(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】プリント回路基板及びこれを備えた電子機器
(51)【国際特許分類】
H05K 1/14 20060101AFI20220809BHJP
【FI】
H05K1/14 F
(21)【出願番号】P 2018142525
(22)【出願日】2018-07-30
【審査請求日】2021-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2018-0019505
(32)【優先日】2018-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シン、ジェ-ホ
【審査官】齊藤 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開平8-88062(JP,A)
【文献】特開2006-40870(JP,A)
【文献】特開2008-4368(JP,A)
【文献】米国特許第4057311(US,A)
【文献】米国特許第5375041(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2001/0041465(US,A1)
【文献】米国特許第6262895(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0269319(US,A1)
【文献】中国実用新案第203242783(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第104812169(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K1/00―3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1パッドが設けられた第1接続領域を有する第1基板と、
前記第1接続領域に対向する第2接続領域を有し、前記第2接続領域に第2パッドが設けられた第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に介在され、前記第1パッドと前記第2パッドとを接続するプリント回路基板と、を含み、
前記プリント回路基板は、硬性基板領域及び軟性基板領域を備え、
前記硬性基板領域は、前記第1接続領域と前記第2接続領域との間に配置され、前記軟性基板領域は、前記硬性基板領域から延長され、前記第1パッド及び前記第2パッドに接続される電子機器。
【請求項2】
前記硬性基板領域は、前記第1接続領域に向く第1面及び前記第2接続領域に向く第2面を備え、
前記軟性基板領域は、前記第1面に載置され、前記第1パッドに接続される第1軟性領域と、前記第2面に載置され、前記第2パッドに接続される第2軟性領域とを備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1軟性領域及び前記第2軟性領域は、前記硬性基板領域から突出して延長され、
突出した前記第1軟性領域と前記第2軟性領域との間に配置された支持体をさらに含む請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記支持体は、前記第1軟性領域に結合した第1支持部及び前記第2軟性領域に結合した第2支持部を含み、
前記第1支持部と前記第2支持部とが重なって配置される請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記プリント回路基板は、
曲げることが可能であり、一面に、前記第1パッドと前記第2パッドとを接続する第1回路パターンが形成された軟性絶縁層と、
前記硬性基板領域において、前記軟性絶縁層の他面に形成された硬性絶縁層と、を含む請求項1から4いずれか一項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記軟性絶縁層の他面には、金属層が形成された請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記プリント回路基板は、
前記硬性絶縁層に形成された第2回路パターンと、
前記第1回路パターンと前記第2回路パターンとを接続し、前記軟性絶縁層を貫通するビアと、をさらに含む請求項5または6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記プリント回路基板は、
前記硬性絶縁層に内蔵または装着された電子素子と、
前記第1回路パターンと前記電子素子とを接続し、前記軟性絶縁層を貫通するビアと、をさらに含む請求項5から7いずれか一項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記プリント回路基板は、複数であり、
複数の前記プリント回路基板の間に、前記第1基板の電子部品及び前記第2基板の電子部品のうちの少なくともいずれか1つが配置される請求項1から8いずれか一項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記第1基板と前記第2基板との間に露出された前記プリント回路基板の外側をカバーするEMI(Electro Magnetic Interference)遮蔽部材をさらに含む請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
第1基板と第2基板との間に介在されるプリント回路基板であって、
硬性基板領域及び軟性基板領域を含み、
前記硬性基板領域は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、
前記軟性基板領域は、前記硬性基板領域から延長されて、前記第1基板及び前記第2基板に接続されるプリント回路基板。
【請求項12】
前記硬性基板領域は、前記第1基板に向く第1面と、前記第2基板に向く第2面と、を備え、
前記軟性基板領域は、前記第1面に載置され、前記第1基板に接続される第1軟性領域と、前記第2面に載置され、前記第2基板に接続される第2軟性領域と、を備える請求項11に記載のプリント回路基板。
【請求項13】
前記第1軟性領域に結合した第1支持部及び前記第2軟性領域に結合した第2支持部をさらに含み、
前記第1支持部と前記第2支持部とは重なって配置される請求項12に記載のプリント回路基板。
【請求項14】
曲げることが可能であり、一面に、前記第1基板と前記第2基板とを接続する第1回路パターンが形成された軟性絶縁層と、
前記硬性基板領域において前記軟性絶縁層の他面に形成された硬性絶縁層と、を含む請求項11から13いずれか一項に記載のプリント回路基板。
【請求項15】
前記硬性絶縁層に形成された第2回路パターンと、
前記第1回路パターンと前記第2回路パターンとを接続し、前記軟性絶縁層を貫通するビアと、をさらに含む請求項14に記載のプリント回路基板。
【請求項16】
前記硬性絶縁層に内蔵または装着された電子素子と、
前記第1回路パターンと前記電子素子とを接続し、前記軟性絶縁層を貫通するビアと、をさらに含む請求項14に記載のプリント回路基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント回路基板(Printed Circuit Board)及びこれを備えた電子機器(Electronic Device)に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル機器は、持続的に薄くなり、小さくなる傾向にあるが、反面には、使用時間を増加させるためにバッテリーの容量は、持続的に増加する傾向にある。これにより、空間活用度を極大化するために、基板及び電子部品を非常に薄くし、積層する複層構造の形態を採用することがある。
【0003】
しかし、複層構造の基板間の接続のための従来のインタポーザ基板は、構造的制約が厳しく、特に信号接続方法等の設計制約が多いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国公開特許第10-2017-0002599号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面によれば、第1パッドが設けられた第1接続領域を有する第1基板と、第1接続領域に対向する第2接続領域を有し、第2接続領域に第2パッドが設けられた第2基板と、第1基板と第2基板との間に介在され、第1パッドと第2パッドとを接続するプリント回路基板と、を含み、プリント回路基板は、硬性基板領域及び軟性基板領域を備え、硬性基板領域は、第1接続領域と第2接続領域との間に配置され、軟性基板領域は、硬性基板領域から延長され、第1パッド及び第2パッドに接続される電子機器が提供される。
【0006】
本発明の他の側面によれば、第1基板と第2基板との間に介在されるプリント回路基板であって、硬性基板領域及び軟性基板領域を含み、硬性基板領域は、第1基板と第2基板との間に配置され、軟性基板領域は、硬性基板領域から延長され、第1基板及び第2基板に接続されるプリント回路基板が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の第1実施例に係る電子機器を示す図である。
【
図2】本発明の第1実施例に係る電子機器のプリント回路基板を示す図である。
【
図3】本発明の第1実施例に係る電子機器のプリント回路基板を示す図である。
【
図4】本発明の第1実施例に係る電子機器のプリント回路基板を示す図である。
【
図5】本発明の第2実施例に係るプリント回路基板を示す図である。
【
図6】本発明の第3実施例に係るプリント回路基板を示す図である。
【
図7】本発明の第4実施例に係るプリント回路基板を示す図である。
【
図8】本発明の第5実施例に係るプリント回路基板を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に係るプリント回路基板及びその製造方法の実施例を添付図面を参照して詳細に説明し、添付図面を参照して説明するに当たって、同一または対応する構成要素には同一の図面符号を付し、これに対する重複説明を省略する。
【0009】
また、以下で使用する第1、第2等の用語は、同一または相応する構成要素を区別するための識別記号に過ぎず、同一または相応する構成要素が第1、第2等の用語により限定されることはない。
【0010】
また、「結合」とは、各構成要素の間の接触関係において、各構成要素が物理的に直接接触する場合のみを意味するものではなく、他の構成が各構成要素の間に介在され、その他の構成に構成要素がそれぞれ接触している場合まで包括する概念として使用する。
【0011】
図1は、本発明の第1実施例に係る電子機器を示す図である。
【0012】
図1を参照すると、本発明の第1実施例に係る電子機器は、第1基板10と、第2基板20と、プリント回路基板100と、を含む。
【0013】
電子機器においての第1基板10及び第2基板20は、互いに対向しており、複層構造に積層された構造を有することができ、第1基板10と第2基板20との間の空間には、複層構造を支持し、両基板を接続する基板としてプリント回路基板100が配置されることができる。
【0014】
図1を参照すると、第1基板10には、第1パッド14が設けられた第1接続領域A1が形成され、第2基板20には、第2パッド24が設けられた第2接続領域A2が形成されることができる。ここで、第1接続領域A1と第2接続領域A2とは、互いに対向して配置されており、互いに向い合う第1接続領域A1と第2接続領域A2とをプリント回路基板100が接続させる。
【0015】
このとき、図示していないが、電子機器は、ケースを備えることができ、ケース内部に、第1基板10、第2基板20及びプリント回路基板100が配置されることができる。例えば、電子機器は、携帯用端末機であり、第1基板10及び/または第2基板20は、CPU、メモリー、通信モジュール等の電子部品が搭載されたメイン基板であることができる。このとき、プリント回路基板100により支持される第1基板10と第2基板20との間に形成された空間に、CPU、メモリー、通信モジュール等の電子部品を配置することができる。
【0016】
図2から
図4は、本発明の第1実施例に係るプリント回路基板を示す図である。
図3を参照すると、プリント回路基板100は、硬性基板領域R及び軟性基板領域F1、F2を備える。本実施例のプリント回路基板100は、リジッド-フレックス構造のプリント回路基板(rigid flex PCB)構造を有することができる。
【0017】
例えば、ポリイミド(polyimide)フィルム等の軟性絶縁層及び銅箔(copper foil)からなるFCCL(Flexible Copper Clad Laminate)を積層して曲げることが可能な軟性基板を形成し、軟性基板上に、選択的に回路パターン及びエポキシ等の硬性絶縁層(軟性絶縁層に比べて相対的にかたい絶縁層)をさらに形成して、軟性基板よりもかたい材質の硬性基板を形成することができる。これにより、軟性基板のみ残った部分は、曲げることが可能な軟性基板領域F1、F2となり、その他は硬性基板領域Rとなる、リジッドーフレックス構造のプリント回路基板を形成することができる。ここで、軟性及び硬性とは、相互間の相対的な曲げ程度の差を示す意味であって、使用者の意図により曲げ可能な程度の強度を有する材質を軟性材質といい、その曲げが可能でないものを硬性材質という。
【0018】
本実施例において、硬性基板領域Rは、第1基板10と第2基板20との間に配置され、硬性基板領域Rから延長された構造の軟性基板領域F1、F2が、第1基板10と第2基板20とを接続する構造を有することができる。
【0019】
図1及び
図3を参照すると、硬性基板領域Rは、第1基板10の第1接続領域A1と第2基板20の第2接続領域A2との間に配置され、硬性基板領域Rは、第1基板10と第2基板20との間で複層構造を支持する支持部材の役割を担うことができる。硬性基板領域Rから延長された構造の軟性基板領域F1、F2は、第1基板10と第2基板20とを電気的に接続する信号経路を形成することができる。軟性基板領域F1、F2は、第1 接続領域A1の第1パッド14及び第2接続領域A2の第2パッド24に接続することができる。
【0020】
図3及び
図4を参照すると、プリント回路基板100は、曲げることが可能であり、一面に、第1基板10と第2基板20とを接続する第1回路パターン112が形成された軟性絶縁層110と、軟性絶縁層110の他面に部分的に形成された硬性絶縁層120とを含むことができる。プリント回路基板100において硬性絶縁層120の形成された部分が硬性基板領域Rとなり、硬性絶縁層120が形成されず、残った部分が軟性基板領域F1、F2となることができる。
【0021】
図3を参照すると、硬性基板領域Rが中心に形成され、硬性基板領域Rの両側に軟性基板領域F1、F2が形成されることができる。このとき、軟性基板領域F1、F2を約90°曲げて硬性基板領域Rの側面を覆うようにすると、
図4に示すように、硬性基板領域の両側面が軟性基板領域F1、F2により覆われる構造を形成することができる。
【0022】
図1及び
図2を参照すると、硬性基板領域Rの両側面のうちの一方が第1基板10に向く第1面となり、他の一方が第2基板20に向く第2面となることができる。軟性基板領域F1、F2は、第1面に載置され、第1基板10に接続する第1軟性領域F1と、第2面に載置され、第2基板20に接続する第2軟性領域F2とに区分できる。すなわち、硬性基板領域Rは、両側面がそれぞれ第1基板10及び第2基板20に向くように立てられた形状に配置されることができ、軟性基板領域F1、F2は、曲げられて硬性基板領域Rの側面を覆うようになっており、軟性基板領域F1、F2に形成された第1回路パターン112により第1基板10と第2基板20とを電気的に接続することができる。このとき、第1回路パターン112は、第1基板10及び第2基板20に接続されるパッド114を含むことができる。
【0023】
このとき、プリント回路基板100は、複層構造の第1基板10及び第2基板20をさらに強固に支持するために、支持体130をさらに含むことができる。支持体130は、硬性基板領域Rから突出した第1軟性領域F1と第2軟性領域F2との間に配置されることができる。第1軟性領域F1及び第2軟性領域F2を硬性基板領域Rの側面よりも長く形成することで、第1軟性領域F1及び第2軟性領域F2が硬性基板領域Rの側面を過ぎて越えて突出するようにできる。
【0024】
図3及び
図4を参照すると、支持体130は、第1軟性領域F1に結合した第1支持部132と第2軟性領域F2に結合した第2支持部134とで構成されることができる。第1軟性領域F1及び第2軟性領域F2が硬性基板領域Rの側面を覆うと、第1支持部132と上記第2支持部134とは重なるように配置され、第1基板10と第2基板20との間を支持する一つの支持体130を構成することができる。
【0025】
このとき、支持体130は、金属材質を含み、EMI(Electro Magnetic Interference)遮蔽機能も担うことができる。例えば、支持体130は、SUS材質からなることができる。
図1を参照すると、SUS材質の支持体130が第1基板10及び/または第2基板20の電子素子126に向いて配置され、電子部品12、22から発生する電磁波を遮断する役割を担うことができる。
【0026】
一方、第1基板10と第2基板20との間の空間に複数のプリント回路基板100を配置することができる。
図1を参照すると、複数のプリント回路基板100の間には、第1基板10の電子部品12及び第2基板20の電子部品22のうちの少なくともいずれか1つを配置することができる。すなわち、複数のプリント回路基板100は、第1基板10と第2基板20との間の空間を支持する複数の柱のような役割を担い、複数のプリント回路基板100の間の空間に電子部品12、22を配置することができる。
【0027】
このとき、第1基板10と第2基板20との間に露出したプリント回路基板100の外側をカバーするEMI遮蔽部材140をさらに含むことができる。
図1を参照すると、プリント回路基板100の外層となった軟性絶縁層110に、金属材質のEMI遮蔽部材140を付着することができる。このとき、軟性絶縁層110に接着層142を加えてEMI遮蔽部材140を付着することができる。EMI遮蔽部材140は、プリント回路基板100の外側をカバーする構造を有するため、第1基板10及び/または第2基板20の電子部品12、22から発生する電磁波だけでなく、プリント回路基板100の第1回路パターン112から発生する電磁波も遮断することができる。
【0028】
図5は、本発明の第2実施例に係るプリント回路基板101を示す図である。
【0029】
本実施例において、第1基板10の第1パッド14と第2基板20の第2パッド24は、上下に対応する構造を有さなくてもよい。これにより、
図5に示す本実施例のプリント回路基板101においての第1回路パターン112′は、
図2とは異なって、第1軟性領域F1のパッドと第2軟性領域F2のパッドとが上下に一対一でマッチングされないように接続することができる。例えば、上下方向を基準にして、第1軟性領域のパッド及び第2軟性領域のパッドが互いにずれるように配置されることが可能であり、第1軟性領域のパッドと第2軟性領域のパッドとは、配列構造自体が異なってもよい。このとき、第1回路パターン112′は、上下にマッチングされないパッドを接続するために、斜線または一部が屈曲した構造を有することができる。従来のインタポーザが貫通ビアを用いて上下に一直線構造にのみ信号接続が可能であることに比べて、本実施例のプリント回路基板101は、様々な信号接続構造により第1基板10と第2基板20とを接続することができる。これにより、第1基板10及び第2基板20において、第1パッド14及び第2パッド24の配置を自由に決めることができる。
【0030】
図6は、本発明の第3実施例に係るプリント回路基板102を示す図である。
【0031】
本実施例では、軟性絶縁層110に金属層115を積層し、EMI遮蔽構造を形成することができる。例えば、軟性絶縁層110の他面に金属層115を形成してEMI遮蔽構造を形成することができる。
【0032】
図6を参照すると、両面に金属層が形成された両面FCCL(Flexible Copper Clad Laminate)を用いることができる。両面FCCLの片方の金属層は、パターニングして第1回路パターン112を形成し、両面FCCLの他方の金属層115は、そのまま残し、EMI遮蔽構造を形成することができる。
【0033】
図7は、本発明の第4実施例に係るプリント回路基板103を示す図である。
【0034】
本実施例においてプリント回路基板103は、硬性絶縁層120に回路層を形成することができる。
図7を参照すると、硬性絶縁層120に多層構造の第2回路パターン122を形成することができる。このとき、軟性絶縁層110を貫通するビア124をさらに形成して、軟性絶縁層110の第1回路パターン112と硬性絶縁層120の第2回路パターン122とを接続することができる。
【0035】
図8は、本発明の第5実施例に係るプリント回路基板104を示す図である。
【0036】
本実施例においてプリント回路基板104は、硬性絶縁層120に電子素子126を内蔵及び/または装着することができる。
図8を参照すると、硬性絶縁層120に電子素子126を内蔵することができる。このとき、軟性絶縁層110を貫通するビア128をさらに形成して、軟性絶縁層110の第1回路パターン112と硬性絶縁層120の電子素子126とを接続することができる。
【0037】
一方、硬性絶縁層120に電子素子126を内蔵せず、外層に搭載することも可能である。これにより、第1基板10及び/または第2基板20の電子素子をプリント回路基板100に内蔵または搭載して、第1基板10及び/または第2基板20の面積を小さくすることができる。
【0038】
以上、本発明の一実施例について説明したが、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載した本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除または追加などにより本発明を多様に修正及び変更することができ、これも本発明の権利範囲内に含まれるものといえよう。
【符号の説明】
【0039】
R 硬性基板領域
F1、F2 軟性基板領域
10 第1基板
12、22 電子部品
14 第1パッド
20 第2基板
24 第2パッド
100、101、102、103、104 プリント回路基板
110 軟性絶縁層
112、112′ 第1回路パターン
120 硬性絶縁層
122 第2回路パターン
124、128 ビア
126 電子素子
130 支持体
140 EMI遮蔽部材