(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-05
(45)【発行日】2022-08-16
(54)【発明の名称】プロトコル・データ・ユニット(PDU)パケットを生成するための方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
H04L 49/9057 20220101AFI20220808BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20220808BHJP
H04W 80/02 20090101ALI20220808BHJP
【FI】
H04L49/9057
H04W28/06 110
H04W80/02
(21)【出願番号】P 2020191717
(22)【出願日】2020-11-18
(62)【分割の表示】P 2019522799の分割
【原出願日】2016-11-04
【審査請求日】2020-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江 小威
【審査官】中川 幸洋
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-527544(JP,A)
【文献】国際公開第2008/136294(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0119102(US,A1)
【文献】特表2011-517904(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 49/9057
H04W 28/06
H04W 80/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロトコル・データ・ユニット
(PDU)パケッ
トを生成するための方法であって、
サービス・データ・ユニット(SDU)パケットを取得するステップと、
プリセット・データ・パケットのサイズに従って該SDUパケットを処理するステップと、
処理結果に従って
該PDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションを生成するステップであって、該パケット・ヘッダおよび該データ・セクションが該PDUパケットを構成し、該パケット・ヘッダが、フレーミング表示(FI)フィールドおよび再セグメンテーション・フラグ(RF)フィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、該プリセット・フィールドが新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加される該ターゲット・フィールドのフィールド長さが、該FIフィールドおよび該RFフィールドの合計長さよりも小さい、ステップとを含み、
前記処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションを生成するステップは、
表示情報を決定することと、ここで、前記表示情報は、前記データ・セクションがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用され、
ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成することと、ここで、ターゲット・フィールドは前記表示情報を含み、を含み、
前記ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成することは、
前記データ・セクションがSDUセグメントではないことを示すために前記表示情報が使用される場合、前記ターゲット・フィールドを含み、セグメンテーションオフセット(SO)フィールドおよび最終セグメント・フラグ(LSF)フィールドを省略している前記パケット・ヘッダを生成することを含む、方法。
【請求項2】
前記ターゲット・フィールドを含む前記パケット・ヘッダを生成するステップが、これまでに取得されている無線リソース制御(RRC)構成メッセージが、前記ターゲット・フィールドを含むように前記パケット・ヘッダを構成するために使用される場合には、前記ターゲット・フィールドを含む前記パケット・ヘッダを生成するステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記処理結果に従って前記PDUパケットのパケット・ヘッダを生成するステップがさらに、
前記プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるかどうかを示すために使用される第3の表示情報を取得するステップであって、前記SDUパケットがカスケード化された場合には、前記プリセット・データ・パケットが、前記データ・セクションにおける第1のSDUパケットが対応する完全なSDUパケットであり、前記SDUパケットがカスケード化されなかった場合には、前記プリセット・データ・パケットが、前記データ・セクションにおける前記SDUパケットが対応する完全なSDUパケットであり、前記スモール・データ・パケットのパケットサイズが、プリセット・サイズより小さい、ステップと、
前記プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるということを示すために該第3の表示情報が使用される場合には、該第3の表示情報およびターゲットSOフィールドを含む前記パケット・ヘッダを生成するステップであって、前記ターゲットSOフィールドの長さが、前記
パケット・ヘッダにおける前記SOフィールドの長さよりも小さい、ステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第3の表示情報およびターゲットSOフィールドを含む前記パケット・ヘッダを生成するステップが、これまでに取得されているRRC構成メッセージが、前記第3の表示情報を含むように前記パケット・ヘッダを構成するために使用される場合には、前記第3の表示情報および前記ターゲットSOフィールドを含む前記パケット・ヘッダを生成するステップを含む、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記処理結果に従って前記PDUパケットのパケット・ヘッダを生成するステップがさらに、これまでに取得されているRRC構成メッセージに従って、ターゲット長さを有する前記SOフィールドを含む前記パケット・ヘッダを生成するステップであって、前記RRC構成メッセージが、前記
パケット・ヘッダにおける前記SOフィールドの長さよりも小さい該ターゲット長さを含む、ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
カスケード機能が含まれていない場合には、
受信端によって送信された
RRC構成メッセージを取得するステップであって、RRC構成メッセージが、前記SDUパケットをセグメント化するためのセグメント機能を無効にするために使用され、前記SDUパケットがスモール・データ・パケットであり、前記スモール・データ・パケットのパケットサイズが、プリセット・サイズより小さい、ステップと、
前記RRC構成メッセージを受信した後に、前記SDUパケットをセグメント化するための該セグメント機能を無効にするステップとをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
プロトコル・データ・ユニット
(PDU)パケッ
トを生成するためのデバイスであって、
サービス・データ・ユニット(SDU)パケットを取得するステップを行うように構成されている第1の取得モジュールと、
プリセット・データ・パケットのサイズに従って該SDUパケットを処理するステップを行うように構成されている処理モジュールと、
該処理モジュールの処理結果に従って
該PDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションを生成するように構成された生成モジュールであって、該パケット・ヘッダおよび該データ・セクションが該PDUパケットを構成し、該パケット・ヘッダが、フレーミング表示(FI)フィールドおよび再セグメンテーション・フラグ(RF)フィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、該プリセット・フィールドが新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加される該ターゲット・フィールドのフィールド長さが、該FIフィールドおよび該RFフィールドの合計長さよりも小さい、生成モジュールとを含み、
前記処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダを生成することは、
表示情報を取得することと、ここで前記表示情報は、前記データ・セクションがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用され、
前記ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成することと、ここで前記ターゲット・フィールドは前記表示情報を含み、を含み、
前記ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成することは、
前記データ・セクションがSDUセグメントではないことを示すために前記表示情報が使用される場合、前記ターゲット・フィールドを含み、セグメンテーションオフセット(SO)フィールドおよび最終セグメント・フラグ(LSF)フィールドを省略している前記パケット・ヘッダを生成することを含む、デバイス。
【請求項8】
プロトコル・データ・ユニット
(PDU)パケッ
トを生成するためのデバイスであって、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を格納するためのメモリとを含み、
該プロセッサが、
サービス・データ・ユニット(SDU)パケットを取得し、
プリセット・データ・パケットのサイズに従って該SDUパケットを処理し、
処理結果に従って該PDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションを生成するように構成されており、該パケット・ヘッダおよび該データ・セクションが該PDUパケットを構成し、該パケット・ヘッダが、フレーミング表示(FI)フィールドおよび再セグメンテーション・フラグ(RF)フィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、該プリセット・フィールドが新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加される該ターゲット・フィールドのフィールド長さが、該FIフィールドおよび該RFフィールドの合計長さよりも小さい、
前記処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダを生成することは、
表示情報を取得することと、ここで前記表示情報は、前記データ・セクションがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用され、
前記ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成することと、ここで前記ターゲット・フィールドは前記表示情報を含み、を含み、
前記ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成することは、
前記データ・セクションがSDUセグメントではないことを示すために前記表示情報が使用される場合、前記ターゲット・フィールドを含み、セグメンテーションオフセット(SO)フィールドおよび最終セグメント・フラグ(LSF)フィールドを省略している前記パケット・ヘッダを生成すること、を含む、デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信テクノロジーの分野に関連しており、詳細には、プロトコル・データ・ユニット(PDU)パケットを生成するための方法およびデバイスに関連している。関連出願との相互参照として、本出願は、2016年11月4日に出願された国際出願第PCT/CN2016/104679号の続きであり、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ロング・ターム・エボリューション(LTE)における無線リンク制御(RLC)レイヤは、パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP)レイヤと、メディア・アクセス制御(MAC)レイヤとの間に配置されている。RLCレイヤとPDCPレイヤとの間においてやり取りされるデータ・パケットは、サービス・データ・ユニット(SDU)パケットと呼ばれており、RLCレイヤとMACレイヤとの間においてやり取りされるデータ・パケットは、プロトコル・データ・ユニット(PDU)パケットと呼ばれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
実際の実施においては、MACレイヤは、PDUパケットのサイズを指定することが可能であり、一般に、RLCレイヤによって受信されるSDUパケットのサイズは、MACレイヤによって指定されるPDUパケットのサイズに等しくない。したがって、RLCレイヤは、受信されたSDUパケットを処理することが可能であり、たとえば、SDUパケットは、セグメント化されること、カスケード化されることなどが可能である。SDUパケットを処理した後に、RLCレイヤは、指定されたサイズのPDUパケットを生成することが可能である。PDUパケットは、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションを含み、パケット・ヘッダは、データ/制御(D/C)フィールド、再セグメンテーション・フラグ(RF)フィールド、ポーリング・ビット(P)フィールド、フレーミング表示(FI)フィールド、長さ表示(LI)フィールド、拡張ビット(E)フィールド、シーケンス番号(SN)フィールド、最終セグメント・フラグ(LSF)フィールド、セグメンテーション・オフセット(SO)フィールドなどを含む。
【0004】
関連した技術分野においては、PDUパケットのパケット・ヘッダは、比較的大きな長さを占め、すなわち、ヘッダによって費やされるオーバーヘッドは、比較的大きい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
関連した技術分野における問題を解決するために、本開示は、プロトコル・データ・ユニット(PDU)パケットを生成するための方法およびデバイスを提供する。技術的なソリューションは、下記のとおりである。
【0006】
本開示の第1の態様によれば、プロトコル・データ・ユニット・パケット(PDU)を生成するための方法が提供されている。この方法は、サービス・データ・ユニット(SDU)パケットを取得するステップと、プリセット・データ・パケットのサイズに従ってSDUパケットを処理するステップと、処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションを生成するステップであって、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションがPDUパケットを構成し、パケット・ヘッダが、フレーミング表示(FI)フィールドおよび再セグメンテーション・フラグ(RF)フィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドが、共通パケット・ヘッダにおいて再定義されるFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加されるターゲット・フィールドのフィールド長さが、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい、ステップとを含む。
【0007】
任意選択で、プリセット・フィールドは、その他のフィールドを含み、その他のフィールドは、シーケンス番号(SN)フィールド、最終セグメント・フラグ(LSF)フィールド、およびセグメンテーション・オフセット(SO)フィールドを含む。
【0008】
SDUパケットがカスケード化された場合には、処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダを生成するステップは、データ・セクションの第1のSDUパケットが対応するSN番号を取得するステップと、データ・セクションの最後のバイトが最後のSDUの最後のバイトであるかどうかを示すために使用される第1の表示情報を取得するステップと、SDUパケットにおける対応するデータ・セクションの第1のバイトの開始バイト位置を取得するステップと、SNフィールド、LSFフィールド、およびSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するステップであって、SNフィールドが、取得されたSN番号を含み、LSFフィールドが、取得された第1の表示情報を含み、SOフィールドが、取得された開始バイト位置を含む、ステップとを含む。
【0009】
任意選択で、プリセット・フィールドは、新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダを生成するステップは、第2の表示情報を取得するステップであって、SDUパケットがカスケード化された場合には、第2の表示情報が、データ・セクションにおける第1のSDUがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用され、SDUパケットがカスケード化されなかった場合には、第2の表示情報が、データ・セクションがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用される、ステップと、ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成するステップであって、ターゲット・フィールドが第2の表示情報を含む、ステップとを含む。
【0010】
任意選択で、ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成するステップは、SDUセグメントではないことを示すために第2の表示情報が使用される場合には、ターゲット・フィールドを含むが共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドおよびLSFフィールドを省略するパケット・ヘッダを生成するステップを含む。
【0011】
任意選択で、ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成するステップは、これまでに取得されている無線リソース制御(RRC)構成メッセージが、ターゲット・フィールドを含むようにパケット・ヘッダを構成するために使用される場合には、ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成するステップを含む。
【0012】
任意選択で、処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダを生成するステップはさらに、プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるかどうかを示すために使用される第3の表示情報を取得するステップであって、SDUがカスケード化された場合には、プリセット・データ・パケットが、データ・セクションにおける第1のSDUが対応する完全なSDUパケットであり、SDUがカスケード化されなかった場合には、プリセット・データ・パケットが、データ・セクションにおけるSDUが対応する完全なSDUパケットである、ステップと、プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるということを示すために第3の表示情報が使用される場合には、第3の表示情報およびターゲットSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するステップであって、ターゲットSOフィールドの長さが、共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さい、ステップとを含む。
【0013】
任意選択で、第3の表示情報およびターゲットSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するステップは、これまでに取得されているRRC構成メッセージが、第3の表示情報を含むようにパケット・ヘッダを構成するために使用される場合には、第3の表示情報およびターゲットSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するステップを含む。
【0014】
任意選択で、処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダを生成するステップはさらに、これまでに取得されているRRC構成メッセージに従って、ターゲット長さを有するSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するステップであって、RRC構成メッセージが、共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さいターゲット長さを含む、ステップを含む。
【0015】
任意選択で、カスケード機能が含まれていない場合には、この方法はさらに、受信端によって送信されたRRC構成メッセージを取得するステップであって、RRC構成メッセージが、SDUパケットをセグメント化するためのセグメント機能を無効にするために使用される、ステップと、RRC構成メッセージを受信した後に、SDUパケットをセグメント化するためのセグメント機能を無効にするステップとを含む。
【0016】
本開示の第2の態様によれば、プロトコル・データ・ユニット・パケット(PDU)を生成するためのデバイスが提供されている。このデバイスは、サービス・データ・ユニット(SDU)パケットを取得するように構成されている第1の取得モジュールと、プリセット・データ・パケットのサイズに従ってSDUパケットを処理するように構成されている処理モジュールと、処理モジュールの処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションを生成するように構成されている生成モジュールであって、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションがPDUパケットを構成し、パケット・ヘッダが、フレーミング表示(FI)フィールドおよび再セグメンテーション・フラグ(RF)フィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドが、共通パケット・ヘッダにおいて再定義されるFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加されるターゲット・フィールドのフィールド長さが、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい、生成モジュールとを含む。
【0017】
任意選択で、プリセット・フィールドは、その他のフィールドを含み、その他のフィールドは、シーケンス番号(SN)フィールド、最終セグメント・フラグ(LSF)フィールド、およびセグメンテーション・オフセット(SO)フィールドを含み、SDUパケットがカスケード化された場合には、生成モジュールはさらに、データ・セクションの第1のSDUパケットが対応するSN番号を取得し、データ・セクションの最後のバイトが最後のSDUの最後のバイトであるかどうかを示すために使用される第1の表示情報を取得し、SDUパケットにおける対応するデータ・セクションの第1のバイトの開始バイト位置を取得し、SNフィールド、LSFフィールド、およびSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されており、SNフィールドが、取得されたSN番号を含み、LSFフィールドが、取得された第1の表示情報を含み、SOフィールドが、取得された開始バイト位置を含む。
【0018】
任意選択で、プリセット・フィールドは、新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、生成モジュールはさらに、第2の表示情報を取得し、SDUパケットがカスケード化された場合には、第2の表示情報が、データ・セクションにおける第1のSDUがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用され、SDUパケットがカスケード化されなかった場合には、第2の表示情報が、データ・セクションがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用され、ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されており、ターゲット・フィールドが第2の表示情報を含む。
【0019】
任意選択で、生成モジュールはさらに、SDUセグメントではないことを示すために第2の表示情報が使用される場合には、ターゲット・フィールドを含むが共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドおよびLSFフィールドを省略するパケット・ヘッダを生成するように構成されている。
【0020】
任意選択で、生成モジュールはさらに、これまでに取得されている無線リソース制御(RRC)構成メッセージが、ターゲット・フィールドを含むようにパケット・ヘッダを構成するために使用される場合には、ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されている。
【0021】
任意選択で、生成モジュールはさらに、プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるかどうかを示すために使用される第3の表示情報を取得し、SDUがカスケード化された場合には、プリセット・データ・パケットが、データ・セクションにおける第1のSDUが対応する完全なSDUパケットであり、SDUがカスケード化されなかった場合には、プリセット・データ・パケットが、データ・セクションにおけるSDUが対応する完全なSDUパケットであり、プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるということを示すために第3の表示情報が使用される場合には、第3の表示情報およびターゲットSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されており、ターゲットSOフィールドの長さが、共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さい。
【0022】
任意選択で、生成モジュールはさらに、これまでに取得されているRRC構成メッセージが、第3の表示情報を含むようにパケット・ヘッダを構成するために使用される場合には、第3の表示情報およびターゲットSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されている。
【0023】
任意選択で、生成モジュールはさらに、これまでに取得されているRRC構成メッセージに従って、ターゲット長さを有するSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されており、RRC構成メッセージが、共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さいターゲット長さを含む。
【0024】
任意選択で、カスケード機能が含まれていない場合には、このデバイスはさらに、生成モジュールが処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダを生成する前に、受信端によって送信されたRRC構成メッセージを取得する第2の取得モジュールであって、RRC構成メッセージが、SDUパケットをセグメント化するためのセグメント機能を無効にするために使用される、第2の取得モジュールと、RRC構成メッセージを受信した後に、SDUパケットをセグメント化するためのセグメント機能を無効にするように構成されている無効化モジュールとを含む。
【0025】
本開示の第3の態様によれば、プロトコル・データ・ユニット・パケット(PDU)を生成するためのデバイスが提供されている。このデバイスは、プロセッサと、プロセッサ実行可能命令を格納するためのメモリとを含み、プロセッサは、サービス・データ・ユニット(SDU)パケットを取得するステップと、プリセット・データ・パケットのサイズに従ってSDUパケットを処理するステップと、処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションを生成するステップであって、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションがPDUパケットを構成し、パケット・ヘッダが、フレーミング表示(FI)フィールドおよび再セグメンテーション・フラグ(RF)フィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドが、共通パケット・ヘッダにおいて再定義されるFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加されるターゲット・フィールドのフィールド長さが、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい、ステップとを行うように構成されている。
【0026】
本開示によって提供される技術的なソリューションは、下記の利点を含むことが可能である。
パケット・ヘッダおよびデータ・セクションを含むPDUパケットが生成され、パケット・ヘッダは、FIフィールドおよびRFフィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドは、共通パケット・ヘッダにおいて既に存在しているFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加され、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい長さを有するターゲット・フィールドである。この方法においては、関連した技術分野において生成されているPDUパケットのパケット・ヘッダによって占められるオーバーヘッドが大きいという問題を解決することが可能であり、FIフィールドおよびRFフィールドを直接省略すること、またはFIフィールドおよびRFフィールドを省略し、一方、より短い長さを有するターゲット・フィールドを付加すること、それによってパケット・ヘッダの長さを低減すること、およびパケット・ヘッダのオーバーヘッドを節減することの効果を達成することが可能である。
【0027】
前述の概要および以降の詳細な記述は両方とも、例示的なものにすぎず、本開示を限定するものではないということを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本明細書における図面は、本開示の本明細書に組み込まれており、その一部を構成しており、本開示と整合している実施形態を示しており、記述とともに本開示の原理を説明している。
【
図1】本開示のさまざまな実施形態による実施環境の概略図である。
【0029】
【
図2】本開示の1つの例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するための方法の方法フローチャートである。
【0030】
【
図3A】本開示の別の例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するための方法の方法フローチャートである。
【0031】
【
図3B】本開示の別の例示的な実施形態に従って示されているSDUパケットを処理することの概略図である。
【0032】
【
図3C-3D】本開示の別の例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットの構造の概略図である。
【0033】
【
図4A】本開示のさらなる例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するための方法の方法フローチャートである。
【0034】
【
図4B-4E】本開示のさらなる例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットの構造の概略図である。
【0035】
【
図5A】本開示の1つの例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットの構造の概略図である。
【0036】
【
図5B】本開示の1つの例示的な実施形態に従って示されているSDUパケットを処理した後にPDUパケットを取得することの概略図である。
【0037】
【
図6】本開示の1つの例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するためのデバイスの構造の概略図である。
【0038】
【
図7】本開示の別の例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するためのデバイスの構造の概略図である。
【0039】
【
図8】本開示の1つの例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するためのデバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以降では、例示的な実施形態が詳細に記述される。それらの実施形態は、図面において示されている。以降の記述において、図面を参照する場合には、別々の図面における同じ数字は、別段の記載がない限り、同じまたは同様の要素を示している。以降の例示的な実施形態において記述されている実施形態は、本開示と整合するすべての実施形態を表しているわけではない。むしろ、それらは、添付の請求の範囲において詳述されている本開示のいくつかの態様と整合するデバイスおよび方法の例にすぎない。
【0041】
理解の便宜のために、本開示のさまざまな実施形態による実施環境が、はじめにここで簡単に紹介される。
【0042】
LTEにおいて、送信端がデータを受信端へ送信する場合には、送信端におけるRLCレイヤ(
図1を参照)が、PDCPレイヤからSDUパケットを受信することが可能である。RLCレイヤがPDUパケットを通じてMACレイヤと対話し、受信されるSDUパケットのサイズは一般に、MACレイヤによって指定されるPDUパケットのサイズとは異なるので、RLCレイヤは、受信されたSDUパケットを、たとえば、セグメント化すること、カスケード化することなどによって処理する必要があり、次いで処理結果に従ってPDUパケットを生成し、生成されたPDUパケットを受信端へ送信する。PDUパケットは、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションを含む。PDUパケットを受信した後に、受信端におけるRLCレイヤは、PDUパケットのパケット・ヘッダに従ってSDUをカプセルから取り出し、SDUをより上のレイヤへ転送する。
【0043】
送信端は、ユーザ機器(UE)または基地局であることが可能であり、それに対応して受信端も、基地局またはUEであることが可能であり、それは、本明細書においては限定されない。
【0044】
RLCレイヤの機能は、RLCエンティティーによって実施され、RLCエンティティーは、下記の3つのモードのうちの1つとして構成されることが可能である。
【0045】
第1のモードは、トランスペアレント・モード(TM)であり、このモードは、空のRLCとみなされることが可能である。なぜなら、このモードは、データ・トランスペアレント送信機能を提供するだけだからである。
【0046】
第2のモードは、非肯定応答モード(UM)であり、このモードは、再送信および再セグメント化を除くすべてのRLC機能を提供する。
【0047】
第3のモードは、肯定応答モード(AM)であり、このモードは、エラー検知および再送信によるすべてのRLC機能を提供する。
【0048】
別段の指定がない限り、本開示のさまざまな実施形態によって提供されるPDUパケットを生成するための方法は、UMおよびAMのもとで使用される。
【0049】
本開示の1つの例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するための方法の方法フローチャートである
図2を参照すると、
図2において示されているPDUパケットを生成するための方法は、下記のステップを含むことが可能である。
【0050】
ステップ210において、SDUパケットが取得される。
【0051】
ステップ220において、SDUパケットは、プリセット・データ・パケットのサイズに従って処理される。
【0052】
ステップ230において、処理結果に基づいてPDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションが生成され、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションは、PDUパケットを構成する。
【0053】
パケット・ヘッダは、FIフィールドおよびRFフィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドは、共通パケット・ヘッダにおいて再定義されるFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加されるターゲット・フィールドのフィールド長さは、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい。
【0054】
要約すれば、この実施形態によって提供されるPDUパケットを生成するための方法に関しては、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションを含むPDUパケットが生成され、パケット・ヘッダは、FIフィールドおよびRFフィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドは、共通パケット・ヘッダにおいて既に存在しているFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加され、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい長さを有するターゲット・フィールドである。この方法においては、関連した技術分野において生成されているPDUパケットのパケット・ヘッダによって占められるオーバーヘッドが大きいという問題を解決することが可能であり、FIフィールドおよびRFフィールドを直接省略すること、またはFIフィールドおよびRFフィールドを省略、一方、より短い長さを有するターゲット・フィールドを付加すること、それによってパケット・ヘッダの長さを低減すること、およびパケット・ヘッダのオーバーヘッドを節減することの効果を達成することが可能である。
【0055】
プリセット・フィールドは、共通パケット・ヘッダにおいて再定義されるFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加されるターゲット・フィールドのフィールド長さは、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい。
【0056】
したがって、上述の2つのケースは、以降で別々の実施形態において個別に説明される。
【0057】
本開示の1つの例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するための方法の方法フローチャートである
図3Aを参照すると、この実施形態における例は、プリセット・フィールドが共通パケット・ヘッダにおけるその他のフィールドである。
図3Aにおいて示されているように、PDUパケットを生成するための方法は、下記のステップを含むことが可能である。
【0058】
ステップ310において、SDUパケットが取得される。
【0059】
送信端がデータを送信する必要がある場合には、RLCエンティティーは、PDCPレイヤからSDUパケットを受信することが可能である。
【0060】
ステップ320において、SDUパケットは、プリセット・データ・パケットのサイズに従って処理される。
【0061】
プリセット・データ・パケットのサイズは、MACレイヤによって指定されるPDUパケットのサイズである。
【0062】
実際の実施においては、受信されるSDUパケットのサイズは一般に、MACレイヤによって指定されるPDUパケットのサイズとは異なるので、RLCエンティティーは一般に、SDUパケットを処理する必要がある。SDUパケットに対して実行される処理は、セグメント化およびカスケード化のうちの一方または両方を含み、それは、この実施形態においては限定されない。
【0063】
任意選択で、SDUパケットのサイズが、プリセット・データ・パケットにおけるデータ・セクションのサイズよりも大きい場合には、RLCエンティティーは、SDUパケットをセグメント化することが可能である。たとえば、SDUパケットのサイズが100バイトであり、プリセット・データ・パケットのサイズが60バイトであり、パケット・ヘッダが10バイトを占める必要がある場合には、RLCエンティティーは、SDUパケットを2つのSDUセグメントへとセグメント化することが可能であり、それぞれのSDUセグメントは、50バイトである。別の例に関しては、SDUパケットのサイズが100バイトであり、プリセット・データ・パケットのサイズが70バイトであり、パケット・ヘッダが10バイトを占める必要がある場合には、RLCエンティティーは、SDUパケットを60バイトおよび40バイトとしての2つのSDUセグメントへとセグメント化することが可能である。次いで、RLCエンティティーはさらに、40バイトのSDUセグメントと、次のSDUパケットの20バイトのSDUセグメントとをカスケード化すること、次のSDUパケットにおける60バイトを独立するように構成すること、ならびに次のSDUパケットのSDUセグメントの最後の20バイトと、さらに次のSDUパケットの40バイトとをカスケード化することなどが可能である。
【0064】
SDUパケットのサイズが、プリセット・データ・パケットにおけるデータ・セクションのサイズよりも小さい場合には、RLCエンティティーは、SDUパケットをセグメント化およびカスケード化することが可能である。たとえば、SDUパケットのサイズが30バイトであり、プリセット・データ・パケットのサイズが120バイトであり、パケット・ヘッダが10バイトを占める必要がある場合には、
図3Bを参照すると、RLCエンティティーは、3つのSDUパケットと、第4のSDUパケットの最初の20バイトとをカスケード化すること、第4のSDUパケットの最後の10バイトと、第5のSDUパケットと、第6のSDUパケットと、第7のSDUパケットと、第8のSDUパケットの最初の10バイトとをカスケード化することなどが可能である。
【0065】
SDUパケットのサイズが、プリセット・データ・パケットにおけるデータ・セクションのサイズに等しい場合には、いかなる処理も必要とされない。
【0066】
ステップ330において、処理結果に基づいてデータ・セクションが生成される。
【0067】
SDUパケットに対する処理からわかるように、データ・セクションは、完全なSDU、SDUセグメント、またはそれらの組合せであることが可能である。加えて、データ・セクションが、完全なSDUとSDUセグメントとの組合せである場合には、最初および最後のデータ・セクションのみがSDUセグメントであることが可能である。
【0068】
ステップ340において、データ・セクションの第1のSDUパケットが対応するSN番号が取得される。
【0069】
SDUがカスケード化された場合には、RLCエンティティーは、データ・セクションの第1のSDUパケットが対応するSN番号を取得することが可能である。
【0070】
たとえば、SDUパケットのサイズが100バイトであり、プリセット・パケットのサイズが120バイトである場合には、データ・セクションが、第1のSDUパケットの全コンテンツと、第2のSDUパケットの最初の10バイトとを含むことが可能であるので、RLCエンティティーは、第1のSDUパケットのSN番号、たとえばSN=0を取得することが可能である。
【0071】
ステップ350において、第1の表示情報が取得され、第1の表示情報は、データ・セクションの最後のバイトが最後のSDUの最後のバイトであるかどうかを示すために使用される。
【0072】
RLCエンティティーは、データ・セクションの最後のバイトが最後のSDUの最後のバイトであるかどうかを検知することが可能である。検知結果が「いいえ」である場合には、「いいえ」を示すための第1の表示情報、たとえば「0」が生成され、検知結果が「はい」である場合には、「はい」を示すための第1の表示情報、たとえば「1」が生成される。
【0073】
たとえば、依然としてSDUパケットのサイズが100バイトであり、プリセット・パケットのサイズが120バイトである場合には、データ・セクションの最後のバイトが、第2のSDUパケットの第10のバイトであり、SDUパケットの最後のバイトではないので、RLCエンティティーは、「0」を生成することが可能である。
【0074】
ステップ360において、SDUパケットにおける対応するデータ・セクションの第1のバイトの開始バイト位置が取得される。
【0075】
受信端がPDUパケットを受信した後にSDUパケットをカプセルから取り出すことを可能にするために、RLCエンティティーは、SDUパケットにおけるデータ・セクションの第1のバイトの開始バイト位置を取得することが可能である。
【0076】
ステップ370において、SNフィールド、LSFフィールド、およびSOフィールドを含むパケット・ヘッダが生成され、データ・セクションおよびパケット・ヘッダは、PDUパケットを構成し、SNフィールドは、取得されたSN番号を含み、LSFフィールドは、取得された第1の表示情報を含み、SOフィールドは、取得された開始バイト位置を含む。
【0077】
パケット・ヘッダは、FIフィールドおよびRFフィールドを省略するが、実際の実施においては、共通パケット・ヘッダにおけるその他のフィールド、たとえば、D/Cフィールド、Eフィールド、LIフィールド、Pフィールド、パディング・フィールドなどをさらに含むことが可能である。パディング・フィールドは、パケット・ヘッダが非整数バイトである場合にデータ・ヘッダが整数バイトであることを可能にするために使用される。任意選択で、PDUパケットを生成するための方法がUMのもとで使用される場合には、パケット・ヘッダは、D/CフィールドおよびPフィールドを含まず、それは、この実施形態によって限定されない。
【0078】
実際の実施においては、可能なパケット・ヘッダの構造の概略図である
図3Cを参照すると、パケット・ヘッダは、固定ヘッダおよび拡張ヘッダを含むことが可能である。加えて、
図3Cと関連して、固定ヘッダは、ヘッダの開始位置から開始してSOフィールドに至り、拡張ヘッダは、Eフィールドから開始して終わりに至る。固定ヘッダのSNフィールドは、データ・セクションの第1のSDUが対応するSN番号であり、固定ヘッダのSOフィールドは、SDUにおける対応するデータ・セクションの第1のバイトの開始バイト位置を示し、固定ヘッダのLSFフィールドは、データ・セクションの最後のバイトが最後のRLC SDUの最後のバイトに対応するかどうかを示す。Rフィールドは、予備のフィールドであり、それは、実際の実施においては存在してもよく、または存在しなくてもよく、それは、この実施形態によって限定されない。拡張ビット「E」が1に等しい場合には、それは、固定ヘッダの後の拡張ヘッダ、すなわち、EフィールドおよびLIフィールドがあるということを示している。拡張ヘッダのEフィールドが1に等しい場合には、それは、拡張ヘッダの後にもう1つの拡張ヘッダが存在することを示している、といった具合である。第1の拡張ヘッダのLIフィールドは、データ・セクションに含まれている第1のSDU/SDUセグメントのバイトの数を示すために使用されており、第2の拡張ヘッダのLIフィールドは、第2のSDUのバイトの数を示しており、...、そして最後の拡張ヘッダのLIフィールドは、最後の1つ前のSDUのバイトの数を示している(最初および最後のRLC SDUのみが、おそらくはセグメントであることが可能である)。パディング・フィールドは、ヘッダ全体のサイズが非整数バイトである場合にヘッダを整数バイトにするために使用される。
【0079】
留意されたい1つの点として、SDUを処理する際にカスケード化が実行されない場合には、RLCエンティティーは、SOフィールドおよびLSFフィールドによってデータ・セクションのセグメント状況を示し、この時点でのRLCエンティティーは、
図3Dにおいて示されているパケット・ヘッダを生成することが可能である。実際の実施においては、Eフィールドは、データ・セクションが単にSDUパケットまたはSDUセグメントであるということを示すための0である。
図3Dは、この図において示されている長さのものであって、かつこの図において示されている順序で配置されているそれぞれのフィールドを一例として取り上げているにすぎない。任意選択で、それぞれのフィールドの長さおよび順序は、実際の要件に従って設計されることが可能であり、それは、この実施形態においては限定されない。
【0080】
留意されたい別の点として、PDUパケットが再セグメント化される必要がある場合には、PDUパケットのデータ・セクションのみが再セグメント化され、セグメント化されたパケット・ヘッダが上述のルールに従って付加され、それは、この実施形態において再び記述されることはない。
【0081】
要約すれば、この実施形態によって提供されるPDUパケットを生成するための方法に関しては、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションを含むPDUパケットが生成され、パケット・ヘッダは、FIフィールドおよびRFフィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドは、共通パケット・ヘッダにおいて既に存在しているFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加され、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい長さを有するターゲット・フィールドである。この方法においては、関連した技術分野において生成されているPDUパケットのパケット・ヘッダによって占められるオーバーヘッドが大きいという問題を解決することが可能であり、FIフィールドおよびRFフィールドを直接省略すること、またはFIフィールドおよびRFフィールドを省略、一方、より短い長さを有するターゲット・フィールドを付加すること、それによってパケット・ヘッダの長さを低減すること、およびパケット・ヘッダのオーバーヘッドを節減することの効果を達成することが可能である。
【0082】
本開示の別の例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するための方法の方法フローチャートである
図4Aを参照すると、この実施形態においては、新たに付加されるターゲット・フィールドを含むプリセット・フィールドが一例として取り上げられており、
図4Aにおいて示されているPDUパケットを生成するための方法は、下記のステップを含むことが可能である。
【0083】
ステップ410において、SDUパケットが取得される。
【0084】
ステップ420において、SDUパケットは、プリセット・データ・パケットのサイズに従って処理される。
【0085】
ステップ430において、処理結果に基づいてデータ・セクションが生成される。
【0086】
ステップ410からステップ430は、前述の実施形態におけるステップ310からステップ330と同様であり、ここで再び記述されることはない。
【0087】
ステップ440において、第2の表示情報が取得される。SDUパケットがカスケード化された場合には、第2の表示情報は、データ・セクションにおける第1のSDUがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用され、SDUパケットがカスケード化されなかった場合には、第2の表示情報は、データ・セクションがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用される。
【0088】
実際の実施においては、ステップ420においてSDUがカスケード化された場合には、RLCエンティティーは、データ・セクションの第1のSDUがSDUセグメントであるかどうかを検知すること、および検知結果に従って第2の表示情報を生成することが可能である。たとえば、検知結果が「はい」である場合には、「0」が生成され、検知結果が「いいえ」である場合には、「1」が生成される。たとえば、
図3Bに関連して、第1のPDUに関するデータ・セクションの第1のSDUは、完全なSDUであり、RLCエンティティーは、この時点で「1」を生成し、その一方で第2のPDUに関しては、データ・セクションの第1のSDUは、SDUセグメントであり、RLCエンティティーは、この時点で「0」を生成する。
【0089】
ステップ420においてSDUがカスケード化されなかった場合には、RLCエンティティーは、データ・セクションがSDUセグメントであるかどうかを検知し、検知結果に従って第2の表示情報を生成する。
【0090】
ステップ450において、ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダが生成される。ターゲット・フィールドは、第2の表示情報を含み、データ・セクションおよびパケット・ヘッダは、PDUパケットを構成する。
【0091】
実際の実施においては、ターゲット・フィールドは、セグメント化表示(SI)フィールドであることが可能である。すなわち、RLCエンティティーは、SIフィールドを含むパケット・ヘッダを生成することが可能であり、SIフィールドは、第2の表示情報を含む。ターゲット・フィールドは一般に、1ビットのものである。
【0092】
実際の実施においては、SDUセグメントではないことを示すために第2の表示情報が使用される場合には、RLCエンティティーは、SIフィールドを含み共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドおよびLSFフィールドを省略するパケット・ヘッダを生成することが可能である。
図4Bおよび
図4Cを参照すると、それらの図は、カスケード化が実行された場合、または実行されなかった場合それぞれの生成されたPDUパケットの構造の概略図である。
【0093】
しかしながら、SDUセグメントを示すために第2の表示情報が使用される場合には、RLCエンティティーは、SIフィールドを含むパケット・ヘッダを生成することが可能である。
図4Dおよび
図4Eを参照すると、それらの図は、カスケード化が実行された場合、または実行されなかった場合それぞれの生成されたPDUパケットの構造の概略図である。加えて、カスケード化が実行されたケースにおいては、RLCエンティティーによって生成されたパケット・ヘッダにおけるSNフィールド、LSFフィールド、およびSOフィールドは、前述の実施形態と同様であることが可能であり、ここで再び記述されることはない。
【0094】
留意されたい第1の点として、この実施形態において述べられているFIフィールドおよびRFフィールドを省略するパケット・ヘッダが、ここで再び記述されることはない。その上、別段の指定がない限り、パケット・ヘッダは、共通パケット・ヘッダにおける別のフィールドを含むことも可能であり、それも、ここで記述されることはない。
【0095】
留意されたい第2の点として、基地局は、無線リソース制御(RRC)構成メッセージを介して、パケット・ヘッダがターゲット・フィールドを含むかどうかを構成することが可能である。したがって、RRC構成メッセージを介して、パケット・ヘッダがターゲット・フィールドを含むように構成されている場合には、パケット・ヘッダを生成する際に、ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダが生成され、RRC構成メッセージを介して、パケット・ヘッダがターゲット・フィールドを含まないように構成されている場合には、パケット・ヘッダを生成する際に、ターゲット・フィールドを含まないパケット・ヘッダが生成される。この実施形態は、それに限定されない。
【0096】
留意されたい第3の点として、PDUパケットが再セグメント化を必要とする場合には、RLCは、PDUパケットのデータ・セクション上でのみ再セグメント化を実行することが可能であり、パケット・ヘッダのカプセル化様式は、上述のものと同様であり、この実施形態において再び記述されることはない。
【0097】
要約すれば、この実施形態によって提供されるPDUパケットを生成するための方法に関しては、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションを含むPDUパケットが生成され、パケット・ヘッダは、FIフィールドおよびRFフィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドは、共通パケット・ヘッダにおいて既に存在しているFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加され、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい長さを有するターゲット・フィールドである。この方法においては、関連した技術分野において生成されているPDUパケットのパケット・ヘッダによって占められるオーバーヘッドが大きいという問題を解決することが可能であり、FIフィールドおよびRFフィールドを直接省略すること、またはFIフィールドおよびRFフィールドを省略し、一方、より短い長さを有するターゲット・フィールドを付加すること、それによってパケット・ヘッダの長さを低減すること、およびパケット・ヘッダのオーバーヘッドを節減することの効果を達成することが可能である。
【0098】
上述の実施形態のそれぞれにおいて、パケット・ヘッダがSOフィールドを含む場合には、SOフィールドの長さは一般に、2バイトなど、プリセットされた固定長である。しかしながら、いくつかの低レート・サービスに関しては、PDUパケットのサイズは、しばしば数バイトのものにすぎず、したがって2バイトのSOフィールドは、PDUパケットに対してかなり大きく、それによってヘッダの特定のオーバーヘッドを浪費する。この時点で、SOフィールドは、長さにおいて最適化されることが可能である。任意選択で、SOフィールドの長さを最適化するためのソリューションは、下記の2つのモードを含むことが可能である。
【0099】
第1の可能な実施モードにおいては、パケット・ヘッダを生成するステップは、下記の内容を含むことが可能である。
【0100】
最初に、プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるかどうかを示すために使用される第3の表示情報が取得され、SDUがカスケード化された場合には、プリセット・データ・パケットは、データ・セクションにおける第1のSDUが対応する完全なSDUパケットであり、SDUがカスケード化されなかった場合には、プリセット・データ・パケットは、データ・セクションにおけるSDUが対応する完全なSDUパケットである。
【0101】
任意選択で、RLCエンティティーは、プリセット・データ・パケットのサイズがプリセット・サイズよりも小さいかどうかを検知することが可能である。検知結果が「はい」である場合には、プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるということを示す第3の表示情報、たとえば「1」が生成され、検知結果が「いいえ」である場合には、プリセット・データ・パケットがラージ・データ・パケットであるということを示す第3の表示情報、たとえば「0」が生成される。プリセット・サイズは、100バイトなどのデフォルトのサイズ、または、この方法がUEにおいて使用される場合にはRRC構成メッセージを介して基地局によって構成されるサイズであることが可能であり、それは、この実施形態においては限定されない。プリセット・サイズが、基地局によって構成されるサイズである場合には、プリセット・サイズは、すべてのデータ無線ベアラ(DRB)によって共有されるサイズ、または1つのDRBによって独立して使用されるサイズであることが可能であり、それは、この実施形態においては限定されない。
【0102】
実際の実施においては、SDUパケットがカスケード化された場合には、プリセット・データ・パケットは、データ・セクションにおける第1のSDUが対応する完全なSDUデータ・パケットである。任意選択で、データ・セクションにおける第1のSDUが完全なSDUである場合には、プリセット・データ・パケットは、すなわち第1のSDUであり、データ・セクションにおける第1のSDUがSDUセグメントである場合には、RLCエンティティーは、そのSDUセグメントが属するSDUパケットを取得し、取得されたSDUパッケージをプリセット・データ・パケットとして供給する。
【0103】
しかしながら、SDUパケットがカスケード化されなかった場合には、プリセット・データ・パケットは、データ・セクションにおけるSDUが対応する完全なSDUパケットである。任意選択で、データ・セクションにおけるコンテンツが完全なSDUである場合には、プリセット・データ・パケットは、すなわちSDUであり、データ・セクションにおけるコンテンツが1つのSDUセグメントである場合、たとえば、1つのSDUパケットが2つのPDUパケットにカプセル化されている場合には、RLCエンティティーは、そのSDUセグメントが属するSDUパケットを取得し、取得されたSDUパッケージをプリセット・データ・パケットとして供給する。
【0104】
一般に、第3の表示情報は、1ビットのものである。
【0105】
第2に、プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるということを示すために第3の表示情報が使用される場合には、パケット・ヘッダを生成する際に、第3の表示情報およびターゲットSOフィールドを含むパケット・ヘッダが生成され、ターゲットSOフィールドの長さは、共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さい。たとえば、ターゲットSOフィールドの長さは、7ビットであることが可能である。
【0106】
任意選択で、RLCエンティティーは、スモール・データ(SD)フィールドおよびターゲットSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成することが可能である。SDフィールドは、第3の表示情報を含む。
【0107】
任意選択で、プリセット・データ・パケットがラージ・データ・パケットであるということを示すために第3の表示情報が使用される場合には、パケット・ヘッダを生成する際に、SDフィールドおよびSOフィールドを含むパケット・ヘッダが生成され、SOフィールドの長さは、プリセットされた長さである。この長さは、共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さいことが可能であり、または共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さに等しいことが可能であり、それは、この実施形態においては限定されない。
【0108】
加えて、実際の実施においては、ターゲットSOフィールドの長さ、およびプリセットされた長さは、デフォルトの長さであることが可能であり、またはRRC構成メッセージを介して基地局によって構成される長さであることが可能であり、それは、この実施形態においては限定されない。
【0109】
さらに基地局は、RRC構成メッセージを介して、パケット・ヘッダがSDフィールドを含むかどうかを構成することが可能であり、パケット・ヘッダを生成する際には、RRC構成メッセージを介して構成されているパケット・ヘッダにSDフィールドが含まれる場合にのみ、SDフィールドを含むパケット・ヘッダを生成することが可能であり、それは、この実施形態においては限定されない。
【0110】
スモール・データ・パケットが検知された場合には、共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さい長さを有するターゲットSOフィールドを使用することによって、SOフィールドによって占められるオーバーヘッドを節減することが可能であり、それによって、パケット・ヘッダによって占められるオーバーヘッドをさらに節減する効果を達成する。
【0111】
第2の可能な実施モードにおいては、パケット・ヘッダを生成するステップは、下記の内容を含むことが可能である。
【0112】
これまでに取得されているRRC構成メッセージに従って、ターゲット長さを有するSOフィールドを含むパケット・ヘッダが生成される。RRC構成メッセージは、ターゲット長さを含み、ターゲット長さは、共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さい。
【0113】
基地局が、RRC構成メッセージを介してUEに対してDRB構成を実行する場合には、RRC構成メッセージは、7ビットなどのターゲット長さを含む。もちろん、実際の実施においては、RRC構成メッセージに含まれるターゲット長さは、その他の長さであることも可能であり、それは、この実施形態においては限定されない。
【0114】
その後、パケット・ヘッダを生成する際には、RRC構成メッセージにおいて構成されているターゲット長さに従って、ターゲット長さを有するSOフィールドを含むパケット・ヘッダが生成されることが可能である。
【0115】
共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さいプリセットされた長さを構成することによって、基地局は、RLCエンティティーが、パケット・ヘッダを生成する際に、プリセットされた長さを有するSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成することを可能にし、それによって、パケット・ヘッダによって占められるオーバーヘッドを低減する。
【0116】
加えて、RLCエンティティーがカスケード機能を有していない場合には、RLCエンティティーは、この実施形態においては、スモール・データ・パケットをセグメント化する機能を無効にすることが可能である。なぜなら、スモール・データをセグメントするために特定の量の処理リソースが必要とされるからである。実際の実施においては、それは、下記の内容を含むことが可能である。
【0117】
最初に、受信端によって送信されたRRC構成メッセージが取得され、そのRRC構成メッセージは、SDUパケットをセグメント化するためのセグメント機能を無効にするために使用される。
【0118】
基地局は、UE DRBを構成するためのRRC構成メッセージを送信し、DRBのRLC構成においてRLCのセグメント機能を無効にする。実際の実施においては、その構成は、アップリンクおよびダウンリンクに関して別々にまたは一様に実行されることが可能であり、それは、UMおよびDMの両方のもとで実行されることが可能である。もちろん、RRC構成メッセージは、セグメント機能を無効にしないように構成されることも可能であり、それは、本明細書においては限定されない。
【0119】
第2に、SDUパケットをセグメント化するためのセグメント機能が無効にされる。
【0120】
RRC構成メッセージを受信した後に、RRC構成メッセージが、アップリンクに関するセグメント機能を無効にすることを示している場合には、RLCエンティティーは、データを送信する際に、受信されたSDUパケットをセグメント化せず、
図5Aを参照すると、データは、セグメント化されていないPDUパケット・フォーマットを使用して送信されることが可能である。しかしながら、RRC構成メッセージが、ダウンリンクに関するセグメント機能を無効にすることを示している場合には、RLCエンティティーは、反対側の端部によって送信されたPDUパケットを受信した後に、そのPDUパケットが、セグメント化されていないSDUパケットであるということを知ることが可能である。
【0121】
スモール・データ・サービスに関して、基地局は、セグメント機能を無効にするようにRLCエンティティーを構成することが可能であり、それは、スモール・データ・パケットを処理するためにRLCエンティティーによって必要とされる複雑なオペレーションを低減し、RLCエンティティーのデータ送信効率を改善する。
【0122】
前述の実施形態においては、RLCエンティティーがSDUパケットを処理した後に、生成されたPDUパケットにおけるSN番号どうしが連続していない場合がある。たとえば、
図5Bを参照すると、RLCエンティティーは、それぞれ0、1、2、3、および4というSNを伴う5つのSDUパケットを受信し、次いでRLCエンティティーは、SN=0のSDUパケットの第1のセグメントを第1のPDUパケットに、SN=0のSDUパケットの第2のセグメント、SN=1のSDUパケット、およびSN=2のSDUパケットの第1のセグメントを第2のPDUパケットに、SN=2のSDUパケットの第2のセグメントならびにSN=3およびSN=4のSDUパケットを第3のPDUパケットにカプセル化する。
図5Bをさらに参照していただきたい。明らかに、RLCエンティティーによって取得された3つのPDUパケットのSN番号は、順に0、0、および2であり、これらは連続していない。この時点で、取得されたPDUパケットのそれぞれが、繰り返されるコンテンツを含むかどうかを確認するために、RLCエンティティーは、取得されたPDUパケットのそれぞれにおけるSNフィールドおよびSOフィールドに従ってSN番号どうしが連続しているかどうかを検知することが可能である。たとえば、
図5Bに関連した一例として第1のPDUパケットおよび第2のPDUパケットを取り上げると、RLCエンティティーは、第1のPDUパケットの最後のバイトが(LSF-1)番目のバイトであるか、すなわち、第2のPDUパケットの221番目のバイトであるかどうかを検知することが可能である。検知結果が「はい」である場合には、RLCエンティティーは、SN=0のSDUパケットがカプセル化の繰り返しにおいてまったく問題を有していないということを特定することが可能である。そして、取得されたPDUパケットのそれぞれにおいてSDUパケット・ロスが発生しているかどうかを確認するために、RLCエンティティーは、n+mがNに等しいかどうかを検知することが可能であり、この場合、nは、割り込みが開始するPDUパケットに含まれている最後のバイトに対応するSDUパケットのSN番号であり、mは、割り込みが開始するPDUパケットのSN番号であり、Nは、割り込みが終了するPDUパケットのSN番号である。検知結果が「はい」である場合には、パケット・ロスが発生していないということが特定され、検知結果が「いいえ」である場合には、パケット・ロスが発生しているということが特定される。たとえば、
図5Bに関連して、第2のPDUパケットのSN番号は0であり、第3のPDUパケットのSN番号は2である。これら2つは連続しておらず、したがって、この時点で、RLCエンティティーは、第2のPDUパケットの最後のバイトが対応するSDUパケットのSN番号(すなわち、2)と、第2のPDUパケットのSN番号(すなわち、0)との合計(2)を計算すること、そしてさらに、計算された合計が第3のPDUパケットのSN番号(2)に等しいかどうかを検知することが可能であり、RLCエンティティーの検知結果は「はい」であるので、RLCエンティティーは、パケット・ロスが発生していないということを特定することが可能である。
【0123】
図6は、本開示の1つの例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するためのデバイスの構造の概略図である。
図6において示されているように、PDUパケットを生成するためのデバイスは、第1の取得モジュール610、処理モジュール620、および生成モジュール630を含むことが可能である。
【0124】
第1の取得モジュール610は、サービス・データ・ユニット(SDU)パケットを取得するように構成されており、
処理モジュール620は、プリセット・データ・パケットのサイズに従ってSDUパケットを処理するように構成されており、
生成モジュール630は、処理モジュール620の処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションを生成するように構成されており、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションがPDUパケットを構成し、パケット・ヘッダが、フレーミング表示(FI)フィールドおよび再セグメンテーション・フラグ(RF)フィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドが、共通パケット・ヘッダにおいて再定義されるFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加されるターゲット・フィールドのフィールド長さが、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい。
【0125】
要約すれば、この実施形態によって提供されるPDUパケットを生成するためのデバイスに関しては、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションを含むPDUパケットが生成され、パケット・ヘッダは、FIフィールドおよびRFフィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドは、共通パケット・ヘッダにおいて既に存在しているFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加され、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい長さを有するターゲット・フィールドである。この方法においては、関連した技術分野において生成されているPDUパケットのパケット・ヘッダによって占められるオーバーヘッドが大きいという問題を解決することが可能であり、FIフィールドおよびRFフィールドを直接省略すること、またはFIフィールドおよびRFフィールドを省略し、一方、より短い長さを有するターゲット・フィールドを付加すること、それによってパケット・ヘッダの長さを低減すること、およびパケット・ヘッダのオーバーヘッドを節減することの効果を達成することが可能である。
【0126】
図7は、本開示の1つの例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するためのデバイスの構造の概略図である。
図7において示されているように、PDUパケットを生成するためのデバイスは、第1の取得モジュール710、処理モジュール720、および生成モジュール730を含むことが可能である。
【0127】
第1の取得モジュール710は、サービス・データ・ユニット(SDU)パケットを取得するように構成されており、
処理モジュール720は、プリセット・データ・パケットのサイズに従ってSDUパケットを処理するように構成されており、
生成モジュール730は、処理モジュール720の処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションを生成するように構成されており、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションがPDUパケットを構成し、パケット・ヘッダが、フレーミング表示(FI)フィールドおよび再セグメンテーション・フラグ(RF)フィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドが、共通パケット・ヘッダにおいて再定義されるFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加されるターゲット・フィールドのフィールド長さが、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい。
【0128】
任意選択で、プリセット・フィールドは、その他のフィールドを含み、その他のフィールドは、シーケンス番号(SN)フィールド、最終セグメント・フラグ(LSF)フィールド、およびセグメンテーション・オフセット(SO)フィールドを含む。
【0129】
SDUパケットがカスケード化された場合には、生成モジュール730はさらに、
データ・セクションの第1のSDUパケットが対応するSN番号を取得し、
データ・セクションの最後のバイトが最後のSDUの最後のバイトであるかどうかを示すために使用される第1の表示情報を取得し、
SDUパケットにおける対応するデータ・セクションの第1のバイトの開始バイト位置を取得し、
SNフィールド、LSFフィールド、およびSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されており、SNフィールドが、取得されたSN番号を含み、LSFフィールドが、取得された第1の表示情報を含み、SOフィールドが、取得された開始バイト位置を含む。
【0130】
任意選択で、プリセット・フィールドは、新たに付加されるターゲット・フィールドを含む。
【0131】
生成モジュール730はさらに、
第2の表示情報を取得し、SDUパケットがカスケード化された場合には、第2の表示情報が、データ・セクションにおける第1のSDUがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用され、SDUパケットがカスケード化されなかった場合には、第2の表示情報が、データ・セクションがSDUセグメントであるかどうかを示すために使用され、
ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されており、ターゲット・フィールドが第2の表示情報を含む。
【0132】
任意選択で、生成モジュール730はさらに、
SDUセグメントではないことを示すために第2の表示情報が使用される場合には、ターゲット・フィールドを含むが共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドおよびLSFフィールドを省略するパケット・ヘッダを生成するように構成されている。
【0133】
任意選択で、生成モジュール730はさらに、
これまでに取得されている無線リソース制御(RRC)構成メッセージが、ターゲット・フィールドを含むようにパケット・ヘッダを構成するために使用される場合には、ターゲット・フィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されている。
【0134】
任意選択で、生成モジュール730はさらに、
プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるかどうかを示すために使用される第3の表示情報を取得し、SDUがカスケード化された場合には、プリセット・データ・パケットが、データ・セクションにおける第1のSDUが対応する完全なSDUパケットであり、SDUがカスケード化されなかった場合には、プリセット・データ・パケットが、データ・セクションにおけるSDUが対応する完全なSDUパケットであり、
プリセット・データ・パケットがスモール・データ・パケットであるということを示すために第3の表示情報が使用される場合には、第3の表示情報およびターゲットSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されており、ターゲットSOフィールドの長さが、共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さい。
【0135】
任意選択で、生成モジュール730はさらに、
これまでに取得されているRRC構成メッセージが、第3の表示情報を含むようにパケット・ヘッダを構成するために使用される場合には、第3の表示情報およびターゲットSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成するように構成されている。
【0136】
任意選択で、生成モジュール730はさらに、これまでに取得されているRRC構成メッセージに従って、ターゲット長さを有するSOフィールドを含むパケット・ヘッダを生成し、RRC構成メッセージが、共通パケット・ヘッダにおけるSOフィールドの長さよりも小さいターゲット長さを含むように構成されている。
【0137】
任意選択で、このデバイスはさらに、
生成モジュール730が処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダを生成する前に、受信端によって送信されたRRC構成メッセージを取得し、RRC構成メッセージが、SDUパケットをセグメント化するためのセグメント機能を無効にするために使用されるように構成されている第2の取得モジュール740と、
RRC構成メッセージを受信した後に、SDUパケットをセグメント化するためのセグメント機能を無効にするように構成されている無効化モジュール750とを含む。
【0138】
要約すれば、この実施形態によって提供されるPDUパケットを生成するためのデバイスに関しては、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションを含むPDUパケットが生成され、パケット・ヘッダは、FIフィールドおよびRFフィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドは、共通パケット・ヘッダにおいて既に存在しているFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加され、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい長さを有するターゲット・フィールドである。この方法においては、関連した技術分野において生成されているPDUパケットのパケット・ヘッダによって占められるオーバーヘッドが大きいという問題を解決することが可能であり、FIフィールドおよびRFフィールドを直接省略すること、またはFIフィールドおよびRFフィールドを省略し、一方、より短い長さを有するターゲット・フィールドを付加すること、それによってパケット・ヘッダの長さを低減すること、およびパケット・ヘッダのオーバーヘッドを節減することの効果を達成することが可能である。
【0139】
本開示の1つの例示的な実施形態によるPDUパケットを生成するためのデバイスが提供されており、本開示によって提供されているPDUパケットを生成するための方法は、このデバイスによって実施されることが可能である。PDUパケットを生成するためのデバイスは、プロセッサと、プロセッサ実行可能命令を格納するためのメモリとを含み、
プロセッサは、
サービス・データ・ユニット(SDU)パケットを取得し、
【0140】
プリセット・データ・パケットのサイズに従ってSDUパケットを処理し、
処理結果に従ってPDUパケットのパケット・ヘッダおよびデータ・セクションを生成するように構成されており、パケット・ヘッダおよびデータ・セクションがPDUパケットを構成し、パケット・ヘッダが、フレーミング表示(FI)フィールドおよび再セグメンテーション・フラグ(RF)フィールドを省略するが、プリセット・フィールドを含み、プリセット・フィールドが、共通パケット・ヘッダにおいて再定義されるFIフィールドおよびRFフィールドを除くその他のフィールド、または新たに付加されるターゲット・フィールドを含み、新たに付加されるターゲット・フィールドのフィールド長さが、FIフィールドおよびRFフィールドの合計長さよりも小さい。
【0141】
図8は、本開示の1つの例示的な実施形態に従って示されているPDUパケットを生成するためのデバイスの構造の概略図である。デバイス800は、UEのすべてまたは一部として実施されることが可能である。
【0142】
図8を参照すると、デバイス800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電力コンポーネント806、マルチメディア・コンポーネント808、オーディオ・コンポーネント810、入力/出力(I/O)インターフェース812、センサ・コンポーネント814、および通信コンポーネント816というコンポーネントのうちの1つまたは複数を含むことが可能である。
【0143】
処理コンポーネント802は、典型的には、表示、通話、データ通信に関連付けられているオペレーション、カメラ・オペレーション、および記録オペレーションなど、装置800の全体的なオペレーションを制御する。処理コンポーネント802は、上述の方法におけるステップのすべてまたは一部を実行するための命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ818を含むことが可能である。その上、処理コンポーネント802は、処理コンポーネント802とその他のコンポーネントとの間における対話を容易にする1つまたは複数のモジュールを含むことが可能である。たとえば、処理コンポーネント802は、マルチメディア・コンポーネント808と処理コンポーネント802との間における対話を容易にするためのマルチメディア・モジュールを含むことが可能である。
【0144】
メモリ804は、装置800のオペレーションをサポートするためのさまざまなタイプのデータを格納するように構成されている。そのようなデータの例は、装置800上で操作される任意のアプリケーションまたは方法のための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ804は、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュ・メモリ、磁気または光ディスクなど、任意のタイプの揮発性もしくは不揮発性メモリ・デバイス、またはそれらの組合せを使用することによって実装されることが可能である。
【0145】
電力コンポーネント806は、装置800のさまざまなコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント806は、電力管理システム、1つまたは複数の電源、ならびに、装置800における電力の生成、管理、および分配に関連付けられているその他の任意のコンポーネントを含むことが可能である。
【0146】
マルチメディア・コンポーネント808は、装置800とユーザとの間における出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施形態においては、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチ・パネル(TP)を含むことが可能である。スクリーンがタッチ・パネルを含む場合には、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチ・スクリーンとして実装されることが可能である。タッチ・パネルは、タッチ・パネル上でのタッチ、スワイプ、およびジェスチャーを感知するための1つまたは複数のタッチ・センサを含む。タッチ・センサは、タッチまたはスワイプ・アクションの境界を感知するだけでなく、タッチまたはスワイプ・アクションに関連付けられている持続時間および圧力を感知することも可能である。いくつかの実施形態においては、マルチメディア・コンポーネント808は、フロント・カメラおよび/またはリア・カメラを含む。フロント・カメラおよびリア・カメラは、装置800が写真撮影モードまたはビデオ・モードなどのオペレーション・モードにある間に外部のマルチメディア・データを受信することが可能である。フロント・カメラおよびリア・カメラのそれぞれは、固定された光学レンズ・システムであること、またはフォーカスおよび光学ズーム能力を有することが可能である。
【0147】
オーディオ・コンポーネント810は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成されている。たとえば、オーディオ・コンポーネント810は、装置800が通話モード、録音モード、および音声認識モードなどのオペレーション・モードにある間に外部のオーディオ信号を受信するように構成されているマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号はさらに、メモリ804内に格納されること、または通信コンポーネント816を介して送信されることが可能である。いくつかの実施形態においては、オーディオ・コンポーネント810はさらに、オーディオ信号を出力するためのスピーカーを含む。
【0148】
I/Oインターフェース812は、処理コンポーネント802と、キーボード、クリック・ホイール、ボタン等などの周辺インターフェース・モジュールとの間におけるインターフェースを提供する。ボタンは、ホーム・ボタン、ボリューム・ボタン、スタート・ボタン、およびロック・ボタンを含むことが可能であるが、それらには限定されない。
【0149】
センサ・コンポーネント814は、装置800のさまざまな側面のステータス査定を提供するための1つまたは複数のセンサを含む。たとえば、センサ・コンポーネント814は、装置800のオン/オフ・ステータス、装置800のコンポーネントどうし、たとえば、ディスプレイ・デバイスとミニ・キーボードとの相対的な配置を検知することが可能であり、センサ・コンポーネント814は、装置800または装置800のコンポーネントの位置の変化、装置800とのユーザの接触の有無、装置800の向きまたは加速/減速、および装置800の温度の変化を検知することも可能である。センサ・コンポーネント814は、物理的な接触をまったく伴わずに付近のオブジェクトの存在を検知するように構成されている近接センサを含むことが可能である。センサ・コンポーネント814は、イメージング・アプリケーションのために使用されるCMOSまたはCCDイメージ・センサなどの光センサを含むことも可能である。いくつかの実施形態においては、センサ・コンポーネント814は、加速度計センサ、ジャイロスコープ・センサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサを含むことも可能である。
【0150】
通信コンポーネント816は、装置800とその他のデバイスとの間における有線またはワイヤレスでの通信を容易にするように構成されている。装置800は、WiFi、2G、もしくは3G、またはそれらの組合せなどの通信標準に基づいてワイヤレス・ネットワークにアクセスすることが可能である。例示的な実施形態においては、通信コンポーネント816は、外部のブロードキャスト管理システムからブロードキャスト・チャネルを介してブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な実施形態においては、通信コンポーネント816はさらに、短距離通信を容易にするための近距離無線通信(NFC)モジュールを含む。
【0151】
例示的な実施形態においては、装置800は、上述の方法を実行するための1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、またはその他の電子コンポーネントとともに実施されることが可能である。
【0152】
例示的な実施形態においては、上述の方法を実行するための、装置800内のプロセッサ818によって実行可能な命令を記憶しているメモリ804など、命令を記憶している非一時的コンピュータ可読ストレージ・メディアも提供される。たとえば、その非一時的コンピュータ可読ストレージ・メディアは、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー・ディスク、光データ・ストレージ・デバイスなどであることが可能である。
【0153】
実際の実施中に、PDUパッケージ生成デバイスは、その他の構造のものであることが可能であり、それは、この実施形態においては限定されない。
【0154】
本開示のその他の実施形態は、本明細書の考察および本開示の実践から、当業者にとって明らかになるであろう。本出願は、本開示の一般的な原理に準拠する、かつ常識、または本明細書において開示されていない一般的に使用される技術的な手段を含む、本開示のいかなるバリエーション、使用、または適合もカバーすることを意図されている。本明細書および実施形態は、例示的なものにすぎないとみなされるべきであり、それに併せて、本開示の真の範囲および趣旨は、添付の請求の範囲によって示されている。
【0155】
本開示は、上述され添付の図面において例示されてきた厳密な構造に限定されるものではないということ、および本開示の範囲から逸脱することなく、さまざまな修正および変更が行われることが可能であるということが理解されるであろう。本開示の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ限定されるということが意図されている。