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特許7120716ユーザ機器間通信のための方法及びユーザ機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】ユーザ機器間通信のための方法及びユーザ機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20220809BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220809BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20220809BHJP
   H04W 72/10 20090101ALI20220809BHJP
   H04W 4/46 20180101ALI20220809BHJP
【FI】
H04W72/12
H04W72/04 136
H04W72/04 132
H04W72/04 111
H04W92/18
H04W72/10
H04W4/46
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021506699
(86)(22)【出願日】2019-08-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-25
(86)【国際出願番号】 CN2019099006
(87)【国際公開番号】W WO2020029875
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-02-08
(31)【優先権主張番号】201810886594.9
(32)【優先日】2018-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】チー、ツーチャオ
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson,On carrier aggregation on PC5,3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1708879,フランス,3GPP,2017年05月06日
【文献】Guangdong OPPO Mobile Telecom,Mode 4 support in eV2X carrier aggregation,3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1713251,フランス,3GPP,2017年08月11日
【文献】ZTE, ZTE Microelectronics,Discussion on Short TTI with eV2X,3GPP TSG RAN WG1 #88b R1-1704655,フランス,3GPP,2017年03月24日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)は、第1の周波数点の物理制御チャネルのリソースを決定するステップと、
前記UEは、前記第1の周波数点の物理制御チャネルで第1の制御情報を送信するステップと、を有する、ユーザ機器間の通信のための方法であって、
前記第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含み、前記第2の周波数点の周波数点指示情報は、前記第2の周波数点を示すことに用いられ、前記第2の周波数点のリソース指示情報は、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられ、
前記UEが第1の制御情報を送信した後、前記方法は、さらに、
前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースは、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約された物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)リソース及び物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)リソースを含む場合、
前記UEが前記第2の周波数点のPSSCHでデータを送信し、かつ前記第2の周波数点のPSCCHで第3の制御情報を送信することを含み、
前記第3の制御情報は、前記第2の周波数点のPSSCHリソース指示情報を含む、
方法。
【請求項2】
前記第1の制御情報は、さらに、前記第1の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含み、前記第1の周波数点の周波数点指示情報は、前記第1の周波数点を示すことに用いられ、前記第1の周波数点のリソース指示情報は、前記第1の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEが前記第1の周波数点の物理制御チャネルで第2の制御情報を送信するステップをさらに有し、
前記第2の制御情報は、前記第1の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含み、前記第1の周波数点の周波数点指示情報は、第1の周波数点を示すことに用いられ、前記第1の周波数点のリソース指示情報は、第1の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられ、
前記第1の制御情報と前記第2の制御情報のフォーマット又はサイズが同じであり、又は、前記第1の制御情報と第2の制御情報のフォーマット及びサイズが両方とも異なる、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の制御情報と前記第2の制御情報のフォーマット又はサイズが同じである場合、
前記第1の制御情報における独立した領域は、周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報として用いられる、又は、
前記第1の制御情報におけるリザーブドビット(bit)は、周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報として用いられる、又は、
前記第1の制御情報における設定された領域は、周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報として用いられる、又は、
周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報が、前記第1の制御情報のうちの少なくとも1つの他の領域と共同符号化される、又は、
周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報が、第1の制御情報の巡回冗長検査CRCのスクランブル処理に用いられる、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記UEが以下の方式、即ち、
上位層の構成に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
サービスの要求に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
設定の優先順位に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
信号強度又は品質に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
周波数点の干渉状況又は占有率に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
ネットワーク構成に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点をランダムに選択する方式、
擬似ランダム関数に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
のうちの1つ又は複数の方式で第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定するステップをさらに有する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
各周波数点は、1つのキャリア(CC)、又は1つの帯域幅部分(BWP)、又はリソースプールである、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ユーザ機器間通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)が第1の周波数点で物理制御チャネルをセンシング及び/又はリスニングし、第1の制御情報を取得するステップを有し、
前記第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含み、前記第2の周波数点の周波数点指示情報は、前記第2の周波数点を示すことに用いられ、前記第2の周波数点のリソース指示情報は、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられ、
前記方法は、さらに、
前記第1の制御情報が、前記第2の周波数点の物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)及び物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)のリソース指示情報を含む場合、
前記UEが前記第1の制御情報の指示に基づいて、前記第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、復調して第3の制御情報を取得しかつ前記第2の周波数点のPSSCHを受信するステップを含み、
前記第3の制御情報は、前記第2の周波数点のPSSCHリソース指示情報を含む、
方法。
【請求項8】
前記物理制御チャネルは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を含み、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースは、PSCCHリソース、又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)リソース、又はPSCCHリソースとPSSCHリソースを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記UEが、前記第3の制御情報の指示に基づいて、前記第2の周波数点のPSSCHを受信するステップ、又は、
前記UEが、前記第3の制御情報に示される前記第2の周波数点のPSSCHリソースを、第1の制御情報に示される前記第2の周波数点のPSSCHリソースと比較し、両者が異なる場合、プリセット動作を実行するステップを、有する請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記UEは、前記第1の制御情報及び/又は第3の制御情報に示される周波数点から1つ又は複数の周波数点を選択して、PSSCHを受信するステップをさらに有し、
前記UEは、優先順位、サービス品質(QoS)、伝送モードのうちの少なくとも1つに基づいて、1つ又は複数の周波数点を選択して、PSSCHを受信する、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記UEは、第2の周波数点での利用可能なリソースを報告するステップをさらに有する、請求項請求項10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の周波数点は、第1のsidelink伝送モードの周波数点であり、前記第2の周波数点は、第2のsidelink伝送モードの周波数点であり、又は、前記第1の周波数点及び前記第2の周波数点は、いずれも第1のsidelink伝送モードの周波数点である、請求項請求項10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
プロセッサと送受信機を備えるユーザ機器であって、
前記プロセッサは、第1の周波数点の物理制御チャネルリソースを決定することに用いられ、
前記送受信機は、前記第1の周波数点の物理制御チャネルで第1の制御情報を送信することに用いられ、
前記第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含み、前記第2の周波数点の周波数点指示情報は、前記第2の周波数点を示すことに用いられ、前記第2の周波数点のリソース指示情報は、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられ、
前記送受信機は、さらに、
前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースが、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約された物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)リソース及び物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)リソースを含む場合、
前記第2の周波数点のPSSCHでデータを送信し、かつ前記第2の周波数点のPSCCHで第3の制御情報を送信することに用いられ、
前記第3の制御情報は、前記第2の周波数点のPSSCHリソース指示情報を含む、
ユーザ機器。
【請求項14】
送受信機を備えるユーザ機器であって、
前記送受信機は、第1の周波数点で物理制御チャネルをセンシング及び/又はリスニングするための第1のユニットと、
物理制御チャネルから第1の制御情報を取得するための第2のユニットと、を備え、
前記第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含み、前記第2の周波数点の周波数点指示情報は、前記第2の周波数点を示すことに用いられ、前記第2の周波数点のリソース指示情報は、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられ、
前記送受信機は、さらに、
前記第1の制御情報が、前記第2の周波数点の物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)及び物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)のリソース指示情報を含む場合、
前記第1の制御情報の指示に基づいて、前記第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、復調して第3の制御情報を取得し、かつ前記第2の周波数点のPSSCHを受信することに用いられる第3のユニットを含み、
前記第3の制御情報は、前記第2の周波数点のPSSCHリソース指示情報を含む、
ユーザ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術分野に関し、特に、ユーザ機器間通信のための方法及びユーザ機器に関する。
【背景技術】
【0002】
長期進化(Long Term Evolution、LTE)システムは、第12のバージョンであるRelease12からサイドリンク(sidelink)をサポートして以来、ユーザ機器(User Equipment、UE)間の直接通信を可能にする。ユーザ機器間の直接通信は複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier、CC)を介して行う必要がある場合、受信側UEは、各コンポーネントキャリア毎に物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)をセンシングし、かつブラインド検出して、各CCに割り当てられた/予約されたリソースの指示情報を得る必要がある。
【0003】
sidelinkは半二重通信であるため、UEが1つのCCで情報を送信するとき、特に、2つのCCが同じ周波数帯域(frequency band)内に存在した場合、UEが他のCCで受信できなくなる可能性がある。さらに、UEは、異なるCC間でジャンプするとき、関連CC間での送受信ができなくなる。これらにより、受信側UEが複数のCCで独立したセンシングやブラインド検出を行うとき、送受信衝突が発生し、UEの複数CC間の送受信が制限されることになる。
【0004】
sidelinkシステムに設定されたCC数がUEの同時受信又は送信可能なCC数を超えると、UEが検知または受信するCC数が制限されるため、UEは、他のUEから送信されたデータを逃してしまい、且つ、利用可能なすべてのスペクトルリソースを十分に利用できなくなり、最適なリソースを選択してデータを送受信することができなくなる。
【0005】
UEは、sidelinkを使用してV2X(Vehicle to everything)サービスを行う場合、典型的な動作方式は、LTEのCCのような一部のCCで、基本的なセキュリティサービスを実行し、新無線(New Radio、NR)のCCのような他のCCで、高度(自動)運転、センサー拡張などの低遅延、データ量の大きい高度なV2Xサービスをサポートする。UEがサポートする同時受信又は送信可能なCC数が足りない場合、いくつかのCCで基本サービスのみを長時間リスニングするしかできないため、高度なV2Xサービスが実行できなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施形態は、ユーザ機器間の通信のための方法及びユーザ機器を提供する。本開示のいくつかの態様の基本を理解するために、以下に概略的に説明する。この概略部分は、一般的なコメントではなく、肝心な/重要な構成要素を特定したり、これらの実施形態の保護範囲を説明したりするものでもない。その唯一の目的は、後述の詳細な説明の書き出しとして、簡単な形でいくつかの概念を提示することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様では、ユーザ機器間の通信のための方法を提供する。該方法は、UEが第1の周波数点の物理制御チャネルリソースを決定するステップと、前記UEが前記第1の周波数点の物理制御チャネルで第1の制御情報を送信するステップとを有する。前記第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含み、前記第2の周波数点の周波数点指示情報は、前記第2の周波数点を示すことに用いられ、前記第2の周波数点のリソース指示情報は、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。
【0008】
任意選択的に、前記第1の制御情報は、前記第1の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報をさらに含む。前記第1の周波数点の周波数点指示情報は、前記第1の周波数点を示すことに用いられ、前記第1の周波数点のリソース指示情報は、前記第1の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。
【0009】
任意選択的に、前記方法は、前記UEが前記第1の周波数点の物理制御チャネルで第2の制御情報を送信するステップをさらに有する。前記第2の制御情報は、前記第1の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含み、前記第1の周波数点の周波数点指示情報は、前記第1の周波数点を示すことに用いられ、前記第1の周波数点のリソース指示情報は、前記第1の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。
【0010】
任意選択的に、前記第1の制御情報と前記第2の制御情報のフォーマット又はサイズが同じであり、又は前記第1の制御情報と第2の制御情報のフォーマット及びサイズが両方とも異なる。
【0011】
任意選択的に、前記第1の制御情報と第2の制御情報のフォーマット又はサイズが同じである場合、前記第1の制御情報における独立した領域は、周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報として使用される、又は前記第1の制御情報におけるリザーブビット(reserved bit)は、周波数指示情報及び/又はリソース指示情報として使用される、又は第1の制御情報において設定された領域は、周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報として使用される、又は周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報は、前記第1の制御情報のうちの少なくとも1つの他の領域と共同符号化される、又は周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報は、第1の制御情報の巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)のスクランブル処理に用いられる。
【0012】
任意選択的に、前記物理制御チャネルは、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)を含む。前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースは、PSCCHリソース、又は物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel、PSSCH)リソース、又はPSCCHリソースとPSSCHリソースを含む。
【0013】
任意選択的に、前記UEは、第1の制御情報を送信した後、前記第2の周波数点のPSSCHでデータを送信すること、又は前記第2の周波数点のPSCCHで制御情報を送信すること、又は前記第2の周波数点のPSSCHでデータを送信し、かつPSCCHで制御情報を送信することをさらに含む。
【0014】
任意選択的に、前記方法は、さらに、UEが以下の方式、即ち、
上位層の構成に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
サービス需要に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
設定の優先順位に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
信号強度又は品質に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
周波数点の干渉状況又は占有率に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
ネットワーク構成に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点をランダムに選択する方式、
擬似ランダム関数に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
のうちの1つ又は複数の方式で第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定するステップを有する。
【0015】
第2の態様は、ユーザ機器間の通信のための方法を提供する。該方法は、UEが第1の周波数点で物理制御チャネルをセンシング及び/又はリスニングして、第1の制御情報を取得するステップを有する。前記第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含む。前記第2の周波数点の周波数点指示情報は、第2の周波数点を示すことに用いられ、前記第2の周波数点のリソース指示情報は、第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。
【0016】
任意選択的に、前記物理制御チャネルは、PSCCHを含む。前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースは、PSCCHリソース、又はPSSCHリソース、又はPSCCHリソースとPSSCHリソースを含む。
【0017】
任意選択的に、前記方法は、前記UEが前記第1の制御情報の指示に基づいて、前記第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、復調して第3の制御情報を取得するステップ、又は前記UEが前記第1の制御情報の指示に基づいて、前記第2の周波数点のPSSCHを受信するステップ、又は前記UEが前記第1の制御情報の指示に基づいて、前記第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、復調して第3の制御情報を取得し、かつ前記第2の周波数点のPSSCHを受信するステップを有する。
【0018】
任意選択的に、前記第3の制御情報は、前記第2の周波数点のPSSCHのリソース指示情報を含む。
【0019】
任意選択的に、前記方法は、さらに、前記UEが前記第3の制御情報の指示に基づいて、前記第2の周波数点のPSCCHを受信するステップ、又は前記UEは、前記第3の制御情報に示される前記第2の周波数点のPSSCHリソースを、第1の制御情報に示される前記第2の周波数点のPSSCHリソースと比較し、両者が異なる場合、プリセット動作を実行するステップを有する。
【0020】
任意選択的に、前記方法は、さらに、前記UEが、前記第1の制御情報及び/又は第3の制御情報に示される周波数点から1つ又は複数の周波数点を選択して、PSSCHを受信するステップを有する。
【0021】
任意選択的に、前記UEは、優先順位、サービス品質(Quality of Service、QoS)、伝送モードのうちの少なくとも1つに基づいて、1つ又は複数の周波数点を選択して、PSSCHを受信する。
【0022】
任意選択的に、前記方法は、さらに、前記UEが第2の周波数点での利用可能なリソースを報告するステップを有する。
【0023】
任意選択的に、前記第1の周波数点は第1のsidelink伝送モードの周波数点であり、前記第2の周波数点は第2のsidelink伝送モードの周波数点である、又は、前記第1の周波数点及び前記第2の周波数点はいずれも第1のsidelink伝送モードの周波数点である。
【0024】
第3の態様は、プロセッサ及び送受信機を備えるUEを提供する。前記プロセッサは、第1の周波数点の物理制御チャンネルリソースを決定することに用いられ、前記送受信機は、前記第1の周波数点の物理制御チャンネルで第1の制御情報を送信することに用いられる。前記第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含み、前記第2の周波数点の周波数点指示情報は、第2の周波数点を示すことに用いられ、第2の周波数点のリソース指示情報は、第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。
【0025】
任意選択的に、前記送受信機は、前記第1の周波数点の物理制御チャンネルで第2の制御情報を送信するためにも用いられる。前記第2の制御情報は、前記第1の周波数点の周波数点の指示情報及び/又はリソース指示情報を含む。前記第1の周波数点の周波数点指示情報は、第1の周波数点を示すことに用いられ、前記第1の周波数点のリソース指示情報は、前記第1の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。
【0026】
任意選択的に、前記物理制御チャネルは、PSCCHを含む。前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースは、PSCCHリソース、又はPSSCHリソース、又はPSCCHリソースとPSSCHリソースを含む。
【0027】
任意選択的に、前記送受信機は、第1の制御情報を送信した後、前記第2の周波数点のPSSCHでデータを送信すること、又は前記第2の周波数点のPSCCHで制御情報を送信すること、又は第2の周波数点のPSSCHでデータを送信し、かつPSCCHで制御情報を送信することにも用いられる。
【0028】
任意選択的に、前記プロセッサは、以下の方式、即ち、
上位層の構成に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
サービス要求に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
設定された優先順位に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
信号強度又は品質に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
周波数点の干渉状況又は占有率に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
ネットワーク構成に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
ランダム又は擬似ランダム関数に応じて、前記第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
のうちの1つ又は複数の方式で第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定することに用いられる。
【0029】
第4の態様は、送受信機を備えるUEを提供する。前記送受信機は、第1の周波数点で物理制御チャネルをセンシング及び/又はリスニングするための第1のユニットと、物理制御チャンネルから第1の制御情報を取得するための第2のユニットを備える。前記第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含む。前記第2の周波数点の周波数点指示情報は、第2の周波数点を示すことに用いられ、前記第2の周波数点のリソース指示情報は、第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。
【0030】
任意選択的に、前記送受信機は、さらに、第3のユニットを備える。該第3のユニット、前記第1の制御情報の指示に基づいて、前記第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、復調して第3の制御情報を取得すること、又は第2の周波数点のPSSCHを受信すること、又は前記第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、復調して第3の制御情報を取得し、かつ第2の周波数点のPSSCHを受信することに用いられる。
【0031】
任意選択的に、前記第3の制御情報は、前記第2の周波数点のPSSCHのリソース指示情報を含む。
【0032】
任意選択的に、さらに、前記UEはプロセッサを備える。該プロセッサは、前記第3の制御情報の指示に基づいて、送受信機を制御し前記第2の周波数点のPSCCHを受信すること、又は前記第3の制御情報に示される前記第2の周波数点のPSSCHリソースを、前記第1の制御情報に示される前記第2の周波数点のPSSCHリソースと比較し、両者が異なる場合、プリセット動作を実行することに用いられる。
【0033】
任意選択的に、前記プロセッサは、さらに、前記第1の制御情報及び/又は第3の制御情報に示される周波数点から1つ又は複数の周波数点を選択して、PSSCHを受信することに用いられる。
【0034】
任意選択的に、前記プロセッサは、優先順位、QoS、伝送モードのうちの少なくとも1つに基づいて、1つ又は複数の周波数点を選択して、PSSCHを受信する。
【0035】
任意選択的に、前記送受信機は、第2の周波数点での利用可能なリソースを報告することに用いられる。
【0036】
第5の態様は、送受信機、プロセッサ、バス、及びメモリを備えるUEを提供する。送受信機は、他のUEとの双方向通信に用いられ、プロセッサは、前記第1の態様におけるUEの対応する機能の実行をサポートするように構成され、メモリはプロセッサに結合され、第1の態様におけるUEに必要なプログラムコマンドとデータを記憶する。
【0037】
第6の態様は、送受信機、プロセッサ、バス、及びメモリを備えるUEを提供する。送受信機は、他のUEとの双方向通信ことに用いられ、プロセッサは、前記の第2の態様におけるUEの対応する機能の実行をサポートするように構成される。メモリは、プロセッサに結合され、第2の態様におけるUEに必要なプログラムコマンドとデータを記憶する。
【0038】
第7の態様は、プロセッサによって実行されると、前記のいずれか1つの態様におけるUE機器間通信のための方法が実現されるコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0039】
本開示の実施形態では、送信端UEは、周波数点にわたってリソース割当又は予約を行うことができ、受信端UEは、そのうちの1つの周波数点においてのみリソースセンシング及びブラインド検出を行うことにより、他の周波数点のリソース割当又は予約結果を取得することができ、これにより、UEの複数の周波数点における送受信機能が制限され、UE間の送受信機能がマッチングしない等の問題を解決することができる。単一のUEの場合、1つの周波数点で他の周波数点のリソース割当/予約結果を取得することにより、複数の周波数点のそれぞれ独立したリソースセンシングによる送受信衝突問題を回避することができる。UEは任意の周波数点にキャンプオンして他の周波数点のリソース割当/予約結果を取得できるため、UEを割り当てて異なる周波数点でリソースセンシングを実行することにより、複数の周波数点間の負荷均衡をサポートして、干渉を回避することができ、UEが最適な周波数帯に送受信を行うことに有利である。UEがsidelinkを使用しV2Xサービスを行うとき、UEの複数の周波数点における送受信機能が制限されても、異なるV2Xサービスが同時に行われることを保障することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】UE間通信の選択可能なフローチャート図である。
図2】送信側UEの選択可能なブロック図である。
図3】受信側UEの選択可能なブロック図である。
図4】送信側UEの他の選択可能なブロック図である。
図5】受信側UEの他の選択可能なブロック図である。
図6】UE間通信の選択可能な概略図である。
図7】UE間通信の選択可能な概略図である。
図8】UE間通信の選択可能な概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
なお、以上の一般的な説明及び以下の詳細な記載は、例示的、解釈的なものであり、本開示を限定するものではない。
【0042】
図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施形態を示し、明細書とともに、本開示の原理を説明するために使用される。
【0043】
以下の説明及び図面は、当業者がそれらを実施できるように、本開示の具体的な実施例を十分に例示している。その他の実施形態は、構造的、論理的、電気的、プロセス的、及びその他の変更を含むものであり得る。実施例は、選択可能な変形のみを表す。明確に要求されない限り、単独の部品と機能は任意選択であり、かつ操作手順は異なる場合がある。いくつかの実施例の部分及び特徴は、他の実施形態の部分及び特徴に含まれるか、又はそれらの代わりになり得る。特許請求の範囲、及びそのあり得るすべての等価物は、本開示の権利範囲に属するものとする。本明細書において、実施形態は、単に便宜上の用語「開示」によって個別にまたは集合的に示されてもよく、1つ以上の実施形態が実際に開示される場合、適用の範囲を任意の単一の実施形態または実施形態の概念に自動的に限定するものではない。本明細書において、「第1の」、「第2の」などのような関連用語は、一つの実体または用語を他の実体または用語と区別するために使用されるだけであり、実体または用語間に実際の関連または順序があることを要求または暗示するものではない。また、用語「含む」、「備える」又はそれらの任意の他の変形形態は、非排他的な包含をカバーするように意図され、したがって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又は装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素も含み、又はそのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有の要素も含む。これ以上の制限がない場合、「……を含む」という表現によって限定される要素は、その要素を含むプロセス、方法、物品、又は装置内に他の同一の要素がさらに存在することを除外しない。本明細書における各実施例は、漸進的に記載されており、各実施例は他の実施例との相違点を中心に説明されている。各実施例間で同一又は類似の部分については、互いに参照されていればよい。実施例に提供された方法、製品等について、本開示の実施形態に記載の方法部分に対応するため、該説明は比較的簡単であり、関連する箇所については方法部分を説明すればよい。
【0044】
本開示の実施形態は、第3世代パートナシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)、3GPP LTE、高度LTE(LTE-A)、第3世代パートナシッププロジェクト2(3rd Generation Partnership Project2、3GPP2)、電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers、IEEE)802などのうちの少なくとも1つの無線アクセスシステムに開示された規格文書によってサポートされることができる。本開示の技術的特徴を説明するための説明されていないステップ又は部分は、それらの文書によってサポートされてもよい。さらに、本開示の用語は、すべて規格文書によって解釈され得る。
【0045】
本明細書において、UEは、V2X通信規格に規定される自動車、運転者の携帯端末及び歩行者の携帯端末を含む。さらに、V2X通信規格に規定されるロードサイドユニット(Road Side Unit、RSU)も、特に説明されていない限り、本開示のUEであり得る。
【0046】
本明細書において、送信側の第1のユーザ機器(UE1)、受信側の第2のユーザ機器(UE2)及び第3のユーザ機器(UE3)は、まとめてUEと呼ばれる。
【0047】
本明細書において、周波数点は広く理解されるべきである。例えば、各周波数点は、1つのCC、又は、1つの帯域幅部分(Bandwidth part、BWP)、又は、1つのリソースプールなどとして理解されてもよい。
【0048】
本明細書では、符号「/」は、「又は」の関係を示し、「A及び/又はB」は、A、若しくはB、若しくはAとB、という3つのケースを示す。例えば、「第1の周波数点及び/又は第2の周波数点」は、第1周波数点、若しくは第2周波数点、若しくは第1の周波数点と第2の周波数点を意味する。「周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報」は、周波数点指示情報、若しくはリソース指示情報、若しくは周波数点指示情報とリソース指示情報を意味する。
【0049】
本明細書において、周波数点指示情報は、相応する周波数点を示すことに用いられる。例えば、第1の周波数点の周波数点指示情報は、第1の周波数点を示すことに用いられる。第2の周波数点の周波数点指示情報は、第2の周波数点を示すことに用いられる等々。
【0050】
本明細書において、リソース指示情報は、相応する周波数点/チャネルで割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。例えば、第1の周波数点のリソース指示情報は、第1の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。第2の周波数点のリソース指示情報は、第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。
【0051】
図1は1つの選択可能なユーザ機器間の通信のための方法を示している。
【0052】
ステップ11:UE1は、第1の周波数点の物理制御チャネルのリソースを決定する。
【0053】
異なる通信システムによって、異なる標準規格において、多種の物理制御チャネルがある。本明細書において、物理制御チャネルは、物理層のリソース指示情報を送信可能なチャネルを指す。
【0054】
任意選択的に、物理制御チャネルは、PSCCHを含む。
【0055】
任意選択的に、送信側UEが第1の周波数点のPSCCHリソースを決定する方式は、送信側UEは、ネットワーク側のスケジューリング又は設定に基づいて、第1の周波数点のPSCCHリソースを決定すること、又は送信側UEは、設定されたPSCCHリソースプールで競合し、第1の周波数点を決定するPSCCHリソースを選択することを含む。同様に、送信側UEは、ネットワーク側のスケジューリング又は設定に基づいて、又はPSSCHリソースプールで競合して、第1の周波数点のPSSCHリソースを決定する。
【0056】
ステップ12:UE1は、第1の周波数点の物理制御チャネルで第1の制御情報を送信する。第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含む。第2の周波数点の周波数点指示情報は、第2の周波数点を示すことに用いられる。第2の周波数点のリソース指示情報は、第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。こうして、受信側UEは第1の周波数点で第1の制御情報を取得した後、第1の制御情報の指示に基づいて、わたるべく周波数点のリソース割当情報/予約情報を取得することができる。
【0057】
任意選択的に、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースは、PSSCHリソース、又はPSCCHリソース、又はPSSCHリソースとPSCCHリソースを含む。
【0058】
任意選択的に、割り当てられた/予約されたリソースは、リソースの時間領域、又は周波数領域、又は空間領域、又は時間領域と周波数領域、又は時間領域と空間領域、又は周波数領域と空間領域、又は時間領域と周波数領域と空間領域を含む。ここで、リソースの時間領域は、オフセット、パターン(pattern)、持続期間、及び周期のうちの少なくとも1つを含み、リソースの周波数領域は、サブキャリア周波数、サブキャリア間隔、及びリソースブロック位置のうちの少なくとも1つを含み、リソースの空間領域は、アンテナビーム情報を含む。
【0059】
UEは、第1の周波数点の物理制御チャネルで制御情報を送信する方法は、多種がある。任意選択的に、UEは第1の周波数点のPSCCHでサイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCI)を送信する。ここで、SCIは、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含む。選択的に、UEは、第1の周波数点のPSCCHでスケジューリング指示(Scheduling Assignment、SA)を送信する。ここで、SAは、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含む。
【0060】
ステップ13:UE1は第2の周波数点で関連情報を送信する。
【0061】
任意選択的に、第2の周波数点にPSSCHリソースが割り当てられた/予約されたとき、UE1は第2の周波数点のPSSCHでデータを送信する。
【0062】
任意選択的に、第2の周波数点にPSCCHリソースが割り当てられた/予約されたとき、UE1は第2の周波数点のPSCCHでSCIを送信する。ここで、SCIは、第2の周波数点のPSSCHのリソース指示情報を含む。
【0063】
任意選択的に、第2の周波数点にPSSCHリソース及びPSCCHリソースが割り当てられた/予約されたとき、UE1は第2の周波数点のPSSCHでデータを送信し、かつPSCCHでSCIを送信する。ここで、SCI制御情報は、第2の周波数点のPSSCHのリソース指示情報を含む。
【0064】
ステップ14:UE2は、第1の周波数点で物理制御チャネルをセンシング及び/又はリスニングし、第1の制御情報を取得する。ここで、第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含む。
【0065】
なお、物理制御チャネルリスニングは、受信側UEが採用し得る1つの選択可能な検出方法であり、ブラインド検出は、受信側UEが採用し得る他の1つの選択可能な検出方法である。本明細書において、物理制御チャネルリスニングと物理制御チャネルのブラインド検出とが一致すると理解されてもよい。換言すれば、本明細書において、物理制御チャネルリスニングは、物理制御チャネルのブラインド検出という技術的手段を含む。
【0066】
UE2が第1の周波数点で物理制御チャネルをセンシングし、又はUE2が第1の周波数点で物理制御チャネルをリスニングし、又はUE2が第1の周波数点で物理制御チャネルをリスニング及びセンシングして、第1の制御情報を取得することができる。
【0067】
任意選択的に、物理制御チャネルはPSCCHを含み、第1の制御情報はSCI又はSAを含む。
【0068】
任意選択的に、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースは、PSSCHリソース、又はPSCCHリソース、又はPSSCHリソースとPSCCHリソースを含む。
【0069】
ステップ15:UE2は、第1の制御情報の指示に基づいて、第2の周波数点で関連情報を受信する。
【0070】
任意選択的に、第1の制御情報が第2の周波数点のPSCCHのリソース指示情報を含む場合、UE2は第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、複調して第3の制御情報を取得する。第3の制御情報は、第2の周波数点のPSSCHリソース指示情報を含む。UE2は、第3の制御情報の指示に基づいて、第2の周波数点のPSCCHを受信し、UE1から送信されたデータを受信する。
【0071】
任意選択的に、第1の制御情報が第2の周波数点のPSSCHのリソース指示情報を含む場合、UE2は、第2の周波数点のPSSCHを受信する。
【0072】
任意選択的に、第1の制御情報が第2の周波数点のPSCCH及びPSSCHのリソース指示情報を含む場合、UE2は第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、複調して第3の制御情報を取得し、かつ第2の周波数点のPSSCHを受信する。第1の制御情報は、第2の周波数点のPSSCHリソースを示すことができ、第3の制御情報も、第2の周波数点のPSSCHリソースを示すことができるため、UE2は、それぞれ第1の制御情報と第3の制御情報から第2の周波数点のPSSCHのリソース指示情報を取得することができる。この場合、UE2は、第3の制御情報に示される第2の周波数点のPSSCHリソースを、第1の制御情報に示される第2の周波数点のPSSCHリソースと比較することにより、伝送検証の目的を達成することができる。両者が同じである場合、UE2とUE1との間の情報伝送が正確であることを示す。両者が異なる場合、UE2とUE1との間の情報伝送にエラーが発生することを示すため、この時、第2の周波数点のPSSCHの受信を放棄するか、又は第2の周波数点のPSCCH又はPSSCHを再受信する等、事前設定のポリシーに従って、関連操作を実行する必要がある。
【0073】
UE2は、第1の制御情報及び/又は第3の制御情報の指示に基づいて、複数の周波数点のリソース割当情報/予約情報を取得することができる。UE2がこれらすべての周波数点の同時受信又は送信をサポートできる場合、UE2はこれらすべての周波数点でデータを受信/送信することができる。周波数点の数がUE2の同時受信又は送信可能の周波数点の数を超えた場合、任意選択的に、UE2は、第1の制御情報及び/又は第3の制御情報に示された周波数点の中から1つ又は複数の周波数点を選択してPSSCHを受信することができる。選択されていない周波数点について、UE2は、PSSCHの受信を放棄する。このように、UE2は、一番重要なリソースを選択してデータ送受信を行うことにより、利用可能なすべてのスペクトルリソースを十分利用するだけでなく、他のUEから送信されたデータを見逃すことはない。任意選択的に、UE2は、優先順位と、QoSと、伝送モードとの1つ又はそれらの組み合わせに基づいて、1つ又は複数の周波数点を選択し、PSSCHを受信する。
【0074】
任意選択的に、優先順位は、周波数点の優先順位又は伝送サービスの優先順位であり得る。
【0075】
UE2が優先順位、QoS、伝送モードを取得する方法は、多種がある。
【0076】
任意選択的に、第1の制御情報は、優先順位、QoS、送信モードのうちの1つ又は複数を含む。UE2は、第1の制御情報により、これらの情報を取得することができる。
【0077】
任意選択的に、UE2は、上位層構成に応じて、優先順位、QoS、送信モードのうちの1つ又は複数を取得することができる。
【0078】
任意選択的に、優先順位及び/又は伝送モードは、事前定義されている。
【0079】
さらに、UE2は、第1の制御情報及び/又は第3の制御情報の指示に基づいて、複数の周波数点のリソース割当情報/予約情報を取得した後、第2の周波数点での利用可能なリソースと利用不可のリソースを決定することができる。任意選択的に、UE2は、第2の周波数点での利用可能なリソースを上位層に報告する。
【0080】
任意選択的に、第1の周波数点と第2の周波数点は、同じsidelink伝送モードの周波数点である。例えば、第1の周波数点と第2の周波数点は、共にLTE sidelink送信モードのCC/BWPであるか、又は共にNR sidelink送信モードのCCである。
【0081】
任意選択的に、第1の周波数点と第2の周波数点は、異なるsidelink伝送モードの周波数点である。例えば、第1の周波数点は、LTE sidelink送信モードのCC/BWPであり、第2の周波数点は、NR sidelink送信モードのCC/BWPであり、又は第1の周波数点は、NR sidelink送信モードのCC/BWPであり、第2の周波数点は、LTE sidelink送信モードのCC/BWPである。UEは、NR sidelink伝送モードのCC/BWPの割当又は予約を示すように、LTE sidelink送信モードのCC/BWPでSCIを送信することができる。したがって、UEは、LTE sidelink伝送モードのCC/BWPで、基本的セキュリティサービスのセンシング及びブラインド検出を行うと同時に、NRsidelink伝送モードのCC/BWPで高度なV2Xサービスに割り当てられたリソースを取得できる。
【0082】
前述した任意の実施例では、送信端UEは、周波数点にわたってリソース割当又は予約を行うことができ、受信端UEは、そのうちの一つの周波数においてのみリソースセンシング及びブラインド検出を行うことにより、他の周波数のリソース割当又は予約結果を取得することができ、これにより、UEの複数の周波数点における送受信機能が制限され、UE間の送受信機能がマッチングしない等の問題を解決することができる。単一のUEの場合、1つの周波数点で他の周波数点のリソース割当/予約結果を取得することにより、複数の周波数点のそれぞれ独立したリソースセンシングによる送受信衝突問題を回避することができる。UEは任意の周波数点にキャンプオンして他の周波数点のリソース割当/予約結果を取得できるため、UEを割り当てて異なる周波数点でリソースセンシングを実行することにより、複数の周波数点間の負荷均衡をサポートして、干渉を回避することができ、UEが最適な周波数帯に送受信を行うことになるように有利である。UEがsidelinkを使用しV2Xサービスを行うとき、UEの複数の周波数点における送受信機能が制限されても、異なるV2Xサービスが同時に行われることを保障ことができる。
【0083】
別の選択可能な実施例では、UE1は、第1の周波数点の物理制御チャネルで第2の制御情報を送信することもできる。第2の制御情報は、第1の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含む。第1の周波数点の周波数点指示情報は、第1の周波数点を示すことに用いられ、第1の周波数点のリソース指示情報は、第1の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースを示すことに用いられる。
【0084】
この実施例では、UE1は、それぞれ第1の制御情報および第2の制御情報を介して、わたるべく周波数点のリソース指示情報及び当該周波数点のリソース指示情報を送信する。
【0085】
1つの選択可能な形態では、第2の制御情報は、標準規格のSCIを含む標準規格の制御情報フォーマットを採用する。第1の制御情報も、標準規格のSCIを含む標準規格の制御情報フォーマットを採用する。このように、複数の制御情報は、リソース指示情報が付加され、かつ複数の制御情報のフォーマットとサイズが何れも同じである。受信端末UEが各制御情報に対応する周波数点を区別できるように、任意選択的に、UE1は、設定された優先順位に応じて複数の制御情報を送信する。例えば、UE1が送信する第1の制御情報は、当該周波数点に対応する第2の制御情報であり、UE1が送信する第2の制御情報は、わたるべく周波数点に対応する第1の制御情報である。UE2は、受信順序に基づいて、各制御情報に対応する周波数点を決定し、第1の制御情報と第2の制御情報を区別することができる。該方式は、関連技術の制御情報のフォーマットを変更する必要なく、制御情報の送信順序を制御することにより各制御情報に対応する周波数点を示す。
【0086】
別の選択可能な形態では、標準規格の制御情報を若干変更する。任意選択的に、標準規格の制御情報に、周波数点指示情報を追加する。例えば、標準規格の制御情報におけるリザーブドビットを、周波数点指示として使用してもよい。UE1が第1の周波数点の物理制御チャネルで送信する第1の制御情報は、第2の周波数点の周波数点指示情報を含み、第2の制御情報は、第1の周波数点の周波数点指示情報を含む。UE2は、各制御情報中の周波数点指示情報に基づいて、各制御情報に対応する周波数点を決定し、第1の制御情報と第2の制御情報を区別することができる。該形態は、標準規格の制御情報を若干変更することにより、各制御情報に対応する周波数点を示すことができる。
【0087】
別の選択可能な形態では、第1の周波数点の自己スケジューリングに用いる第2の制御情報は、標準規格のSCIを含む標準規格の制御情報を採用してもよい。第2の周波数点のクロススケジューリングに用いる第1の制御情報は、標準規格の制御情報(標準規格のSCIを含む)の変更に基づいて決定されてもよい。
【0088】
別の選択可能な形態では、UE1が第1の周波数点の物理制御チャネルで送信した第1の制御情報は、第2の周波数点のリソース表示情報のほか、他の周波数点のリソース指示情報を含む。例えば、第1の制御情報は、第1の周波数点のリソース指示情報、又は第1の周波数点と他の周波数点のリソース指示情報をさらに含む。第1の制御情報が2つ以上の周波数点のリソース指示情報を含む場合、第1の制御情報は、(標準規格のSCIを含む)標準規格の制御情報の変更に基づいて決定されてもよい。
【0089】
標準規格の制御情報(標準規格のSCIを含む)の変更に基づいて、第1の制御情報を決定する方法は、多種がある。任意選択的に、第1の制御情報と標準規格の制御情報のフォーマット又はサイズが同じであり、又は前記第1の制御情報と第2の制御情報のフォーマット及びサイズが両方とも異なる。第1の制御情報と標準規格の制御情報のフォーマット又はサイズが同じである場合、第1の制御情報は、多種の方法で第2の周波数点のリソースを示すことができる。
【0090】
任意選択的に、標準規格の制御情報における独立した領域は、周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報として用いられる。
【0091】
任意選択的に、標準規格の制御情報におけるリザーブドビット(reserved bit)は、周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報として用いられる。
【0092】
任意選択的に、標準規格の制御情報における設定された領域は、周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報として用いられる。
【0093】
任意選択的に、周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報が少なくとも1つの他の領域と共同符号化される。
【0094】
任意選択的に、標準規格の制御情報において周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報に用いられる特定領域は独立して符号化されてもよく、また共同符号化されてもよい。指示領域が共同符号化された場合、指示領域は、伝送タイプ、サービスタイプ、伝送優先順位、応答情報(ACK/NACKなど)、ハイブリッド自動再伝送要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)プロセス番号、リソース割当および変調符号化方式(MCS)のうちの少なくとも1つを示すことに用いられる。すなわち、周波数点表示情報及び/又はリソース指示情報は、伝送タイプ、サービスタイプ、伝送優先順位、応答情報、ハイブリッド自動再伝送要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)プロセス番号、リソース割当および変調符号化方式(MCS)のうちの少なくとも1つと共同符号化される。
【0095】
任意選択的に、周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報は、CRCのスクランブル処理に用いられる。CRCのスクランブル処理/デスクランブル処理によって周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を取得する任意の実施形態では、受信端末UEは、ネットワーク側のスケジューリング設定又は他の方法で、1つ又は複数の利用可能な周波数点の周波数点指示情報(例えば、周波数点1、周波数点2、及び周波数点3の周波数点指示情報)、及び利用可能な周波数点での利用可能なリソースのリソース指示情報(例えば、周波数点1での利用可能なリソースのリソース指示情報、周波数点2での利用可能なリソースのリソース指示情報、周波数点3での利用可能なリソースのリソース指示情報)を事前取得することができる。このように、受信端末UEが送信端末UEから送信された情報を受信すると、各周波数点の周波数点指示情報及び/又は各周波数点での利用可能なリソースのリソース指示情報を順次採用して、受信した情報のCRCのデスクランブル処理を行う。すなわち、受信した情報を正しくデスクランブルできる指示情報は、送信側UEから送信される周波数指示情報及び/またはリソース指示情報である。任意選択的に、受信端末UEは、優先順位、Qos、伝送モードのうちの少なくとも1つに基づいて、各周波数点のCRCのデスクランブリング処理を順次に行うことができる。
【0096】
別の選択可能な形態では、ユーザ機器間通信のための方法は、UE1が第2の周波数点を決定するステップをさらに有する。ここで、第2の周波数点を決定する方法は、多種があり、慣例又は汎用の方法がない。任意選択的に、上位層の構成又はサービス需要に応じて第2の周波数点を決定する。任意選択的に、設定された優先順位に応じて第2の周波数点を選択する。任意選択的に、信号強度又は品質に応じて第2の周波数点を選択する。任意選択的に、周波数点の干渉状況又は占有率に応じて第2の周波数点を選択する。任意選択的に、ネットワーク構成に応じて第2の周波数点を決定する。任意選択的に、第2の周波数点をランダムに選択する。任意選択的に、疑似ランダム関数に応じて第2の周波数点を割り当てる。同様に、上記の選択可能な方法で、第1の周波数点を決定することができる。
【0097】
以下、周波数点がCCである場合を例に挙げ、ユーザ機器間通信のための方法をより具体的に説明する。
【0098】
本開示の一実施形態では、図6に示すように、UE1、UE2、UE3は、伝送を行うために、何れもsidelinkを設定し、使用する。UE1には、CC1とCC2との2つのCCが設定される。CC1とCC2は、同じ通信システムのsidelink CCであり得、例えば、CC1とCC2は両方ともLTE又はNRのsidelink CCである。又は、CC1とCC2は異なるモードあり得、例えば、CC1はLTEsidelinkであり、CC2はNR sidelinkである。
【0099】
UE1は、CC1のPSCCHでSCI-1を送信し、CC2のPSCCHでSCI-2を送信する。SCI-1及びSCI-2は、いずれもCC2上のPSSCHのリソース指示情報を含む。SCI-1は、CC2上のリソース割当を示す、わたるべく周波数点指示情報を含む。
【0100】
UE2は、CC1でPSCCHをセンシング、ブラインド検出し、復調してSCI-1を取得する。SCI-1は、CC2にPSSCHリソース割り当てられたことを示す。UE2は、指示に従ってCC2でのPSSCHを受信し、復調する。
【0101】
UE3は、CC2でPSCCHをセンシングし、ブラインドで検出し、復調してSCI-2を取得する。SCI-2は、CC2にPSSCHリソースが割り当てられたことを示す。UE3は、指示に従ってCC2でのPSSCHを受信し、復調する。
【0102】
この選択可能な実施例では、各周波数点は、CCを例にして説明したが、BWPやリソースプールなどの方式にも適用される。SCIは、リソースの時間領域、及び/又は、周波数領域、及び/又は、空間領域などの情報を示す。
【0103】
別の選択可能な実施例では、図7に示すように、UE1、UE2、UE3は、伝送を行うために、何れもsidelinkを設定、使用する。UE1には、CC1とCC2との2つのCCが割り当てられる。ここで、CC1はLTE sidelinkであり、CC2はNR sidelinkである。UE1は、CC1のPSCCHでSCI-1を送信し、CC2のPSCCHでSCI-2を送信する。ここで、SCI-1は、CC2でのSCI-2の指示情報を含み、SCI-2は、同じCCでのPSSCHを割り当てることを示す。
【0104】
UE2は、CC1でPSCCHをセンシングしかつブラインドで検出し、復調してSCI-1を取得し、SCI-1の指示に従ってCC2でのPSCCHを受信し、復調してSCI-2を取得し、SCI-2の指示に従ってCC2でのPSSCHを受信し、復調を行う。
【0105】
UE3は、CC2でPSCCHをセンシングし、ブラインド検出し、復調してSCI-2を取得する。SCI-2は、CC2にPSSCHリソースが割り当てられたことを示す。UE3は、指示に従ってCC2のPSSCHを受信し、復調する。
【0106】
別の選択可能な実施例では、図8に示すように、UE1、UE2、UE3は、伝送を行うために、何れもsidelinkを設定、使用する。UE1には、2つのCCが割り当てられる。ここで、CC1はLTE sidelinkであり、CC2はNR sidelinkである。
【0107】
UE1は、CC1のPSCCHでSCI-1を送信し、CC2のPSCCHでSCI-2を送信する。ここで、SCI-1は、後続の伝送のためにCC2上のリソースを予約することを示し、当該リソースは、PSSCHとPSSCHの多重化伝送に使用される。予約されたリソースにおいて、SCI-2は、実際に割り当てられたPSSCHを示す。
【0108】
UE2は、CC1でPSCCHをセンシングし、ブラインド検出し、復調してSCI-1を取得し、SCI-1の指示に従って、CC2でUE1により予約されたリソースを取得する。UE2は、CC2上で予約されたリソースでPSSCHを検測し、復調してSCI-2を取得し、さらにSCI-2の指示に従ってCC2上のPSSCHを受信し、復調する。
【0109】
UE3は、CC2上でPSCCHをセンシングし、ブラインド検出し、復調してSCI-2を取得する。SCI-2は、CC2上にPSSCHリソースが割り当てられたことを示す。UE3は、指示に従ってCC2上のPSSCHを受信し、復調する。
【0110】
前述した選択可能な実施例は、いずれも2つのCCを例にして説明したが、該方法は、より多くのCCにも適用される。
【0111】
前述した任意の実施例では、送信端UEは、周波数点にわたってリソース割当又は予約を行うことができ、受信端UEは、そのうちの1つの周波数点においてのみリソースセンシング及びブラインド検出を行うことにより、他の周波数点のリソース割当又は予約結果を取得することができ、これにより、UEの複数の周波数点における送受信機能が制限され、UE間の送受信機能がマッチングしない等の問題を解決することができる。単一のUEの場合、1つの周波数点で他の周波数点のリソース割当/予約結果を取得することにより、複数の周波数点のそれぞれ独立したリソースセンシングによる送受信衝突問題を回避することができる。UEは任意の周波数点にキャンプオンして他の周波数点のリソース割当/予約結果を取得できるため、UEを割り当てて異なる周波数点でリソースセンシングを実行することにより、複数の周波数点間の負荷均衡をサポートして、干渉を回避することができ、UEが最適な周波数帯に送受信を行うことに有利である。UEがsidelinkを使用しV2Xサービスを行うとき、UEの複数の周波数点における送受信機能が制限されても、異なるV2Xサービスが同時に行われることを保障することができる。
【0112】
図2は、送信端末UEの構成を示す図である。当該送信端末UEは、プロセッサS1及び送受信機S2を備える。プロセッサS1は、第1の周波数点の物理制御チャネルリソースを決定することに用いられ、送受信機S2は、第1の周波数点の物理制御チャネルで第1の制御情報を送信することに用いられる。任意選択的に、送受信機S2は、さらに、第1の周波数点の物理制御チャネルで第2の制御情報を送信することに用いられる。こうして、受信側UEは第1の周波数点で第1の制御情報を取得した後、第1の制御情報の指示に基づいて、わたるべく周波数点のリソース割当情報/予約情報を取得することができる。
【0113】
任意選択的に、物理制御チャネルはPSCCHを含む。
【0114】
第1の周波数点の物理制御チャネルで制御情報を送信する方法は、多種がある。任意選択的に、送受信機S2は第1の周波数点のPSCCHでSCIを送信する。ここで、SCIは、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含む。任意選択的に、UEは第1の周波数点のPSCCHでSAを送信する。ここで、SAは、第2の周波数点の周波数点指示情報及び/又はリソース指示情報を含む。
【0115】
任意選択的に、前記第2の周波数点に割り当てられた/予約されたリソースは、PSCCHリソース、又はPSSCHリソース、又はPSCCHリソースとPSSCHリソースを含む。
【0116】
任意選択的に、第1の周波数点のPSCCHリソースを決定する方式は、ネットワーク側のスケジューリング設定に基づいて、第1の周波数点のPSCCHリソースを決定すること、又は設定されたPSCCHリソースプールで競合して、第1の周波数点のPSCCHリソースを選択し決定する。同様に、ネットワーク側のスケジューリング設定に基づいて、又はPSSCHリソースプールで競合して、第1の周波数点のPSSCHリソースを決定してもよい。
【0117】
任意選択的に、送受信機S2は、第1の制御情報を送信した後、さらに、第2の周波数点のPSSCHでデータを送信すること、又は第2の周波数点のPSCCHで制御情報を送信すること、又は第2の周波数点のPSSCHでデータを送信し、かつPSCCHで制御情報を送信することに用いられる。
【0118】
任意選択的に、第2の周波数点にPSSCHリソースが割り当てられた/予約されたとき、送受信機S2は第2の周波数点のPSSCHでデータを送信する。
【0119】
任意選択的に、第2の周波数点にPSCCHリソースが割り当てられた/予約されたとき、送受信機S2は第2の周波数点のPSCCHでSCIを送信する。ここで、SCI制御情報は、第2の周波数点のPSSCHリソース指示情報を含む。
【0120】
任意選択的に、第2の周波数点にPSSCHリソースとPSCCHリソースが割り当てられた/予約されたとき、送受信機S2は第2の周波数点のPSSCHでデータを送信し、かつPSCCHでSCIを送信する。ここで、SCI制御情報は、第2の周波数点でのPSSCHリソース指示情報を含む。
【0121】
任意選択的に、プロセッサS2は、さらに、以下の方式、即ち、
上位層の設定に応じて、第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
サービスの要求に応じて、第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
設定の優先順位に応じて、第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
信号強度又は品質に応じて、第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
周波数点の干渉状況又は占有率に応じて、第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を選択する方式、
ネットワーク設定に応じて、第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式。
ランダム又は擬似ランダム関数に応じて、第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定する方式、
のうちの1つ又は複数の方式で第1の周波数点及び/又は第2の周波数点を決定することに用いられる。
【0122】
別の任意選択可能な実施例では、送受信機S2は、第1の周波数点の物理制御チャネルで第2の制御情報を送信することができる。該実施形態では、送信側UEは、それぞれ第1の制御情報および第2の制御情報を介して、わたるべく周波数点のリソース指示情報及び当該周波数点のリソース指示情報を送信する。
【0123】
別の任意選択可能な実施例では、送受信機S2が第1の周波数点の物理制御チャネルで送信する第1の制御情報は、第2の周波数点のリソース表示情報のほか、他の周波数点のリソース指示情報を含む。例えば、第1の制御情報は、第1の周波数点のリソース指示情報、又は第1の周波数点と他の周波数点のリソース指示情報をさらに含む。第1の制御情報が2つ以上の周波数点のリソース指示情報を含む場合、第1の制御情報は、標準規格の制御情報(標準規格のSCIを含む)の変更に基づいて決定されてもよい。
【0124】
図3は、受信端末UEの構成を示している。当該受信端末UEは送受信機S3を備える。該送受信機S3は、第1のユニットS31と第2のユニットS32とを備える。
【0125】
第1のユニットS31は、第1の周波数点で物理制御チャネルをセンシング及び/又はリスニングすることに用いられ、第2のユニットS32は、物理制御チャンネルから第1の制御情報を取得することに用いられる。
【0126】
任意選択的に、物理制御チャネルはPSCCHを含み、第1の制御情報はSCI又はSAを含む。
【0127】
任意選択的に、前記第2の周波数点で割り当てられた/予約されたリソースは、PSSCHリソース、又はPSCCHリソース、又はPSSCHリソースとPSCCHリソースを含む。
【0128】
任意選択的に、送受信機S3は、第3のユニットをさらに備える。第3のユニットは、第1の制御情報の指示に基づいて、第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、復調して第3の制御情報を取得すること、又は第2の周波数点のPSSCHを受信すること、又は第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、復調して第3の制御情報を取得し、かつ第2の周波数点のPSSCHを受信することに用いられる。ここで、第3の制御情報は、第2の周波数点のPSSCHリソース指示情報を含む。
【0129】
任意選択的に、受信端UEは、プロセッサをさらに含む。前記プロセッサは、第3の制御情報の指示に基づいて、送受信機S3を制御し第2の周波数点のPSCCHを受信させること、又は前記第3の制御情報に示される第2の周波数点のPSSCHリソースを、第1の制御情報に示される前記第2の周波数点のPSSCHリソースと比較し、両者が異なる場合、プリセット動作を実行することに用いられる。
【0130】
受信端UEは、第1の制御情報及び/又は第3の制御情報の指示に基づいて、複数の周波数点のリソース割当情報/予約情報を取得することができる。受信端UEがこれらすべての周波数点の同時受信/送信をサポートできる場合、受信端UEはこれらすべての周波数点でデータを受信/送信することができる。周波数点の数が受信端UEの同時受信/送信可能な周波数点の数を超えた場合、任意選択的に、受信側UEのプロセッサは、第1の制御情報及び/又は第3の制御情報に示された周波数点の中から1つ又は複数の周波数点を選択してPSSCHを受信する。選択されていない周波数点について、受信側UEは、PSSCHの受信を放棄する。このように、受信側UEは、一番重要なリソースを選択してデータの送受信を行うことにより、利用可能なすべてのスペクトルリソースを十分利用するだけでなく、他のUEから送信されたデータを見逃すことはない。任意選択的に、受信端末UEは、優先順位、QoS、伝送モードの1つ又はそれらの組み合わせに基づいて、1つ又は複数の周波数点を選択し、PSSCHを受信する。
【0131】
任意選択的に、優先順位は、周波数点の優先順位又は伝送サービスの優先順位であり得る。
【0132】
UE2が優先順位、QoS、伝送モードを取得する方法は、多種がある。
【0133】
任意選択的に、第1の制御情報は、優先順位、QoS、送信モードのうち1つ以上を含む。UE2は、第1の制御情報により、これらの情報を取得することができる。
【0134】
任意選択的に、UE2は、上位層構成を応じて、優先順位、QoS、送信モードのうち1つ以上を取得することができる。
【0135】
任意選択的に、優先順位及び/又は伝送モードは、事前定義されている。
【0136】
さらに、受信側UEは、第1の制御情報及び/又は第3の制御情報の指示に基づいて、複数の周波数点のリソース割当情報/予約情報を取得した後、第2の周波数点での利用可能なリソースと利用不可のリソースを決定することができる。任意選択的に、受信端末UEの送受信機S3は、第2の周波数点での利用可能なリソースを上位層に報告する。
【0137】
任意選択的に、第1の制御情報が第2の周波数点のPSCCHのリソース指示情報を含む場合、第3のユニットは第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、複調して第3の制御情報を取得する。ここで、第3の制御情報は、第2の周波数点のPSSCHリソース指示情報を含む。第3のユニットは、第3の制御情報の指示に基づいて、第2の周波数点のPSCCHを受信し、発信端末UEから送信されたデータを受信する。
【0138】
任意選択的に、第1の制御情報が第2の周波数点のPSSCHのリソース指示情報を含む場合、第3のユニットは第2の周波数点のPSSCHを受信する。
【0139】
任意選択的に、第1の制御情報が第2の周波数点のPSCCH及びPSSCHのリソース指示情報を含む場合、第3のユニットは第2の周波数点のPSCCHをリスニングし、複調して第3の制御情報を取得し、第2の周波数点のPSSCHを受信する。第1の制御情報は、第2の周波数点のPSSCHリソースを示すことができ、第3の制御情報も第2の周波数点のPSSCHリソースを示すこともできるため、プロセッサは、それぞれ第1の制御情報と第3の制御情報から第2の周波数点のPSSCHリソース指示情報を取得することができる。この場合、プロセッサは、第3の制御情報に示される第2の周波数点のPSSCHリソースを、第1の制御情報に示される第2の周波数点のPSSCHリソースと比較することにより、伝送検証の目的を達成する。両方が同じである場合、送信側UEと受信側UEとの間の情報伝送が正確であることを示す。両者が異なる場合、送信側UEと受信側UEとの間の情報伝送にはエラーが発生することを示すため、この時、第2の周波数点のPSSCHの受信を放棄するか、又は第2の周波数点のPSCCH又はPSSCHを再受信するなどの事前設定のポリシーに従って、関連操作を実行する必要がある。
【0140】
任意選択的に、第1の周波数点と第2の周波数点は、同じsidelink伝送モードの周波数点である。例えば、第1の周波数点と第2の周波数点は、共にLTE sidelink送信モードのCC/BWPであり、又は共にNR sidelink送信モードのCCでもある。
【0141】
任意選択的に、第1の周波数点と第2の周波数点は、異なるsidelink伝送モードの周波数点である。例えば、第1の周波数点は、LTE sidelink送信モードのCC/BWPであり、第2の周波数点は、NR sidelink送信モードのCC/BWPであり、又は第1の周波数点は、NR sidelink送信モードのCC/BWPであり、第2の周波数点は、LTE sidelink送信モードのCC/BWPである。UEは、LTE sidelink送信モードのCC/BWPでSCIを送信して、NRsidelink伝送モードのCC/BWPの割当又は予約を示すことができる。したがって、UEは、LTE sidelink伝送モードのCC/BWPで、基本的セキュリティサービスのセンシング及びブラインド検出を行うと同時に、NRsidelink伝送モードのCC/BWPで高度V2Xサービスに割り当てられたリソースを取得できる。
【0142】
前述した選択可能な実施例では、送信端UEは、周波数点にわたってリソース割当又は予約を行うことができ、受信端UEは、そのうちの1つの周波数点においてのみリソースセンシング及びブラインド検出を行うことにより、他の周波数点のリソース割当又は予約結果を取得することができ、UEの複数の周波数点における送受信機能が制限され、UE間の送受信機能がマッチングしない等の問題を解決することができる。単一のUEの場合、1つの周波数点で他の周波数点のリソース割当/予約結果を取得することにより、複数の周波数点のそれぞれ独立したリソースセンシングによる送受信衝突問題を回避することができる。UEは任意の周波数点にキャンプオンして他の周波数点のリソース割当/予約結果を取得できるため、UEを割り当てて異なる周波数点でリソースセンシングを実行することにより、複数の周波数点間の負荷均衡をサポートして、干渉を回避することができ、UEが最適な周波数帯に送受信を行うことに有利である。UEがsidelinkを使用しV2Xサービスを行うとき、UEの複数の周波数点における送受信機能が制限されても、異なるV2Xサービスが同時に行われることを保障することができる。
【0143】
1つの選択可能な形態では、第2の制御情報は、標準規格のSCIを含む標準規格の制御情報フォーマットを採用する。第1の制御情報も、標準規格のSCIを含む標準規格の制御情報フォーマットを採用する。このように、複数の制御情報には、リソース指示情報が付加され、かつ複数の制御情報のフォーマットとサイズがいずれも同じである。受信端UEが各制御情報に対応する周波数点を区別できるように、任意選択的に、発送側UEの送受信機S2は、設定順序に従って複数の制御情報を送信する。例えば、送受信機S2が送信する第1の制御情報は、当該周波数点に対応する第2の制御情報であり、送受信機S2が送信する第2の制御情報は、わたるべく周波数点に対応する第1の制御情報である。受信側UEの送受信機S3は、受信順序に従って、各制御情報に対応する周波数点を特定し、第1の制御情報と第2の制御情報を区別することができる。該方式は、関連技術の制御情報のフォーマットを変更する必要なく、制御情報の送信順序を制御して各制御情報に対応する周波数点を示す。
【0144】
別の選択可能な方法では、標準規格の制御情報を若干変更する。任意選択的に、標準規格の制御情報に、周波数点指示情報を追加する。例えば、標準規格の制御情報におけるリザーブドビットを、周波数点指示として使用してもよい。発送側UEの送受信機S2が第1の周波数点の物理制御チャネルで送信する第1の制御情報は、第2の周波数点の指示情報を含み、第2の制御情報は、第1の周波数点の指示情報を含む。受信端UEのプロセッサは、各制御情報中の周波数点指示情報に基づいて、各制御情報に対応する周波数点を特定し、第1の制御情報と第2の制御情報を区別することができる。該方式は、標準規格の制御情報を若干変更することにより、各制御情報に対応する周波数点を示すことができる。
【0145】
図4は送信端末UEの概略構成を示している。UEは、送受信機101、プロセッサ102、バス104、及びメモリ103を備え、送受信機101は、他のUEとの双方向通信に用いられ、プロセッサ102は、前記の図1における送信端末UE1の対応する機能の実行をサポートするように構成される。メモリ103は、プロセッサ102と結合され、図1の送信端末UE1に必要なプログラムコマンドおよびデータを記憶する。
【0146】
図5は受信端末UEの概略構成を示している。UEは、送受信機201、プロセッサ202、バス204、及びメモリ203を備え、送受信機201は、他のUEとの双方向通信に用いられ、プロセッサ202は、前記の図1における送信端UE2の対応する機能の実行をサポートするように構成される。メモリ203は、プロセッサ202と結合され、図1の受信端UE2に必要なプログラムコマンドおよびデータを記憶する。
【0147】
例示的な実施形態は、さらに、コマンドを含むメモリなどの、コマンドを含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コマンドはプロセッサによって実行されると、上述した方法を実現させる。上述した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、リードオンリーメモリ(Read Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、テープ、光記憶装置などであってもよい。
【0148】
当業者は、本明細書に開示された実施例で説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実現可能であることを認識できる。これらの機能がハードウェアで実行されるか、又はソフトウェアで実行されるかは、技術案の特定の適用及び設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定の適用例ごとに異なる方法を使用してもよい。そのような実施は、本開示の範囲から逸脱すると見なされるべきではない。当業者であれば、説明の便宜及び簡潔のために、上記説明したシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、上記方法の実施例における対応するプロセスを参照してもよいと理解できる、ここで、その説明は省略する。
【0149】
本開示により提供される実施例では、開示される方法、製品(装置、機器を含むがこれらに限定されない)は、他の形態で実施されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上述した装置の実施例は単なる例示であり、例えば、説明されたユニットの仕分けは、論理機能による仕分けにすぎず、実際に実装される場合、他の仕分けを採用してもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素が別のシステムに結合されるか、統合されてもよく、又は、一部の特徴が省略されても、実行されなくてもよい。別の点において、示された又は検討された相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態の、何らかのインターフェース、装置又はユニットを介した間接的な結合又は通信接続であってもよい。上記の分離手段として説明された手段は、物理的に分離されても、又は分離されなくてもよく、手段として示された部材は、物理的なユニットであっても、又は物理的なユニットではなくてもよい。すなわち、一箇所に位置してもよく、または複数のネットワーク要素に分散されてもよい。なお、本実施例の目的を達成するために、必要に応じて、その一部又は全部を選択することができる。また、本発明の各実施例における各機能部は、1つの処理ユニットに集積されていてもよいし、各機能部が物理的に別々に存在してもよいし、2以上の機能部が1つの処理ユニットに集積されてもよい。
【0150】
また、これらの機能がソフトウェア機能ユニットとして実現され、独立した製品として販売又は利用される場合には、コンピュータ可読記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本開示の技術案の本質的な部分、換言すれば、従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形で具現化することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載された方法のステップの全てまたは一部を、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置などであってよい)に実行させるための若干のコマンドを含む。なお、上記の記憶媒体としては、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクなど種々のプログラム・コードを記憶できるものが含まれる。
【0151】
当業者は、上記実施例を実現する方法の全部又は一部の流れが、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアを制御することによって実現され、前記プログラムはコンピュータ読取可能記憶媒体に記憶され、該プログラムが実行されると、上記各方法の実施例のような流れを含んでもよいことが理解できる。ここで、記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAMなどであってもよい。
【0152】
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の複数の実施形態に係わるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および動作を示すことが理解されるべきである。この点に関して、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実施するための1つ又は複数の実行可能命令を含むモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。いくつかの代替的な実装形態では、ブロックに記された機能は、図に記された順序とは異なる順序で生じ得ることにも留意されたい。例えば、2つの連続するブロックは、実際には、実質的に並列に実行されてもよく、時には、含まれる機能に応じて、逆順に実行されてもよい。ブロック図及び/又はフローチャートの各ブロック、およびブロック図および/又はフローチャートのブロックの組み合わせは、規定の機能又は動作を実行するための専用ハードウェアベースのシステムで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよい。これらのモジュールは、前記の方法を実施するように設定された1つ又は複数の集積回路であってもよく、例:1つ以上の特定の集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、又は1つ以上のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、又は1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)など。また、上記モジュールが処理要素スケジューリング・プログラム・コードの形態で実現される場合、該処理要素は、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)のような汎用プロセッサ、またはプログラム・コードを呼び出してもよい他のプロセッサであってもよい。また、これらのモジュールを統合して、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形式で実現されてもよい。本開示は、前記に記載され、図面に示されているプロセスおよび構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
【0153】
〔関連出願の相互参照〕
【0154】
本出願は、2018年08月06に中国に出願された、出願番号が201810886594.9である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全てが参照により本出願に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8