(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-05
(45)【発行日】2022-08-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220808BHJP
G06Q 30/06 20120101ALN20220808BHJP
【FI】
G06Q30/02
G06Q30/06 340
(21)【出願番号】P 2020072536
(22)【出願日】2020-04-14
【審査請求日】2021-02-19
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】河野 一真
(72)【発明者】
【氏名】田中 里紗
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-515238(JP,A)
【文献】特開2012-069080(JP,A)
【文献】特開2017-188011(JP,A)
【文献】特開2016-015151(JP,A)
【文献】特開2018-158015(JP,A)
【文献】特開2010-067240(JP,A)
【文献】特開2017-012741(JP,A)
【文献】特開2014-184260(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象ユーザが電子商取引において購入した商品に関する購入情報を取得する取得部と、
前記購入情報を参照して前記対象ユーザが購入した商品の属性である商品を販売する店舗または商品の製造元もしくはブランドを特定し、前記対象ユーザに対応するコンテンツに、前記対象ユーザが電子商取引において購入した商品の前記商品の属性のいずれかに対応して予め用意された装飾画像を含めて提供するコンテンツ提供部と、
を備え
、
前記対象ユーザに対応するコンテンツは、前記電子商取引を行うためのショッピングサイトの第1コンテンツに付随して提供される、前記装飾画像を利用可能なホーム画面を含む第2コンテンツであり、
前記コンテンツ提供部は、前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへ遷移するためのリンクを前記第1コンテンツに設けることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記対象ユーザに対応するコンテンツは、前記対象ユーザ以外のユーザによっても閲覧可能なコンテンツであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記装飾画像には、デフォルトで付与される装飾画像と所定の条件を満たすことで付与される装飾画像とが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コンテンツ提供部は、前記商品の属性に対応して予め用意されたミッションを前記対象ユーザに提示し、当該ミッションが達成されたか否か判定するミッション管理機能を備えており、前記所定の条件は前記ミッションが達成されることであり、
前記コンテンツ提供部は、前記ミッション管理機能によっていずれかのミッションが達成されたと判定された場合に、当該ミッションに対応して予め用意された装飾画像を前記コンテンツにおいて使用する権利を付与することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コンテンツ提供部は、前記対象ユーザに対応するコンテンツにおいて、前記権利が付与された装飾画像を利用して前記コンテンツを編集可能にするコンテンツ編集機能を備えていることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記コンテンツ提供部は、前記対象ユーザが達成した前記ミッションの数または難易度に応じて、前記対象ユーザをランク付けするとともに、決定したランクを前記コンテンツに表示させる機能を有することを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記コンテンツ提供部は、決定した前記ランクの上位のユーザに対して特典を付与する機能を有することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記装飾画像には、前記コンテンツの背景画像と当該背景画像の上に表示されるメインキャラクタに関連して表示されるパーツ画像とが含まれることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記背景画像と前記パーツ画像はそれぞれグループとして用意され、
前記コンテンツには、前記背景画像のグループまたは前記パーツ画像のグループをそれぞれ選択的に表示させるためのアイコンが含まれていることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記対象ユーザに対応するコンテンツには、他のユーザが当該コンテンツを閲覧可能にするアイコンまたはボタン画像が表示されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記コンテンツ提供部は、
前記対象ユーザ以外のユーザによる前記第2コンテンツへの感想の入力を受け付ける受付機能と、
前記受付機能によって入力が受け付けられた感想を前記第2コンテンツの内容に反映させる機能と、
を備えていることを特徴とする請求項
1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
対象ユーザが電子商取引において購入した商品に関する購入情報を取得する取得ステップと、
前記購入情報を参照して前記対象ユーザが購入した商品の属性である商品を販売する店舗または商品の製造元もしくはブランドを特定し、前記対象ユーザに対応するコンテンツに、前記対象ユーザが電子商取引において購入した商品の前記商品の属性のいずれかに対応して予め用意された装飾画像を含めて提供するコンテンツ提供ステップと、
を含
み、
前記対象ユーザに対応するコンテンツは、前記電子商取引を行うためのショッピングサイトの第1コンテンツに付随して提供される、前記装飾画像を利用可能なホーム画面を含む第2コンテンツであり、
前記コンテンツ提供ステップは、前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへ遷移するためのリンクを前記第1コンテンツに設けることを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータを、
対象ユーザが電子商取引において購入した商品に関する購入情報を取得する取得手段、
前記購入情報を参照して前記対象ユーザが購入した商品の属性である商品を販売する店舗または商品の製造元もしくはブランドを特定し、前記対象ユーザに対応するコンテンツに、前記対象ユーザが電子商取引において購入した商品の前記商品の属性のいずれかに対応して予め用意された装飾画像を含めて提供するコンテンツ提供手段、
として機能させ
、
前記対象ユーザに対応するコンテンツは、前記電子商取引を行うためのショッピングサイトの第1コンテンツに付随して提供される、前記装飾画像を利用可能なホーム画面を含む第2コンテンツであり、
前記コンテンツ提供手段は、前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへ遷移するためのリンクを前記第1コンテンツに設けることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商取引に用いる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上でユーザが電子ショッピングサイト加盟店から商品を購入する電子商取引において、商品の品質や価格などの商品の属性以外の条件で商品の購買意欲を高める手法としては、一定額以上の商品を購入した場合における送料の無料化や購入額に応じたポイントまたはクーポンの付与が一般的であった。
電子商取引におけるクーポンの付与に関する発明としては、例えば特許文献1に開示されているディスカウントシステムがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているディスカウントシステムのように、商品の購買意欲を高める従来の手法は、いずれもユーザの金銭的利益を多くするもので、商品を提供する店舗の売上げは一時的に増加するものの利益率は低下する。また、ライバルの店舗が同様なポイントまたはクーポンの付与を行うようになった場合には、売上げが伸びなくなるという課題がある。
【0005】
本発明は上記のような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ユーザの商品の購買意欲を高めることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本出願の請求項1の発明に係る情報処理装置は、
対象ユーザが電子商取引において購入した商品に関する購入情報を取得する取得部と、
前記購入情報を参照して前記対象ユーザが購入した商品の属性である商品を販売する店舗または商品の製造元もしくはブランドを特定し、前記対象ユーザに対応するコンテンツに、前記対象ユーザが電子商取引において購入した商品の前記商品の属性のいずれかに対応して予め用意された装飾画像を含めて提供するコンテンツ提供部と、
を備え、
前記対象ユーザに対応するコンテンツは、前記電子商取引を行うためのショッピングサイトの第1コンテンツに付随して提供される、前記装飾画像を利用可能なホーム画面を含む第2コンテンツであり、
前記コンテンツ提供部は、前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへ遷移するためのリンクを前記第1コンテンツに設けることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、
前記対象ユーザに対応するコンテンツは、前記対象ユーザ以外のユーザによっても閲覧可能なコンテンツであることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報処理装置において、
前記装飾画像には、デフォルトで付与される装飾画像と所定の条件を満たすことで付与される装飾画像とが含まれることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の情報処理装置において、
前記コンテンツ提供部は、前記商品の属性に対応して予め用意されたミッションを前記対象ユーザに提示し、当該ミッションが達成されたか否か判定するミッション管理機能を備えており、前記所定の条件は前記ミッションが達成されることであり、
前記コンテンツ提供部は、前記ミッション管理機能によっていずれかのミッションが達成されたと判定された場合に、当該ミッションに対応して予め用意された装飾画像を前記コンテンツにおいて使用する権利を付与することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の情報処理装置において、
前記コンテンツ提供部は、前記対象ユーザに対応するコンテンツにおいて、前記権利が付与された装飾画像を利用して前記コンテンツを編集可能にするコンテンツ編集機能を備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の情報処理装置において、
前記コンテンツ提供部は、前記対象ユーザが達成した前記ミッションの数または難易度に応じて、前記対象ユーザをランク付けするとともに、決定したランクを前記コンテンツに表示させる機能を有することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の情報処理装置において、
前記コンテンツ提供部は、決定した前記ランクの上位のユーザに対して特典を付与する機能を有することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記装飾画像には、前記コンテンツの背景画像と当該背景画像の上に表示されるメインキャラクタに関連して表示されるパーツ画像とが含まれることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の情報処理装置において、
前記背景画像と前記パーツ画像はそれぞれグループとして用意され、
前記コンテンツには、前記背景画像のグループまたは前記パーツ画像のグループをそれぞれ選択的に表示させるためのアイコンが含まれていることを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記対象ユーザに対応するコンテンツには、他のユーザが当該コンテンツを閲覧可能にするアイコンまたはボタン画像が表示されていることを特徴とする。
【0018】
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記コンテンツ提供部は、
前記対象ユーザ以外のユーザによる前記第2コンテンツへの感想の入力を受け付ける受付機能と、
前記受付機能によって入力が受け付けられた感想を前記第2コンテンツの内容に反映させる機能と、
を備えていることを特徴とする。
【0019】
請求項12の発明に係る情報処理方法は、
対象ユーザが電子商取引において購入した商品に関する購入情報を取得する取得ステップと、
前記購入情報を参照して前記対象ユーザが購入した商品の属性である商品を販売する店舗または商品の製造元もしくはブランドを特定し、前記対象ユーザに対応するコンテンツに、前記対象ユーザが電子商取引において購入した商品の前記商品の属性のいずれかに対応して予め用意された装飾画像を含めて提供するコンテンツ提供ステップと、
を含み、
前記対象ユーザに対応するコンテンツは、前記電子商取引を行うためのショッピングサイトの第1コンテンツに付随して提供される、前記装飾画像を利用可能なホーム画面を含む第2コンテンツであり、
前記コンテンツ提供ステップは、前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへ遷移するためのリンクを前記第1コンテンツに設けることを特徴とする。
【0020】
請求項13の発明に係る情報処理プログラムは、
コンピュータを、
対象ユーザが電子商取引において購入した商品に関する購入情報を取得する取得手段、
前記購入情報を参照して前記対象ユーザが購入した商品の属性である商品を販売する店舗または商品の製造元もしくはブランドを特定し、前記対象ユーザに対応するコンテンツに、前記対象ユーザが電子商取引において購入した商品の前記商品の属性のいずれかに対応して予め用意された装飾画像を含めて提供するコンテンツ提供手段、
として機能させ、
前記対象ユーザに対応するコンテンツは、前記電子商取引を行うためのショッピングサイトの第1コンテンツに付随して提供される、前記装飾画像を利用可能なホーム画面を含む第2コンテンツであり、
前記コンテンツ提供手段は、前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへ遷移するためのリンクを前記第1コンテンツに設けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、電子商取引において店舗の利益率を低下させることなくユーザの商品の購買意欲を高めることができる。また、本発明によれば、電子商取引を利用するユーザに対して商品に付随する満足感に加えて、提示されたミッションに挑戦し、課題を解決した上で褒賞が得られることで満足感を高めることができるとともに、電子ショッピングサイト加盟店の売上げを増加させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を利用したショッピングサーバの構成および使用環境の一例を示すシステム構成図である。
【
図2】実施形態のショッピングサーバにおける検索入力画面の一例を示す画面構成図である。
【
図3】実施形態のショッピングサーバにおける検索結果表示画面の一例を示す画面構成図である。
【
図4】実施形態のショッピングサーバにおける商品販売画面の一例を示す画面構成図である。
【
図6】メインコンテンツにサブコンテンツへのリンクが設定される様子を示す図である。
【
図8】スタンプ設定画面の一例を示す画面構成図である。
【
図9】サブコンテンツにおけるユーザ検索機能の一例を示す図である。
【
図10】サブコンテンツ提供部によるホーム画面の表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図11】ミッション管理部によるミッション管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図12】実施形態に係る情報処理装置を利用したショッピングサーバの使用環境の変形例を示すシステム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
情報処理装置は、例えば、電子商取引を管理する装置あるいは電子商取引を管理する装置と連携して電子商取引に付随するサービスを提供する装置であり、一以上のプロセッサにより実現される。以下の説明では、情報処理装置は電子商取引の一例であるネットショッピングをサービスとして提供するショッピングサーバに包含されるものとする。
【0024】
なお、ショッピングサーバは、ブラウザからのリクエストに応じてショッピングサイトを提供するものであってもよいし、スマートフォンなどにインストールされたアプリケーションプログラムからのリクエストに応じてショッピングサイトと同様のコンテンツを提供するものであってもよい。また、電子商取引には、ネットショッピングの他、オークションやフリーマーケットなどが含まれる。
【0025】
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を利用したショッピングサーバ10の構成および使用環境の一例を示すシステム構成図である。
図1に示すように、ショッピングサーバ10は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末20および出店者端末30と通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ端末、専用回線などを含む。
【0026】
ユーザ端末20には、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末などが含まれる。これらの端末には、ブラウザやアプリケーションプログラムなどのUA(User Agent)20が格納されており、UAが起動されると、端末の表示部にショッピングサーバ10から提供された販売画面を表示すると共に、ユーザ端末20の利用者によってなされた入力操作に応じたリクエストをショッピングサーバ10へ送信する。
【0027】
ショッピングサーバ10は、例えば、メインコンテンツ提供部11と、購入情報取得部12と、サブコンテンツ提供部13とを備える。
サブコンテンツ提供部13は、ホーム画面生成部132と、ミッション管理部134とを備える。これらの構成要素は、例えばCPU(Central Processing Unit)とCPUが実行するプログラム(ソフトウェア)との協働により実現される。また、これらの構成要素のうち一部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェアによって実現されてもよい。CPUが実行するプログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されていて、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0028】
また、ショッピングサーバ10は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置に、商品データ14、ログデータ15、ユーザデータ16、スタンプデータ17、ミッションデータ18などのデータを格納している。この記憶装置は、ショッピングサーバ10に付随するものであってもよいし、ショッピングサーバ10がネットワークNWを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)であってもよい。
【0029】
[メインコンテンツ提供部]
メインコンテンツ提供部11は、ショッピングサイトとしての各種画面(例えば
図2~
図4)を、ユーザ端末20のUAに提供する。メインコンテンツ提供部11は、「第1コンテンツ提供部」の一例である。メインコンテンツ(ショッピングサイト)は、「第1コンテンツ」の一例である。
図2は、検索入力画面IM1の一例を示す図である。検索入力画面IM1には、商品を検索するためのクエリを入力するためのクエリ入力欄A1、および、入力されたクエリで検索を実行させるための検索ボタンB1が設けられている。クエリ入力欄A1にクエリが入力され、検索ボタンB1が操作されると、検索結果表示画面IM2へ遷移する。クエリではなくカテゴリーが選択された場合も、同様に検索結果表示画面IM2へ遷移する。
【0030】
図3は、検索結果表示画面IM2の一例を示す図である。検索結果表示画面IM2には、検索結果表示欄A2が含まれる。検索結果表示欄A2には、例えばメインコンテンツ提供部11によって決定されたランキング順に、スクロールすることで視認可能な所定の数(或いは表示可能な限り全て)の商品の画像や説明が表示される。検索結果表示画面IM2において一つの商品の画像や説明が操作(選択)されると、商品販売画面IM3ヘ遷移する。
【0031】
図4は、商品販売画面IM3の一例を示す図である。商品販売画面IM3には、商品画像表示欄A3-1、タイトル欄A3-2、詳細説明欄A3-3などが含まれる。タイトル欄A3-2や詳細説明欄A3-3には、選択された商品の製造元、商品の素材、使用、その他の内容がテキストとして掲載される。商品販売画面IM3に対する操作によって、購入者により商品が購入される。
【0032】
メインコンテンツ提供部11は、上記のような画面を表示部に表示させ、ショッピングサイトを成立させるために、以下の処理を行う。また、メインコンテンツ提供部11は、利用者ごとのショッピングサイトの利用履歴を収集し、ログデータ15に登録する機能を有する。ログデータ15は、例えば、ユーザの識別情報であるユーザID、商品ID、行動(検索、閲覧、お気に入り登録、購入など)を含むレコードが時系列に並べられたものである。
【0033】
メインコンテンツ提供部11は、検索入力画面IM1に対してなされた検索指示に応じて、商品データ14を検索する。商品データ14は、例えば、商品の識別情報である商品IDに対して、カテゴリーの識別情報であるカテゴリーID、商品画像、タイトル、詳細説明、価格、その他のデータが対応付けられたものである。これらのうち、商品IDは、不図示の出品受付部により自動的に付番された情報であり、その他の情報は、出店者により入力されたものである。
【0034】
図5は、ユーザデータ16の内容の一例を示す図である。ユーザデータ16は、例えば、ユーザIDに対して、性別、年代、職業、居住地といった、予め登録あるいは推定された情報であるデモグラ情報、どのカテゴリーの商品を好むかといった嗜好情報、および、サブコンテンツ提供部13によって使用されるアイコン取得情報やフレンド登録済ユーザ、ミッション完了情報などが対応づけられたものである。
【0035】
[サブコンテンツ]
図6には、メインコンテンツにサブコンテンツへのリンクが設定される様子を示されている。
ユーザが、メインコンテンツに表示されているスイッチボタンSW1を操作することにより、サブコンテンツの表示画面へ遷移する。
サブコンテンツは、ホーム画面とミッション提示画面とを含み、これらの画面は、例えば、全体画面をスクロールすることで視認可能となる。サブコンテンツは、「ユーザに対応するコンテンツ」あるいは「第2コンテンツ」の一例である。
【0036】
本実施形態において、サブコンテンツは、ショッピングサイトにおけるお買い物のついでに、お買い物以外の楽しみ方をするために訪れるサイトである。サブコンテンツは、すべてのユーザに提供されるものでも良いし、メインコンテンツで登録したユーザにのみ提供対象が制限されてもよい。登録ユーザに対応するサブコンテンツは、ユーザがメインコンテンツに自らのアカウントを紐づけるなどして登録することで、UAにおいて表示可能となる。
サブコンテンツのうちホーム画面は、メインコンテンツで所定の操作をしたユーザ(以下、対象ユーザ)に対応する画面として扱われるが、他のユーザ(以下、訪問ユーザ)によっても閲覧可能である。
【0037】
(ホーム画面)
まず、ホーム画面について説明する。
図7は、ホーム画面IM4の一例を示す図である。
ホーム画面IM4には、例えば、図示のようにメインキャラクタ画像CHRが表示される。メインキャラクタ画像として表示するキャラクタの種類は、ユーザによって選択可能であってもよい。
本実施形態においては、ホーム画面の背景画像は選択可能であり、メインキャラクタ画像は着せ替えが可能である。また、ホーム画面には、メインキャラクタ画像に加えて、デフォルトで選択可能な貼付け画像(以下、本明細書ではスタンプと称する)およびユーザが所定のミッション(クエスト)を達成(クリア)することで獲得したスタンプが表示可能である。
【0038】
ここで、ユーザによりホーム画面に貼付け可能なスタンプと背景画像には、デフォルトで用意され誰でも使用可能なスタンプおよび背景画像と、ミッションの達成(クリア)で獲得することができるデフォルトとは異なるスタンプおよび背景画像とがある。デフォルトのスタンプと背景画像があるため誰でも参加できる一方、ミッションの達成で獲得することができるスタンプおよび背景画像があるため、ミッションの達成ひいては商品の購買欲を高めることができる。
また、スタンプは、例えばショッピングサイト提供者により提供される。ショッピングサイト提供者は、対象ユーザにスタンプの利用権を付与する。さらに、スタンプには、表示可能期間が設定されてもよく、例えば、セール期間の終了または購入から所定期間(例えば数か月~1年程度)経過後に商品メーカ提供のスタンプは表示期間を終了したりする。
【0039】
また、スタンプは、ショッピングサイトに出品するストア(出店者)や商品メーカにより広告ツールとして提供されてもよく、その場合には、スタンプとして商品メーカが出品している商品に模した画像や、スタンプに商品メーカのブランドロゴを模擬もしくは付記した画像を用いてもよい。そして、スタンプは、商品のカテゴリー別、ショップ別、メーカ(製造元)もしくはブランド別に複数種類のスタンプを用意しておいて、ミッションとして例えば「あるカテゴリーまたはショップ、ブランドの商品を〇個以上購入すること」や「商品のレビューを書いて投稿すること」などの課題をユーザに与えて、ミッションを達成(クリア)したユーザに対応するスタンプを褒賞として付与する。
【0040】
これにより、電子商取引を利用するユーザに対して商品に付随する満足感に加えて、提示されたミッションに挑戦し、課題を解決した上で褒賞が得られることで満足感を高めることができる。また、スタンプとして例えば帽子やくつなどの装身具を模したパーツ画像を用意しておくことで、着せ替えゲームを実行しているような楽しさをユーザに与えることができる。さらに、各ミッションに対応して複数のスタンプを用意しておいて、ガチャを模したようなゲームを実行させて、ゲーム結果に応じて複数のスタンプの中から1つを選択してミッションをクリアしたユーザへ付与するようにしても良い。このように多様なスタンプを用意しておくことにより、ミッションへの挑戦意欲を高めることができる。
【0041】
なお、ミッションへの挑戦により所定の装飾画像(スタンプ、背景画像)を獲得するためには、所定の条件(例えば、経験値、レベル、称号、ランキング、商品の購入など)が設定されてもよい。この場合、メインコンテンツで通常態様で商品を購入した場合には利用権が得られないが、サブコンテンツを介して商品を購入した場合にのみ装飾画像の利用権が獲得できるようにしてもよい。このように装飾画像の利用権を提供することにより、対象ユーザが装飾画像を自らのホーム画面に表示させることに対してプレミアム感を創出することができる。
【0042】
スタンプがメインキャラクタ画像に着用可能な態様で提供される場合には、メインキャラクタ画像の着替えスタンプとして提供される。スタンプがホーム画面の装飾として提供される場合には、スタンプをメインキャラクタ画像の周辺や背景画像の一部として表示するか否かを設定することができる。表示させると設定されたスタンプは、ホーム画面におけるユーザ指定の位置に表示される。スタンプが着替えスタンプの場合、スタンプをメインキャラクタ画像に重ねると自動的に所定位置(例えば帽子ならキャラクタの頭)に張り付くようにしても良い。なお、スタンプや背景画像は動きのあるものであっても良い。
【0043】
図7に示すように、ホーム画面IM4には、推奨サイトへ遷移するためのボタンB2、画面を編集(カスタマイズ)するモードへ移行する模様替えボタンB3、SNSなどにホーム画面IM4の画像を投稿(シェア)するためのシェアボタンB4、ミッション提示画面へ遷移するためのボタンB5、対象ユーザのランクを確認できるボタンB6、対象ユーザがメインサイトで利用可能なクーポンを参照できるボタンB7、ホーム画面IM4のメインキャラクタ画像の着せ替え設定画面へ遷移するボタンB8、対象ユーザが獲得した称号を確認できるボタンB9、画面下のボタンB5~B9の表示/非表示を切り替えるためのボタンB10などが表示される。
称号確認ボタンB9は、例えば未使用のスタンプの数が視覚的に分かるようにしたバッジ画像で表示することで、ユーザに未使用のスタンプがあることを知らせることができる。上記ボタンB1~B9はボタン画像で表示してもアイコンで表示しても良い。
【0044】
なお、図示の例においては、ボタンB5が操作された場合にも、ボタンB2が操作された場合と同様にミッション提示画面へ遷移する。また、ボタンB10を操作して非表示に切り替えると、ボタンB5~B9が非表示され、模様替えボタンB3とシェアボタンB4のみを下方へずらして表示させるようにしても良い。
また、本実施形態のショッピングサーバは、ユーザが獲得したスタンプすなわちクリアしたミッションの数や難易度等に応じてユーザのランク付けを行う機能を有しており、ボタンB6がタップ操作されると、ホーム画面IM4上において対象ユーザのランクが表示される。ランクが表示されることで、ユーザは自分のランクを上げたいと考え、ミッションへ挑戦する意欲を高めることができる。また、上位ランクのユーザに対しては、クーポン等の特典が付与される。なお、対象ユーザのランクやランキングリストを表示するアイコンを、背景画像中に表示するようにしても良い。特典が付与されることで、ミッションへ挑戦する意欲をさらに高めることができる。
【0045】
(スタンプ設定)
図8には、着せ替え設定画面IM5の一例が示されている。
図8に示すように、着せ替え設定画面IM5では、画面の下方に表示枠F1が設けられて設定可能なスタンプ(パーツ画像)のリストが表示されており、対象ユーザは、ホーム画面に表示可能なスタンプのうちホーム画面に表示させたいスタンプを、例えばスタンプに指でタッチして指定し所望の表示位置へ移動させることで選択、設定することができる。
また、スタンプを所望の表示位置へ移動させた後に大きさを変更したり、角度を変更したりすることができる。さらに、着せ替え設定画面IM5においては、画面の設定に変更があると、設定後の画面を保存させる保存ボタンB11やリセットボタンB12が表示され、これらのボタンが操作されることで変更後の画面が保存(記憶)または変更がリセットされる。
【0046】
ここで、スタンプがホーム画面の装飾として提供される場合には、スタンプをメインキャラクタ画像の周辺や背景画像の一部として表示するか否かを設定することができる。表示させると設定されたスタンプは、ホーム画面におけるユーザ指定の位置に表示される。スタンプがメインキャラクタ画像に着用可能な態様で提供される場合には、メインキャラクタ画像の着せ替えアイテム(パーツ画像)として提供される。
表示枠F1に表示されるスタンプリストには、予め用意されているすべてのスタンプが、デフォルトのスタンプおよび獲得済みのスタンプは鮮明に、また未獲得のスタンプはフィルターをかけた不鮮明な状態で表示される。
【0047】
また、
図8に示すように、着せ替え設定画面IM5には、ホーム画面の背景画像を設定するためのアイコンからなるボタンB13が表示されており、対象ユーザがこのボタンB13を操作すると、画面の下方の表示枠F1に選択可能な背景画像群が表示され、背景設定画面へ遷移して、表示枠F1の中から、ホーム画面に表示させたい背景画像を例えば指でタッチ操作して選択することで設定することができる。また、このボタンB13と並んで表示されているアイコンからなるボタンB14が操作されると、
図8に示す着せ替え設定画面IM5へ戻る。また、表示枠F1内にある獲得していないスタンプまたは背景画像をタップ操作すると、獲得方法が説明文等で表示される。
上記のように、本実施例においては、スタンプ(パーツ画像)と背景画像がそれぞれグループとして用意され、ボタンB13またはB14の操作でグループごとに画像を選択することができるため、ホーム画面の作成操作が容易となる。
【0048】
なお、メインキャラクタも複数用意してユーザによる選択を可能にしたり、キャラクタとデフォルト背景画像を紐付けておいて、いずれかのメインキャラクタが選択されるとそれに紐付けられているデフォルト背景画像が自動的に選択されて、メインキャラクタと共にホーム画面に表示されたりするようにしても良い。
また、メインキャラクタごとに異なるホーム画面として作成し、1人のユーザに対して複数のホーム画面の登録を許可するように構成しても良い。例えば、ユーザがホーム画面の編集後に「保存」ボタンを操作すると、「上書保存」ボタンと「新規登録」ボタンが表示され、ここで、「新規登録」ボタンを操作すると、新規のホーム画面として登録されることで複数のホーム画面の登録が可能になるようにすることができる。
【0049】
また、ショッピングサイトにおいて、最近ホーム画面を更新したユーザや、最近商品を購入したユーザ、ハイランクのユーザを紹介する専用ページへ遷移する遷移ボタンを設けて、当該専用ページを介して他のユーザのホーム画面を閲覧できるようにしても良い。かかる機能は、メインコンテンツ提供部11が備えることとなる。
また、訪問ユーザが、興味関心が類似するユーザに対してフレンド登録したり、著名ユーザをフォローしたりすることで、当該ユーザのホーム画面を容易に閲覧することができるようになっている。そして、その閲覧ホーム画面では、好感や同調を示す指標である「いいね」マークを表示して、他のユーザによる評価が行えるようにしても良い。これにより、ユーザ同士がコミュニケーションを行えるようにし、共通の趣味や嗜好の仲間が増えたり仲間から評価を得ることができたりすることでユーザの満足感を高めることができる。
【0050】
図9は、サブコンテンツにおけるユーザ検索機能の一例を示す図である。サブコンテンツ画面(ホーム画面)には、フレンド登録したユーザのリストやミッションクリアランキングが上位者から順に表示する欄が設けられている。この画面において、訪問ユーザは、訪問先のユーザを検索したり、フレンド登録したりフォローしているユーザのリスト欄を経由して、訪問先のホーム画面の対象ユーザを選択することができる。
【0051】
[ショッピングサーバの機能]
次に、対象ユーザおよび訪問ユーザに上述のような画面表示を提示する上で、ショッピングサーバ10の構成要素がどのように機能するかについて説明する。
図1に示すように、ショッピングサーバ10は、購入情報取得部12とサブコンテンツ提供部13を備え、サブコンテンツ提供部13はホーム画面生成部132とミッション管理部134を備えている。
【0052】
このうち、購入情報取得部12は、対象ユーザが電子商取引において購入した商品に関する購入情報を取得する。
サブコンテンツ提供部13のホーム画面生成部132は、購入情報取得部12により取得された購入情報を参照して対象ユーザが購入した商品を特定し、対象ユーザに対応するサブスタンプコンテンツであるホーム画面に、対象ユーザが電子商取引において購入した商品を表す装飾画像を含めて、表示コンテンツとして提供する。
【0053】
対象ユーザに対応するホーム画面は、ユーザデータ16の情報等に基づいて作成される。また、ホーム画面生成部132は、購入情報取得部12によって取得された直近の購入情報に基づいてスタンプデータ17を検索し、購入された商品に対応するスタンプを抽出する。例えば、購入情報取得部12が新しい購入情報を取得した場合に、サブコンテンツ提供部13は、スタンプデータ17に新しい購入情報に対応したスタンプを検索し、対象ユーザが既に当該スタンプの利用権を取得しているか否かを判定する。そして、対象ユーザが当該スタンプの利用権を取得していない場合には、ユーザデータ16の対象ユーザの情報に、当該スタンプの利用権を取得したことを反映する。
ホーム画面生成部132は、対象ユーザによるホーム画面におけるスタンプの表示に関する設定や、訪問ユーザによる感想を受け付けるか否かに関する設定をホーム画面に反映する機能を有する。
【0054】
(ホーム画面の設定処理)
図10には、サブコンテンツ提供部13のホーム画面生成部132によるホーム画面の設定処理の手順の一例が示されている。なお、
図10の処理は、ユーザのホーム画面において、編集を可能にする編集ボタンとしての模様替えボタンB3(または着せ替えボタンB8)が操作されたことに応じて開始される。
【0055】
このホーム画面の設定処理においては、ホーム画面生成部132は、先ずユーザIDに基づいて対象ユーザのユーザデータ16を参照して表示可能なスタンプの情報を取得し(ステップS11)、続いてミッションデータ18を参照してミッション達成情報を取得する(ステップS12)。次に、ホーム画面生成部132は、ステップS12において取得したミッション達成情報に基づいて、新たにスタンプの利用権を取得したか否かを判定する(ステップS13)。そして、新たにスタンプの利用権を取得したと判定した場合には、表示可能スタンプの表示枠F1に当該スタンプの画像情報を追加して(ステップS14)、前回設定(表示スタンプおよび表示位置)を呼び出す(ステップS15)。
【0056】
一方、ホーム画面生成部132は、ステップS13で、新たにスタンプの利用権を取得しなかったと判定した場合には、ステップS15へジャンプして前回設定を呼び出す。
次に、ホーム画面生成部132は、対象ユーザによるスタンプの表示設定を受け付け(ステップS16)、スタンプのホーム画面への貼付け操作があったか否か判定する(ステップS17)。そして、スタンプのホーム画面への貼付け操作があったと判定した場合には、ステップS18へ進んで、「保存」ボタンB11と「リセット」ボタンB12をホーム画面へ表示させる(
図8参照)。
【0057】
続いて、ホーム画面生成部132は、「保存」ボタンB11が操作されたか判定し(ステップS19)、「保存」ボタンB11が操作された場合には変更後のホーム画面の設定情報を保存する(ステップS20)。また、ステップS19で「保存」ボタンB11が操作されていないと判定すると、ステップS21へ進み、「リセット」ボタンB12が操作されたか判定し、「リセット」ボタンB12が操作された場合には変更後のホーム画面の設定情報をリセットする(ステップS22)。
【0058】
一方、ステップS21で「リセット」ボタンB12が操作されていないと判定すると、ステップS17へ戻って、次のスタンプの貼付け操作があったか否か判定し、上記処理S18~S21を繰り返す。
上記のように、ホーム画面生成部132によって対象ユーザ毎にカスタマイズされたホーム画面が生成されることにより、対象ユーザにとって魅力あるコンテンツを提供することができる。また、背景画像も変えられるため、ユーザにとってより魅力あるコンテンツを提供することができ、ホーム画面の作成意欲を高めることができる。
【0059】
(ミッション管理処理)
図11には、サブコンテンツ提供部13のミッション管理部134によるミッション管理処理の手順の一例が示されている。なお、
図11の処理は、ユーザのホーム画面において、推奨サイトへの遷移ボタンB2(またはミッションボタンB5)が操作されたことに応じて開始される。
このホーム画面の設定処理においては、ミッション管理部134は、先ず挑戦可能なミッションとその説明文を記載したミッションリストを対象ユーザのホーム画面に表示させ(ステップS31)、対象ユーザによるミッションの選択を受け付ける(ステップS32)。
【0060】
次に、ミッション管理部134は、ステップS32において選択されたミッションが達成(クリア)されたか否かを判定する(ステップS33)。ミッションが達成されなかったと判定した場合、本フローチャートの処理を終了する。ステップS33でミッションが達成(クリア)されたと判定した場合には、ミッション達成情報を記憶するとともにミッションに対応して予め用意されているスタンプを対象ユーザに褒賞として提供する(ステップS34)。
【0061】
続いて、当該ユーザが使用可能なスタンプとしてユーザデータ16内のスタンプリストへ追加する(ステップS35)。また、今回のミッション達成を反映してランキングを算出して記憶し(ステップS36)、称号確認ボタンB9の画像を達成数に応じて変更する(ステップS37)。さらに、ランキングの算出処理(ステップS36)においては、上位ランキングに入ったか否か判定して、入った場合には例えばショッピングで使用することができる所定のクーポンを付与するようにしても良い。
【0062】
(変形例)
上記実施形態における装飾画像は、ショッピングサイトに付随するサブコンテンツに利用用途を限定するものではなく、SNSや個人ホームページなどのコンテンツに装飾画像が表示可能であってもよい。
図12は、上記実施形態に係る情報処理装置を利用したSNSサーバ40またはウェブサーバ50の使用環境の一例を示す図である。ショッピングサーバ10は、例えば、ネットワークNWを介して、さらにSNSサーバ40や、ウェブサーバ50と通信する。SNSサーバ40やウェブサーバ50は、上記実施形態における購入情報取得部12やサブコンテンツ提供部13に相当する機能を有する。SNSサーバ40は、メッセージ投稿サービスや、画像共有サービスなどのSNSサービスを提供する。ウェブサーバ50は、ショッピング以外のサービス(例えば、ニュース配信、オークション、ファイナンス、ゲームなど)を提供する。
【0063】
対象ユーザは、SNSサーバ40やウェブサーバ50において、サブコンテンツ提供部13により提供されたホーム画面や、ホーム画面に表示する権利を有するスタンプを、投稿画像や文中の絵文字として利用することができるようにしてもよい。また、対象ユーザは、例えば、SNSサーバ40において、ホーム画面のキャプチャ画像やリンクを含む記事画像IM9を投稿することができる。さらに、対象ユーザは、ウェブサーバ50において、スタンプST1およびST4を利用してテキスト投稿画像IM10を投稿することができる。
【0064】
対象ユーザは、SNSサーバ40やウェブサーバ50への投稿操作において、ユーザ端末20のUAを起動させることにより、ショッピングサーバ10と通信して、ホーム画面へのリンクや、利用可能スタンプへのリンクを投稿する。
これにより、対象ユーザのショッピングサーバ10に対するロイヤリティ(親和度)が高くなり、ショッピングサーバ10はより魅力あるコンテンツを提供することができる。
【0065】
[発明の効果]
上記実施形態のシステムによれば、ユーザはショッピングサイトに連携されたホーム画面をカスタマイズすることができるため、当該ショッピングサイトに出品されている商品またはサービスの購買意欲を高めることができる。それによって、電子商取引の活性化に大きく貢献することができる。
また、ミッション達成によって褒賞が付与されるため、電子商取引において店舗の利益率を低下させることなくユーザの商品の購買意欲を高めることができ、ウェブサイト上の店舗の商品やサービスの販売数や売上げを充分に伸ばすことができる。
また、ユーザ同士が当該サイトを介してコミュニケーションを行えるため、趣味や嗜好が共通の仲間が増えたり仲間から評価を得ることができたりすることでユーザの満足感を高めることができる。
【0066】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでない。例えば上記実施形態では、ミッション達成でユーザが獲得できる装飾画像の例としてスタンプおよび背景画像を挙げたが、この装飾画像には、スタンプの他、動画や写真、アニメーション、イラストなどが含まれていても良い。また、上記実施形態では、ミッション達成でユーザに対して装飾画像を付与するようにしているが、例えば装飾画像が商品を模した画像であるような場合に、対応する商品をショッピングサイトで購入したことに応じて付与するようにしても良い。
【符号の説明】
【0067】
10 ショッピングサーバ
11 メインコンテンツ提供部
12 購入情報取得部
13 サブコンテンツ提供部
132 ホーム画面生成部
134 ミッション管理部
20 ユーザ端末
30 出店者端末