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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-05
(45)【発行日】2022-08-16
(54)【発明の名称】液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1343 20060101AFI20220808BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20220808BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20220808BHJP
   G02F 1/1337 20060101ALI20220808BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20220808BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20220808BHJP
【FI】
G02F1/1343
G02F1/1368
G02F1/133 550
G02F1/133 570
G02F1/1337
G09G3/36
G09G3/20 624D
G09G3/20 621B
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018084002
(22)【出願日】2018-04-25
(65)【公開番号】P2019191364
(43)【公開日】2019-10-31
【審査請求日】2021-03-09
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松島 寿治
(72)【発明者】
【氏名】矢田 竜也
【審査官】鈴木 俊光
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0242305(US,A1)
【文献】特開2017-151206(JP,A)
【文献】特開2002-169179(JP,A)
【文献】特開平11-282431(JP,A)
【文献】特開2014-186121(JP,A)
【文献】特開2015-114493(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1343
G02F 1/1368
G02F 1/133
G09G 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、該第1基板に対向する第2基板と、該第1基板及び該第2基板の間に配置された液晶層と、を備え、
前記第1基板は、第1方向に延在する複数の走査信号線と、前記第1方向と交差する第2方向に延在する複数の映像信号線と、各々の該映像信号線に電気的に接続された複数の画素電極と、複数の共通電極と、を備え、
複数の前記共通電極は、前記第1方向に交互に配列され、互いに離間して配置された複数の第1共通電極及び複数の第2共通電極を含み、
複数の前記画素電極は、前記第1方向に延出した複数の線状電極と、複数の該線状電極の一端を繋ぎ前記第2方向に延出した接続部と、をそれぞれ有し、前記第1方向に交互に配置された複数の第1画素電極及び複数の第2画素電極を含み、
各々の前記第1画素電極において、前記線状電極は、平面視において前記第1共通電極に重畳し、前記接続部は、平面視において前記第1共通電極と前記第2共通電極との間の第1スリットに重畳し、
各々の前記第2画素電極において、前記線状電極は、平面視において前記第2共通電極に重畳し、前記接続部は、平面視において前記第2共通電極と前記第1共通電極との間の第2スリットに重畳し、
前記第1スリット及び前記第2スリットは、前記第2方向に沿って延在し、各々の前記映像信号線と重畳しておらず、
前記第1共通電極に印加される第1共通電位は、前記第2共通電極に印加される第2共通電位とは異なる、液晶表示装置。
【請求項2】
前記第1共通電位は、フレーム毎に第1電位と該第1電位よりも高い第2電位とに交互に振れ、
前記第2共通電位は、前記第1共通電位とは逆位相で前記第2電位と前記第1電位とに交互に振れ、
前記第1共通電位が前記第1電位にあり、前記第2共通電位が前記第2電位にあるフレームにおいて、前記映像信号線から前記第1画素電極に供給される映像信号の電位は、前記第1電位から前記第2電位までの範囲内にあり、前記映像信号線から前記第2画素電極に供給される映像信号の電位は、前記第2電位から前記第1電位までの範囲内にある、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記第1共通電位は、フレーム毎に第1電位と該第1電位よりも高い第3電位とに交互に振れ、
前記第2共通電位は、前記第1共通電位とは逆位相で前記第3電位と前記第1電位とに交互に振れ、
前記第1共通電位が前記第1電位にあり、前記第2共通電位が前記第3電位にあるフレームにおいて、前記映像信号線から前記第1画素電極に供給される映像信号の電位は、前記第1電位から前記第3電位よりも高い第2電位までの範囲内にあり、前記映像信号線から前記第2画素電極に供給される映像信号の電位は、前記第3電位から前記第1電位よりも低い第4電位までの範囲内にある、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記第1共通電極は、偶数番目の前記映像信号線に重畳し、且つ、奇数番目の前記映像信号線に重畳しない一方、前記第2共通電極は、奇数番目の前記映像信号線に重畳し、且つ、偶数番目の前記映像信号線に重畳しない、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記第1方向において、前記接続部は、前記第1スリット又は前記第2スリットよりも幅広に形成され、前記第1共通電極及び前記第2共通電極の双方に重畳している、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記第1スリット及び前記第2スリットは、平面視において複数の前記走査信号線と交差している、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記第1スリット及び前記第2スリットは、平面視において複数の前記線状電極のいずれとも重畳しない、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記第1スリット及び前記第2スリットは、前記第1方向に延在することなく前記第2方向に直線状に延在している、請求項1に記載の液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置の一例として、IPS(In-Plane-Switching)モードの液晶表示装置が知られている。IPSモードの液晶表示装置は、液晶層を介して対向する一対の基板のうちの一方に画素電極及び共通電極が設けられ、これら電極間に発生する横電界を利用して液晶層の液晶分子の配向を制御する。また、画素電極及び共通電極を異なる層に配置し、これらの電極間に発生するフリンジ電界を利用して液晶分子の配向を制御するFFS(Fringe Field Switching)モードの液晶表示装置が実用化されている。
【0003】
一方で、特許文献1には、画素電極及び共通電極を異なる層に配置するとともに、液晶層に近い側の電極にスリットを設け、このスリットの幅方向における両辺の近傍の液晶分子を互いに逆方向に回転させる液晶表示装置が開示されている。この液晶表示装置はFFSモードとは明確に異なる方式であり、従来のFFSモードに比べて応答速度を速めるとともに配向安定性を向上させることができる。以下、この種の液晶表示装置の構成を、高速応答モードと呼ぶ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-114493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高速応答モードの液晶表示装置において、隣接する画素電極の近傍における電界の相互作用により、配向が不安定となる領域が生じ得る。このような領域は、液晶表示装置の表示品位を低下させる一因となる。本開示の一態様における目的は、表示品位を向上させることが可能な高速応答モードの液晶表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る液晶表示装置は、第1基板と、第2基板と、液晶層と、を備えている。第2基板は、第1基板に対向している。液晶層は、第1基板及び第2基板の間に配置されている。第1基板は、複数の走査信号線と、複数の映像信号線と、複数の画素電極と、複数の共通電極と、を備えている。各々の走査信号線には、複数の映像信号線が交差している。複数の画素電極は、対応する映像信号線に電気的に接続されている。
共通電極は、第1共通電極と第2共通電極とに分けられる。第1共通電極及び第2共通電極は、第1方向に交互に配列されている。画素電極は、第1画素電極と第2画素電極とに分けられる。各々の第1画素電極は、複数の線状電極と、接続部と、を有している。同様に、各々の第2画素電極は、複数の線状電極と、接続部と、を有している。各々の線状電極は、第1方向に延出している。接続部は、複数の線状電極の一端を繋いでいる。
第1画素電極の線状電極は、第1共通電極に重畳している。第1画素電極の接続部は、第1共通電極と第2共通電極との間の第1スリットに重畳している。同様に、第2画素電極の線状電極は、第2共通電極に重畳している。第2画素電極の接続部は、第2共通電極と第1共通電極との間の第2スリットに重畳している。第1共通電極に印加される第1共通電位は、各々の第2共通電極に印加される第2共通電位とは異なる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態の液晶表示装置の概略的な構成を示す斜視図である。
図2図2は、図1に示された液晶表示装置の概略的な等価回路を示す図である。
図3図3は、図1に示された表示パネルの断面構造を示す断面図である。
図4図4は、図2に示された副画素の概略的な構成を示す平面図である。
図5図5は、電圧が印加されていないオフ状態の液晶分子の初期配向状態を示す図である。
図6図6は、電圧が印加されたオン状態の液晶分子の配向状態を示す図である。
図7図7は、本実施形態に係る画素電極と共通電極との位置関係を模式的に示す平面図である。
図8図8は、比較例における各電極の電位の時間変化の例を示す図である。
図9図9は、比較例の電位を印加した際の、図7に示す領域A1における等電位線を示す図である。
図10図10は、比較例の電位を印加した際、図7に示す領域A2において、電位が5V、2.5V、0V,-2.5V、及び-5Vとなる位置を模式的に示す図である。
図11図11は、画素電極の接続部と線状電極の一端を拡大して示す平面図である。
図12図12は、本実施形態の2つの実施例と比較例とにおける各電極の電位の一例を示す図である。
図13図13は、実施例1における各電極の電位の時間変化の例を示す図である。
図14図14は、実施例1の電位を印加した際の、図7に示す領域A1における等電位線を示す図である。
図15図15は、実施例1の電位を印加した際、図7に示す領域A2において、電位が5V,2.5V、及び0Vとなる位置を模式的に示す図である。
図16図16は、実施例2における各電極の電位の時間変化の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
いくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者が発明の主旨を保って適宜変更について容易に想到し得るものは、当然に本発明の範囲に含まれる。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。各図において、連続して配置される同一又は類似の要素について符号を省略することがある。また、本明細書及び各図において、既に説明した図と同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。
【0009】
各実施形態において、液晶表示装置の一例として、透過型の液晶表示装置を開示する。ただし、各実施形態は、他種の表示装置に対する、各実施形態で開示される個々の技術的思想の適用を妨げるものではない。他種の表示装置としては、例えば、外光を利用して画像を表示する反射型の液晶表示装置や、透過型と反射型の双方の機能を備えた液晶表示装置等が想定される。
【0010】
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置DSPの概略的な構成を示す斜視図である。液晶表示装置DSPは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話端末、パーソナルコンピュータ、テレビ受像装置、車載装置、ゲーム機器、ウェアラブル端末等の種々の装置に用いることができる。
【0011】
液晶表示装置DSPは、表示パネル(液晶セル)PNLと、表示パネルPNLに対向する照明装置(バックライト)BLと、表示パネルPNLを駆動するドライバIC4と、表示パネルPNL及び照明装置BLの動作を制御する制御モジュールCTRと、表示パネルPNL及び照明装置BLへ制御信号を伝達するフレキシブル回路基板FPC1,FPC2と、を備えている。
【0012】
表示パネルPNLは、互いに対向する第1基板SUB1及び第2基板SUB2と、第1及び第2基板SUB1,SUB2の間に配置された液晶層LCと、を備えている。以下の説明において、表示パネルPNLの第1基板SUB1から第2基板SUB2に向かって見ることを平面視と定義する。表示パネルPNLは、画像を表示する表示領域DAを有している。表示パネルPNLは、例えば、表示領域DAにマトリクス状に配列された複数の画素PXを備えている。
【0013】
図2は、液晶表示装置DSPの概略的な等価回路を示す図である。液晶表示装置DSPは、第1ドライバDR1と、第2ドライバDR2と、第1ドライバDR1に接続された複数の走査信号線Gと、第2ドライバDR2に接続された複数の映像信号線Sと、を備えている。
【0014】
各々の走査信号線Gは、表示領域DAにおいて第1方向Xに延びるとともに第2方向Yに並んでいる。各々の映像信号線Sは、表示領域DAにおいて第2方向Yに延びるとともに第1方向Xに並び、各々の走査信号線Gと交差している。第1方向Xの一例は、図1に示された表示パネルPNLの短辺方向であり、第2方向Yの一例は、表示パネルPNLの長辺方向である。
【0015】
第2方向Yに隣り合う二本の走査信号線Gと、第1方向Xに隣り合う二本の映像信号線Sとによって区画された領域が副画素SPXである。映像信号線Sは、第1方向Xにおいて、奇数番目の映像信号線S2n+1と、偶数番目の映像信号線S2nと、を含んでいる。同様に、副画素SPXは、第1方向Xにおいて、奇数番目の副画素SPX2n+1と、偶数番目の副画素SPX2nと、を含んでいる。
【0016】
例えば、赤色、緑色及び青色にそれぞれ対応する三つの副画素SPXを組み合わせてカラー表示が可能な画素PXを構成できる。なお、画素PXは、白色等の他の色の副画素SPXを含んでもよいし、同じ色の副画素SPXを複数含んでもよい。各々の副画素SPXは、スイッチング素子SWと、画素電極PEと、画素電極PEに対向する共通電極CEと、を備えている。
【0017】
画素電極PE及び共通電極CEは、第1基板SUB1に形成されている。共通電極CEは、第2方向Yにおいて複数の副画素SPXに亘って形成されている。スイッチング素子SWは、走査信号線G、映像信号線S及び画素電極PEに電気的に接続されている。第1ドライバDR1は、各々の走査信号線Gに対して走査信号を順次供給する。第2ドライバDR2は、各々の映像信号線Sに対して映像信号を選択的に供給する。
【0018】
スイッチング素子SWに走査信号線Gの走査信号が供給された状態で、このスイッチング素子SWに映像信号線Sの映像信号が供給されると、映像信号に応じた電位が画素電極PEに印加される。画素電極PEと共通電極CEとの間に生じる電界によって、液晶層LCの液晶分子の配向が電圧の印加されていない初期配向状態から変化する。これにより、表示領域DAに画像が表示される。
【0019】
図3は、表示パネルPNLの断面構造を示す断面図である。第1基板SUB1は、前述の走査信号線G、映像信号線S、第1ドライバDR1、第2ドライバDR2、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CE等に加えて、第1絶縁基材10と、第1絶縁層11と、第2絶縁層12と、第1配向膜13と、を備えている。第1絶縁基材10は、光透過性を有するガラス基材や樹脂基材等から形成され、第2基板SUB2と対向する第1主面10Aと、第1主面10Aの反対側の第2主面10Bとを有している。
【0020】
スイッチング素子SWは、第1絶縁基材10の第1主面10Aに設けられ、第1絶縁層11によって覆われている。なお、図3に示す例では、実施形態の説明の便宜上、走査信号線G、映像信号線S、スイッチング素子SWを簡略化して示している。実際には、第1絶縁層11が複数の層を含み、スイッチング素子SWがこれらの層に形成された半導体層や各種電極を含んでいる。
【0021】
共通電極CEは、第1絶縁層11の上に形成されている。共通電極CEは、第2絶縁層12によって覆われている。画素電極PEは、第2絶縁層12の上に形成され、共通電極CEと対向している。各々の画素電極PEは、コンタクトホールCHを通じてそれぞれ副画素SPXのスイッチング素子SWと電気的に接続されている。
【0022】
画素電極PE及び共通電極CEは、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)やインジウム亜鉛酸化物(IZO:Indium Zinc Oxide)等の透明な導電材料で形成することができる。第1配向膜13は、画素電極PEを覆い、液晶層LCと接している。第1配向膜13には、ラビング処理や光配向処理等の配向処理が施されている。
【0023】
第2基板SUB2は、光透過性を有するガラス基材や樹脂基材等の第2絶縁基材20を備えている。第2絶縁基材20は、第1基板SUB1と対向する第3主面20Aと、第3主面20Aの反対側の第4主面20Bとを有している。さらに、第2基板SUB2は、遮光層21と、赤色、緑色及び青色に対応するカラーフィルタ22R,22G,22Bと、オーバーコート層23と、第2配向膜24と、を備えている。第2配向膜24には、第1配向膜13と同じく、ラビング処理や光配向処理等の配向処理が施されている。
【0024】
遮光層21は、平面視において、副画素SPXの境界に配置されている。オーバーコート層23は、カラーフィルタ22R,22G,22Bを覆うとともに、それらの表面を平坦化している。第2配向膜24は、オーバーコート層23を覆っており、液晶層LCと接している。第1絶縁基材10の第2主面10Bには、第1偏光板PL1が配置され、第2絶縁基材20の第4主面20Bには、第2偏光板PL2が配置されている。
【0025】
図4は、副画素SPXの一例を概略的に示す平面図である。各々の副画素SPXは、前述のスイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CE等を有している。画素電極PEは、第2方向Yに延在する接続部30と、接続部30から第1方向Xに延出する複数の線状電極40と、端部50と、を有している。
【0026】
線状電極40は、櫛歯状の電極であり、例えば先端に向けて先細る形状である。端部50は、線状電極40と同様に、接続部30から第1方向Xに延出している。端部50は、第2方向Yにおける幅が線状電極40よりも大きい。接続部30は、端部50及び複数の線状電極40の一端を繋いでいる。
【0027】
スイッチング素子SWは、半導体層SCを備えている。半導体層SCは、接続位置P1において映像信号線Sに接続され、接続位置P2において画素電極PEに接続されている。接続位置P2は、例えば端部50に設けられている。図4に示す例では、スイッチング素子SWが、半導体層SCが走査信号線Gと二回交差するダブルゲート型である。なお、スイッチング素子SWは、走査信号線Gと一回のみ交差するシングルゲート型であってもよい。
【0028】
前述の遮光層21は、図4中のドットのハッチングで示す部分に相当し、走査信号線G、映像信号線S及びスイッチング素子SWに平面視で重畳している。図4に示す例では、遮光層21が、接続部30の一部に重畳するとともに、線状電極40の先端に重畳している。
【0029】
前述の第1及び第2配向膜13,24は、第1方向Xに平行な配向処理方向ADに沿って配向処理が施され、後述する液晶分子LMを配向処理方向ADに平行な初期配向方向に配向する機能を有している。つまり、本実施形態に係る線状電極40の延出方向は、液晶分子LMの初期配向方向と一致している。
【0030】
このような構成において、一般的なFFSモードよりも応答速度の速い高速応答モードを実現することができる。なお、応答速度は、例えば、画素電極PE及び共通電極CEの間に電圧を印加したことにより液晶層LCの光の透過率を所定レベルの間で遷移させる際の速度として定義できる。
【0031】
高速応答モードの動作原理について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、画素電極PEの一部と、液晶層LCに含まれる液晶分子LMの初期配向状態とを示す平面図である。線状電極40は、幅方向(第2方向Y)において第1辺41と第2辺42とを有している。
【0032】
さらに、線状電極40は、先端において、第1辺41及び第2辺42を繋ぐ頂辺43を有している。第1辺41は配向処理方向ADに対して時計回りに鋭角である角度θ(例えば約1.0度)傾いており、第2辺42は配向処理方向ADに対して反時計回りに角度θ傾いている。
【0033】
隣り合う二本の線状電極40の間において、接続部30は、底辺31を有している。さらに、接続部30は、底辺31の反対側に、外側辺32を有している。隣り合う二本の線状電極40の間には、第1辺41、第2辺42及び底辺31で囲われた凹部60(スリット領域)が形成されている。
【0034】
底辺31及び第1辺41により第1角部61が形成され、第1辺41及び頂辺43により第2角部62が形成され、底辺31及び第2辺42により第3角部63が形成され、第2辺42及び頂辺43により第4角部64が形成されている。
【0035】
画素電極PEと共通電極CEとの間に電圧が印加されていないオフ状態において、液晶分子LMは、図5に示すようにその長軸が配向処理方向ADと一致するように初期配向される。一般的に広く使用されているFFSモードにおいて、二つの電極間にフリンジ電界が形成された場合、液晶分子は全て同一の方向に回転する。これに対し、本発明の液晶モードにおける液晶分子LMの回転は、FFSモードの液晶分子の回転とは異なっている。
【0036】
図6は、画素電極PEと共通電極CEとの間に電圧が印加されたオン状態における液晶分子LMの配向状態を示す図である。本実施形態における液晶分子LMは、誘電率異方性が正(ポジ型)である。そのため、図5に示したオフ状態から画素電極PE及び共通電極CEの間に電圧が印加されると、これにより生じる電界の方向に対して長軸が平行となる(或いは等電位線に直交する)ように液晶分子LMを回転させる力が働く。
【0037】
本実施例で適用される画素電極PEの形状では、場所によって液晶分子LMの回転方向が異なる。第1及び第2角部61,62の近傍においては、液晶分子LMが実線矢印で示す第1回転方向R1に回転する。また、第3及び第4角部63,64の近傍においては、液晶分子LMが破線矢印で示す第2回転方向R2に回転する。第1回転方向R1と第2回転方向R2とは、互いに異なる方向(反対の回転方向)である。
【0038】
第1乃至第4角部61,62,63,64は、第1及び第2辺41,42の近傍における液晶分子LMの第1及び第2回転方向R1,R2を制御し、配向を安定化する機能を有している。すなわち、第1辺41の近傍の液晶分子LMは、第1及び第2角部61,62の近傍における液晶分子LMの回転の影響を受けて、第1回転方向R1に回転する。同様に、第2辺42の近傍の液晶分子LMは、第3及び第4角部63,64の近傍における液晶分子LMの回転の影響を受けて、第2回転方向R2に回転する。
【0039】
一方で、第2方向Yにおける線状電極40の中心C1及び凹部60の中心C2の近傍においては、第1回転方向R1に回転する液晶分子LMと第2回転方向R2に回転する液晶分子LMとが拮抗している。このため、このような領域の液晶分子LMは、初期配向状態に維持され、ほとんど回転しない。
【0040】
このように、高速応答モードにおいて、第1辺41及び第2辺42の近傍において、底辺31から頂辺43まで液晶分子LMの第1及び第2回転方向R1,R2が揃う。これにより、電圧を印加した際における応答速度を速めるとともに、液晶分子LMの第1及び第2回転方向R1,R2のばらつきを抑えて配向安定性を高めることが可能となる。
【0041】
なお、図5及び図6に示すように、線状電極40の第1及び第2辺41,42が配向処理方向ADに対して傾いていることも、配向安定性の向上に寄与している。すなわち、配向処理方向ADに対して傾いた第1及び第2辺41,42の近傍において、電界の方向が配向処理方向ADに対して直角以外の角度で交わるために、電圧を印加した際における液晶分子LMの第1及び第2回転方向R1,R2を概ね一定に定めることができる。
【0042】
以上のような高速応答モードの液晶表示装置DSPにおいて、液晶分子LMの配向を安定化するためには、副画素SPX内に配置される各要素だけでなく、第1方向Xに隣接する副画素SPX2n+1,SPX2nの関係を工夫する必要がある。図7は、本実施形態に係る画素電極PEと共通電極CEとの位置関係を模式的に示す平面図である。
【0043】
本実施形態の液晶表示装置DSPは、図7に示すように、共通電極CEが第1方向Xに交互に配列された第1及び第2共通電極CE1,CE2として構成され、画素電極PEの接続部30が第1共通電極CE1と第2共通電極CE2との間の第1及び第2スリットSL1,SL2に平面視で重畳していることが特徴の一つである。
【0044】
図4及び図7に示すように、第1共通電極CE1は、第1方向Xにおいて副画素SPXとほぼ等しい幅に形成され、第2方向Yに延在している。第1共通電極CE1は、その大部分が奇数番目の副画素SPX2n+1に位置し、この奇数番目の副画素SPX2n+1に位置した第1画素電極PE1との間に電界を発生させる。
【0045】
第1共通電極CE1の一部は、隣接する偶数番目の副画素SPX2nに延出し、偶数番目の映像信号線S2nに平面視で重畳している。同様に、第2共通電極CE2は、第1方向Xにおいて副画素SPXとほぼ等しい幅に形成され、奇数番目の映像信号線S2n+1に平面視で重畳して第2方向Yに延在している。
【0046】
画素電極PEは、第1方向Xに交互に配列された第1及び第2画素電極PE1,PE2として構成されている。第1画素電極PE1は、第2方向Yに沿って配列され、奇数番目の映像信号線S2n+1に電気的に接続されている。同様に、第2画素電極PE2は、第2方向Yに沿って配列され、偶数番目の映像信号線S2nに電気的に接続されている。
【0047】
複数の第1画素電極PE1において、それらの線状電極40及び端部50は、一本の第1共通電極CE1に平面視で重畳し、接続部30は、第1共通電極CE1と第2共通電極CE2との間の第1スリットSL1に平面視で重畳している。第1画素電極PE1の接続部30は、第1スリットSL1よりも幅広に形成され、第1及び第2共通電極CE1,CE2の双方に平面視で重畳している。
【0048】
同様に、複数の第2画素電極PE2において、それらの線状電極40及び端部50は、一本の第2共通電極CE2に平面視で重畳し、接続部30は、第2共通電極CE2と第1共通電極CE1との間の第2スリットSL2に平面視で重畳している。第2画素電極PE2の接続部30は、第2スリットSL2よりも幅広に形成され、第2及び第1共通電極CE2,CE1の双方に平面視で重畳している。
【0049】
本実施形態によれば、共通電極CEが第1共通電極CE1と第2共通電極CE2とに分割されているため、隣り合う副画素SPX2n+1,SPX2nの共通電極CEにそれぞれ異なる共通電位を印加できる。
【0050】
ここで比較例として、共通電極CEが分割されておらず、隣り合う副画素SPX2n+1,SPX2nの共通電極CEの電位が同じである場合について説明する。
【0051】
図8は、比較例における各電極の電位の時間変化の例を示す図である。以下の説明において、任意のフレームの間に、共通電極CEに印加される電位を共通電位(基底電位)Comと称する。また、当該フレームの間に、第1画素電極PE1に対して奇数番目の映像信号線S2n+1から供給される映像信号の電位をPx1とし、第2画素電極PE2に対して偶数番目の映像信号線S2nから供給される映像信号の電位をPx2とする。
【0052】
図8(a)は、共通電極CEと第1画素電極PE1の電位を示し、図8(b)は、共通電極CEと第2画素電極PE2の電位を示している。図8の例では、共通電位Comを0Vで固定している。また、あるフレームにおいて、第1画素電極PE1には0~5Vの範囲で映像信号の電位Px1を印加し、第2画素電極PE2には0~-5Vの範囲で映像信号の電位Px2を印加している。映像信号の電位Px1と映像信号の電位Px2とは、互いに極性が逆である。
【0053】
図9は、各電極に比較例のような電位を印加した際の、図7に示す実線で囲まれた領域A1における等電位線を示した図である。図9は、前述の図8の駆動例において、第1画素電極PE1に5V、第2画素電極PE2に-5Vが印加されたときの状態を示している。図10は、各電極に前述の比較例のような電位を印加した際、図7に示す実線で囲まれた領域A2において、電位が5V、2.5V、0V,-2.5V、及び-5Vとなる位置を模式的に示した図である。
【0054】
図9、及び図10に示されるように、第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とが隣接する位置では、第1画素電極PE1の接続部30上、及び第1画素電極PE1と第2画素電極PE2との間の共通電極CE上に、Y方向に沿って、且つX方向に幅広に、直線的な等電位線が形成されている。より具体的には、図10に示す例では、接続部30と重なる領域において、5V及び2.5Vの等電位線がY方向に沿って延出し、第1画素電極PE1と第2画素電極PE2との間の領域において、0Vの等電位線がY方向に沿って延出している。液晶分子LMの回転方向は、等電位線の延在方向により規定されるが、このような直線的な等電位線が広く分布する場所では、液晶分子LMの配向状態が不安定になるおそれがある。
【0055】
図11は、画素電極の接続部30と線状電極40の一端を拡大して示す平面図である。図11に示すように、接続部30の底辺31側では、液晶分子LMの回転方向は、一様に安定する。一方、接続部30の外側辺32の近傍においては、液晶分子LMは、第1及び第2回転方向R1,R2のいずれにも回転し得る。
【0056】
このような状態では、図10に示したように、方向Xに沿った同一直線上において、線状電極40の第1辺41の近傍では、液晶分子LMは、本来一様に第1回転方向R1に回転するのに対し、接続部30の外側辺32上の液晶分子LMは、第2回転方向R2に回転してしまう場合が生ずる。また、同様に、方向Xに沿った同一直線上において、線状電極40の第2辺42の近傍では、液晶分子LMは、本来一様に第2回転方向R2に回転するのに対し、接続部30の外側辺32上の液晶分子LMは、第1回転方向R1に回転してしまう場合が生ずる。
【0057】
このように、X方向で同一直線上の液晶分子LMの回転方向が不揃いになると、第1及び第2辺41,42の近傍における液晶分子LMの応答速度が遅くなり、更には光漏れの原因になる。
【0058】
これに対し、本実施形態の構造では、各副画素SPXの列ごとに共通電極CEを分離しているため、隣接する共通電極毎に印加電位を変えることができる。
【0059】
図12は、本実施形態の2つの実施例と、前述の比較例とにおける、各電極の電位の一例を示す図である。以下では、第1共通電極CE1に印加される電位を第1共通電位(第1基底電位)Com1と称し、第2共通電極CE2に印加される電位を第2共通電位(第2基底電位)Com2と称する。
【0060】
実施例1では、第1共通電極CE1には、0V又は5Vの第1共通電位Com1が交互に印加され、第2共通電極CE2には、5V又は0Vの第2共通電位Com2が交互に印加される。また、第1画素電極PE1には、0~5Vの範囲で映像信号の電位Px1が印加され、第2画素電極PE2には、5~0Vの範囲で映像信号の電位Px2が印加される。図13に、実施例1における各電極の電位の時間変化の例を示す。
【0061】
図13(a)は、第1共通電極CE1と第1画素電極PE1の電位を示し、図13(b)は、第2共通電極CE2と第2画素電極PE2の電位を示している。図13の例では、第1共通電位Com1が0Vである場合、第2共通電位Com2は5Vとなり、その電位を基準に、第1画素電極PE1及び第2画素電極PE2に極性の異なる映像信号の電位Px1及びPx2がそれぞれ印加される。
【0062】
図14は、各電極に実施例1のような電位を印加した際の、図7に示す領域A1における等電位線を示した図である。図15は、各電極に前述の本実施例のような電位を印加した際、図7に示す領域A2において、電位が5V,2.5V、及び0Vとなる位置を模式的に示した図である。
【0063】
図15に示す例では、図10に示す比較例と異なり、接続部30の近傍でY方向に沿った直線的な等電位線が、X方向においてあまり幅広に出現していない。すなわち、接続部30上でも、湾曲した中間電位の等電位線Vmがかかるようになる。ここで、中間電位の等電位線Vmとは、第1共通電極CE1と第1画素電極PE1との中間の電位、及び第2共通電極CE2と第2画素電極PE2との中間の電位に相当する等電位線である。図15においては、2.5Vの等電位線がこれに相当する。
【0064】
このように、線状電極40の頂辺43近傍で、中間電位の等電位線Vmが隣接する画素電極の接続部30に対してある程度の傾斜を持って交わる状態では、液晶分子LMの回転方向が一様に定まりやすい状態になる。これにより、第1角部61、第3角部63、及び外側辺32の近傍における液晶分子LMの配向が安定する。
【0065】
上述したように、図13に示す実施例1では、第1共通電位Com1は、フレーム毎に0Vと5Vとに交互に振れている。第2共通電位Com2は、第1共通電位Com1とは逆位相で5Vと0Vとに交互に振れている。0Vは、第1電位の一例であり、5Vは、第1電位よりも高い第2電位の一例である。
【0066】
第1共通電位Com1が0Vにあり、第2共通電位Com2が5Vにあるフレームにおいて、第1画素電極PE1に供給される映像信号の電位Px1は、第1共通電位Com1と同電位の0Vから始まり、第2共通電位Com2と同電位の5Vまでの範囲内にある。当該フレームにおいて、第2画素電極PE2に供給される映像信号の電位Px2は、第2共通電位Com2と同電位の5Vから始まり、第1共通電位Com1と同電位の0Vまでの範囲内にある。
【0067】
偶数番目の副画素SPX2nにおいて、液晶層LCを透過する光の量は、第1共通電位Com1と映像信号の電位Px1との電位差に応じて調整される。同様に、奇数番目の副画素SPX2n+1において、液晶層LCを透過する光の量は、第2共通電位Com2と映像信号の電位Px2との電位差に応じて調整される。
【0068】
以上説明した実施例1によれば、図8に示された比較例に比べてY方向に延在する直線的な等電位線が大幅に減少するため、液晶分子LMの配向状態が安定する。また、実施例1では、第1電位から第2電位までの振幅が、液晶分子LMに作用する電界が最大になる電位差の等倍になる。第1電位と第2電位との電位差が小さいため、消費電力を節約できるようになる。
【0069】
次に、実施例2について説明する。図12に示すように、実施例2では、第1共通電極CE1には、0V又は3Vの第1共通電位Com1が交互に印加され、第2共通電極CE2には、3V又は0Vの第2共通電位Com2が交互に印加される。また、あるフレームにおいて、第1画素電極PE1には、0~5Vの範囲で映像信号の電位Px1が印加され、第2画素電極PE2には、3~-2Vの範囲で映像信号の電位Px2が印加される。図16に、実施例2における各電極の電位の時間変化の例を示す。
【0070】
図16(a)は、第1共通電極CE1と第1画素電極PE1の電位を示し、図16(b)は、第2共通電極CE2と第2画素電極PE2の電位を示している。図16の例では、第1共通電位Com1は、フレーム毎に0Vと3Vとに交互に振れている。第2共通電位Com2は、第1共通電位Com1とは逆位相で3Vと0Vとに交互に振れている。0Vは、第1電位の一例である。3Vは、第1電位よりも高い第3電位の一例である。5Vは、第3電位よりも高い第2電位の一例である。-2Vは、第1電位よりも低い第4電位の一例である。
【0071】
第1共通電位Com1が0Vにあり、第2共通電位Com2が3Vにあるフレームにおいて、第1画素電極PE1に供給される映像信号の電位Px1は、第1共通電位Com1と同電位の0Vから始まり、5Vまでの範囲内にある。当該フレームにおいて、第2画素電極PE2に供給される映像信号の電位Px2は、第2共通電位Com2と同電位の3Vから始まり、-2Vまでの範囲内にある。実施例2によれば、実施例1よりも効果は薄いが、隣接する共通電極の電位が異なるために、接続部30の近傍において、Y方向に沿って直線的に延出しX方向に延設される等電位線の範囲が狭くなる。このため、比較例よりも液晶分子LMの回転方向が安定しやすくなる。
【0072】
以上説明したように、本実施形態の液晶表示装置DSPは、共通電極CEが第1方向Xに交互に配列された第1及び第2共通電極CE1,CE2に分割され、隣り合う第1及び第2共通電極CE1,CE2に異なる電位を供給できる。これにより、隣り合う副画素SPXの境界近傍における液晶分子LMの配向が安定し、液晶表示装置DSPの表示品位が向上する。その他、本実施形態からは、種々の好適な効果を得ることができる。
【0073】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。各実施形態で開示した構成は、適宜に組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0074】
30…接続部、40…線状電極、CE…共通電極、CE1…第1共通電極、CE2…第2共通電極、Com1…第1共通電位、Com2…第2共通電位、DSP…液晶表示装置、G…走査信号線、LC…液晶層、LM…液晶分子、PE…画素電極、PE1…第1画素電極、PE2…第2画素電極、Px1…第1画素電極の電位、Px2…第2画素電極の電位、S…映像信号線、S2n…偶数番目の映像信号線、S2n+1…奇数番目の映像信号線、SL1…第1スリット、SL2…第2スリット、SUB1…第1基板、SUB2…第2基板、X…第1方向。
図1
図2
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