(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-05
(45)【発行日】2022-08-16
(54)【発明の名称】幾何学的立体用のモジュラ式フレーム
(51)【国際特許分類】
A44C 17/02 20060101AFI20220808BHJP
A44C 13/00 20060101ALI20220808BHJP
【FI】
A44C17/02
A44C13/00
(21)【出願番号】P 2020505324
(86)(22)【出願日】2017-10-02
(86)【国際出願番号】 US2017054788
(87)【国際公開番号】W WO2019027487
(87)【国際公開日】2019-02-07
【審査請求日】2020-09-09
(32)【優先日】2017-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517314911
【氏名又は名称】アーク・クリスタル・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】ARK CRYSTAL, LLC
【住所又は居所原語表記】1001 AVENIDA PICO, SUITE C304, SAN CLEMENTE, CALIFORNIA 92673, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】ハラメイン,ナシーム
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,スコット
(72)【発明者】
【氏名】ケンドリック,ケビン
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0072942(US,A1)
【文献】特開2013-098573(JP,A)
【文献】特開2003-190663(JP,A)
【文献】特開2007-313298(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/091885(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C A44C 17/00~17/04
A44C 13/00
A44B 13/00~18/00
A63H 33/04~33/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
幾何学的立体用のモジュラ式フレームであって、
(a)第1窓と(b)
第1ノッチを備える第1嵌合
エッジと(c)第1シート形成部分とを有する第1パネル
と、
(a)第2窓と(b)
第2ノッチを備える第2嵌合
エッジと(c)第2シート形成部分とを有する第2パネル
と、
前記第1パネルと前記第2パネルとを取り外し可能に結合している第1クリップとを有し、
前記第1嵌合
エッジは、前記第2嵌合
エッジに隣接して、それにより、(a)前記第1シート形成部分を前記第2シート形成部分と位置合わせしてシートを形成し、(b)前記第1ノッチを前記第2ノッチと位置合わせして、前記シートの表面を貫通した第1開口部を形成し、
前記シート内に配設された磁石と、
前記第1開口部を通して延出する第1バンパーとを有する幾何学的立体用のモジュラ式フレーム。
【請求項2】
前記第1クリップは、上部と
サイドとを備え、そして、前記上部は前記
サイドよりも長い請求項1に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項3】
更に、第2バンパーを有し、前記第1バンパー及び
前記第2バンパーは、前記
磁石の両側に配置されている請求項
1に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項4】
更に、前記
シートの表面を貫通する第2開口部を有し、ここで、
前記第2開口部は、前記第2パネルの前記第1ノッチに隣接する前記第1パネルの前記第2ノッチによって形成され、前記
第2バンパーは
、前記第2開口部を通して延出する突起部を有する請求項
3に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項5】
前記第1クリップと前記第1パネル及び
前記第2パネルとは、同じ材料から形成されている請求項1に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項6】
前記第1クリップと
前記第1パネルの少なくとも一方は、前記幾何学的立体の配向のインジケータを有し、そして、前記インジケータは、エッチング、英数字、画像、ロゴ、および開口部、の少なくとも一つである請求項1に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項7】
更に、第3パネル及び第4パネルを有し、ここで、前記第1パネル、第2パネル、第3
パネル及び第4パネルは、互いに結合して前記モジュラ式フレームを形成し、そして、前
記モジュラ式フレームは、四面体状クリスタルを保持するようにサイズ寸法構成されてい
る請求項1に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項8】
更に、第3パネルを有し、ここで、前記第3パネルは第2クリップ及び第3クリップを
介して前記第1パネル及び
前記第2パネルと結合し、そして、前記第1パネル、第2パネル及び第3パネルは、前記幾何学的立体の頂点の少なくとも一部分を受け入れるようにサイズ寸法構成された
開口部を形成する請求項1に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項9】
前記開口部は、六角形状である請求項
8に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項10】
前記第1パネルは、六角形状である請求項1に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項11】
前記第1窓は、六角形状である請求項1に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項12】
前記第1クリップは台形状断面を有する請求項1に記載のモジュラ式フレーム。
【請求項13】
前記第1クリップは
、それぞれ隅部を備えた第1及び第2サイドを有する請求項1に記載のモジュラ式フレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年8月1日出願の幾何学的立体用のモジュラ式フレーム、と題する米国仮特許出願第62/539,906号の優先権を主張する。これとここに記載されるその他の外部資料は、あたかも、そのそれぞれが具体的に参考資料として合体されているかのように、それらの全体が参考資料として合体される。合体された資料中の用語の定義又は使用がここに提供されるその用語の定義に一致しない、または、それと矛盾する場合には、ここに提供されるその用語の定義が適用され、その参考資料中におけるその用語の定義は適用されない。
【0002】
発明の分野
本発明の分野は、フレーム、特に、幾何学的立体用のフレームである。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
装飾品(例えば、指輪、ネックレス、ブレスレット、腕時計、アームバンド、アンクレット、等)及びその他の装飾品は、多くの場合、宝石、クリスタル、又はペンダント等の幾何学的立体を所定の位置に保持するフレームを有する。多くの公知のシナリオにおいて、前記幾何学的立体は、フレーム、例えば、指輪はめ込み台やブローチに恒久的に結合される。他の公知の例では、ある程度のモジュール性が提供されるが、種々の可動ピースが必要であり、これらによって損失、更に、長期使用によるダメージが生じる可能性がある。
【0004】
Fullinの仏国特許出願公開第2618311号明細書は、ハウジングと、当該ハウジングとそれら二つの部材との間のスナップ式と思われる接続を介して少数の異なる配置で互いに結合する三角形プロファイルを備える二つの部材を有するイアリング用のモジュラ式ペンダントを教示している。残念ながら、このFullinのイアリングは、幾何学的立体用のフレームとして構成されているようには思われず、非常に限られた程度のモジュール性しか許容しないカプラー(突起)を備えるもののようである。
【0005】
Huntsの米国特許第9199182号明細書は、凹部を備えるハウジングと、前記凹部内に部分的に配設されるとともに別の構成コンポーネントの凹部内に配置されたアクスル(axle)と結合するように構成されたコネクタアームとを有する構成コンポーネント(construction component)、を教示している。Fullinと同様に、Huntsの構成コンポーネントも、非常に限定されたモジュール性しか許容しないカプラーを有しているものと思われる。更に、Huntsのスナップ式接続では、長期使用における接続アーム又はアクスルのダメージや損失が生じうる。又、構成コンポーネント間の結合が弱く、フレームとしての使用には適さない可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】仏国特許出願公開第2618311号明細書
【文献】米国特許第9199182号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、幾何学的立体用の改善されたモジュラ式フレームが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明の要旨
本発明は、幾何学的立体用のモジュラ式フレームのための装置と方法とに関する。ここでの使用において、「フレーム」は、幾何学的立体を少なくとも部分的に取り囲む又は包囲する物体を含む。いくつかの好適な実施例において、前記フレームは、クリスタル宝石等の幾何学的立体の表面積の、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも25%、少なくとも50%、少なくとも60%、又はそれ以上を包囲する。いくつかの好適実施例において、前記フレームは、幾何学的立体の表面積の、10%未満、15%未満、25%未満、30%未満、35%未満、又はそれ以下を包囲する。いくつかの好適実施例において、前記フレームは、前記幾何学的立体の各エッジ上に配置されている。いくつかの好適実施例において、前記フレームは、前記幾何学的立体の各頂点上またはその周りに配置されている。いくつかの想定されるフレームは、個別のフレームとして使用されるように構成されるが、複数のフレームを備えるより大きな宝飾品を形成するべく単数または複数の他のフレームと好適に結合するようにも構成可能である。追加的又は代替的に、異なるサイズおよび形状の幾何学的立体用に適したフレームを形成するように構成可能なフレームキットを提供することが可能である。例えば、前記フレームキットは、変形四面体クリスタル用のフレームを形成するために使用可能であり、そして、マルチ四面体マトリックス用のフレームを形成するために使用されるべく分解可能とすることができる。好ましくは、前記モジュラ式フレームは、容易につぶれたり損失する可能性のある外部コネクタ(例えば、クリップ、コネクタアーム)の必要無く、互いに接続可能である。別の観点から見ると、それらが個々のフレームとして着用されるであろうから、より大きな宝飾品(複数の幾何学的立体を保持する複数のフレームを有する)を形成するために必要であるのは個々のフレーム自身のみである。
【0009】
本発明のいくつかの態様において、幾何学的立体用のモジュラ式フレームは、以下を有する、(a)第1パネル、これは、第1ウインドウ、そして、(1)第1嵌合エッジと(2)前記第1嵌合エッジとは別で、第1キャッチを備える第2エッジを備える第1サイド又はアームを有する。そして(b)第2パネル、これは第2ウインドウ、そして、(1)第2嵌合エッジと(2)前記第2嵌合エッジとは別で、かつ、第2キャッチを備える第2エッジを備える第2サイド又はアームを有する。前記第1及び第2パネルは、磁石を受け入れるようにサイズ寸法構成された凹部またはシートを形成するべく互いに結合可能である。第1クリップを、前記磁石上で、かつ、前記第1アームの少なくとも一部、および前記第2アームの少なくとも一部の周りに配置することができる。前記クリップは、前記第1及び第2パネルの第1及び第2キャッチと嵌合して、前記第1クリップによって部分的に取り囲まれる前記第1及び第2アームのそれぞれの長さ部分を含む、第1エッジカバー部分を形成するように構成された第1及び第2留め金(clasp)を有する。前記第1エッジカバー部分は、好ましくは、幾何学的立体の面取りエッジ上に位置するようにサイズ寸法構成することができる。
【0010】
前記フレームを、単数または複数の別のフレーム又は物体(例えば、前記フレームにフィットし、かつ、それに対して取り外し可能に取り付けられるように構成された別のタイプの、水筒、ペンダント、装飾部材)に取り外し可能に取り付け、又は、その他の方法で結合することを可能にする、筒状又はその他のマグネットを、前記第1エッジカバー部分に(例えば、前記クリップと、前記第1及び第2アーム、との間)配置することができると考えられている。
【0011】
尚、フレームパネル及びフレームは、単数の幾何学的立体又は複数の幾何学的立体のマトリクスを、少なくとも部分的に取り囲む、又は、配向するための任意の適切な形状(単数または複数)を備えたものとすることができると理解されるべきである。例えば、想定されるフレーム(単数または複数)は、立方八面体、四面体、二十面体、立方体、長方形立方体、十二面体、球形または卵形の幾何学的立体を保持するようなサイズ寸法構成にすることができる。想定されるフレームは、多面体または他のマトリックスを保持するサイズ寸法構成することも可能である(例えば、http://www.abzu2.com/2014/01/29/the flower-of-life-and-the-64-tetrahedron-grid-the-mother-and-father-of-the-geometry-of-the-fabric-space/を参照)。前記フレームは、その配向において、クリスタル格子自体の分子配向に一致したものとすることができる。フレーム上、例えば、下部フレームパネルに、その軸心のx-端部上の幾何学的四面体のx軸に対して垂直に、シリアル番号を含めることができる。前記クリスタル自体にシリアル番号を含めることもできる。たとえば、シリアル番号はx軸に垂直に、この軸のx+端部に配置される。
【0012】
想定されるフレームパネルは、任意の適切な数(たとえば、2、3、4、5、6、7、8、9、10またはそれ以上)のサイドを備えることができ、これらのサイドは、同じ、または異なる長さ、幅、形状、および曲率を有することができる。例えば、エッジカバー部分の部分を形成するように構成されたサイド(アーム)は、比較的小さなノッチと、前記サイドまたはアームの実質的な長さ(例えば、そのサイドの長さの、少なくとも25%、少なくとも50%、少なくとも65%)に沿って延出するキャッチとを含むように構成することができ、頂点サドルの一部分(頂点サドルの上方又は周囲に位置し、必要に応じて、前記頂点サドルを画定するべくサイズ寸法構成された開口部を備える、フレームの部分)を形成するように構成されたサイドは、不規則な八角形又はその他の形状を有するものとすることができる。
【0013】
前記幾何学的立体が実質的に同じサイズの4つの主面(例えば、切り取られて面取りされた四面体)を有する場合、モジュラ式フレームを、4つの同一のパネルから作成することができる。同様に、前記幾何学的立体が実質的に同じサイズの5、6、7、8または9つの主面を有する場合、モジュラーフレームはそれぞれ5、6、7、8または9つの同一のパネルから作成できる。しかしながら、実質的に同じサイズおよび形状(または異なるサイズおよび形状)の主面を有する幾何学的立体を組み立てるために使用されるパネルは、互いに異なるものとすることが可能であることが理解されなければならない。例えば、磁石留め具を受け入れるサイズおよび寸法のシートを含むサイドアームを有する第1フレームパネルを、当該第1フレームパネルの前記サイドアームよりも薄いサイドアームを有する第2フレームパネルと嵌合するように構成することができる。サイドアームの一方または両方には、クリップの留め金(clasp)を所定の位置、たとえばその留め金の下にブロックするサイズ寸法構成のキャッチ(catch)を備えることができる。
【0014】
追加的または代替的に、いくつかの場合、例えば、前記幾何学的立体がほぼ三角形の面を有する場合、前記フレームパネルは同様に三角形の形状とすることができる。同様に、前記幾何学的立体の形状が全体的に卵形、長方形、五角形、六角形または七角形の面を有する場合、前記フレームパネルはそれぞれ卵形、長方形、五角形、六角形または七角形の形状をとすることができる。追加的または代替的に、ある場合には、たとえば、前記幾何学的立体が、頂点が切り取られたほぼ三角形の面を有する場合、前記フレームパネルは、6つのアームを備えることができ、それらのうちの3つが前記幾何学的立体のエッジと実質的にアライメントされ、そしてそれらのうちの3つが前記切り取られた頂点と実質的にアラインメントされる。
【0015】
同様に、前記フレームパネルが、ユーザーが画定された幾何学的立体の一部を見ることを可能にする任意の適切なサイズと形状の窓を備える構成が想定される。前記開口部は、フレームパネル自体と同じ全体的形状(例えば、規則的または不規則な楕円形、規則的または不規則な長方形、規則的または不規則な五角形、規則的または不規則な六角形、規則的または不規則な七角形、規則的または不規則な八角形)、またはその他の適切な形状(たとえば、英数字、ロゴ、画像の形状、種々の規則的または不規則な形状)を有するものとすることができる。
【0016】
本発明の様々な目的、特徴、態様および利点は、同様の数字が同様の構成要素を表す添付の図面を参照して、好ましい実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明の幾何学的立体の平面図を示す。
【
図2A】
図2Aは、
図1の幾何学的立体の個々のフレームの詳細な側面図(2A)を示している。
【
図2B】
図2Bは、
図1の幾何学的立体の個々のフレームの詳細な側縁図(2B)を示している。
【
図2C】
図2Cは、
図1の幾何学的立体の個々のフレームの詳細な平面図(2C)を示している。
【
図6A】
図6Aは、個々のフレームの異なるコンポーネントを示している。
【
図6B】
図6Bは、個々のフレームの異なるコンポーネントを示している。
【
図6C】
図6Cは、個々のフレームの異なるコンポーネントを示している。
【
図6D】
図6Dは、個々のフレームの異なるコンポーネントを示している。
【
図6E】
図6Eは、個々のフレームの異なるコンポーネントを示している。
【
図6F】
図6Fは、個々のフレームの異なるコンポーネントを示している。
【
図6G】
図6Gは、個々のフレームの異なるコンポーネントを示している。
【
図6H】
図6Hは、個々のフレームの異なるコンポーネントを示している。
【
図6I】
図6Iは、個々のフレームの異なるコンポーネントを示している。
【
図7】
図7は、互いに結合された複数の個々のフレームを含む宝飾品を示している。
【
図8D】
図8Dは、本発明のフレームホルダを示し、個別のフレームと結合されたフレームホルダを示している。
【
図8E】
図8Eは、本発明のフレームホルダを示し、個別のフレームと結合されたフレームホルダを示している。
【
図8F】
図8Fは、本発明のフレームホルダを示し、個別のフレームと結合されたフレームホルダを示している。
【
図8G】
図8Gは、本発明のフレームホルダを示し、個別のフレームと結合されたフレームホルダを示している。
【
図8H】
図8Hは、本発明のフレームホルダを示し、個別のフレームと結合されたフレームホルダを示している。
【発明を実施するための形態】
【0018】
詳細な説明
以下の記載は、本発明の主題の例示的な実施形態を提供する。各実施形態は本発明の要素の一つの組み合わせを表しているが、本発明の主題は、開示された要素のすべての可能な組み合わせを含むと見なされる。したがって、もしも1つの実施形態が要素A、B、およびCを含み、第2の実施形態が要素BおよびDを含む場合、本発明の主題は、たとえ明示的に開示されていなくても、A、B、C、またはDの他の残りの組み合わせも含むとみなされる。
【0019】
本発明者たちは、追加の留め具を必要とせずに、ユーザーがそれを1つまたは複数の他の同一、類似または実質的に異なるフレームと取り外し可能に結合できる方法で単一フレームを作成できることを見出した。想定されるフレームは、幾何学的立体を保持するように構成でき、必要に応じて、フレームがユーザーに装着されたとき(例えば、ネックレスなど)、または他の方法で表示されたときに幾何学的立体の一部が見える窓を提供できる。
【0020】
本発明のモジュラ式フレームは、好ましくは少なくとも1つの頂点と1つのエッジを有する1つ以上の幾何学的立体(例えば、クリスタルまたは結晶性固体)の固定および配向の少なくとも一方を提供する。そのような装置、システム、または方法は、その環境に対するそのような幾何学的立体の配置または配向によって実現される効果の実証または調査に利用される教育ツールとして役立ち得る。同様に、本発明の概念の実施形態は、それらの環境または互いに対する複数の幾何学的立体の配置または配向によって実現される効果の調査に利用される教育ツールとして役立ち得る。ユーザーに、他の配向に対するそのような優先軸または極の配向を知らせる、エッチング、画像、開口部、英数字、シリアル番号、またはロゴなどのインジケータを、フレームのさまざまな部分(または幾何学的立体自体)に沿って提供することができる。さらに、特に幾何学的立体がクリスタルを含む実施形態では、そのようなクリスタルは、シリアル番号、名前、製造業者、ロゴ、親クリスタルに対する配向、そのクリスタルがそこからカットされた親クリスタル又はブロックの位置、又は、その他の情報、を含む、追加の印(indicia)を含むことができる。シリアル番号を、フレーム上、たとえばフレームパネルまたはクリップに含めることができ、別のシリアル番号(同じまたは異なる)をクリスタルに含めることができる。いくつかの実施形態において、フレームはその配向において結晶格子自体の分子配向と一致したものとすることができ、そして、前記シリアル番号がその一致の指標を提供するものとすることができる。たとえば、シリアル番号を下部フレームパネルに含めて、クリスタルのx軸に垂直に、その軸のx端に配置することができる。クリスタル自体にもシリアル番号を含めることができ、そのx軸に対して垂直に、この軸のx+端に配置することができる。
【0021】
前記フレームは、幾何学的立体の頂点を受ける、又は、画定するように構成された少なくとも1つの頂点サドルを備えることができる。好ましくは、前記頂点サドルは、2つ以上のフレームパネルの結合を介して形成される。前記フレームは、それもまた2つ以上のフレームパネルの結合を介して形成される、少なくとも1つのエッジストラット(edge strut)(またはエッジカバー部分)をさらに含むことができる。そのようなエッジストラットは、幾何学的構造のエッジの少なくとも一部を覆うか、それに適合するように構成することができる。いくつかの実施形態では、前記フレームは、切り取られて面取りされた四面体立体または任意の適切な形状の他の幾何学的立体(例えば、三面体、二十面体、立方体、長方形立方体、球、卵形など)を保持するように構成された複数のフレームパネル、サドルおよびストラットを含むことができる。幾何学的立体に湾曲が含まれる場合、フレームパネルの一部またはすべてがほぼ平坦ではなく湾曲する可能性があると想定される。
【0022】
図1は、本発明の例示的な幾何学的立体を図示している。クリスタル100は、米国特許第9,435,054号に記載されている方法に従ってカットすることが可能である。
【0023】
クリスタル100は、6つの面取りエッジ105,115,125,135,145,155および4つの切頭頂点110,120,130,140を有する面取りされた切頭四面体の立体である。しかしながら、想定される幾何学的立体は、任意の適切なサイズ、形状および材料を含むことができ、本発明のフレームパネルは、任意の適切な幾何学的立体を固定、保持、および配向するように構成されたモジュラ式フレームを形成するようにサイズ寸法構成することが可能であると理解される。
【0024】
図2A-2Cは、クリスタル100を部分的に囲み、それを所定の位置に固定する本発明のモジュラ式フレーム200を図示している。当該フレーム200は、第1フレームパネル201a、第2フレームパネル210b、第3フレームパネル210c、および第4フレームパネル210dを備えている。第1フレームパネ210aは第1クリップ220aを介して第3フレームパネル210cに結合され、第1フレームパネル210aは第2クリップ220bを介して第4フレームパネル210dに結合され、第1フレームパネル210aは第3クリップ220cを介して第2フレームパネル210bに結合され、第2フレームパネル210bは第4クリップ220dを介して第4フレームパネル210dに結合され、第3フレームパネル210cは、第5クリップ220eを介して第2フレームパネル210bに結合され、第3フレーム構成要素210cは第6クリップ220fを介して第4フレーム構成要素210dに結合される。いくつかの他の実施形態では、想定されるフレームは、任意の適切な数のフレームパネル(例えば、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、5-10の間、4-8の間)、および、任意の適切な数のクリップ(たとえば、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、5-10の間、4-8の間)とを含みうることが銘記されなければならない。
【0025】
前記第1、第2、および第3のフレーム構成要素(210a,210b,210c)のそれぞれは、Z+またはC軸に対するクリスタル100の好適な配向を同定することが可能な、開口部、エッチングまたは画像(215a,215b,215c)などの指標(indicia)を有する。Z軸は光軸であり、一般に成長軸として知られている。軸のZ-端はクリスタル成長のベースであり、Z軸のZ+端はクリスタル成長の方向である。前記クリスタルは、X軸に対して配向することも可能である。例えば、x軸のx+端でx軸に垂直な下端の面取りでクリスタルをシリアル化することが可能である。s軸は電気軸であり、x+端は、クリスタルがこの軸に沿って圧縮されると正の電圧を示す。クリップ220bによってカバーされる面取りされたエッジは、シリアル番号がクリスタルにエッチングされ得る1つの領域である。フレーム200を介してバンパー(例えば、発泡体、ゲル、シリコーン)が提供され、これらによってフレーム200の内面とクリスタル100の面、エッジまたは頂点との間にギャップ(例えば205)を有利に形成する。想定されるギャップは、任意の適切な長さ(例えば、1-10mm,1-5mm)のものとすることができ、そのクリスタル及びフレームの長さ全部に渡って均一なものとすることが可能である。たとえば、
図2Aに図示されているように、バンパー230aは、頂点130付近のクリスタル100の部分がフレームパネルに直接接触するのを防ぐ。想定されるバンパーは、フレーム200またはフレームパネル210a,210b,210cまたは210dによって引き起こされる可能性のあるダメージからクリスタル100を有利に防ぐことができる。追加的または代替的に、前記バンパーは、異なるサイズのクリスタルが前記フレーム200内に確実にフィットされるようにある程度の柔軟性(give)またはバネ性を有する突起部または延出部を含むことができる。追加的又は代替的に、前記バンパーは、異なるサイズのクリスタルを収納するべく異なる範囲でフレームを通って突出するバンパーと交換可能である。クリスタルが比較的小さい場合には、フレーム内のクリスタルの動きを防ぐため、フレームをより大きな程度貫通して突出するバンパーを設けることができる。クリスタルが比較的大きい場合には、フレームをより少ない程度貫通して突出するバンパーを設けることができる。いくつかの実施形態において、バンパーは、0.5mmほどの低い範囲を有するものとすることができる。別の視点から見ると、バンパー延出の長さは、圧縮されていない場合、わずか1.0mm、わずか0.7mm、わずか0.5mmになりうる。その後、クリスタルをフレームに取り付けた時に前記バンパー延出部を圧縮することができる。
【0026】
図3A-3Cは、四面体立体、特に切頭および面取りされた四面体立体を組み立てるためのビルディングブロックとして適している単一フレームパネル300を図示している。当該フレームパネル300は、サイド310a,310b及び310cを形成する3つの頂点サドルと、3つのエッジストラット形成サイド320a,320b及び320cを有するサイドを含む。
【0027】
図3Bから最もよくわかるように、前記エッジストラット形成サイドのうちの単数または複数(例えば、320c)は、シート形成部分325と、第1ノッチ330と第2ノッチ335とを備える嵌合エッジ345とを含むことができる。エッジストラット形成サイド320cは、更に、嵌合エッジ345に対して垂直な(または、実質的に垂直-75~105度の角度を形成する)壁に沿った第1及び第2の凹部を備えることができ、これらの凹部のそれぞれは、バンパーの一部分(
図4A-4Cを参照)を受け入れ、それを所定の位置に固定するようにサイズ寸法構成されている。
【0028】
本発明のフレームパネルは、例えば、プラスチック、シリコーン、ゴム、木材、金属、金、銀、または複合材料を含む、任意の適切な材料(複数種の材料を含む)から形成することができる。フレームパネルの結合に関する追加の情報を、
図6A-6Iとの関連で以下に提供する。
【0029】
図4Aは、幾何学的立体の部分とフレームとの間にギャップを提供するように構成されたバンパー400を図示している。当該バンパー400は、1つ以上のサイドまたは1つ以上のパネルにより形成されるシート内に少なくとも部分的に適合するサイズおよび寸法のベース410と、1つ以上のパネルにより形成される開口部を貫通するサイズ寸法構成の突起415とを有する。前記バンパー400およびそのあらゆる構成要素は、任意の適切な1つまたは複数種の材料(例えば、プラスチック、金属、発泡体、ゲル、シリコーン)から作成され得る。ギャップを作成するか、又はスペーサーとして機能することにより、フレームパネルに対してクリスタルまたは他の立体を保護するように機能する前記突起415は、好ましくは、前記クリスタルに対してダメージを与えない材料(例えば、発泡パッド、軟性プラスチック、ゲル、シリコーン)から形成される。前記バンパー410の突起415は、(a)隣接するフレームパネルのノッチ(例えば、ノッチ330)によって、あるいは、(b)単一のフレームパネルのサイド又はアーム、によって形成される開口部を通して延出するようにサイズ寸法構成されている。前記ベース410は、好ましくは、前記フレームパネルと、これらフレームパネルを互いに対して結合するクリップとの間に収まるようにサイズ寸法構成される(
図5A-5Dを参照)。
【0030】
図4Bは、ベース423と、2つの突起425a,425bとを有するバンパー420を図示している。前記突起425aは、突起415に類似し、前記突起425bは、1つ以上のフレームパネルにより形成されるシート内に適合するようにサイズ寸法構成され、そして(a)フレームパネルの表面(例えば、シートの内側壁)と前記ベース423との間のスペーサとして作用するか、(b)前記シートに配置された磁石とベース423の間のスペーサーとして機能するか、または(c)1つ以上のフレームパネルのシートの内面に形成された凹部内に収まる。
【0031】
バンパー430は、前記バンパー400及び420に類似し、ベース435、突起440a、突起440b、および突起440cを含む。前記突起部440bは突起部415に類似し、バンパー440a及び440cのそれぞれの突起は。2つ以上のフレームパネルによって形成されるシート内に収まるようにサイズ寸法構成され、そして、(a)前記フレームパネルの表面と前記ベース435との間のスペーサとして機能するか、(b)前記シートに配置された磁石と前記ベース435との間のスペーサとして機能するか、あるいは(c)前記シートの内面に形成された凹部内に収まる。
【0032】
図5A-5Dは、本発明のクリップ500を図示し、これは、2つ以上のフレームパネルを互いに結合するために使用される。前記クリップ500は、上部510、前部530a、後部530b、および上部510から延出する第1サイド520a、と第2サイド520bを含む。
図5Cは、クリップの底面図を示し、これは、上部510、第1サイド520aおよび第2サイド520bは、第1および第2のフレームパネルの部分(例えば、これら第1及び第2フレームパネルによって形成されるシート)を受け入れ、それらを例えば、スナップフィットによって互いに固定する、サイズ寸法構成された凹部またはチャネルを形成することを示す。
【0033】
図5Dは、クリップ500の断面図を示し、第1サイド520aと第2サイド520bが湾曲または屈曲して、スナップフィットを介して対応の形状を有するフレームパネルの部分(例えば、キャッチ)を受け入れるようにサイズ寸法構成された、隅部(nook)550b, 550aを備える第1及び第2留め金(clasps)を形成していることを図示している。好ましくは、クリップ500は、前記第1及び第2サイド520a, 520b間の距離を一時的に増大させて前記キャッチ上に収まることを可能にしてその元の形状に自動的に復帰する材料から成る。
【0034】
本発明のクリップは、例えば、プラスチック、シリコーン、ゴム、木材、金属、金、銀、または複合材料を含む、任意の適切な材料(複数種の材料を含む)で作成することができる。クリップの前記材料は、前記フレームパネルやバンパーと同じ又は異なるものにすることができる。いくつかの好ましい態様において、前記クリップは、クリップとフレームパネルの間に着座した磁石からの磁力が、別のフレームの磁石またはクリップと結合するのに十分な強度で通過できるような材料および厚さで作られる。追加的または代替的に、本発明のクリップは、任意の形状(例えば、断面形状、チャネル形状)、例えば、第1および第2フレームパネルの第1および第2アームの長さにわたって固定されるのに適した形状、を有するものとすることができる。
【0035】
図6Aは、本発明の別のモジュラ式フレーム600を示し、これは、バンパーと磁石をその内に配置可能なシートを形成するために複数のパネルがどのように結合されるかを示すための切り欠き図とクリップを取り除いた側面図を含んでいる。
【0036】
前記フレーム600は、4つのフレームパネル(610a,610b,610c及び610d)を備え、クリスタル(例えば、クリスタル100)を保持するようにサイズ寸法構成されている。3つのフレームパネル(例えば、610a,610b,610d)は、互いに結合して、各頂点サドルを形成し、これは、クリスタルの切頭頂点と同じまたは異なる形状を有する開口部を備えることができる。当該開口部は、たとえばフレームの頂点サドルが前記クリスタルの切頭頂点と面一または実質的に面一である場合、バンパー(たとえば、バンパー650aおよび650b)によってフレーム600とクリスタル100との間に形成されるギャップを受け入れるために、当該切頭頂点に対して特大にすることが可能である。
【0037】
更に、前記頂点サドルは、当該頂点サドルの内側表面とクリスタルの外側表面との間のギャップが、頂点サドルがクリスタルの一部の上に位置する各点で同じになるようにテーパー状に形成された開口部を含むことができる。これは
図7から最もよくわかり、ここで、前記頂点サドルの少なくとも3つのサイドが、切頭クリスタルに平行になるように角度が付けられた外面を有する。いくつかの実施形態では、いくつかまたはすべてのフレーム面(フレームパネルの部分と3つのクリップを含む)、および、前記フレームのいくつかまたはすべてのサイドは、幾何学的立体の面に平行及び平面状のうちの少なくとも一つであり得る(窓は考慮に入れない)。
【0038】
図示されているように、エッジストラットの一部が切り欠かれ、前記バンパー650a及び650bとそれらの間に位置する磁石660の配置を図示するために、クリップが取り除かれている。切り欠かれた前記エッジストラットは、クリスタル100の面取りエッジ135をカバーするようにサイズ寸法構成されている。
【0039】
図6Bは、フレーム600の一部を形成するために互いに配置された2つのフレームパネルを図示している。フレームパネル610aは、第1のアームに沿った嵌合面615aを有し、これは、頂点サドルの接続点615を形成するべくフレームパネル610bの第1サイドに沿った嵌合面615bとアラインメントするようにサイズ寸法構成されている。前記両嵌合面615a,615bが互いにアラインメントすると、シート625が形成される。このシート625は、単数または複数の磁石又はその他の留め具、および、所望の場合には、単数または複数のバンパーペース、を受け入れるようにサイス寸法構成することが可能である。
図6C-6Eに図示され、そして
図3A-3Cを参照して上述したように、バンパー(例えば、650a,650b)の突起(例えば、650a1,650a2)を受け入れるようにサイズ寸法構成可能な、単数または複数の開口部645a及び645bを、ノッチを介して第1及び第2フレーム610a,610b上に形成することが可能である。追加的又は代替的に、前記フレームパネルアームの一つに、前記突起を受け入れるようにサイズ寸法構成された開口部を設けることも可能である。
【0040】
バンパー650aと650bとが所定の位置に固定されると、必要に応じて、磁石655を、これら両バンパー650a,650b間に配置することができ、これによって、フレーム600を、適当な留め具(
図6F-6Gに図示されているように)、例えば、別の磁石や、金属クリップ、を備える別のフレームに取り外し可能に結合、取り付けることが可能となる。クリップ665を、シート625、バンパー650a及び650b、および磁石665上に配置し、シート625、バンパー650a及び650b、および磁石665上の所定位置にスナップ留めし(
図6H-6Iに図示されているように)、エッジストラット又はエッジカバー部分を形成することができる。前記エッジストラットは、前記幾何学的立体のエッジ(たとえば、面取りされたエッジ)の少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、またはそれ以上に位置するようにサイズ寸法構成することができる。前記フレーム600のフレームパネルのそれぞれは、フレームパネル610aおよび610bに関して上述したのと同じ方法で互いに結合することができる。
【0041】
図7は、フレーム接続点(例えば、770)で互いに結合された複数のモジュラ式フレームを示している。各フレーム接続ポイントは、2つ以上のフレームのエッジストラットを有し、これらフレームのそれぞれは、2つ以上のフレームパネルのアームの上に延びるクリップと2つのフレームパネルのアームによって形成されるシートとの間に配置される磁気留め具を備えることができる。図示のように、フレーム700はフレーム710および760に取り外し可能に取り付けられ、フレーム710はフレーム700,720および750に取り外し可能に取り付けられ、フレーム720はフレーム710および730に取り外し可能に取り付けられ、フレーム730はフレーム720,740および750に取り外し可能に取り付けられ、フレーム740は、フレーム730および760に取り外し可能に取り付けられ、フレーム760は、フレーム700,740および760に取り外し可能に取り付けられる。本発明のフレームは、2つの磁石を介して、または磁石と、磁石に引き付けられる材料(例えば、金属クリップなど)を介してフレームに取り外し可能に取り付け可能であることが銘記される。又、本発明のフレームは、留め金やキャッチなどの機械的留め具を介して互いに取り外し可能に結合できることも銘記される。例えば、いくつかの想定されるフレームは、ここにその全体を合体させる米国特許出願公開第2014/0072942号の留め具を使用して結合することが可能であろう。
【0042】
フレームは、エッジツーエッジ、サドルツーサドル、またはエッジツーサドルの構成で互いに結合可能とすることができる。第1のフレームのエッジカバー部分が第2のフレームのエッジカバー部分と(両エッジカバー部分内に配置された磁石を介して)結合する場合、両フレームは、エッジツーエッジ構成で結合される。第1のフレームのエッジカバー部分が第2のフレームの頂点サドル部分と結合する場合、両フレームはエッジツーサドルの構成で結合される。第1フレームの頂点サドル部分が第2フレームの頂点サドル部分と結合する場合、フレームはサドルツーサドル構成で結合される。上の説明は、主にクリップの下に配置され、ユーザーから隠された磁石を対象としているが、磁気留め具は、例えば、フレームの外壁を含めて、フレームの任意の部分に沿って配置することができ、あるいは、フレームパネルのアーム又はサイドに埋め込むことができると理解されるべきである。
【0043】
単数または複数のフレームとの結合に加えて、又は、その代わりに、本発明のモジュラ式フレームは、ネックレスやその他の宝飾品に掛けられるように構成されたフレームホルダと結合することが可能である。
【0044】
図8A-8Hは、装飾的特徴を備え、前記幾何学的立体に対してさらなる保護を提供する例示的フレームホルダを図示し、これは、ネックレスを通すことを可能にするとともに、フレームと幾何学的立体を所望の方法で配向することを可能にするようにサイズ寸法構成された開口部を有する。フレームホルダ800は、開口部830を備えるベース810、第1ベースアーム820a、第2ベースアーム820b、および第3ベースアーム820cを有している。図示の実施例において、前記ベースアームのそれぞれは、これらベースアームの自由端部が開口部830とアラインメントして配置されるように、ベース810から、当該ベースに対して角度(例えば、25~85度の間、25~65度の間、35~55度の間)を有して延出している。但し、前記ベースアームは、それが受け入れるフレームの形状に適合するように、任意の適切な角度で前記ベースから延出するように構成することが可能であることが銘記される。例えば、ベースアームは、鈍角(例えば、95~170度の間、95~125度の間)でベースから離間延出し、その後、前記開口部に向けて曲げられるように構成することができる。
【0045】
ベース810は、端部840a及び840bを備える開口部を含むことができ、当該開口部は、前記フレームホルダが着用時にネックレスに掛かることができるようにネックレスを受け入れるようにサイズ寸法構成することができる。いくつかの好適実施例において、前記開口部は、ネックレスが着用され、前記フレームホルダがこのネックレスに掛かる時に、前記ベースが着用者の体上に着座し、ベースアーム820a,820b及び820cの自由端部が着用者の体から離間して位置するように、前記ベース上に配置される。より具体的には、いくつかの実施例において、前記開口部は、
図8Cが着用者に面するベースのサイドを図示し、そして
図8Fが着用者とは反対側のフレームホルダのサイドを図示しているように、配置されることが想定される。
【0046】
図8C及び
図8Gに最も良く図示されているように、ベース810は、開口部830とベースアーム820a,820b,820cとの間の所定の位置に、フレーム(例えば600)を解除可能又は恒久的に固定するようにサイズ寸法構成された留め具(例えば、固定キャッチ、可動キャッチ)を有する。追加的又は代替的に、フレームホルダ800は、フレーム600の磁石と結合するように構成された磁気留め具(または強磁性材料または鉄材料)を備えることが可能である。例えば、ベースアーム820a,820b,820cは、それぞれ、フレームが開口部830を通してスライドされる時に、前記エッジカバー部分の磁石がベースアーム820a,820b,820cの磁石と固定されるように、磁石を取り囲む、または、磁石を含むように構成することができる。互いに結合されると、フレーム600は、フレームホルダ800に対して、ベースアーム820a,820b,820cがフレーム600の前記エッジカバー部分上に位置して、フレーム(例えば、215a)上のしるし(indicia)が見え、そして必要に応じて、前記フレームホルダベース上のしるしとアラインメントされ、かつ、クリスタル100の少なくとも一つの面の少なくとも一部が見えるように配置することができる。
【0047】
前記ベースおよびベースアームは、任意の適切な材料で形成することができ、それを受け入れるサイズおよび寸法のモジュラーフレームと同じまたは異なる材料(複数種の材料を含む)で作ることができる。いくつかの態様では、フレームホルダー全体を射出成形プラスチックで形成することができる。他の態様では、ベースおよびベースアームの少なくとも一方を、金属、木材、プラスチック、ガラス、ゴム、または他の適切な材料(単数または複数)で形成することも可能である。
【0048】
本明細書及び下記の請求項全体を通しての使用において、“a”,“an”及び“the”は、特に文脈がそうでないことを明記しない限りにおいて、複数の参照を含む。又、本明細書での使用において、特に文脈がそうでないことを明記しない限りにおいて、“in”の意味には、“in”と“on”とが含まれる。
【0049】
また、本明細書での使用において、特に文脈がそうでないことを明記しない限りにおいて、用語「に結合される(coupled to)」は、直接結合(互いに結合される二つの要素が互いに接触している)と間接結合(少なくとも一つのさらなる要素がそれら二つの要素の間に介在している)との両方を含むことが意図されている。したがって、用語「に結合される(coupled to)」と「と結合される(coupled with)」とは同義に使用される。
【0050】
いくつかの実施例において、本発明の特定の実施形態を説明および請求するために使用される成分の量、濃度などの特性、反応条件などを表す数字は、場合によっては「約」という語によって修飾されうると理解されなければならない。したがって、いくつかの実施例では、記載された説明および添付の請求範囲に記載された数値パラメータは、特定の実施形態によって得られることが求められる所望の特性に応じて変化しうる近似値である。いくつかの実施例では、前記数値パラメータは、報告された有効数字の数を考慮して、通常の丸め手法を適用することにより解釈されるべきである。本発明のいくつかの実施形態の広い範囲を示す数値範囲およびパラメータは近似値ではあるが、特定の実施例に示される数値は、可能な限り正確に報告されている。本発明のいくつかの実施例で提示される数値は、それぞれの試験測定で見られる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を含みうる。さらに、そして文脈と矛盾が生じない限りにおいて、本明細書に記載されるすべての範囲は、それらの終点を含むとものと解釈されるべきであり、終点無し(open-ended)の範囲は商業的に実用的な値のみを含むと解釈されるべきである。同様に、文脈と矛盾が生じない限りにおいて、すべての値のリストは中間値を含むと見なされなければならない。
【0051】
本明細書の発明概念から逸脱することなく、既に説明したものに加えてさらに多くの変更が可能であることは、当業者には明白であろう。したがって、本発明は、添付の請求範囲の要旨を除いて限定されるものではない。さらに、明細書とクレームの両方を解釈する際に、すべての用語は、本文と一致する、その最も広義の方法で解釈されるべきである。特に、用語“comprises”及び“comprising”は、要素、コンポーネント、または工程に非限定的に言及するものであり、その記載される(referenced)要素、構成要素、または工程が、存在するか、利用されるか、あるいは、明示的に言及されていない他の要素、構成要素、又は工程と、組み合わされうることを示している、と解釈されなければならない。明細書の請求項が、A,B,C.....及びNから成るグループから選択される何かの少なくとも一つについて言及している場合、その文脈は、AプラスNや、BプラスN、等ではなく、そのグループからの一つの要素のみを要件としていると解釈されなければならない。