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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】被監視者監視支援システムおよび該方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20220809BHJP
【FI】
G06Q50/22
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019565729
(86)(22)【出願日】2018-11-05
(86)【国際出願番号】 JP2018041042
(87)【国際公開番号】W WO2019142450
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2021-06-28
(31)【優先権主張番号】P 2018006949
(32)【優先日】2018-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100111453
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻井 智
(72)【発明者】
【氏名】辻 安紀
(72)【発明者】
【氏名】保理江 大作
【審査官】吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-168264(JP,A)
【文献】特開2004-355168(JP,A)
【文献】特開2012-129858(JP,A)
【文献】特開2000-259971(JP,A)
【文献】英国特許出願公開第02474317(GB,A)
【文献】国際公開第2015/037542(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視領域に所在する監視対象の被監視者の監視を支援する被監視者監視支援システムであって、
前記監視領域に対応して設けられ、前記監視領域の画像を生成する撮像部と、
前記撮像部で生成された画像を記憶する画像記憶部と、
前記撮像部で生成された画像を前記画像記憶部に記憶させる画像記憶処理部と、
所定の監視者が監視領域に入場する場合に、前記監視者を特定する第1特定情報および前記監視領域に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取部と、
前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持ち、前記読取部によって前記一方の特定情報を読み取った場合に、前記他方の特定情報と前記読取部で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する第1生成部と、
前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、前記生成した紐付け監視記録情報を前記画像記憶処理部へ出力する第2生成部とを備え、
前記撮像部は、予め自機の第2特定情報を持ち、前記生成した画像を前記自機の第2特定情報と共に前記画像記憶処理部へ出力し、
前記画像記憶処理部は、前記撮像部からの第2特定情報、前記第1生成部からの紐付け情報、および、前記第2生成部からの紐付け監視記録情報に基づいて、前記撮像部からの画像を、前記監視記録情報と前記第1特定情報とに紐付けて前記画像記憶部に記憶する、
被監視者監視支援システム。
【請求項2】
前記読取部は、さらに、前記監視者が前記監視領域から退場する場合に、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取り、
前記読取部で読み取った前記一方の特定情報を管理し、既に管理している前記一方の特定情報が前記読取部でさらに読み取った場合に、前記既に管理している前記一方の特定情報の管理を解除する管理部と、
前記管理部で管理されている前記一方の特定情報が有る場合に、撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、前記管理部で管理されている前記一方の特定情報が無くなった場合に、撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する撮像制御部とをさらに備え、
前記撮像部は、前記撮像制御部から前記撮像開始の指示を受けると、撮像を開始し、前記撮像制御部から前記撮像終了の指示を受けると、撮像を終了する、
請求項1に記載の被監視者監視支援システム。
【請求項3】
前記監視領域に対応して設けられ、前記監視領域に対する入場の有無を検知する入場検知部をさらに備え、
前記生成部は、さらに、前記監視者が入る監視領域に対応する前記入場検知部で入場有りを検知した場合に、前記紐付き情報を前記画像記憶処理部へ出力する、
請求項1または請求項2に記載の被監視者監視支援システム。
【請求項4】
前記監視領域に対応して設けられ、前記監視領域に対する入退場の有無を検知する入退場検知部をさらに備え、
前記撮像制御部は、さらに、前記監視者が入る監視領域に対応する前記入退場検知部で入場有りを検知した場合に、前記撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、さらに、前記監視が入る監視領域に対応する前記入退場検知部で退場有りを検知した場合に、前記撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する、
請求項2に記載の被監視者監視支援システム。
【請求項5】
コンピュータによって実行され、監視領域に所在する監視対象の被監視者の監視を支援する被監視者監視支援方法であって、
前記監視領域に対応して設けられる撮像部で、前記監視領域の画像を生成する画像生成工程と、
前記画像生成工程で生成された画像を画像記憶部に記憶させる画像記憶処理工程と、
所定の監視者が監視領域に対し入場する場合に、前記監視者を特定する第1特定情報および前記監視領域に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取工程と、
前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持つ生成部で、前記他方の特定情報と前記読取工程で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成する第1生成工程と、
前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成する第2生成工程とを備え、
前記撮像部は、予め自機の第2特定情報を持ち、
前記画像記憶処理工程は、前記撮像部によって前記撮像工程で生成された画像を、前記撮像部の前記第2特定情報および前記生成部によって前記第1生成工程で生成された前記紐付け情報に基づく前記第1特定情報に紐付け、かつ、前記撮像部の前記第2特定情報および前記第2生成工程で生成された前記紐付き監視記録情報に基づく前記監視記録情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する、
被監視者監視支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視領域に所在する監視対象の被監視者の監視を支援する被監視者監視支援システムおよび被監視者監視支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、超高齢社会の突入に伴って、看護業界や介護業界等の業務を補完する技術が、研究、開発されており、例えば、特許文献1に開示されている。
【0003】
この特許文献1に開示された情報管理システムでは、ヘルパーは、訪問介護を実施すると、利用者(被介護者)の情報である利用者情報を記入する訪問介護サービス実施記録票を作成し、ユーザ端末で前記訪問介護実施サービス実施記録票を撮影登録する。前記ヘルパーは、褥瘡の患部写真などの被看護者の体調についての介護記録画像を前記ユーザ端末で撮影する。ユーザ端末は、前記撮影された訪問介護サービス実施記録票から、他のヘルパーと共有する共有範囲情報を抽出し、この抽出した共有範囲情報および前記撮影された介護記録画像を関連づけて介護情報サーバへ送信する。介護情報サーバは、ユーザ端末から受信した共有範囲情報および介護記録画像を関連付けて記憶(記録)する。
【0004】
ところで、日本において、介護施設等での虐待件数は、2012年度に155件、2013年度に221件と報告され、近年、増加傾向にあり、介護施設等での虐待事件に関する報道も多くなってきている。このような社会背景により、介護施設等に入所する被介護者等の家族から、介護等の状況の説明を求められる機会が増加している。このような場合、介護施設等の職員は、現状、介護者が記録した介護記録に基づいて前記介護等の状況を説明している。しかしながら、前記家族から、その立証を求められた場合、前記介護等の状況を直接的に示す証拠が無く、その立証が難しい。
【0005】
前記特許文献1に開示された情報管理システムは、共有範囲情報に介護記録画像を関連付けられるが、前記介護記録画像は、褥瘡の患部写真などの被看護者の体調についての画像であり、前記介護等の状況を直接的に示す証拠に成り難い。したがって、前記特許文献1に開示された情報管理システムを利用しても、前記立証が難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2014-215687号公報
【発明の概要】
【0007】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、例えば介護等の状況を直接的に示す画像を記憶(記録)できる被監視者監視支援システムおよび被監視者監視支援方法を提供することである。
【0008】
上述した目的を実現するために、本発明の一側面を反映した被監視者監視支援システムおよび被監視者監視支援方法では、監視者が監視領域に入場する際、監視者の第1特定情報および撮像部の第2特定情報のうちの一方の特定情報が読み取られ、前記一方の特定情報が読み取られると、他方の特定情報を予め持つ生成部によって、これと前記他方の特定情報とを紐付けた紐付け情報が生成されて出力され、前記第2特定情報が入力され監視記録情報が入力されると、前記第2特定情報と前記監視記録情報とを紐付けた紐付け監視記録情報が生成されて出力され、自機の第2特定情報を予め持つ撮像部によって、監視領域の画像が生成されて第2特定情報と共に出力され、それぞれからの前記第2特定情報、前記紐付け情報および前記紐付け監視記録情報に基づいて、前記撮像部からの画像が、前記監視記録情報と前記第1特定情報とに紐付けられて記憶される。
【0009】
発明の1または複数の実施形態により与えられる利点および特徴は、以下に与えられる詳細な説明および添付図面から十分に理解される。これら詳細な説明及び添付図面は、例としてのみ与えられるものであり本発明の限定の定義として意図されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態における被監視者監視支援システムの構成を示す図である。
図2】前記被監視者監視支援システムにおける第1実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
図3】前記被監視者監視支援システムにおける第1実施形態の管理サーバ装置の構成を示す図である。
図4図3に示す前記管理サーバ装置に記憶される画像介護記録情報テーブルの構成を示す図である。
図5】前記被監視者監視支援システムにおける第1実施形態の携帯端末装置の構成を示す図である。
図6】一例として、前記被監視者監視支援システムにおける画像と介護との記録に関する第1実施形態の動作を示すシーケンス図である。
図7図6に示す動作におけるCU入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。
図8】前記被監視者監視支援システムにおける第2実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
図9】前記被監視者監視支援システムにおける第2実施形態の管理サーバ装置の構成を示す図である。
図10】前記被監視者監視支援システムにおける第2実施形態の携帯端末装置の構成を示す図である。
図11】一例として、前記被監視者監視支援システムにおける画像と介護との記録に関する第2実施形態の動作を示すシーケンス図である。
図12図11に示す動作におけるSV入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。
図13】前記被監視者監視支援システムにおける第3実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
図14】一例として、前記被監視者監視支援システムにおける画像と介護との記録に関する第3実施形態の動作を示すシーケンス図である。
図15図11に示す動作におけるSV入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
【0012】
実施形態における被監視者監視支援システムは、予め設定された所定の監視領域に所在する監視対象の被監視者の監視を支援する被監視者監視支援システムであって、撮像部と、画像記憶部と、画像記憶処理部と、読取部と、第1生成部と、第2生成部とを備える。前記撮像部は、前記監視領域に対応して設けられ、前記監視領域の画像を生成する。前記画像記憶部は、前記撮像部で生成された画像を記憶する。前記画像記憶処理部は、前記撮像部で生成された画像を前記画像記憶部に記憶させる。前記読取部は、所定の監視者が監視領域に入場する場合に、前記監視者を特定する第1特定情報および前記監視領域に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る。前記第1生成部は、前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持ち、前記読取部によって前記一方の特定情報を読み取った場合に、前記他方の特定情報と前記読取部で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する。前記第2生成部は、前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、前記生成した紐付け監視記録情報を前記画像記憶処理部へ出力する。そして、前記撮像部は、予め自機の第2特定情報を持ち、前記生成した画像を前記自機の第2特定情報と共に前記画像記憶処理部へ出力し、前記画像記憶処理部は、前記撮像部からの第2特定情報、前記第1生成部からの紐付け情報、および、前記第2生成部からの紐付け監視記録情報に基づいて、前記撮像部からの画像を、前記監視記録情報と前記第1特定情報とに紐付けて前記画像記憶部に記憶する。以下、このような被監視者監視支援システムがセンサ装置SU、識別装置RD、管理サーバ装置SVおよび携帯端末装置TAの複数の機器を備え、被監視者Obの監視を支援する場合について、より具体的に説明する。そして、この場合に、前記撮像部、前記画像記憶部、前記画像記憶処理部、前記読取部、前記第1生成部および前記第2生成部それぞれは、これら複数の機器のうちのいずれに実装されて良い。
【0013】
(第1実施形態)
図1は、実施形態における被監視者監視支援システムの構成を示す図である。図2は、前記被監視者監視支援システムにおける第1実施形態の撮像装置の構成を示す図である。図3は、前記被監視者監視支援システムにおける第1実施形態の管理サーバ装置の構成を示す図である。図4は、図3に示す前記管理サーバ装置に記憶される画像介護記録情報テーブルの構成を示す図である。図5は、前記被監視者監視支援システムにおける第1実施形態の携帯端末装置の構成を示す図である。
【0014】
第1実施形態における被監視者監視支援システムMSaは、予め設定された所定の監視領域に所在する、監視すべき(見守るべき)監視対象の被監視者(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Ob(Ob-1~Ob-3)の監視を所定の監視者NSに対して支援するものであり、第1実施形態では、前記読取部は、ID装置RDaに実装され、前記撮像部および前記第1生成部は、撮像装置CUaに実装され、前記第2生成部は、携帯端末装置TAaに実装され、前記画像記憶部および前記画像記憶処理部は、管理サーバ装置SVaに実装される。
【0015】
この被監視者監視支援システムMSaは、例えば、図1に示すように、1または複数の撮像装置CUa(CUa-1~CUa-3)と、1または複数の識別装置(ID装置)RDa(RDa-1~RDa-3)と、管理サーバ装置SVaと、1または複数の携帯端末装置TAa(TAa-1、TAa-2)と、構内交換機(PBX、Private branch exchange)CXとを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジおよびルーター等の中継機が備えられても良い。図1に示す例では、これら複数の撮像装置CUa-1~CUa-3、管理サーバ装置SVa、複数の携帯端末装置TAa-1、TAa-2および構内交換機CXは、L2スイッチの集線装置(ハブ、HUB)LSおよびアクセスポイントAPを含む有線および無線の混在したLAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。より詳しくは、複数の撮像装置CUa-1~CUa-3、管理サーバ装置SVaおよび構内交換機CXは、集線装置LSに接続され、複数の携帯端末装置TAa-1、TAa-2は、アクセスポイントAPを介して集線装置LSに接続されている。そして、ネットワークNWは、TCP(Transmission control protocol)およびIP(Internet protocol)等のインターネットプロトコル群が用いられることによっていわゆるイントラネットを構成する。
【0016】
被監視者監視支援システムMSaは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視支援システムMSaは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。そして、監視者NSは、被監視者Obおよび被監視者監視支援システムMSaの配設場所等に応じて決定され、例えば被監視者Obが患者Obであり、被監視者監視支援システムMSaの配設場所が病院である場合には、監視者NSは、これに応じた看護師NSであり、また例えば、被監視者Obが被介護者Obであり、被監視者監視支援システムMSaの配設場所が介護施設である場合には、監視者NSは、これに応じた介護士NSである。図1に示す例では、被監視者監視支援システムMSaは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーション等の複数の居室を備える介護施設の建物に配設され、監視者NSは、介護士NSである。
【0017】
構内交換機(回線切換機)CXは、ネットワークNWに接続され、携帯端末装置TAa同士における発信、着信および通話等の内線電話の制御を行って前記携帯端末装置TAa同士の内線電話を実施し、そして、例えば固定電話網や携帯電話網等の公衆電話網PNを介して例えば固定電話機や携帯電話機等の外線電話機TLに接続され、外線電話機TLと携帯端末装置TAaとの間における発信、着信および通話等の外線電話の制御を行って外線電話機TLと携帯端末装置TAaとの間における外線電話を実施するものである。構内交換機CXは、例えば、デジタル交換機や、IP-PBX(Internet Protocol Private Branch eXchange)等である。
【0018】
ID装置RDaは、監視対象の被監視者Obが所在する監視領域に対応して設けられ、所定の監視者NSが監視領域に入場する場合に、前記監視者NSを特定する第1特定情報および前記監視領域に対応する撮像部CUaを特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る装置である。より具体的には、第1実施形態では、ID装置RDaは、所定の監視者NSが監視領域に入場する場合に、前記監視者NSを特定する第1特定情報を前記一方の特定情報として外部から読み取る装置である。より詳しくは、第1実施形態では、ID装置RDaは、後述のように前記第1特定情報を記憶する携帯端末装置TAaから無線通信で前記第1特定情報を読み取り、この読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で、当該ID装置RDaが設けられた前記監視領域に対応して設けられた撮像装置CUaへ通知するリーダである。すなわち、1対1で、あるいは、1対多で、あるいは、多対1で、あるいは、多対多で互いに対応付けられたID装置RDaおよび撮像装置CUaは、同一の監視領域に対応付けられる。前記携帯端末装置TAaには、後述するように、携帯電話装置、スマートフォンおよびタブレット端末装置等が含まれる。ID装置RDaと携帯端末装置TAaとの間における前記無線通信には、例えばBluetooth(登録商標)規格等の近距離無線通信が利用される。ID装置RDaと撮像装置SUaとの間における前記有線通信または無線通信には、例えば前記ネットワークNWが利用されて良く、あるいは、ID装置RDaと撮像装置SUaとの間における前記無線通信には、例えば前記近距離無線通信が利用されて良い。
【0019】
前記監視領域は、被監視者監視支援システムMSaが配設される場所に応じた適宜な領域であり、本実施形態では、被監視者監視支援システムMSaが介護施設の建物に配設されるため、前記監視領域は、被監視者Obが居る介護施設の居室RMである。このため、複数のID装置RDa-1~RDa-3それぞれは、複数の居室RM-1~RM-3それぞれに配設される。なお、例えば被監視者監視支援システムMSaが病院の建物に配設される場合には、前記監視領域は、被監視者Obが居る病院の居室(病室)であり、また例えば、被監視者監視支援システムMSaが住戸の建物に配設される場合には、前記監視領域は、被監視者Obが居る住戸の居室である。また、前記居室が複数の被監視者Obが所在するいわゆる大部屋である場合には、前記監視領域は、被監視者Obが使用する寝具を含む所定の領域であって良い。あるいは、前記監視領域は、住戸の居室における、被監視者Obが使用する寝具を含む所定の領域であって良い。
【0020】
前記第1特定情報は、例えば、監視者NSを特定し識別するための識別子である監視者識別子(監視者ID)である。前記監視者IDは、例えば、監視者名、職員番号およびシリアル番号等の所定の符号列である。図1に示す例では、前記監視者IDは、介護士NSを特定し識別するための識別子である介護士識別子(介護士ID)である。前記監視者IDは、覚え易さ等の観点から、監視者名(介護士名)であることが好ましい。
【0021】
前記第2特定情報は、前記監視領域に対応する撮像装置CUaを特定するための情報であり、例えば、撮像装置CUaを特定し識別するための識別子である撮像装置識別子(カメラID)である。本実施形態では、撮像装置CUaは、前記監視領域に対応して設けられ、前記監視領域は、被監視者Obが所在する居室であるので、前記カメラIDは、居室名、居室番号、前記居室RMに所在する被監視者Obの被監視者名およびシリアル番号等の所定の符号列であって良い。前記カメラIDは、覚え易さ等の観点から、居室名あるいは被監視者名(被介護者名)であることが好ましい。
【0022】
なお、ID装置RDaは、第1実施形態では、所定の監視者が監視領域に入場する場合に、前記監視者を特定する第1特定情報および前記監視領域に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取部の一例に相当する。
【0023】
なお、上述では、ID装置RDaは、携帯端末装置TAaから無線通信で前記第1特定情報を読み取り、この読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で撮像装置CUaへ通知するリーダであったが、これに限定されるものではなく、他の装置であっても良い。例えば、監視者NSが携帯端末装置TAaとは別途に、前記第1特定情報を記憶するICカード(RFタグ)または磁気カードを所持する場合には、ID装置RDaは、前記ICカード(RFタグ)または前記磁気カードから前記第1特定情報を読み取り、この読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で撮像装置CUaへ通知するカードリーダであって良い。あるいは、監視者NSが携帯端末装置TAaとは別途に、前記第1特定情報を表す1次元コード(バーコード)または2次元コードを持つIDカードを所持する場合には、ID装置RDaは、前記1次元コード(バーコード)または前記2次元コードから前記第1特定情報を読み取り、この読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で撮像装置CUaへ通知するコードリーダであって良い。
【0024】
撮像装置CUaは、前記監視領域に対応して設けられ、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVaと通信する通信機能等を備え、前記監視領域の画像を生成する装置である。そして、本実施形態では、撮像装置CUaは、監視領域に対する監視者NSの入出状況を管理し、予め自機の第2特定情報を持ち、前記生成した画像を前記自機の第2特定情報と共に管理サーバ装置SVaへ出力(送信)する。このような撮像装置CUaは、例えば、図2に示すように、カメラ11と、撮像側制御処理部(CU制御処理部)12aと、撮像側通信インターフェース部(CU通信IF部)13と、撮像側記憶部(CU記憶部)14aとを備える。
【0025】
カメラ11は、CU制御処理部12aに接続され、CU制御処理部12aの制御に従って、画像(画像データ)を生成する装置である。前記画像には、静止画(静止画データ)および動画(動画データ)が含まれる。カメラ11は、前記監視領域(図1に示す例では配設場所の居室(部屋)RM)を監視可能に配置され、前記監視領域を撮像対象としてその上方から撮像し、前記撮像対象を俯瞰した画像(画像データ)を生成し、前記撮像対象の画像(対象画像)をCU制御処理部12aへ出力する。好ましくは、被監視者Obに対する監視者NSの対処全体を撮像できる蓋然性が高いことから、カメラ11は、被監視者Obが横臥する寝具(例えばベッド等)における、被監視者Obの頭部が位置すると予定されている予め設定された頭部予定位置(通常、枕の配設位置)の直上から撮像対象を撮像できるように配設される。撮像装置CUaは、このカメラ11によって、被監視者Obを、被監視者Obの上方から撮像した画像、好ましくは前記頭部予定位置の直上から撮像した画像を取得する。このようなカメラ11は、例えば、可視光の画像を生成する可視カメラであって良く、あるいは例えば、比較的暗がりでも被監視者Obを監視できるように、本実施形態では、赤外線の画像を生成する赤外線カメラである。
【0026】
CU通信IF部13は、CU制御処理部12aに接続され、CU制御処理部12aの制御に従って通信を行うための通信回路である。CU通信IF部13は、CU制御処理部12aから入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視支援システムMSaのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して管理サーバ装置SVaへ送信する。SU通信IF部13は、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVaから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをCU制御処理部12aが処理可能な形式のデータに変換してCU制御処理部12aへ出力する。CU通信IF部13は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
【0027】
なお、ID装置RDaと撮像装置CUaとの間における前記有線通信または無線通信に前記ネットワークNWが利用されずに、例えば前記近距離無線通信が利用される場合には、CU通信IF部13は、さらに、前記近距離無線通信に応じた通信インターフェース回路(例えばBluetooth(登録商標)規格の通信インターフェース回路)を備えて構成される。
【0028】
CU記憶部14aは、CU制御処理部12aに接続され、CU制御処理部12aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、所定のCU制御処理プログラムが含まれ、前記CU制御処理プログラムには、例えば、撮像装置CUaの各部11、13、14aを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するCU制御プログラムや、監視者NSが監視領域(本実施形態では前記居室RM)に入場(入室)する際にID装置RDaによって第1特定情報(本実施形態では監視者IDの一例の介護士ID)を読み取った場合に、自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)とID装置RDaによって読み取った第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を管理サーバ装置SVaへ出力(送信)するCU生成プログラムや、後述のように管理されている前記第1特定情報が有る場合に、撮像開始の指示をカメラ11へ出力し、前記管理されている前記第1特定情報が無くなった場合に、撮像終了の指示をカメラ11へ出力する撮像制御プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の第2特定情報、管理サーバ装置SVaの通信アドレス、および、撮像対象の領域に対する監視者NSの入出状況を表すCU入出状況情報等の、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。CU記憶部14aは、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。CU記憶部14aは、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるCU制御処理部12aのワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。そして、CU記憶部14aは、前記CU入出状況情報を記憶する撮像側入出状況情報記憶部(CU入出状況情報記憶部)141aを機能的に備える。
【0029】
CU入出状況情報記憶部141aは、監視領域に対する監視者NSの入出状況を表す前記CU入出状況情報を記憶するものである。本実施形態では、CU入出状況情報は、前記第1特定情報、本実施形態では、監視者IDの一例である介護士IDの記憶の有り無しによって、監視領域に対する介護士NSの入出状況を表す。より具体的には、CU入出状況情報記憶部141aは、後述の図7に示すように、介護士IDを登録する介護士IDフィールド1411を備え、介護士IDごとにレコードを持つ撮像側入出状況情報テーブル(CU入出状況情報テーブル)MTaを記憶する。ID装置RDaから介護士IDが通知された場合に、この通知された介護士IDがCU入出状況情報テーブルMTaの介護士IDフィールド1411に登録されていない場合には、新たなレコードが生成され、この新たに生成されたレコードの介護士IDフィールド1411に前記通知された介護士IDが登録される。これによって監視領域に介護士IDを持つ介護士NSが入場(入室、在室)した状況がCU入出状況情報記憶部141aに記憶される。一方、ID装置RDaから介護士IDが通知された場合に、この通知された介護士IDがCU入出状況情報テーブルMTaの介護士IDフィールド1411に既に登録されている場合には、前記通知された介護士IDを登録するレコードが削除される(介護士IDフィールド1411から介護士IDが消去される)。これによって監視領域から介護士IDを持つ介護士NSが退場(退室、不在)した状況がCU入出状況情報記憶部141aに記憶される。
【0030】
CU制御処理部12aは、撮像装置CUaの各部11、13、14aを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、前記監視領域の画像を生成し、この生成した画像を、管理サーバ装置SVaへ通知するための回路である。そして、CU制御処理部12aは、監視領域に対する監視者NSの入出状況を管理し、前記生成した画像を管理サーバ装置SVaへ通知する際に、CU記憶部14aに予め記憶された自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)と共に、前記生成した画像を管理サーバ装置SVaへ通知する。CU制御処理部12aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。CU制御処理部12aは、前記CU制御処理プログラムが実行されることによって、撮像側制御部(CU制御部)121、撮像側生成部(CU生成部)122aおよび撮像制御部123を機能的に備える。
【0031】
CU制御部121は、撮像装置CUaの各部11、13、14aを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、撮像装置CUaの全体制御を司るものである。CU制御部121は、年月日時分秒で計時する。
【0032】
CU生成部122aは、監視者NSが監視領域(本実施形態では前記居室RM)に入場(入室)する際にID装置RDaによって第1特定情報(本実施形態では介護士ID)を読み取った場合に、自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)とID装置RDaによって読み取った第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を管理サーバ装置SVaへ出力(送信)するものである。
【0033】
本実施形態では、CU生成部122aは、監視領域に対する監視者NSの入出状況を管理するための撮像側管理処理部(CU管理処理部)1221aと、紐付け情報を生成して送信するための通知処理部1222とを機能的に備える。
【0034】
CU管理処理部1221aは、ID装置RDaで読み取った前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)を管理するものである。本実施形態では、カメラ11による撮像の開始および終了を撮像制御部123によって制御するために、CU管理処理部1221aは、さらに、既に管理している前記第1特定情報がID装置RDaでさらに読み取った場合に、前記既に管理している前記第1特定情報の管理を解除する。より具体的には、CU管理処理部1221aは、ID装置RDaで読み取ってID装置RDaから介護士IDが通知された場合に、この通知された介護士IDが、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTaの介護士IDフィールド1411に登録されていない場合には、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの介護士IDフィールド1411に前記通知された介護士IDを登録する。一方、CU管理処理部1221aは、ID装置RDaで読み取ってID装置RDaから介護士IDが通知された場合に、この通知された介護士IDが、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTaの介護士IDフィールド1411に登録されている場合には、前記通知された介護士IDを登録するレコードを削除する。このようにCU管理処理部1221aは、介護士IDの記憶の有り無しによって、監視領域に対する監視者NSの一例である介護士NSの入出状況を管理する。
【0035】
通知処理部1222は、CU管理処理部1221aによる管理結果に応じて紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報を管理サーバ装置SVaへ通知(送信)するものである。より具体的には、通知処理部1222は、上述のようにCU入出状況情報テーブルMTaに新たなレコードを生成して介護士IDフィールド1411に前記通知された介護士IDを登録した場合には、介護士NSが監視領域に入場したと判断し、自機のカメラIDとID装置RDaで読み取ってID装置RDaから通知された介護士IDとを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報、および、撮像開始時刻としての現在の時刻を収容した通信信号(紐付け情報通知通信信号)を管理サーバ装置SVa宛に生成し、この生成した紐付け情報通知通信信号をCU通信IF13で管理サーバ装置SVaへ送信する。
【0036】
撮像制御部123は、上述のようにCU生成部122aによって管理されている入出状況の管理結果に基づいて撮像開始および撮像終了の各指示をカメラ11へ出力するものである。より具体的には、撮像制御部123は、CU生成部122aのCU管理処理部1221aで管理されている前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)が有る場合に、撮像を開始させる撮像開始の指示をカメラ11へ出力し、前記管理されている前記第1特定情報が無くなった場合に、撮像を終了させる撮像終了の指示をカメラ11へ出力する。
【0037】
カメラ11は、上述のように撮像制御部123から前記撮像開始の指示を受けると、撮像を開始し、この撮像によって生成した画像をCU制御処理部12aへ出力し、CU制御処理部12aは、この画像をCU記憶部14aに一時的に記憶する。一方、カメラ11は、撮像制御部123から前記撮像終了の指示を受けると、撮像を終了する。撮像が終了すると、CU制御処理部12aは、CU記憶部14aに一時的に記憶した前記画像を管理サーバ装置SVaへ送信する。より具体的には、CU制御処理部12aは、CU記憶部14aに一時的に記憶した前記画像(画像データ)、自機のカメラID、および、撮像終了時刻としての現在の時刻を収容した通信信号(画像通知通信信号)を管理サーバ装置SVa宛に生成し、この生成した画像通知通信信号をCU通信IF13で管理サーバ装置SVaへ送信する。CU制御処理部12aは、CU記憶部14aに一時的に記憶した前記画像を管理サーバ装置SVaへ送信すると、前記画像をCU記憶部14aから削除(消去)する。
【0038】
なお、上述では、撮像装置CUaは、撮像制御部123によって、撮像対象の領域に対する監視者NSの入出状況を管理し、この入出状況の管理結果に基づいて撮像開始および撮像終了の各指示をカメラ11へ出力したが、撮像装置CUaは、撮像制御部123を備えずに、CU制御部121によって、ID装置RDaで前記一方の特定情報を読み取った場合(本実施形態ではID装置RDaから介護士IDが通知された場合)に、カメラ11で撮像を開始し、予め設定された所定の時間(例えば3分、5分および10分等)の経過後、自動的に前記撮像を終了し、前記画像通知通信信号を管理サーバ装置SVaへ送信しても良い。
【0039】
図1には、一例として、第1ないし第3撮像装置CUa-1~CUa-3が示されており、第1撮像装置CUa-1は、第1ID装置RDa-1と共に、被監視者Obの一人であるAさんOb-1の居室RM-1(不図示)に配設され、第2撮像装置CUa-2は、第2ID装置RDa-2と共に、被監視者Obの一人であるBさんOb-2の居室RM-2(不図示)に配設され、そして、第3撮像装置CUa-3は、第3ID装置RDa-3と共に、被監視者Obの一人であるCさんOb-3の居室RM-3(不図示)に配設されている。
【0040】
なお、撮像装置CUaは、第1実施形態では、前記監視領域に対応して設けられ、前記監視領域の画像を生成する撮像部の一例に相当する。CU生成部122aは、前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持ち、前記読取部によって前記一方の特定情報を読み取った場合に、前記他方の特定情報と前記読取部で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する第1生成部の一例に相当する。
【0041】
携帯端末装置TAaは、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVaと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVaから受信したデータを表示したり、内線電話したり、外線電話したり等するための機器である。そして、本実施形態では、携帯端末装置TAaは、前記第1特定情報(本実施形態では監視者IDの一例である介護士ID)を記憶し、この前記第1特定情報をID装置RDaに読み取らせ、前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、この生成した紐付け監視記録情報を管理サーバ装置SVaへ出力(送信)する。このような携帯端末装置TAaは、本実施形態では、例えば、図5に示すように、端末側通信インターフェース部(TA通信IF部)31と、端末側制御処理部(TA制御処理部)32aと、端末側記憶部(TA記憶部)33と、端末側音入出力部(TA音入出力部)34と、端末側入力部(TA入力部)35と、端末側表示部(TA表示部)36と、端末側インターフェース部(TAIF部)37とを備える。
【0042】
TA音入出力部34は、TA制御処理部32aに接続され、外部の音を取得して携帯端末装置TAaに入力するための回路であって、TA制御処理部32aの制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路である。TA音入出力部34は、例えば、音の電気信号(音データ)を音の機械振動信号(音響信号)に変換するスピーカ等と、可聴領域の音の機械振動信号を電気信号に変換するマイクロフォン等とを備えて構成される。TA音入出力部34は、外部の音を表す電気信号をTA制御処理部32aへ出力し、また、TA制御処理部32aから入力された電気信号を音の機械振動信号に変換して出力する。
【0043】
TA入力部35は、TA制御処理部32aに接続され、例えば、所定の操作を受け付け、携帯端末装置TAaに入力する回路であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。TA表示部36は、TA制御処理部32aに接続され、TA制御処理部32aの制御に従って、TA入力部35から入力された所定の操作内容や、管理サーバ装置SVaから受信したデータ等を表示する回路であり、例えばLCD(液晶ディスプレイ)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。そして、本実施形態では、TA入力部35およびTA表示部36からタッチパネルが構成されている。この場合において、TA入力部35は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力デバイスである。このタッチパネルでは、TA表示部36の表示面上に位置入力デバイスが設けられ、TA表示部36に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)NSが、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、位置入力デバイスによってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容が監視者NSの操作入力内容として携帯端末装置TAaに入力される。
【0044】
TAIF部37は、TA制御処理部32aに接続され、TA制御処理部32aの制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路である。TAIF部37は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA(Infrared Data Asscoiation)規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB(Universal Serial Bus)規格を用いたインターフェース回路等である。
【0045】
TA通信IF部31は、CU通信IF部13と同様に、TA制御処理部32aに接続され、TA制御処理部32aの制御に従って通信を行うための通信回路である。TA通信IF部31は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
【0046】
TA記憶部33aは、TA制御処理部32aに接続され、TA制御処理部32aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、所定のTA制御処理プログラムが含まれ、前記TA制御処理プログラムには、例えば、携帯端末装置TAaの各部31、33a、34~37を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するTA制御プログラムや、前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)をID装置RDaへ出力する介護士ID情報出力処理プログラムや、前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、前記生成した紐付け監視記録情報を管理サーバ装置SVaへ出力するTA生成プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータでは、自機の前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)や、管理サーバ装置SVaの通信アドレス等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。TA記憶部33aは、例えばROMやEEPROMやRAM等を備える。前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)を記憶するために、TA記憶部33aは、介護士ID情報記憶部331を機能的に備える。
【0047】
介護士ID情報記憶部331は、監視者NSを特定する第1特定情報、本実施形態では介護士IDを記憶するものである。介護士IDは、例えば、予め携帯端末装置TAaに登録されて介護士ID情報記憶部331に記憶されて良く、あるいは、例えば、ログインの際にTA入力部35から入力され、介護士ID情報記憶部331に記憶されて良い。
【0048】
TA制御処理部32aは、携帯端末装置TAaの各部31、33a、34~37を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するための回路である。そして、第1実施形態では、TA制御処理部32aは、第1特定情報をID装置RDaに読み取らせる。TA制御処理部32aは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32aは、TA制御処理プログラムが実行されることによって、端末側制御部(TA制御部)321、介護士ID情報出力処理部322および端末側生成部(TA生成部)323を機能的に備える。
【0049】
TA制御部321は、携帯端末装置TAaの各部31、33a、34~37を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末装置TAaの全体制御を司るものである。TA制御部321は、年月日時分秒で計時する。
【0050】
介護士ID情報出力処理部325は、前記第1特定情報として、介護士ID情報記憶部331に記憶されている介護士IDを、ID装置RDaへTAIF部37で出力するものである。
【0051】
TA生成部323は、TA入力部35から前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)の入力を受け付け、TA入力部35から監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、この生成した紐付け監視記録情報を管理サーバ装置SVaへ出力(送信)するものである。前記監視記録情報は、監視者NSによる監視の内容を表す情報であり、被監視者Obおよび監視者NS等に応じて決定される。例えば、本実施形態では、被監視者Obが被介護者Obであり、監視者NSが介護者NSであるので、前記監視記録情報は、介護の内容を表す介護記録情報である。この介護記録情報には、例えば、入力時刻(作成時刻)、被介護者Obを特定するための例えば被介護者名、介護の種別(例えばバイタルチェック、着替え介助、食事介助(朝食介助、昼食介助、夕食介助)、排泄介助、入浴介助等)、前記介護の種別に応じた具体的な介護の内容、および、介護者NSを特定するための例えば介護者名等である。また例えば、被監視者Obが患者Obであり、監視者NSが看護師NSである場合では、前記監視記録情報は、看護の内容を表す看護記録情報である。この看護記録情報には、例えば、入力時刻(作成時刻)、患者Obを特定するための例えば患者名、看護の種別(例えば採血、バイタルチェック、清拭、服薬、点滴、検査移動、体位変換等)、前記看護の種別に応じた具体的な看護の内容、および、看護師NSを特定するための例えば看護師名等である。より具体的には、本実施形態では、例えば、TA生成部323は、まず、前記各種の所定のデータの一つとしてTA記憶部33aに予め記憶された介護記録情報入力画面をTA表示部36に表示する。前記介護記録情報入力画面は、前記第2特定情報としてのカメラIDを入力するためのカメラID入力欄、および、介護記録情報を入力するための介護記録情報入力欄を備える。介護士NSは、タッチパネルを構成するTA表示部36に表示された介護記録情報入力画面を用い、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、カメラIDおよび介護記録情報を入力する。カメラIDおよび介護記録情報の入力を受け付けると、TA生成部323は、現在の時刻を前記入力時刻(作成時刻)として前記介護記録情報に含ませ、前記紐付け監視記録情報として、前記受け付けたカメラIDと介護記録情報とを互いに紐付けた紐付け介護記録情報を生成し、この生成した紐付け介護記録情報を収容した通信信号(紐付け介護記録通情報知通信信号、紐付け監視記録情報通信信号の一例)を管理サーバ装置SVa宛に生成し、この生成した紐付け介護記録情報通知通信信号をCU通信IF13で管理サーバ装置SVaへ送信する。
【0052】
このような携帯端末装置TAaは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
【0053】
なお、TA生成部323は、第1実施形態では、前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、前記生成した紐付け監視記録情報を前記画像記憶処理部へ出力する第2生成部の一例に相当する。
【0054】
管理サーバ装置SVaは、ネットワークNWを介して他の装置CUa、TAaと通信する通信機能を備え、撮像装置CUaから画像を受信すると、前記画像を記憶して管理し、クライアント(本実施形態では携帯端末装置TAa等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視支援システムMSa全体を管理する装置である。そして、本実施形態では、管理サーバ装置SVaは、前記画像を記憶する際に、前記画像と共に撮像装置CUaから受信した前記第2特定情報、前記撮像装置CUaから受信した紐付け情報、および、携帯端末装置TAaから受信した紐付け監視記録情報に基づいて、前記画像を監視記録情報および前記第1特定情報に紐付けて記憶する。このような管理サーバ装置SVaは、例えば、図3に示すように、サーバ側通信インターフェース部(SV通信IF部)21と、サーバ側制御処理部(SV制御処理部)22aと、サーバ側記憶部(SV記憶部)23aと、サーバ側入力部(SV入力部)24と、サーバ側出力部(SV出力部)25と、サーバ側インターフェース部(SVID部)26とを備える。
【0055】
SV通信IF部21は、CU通信IF部13と同様に、SV制御処理部22aに接続され、SV制御処理部22aの制御に従って通信を行うための通信回路である。SV通信IF部21は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
【0056】
SV入力部24は、SV制御処理部22aに接続され、例えば、画像を検索する検索キーや前記検索キーに該当する画像の表示を指示するコマンド等の各種コマンド、および、例えばネットワークNWを介して撮像装置CUaに設定するカメラID等の、被監視者監視支援システムMSaを作動する上で必要な各種データを管理サーバ装置SVaに入力する装置であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ、キーボードおよびマウス等である。
【0057】
SV出力部25は、SV制御処理部22aに接続され、SV制御処理部22aの制御に従って、SV入力部24から入力されたコマンドやデータや、前記検索キーに該当する画像等を出力する装置であり、例えばCRTディスプレイ、LCD(液晶表示装置)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。
【0058】
SVIF部26は、SV制御処理部22aに接続され、SV制御処理部22aの制御に従って、外部の機器との間でデータを入出力する回路である。SVIF部26は、例えば、シリアル通信方式であるRS-232Cのインターフェース回路、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB規格を用いたインターフェース回路等である。
【0059】
SV記憶部23aは、SV制御処理部22aに接続され、SV制御処理部22aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、所定のSV制御処理プログラムが含まれ、前記SV制御処理プログラムには、例えば、管理サーバ装置SVaの各部21、23a、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、撮像装置CUaで生成された画像、および、携帯端末装置TAaに入力された監視記録情報(本実施形態では介護記録情報)を後述の画像介護記録記憶部231aに記憶させる画像介護記録記憶処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、管理サーバ装置SVaを特定し管理サーバ装置SVaを識別するためのサーバ識別子(サーバID)や、撮像装置CUaで生成され受信した前記画像(画像データ)や、携帯端末装置TAaに入力され受信した監視記録情報(本実施形態では介護記録情報)等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SV記憶部23aは、例えばROMやEEPROMやRAM等を備える。なお、SV記憶部23aは、必要に応じて比較的大容量のハードディスク装置(HDD)をさらに備えても良い。そして、前記画像および前記介護記録情報を記憶するために、SV記憶部23aは、画像介護記録情報記憶部231aを機能的に備える。
【0060】
画像介護記録記憶部231aは、撮像装置CUaからの画像を、監視記録情報(本実施形態では介護記録情報)と第1特定情報(本実施形態では介護士ID)とに紐付けて記憶するものである。より具体的には、本実施形態では、前記画像通知通信信号に収容された前記画像(画像データ)は、自動的に割り振られたファイル名(画像ファイル名)を付して画像介護記録記憶部231aに記憶され、前記画像の画像ファイル名と介護士IDとが互いに紐付けられ、互いに紐付けられた前記画像および介護士IDは、テーブル形式で画像介護記録記憶部231aに記憶される。そして、前記紐付き介護記録情報通知通信信号に収容された介護記録情報は、前記画像の画像ファイル名に紐付けられてテーブル形式で画像介護記録記憶部231aに記憶される。これら互いに紐付けられた前記画像、介護記録情報および介護士IDを登録する画像介護記録情報テーブルPTは、例えば、図4に示すように、前記介護記録情報を登録する介護記録フィールド3211と、介護士IDを登録する介護士IDフィールド2312と、前記画像ファイル名を登録する画像ファイル名フィールド2313と、前記画像ファイル名フィールド2313に登録された画像ファイル名を持つ画像の撮像開始時刻および撮像終了時刻それぞれを登録する撮像開始時刻フィールド2314および撮像終了時刻フィールド2315と、メモを登録するメモフィールド2316とを備え、画像ファイル名ごと(画像ごと)にレコードを持つ。介護記録フィールド2311は、介護の種別を登録する介護種別サブフィールド23111と、介護記録情報の入力時刻を登録する入力時刻サブフィールド23112と、具体的な介護の内容を登録する介護内容サブフィールド23113とを備える。そして、このような画像介護記録情報テーブルPT(PT-SU1、PT-SU2、PT-SU3、・・・)は、各撮像装置CUaごと(各監視領域の各居室RMごと)に用意され、各撮像装置CUaの各カメラIDそれぞれに対応付けられている。図4には、第1撮像装置CUa-1のカメラID;「CU-1」に対応付けられた画像介護記録情報テーブルPT-1が一例として示されている。
【0061】
SV制御処理部22aは、管理サーバ装置SVaの各部21、23a、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、撮像装置CUaから画像を受信すると、前記画像を記憶して管理し、クライアント(本実施形態では携帯端末装置TAa等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視支援システムMSa全体を管理するための回路である。そして、本実施形態では、SV制御処理部22aは、前記画像を記憶する際に、前記画像と共に撮像装置CUaから受信した前記第2特定情報、前記撮像装置CUaから受信した紐付け情報、および、携帯端末装置TAaから受信した紐付け監視記録情報に基づいて、前記画像を監視記録情報および前記第1特定情報に紐付けて記憶する。SV制御処理部22aは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22aは、前記SV制御処理プログラムが実行されることによって、サーバ側制御部(SV制御部)221および画像介護記録記憶処理部222aを機能的に備える。
【0062】
SV制御部221は、管理サーバ装置SVaの各部21、23a、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、管理サーバ装置SVaの全体制御を司るものである。SV制御部221は、年月日時分秒で計時する。
【0063】
画像介護記録記憶処理部222aは、撮像装置CUaで生成された画像を画像介護記録記憶部231aに記憶させるものである。画像介護記録記憶処理部222aは、前記画像を記憶する際に、前記画像と共に撮像装置CUaから受信した前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)、撮像装置CUaから受信した紐付け情報、および、携帯端末装置TAaから受信した紐付け監視記録情報(本実施形態では紐付け介護記録情報)に基づいて、前記画像を、前記監視記録情報(本実施形態では介護記録情報)と前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)とに紐付けて画像介護記録記憶部231aに記憶する。
【0064】
より具体的には、画像介護記録記憶処理部222aは、まず、撮像装置CUaから紐付け情報通知通信信号を受信した場合に、前記受信した入場の紐付け情報通知通信信号に収容された紐付け情報および撮像開始時刻をSV記憶部23aに一時的に仮に記憶する。画像介護記録記憶処理部222aは、撮像装置CUaから画像通知通信信号を受信した場合に、この受信した画像通知通信信号に収容された画像(画像データ)を、画像ファイル名を付して画像介護記録記憶部231aに記憶し、この画像ファイル名、ならびに、画像通知通信信号に収容されたカメラIDおよび撮像終了時刻を、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶する。前記画像ファイル名は、任意であって良いが、例えば、画像介護記録記憶部231aに記憶する順に00001から割り振られたシリアル番号である。画像介護記録記憶処理部222aは、携帯端末装置TAaから紐付け介護記録通知通信信号を受信した場合に、前記受信した紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報をSV記憶部23aに一時的に仮に記憶する。
【0065】
そして、画像通知通信信号の受信より前に紐付け介護記録通知通信信号を受信している場合には、画像介護記録記憶処理部222aは、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている各紐付け情報の各カメラIDの中から、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDと一致するカメラIDを選定(検索)し、この選定したカメラIDを持つ紐付け情報の介護士IDおよび前記撮像開始時刻と、前記受信した画像通知通信信号に収容された前記画像(前記画像ファイル名)および撮像終了時刻と、を紐付け、さらに、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている各紐付け介護記録情報の各カメラIDの中から、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDと一致するカメラIDを選定(検索)し、この選定したカメラIDを持つ紐付け介護記録情報における介護記録情報と、前記受信した画像通知通信信号に収容された前記画像(前記画像ファイル名)と、を紐付ける。このような紐付け処理が終了すると、画像介護記録記憶処理部222aは、画像介護記録記憶部231aに記憶され、かつ、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDに対応する画像介護記録情報テーブルPTに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける介護記録フィールド2311、介護士IDフィールド2312、画像ファイル名フィールド2313、撮像開始時刻フィールド2314および撮像終了時刻フィールド2315それぞれに、前記紐付けた、介護記録情報(前記紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報の介護記録情報)、介護士ID(前記紐付け情報通知通信信号に収容された紐付け情報の介護士ID)、前記画像ファイル名(前記画像通知通信信号に収容された画像に付された画像ファイル名)、前記撮像開始時刻(前記紐付け情報通知通信信号に収容された時刻)、および、前記撮像終了時刻(前記画像通知通信信号に収容された時刻)それぞれを登録する。そして、画像介護記録記憶処理部222aは、これら登録した、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている前記紐付け情報、前記撮像開始時刻、前記画像ファイル名、前記カメラID、前記撮像終了時刻、前記紐付け介護記録情報を消去(削除)する。
【0066】
一方、紐付け介護記録通知通信信号の受信より前に画像通知通信信号を受信している場合には、画像介護記録記憶処理部222aは、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている各画像ファイル名と共に記憶されている各カメラIDの中から、前記受信した紐付け介護記録通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報のカメラIDと一致するカメラIDを選定(検索)し、この選定したカメラIDと共に記憶されている画像ファイル名および撮像終了時刻と、前記受信した紐付け介護記録通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報の介護記録情報とを紐付け、さらに、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている各紐付け情報の各カメラIDの中から、前記受信した紐付け介護記録通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報のカメラIDと一致するカメラIDを選定(検索)し、この選定したカメラIDを持つ紐付け情報の介護士IDおよび前記撮像開始時刻と、前記紐付けた前記画像ファイル名と、を紐付ける。このような紐付け処理が終了すると、画像介護記録記憶処理部222aは、画像介護記録記憶部231aに記憶され、かつ、前記受信した紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報のカメラIDに対応する画像介護記録情報テーブルPTに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける介護記録フィールド2311、介護士IDフィールド2312、画像ファイル名フィールド2313、撮像開始時刻フィールド2314および撮像終了時刻フィールド2315それぞれに、前記紐付けた、介護記録情報(前記紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報の介護記録情報)、介護士ID(前記紐付け情報通知通信信号に収容された紐付け情報の介護士ID)、前記画像ファイル名(前記画像通知通信信号に収容された画像に付された画像ファイル名)、前記撮像開始時刻(前記紐付け情報通知通信信号に収容された時刻)、および、前記撮像終了時刻(前記画像通知通信信号に収容された時刻)それぞれを登録する。そして、画像介護記録記憶処理部222aは、これら登録した、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている前記紐付け情報、前記撮像開始時刻、前記画像ファイル名、前記カメラID、前記撮像終了時刻、前記紐付け介護記録情報を消去(削除)する。
【0067】
このような管理サーバ装置SVaは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
【0068】
なお、画像介護記録記憶処理部222aは、第1実施形態では、前記撮像部で生成された画像を前記画像記憶部に記憶させる画像記憶処理部の一例に相当する。画像介護記録記憶部231aは、前記撮像部で生成された画像を記憶する画像記憶部の一例に相当する。
【0069】
次に、本実施形態の動作について説明する。図6は、一例として、前記被監視者監視支援システムにおける画像と介護との記録に関する第1実施形態の動作を示すシーケンス図である。図7は、図6に示す動作におけるCU入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。図7には、紙面左側から紙面右側へ順に、時刻t11、時刻t12および時刻t13それぞれの各CU入出状況情報テーブルMTa-t11、MTa-t12、MTa-t13が示されている。
【0070】
上記構成の被監視者監視支援システムMSaでは、各装置CUa、RDa、SVa、TAaは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。撮像装置CUaでは、そのCU制御処理プログラムの実行によって、CU制御処理部12aには、CU制御部121、CU生成部122aおよび撮像制御部123が機能的に構成される。管理サーバ装置SVaでは、そのSV制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22aには、SV制御部221および画像介護記録記憶処理部222aが機能的に構成される。そして、携帯端末装置TAaでは、そのTA制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32aには、TA制御部321、介護士ID情報出力処理部322およびTA生成部323が機能的に構成される。
【0071】
そして、被監視者監視支援システムMSaは、次のような画像と介護との記録に関する第1実施形態の動作によって各撮像装置CUa-1~CUa-3から各画像を収集し、各画像を記録(記憶)する。ここで、以下の説明において、一例として、その当初では、例えばログイン操作の際に、介護士NS-1が携帯する携帯端末装置TAa-1には、介護士ID;「ID-NA」が入力され、介護士ID;「ID-NA」が予め記憶されているものとする。そして、居室RM-1には、介護士NSが在室せず、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTa-t11には、図7の紙面左側に示すように、介護士IDが登録(記憶)されていないものとする。そして、以下では、紐付け介護記録通知通信信号の受信より前に画像通知通信信号を受信している場合について説明するが、画像通知通信信号の受信より前に紐付け介護記録通知通信信号を受信している場合も同様に説明できる。
【0072】
図6において、例えば所定の介護のために、介護士NS-1は、被監視者Ob-1の居室RM-1(監視領域)に入室(入場)する際に、その携行している携帯端末装置TAa-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDa-1に近接させ、介護士ID(第1特定情報)を読み取らせる読み取り操作を行う(C11)。
【0073】
携帯端末装置TAa-1とID装置RDa-1とは、互いに近接されると、携帯端末装置TAa-1は、TA制御処理部32aの介護士ID情報出力処理部325によって、TA記憶部33aの介護士ID情報記憶部331に記憶されている介護士ID;「ID-NA」を取り出し、この取り出した介護士ID;「ID-NA」をTAIF部37で送信し(前記介護士ID;「ID-NA」を収容する通信信号をTAIF部37で送信し)、ID装置RDa-1は、携帯端末装置TAa-1から送信された介護士ID;「ID-NA」を受信し、これによって介護士IDを携帯端末装置TAa-1から読み取る(C12)。
【0074】
続いて、ID装置RDa-1は、携帯端末装置TAa-1から読み取った介護士ID;「ID-NA」を、前記居室RM-1に設けられた撮像装置CUa-1へ通知(前記介護士ID;「ID-NA」を収容する通信信号を前記撮像装置CUa-1へ送信)する(C13)。
【0075】
ID装置RDa-1から介護士ID;「ID-NA」の通知を受けると、撮像装置CUa-1は、前記居室RM-1に対する介護士NSの入出状況を処理するために、CU制御処理部12aにおけるCU生成部122aのCU管理処理部1221aによって、ID装置RDa-1から通知された介護士ID;「ID-NA」を管理する(C14)。より具体的には、この通知された介護士ID;「ID-NA」が、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTaの介護士IDフィールド1411に登録されていない場合には、CU管理処理部1221aは、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの介護士IDフィールド1411に前記通知された介護士ID;「ID-NA」を登録する。一方、この通知された介護士ID;「ID-NA」が、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTaの介護士IDフィールド1411に登録されている場合には、CU管理処理部1221aは、前記通知された介護士ID;「ID-NA」を登録するレコードを削除する(介護士IDフィールド1411から介護士IDを消去する)。
【0076】
図7に示す例では、ID装置RDa-1から介護士ID;「ID-NA」の通知を受けると、この通知された介護士ID;「ID-NA」が、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTa-t11の介護士IDフィールド1411に登録されていないので、CU管理処理部1221aは、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの介護士IDフィールド1411に前記通知された介護士ID;「ID-NA」を登録する。これによって図7の紙面左側に示すCU入出状況情報テーブルMTa-t11からその紙面中央に示すCU入出状況情報テーブルMTa-t12となり、CU入出状況情報記憶部141aには、介護士ID;「ID-NA」を登録したCU入出状況情報テーブルMTa-t12が記憶される。
【0077】
続いて、CU管理処理部1221aで管理されているCU入出状況情報テーブルMTa-t12に、介護士ID;「ID-NA」が有るので、撮像装置CUa-1は、撮像を開始するために、撮像制御部123によって、撮像を開始させる撮像開始の指示をカメラ11へ出力する(C15)。カメラ11は、撮像制御部123から前記撮像開始の指示を受けると、撮像を開始し、この撮像によって生成した画像をCU制御処理部12aへ出力し、CU制御処理部12aは、この画像をCU記憶部14aに一時的に記憶する。これによって監視領域の画像(本実施形態では動画)が生成され、CU記憶部14aに記憶されて行く。前記動画は、例えば24fpsや30fps等の通常のフレームレートであって良く、あるいは、データ容量を低減するために、前記通常のフレームレートより低い例えば15fpsや10fpsや5fps等のフレームレートであって良い。
【0078】
続いて、処理C14で新たに介護士IDを登録したので、撮像装置CUa-1は、紐付き情報を通知するために、CU制御処理部12aにおけるCU生成部122aの通知処理部1222によって、自機のカメラID;「CU-1」とID装置RDaによって読み取って通知された介護士ID;「ID-NA」とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報および撮像開始時刻としての現在の時刻を管理サーバ装置SVaへ通知(前記紐付け情報および現在の時刻(撮像開始時刻)を収容した紐付け情報通知通信信号を管理サーバ装置SVaへ送信)する(C16)。
【0079】
撮像装置CUa-1から紐付け情報および撮像開始時刻の通知を受けると(撮像装置CUa-1から紐付け情報通知通信信号を受信すると)、管理サーバ装置SVaは、前記紐付け情報および撮像開始時刻をSV記憶部23aに一時的に仮に記憶する(C17)。
【0080】
そして、前記介護の終了によって、前記居室RM-1に在室している介護士NS-1は、退出する際に、その携行している携帯端末装置TAa-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDa-1に近接させ、介護士ID;「ID-NA」を読み取らせる読み取り操作を行う(C21)。
【0081】
携帯端末装置TAa-1とID装置RDa-1とは、互いに近接されると、上述の処理C12と同様に、携帯端末装置TAa-1では、介護士ID情報出力処理部325は、介護士ID情報記憶部331に記憶されている介護士ID;「ID-NA」を取り出し、この取り出した介護士ID;「ID-NA」をTAIF部37で送信し、ID装置RDa-1は、携帯端末装置TAa-1から送信された介護士ID;「ID-NA」を受信し、これによって介護士ID;「ID-NA」を携帯端末装置TAa-1から読み取る(C22)。
【0082】
続いて、ID装置RDa-1は、上述の処理C13と同様に、携帯端末装置TAa-1から読み取った介護士ID;「ID-NA」を、前記居室RM-1に設けられた撮像装置CUa-1へ通知する(C23)。
【0083】
ID装置RDa-1から介護士ID;「ID-NA」の通知を受けると、撮像装置CUa-1は、前記居室RM-1に対する介護士NSの入出状況を処理するために、CU管理処理部1221aによって、ID装置RDa-1から通知された介護士ID;「ID-NA」を管理する(C24)。より具体的には、ここでは、図7の紙面中央に示すように、この通知された介護士ID;「ID-NA」が、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTa-t12の介護士IDフィールド1411に登録されているので、CU管理処理部1221aは、前記通知された介護士ID;「ID-NA」を登録するレコードを削除する。これによって図7の紙面中央に示すCU入出状況情報テーブルMTa-t12からその紙面右側に示すCU入出状況情報テーブルMTa-t13となり、SU入出状況情報記憶部141aには、介護士ID;「ID-NA」を登録したレコードが無くなって、介護士IDを1つも登録しないCU入出状況情報テーブルMTa-t13が記憶される。通知処理部1222は、介護士IDを登録しなかったので、紐付け情報を生成せず、紐付け情報通知通信信号を送信しない。
【0084】
続いて、CU管理処理部1221aで管理されているCU入出状況情報テーブルMTa-t13に、介護士IDが無いので、撮像装置CUa-1は、撮像を終了するために、撮像制御部123によって、撮像を終了させる撮像終了の指示をカメラ11へ出力する(C25)。カメラ11は、撮像制御部123から前記撮像終了の指示を受けると、撮像を終了する。
【0085】
撮像が終了すると、撮像装置CUa-1は、CU制御処理部12aによって、CU記憶部14aに一時的に記憶した前記画像を管理サーバ装置SVaへ送信する(C26)。より具体的には、CU制御処理部12aは、CU記憶部14aに一時的に記憶した前記画像、自機のカメラID、および、撮像終了時刻としての現在の時刻を収容した画像通知通信信号を管理サーバ装置SVaへ送信する。
【0086】
撮像装置CUa-1から画像、カメラIDおよび撮像終了時刻の通知を受けると(撮像装置CUa-1から画像通知通信信号を受信すると)、管理サーバ装置SVaは、この受信した画像通知通信信号に収容された画像(画像データ)を、画像ファイル名を付して画像介護記録記憶部231aに記憶し、この画像ファイル名、ならびに、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDおよび撮像終了時刻を、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶する(C37)。ここでは、前記受信した画像通知通信信号より前に、紐付け介護記録情報通信信号を受信していないので、管理サーバ装置SVaは、前記一時的に仮にSV記憶部23aに記憶したカメラIDに関する紐付け介護記録情報通信信号の受信を待つ。
【0087】
前記居室RM-1から退室すると、介護士NS-1は、所定の入力操作によって介護記録情報入力画面をTA表示部36に表示させ、TA入力部35から、カメラIDおよび介護記録情報を入力し、この入力した介護記録情報を管理サーバ装置SVaへ送信する指示をTA入力部35から入力する(C31)。
【0088】
これらカメラID、介護記録情報および前記送信の指示をTA入力部35で受け付けると、携帯端末装置TAaは、TA制御処理部32aのTA生成部323によって、紐付け介護記録情報を管理サーバ装置SVaへ送信する(C32)。より具体的には、TA生成部323は、現在の時刻を入力時刻(作成時刻)として前記受け付けた介護記録情報に含ませ、TA生成部323は、前記紐付け介護記録情報として、前記受け付けたカメラIDと介護記録情報とを互いに紐付けた紐付け介護記録情報を生成し、この生成した紐付け介護記録情報を収容した紐付け介護記録通情報知通信信号を管理サーバ装置SVaへ送信する。
【0089】
携帯端末装置TAaから紐付け介護記録情報の通知を受けると(携帯端末装置TAaから紐付け介護記録通情報知通信信号を受信すると)、管理サーバ装置SVaは、SV制御処理部22aの画像介護記録記憶処理部222aによって、紐付け介護記録情報の介護記録情報を記憶(記録)する(C33)。
【0090】
より具体的には、画像介護記録記憶処理部222aは、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている各画像ファイル名と共に記憶されている各カメラIDの中から、前記受信した紐付け介護記録通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報のカメラIDと一致するカメラIDを選定(検索)し、この選定したカメラIDと共に記憶されている画像ファイル名および撮像終了時刻と、前記受信した紐付け介護記録通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報の介護記録情報とを紐付ける。続いて、画像介護記録記憶処理部222aは、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている各紐付け情報の各カメラIDの中から、前記受信した紐付け介護記録通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報のカメラIDと一致するカメラIDを選定(検索)し、この選定したカメラIDを持つ紐付け情報の介護士IDおよび前記撮像開始時刻と、前記紐付けた前記画像ファイル名と、を紐付ける。このような紐付け処理が終了すると、画像介護記録記憶処理部222aは、画像介護記録記憶部231aに記憶され、かつ、前記受信した紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報のカメラIDに対応する画像介護記録情報テーブルPTに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける介護記録フィールド2311、介護士IDフィールド2312、画像ファイル名フィールド2313、撮像開始時刻フィールド2314および撮像終了時刻フィールド2315それぞれに、前記紐付けた、介護記録情報、介護士ID、前記画像ファイル名、前記撮像開始時刻および前記撮像終了時刻それぞれを登録する。そして、画像介護記録記憶処理部222aは、これら登録した、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている前記紐付け情報、前記撮像開始時刻、前記画像ファイル名、前記カメラID、前記撮像終了時刻、前記紐付け介護記録情報を消去(削除)する。
【0091】
なお、上述では、紐付け介護記録情報(前記紐付け監視記録情報の一例)のカメラID(前記第2特定情報の一例)に基づいて前記紐付け介護記録情報の介護記録情報(前記監視記録情報の一例)を撮像装置CUaで生成された画像に紐付けたが、携帯端末装置TAaは、介護記録情報に、カメラIDに加えてさらに加えて介護士ID(前記第1特定情報の一例)も紐付け、管理サーバ装置SVaは、紐付け介護記録情報におけるカメラIDおよび介護士IDに基づいて前記紐付け介護記録情報の介護記録情報を撮像装置CUaで生成された画像に紐付けても良い。以下の実施形態でも同様である。また、上述において、管理サーバ装置SVaは、紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された介護記録情報の入力時刻(作成時刻)を考慮して前記紐付け介護記録情報の介護記録情報を撮像装置CUaで生成された画像に紐付けても良い。例えば、紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された介護記録情報の入力時刻と撮像装置CUaで生成された画像の撮像終了時刻との差が予め設定された所定の時間以内(例えば15分以内、30分以内、1時間以内、6時間以内および12時間以内等)である場合に、管理サーバ装置SVaは、これらを互いに紐付ける。
【0092】
このような動作によって、被監視者監視支援システムMSaは、各居室RM-1~RM-3に配置された各撮像装置CUa-1~CUa-3から各画像を収集し、各画像に介護記録情報および介護士IDを紐付けて記憶(記録)する。
【0093】
そして、所望(目的)の介護士NSに対する画像を抽出する場合には、例えば前記介護士NSの上司等のオペレータは、SV入力部24から検索キーとして前記所望の介護士NSに対応する介護士IDを入力し、検索開始の指示を入力する。
【0094】
管理サーバ装置SVaは、検索キーの介護士IDと検索開始の指示を受け付けると、SV制御処理部22aによって、画像介護記録記憶部231aに記憶されている各画像の中から、前記検索キーの介護士IDを持つ画像を検索し、SV出力部25に出力する。より具体的には、検索キーの介護士IDを受け付けると、SV制御処理部22aは、画像介護記録記憶部231aに記憶されている、各撮像装置CUaそれぞれに対応する各画像介護記録情報テーブルPTそれぞれに対し、画像介護記録情報テーブルPTの介護士IDフィールド2312に、前記受け付けた介護士IDを登録するレコードを抽出し、この抽出したレコードにおける各フィールド2311(23111~23113)、2312、2313、2314、2315、2316に登録されている介護記録情報、介護士ID、画像ファイル名、撮像開始時刻、撮像終了時刻およびメモを取り出し、この取り出した介護記録情報、介護士ID、画像ファイル名、撮像開始時刻、撮像終了時刻およびメモを、例えば、一覧表形式でSV出力部25に表示する。そして、画像ファイル名が指定されると、この画像ファイル名を持つ画像がSV出力部25に再生表示される。これによって前記オペレータは、所望の介護士NSに対する画像を参照でき、前記介護士NSが監視領域の居室RMに赴いたか否かを確認できる。
【0095】
以上説明したように、第1実施形態における被監視者監視支援システムMSaおよびこれに実装された被監視者監視支援方法は、前記監視者NSの一例としての介護士NSが監視領域に入場すると、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報(本実施形態では第1特定情報としての介護士ID)を読み取って他方の特定情報(本実施形態では第2特定情報としてのカメラID)に紐付けることによって前記第1および第2特定情報を互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の一例としての介護記録情報の入力を受け付けると、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた介護記録情報とを互いに紐付けて紐付け介護記録情報を生成し、一方、撮像装置CUaから画像とその第2特定情報とを得る。そして、上記被監視者監視支援システムMSaおよび被監視者監視支援方法は、前記画像と共に撮像装置CUaから受信した前記第2特定情報、前記撮像装置CUaからの紐付け情報、および、携帯端末装置TAaからの紐付け介護記録情報に基づいて、前記撮像装置CUaからの画像を、前記介護記録情報と前記第1特定情報とに紐付けて画像介護記録記憶部231aに記憶する。すなわち、上記被監視者監視支援システムMSaおよび被監視者監視支援方法は、前記紐付け情報から、前記第2特定情報に対応する前記第1特定情報を得て、前記紐付け監視記録情報から、前記第2特定情報に対応する前記監視記録情報を得て、これら得られた前記第1特定情報および前記監視記録情報に、前記画像を紐付けて画像介護記録記憶部231aに記憶する。したがって、上記被監視者監視支援システムMSaおよび被監視者監視支援方法は、所望(目的)の介護士NSが記録した介護記録に対する、例えば介護等の状況を直接的に示す画像を記憶(記録)できる。しかも、介護士NSの読取操作という低負担な操作で、前記画像が記憶(記録)できる。また監視記録が介護記録である場合では、同一の介護種別における時系列な複数の前記画像を蓄積することで、被介護者Obの時間変化の様子も認識できる。
【0096】
上記被監視者監視支援システムMSaおよび被監視者監視支援方法は、管理下の前記一方の特定情報(本実施形態では第1特定情報としての介護士ID)が有る場合に、撮像開始の指示をカメラ11へ出力し、管理下の前記一方の特定情報が無くなった場合に、撮像終了の指示を前記カメラ11へ出力する。すなわち、上記被監視者監視支援システムMSaおよび被監視者監視支援方法は、前記監視領域に対し、介護士NSが入場すると前記撮像開始を指示し、少なくとも1人の介護士NSが所在している間、撮像を継続し、そして、介護士NSが退場すると、前記撮像終了を指示する。このため、上記被監視者監視支援システムMSaおよび被監視者監視支援方法は、少なくとも1人の介護士NSが前記監視領域内に所在する間の画像を画像介護記録記憶部231aに記憶でき、介護士NSの所在に無関係に連続的に撮像する場合(例えば24時間撮像)に較べて、画像のデータ容量を低減できる。
【0097】
次に、別の実施形態について説明する。
【0098】
(第2実施形態)
図8は、前記被監視者監視支援システムにおける第2実施形態の撮像装置の構成を示す図である。図9は、前記被監視者監視支援システムにおける第2実施形態の管理サーバ装置の構成を示す図である。図10は、前記被監視者監視支援システムにおける第2実施形態の携帯端末装置の構成を示す図である。
【0099】
第1実施形態における被監視者監視支援システムMSaでは、読取操作によって、ID装置RDaが携帯端末装置TAaから第1特定情報(上述の例では監視者IDの一例である介護士ID)を読み取り、これを撮像装置CUaへ通知し、撮像装置CUaが、ID装置RDaから通知された前記第1特定情報と、予め記憶された第2特定情報(上述の例ではカメラID)とを紐付けて紐付け情報として管理サーバ装置SVaへ通知した。一方、第2実施形態における被監視者監視支援システムMSbでは、読取操作によって、携帯端末装置TAbがID装置RDbから、第2特定情報を読み取り、この読み取った第2特定情報と、予め記憶された第1特定情報とを紐付けて紐付け情報として管理サーバ装置SVbへ通知するものである。第2実施形態では、前記撮像部は、撮像装置CUbに実装され、前記読取部、前記第1生成部および第2生成部は、携帯端末装置TAbに実装され、前記画像記憶部および前記画像記憶処理部は、管理サーバ装置SVbに実装される。第2実施形態における第1および第2特定情報は、それぞれ、第1実施形態と同様に、例えば、介護士IDおよびカメラIDである。
【0100】
このような被監視者監視支援システムMSbは、例えば、図1示すように、第1実施形態における被監視者監視支援システムMSaと同様に、1または複数の撮像装置CUb(CUb-1~CUb-3)と、1または複数のID装置RDb(RDb-1~RDb-3)と、管理サーバ装置SVbと、1または複数の携帯端末装置TAb(TAb-1、TAb-2)と、構内交換機CXとを備え、これらは、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。第2実施形態の被監視者監視支援システムMSbにおける構内交換機CXは、第1実施形態の被監視者監視支援システムMSaにおける構内交換機CXと同様であるので、その説明を省略する。
【0101】
ID装置RDbは、監視領域(本実施形態では居室RM)に対応する撮像装置CUbに対応して設けられ、前記撮像装置CUbを特定する第2特定情報(本実施形態ではカメラID)を、携帯端末装置TAbに読み取り可能に備える装置である。このようなID装置RDbは、例えば、前記第2特定情報を表す1次元コード(バーコード)または2次元コードを持つ部材である。より具体的には、ID装置RDbは、一例では、前記第2特定情報を表す1次元コードまたは2次元コードを印字したプレートであり、当該ID装置RDbに対応する撮像装置CUbの撮像対象の領域に配設される。
【0102】
なお、上述では、ID装置RDbは、前記第2特定情報を表す1次元コードまたは2次元コードを持つ部材であるが、これに限定されるものではなく、他の装置であってもよい。例えば、ID装置RDbは、前記第2特定情報を記憶するICカード(RFタグ)または磁気カードでも良い。あるいは、例えば、ID装置RDbは、通信機能を備え、前記第2特定情報を記憶するタブレット端末装置であっても良い。
【0103】
撮像装置CUbは、第1実施形態の撮像装置CUaと同様に、監視領域に対応して設けられ、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVbと通信する通信機能等を備え、前記監視領域の画像を生成する装置である。第2実施形態における撮像装置CUbは、第1実施形態における撮像装置CUaのように、第1特定情報(介護士ID)の管理を行わず、したがって、カメラ11に対する撮像開始および撮像終了の制御も行わない。このような点で、第2実施形態における撮像装置CUbは、第1実施形態における撮像装置CUaと異なる。
【0104】
このような撮像装置CUbは、例えば、図9に示すように、カメラ11と、CU制御処理部12bと、CU通信IF部13と、CU記憶部14bとを備える。これら第2実施形態の撮像装置CUbにおけるカメラ11およびCU通信IF部13は、それぞれ、第1実施形態の撮像装置CUaにおけるカメラ11およびCU通信IF部13と同様であるので、その説明を省略する。
【0105】
CU記憶部14bは、第2実施形態では撮像装置CUbが上述したように第1特定情報を管理しないので、CU入出状況情報記憶部141aを備えない。この点を除き、第2実施形態のCU記憶部14bは、第1実施形態のCU記憶部14aと同様であるので、その説明を省略する。
【0106】
CU制御処理部12bは、撮像装置CUbが上述したように第1特定情報を管理せず、カメラ11に対する撮像開始および撮像終了の制御も行わないので、CU生成部122aおよび撮像制御部123を備えない。すなわち、第2実施形態のCU制御処理部12bは、撮像装置CUbの各部11、13、14bを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、前記撮像対象を撮像して画像を生成し、この生成した画像を、管理サーバ装置SVbへ通知するための回路である。そして、CU制御処理部12bは、前記生成した画像を管理サーバ装置SVbへ通知する際に、CU記憶部14bに予め記憶された自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)と共に、前記生成した画像と共に管理サーバ装置SVbへ通知する。CU制御処理部12bは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。
【0107】
第2実施形態では、上述のようにカメラ11に対する撮像開始および撮像終了の制御を行わないので、撮像装置CUbが稼働を始めると、カメラ11は、常時、監視領域の画像を生成し、この生成した画像をCU制御処理部12bへ出力し、CU制御処理部12bは、この画像をCU記憶部14bに一時的に記憶する。そして、CU制御処理部12bは、予め設定された所定の通知タイミングで、カメラ11で生成され一時的にCU記憶部14bに記憶した画像(画像データ)を画像通知通信信号で管理サーバ装置SVbへ送信する。前記通知タイミングは、任意であり、例えば、予め設定された時間間隔(例えば勤務体制に応じて8時間間隔や、1日分の24時間間隔等)であって良く、あるいは、例えば、予め設定された定時(例えば毎正時や、午前0等)であって良い。
【0108】
携帯端末装置TAbは、第1実施形態における携帯端末装置TAaと同様に、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVbと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVbから受信したデータを表示したり、内線電話したり、外線電話したり等するための機器である。そして、本実施形態では、携帯端末装置TAbは、前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)をID装置RDbから読み取って予め持っている前記第1特定情報(本実施形態では監視者IDの一例である介護士ID)を、前記読み取った第2特定情報と共に紐付け情報として管理サーバ装置SVbへ通知する。さらに、本実施形態では、携帯端末装置TAbは、第1実施形態における携帯端末装置TAaと同様に、前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、この生成した紐付け監視記録情報を管理サーバ装置SVbへ出力(送信)する。このような携帯端末装置TAbは、本実施形態では、例えば、図10に示すように、TA通信IF部31と、TA制御処理部32bと、TA記憶部33bと、TA音入出力部34と、TA入力部35と、TA表示部36と、TAIF部37とを備える。これら第2実施形態の携帯端末装置TAbにおけるTA通信IF部31、TA音入出力部34、TA入力部35、TA表示部36およびTAIF部37は、それぞれ、第1実施形態の携帯端末装置TAaにおけるTA通信IF部31、TA音入出力部34、TA入力部35、TA表示部36およびTAIF部37と同様であるので、その説明を省略する。第2実施形態のTA記憶部33bは、TA制御処理プログラムに含まれる1つのプログラムとして、前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)をID装置RDbから読み取って予め持っている前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)を、通知する読取通知処理プログラムをさらに記憶する点を除いて、第1実施形態のTA記憶部33aと同様であるので、その説明を省略する。
【0109】
TA制御処理部32bは、第1実施形態におけるTA制御処理部32aと同様に、携帯端末装置TAbの各部31、33b、34~37を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するための回路である。そして、第2実施形態では、TA制御処理部32bは、前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID(センサID))をID装置RDbから読み取って予め持っている前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)を、前記読み取った第2特定情報と共に紐付け情報として管理サーバ装置SVbへ通知する。さらに、本実施形態では、TA制御処理部32bは、第1実施形態におけるTA制御処理部32aと同様に、前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、この生成した紐付け監視記録情報を管理サーバ装置SVbへ出力(送信)する。TA制御処理部32bは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32bは、TA制御処理プログラムが実行されることによって、TA制御部321、TA生成部323および読取通知処理部324を機能的に備える。これら第2実施形態の携帯端末装置TAbにおけるTA制御部321およびTA生成部323は、それぞれ、第1実施形態の携帯端末装置TAaにおけるTA制御部321およびTA生成部323と同様であるので、その説明を省略する。
【0110】
読取通知処理部324は、前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)をID装置RDbから読み取って予め介護士ID情報記憶部331に持っている前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)を、前記読み取った第2特定情報と共に紐付け情報として管理サーバ装置SVbへ通知するものである。
【0111】
本実施形態では、ID装置RDbは、第2特定情報としてカメラIDを表す1次元コードまたは2次元コードを印字したプレートであるので、携帯端末装置TAbは、例えばカメラをさらに備え、読取通知処理部324は、前記カメラで1次元コードまたは2次元コードを撮像することによって得られた画像(画像データ)に対し所定の画像処理を実行することで、1次元コードまたは2次元コードを識別して解析し、この解析結果から前記第2特定情報(カメラID)を読み取る。そして、読取通知処理部324は、この読み取った前記第2特定情報(カメラID)および介護士ID情報記憶部331に記憶されている介護士IDを互いに紐付けて紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報および現在の時刻を収容する通信信号(紐付け情報通知通信信号)を管理サーバ装置SVb宛に生成し、この生成した紐付け情報通知通信信号をTA通信IF部31で送信する。
【0112】
なお、ID装置RDbがICカード(RFタグ)または磁気カードである場合には、携帯端末装置TAbは、ICカードまたは磁気カードのカードリーダをさらに備え、読取通知処理部324は、前記カードリーダでICカードまたは磁気カードから前記第2特定情報(カメラID)を読み取り、前記紐付け情報通知通信信号を管理サーバ装置SVbへ送信する。あるいは、ID装置RDbがタブレット端末装置である場合には、読取通知処理部324は、TAIF部37で前記タブレット端末装置から前記第2特定情報(カメラID)を読み取り、前記紐付け情報通知通信信号を管理サーバ装置SVbへ送信する。
【0113】
なお、携帯端末装置TAbは、第2実施形態では、所定の監視者が監視領域に入場する場合に、前記監視者を特定する第1特定情報および前記監視領域に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取部の他の一例に相当する。そして、読取通知処理部324は、第2実施形態では、前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持ち、前記読取部によって前記一方の特定情報を読み取った場合に、前記他方の特定情報と前記読取部で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する第1生成部の他の一例に相当する。
【0114】
管理サーバ装置SVbは、第1実施形態の管理サーバ装置SVaと同様に、ネットワークNWを介して他の装置CUb、TAbと通信する通信機能を備え、撮像装置CUbから画像を受信すると、前記画像を記憶して管理し、クライアント(本実施形態では携帯端末装置TAb等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視支援システムMSb全体を管理する装置である。そして、第2実施形態では、管理サーバ装置SVbは、携帯端末装置TAbから通知された紐付け情報としての第1および第2特定情報(本実施形態では監視者IDの一例である介護士ID、および、カメラID)を管理し、前記通知タイミングで撮像装置CUbから受信した画像を元画像(オリジナル画像)として記憶し、この元画像から監視者(本実施形態では介護士)NSの入退場に応じた画像を切り出し、この切り出した前記画像を記憶する際に、前記元画像と共に撮像装置CUbから受信した前記第2特定情報、前記携帯端末装置TAbから受信した紐付け情報、および、携帯端末装置TAbから受信した紐付け監視記録情報に基づいて、前記画像を監視記録情報および前記第1特定情報に紐付けて記憶する。このような管理サーバ装置SVbは、例えば、図9に示すように、SV通信IF部21と、SV制御処理部22bと、SV記憶部23bと、SV入力部24と、SV出力部25と、SVIF部26とを備える。これら第2実施形態の管理サーバ装置SVbにおけるSV通信IF部21、SV入力部24、SV出力部25、SVIF部26は、それぞれ、第1実施形態の管理サーバ装置SVaにおけるSV通信IF部21、SV入力部24、SV出力部25、SVIF部26と同様であるので、その説明を省略する。
【0115】
SV記憶部23bは、SV制御処理部22bに接続され、SV制御処理部22bの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、所定のSV制御処理プログラムが含まれ、前記SV制御処理プログラムには、例えば、管理サーバ装置SVbの各部21、23b、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、撮像装置CUbで生成された画像を後述の画像介護記録記憶部231bおよび元画像記憶部232に記憶させる画像記憶処理プログラムや、携帯端末装置TAbから通知された紐付け情報としての第1および第2特定情報(本実施形態では介護士IDおよびカメラID)を管理するSV管理処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、自機のサーバIDや、撮像装置CUbで生成され画像通知通信信号で受信した画像(元画像、元画像データ)や、前記元画像から監視者(本実施形態では介護士)NSの入退場に応じて切り出した画像(画像データ)や、携帯端末装置TAbに入力され受信した監視記録情報(本実施形態では介護記録情報)や、監視領域に対する監視者NSの入出状況を表すSV入出状況情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SV記憶部23bは、例えばROMやEEPROMやRAM等を備え、必要に応じてHDDをさらに備える。そして、これら前記画像、前記介護記録情報、前記元画像およびSV入出状況情報を記憶するために、SV記憶部23bは、画像介護記録記憶部231b、元画像記憶部232およびSV入出状況情報記憶部233を機能的に備える。
【0116】
元画像記憶部232は、前記通知タイミングに応じて撮像装置CUbから受信した画像を元画像(オリジナル画像)として第2特定情報(本実施形態ではカメラID)および撮像終了時刻と紐付けて記憶するものである。より具体的には、本実施形態では、前記画像通知通信信号に収容された前記画像(画像データ)は、自動的に割り振られたファイル名(元画像ファイル名)を付して元画像として元画像記憶部232に記憶され、前記画像の元画像ファイル名と、前記画像通知通信信号に収容されたカメラIDと、前記撮像終了時刻としての、前記画像通知通信信号に収容された時刻とが互いに紐付けられて、元画像記憶部232に記憶される。
【0117】
画像介護記録記憶部231bは、撮像装置CUaからの前記元画像から、監視者(本実施形態では介護士)NSの入退場に応じて切り出した前記画像を、第1特定情報(本実施形態では監視者IDの一例である介護士ID)に紐付けて記憶するものである。第1実施形態の画像介護記録記憶部231aは、撮像装置CUaからの前記画像そのものを記憶したが、第2実施形態の画像介護記録記憶部231bは、撮像装置CUbからの前記元画像から、介護士NSの入退場に応じて切り出した前記画像を記憶する。この点を除き、第2実施形態の画像介護記録記憶部231bは、第1実施形態の画像介護記録記憶部231aと同様であるので、その説明を省略する。
【0118】
SV入出状況情報記憶部233は、監視領域に対する監視者(本実施形態では介護士)NSの入出状況を表す前記SV入出状況情報を記憶するものである。本実施形態では、SV入出状況情報は、前記第1特定情報、本実施形態では監視者IDの一例である介護士IDの記憶の有り無しによって、監視領域に対する監視者NSの入出状況を表す。より具体的には、本実施形態では、監視領域は、複数の居室RMであるので、各監視領域ごとに、当該監視領域に対する介護士NSの入出状況を表すために、複数の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)それぞれに、前記第1特定情報、本実施形態では介護士IDが対応付けられ、前記SV入出状況情報としてSV入出状況情報記憶部233に記憶される。より詳しくは、SV入出状況情報は、テーブル形式でSV入出状況情報記憶部233に記憶される。このSV入出状況情報を登録するSV入出状況情報テーブルMTbは、例えば、後述の図12に示すように、カメラIDを登録するカメラIDフィールド2331と、カメラIDフィールド2331に登録されたカメラIDを持つ撮像装置CUbに対応する監視領域に対し入退場する介護士NSの介護士IDを登録する介護士IDフィールド2332とを備え、カメラID(すなわち、監視領域(居室RM))ごとにレコードを持つ。各レコードのカメラIDフィールド2331には、複数の監視領域それぞれに対応する撮像装置CUbのカメラIDが予め登録される。
【0119】
SV制御処理部22bは、管理サーバ装置SVbの各部21、23b、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、撮像装置CUbから画像を受信すると、前記画像を記憶して管理し、クライアント(本実施形態では携帯端末装置TAb等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視支援システムMSb全体を管理するための回路である。本実施形態では、SV制御処理部22bは、携帯端末装置TAbから通知された紐付け情報としての第1および第2特定情報(本実施形態では介護士IDおよびカメラID)を管理し、前記通知タイミングで撮像装置CUbから受信した画像を元画像として記憶し、この元画像から監視者(本実施形態では介護士)NSの入退場に応じた画像を切り出し、この切り出した前記画像を記憶する際に、前記元画像と共に撮像装置CUbから受信した前記第2特定情報、携帯端末装置TAbから受信した紐付け情報、および、携帯端末装置TAbから受信した紐付け監視記録情報に基づいて、前記画像を監視記録情報および前記第1特定情報に紐付けて記憶する。SV制御処理部22bは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22bは、そのSV制御処理プログラムが実行されることによって、SV制御部221、画像介護記録記憶処理部222bおよびSV管理処理部223を機能的に備える。第2実施形態の管理サーバ装置SVbにおけるSV制御部221は、第1実施形態の管理サーバ装置SVaにおけるSV制御部221と同様であるので、その説明を省略する。
【0120】
SV管理処理部223は、携帯端末装置TAbから通知された前記第1および第2特定情報(本実施形態では、監視者IDの一例である介護士IDおよびカメラID)を管理するものである。より具体的には、携帯端末装置TAbから紐付け情報通知通信信号で紐付け情報として第1および第2特定情報として介護士IDおよびカメラIDが通知されると、SV管理処理部223は、まず、この通知されたカメラIDを、SV入出状況情報記憶部233に記憶されているSV入出状況情報テーブルMTbのカメラIDフィールド2331に登録するレコードを選定(検索)する。次に、SV管理処理部223は、この選定したレコードにおける介護士IDフィールド2332に、前記通知された介護士IDが登録されているか否かを調べる。SV管理処理部223は、この選定したレコードにおける介護士IDフィールド2332に、前記通知された介護士IDが登録されていない場合には、前記選定したレコードにおける介護士IDフィールド2332に、前記通知された介護士を登録する。これによってカメラIDを持つ撮像装置CUbに対応する監視領域に介護士IDを持つ介護士NSが入場(入室、在室)した状況がSV入出状況情報記憶部233に記憶される。一方、SV管理処理部223は、前記選定したレコードにおける介護士IDフィールド2332に、前記通知された介護士IDが登録されている場合には、前記選定したレコードにおける介護士IDフィールド2332から介護士IDを削除(消去)する。これによってカメラIDを持つ撮像装置CUbに対応する監視領域から介護士IDを持つ介護士NSが退場(退室、不在)した状況がSV入出状況情報記憶部233に記憶される。このようにSV管理処理部223は、各カメラIDごと(各監視領域ごと)に介護士IDの記憶の有り無しによって、各監視領域に対する介護士NSの入出状況を管理する。そして、SV管理処理部223は、各レコードごと(各カメラIDごと、すなわち、各監視領域ごと)に、介護士IDフィールド2332に介護士IDが1つも無い状態から介護士IDが登録されると、この登録した介護士IDの紐付け情報を収容した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を開始時刻として、前記登録した介護士、紐付け情報でこの介護士IDに紐付けられたカメラIDおよび前記開始時刻を互いに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。SV管理処理部223は、前記各レコードごとに、前記開始時刻から前記介護士IDフィールド2332に介護士IDが1つも無い状態になるまでの間に前記介護士IDフィールド2332に登録された介護士IDを、前記互いに紐付けられた介護士ID、カメラIDおよび開始時刻にさらに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。そして、SV管理処理部223は、前記各レコードごとに、前記介護士IDフィールド2332に介護士IDが少なくとも1つ有る状態から介護士IDが1つも無くなると、この登録から削除した介護士IDの紐付け情報を収容した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を終了時刻として、この終了時刻を、前記互いに紐付けられた介護士ID、カメラIDおよび開始時刻にさらに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。これによって1つのカメラID、1または複数の介護士ID、開始時刻および終了時刻を互いに紐付けた1組の情報がSV記憶部23bに一時的に仮に記憶される。
【0121】
画像介護記録記憶処理部222bは、撮像装置CUbで生成された画像を画像介護記録記憶部231bおよび元画像記憶部232に記憶させるものである。画像介護記録記憶処理部222aは、前記画像を記憶する際に、前記画像と共に撮像装置CUaから受信した前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)、携帯端末装置TAbから受信した紐付け情報、および、携帯端末装置TAbから受信した紐付け監視記録情報(本実施形態では紐付け介護記録情報)に基づいて、前記画像を、前記監視記録情報(本実施形態では介護記録情報)と前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)とに紐付けて画像介護記録記憶部231bに記憶する。本実施形態では、画像介護記録記憶処理部222bは、撮像装置CUbで生成され撮像装置CUbから受信した画像を元画像として元画像記憶部232に記憶するための元画像記憶処理部2223と、携帯端末装置TAbに入力され携帯端末装置TAbから受信した監視記録情報(本実施形態では介護記録情報)をSV記憶部23bに記憶する介護記録記憶処理部2222と、前記元画像から監視者(本実施形態では介護士)NSの入退場に応じて切り出した画像を画像介護記録記憶部231bに記憶するための画像切出記憶処理部2221とを機能的に備える。
【0122】
元画像記憶処理部2223は、前記通知タイミングに応じて撮像装置CUbから受信した画像を元画像(オリジナル画像)として元画像記憶部232に記憶するものである。より具体的には、撮像装置CUbから画像通知通信信号を受信すると、まず、元画像記憶処理部2223は、この受信した画像通知通信信号に収容されている、元画像(元画像データ)としての画像(画像データ)、第2特定情報としてのカメラID、および、撮像終了時刻としての時刻を取り出す。次に、元画像記憶処理部2223は、この取り出した元画像に対して自動的に元画像ファイル名を生成し、この生成した元画像ファイル名を付して前記取り出した元画像を元画像記憶部232に記憶する。そして、元画像記憶処理部2223は、前記元画像ファイル名と、前記取り出したカメラIDと、前記取り出した撮像終了時刻とを互いに紐付けて元画像記憶部232に記憶する。
【0123】
介護記録記憶処理部2222は、携帯端末装置TAbから受信した紐付け監視記録情報(本実施形態では紐付け介護記録情報)を画像介護記録記憶部231bに記憶するものである。より具体的には、携帯端末装置TAbから紐付け介護記録情報通知通信信号を受信すると、まず、介護記録記憶処理部2222は、画像介護記録記憶部231bに記憶されている画像介護記録情報テーブルPTから、前記受信した紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報のカメラIDに対応する画像介護記録情報テーブルPTを選定(検索)する。次に、介護記録記憶処理部2222は、この選定した前記紐付け介護記録情報のカメラIDに対応する画像介護記録情報テーブルPTに新たにレコードを作成し、この新たに作成したレコードにおける介護記録フィールド2311に、前記受信した紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報の介護記録情報を登録する。図4に示す例では、介護記録記憶処理部2222は、前記新たに作成したレコードにおける介護種別サブフィールド23111、入力時刻サブフィールド23112および介護内容サブフィールド23113それぞれに、前記介護記憶情報における介護の種別、入力時刻および具体的な介護の内容それぞれを登録する。
【0124】
画像切出記憶処理部2221は、前記元画像から監視者(本実施形態では介護士)NSの入退場に応じた画像を切り出した前記画像を画像介護記録記憶部231bに記憶するものである。画像切出記憶処理部2221は、この切り出した前記画像を画像介護記録記憶部231bに記憶する際に、前記元画像と共に撮像装置CUbから受信した前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)、携帯端末装置TAbから受信した紐付け情報、および、携帯端末装置TAbから受信した紐付け監視記録情報(本実施形態では紐付け介護記録情報)に基づいて、前記画像を、前記監視記録情報(本実施形態では介護記録情報)と前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)とに紐付けて画像介護記録記憶部231bに記憶する。より具体的には、画像切出記憶処理部2221は、予め設定された所定の切出タイミングで、まず、SV管理処理部223によってSV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の介護士ID、カメラID、開始時刻および終了時刻を取り出し、元画像記憶部232から、この取り出したカメラIDに紐付けられ、かつ、前記取り出した開始時刻および終了時刻を含む元画像ファイル名(元画像)を選定(検索)する。元画像ファイル名には、撮像終了時刻が紐付けられ、通知タイミングが既知であるので、元画像の先頭時刻(撮像開始時刻)が算出でき、元画像ファイル名を持つ元画像が前記取り出した開始時刻および終了時刻を含むか否か判定できる。前記切出タイミングは、任意であり、例えば、予め設定された時間間隔(例えば勤務体制に応じて8時間間隔や、1日分の24時間間隔等)であって良く、あるいは、例えば、予め設定された定時(例えば毎正時や、午前0等)であって良く、あるいは、元画像記憶処理部2223によって元画像が元画像記憶部232に記憶された時点であって良い。次に、画像切出記憶処理部2221は、この選定した元画像ファイル名を持つ元画像から、前記取り出した開始時刻および終了時刻に相当する部分の画像を切り出して新たな画像(画像データ、元画像の時間的な部分画像)を生成する。次に、画像切出記憶処理部2221は、この切り出した前記画像に対し自動的に画像ファイル名を生成し、前記切り出した前記画像を前記生成した画像ファイル名を付して画像介護記録記憶部231bに記憶する。次に、画像切出記憶処理部2221は、画像介護記録記憶部231bに記憶されている画像介護記録情報テーブルPTから、前記取り出した1組の介護士ID、カメラID、開始時刻および終了時刻における当該カメラIDに対応する画像介護記録情報テーブルPTを選定(検索)する。そして、画像切出記憶処理部2221は、この選定した画像介護記録情報テーブルPTから、介護記録フィールド2311に介護記録情報が登録され、かつ、介護士フィールド2312、画像ファイル名フィールド2313、撮像開始時刻フィールド2314および撮像終了時刻フィールド2315それぞれにデータが登録されていないレコードを選定し、この選定したレコードにおける介護士フィールド2312、撮像開始時刻フィールド2314および撮像終了時刻フィールド2315それぞれに前記取り出した介護士ID、開始時刻および終了時刻それぞれを登録し、さらに、画像ファイル名フィールド2313に前記切り出した画像に付した画像ファイル名を登録する。なお、前記レコードの選定では、前記通知タイミングおよび前記切出タイミングの各設定値によっては、複数のレコードが選定される場合が有り得る。このような場合には、前記取り出した1組の介護士ID、カメラID、開始時刻および終了時刻における当該終了時刻に最も近い入力時刻を入力時刻サブフィールド23112に登録するレコードが選定されて良い。あるいは、さらに、介護士IDとして介護士名が利用され、介護記録情報を画像介護記録情報テーブルPTに登録する際に、介護士IDとしての介護士名も介護士IDフィールド2312に登録され、前記取り出した1組の介護士ID、カメラID、開始時刻および終了時刻における当該介護士IDを介護士IDフィールド2312に登録するレコードが選定されて良い。そして、画像切出記憶処理部2221は、この登録した介護士ID、開始時刻および終了時刻を、これらに紐付けられたカメラIDと共に、SV記憶部23bから消去(削除)する。画像切出記憶処理部2221は、このような処理を、SV管理処理部223によってSV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の介護士ID、カメラID、開始時刻および終了時刻が基本的に無くなるまで(全て消去されるまで)繰り返す。
【0125】
なお、前記取り出した開始時刻および終了時刻と前記通知タイミングによっては、前記取り出した開始時刻のみを含む元画像ファイル名と前記取り出した終了時刻のみを含む元画像ファイル名とが取り出される場合がある。この場合には、画像切出記憶処理部2221は、前記開始時刻のみを含む元画像ファイル名を持つ元画像から、前記開始時刻から前記元画像の終了までを切り出し、前記終了時刻のみを含む元画像ファイル名を持つ元画像から、その先頭から前記終了時刻までを切り出し、これらを連結して新たな画像を生成する。この場合では、通知タイミングと切出タイミングとの関係によっては、前記切出タイミングの時点で、前記取り出した終了時刻のみを含む元画像ファイル名を持つ元画像が元画像記憶部232に記憶されていない場合が有り得る。この場合には、元画像から前記画像を切り出さず、かつ、SV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の介護士ID、カメラID、開始時刻および終了時刻を消去せずに、次回の切出タイミングに、SV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の介護士ID、カメラID、開始時刻および終了時刻が持ち越される(一時的に記憶された状態が維持される)。
【0126】
次に、本実施形態の動作について説明する。図11は、一例として、前記被監視者監視支援システムにおける画像と介護との記録に関する第2実施形態の動作を示すシーケンス図である。図12は、図11に示す動作におけるSV入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。図12には、紙面左側から紙面右側へ順に、時刻t21、時刻t22および時刻t23それぞれの各SV入出状況情報テーブルMTb-t21、MTb-t22、MTb-t23が示されている。
【0127】
上記構成の被監視者監視支援システムMSbでは、各装置CUb、SVb、TAbは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。管理サーバ装置SVbでは、そのSV制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22bには、SV制御部221、画像介護記録記憶処理部222bおよびSV管理処理部223が機能的に構成され、画像介護記録記憶処理部222bには、画像切出記憶処理部2221、介護記録記憶処理部2222および元画像記憶処理部2223が機能的に構成される。そして、携帯端末装置TAbでは、そのTA制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32bには、TA制御部321、TA生成部323および読取通知処理部324が機能的に構成される。
【0128】
そして、被監視者監視支援システムMSbは、次のような画像と介護との記録に関する第2実施形態の動作によって各撮像装置CUb-1~CUb-3から各画像を収集し、各画像を記録(記憶)する。ここで、以下の説明において、一例として、その当初では、例えばログイン操作の際に、介護士NS-1が携帯する携帯端末装置TAa-1には、介護士ID;「ID-NA」が入力され、介護士ID;「ID-NA」が予め記憶されているものとする。そして、居室RM-1には、介護士NSが在室せず、SV入出状況情報記憶部233に記憶されているSV入出状況情報テーブルMTb-t21には、図12の紙面左側に示すように、介護士IDが登録(記憶)されていないものとする。
【0129】
図11において、例えば所定の介護のために、介護士NS-1は、被監視者Obの居室RM-1に入室する際に、その携行している携帯端末装置TAb-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDb-1に近接させ、カメラID(第2特定情報)を読み取らせる読み取り操作を行う(C111)。
【0130】
携帯端末装置TAb-1とID装置RDb-1とは、互いに近接されると、携帯端末装置TAb-1は、TA制御処理部32bの読取通知処理部324によって、ID装置RDb-1から第2特定情報としてカメラID;「CU-1」を読み取る(C112)。
【0131】
続いて、携帯端末装置TAb-1は、読取通知処理部324によって、TA記憶部33の介護士ID情報記憶部331に第1特定情報として記憶されている介護士ID;「ID-NA」を取り出し、処理C112で読み取ったカメラID;「CU-1」および前記取り出した介護士ID;「ID-NA」を互いに紐付けて紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報および現在の時刻を収容する紐付け情報通知通信信号を管理サーバ装置SVb宛に生成し、この生成した紐付け情報通知通信信号をTA通信IF部31で送信する(C113)。
【0132】
携帯端末装置TAb-1から紐付け情報通知通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVbは、監視領域に対する介護士NSの入出状況を処理するために、SV制御処理部22bのSV管理処理部223によって、携帯端末装置TAb-1から送信されたカメラID;「CU-1」および介護士ID;「ID-NA」を管理する(C114)。より具体的には、SV管理処理部223は、まず、この受信した紐付け情報通知通信信号に収容された紐付け情報のカメラID;「CU-1」を、SV入出状況情報記憶部233に記憶されているSV入出状況情報テーブルMTbのカメラIDフィールド2331に登録するレコードを選定(検索)する。次に、SV管理処理部223は、この選定したレコードにおける介護士IDフィールド2332に、前記受信した紐付け情報通知通信信号に収容された紐付け情報の介護士ID;「ID-NA」が登録されているか否かを調べる。SV管理処理部223は、この選定したレコードにおける介護士IDフィールド2332に、前記受信の介護士ID;「ID-NA」が登録されていない場合には、前記選定したレコードにおける介護士IDフィールド2332に、前記受信の介護士ID;「ID-NA」を登録する。一方、SV管理処理部223は、前記選定したレコードにおける介護士IDフィールド2342に、前記受信の介護士ID;「ID-NA」が登録されている場合には、前記選定したレコードにおける介護士IDフィールド2342から介護士IDを削除(消去)する。
【0133】
図12に示す例では、携帯端末装置TAb-1から紐付け情報通知通信信号でカメラID;「CU-1」および介護士ID;「ID-NA」を受信すると、SV入出状況情報記憶部233に記憶されているSV入出状況情報テーブルMTb-t21において、この受信したカメラID;「CU-1」をカメラIDフィールド2331に登録するレコードにおける介護士IDフィールド2332に、前記受信した介護士ID;「ID-NA」が登録されていないので、SV管理処理部223は、前記介護士IDフィールド2332に、前記受信した介護士ID;「ID-NA」を登録する。これによって図12の紙面左側に示すSV入出状況情報テーブルMTb-t21からその紙面中央に示すSV入出状況情報テーブルMTb-t22となり、SV入出状況情報記憶部233には、カメラID;「CU-1」をカメラIDフィールド2331に登録したレコードにおける介護士IDフィールド2332に介護士ID;「ID-NA」を登録したSV入出状況情報テーブルMTb-t22が記憶される。
【0134】
続いて、SV入出状況情報テーブルMTb-t22が更新されると、SV管理処理部223は、前記受信した紐付け情報をSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する(C115)。より具体的には、介護士IDフィールド2332に介護士IDが1つも無い状態から介護士IDを登録した場合、SV管理処理部223は、前記受信した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を開始時刻として、前記登録した介護士ID、紐付け情報でこの介護士IDに紐付けられたカメラIDおよび前記開始時刻を互いに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。介護士IDフィールド2332に介護士IDが有る状態から介護士IDをさらに登録した場合、SV管理処理部223は、前記介護士IDフィールド2332に登録された介護士IDを、既にSV記憶部23bに仮に記憶された前記互いに紐付けられた介護士ID、カメラIDおよび開始時刻にさらに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。前記介護士IDフィールド2332に介護士IDが少なくとも1つ有る状態から介護士IDが1つも無くなった場合、SV管理処理部223は、この登録から削除した介護士IDの紐付け情報を収容した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を終了時刻として、この終了時刻を、既にSV記憶部23bに仮に記憶された前記互いに紐付けられた介護士ID、カメラIDおよび開始時刻にさらに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。
【0135】
図12に示す例では、介護士IDフィールド2332に介護士IDが1つも無い状態から介護士IDを登録した場合であるので、SV管理処理部223は、前記受信した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を開始時刻として、前記登録した介護士ID、紐付け情報でこの介護士IDに紐付けられたカメラIDおよび前記開始時刻を互いに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。
【0136】
そして、例えば前記介護の終了によって、前記居室RM-1に在室している介護士NS-1は、退出する際に、その携行している携帯端末装置TAb-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDb-1に近接させ、カメラIDを読み取らせる読み取り操作を行う(C121)。
【0137】
携帯端末装置TAb-1とID装置RDb-1とは、互いに近接されると、上述の処理C112と同様に、携帯端末装置TAb-1は、ID装置RDb-1から第2特定情報としてカメラID;「CU-1」を読み取る(C122)。
【0138】
続いて、携帯端末装置TAb-1は、上述の処理C113と同様に、記憶されている介護士ID;「ID-NA」を取り出し、処理C122で読み取ったカメラID;「CU-1」および前記取り出した介護士ID;「ID-NA」を互いに紐付けて紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報および現在の時刻を収容する紐付け情報通知通信信号を管理サーバ装置SVbへ送信する(C123)。
【0139】
携帯端末装置TAb-1から紐付け情報知通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVbは、上述の処理C114と同様に、SV管理処理部223によって、携帯端末装置TAb-1から送信されたカメラID;「CU-1」および介護士ID;「ID-NA」を管理する(C124)。
【0140】
図13に示す例では、携帯端末装置TAb-1から紐付け情報通知通信信号でカメラID;「CU-1」および介護士ID;「ID-NA」を受信すると、SV入出状況情報記憶部233に記憶されているSV入出状況情報テーブルMTb-t22において、この受信したカメラID;「CU-1」をカメラIDフィールド2331に登録するレコードにおける介護士IDフィールド2332に、前記受信した介護士ID;「ID-NA」が登録されているので、SV管理処理部223は、前記介護士IDフィールド2332から、前記受信した介護士ID;「ID-NA」を削除(消去)する。これによって図12の紙面中央に示すSV入出状況情報テーブルMTb-t22からその紙面右側に示すSV入出状況情報テーブルMTb-t23となり、SV入出状況情報記憶部233には、カメラID;「CU-1」をカメラIDフィールド2331に登録したレコードにおける介護士IDフィールド2332に介護士IDの登録の無いSV入出状況情報テーブルMTb-t23が記憶される。
【0141】
続いて、SV入出状況情報テーブルMTb-t23が更新されると、SV管理処理部223は、上述の処理C115と同様に、前記受信した紐付け情報をSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する(C125)。
【0142】
図12に示す例では、前記介護士IDフィールド2332に介護士IDが少なくとも1つ有る状態から介護士IDが1つも無くなった場合であるので、SV管理処理部223は、この登録から削除した介護士IDの紐付け情報を収容した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を終了時刻として、この終了時刻を、既にSV記憶部23bに仮に記憶された前記互いに紐付けられた介護士ID、カメラIDおよび開始時刻にさらに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。
【0143】
このような動作によって監視領域に対し入退場した介護士NSに関する紐付け情報が開始時刻および終了時刻と共にSV記憶部23bに一時的に仮に記憶され、蓄積されて行く。
【0144】
前記居室RM-1から退室すると、介護士NS-1は、上述の処理C31と同様に、所定の入力操作によって介護記録情報入力画面をTA表示部36に表示させ、TA入力部35から、カメラIDおよび介護記録情報を入力し、この入力した介護記録情報を管理サーバ装置SVbへ送信する指示をTA入力部35から入力する(C131)。
【0145】
これらカメラID、介護記録情報および前記送信の指示をTA入力部35で受け付けると、携帯端末装置TAbは、上述の処理C32と同様に、TA制御処理部32bのTA生成部323によって、紐付け介護記録情報を管理サーバ装置SVbへ送信する(C132)。
【0146】
携帯端末装置TAbから紐付け介護記録情報の通知を受けると(携帯端末装置TAbから紐付け介護記録通情報知通信信号を受信すると)、管理サーバ装置SVbは、画像介護記録記憶処理部222bの介護記録記憶処理部2222によって、紐付け介護記録情報の介護記録情報を記憶(記録)する(C133)。より具体的には、介護記録記憶処理部2222は、画像介護記録記憶部231bに記憶されている画像介護記録情報テーブルPTから、前記受信した紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報のカメラIDに対応する画像介護記録情報テーブルPTを選定(検索)する。次に、介護記録記憶処理部2222は、この選定した前記紐付け介護記録情報のカメラIDに対応する画像介護記録情報テーブルPTに新たにレコードを作成し、この新たに作成したレコードにおける介護記録フィールド2311に、前記受信した紐付け介護記録情報通知通信信号に収容された紐付け介護記録情報の介護記録情報を登録する。
【0147】
このような動作によって各撮像装置CUbそれぞれに対応する各画像介護記録情報テーブルPTに介護記録情報が登録(記憶、記録)され、蓄積されて行く。
【0148】
一方、撮像装置CUbは、カメラ11によって撮像対象を常時撮像して画像を生成し、この生成した画像をCU記憶部14bに一時的に記憶し、蓄積して行く。通知タイミングになると、撮像装置CUbは、カメラ11で生成され一時的にCU記憶部14bに記憶した画像(画像データ)、自機のカメラIDおよび撮像終了時刻として現在の時刻を収容した画像通知通信信号を生成し、この生成した画像通知通信信号を管理サーバ装置SVbへ送信する(C141)。
【0149】
撮像装置CUbから画像通知通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVbは、画像介護記録記憶処理部222bの元画像記憶処理部2223によって、前記受信した画像通知通信信号に収容された前記画像(画像データ)を、自動的に割り振られた元画像ファイル名を付して元画像記憶部232に記憶する。そして、元画像記憶処理部2223は、前記元画像ファイル名と、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDと、撮像終了時刻としての、前記受信した画像通知通信信号に収容された時刻とを互いに紐付けて元画像記憶部232に記憶する(C142)。
【0150】
そして、切出タイミングになると、管理サーバ装置SVbは、画像介護記録記憶処理部222bの画像切出記憶処理部2221によって、元画像から介護士NSの入退場に応じた画像を切り出した前記画像を、前記介護記録情報および介護士IDに紐付けて画像介護記録記憶部231bに記憶する(C151)。より具体的には、画像切出記憶処理部2221は、SV管理処理部223によってSV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の介護士ID、カメラID、開始時刻および終了時刻を取り出し、元画像記憶部232から、この取り出したカメラIDに紐付けられ、かつ、前記取り出した開始時刻および終了時刻を含む元画像ファイル名を選定する。次に、画像切出記憶処理部2221は、この選定した元画像ファイル名を持つ元画像から、前記取り出した開始時刻および終了時刻に相当する部分の画像を切り出して新たな画像(画像データ、元画像の時間的な部分画像)を生成する。次に、画像切出記憶処理部2221は、この切り出した前記画像に対し自動的に画像ファイル名を生成し、前記切り出した前記画像を前記生成した画像ファイル名を付して画像介護記録記憶部231bに記憶する。次に、画像切出記憶処理部2221は、画像介護記録記憶部231bに記憶されている画像介護記録情報テーブルPTから、前記取り出した1組の介護士ID、カメラID、開始時刻および終了時刻における当該カメラIDに対応する画像介護記録情報テーブルPTを選定する。そして、画像切出記憶処理部2221は、この選定した画像介護記録情報テーブルPTから、介護記録フィールド2311に介護記録情報が登録され、かつ、介護士フィールド2312、画像ファイル名フィールド2313、撮像開始時刻フィールド2314および撮像終了時刻フィールド2315それぞれにデータが登録されていないレコードを選定し、この選定したレコードにおける介護士フィールド2312、撮像開始時刻フィールド2314および撮像終了時刻フィールド2315それぞれに前記取り出した介護士ID、開始時刻および終了時刻それぞれを登録し、さらに、画像ファイル名フィールド2313に前記切り出した画像に付した画像ファイル名を登録する。そして、画像切出記憶処理部2221は、この登録した介護士ID、開始時刻および終了時刻を、これらに紐付けられたカメラIDと共に、SV記憶部23bから消去(削除)する。画像切出記憶処理部2221は、このような処理を、SV管理処理部223によってSV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の介護士ID、カメラID、開始時刻および終了時刻が基本的に無くなるまで(全て消去されるまで)繰り返す。
【0151】
このような動作によって、被監視者監視支援システムMSbは、各居室RM-1~RM-3に配置された各撮像装置CUb-1~CUb-3から各元画像を収集し、各元画像から、各居室RM-1~RM-3に対する介護士NSの入退場に応じて切り出した各画像を生成し、これら各画像に介護記録情報および介護士IDを紐付けて記憶(記録)する。
【0152】
そして、所望(目的)の介護士NSに対する画像を抽出する場合には、第1実施形態における被監視者監視支援システムMSaと同様に、例えば前記介護士NSの上司等のオペレータは、SV入力部24から検索キーとして前記所望の介護士NSに対応する介護士IDを入力し、検索開始の指示を入力し、管理サーバ装置SVbは、これに応じて画像をSV出力部25に再生表示する。これによって前記オペレータは、所望の介護士NSに対する画像を参照でき、前記介護士NSが監視領域の居室RMに赴いたか否かを確認できる。
【0153】
以上説明したように、第2実施形態における被監視者監視支援システムMSbおよびこれに実装された被監視者監視支援方法は、前記監視者NSの一例としての介護士NSが監視領域に入場すると、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報(本実施形態では第2特定情報としてのカメラID)を読み取って他方の特定情報(本実施形態では第1特定情報としての介護士ID)に紐付けることによって前記第1および第2特定情報を互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の一例としての介護記録情報の入力を受け付けると、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた介護記録情報とを互いに紐付けて紐付け介護記録情報を生成し、一方、撮像装置CUbら画像とその第2特定情報とを得る。そして、上記被監視者監視支援システムMSbおよび被監視者監視支援方法は、前記画像と共に撮像装置CUbから受信した前記第2特定情報、前記撮像装置CUbからの紐付け情報、および、携帯端末装置TAbからの紐付け介護記録情報に基づいて、前記撮像装置CUbからの画像を、前記介護記録情報と前記第1特定情報とに紐付けて画像介護記録記憶部231bに記憶する。したがって、上記被監視者監視支援システムMSbおよび被監視者監視支援方法は、所望の介護士NSが記録した介護記録に対する、例えば介護等の状況を直接的に示す画像を記憶できる。しかも、介護士NSの読取操作という低負担な操作で、前記画像が記憶できる。また監視記録が介護記録である場合では、同一の介護種別における時系列な複数の前記画像を蓄積することで、被介護者Obの時間変化の様子も認識できる。
【0154】
次に、別の実施形態について説明する。
【0155】
(第3実施形態)
図13は、前記被監視者監視支援システムにおける第3実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
【0156】
これら上述の第1および第2実施形態における被監視者監視支援システムMSa、MSbでは、ID装置RDa、RDbと携帯端末装置TAa、TAbとが互いに近接されることで監視領域に対する監視者NSの入退場が判定されたが、第3実施形態における被監視者監視支援システムMScでは、センサで監視領域に対する監視者NSの入退場が判定されるものである。このような第3実施形態における被監視者監視支援システムMScは、これら上述の第1および第2実施形態における被監視者監視支援システムMSa、MSbをベースに構成できる。ここでは、一例として、第1実施形態における被監視者監視支援システムMSaをベースに構成した第3実施形態における被監視者監視支援システムMScについて、以下に説明する。なお、第2実施形態における被監視者監視支援システムMSbをベースに第3実施形態における被監視者監視支援システムMScも以下と同様に構成できる。
【0157】
このような被監視者監視支援システムMScは、例えば、図1示すように、第1実施形態における被監視者監視支援システムMSaと同様に、1または複数の撮像装置CUc(CUc-1~CUc-3)と、1または複数のID装置RDc(RDc-1~RDc-3)と、管理サーバ装置SVcと、1または複数の携帯端末装置TAc(TAc-1、TAc-2)と、構内交換機CXとを備え、これらは、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。これら第3実施形態の被監視者監視支援システムMScにおけるID装置RDc、管理サーバ装置SVc、携帯端末装置TAcおよび構内交換機CXは、それぞれ、第1実施形態の被監視者監視支援システムMSaにおけるID装置RDa、管理サーバ装置SVa、携帯端末装置TAaおよび構内交換機CXと同様であるので、その説明を省略する。
【0158】
撮像装置CUcは、第1実施形態の撮像装置CUaと同様に、監視領域に対応して設けられ、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVcと通信する通信機能等を備え、前記監視領域の画像を生成する装置である。そして、本実施形態では、撮像装置CUcは、後述の入退場検知部15の検知結果にさらに基づいて監視領域に対する監視者NSの入出状況を管理し、予め自機の第2特定情報を持ち、前記生成した画像を前記自機の第2特定情報と共に管理サーバ装置SVbへ出力(送信)する。このような撮像装置CUcは、例えば、図13に示すように、カメラ11と、CU制御処理部12cと、CU通信IF部13と、CU記憶部14cと、入退場検知部15とを備える。これら第3実施形態の撮像装置CUcにおけるカメラ11、CU通信IF部13およびCU記憶部14cは、それぞれ、第1実施形態の撮像装置CUaにおけるカメラ11、CU通信IF部13およびCU記憶部14aと同様であるので、その説明を省略する。したがって、CU記憶部14cには、CU入出状況情報記憶部141aと同様のCU入出状況情報記憶部141cを機能的に備える。
【0159】
入退場検知部15は、CU制御処理部12cに接続され、CU制御処理部12cの制御に従って、監視領域に対する入退場の有無を検知するものである。入退場検知部15は、その検知結果をCU制御処理部12cへ出力する。入退場検知部15は、例えば、前記監視領域の境界(例えば前記居室RMの出入口等)に、所定の高さ位置に入退場方向に沿って並置するように配設された複数の発光部と、前記複数の発光部から前記入退場方向と直交する直交方向で所定の幅(例えば人幅以上の長さや記居室RMの出入口の幅等)で離間するように、かつ、前記複数の発光部それぞれから発光された各光をそれぞれ受光するように配設された複数の受光部と、前記複数の受光部それぞれの各受光結果に応じて前記監視領域に対する入退場の有無を判定する入退場判定部とを備えて構成される。このような構成では、入退場判定部は、前記複数の受光部から入場方向に沿って順次に受光出力が得られると入場と判定し、前記複数の受光部から退場方向に沿って順次に受光出力が得られると退場と判定する。
【0160】
なお、監視領域に対する監視者NSの入場のみを管理し、撮像開始から所定の時間の経過後に、撮像を終了する場合には、入退場検知部15は、例えば、監視領域の境界(例えば前記居室RMの出入口等)に配置され、前記監視領域(例えば前記居室RM等)を検知領域とする赤外線型人感センサと、前記赤外線型人感センサの検知結果に応じて前記監視領域内への入場の有無を判定する入場判定部とを備えて構成されても良い。
【0161】
CU制御処理部12cは、第1実施形態におけるCU制御処理部12aと同様に、撮像装置CUcの各部11、13、14cを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、前記撮像対象を撮像して画像を生成し、この生成した画像を、管理サーバ装置SVcへ通知するための回路である。そして、CU制御処理部12cは、入退場検知部15の検知結果にさらに基づいて監視領域に対する監視者NSの入出状況を管理し、前記生成した画像を管理サーバ装置SVcへ通知する際に、CU記憶部14cに予め記憶された自機の第2特定情報と共に、前記生成した画像を管理サーバ装置SVcへ通知する。CU制御処理部12cは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。CU制御処理部12cは、そのCU制御処理プログラムが実行されることによって、CU制御部121、CU生成部122cおよび撮像制御部123を機能的に備える。これら第3実施形態のCU制御処理部12cにおけるCU制御部121および撮像制御部123は、それぞれ、第1実施形態のCU制御処理部12aにおけるCU制御部121および撮像制御部123と同様であるので、その説明を省略する。
【0162】
CU生成部122cは、監視者NSが監視領域(本実施形態では前記居室RM)に入退場(入室、退室)する際にID装置RDcによって第1特定情報(本実施形態では監視者IDの一例である介護士ID)を読み取って入退場検知部15で入退場を検知した場合に、自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)とID装置RDcによって読み取った第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を管理サーバ装置SVcへ出力(送信)するものである。
【0163】
本実施形態では、CU生成部122cは、監視領域に対する監視者NSの入出状況を管理するためのCU管理処理部1221cと、紐付け情報を生成して送信するための通知処理部1222とを機能的に備える。第3実施形態の生成部122cにおける通知処理部1222は、第1実施形態の生成部122cにおける通知処理部1222と同様であるので、その説明を省略する。
【0164】
CU管理処理部1221cは、入退場検知部15の検知結果に基づきID装置RDcで読み取った前記第1特定情報(本実施形態では介護士ID)を管理するものである。より具体的には、CU管理処理部1221cは、ID装置RDcで読み取ってID装置RDcから介護士IDが通知された場合であって、かつ、入退場検知部15で入場を検知した場合に、この通知された介護士IDが、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTcの介護士IDフィールド1411(後述の図15参照)に登録されていない場合には、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの介護士IDフィールド1411に前記通知された介護士IDを登録する。一方、CU管理処理部1221cは、ID装置RDcで読み取ってID装置RDcから介護士IDが通知された場合であって、かつ、入退場検知部15で退場を検知した場合に、この通知された介護士IDが、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTcの介護士IDフィールド1411に登録されている場合には、前記通知された介護士IDを登録するレコードを削除する。このようにCU管理処理部1221cは、介護士IDの記憶の有り無しによって、監視領域に対する介護士NSの入出状況を管理する。
【0165】
なお、入退場検知部15が入場のみを検知する場合には、ID装置RDcと携帯端末装置TAcとが互いに近接され、ID装置RDcから介護士IDが通知された場合に、CU管理処理部1221cは、この通知された介護士IDが、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されている前記CU入出状況情報テーブルMTcの介護士IDフィールド1411に登録されている場合には、前記通知された介護士IDを登録するレコードを削除すれば良い。
【0166】
次に、本実施形態の動作について説明する。図14は、一例として、前記被監視者監視支援システムにおける画像と介護との記録に関する第3実施形態の動作を示すシーケンス図である。図15は、図11に示す動作におけるSV入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。図15には、紙面左側から紙面右側へ順に、時刻t31、時刻t32、時刻t33および時刻t34それぞれの各CU入出状況情報テーブルMTc-t31、MTc-t32、MTc-t33、MTc-t34が示されている。
【0167】
上記構成の被監視者監視支援システムMScでは、各装置CUc、RDc、SVc、TAcは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。撮像装置CUcでは、そのCU制御処理プログラムの実行によって、CU制御処理部12cには、CU制御部121、CU生成部122cおよび撮像制御部123が機能的に構成され、CU生成部122cには、CU管理処理部1221cおよび通知処理部1222が機能的に構成される。管理サーバ装置SVcおよび携帯端末装置TAcでは、第1実施形態と同様である。
【0168】
そして、被監視者監視支援システムMScは、次のような画像と介護との記録に関する第3実施形態の動作によって各撮像装置CUc-1~CUc-3から各画像を収集し、各画像を記録する。ここで、以下の説明において、一例として、その当初では、介護士NS-1が携帯する携帯端末装置TAc-1には、例えばログイン操作の際に、介護士ID;「ID-NA」が入力され、介護士ID;「ID-NA」が予め記憶されて、介護士NS-2が携帯する携帯端末装置TAc-2には、例えばログイン操作の際に、介護士ID;「ID-NB」が入力され、介護士ID;「ID-NB」が予め記憶されているものとする。そして、居室RM-1には、介護士NSが在室せず、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTc-t31には、図15の紙面左側に示すように、介護士IDが登録(記憶)されていないものとする。
【0169】
図14において、例えば所定の介護のために、介護士NS-1は、被監視者Ob-1の居室RM-1に入室する際に、その携行している携帯端末装置TAc-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDc-1に近接させ、介護士IDを読み取らせる読み取り操作を行う(C211)。
【0170】
携帯端末装置TAc-1とID装置RDc-1とは、互いに近接されると、上述の処理C12と同様に、携帯端末装置TAc-1は、その記憶されている介護士ID;「ID-NA」をTAIF部37で送信し、ID装置RDc-1は、携帯端末装置TAc-1から送信された介護士ID;「ID-NA」を受信し、これによって介護士ID;「ID-NA」を携帯端末装置TAc-1から読み取る(C212)。
【0171】
続いて、ID装置RDc-1は、上述の処理C13と同様に、携帯端末装置TAc-1から読み取った介護士ID;「ID-NA」を、前記居室RM-1に設けられた撮像装置CUc-1へ通知する(C213)。
【0172】
ここで、介護士NS-1は、上述のように携帯端末装置TAc-1とID装置RDc-1とを互いに近接させたが、例えば急な呼び出し等によって、前記居室RM-1に入室(入場)せずに、前記居室RM-1から離れると、入退場検知部15が介護士NS-1の入場を検知せず、入退場検知部15から入場の検知結果がCU制御処理部12cへ出力されない。このため、撮像装置CUc-1は、以降の処理を行わない。このため、図15に示す例では、ID装置RDc-1から介護士ID;「ID-NA」の通知を受けても、図15の紙面左側に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t31は、図15の紙面左から2番目に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t32のように、変わらず、CU入出状況情報記憶部141cには、介護士IDの登録の無いSU入出状況情報テーブルMTc-t32が記憶される(MTc-t31=MTc-t32)。したがって、撮像装置CUc-1による撮像は、開始されない。なお、撮像装置CUcは、ID装置RDcから介護士IDが通知されてから、予め設定された所定の時間以内(例えば5秒以内や10秒以内等)に、入退場検知部15から入場または退場の検知結果が通知されない場合に、今回の処理を終了しても良い。
【0173】
そこに、例えば所定の介護のために、介護士NS-2は、被監視者Ob-1の居室RM-1に入室する際に、その携行している携帯端末装置TAc-2を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDc-1に近接させ、介護士IDを読み取らせる読み取り操作を行う(C221)。
【0174】
携帯端末装置TAc-2とID装置RDc-1とは、互いに近接されると、上述の処理C12と同様に、携帯端末装置TAc-2は、その記憶されている介護士ID;「ID-NB」をTAIF部37で送信し、ID装置RDc-1は、携帯端末装置TAc-2から送信された介護士ID;「ID-NB」を受信し、これによって介護士ID;「ID-NB」を携帯端末装置TAc-2から読み取る(C222)。
【0175】
続いて、ID装置RDc-1は、上述の処理C13と同様に、携帯端末装置TAc-2から読み取った介護士ID;「ID-NB」を、前記居室RM-1に設けられた撮像装置CUc-1へ通知する(C223)。
【0176】
介護士NS-2が前記居室RM-1に入室すると、入退場検知部15は、介護士NS-2の入場を検知し、入場の検知結果をCU制御処理部112cへ出力する(C224)。
【0177】
ID装置RDc-1から介護士ID;「ID-NB」の通知を受け、かつ、入退場検知部15から入場の検知結果を受けると、撮像装置CUc-1は、前記居室RM-1に対する介護士NSの入出状況を処理するために、CU制御処理部12cにおけるCU生成部122cのCU管理処理部1221cによって、ID装置RDc-1から通知された介護士ID;「ID-NB」を管理する(C225)。より具体的には、この通知された介護士ID;「ID-NB」が、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTcの介護士IDフィールド1411に登録されていない場合には、CU管理処理部1221cは、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの介護士IDフィールド1411に前記通知された介護士ID;「ID-NB」を登録する。一方、この通知された介護士ID;「ID-NB」が、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTcの介護士IDフィールド1411に登録されている場合には、CU管理処理部1221cは、前記通知された介護士ID;「ID-NB」を登録するレコードを削除する。
【0178】
図15に示す例では、ID装置RDc-1から介護士ID;「ID-NB」の通知を受け、かつ、入退場検知部15から入場の検知結果を受けると、この通知された介護士ID;「ID-NB」が、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTc-t32の介護士IDフィールド1411に登録されていないので、CU管理処理部1221cは、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの介護士IDフィールド1411に前記通知された介護士ID;「ID-NB」を登録する。これによって図15の紙面左から2番目に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t32からその紙面右から2番目に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t33となり、CU入出状況情報記憶部141cには、介護士ID;「ID-NB」を登録したCU入出状況情報テーブルMTc-t33が記憶される。
【0179】
続いて、CU管理処理部1221cで管理されているCU入出状況情報テーブルMTc-t33に、介護士ID;「ID-NB」が有るので、撮像装置CUc-1は、撮像を開始するために、撮像制御部123によって、撮像を開始させる撮像開始の指示をカメラ11へ出力する(C226)。カメラ11は、撮像制御部123から前記撮像開始の指示を受けると、撮像を開始し、この撮像によって生成した画像をCU制御処理部12cへ出力し、CU制御処理部12cは、この画像をCU記憶部14cに一時的に記憶する。これによって撮像対象を撮像した画像(本実施形態では動画)が生成され、CU記憶部14cに記憶されて行く。
【0180】
続いて、処理C225で新たに介護士IDを登録したので、上述の処理C16と同様に、撮像装置CUc-1は、紐付き情報を通知するために、CU制御処理部12cにおけるCU生成部122cの通知処理部1222によって、自機のカメラID;「CU-1」とID装置RDc-1によって読み取って通知された介護士ID;「ID-NB」とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報および撮像開始時刻としての現在の時刻を管理サーバ装置SVcへ通知する(C227)。
【0181】
撮像装置CUc-1から紐付け情報および撮像開始時刻の通知を受けると、管理サーバ装置SVcは、上述の処理C17と同様に、前記紐付け情報および撮像開始時刻をSV記憶部23aに一時的に仮に記憶する(C228)。
【0182】
そして、前記介護の終了によって、前記居室RM-1に在室している介護士NS-2は、退出する際に、その携行している携帯端末装置TAc-2を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDc-1に近接させ、介護士ID;「ID-NB」を読み取らせる読み取り操作を行う(C231)。
【0183】
携帯端末装置TAc-2とID装置RDc-1とは、互いに近接されると、上述の処理C12と同様に、携帯端末装置TAc-2は、その記憶されている介護士ID;「ID-NB」をTAIF部37で送信し、ID装置RDc-1は、携帯端末装置TAc-2から送信された介護士ID;「ID-NB」を受信し、これによって介護士ID;「ID-NB」を携帯端末装置TAc-2から読み取る(C232)。
【0184】
続いて、ID装置RDc-1は、上述の処理C13と同様に、携帯端末装置TAc-2から読み取った介護士ID;「ID-NB」を、前記居室RM-1に設けられた撮像装置CUc-1へ通知する(C233)。
【0185】
介護士NS-2が前記居室RM-1から退室すると、入退場検知部15は、介護士NS-2の退場を検知し、退場の検知結果をCU制御処理部112cへ出力する(C234)。
【0186】
ID装置RDc-1から介護士ID;「ID-NB」の通知を受け、かつ、入退場検知部15から退場の検知結果を受けると、撮像装置CUc-1は、前記居室RM-1に対する介護士NSの入出状況を処理するために、CU制御処理部12cにおけるCU生成部122cのCU管理処理部1221cによって、ID装置RDc-1から通知された介護士ID;「ID-NB」を管理する(C235)。より具体的には、ここでは、図15の紙面右から2番目に示すように、この通知された介護士ID;「ID-NB」が、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTc-t33の介護士IDフィールド1411に登録されているので、CU管理処理部1221cは、前記通知された介護士ID;「ID-NB」を登録するレコードを削除する。これによって図15の紙面右から2番目に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t33からその紙面右側に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t34となり、CU入出状況情報記憶部141cには、介護士ID;「ID-NB」を登録したレコードが無くなって、介護士IDを1つも登録しないCU入出状況情報テーブルMTc-t34が記憶される。
【0187】
続いて、CU管理処理部1221cで管理されているCU入出状況情報テーブルMTc-t34に、介護士IDが無いので、撮像装置CUc-1は、上述の処理C25と同様に、撮像を終了するために、撮像制御部123によって、撮像を終了させる撮像終了の指示をカメラ11へ出力する(C236)。カメラ11は、撮像制御部123から前記撮像終了の指示を受けると、撮像を終了する。
【0188】
撮像が終了すると、撮像装置CUc-1は、上述の処理C26と同様に、CU制御処理部12cによって、CU記憶部14cに一時的に記憶した前記画像を管理サーバ装置SVcへ送信する(C237)。より具体的には、CU制御処理部12cは、CU記憶部14cに一時的に記憶した前記画像、自機のカメラID、および、撮像終了時刻としての現在の時刻を収容した画像通知通信信号を管理サーバ装置SVcへ送信する。
【0189】
撮像装置CUc-1から前記画像の通知を受けると(撮像装置CUc-1から画像通知通信信号を受信すると)、管理サーバ装置SVcは、上述の処理C27と同様に、この受信した画像通知通信信号に収容された画像(画像データ)を、画像ファイル名を付して画像介護記録記憶部231aに記憶し、この画像ファイル名、ならびに、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDおよび撮像終了時刻を、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶する(C238)。ここでは、前記受信した画像通知通信信号より前に、紐付け介護記録情報通信信号を受信していないので、管理サーバ装置SVcは、前記一時的に仮に記憶したカメラIDに関する紐付け介護記録情報通信信号の受信を待つ。
【0190】
前記居室RM-1から退室すると、介護士NS-2は、上述の処理C31と同様に、所定の入力操作によって介護記録情報入力画面をTA表示部36に表示させ、TA入力部35から、カメラIDおよび介護記録情報を入力し、この入力した介護記録情報を管理サーバ装置SVcへ送信する指示をTA入力部35から入力する(C241)。
【0191】
これらカメラID、介護記録情報および前記送信の指示をTA入力部35で受け付けると、携帯端末装置TAcは、上述の処理C32と同様に、紐付け介護記録情報を管理サーバ装置SVcへ送信する(C242)。
【0192】
携帯端末装置TAaから紐付け介護記録情報の通知を受けると(携帯端末装置TAaから紐付け介護記録通情報知通信信号を受信すると)、管理サーバ装置SVcは、上述の処理C32と同様に、紐付け介護記録情報の介護記録情報を記憶(記録)する(C243)。
【0193】
このような動作によって、被監視者監視支援システムMScは、各居室RM-1~RM-3に配置された各撮像装置CUc-1~CUc-3から各画像を収集し、各画像に介護記録情報および介護士IDを紐付けて記憶(記録)する。
【0194】
そして、所望の介護士NSに対する画像を抽出する場合には、第1実施形態における被監視者監視支援システムMSaと同様に、例えば前記介護士NSの上司等のオペレータは、SV入力部24から検索キーとして前記所望の介護士NSに対応する介護士IDを入力し、検索開始の指示を入力し、管理サーバ装置SVcは、これに応じて画像をSV出力部25に再生表示する。これによって前記オペレータは、所望の介護士NSに対する画像を参照でき、前記介護士NSが監視領域の居室RMに赴いたか否かを確認できる。
【0195】
以上説明したように、第3実施形態における被監視者監視支援システムMScおよびこれに実装された被監視者監視支援方法は、第1実施形態と同様の作用効果を奏する(第2実施形態をベースとする場合には、第2実施形態と同様の作用効果を奏する)。
【0196】
監視領域に来たものの、状況の変化によって他の場所に向かう必要が生じた等のために、監視者NSは、ID装置RDcに前記一方の特定情報として第1特定情報(上述では介護士ID)を読み取らせたものの、当該監視領域に入場しない場合も有り得る。上記被監視者監視支援システムMScおよび被監視者監視支援方法は、入退場検知部15をさらに備え、入退場検知部15で入場有りを検知した場合に、前記紐付き情報を管理サーバ装置SVcへ出力する。このため、監視者NSがID装置RDcに前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該監視領域に対し入場しなかった場合、前記紐付き情報が管理サーバ装置SVcへ出力されない。したがって、上記被監視者監視支援システムMScおよび被監視者監視支援方法は、撮像装置CUc部からの画像に、前記第1特定情報(上述では介護士ID)を、より適切に紐付けられる。
【0197】
また、上述のように、介護士NSは、ID装置RDcに前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該監視領域に入場しない場合も有り得る。一方、例えば介護等の作業が終了したと考えて、前記監視者NSは、ID装置RDcに前記一方の特定情報を読み取らせたものの、前記作業のやり残しに気づき、当該監視領域から退場しない場合も有り得る。上記被監視者監視支援システムMScおよび被監視者監視支援方法は、入退場検知部15をさらに備え、入退場検知部15で入場有りを検知した場合に、前記撮像開始の指示をカメラ11へ出力し、入退場検知部15で退場有りを検知した場合に、前記撮像終了の指示を前記カメラ11へ出力する。このため、監視者NSがID装置RDcに前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該監視領域に対し入退場しなかった場合、前記撮像開始の指示や前記撮像終了の指示が行われない。したがって、上記被監視者監視支援システムMScおよび被監視者監視支援方法は、より適切に、監視者NSの入退場に応じて画像を記憶(記録)できる。
【0198】
なお、これら上述の第1ないし第3実施形態において、被監視者監視支援システムMSa~MScは、監視領域に所在する被監視者Obに関わる所定のイベントを検知して報知しても良い。より具体的には、撮像装置CUa~CUcは、さらに、被監視者Obに関わる所定のイベントを検知し、この検知結果を管理サーバ装置SVa~SVcへ送信する。管理サーバ装置SVa~SVcは、撮像装置CUa~CUcから前記検知結果を受信すると、前記検知結果を送信した送信元の撮像装置CUa~CUcの第2特定情報(上述ではカメラID)と前記検知結果とを互いに紐付けて記憶(記録)して管理し、前記送信元に対応付けられた送信先の携帯端末装置TAa~TAcへ前記検知結果を送信する。携帯端末装置TAa~TAcは、管理サーバ装置SVa~SVcから前記検知結果を受信すると、検知結果を表示する検知画面によって、あるいは、これに代えまたはこれに追加して検知結果を表す報知音によって、前記検知結果を外部に出力する。これによって被監視者Obに関わる所定のイベントが撮像装置CUa~CUcによって検知され、この検知された前記イベントが管理サーバ装置SVa~SVcを介して所定の携帯端末装置TAa~TAcへ報知される。前記所定のイベント(事象)は、好適には対処が必要な所定のイベントであり、例えば、被監視者Obにおける予め設定された所定の行動およびナースコールである。このため、前記撮像装置CUa~CUcは、さらに、被監視者Obのナースコールを受け付けるナースコール入力部をさらに備え、前記ナースコール入力部でナースコールを受け付けると、前記検知結果の1つとしてナースコールを検知した旨を管理サーバ装置SVa~SVcへ送信する。前記所定の行動は、例えば、被監視者Obが起きた起床、被監視者Obが寝具から離れた離床、被監視者Obが寝具から落ちた転落、および、被監視者Obが倒れた転倒の4つの行動である。このため、前記撮像装置CUa~CUcは、さらに、被監視者Obにおける所定の行動を検知する行動検知部をさらに備え、前記行動検知部で前記所定の行動を検知すると、前記検知結果の1つとして前記所定の行動(上述では起床、離床、転落および転倒のうちのいずれか)を検知した旨を管理サーバ装置SVa~SVcへ送信する。撮像装置CUa~CUcは、カメラ11を備えているので、撮像装置CUa~CUcは、画像から前記所定の行動を検知することが好ましい。例えば、前記行動検知部は、カメラ11で撮像した画像(対象画像)に基づいて被監視者Obの頭部を検出し、この検出した被監視者Obの頭部における大きさの時間変化に基づいて被監視者Obの起床、離床、転倒および転落を検知する。より詳しくは、まず、寝具BDの所在領域および第1ないし第3閾値Th1~Th3が予め記憶される。前記第1閾値Th1は、寝具BDの所在領域内における横臥姿勢の頭部の大きさと座位姿勢の頭部の大きさとを識別するための閾値である。前記第2閾値Th2は、寝具BDの所在領域を除く居室RM内における立位姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための閾値である。前記第3閾値Th3は、寝具BDの所在領域を除く居室RM内における横臥姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための閾値である。そして、前記行動検知部は、まず、対象画像から例えば背景差分法やフレーム差分法によって被監視者Obの人物の領域として動体領域を抽出する。次に、前記行動検知部は、この抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、また例えば予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、また例えば頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって、被監視者Obの頭部領域を抽出する。そして、前記行動検知部は、この抽出した頭部の位置および大きさから起床、離床、転倒および転落を検知する。例えば、前記行動検知部は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、起床と判定し、前記起床を検知する。例えば、前記行動検知部は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域内から寝具の所在領域外へ時間変化した場合であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、離床と判定し、前記離床を検知する。例えば、前記行動検知部は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域内から寝具BDの所在領域外へ時間変化した場合であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転落と判定し、前記転落を検知する。例えば、前記行動検知部は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域を除く居室RM内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転倒と判定し、前記転倒を検知する。
【0199】
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
【0200】
一態様にかかる被監視者監視支援システムは、監視領域に所在する監視対象の被監視者の監視を支援する被監視者監視支援システムであって、前記監視領域に対応して設けられ、前記監視領域の画像を生成する撮像部と、前記撮像部で生成された画像を記憶する画像記憶部と、前記撮像部で生成された画像を前記画像記憶部に記憶させる画像記憶処理部と、所定の監視者が監視領域に入場する場合に、前記監視者を特定する第1特定情報および前記監視領域に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取部と、前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持ち、前記読取部によって前記一方の特定情報を読み取った場合に、前記他方の特定情報と前記読取部で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する第1生成部と、前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、前記生成した紐付け監視記録情報を前記画像記憶処理部へ出力する第2生成部とを備え、前記撮像部は、予め自機の第2特定情報を持ち、前記生成した画像を前記自機の第2特定情報と共に前記画像記憶処理部へ出力し、前記画像記憶処理部は、前記撮像部からの第2特定情報、前記第1生成部からの紐付け情報、および、前記第2生成部からの紐付け監視記録情報に基づいて、前記撮像部からの画像を、前記監視記録情報と前記第1特定情報とに紐付けて前記画像記憶部に記憶する。好ましくは、上述の被監視者監視支システムにおいて、前記読取部は、前記第1特定情報を記憶するICカード(RFタグ)または磁気カードから前記第1特定情報を読み取り、前記読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で前記第1生成部へ通知するカードリーダである。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記読取部は、前記第1特定情報を表す1次元コード(バーコード)または2次元コードから前記第1特定情報を読み取り、前記読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で前記第1生成部へ通知するコードリーダである。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記読取部は、前記第1特定情報を記憶する携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置から無線通信で前記第1特定情報を読み取り、前記読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で前記第1生成部へ通知するリーダである。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記読取部は、前記第1特定情報を記憶する携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置から無線通信で前記第1特定情報を読み取り、前記読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で前記第1生成部へ通知するタブレット端末装置である。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記読取部は、前記第2特定情報を表す1次元コード(バーコード)または2次元コードから前記第2特定情報を読み取るコードリーダの機能を備える携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置であり、前記携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置は、前記第1生成部をさらに備え、前記第1生成部は、前記機能で読み取った前記第2特定情報と予め持っている前記第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を無線通信で前記画像記憶処理部へ出力する。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記読取部は、前記第2特定情報を記憶するICカード(RFタグ)または磁気カードから前記第2特定情報を読み取るカードリーダの機能を備える携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置であり、前記携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置は、前記第1生成部をさらに備え、前記第1生成部は、前記機能で読み取った前記第2特定情報と予め持っている前記第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を無線通信で前記画像記憶処理部へ出力する。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記読取部は、前記第2特定情報を記憶するタブレット端末装置から無線通信で前記第2特定情報を読み取る携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置であり、前記携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置は、前記第1生成部をさらに備え、前記第1生成部は、前記読み取った前記第2特定情報と予め持っている前記第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を無線通信で前記画像記憶処理部へ出力する。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記第1生成部は、前記読取部で読み取った前記一方の特定情報を管理する管理部と、前記管理部で管理されている前記一方の特定情報が有る場合に、前記紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する通知部とを備える。
【0201】
このような被監視者監視支援システムは、所定の監視者が監視領域に入場すると、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取って他方の特定情報に紐付けることによって前記第1および第2特定情報を互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けると、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、一方、前記撮像部から画像とその第2特定情報とを得る。そして、被監視者監視支援システムは、前記撮像部からの第2特定情報、前記第1生成部からの紐付け情報、および、前記第2生成部からの紐付け監視記録情報に基づいて、前記撮像部からの画像を、前記監視記録情報と前記第1特定情報とに紐付けて前記画像記憶部に記憶する。すなわち、上記被監視者監視支援システムは、前記第1生成部からの前記紐付け情報から、前記撮像部からの前記第2特定情報に対応する前記第1特定情報を得て、前記第2生成部からの前記紐付け監視記録情報から、前記撮像部からの前記第2特定情報に対応する前記監視記録情報を得て、これら得られた前記第1特定情報および前記監視記録情報に、前記撮像部からの画像を紐付けて前記画像記憶部に記憶する。したがって、上記被監視者監視支援システムは、所望(目的)の監視者が記録した監視記録に対する、例えば介護等の状況を直接的に示す画像を記憶(記録)できる。
【0202】
他の一態様では、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記読取部は、さらに、前記監視者が前記監視領域から退場する場合に、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取り、前記読取部で読み取った前記一方の特定情報を管理し、既に管理している前記一方の特定情報が前記読取部でさらに読み取った場合に、前記既に管理している前記一方の特定情報の管理を解除する管理部と、前記管理部で管理されている前記一方の特定情報が有る場合に、撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、前記管理部で管理されている前記一方の特定情報が無くなった場合に、撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する撮像制御部とをさらに備え、前記撮像部は、前記撮像制御部から前記撮像開始の指示を受けると、撮像を開始し、前記撮像制御部から前記撮像終了の指示を受けると、撮像を終了する。
【0203】
このような被監視者監視支援システムは、管理下の前記一方の特定情報が有る場合に、撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、管理下の前記一方の特定情報が無くなった場合に、撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する。すなわち、上記被監視者監視支援システムは、前記監視領域に対し、監視者が入場すると前記撮像開始を指示し、少なくとも1人の監視者が所在している間、撮像を継続し、そして、監視者が退場すると、前記撮像終了を指示する。このため、上記被監視者監視支援システムは、少なくとも1人の監視者が前記監視領域内に所在する間の画像を画像記憶部に記憶でき、監視者の所在に無関係に連続的に撮像する場合(例えば24時間撮像)に較べて、画像のデータ容量を低減できる。
【0204】
他の一態様では、これら上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記監視領域に対応して設けられ、前記監視領域に対する入場の有無を検知する入場検知部をさらに備え、前記生成部は、さらに、前記監視者が入る監視領域に対応する前記入場検知部で入場有りを検知した場合に、前記紐付き情報を前記画像記憶処理部へ出力する。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記入場検知部は、前記監視領域の境界に配置され、前記監視領域を検知領域とする赤外線型人感センサと、前記赤外線型人感センサの検知結果に応じて前記監視領域内への入場の有無を判定する入場判定部とを備える。
【0205】
監視領域に来たものの、状況の変化によって他の場所に向かう必要が生じた等のために、監視者は、前記読取部に前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該監視領域に入場しない場合も有り得る。上記被監視者監視支援システムは、入場検知部をさらに備え、前記入場検知部で入場有りを検知した場合に、前記紐付き情報を前記画像記憶処理部へ出力する。すなわち、前記第1生成部は、前記読取部で前記一方の特定情報を読み取った場合であって、かつ、前記監視者が入る監視領域に対応する前記入場検知部で入場有りを検知した場合に、前記紐付き情報を前記画像記憶処理部へ出力する。このため、監視者が読取部に前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該監視領域に対し入場しなかった場合、前記紐付き情報が前記画像記憶処理部へ出力されない。したがって、上記被監視者監視支援システムは、前記撮像部からの画像に、前記第1特定情報を、より適切に紐付けられる。
【0206】
他の一態様では、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記監視領域に対応して設けられ、前記監視領域に対する入退場の有無を検知する入退場検知部をさらに備え、前記撮像制御部は、さらに、前記監視者が入る監視領域に対応する前記入退場検知部で入場有りを検知した場合に、前記撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、さらに、前記監視が入る監視領域に対応する前記入退場検知部で退場有りを検知した場合に、前記撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記入退場検知部は、前記監視領域の境界に、所定の高さ位置に入退場方向に沿って並置するように配設された複数の発光部と、前記複数の発光部から前記入退場方向と直交する直交方向で所定の幅(例えば人幅以上の長さ等)で離間するように、かつ、前記複数の発光部それぞれから発光された各光をそれぞれ受光するように配設された複数の受光部と、前記複数の受光部それぞれの各受光結果に応じて前記監視領域に対する入退場の有無を判定する入退場判定部とを備える。
【0207】
上述のように、監視者は、前記読取部に前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該監視領域に入場しない場合も有り得る。一方、例えば介護等の作業が終了したと考えて、前記監視者は、前記読取部に前記一方の特定情報を読み取らせたものの、前記作業のやり残しに気づき、当該監視領域から退場しない場合も有り得る。上記被監視者監視視線システムは、入退場検知部をさらに備え、前記入退場検知部で入場有りを検知した場合に、前記撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、前記入退場検知部で退場有りを検知した場合に、前記撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する。すなわち、前記撮像制御部は、前記読取部で前記一方の特定情報を読み取った場合であって、かつ、前記監視者が入る監視領域に対応する前記入退場検知部で入場有りを検知した場合に、前記撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、再度、前記読取部で前記一方の特定情報を読み取った場合であって、かつ、前記監視者が入る監視領域に対応する前記入退場検知部で退場有りを検知した場合に、前記撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する。このため、監視者が読取部に前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該監視領域に対し入退場しなかった場合、前記撮像開始の指示や前記撮像終了の指示が行われない。したがって、上記被監視者監視支援システムは、より適切に、監視者の入退場に応じて画像を記憶(記録)できる。
【0208】
他の一態様にかかる被監視者監視支援方法は、監視領域に所在する監視対象の被監視者の監視を支援する被監視者監視支援方法であって、前記監視領域に対応して設けられる撮像部で、前記監視領域の画像を生成する画像生成工程と、前記画像生成工程で生成された画像を画像記憶部に記憶させる画像記憶処理工程と、所定の監視者が監視領域に対し入場する場合に、前記監視者を特定する第1特定情報および前記監視領域に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取工程と、前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持つ生成部で、前記他方の特定情報と前記読取工程で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成する第1生成工程と、前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けた場合に、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成する第2生成工程とを備え、前記撮像部は、予め自機の第2特定情報を持ち、前記画像記憶処理工程は、前記撮像部によって前記撮像工程で生成された画像を、前記撮像部の前記第2特定情報および前記生成部によって前記第1生成工程で生成された前記紐付け情報に基づく前記第1特定情報に紐付け、かつ、前記撮像部の前記第2特定情報および前記第2生成工程で生成された前記紐付き監視記録情報に基づく前記監視記録情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する。
【0209】
このような被監視者監視支援方法は、所定の監視者が監視領域に入場すると、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取って他方の特定情報に紐付けることによって前記第1および第2特定情報を互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記第2特定情報の入力を受け付け、監視記録情報の入力を受け付けると、前記受け付けた第2特定情報と前記受け付けた監視記録情報とを互いに紐付けて紐付け監視記録情報を生成し、一方、前記撮像部から画像とその第2特定情報とを得る。そして、被監視者監視支援方法は、前記撮像部からの第2特定情報、前記紐付け情報および前記紐付け監視記録情報に基づいて、前記撮像部からの画像を、前記監視記録情報と前記第1特定情報とに紐付けて前記画像記憶部に記憶する。すなわち、上記被監視者監視支援方法は、前記紐付け情報から、前記撮像部からの前記第2特定情報に対応する前記第1特定情報を得て、前記紐付け監視記録情報から、前記撮像部からの前記第2特定情報に対応する前記監視記録情報を得て、これら得られた前記第1特定情報および前記監視記録情報に、前記撮像部からの画像を紐付けて前記画像記憶部に記憶する。したがって、上記被監視者監視支援方法は、所望(目的)の監視者が記録した監視記録に対する、例えば介護等の状況を直接的に示す画像を記憶(記録)できる。
【0210】
この出願は、2018年1月19日に出願された日本国特許出願特願2018-6949を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
【0211】
本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
【0212】
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
【産業上の利用可能性】
【0213】
本発明によれば、監視領域に所在する監視対象の被監視者の監視を支援する被監視者監視支援システムおよび被監視者監視支援方法が提供できる。
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