および/または性能のサポートされる、事前設定された組合せに関する1つまたは複数のパラメータを指示するビットのサブセットを含んでもよい。
【0071】
いくつかのシナリオでは、第2の指示は、性能の組合せの事前設定されたセットに対する少なくとも1つの制限の指示を含んでもよい。複数の制限が指示される場合、これらの制限は、階層的に組織化され得る。たとえば、第2の指示は、性能の事前設定されたセットを組合せの第1のサブセットに制限する第1の制限、および組合せの第1のサブセットを組合せの第2のサブセットにさらに制限する第2の制限の指示を含み得る。サポートされる組合せを指示するための制限の利用を示す対応する例が図7および図8に示されている。考えられる組合せおよび制限は、標準化されてよく、またはあるいは、ワイヤレス通信デバイス内で事前設定されてもよい。
【0072】
第1の指示および第2の指示は、たとえば、図3図6、および図8に示されるように、異なるメッセージ内でワイヤレス通信デバイスから基地局に送信され得る。しかしながら、図4に示されるように、第1の指示および第2の指示を同じメッセージ内で送信することが同様に可能である。いくつかのシナリオでは、第2の指示は、物理レイヤ制御シグナリングおよび/または媒体アクセス制御レイヤ制御シグナリングによって送信され得る。しかしながら、組合せのサポートを指示する他の方法、たとえば、RRCシグナリングを同様に利用することができる。
【0073】
いくつかのシナリオでは、基地局は、第3の指示をワイヤレス通信デバイスから受信することもできる。第3の指示は、性能の組合せのサポートの変更が存在することを示す。これは、ワイヤレス通信ネットワークに対するワイヤレス接続を維持しながら達成され得る。対応するプロセスの例が図6および図8に示されている。組合せの変更されたサポートは、組合せのサポートに関して上記で説明したのと同じ方法で指示され得る。
【0074】
ステップ1030において、基地局は、ワイヤレス通信デバイスの少なくとも1つのワイヤレス送信を制御する。これは、ステップ1010において受信された第1の指示、およびステップ1020において受信された第2の指示に応じて達成される。たとえば、これは、指示された性能を利用するワイヤレス通信デバイスの一定のワイヤレス機能をアクティブ化または非アクティブ化することを必要とし得る。
【0075】
図9および図10の方法は、たとえば、図9の方法に従って動作する、少なくとも1つのワイヤレス通信デバイスおよび図10の方法に従って動作する、少なくとも1つの基地局を含むシステム内で組み合わされてもよいことを理解されたい。
【0076】
図11は、上記の概念を実装するために利用され得るワイヤレス通信デバイスのプロセッサベースの実装を概略的に示すためのブロック図を示す。ワイヤレス通信デバイスは、たとえば、上述のUE100など、UEに対応し得る。
【0077】
示されるように、ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレスインターフェース1110、たとえば、無線インターフェースを含む。ワイヤレス通信デバイスは、たとえば、基地局150など、ワイヤレス通信ネットワークの基地局を介して、ワイヤレス通信ネットワークに接続するためにワイヤレスインターフェース1110を利用することができる。
【0078】
さらに、ワイヤレス通信デバイスには1つまたは複数のプロセッサ1140およびメモリ1150が提供される。ワイヤレスインターフェース1110、およびメモリ1150は、たとえば、ワイヤレス通信デバイスの1つまたは複数の内部バスシステムを使用してプロセッサ1140に結合される。
【0079】
メモリ1150は、プロセッサ1140によって実行されるプログラムコードを備えたプログラムコードモジュール1160、1170を含む。示される例では、これらのプログラムコードモジュールは、通信制御モジュール1160および性能管理モジュール1170を含む。
【0080】
通信制御モジュール1160は、ワイヤレス通信デバイスの1つまたは複数の性能に基づいてワイヤレス送信を制御する機能性を実装することができる。性能管理モジュール1170は、性能をワイヤレス通信ネットワークに指示し、性能の1つまたは複数のサポートされる組合せを判定し、サポートされる組合せをワイヤレス通信ネットワークに指示する、上記の機能性を実装することができる。
【0081】
図11に示される構造は、単なる例であり、ワイヤレス通信デバイスは、示されていない他の要素、たとえば、UEまたは他のタイプのワイヤレス通信デバイスの知られている機能性を実装するための構造またはプログラムコードモジュールを含んでもよいことを理解されたい。
【0082】
図12は、上記の概念を実装するために利用され得る基地局のプロセッサベースの実装を概略的に示すためのブロック図を示す。基地局は、たとえば、上述の基地局150に対応し得る。
【0083】
示されるように、基地局は、ワイヤレスインターフェース1210、たとえば、無線インターフェースを含む。基地局は、少なくとも1つのワイヤレス通信デバイス、たとえば、UE100などのUEに接続するために、ワイヤレスインターフェース1210を利用することができる。
【0084】
さらに、基地局には1つまたは複数のプロセッサ1240およびメモリ1250が提供される。ワイヤレスインターフェース1210およびメモリ1250は、たとえば、基地局の1つまたは複数の内部バスシステムを使用してプロセッサ1240に結合される。
【0085】
メモリ1250は、プロセッサ1240によって実行されるプログラムコードを備えたプログラムコードモジュール1260、1270を含む。示される例では、これらのプログラムコードモジュールは、通信制御モジュール1260および性能管理モジュール1270を含む。
【0086】
通信制御モジュール1260は、ワイヤレス通信デバイスの1つまたは複数の性能に基づいて、一定のワイヤレス通信デバイスのワイヤレス送信を制御する機能性を実装することができる。性能管理モジュール1270は、ワイヤレス通信デバイスの性能、およびこれらの性能の1つまたは複数のサポートされる組合せの指示をワイヤレス通信デバイスから受信する上記の機能性を実装することができる。
【0087】
図12に示される構造は単なる例であり、基地局は、示されていない他の要素、たとえば、基地局の知られている機能性を実装するための構造またはプログラムコードモジュールを含んでもよいことを理解されたい。
【0088】
上記で説明された概念は、様々な改変が可能であることを理解されたい。たとえば、これらの概念は、様々な種類のワイヤレス通信技術およびデバイスに関して適用され得る。さらに、これらの概念は、様々なタイプの性能に関して適用され得る。
<本発明の更なる実施態様>
[実施態様1]
ワイヤレス通信デバイス(100)が第1の指示をワイヤレス通信ネットワークに提供することであって、前記第1の指示が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも2つの性能のセットを示す、前記第1の指示を提供することと、
前記ワイヤレス通信デバイスが(100)が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)が前記性能のうちの2つ以上の組合せをサポートするかどうかを判定することと、
前記ワイヤレス通信デバイスが(100)が第2の指示を前記ワイヤレス通信ネットワークに提供することであって、前記第2の指示が、前記性能の組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを示す、前記第2の指示を提供することと、
を含む、方法。
[実施態様2]
前記ワイヤレス通信ネットワークに対するワイヤレス接続を維持しながら、前記ワイヤレス通信デバイス(100)が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の前記性能の組合せのサポートが変更されたと判定することと、第3の指示を前記ワイヤレス通信ネットワークに送ることであって、前記第3の指示が、前記性能の組合せの前記変更されたサポートを示す、送ることと、
を含む、実施態様1に記載の方法。
[実施態様3]
前記ワイヤレス通信デバイス(100)が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の現在の動作条件に応じて、前記性能の組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを判定する、
実施態様1または2に記載の方法。
[実施態様4]
前記第2の指示が、前記性能の事前設定された組合せに関して、前記事前設定された組合せがサポートされるかどうかを示す、少なくとも1つのインジケータを含む、
実施態様1から3のいずれか一項に記載の方法。
[実施態様5]
前記第2の指示が、性能の組合せの事前設定されたセットに対する少なくとも1つの制限の指示を含む、
実施態様1から4のいずれか一項に記載の方法。
[実施態様6]
前記第2の指示が、前記性能の事前設定されたセットを組合せの第1のサブセットに制限する第1の制限、および組合せの前記第1のサブセットを組合せの第2のサブセットにさらに制限する第2の制限の指示を含む、
実施態様5に記載の方法。
[実施態様7]
前記第1の指示および前記第2の指示が、同じメッセージ内で、または異なるメッセージ内で前記ワイヤレス通信デバイス(100)から前記基地局ワイヤレス通信ネットワークに送信される、
実施態様1から6のいずれか一項に記載の方法。
[実施態様8]
前記第2の指示が、物理レイヤ制御シグナリングおよび/または媒体アクセス制御レイヤ制御シグナリングによって送信される、
実施態様1から7のいずれか一項に記載の方法。
[実施態様9]
ワイヤレス通信ネットワークの基地局(150)が、ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも2つの性能のセットを示す第1の指示を前記ワイヤレス通信デバイス(100)から受信することと、
前記基地局(150)が第2の指示を前記ワイヤレス通信デバイス(100)から受信することであって、前記第2の指示が、前記性能のうちの2つ以上の組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを示す、受信することと、
前記第1の指示および前記第2の指示に応じて、前記基地局(150)が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも1つのワイヤレス送信を制御することと、
を含む、方法。
[実施態様10]
前記ワイヤレス通信デバイス(100)に対するワイヤレス接続を維持しながら、前記基地局(150)が、第3の指示を前記ワイヤレス通信デバイス(100)から受信することであって、前記第3の指示が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)による前記性能の組合せのサポートが変更されたことを示す、受信すること
を含む、実施態様9に記載の方法。
[実施態様11]
前記第2の指示が、前記性能の事前設定された組合せに関して、前記事前設定された組合せがサポートされているかどうかを示す少なくとも1つのインジケータを含む、
実施態様9または10に記載の方法。
[実施態様12]
前記第2の指示が、性能の組合せの事前設定されたセットに対する少なくとも1つの制限の指示を含む、
実施態様9から11のいずれか一項に記載の方法。
[実施態様13]
前記第2の指示が、前記性能の事前設定されたセットを組合せの第1のサブセットに制限する第1の制限、および組合せの前記第1のサブセットを組合せの第2のサブセットにさらに制限する第2の制限の指示を含む、
実施態様12に記載の方法。
[実施態様14]
前記第1の指示および前記第2の指示が、同じメッセージ内で、または異なるメッセージ内で前記ワイヤレス通信デバイス(100)から前記基地局(150)に送信される、
実施態様9から13のいずれか一項に記載の方法。
[実施態様15]
前記第2の指示が、物理レイヤ制御シグナリングおよび/または媒体アクセス制御レイヤ制御シグナリングによって送信される、
実施態様8から12のいずれか一項に記載の方法。
[実施態様16]
ワイヤレス通信デバイス(100)であって、
ワイヤレス通信ネットワークに接続するためのワイヤレスインターフェース(1110)と、
1つまたは複数のプロセッサ(1140)とを備え、前記1つまたは複数のプロセッサ(1140)が、
第1の指示を前記ワイヤレス通信ネットワークに提供することであって、前記第1の指示が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも2つの性能のセットを示す、前記第1の指示を提供することと、
前記ワイヤレス通信デバイス(100)が前記性能のうちの2つ以上の組合せをサポートするかどうかを判定することと、
第2の指示を前記ワイヤレス通信ネットワークに提供することであって、前記第2の指示が、前記性能の組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを示す、前記第2の指示を提供することと
を行うように設定される、ワイヤレス通信デバイス(100)。
[実施態様17]
前記少なくとも1つのプロセッサ(1140)が、実施態様1から8のいずれか一項に記載の方法の前記ステップを実行するように設定される
実施態様16に記載のワイヤレス通信デバイス(100)。
[実施態様18]
ワイヤレス通信ネットワークのための基地局(150)であって、
ワイヤレス通信デバイス(100)に接続するためのワイヤレスインターフェース(1210)と、
1つまたは複数のプロセッサ(1240)とを備え、前記1つまたは複数のプロセッサ(1240)が、
前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも2つの性能のセットを示す第1の指示を前記ワイヤレス通信デバイス(100)から受信することと、
第2の指示を前記ワイヤレス通信デバイス(100)から受信することであって、前記第2の指示が、前記性能のうちの2つ以上の組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを示す、前記第2の指示を受信することと、
前記第1の指示および前記第2の指示に応じて、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも1つのワイヤレス送信を制御することと、
を行うように設定される、基地局(150)
[実施態様19]
前記少なくとも1つのプロセッサ(1240)が、実施態様9から15のいずれか一項に記載の方法の前記ステップを実行するように設定される、
実施態様18に記載の基地局(150)。
[実施態様20]
システムであって、
ワイヤレス通信デバイス(100)および基地局(150)
を備え、
前記ワイヤレス通信デバイス(100)が、
第1の指示を前記基地局(150)に提供することであって、前記第1の指示が、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも2つの性能のセットを示す、前記第1の指示を提供することと、
前記ワイヤレス通信デバイス(100)が前記性能のうちの2つ以上の組合せをサポートするかどうかを判定することと、
第2の指示を前記基地局(150)に提供することであって、前記第2の指示が、前記性能の組合せが前記ワイヤレス通信デバイス(100)によってサポートされるかどうかを示す、前記第2の指示を提供することと
を行うように設定され、
前記基地局(150)が、
前記第1の指示および前記第2の指示を受信し、
前記第1の指示および前記第2の指示に応じて、前記ワイヤレス通信デバイス(100)の少なくとも1つのワイヤレス送信を制御する、
ように設定される、システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12