(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-05
(45)【発行日】2022-08-16
(54)【発明の名称】切断機
(51)【国際特許分類】
B27B 5/29 20060101AFI20220808BHJP
B23D 47/00 20060101ALI20220808BHJP
B23D 45/16 20060101ALI20220808BHJP
B27G 19/02 20060101ALI20220808BHJP
【FI】
B27B5/29 Z
B23D47/00 Z
B23D45/16
B27G19/02 C
(21)【出願番号】P 2018204184
(22)【出願日】2018-10-30
【審査請求日】2021-07-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 悠人
(72)【発明者】
【氏名】山村 剛
【審査官】石川 健一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0224492(US,A1)
【文献】特開2013-109894(JP,A)
【文献】特開2018-062057(JP,A)
【文献】特開2011-161603(JP,A)
【文献】特開2018-111181(JP,A)
【文献】特開2017-213655(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0029146(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27B 5/29
B23D 47/00
B23D 45/16
B27G 19/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被切断材を切断する切断機であって、
刃具を駆動するためのモータを収容するモータハウジングと、使用者が把持するハンドルとを具備する切断機本体と、
前記切断機本体に取付けられる本体取付部と、前記モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられるバッテリ取付部とを具備するアダプタ
と、
前記アダプタを前記切断機本体に対して位置決めする位置決め部を有し、
前記位置決め部は、前記アダプタを前記モータハウジングに対して位置決めする構成であり、
前記本体取付部は、前記アダプタを前記切断機本体の前記モータハウジング以外の部位に取付ける構成である切断機。
【請求項2】
被切断材を切断する切断機であって、
刃具を駆動するためのモータを収容するモータハウジングと、使用者が把持するハンドルとを具備する切断機本体と、
前記切断機本体に取付けられる本体取付部と、前記モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられるバッテリ取付部とを具備するアダプタ
と、
前記アダプタを前記切断機本体に対して位置決めする位置決め部を有し、
前記位置決め部は、前記モータハウジングに設けられたレールを有し、前記レールは、前記モータハウジングの長手方向と平行で、前記アダプタが前記モータハウジングに並設される切断機。
【請求項3】
被切断材を切断する切断機であって、
刃具を駆動するためのモータを収容するモータハウジングと、使用者が把持するハンドルとを具備する切断機本体と、
前記切断機本体に取付けられる本体取付部と、前記モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられるバッテリ取付部とを具備するアダプタ
と、
前記モータによって回転して前記モータを冷却する風を発生するモータファンと、
前記モータファンが発生した風が通る前記モータハウジングの第1通風孔と、
前記第1通風孔に連通する前記アダプタの第2通風孔と、
前記第1通風孔が形成された第1通風部と、
前記第2通風孔が形成されかつ前記第1通風部と嵌合する第2通風部を有し、
前記第1通風部と前記第2通風部が協働によって前記アダプタを前記モータハウジングに位置決めする位置決め機構を構成する切断機。
【請求項4】
被切断材を切断する切断機であって、
刃具を駆動するためのモータを収容するモータハウジングと、使用者が把持するハンドルとを具備する切断機本体と、
前記切断機本体に取付けられる本体取付部と、前記モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられるバッテリ取付部とを具備するアダプタ
と、
略円板状の前記刃具を覆う刃具カバーと、
組合わせることによって前記ハンドルを構成する左右対称形状のハンドル左部とハンドル右部を有し、
前記ハンドル左部、前記ハンドル右部、前記モータハウジング、および前記アダプタを、それぞれ相互に平行に配置された複数のねじによって前記刃具カバーに組付けられた切断機。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1つに記載の切断機であって、
前記アダプタには、前記バッテリの電圧に関連する部品として前記モータを制御するコントローラと、前記モータにリード線を介して電気的に接続されるターミナルが設けられる切断機。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載の切断機であって、
前記アダプタは、第1の大きさのバッテリが取付けられる第1バッテリ取付部を具備する第1アダプタと、第2の大きさのバッテリが取付けられる第2バッテリ取付部を具備する第2アダプタを有し、前記第1アダプタまたは前記第2アダプタが選択的に前記切断機本体に取付けられる切断機。
【請求項7】
卓上または床上に載置されて使用される定置式工具であって、
前記卓上または前記床上に設置されるベースと、前記ベースに支持される工具本体と、前記工具本体に取付けられるアダプタ
と、
前記アダプタを前記工具本体に対して位置決めする位置決め部を有し、
前記工具本体は、モータを収容するモータハウジングを有し、
前記アダプタは、前記工具本体に取付けられる本体取付部と、前記モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられるバッテリ取付部を有
し、
前記位置決め部は、前記アダプタを前記モータハウジングに対して位置決めする構成であり、
前記本体取付部は、前記アダプタを前記工具本体の前記モータハウジング以外の部位に取付ける構成である定置式工具。
【請求項8】
卓上または床上に載置されて使用される定置式工具であって、
前記卓上または前記床上に設置されるベースと、前記ベースに支持される工具本体と、前記工具本体に取付けられるアダプタ
と、
前記アダプタを前記工具本体に対して位置決めする位置決め部を有し、
前記工具本体は、モータを収容するモータハウジングを有し、
前記アダプタは、前記工具本体に取付けられる本体取付部と、前記モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられるバッテリ取付部を有
し、
前記位置決め部は、前記モータハウジングに設けられたレールを有し、前記レールは、前記モータハウジングの長手方向と平行で、前記アダプタが前記モータハウジングに並設される定置式工具。
【請求項9】
卓上または床上に載置されて使用される定置式工具であって、
前記卓上または前記床上に設置されるベースと、前記ベースに支持される工具本体と、前記工具本体に取付けられるアダプタを有し、
前記工具本体は、モータを収容するモータハウジングを有し、
前記アダプタは、前記工具本体に取付けられる本体取付部と、前記モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられるバッテリ取付部を有
し、
前記モータによって回転して前記モータを冷却する風を発生するモータファンと、
前記モータファンが発生した風が通る前記モータハウジングの第1通風孔と、
前記第1通風孔に連通する前記アダプタの第2通風孔と、
前記第1通風孔が形成された第1通風部と、
前記第2通風孔が形成されかつ前記第1通風部と嵌合する第2通風部を有し、
前記第1通風部と前記第2通風部が協働によって前記アダプタを前記モータハウジングに位置決めする位置決め機構を構成する定置式工具。
【請求項10】
卓上または床上に載置されて使用される定置式工具であって、
前記卓上または前記床上に設置されるベースと、前記ベースに支持される工具本体と、前記工具本体に取付けられるアダプタ
と、
略円板状の刃具を覆う刃具カバーと、
組合わせることによってハンドルを構成する左右対称形状のハンドル左部とハンドル右部を有し、
前記工具本体は、モータを収容するモータハウジングを有し、
前記アダプタは、前記工具本体に取付けられる本体取付部と、前記モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられるバッテリ取付部を有
し、
前記ハンドル左部、前記ハンドル右部、前記モータハウジング、および前記アダプタを、それぞれ相互に平行に配置された複数のねじによって前記刃具カバーに組付けられた定置式工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドマルノコや携帯マルノコと称される、主として木材の切断加工に
用いられる切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の切断機は、モータハウジングとハンドルとバッテリ取付部を一体に具備する切断機本体を有する。モータハウジングは、刃具を駆動するためのモータを収容する。ハンドルは、使用者が把持できるように環状である。バッテリ取付部は、モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられる。モータによって刃具を駆動させつつハンドルを操作して切断機本体を移動させることで、刃具によって被切断材を切断できる。
【0003】
特許文献1のバッテリ取付部は、ハンドルを構成するハンドルハウジングの一部として形成されるのに対し、特許文献2に記載のバッテリ取付部は、モータハウジングの一部として形成される。しかし切断機は、似た機種において電圧または容量の異なるバッテリを使用する場合がある。例えば18V出力のバッテリ、36V出力のバッテリが切断機に使用されるが、これらバッテリは、互いに大きさまたは形状が異なる。そのため異なるバッテリを使用する切断機毎にハンドルハウジングまたはモータハウジングの金型を変更する必要があって、生産設備の費用が大きくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-213655号公報
【文献】米国特許出願公開2018/0029146号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって生産設備のコストアップを抑制しつつ、各種バッテリに対応して設計変更のできる切断機が従来必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの特徴によると被切断材を切断する切断機は、切断機本体とアダプタを有する。切断機本体は、刃具を駆動するためのモータを収容するモータハウジングと、使用者が把持するハンドルとを具備する。アダプタは、切断機本体に取付けられる本体取付部と、モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられるバッテリ取付部とを具備する。
【0007】
したがってアダプタは、モータハウジングやハンドルと別部品である。切断機の出力を変更等する場合にバッテリの形状が変更する場合がある。このような場合でもモータハウジングとハンドルの形状を変更することなく、アダプタのみを新たに設計することで異なる大きさや形状の各種バッテリを切断機本体に装着できる。そのため切断機本体を新たに設計するといった生産設備のコストアップを抑制できる。
【0008】
本開示の他の特徴によると切断機は、アダプタを切断機本体に対して位置決めする位置決め部を有する。したがって位置決め部は、アダプタを切断機本体に対して位置決め、すなわち仮止めできる。この状態でアダプタの本体取付部を切断機本体に取付けることができる。これにより容易にアダプタを切断機本体に取付けることができる。
【0009】
本開示の他の特徴によると位置決め部は、アダプタをモータハウジングに対して位置決めする構成である。本体取付部は、アダプタを切断機本体のモータハウジング以外の部位に取付ける構成である。したがってアダプタが切断機本体に位置決め(仮止め)される位置と、切断機本体に取付けられる位置が異なる。そのため両構造を同じ場所に設ける場合に比べて、アダプタを安定して切断機本体に取付けることができる。あるいはアダプタを切断機本体へ容易に取付けることができる。
【0010】
本開示の他の特徴によると位置決め部は、モータハウジングに設けられたレールを有する。レールは、モータハウジングの長手方向と平行で、アダプタがモータハウジングに並設される。したがってバッテリをモータハウジングに沿って配置することで、切断機全体の大きさを小さくできる。レールは、モータハウジングに沿って比較的長くすることもできる。これによりバッテリをレールを介してモータハウジングに安定して取付けることができる。
【0011】
本開示の他の特徴によるとアダプタには、コントローラとターミナルが設けられる。コントローラは、バッテリの電圧に関連する部品としてモータを制御する。ターミナルは、モータにリード線を介して電気的に接続される。したがって異なる出力または容量のバッテリを適用する際、アダプタとともにコントローラとターミナルも変更できる。かくしてバッテリの変更に伴う部品変更を効率良く行うことができる。あるいはバッテリの出力または容量に関連する部品をまとめることで切断機をコンパクトにし易い。
【0012】
本開示の他の特徴によると切断機は、モータによって回転してモータを冷却する風を発生するモータファンを有する。モータハウジングに第1通風孔が設けられ、モータファンが発生した風が第1通風孔を通る。アダプタに第1通風孔に連通する第2通風孔が設けられる。したがって切断機本体にアダプタを取付けることで、第1通風孔と第2通風孔を経由してモータハウジングとアダプタが連通される。そのためモータを冷却した風がモータハウジングからアダプタ内に導入される。かくしてアダプタに収容されたコントローラ等の電材部品を冷却できる。
【0013】
本開示の他の特徴によると切断機は、第1通風孔が形成された第1通風部と、第2通風孔が形成されかつ第1通風部と嵌合する第2通風部を有する。第1通風部と第2通風部が協働してアダプタをモータハウジングに位置決めする位置決め機構を構成する。したがって第1通風部と第2通風部を嵌合させることで、第1通風孔と第2通風孔が連通し、かつアダプタをモータハウジングに対して位置決めできる。
【0014】
本開示の他の特徴によると切断機は、略円板状の刃具を覆う刃具カバーと、左右を組合わせることによってハンドルを構成する左右対称形状のハンドル左部とハンドル右部(ハンドルハウジング左部とハンドルハウジング右部)を有する。ハンドル左部、ハンドル右部、モータハウジング、およびアダプタは、それぞれ相互に平行に配置された複数のねじによって刃具カバーに組付けられる。
【0015】
したがってハンドル左部、ハンドル右部、モータハウジング、およびアダプタを刃具カバーに容易に組み付けることができる。また刃具カバーは、比較的大きくかつ強度が強い。例えば刃具カバーは、アルミ等の金属材料で形成される。この刃具カバーに対してハンドルとモータハウジングとアダプタが安定して支持される。
【0016】
本開示の他の特徴によるとアダプタは、第1アダプタと第2アダプタを有する。第1アダプタは、第1の大きさのバッテリが取付けられる第1バッテリ取付部を具備する。第2アダプタは、第2の大きさのバッテリが取付けられる第2バッテリ取付部を具備する。第1アダプタまたは第2アダプタは、選択的に切断機本体に取付けられる。
【0017】
したがって第1の大きさのバッテリを使用する場合は第1アダプタを選択する。第2の大きさのバッテリを使用する場合は第2アダプタを選択する。第1の大きさのバッテリと第2の大きさのバッテリは、例えば電圧や容量が異なる。このため電圧や容量が異なるバッテリを使用する機種を生産する場合に、モータハウジングやハンドルを新たに設計する必要がなく、生産設備の費用が抑えられる。
【0018】
本開示の他の特徴によると定置式工具は、卓上または床上に設置されるベースと、ベースに支持される工具本体と、工具本体に取付けられるアダプタを有する。工具本体は、モータを収容するモータハウジングを有する。アダプタは、工具本体に取付けられる本体取付部と、モータの電源であるバッテリが取外し可能に取付けられるバッテリ取付部を有する。
【0019】
したがってアダプタは、モータハウジングと別部品である。定置式工具を出力の異なるタイプに設計変更する場合、形状の異なるバッテリを利用する場合がある。このような場合でもモータハウジングの形状を変更することなく、アダプタのみを新たに設計変更することで異なる大きさや形状の各種バッテリを工具本体に装着できる。そのため工具本体を新たに設計するといった生産設備のコストアップを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図6】切断機本体を左方に傾斜させたときの切断機の正面図である。
【
図7】切断機本体を左方に傾斜させたときの切断機の平面図である。
【
図8】切断機本体を前方にスライドさせたときの切断機の平面図である。
【
図9】ターンテーブルを取外した切断機の平面図である。
【
図10】マイタ角度が右方最大であるときの切断機の平面図である。
【
図11】マイタ角度が左方最大であるときの切断機の平面図である。
【
図12】ポジティブロック機構がオン状態のときの
図4のXII-XII線断面矢視図である。
【
図14】ポジティブロック機構がオフ状態のときの
図12に対応する断面図である。
【
図16】
図4のXVI-XVI線断面矢視図である。
【
図18】位置決め部側から見たアダプタの斜視図である。
【
図19】バッテリ取付部側から見たアダプタの斜視図である。
【
図20】位置決め部側から見たアダプタとアダプタへ着脱中のバッテリの斜視図である。
【
図21】バッテリ取付部側から見たアダプタとアダプタへ着脱中のバッテリの斜視図である。
【
図22】位置決め部側から見たアダプタとバッテリの斜視図である。
【
図23】バッテリ取付部側から見たアダプタとバッテリの斜視図である。
【
図24】内側から見たモータハウジングと着脱中のアダプタの斜視図である。
【
図25】外側から見たモータハウジングと着脱中のアダプタの斜視図である。
【
図26】内側から見たモータハウジングとアダプタの斜視図である。
【
図27】外側から見たモータハウジングとアダプタの斜視図である。
【
図28】モータハウジングとアダプタを取付けたハンドル右部の右側面図である。
【
図29】モータハウジングとアダプタを取付けたハンドル右部の左側面図である。
【
図30】モータハウジングとアダプタと固定カバーを取付けたハンドルの右側面図である。
【
図31】
図30をモータハウジングの長手方向から見た斜視図である。
【
図32】
図31のXXXII-XXXII線断面矢視図である。
【
図33】第2のアダプタを取付けた切断機の右側面図である。
【
図34】モータハウジングと第2のアダプタと固定カバーを取付けたハンドルの右側面図である。
【
図37】角度微調整機構を分解した
図12のXIII部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の1つの実施形態を
図1~37に基づいて説明する。本実施形態ではいわゆるスライドマルノコと称される切断機(定置式工具)1を例示する。
図1に示すように切断機1は、切断機本体10と、被切断材を載置するためのターンテーブル50と、ベース2を有する。ベース2は、卓上や床上等に載置されて、ターンテーブル50を水平回転可能に支持する。ベース2は、ターンテーブル50の左右双方にターンテーブル50と同じ上面高さの補助テーブル3を有する。以下の説明において部材及び構成の上下左右方向は、使用者を基準にして規定する。部材及び構成の前後方向は、使用者から見て手前を前側とする。
【0022】
図10,11に示すようにターンテーブル50は、ベース2の上面中央の回転支軸2aを介してベース2に対して水平回転可能に支持される。
図2,8に示すようにターンテーブル50は、テーブル本体51とテーブル外周壁52とテーブル延長部53を有する。テーブル本体51は、平面視略円形状であり上面が水平に設けられる。テーブル外周壁52は、略円筒状でテーブル本体51の外縁に設けられる。テーブル延長部53は、テーブル本体51から前方に延びる。
図1に示すようにテーブル本体51の上面には刃口板54と、被切断材を面方向に位置決めするための位置決めフェンス56が設けられる。
図12に示すように使用時には、刃具11によって切込みを入れることで、実際の精確な刃具11の位置を示すことができる。刃口板54は、切込みを入れる前の状態は一枚状であって、刃具11の位置を示す切欠き状の溝孔55を有する。
【0023】
図12に示すようにテーブル延長部53の下部には、テーブル位置決め機構60(第1の位置決め機構)とポジティブロック機構65(第2の位置決め機構)が設けられる。テーブル位置決め機構60は、固定ロッド62とグリップ61を有する。固定ロッド62は、テーブル延長部53の長手方向に延びてテーブル延長部53の内部に配置される。グリップ61は、テーブル延長部53の前端からさらに前方に突き出る。グリップ61は、固定ロッド62の前端部に一体に設けられる。
【0024】
図12,13に示すように固定ロッド62の後端部には、ねじ軸部62aが設けられる。ねじ軸部62aは、テーブル延長部53に開けられたねじ孔53aと螺合する。ねじ孔53aは、テーブル延長部53の後部下側の後側支持部53cに前後方向に開けられる。したがって使用者がグリップ61を把持して固定ロッド62の軸周りにねじ締込み方向に回転させる。これにより固定ロッド62は、テーブル延長部53の長手方向に沿ってベース2に対して接近する。使用者がグリップ61を把持して固定ロッド62の軸周りにねじ緩め方向に回転させる。これにより固定ロッド62は、テーブル延長部53の長手方向に沿ってベース2から離間する。
【0025】
図12,13に示すように固定ロッド62の後端部の後方には、保護板63が上下方向及び左右方向に延在して設けられている。保護板63は、固定ロッド62の先端部と図では見えていないがベース2の前壁部との間に介在する。保護板63は、テーブル延長部53の基端部に固定される。グリップ61をねじ締込み方向に回転させることで固定ロッド62の後端部が保護板63に突き当たる。保護板63は、固定ロッド62の後端部に押されることでベース2の前壁部に押し当てられる。これによりテーブル延長部53がベース2に対して固定され、ターンテーブル50がベース2に対して回転不能になる。かくしてターンテーブル50がベース2に対して所定の回転角度でロックされる。
【0026】
図12に示すようにポジティブロック機構65は、ロック解除レバー66と位置決めピン67を有する。ロック解除レバー66は、テーブル延長部53の前端に配置される。ロック解除レバー66は、概ねS字形(クランク形)に屈曲した形状を有し、中央の上方から前方に向けて突き出した形状の操作部66cを有する。操作部66cは、テーブル延長部53の前端からさらに前方に突き出る。
図16に示すロック解除レバー66の後端部66aは、
図12に示す揺動軸部66dを介してテーブル延長部53に上下に揺動操作可能に支持される。
【0027】
図12,16に示すように位置決めピン67は、固定ロッド62の下方において前後方向に延在して設けられる。ロック解除レバー66は、揺動軸部66dよりも前側において、係合ピン68を介して位置決めピン67と連携される。係合ピン68は、位置決めピン67よりも十分に細径のピンである。係合ピン68は、位置決めピン67に対して左右方向に貫通する。係合ピン68は、後端部66aに下方から当接する。位置決めピン67は、テーブル延長部53の前側支持部53bと後側支持部53cを介して前後に変位可能に支持される。
【0028】
図14に示すように位置決めピン67が後方に変位すると、後端部66aは係合ピン68に上向きに押圧される。これによりロック解除レバー66は、揺動軸部66d回りに上方に揺動する。
図12に示すようにロック解除レバー66を揺動軸部66d回りに下方に揺動させると、係合ピン68は後端部66aに下向きに押圧される。これにより係合ピン68は、後端部66aの下面に沿って相対的に前方に変位する。したがって位置決めピン67は、前方に変位する。位置決めピン67の後端部67aは、ベース2の中央円弧部上面に取付けられたマイタスケールプレート58の前面と対向する。マイタスケールプレート58は、前面に後端部67aと対向する高さに後端部67aが挿入される位置決め凹部58bを有する。マイタスケールプレート58は、円弧状で周方向に延出し、複数の位置決め凹部58bがマイタスケールプレート58の周方向に所定の角度間隔で形成される。
【0029】
図12,17に示すように、位置決めピン67の係合ピン68より前方位置に、圧縮ばね66bが取付けられる。圧縮ばね66bは、位置決めピン67を後方に付勢する。したがってロック解除レバー66は、圧縮ばね66bによって係合ピン68を介して上向きに付勢される。
図12に示すようにロック解除レバー66が上方のロック位置側に位置する状態では、位置決めピン67が圧縮ばね66bの付勢力により後方へ変位する。位置決めピン67が後方へ変位することで、位置決めピン67の後端部67aは、何れかの位置決め凹部58bに進入する。これにより、ターンテーブル50の回転位置がロックされる。位置決めピン67のロック位置は圧縮ばね66bの付勢力により保持される。
【0030】
図14に示すように圧縮ばね66bに係る付勢力に抗して操作部66cを下方(アンロック位置側)へ押し操作する。これにより係合ピン68が前方に変位し、したがって位置決めピン67が前方に変位する。位置決めピン67が前方へ変位すると、後端部67aが位置決め凹部58bから抜き出される。これによりポジティブロック機構65がアンロック状態となり、ターンテーブル50を回転可能になる。ポジティブロック機構65がアンロック状態のときにターンテーブル50を回転させると、後端部67aが圧縮ばね66bによって付勢されてマイタスケールプレート58に押し当てられる。ターンテーブル50を所定の角度まで回転させると、後端部67aが複数の位置決め凹部58bの1つに対向し、自動的に位置決め凹部58bに挿入される。これによりターンテーブル50の回転位置が所定の角度でロックされる。
【0031】
図2に示すようにテーブル延長部53の前端の左側部には、ロック解除レバー66の押し下げ位置(アンロック位置)を保持するための操作ノブ69が設けられる。ロック解除レバー66の押し下げ操作(アンロック操作)は、操作ノブ69を操作することでロックされる。ロック解除レバー66の押し下げ操作のロックは、
図17に示すように、操作ノブ69と一体に設けられたリーフスプリング69aが操作部66cの後方に干渉することで達成される。ロック解除レバー66をアンロック位置に保持させることにより、
図12に示す後端部67aは位置決め凹部58bから離脱した状態で維持される。これによりテーブル位置決め機構60による位置決め操作を迅速かつ確実に行うことができる。テーブル位置決め機構60による位置決めを行わない場合には、操作ノブ69のロック操作を解除してロック解除レバー66のロック状態を解除する。これによりロック解除レバー66は、圧縮ばね66bの付勢力により上方のロック位置に戻される。
【0032】
図5,7に示すようにベース2の前部には、すでに説明した円弧状のマイタスケールプレート58が取付けられる。マイタスケールプレート58は、ベース2の前部の略半周の領域に設けられる。マイタスケールプレート58は、上面が略平面になっており、ターンテーブル50のマイタ角度を示す目盛が上面に刻まれる。マイタスケールプレート58は、固定ねじ58aによってベース2に固定される。固定ねじ58aが挿入される孔は長孔になっており、固定ねじ58aを緩めてマイタスケールプレート58を左右に動かすことにより位置決めフェンス56と刃具11の角度を微調整できる。例えば、位置決めピン67が直角位置の位置決め凹部58bに挿入された状態であれば、刃具11と位置決めフェンス56の直角を精密に調整することができる。この調整は、主に製品の生産過程で行われる。
【0033】
図2に示すようにテーブル延長部53の下端には、テーブル延長部53を下から支持するアジャストボルト57が設けられる。アジャストボルト57は、上下動可能にテーブル延長部53に支持されて、ねじ操作によって上下動する。アジャストボルト57をねじ緩め方向に操作するとアジャストボルト57が下動する。アジャストボルト57の下端が切断機1の載置面と当接することで、アジャストボルト57がテーブル延長部53を高さ調整可能に支持する。
【0034】
図4,12に示すように位置決めフェンス56は、左右方向に延び、かつ上方に延びる壁形状を有する。ターンテーブル50の後部に本体支持部70が設けられ、本体支持部70に切断機本体10が揺動可能に支持される。本体支持部70は、ターンテーブル50の後部において前後方向に延出する左右傾動支軸70aを有する。
図6,7に示すように切断機本体10は、左右傾動支軸70aを中心にして左右に傾斜可能である。本体支持部70と切断機本体10の間には、スライドバー71が設けられる。
図5,8に示すように切断機本体10は、スライドバー71に沿って前後方向にスライド可能である。
【0035】
図2に示すように切断機本体10の後部には、左右方向に長い上下揺動支軸10aが設けられる。切断機本体10は、上下揺動支軸10aを中心にして上下に揺動可能である。切断機本体10を下方へ揺動させることで刃具11がターンテーブル50上に載置した被切断材を切断する。続いて切断機本体10を前方へスライドさせる。これにより刃具11によって被切断材を切断でき、例えば幅広の被切断材を切断できる。
【0036】
図2に示すように切断機本体10は、固定カバー12と可動カバー13を備える。固定カバー(刃具カバー)12は、刃具11の上側半周の範囲を覆う。固定カバー12は、例えばアルミ等の金属材料で構成される。可動カバー13は、刃具11の下側半周の範囲を覆う。可動カバー13は、切断機本体10の上下動に連動して回転し、刃具11の下側半周を開閉する。切断時には、可動カバー13が開き位置に移動し、露出された刃具11が被切断材を切断する。
【0037】
図3,4に示すように切断機本体10は、モータハウジング20とハンドル45を備える。ハンドル45は、左右方向について対称形状であるハンドル右部46とハンドル左部47に分割可能な半割構造を有する。ハンドル45は、前部のメインハンドル45aと後部のキャリングハンドル45dを有する。メインハンドル45aとキャリングハンドル45dは、いずれも使用者が把持可能にループ形状を有する。メインハンドル45aは、使用者が切断作業をするときに把持される。メインハンドル45aの内周縁には、スイッチレバー45cが設けられる。スイッチレバー45cは、使用者がメインハンドル45aを把持した状態で指で引き操作できる場所に位置する。スイッチレバー45cを引き操作すると、モータ25が起動して刃具11が回転する。
【0038】
図3,4に示すようにメインハンドル45aの上部には、ロックオフボタン45bが設けられる。ロックオフボタン45bを押すことでスイッチレバー45cの操作が許容される。これにより不意なモータ25の起動が回避される。
【0039】
図3に示すようにキャリングハンドル45dは、使用者が切断機1を持ち運ぶときに把持される。切断機本体10を下端位置に位置させたとき、キャリングハンドル45dは概ね水平方向に延びた姿勢となる。切断機本体10を下端位置でロックした状態でキャリングハンドル45dを把持することで切断機1を持ち運びできる。
【0040】
図3に示すようにハンドル45は、スイッチ45e,45fを有する。スイッチ45eを押し操作することで、スミ線合わせ用のレーザ照射器49のレーザ光をオンオフ切替えできる。レーザ光は、切断面に照射され、刃具11を移動させる際の目印になる。スイッチ45fを押し操作することで、照明具48の照射光をオンオフ切替えできる。照射光は、刃具11による切断領域の周辺を明るくする。照明具48は、ハンドル45から延出するアームを有し、切断機本体10の上方に位置する。
【0041】
図2に示すようにハンドル45は、キャリングハンドル45dの後方に通信アダプタ41が装着される。通信アダプタ41は、
図32に示すコントローラ35と電気的に接続される。通信アダプタ41は、他の付帯設備との間で無線通信をする。付帯設備は例えば切屑を吸引する集塵機である。無線通信によって、付帯設備の起動動作や停止動作が切断機1の起動動作や停止動作と連動する。
【0042】
図4に示すようにモータハウジング20は、略円筒形状であって、固定カバー12に対して右上方に傾斜している。モータハウジング20の右上方には、吸気口20aが設けられる。
図32に示すようにモータハウジング20には、モータ25が収容される。モータ25は、略円筒形のモータハウジング20の長手方向にモータ軸25aが沿うように収容される。吸気口20aと相反方向であるモータ軸25aの左下方には、モータファン26が取付けられる。モータ25が起動してモータファン26が回転するとき、吸気口20aを経てモータハウジング20内に外気が導入される。
【0043】
図32に示すようにモータ25には、例えばDCブラシレスモータが用いられる。モータ25の固定子25bは、モータハウジング20の内周面に回転不能に支持される。モータ25の回転子25cは、固定子25bの内周側に位置する。回転子25cは、モータ軸25aに取付けられ、モータ軸25aとともにモータハウジング20に対して回転可能に支持される。回転子25cの回転角度がセンサ基板25dによって検知される。
【0044】
図4に示すようにモータハウジング20は、刃具11がターンテーブル50の上面に対して直交する直角切り位置に位置させた状態で、ターンテーブル50の上面に対して平行ではなく傾斜した姿勢で配置される。したがって切断機本体10を傾斜させる角度(ベベル角度)をモータハウジング20が形成される右方により大きく設定できる。例えばモータハウジング20がターンテーブル50の上面に対して平行に配置される形態に比べて、切断機本体10を右方により大きく傾けることができる。
【0045】
図2に示すように刃具11は、その中心をアウタフランジ15とインナフランジ(不図示)で挟まれた状態で固定ねじ14を締め込むことでスピンドル(不図示)に取付けられる。これにより刃具11は、スピンドルと一体に回転可能に固定カバー12に支持される。刃具11が取付けられるスピンドルは、
図32に示すモータ軸25aの回転が減速ギヤ部を介して伝達されることにより回転する。
【0046】
図3に示すようにモータハウジング20の後方には、アダプタ30が取付け可能である。
図18,19に示すようにアダプタ30は、段差付きの概ね箱形である。アダプタ30は、位置決め部31とバッテリ取付部(第1バッテリ取付部)32をそれぞれ相反する位置に有する。位置決め部31は、モータハウジング20に取付けられる。バッテリ取付部32にバッテリ40が取外し可能に取付けられる。
【0047】
図18,19に示すように位置決め部31は、レール31aと係止部31bと平面部31cを有する。平面部31cは略平面状であり、レール31aは、断面T字状で、起立部31dと張出部31eを有する。起立部31dは、平面部31cから突出し、張出部31eは、起立部31dの先端から平面部31cと略平行に張り出す。係止部31bは、レール31aの端部に位置し、平面部31cから突出する。係止部31bは、レール31aの長手方向と略直交方向に延びる。
【0048】
図18,19に示すようにアダプタ30は、位置決め部31を有する第1面30cと、バッテリ取付部32を有する第2面30dを有する。第1面30cは、第2面30dと対向位置にあり、第2面30dと略平行である。アダプタ30は、第1面30cと第2面30dとに略直交する本体係合面30eと底面30fを有する。本体係合面30eは、アダプタ30の長手方向の端面であり、かつ切断機本体10に取付けたときに切断機本体10側に配置される。本体係合面30eは、切断機本体10に取付けた姿勢で左上方となる。底面30fは、アダプタ30の長手方向の端面であり、かつ切断機本体10に取付けたときに切断機本体10側に配置される。底面30fは、切断機本体10に取付けた姿勢で左下方となる。
【0049】
図18に示すように位置決め部31は、通風部(第2通風部)33を有する。通風部33は、アダプタ30が切断機本体10に取付けられた姿勢において前方となる第1面30cと底面30fに形成される。通風部33は、アダプタ30の内外を連通する第2通風孔33aを有する。第2通風孔33aは、第1面30cから底面30fにかけて開口した1つの角状の孔である。
【0050】
図19に示すようにバッテリ取付部32は、アダプタ30の長手方向に延びる一対のレール32aと、係合凹部32bを有する。一対のレール32aは、アダプタ30の両端縁に沿って延出し、相互に対向する。係合凹部32bには、
図22に示すバッテリ40の係合爪40bが係合される。
【0051】
図18に示すように本体係合面30eに切断機本体10と係合可能な本体取付部30aが設けられる。本体取付部30aは、略三角柱状に突出した凸部に形成される。本体取付部30aは、本体取付部30aにねじ孔30bが形成される。
図29に示すようにねじ孔30bは、アダプタ30をハンドル右部46に取付けた姿勢で水平方向に向くように形成される。
【0052】
図18,19,32に示すようにアダプタ30は、ターミナル38とコントローラ35を収容する。リード線34は、ターミナル38からコントローラ35を経由してモータ25等へ延びて繋がり、電気的に接続される。ターミナル38は、正負の電源端子38b,38cと信号端子38dを有し、当該3つの端子を樹脂でモールドしたターミナル基部38aを有する。コントローラ35は、浅い略直方体のケースと、ケース内に収容されかつ樹脂モールドされた制御基板を有する。コントローラ35は、その長手方向がアダプタ30の長手方向に沿う姿勢でアダプタ30内に配置される。
【0053】
図32に示すようにコントローラ35は、主としてモータ25の動作制御を行うための制御回路や電源回路を有する。コントローラ35には、制御回路、駆動回路、オートストップ回路等が搭載される。制御回路は、センサ基板25dで検知された回転子25cの位置情報に基づいて制御信号を送信するマイコンを有する。駆動回路は、制御回路から受信した制御信号に基づいてモータ25の電流をスイッチングするFETを有する。オートストップ回路は、バッテリ40の状態の検出結果に応じて過放電又は過電流状態とならないようにモータ25への電力供給を遮断する。
【0054】
図20~23に示すようにバッテリ40は、箱形で、例えば出力電圧が18Vのリチウムイオンバッテリである。バッテリ40は、充電可能であって、バッテリ取付部32から取外して別途用意した充電器で充電できる。バッテリ40は、ねじ締め機や電気ドリル等のその他の充電式電動工具との間で電源として使い回すことができる。
【0055】
図20~23に示すようにバッテリ40は、一対のレール40cと接続端子40dを有する。一対のレール40cは、バッテリ40の長手方向に沿って互いに平行に延びている。バッテリ40をバッテリ取付部32に対して着脱させる場合、バッテリ40の一対のレール40cをバッテリ取付部32の一対のレール32aに沿って図中の白抜き矢印で示す方向に摺動させる。接続端子40dは、一対のレール40cの間領域に位置する。バッテリ40をバッテリ取付部32に取付けたとき、接続端子40dが
図23に示すバッテリ取付部32の正負の電源端子38b,38cや信号端子38dと電気的に接続される。これによりバッテリ40がコントローラ35やターミナル38と電気的に接続され、これらを介してモータ25等と電気的に接続される。
【0056】
図20~23に示すようにバッテリ40は、係合解除ボタン40aと係合爪40bを有する。係合爪40bは、バッテリ取付部32に向いて突出し、図示省略の付勢部材によって突出方向に付勢される。係合解除ボタン40aは、バッテリ40の側部に設けられる。係合解除ボタン40aを押し操作することで、係合爪40bが付勢部材の付勢力に抗してバッテリ40の内側へ引込む。したがってバッテリ40をバッテリ取付部32に取付けた際、係合爪40bが付勢部材の付勢力によって自動的に係合凹部32bと係合する。これによりバッテリ40がバッテリ取付部32に保持される。係合爪40bと係合凹部32bが係合した状態で係合解除ボタン40aを押す。これにより係合爪40bが係合凹部32bから離脱し、バッテリ40をバッテリ取付部32から取外すことができる。
【0057】
図24,25に示すようにモータハウジング20の後方には、モータハウジング20に対してアダプタ30を位置決めする位置決め部22が設けられる。位置決め部22は、左右一対のレール22aと遮蔽部(第1通風部)21を有する。一対のレール22aは、略円筒形のモータハウジング20の軸方向に平行に延びる。遮蔽部21は、
図29に示すようにモータハウジング20がハンドル右部46に取付けられた姿勢において左下方となるように位置する。
【0058】
図25に示すように遮蔽部21は、位置決め部22から後方に張出した略箱形形状を有する。レール22aを利用してモータハウジング20にアダプタ30をスライドさせることで、遮蔽部21が第2通風孔33aに対して嵌合する。アダプタ30の起立部31dとモータハウジング20の一対のレール22aの間の嵌合の設定は、シメシロを有する圧入とはせず、わずかなクリアランスを設けた遊合とする。そのような設定とすることで、手作業ですばやく組付けることが可能となる。
図24に示すように遮蔽部21は、モータハウジング20の内外を連通する略矩形の第1通風孔21aを有する。
図32に示すように第1通風孔21aは、モータファン26の径方向の延長線上に位置し、モータファン26に向かって開口する。
【0059】
図24,26に示すようにモータハウジング20の側面20dは、切断機本体10に取付けた姿勢で左方に位置する。該側面20dに略三角柱状に突出した凸部20bが設けられる。凸部20bにねじ孔20cが形成される。
図29に示すようにねじ孔20cは、モータハウジング20をハンドル右部46に取付けた姿勢で水平方向に向くように形成される。
【0060】
図24~27に示すようにアダプタ30のレール31aを図中の白抜き矢印の方向にモータハウジング20のレール22aに沿わせて摺動させる。これによりアダプタ30がモータハウジング20の長手方向に沿って位置決め部22に着脱される。アダプタ30を位置決め部22に取付けてモータハウジング20に並設させたとき遮蔽部21が通風部33の入口の切欠き部33bと嵌合する。これにより第1通風孔21aが第2通風孔33aと連通される。遮蔽部21と切欠き部33bが嵌合することで、アダプタ30がモータハウジング20に対して位置決めされる。
【0061】
図32中の矢印で示すようにモータ冷却風は、モータファン26の回転により吸気口20aからモータハウジング20内に導入される。続いてモータ冷却風は、モータ軸25aに沿ってモータファン26に向かって流れる。モータファン26は、モータ冷却風を径方向に送る。そしてモータ冷却風は、第1通風孔21aと第2通風孔33aを介してアダプタ30内に進入する。これによりモータ冷却風は、アダプタ30に収容されるコントローラ35やターミナル38を冷却する。その後、冷却風は分岐して、右側排気風窓36と左側排気風窓37から排出される。
【0062】
図28,29に示すようにモータハウジング20とアダプタ30は、ハンドル右部46に取付け可能である。ハンドル右部46は、嵌合孔46a,46bを有する。嵌合孔46aは、前後方向を長手方向とする略矩形に設けられ、モータハウジング20の凸部20bと嵌合可能である。嵌合孔46bは、前後方向を長手方向とする略矩形に設けられ、アダプタ30の本体取付部30aと嵌合可能である。モータハウジング20とアダプタ30をハンドル右部46に組付ける際に、嵌合孔46aにモータハウジング20の凸部20bが嵌合し、嵌合孔46bにアダプタ30の本体取付部30aを嵌合する。これによりモータハウジング20とアダプタ30がハンドル右部46に位置決めされる。
【0063】
図28,29に示すように、凸部20bをハンドル右部46の嵌合孔46aに挿入した状態とし、アダプタ30の本体取付部30aをハンドル右部46の嵌合孔46bに挿入した状態として、ハンドル左部47をハンドル右部46と形状が合うように重ねる。この後、凸部20bのねじ孔20cに、モータハウジング/ハンドル右部/ハンドル左部締結ねじ20e(不図示)を締付け、本体取付部30aのねじ孔30bに、アダプタ/ハンドル右部/ハンドル左部締結ねじ30gを締付けると、モータハウジング20、アダプタ30、ハンドル右部46、ハンドル左部47の4部品が一体となる。ねじ孔20cとねじ孔30bは、モータハウジング20とアダプタ30とを組付けた状態で略平行である。そのためねじ孔20cとねじ孔30bに取付けられる2本のねじは、互いに平行である。以上のような構成とすることにより、4部品の一体化をすばやく行うことができる。
【0064】
さらに、一体となった4部品は、ねじ締結によって固定カバー12に取付けることができる。
図28,29,31に示すように、先ず4本のモータハウジング/固定カバー締結ねじ12b~eを、モータ25に平行に開いたモータハウジング20の4つの角の挿通孔20g~jに貫通させて固定カバー12に締付ける。その後、ハンドル右部/固定カバー締結ねじ12fを、刃具11に直角に開いたハンドル右部46の挿通孔46cに貫通させて固定カバー12に取付ける。
【0065】
図33,34に示すようにモータハウジング20の位置決め部22は、アダプタ(第1アダプタ)30に代えてアダプタ(第2アダプタ)101を装着できる。アダプタ101は、位置決め部22に取付け可能であって位置決め部31と同様の構造を備える位置決め部102を有する。
【0066】
図33,34に示すようにアダプタ101は、アダプタ30のバッテリ取付部32に代えて、バッテリ取付部103を有する。バッテリ取付部(第2バッテリ取付部)103には、アダプタ101の長手方向に延びるレール103aが設けられる。バッテリ取付部103は、バッテリ(第1バッテリ)40と異なる形状のバッテリ(第2バッテリ)105を取外し可能に装着できる。バッテリ105は、箱形で、例えば出力電圧が36Vのリチウムイオンバッテリである。バッテリ105は充電可能であって、バッテリ取付部103から取外して別途用意した充電器で充電できる。
【0067】
図1に示すように切断機1は、ベース2と、ベース2に回転可能に支持されるターンテーブル50を有する。さらに切断機1は、
図35,36に示すようにベース2に対するターンテーブル50の回転角度を調整する角度微調整機構80を有する。
【0068】
図35,36に示すように角度微調整機構80は、ベース2とターンテーブル50の後側領域に設けられる。角度微調整機構80は、操作部81と減速軸85とラック86を有する。ラック86は、ベース2の内壁部2eに沿って設けられる。内壁部2eは、ターンテーブル50のテーブル外周壁52より回転支軸2aに近い内周側に位置する。内壁部2eは、回転支軸2aの方向を向いて上下方向(垂直)に延出する。内壁部2eは、回転支軸2aを中心とした平面視円弧状である。
【0069】
図35,36に示すようにラック86は、回転支軸2aを円弧中心軸86bとする円弧状のラック本体86aと、ラック本体86aに形成された複数の歯86cを有する。複数の歯86cは、ラック本体86aの内周面に周方向に所定間隔で配置される。歯86cは、ラック本体86aから径方向中心に向けて突出する。歯86cの間には歯溝が形成される。歯86cは、上下方向(垂直)に延出している。
【0070】
図12,35~37に示すように操作部81は、回転軸82の上端に設けられ、回転軸82の下端に第1ピニオン83が設けられる。操作部81は、ターンテーブル50の上面の上方に位置し、使用者によって操作され得る。操作部81は、位置決めフェンス56より後方に位置し、ターンテーブル50のテーブル外周壁52より回転支軸2aに近い内周側に位置する。操作部81と回転軸82は、一体に設けられる。回転軸82は、軸回りに回転可能にターンテーブル50に支持される。回転軸82の下部には、回転軸82と同軸で第1ピニオン83が設けられる。第1ピニオン83の歯溝は、上下方向に延びる。操作部81を回転軸82回りに回転すると、操作部81と回転軸82と第1ピニオン83が一体になって回転する。
【0071】
図12、
図37に示すように操作部81の下端とターンテーブル50の上面の間には、操作部81を上方へ付勢する圧縮ばね84が設けられる。操作部81が上方に付勢されると、回転軸82と第1ピニオン83も上方に付勢される。これにより第1ピニオン83は、減速軸85のピニオン係合ギヤ85aとの係合が解除される解除位置へ移動する。解除位置において第1ピニオン83は、ピニオン係合ギヤ85aと第2ピニオン85bを介したラック86との係合が解除される。操作部81を付勢力に抗して下動させると、回転軸82と第1ピニオン83も下動する。これにより第1ピニオン83は、減速軸85のピニオン係合ギヤ85aと係合する係合位置へ移動する。係合位置において第1ピニオン83は、ピニオン係合ギヤ85aと第2ピニオン85bを介してラック86と間接的に係合する。
【0072】
図12,35~37に示すように減速軸(減速機構)85は、軸中心に回転可能にターンテーブル50に支持される。減速軸85は、上下方向に延出し、第1ピニオン83が取付けられた回転軸82と平行に配設される。減速軸85の下部には、減速軸85と同軸の第2ピニオン85bが設けられる。第2ピニオン85bはラック86と係合する。第2ピニオン85bより上方には、減速軸85と同軸のピニオン係合ギヤ85aが設けられる。ピニオン係合ギヤ85aは、解除可能に第1ピニオン83と係合する。すなわち減速軸85は、第1ピニオン83とラック86の間に介装される。
【0073】
図35,36に示すように操作部81を圧縮ばね84の付勢力に抗して下方へ押しながら操作部81を回転させる。これにより第1ピニオン83がピニオン係合ギヤ85aに係合する。操作部81の回転数は、第1ピニオン83とピニオン係合ギヤ85aとの噛み合いにおいて減速されて伝わる。ピニオン係合ギヤ85aの回転数は、第2ピニオン85bとのラック86との噛み合いにおいて減速されて伝わる。第1ピニオン83が回転することで、第1ピニオン83がラック86に沿って相対的に移動する。これによりターンテーブル50は、ベース2に対して回転支軸2a回りに回転する。かくしてターンテーブル50の回転位置を微調整できる。
【0074】
ターンテーブル50がベース2に対して所望の角度に達した際に、使用者は操作部81に加えていた力を解除する。これにより操作部81が圧縮ばね84の付勢力によって上方に移動し、第1ピニオン83が上方の解除位置に自動的に移動する。これにより操作部81が不意に回転してもターンテーブル50は、ベース2に対して回転しない。
【0075】
図1,18,32に示すようにアダプタ30は、本体取付部30aとバッテリ取付部32とを具備する。本体取付部30aは、切断機本体10のハンドル45と固定カバー12に取付けられる。バッテリ取付部32は、モータ25の電源であるバッテリ40が取外し可能に取付けられる。したがってアダプタ30は、切断機本体10が具備するモータハウジング20やハンドル45と別部品である。切断機1の出力を変更等する場合にバッテリ40の形状が変更する場合がある。このような場合でもモータハウジング20とハンドル45の形状を変更することなく、アダプタ30のみを新たに設計することで異なる大きさや形状の各種バッテリを切断機本体10に装着できる。そのため切断機本体10を新たに設計するといった生産設備のコストアップを抑制できる。
【0076】
図1,24~26に示すように切断機1は、アダプタ30をモータハウジング20に対して位置決めする位置決め部31を有する。したがって位置決め部31は、アダプタ30を切断機本体10に対して位置決め、すなわち仮止めできる。この状態で、さらにハンドル右部46とハンドル左部47を組付けた上で、一体化された4部品(モータハウジング20、アダプタ30、ハンドル右部46、ハンドル左部47)を切断機本体10に取付けることができる。これにより容易にアダプタ30を切断機本体10に取付けることができる。
【0077】
図1、26,29に示すように位置決め部31は、アダプタ30をモータハウジング20に対して位置決めする構成である。本体取付部30aは、アダプタ30を切断機本体10のモータハウジング20以外に取付ける構成である。したがってアダプタ30が切断機本体10に位置決め(遊合による仮止め)される位置と、切断機本体10に取付けられる位置が異なり、ハンドル左部47を組付ける4部品の一体化の工程のねじ締め、さらに一体化された4部品を固定カバー12に組付ける工程のねじ締めにより、アダプタ30を迅速かつ安定して切断機本体10に取付けることができる。あるいはアダプタ30を切断機本体10へ容易に取付けることができる。
【0078】
図25に示すように位置決め部31は、モータハウジング20に設けられたレール22aを有する。レール22aは、モータハウジング20の長手方向と平行で、アダプタ30がモータハウジング20に並設される。したがってバッテリ40をモータハウジング20に沿って配置することで、デッドスペースを利用するため切断機本体10の大きさを小さくできる。レール22aは、モータハウジング20に沿って比較的長くすることもできる。これによりバッテリ40をレール22aを介してモータハウジング20に安定して取付けることができる。
【0079】
図20,32に示すようにアダプタ30には、コントローラ35とターミナル38が設けられる。コントローラ35は、バッテリ40の電圧に関連する部品としてモータ25を制御する。ターミナル38は、モータ25にリード線34を介して電気的に接続される。したがって異なる出力または容量のバッテリ40を適用する際、アダプタ30とともにコントローラ35とターミナル38も変更できる。かくしてバッテリ40の変更に伴う部品変更を効率良く行うことができる。あるいはバッテリ40の出力または容量に関連する部品をまとめることで切断機をコンパクトにし易い。
【0080】
図32に示すように切断機1は、モータ25によって回転してモータ25を冷却する風を発生するモータファン26を有する。モータハウジング20に第1通風孔21aが設けられ、モータファン26が発生した風が第1通風孔21aを通る。アダプタ30に第1通風孔21aに連通する第2通風孔33aが設けられる。したがって切断機本体10にアダプタ30を取付けることで、第1通風孔21aと第2通風孔33aを経由してモータハウジング20とアダプタ30が連通される。そのためモータ25を冷却した風がモータハウジング20からアダプタ30内に導入される。かくしてアダプタ30に収容されたコントローラ35等の電材部品を冷却できる。
【0081】
図24,26に示すように切断機1は、第1通風孔21aが形成された遮蔽部21と、第2通風孔33aが形成されかつ遮蔽部21と嵌合する通風部33を有する。遮蔽部21と通風部33が協働してアダプタ30をモータハウジング20に位置決めする位置決め機構を構成する。したがって遮蔽部21と通風部33を嵌合させることで、第1通風孔21aと第2通風孔33aが連通し、かつアダプタ30をモータハウジング20に対して位置決めできる。
【0082】
図29,31に示すように切断機1は、略円板状の刃具11を覆う固定カバー12と、左右を組合わせることによってハンドル45を構成する左右対称形状のハンドル右部46とハンドル左部47を有する。固定カバー12の右方に配置されるハンドル右部46とハンドル左部47、モータハウジング20、およびアダプタ30は、それぞれ相互に平行に配置された複数のねじによって固定カバー12に組付けられる。
【0083】
したがってハンドル右部46、ハンドル左部47、モータハウジング20、およびアダプタ30を、固定カバー12に容易に組み付けることができる。また固定カバー12は、比較的大きくかつ強度が強い。例えば固定カバー12は、アルミ等の金属材料で形成される。この固定カバー12に対してモータハウジング20とアダプタ30が、ハンドル右部46とハンドル左部47とともに安定して支持される。
【0084】
図3,33に示すように切断機1には、アダプタ30とアダプタ101を取付けできる。アダプタ30は、第1の大きさのバッテリ40が取付けられるバッテリ取付部32を具備する。アダプタ101は、第2の大きさのバッテリ105が取付けられるバッテリ取付部103を具備する。アダプタ30またはアダプタ101は、選択的に切断機本体10に取付けられる。
【0085】
したがって第1の大きさのバッテリ40を使用する場合はアダプタ30を選択する。第2の大きさのバッテリ105を使用する場合はアダプタ101を選択する。第1の大きさのバッテリ40と第2の大きさのバッテリ105は、例えば電圧や容量が異なる。このため電圧や容量が異なるバッテリを使用する機種を生産する場合に、モータハウジング20やハンドル45を新たに設計する必要がなく、生産設備の費用が抑えられる。
【0086】
図1,8,32に示すように切断機(定置式工具)1は、卓上または床上に設置されるベース2と、ベース2に支持される切断機本体(工具本体)10と、切断機本体10に取付けられるアダプタ30を有する。切断機本体10は、モータ25を収容するモータハウジング20と、使用者が把持するハンドル45を有する。アダプタ30は、切断機本体10に取付けられる本体取付部30aと、モータ25の電源であるバッテリ40が取外し可能に取付けられるバッテリ取付部32を有する。
【0087】
したがってアダプタ30は、モータハウジング20とハンドル45と別部品である。切断機本体10を出力の異なるタイプに設計変更する場合、形状の異なるバッテリ40を利用する場合がある。このような場合でもモータハウジング20とハンドル45の形状を変更することなく、アダプタ30のみを新たに設計変更することで異なる大きさや形状の各種バッテリを切断機本体10に装着できる。そのため切断機本体10を新たに設計するといった生産設備のコストアップを抑制できる。
【0088】
以上説明した各実施形態の切断機1,110には様々な変更を加えることができる。
図3に示すバッテリ取付部32に代えて、例えばアダプタ30の上面や右側面にバッテリ取付部を設ける構成としても良い。アダプタ30にバッテリ取付部を複数設ける構成としても良い。
図25に示すレール22aとレール31aの協働による位置決め機構に代えて、例えばモータハウジング20とアダプタ30のそれぞれに設けられた凹部と凸部の嵌合による位置決め機構としても良い。例えば爪形状の係合部によってモータハウジング20にアダプタ30を保持させる位置決め機構としても良い。
【0089】
図18,29,31に示す凸形状の本体取付部30aに代えて、例えばアダプタ30に凹形状の本体取付部を設けても良い。例えば凹形状の本体取付部に、アダプタ30の取付け方向(右方)に突出した固定カバー12の凸部を挿入させてねじ止めする構成としても良い。例えばアダプタ30をハンドル45に取付け、ハンドル45を固定カバー12に取付ける構成としても良い。定置式工具としては、スライドマルノコ以外にもテーブルソーやパネルソーでも構わない。
【符号の説明】
【0090】
1…切断機(定置式工具)
2…ベース、2a…回転支軸、2e…内壁部
3…補助テーブル
10…切断機本体、10a…上下揺動支軸
11…刃具
12…固定カバー(刃具カバー)、12a…支軸孔
12b~e…モータハウジング/固定カバー締結ねじ
12f…ハンドル右部/固定カバー締結ねじ
13…可動カバー
14…固定ねじ
15…アウタフランジ
16…集塵ガイド
20…モータハウジング、20a…吸気孔
20b…凸部、20c…ねじ孔、20d…側面
20e…モータハウジング/ハンドル右部/ハンドル左部締結ねじ、20g~j…挿通孔
21…遮蔽部(第1通風部、位置決め機構)、21a…第1通風孔
22…位置決め部、22a…レール
25…モータ
25a…モータ軸、25b…固定子、25c…回転子、25d…センサ基板
26…モータファン
30…アダプタ(第1アダプタ)、30a…本体取付部、30b…ねじ孔
30g…アダプタ/ハンドル右部/ハンドル左部締結ねじ
30c…第1面、30d…第2面、30e…本体係合面、30f…底面
31…位置決め部、31a…レール、31b…係止部、31c…平面部
31d…起立部、31e…張出部
32…バッテリ取付部(第1バッテリ取付部)、32a…レール
33…通風部(第2通風部、位置決め機構)、33a…第2通風孔、33b…切欠き部
34…リード線
35…コントローラ
36…右側排気風窓
37…左側排気風窓
38…ターミナル
38a…ターミナル基部、38b,38c…電源端子、38d…信号端子
40…バッテリ、40a…係合解除ボタン、40b…係合爪
40c…レール、40d…接続端子
41…通信アダプタ
45…ハンドル、45a…メインハンドル、45b…ロックオフボタン
45c…スイッチレバー、45d…キャリングハンドル
45e…スイッチ(スミ線合わせ用レーザ照射器用)
45f…スイッチ(照明具点灯用)
46…ハンドル右部、46a,46b…嵌合孔、46c…挿通孔
47…ハンドル左部
48…照明具
49…レーザ照射器
50…ターンテーブル
51…テーブル本体
52…テーブル外周壁
53…テーブル延長部、53a…ねじ孔、53b…前側支持部、53c…後側支持部
54…刃口板
55…溝孔
56…位置決めフェンス
56a…位置決め面
57…アジャストボルト
58…マイタスケールプレート
58a…固定ねじ、58b…位置決め凹部
60…テーブル位置決め機構
61…グリップ
62…固定ロッド、62a…ねじ軸部
63…保護板
65…ポジティブロック機構
66…ロック解除レバー、66a…後端部、66b…圧縮ばね、66c…操作部
66d…揺動軸部
67…位置決めピン、67a…後端部
68…係合ピン
69…操作ノブ、69a…リーフスプリング
70…本体支持部、70a…左右傾動支軸
71…スライドバー
80…角度微調整機構
81…操作部
82…回転軸
83…第1ピニオン
84…圧縮ばね
85…減速軸(減速機構)、85a…ピニオン係合ギヤ、85b…第2ピニオン
86…ラック、86a…ラック本体、86b…円弧中心軸、86c…歯
101…アダプタ(第2アダプタ)
102…位置決め部
103…バッテリ取付部(第2バッテリ取付部)、103a…レール
105…バッテリ(第2バッテリ)、105a…係合解除ボタン