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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/241 20180101AFI20220809BHJP
   F21S 43/243 20180101ALI20220809BHJP
   F21S 43/19 20180101ALI20220809BHJP
   F21S 43/249 20180101ALI20220809BHJP
   F21S 43/14 20180101ALI20220809BHJP
   F21S 43/15 20180101ALI20220809BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20220809BHJP
   F21W 103/20 20180101ALN20220809BHJP
   F21W 103/35 20180101ALN20220809BHJP
   F21W 103/45 20180101ALN20220809BHJP
   F21W 105/00 20180101ALN20220809BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220809BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20220809BHJP
【FI】
F21S43/241
F21S43/243
F21S43/19
F21S43/249
F21S43/14
F21S43/15
F21W103:00
F21W103:20
F21W103:35
F21W103:45
F21W105:00
F21Y115:10
F21Y115:15
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018204911
(22)【出願日】2018-10-31
(65)【公開番号】P2020071984
(43)【公開日】2020-05-07
【審査請求日】2021-08-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】アイアット国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】中川 真俊
(72)【発明者】
【氏名】神近 絵里
【審査官】竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-268131(JP,A)
【文献】特開2011-086466(JP,A)
【文献】特開2015-191707(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/241
F21S 43/243
F21S 43/19
F21S 43/249
F21S 43/14
F21S 43/15
F21W 103/00
F21W 103/20
F21W 103/35
F21W 103/45
F21W 105/00
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、
前記灯室内の前記ランプハウジング側に配置されている第1光源と、
前記灯室内の前記ランプレンズ側に配置されている第1光制御部材と、
前記灯室内の前記第1光源と前記第1光制御部材との間にそれぞれ配置されている第2光源および第2光制御部材と、
を備え、
前記第1光源は、第1ランプ機能の光を発する光源であり、
前記第2光源は、第2ランプ機能の光を発する光源であり、
前記第1光制御部材および前記第2光制御部材は、前記第1光源からの前記第1ランプ機能の光および前記第2光源からの前記第2ランプ機能の光を、前記ランプレンズを透過させて外部に照射させる光制御部材である、
ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記第1光源と前記第2光源とは、前記ランプレンズ側から見た正面視において、離れて配置されていて、
前記第1光制御部材は、
前記第2光制御部材を挟んで前記第1光源に対向して設けられていて、前記第2光制御部材からの前記第1ランプ機能の光を入射させる入射部と、
入射した前記第1ランプ機能の光を前記ランプレンズ側に出射させる出射部と、
前記入射部と前記出射部との間に、前記第2光制御部材を挟んで前記第2光源に対向して設けられていて、前記入射部から入射した前記第1ランプ機能の光を前記出射部に導き、かつ、前記第2光制御部材からの前記第2ランプ機能の光を前記ランプレンズ側に透過させる導光透過部と、
を有し、
前記第2光制御部材は、
前記第1光源と前記第1光制御部材の前記入射部との間に配置されていて、前記第1光源からの前記第1ランプ機能の光を入射させて平行光として前記第1光制御部材の前記入射部側に出射させる第1光制御部と、
前記第2光源と前記第1光制御部材の前記導光透過部との間に配置されていて、前記第2光源からの前記第2ランプ機能の光を入射させて屈折光として前記第1光制御部材の前記導光透過部側に出射させる第2光制御部と、
を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記第1光源と前記第2光制御部材との間には、保持部材が配置されていて、
前記保持部材には、前記第2光源が保持されていて、
前記第1光制御部は、前記第2光制御部に対して前記第1光源側に突出した形状をなし、
前記保持部材の前記第1光制御部に対応する箇所には、挿入孔が設けられていて、
前記挿入孔中には、前記第1光制御部が挿入されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記出射部と前記第2光制御部とは、前記ランプレンズ側から見た正面視において、区分されて配置されている、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数のランプ機能を有する車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数のランプ機能を有する車両用灯具として、たとえば、特許文献1に示すものがある。特許文献1の車両用灯具は、透明部材と、透明部材の背面側(車両の前側)に配置された光源と、透明部材の正面側(車両の後側)に配置された面発光光源と、を備え、透明部材が、入光面と、出光面と、導光部と、周囲が出光面に囲まれていて面発光光源を保持する保持部とを含むものである。
【0003】
特許文献1の車両用灯具は、光源を点灯すると、光源からの光が、入光面から透明部材中に入光して、導光部で出光面に導光され、出光面から出光して、外部(車両の後側)に照射されることにより、ストップランプが実現される。すなわち、透明部材と光源とにより、ストップランプを実現することができる。一方、面発光光源を発光させると、面発光光源からの光が、外部(車両の後側)に照射されることにより、テールランプが実現される。すなわち、面発光光源により、テールランプを示現することができる。このように、特許文献1の車両用灯具は、ストップランプとテールランプとの複数のランプ機能を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-106834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の車両用灯具は、透明部材の背面側(車両の前側)に光源を配置し、透明部材の正面側(車両の後側)に面発光光源を配置するものである。この結果、特許文献1の車両用灯具は、透明部材と光源との間の空間を有効利用していない。
【0006】
すなわち、特許文献1の車両用灯具において、ストップランプを実現する透明部材と光源との間には、テールランプを実現する面発光光源などの光学部材を配置できる空間が存在する。しかしながら、特許文献1の車両用灯具は、透明部材と光源との間に面発光光源などの光学部材を配置することなく、透明部材の正面側(車両の後側)に面発光光源を配置するものである。この結果、特許文献1の車両用灯具は、透明部材と光源との間の空間を有効利用していない。
【0007】
この発明が解決しようとする課題は、第1光源(特許文献1の光源に相当)と第1光制御部材(特許文献1の透明部材に相当)との間の空間を有効利用している車両用灯具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の車両用灯具は、灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、灯室内のランプハウジング側に配置されている第1光源と、灯室内のランプレンズ側に配置されている第1光制御部材と、灯室内の第1光源と第1光制御部材との間にそれぞれ配置されている第2光源および第2光制御部材と、を備え、第1光源が、第1ランプ機能の光を発する光源であり、第2光源が、第2ランプ機能の光を発する光源であり、第1光制御部材および第2光制御部材が、第1光源からの第1ランプ機能の光および第2光源からの第2ランプ機能の光を、ランプレンズを透過させて外部に照射させる光制御部材である、ことを特徴とする。
【0009】
この発明の車両用灯具は、第1光源と第2光源とが、ランプレンズ側から見た正面視において、離れて配置されていて、第1光制御部材が、第2光制御部材を挟んで第1光源に対向して設けられていて、第2光制御部材からの第1ランプ機能の光を入射させる入射部と、入射した第1ランプ機能の光をランプレンズ側に出射させる出射部と、入射部と出射部との間に、第2光制御部材を挟んで第2光源に対向して設けられていて、入射部から入射した第1ランプ機能の光を出射部に導き、かつ、第2光制御部材からの第2ランプ機能の光をランプレンズ側に透過させる導光透過部と、を有し、第2光制御部材が、第1光源と第1光制御部材の入射部との間に配置されていて、第1光源からの第1ランプ機能の光を入射させて平行光として第1光制御部材の入射部側に出射させる第1光制御部と、第2光源と第1光制御部材の導光透過部との間に配置されていて、第2光源からの第2ランプ機能の光を入射させて屈折光として第1光制御部材の導光透過部側に出射させる第2光制御部と、を有する、ことが好ましい。
【0010】
この発明の車両用灯具は、第1光源と第2光制御部材との間には、保持部材が配置されていて、保持部材には、第2光源が保持されていて、第1光制御部が、第2光制御部に対して第1光源側に突出した形状をなし、保持部材の第1光制御部に対応する箇所には、挿入孔が設けられていて、挿入孔中には、第1光制御部が挿入されている、ことが好ましい。
【0011】
この発明の車両用灯具は、出射部と第2光制御部とが、ランプレンズ側から見た正面視において、区分されて配置されている、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
この発明の車両用灯具は、第1光源(特許文献1の光源に相当)と第1光制御部材(特許文献1の透明部材に相当)との間の空間を有効利用している。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態を示す縦断面図(図2(A)におけるI-I線断面図)である。
図2図2(A)は、車両用灯具(リアコンビネーションランプ)の全体を示す正面図である。図2(B)は、ランプハウジングおよびランプレンズを除いた車両用灯具(リアコンビネーションランプ)の主要構成部品を示す正面図である。
図3図3は、主要構成部品を示す縦断面図(図2(B)におけるIII-III線断面図)である。図3(A)は、第1ランプ機能の光の光路を示す縦断面図である。図3(B)は、第2ランプ機能の光の光路を示す縦断面図である。
図4図4は、発光状態を示す正面図である。図4(A)は、第1ランプ機能のテールランプの発光状態を示す正面図である。図4(B)は、第2ランプ機能のストップランプの発光状態を示す正面図である。図4(C)は、第1ランプ機能のテールランプと第2ランプ機能のストップランプとの同時発光状態を示す正面図である。図4(D)は、第1ランプ機能のテールランプの発光状態と第2ランプ機能のバックアップランプの発光状態およびターンシグナルランプの発光状態とを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。この明細書において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用灯具を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。なお、図面においては、概略図であるため、主な構成部品を図示し、主な構成部品以外の構成部品の図示を省略する。また、図1図3において、ランプハウジングおよびランプレンズ以外の部材のハッチングを省略する。
【0015】
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態にかかる車両用灯具の構成について説明する。図中、符号1は、この実施形態にかかる車両用灯具である。なお、この実施形態において、正面は、車両の後側の面であり、背面は、車両の前側の面である。
【0016】
(車両用灯具1の説明)
車両用灯具1は、この例では、リアコンビネーションランプである。車両用灯具1は、車両(図示せず)の後部の左右両側にそれぞれ装備される。車両用灯具1は、図1に示すように、ランプハウジング10と、ランプレンズ(たとえば、素通しのアウターカバー、アウターレンズなど)11と、第1光源2と、第1光制御部材(ライトフレーム、ライトガイド、導光体、第1レンズ部材)3と、第2光源4と、保持部材40と、第2光制御部材(第2レンズ部材)5と、を備えるものである。
【0017】
第1光源2および第1光制御部材3は、リアコンビネーションランプの第1ランプ機能としてのテールランプTLを構成する。第2光源4および第2光制御部材5は、リアコンビネーションランプの第2ランプ機能としてのストップランプSLを構成する。
【0018】
(ランプハウジング10およびランプレンズ11の説明)
ランプハウジング10は、たとえば、光不透過性の部材(樹脂部材など)から構成されている。ランプハウジング10は、主に車両の後側の部分が開口し、一方、主に車両の前側の部分が閉塞した形状をなす。ランプハウジング10の閉塞部分には、灯室12内に連通する取付孔13が設けられている。
【0019】
ランプレンズ11は、たとえば、光透過性の部材(樹脂部材など)から構成されている。ランプレンズ11は、主に車両の前側の部分が開口し、一方、主に車両の後側の部分が閉塞した形状をなす。ランプレンズ11の閉塞部分の意匠面は、車両の後部の意匠面に沿う。
【0020】
ランプハウジング10の開口縁とランプレンズ11の開口縁とは、固定されている。これにより、灯室12が区画されている。灯室12内には、主要構成部品の、第1光源2、第1光制御部材3、第2光源4、保持部材40および第2光制御部材5がそれぞれ配置されている。
【0021】
(車両用灯具1の主要構成部品の配置の説明)
第1光源2は、ランプハウジング10に取り付けられている。第2光源4は、保持部材40の正面に保持されている。第1光制御部材3と第2光制御部材5と保持部材40とは、ランプレンズ11側からランプハウジング10側に順に一体に組み付けられている。この一体の主要構成部品は、取付部材この例では取付ブラケット14を介してランプハウジング10の閉塞部分に取り付けられている。なお、この例では、保持部材40が取付ブラケット14を介してランプハウジング10に取り付けられている。
【0022】
これにより、図1図3に示すように、第1光源2は、灯室12内のランプハウジング10側に配置されている。第1光制御部材3は、灯室12内のランプレンズ11側に配置されている。第2光源4、保持部材40および第2光制御部材5は、灯室12内の第1光源2と第1光制御部材3との間にそれぞれ配置されている。
【0023】
なお、灯室12内には、第1光源2および第1光制御部材3から構成されているテールランプTL、第2光源4および第2光制御部材5から構成されているストップランプSL以外のランプ(図示せず)が配置されている場合がある。たとえば、バックアップランプBL、ターンシグナルランプTrLなど(図4(D)を参照)がそれぞれ配置されている場合がある。また、灯室12内には、インナーパネルやインナーハウジングやエクステンションなど(図示せず)がそれぞれ配置されている場合もある。
【0024】
(第1光源2の説明)
第1光源2は、第1ランプ機能の光L1(以下、「第1機能光L1」と称する)を発する(放射する)光源である。第1光源2から発する第1機能光L1は、この例では、赤色であって、第1ランプ機能のテールランプTLから赤色光として照射される。
【0025】
第1光源2は、図1図3に示すように、ソケットタイプの光源であって、本体部20と、発光部21と、を有する。本体部20がランプハウジング10の取付孔13に着脱可能に取り付けられている。これにより、第1光源2は、灯室12内のランプハウジング10側に配置されている。
【0026】
発光部21は、この例では、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型発光素子(半導体発光素子)を1個もしくは複数個有する。発光部21の発光面は、灯室12内に配置されていて、ランプレンズ11側に対向している。
【0027】
(第2光源4の説明)
第2光源4は、第2ランプ機能の光L2(以下、「第2機能光L2」と称する)を発する(放射する)光源である。第2光源4から発する第2機能光L2は、この例では、赤色であって、第2ランプ機能のストップランプSLから赤色光として照射される。
【0028】
第2光源4は、図1図3に示すように、保持部材40の正面に保持されていて、保持部材40を介してランプハウジング10に取り付けられている。これにより、第2光源4は、灯室12内の第1光源2と第1光制御部材3との間に配置されている。
【0029】
第2光源4は、この例では、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型発光素子(半導体発光素子)を1個もしくは複数個有する。第2光源4の発光面は、灯室12内に配置されていて、ランプレンズ11側に対向している。
【0030】
第1光源2と第2光源4とは、図1図3に示すように、灯室12内において、前後(車両の前側と後側と)に配置されている。また、第1光源2と第2光源4とは、図2(B)に示すように、ランプレンズ11側から見た正面視において、離れて配置されている。この例では、第1光源2は、中央に配置されていて、第2光源4は、第1光源2に対して、上下に配置されている。
【0031】
(第1光制御部材3の説明)
第1光制御部材3は、第2光制御部材5と共に、第1光源2からの第1機能光L1および第2光源4からの第2ランプ機能の光L2(以下、「第2機能光L2」と称する)を、ランプレンズ11を透過させて外部に照射させる光制御部材である。第1光制御部材3は、この例では、アクリル樹脂やPC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの無色透明樹脂材からなる。第1光制御部材3は、この例では、無色透明であるが、有色この例では赤色透明であっても良い。
【0032】
第1光制御部材3は、図2(B)に示すように、この例では、正面視形状が上下に長いほぼ四角形状の板形状をなす。第1光制御部材3は、図1図3に示すように、第2光源4および第2光制御部材5と共に、保持部材40を介してランプハウジング10に取り付けられている。また、第1光制御部材3は、第2光制御部材5と保持部材40とに、ランプレンズ11側からランプハウジング10側に順に一体に組み付けられている。これにより、第1光制御部材3は、灯室12内のランプレンズ11側に配置されている。また、第1光制御部材3は、第1光源2に対して、ランプレンズ11側に配置されている。
【0033】
第1光制御部材3は、図1図3に示すように、入射部(入射部分)30と、出射部(出射部分)31と、導光透過部(導光透過部分)32と、を有する。入射部30、出射部31および導光透過部32は、一体構造をなす。導光透過部32は、導光部(導光部分)と透過部(透過部分)とが一体構造をなしてなるものである。
【0034】
(入射部30の説明)
入射部30は、第2光制御部材5からの第1機能光L1を第1光制御部材3中に入射させるものである。すなわち、入射部30は、光カプラである。入射部30は、板形状をなす第1光制御部材3の中央部(中央部分)に、第2光制御部材5を挟んで中央の第1光源2に対向して、設けられている。入射部30は、入射面300と、第1反射面301と、を有する。入射面300と第1反射面301とは、相互に対向して設けられている。
【0035】
入射面300は、第1光制御部材3の背面に設けられている。すなわち、第1光制御部材3の背面の中央部には、短円柱形状の凸部が一体に設けられていて、この凸部の背面に入射面300が設けられている。入射面300は、第2光制御部材5からの第1機能光L1を第1光制御部材3中に入射させる。
【0036】
第1反射面301は、第1光制御部材3の正面に設けられている。すなわち、第1光制御部材3の正面の中央部には、浅い円錐形状の凹部が設けられていて、この凹部の傾斜側面に第1反射面301が設けられている。第1反射面301は、入射面300から入射した第1機能光L1を導光透過部32中において出射部31側に反射(一次反射)させる。
【0037】
(出射部31の説明)
出射部31は、入射した第1機能光L1をランプレンズ11側に出射させるものである。出射部31は、板形状をなす第1光制御部材3の4辺の周辺部(周辺部分)に、設けられている。出射部31は、出射面310と、第2反射面312と、を有する。出射面310と第2反射面312とは、相互に対向して設けられている。
【0038】
第2反射面312は、第1光制御部材3の背面に設けられている。すなわち、第1光制御部材3の背面の周辺部には、3段の傾斜段部が設けられていて、この3段の傾斜段部の傾斜面に第2反射面312が設けられている。第2反射面312は、導光透過部32中において第1反射面301から反射された第1機能光L1を出射面310側に反射(二次反射)させる。
【0039】
出射面310は、第1光制御部材3の正面に設けられている。すなわち、第1光制御部材3の正面の周辺部には、輪郭形状(いわゆる、ロ形状)の3条の凸部が一体に設けられていて、この3条の凸部の正面に出射面310が設けられている。出射面310は、第2反射面312から反射された第1機能光L1をランプレンズ11側に出射させる。
【0040】
(導光透過部32の説明)
導光透過部32は、板形状をなす第1光制御部材3の中央部の入射部30と周辺部の出射部31との間の中間部(中間部分)に、第2光制御部材5を挟んで、中央の第1光源2に対して上下の第2光源4に対向して、設けられている。導光透過部32は、導光部と透過部とが一体になったものである。導光透過部32は、背面320と正面321とを有する板形状をなすものである。
【0041】
導光透過部32の導光部は、入射部30から入射した第1機能光L1を出射部31に導くものである。すなわち、導光部は、入射部30の第1反射面301で反射した第1機能光L1を出射部31の第2反射面312側に導くものである。
【0042】
導光透過部32の透過部は、第2光制御部材5からの第2機能光L2をランプレンズ11側に透過させるものである。すなわち、透過部は、第2光制御部材5からの第2機能光L2を背面320から導光透過部32中に入射させ、かつ、入射させた第2機能光L2を正面321からランプレンズ11側に出射させる。
【0043】
(第2光制御部材5の説明)
第2光制御部材5は、第1光制御部材3と共に、第1光源2からの第1機能光L1および第2光源4からの第2機能光L2を、ランプレンズ11を透過させて外部に照射させる光制御部材である。第2光制御部材5は、第1光制御部材3と同様に、この例では、アクリル樹脂やPC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの無色透明樹脂材からなる。第2光制御部材5は、この例では、無色透明であるが、有色この例では赤色透明であっても良い。
【0044】
第2光制御部材5は、図2(B)に示すように、第1光制御部材3と同様に、この例では、正面視形状が上下に長いほぼ四角形状の板形状をなす。なお、第1光制御部材3と第2光制御部材5は、正面視形状の大きさがほぼ同等な大きさをなす。第2光制御部材5は、図1図3に示すように、第1光制御部材3および第2光源4と共に、保持部材40を介してランプハウジング10に取り付けられている。また、第2光制御部材5は、第1光制御部材3と保持部材40との間に、ランプレンズ11側からランプハウジング10側に順に一体に組み付けられている。これにより、第2光制御部材5は、灯室12内の第1光源2、第2光源4および保持部材40と第1光制御部材3との間に配置されている。
【0045】
第2光制御部材5は、図1図3に示すように、第1光制御部51と、第2光制御部52と、を有する。第1光制御部51と第2光制御部52とは、一体構造をなす。
【0046】
(第1光制御部51の説明)
第1光制御部51は、板形状をなす第2光制御部材5の中央部(中央部分)に、第1光制御部材3の入射部30に対向して、設けられている。この結果、第1光制御部51は、第1光源2と第1光制御部材3の入射部30との間に配置されている。第1光制御部51は、第2光制御部材5の中央部から第1光源2側に突出した形状、この例では、ほぼ半球形状(ドーム形状、杯形状)をなす。すなわち、第1光制御部51は、第2光制御部52に対して第1光源2側に突出した形状をなす。
【0047】
第1光制御部51は、第1光源2からの第1機能光L1を入射させて平行光として第1光制御部材3の入射部30側に出射させる。第1光制御部51は、第1入射面510と、反射面511と、第1出射面512と、を有する。第1光制御部51は、いわゆる、杯プリズムである。
【0048】
第1入射面510は、第1光制御部51の背面の中央部(中央部分)に設けられている。すなわち、半球形状をなす第1光制御部51の背面の中央部には、円柱形状の凹部が設けられていて、この凹部の背面に凸レンズ面の第1入射面510が設けられている。第1入射面510は、第1光源2からの第1機能光L1を第1光制御部51中に入射させる。
【0049】
反射面511は、半球形状をなす第1光制御部51の周辺部(周辺部分)の背面に設けられている。反射面511は、第1入射面510から入射した第1機能光L1を平行光として第1出射面512側に反射させる。
【0050】
第1出射面512は、第1光制御部51の正面に設けられている。すなわち、半球形状をなす第1光制御部51の正面には、3段の段部が設けられていて、この3段の段部の正面に第1出射面512が設けられている。第1出射面512は、第1光制御部51中において反射面511から平行光として反射された第1機能光L1を第1光制御部材3の入射部30の入射面300側に出射させる。
【0051】
(第2光制御部52の説明)
第2光制御部52は、板形状をなす第2光制御部材5の中央部と周辺部(周辺部分)との間の中間部(中間部分)に、第1光制御部材3の導光透過部32に対向して、設けられている。この結果、第2光制御部52は、第2光源4と第1光制御部材3の導光透過部32との間に配置されている。第2光制御部52は、板形状をなす。
【0052】
第2光制御部52は、第2光源4からの第2機能光L2を入射させて屈折光として第1光制御部材3の導光透過部32側に出射させる。第2光制御部52は、第2入射面520と、屈折面521と、第2出射面522と、を有する。この例では、第2入射面520に屈折面521としての屈折系のプリズム素子群を設けたものである。なお、第2出射面522に、あるいは、第2入射面520と第2出射面522とにそれぞれ、屈折面521としての屈折系のプリズム素子群を設けたものであっても良い。
【0053】
第2入射面520および屈折面521は、板形状をなす第2光制御部52の背面に設けられている。第2入射面520および屈折面521は、第2光源4からの第2機能光L2を屈折光として第2光制御部52中に入射させる。
【0054】
第2出射面522は、板形状をなす第2光制御部52の正面に設けられている。第2出射面522は、第2光制御部52中に屈折光として入射した第2機能光L2を第1光制御部材3の導光透過部32の背面320側に出射させる。
【0055】
(第1光制御部材3の出射部31と第2光制御部材5の第2光制御部52との相対位置関係の説明)
第1光制御部材3の出射部31と第2光制御部材5の第2光制御部52とは、ランプレンズ11側から見た正面視において、区分されて配置されている。すなわち、第1光制御部材3の出射部31は、ランプレンズ11側から見た正面視において、ランプレンズ11の周辺部分(周辺部)側に配置されている。一方、第2光制御部材5の第2光制御部52は、ランプレンズ11側から見た正面視において、ランプレンズ11の中央部分(中央部)側に配置されている。これにより、出射部31と第2光制御部52とは、車両の前後方向において、重ならないように配置されている。
【0056】
ここで、出射部31の出射面310は、第1光源2の第1機能光L1により発光する。この第1光源2の第1機能光L1により発光する発光範囲は、図4(A)、(C)、(D)に示すように、テールランプTLの発光範囲であって、間隔が広い格子模様が施されている範囲である。一方、第2光制御部52の第2出射面522は、第2光源4の第2機能光L2により発光する。この第2光源4の第2機能光L2により発光する発光範囲は、図4(B)、(C)に示すように、ストップランプSLの発光範囲であって、間隔が狭い格子模様が施されている範囲である。
【0057】
第1光源2の第1機能光L1により発光する発光範囲(テールランプTLの発光範囲)と第2光源4の第2機能光L2により発光する発光範囲(ストップランプSLの発光範囲)とは、図4(A)、(B)、(C)に示すように、ランプレンズ11側から見た正面視において、区分されている。
【0058】
なお、図4(D)において、第2光源4の第2機能光L2により発光する発光範囲は、バックアップランプBLの発光範囲であって、小円模様が施されている範囲と、ターンシグナルランプTrLの発光範囲であって、破線の格子模様が施されている範囲と、である。
【0059】
(保持部材40の説明)
保持部材40は、この例では、プリントサーキットボード(PCB)である。図2(B)に示すように、保持部材40の正面の中央部分(中央部)に対して上側と下側とには、第2光源4がそれぞれ実装されている。なお、保持部材40には、第2光源4の他に、第2光源4を発光(駆動)させる電子部品などや回路などが設けられている。
【0060】
図1図3に示すように、保持部材40の正面には、第1光制御部材3および第2光制御部材5が一体に組み付けられている。第1光制御部材3および第2光制御部材5と一体の保持部材40は、取付部材この例では取付ブラケット14を介してランプハウジング10の閉塞部分に取り付けられている。
【0061】
この時、保持部材40は、第1光源2に対してランプレンズ11側すなわち正面側に配置されている。また、第1光制御部材3は、第2光制御部材5に対してランプレンズ11側すなわち正面側に配置されている。
【0062】
この結果、前記の通り、第2光源4および第2光制御部材5は、灯室12内の第1光源2と第1光制御部材3との間にそれぞれ配置されている。保持部材40は、灯室12内の第1光源2と第2光制御部材5の第2光制御部52との間に配置されている。第2光源4は、灯室12内の第2光制御部材5の第2光制御部52の第2入射面520および屈折面521に対向している。
【0063】
保持部材40の中央部には、挿入孔41が設けられている。挿入孔41中には、第2光制御部材5の第1光制御部51の第1入射面510を含む一部が挿入されている。これにより、第1光源2からの第1機能光L1が、保持部材40で遮断されずに、直接第1光制御部51の第1入射面510に入射する。また、保持部材40が、第2光制御部材5の第1光制御部51に干渉(接触、当接)することなく、第1光源2との第2光制御部材5の第2光制御部52との間に配置される。
【0064】
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0065】
(テールランプTLの発光の説明)
第1光源2の発光部21を点灯する。すると、第1光源2の発光部21から第1機能光L1が発する。この第1機能光L1は、図3(A)に示すように、第2光制御部材5の第1光制御部51の第1入射面510から第1光制御部51中に入射する。第1光制御部51中に入射した第1機能光L1は、第1光制御部51の反射面511で平行光として反射する。平行光として反射した第1機能光L1は、第1光制御部51の第1出射面512から第1光制御部材3の入射部30の入射面300側に出射する。
【0066】
第1出射面512から出射した平行光の第1機能光L1は、入射面300から入射部30中に入射する。入射部30中に入射した平行光の第1機能光L1は、入射部30の第1反射面301で一次反射する。一次反射した第1機能光L1は、第1光制御部材3の導光透過部32中を通って第1光制御部材3の出射部31側に導かれる。出射部31に導かれた第1機能光L1は、出射部31の第2反射面312で出射部31の出射面310側に二次反射する。
【0067】
二次反射した第1機能光L1は、出射面310から外部に出射し、かつ、ランプレンズ11を透過して車両の外部に照射する。これにより、第1光制御部材3の周辺部の出射面310が発光して、図4(A)、(C)、(D)に示すように、ランプレンズ11の周辺部が発光して、第1ランプ機能としてのテールランプTLが発光する。
【0068】
(ストップランプSLの発光の説明)
第2光源4を点灯する。すると、第2光源4から第2機能光L2が発する。この第2機能光L2は、図3(B)に示すように、第2光制御部材5の第2光制御部52の第2入射面520および屈折面521から屈折光として第2光制御部52中に入射する。第2光制御部52中に入射した屈折光の第2機能光L2は、第2光制御部52の第2出射面522から第1光制御部材3の導光透過部32の背面320側に出射する。
【0069】
第2出射面522から出射した屈折光の第2機能光L2は、第1光制御部材3の導光透過部32を透過し(すなわち、導光透過部32の背面320から入射して導光透過部32の正面321から出射し)、かつ、ランプレンズ11を透過して車両の外部に照射する。これにより、第2光制御部52の中間部の第2出射面522が発光して、図4(B)、(C)に示すように、ランプレンズ11の中間部が発光して、第2ランプ機能としてのストップランプSLが発光する。
【0070】
(テールランプTLとストップランプSLとの同時発光の説明)
なお、第1光源2の発光部21と第2光源4とを同時に点灯することにより、図4(C)に示すように、第1ランプ機能としてのテールランプTLと第2ランプ機能としてのストップランプSLが同時に発光する。
【0071】
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0072】
この実施形態にかかる車両用灯具1は、第1光源2と第1光制御部材3との間に第2光源4および第2光制御部材5を配置するものである。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具1は、第1光源2(特許文献1の光源に相当)と第1光制御部材3(特許文献1の透明部材に相当)との間の空間を有効利用している。これにより、この実施形態にかかる車両用灯具1は、省スペース化および小型化を図ることができ、さらに、デザインの自由度を広げることができる。
【0073】
この実施形態にかかる車両用灯具1は、第1光源2および第1光制御部材3により第1ランプ機能としてのテールランプTLを構成し、また、第2光源4および第2光制御部材5により第2ランプ機能としてのストップランプSLを構成するものである。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具1は、テールランプTLの機能とストップランプSLの機能、すなわち、複数のランプ機能を有するものである。
【0074】
この実施形態にかかる車両用灯具1は、第1光制御部材3に、第2光制御部材5を挟んで第1光源2に対向する入射部30を設け、かつ、第1光源2と入射部30との間に挟まれている第2光制御部材5に、第1光制御部51を設けたものである。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具1は、第1光源2と第1光制御部材3の入射部30との間の空間を有効利用して、省スペース化および小型化を図ることができ、デザインの自由度を広げることができる。
【0075】
また、この実施形態にかかる車両用灯具1は、第1光制御部材3に、第2光制御部材5を挟んで第2光源4に対向する導光透過部32を設け、かつ、第2光源4と導光透過部32との間に挟まれている第2光制御部材5に、第2光制御部52を設けたものである。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具1は、第2光源4と第1光制御部材3の導光透過部32との間の空間を有効利用して、省スペース化および小型化を図ることができ、デザインの自由度を広げることができる。
【0076】
しかも、この実施形態にかかる車両用灯具1は、第1光制御部材3に出射部31を設け、この第1光制御部材3の入射部30と出射部31との間に導光透過部32を設けたものである。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具1は、第1光源2からの第1機能光L1を、第1光制御部51を経て平行光として入射部30に入射させ、かつ、導光透過部32を経て出射部31から外部に出射させることができる。これにより、この実施形態にかかる車両用灯具1は、出射部31から外部に出射した第1機能光L1の発光により、図4(A)、(C)、(D)に示すように、ランプレンズ11の周辺部が発光して、第1ランプ機能としてのテールランプTLの機能が得られる。
【0077】
また、この実施形態にかかる車両用灯具1は、第2光源4からの第2機能光L2を、第2光制御部52の第2入射面520および屈折面521から屈折光として入射させ、かつ、第2光制御部52の第2出射面522から導光透過部32を透過させて外部に出射させることができる。これにより、この実施形態にかかる車両用灯具1は、第2光制御部52から導光透過部32を透過して外部に出射した第2機能光L2の発光により、図4(B)、(C)に示すように、ランプレンズ11の中間部が発光して、第2ランプ機能としてのストップランプSLの機能が得られる。
【0078】
このように、この実施形態にかかる車両用灯具1は、テールランプTLの機能とストップランプSLの機能との複数のランプ機能を得ることができるものである。
【0079】
この実施形態にかかる車両用灯具1は、保持部材40に挿入孔41を設け、その挿入孔41に第1光制御部51を挿入させたものである。この結果、この実施形態にかかる車両用灯具1は、第2光源4が保持されている保持部材40が第1光源2と第2光制御部材5との間に配置されていても、挿入孔41を経て、第1光源2からの第1機能光L1を保持部材40で遮断されずに直接第1光制御部51の第1入射面510に入射させることができる。しかも、第1光制御部51が第2光制御部52に対して第1光源2側に突出した形状をなすものであっても、挿入孔41により、保持部材40と第1光制御部51とが相互に干渉(接触、当接)することなく、保持部材40を第1光源2との第2光制御部材5の第2光制御部52との間に配置することができる。
【0080】
この実施形態にかかる車両用灯具1は、出射部31と第2光制御部52とがランプレンズ11側から見た正面視において区分されて配置されているので、複数のランプ機能すなわちテールランプTLの機能とストップランプSLの機能とを、ランプレンズ11側から見た正面視において区分することができる。しかも、この実施形態にかかる車両用灯具1は、第1光源2と第2光源4とをランプレンズ11側から見た正面視において離れて配置するものであるから、テールランプTLの機能とストップランプSLの機能とを明確に区別することができる。
【0081】
(実施形態以外の例の説明)
なお、前記の実施形態においては、リアコンビネーションランプのテールランプTLおよびストップランプSL(バックアップランプBL、ターンシグナルランプTrL)について説明するものである。しかしながら、この発明においては、リアコンビネーションランプのテールランプTLおよびストップランプSL(バックアップランプBL、ターンシグナルランプTrL)以外のランプにも適用することができる。
【0082】
また、前記の実施形態においては、図4(B)、(C)に示すように、第2ランプ機能としてストップランプSLを使用するものである。しかしながら、この発明においては、第2ランプ機能として、ストップランプSL以外のランプ、たとえば、バックアップランプBLやターンシグナルランプTrLなどを使用するものであっても良い。
【0083】
さらに、前記の実施形態においては、第1光制御部材3と、第2光制御部材5と、第2光源4が保持されている保持部材40とを、一体に組み付けて、その一体に組み付けたものを、取付ブラケット14を介してランプハウジング10に取り付けるものである。しかしながら、この発明においては、第1光制御部材3と、第2光制御部材5と、保持部材40とを、それぞれ、別個に、取付ブラケット14を介してランプハウジング10に取り付けるものであっても良い。
【0084】
さらにまた、前記の実施形態においては、相互に対向する1個の第1光源2と1個の第1光制御部51、および、相互に対向する2個の第2光源4と第1光制御部51に対して上下2個の第2光制御部52を備えるものである。しかしながら、この発明においては、第1光源2と第1光制御部51および第2光源4と第2光制御部52の個数を特に限定しない。たとえば、相互に対向する2個の第1光源2と2個の第1光制御部51、および、相互に対向する3個の第2光源4と2個の第1光制御部51に対して上中下3個の第2光制御部52を備えるものであっても良い。
【0085】
なお、この発明は、前記の実施形態により限定されるものではない。
【符号の説明】
【0086】
1 車両用灯具
10 ランプハウジング
11 ランプレンズ
12 灯室
13 取付孔
14 取付ブラケット(取付部材)
2 第1光源
20 本体部
21 発光部
3 第1光制御部材
30 入射部
300 入射面
301 第1反射面
31 出射部
310 出射面
312 第2反射面
32 導光透過部(導光部、透過部)
4 第2光源
40 保持部材
41 挿入孔
5 第2光制御部材
51 第1光制御部
510 第1入射面
511 反射面
512 第1出射面
52 第2光制御部
520 第2入射面
521 屈折面
522 第2出射面
L1 第1機能光(第1ランプ機能の光)
L2 第2機能光(第2ランプ機能の光)
BL バックアップランプ(第1ランプ機能)
SL ストップランプ(第2ランプ機能)
TL テールランプ(第2ランプ機能)
TrL ターンシグナルランプ(第2ランプ機能)
図1
図2
図3
図4