(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】被監視者監視支援システムの中央処理装置および該方法ならびに被監視者監視支援システム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20220809BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20220809BHJP
G08B 21/02 20060101ALI20220809BHJP
【FI】
A61B5/00 D
A61B5/00 102C
G08B25/04 K
G08B21/02
(21)【出願番号】P 2019525080
(86)(22)【出願日】2018-03-05
(86)【国際出願番号】 JP2018008239
(87)【国際公開番号】W WO2018230052
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2021-02-17
(31)【優先権主張番号】P 2017117376
(32)【優先日】2017-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100111453
【氏名又は名称】櫻井 智
(72)【発明者】
【氏名】西角 雅史
(72)【発明者】
【氏名】山下 雅宣
(72)【発明者】
【氏名】野田 篤広
【審査官】鷲崎 亮
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/140845(WO,A1)
【文献】特開昭56-063334(JP,A)
【文献】特開2002-083066(JP,A)
【文献】特開2015-197736(JP,A)
【文献】特開2012-183215(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00- 5/01
G08B 19/00-21/24
G08B 23/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者の健康状態を把握するための指標である所定のバイタルを取得するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した前記バイタルのデータを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置から受信した前記バイタルのデータを表示する端末装置を備え、前記被監視者の監視を支援するための被監視者監視支援システムの前記中央処理装置であって、
前記被監視者、バイタルの種類を表すバイタル種情報、前記被監視者におけるバイタルのデータ、前記バイタルのデータを取得した時を表す取得時情報を互いに対応付けて記憶するバイタル情報記憶部と、
前記被監視者、前記バイタル種情報および前記取得時情報を指定して前記バイタルのデータを要求する第1通信信号を前記端末装置から受信した場合に、前記第1通信信号で指定された前記取得時情報を含み、かつ、所定のデフォルト期間幅を持つ第1期間幅を表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記第1通信信号で指定された前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第2通信信号を前記端末装置へ返信するバイタル処理部とを備え、
前記バイタル処理部は、さらに、
前記第2通信信号を返信した前記端末装置から、前記表示期間幅の延長を要求する第3通信信号を受信した場合に、
前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とし、
少なくとも前記延長期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第4通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信
し、
前記バイタルの種類は、互いに異なる複数であり、
前記バイタル処理部は、さらに、
前記第4通信信号を新たに第2通信信号として前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類と異なるバイタルの種類を表すバイタル種情報を指定して前記バイタルのデータを要求する第5通信信号を受信した場合に、
前記新たに第2期間幅とした表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者、および、前記第5通信信号で指定された前記バイタル種情報、に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第6通信信号を新たに第2通信信号として前記端末装置へ返信する、
中央処理装置。
【請求項2】
前記バイタル処理部は、さらに、
前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、前記取得時情報の変更を要求する第7通信信号を受信した場合に、
前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅に対応する取得時情報に対し前記表示期間幅だけずらした取得時情報を含み、かつ、前記表示期間幅と同じ期間幅を持つ第3期間幅を新たに前記表示期間幅とし、
前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第8通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する、
請求項1
に記載の中央処理装置。
【請求項3】
前記バイタルのデータに、所定のマークを付与するマーキング条件を表すマーキング条件情報を前記バイタルの種類に対応付けて記憶するマーキング条件情報記憶部をさらに備え、
前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信する場合に、前記マーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付してから、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信する、
請求項1
または請求項
2に記載の中央処理装置。
【請求項4】
前記バイタルのデータに、所定のマークを付与するマーキング条件を表すマーキング条件情報を前記バイタルの種類に対応付けて記憶するマーキング条件情報記憶部をさらに備え、
前記バイタル処理部は、さらに、
前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、バイタルの種類が同一であるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータの検索を要求する第9通信信号を受信した場合に、
前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類に対応するマーキング条件情報を前記マーキング条件情報記憶部から取り出し、
前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類で、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータに対し直近であって、かつ、前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、
前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置に表示させる第10通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する、
請求項1ないし請求項
3のいずれか1項に記載の中央処理装置。
【請求項5】
前記バイタルのデータに、所定のマークを付与するマーキング条件を表すマーキング条件情報を前記バイタルの種類に対応付けて記憶するマーキング条件情報記憶部をさらに備え、
前記バイタルの種類は、互いに異なる複数であり、
前記バイタル処理部は、さらに、
前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータの検索を要求する第11通信信号を受信した場合に、
全てのバイタルの種類に対応するマーキング条件情報を前記マーキング条件情報記憶部から取り出し、
前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータに対し直近であって、かつ、全てのバイタルの種類の中のいずれかで前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、
前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにおける前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置に表示させる第12通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する、
請求項1ないし請求項
4のいずれか1項に記載の中央処理装置。
【請求項6】
監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者の健康状態を把握するための指標である所定のバイタルを取得するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した前記バイタルのデータを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置から受信した前記バイタルのデータを表示する端末装置を備え、前記被監視者の監視を支援するための被監視者監視支援システムの中央処理方法であって、
前記被監視者、バイタルの種類を表すバイタル種情報、前記被監視者におけるバイタルのデータ、前記バイタルのデータを取得した時を表す取得時情報を互いに対応付けてバイタル情報記憶部に記憶するバイタル情報記憶工程と、
前記被監視者、前記バイタル種情報および前記取得時情報を指定して前記バイタルのデータを要求する第1通信信号を前記端末装置から受信した場合に、前記第1通信信号で指定された前記取得時情報を含み、かつ、所定のデフォルト期間幅を持つ第1期間幅を表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記第1通信信号で指定された前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第2通信信号を前記端末装置へ返信するバイタル処理工程とを備え、
前記バイタル処理工程は、さらに、
前記第2通信信号を返信した前記端末装置から、前記表示期間幅の延長を要求する第3通信信号を受信した場合に、
前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とし、
少なくとも前記延長期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第4通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信
し、
前記バイタルの種類は、互いに異なる複数であり、
前記バイタル処理工程は、さらに、
前記第4通信信号を新たに第2通信信号として前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類と異なるバイタルの種類を表すバイタル種情報を指定して前記バイタルのデータを要求する第5通信信号を受信した場合に、
前記新たに第2期間幅とした表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者、および、前記第5通信信号で指定された前記バイタル種情報、に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第6通信信号を新たに第2通信信号として前記端末装置へ返信する、
中央処理方法。
【請求項7】
監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者の健康状態を把握するための指標である所定のバイタルを取得するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した前記バイタルのデータを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置から受信した前記バイタルのデータを表示する端末装置を備え、前記被監視者の監視を支援するための被監視者監視支援システムであって、
前記中央処理装置は、請求項1ないし請求項
5のいずれか1項に記載の中央処理装置である、
被監視者監視
支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視すべき監視対象である被監視者を監視する際にその監視を支援する被監視者監視支援システムの中央処理装置および中央処理方法、ならびに、前記被監視者監視支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
我が国(日本)は、高齢化社会、より詳しくは、高齢化率が26.7%(2015年10月1日現在、内閣府)を超える超高齢化社会になっている。このような高齢化社会では、病気や怪我や高齢等による看護や介護を必要とする要看護者や要介護者等は、高齢化社会ではない通常の社会で生じる要看護者や要介護者等よりもその増加が見込まれる。これら要看護者や要介護者等は、一般的には、病院や、老人福祉施設(日本の法令では老人短期入所施設、養護老人ホームおよび特別養護老人ホーム等)等の施設に入所し、その看護や介護を受ける。このような施設では、看護師や介護士等は、定期的に巡視することによってその安否や様子を確認している。この安否確認の点では、一人暮らしの独居者も前記要看護者や要介護者等と同様である。一方、近年では、独りで移動の困難な者や在宅の療養を希望する者等のために、訪問診療や往診等の在宅医療も要請されている。
【0003】
このような業界では、医療や看護や介護等のサービスを要請する者(サービス受益者)の増加に較べて、前記サービスを提供する者(サービス提供者)の増加が追いつかず、慢性的に人手不足になっている。このため、前記サービスや前記サービスに関連して生じる業務の負担を軽減するため、前記サービスや前記業務を補完する技術が求められている。このような技術の一つとして、例えば特許文献1にバイタルデータ収集・表示装置が開示されている。この特許文献1に開示されたバイタルデータ収集・表示装置は、外部に設けられたバイタルセンサからのバイタルデータを収集して該バイタルデータをディスプレイ上に画面表示するバイタルデータ収集・表示装置において、各バイタルセンサから収集したデータ中、最新のデータと、最近の一定期間若しくは一定個数のデータと、全てのデータとを各別のテーブルに分散保持するデータベースを備える。そして、前記特許文献1の
図8には、バイタルデータ表示画面が図示されており、指定年月日時(
図8では1998/10/26)に対応する心電図が表示されている。前記特許文献1の[0013]段落には「
図1はデータベース18を構成するテーブル20の構成図であり、血圧21、体温22、心電23、体重24、歩数25、体脂肪26の6つのバイタルデータ等を格納(保持)できるようになっている。そして各バイタルデータ毎に夫々最新取得テーブル21a~26aと、トレンドテーブル21b~26bと、全データテーブル21c~26cの3つのテーブルを備えており、最新取得テーブル21a~26aには各バイタルデータ処理装置5の利用者毎に最新1回のデータを格納し、トレンドテーブル21b~26bには利用者毎に過去1ヶ月の履歴が見られるように最新の40個のデータを格納し、全データテーブル21c~26cには受信した利用者毎の全てのデータを格納するようになっている。」と記載されている。
【0004】
ところで、前記特許文献1に開示されたバイタルデータ収集・表示装置は、具体的な表示態様の記載はないが、バイタルデータのトレンドデータを表示するので、バイタルのトレンド(傾向)を把握でき、便利である。しかしながら、前記サービス提供者は、前記サービス受益者の健康状態を把握するために、バイタルのトレンドだけでなく、バイタルのより細かい情報、例えば、バイタルにおける異常の起点、ピーク(あるいはボトム)、変化点および終点等の異常状態における各属性情報(異常状態属性情報)を把握したい場合がある。前記特許文献1に開示されたバイタルデータ収集・表示装置では、その表示されたトレンドデータに、前記異常状態属性情報が必ずしも表示されるとは限らず、把握し難い場合が生じ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【0006】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、例えば前記異常状態属性情報等のバイタルのより細かい情報をより容易に把握できる被監視者監視支援システムの中央処理装置および中央処理方法、ならびに、前記被監視者監視支援システムを提供することである。
【0007】
上述した目的を実現するために、本発明の一側面を反映した被監視者監視支援システムの中央処理装置および中央処理方法ならびに前記被監視者監視支援システムは、所定の表示期間幅でのバイタルのデータを端末装置に表示させている場合に、前記端末装置から、前記表示期間幅の延長の要求を受けると、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ延長した期間幅を新たに前記表示期間幅とし、少なくとも前記延長期間幅でのバイタルのデータを、前記バイタルのデータを記憶しているバイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる。
【0008】
発明の1または複数の実施形態により与えられる利点および特徴は、以下に与えられる詳細な説明および添付図面から十分に理解される。これら詳細な説明及び添付図面は、例としてのみ与えられるものであり本発明の限定の定義として意図されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態における被監視者監視支援システムの構成を示す図である。
【
図2】前記被監視者監視支援システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。
【
図3】前記被監視者監視支援システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。
【
図4】前記監視サーバ装置に記憶されるバイタル情報テーブルの構成を示す図である。
【
図5】前記監視サーバ装置に記憶されるマーキング条件情報テーブルの構成を示す図である。
【
図6】前記被監視者監視支援システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。
【
図7】前記管理サーバ装置におけるバイタル処理に関する動作を示すフローチャートである。
【
図8】前記携帯端末装置におけるバイタル情報表示センター画面での動作を示すフローチャートである。
【
図9】前記携帯端末装置における各バイタル情報表示画面での動作を示すフローチャートである。
【
図10】前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおける各バイタル情報表示に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図11】前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおける期間幅過去延長表示に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図12】前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおける期間幅未来延長表示に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図13】前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおけるバイタル種類変更表示に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図14】前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおける表示期間過去変更表示に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図15】前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおける表示期間未来変更表示に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図16】前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおけるマーキング条件同種過去検索表示に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図17】前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおけるマーキング条件同種未来検索表示に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図18】前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおけるマーキング条件全種過去検索表示に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図19】前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおけるマーキング条件全種未来検索表示に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図20】前記携帯端末装置に表示されるバイタルデータ総合表示画面の一例を示す図である。
【
図21】前記携帯端末装置に表示される体温データ表示画面の一例を示す図である。
【
図22】前記携帯端末装置に表示される血圧脈拍データ表示画面の一例を示す図である。
【
図23】前記携帯端末装置に表示される睡眠状態データ表示画面の一例を示す図である。
【
図24】前記被監視者監視支援システムにおいて、期間変更、期間延長による一効果を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
【0011】
本実施形態における被監視者監視支援システムは、監視すべき(見守るべき)監視対象(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Obを監視する際に、その監視を支援するシステムであり、本実施形態では、被監視者Obに対応して設けられ、被監視者Obの健康状態を把握するための指標である所定のバイタルを取得するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した前記バイタルのデータを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置から受信した前記バイタルのデータを表示する端末装置を備える。本実施形態では、前記中央管理装置は、被監視者Ob、バイタルの種類を表すバイタル種情報、被監視者Obにおけるバイタルのデータ、前記バイタルのデータを取得した時を表す取得時情報を互いに対応付けて記憶するバイタル情報記憶部と、被監視者Ob、前記バイタル種情報および前記取得時情報を指定して前記バイタルのデータを要求する第1通信信号を前記端末装置から受信した場合に、前記第1通信信号で指定された前記取得時情報を含み、かつ、所定のデフォルト期間幅を持つ第1期間幅を表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記第1通信信号で指定された前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第2通信信号を前記端末装置へ返信するバイタル処理部とを備える。本実施形態では、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を返信した前記端末装置から、前記表示期間幅の延長を要求する第3通信信号を受信した場合に、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とし、少なくとも前記延長期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第4通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。そして、前記バイタルの種類は、1種類であって良いが、本実施形態では、前記バイタルの種類は、互いに異なる複数であり、前記バイタル処理部は、さらに、前記第4通信信号を新たに第2通信信号として前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類と異なるバイタルの種類を表すバイタル種情報を指定して前記バイタルのデータを要求する第5通信信号を受信した場合に、前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Ob、および、前記第5通信信号で指定された前記バイタル種情報、に対応するバイタルの検知結果を、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第6通信信号を新たに第2通信信号として前記端末装置へ返信する。前記端末装置は、1種類の装置であって良いが、本実施形態態では、前記端末装置は、固定端末装置と携帯端末装置との2種類の装置である。これら固定端末装置と携帯端末装置との主な相違は、固定端末装置が固定的に運用される一方、携帯端末装置が例えば看護師や介護士等の監視者(サービス提供者、ユーザ)に携行されて運用される点であり、これら固定端末装置と携帯端末装置とは、略同様である。このような被監視者監視支援システムについて、前記中央処理装置の一例として管理サーバ装置SVを挙げ、以下、より具体的に説明する。
【0012】
図1は、実施形態における被監視者監視支援システムの構成を示す図である。
図2は、前記被監視者監視支援システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。
図3は、前記被監視者監視支援システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。
図4は、前記監視サーバ装置に記憶されるバイタル情報テーブルの構成を示す図である。
図5は、前記監視サーバ装置に記憶されるマーキング条件情報テーブルの構成を示す図である。
図6は、前記被監視者監視支援システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。
【0013】
実施形態における被監視者監視支援システムMSは、被監視者の監視を支援するシステムであり、例えば、
図1に示すように、1または複数のセンサ装置SU(
図1に示す例ではk個のセンサ装置SU-1、SU-2、SU-3、・・・、SU-k)と、センサ装置SUとネットワークNWを介して通信可能に接続される管理サーバ装置SVと、管理サーバ装置SVとネットワークNWを介して通信可能に接続される固定端末装置SPと、管理サーバ装置SVとネットワークNWを介して通信可能に接続される1または複数の携帯端末装置TA(
図1に示す例では複数の携帯端末装置TA-1、TA-2、・・・)とを備える。
【0014】
ネットワーク(通信回線)NWは、例えば、電話網、データ通信網および移動通信網等を備えて構成され、例えば、FTP(File Transfer Protocol)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)およびIP(Internet Protocol)等のいわゆるインターネットプロトコル郡を用いることによってインターネットを構成する。あるいは、ネットワークNWは、例えば無線や有線を用いたイーサネット環境のLAN(Local Area Network)であっても良い。なお、イーサネットは、登録商標である。
【0015】
被監視者監視支援システムMSは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、本実施形態では、例えば、医療や看護や介護等のサービスを要請する者(サービス受益者)Obであり、より具体的には、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、訪問診療や往診等の在宅医療を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視支援システムMSは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。
図1に示す例では、被監視者監視支援システムMSは、所定の地域に配設され、複数のセンサ装置SUそれぞれは、複数の被監視者Obそれぞれに対応して当該被監視者Obが居住する複数の建物それぞれに配設され、管理サーバ装置SVは、その管理を行うための建物に配設され、固定端末装置SPは、地域医療施設に配設され、携帯端末装置TAは、前記地域医療施設に勤務するサービス提供者に携帯されている。
【0016】
センサ装置SUは、被監視者Obに対応して設けられ、前記被監視者Obの健康状態を把握するための指標である所定のバイタルを取得する装置である。前記所定のバイタルは、任意であって良いが、例えば、体温、微体動数(言い換えれば呼吸数)、血圧(最高血圧および最低血圧のうちの少なくとも一方を含む)、脈拍数および睡眠状態(睡眠中および覚醒中のうちの少なくとも一方を含む)のうちの少なくとも1つを含む。センサ装置SUは、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVと通信可能に接続され、前記所定のバイタルのデータをネットワークNWを介して管理サーバ装置SVへ送信する。このようなセンサ装置SUは、例えば、
図2に示すように、バイタル測定部11と、センサ側制御処理部(SU制御処理部)12と、センサ側通信インターフェース部(SU通信IF部)13と、センサ側記憶部14とを備える。
【0017】
バイタル測定部11は、SU制御処理部12に接続され、前記所定のバイタルを測定する装置である。バイタル測定部11は、前記所定のバイタルをSU制御処理部12へ出力する。バイタル測定部11は、前記所定のバイタルの種類に応じて適宜なセンサを備えて構成される。本実施形態では、前記所定のバイタルは、体温、血圧(最高血圧および最低血圧)、脈拍数、微体動数(呼吸数)および睡眠状態であり、これに応じて、バイタル測定部11は、体温測定部111、血圧脈拍測定部112および微体動数睡眠状態測定部113を備えて構成される。
【0018】
体温測定部111は、例えば、体温を測定する電子体温計であり、有線または無線(例えばブルートゥース(Bluetooth、登録商標)規格等の近距離無線通信規格に準拠した無線)によってSU制御処理部12に接続される。被監視者Obは、少なくとも1日1回、適宜なタイミングで体温測定部(電子体温計)111を用いて自己の体温を測定する。体温測定部(電子体温計)111は、被監視者Obの測定動作によって被監視者Obの体温を測定すると、この測定した体温を自動的にSU制御処理部12へ出力する。
【0019】
血圧脈拍測定部112は、例えば、血圧(最高血圧および最低血圧)と脈拍数とを測定する、脈拍測定機能付きの電子血圧計であり、有線または無線(例えば近距離無線通信規格に準拠した無線)によってSU制御処理部12に接続される。被監視者Obは、少なくとも1日1回、適宜なタイミングで血圧脈拍測定部(電子血圧計)112を用いて自己の血圧および脈拍数を測定する。血圧脈拍測定部(電子血圧計)112は、被監視者Obの測定動作によって被監視者Obの血圧および脈拍数を測定すると、この測定した血圧および脈拍数を自動的にSU制御処理部12へ出力する。
【0020】
微体動数睡眠状態測定部113は、例えば、いわゆるドップラセンサ113を備えて構成され、有線または無線(例えば近距離無線通信規格に準拠した無線)によってSU制御処理部12に接続される。このドップラセンサ113は、送信波を送信し、物体で反射した前記送信波の反射波を受信し、前記送信波と前記反射波とに基づいてドップラ周波数成分のドップラ信号を出力する体動センサである。前記物体が動いている場合、いわゆるドップラ効果により前記物体の動いている速度に比例して反射波の周波数がシフトするため、送信波の周波数と反射波の周波数とに差(ドップラ周波数成分)が生じる。前記ドップラセンサ113は、このドップラ周波数成分の信号をドップラ信号として生成する。前記送信波は、超音波やマイクロ波等であって良いが、本実施形態では、マイクロ波である。マイクロ波は、着衣を透過して被監視者Obの体表で反射できるため、被監視者Obが衣服を着ていても体表の動きを検知でき、好ましい。ドップラセンサ113は、ドップラ信号から、被監視者Obにおける胸部の上下動数を求め、この上下動数から微体動数、すなわち、1分当たりの呼吸数を求め、この求めた呼吸数(微体動数)をSU制御処理部12へ出力する。ドップラセンサ113は、例えば、所定の時間間隔(例えば10分、30分、1時間等)ごとに微体動数(呼吸数)を測定し、この測定結果(呼吸数(微体動数))をSU制御処理部12へ出力する。また例えば、ドップラセンサ113は、SU制御処理部12から測定要求を受けると、微体動数(呼吸数)を測定し、この測定結果をSU制御処理部12へ出力する。SU制御処理部12は、この呼吸数を受け付けると、呼吸数をSU記憶部14に記憶しても良い。さらに、ドップラセンサ113は、ドップラ信号から、被監視者Obにおける睡眠状態を求め、この求めた睡眠状態をSU制御処理部12へ出力する。このドップラセンサを用いた睡眠状態の検知には、例えば、“増田裕太、山地隆行、「マイクロ波センサによる睡眠状態可視化技術」、マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2014)シンポジウム、平成26年7月、p1700-p1703”の文献に開示された技術や、“山本康平、橘素子他、「マイクロ波を用いた遠隔・非接触な体動計測に基づく睡眠深度推定」、The 29th Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intekkigence,2015の文献に開示された技術等の公知技術が用いられる。本実施形態では、前記睡眠状態は、例えば、睡眠中、覚醒中(寝具内で起きている状態)および睡眠中でも覚醒中でもないその他の3種類の状態から成る。ドップラセンサ113は、前記公知技術によって、睡眠中であるか否か、および、覚醒中であるか否かを判定し、これらのいずれでもないと判定された場合にその他と判定する。ドップラセンサ113は、数分、例えば5分等の所定の時間間隔で睡眠状態を判定し、睡眠状態が変化した場合に、その睡眠状態をSU制御処理部12へ出力する。
【0021】
なお、上述では、体温測定部111は、有線または無線でSU制御処理部12に接続され、自動的に、測定した体温をSU制御処理部12へ出力したが、センサ装置SUは、体温測定部111に代え、例えばテンキーパッドやキーボード等の入力部を備え、センサ装置SUとは、別個の体温計を用いて被監視者Obは、自己の体温を測り、その測定した体温を前記入力部から入力しても良い。これによってセンサ装置SUは、前記入力部によって体温を取得しても良い。また、同様に、血圧脈拍測定部112は、有線または無線でSU制御処理部12に接続され、自動的に、測定した血圧および脈拍数をSU制御処理部12へ出力したが、センサ装置SUは、血圧脈拍測定部112に代え、前記入力部を備え、センサ装置SUとは、別個の脈拍測定機能付きの血圧計を用いて被監視者Obは、自己の血圧および脈拍数を測り、その測定した血圧および脈拍数を前記入力部から入力しても良い。これによってセンサ装置SUは、前記入力部によって血圧および脈拍数を取得しても良い。また、上述では、微体動数(呼吸数)と睡眠状態とは、1個の微体動数睡眠状態測定部113によって測定されたが、微体動数(呼吸数)を測定する微体動数測定部と睡眠状態を測定する睡眠状態測定部との別体の各装置によって測定されても良い。
【0022】
SU通信IF部13は、SU制御処理部12に接続され、SU制御処理部12の制御に従って通信を行うための通信回路であり、例えばデータ通信カードや、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路等である。SU通信IF部13は、SU制御処理部12から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視支援システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して管理サーバ装置SVへ送信する。SU通信IF部13は、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSU制御処理部12が処理可能な形式のデータに変換してSU制御処理部12へ出力する。
【0023】
撮像部15は、SU制御処理部12に接続され、SU制御処理部12の制御に従って、画像(画像データ)を生成する装置である。前記画像は、静止画(静止画データ)であって良く、あるいは、前記画像には、静止画だけでなく動画(動画データ)が含まれて良い。撮像部15は、監視すべき監視対象である被監視者Obが所在を予定している空間(所在空間、
図1に示す例では建物HSにおける被監視者Obの居室(部屋)を監視可能に配置され、前記所在空間を撮像対象としてその上方から撮像し、前記撮像対象を俯瞰した画像(画像データ)を生成し、前記撮像対象の画像(対象画像)をSU制御処理部12へ出力する。好ましくは、監視対象の被監視者Ob全体を撮像できる蓋然性が高いことから、撮像部15は、被監視者Obが横臥する寝具(例えばベッド等)における、被監視者Obの頭部が位置すると予定されている予め設定された頭部予定位置(通常、枕の配設位置)の直上から撮像対象を撮像できるように配設される。センサ装置SUは、この撮像部15によって、被監視者Obを、被監視者Obの上方から撮像した画像、好ましくは前記頭部予定位置の直上から撮像した画像を取得する。
【0024】
このような撮像部15は、可視光の画像を生成する装置であって良いが、比較的暗がりでも被監視者Obを監視できるように、本実施形態では、赤外線の画像を生成する装置である。このような撮像部15は、例えば、本実施形態では、撮像対象における赤外の光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、前記結像面に受光面を一致させて配置され、前記撮像対象における赤外の光学像を電気的な信号に変換するエリアイメージセンサ、および、エリアイメージセンサの出力を画像処理することで前記撮像対象における赤外の画像を表すデータである画像データを生成する画像処理回路等を備えるデジタル赤外線カメラである。撮像部15の前記結像光学系は、本実施形態では、その配設された前記居室全体を撮像できる画角を持つ広角な光学系(いわゆる広角レンズ(魚眼レンズを含む))であることが好ましい。
【0025】
SU記憶部14は、SU制御処理部12に接続され、SU制御処理部12の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSU制御プログラムや、バイタル測定部11で取得した前記所定のバイタルのデータ(本実施形態ではバイタルの測定結果)をSU通信IF部13によってネットワークNWを介して管理サーバ装置SVへ送信するバイタル送信処理プログラムや、管理サーバ装置SVの要求に応じて撮像部15で撮像対象を撮像してその画像をSU通信IF部13によってネットワークNWを介して管理サーバ装置SVへ送信する画像送信処理プログラムや、年月日時分で計時するSU時計プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、センサ装置SUを特定し識別するための識別子であるセンサ装置識別子(センサID)、サーバ装置SVの通信アドレス等の、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SU記憶部14は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。SU記憶部14は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSU制御処理部12のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
【0026】
SU制御処理部12は、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、バイタル測定部11で取得された前記所定のバイタルのデータをSU通信IF部13によってネットワークNWを介して管理サーバ装置SVへ送信するための回路である。SU制御処理部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。SU制御処理部12は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、センサ側制御部(SU制御部)121、バイタル送信処理部122、画像送信処理部123およびセンサ側時計部(SU時計部)124を機能的に備える。
【0027】
SU制御部121は、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUの全体制御を司るものである。
【0028】
SU時計部124は、年月日時分で計時するものである。
【0029】
バイタル送信処理部122は、バイタル測定部11で取得した前記所定のバイタルのデータ(本実施形態ではバイタルの測定結果)をSU通信IF部13によってネットワークNWを介して管理サーバ装置SVへ送信するものである。より具体的には、バイタル送信処理部122は、バイタル測定部11で取得したバイタルのデータを受け付けると、SU時計部124から年月日日時で現在の時刻を取得時刻(本実施形態では測定時刻)として取得し、前記バイタルのデータおよび前記取得時刻をSU通信IF部13によってネットワークNWを介して管理サーバ装置SVへ送信する。より詳しくは、バイタル送信処理部122は、バイタル測定部11の体温測定部111から体温のデータ(本実施形態では体温の測定結果)が入力されると、SU時計部124から年月日日時で現在の時刻を取得時刻として取得し、自機のセンサID、バイタルの種類を表すバイタル種情報(この例では体温)、前記体温のデータおよび前記取得時刻を収容した通信信号(取得バイタル通知通信信号)を管理サーバ装置SV宛に生成し、この取得バイタル通知通信信号をSU通信IF部13によってネットワークNWへ送信する。バイタル送信処理部122は、バイタル測定部11の血圧脈拍測定部112から血圧(最高血圧および最低血圧)および脈拍数の各データ(本実施形態では血圧および脈拍数の各測定結果)が入力されると、SU時計部124から年月日日時で現在の時刻を取得時刻として取得し、自機のセンサID、バイタルの種類を表すバイタル種情報(この例では血圧、脈拍数)、前記血圧および脈拍数の各データおよび前記取得時刻を収容した取得バイタル通知通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この取得バイタル通知通信信号をSU通信IF部13によってネットワークNWへ送信する。バイタル送信処理部122は、バイタル測定部11の微体動数睡眠状態測定部113から微体動数(呼吸数)のデータ(本実施形態では、微体動数(呼吸数)の測定結果)が入力されると、SU時計部124から年月日日時で現在の時刻を取得時刻として取得し、自機のセンサID、バイタルの種類を表すバイタル種情報(この例では微体動数(呼吸数))、前記微体動数のデータおよび前記取得時刻を収容した取得バイタル通知通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この取得バイタル通知通信信号をSU通信IF部13によってネットワークNWへ送信する。なお、バイタル送信処理部122は、上述のように、バイタル測定部11から体温データや血圧データを受け付けた場合に、微体動数睡眠状態測定部に微体動数(呼吸数)を測定させ、この測定した微体動数を用いてバイタル測定結果通知通信信号を生成して管理サーバ装置SVへ送信しても良い。そして、バイタル送信処理部122は、バイタル測定部11の微体動数睡眠状態測定部113から睡眠状態の測定結果(睡眠状態のデータ)が入力されると、SU時計部124から年月日日時で現在の時刻を取得時刻として取得し、自機のセンサID、バイタルの種類を表すバイタル種情報(この例では睡眠状態)、前記睡眠状態のデータおよび前記取得時刻を収容した取得バイタル通知通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この取得バイタル通知通信信号をSU通信IF部13によってネットワークNWへ送信する。前記睡眠状態のデータには、本実施形態では、睡眠開始(すなわち前状態が覚醒中であれば覚醒終了、または、前状態がその他中であればその他終了)、覚醒開始(すなわち前状態が睡眠中であれば睡眠終了、または、前状態がその他中であればその他終了)、その他開始(すなわち前状態が睡眠中であれば睡眠終了、または、前状態が覚醒中であれば覚醒終了)が含まれる。
【0030】
画像送信処理部123は、管理サーバ装置SVの要求に応じて撮像部15で撮像対象を撮像してその画像をSU通信IF部13によってネットワークNWを介して管理サーバ装置SVへ送信するものである。より具体的には、画像送信処理部123は、管理サーバ装置SVから画像を要求する通信信号(画像要求通信信号)を受信すると、撮像部15に撮像対象を撮像させ、この撮像した画像および自機のセンサIDを収容した通信信号(画像通知通信信号)を管理サーバ装置SV宛に生成し、この通信信号を管理サーバ装置SVへ返信する。
【0031】
管理サーバ装置SVは、前記所定のバイタルのデータを管理する装置である。管理サーバ装置SVは、ネットワークNWを介してセンサ装置SUと通信可能に接続され、センサ装置SUから、センサ装置SUに対応する被監視者Obにおけるバイタルのデータを受信し、この受信した被監視者Obにおけるバイタルのデータ、前記被監視者Ob、前記バイタル種情報、および、前記バイタルを取得した時を表す取得時情報を互いに対応付けて記憶(記録)する。センサ装置SUは、被監視者Obに対応して設けられるので、本実施形態では、被監視者Obを表す情報としてセンサIDが用いられる。なお、被監視者Obを表す情報は、これに限定されるものではなく、被監視者Obの名が用いられても良い。前記取得時情報は、本実施形態では、年月日時分で表した取得時刻が用いられる。なお、前記取得時情報は、これに限定されるものではなく、年月日時で表されて良く、また年月日で表されて良く、あるいは、取得バイタル通知通信信号の受信時刻が用いられても良い。管理サーバ装置SVは、ネットワークNWを介して端末装置SP、TAと通信可能に接続され、端末装置SP、TAからの要求に応じてバイタルのデータを端末装置SP、TAへ送信(返信)し、端末装置SP、TAは、この受信したバイタルのデータを表示する。このような管理サーバ装置SVは、例えば、
図3に示すように、サーバ側通信インターフェース部(SV通信IF部)21と、サーバ側制御処理部(SV制御処理部)22と、サーバ側記憶部(SV記憶部)23とを備える。
【0032】
SV通信IF部21は、SU通信IF部13と同様に、SV制御処理部22に接続され、SV制御処理部22の制御に従って通信を行うための通信回路である。SV通信IF部21は、例えばデータ通信カードや、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路等である。
【0033】
SV記憶部23は、SV制御処理部22に接続され、SV制御処理部22の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、バイタルのデータに関する所定の情報処理を実行するSVバイタル処理プログラムや、年月日時分で計時するSV時計プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、管理サーバ装置SVを特定し管理サーバ装置SVを識別するための識別子であるサーバ識別子(サーバID)や、バイタル情報や、マーキング条件情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SV記憶部23は、例えばROM、EEPROMおよびRAM等を備える。そして、SV記憶部23は、前記バイタル情報およびマーキング条件情報それぞれを記憶するために、バイタル情報記憶部231およびマーキング条件情報記憶部232を機能的に備える。
【0034】
バイタル情報記憶部231は、前記バイタル情報として、被監視者Ob、バイタルの種類を表す前記バイタル種情報、前記被監視者Obにおける前記バイタルのデータ、前記バイタルを取得した時を表す前記取得時情報を互いに対応付けて記憶するものである。このバイタル情報は、本実施形態では、テーブル形式でバイタル情報記憶部231に記憶されている。このバイタル情報を登録するバイタル情報テーブルVTは、例えば、
図4に示すように、前記取得時情報を一例として年月日時分の取得時刻で登録する取得時フィールド2311と、前記取得時フィールド2311に登録された取得時刻で取得されたバイタルのバイタル種情報を一例としてバイタルの種類名で登録するバイタル種類名フィールド2312と、前記取得時フィールド2311に登録された取得時刻で取得されたバイタルのデータを登録するバイタルデータフィールド2313とを備え、バイタルのデータごとにレコードを持つ。
【0035】
そして、このようなバイタル情報テーブルVT(VT-1、VT-2、VT-3、・・・)は、各被監視者Ob(センサ装置SU)ごとに用意され、各被監視者Obそれぞれに対応して設けられるセンサ装置SUのセンサIDと対応付けられている。
図4には、被監視者名「Aさん」に対応して設けられた第1センサ装置SU-1のセンサID「SU-1」に対応付けられたバイタル情報テーブルVT-1が一例として示されている。なお、バイタル情報テーブルVTは、センサIDに代え、あるいは、そのセンサIDに追加して、被監視者Obの名(上述の例では「Aさん」)に対応付けられても良い。
【0036】
マーキング条件情報記憶部232は、所定のマークを付与するマーキング条件を表すマーキング条件情報をバイタルの種類に対応付けて記憶するものである。前記マーキング条件は、バイタルの種類に応じて、予め適宜に設定されて良いが、好ましくは、前記マーキング条件は、バイタル(バイタルサイン)が異常値以上であることである。このマーキング条件情報は、本実施形態では、テーブル形式でマーキング条件情報記憶部232に記憶されている。このマーキング条件情報を登録するマーキング条件情報テーブルCTは、例えば、
図5に示すように、バイタルの種類をその種類名で登録するバイタル種類名フィールド2321と、バイタル種類名フィールド2321に登録されたバイタルの種類に対応したマーキング条件を登録するマーキング条件フィールド2322とを備え、バイタルの種類ごとにレコードを持つ。
図5に示す例では、バイタルの種類が「体温」である場合、そのマーキング条件は、体温が異常である条件(体温異常条件)を表す「37℃以上」であり、バイタルの種類が「血圧」である場合、そのマーキング条件は、血圧が異常である条件(血圧異常条件)を表す「最高血圧が140以上、または、最低血圧が90以上」であり、バイタルの種類が「微体動数(呼吸数)」である場合、そのマーキング条件は、微体動数(呼吸数)が異常である条件(微体動数(呼吸数)異常条件)を表す「1分当たり15回以下、または、20回以上」であり、そして、バイタルの種類が「睡眠状態」である場合、そのマーキング条件は、睡眠が異常である条件(睡眠異常条件)を表す「一晩当たりの累積睡眠時間が4時間未満」である。
【0037】
SV制御処理部22は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、バイタルのデータを管理するための回路である。SV制御処理部22は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、サーバ側制御部(SV制御部)221、サーバ側バイタル処理部(SVバイタル処理部)222およびサーバ側時計部(SV時計部)223を機能的に備える。
【0038】
SV制御部221は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、管理サーバ装置SVの全体制御を司るものである。
【0039】
SV時計部223は、年月日時分で計時するものである。
【0040】
SVバイタル処理部222は、バイタルのデータに関する所定の情報処理を実行するものである。
【0041】
より具体的には、まず、SVバイタル処理部222は、センサ装置SUからバイタル情報を受信すると、この受信したバイタル情報をSV記憶部23のバイタル情報記憶部231に記憶(記録)する。より詳しくは、SVバイタル処理部222は、センサ装置SUから取得バイタル通知通信信号を受信すると、この受信した取得バイタル通知通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報テーブルVTをバイタル情報記憶部231から検索し、この検索したバイタル情報テーブルVTに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける取得時フィールド2311、バイタル種類名フィールド2312およびバイタルデータフィールド2313それぞれに、前記受信した取得バイタル通知通信信号に収容された取得時刻、バイタル種情報およびバイタルのデータを登録する。
【0042】
SVバイタル処理部222は、端末装置SP、TAから、後述のバイタルデータ総合表示画面を要求する通信信号(総合表示画面要求通信信号)を受信すると、後述のように前記受信した総合表示画面要求通信信号に収容された情報に応じたバイタルデータ総合表示画面を生成し、この生成したバイタルデータ総合表示画面を収容した通信信号(総合表示画面通知通信信号)を生成し、この生成した総合表示画面通知通信信号を、前記総合表示画面要求通信信号の送信元である端末装置SP、TAへ返信する。
【0043】
SVバイタル処理部222は、被監視者Ob、バイタル種情報および取得時情報を指定してバイタルのデータを要求する第1通信信号(バイタル表示要求通信信号)を端末装置SP、TAから受信した場合に、前記バイタル表示要求通信信号で指定された前記取得時情報を含み、かつ、所定のデフォルト期間幅を持つ第1期間幅を表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記バイタル表示要求通信信号で指定された被監視者Obおよびバイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを端末装置SP、TAに表示させる第2通信信号(バイタル表示通知通信信号)を端末装置SP、TAへ返信する。
【0044】
前記デフォルト期間幅(初期期間幅、延長期間を含まない最初の期間幅)は、好ましくは、前記取得時情報で表される時を起点に過去へ5日間、7日間(1週間)、10日間および14日間(2週間)のうちのいずれか1つである。また好ましくは、前記デフォルト期間幅は、前記取得時情報で表される時を中央に設定した5日間、7日間(1週間)、9日間および13日間のうちのいずれか1つである。また好ましくは、前記デフォルト期間幅は、前記取得時情報で表される時を終点に未来へ5日間、7日間(1週間)、10日間および14日間(2週間)のうちのいずれか1つである。本実施形態では、一例として、前記デフォルト期間幅は、前記取得時情報で表される時を起点に過去へ7日間(1週間)である。
【0045】
SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を返信した端末装置SP、TAから、前記表示期間幅の延長を要求する第3通信信号(延長要求通信信号)を受信した場合に、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とし、少なくとも前記延長期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置SP、TAに表示させる第4通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ過去へ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とする。バイタル処理部222は、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ未来へ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とする。より詳しくは、SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を返信した端末装置SP、TAから、前記表示期間幅の過去へ延長を要求する第3A通信信号(過去延長要求通信信号)を受信した場合に、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ過去へ延長した第2A期間幅を新たに前記表示期間幅とし、少なくとも前記延長期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置SP、TAに表示させる第4A通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を返信した端末装置SP、TAから、前記表示期間幅の未来へ延長を要求する第3B通信信号(未来延長要求通信信号)を受信した場合に、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ未来へ延長した第2B期間幅を新たに前記表示期間幅とし、少なくとも前記延長期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置SP、TAに表示させる第4B通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。
【0046】
前記延長期間幅は、好ましくは、1日、2日、3日、前記デフォルト期間幅の半分を越えない直近の整数日数(=INT((前記デフォルト期間幅)/2))、前記デフォルト期間幅の3分の1を越えない直近の整数日数(=INT((前記デフォルト期間幅)/3))、前記デフォルト期間幅の4分の1を越えない直近の整数日数(=INT((前記デフォルト期間幅)/4))のうちのいずれか1つである。なお、INT(x)は、xを越えない直近の整数値を出力する演算子である。本実施形態では、一例として、前記延長期間幅は、1日である。
【0047】
SVバイタル処理部222は、前記第1通信信号および前記第3通信信号のうちの少なくとも一方を所定の時間内(例えば3分以内や5分以内等)に受信しない場合に、前記表示期間幅を前記デフォルト期間幅に戻して新たに前記表示期間幅とする。
【0048】
SVバイタル処理部222は、前記第4通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として端末装置SP、TAへ返信した場合であって、前記端末装置SP、TAから、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類と異なるバイタルの種類を表すバイタル種情報を指定して前記バイタルのデータを要求する第5通信信号(種類変更要求通信信号)を受信した場合に、前記表示期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Ob、および、前記種類変更要求通信信号で指定された前記バイタル種情報、に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置SP、TAに表示させる第6通信信号を新たにバイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。
【0049】
SVバイタル処理部222は、さらに、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信した場合であって、前記端末装置SP、TAから、前記取得時情報の変更を要求する第7通信信号(表示期間変更要求通信信号)を受信した場合に、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅に対応する取得時情報に対し前記表示期間幅だけずらした取得時情報を含み、かつ、前記表示期間幅と同じ期間幅を持つ第3期間幅を新たに前記表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置SP、TAに表示させる第8通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。より詳しくは、SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信した場合であって、前記端末装置SP、TAから、前記取得時情報を過去への変更を要求する第7A通信信号(表示期間過去変更要求通信信号)を受信した場合に、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅に対応する取得時情報に対し前記表示期間幅だけ過去へずらした取得時情報を含み、かつ、前記表示期間幅と同じ期間幅を持つ第3A期間幅を新たに前記表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置SP、TAに表示させる第8A通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP,TAへ返信する。SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信した場合であって、前記端末装置SP、TAから、前記取得時情報を未来への変更を要求する第7B通信信号(表示期間未来変更要求通信信号)を受信した場合に、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅に対応する取得時情報に対し前記表示期間幅だけ未来へずらした取得時情報を含み、かつ、前記表示期間幅と同じ期間幅を持つ第3B期間幅を新たに前記表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置SP、TAに表示させる第8B通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。
【0050】
SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信する場合に、前記マーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータには所定のマークを付してから、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信する。前記所定のマークは、適宜に設定され、例えば、マーキング条件を満たすバイタルのデータを囲む「丸印(○)」である。また例えば、前記所定のマークは、マーキング条件を満たすバイタルのデータを指す「矢符(→)」である。
【0051】
SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信した場合であって、前記端末装置SP、TAから、バイタルの種類が同一であるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータの検索を要求する第9通信信号(同種検索要求通信信号)を受信した場合に、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類に対応するマーキング条件情報をマーキング条件情報記憶部232から取り出し、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類で、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータに対し直近であって、かつ、前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置SP、TAに表示させる第10通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。より詳しくは、SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信した場合であって、前記端末装置SP、TAから、バイタルの種類が同一であるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータに対する過去への検索を要求する第9A通信信号(同種過去検索要求通信信号)を受信した場合に、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類に対応するマーキング条件情報をマーキング条件情報記憶部232から取り出し、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類で、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータに対し過去の直近であって、かつ、前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置SP、TAに表示させる第10A通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信した場合であって、前記端末装置SP、TAから、バイタルの種類が同一であるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータに対する未来への検索を要求する第9B通信信号(同種未来検索要求通信信号)を受信した場合に、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類に対応するマーキング条件情報をマーキング条件情報記憶部232から取り出し、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類で、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータに対し未来の直近であって、かつ、前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置SP、TAに表示させる第10B通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。
【0052】
SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信した場合であって、前記端末装置SP、TAから、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータの検索を要求する第11通信信号(全種検索要求通信信号)を受信した場合に、全てのバイタルの種類に対応するマーキング条件情報をマーキング条件情報記憶部232から取り出し、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータに対し直近であって、かつ、全てのバイタルの種類の中のいずれかで前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにおける前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置SP、TAに表示させる第12通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。より詳しくは、SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信した場合であって、前記端末装置SP、TAから、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータに対する過去への検索を要求する第11A通信信号(全種過去検索通信信号)を受信した場合に、全てのバイタルの種類に対応するマーキング条件情報をマーキング条件情報記憶部232から取り出し、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータに対し過去の直近であって、かつ、全てのバイタルの種類の中のいずれかで前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにおける前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置SP、TAに表示させる第12A通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。SVバイタル処理部222は、前記バイタル表示通知通信信号を端末装置SP、TAへ返信した場合であって、前記端末装置SP、TAから、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータに対する未来への検索を要求する第11B通信信号(全種未来検索通信信号)を受信した場合に、全てのバイタルの種類に対応するマーキング条件情報をマーキング条件情報記憶部232から取り出し、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータに対し未来の直近であって、かつ、全てのバイタルの種類の中のいずれかで前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者Obおよび前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにおける前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置SP、TAに表示させる第12B通信信号を新たに前記バイタル表示通知通信信号として前記端末装置SP、TAへ返信する。
【0053】
なお、管理サーバ装置SVは、
図3に破線で示すように、必要に応じて、さらに、SV制御処理部22に接続され例えば各種コマンドや各種データ等を入力するサーバ側入力部(SV入力部)24、SV入力部24で入力された各種コマンドや各種データ等を出力するサーバ側出力部(SV出力部)25、および、外部機器との間でデータの入出力を行うサーバ側インターフェース部(SVIF部)26等を備えても良い。
【0054】
このような管理サーバ装置SVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
【0055】
固定端末装置SPは、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVや携帯端末装置TAと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバ装置SVや携帯端末装置TAに与える所定の指示やデータを入力したり、センサ装置SUで得られたバイタルのデータを表示したり等することによって、被監視者監視支援システムMSのユーザインターフェース(UI)として機能する機器である。このような固定端末装置SPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。なお、前記端末装置の一例としての固定端末装置SPは、携帯端末装置TAと同様に動作するが、本明細書では、前記端末装置の他の一例である携帯端末装置TAについて説明される。
【0056】
携帯端末装置TAは、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVや固定端末装置SPと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバ装置SVに与える所定の指示やデータを入力したり、センサ装置SUで得られたバイタルのデータを表示したり等するための機器である。このような携帯端末装置TAは、本実施形態では、例えば、
図6に示すように、端末側通信インターフェース部(TA通信IF部)31と、端末側制御処理部(TA制御処理部)32と、端末側記憶部(TA記憶部)33と、端末側入力部(TA入力部)34と、端末側表示部(TA表示部)35と、端末側インターフェース部(TAIF部)36と、端末側音入出力部(TA音入出力部)37とを備える。
【0057】
TA入力部34は、TA制御処理部32に接続され、例えば、所定の操作を受け付け、携帯端末装置TAに入力する回路であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。前記所定の操作には、例えば、ログインするためのIDの入力操作や、音声通話の要求操作およびその終了操作や、バイタルのデータの表示要求操作およびその終了操作等の、監視する上で必要な各種操作等が含まれる。TA表示部35は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、TA入力部34から入力された所定の操作内容や、被監視者監視支援システムMSによって監視されている被監視者Obに対するバイタルのデータ等を表示する回路であり、例えばLCD(液晶ディスプレイ)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。そして、本実施形態では、TA入力部34およびTA表示部35からタッチパネルが構成されている。この場合において、TA入力部34は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力デバイスである。このタッチパネルでは、TA表示部35の表示面上に位置入力デバイスが設けられ、TA表示部35に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、例えば看護師や介護士等のユーザ(監視者。サービス提供者)が、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、位置入力デバイスによってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として携帯端末装置TAに入力される。
【0058】
TAIF部36は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB規格を用いたインターフェース回路等である。
【0059】
TA通信IF部31は、SU通信IF部13と同様に、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って通信を行うための通信回路であり、例えばデータ通信カードや、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路等である。
【0060】
TA音入出力部37は、音を入出力する回路である。すなわち、TA音入出力部37は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路であって、外部の音を取得して携帯端末装置TAに入力するための回路である。TA音入出力部37は、例えば、音の電気信号(音データ)を音の機械振動信号(音響信号)に変換するスピーカ等と、可聴領域の音の機械振動信号を電気信号に変換するマイクロフォン等とを備えて構成される。TA音入出力部37は、外部の音を表す電気信号をTA制御処理部32へ出力し、また、TA制御処理部32から入力された電気信号を音の機械振動信号に変換して出力する。
【0061】
TA記憶部33は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するTA制御プログラムや、バイタルのデータに関する所定の情報処理を実行するTAバイタル処理プログラムや、年月日時分で計時するTA時計プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータでは、自機の端末ID、TA表示部35に表示される画面情報、被監視者Obのバイタル情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。TA記憶部33は、例えばROMやEEPROM等を備える。TA記憶部33は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるTA制御処理部32のワーキングメモリとなるRAM等を含む。
【0062】
TA制御処理部32は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obにおけるバイタルのデータを受信して表示するための回路である。TA制御処理部32は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32は、制御処理プログラムが実行されることによって、端末側制御部(TA制御部)321、端末側バイタル処理部(TAバイタル処理部)322および端末側時計部(TA時計部)323を機能的に備える。
【0063】
TA制御部321は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末装置TAの全体制御を司るものである。
【0064】
TAバイタル処理部322は、バイタルのデータに関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、TAバイタル処理部322は、後述するように、ユーザによる前記タッチパネルを用いた入力操作に応じた通信信号を管理サーバ装置SVへ送信し、その返信の通信信号を受信し、この受信した通信信号に収容されたバイタルのデータをTA表示部35に表示する。
【0065】
TA時計部323は、年月日時分で計時するものである。
【0066】
このような携帯端末装置TAは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
【0067】
次に、本実施形態の動作について説明する。
図7は、前記管理サーバ装置におけるバイタル処理に関する動作を示すフローチャートである。
図8は、前記携帯端末装置におけるバイタル情報表示センター画面での動作を示すフローチャートである。
図9は、前記携帯端末装置における各バイタル情報表示画面での動作を示すフローチャートである。
図10は、前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおける各バイタル情報表示に関する動作を示すシーケンス図である。
図11は、前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおける期間幅過去延長表示に関する動作を示すシーケンス図である。
図12は、前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおける期間幅未来延長表示に関する動作を示すシーケンス図である。
図13は、前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおけるバイタル種類変更表示に関する動作を示すシーケンス図である。
図14は、前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおける表示期間過去変更表示に関する動作を示すシーケンス図である。
図15は、前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおける表示期間未来変更表示に関する動作を示すシーケンス図である。
図16は、前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおけるマーキング条件同種過去検索表示に関する動作を示すシーケンス図である。
図17は、前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおけるマーキング条件同種未来検索表示に関する動作を示すシーケンス図である。
図18は、前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおけるマーキング条件全種過去検索表示に関する動作を示すシーケンス図である。
図19は、前記管理サーバ装置および前記携帯端末装置それぞれにおけるマーキング条件全種未来検索表示に関する動作を示すシーケンス図である。
図20は、前記携帯端末装置に表示されるバイタルデータ総合表示画面の一例を示す図である。
図21は、前記携帯端末装置に表示される体温データ表示画面の一例を示す図である。
図22は、前記携帯端末装置に表示される血圧脈拍データ表示画面の一例を示す図である。
図23は、前記携帯端末装置に表示される睡眠状態データ表示画面の一例を示す図である。
図24は、前記被監視者監視支援システムにおいて、期間変更、期間延長による一効果を説明するための図である。
図24Aは、バイタル表示要求によってデフォルト期間幅の表示期間幅でバイタル期間データ表示領域622に表示される一例の体温のデータを示す。
図24Bは、
図24Aに示す体温のデータがバイタル期間データ表示領域622に表示されている場合に、表示期間過去変更要求によって表示期間幅の1区間だけ過去へずれた表示期間幅でバイタル期間データ表示領域622に表示される一例の体温のデータを示す。
図24Cは、
図24Aに示す体温のデータがバイタル期間データ表示領域622に表示されている場合に、過去延長要求によって延長期間幅だけ過去へ延長された表示期間幅でバイタル期間データ表示領域622に表示される一例の体温のデータを示す。
【0068】
上記構成の被監視者監視支援システムMSでは、各装置SU、SV、SP、TAは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。センサ装置SUでは、その制御処理プログラムの実行によって、SU制御処理部12には、SU制御部121、バイタル送信処理部122、画像送信処理部123およびSU時計部124が機能的に構成される。管理サーバ装置SVでは、その制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22には、SV制御部211、SVバイタル処理部222およびSV時計部223が機能的に構成される。携帯端末装置TAでは、その制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32には、TA制御部321およびTAバイタル処理部322が機能的に構成される。
【0069】
まず、センサ装置SUにおけるバイタルデータの取得に関する動作について説明する。センサ装置SUでは、被監視者(サービス受益者)Obは、自己の対して配設されたセンサ装置SUのバイタル測定部11を用いることによって、例えば毎朝、体温、血圧および脈拍数を測定する。
【0070】
より詳しくは、体温測定部(電子体温計)111は、この被監視者Obの測定動作によって被監視者Obの体温を測定すると、この測定した体温を自動的にSU制御処理部12へ出力する。SU制御処理部12のバイタル送信処理部122は、体温測定部111から体温のデータが入力されると、SU時計部124から年月日日時で現在の時刻を取得時刻として取得し、自機のセンサID、バイタル種情報としての「体温」、前記体温のデータおよび前記取得時刻を収容した取得バイタル通知通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この取得バイタル通知通信信号をSU通信IF部13によってネットワークNWへ送信する。これによって被監視者Obにおける体温のデータがセンサ装置SUから管理サーバ装置SVへ送信される。
【0071】
血圧脈拍測定部(電子血圧計)112は、この被監視者Obの測定動作によって被監視者Obの血圧(最高血圧および最低血圧)および脈拍数を測定すると、この測定した血圧および脈拍数を自動的にSU制御処理部12へ出力する。SU制御処理部12のバイタル送信処理部122は、血圧脈拍測定部112から血圧および脈拍数の各データが入力されると、SU時計部124から年月日日時で現在の時刻を取得時刻として取得し、自機のセンサID、バイタル種情報としての「血圧」および「脈拍数」、前記血圧および脈拍数の各データおよび前記取得時刻を収容した取得バイタル通知通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この取得バイタル通知通信信号をSU通信IF部13によってネットワークNWへ送信する。これによって被監視者Obにおける血圧および脈拍数の各データがセンサ装置SUから管理サーバ装置SVへ送信される。
【0072】
微体動数睡眠状態測定部113は、例えば、所定の時間間隔(例えば10分、30分、1時間等)ごとに微体動数(呼吸数)を測定し、この測定結果(微体動数(呼吸数))をSU制御処理部12へ出力する。SU制御処理部12のバイタル送信処理部122は、微体動数睡眠状態測定部113から微体動数(呼吸数)のデータが入力されると、SU時計部124から年月日日時で現在の時刻を取得時刻として取得し、自機のセンサID、バイタル種情報としての「微体動数(呼吸数)」、前記微体動数(呼吸数)のデータおよび前記取得時刻を収容した取得バイタル通知通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この取得バイタル通知通信信号をSU通信IF部13によってネットワークNWへ送信する。これによって被監視者Obにおける微体動数(呼吸数)のデータがセンサ装置SUから管理サーバ装置SVへ送信される。
【0073】
微体動数睡眠状態測定部113は、例えば数分ごとに睡眠状態を判定し、睡眠状態が変化した場合に、その睡眠状態をSU制御処理部12へ出力する。SU制御処理部12のバイタル送信処理部122は、微体動数睡眠状態測定部113から睡眠状態の測定結果(睡眠状態のデータ)が入力されると、SU時計部124から年月日日時で現在の時刻を取得時刻として取得し、自機のセンサID、バイタル種情報としての「睡眠状態」、前記睡眠状態のデータおよび前記取得時刻を収容した取得バイタル通知通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この取得バイタル通知通信信号をSU通信IF部13によってネットワークNWへ送信する。これによって被監視者Obにおける睡眠状態のデータがセンサ装置SUから管理サーバ装置SVへ送信される。例えば、微体動数睡眠状態測定部113は、例えば5分ごとに睡眠状態を判定し、この判定の結果、覚醒中から睡眠開始への睡眠状態の変化を測定すると、この睡眠開始をSU制御処理部12へ出力する。この睡眠開始が入力されると、バイタル送信処理部122は、SU時計部124から年月日日時で現在の時刻を取得時刻として取得し、自機のセンサID、バイタル種情報としての睡眠状態、前記睡眠開始および前記取得時刻を収容した取得バイタル通知通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この取得バイタル通知通信信号をSU通信IF部13によってネットワークNWへ送信する。これによって被監視者Obにおける睡眠開始がセンサ装置SUから管理サーバ装置SVへ送信される。
【0074】
センサ装置SUは、自機に対応する被監視者Obにおけるバイタルのデータを取得するバイタルデータの取得に関し、このように動作している。
【0075】
次に、管理サーバ装置SVにおけるバイタルデータの管理に関する動作について説明する。
図7において、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22のSV制御部221によって、SV通信IF部21で通信信号を受信したか否かを判定する(S1)。この判定の結果、通信信号を受信していない場合(No)には、管理サーバ装置SVは、処理をS1に戻し、前記判定の結果、通信信号を受信している場合(Yes)には、管理サーバ装置SVは、次の処理S2を実行する。すなわち、管理サーバ装置SVは、通信信号の受信を待ち受けている。
【0076】
処理S2では、管理サーバ装置SVは、SV制御部221によって、この受信した通信信号の種類を判定する。この判定の結果、管理サーバ装置SVは、前記受信した通信信号がバイタル表示要求通信信号である場合(バイタル表示要求)には、処理S3を実行した後に処理S14を実行し、前記受信した通信信号が過去延長要求通信信号である場合(過去延長要求)には、処理S4を実行した後に処理S14を実行し、前記受信した通信信号が未来延長要求通信信号である場合(未来延長要求)には、処理S5を実行した後に処理S14を実行し、前記受信した通信信号が種類変更要求通信信号である場合(種類変更要求)には、処理S6を実行した後に処理S14を実行し、前記受信した通信信号が表示期間過去変更要求通信信号である場合(表示期間過去変更要求)には、処理S7を実行した後に処理S14を実行し、前記受信した通信信号が表示期間未来変更要求通信信号である場合(表示期間未来変更要求)には、処理S8を実行した後に処理S14を実行し、前記受信した通信信号が同種過去検索要求通信信号である場合(同種過去検索要求)には、処理S9を実行した後に処理S14を実行し、前記受信した通信信号が同種未来検索要求通信信号である場合(同種未来検索要求)には、処理S10を実行した後に処理S14を実行し、前記受信した通信信号が全種過去検索要求通信信号である場合(全種過去検索要求)には、処理S11を実行した後に処理S14を実行し、前記受信した通信信号が全種未来検索要求通信信号である場合(全種未来検索要求)には、処理S12を実行した後に処理S14を実行し、そして、前記受信した通信信号がこれらいずれの通信信号ではない場合(その他)には、処理S13を実行した後に処理S14を実行する。
【0077】
処理S3では、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、デフォルト期間幅でのバイタル表示処理を実行する。このデフォルト期間幅でのバイタル表示処理は、
図10に示す各処理C11~C15であり、後述でより具体的に説明する。
【0078】
処理S4では、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、過去へ延長した表示期間幅でのバイタル表示処理を実行する。この過去へ延長した表示期間幅でのバイタル表示処理は、
図11に示す各処理C31a~C35aであり、後述でより具体的に説明する。
【0079】
処理S5では、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、未来へ延長した表示期間幅でのバイタル表示処理を実行する。この未来へ延長した表示期間幅でのバイタル表示処理は、
図12に示す各処理C31b~C35bであり、後述でより具体的に説明する。
【0080】
処理S6では、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、表示中の表示期間幅での他種のバイタル表示処理を実行する。この表示中の表示期間幅での他種のバイタル表示処理は、
図13に示す各処理C51~C54であり、後述でより具体的に説明する。
【0081】
処理S7では、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、過去へ1区間シフトした表示期間幅でのバイタル表示処理を実行する。この過去へ1区間シフトした表示期間幅でのバイタル表示処理は、
図14に示す各処理C71a~C75aであり、後述でより具体的に説明する。
【0082】
処理S8では、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、未来へ1区間シフトした表示期間幅でのバイタル表示処理を実行する。この未来へ1区間シフトした表示期間幅でのバイタル表示処理は、
図15に示す各処理C71b~C75bであり、後述でより具体的に説明する。
【0083】
処理S9では、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、同種で過去でマーキング条件一致検索後のバイタル表示処理を実行する。この同種で過去でマーキング条件一致検索後のバイタル表示処理は、
図16に示す各処理C91a~C95aであり、後述でより具体的に説明する。
【0084】
処理S10では、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、同種で未来でマーキング条件一致検索後のバイタル表示処理を実行する。この同種で未来でマーキング条件一致検索後のバイタル表示処理は、
図17に示す各処理C91b~C95bであり、後述でより具体的に説明する。
【0085】
処理S11では、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、全種で過去でマーキング条件一致検索後のバイタル表示処理を実行する。この全種で過去でマーキング条件一致検索後のバイタル表示処理は、
図18に示す各処理C111a~C115aであり、後述でより具体的に説明する。
【0086】
処理S12では、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、全種で未来でマーキング条件一致検索後のバイタル表示処理を実行する。この全種で未来でマーキング条件一致検索後のバイタル表示処理は、
図19に示す各処理C111b~C115bであり、後述でより具体的に説明する。
【0087】
処理S13では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、前記処理S1で受信した通信信号に応じた適宜な処理を実行する。
【0088】
例えば、前記処理S1で受信した通信信号が取得バイタル通知通信信号である場合には、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、この処理S1で受信した取得バイタル通知通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報テーブルVTをバイタル情報記憶部231から検索し、この検索したバイタル情報テーブルVTに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける取得時フィールド2311、バイタル種類名フィールド2312およびバイタルデータフィールド2313それぞれに、前記処理S1で受信した取得バイタル通知通信信号に収容された取得時刻、バイタル種情報およびバイタルのデータを登録する。これによってセンサ装置SUで取得され、センサ装置SUから管理サーバ装置SVへ送信されたバイタル情報がSV記憶部23のバイタル情報記憶部231に記憶(記録)される。
【0089】
また例えば、前記処理S1で受信した通信信号が総合表示画面要求通信信号である場合には、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信した総合表示画面要求通信信号によって指定された被監視者名の被監視者Ob(センサID)についてバイタルデータ総合表示画面を生成し、この生成したバイタルデータ総合表示画面を収容した総合表示画面通知通信信号を生成し、この生成した総合表示画面通知通信信号を、前記処理S1で受信した総合表示画面要求通信信号の送信元である端末装置SP、TAへ返信する。
【0090】
そして、これら処理S3ないし処理S13それぞれの後に実行される前記処理S14では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、その稼働が終了(停止)か否かを判定する。この判定の結果、稼働の終了(停止)である場合(Yes)には、管理サーバ装置SVは、本処理を終了し、一方、稼働の終了(停止)ではない場合(No)には、管理サーバ装置SVは、処理を処理S1に戻す。
【0091】
各装置SU、SP、TAから受信した通信信号に関し、管理サーバ装置SVは、以上のように動作している。
【0092】
次に、端末装置SP、TAにおけるバイタルデータを表示に関する動作について、携帯端末装置TAの場合で説明する。なお、上述で注記したように、管理サーバ装置SVにおける各処理S3~S13も以下で合わせて説明する。
【0093】
携帯端末装置TAでは、ユーザ(監視者、サービス提供者)によるシステムへのログインが終了すると、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32のTAバイタル処理部322によって、バイタルのデータの表示を所望する被監視者Obを選択するための対象者選択画面をTA表示部35に表示する。
【0094】
この対象者選択画面は、本被監視者監視支援システムMSによって監視されている複数の被監視者Obを一覧で表示し、バイタルのデータの表示を所望する被監視者Obの指定(選定)を受け付けるための画面である。前記対象者選択画面は、例えば、前記複数の被監視者Obにおける各名を表示する複数の被監視者名表示領域を備えて構成され、これら各監視者名表示領域は、被監視者Obの指定を受け付ける入力ボタンと兼用されている。ユーザは、バイタルのデータの表示を所望する被監視者Obの名を表示している前記被監視者名表示領域を、タッチパネルを構成するTA入力部34を用いて入力操作する。この入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、バイタルデータ総合表示画面を要求する総合表示画面要求通信信号をTA通信IF部31でネットワークNWを介して管理サーバ装置SVへ送信する。この総合表示画面要求通信信号には、バイタルデータ総合表示画面を要求する指示(命令、コマンド)、前記入力操作で受け付けた被監視者名(バイタルのデータの表示を所望された被監視者Obの名)および自機の端末IDが収容される。なお、センサ装置SUは、被監視者Obに対応して設けられているので、前記総合表示画面要求通信信号には、前記被監視者名に代え、あるいは、前記被監視者名に追加して、前記被監視者名の被監視者Obを監視しているセンサ装置SUの持つセンサIDが収容されても良い。この場合には、携帯端末装置TAは、被監視者名と、この被監視者名の被監視者Obを監視しているセンサ装置SUの持つセンサIDとの対応関係がTA記憶部33に予め記憶される。あるいは、管理サーバ装置SVは、被監視者名と、この被監視者名の被監視者Obを監視しているセンサ装置SUの持つセンサIDとの対応関係をSV記憶部23に予め記憶し、この対応関係に基づいて被監視者名をこれに対応するセンサIDへ変換しても良い。この意味で、被監視者名(すなわち、被監視者Ob)とセンサIDとは、同義に扱うことができる。本実施形態では、TA表示部35には、被監視者名が表示されるが、通信信号には、この被監視者名に対応するセンサIDが収容される例で、以下、説明する。したがって、前記総合表示画面要求通信信号には、バイタルデータ総合表示画面を要求する指示(命令、コマンド)、前記入力操作で受け付けた被監視者名に対応するセンサIDおよび自機の端末IDが収容される。
【0095】
この総合表示画面要求通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、上述の処理S1、処理S2および処理S13それぞれが実行される。この処理S13では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22のSVバイタル処理部222によって、総合表示画面要求通信信号によって指定された被監視者名の被監視者Ob(センサID)についてバイタルデータ総合表示画面を生成し、この生成したバイタルデータ総合表示画面を収容した通信信号(総合表示画面通知通信信号)を生成し、この生成した総合表示画面通知通信信号を前記携帯端末装置TAへ返信する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、まず、SV時計部223から現在時刻を取得する。次に、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信した総合表示画面要求通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報テーブルVTをバイタル情報記憶部231から検索する。次に、SVバイタル処理部222は、この検索したバイタル情報テーブルVTにおける取得時フィールド2311およびバイタル種類名フィールド2312それぞれの各登録内容を参照し、前記取得した現在時刻に最も近い取得時情報を持つ体温、血圧、脈拍数、微体動数(呼吸数)および睡眠状態それぞれを登録する各レコードを検索し、これら検索した各レコードにおけるバイタルデータフィールド2313から体温、血圧、脈拍数、微体動数(呼吸数)および睡眠状態それぞれの各データを取得する。このような各処理と並行してSVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信した総合表示画面要求通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUへ画像要求通信信号を送信し、センサ装置SUから画像通知通信信号の返信を受信し、被監視者Obの所在空間を撮像した対象画像を取得する。なお、センサ装置SUは、画像送信処理部123によって、管理サーバ装置SVから画像要求通信信号を受信すると、撮像部15で撮像対象を撮像し、この撮像した画像および自機のセンサIDを収容した画像通知通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成して管理サーバ装置SVへ返信する。そして、SVバイタル処理部222は、これら取得した体温、血圧、脈拍数、微体動数(呼吸数)および睡眠状態それぞれの各データ、ならびに、対象画像に基づいて、バイタルデータ総合表示画面を例えばHTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語で記述することによって生成し、この生成したバイタルデータ総合表示画面の電子ファイルを収容した総合表示画面通知通信信号を生成し、この生成した総合表示画面通知通信信号を前記携帯端末装置TAへ返信する。
【0096】
このバイタルデータ総合表示画面は、直近に取得されたバイタルのデータを表示し、過去に取得されたより詳細なバイタルのデータの表示を所望するバイタルの種類の指定(選定)を受け付けるための画面である。このようなバイタルデータ総合表示画面の一例が
図20に示されている。この
図20に示すバイタルデータ総合表示画面61は、メニューバー領域611と、被監視者名表示領域612と、バイタルデータ総合表示領域613と、「更新」ボタン614と、対象画像表示領域615とを備える。メニューバー領域611は、メニューバーを表示する領域である。このメニューバー領域611は、メニュー画面の表示の指示を受け付ける入力ボタン(メニューボタン)と兼用されている。被監視者名表示領域612は、被監視者名を表示するための領域であり、ここでは、対象者選択画面で指定された被監視者名が表示される。バイタルデータ総合表示領域613は、被監視者名表示領域612に表示された被監視者名の被監視者Obにおける現在時刻に対し直近に取得されたバイタルのデータを表示するための領域である。バイタルデータ総合表示領域613は、バイタルの種類数に応じて複数の領域に分割されている。本実施形態では、バイタルデータ総合表示領域613は、体温のデータを表示する体温データ表示領域6131と、微体動数(呼吸数)のデータを表示する微体動数データ表示領域6132と、血圧(最高血圧および最低血圧)および脈拍数の各データを表示する血圧データ表示領域6133と、睡眠状態のデータを表示する睡眠状態データ表示領域6134とを備える。そして、バイタルデータ総合表示領域613における各領域6131~6134は、より詳細なバイタルのデータを所望するバイタルの種類の指定を受け付けて前記指定したバイタルの種類に対応するバイタルのデータを表示する要求を受け付ける入力ボタンと兼用されている。
図20に示す例では、体温データ表示領域6131は、バイタルの種類として体温の指定を受け付けて前記体温のデータを表示する要求を受け付ける「体温」ボタン6131としても機能し、微体動数データ表示領域6132は、バイタルの種類として微体動数の指定を受け付けて前記微体動数のデータを表示する要求を受け付ける「微体動数」ボタン6132としても機能し、血圧データ表示領域6133は、バイタルの種類として血圧および脈拍数の指定を受け付けて前記血圧および脈拍数の各データを表示する要求を受け付ける「血圧」ボタン6133としても機能し、そして、睡眠状態データ表示領域6134は、バイタルの種類として睡眠状態の指定を受け付けて前記睡眠状態のデータを表示する要求を受け付ける「睡眠状態」ボタン6134としても機能する。対象画像表示領域615は、対象画像を表示するための領域である。「更新」ボタン614は、バイタルデータ総合表示領域613に表示されているバイタルのデータおよび対象画像表示領域615に表示されている対象画像の更新の指示するためのボタンである。
【0097】
携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVから総合表示画面通知通信信号の返信を受信すると、TAバイタル処理部322によって、この受信した総合表示画面通知通信信号に収容されたバイタルデータ総合表示画面をTA表示部35に表示する。これによって携帯端末装置TAのTA表示部35には、例えば、
図20に示すバイタルデータ総合表示画面61が表示される。
【0098】
このようにバイタルデータ総合表示画面61が表示されると、
図8において、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、メニューボタン(メニューバー領域)611の入力操作を、タッチパネルを構成するTA入力部34で受け付けたか否かを判定する(S21)。この判定の結果、メニューボタン611の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S22を実行する。一方、前記判定の結果、メニューボタン611の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、バイタルデータ総合表示画面61に換え、メニュー画面をTA表示部35に表示するメニュー画面の表示処理(S31)を実行し、本処理を終了する。その後、メニュー画面の場合に応じた所定の処理が実行される。
【0099】
この処理S22では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、「体温」ボタン(体温データ表示領域)6131の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、「体温」ボタン6131の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S23を実行する。一方、前記判定の結果、「体温」ボタン6131の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、バイタルデータ総合表示画面61に換え、より詳細な体温のデータを表示する体温データ表示画面をTA表示部35に表示する体温データ表示画面の表示処理(S32)を実行し、本処理を終了する。
【0100】
この体温データ表示画面の表示処理S32では、より具体的には、管理サーバ装置SVと共に、次のような各処理が実行される。
【0101】
図10において、「体温」ボタン6131の入力操作を受け付けると、被監視者Ob、バイタル種情報および取得時情報を指定してバイタルのデータを要求するバイタル表示要求通信信号を管理サーバ装置SVへ送信するために、まず、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、TA時計部323から現在の日付を取得する(C21)。
【0102】
次に、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、バイタル表示要求通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成する(C22)。ここで、「体温」ボタン6131の入力操作を受け付けているので、体温に対応するバイタル表示要求通信信号が生成される。より詳しくは、TAバイタル処理部322は、TA表示部35に表示されているバイタルデータ総合表示画面61の被監視者名表示領域612の被監視者名を取り出す。次に、TAバイタル処理部322は、前記指定した被監視者名、バイタル種情報および取得時情報それぞれとして、前記取り出した被監視者名、「体温」および前記処理C21で取得した日付を収容したバイタル表示要求通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成する。本実施形態では、上述したように、被監視者名は、これに対応するセンサIDに変換され、前記バイタル表示要求通信信号には、前記被監視者名に代え、この変換したセンサIDが収容される。
【0103】
次に、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、この生成したバイタル表示要求通信信号をTA通信IF部31でネットワークNWへ送信する(C23)。
【0104】
この携帯端末装置TAから送信されたバイタル表示要求通信信号は、ネットワークNWによって管理サーバ装置SVへ送信される。このバイタル表示要求通信信号が管理サーバ装置SVで受信されると、
図7を用いて上述した処理S1、処理S2および処理S3の各処理が実行される。
【0105】
この処理S3では、より詳しくは、
図10において、まず、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理S1で受信されたバイタル表示要求通信信号に収容されていた取得時情報(ここでは現在の日付)に基づいてデフォルトの期間幅で表示期間幅を設定する(C11)。より具体的には、例えば前記デフォルト期間幅が前記取得時情報で表される時を起点に過去へ7日間(1週間)である場合には、SVバイタル処理部222は、バイタル表示要求通信信号に取得時情報として収容されていた現在の日付を起点に過去へ7日間を表示期間幅として設定する。なお、前記表示期間幅には、前記起点の日付が含まれる。例えば、前記現在の日付が「2016年6月23日」である場合には、表示期間幅は、2016年6月17日から2016年6月23日までの期間幅(2016年6月23日から過去へ2016年6月17日までの期間幅)である。
【0106】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、この表示期間幅での、前記処理S1で受信されたバイタル表示要求通信信号で指定された被監視者Ob(センサID)およびバイタル種情報のバイタルのデータをSV記憶部23のバイタル情報記憶部231から抽出し、取得する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信した総合表示画面要求通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報テーブルVTをバイタル情報記憶部231から検索する。次に、SVバイタル処理部222は、この検索したバイタル情報テーブルVTにおける取得時フィールド2311およびバイタル種類名フィールド2312それぞれの各登録内容を参照し、前記取得時フィールド2311に前記表示期間幅に属する取得時情報を登録し、かつ、バイタル種類名フィールド2312に「体温」を登録するレコードを検索し、これら検索した各レコードにおけるバイタルデータフィールド2313から体温の各データを取得する。上述の例では、2016年06月17日から2016年06月23日までの各日に取得された体温のデータが取得される。
【0107】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、この表示期間幅での、前記処理S1で受信されたバイタル表示要求通信信号で指定された被監視者Ob(センサID)およびバイタル種情報のバイタルのデータを表示するバイタルデータ表示画面のデータを生成する(C13)。より具体的には、SVバイタル処理部222は、上述の処理C12で取得した、前記表示期間でのバイタルの各データに基づいて、バイタルデータ表示画面を前記マークアップ言語で記述することによって生成し、バイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する。ここでは、前記指定されたバイタル種情報が「体温」であるので、SVバイタル処理部222は、上述の処理C12で取得した、前記表示期間での体温の各データに基づいて、体温データ表示画面を生成し、体温データ表示画面の電子ファイルを生成する。
【0108】
このバイタルデータ表示画面は、バイタル表示要求通信信号で指定された前記取得時情報を含み、かつ、前記デフォルト期間幅を持つ第1期間幅を表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記バイタル表示要求通信信号で指定された前記被監視者Ob(センサID)および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを表示するための画面である。バイタルデータ表示画面は、バイタルの種類数に応じた複数の画面を備えて成る。本実施形態では、バイタルデータ表示画面は、体温のデータを表示する体温データ表示画面と、微体動数(呼吸数)のデータを表示する微体動数データ表示画面と、血圧(最高血圧および最低血圧)および脈拍数の各データを表示する血圧脈拍データ表示画面と、睡眠状態のデータを表示する睡眠状態データ表示画面とを備える。このような体温データ表示画面、血圧脈拍データ表示画面および睡眠状態データ表示画面それぞれの一例が
図21、
図22および
図23それぞれに示されている。
【0109】
この
図21に示す体温データ表示画面62aは、メニューバー領域621と、被監視者名表示領域625と、表示期間入力領域623と、バイタル種選択入力領域624とを備える。
【0110】
被監視者名表示領域625は、被監視者名表示領域612と同様に、当該体温データ表示画面62aで表示されている体温データに対応する被監視者Obの被監視者名を表示するための領域である。
【0111】
メニューバー領域621は、メニューバーを表示する領域である。このメニューバー領域621は、例えば、メニューボタン6211と、戻るボタン6212と、同種過去条件一致検索ボタン6213-1と、全種過去条件一致検索ボタン6214-1と、同種未来条件一致検索ボタン6213-2と、全種未来条件一致検索ボタン6214-2とを備える。メニューボタン6211は、メニュー画面の表示の指示を受け付けるボタンである。戻るボタン6212は、現在、TA表示部35に表示されている画面に対し1つ前に表示されていた画面に戻る指示を受け付けるボタンである。同種過去条件一致検索ボタン6213-1は、当該バイタルデータ表示画面62(62a、62c、62d)で表示されているバイタルのデータにおけるバイタルの種類と同種のバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータを過去に向かって検索して表示する指示を受け付けるボタンである。全種過去条件一致検索ボタン6214-1は、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータを過去に向かって検索して表示する指示を受け付けるボタンである。同種未来条件一致検索ボタン6213-2は、当該バイタルデータ表示画面62(62a、62c、62d)で表示されているバイタルのデータにおけるバイタルの種類と同種のバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータを未来に向かって検索して表示する指示を受け付けるボタンである。全種未来条件一致検索ボタン6214-2は、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータを未来に向かって検索して表示する指示を受け付けるボタンである。これら各ボタン6213(6213-1、6213-2)、6214(6214-1、6214-2)の入力操作された際の動作については、後述する。
【0112】
バイタル期間データ表示領域622は、前記表示期間幅でのバイタルのデータを表示する領域である。
図21に示す体温データ表示画面62aでは、バイタル期間データ表示領域622には、前記表示期間幅での体温のデータが表示される。前記体温のデータは、表示期間幅の各日ごとの体温をプロットした各点を線分で結んだ折れ線グラフで表示される。
図21に示す例では、バイタル期間データ表示領域622には、2016年6月17日から2016年6月23日までの体温の各データが折れ線グラフで表示されている。
【0113】
表示期間入力領域623は、表示期間幅に関する情報および入力ボタン等を表示する領域である。この表示期間入力領域623は、例えば、表示期間表示領域6231と、表示期間過去シフトボタン6232-1と、表示期間過去延長ボタン6233-1と、表示期間未来シフトボタン6232-2と、表示期間未来延長ボタン6233-2とを備える。表示期間表示領域6231は、バイタル期間データ表示領域622に表示されているバイタルのデータにおける前記表示期間幅の日付を表示する領域であり、この表示期間表示領域6231には、例えば、前記期間幅の始点の日付およびその終点の日付が表示される。
図21に示す例では、表示期間表示領域6231には、「2016年06月17日~2017年06月23日」が表示されている。表示期間過去シフトボタン6232-1は、バイタル期間データ表示領域622に表示されているバイタルのデータにおける前記表示期間幅を、前記表示期間幅分で1区間だけ過去へシフトした新たな表示期間幅で、バイタル期間データ表示領域622にバイタルのデータを表示する指示を受け付けるボタンである。表示期間過去延長ボタン6233-1は、バイタル期間データ表示領域622に表示されているバイタルのデータにおける前記表示期間幅を、前記延長期間幅分で過去へ延長した新たな表示期間幅で、バイタル期間データ表示領域622にバイタルのデータを表示する指示を受け付けるボタンである。表示期間未来シフトボタン6232-2は、バイタル期間データ表示領域622に表示されているバイタルのデータにおける前記表示期間幅を、前記表示期間幅分で1区間だけ未来へシフトした新たな表示期間幅で、バイタル期間データ表示領域622にバイタルのデータを表示する指示を受け付けるボタンである。表示期間未来延長ボタン6233-2は、バイタル期間データ表示領域622に表示されているバイタルのデータにおける前記表示期間幅を、前記延長期間幅分で未来へ延長した新たな表示期間幅で、バイタル期間データ表示領域622にバイタルのデータを表示する指示を受け付けるボタンである。これら各ボタン6232(6232-1、6232-2)、6233(6233-1、6233-2)の入力操作された際の動作については、後述する。
【0114】
バイタル種選択入力領域624は、より詳細なバイタルのデータを所望するバイタルの種類の指定を受け付けて前記指定したバイタルの種類に対応するバイタルのデータを表示する要求を受け付ける入力ボタンを備える。バイタル種選択入力領域624は、本実施形態では、バイタルの種類として体温の指定を受け付けて前記体温のデータを表示する要求を受け付ける「体温」ボタン6241と、バイタルの種類として微体動数の指定を受け付けて前記微体動数のデータを表示する要求を受け付ける「微体動数」ボタン6242と、バイタルの種類として血圧および脈拍数の指定を受け付けて前記血圧および脈拍数の各データを表示する要求を受け付ける「血圧」ボタン6243と、バイタルの種類として睡眠状態の指定を受け付けて前記睡眠状態のデータを表示する要求を受け付ける「睡眠状態」ボタン6244とを備える。これら「体温」ボタン6241、「微体動数」ボタン6242、「血圧」ボタン6243および「睡眠状態」ボタン6244は、それぞれ、前記取得時情報として表示期間表示領域6231に表示されている表示期間幅の終点の日付が用いられる点を除き、上述の「体温」ボタン(体温データ表示領域)6131、「微体動数」ボタン(微体動数データ表示領域)6132、「血圧」ボタン(血圧データ表示領域)6133、および、「睡眠状態」ボタン(睡眠状態データ表示領域)6134と同様に機能する。なお、これら「体温」ボタン6241、「微体動数」ボタン6242、「血圧」ボタン6243および「睡眠状態」ボタン6244を総称する場合には、バイタル種選択ボタン624と適宜に呼称する。前記「体温」ボタンとしての体温データ表示領域6131、前記「微体動数」ボタンとしての微体動数データ表示領域6132、前記「血圧」ボタンとしての血圧データ表示領域6133および前記「睡眠状態」ボタンとしての睡眠状態データ表示領域6134を総称する場合には、バイタル種選択ボタン613と適宜に呼称する。これら「体温」ボタン6241、前記「体温」ボタンとしての体温データ表示領域6131、「微体動数」ボタン6242、前記「微体動数」ボタンとしての微体動数データ表示領域6132、「血圧」ボタン6243、前記「血圧」ボタンとしての血圧データ表示領域6133、「睡眠状態」ボタン6244、および、前記「睡眠状態」ボタンとしての睡眠状態データ表示領域6134を総称する場合には、バイタル種選択ボタン613、624と適宜に呼称する。
【0115】
この
図22に示す血圧脈拍データ表示画面62cは、バイタル期間データ表示領域622に血圧のデータおよび脈拍数のデータが表示される点を除き、上述の体温データ表示画面62aと同様なメニューバー領域621、被監視者名表示領域625と、バイタル期間データ表示領域622、表示期間入力領域623およびバイタル種選択入力領域624とを備える。血圧のデータは、例えば、表示期間幅の各日ごとに、最低血圧から最高血圧までの棒グラフで表示される。脈拍数のデータは、表示期間幅の各日ごとの脈拍数をプロットした各点を線分で結んだ折れ線グラフで表示される。
【0116】
この
図23に示す睡眠状態データ表示画面62dは、バイタル期間データ表示領域622に睡眠状態のデータが表示される点を除き、上述の体温データ表示画面62aと同様なメニューバー領域621、被監視者名表示領域625と、バイタル期間データ表示領域622、表示期間入力領域623およびバイタル種選択入力領域624とを備える。睡眠状態のデータは、例えば、睡眠状態を当該睡眠状態に応じた表示態様で表示した、表示期間幅の各日ごとのタイムチャートで表示される。
図23に示す例では、睡眠中の時間帯、覚醒中の時間帯およびその他の時間帯は、それぞれ、相対的に粗い点描のハッチング、相対的に細かい点描のハッチング、および、斜め線のハッチングで表示され、互いに異なるハッチングの表示態様で表示されている。
【0117】
図略の微体動数データ表示画面は、バイタル期間データ表示領域622に微体動数(呼吸数)のデータが表示される点を除き、上述の体温データ表示画面62aと同様なメニューバー領域621、被監視者名表示領域625と、バイタル期間データ表示領域622、表示期間入力領域623およびバイタル種選択入力領域624とを備える。微体動数(呼吸数)のデータは、表示期間幅の各日ごとの微体動数(呼吸数)をプロットした各点を線分で結んだ折れ線グラフで表示される。
【0118】
図10に戻って、ここでは、前記指定されたバイタル種情報が「体温」であるので、上述したように、処理C13では、SVバイタル処理部222は、上述の処理C12で取得した、前記表示期間での体温の各データに基づいて、
図21に示すような体温データ表示画面62aをマークアップ言語で生成し、体温データ表示画面62aの電子ファイルを生成する。
【0119】
そして、前記処理C13の次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理C13で生成したバイタルデータ表示画面の電子ファイルを収容したバイタル表示画面通知通信信号を、前記処理S1で受信したバイタル表示要求通信信号の送信元の携帯端末装置TA宛に生成する(C14)。ここでは、SVバイタル処理部222は、
図21に示すような体温データ表示画面62aの電子ファイルを収容した体温のバイタル表示画面通知通信信号を前記携帯端末装置TA宛に生成する。
【0120】
そして、次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、この生成したバイタル表示画面通知通信信号をSV通信IF部21でネットワークNWへ送信する(C15)。ここでは、SVバイタル処理部222は、前記体温のバイタル表示画面通知通信信号を送信する。
【0121】
前記処理S3では、管理サーバ装置SVは、上述の各処理C11~C15を実行し、上述のように動作している。
【0122】
携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVからバイタル表示画面通知通信信号の返信を受信すると、TAバイタル処理部322によって、この受信したバイタル表示画面通知通信信号に収容されたバイタル表示画面をTA表示部35に表示する(C24)。これによって、ここでは、携帯端末装置TAのTA表示部35には、例えば、
図21に示す体温データ表示画面62aが表示される。
【0123】
前記処理S32では、携帯端末装置TAは、上述の各処理C21~C24を実行し、上述のように動作している。
【0124】
図8に戻って、前記処理S23では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、「微体動数」ボタン(微体動数データ表示領域)6132の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、「微体動数」ボタン6132の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S24を実行する。一方、前記判定の結果、「微体動数」ボタン6132の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、バイタルデータ総合表示画面61に換え、より詳細な微体動数のデータを表示する微体動数データ表示画面をTA表示部35に表示する微体動数データ表示画面の表示処理(S33)を実行し、本処理を終了する。
【0125】
この微体動数データ表示画面の表示処理S33では、バイタル種情報として「体温」に換えて「微体動数」を用い、バイタルデータ表示画面として
図21に示す体温データ表示画面62aに換え図略の微体動数データ表示画面を用いる点を除き、携帯端末装置TAは、
図10を用いて上述した処理C21~C24の各処理と同様に各処理C21~C24を実行し、これに応じて管理サーバ装置SVは、
図7を用いて上述した処理S1~S3の各処理と同様に各処理S1~S3を実行する。前記処理S3では、管理サーバ装置SVは、上述の点を除き、
図10を用いて上述した処理C11~C15の各処理と同様に各処理C11~C15を実行する。これによって、ここでは、携帯端末装置TAのTA表示部35には、例えば、図略の微体動数データ表示画面が表示される。
【0126】
前記処理S24では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、「血圧」ボタン(血圧データ表示領域)6133の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、「血圧」ボタン6133の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S25を実行する。一方、前記判定の結果、「血圧」ボタン6133の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、バイタルデータ総合表示画面61に換え、より詳細な血圧および脈拍数の各データを表示する血圧脈拍データ表示画面をTA表示部35に表示する血圧脈拍データ表示画面の表示処理(S34)を実行し、本処理を終了する。
【0127】
この血圧脈拍データ表示画面の表示処理S34では、バイタル種情報として「体温」に換えて「血圧」および「脈拍数」それぞれを用い、バイタルデータ表示画面として
図21に示す体温データ表示画面62aに換え
図22に示す血圧脈拍データ表示画面62cを用いる点を除き、携帯端末装置TAは、
図10を用いて上述した処理C21~C24の各処理と同様に各処理C21~C24を実行し、これに応じて管理サーバ装置SVは、
図7を用いて上述した処理S1~S3の各処理と同様に各処理S1~S3を実行する。前記処理S3では、管理サーバ装置SVは、上述の点を除き、
図10を用いて上述した処理C11~C15の各処理と同様に各処理C11~C15を実行する。これによって、ここでは、携帯端末装置TAのTA表示部35には、例えば、
図22に示す血圧脈拍データ表示画面62cが表示される。
【0128】
前記処理S25では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、「睡眠状態」ボタン(睡眠状態データ表示領域)6134の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、「睡眠状態」ボタン6134の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S26を実行する。一方、前記判定の結果、「睡眠状態」ボタン6134の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、バイタルデータ総合表示画面61に換え、より詳細な睡眠状態のデータを表示する睡眠状態データ表示画面をTA表示部35に表示する睡眠状態データ表示画面の表示処理(S35)を実行し、本処理を終了する。
【0129】
この睡眠状態データ表示画面の表示処理S35では、バイタル種情報として「体温」に換えて「睡眠状態」を用い、バイタルデータ表示画面として
図21に示す体温データ表示画面62aに換え
図23に示す睡眠状態データ表示画面62dを用いる点を除き、携帯端末装置TAは、
図10を用いて上述した処理C21~C24の各処理と同様に各処理C21~C24を実行し、これに応じて管理サーバ装置SVは、
図7を用いて上述した処理S1~S3の各処理と同様に各処理S1~S3を実行する。前記処理S3では、管理サーバ装置SVは、上述の点を除き、
図10を用いて上述した処理C11~C15の各処理と同様に各処理C11~C15を実行する。これによって、ここでは、携帯端末装置TAのTA表示部35には、例えば、
図23に示す血圧脈拍データ表示画面62cが表示される。
【0130】
前記処理S26では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、「更新」ボタン614の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、「更新」ボタン614の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理を処理S21に戻す。すなわち、TA表示部35に現在表示されているバイタルデータ総合表示画面61がそのまま表示される。一方、前記判定の結果、「更新」ボタン614の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、バイタルデータ総合表示画面61に表示されているバイタルの各データおよび対象画像を更新するデータ更新表示処理(S37)を実行し、その後、処理を処理S21に戻す。
【0131】
このデータ更新表示処理S37では、より具体的には、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、TA表示部35に現在表示しているバイタルデータ総合表示画面61における被監視者名(センサID)を用いることで総合表示画面要求通信信号を新たに生成して管理サーバ装置SVへ送信し、管理サーバ装置SVから、総合表示画面通知通信信号の新たな返信を受信し、この受信した総合表示画面通知通信信号に収容された新たなバイタルデータ総合表示画面61をTA表示部35に表示する。これによってバイタルの各データおよび対象画像が更新されたバイタルデータ総合表示画面61がTA表示部35に表示される。
【0132】
バイタルデータ総合表示画面61が表示されると、携帯端末装置TAおよび管理サーバ装置SVそれぞれは、このように動作している。
【0133】
次に、バイタルデータ表示画面が表示されている場合における、携帯端末装置TAの動作を、管理サーバ装置SVの動作と合わせて説明する。
【0134】
このバイタルデータ表示画面は、上述のように、本実施形態では、体温データ表示画面62a、図略の微体動数データ表示画面、血圧脈拍データ表示画面62cおよび睡眠状態データ表示画面62dの4つを備えている。体温データ表示画面62aは、上述のように、バイタルデータ総合画面61における「体温」ボタン(体温データ表示領域)6131の入力操作によって、携帯端末装置TAのTA表示部35に表示される。あるいは、体温データ表示画面62aは、後述のように、バイタルデータ表示画面(すなわち、本実施形態では体温データ表示画面62a、図略の微体動数データ表示画面、血圧脈拍データ表示画面62cおよび睡眠状態データ表示画面62d)における「体温」ボタン6241の入力操作により携帯端末装置TAのTA表示部35に表示される。同様に、微体動数データ表示画面は、上述のように、バイタルデータ総合画面61における「微体動数」ボタン(微体動数データ表示領域)6132の入力操作によって、携帯端末装置TAのTA表示部35に表示される。あるいは、微体動数データ表示画面は、後述のように、バイタルデータ表示画面における「微体動数」ボタン6242の入力操作により携帯端末装置TAのTA表示部35に表示される。血圧脈拍データ表示画面62cは、上述のように、バイタルデータ総合画面61における「血圧」ボタン(血圧データ表示領域)6133の入力操作によって、携帯端末装置TAのTA表示部35に表示される。あるいは、血圧脈拍データ表示画面62cは、後述のように、バイタルデータ表示画面における「血圧」ボタン6243の入力操作により携帯端末装置TAのTA表示部35に表示される。睡眠状態データ表示画面62dは、上述のように、バイタルデータ総合画面61における「睡眠状態」ボタン(睡眠状態データ表示領域)6134の入力操作によって、携帯端末装置TAのTA表示部35に表示される。あるいは、睡眠状態データ表示画面62dは、後述のように、バイタルデータ表示画面における「睡眠状態」ボタン6244の入力操作により携帯端末装置TAのTA表示部35に表示される。これら体温データ表示画面62a、図略の微体動数データ表示画面、血圧脈拍データ表示画面62cおよび睡眠状態データ表示画面62dは、上述から理解される通り、それぞれ、バイタル期間データ表示領域622に表示されるバイタルデータが異なるだけであり、メニューバー領域621、表示期間入力領域623およびバイタル種選択入力領域624それぞれに配置される入力ボタンの入力操作に応じた各動作は、同様であるので、ここでは、体温データ表示画面62aが携帯端末装置TAのTA表示部35に表示されている場合を例に、バイタルデータ表示画面が表示されている場合における携帯端末装置TAおよび管理サーバ装置SVの各動作について説明する。
【0135】
図9において、バイタルデータ表示画面、ここでは、例えばバイタルデータ総合画面61における「体温」ボタン(体温データ表示領域)6131の入力操作によって、体温データ表示画面62aが携帯端末装置TAのTA表示部35に表示されると(S41)、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、メニューボタン6211の入力操作を、タッチパネルを構成するTA入力部34で受け付けたか否かを判定する(S42)。この判定の結果、メニューボタン6211の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S43を実行する。一方、前記判定の結果、メニューボタン6211の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、バイタルデータ表示画面(この例は、体温データ表示画面62a)に換え、メニュー画面をTA表示部35に表示するメニュー画面の表示処理(S61)を実行し、本処理を終了する。その後、メニュー画面の場合に応じた所定の処理が実行される。
【0136】
前記処理S43では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、戻るボタン6212の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、戻るボタン6212の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S44を実行する。一方、前記判定の結果、戻るボタン6212の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、TA表示部35に現在表示されている画面に対し1つ前に表示されていた画面に戻る表示処理(S62)を実行し、本処理を終了する。この例は、体温データ表示画面62aから、バイタルデータ総合表示画面61に戻り、TA表示部35には、バイタルデータ総合表示画面61が表示される。もちろん、例えば、後述するように、体温データ表示画面62aが血圧脈拍データ表示画面62cにおける「体温」ボタン6241の入力操作によってTA表示部35に表示された場合では、血圧脈拍データ表示画面62cに戻り、TA表示部35には、血圧脈拍データ表示画面62cが表示される。この場合では、体温データ表示画面62aに対する
図9に示す処理が終了され、血圧脈拍データ表示画面62cに対する
図9に示す処理が処理S41から開始される。
【0137】
前記処理S44では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、同種過去条件一致検索ボタン6213-1の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、同種過去条件一致検索ボタン6213-1の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S45を実行する。一方、前記判定の結果、同種過去条件一致検索ボタン6213-1の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、同種過去条件一致検索処理(S63)を実行し、処理を処理S42に戻す。
【0138】
この同種過去条件一致検索処理S63では、より具体的には、管理サーバ装置SVと共に、次のような各処理が実行される。
【0139】
図16において、同種過去条件一致検索ボタン6213-1の入力操作を受け付けると、現在、TA表示部35に表示されているバイタルの種類と同種でマーキング条件を満たすバイタルデータを検索するために、まず、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、バイタルの種類が同一であるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータに対する過去への検索を要求する通信信号(第9A通信信号、同種過去検索要求通信信号)を管理サーバ装置SV宛に生成する(C101a)。より具体的には、TAバイタル処理部322は、検索の対象者を指定するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面(この例では体温データ表示画面62a)における被監視者名表示領域625に表示されている被監視者名を取得する。この例では、例えば
図21に示す体温データ表示画面62aにおける被監視者名表示領域625に表示されている被監視者名;「Aさん」が取得される。次に、TAバイタル処理部322は、検索の起点を指定するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面における表示期間表示領域6231に表示されている表示期間を表す情報(表示期間情報)を取得する。前記表示期間情報は、例えば表示期間幅およびその起点の日付、あるいは、表示期間幅およびその終点の日付、あるいは、表示期間幅における起点および終点の各日付、あるいは、表示期間幅ならびにこの表示期間幅における起点および終点の各日付である。この
図21に示す例では、例えば前記表示期間幅として「7日間」が取得され、その終点の日付として2016年06月23日が取得される。次に、TAバイタル処理部322は、検索の対象となるバイタルの種類を指定するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面の種類を判定することによって、バイタルの種類(バイタル種情報)を取得する。この例では、
図21に示す体温データ表示画面62aがTA表示部35に表示されているので、バイタル種情報として「体温」が取得される。そして、TAバイタル処理部322は、マーキング条件を満たすバイタルのデータに対する同種で過去への検索を要求する指示(コマンド、命令)、被監視者名(この例では「Aさん」)、バイタル種情報(この例は「体温」)、表示期間情報(この例では表示期間幅として「7日間」、終点の日付として「2016年6月23日」)、および、自機の端末IDを収容する同種過去検索要求通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成する。本実施形態では、上述したように、被監視者名は、これに対応するセンサIDに変換され、前記同種過去検索要求通信信号には、前記被監視者名に代え、この変換したセンサIDが収容される。
【0140】
次に、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、この生成した同種過去検索要求通信信号をTA通信IF部31でネットワークNWへ送信する(C102a)。
【0141】
この携帯端末装置TAから送信された同種過去検索要求通信信号は、ネットワークNWによって管理サーバ装置SVへ送信される。この同種過去検索要求通信信号が管理サーバ装置SVで受信されると、
図7を用いて上述した処理S1、処理S2および処理S9の各処理が実行される。
【0142】
この処理S9では、より詳しくは、
図16において、まず、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理S1で受信された同種過去検索要求通信信号に基づいて所定のマーキング条件を取得する(C91a)。より具体的には、SVバイタル処理部222は、SV記憶部23のマーキング条件情報記憶部232に記憶されているマーキング条件情報から、前記処理S1で受信された同種過去検索要求通信信号に収容されていたバイタル種情報(この例では「体温」)に対応するマーキング条件を取り出す。より詳しくは、SVバイタル処理部222は、マーキング条件情報記憶部232に記憶されているマーキング条件情報テーブルCTにおけるバイタル種類名フィールド2321に、前記処理S1で受信された同種過去検索要求通信信号に収容されていたバイタル種情報(この例では「体温」)を登録するレコードを検索し、この検索したレコードのマーキング条件フィールド2322に登録されているマーキング条件を取り出す。この例であって
図5に示す例では、マーキング条件として「37℃以上」が取り出される。
【0143】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理S1で受信された同種過去検索要求通信信号に基づいて、同種のバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータを過去へ検索する(C92a)。より具体的には、SVバイタル処理部222は、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおけるバイタルの種類で、前記バイタル表示通知通信信号によって前記携帯端末装置TAに表示させている前記バイタルのデータにおける表示期間幅ごとに、前記バイタル表示通知通信信号によって前記携帯端末装置TAに表示させている前記バイタルのデータに対し過去の直近であって、かつ、前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索する。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信された同種過去検索要求通信信号に収容された被監視者名(センサID)およびバイタル種情報それぞれで表される被監視者およびバイタルの種類に対応するバイタルのデータの中から、前記同種過去検索要求通信信号に収容されたに収容された前記表示期間幅の終点の日付から、前記同種過去検索要求通信信号に収容されたに収容された表示期間幅ごとに、前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を過去で最初に満たすバイタルのデータを検索する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、SV記憶部23のバイタル情報記憶部231に記憶されているバイタル情報から、前記処理S1で受信された同種過去検索要求通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報を取り出し、この取り出したバイタル情報から、記処理S1で受信された同種過去検索要求通信信号に収容されたバイタル種情報で表されるバイタルの種類であって、前記取り出したマーキング条件を満たす過去で直近のバイタルのデータを検索する。より詳しくは、まず、SVバイタル処理部222は、バイタル情報記憶部231に記憶されているバイタル情報テーブルVTから、前記処理S1で受信された同種過去検索要求通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報テーブルを取り出す。次に、SVバイタル処理部222は、この取り出したバイタル情報テーブルVTにおける取得時フィールド2311に登録されている取得時を参照することによって、前記処理S1で受信された同種過去検索要求通信信号に収容された表示期間幅における終点の日付から、前記同種過去検索要求通信信号に収容された表示期間幅で、バイタル種類名フィールド2312に、前記同種過去検索要求通信信号に収容されたバイタル種情報で表されるバイタルの種類名を登録するレコードを検索し、これら検索した各レコードにおける取得時フィールド2311、バイタル種類名フィールド2312およびバイタルデータフィールド2313に登録された取得時、バイタルの種類およびバイタルのデータそれぞれを取り出し、これら取り出したバイタルのデータの中に、マーキング条件を満たすバイタルのデータが有るか否かを判定する。この判定の結果、マーキング条件を満たすバイタルのデータが無い場合には、SVバイタル処理部222は、マーキング条件を満たすバイタルのデータが有るまで、過去でマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索するために、表示期間幅だけ過去へずらして上述と同様の処理を繰り返し実行する。一方、前記判定の結果、前記取り出したバイタルのデータの中に、マーキング条件を満たすバイタルのデータが有る場合には、SVバイタル処理部222は、次の処理C93aを実行する。この例では、バイタル情報記憶部231からセンサID;「SU-1」(Aさん)を持つバイタル情報テーブルVT-1が取り出され、このバイタル情報テーブルVT-1から、2016年06月23日から、過去へ7日ごとに、バイタル種類名フィールド2312に「体温」が登録された各レコードが検索され、これら検索した各レコードにおける取得時フィールド2311、バイタル種類名フィールド2312およびバイタルデータフィールド2313に登録された取得時、体温および体温のデータそれぞれが取り出され、この取り出され体温のデータの中に、37℃以上のマーキング条件を満たす体温のデータが有るか否かが判定され、見つけられる。
【0144】
この処理C93aでは、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、この検索結果に基づいて、所定のマークを付したバイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、この検索されたマーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から上述のように取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付してバイタルデータ表示画面の電子ファイルを生成する。より詳しくは、SVバイタル処理部222は、前記処理C93aで取り出した取得時、バイタルの種類およびバイタルのデータそれぞれを用いて、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークMK;「○」を付してバイタルデータ表示画面をマークアップ言語で生成し、バイタルデータ表示画面の電子ファイルを生成する。この例では、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークMK;「○」を付した体温データ表示画面62aの電子ファイルが生成される。例えば、06/21の体温のデータがマーキング条件を満たせば、
図21に破線の○で示すように、06/21の体温にマークMK;「○」が付される。もちろん、2016年06月17日から2016年06月23日までにおける体温の各データがマーキング条件を満たしていない場合には、2016年06月16日以前の体温の各データの中から、表示期間幅ごとに、上述のようにマーキング条件を満たす体温のデータが検索(探索)され、マークMK;「○」が付される。
【0145】
そして、前記処理C93aの次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理C93aで生成したバイタルデータ表示画面の電子ファイル(この例では体温データ表示画面62aの電子ファイル)を収容したバイタル表示画面通知通信信号(第10A通信信号、第2通信信号)を、前記処理S1で受信した同種過去検索要求通信信号の送信元の携帯端末装置TA宛に生成する(C94a)。なお、上述の処理C91aないし処理C93aの結果、マーキング条件を満たすバイタルのデータが検索されなかった場合には、SVバイタル処理部222は、例えば「該当データなし」等の検索されなかった旨を表示中のバイタルデータ表示画面に重畳して、前記処理S1で受信した同種過去検索要求通信信号の送信元の携帯端末装置TAに表示させるバイタル表示画面通知通信信号(第10A通信信号、第2通信信号)を、前記処理S1で受信した同種過去検索要求通信信号の送信元の携帯端末装置TA宛に生成する。
【0146】
そして、次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、この生成したバイタル表示画面通知通信信号をSV通信IF部21でネットワークNWへ送信する(C95a)。ここでは、SVバイタル処理部222は、マーク付き体温のバイタル表示画面通知通信信号を送信する。
【0147】
前記処理S9では、管理サーバ装置SVは、上述の各処理C91a~C95aを実行し、上述のように動作している。
【0148】
携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVからバイタル表示画面通知通信信号の返信を受信すると、TAバイタル処理部322によって、この受信したバイタル表示画面通知通信信号に収容されたマーク付きのバイタルデータ表示画面をTA表示部35に表示する(C103a)。これによって、ここでは、携帯端末装置TAのTA表示部35には、マーク付きの体温データ表示画面62aが表示される。
【0149】
前記処理S63では、携帯端末装置TAは、上述の各処理C101a~C103aを実行し、上述のように動作している。
【0150】
図9に戻って、前記処理S45では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、同種未来条件一致検索ボタン6213-2の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、同種未来条件一致検索ボタン6213-2の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S46を実行する。一方、前記判定の結果、同種未来条件一致検索ボタン6213-2の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、同種未来条件一致検索処理(S64)を実行し、処理を処理S42に戻す。
【0151】
この同種未来条件一致検索処理S64は、より具体的には、管理サーバ装置SVの各処理と共に、
図17に示されている。この
図17に示す同種未来条件一致検索処理S64と、この
図16に示す同種過去条件一致検索処理S63とを対比すると分かるように、前記
図16に示す同種過去条件一致検索処理S63では検索の時間方向が過去であったが、前記
図17に示す同種未来条件一致検索処理S64では検索の時間方向が未来である点を除き、前記
図17に示す同種未来条件一致検索処理S64は、前記
図16に示す同種過去条件一致検索処理S63と、管理サーバ装置SVの各処理も含めて同様であるので、その説明を省略する。前記
図17に示す同種未来条件一致検索処理S64における管理サーバ装置SVによって実行される処理C91bないし処理C95bの各処理は、
図7に示す処理S10に相当し、この処理S10のより具体的な処理である。
【0152】
なお、上述の
図21に示す体温データ表示画面62aの例では、現在から過去7日分の体温データが表示されているので、同種未来条件一致検索ボタン6213-2が入力操作されても、上述のように、例えば「該当データなし」等の検索されなかった旨が表示中の体温データ表示画面62aに重畳して表示される。同種未来条件一致検索ボタン6213-2の入力操作が好適な例については、後述する。
【0153】
図9に戻って、前記処理S46では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、全種過去条件一致検索ボタン6214-1の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、全種過去条件一致検索ボタン6214-1の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S47を実行する。一方、前記判定の結果、全種過去条件一致検索ボタン6214-1の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、全種過去条件一致検索処理(S65)を実行し、処理を処理S42に戻す。
【0154】
この全種過去条件一致検索処理S65では、より具体的には、管理サーバ装置SVと共に、次のような各処理が実行される。
【0155】
図18において、全種過去条件一致検索ボタン6214-1の入力操作を受け付けると、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルデータを検索するために、まず、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータに対する過去への検索を要求する通信信号(第11A通信信号、全種過去検索要求通信信号)を管理サーバ装置SV宛に生成する(C121a)。より具体的には、TAバイタル処理部322は、検索の対象者を指定するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面(この例では体温データ表示画面62a)における被監視者名表示領域625に表示されている被監視者名を取得する。次に、TAバイタル処理部322は、検索の起点を指定するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面における表示期間表示領域6231に表示されている表示期間を表す表示期間情報を取得する。この
図21に示す例では、被監視者名;「Aさん」が取得され、例えば前記表示期間幅として「7日間」が取得され、その終点の日付として2016年06月23日が取得される。そして、TAバイタル処理部322は、全種類のバイタルのデータに対する過去への検索を要求する指示(コマンド、命令)、被監視者名(この例では「Aさん」)、表示期間情報(この例では表示期間幅として「7日間」、終点の日付として「2016年6月23日」)、および、自機の端末IDを収容する全種過去検索要求通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成する。本実施形態では、上述したように、被監視者名は、これに対応するセンサIDに変換され、前記全種過去検索要求通信信号には、前記被監視者名に代え、この変換したセンサIDが収容される。
【0156】
次に、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、この生成した全種過去検索要求通信信号をTA通信IF部31でネットワークNWへ送信する(C122a)。
【0157】
この携帯端末装置TAから送信された全種過去検索要求通信信号は、ネットワークNWによって管理サーバ装置SVへ送信される。この全種過去検索要求通信信号が管理サーバ装置SVで受信されると、
図7を用いて上述した処理S1、処理S2および処理S11の各処理が実行される。
【0158】
この処理S11では、より詳しくは、
図18において、まず、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、SV記憶部23のマーキング条件情報記憶部232に記憶されている全種のマーキング条件情報を取得する(C111a)。より具体的には、SVバイタル処理部222は、マーキング条件情報記憶部232に記憶されているマーキング条件情報テーブルCTにおけるマーキング条件フィールド2322に登録されている全てのマーキング条件情報を取り出す。
【0159】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理S1で受信された同種過去検索要求通信信号に基づいて、全種のバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータを過去へ検索する(C112a)。より具体的には、SVバイタル処理部222は、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける表示期間幅ごとに、前記バイタル表示通知通信信号によって前記携帯端末装置TAに表示させている前記バイタルのデータに対し過去の直近であって、かつ、全てのバイタルの種類の中のいずれかで前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索する。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信された全種過去検索要求通信信号に収容された被監視者名(センサID)で表される被監視者に対応するバイタルのデータの中から、前記全種過去検索要求通信信号に収容されたに収容された前記表示期間幅の終点の日付から、前記全種過去検索要求通信信号に収容されたに収容された表示期間幅ごとに、前記取り出した全てのマーキング条件情報それぞれで表される全てのマーキング条件の中のいずれかで過去で最初にマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、SV記憶部23のバイタル情報記憶部231に記憶されているバイタル情報から、前記処理S1で受信された全種過去検索要求通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報を取り出し、この取り出したバイタル情報から、前記取り出した全てのマーキング条件の中のいずれかでマーキング条件を満たす過去で直近のバイタルのデータを検索する。より詳しくは、まず、SVバイタル処理部222は、バイタル情報記憶部231に記憶されているバイタル情報テーブルVTから、前記処理S1で受信された全種過去検索要求通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報テーブルを取り出す。次に、SVバイタル処理部222は、この取り出したバイタル情報テーブルVTにおける取得時フィールド2311に登録されている取得時を参照することによって、前記処理S1で受信された全種過去検索要求通信信号に収容された表示期間幅における終点の日付から、前記全種過去検索要求通信信号に収容された表示期間幅で、レコードを検索し、これら検索した各レコードにおける取得時フィールド2311、バイタル種類名フィールド2312およびバイタルデータフィールド2313に登録された取得時、バイタルの種類およびバイタルのデータそれぞれを取り出し、これら取り出したバイタルのデータの中に、全てのマーキング条件の中のいずれかでマーキング条件を満たすバイタルのデータが有るか否かを判定する。この判定の結果、マーキング条件を満たすバイタルのデータが無い場合には、SVバイタル処理部222は、全てのマーキング条件の中のいずれかでマーキング条件を満たすバイタルのデータが有るまで、過去で全てのマーキング条件の中のいずれかでマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索するために、表示期間幅だけ過去へずらして上述と同様の処理を繰り返し実行する。一方、前記判定の結果、前記取り出したバイタルのデータの中に、マーキング条件を満たすバイタルのデータが有る場合には、SVバイタル処理部222は、次の処理C113aを実行する。なお、複数のバイタルの種類でマーキング条件を満たすバイタルのデータが見つけられた場合には、過去で直近でマーキング条件を満たすバイタルのデータが選択される。この例では、バイタル情報記憶部231からセンサID;「SU-1」(Aさん)を持つバイタル情報テーブルVT-1が取り出され、このバイタル情報テーブルVT-1から、2016年06月23日から、過去へ7日ごとに、各レコードが検索され、これら検索した各レコードにおける取得時フィールド2311、バイタル種類名フィールド2312およびバイタルデータフィールド2313に登録された取得時、バイタルの種類名およびバイタルのデータそれぞれが取り出され、この取り出されバイタルのデータの中に、全てのマーキング条件の中のいずれかでマーキング条件を満たすバイタルのデータが有るか否かが判定され、見つけられる。例えば、バイタルの種類名が「血圧」である場合には、その血圧のデータが最高血圧で140以上であるか否か、最低血圧で90以上であるか否かが判定され、また例えば、バイタルの種類名が「睡眠状態」である場合には、その睡眠状態のデータが、一晩当たり累積睡眠時間で4時間未満であるか否かが判定される。
【0160】
この処理C113aでは、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、この検索結果に基づいて、所定のマークを付したバイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、この検索されたマーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記検索されたマーキング条件を満たすバイタルのデータにおける前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、バイタル情報記憶部231から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付してバイタルデータ表示画面の電子ファイルを生成する。より詳しくは、SVバイタル処理部222は、前記処理C113aで取り出した取得時、バイタルの種類およびバイタルのデータの中から、前記検索されたマーキング条件を満たすバイタルのデータにおけるバイタルの種類に対応する取得時およびバイタルのデータを抜き出し、前記検索されたマーキング条件を満たすバイタルのデータにおけるバイタルの種類、ならびに、前記抜き出した取得時およびバイタルのデータそれぞれを用いて、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークMK;「○」を付してバイタルデータ表示画面をマークアップ言語で生成し、バイタルデータ表示画面の電子ファイルを生成する。
【0161】
そして、前記処理C113aの次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理C113aで生成したバイタルデータ表示画面の電子ファイルを収容したバイタル表示画面通知通信信号(第12A通信信号、第2通信信号)を、前記処理S1で受信した全種過去検索要求通信信号の送信元の携帯端末装置TA宛に生成する(C114a)。なお、上述の処理C111aないし処理C113aの結果、いずれのマーキング条件を満たすバイタルのデータが検索されなかった場合には、SVバイタル処理部222は、例えば「該当データなし」等の検索されなかった旨を表示中のバイタルデータ表示画面に重畳して、前記処理S1で受信した全種過去検索要求通信信号の送信元の携帯端末装置TAに表示させるバイタル表示画面通知通信信号(第12A通信信号、第2通信信号)を、前記処理S1で受信した全種過去検索要求通信信号の送信元の携帯端末装置TA宛に生成する。
【0162】
そして、次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、この生成したバイタル表示画面通知通信信号をSV通信IF部21でネットワークNWへ送信する(C115a)。ここでは、SVバイタル処理部222は、マーク付きのバイタル表示画面通知通信信号を送信する。
【0163】
前記処理S11では、管理サーバ装置SVは、上述の各処理C111a~C115aを実行し、上述のように動作している。
【0164】
携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVからバイタル表示画面通知通信信号の返信を受信すると、TAバイタル処理部322によって、この受信したバイタル表示画面通知通信信号に収容されたマーク付きのバイタルデータ表示画面をTA表示部35に表示する(C123a)。これによって、携帯端末装置TAのTA表示部35には、マーク付きのバイタルデータ表示画面が表示される。
【0165】
前記処理S65では、携帯端末装置TAは、上述の各処理C121a~C123aを実行し、上述のように動作している。
【0166】
図9に戻って、前記処理S47では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、全種未来条件一致検索ボタン6214-2の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、全種未来条件一致検索ボタン6214-2の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S48を実行する。一方、前記判定の結果、全種未来条件一致検索ボタン6214-2の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、全種未来条件一致検索処理(S66)を実行し、処理を処理S42に戻す。
【0167】
この全種未来条件一致検索処理S66は、より具体的には、管理サーバ装置SVの各処理と共に、
図19に示されている。この
図19に示す全種未来条件一致検索処理S66と、この
図18に示す全種過去条件一致検索処理S65とを対比すると分かるように、前記
図18に示す全種過去条件一致検索処理S65では検索の時間方向が過去であったが、前記
図19に示す全種未来条件一致検索処理S66では検索の時間方向が未来である点を除き、前記
図19に示す全種未来条件一致検索処理S66は、前記
図18に示す全種過去条件一致検索処理S65と、管理サーバ装置SVの各処理も含めて同様であるので、その説明を省略する。前記
図19に示す全種未来条件一致検索処理S66における管理サーバ装置SVによって実行される処理C111bないし処理C115bの各処理は、
図7に示す処理S12に相当し、この処理S12のより具体的な処理である。
【0168】
図9に戻って、前記処理S48では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、表示期間過去シフトボタン6232-1の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、表示期間過去シフトボタン6232-1の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S49を実行する。一方、前記判定の結果、表示期間過去シフトボタン6232-1の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、表示期間幅で1区間だけ過去へずらしてバイタルのデータを表示する期間過去シフト処理(S67)を実行し、処理を処理S42に戻す。
【0169】
この期間過去シフト処理S67は、より具体的には、管理サーバ装置SVの各処理と共に、
図14に示されている。
【0170】
図14において、表示期間過去シフトボタン6232-1の入力操作を受け付けると、表示期間幅で1区間だけ過去へずらしてバイタルのデータを表示するために、まず、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、取得時情報の変更を要求する通信信号(第7A通信信号、表示期間過去変更要求通信信号)を管理サーバ装置SV宛に生成する(C81a)。より具体的には、TAバイタル処理部322は、表示の対象者を指定するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面(この例では体温データ表示画面62a)における被監視者名表示領域625に表示されている被監視者名を取得する。次に、TAバイタル処理部322は、変更対象となる現行の取得時情報を取得するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面における表示期間表示領域6231に表示されている表示期間情報を取得する。次に、TAバイタル処理部322は、表示の対象となるバイタルの種類を指定するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面の種類を判定することによって、バイタルの種類(バイタル種情報)を取得する。この
図21に示す例では、被監視者名;「Aさん」が取得され、例えば前記表示期間幅として「7日間」が取得され、その終点の日付として2016年06月23日が取得され、バイタル種情報として「体温」が取得される。そして、TAバイタル処理部322は、取得時情報の過去への変更を要求する指示(コマンド、命令)、被監視者名(この例では「Aさん」)、バイタル種情報(この例は「体温」)、表示期間情報(この例では表示期間幅として「7日間」、終点の日付として「2016年6月23日」)、および、自機の端末IDを収容する表示期間過去変更要求通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成する。本実施形態では、上述したように、被監視者名は、これに対応するセンサIDに変換され、前記表示期間過去変更要求通信信号には、前記被監視者名に代え、この変換したセンサIDが収容される。
【0171】
次に、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、この生成した表示期間変更要求通信信号をTA通信IF部31でネットワークNWへ送信する(C82a)。
【0172】
この携帯端末装置TAから送信された表示期間過去要求通信信号は、ネットワークNWによって管理サーバ装置SVへ送信される。この表示期間過去変更要求通信信号が管理サーバ装置SVで受信されると、
図7を用いて上述した処理S1、処理S2および処理S7の各処理が実行される。
【0173】
この処理S7では、より詳しくは、
図14において、まず、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理S1で受信された表示期間過去変更要求通信信号に基づいて表示中の表示期間幅を過去へ1区間だけシフトして表示期間幅を更新する(C71a)。より具体的には、SVバイタル処理部222は、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける表示期間幅に対応する取得時情報に対し前記表示期間幅だけ過去へずらした取得時情報を生成し、取得時情報を更新する。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信された表示期間過去変更要求通信信号に収容された表示期間幅における終点の日付(更新前の終点の日付)に、前記表示期間過去変更要求通信信号に収容された表示期間幅を減算することによって、新たな表示期間幅における終点の日付(更新後の終点の日付)を生成し、この新たな表示期間幅における終点の日付を起点に過去へ、前記表示期間過去変更要求通信信号に収容された表示期間幅で、新たな表示期間幅を設定することによって、表示期間幅を更新する。この
図21に示す例では、前記処理S1で受信された表示期間過去変更要求通信信号には、上述したように、表示期間幅として「7日間」が収容され、その終点の日付として2016年06月23日が収容されている。このため、現行の表示期間幅である2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅における終点の日付である2016年06月23日から、現行の表示期間幅である7日間が減算されることによって、新たな表示期間幅における終点の日付として2016年06月16日が求められ、この2016年06月16日を起点に過去へ、現行の表示期間幅である7日間で、新たな表示期間幅が設定されることによって、更新された新たな表示期間幅として2016年06月09日から2016年06月16日が求められる。
【0174】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理C71aで生成した更新の表示期間幅での、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける被監視者およびバイタル種情報に対応するバイタルのデータを、SV記憶部23のバイタル情報記憶部231から抽出し、取得する(C72a)。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理C71aで生成した更新の表示期間幅での、前記処理S1で受信された表示期間過去変更要求通信信号で指定された被監視者Ob(センサID)およびバイタル種情報のバイタルのデータをバイタル情報記憶部231から抽出し、取得する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信した表示期間変更要求通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報テーブルVTをバイタル情報記憶部231から検索する。次に、SVバイタル処理部222は、この検索したバイタル情報テーブルVTにおける取得時フィールド2311およびバイタル種類名フィールド2312それぞれの各登録内容を参照し、前記取得時フィールド2311に前記処理C71aで生成した更新の表示期間幅に属する取得時情報を登録し、かつ、バイタル種類名フィールド2312に「体温」を登録するレコードを検索し、これら検索した各レコードにおけるバイタルデータフィールド2313から体温の各データを取得する。上述の例では、2016年6月9日から2016年6月16日までの各日に取得された体温のデータが取得される。
【0175】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理C71aで生成した更新の表示期間幅での、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける被監視者およびバイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記携帯端末装置TAに表示されるバイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する(C73a)。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理C71aで生成した更新の表示期間幅での、前記処理S1で受信された表示期間過去変更要求通信信号で指定された被監視者Ob(センサID)およびバイタル種情報のバイタルのデータを、前記携帯端末装置TAに表示されるバイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、上述の処理C72aで取得した、前記表示期間幅でのバイタルの各データに基づいて、バイタルデータ表示画面を前記マークアップ言語で記述することによって生成し、バイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する。この例では、携帯端末装置TAには、体温データ表示画面62aが表示されているので、SVバイタル処理部222は、上述の処理C72aで取得した、前記表示期間幅(2016年06月9日から2016年06月16日までの表示期間幅)での体温の各データに基づいて、体温データ表示画面62aを新たに生成し、体温データ表示画面62aの電子ファイルを新たに生成する。
【0176】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理C73aで生成したバイタルデータ表示画面の電子ファイルを収容したバイタル表示画面通知通信信号(第8A通信信号、第2通信信号)を、前記処理S1で受信した表示期間変更要求通信信号の送信元の携帯端末装置TA宛に生成する(C74a)。
【0177】
そして、次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、この生成したバイタル表示画面通知通信信号をSV通信IF部21でネットワークNWへ送信する(C75a)。
【0178】
前記処理S7では、管理サーバ装置SVは、上述の各処理C71a~C75aを実行し、上述のように動作している。
【0179】
携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVからバイタル表示画面通知通信信号の返信を受信すると、TAバイタル処理部322によって、この受信したバイタル表示画面通知通信信号に収容されたバイタルデータ表示画面をTA表示部35に表示する(C83a)。これによって、この例では、携帯端末装置TAのTA表示部35には、2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅から、1区間だけ過去へシフトした2016年06月09日から2016年06月16日までの表示期間幅を持つ体温データ表示画面62aが表示される。
【0180】
前記処理S67では、携帯端末装置TAは、上述の各処理C81a~C83aを実行し、上述のように動作している。
【0181】
図9に戻って、前記処理S49では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、表示期間未来シフトボタン6232-2の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、表示期間未来シフトボタン6232-2の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S50を実行する。一方、前記判定の結果、表示期間未来シフトボタン6232-2の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、表示期間幅で1区間だけ未来へずらしてバイタルのデータを表示する期間未来シフト処理(S68)を実行し、処理を処理S42に戻す。
【0182】
この期間未来シフト処理S68は、より具体的には、管理サーバ装置SVの各処理と共に、
図15に示されている。この
図15に示す期間未来シフト処理S68と、この
図14に示す期間過去シフト処理S67とを対比すると分かるように、前記
図14に示す期間過去シフト処理S67では期間変更の時間方向が過去であったが、前記
図15に示す期間未来シフト処理S68では期間変更の時間方向が未来である点を除き、前記
図15に示す期間未来シフト処理S68は、前記
図14に示す期間過去シフト処理S67と、管理サーバ装置SVの各処理も含めて同様であるので、その説明を省略する。前記
図15に示す期間未来シフト処理S68における管理サーバ装置SVによって実行される処理C71bないし処理C75bの各処理は、
図7に示す処理S8に相当し、この処理S8のより具体的な処理である。なお、表示期間幅で1区間だけ未来へずらした結果、バイタルのデータが無い場合、例えば、バイタル期間データ表示領域622には、バイタルのデータの無い画像が表示されて良い。
【0183】
図9に戻って、前記処理S50では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、表示期間過去延長ボタン6233-1の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、表示期間過去延長ボタン6233-1の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S51を実行する。一方、前記判定の結果、表示期間過去延長ボタン6233-1の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、表示期間幅を所定の延長期間幅だけ過去へ延長してバイタルのデータを表示する過去延長処理(S69)を実行し、処理を処理S42に戻す。
【0184】
この過去延長処理S69は、より具体的には、管理サーバ装置SVの各処理と共に、
図11に示されている。
【0185】
図11において、表示期間過去延長ボタン6233-1の入力操作を受け付けると、表示期間幅を所定の延長期間幅だけ過去へ延長してバイタルのデータを表示するために、まず、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、表示期間幅の過去への延長を要求する通信信号(第3A通信信号、過去延長要求通信信号)を管理サーバ装置SV宛に生成する(C41a)。より具体的には、TAバイタル処理部322は、表示の対象者を指定するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面(この例では体温データ表示画面62a)における被監視者名表示領域625に表示されている被監視者名を取得する。次に、TAバイタル処理部322は、延長対象となる現行の取得時情報を取得するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面における表示期間表示領域6231に表示されている表示期間情報を取得する。次に、TAバイタル処理部322は、表示の対象となるバイタルの種類を指定するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面の種類を判定することによって、バイタルの種類(バイタル種情報)を取得する。この
図21に示す例では、被監視者名;「Aさん」が取得され、例えば前記表示期間幅として「7日間」が取得され、その終点の日付として2016年06月23日が取得され、バイタル種情報として「体温」が取得される。そして、TAバイタル処理部322は、表示期間幅の過去への延長を要求する指示(コマンド、命令)、被監視者名(この例では「Aさん」)、バイタル種情報(この例は「体温」)、表示期間情報(この例では表示期間幅として「7日間」、終点の日付として「2016年6月23日」)、および、自機の端末IDを収容する過去延長要求通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成する。本実施形態では、上述したように、被監視者名は、これに対応するセンサIDに変換され、前記表示期間過去変更要求通信信号には、前記被監視者名に代え、この変換したセンサIDが収容される。
【0186】
次に、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、この生成した過去延長要求通信信号をTA通信IF部31でネットワークNWへ送信する(C42a)。
【0187】
この携帯端末装置TAから送信された過去延長要求通信信号は、ネットワークNWによって管理サーバ装置SVへ送信される。この過去延長要求通信信号が管理サーバ装置SVで受信されると、
図7を用いて上述した処理S1、処理S2および処理S4の各処理が実行される。
【0188】
この処理S4では、より詳しくは、
図11において、まず、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理S1で受信された過去延長要求通信信号に基づいて表示中の表示期間幅を所定の延長期間幅だけ過去へ延長して表示期間幅を更新する(C31a)。より具体的には、SVバイタル処理部222は、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける表示期間幅を所定の延長期間幅だけ延長した第2期間幅を新たな表示期間幅として生成し、表示期間幅を更新する。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信された過去延長要求通信信号に収容された表示期間幅における終点の日付(更新前の終点の日付)を起点に過去へ、前記過去延長要求通信信号に収容された表示期間幅に前記所定の延長期間幅を加算した加算結果で、新たな表示期間幅を設定することによって、表示期間幅を更新する。
図21に示す例では、前記処理S1で受信された過去延長要求通信信号には、上述したように、表示期間幅として「7日間」が収容され、その終点の日付として2016年06月23日が収容されている。このため、前記所定の延長期間幅が1日である場合に、現行の表示期間幅である2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅における終点の日付である2016年06月23日を起点に過去へ、現行の表示期間幅である7日間に、前記所定の延長期間幅を加算した加算結果の8日間で、新たな表示期間幅が設定されることによって、更新された新たな表示期間幅として2016年06月16日から2016年06月23日が求められる。
【0189】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、少なくとも、前記処理C31aで延長した延長期間幅での、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける被監視者およびバイタル種情報に対応するバイタルのデータを、SV記憶部23のバイタル情報記憶部231から抽出し、取得する(C32a)。すなわち、SVバイタル処理部222は、少なくとも、前記処理C31aで延長した延長期間幅での、前記処理S1で受信された過去延長要求通信信号で指定された被監視者Ob(センサID)およびバイタル種情報のバイタルのデータをバイタル情報記憶部231から抽出し、取得する。上述の例では、SVバイタル処理部222は、少なくとも2016年06月16日のバイタルのデータが取得される。このように少なくとも、前記処理C31aで延長した延長期間幅でのバイタルのデータが取得される場合では、過去延長要求通信信号の受信に対し直近で携帯端末装置TAへ送信したバイタル表示通知通信信号に収容したバイタルのデータをSV記憶部23に記憶しておく必要がある。このため、本実施形態では、この記憶処理を不要とするために、延長期間幅で延長された新たな表示期間幅でのバイタルのデータが全て取得される。この場合では、この処理C32aでは、SVバイタル処理部222は、前記処理C31aで生成した更新の表示期間幅での、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける被監視者およびバイタル種情報に対応するバイタルのデータを、SV記憶部23のバイタル情報記憶部231から抽出し、取得する。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理C31aで生成した更新の表示期間幅での、前記処理S1で受信された表示期間過去変更要求通信信号で指定された被監視者Ob(センサID)およびバイタル種情報のバイタルのデータをバイタル情報記憶部231から抽出し、取得する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信した表示期間変更要求通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報テーブルVTをバイタル情報記憶部231から検索する。次に、SVバイタル処理部222は、この検索したバイタル情報テーブルVTにおける取得時フィールド2311およびバイタル種類名フィールド2312それぞれの各登録内容を参照し、前記取得時フィールド2311に前記処理C31aで生成した更新の表示期間幅に属する取得時情報を登録し、かつ、バイタル種類名フィールド2312に「体温」を登録するレコードを検索し、これら検索した各レコードにおけるバイタルデータフィールド2313から体温の各データを取得する。上述の例では、2016年06月16日から2016年06月23日までの各日に取得された体温のデータが取得される。
【0190】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理C31aで生成した更新の表示期間幅での、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける被監視者およびバイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記携帯端末装置TAに表示されるバイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する(C33a)。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理C31aで生成した更新の表示期間幅での、前記処理S1で受信された過去延長要求通信信号で指定された被監視者Ob(センサID)およびバイタル種情報のバイタルのデータを、前記携帯端末装置TAに表示されるバイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、上述の処理C32aで取得した、前記表示期間幅でのバイタルの各データに基づいて、バイタルデータ表示画面を前記マークアップ言語で記述することによって生成し、バイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する。この例では、携帯端末装置TAには、体温データ表示画面62aが表示されているので、SVバイタル処理部222は、上述の処理C32aで取得した、前記表示期間幅(2016年06月16日から2016年06月23日までの表示期間幅)での体温の各データに基づいて、体温データ表示画面62aを新たに生成し、体温データ表示画面62aの電子ファイルを新たに生成する。
【0191】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理C33aで生成したバイタルデータ表示画面の電子ファイルを収容したバイタル表示画面通知通信信号(第4A通信信号、第2通信信号)を、前記処理S1で受信した過去延長要求通信信号の送信元の携帯端末装置TA宛に生成する(C34a)。
【0192】
そして、次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、この生成したバイタル表示画面通知通信信号をSV通信IF部21でネットワークNWへ送信する(C35a)。
【0193】
前記処理S4では、管理サーバ装置SVは、上述の各処理C31a~C35aを実行し、上述のように動作している。
【0194】
携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVからバイタル表示画面通知通信信号の返信を受信すると、TAバイタル処理部322によって、この受信したバイタル表示画面通知通信信号に収容されたバイタルデータ表示画面をTA表示部35に表示する(C43a)。これによって、この例では、携帯端末装置TAのTA表示部35には、2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅から、1日間だけ過去へ延長した2016年06月16日から2016年06月23日までの表示期間幅を持つ体温データ表示画面62aが表示される。
【0195】
前記処理S69では、携帯端末装置TAは、上述の各処理C41a~C43aを実行し、上述のように動作している。
【0196】
図9に戻って、前記処理S51では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、表示期間未来延長ボタン6233-2の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、表示期間未来延長ボタン6233-2の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、次に、処理S52を実行する。一方、前記判定の結果、表示期間未来延長ボタン6233-2の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、表示期間幅を所定の延長期間幅だけ未来へ延長してバイタルのデータを表示する未来延長処理(S70)を実行し、処理を処理S42に戻す。
【0197】
この未来延長処理S70は、より具体的には、管理サーバ装置SVの各処理と共に、
図12に示されている。この
図12に示す未来延長処理S70と、この
図11に示す過去延長処理S69とを対比すると分かるように、前記
図11に示す過去延長処理S69では期間延長の時間方向が過去であったが、前記
図12に示す未来延長処理S70では期間延長の時間方向が未来である点を除き、前記
図12に示す未来延長処理S70は、前記
図11に示す過去延長処理S69と、管理サーバ装置SVの各処理も含めて同様であるので、その説明を省略する。前記
図12に示す未来延長処理S70における管理サーバ装置SVによって実行される処理C31bないし処理C35bの各処理は、
図7に示す処理S5に相当し、この処理S5のより具体的な処理である。
【0198】
図9に戻って、前記処理S52では、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、バイタル種選択ボタン624の入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かを判定する。バイタル種選択ボタン624は、本実施形態では、上述したように、「体温」ボタン6241、「微体動数」ボタン6242、「血圧」ボタン6243および「睡眠状態」ボタン6244であるので、この処理S52では、これら「体温」ボタン6241、「微体動数」ボタン6242、「血圧」ボタン6243および「睡眠状態」ボタン6244のうちのいずれかの入力操作を、前記TA入力部34で受け付けたか否かが判定される。この判定の結果、バイタル種選択ボタン624の入力操作を受け付けていない場合(No)には、TAバイタル処理部322は、処理を処理S42に戻す。一方、前記判定の結果、バイタル種選択ボタン624の入力操作を受け付けている場合(Yes)には、TAバイタル処理部322は、前記バイタル種選択ボタン624の入力操作で受け付けたバイタルの種類に対応するバイタルのデータを表示する種類変更処理(S53)を実行し、本処理を終了する。すなわち、前記判定の結果、「微体動数」ボタン6242の入力操作を受け付けている場合には、微体動数のデータを表示する種類変更処理S53が実行される。前記判定の結果、「血圧」ボタン6243の入力操作を受け付けている場合には、血圧および脈拍数の各データを表示する種類変更処理S53が実行される。前記判定の結果、「睡眠状態」ボタン6244の入力操作を受け付けている場合には、睡眠状態のデータを表示する種類変更処理S53が実行される。なお、前記判定の結果、「体温」ボタン6241の入力操作を受け付けている場合には、体温のデータを表示する種類変更処理S53が実行されて良い。
【0199】
この種類変更処理S53は、より具体的には、管理サーバ装置SVの各処理と共に、
図13に示されている。
【0200】
図13において、バイタル種選択ボタン624の入力操作を受け付けると、この受け付けたバイタルの種類に対応するバイタルのデータを表示するために、まず、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、バイタル種情報を指定してバイタルのデータを要求する(第5通信信号、種類変更要求通信信号)を管理サーバ装置SV宛に生成する(C61)。より具体的には、TAバイタル処理部322は、表示の対象者を指定するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面(この例では体温データ表示画面62a)における被監視者名表示領域625に表示されている被監視者名を取得する。次に、TAバイタル処理部322は、表示対象となる現行の取得時情報を取得するために、バイタル表示通知通信信号の受信によってTA表示部35に現在表示されているバイタルデータ表示画面における表示期間表示領域6231に表示されている表示期間情報を取得する。この
図21に示す例では、被監視者名;「Aさん」が取得され、例えば前記表示期間幅として「7日間」が取得され、その終点の日付として2016年06月23日が取得される。そして、TAバイタル処理部322は、バイタルのデータの表示を要求する指示(コマンド、命令)、被監視者名(この例では「Aさん」)、前記処理S52で受け付けたバイタル種情報、表示期間情報(この例では表示期間幅として「7日間」、終点の日付として「2016年6月23日」)、および、自機の端末IDを収容する種類変更要求通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成する。ここで、前記処理S52で「微体動数」ボタン6242の入力操作を受け付けている場合には、前記バイタル種情報として「微体動数」が種類変更要求通信信号に収容される。前記処理S52で「血圧」ボタン6243の入力操作を受け付けている場合には、前記バイタル種情報として「血圧」が種類変更要求通信信号に収容される。前記処理S52で「睡眠状態」ボタン6244の入力操作を受け付けている場合には、前記バイタル種情報として「睡眠状態」が種類変更要求通信信号に収容される。なお、前記処理S52で「体温」ボタン6241の入力操作を受け付けている場合には、前記バイタル種情報として「体温」が種類変更要求通信信号に収容されて良い。また、本実施形態では、上述したように、被監視者名は、これに対応するセンサIDに変換され、前記表示期間過去変更要求通信信号には、前記被監視者名に代え、この変換したセンサIDが収容される。
【0201】
次に、携帯端末装置TAは、TAバイタル処理部322によって、この生成した種類変更要求通信信号をTA通信IF部31でネットワークNWへ送信する(C62)。
【0202】
この携帯端末装置TAから送信された種類変更要求通信信号は、ネットワークNWによって管理サーバ装置SVへ送信される。この種類変更要求通信信号が管理サーバ装置SVで受信されると、
図7を用いて上述した処理S1、処理S2および処理S6の各処理が実行される。
【0203】
この処理S6では、より詳しくは、
図13において、まず、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理S1で受信された種類変更要求通信信号に基づいて表示中の表示期間幅での指定されたバイタルの種類に対応するバイタルのデータを抽出し、取得する(C51)。より具体的には、SVバイタル処理部222は、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける表示期間幅での、バイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける被監視者、および、前記処理S1で受信された種類変更要求通信信号で指定されたバイタル種情報、に対応するバイタルのデータを、SV記憶部23のバイタル情報記憶部231から抽出し、取得する。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信された種類変更要求通信信号で指定された表示期間幅での、前記種類変更要求通信信号で指定された被監視者Ob(センサID)およびバイタル種情報のバイタルのデータをバイタル情報記憶部231から抽出し、取得する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信した種類更要求通信信号に収容された取得時情報に応じた表示期間幅を求める。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信した種類更要求通信信号に収容された表示期間幅における終点の日付を起点に過去へ前記表示期間幅を設定する。次に、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信した種類更要求通信信号に収容されたセンサIDに対応するバイタル情報テーブルVTをバイタル情報記憶部231から検索する。次に、SVバイタル処理部222は、この検索したバイタル情報テーブルVTにおける取得時フィールド2311およびバイタル種類名フィールド2312それぞれの各登録内容を参照し、前記求めた表示期間幅に属する取得時情報を登録し、かつ、バイタル種類名フィールド2312に、前記種類更要求通信信号に収容されたバイタル種情報で表されるバイタルの種類名を登録するレコードを検索し、これら検索した各レコードにおけるバイタルデータフィールド2313からバイタルの各データを取得する。上述の例で、前記処理S52で「微体動数」ボタン6242の入力操作を受け付けて前記種類変更要求通信信号にバイタル種情報として「微体動数」が収容されている場合には、2016年06月17日から2016年06月23日までの各日に取得された微体動数のデータが取得される。上述の例で、前記処理S52で「血圧」ボタン6243の入力操作を受け付けて前記種類変更要求通信信号にバイタル種情報として「血圧」が収容されている場合には、2016年06月17日から2016年06月23日までの各日に取得された血圧および脈拍数の各データが取得される。上述の例で、前記処理S52で「睡眠状態」ボタン6244の入力操作を受け付けて前記種類変更要求通信信号にバイタル種情報として「睡眠状態」が収容されている場合には、2016年06月17日から2016年06月23日までの各日に取得された睡眠状態のデータが取得される。なお、上述の例で、前記処理S52で「体温」ボタン6241の入力操作を受け付けて前記種類変更要求通信信号にバイタル種情報として「体温」が収容されている場合には、2016年06月17日から2016年06月23日までの各日に取得された体温のデータが取得されて良い。
【0204】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、上述のバイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける表示期間幅での、バイタル表示通知通信信号によって携帯端末装置TAに表示させているバイタルのデータにおける被監視者、および、前記処理S1で受信された種類変更要求通信信号で指定されたバイタル種情報、に対応するバイタルのデータを、前記携帯端末装置TAに表示されるバイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する(C52)。すなわち、SVバイタル処理部222は、前記処理S1で受信された種類変更要求通信信号で指定された表示期間幅での、前記種類変更要求通信信号で指定された被監視者Ob(センサID)およびバイタル種情報のバイタルのデータを、前記携帯端末装置TAに表示されるバイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する。より具体的には、SVバイタル処理部222は、上述の処理C51で取得した、前記表示期間幅でのバイタルの各データに基づいて、バイタルデータ表示画面を前記マークアップ言語で記述することによって生成し、バイタルデータ表示画面のデータ(電子ファイル)を生成する。上述の例で、前記処理S52で「微体動数」ボタン6242の入力操作を受け付けて前記種類変更要求通信信号にバイタル種情報として「微体動数」が収容されている場合には、2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅での微体動数のデータに基づいて、微体動数データ表示画面を新たに生成し、微体動数データ表示画面の電子ファイルを新たに生成する。上述の例で、前記処理S52で「血圧」ボタン6243の入力操作を受け付けて前記種類変更要求通信信号にバイタル種情報として「血圧」が収容されている場合には、2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅での血圧および脈拍数の各データに基づいて、例えば
図22に示す血圧脈拍データ表示画面62cを新たに生成し、血圧脈拍データ表示画面62cの電子ファイルを新たに生成する。上述の例で、前記処理S52で「睡眠状態」ボタン6244の入力操作を受け付けて前記種類変更要求通信信号にバイタル種情報として「睡眠状態」が収容されている場合には、2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅での睡眠状態のデータに基づいて、例えば
図23に示す睡眠状態データ表示画面62dを新たに生成し、睡眠状態データ表示画面62dの電子ファイルを新たに生成する。なお、上述の例で、前記処理S52で「体温」ボタン6241の入力操作を受け付けて前記種類変更要求通信信号にバイタル種情報として「体温」が収容されている場合には、2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅での体温のデータに基づいて、例えば
図21に示す体温データ表示画面62aを新たに生成し、体温データ表示画面62aの電子ファイルを新たに生成して良い。
【0205】
次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記処理C52で生成したバイタルデータ表示画面の電子ファイルを収容したバイタル表示画面通知通信信号(第6通信信号、第2通信信号)を、前記処理S1で受信した種類変更要求通信信号の送信元の携帯端末装置TA宛に生成する(C53)。
【0206】
そして、次に、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、この生成したバイタル表示画面通知通信信号をSV通信IF部21でネットワークNWへ送信する(C54)。
【0207】
前記処理S6では、管理サーバ装置SVは、上述の各処理C51~C54を実行し、上述のように動作している。
【0208】
携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVからバイタル表示画面通知通信信号の返信を受信すると、TAバイタル処理部322によって、この受信したバイタル表示画面通知通信信号に収容されたバイタルデータ表示画面をTA表示部35に表示する(C63)。これによって、上述の例で、前記処理S52で「微体動数」ボタン6242の入力操作を受け付けた場合には、携帯端末装置TAのTA表示部35には、変更前の体温データ表示画面62aの表示期間幅と同じ2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅での微体動数データ表示画面が表示される。上述の例で、前記処理S52で「血圧」ボタン6243の入力操作を受け付けた場合には、携帯端末装置TAのTA表示部35には、変更前の体温データ表示画面62aの表示期間幅と同じ2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅での血圧脈拍データ表示画面62cが表示される。上述の例で、前記処理S52で「睡眠状態」ボタン6243の入力操作を受け付けた場合には、携帯端末装置TAのTA表示部35には、変更前の体温データ表示画面62aの表示期間幅と同じ2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅での睡眠状態データ表示画面62dが表示される。なお、上述の例で、前記処理S52で「体温」ボタン6241の入力操作を受け付けた場合には、携帯端末装置TAのTA表示部35には、変更前の体温データ表示画面62aの表示期間幅と同じ2016年06月17日から2016年06月23日までの表示期間幅での体温データ表示画面62aが表示されて良い。すなわち、「体温」ボタン6241の入力操作を受け付けた前後で、同じ体温データ表示画面62aが表示されて良い。
【0209】
前記処理S53では、携帯端末装置TAは、上述の各処理C61~C63を実行し、上述のように動作している。
【0210】
そして、管理サーバ装置SVは、SVバイタル処理部222によって、前記バイタル表示要求通信信号、前記過去延長要求通信信号および前記未来延長要求通信信号のうちの少なくともいずれかを所定の時間内(例えば3分以内や5分以内や10分以内等)に受信しない場合に、前記表示期間幅を前記デフォルト期間幅に戻して新たに前記表示期間幅とする。なお、SVバイタル処理部222は、これに代え、あるいは、これに追加して、前記表示期間幅を前記デフォルト期間幅に戻すことを要求する通信信号(表示期間幅復帰要求通信信号)を携帯端末装置TAから受信した場合に、前記表示期間幅を前記デフォルト期間幅に戻して新たに前記表示期間幅として良い。この場合には、バイタルデータ表示画面には、表示期間幅をデフォルト期間幅に戻す指示を受け付ける「表示期間幅復帰」ボタンがさらに設けられ、携帯端末装置TAは、この「表示期間幅復帰」ボタンの入力操作を受け付けると、TAバイタル処理部322によって、表示期間幅をデフォルト期間幅に戻す指示(命令、コマンド)、被監視者名(上述の例では「Aさん」)、バイタル種情報(上述の例では「体温」)、表示期間幅における終点の日付、および、自機の端末IDを収容した表示期間幅復帰要求通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この生成した表示期間幅復帰要求通信信号を管理サーバ装置SへVへ送信する。表示期間幅復帰要求通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVは、表示期間幅復帰要求通信信号に収容された前記終点の日付を起点に過去へデフォルト期間幅で表示期間幅を設定し、この表示期間幅での、表示期間幅復帰要求通信信号に収容された情報に基づいてバイタルデータ表示画面を生成し、このバイタルデータ表示画面を収容したバイタル表示通知通信信号を前記携帯端末装置TA宛に生成し、この生成したバイタル表示通知通信信号を前記携帯端末装置TAへ返信する。
【0211】
以上説明したように、本実施形態における被監視者監視支援システムMS、その中央処理装置の一例である管理サーバ装置SVおよびこれに実装された中央処理方法は、過去延長要求通信信号や未来延長要求通信信号を受信すると、前記バイタル表示通知通信信号によって端末装置SP、TAに表示させた表示期間幅を前記延長期間幅だけ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とし、この期間幅を延長した表示期間幅で、新たなバイタル表示通知通信信号によって、前記端末装置SP、TAにバイタルのデータを表示させる。したがって、上記被監視者監視支援システム、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法では、前記端末装置SP、TAを扱うユーザは、延長前の表示期間幅では、バイタルのより細かい情報、例えば、バイタルにおける異常の起点、ピーク(あるいはボトム)、変化点および終点等の異常状態における各異常状態属性情報を把握できなかった場合でも、表示期間幅を延長して、延長後の表示期間幅で表示されるバイタルのデータを前記端末装置SP、TAで参照することで、例えば前記異常状態属性情報等のバイタルのより細かい情報をより容易に把握できる。
【0212】
一具体例を挙げて説明すると、携帯端末装置TAのTA表示部35には、
図24Aに示すバイタル期間データ表示領域622を持つ体温データ表示画面62aが表示されているとする。
図24Aに示すバイタル期間データ表示領域622には、02月21日から02月27日までの7日間の表示期間幅で、02月21日から02月24日まで徐々に上昇し、02月24から02月27日までの間で上下動を繰り返す体温データの折れ線グラフα1が表示されている。この上昇の起点を見つけるために、ユーザが表示期間過去シフトボタン6232-1の入力操作を実行すると、上述の動作によって、7日間の表示期間幅の1区間だけ過去へシフトした、02月14日から02月20日までの7日間の表示期間幅での、
図24Bに示すバイタル期間データ表示領域622を持つ体温データ表示画面62aが携帯端末装置TAのTA表示部35に新たに表示される。
図24Bに示すバイタル期間データ表示領域622には、02月14日から02月20日までの間で上下動を繰り返す体温データの折れ線グラフα2が表示されている。このため、
図24Bでは、前記上昇の起点が分かり難い。しかしながら、
図24Aに示すバイタル期間データ表示領域622を持つ体温データ表示画面62aが携帯端末装置TAのTA表示部35に表示されている際に、ユーザが前記表示期間過去シフトボタン6232-1の入力操作に代えて表示期間過去延長ボタン6233-1の入力操作を、3回、実行すると、上述の動作によって、7日間の表示期間幅から3日間だけ過去へ延長した、02月18日から02月27日までの10日間の表示期間幅での、
図24Cに示すバイタル期間データ表示領域622を持つ体温データ表示画面62aが携帯端末装置TAのTA表示部35に新たに表示される。この場合では、
図24Aに示す体温の折れ線グラフα1から、過去へ3日間に延びた
図24Cに示す体温の折れ線グラフα3が表示されるので、ユーザは、前記上昇の起点が02月21日であると、より明確に認識できる。このように端末装置SP、TAを扱うユーザは、延長前の表示期間幅では、バイタルのより細かい情報を把握できなかった場合でも、表示期間幅を延長して、延長後の表示期間幅で表示されるバイタルのデータを前記端末装置SP、TAで参照することで、より細かい情報をより容易に把握できる。
【0213】
上記被監視者監視支援システム、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、表示期間幅の延長後に、種類変更要求通信信号を受信すると、前記バイタル表示通知通信信号によって端末装置SP、TAにバイタルのデータを表示させている表示時間幅と同じ表示時間幅で、前記種類変更要求通信信号で指定されたバイタル種情報に対応するバイタルのデータを、新たなバイタル表示通知通信信号によって、前記端末装置SP、TAに表示させる。例えば、
図24Cに示すバイタル期間データ表示領域622を持つ体温データ表示画面62aが携帯端末装置TAのTA表示部35に表示されている場合に、「血圧」ボタン6243の入力操作を受け付けると、上述の動作によって、02月18日から02月27日までの表示期間幅での血圧および脈拍数の各データを表示したバイタル期間データ表示領域622を持つ血圧脈拍データ表示画面62cが携帯端末装置TAのTA表示部35に表示される。したがって、このような被監視者監視支援システム、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法では、前記端末装置SP、TAを扱うユーザは、第1種類のバイタルにおけるそのデータ(上述の例では体温のデータ)を前記端末装置SP、TAで参照していた場合に、前記第1種類のバイタルにおける前記測定結果を表示している時間帯と同一の時間帯で、前記第1種類と異なる第2種類のバイタルにおけるそのデータ(上述の例では血圧および脈拍数の各データ)を前記端末装置SP、TAで参照できる。このため、前記ユーザは、複数のバイタルのデータを前記端末装置SP、TAで参照することで、被監視者Obの健康状態をより適切に把握可能となる。特に、表示期間幅を延長した場合のバイタル表示通知通信信号を前記端末装置SP、TAへ返信した場合では、前記ユーザは、前記第1種類のバイタルについて、バイタルのより細かい情報を把握している場合があり、このような場合に、前記第2種類のバイタルも、前記第1種類のバイタルと同様な傾向を示しているか否かを前記端末装置SP、TAで参照でき、被監視者Obの健康状態をより適切に把握可能となる。
【0214】
上記被監視者監視支援システム、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、表示期間過去変更要求通信信号や表示期間未来変更要求通信信号を受信すると、バイタル表示通知通信信号によって端末装置SP、TAに表示させているバイタルのデータにおける表示期間幅に対し、前記表示期間幅だけずらした期間幅で、前記端末装置SP、TAにバイタルのデータを表示させる。したがって、このような被監視者監視支援システム、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法では、前記端末装置SP、TAを扱うユーザは、前記表示期間幅ごとにシフトさせながら、前記端末装置SP、TAで前記バイタルのデータを参照できる。
【0215】
上記被監視者監視支援システム、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークMKを付してバイタル表示通知通信信号によって端末装置SP、TAにバイタルのデータを表示させる。したがって、前記端末装置SP、TAを扱うユーザは、マークMKを見つけることで、マーキング条件を満たすバイタルのデータの存在を把握できる。特に、前記マーキング条件をバイタル(バイタルサイン)が異常値以上であることに規定することによって、前記ユーザは、バイタルの異常を容易に把握できる。
【0216】
上記被監視者監視支援システム、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、同種過去検索要求通信信号や同種未来検索要求通信信号を受信すると、バイタル表示通知通信信号によって端末装置SP、TAに表示させているバイタルのデータにおけるバイタルの種類と同種のバイタルのデータの中から、前記バイタル表示通知通信信号によって前記端末装置SP、TAに表示させている前記バイタルのデータに対し直近であって、かつ、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、この検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅でのバイタルのデータを、前記端末装置SP、TAに表示させる。したがって、このような被監視者監視支援システム、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法では、前記端末装置SP、TAを扱うユーザは、前記端末装置SP、TAに表示されている前記表示期間幅でのバイタルのデータに対し同種であって直近のマーキング条件を満たすバイタルのデータを参照できる。
【0217】
例えば、体温データ表示画面62aが表示されている場合に、表示期間過去シフトボタン6232-1の入力操作が、複数回、実行された後に、同種過去条件一致検索ボタン6213-1の入力操作が実行されると、表示期間幅を、複数回、表示期間幅でシフトした時点で、過去で直近の、マーキング条件を満たす体温のデータが検索される。
【0218】
また例えば、体温データ表示画面62aが表示されている場合に、表示期間過去シフトボタン6232-1の入力操作が、複数回、実行され、さらに、「微体動数」ボタン6242の入力操作が実行された後に、同種未来条件一致検索ボタン6213-2の入力操作が実行されると、表示期間幅を、複数回、表示期間幅でシフトした時点で、未来で直近の、マーキング条件を満たす微体動数のデータが検索される。このように同種未来条件一致検索ボタン6213-2は、過去のバイタルのデータが表示されている場合に、好適に、利用できる。そして、上述の場合に続けて、「体温」ボタン6241の入力操作が実行されると、マーキング条件を満たす微体動数のデータが検索された表示期間幅での体温データが表示され、マーキング条件を満たす微体動数のデータの場合の、体温データが参照でき、被監視者Obの健康状態をより適切に把握可能となる。
【0219】
上記被監視者監視支援システム、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、全種過去検索要求通信信号や全種未来検索要求通信信号を受信すると、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中から、バイタル表示通知通信信号によって端末装置SP、TAに表示させているバイタルのデータに対し直近であって、かつ、マーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、この検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅でのバイタルのデータを、前記端末装置SP、TAに表示させる。したがって、このような被監視者監視支援システム、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法では、前記端末装置SP、TAを扱うユーザは、前記端末装置SP、TAに表示されている前記表示期間幅でのバイタルのデータに対しいずれかの種類であって直近のマーキング条件を満たすバイタルのデータを参照できる。
【0220】
例えば、体温データ表示画面62aが表示されている場合に、表示期間過去シフトボタン6232-1の入力操作が、複数回、実行された後に、全種過去条件一致検索ボタン6214-1の入力操作が実行されると、表示期間幅を、複数回、表示期間幅でシフトした時点で、過去で直近の、全種のバイタルのデータの中のいずれかで、マーキング条件を満たすバイタルのデータが検索される。
【0221】
また例えば、体温データ表示画面62aが表示されている場合に、表示期間過去シフトボタン6232-1の入力操作が、複数回、実行され、さらに、「微体動数」ボタン6242の入力操作が実行された後に、全種未来条件一致検索ボタン6214-2の入力操作が実行されると、表示期間幅を、複数回、表示期間幅でシフトした時点で、未来で直近の、全種のバイタルのデータの中のいずれかで、マーキング条件を満たすバイタルのデータが検索される。このように全種未来条件一致検索ボタン6214-2は、過去のバイタルのデータが表示されている場合に、好適に、利用できる。そして、上述の場合に続けて、マーキング条件を満たしたバイタルのデータにおけるバイタルの種類と異なるバイタル種選択ボタン624の入力操作が実行されると、マーキング条件を満たすバイタルのデータが検索された表示期間幅での他のバイタルの種類のデータが表示され、被監視者Obの健康状態をより適切に把握可能となる。
【0222】
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
【0223】
一態様にかかる中央処理装置は、監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者の健康状態を把握するための指標である所定のバイタルを取得するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した前記バイタルのデータを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置から受信した前記バイタルのデータを表示する端末装置を備え、前記被監視者の監視を支援するための被監視者監視支援システムの前記中央処理装置であって、前記被監視者、バイタルの種類を表すバイタル種情報、前記被監視者におけるバイタルのデータ、前記バイタルのデータを取得した時を表す取得時情報を互いに対応付けて記憶するバイタル情報記憶部と、前記被監視者、前記バイタル種情報および前記取得時情報を指定して前記バイタルのデータを要求する第1通信信号を前記端末装置から受信した場合に、前記第1通信信号で指定された前記取得時情報を含み、かつ、所定のデフォルト期間幅を持つ第1期間幅を表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記第1通信信号で指定された前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第2通信信号を前記端末装置へ返信するバイタル処理部とを備え、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を返信した前記端末装置から、前記表示期間幅の延長を要求する第3通信信号を受信した場合に、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とし、少なくとも前記延長期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第4通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記バイタルは、体温、微体動数(言い換えれば呼吸数)、血圧(最高血圧および最低血圧のうちの少なくとも一方を含む)、脈拍数および睡眠状態(睡眠中および覚醒中のうちの少なくとも一方を含む)のうちの少なくとも1つを含む。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記取得時情報は、前記バイタルを取得した時を年月日で表す年月日情報(第1日付情報)である。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記取得時情報は、前記バイタルを取得した時を年月日時分で表す年月日時分情報(第2日付情報)である。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記バイタルを取得した時は、前記バイタルを測定して前記バイタルのデータを取得した測定時である。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記バイタルを取得した時は、前記バイタルのデータを受信して前記バイタルのデータを取得した受信時である。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記デフォルト期間幅(初期期間幅、延長期間を含まない最初の期間幅)は、前記取得時情報で表される時を起点に過去へ5日間、7日間(1週間)、10日間および14日間(2週間)のうちのいずれか1つである。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記デフォルト期間幅は、前記取得時情報で表される時を中央に設定した5日間、7日間(1週間)、9日間および13日間のうちのいずれか1つである。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記デフォルト期間幅は、前記取得時情報で表される時を終点に未来へ5日間、7日間(1週間)、10日間および14日間(2週間)のうちのいずれか1つである。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記延長期間幅は、1日、2日、3日、前記デフォルト期間幅の半分を越えない直近の整数日数(=INT((前記デフォルト期間幅)/2))、前記デフォルト期間幅の3分の1を越えない直近の整数日数(=INT((前記デフォルト期間幅)/3))、前記デフォルト期間幅の4分の1を越えない直近の整数日数(=INT((前記デフォルト期間幅)/4))のうちのいずれか1つである。なお、INT(x)は、xを越えない直近の整数値を出力する演算子である。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ過去へ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とする。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ未来へ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とする。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、前記第1通信信号および前記第3通信信号のうちの少なくとも一方を所定の時間内に受信しない場合に、前記表示期間幅を前記デフォルト期間幅に戻して新たに前記表示期間幅とする。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、前記表示期間幅を前記デフォルト期間幅に戻すことを要求する通信信号を前記端末装置から受信した場合に、前記表示期間幅を前記デフォルト期間幅に戻して新たに前記表示期間幅とする。
【0224】
このような中央処理装置は、前記第3通信信号を受信すると、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させた表示期間幅を前記延長期間幅だけ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とし、この期間幅を延長した表示期間幅で、前記新たに第2通信信号とされた前記第4通信信号によって、前記端末装置にバイタルのデータを表示させる。したがって、このような中央処理装置では、前記端末装置を扱うユーザは、延長前の表示期間幅では、バイタルのより細かい情報、例えば、バイタルにおける異常の起点、ピーク(あるいはボトム)、変化点および終点等の異常状態における各属性情報(異常状態属性情報)を把握できなかった場合でも、表示期間幅を延長して、延長後の表示期間幅で表示されるバイタルのデータを前記端末装置で参照することで、例えば前記異常状態属性情報等のバイタルのより細かい情報をより容易に把握できる。
【0225】
他の一態様では、上述の中央処理装置において、前記バイタルの種類は、互いに異なる複数であり、前記バイタル処理部は、さらに、前記第4通信信号を新たに第2通信信号として前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類と異なるバイタルの種類を表すバイタル種情報を指定して前記バイタルのデータを要求する第5通信信号を受信した場合に、前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者、および、前記第5通信信号で指定された前記バイタル種情報、に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第6通信信号を新たに第2通信信号として前記端末装置へ返信する。
【0226】
このような中央処理装置は、表示期間幅の延長後に、前記第5通信信号を受信すると、前記第2通信信号によって前記端末装置に前記バイタルのデータを表示させている表示時間幅と同じ表示時間幅で、前記第5通信信号で指定された前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記新たに第2通信信号とされた前記第6通信信号によって、前記端末装置に表示させる。したがって、このような中央処理装置では、前記端末装置を扱うユーザは、第1種類のバイタルにおけるそのデータを前記端末装置で参照していた場合に、前記第1種類のバイタルにおける前記測定結果を表示している時間帯と同一の時間帯で、前記第1種類と異なる第2種類のバイタルにおけるそのデータを前記端末装置で参照できる。このため、前記ユーザは、複数のバイタルのデータを前記端末装置で参照することで、被監視者の健康状態をより適切に把握可能となる。特に、前記第4通信信号を新たに第2通信信号として前記端末装置へ返信した場合では、前記ユーザは、前記第1種類のバイタルについて、バイタルのより細かい情報を把握している場合があり、このような場合に、前記第2種類のバイタルも、前記第1種類のバイタルと同様な傾向を示しているか否かを前記端末装置で参照でき、被監視者の健康状態をより適切に把握可能となる。
【0227】
他の一態様では、これら上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、前記取得時情報の変更を要求する第7通信信号を受信した場合に、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅に対応する取得時情報に対し前記表示期間幅だけずらした取得時情報を含み、かつ、前記表示期間幅と同じ期間幅を持つ第3期間幅を新たに前記表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第8通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。好ましくは、これら上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、前記取得時情報を過去への変更を要求する第7A通信信号を受信した場合に、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅に対応する取得時情報に対し前記表示期間幅だけ過去へずらした取得時情報を含み、かつ、前記表示期間幅と同じ期間幅を持つ第3A期間幅を新たに前記表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第8A通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。好ましくは、これら上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、前記取得時情報を未来への変更を要求する第7B通信信号を受信した場合に、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅に対応する取得時情報に対し前記表示期間幅だけ未来へずらした取得時情報を含み、かつ、前記表示期間幅と同じ期間幅を持つ第3B期間幅を新たに前記表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第8B通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。
【0228】
このような中央処理装置は、前記第7通信信号を受信すると、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅に対し、前記表示期間幅だけずらした期間幅で、前記新たに第2通信信号とされた前記第8通信信号によって、前記端末装置にバイタルのデータを表示させる。したがって、このような中央処理装置では、前記端末装置を扱うユーザは、前記表示期間幅ごとにシフトさせながら、前記端末装置で前記バイタルのデータを参照できる。
【0229】
他の一態様では、これら上述の中央処理装置において、前記バイタルのデータに、所定のマークを付与するマーキング条件を表すマーキング条件情報を前記バイタルの種類に対応付けて記憶するマーキング条件情報記憶部をさらに備え、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信する場合に、前記マーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付してから、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信する。好ましくは、これら上述の中央処理装置において、前記マーキング条件は、バイタル(バイタルサイン)が異常値以上であることである。
【0230】
このような中央処理装置は、マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記第2通信信号によって前記端末装置にバイタルのデータを表示させる。したがって、前記端末装置を扱うユーザは、マークを見つけることで、マーキング条件を満たすバイタルのデータの存在を把握できる。特に、前記マーキング条件をバイタル(バイタルサイン)が異常値以上であることに規定することによって、前記ユーザは、バイタルの異常を容易に把握できる。
【0231】
他の一態様では、これら上述の中央処理装置において、前記バイタルのデータに、所定のマークを付与するマーキング条件を表すマーキング条件情報を前記バイタルの種類に対応付けて記憶するマーキング条件情報記憶部をさらに備え、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、バイタルの種類が同一であるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータの検索を要求する第9通信信号を受信した場合に、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類に対応するマーキング条件情報を前記マーキング条件情報記憶部から取り出し、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類で、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータに対し直近であって、かつ、前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置に表示させる第10通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。好ましくは、これら上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、バイタルの種類が同一であるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータに対する過去への検索を要求する第9A通信信号を受信した場合に、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類に対応するマーキング条件情報を前記マーキング条件情報記憶部から取り出し、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類で、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータに対し過去の直近であって、かつ、前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置に表示させる第10A通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。好ましくは、これら上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、バイタルの種類が同一であるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータに対する未来への検索を要求する第9B通信信号を受信した場合に、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類に対応するマーキング条件情報を前記マーキング条件情報記憶部から取り出し、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおけるバイタルの種類で、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータに対し未来の直近であって、かつ、前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置に表示させる第10B通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。
【0232】
このような中央処理装置は、前記第9通信信号を受信すると、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させているバイタルのデータにおけるバイタルの種類と同種のバイタルのデータの中から、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータに対し直近であって、かつ、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、この検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅でのバイタルのデータを、前記新たに第2通信信号とされた前記第10通信信号によって、前記端末装置に表示させる。したがって、このような中央処理装置では、前記端末装置を扱うユーザは、前記端末装置に表示されている前記表示期間幅でのバイタルのデータに対し同種であって直近のマーキング条件を満たすバイタルのデータを参照できる。
【0233】
他の一態様では、これら上述の中央処理装置において、前記バイタルのデータに、所定のマークを付与するマーキング条件を表すマーキング条件情報を前記バイタルの種類に対応付けて記憶するマーキング条件情報記憶部をさらに備え、前記バイタルの種類は、互いに異なる複数であり、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータの検索を要求する第11通信信号を受信した場合に、全てのバイタルの種類に対応するマーキング条件情報を前記マーキング条件情報記憶部から取り出し、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータに対し直近であって、かつ、全てのバイタルの種類の中のいずれかで前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにおける前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置に表示させる第12通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。好ましくは、これら上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータに対する過去への検索を要求する第11A通信信号を受信した場合に、全てのバイタルの種類に対応するマーキング条件情報を前記マーキング条件情報記憶部から取り出し、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータに対し過去の直近であって、かつ、全てのバイタルの種類の中のいずれかで前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにおける前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置に表示させる第12A通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。好ましくは、これら上述の中央処理装置において、前記バイタル処理部は、さらに、前記第2通信信号を前記端末装置へ返信した場合であって、前記端末装置から、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中でマーキング条件を満たすバイタルのデータに対する未来への検索を要求する第11B通信信号を受信した場合に、全てのバイタルの種類に対応するマーキング条件情報を前記マーキング条件情報記憶部から取り出し、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記表示期間幅ごとに、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータに対し未来の直近であって、かつ、全てのバイタルの種類の中のいずれかで前記取り出したマーキング条件情報で表されるマーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにおける前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータにはマークを付して前記端末装置に表示させる第12B通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。
【0234】
このような中央処理装置は、前記第11通信信号を受信すると、全てのバイタルの種類におけるバイタルのデータの中から、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータに対し直近であって、かつ、前記マーキング条件を満たすバイタルのデータを検索し、この検索された前記マーキング条件を満たすバイタルのデータに対応する前記表示期間幅でのバイタルのデータを、前記新たに第2通信信号とされた前記第12通信信号によって、前記端末装置に表示させる。したがって、このような中央処理装置では、前記端末装置を扱うユーザは、前記端末装置に表示されている前記表示期間幅でのバイタルのデータに対しいずれかの種類であって直近のマーキング条件を満たすバイタルのデータを参照できる。
【0235】
他の一態様にかかる中央処理方法は、監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者の健康状態を把握するための指標である所定のバイタルを取得するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した前記バイタルのデータを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置から受信した前記バイタルのデータを表示する端末装置を備え、前記被監視者の監視を支援するための被監視者監視支援システムの中央処理方法であって、前記被監視者、バイタルの種類を表すバイタル種情報、前記被監視者におけるバイタルのデータ、前記バイタルのデータを取得した時を表す取得時情報を互いに対応付けてバイタル情報記憶部に記憶するバイタル情報記憶工程と、前記被監視者、前記バイタル種情報および前記取得時情報を指定して前記バイタルのデータを要求する第1通信信号を前記端末装置から受信した場合に、前記第1通信信号で指定された前記取得時情報を含み、かつ、所定のデフォルト期間幅を持つ第1期間幅を表示期間幅とし、前記表示期間幅での、前記第1通信信号で指定された前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第2通信信号を前記端末装置へ返信するバイタル処理工程とを備え、前記バイタル処理工程は、さらに、前記第2通信信号を返信した前記端末装置から、前記表示期間幅の延長を要求する第3通信信号を受信した場合に、前記表示期間幅を所定の延長期間幅だけ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とし、少なくとも前記延長期間幅での、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させている前記バイタルのデータにおける前記被監視者および前記バイタル種情報に対応するバイタルのデータを、前記バイタル情報記憶部から取り出して前記表示期間幅での前記バイタルのデータを前記端末装置に表示させる第4通信信号を新たに前記第2通信信号として前記端末装置へ返信する。
【0236】
このような中央処理方法は、前記第3通信信号を受信すると、前記第2通信信号によって前記端末装置に表示させた表示期間幅を前記延長期間幅だけ延長した第2期間幅を新たに前記表示期間幅とし、この期間幅を延長した表示期間幅で、前記新たに第2通信信号とされた前記第4通信信号によって、前記端末装置にバイタルのデータを表示させる。したがって、このような中央処理方法では、前記端末装置を扱うユーザは、延長前の表示期間幅では、バイタルのより細かい情報、例えば前記異常状態属性情報を把握できなかった場合でも、表示期間幅を延長して、延長後の表示期間幅で表示されるバイタルのデータを前記端末装置で参照することで、例えば前記異常状態属性情報等のバイタルのより細かい情報をより容易に把握できる。
【0237】
他の一態様にかかる被監視者監視支援システムは、監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者の健康状態を把握するための指標である所定のバイタルを取得するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した前記バイタルのデータを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置から受信した前記バイタルのデータを表示する端末装置を備え、前記被監視者の監視を支援するための被監視者監視支援システムであって、前記中央処理装置は、これら上述のいずれかの中央処理装置である。
【0238】
このような被監視者監視システムは、これら上述のいずれかの中央処理装置を備えるので、例えば前記異常状態属性情報等のバイタルのより細かい情報をより容易に把握できる。
【0239】
この出願は、2017年6月15日に出願された日本国特許出願特願2017-117376を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
【0240】
本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
【0241】
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
【産業上の利用可能性】
【0242】
本発明によれば、監視すべき監視対象である被監視者を監視する際にその監視を支援する被監視者監視支援システムの中央処理装置および中央処理方法、ならびに、前記被監視者監視支援システムが提供できる。