(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】表示板取付セット
(51)【国際特許分類】
G09F 7/18 20060101AFI20220809BHJP
G09F 19/22 20060101ALI20220809BHJP
E01F 9/688 20160101ALI20220809BHJP
【FI】
G09F7/18 V
G09F7/18 A
G09F19/22 P
E01F9/688
(21)【出願番号】P 2017138729
(22)【出願日】2017-07-18
【審査請求日】2020-07-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000133928
【氏名又は名称】株式会社テラモト
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【氏名又は名称】田中 達也
(72)【発明者】
【氏名】安原 吉夫
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-015005(JP,A)
【文献】特開2001-282156(JP,A)
【文献】特開2013-160865(JP,A)
【文献】登録実用新案第3080698(JP,U)
【文献】特開2009-228308(JP,A)
【文献】実開平5-36478(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 1/00- 7/22
G09F 15/00-19/22
E01F 9/00-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
起立する支柱体に取り付けて使用する表示板取付セットであって、
平板状の表示板と、
上記支柱体に支持させるための支柱体側取付部材および上記表示板に取り付けられる表示板側取付部材を有する一対の取付ユニットと、を備え、
上記支柱体側取付部材は軸線方向に延びる軸部を有し、上記表示板側取付部材は、当該軸部の少なくとも一部を包囲し、かつ上記軸部に対して上記軸線方向周りに相対回動可能な包囲部を有し、
上記包囲部は部分円筒状とされており、
上記表示板側取付部材は、上記包囲部の周方向における両端から延び、かつ上記表示板をその厚さ方向両側から挟む一対の取付板部を有し、
上記一対の取付板部の間隔が上記軸部の外径寸法よりも小であ
り、
上記軸部の端部には、鍔部が設けられており、当該鍔部の外径寸法は、上記軸部の外径よりも大であり、かつ上記包囲部の内径よりも大であり、
上記表示板側取付部材は、合成樹脂により一体形成されており、
上記一対の取付板部が弾性変形を伴って押し広げられることで、上記軸部が上記一対の取付板部の間を通過可能である、表示板取付セット。
【請求項2】
上記支柱体側取付部材は、上記軸
部に対してその軸線を含む面内方向に延びており、上記支柱体に係止される係止部を有する、請求項1に記載の表示板取付セット。
【請求項3】
上記係止部は、環状である、請求
項2に記載の表示板取付セット。
【請求項4】
上記係止部は、上記軸線方向に沿って棒状に延びるシャフト部と、当該シャフト部において上記軸線方向に間隔を隔てて形成された複数のフランジ部と、を有する、請求
項2に記載の表示板取付セット。
【請求項5】
上記表示板は、プラスチックダンボール製の板材により構成される、請求項1ないし
4のいずれかに記載の表示板取付セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば地面上に置かれた三角コーン等の支柱体に取り付けて使用する表示板取付セットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歩道や車道などにおいて案内情報を表示するための表示装置として、たとえば三角コーンなどの支柱体に取り付けて使用されるものが知られている(たとえば特許文献1を参照)。特許文献1に開示された表示装置は、支柱体の円錐形部に取り付ける取付部材を備え、この取付部材を介して表示用のシート部材が支柱体に支持されている。具体的には、同文献の
図1に示すように、取付部材は、支柱体(100)の円錐形状の頂部に嵌合可能な取付部(12)と、当該取付部に連結されて水平方向に延びる棒状部(14)とを有し、この棒状部にシート部材(13)が吊り下げられている。
【0003】
上記従来の表示装置において、取付部材およびシート部材は支柱体に対して片持ち状に支持されている。このため、案内表示のためのシート部材のサイズを大きく確保したい場合には、棒状部(取付部材)の長さも長くなり、取付部材およびシート部材を支持する支柱体の起立状態が不安定となりやすい。また、強風で煽られるなど外部の影響により転倒する虞れもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、起立する支柱体に取り付けて使用する表示板取付セットにおいて、比較的大きいサイズの表示板を安定して支柱体に支持させるのに適した表示板取付セットを提供することを主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本発明によって提供される表示板取付セットは、起立する支柱体に取り付けて使用する表示板取付セットであって、平板状の表示板と、上記支柱体に支持させるための支柱体側取付部材および上記表示板に取り付けられる表示板側取付部材を有する一対の取付ユニットと、を備え、上記支柱体側取付部材および上記表示板側取付部材のうち、いずれか一方は軸線方向に延びる軸部を有し、他方は当該軸部の少なくとも一部を包囲し、かつ上記軸部に対して上記軸線方向周りに相対回動可能な包囲部を有する。
【0008】
好ましい実施の形態においては、上記支柱体側取付部材は、上記軸部または上記包囲部に対してその軸線を含む面内方向に延びており、上記支柱体に係止される係止部を有する。
【0009】
好ましい実施の形態においては、上記係止部は、環状である。
【0010】
好ましい実施の形態においては、上記係止部は、上記軸線方向に沿って棒状に延びるシャフト部と、当該シャフト部において上記軸線方向に間隔を隔てて形成された複数のフランジ部と、を有する。
【0011】
好ましい実施の形態においては、上記支柱体側取付部材が上記軸部を有し、上記表示板側取付部材が上記包囲部を有する。
【0012】
好ましい実施の形態においては、上記包囲部は部分円筒状とされており、上記表示板側取付部材は、上記包囲部の周方向における両端から延び、かつ上記表示板をその厚さ方向両側から挟む一対の取付板部を有し、上記一対の取付板部の間隔が上記軸部の外径寸法よりも小である。
【0013】
好ましい実施の形態においては、上記表示板は、プラスチックダンボール製の板材により構成される。
【0014】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係る表示板取付セットの一例を示し、支柱体に取り付けた状態の斜視図である。
【
図2】
図1に示した表示板取付セットにおける取付ユニットの拡大斜視図である。
【
図3】
図2のIII-III線に沿う断面図である。
【
図4】
図3のIV-IV線に沿う部分拡大断面図である。
【
図6】支柱体側取付部材30および表示板側取付部材40の組み付けについて説明するための
図4と同様の断面図である。
【
図7】
図1のVII-VII線に沿う部分拡大断面図である。
【
図8】
図1に示した表示板取付セットの作用を説明するための図であり、
図7と同様の断面図である。
【
図9】本発明に係る表示板取付セットの一例を示し、支柱体に取り付けた状態の斜視図である。
【
図10】
図9に示した表示板取付セットにおける取付ユニットを示す拡大斜視図である。
【
図12】支柱体側取付部材を支柱体に支持させる状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る表示板取付セットの一例を示す。本実施形態の表示板取付セットA1は、起立する支柱体B1に取り付けて使用されるものである。支柱体B1としては、たとえば三角コーンが挙げられる。支柱体B1は、地面に載置される基台91と、この基台91上に設けられた錐形状部92を有する。本実施形態において、錐形状部92は、中空状の概略円錐形状とされている。なお、図示説明は省略するが、基台91上に、錐形状部92を囲う錘部材を載置してもよい。
【0018】
表示板取付セットA1は、一対の取付ユニット1と、表示板2とを備える。
【0019】
取付ユニット1は、支柱体B1に表示板2を取り付ける際に用いられるものである。取付ユニット1は、支柱体側取付部材30および表示板側取付部材40を有する。なお、一対の取付ユニット1は、
図1に示すように、間隔を隔てて配置された一対の支柱体B1それぞれに取り付けられるものであり、実質的に同じ構造である。
【0020】
図1、
図2に示すように、支柱体側取付部材30は、支柱体B1に支持させるための部材であり、軸部31および係止部32を有する。軸部31は、軸線方向Xに延びており、丸棒状である。本実施形態において、係止部32は、円環状とされており、軸部31に対して軸線方向Xの一方の端部につながっている。また、本実施形態において、係止部32は、軸部31の軸線Oxを含む面内方向に延びている。係止部32の内側の空隙部分には、支柱体B1の錐形状部92を差し込むことが可能である。
【0021】
図2、
図3に示すように、本実施形態において、軸部31の他方の端部(軸線方向Xにおいて32係止部と反対側の端部)には、鍔部33が設けられている。鍔部33の外径寸法は、軸部31の外径よりも大であり、また、後述する包囲部41の内径よりも大である。なお、本実施形態において、軸部31の外周には、環状の突起311が形成されている。当該突起311は、軸線方向Xに間隔を隔てて複数設けられている。本実施形態において、支柱体側取付部材30は、たとえばポリアミドなどの所定の強度を有する合成樹脂により一体形成されている。
【0022】
表示板側取付部材40は、表示板2に取り付けられる部材であり、包囲部41および一対の取付板部42を有する。包囲部41は、支柱体側取付部材30における軸部31の少なくとも一部を包囲しており、軸部31に対して軸線方向X周りに相対回動可能である。本実施形態において、包囲部41は、部分円筒状とされている。包囲部41の軸線方向Xにおける長さは、軸部31の軸線方向Xにおける長さと対応している。
【0023】
図2、
図4に示すように、一対の取付板部42は、包囲部41の周方向における両端から延びている。一対の取付板部42は、表示板2をその厚さ方向両側から挟む部分である。本実施形態において、一対の取付板部42の間隔は、軸部31の外径寸法よりも小である。本実施形態において、表示板側取付部材40は、たとえばポリエチレンなどの所定の強度を有する合成樹脂により一体形成されている。
【0024】
図6に示すように、支柱体側取付部材30および表示板側取付部材40を組み付ける際、一対の取付板部42の間に軸部31を強制的に圧入する。ここで、一対の取付板部42は弾性変形を伴って押し広げられ、軸部31は、一対の取付板部42の間を通過した後に包囲部41の内側に収容される。このようにして軸部31(支柱体側取付部材30)および包囲部41(表示板側取付部材40)は連結され、相互に軸線Ox周りに回動可能となっている。
【0025】
図5に示すように、表示板2は、平板状であり、略長矩形状とされている。表示板2は、第1面2aと、第1面2aの反対を向く第2面2bとを有する。本実施形態の表示板2は、たとえばプラスチックダンボール、合成樹脂、あるいは発泡樹脂からなる板材により構成されており、好ましくはプラスチックダンボール製である。第1面2aおよび第2面2bの少なくとも一方には、案内表示や広告などが描画されている。なお、第1面2a(第2面2b)に案内表示等を直接描画せずに、案内表示等が印刷されたシール等を第1面2a(第2面2b)に貼ってもよい。
【0026】
表示板2がプラスチックダンボール製の長矩形状の板材からなる場合、たとえば長辺(
図1において水平方向に延びる辺)の長さが90~180cm程度であり、短辺(
図1において垂直方向に延びる辺)の長さが20~90cm程度である。表示板2は、定尺のプラスチックダンボール板材を適宜切断することによって得られる。
【0027】
表示板2の周縁には、チャンネル部材21が装着されている。チャンネル部材21は、断面コの字状であり、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる。本実施形態において、チャンネル部材21は、表示板2の4隅を除いた4辺の各々に装着されている。
【0028】
図2~
図4に示すように、表示板側取付部材40の一対の取付板部42において、互いに対向する内側面の適所には凹溝421が形成されている。表示板2を支柱体B1に取り付けた状態においては、
図7に示すように、凹溝421に、表示板2に装着されたチャンネル部材21が嵌入する。また、一対の取付板部42において凹溝421の形成箇所以外の部分においては、一対の取付板部42の間の寸法が表示板2の厚さに対応する寸法とされている。
【0029】
表示板2への表示板側取付部材40の取り付けは、たとえばねじ締結により行う。
図7に示すように、たとえば皿小ねじなどのねじ軸部材43を、一対の取付板部42にそれぞれ形成された貫通孔422,423、および表示板2に形成された貫通孔22に連通させつつ、袋ナットなどのナット部材44に締め付ける。このようにして、表示板2に表示板側取付部材40が取り付けられる。なお、本実施形態においては、
図1にも表れているように、表示板側取付部材40は、表示板2における上側の2箇所の角部に取り付けられている。
【0030】
また、本実施形態においては、
図1に示すように、表示板2における下側の2箇所の角部には、コーナーカバー23が装着されている。詳細な図示説明は省略するが、コーナーカバー23は、一対の板片を有し、当該一対の板片において、互いに対向する内側面の適所には凹溝が形成されている。当該凹溝は、上記取付板部42に形成された凹溝421と同様であり、上記凹溝に、表示板2に装着されたチャンネル部材21が嵌入される。表示板2へのコーナーカバー23の取り付けは、上記した表示板2への表示板側取付部材40の取り付けの場合と同様に、たとえばねじ締結により行う。
【0031】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0032】
本実施形態の表示板取付セットA1によれば、
図1に示すように、表示板2は、一対の取付ユニット1を用いて一対の支柱体B1に支持される。したがって、表示板2が片持ち姿勢で支柱体にB1に支持されることは回避され、表示板2を支持する支柱体B1の起立状態が安定する。
【0033】
取付ユニット1は、支柱体B1に支持させるための支柱体側取付部材30および表示板2に取り付けられる表示板側取付部材40を有する。本実施形態において、表示板側取付部材40の包囲部41は、支柱体側取付部材30の軸部31に対して、軸線方向X周りに相対回動可能に連結されている。このような構成によれば、表示板2が強風で煽られる場合、
図8において仮想線で示すように、表示板2に取り付けられた表示板側取付部材40が支柱体側取付部材30に対して回動することにより、強風によって表示板2にかかる力を逃がすことができる。表示板2のサイズが大きい場合には、受圧面積が大きくなるので風が吹くことによって受ける力も大きくなる。このような場合においても、上記のように風により表示板2にかかる力を逃がす構造とされているため、表示板2を支持する支柱体B1の起立状態が安定する。
【0034】
本実施形態において、環状の係止部32は、軸部31の軸線Oxを含む面内方向に延びている。このような構成によれば、たとえば取付ユニット1の収納時や運搬時においては、
図2に示した使用時の姿勢から、支柱体側取付部材30および表示板側取付部材40を軸線Ox周りに約90°相対回動させることにより、取付ユニット1全体が平面的な姿勢となる。したがって、取付ユニット1は、使用時以外はコンパクトにすることができ、収納時や運搬時に取り扱い易い。
【0035】
本実施形態において、表示板2の周縁にはチャンネル部材21が装着されている。このような構成によれば、表示板2が比較的大きなサイズである場合、当該表示板2を適切に補強することができる。また、表示板2が定尺の板材を切断したものである場合、切断面が露出することが防止され、安全面での改善を図ることができる。
【0036】
図9は、本発明に係る表示板取付セットの他の例を示している。
図9以降の図においては、上記実施形態と同一または類似の要素には、同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
【0037】
図9に示す表示板取付セットA2は、一対の取付ユニット1と、表示板2とを備え、起立する支柱体B2に取り付けて使用されるものである。本実施形態においては、支柱体B2の構成が上記実施形態の支柱体B1と異なっており、これに伴い主に係止部32の構成が上記実施形態と異ならせられている。ただし、表示板2および表示板側取付部材40の構成については、上記実施形態と実質的に同一である。
【0038】
本実施形態において、支柱体B2の基台91は、平面視略矩形状である。錐形状部92は、中空状の概略四角錐形状とされている。錐形状部92の上端寄りの適所には、チェーン等を係止するための開口921が形成されている。
【0039】
図10、
図11に示すように、支柱体側取付部材30の係止部32は、シャフト部321および複数のフランジ部322を有する。シャフト部321は、軸線方向Xに沿って棒状に延びている。複数のフランジ部322は、シャフト部321において軸線方向Xに間隔を隔てて形成されている。各フランジ部322の外径寸法は、シャフト部321の外径よりも大である。
【0040】
支柱体側取付部材30を支柱体B2に支持させる際には、
図12に示すように、係止部32を支柱体B2の開口921から進入させ、当該開口921の下端周縁部分が隣接するフランジ部322の間に嵌まるようにして、係止部32を開口921の下端周縁部分に引っ掛ける。
【0041】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0042】
本実施形態の表示板取付セットA2によれば、
図9に示すように、表示板2は、一対の取付ユニット1を用いて一対の支柱体B2に支持される。したがって、表示板2が片持ち姿勢で支柱体にB2に支持されることは回避され、表示板2を支持する支柱体B2の起立状態が安定する。
【0043】
取付ユニット1は、支柱体B2に支持させるための支柱体側取付部材30および表示板2に取り付けられる表示板側取付部材40を有する。本実施形態において、表示板側取付部材40の包囲部41は、支柱体側取付部材30の軸部31に対して、軸線方向X周りに相対回動可能に連結されている。このような構成によれば、表示板2が強風で煽られる場合、表示板2に取り付けられた表示板側取付部材40が支柱体側取付部材30に対して回動することにより、強風によって表示板2にかかる力を逃がすことができる。表示板2のサイズが大きい場合には、受圧面積が大きくなるので風が吹くことによって受ける力も大きくなる。このような場合においても、上記のように風により表示板2にかかる力を逃がす構造とされているため、表示板2を支持する支柱体B2の起立状態が安定する。
【0044】
本実施形態において、係止部32は、軸線方向Xに沿って棒状に延びるシャフト部321と、シャフト部321において軸線方向Xに間隔を隔てて形成された複数のフランジ部322と、を有する。このような構成によれば、開口921を有する支柱体B2に対し、当該開口921を利用して支柱体側取付部材30を適切に取り付けることができる。また、複数のフランジ部322については、隣接するフランジ部322の間のうち、いずれかを選択して開口921の下端周縁部分に引っ掛けることにより、支柱体B1に対する取付ユニット1の取り付け位置を調整することができる。
【0045】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。本発明に係る表示板取付セットの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0046】
A1,A2 表示板取付セット
B1,B2 支柱体
1 取付ユニット
2 表示板
2a 第1面
2b 第2面
21 チャンネル部材
22 貫通孔
23 コーナーカバー
30 支柱体側取付部材
31 軸部
311 突起
32 係止部
321 シャフト部
322 フランジ部
33 鍔部
40 表示板側取付部材
41 包囲部
42 取付板部
421 凹溝
422,423 貫通孔
43 ねじ軸部材
44 ナット部材
91 基台
92 錐形状部
921 開口
Ox 軸線
X 軸線方向