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特許7120657サーバ、サーバシステム、時刻同期方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】サーバ、サーバシステム、時刻同期方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G04R 20/08 20130101AFI20220809BHJP
   G04G 5/00 20130101ALI20220809BHJP
   G04G 7/00 20060101ALI20220809BHJP
【FI】
G04R20/08
G04G5/00 J
G04G7/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020077287
(22)【出願日】2020-04-24
(65)【公開番号】P2021173627
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2020-04-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 淳
【審査官】岩本 太一
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-010638(JP,A)
【文献】特開2006-140942(JP,A)
【文献】特開平10-133963(JP,A)
【文献】特開2006-322788(JP,A)
【文献】特開2018-189469(JP,A)
【文献】特開2018-202842(JP,A)
【文献】特開2004-028648(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04G 3/00-99/00
G04R 20/00-60/14
G06F 11/07
G06F 11/28-11/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
標準電波を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された前記デジタルデータから時刻情報を得る解析手段と、
前記解析手段により得られた前記時刻情報を記憶装置に記録する記録手段と、
前記記録手段により前記記憶装置に記録された前記時刻情報に基づき時刻を再設定するコントローラであって、予め設定された時間になった場合、前記記録手段により前記記憶装置に記録された前記時刻情報を、自発的にローカルエリアネットワークで接続された1以上のサーバに送信するコントローラと、
を備えるサーバ。
【請求項2】
前記コントローラは、
前記1以上のサーバを示す情報を記憶し、記憶した前記情報に基づき、前記1以上のサーバに前記時刻情報を送信する、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記ローカルエリアネットワークに所定のコマンドを送信し、前記所定のコマンドに対する応答に基づき前記1以上のサーバを検出し、検出した前記1以上のサーバに前記時刻情報を送信する、
請求項1または請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
請求項1から請求項の何れか1項に記載のサーバと、
前記サーバにローカルエリアネットワークで接続された1以上のサーバと、
を備えるサーバシステム。
【請求項5】
コントローラを有するサーバが行う時刻同期方法であって、
標準電波を受信することと、
受信した前記標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換することと、
前記デジタルデータから時刻情報を得ることと、
得た前記時刻情報を記憶装置に記録することと、
前記記憶装置に記録された前記時刻情報に基づき時刻を再設定することと、
前記サーバにローカルエリアネットワークで接続された1以上のサーバに、予め設定された時間になった場合、前記記憶装置に記録された前記時刻情報を自発的に送信することと、
を含む時刻同期方法。
【請求項6】
コントローラを有するサーバが備えるコンピュータに、
標準電波を受信することと、
受信した前記標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換することと、
前記デジタルデータから時刻情報を得ることと、
得た前記時刻情報を記憶装置に記録することと、
前記記憶装置に記録された前記時刻情報に基づき時刻を再設定することと、
前記サーバにローカルエリアネットワークで接続された1以上のサーバに、予め設定された時間になった場合、前記記憶装置に記録された前記時刻情報を自発的に送信することと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、サーバシステム、時刻同期方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、スタンバイ電源が投入された場合、プライマリBMCの時刻をセカンダリBMCにコピーすることにより、モジュール電源の投入前においても、BMC(Baseboard Management Controller)が示す時刻を複数のモジュール間で一致させる技術が開示されている。
【0003】
特許文献2には、管理端末によりマスタ装置の情報を更新すると、スレーブ装置が自身の情報を更新することにより、マネジメントソフトウェアなどを使用しなくても情報を更新できる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-196272号公報
【文献】特開2015-069282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
NPT(Network Time Protocol)サーバから時刻情報を取得して、サーバシステムにおける各サーバのBMCの時刻を再設定する技術が知られている。しかし、BMCがNPTサーバにアクセスできない場合、人手により各サーバのBMCの時刻を再設定する必要が生じる。
本発明の目的は、上述した課題を解決するサーバ、サーバシステム、時刻同期方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るサーバは、標準電波を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換する変換手段と、前記変換手段により変換された前記デジタルデータから時刻情報を得る解析手段と、前記解析手段により得られた前記時刻情報を記憶装置に記録する記録手段と、前記記録手段により前記記憶装置に記録された前記時刻情報に基づき時刻を再設定するコントローラであって、予め設定された時間になった場合、前記記録手段により前記記憶装置に記録された前記時刻情報を、自発的にローカルエリアネットワークで接続された1以上のサーバに送信するコントローラと、を備える
【0007】
本発明に係るサーバシステムは、上記のサーバと、前記サーバにローカルエリアネットワークで接続された1以上のサーバと、を備える
【0008】
本発明に係る時刻同期方法は、コントローラを有するサーバが行う時刻同期方法であって、標準電波を受信することと、受信した前記標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換することと、前記デジタルデータから時刻情報を得ることと、得た前記時刻情報を記憶装置に記録することと、前記記憶装置に記録された前記時刻情報に基づき時刻を再設定することと、前記サーバにローカルエリアネットワークで接続された1以上のサーバに、予め設定された時間になった場合、前記記憶装置に記録された前記時刻情報を自発的に送信することと、を含む
【0009】
本発明に係るプログラムは、コントローラを有するサーバが備えるコンピュータに、標準電波を受信することと、受信した前記標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換することと、前記デジタルデータから時刻情報を得ることと、得た前記時刻情報を記憶装置に記録することと、前記記憶装置に記録された前記時刻情報に基づき時刻を再設定することと、前記サーバにローカルエリアネットワークで接続された1以上のサーバに、予め設定された時間になった場合、前記記憶装置に記録された前記時刻情報を自発的に送信することと、を実行させる
【発明の効果】
【0010】
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、サーバと接続する各サーバのBMCがNPTサーバにアクセスできない場合であっても、各サーバのBMCの時刻同期を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態に係るサーバシステムの構成を示す図である。
図2】一実施形態に係る電波時計部の構成を示す概略ブロック図である。
図3】一実施形態に係るBMCの構成を示す概略ブロック図である。
図4】一実施形態に係る電波時計部の動作を示すフローチャートである。
図5】一実施形態に係るサーバシステムの動作を示すフローチャートである。
図6】少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〈第1の実施形態〉
《サーバシステムの構成》
以下、図面を参照しながら実施形態に係るサーバシステム1ついて詳しく説明する。
サーバシステム1は、受信した標準電波により得られた時刻情報で第1サーバ10のBMC11の時刻を再設定する。
【0013】
図1は、第1の実施形態に係るサーバシステム1の構成を示す図である。
サーバシステム1は、クライアント端末20と、オペレータ端末21と、スイッチ装置30と、ローカルエリアネットワーク40と、複数のサーバを備える。図1に示す第1サーバ10と、第2サーバ50とは、サーバの一例である。サーバシステム1が備える各サーバはサブネットにより細分化されたIPアドレスをそれぞれ有する。
【0014】
クライアント端末20は、クライアントから指示を受け入れてスイッチ装置30を介してサーバにアクセスする。クライアントはユーザの一例である。
オペレータ端末21は、オペレータから時刻同期の実行を示す指示と、時刻同期の時間を示す指示を受け入れて、スイッチ装置30を介してサーバにアクセスする。オペレータはユーザの一例である。
図1は1つのクライアント端末20と、1つのオペレータ端末21を示しているが、サーバシステム1は複数のクライアント端末20と、複数のオペレータ端末21を備える。
【0015】
スイッチ装置30は、複数の装置が相互に通信できるように通信の中継を行う。具体的に、スイッチ装置30は、クライアント端末20と有線又は無線で接続して、ローカルエリアネットワーク40を介して第1サーバ10又は第2サーバ50との通信の中継を行う。また、スイッチ装置30は、オペレータ端末21と有線又は無線で接続して、ローカルエリアネットワーク40を介して第1サーバ10又は第2サーバ50との通信の中継を行う。
【0016】
ローカルエリアネットワーク40は、ローカル環境において複数の装置が相互に通信できるようにするネットワークである。ローカルエリアネットワーク40は、サーバが相互に通信できるようにし、クライアント端末20及びオペレータ端末21がサーバと通信できるようにする。
【0017】
《サーバの構成》
以下、第1サーバ10及び第2サーバ50の構成について説明する。
第1サーバ10は、BMC11と、電波時計部12を備える。第2サーバ50は、BMC51を備える。BMC11とBMC51は同様な構成で、同様な動作を行う。
【0018】
図2は、電波時計部12の構成を示す概略ブロック図である。
電波時計部12は、アンテナ121と、変換部122と、CPU123と、時刻記録部124と、時刻記憶部125を備える。電波時計部12は、第1サーバ10が備えるPCIカード(図示しない)に設けられる。
【0019】
アンテナ121は、標準電波の受信局から送信される標準電波(タイムコード)を受信する。アンテナ121は受信手段の一例である。
変換部122は、アンテナ121により受信された標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換する。変換部122は変換したデジタルデータをCPU123に送信する。変換部122は変換手段の一例である。
【0020】
CPU123は、変換部122により変換されたデジタルデータから時刻情報を得る。
時刻記録部124は、CPU123により得られた時刻情報を時刻記憶部125に記録する。
時刻記憶部125は、時刻記録部124により記録される時刻情報を記憶する。
【0021】
図3は、BMC11の構成を示す概略ブロック図である。
BMC11は、サーバの管理用のコントローラであり、サーバのハードウェア(CPU、メモリ、温度等)の監視、リモートコントロール、ハードウェアイベントの記録、ファームウェアの管理などを行う。
BMC11は、検出部111と、記憶部112と、受付部113と、時刻取得部114と、時刻通信部115と、時刻同期部116と、を備える。
【0022】
検出部111は、ローカルエリアネットワーク40に所定のコマンドを送信し、所定のコマンドに対する応答に基づきローカルエリアネットワーク40に接続された1以上のサーバを検出する。また、検出部111は検出したサーバを示す情報を記憶部112に記録する。
例えば、検出部111は定期的にローカルエリアネットワーク40にPINGコマンドを送信し、応答のあったサーバのIPアドレスを特定することにより、サーバを検出する。PINGコマンドは所定のコマンドの一例である。IPアドレスはサーバの一例である。これにより、検出部111はローカルエリアネットワーク40に接続しているサーバを検出することができる。
【0023】
記憶部112は、サーバと同じローカルエリアネットワークに接続された1以上のサーバを示す情報を記憶する。記憶部112は記憶手段の一例である。
例えば、記憶部112は検出部111により記録されるサーバを示す情報を記憶する。
また、記憶部112は、オペレータにより予め設定された時間を示す情報(以下、ルール情報と称する)を記憶する。
【0024】
受付部113は、オペレータ端末21から時刻同期の実行を示す指示と、時刻同期の時間を示す指示を受け入れる。時刻同期の実行を示す指示及び時刻同期の時間を示す指示は、時刻同期に関するユーザの指示の一例である。
受付部113は受け入れた時刻同期の時間を示す指示に基づいて、記憶部112にルール情報を記録する。
【0025】
時刻取得部114は、電波時計部12の時刻記憶部125から時刻情報を取得する。また、時刻取得部114は取得した時刻情報をポジックスタイムに変換する。ポジックスタイムは時刻情報の一例である。
【0026】
時刻通信部115は、記憶部112が記憶しているルール情報及びサーバを示す情報に基づいて、時刻取得部114が変換したポジックスタイムを送信する。すなわち、時刻通信部115は、予め設定された時間ごとに、記憶部112が記憶しているIPアドレスが示すサーバへポジックスタイムを送信する。
また、時刻通信部115は、受付部113が時刻同期の実行を示す指示を受け入れた場合、記憶部112が記憶しているサーバを示す情報に基づいて、時刻取得部114が変換したポジックスタイムを送信する。すなわち、時刻通信部115は、オペレータから時刻同期の実行を示す指示を受けた場合、記憶部112が記憶しているIPアドレスが示すサーバへポジックスタイムを送信する。
また、時刻通信部115は、送信されたポジックスタイムを受信する。例えば、第2サーバ50のBMC51が備える時刻通信部は、第1サーバ10のBMC11の時刻通信部115が送信したポジックスタイムを受信する。
時刻通信部115は送信手段の一例である。
【0027】
時刻同期部116は、時刻取得部114が変換したポジックスタイム又は時刻通信部115が受信したポジックスタイムに基づいて、時刻を再設定することにより時刻を同期する。時刻同期部116は、時刻設定手段の一例である。
時刻同期部116により、サーバシステム1における各サーバのBMCの時刻は同期される。
【0028】
《サーバシステムの動作》
以下、サーバシステム1の動作について説明する。
図4は、電波時計部12が時刻情報を取得する動作を示すフローチャートである。
【0029】
アンテナ121は、標準電波の受信局から送信される標準電波(タイムコード)を受信する(ステップS1)。
変換部122は、ステップS1により受信された標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換する。変換部122は変換したデジタルデータをCPU123に送信する(ステップS2)。
【0030】
CPU123は、変換部122により変換されたデジタルデータから時刻情報を得る(ステップS3)。
時刻記録部124は、CPU123により得られた時刻情報を時刻記憶部125に記録する(ステップS4)。時刻記憶部125は、時刻記録部124により記録される時刻情報を記憶する。
【0031】
図5は、サーバシステム1における時刻同期に係る動作を示すフローチャートである。
検出部111は、定期的にローカルエリアネットワーク40にPINGコマンドを送信し、応答のあったサーバのIPアドレスを特定することによりサーバを検出する。また、検出部111は検出したサーバを示す情報を記憶部112に記録する(ステップS11)。
例えば、検出部111は第2サーバ50を示すIPアドレスを検出して記憶部112に記録する。
【0032】
時刻取得部114は、電波時計部12の時刻記憶部125から時刻情報を取得する。また、時刻取得部114は取得した時刻情報をポジックスタイムに変換する(ステップS12)。
時刻同期部116はステップS12で変換されたポジックスタイムを用いて、第1サーバ10の時刻を再設定することにより時刻同期を行う(ステップS13)。
【0033】
時刻通信部115は、予め設定された時間になった場合、又は受付部113が時刻同期の実行を示す指示を受け入れた場合、記憶部112が記憶しているIPアドレスが示すサーバへステップS12で変換されたポジックスタイムを送信する。すなわち、時刻通信部115は第2サーバ50へポジックスタイムを送信する(ステップS14)。
【0034】
第2サーバ50のBMC51が備える時刻通信部は、ステップS13により送信されたポジックスタイムを受信する(ステップS15)。
時刻同期部116はステップS15で受信したポジックスタイムを用いて、第2サーバ50の時刻を再設定することにより時刻同期を行う(ステップS16)。
【0035】
このような動作により、サーバシステム1は、各サーバのBMCがNPTサーバにアクセスできない場合であっても、電波時計部12が取得した時刻情報を各サーバのBMCに送信することにより、各サーバのBMCの時刻同期を行うことができる。
【0036】
《作用・効果》
本発明に係るサーバは、標準電波を受信する受信手段と、受信手段により受信された標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換する変換手段と、変換手段により変換されたデジタルデータから時刻情報を得る解析手段と、解析手段により得られた時刻情報に基づき時刻を再設定する時刻設定手段と、解析手段により得られた時刻情報を外部に送信する送信手段を備える。
【0037】
サーバは、受信手段が受信した時刻情報により時刻を再設定して、当該時刻情報を外部に送信する。これにより、サーバから時刻情報を受信した外部の装置は、サーバの時刻と時刻同期を行うことができる。
【0038】
また、サーバは、サーバと同じローカルエリアネットワーク40に接続された1以上のサーバを示す情報を記憶する記憶手段をさらに備え、送信手段は、記憶手段に記憶された情報に基づき、1以上のサーバに時刻情報を送信する。
【0039】
サーバは、記憶手段が記憶する情報に基づいて当該時刻情報を外部に送信する。これにより、上記情報に示された装置は、サーバの時刻と時刻同期を行うことができる。
【0040】
また、サーバは、サーバが接続されたローカルエリアネットワーク40に所定のコマンドを送信し、所定のコマンドに対する応答に基づきローカルエリアネットワーク40に接続された1以上のサーバを検出する検出手段をさらに備え、送信手段は、検出手段により検出された1以上のサーバに時刻情報を送信する。
【0041】
サーバは、所定のコマンドの応答に基づいて当該時刻情報を外部に送信する。これにより、上記応答に係る装置は、サーバの時刻と時刻同期を行うことができる。
【0042】
また、サーバの送信手段は、予め設定された時間ごとに、時刻情報を外部に送信する。
サーバは、予め設定された時間ごとに当該時刻情報を外部に送信する。これにより、サーバから時刻情報を受信した外部の装置は、予め設定された時間ごとにサーバの時刻と時刻同期を行うことができる。
【0043】
また、サーバは、時刻同期に関するユーザの指示を受け付ける受付手段をさらに備え、送信手段は、受付手段により時刻同期に関するユーザの指示が受け付けられた場合、時刻情報を外部に送信する。
【0044】
サーバは、ユーザの指示を受け付けて当該時刻情報を外部に送信する。これにより、サーバのユーザは、外部の装置の時刻とサーバの時刻の時刻同期を行うことができる。
【0045】
本発明に係るサーバシステム1は、第1サーバ10と、ローカルエリアネットワーク40を介して第1サーバ10と接続された第2サーバ50とを備え、第1サーバ10は、標準電波を受信する受信手段と、受信手段により受信された標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換する変換手段と、変換手段により変換されたデジタルデータから時刻情報を得る解析手段と、解析手段により得られた時刻情報に基づき第1サーバ10で用いる時刻を再設定する時刻設定手段と、解析手段により得られた時刻情報を第2サーバに送信する送信手段と、を有し、第2サーバ50は、第1サーバ10から受信した時刻情報に基づき第2サーバ50で用いる時刻を再設定する時刻設定手段を有する。
【0046】
サーバシステム1は、受信手段が受信した時刻情報により時刻を再設定して、当該時刻情報を外部に送信する第1サーバ10を備える。これにより、第1サーバ10から時刻情報を受信した第2サーバ50は、第1サーバ10の時刻と時刻同期を行うことができる。
【0047】
本発明に係る時刻同期方法は、標準電波を受信することと、受信した標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換することと、デジタルデータから時刻情報を得ることと、時刻情報に基づき時刻を再設定することと、時刻情報を外部に送信することを含む。
【0048】
時刻同期方法を用いると、受信手段が受信した時刻情報により時刻を再設定して、当該時刻情報を外部に送信することができる。これにより、時刻情報を受信した外部の装置は、時刻同期を行うことができる。
【0049】
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、標準電波を受信することと、受信した標準電波に基づいて得られるアナログデータをデジタルデータに変換することと、デジタルデータから時刻情報を得ることと、時刻情報に基づき時刻を再設定することと、時刻情報を外部に送信することを実行させる。
【0050】
プログラムを実行させると、受信手段が受信した時刻情報により時刻を再設定して、当該時刻情報を外部に送信することができる。これにより、時刻情報を受信した外部の装置は、時刻同期を行うことができる。
【0051】
〈コンピュータ構成〉
図6は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ1100は、プロセッサ1110、メインメモリ1120、ストレージ1130、インタフェース1140を備える。
上述のBMC11及びBMC51は、コンピュータ1100に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ1130に記憶されている。プロセッサ1110は、プログラムをストレージ1130から読み出してメインメモリ1120に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ1110は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ1120に確保する。
【0052】
プログラムは、コンピュータ1100に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージ1130に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。なお、他の実施形態においては、コンピュータ1100は、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサ1110によって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
【0053】
ストレージ1130の例としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ1130は、コンピュータ1100のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース1140または通信回線を介してコンピュータに接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ1100に配信される場合、配信を受けたコンピュータ1100が当該プログラムをメインメモリ1120に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ1130は、一時的でない有形の記憶媒体である。
【0054】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能をストレージ1130に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0055】
1 サーバシステム
10 第1サーバ
11 BMC
12 電波時計部
20 クライアント端末
21 オペレータ端末
30 スイッチ装置
40 ローカルエリアネットワーク
50 第2サーバ
51 BMC
111 検出部
112 記憶部
113 受付部
114 時刻取得部
115 時刻通信部
116 時刻同期部
121 アンテナ
122 変換部
123 CPU
124 時刻記録部
125 時刻記憶部
1100 コンピュータ
1110 プロセッサ
1120 メインメモリ
1130 ストレージ
1140 インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6