(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220809BHJP
G06F 16/909 20190101ALI20220809BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
G06F16/909
(21)【出願番号】P 2019052813
(22)【出願日】2019-03-20
【審査請求日】2020-12-11
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】池本 佳史
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 晃輔
【審査官】岸 健司
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-145835(JP,A)
【文献】特開2001-331719(JP,A)
【文献】特開2018-156369(JP,A)
【文献】国際公開第2012/144216(WO,A1)
【文献】特開2006-308472(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 16/909
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得するコンテンツ位置取得部と、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得するユーザ位置取得部と、
前記コンテンツ位置取得部によって取得された前記位置情報と、前記ユーザ位置取得部によって取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出する距離算出部と、
前記距離算出部によって算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供する提供部と、
前記コンテンツ位置取得部によって取得された前記位置情報と、前記ユーザ位置取得部によって取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置から前記ユーザ位置に向かう方向を導出する方向導出部と、
を備え、
前記提供部は、更に、前記位置情報の位置から、前記方向導出部によって導出された前記方向に向かう画像を提供する、
情報提供装置。
【請求項2】
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得するコンテンツ位置取得部と、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得するユーザ位置取得部と、
前記コンテンツ位置取得部によって取得された前記位置情報と、前記ユーザ位置取得部によって取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出する距離算出部と、
前記距離算出部によって算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供する提供部と、
を備え、
前記提供部は、更に、前記位置情報の位置を中心とし、前記距離算出部によって算出された前記距離の統計値を半径とする円形状の画像を提供する、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得するコンテンツ位置取得部と、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得するユーザ位置取得部と、
前記コンテンツ位置取得部によって取得された前記位置情報と、前記ユーザ位置取得部によって取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出する距離算出部と、
前記距離算出部によって算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供する提供部と、
前記コンテンツ位置取得部によって取得された前記位置情報と、前記ユーザ位置取得部によって取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置から前記ユーザ位置の方向を示す情報を導出する方向導出部と、
を備え、
前記提供部は、更に、前記位置情報の位置を要とした扇型の画像であって、前記方向を広がりの中心とした画像を提供する、
情報提供装置。
【請求項4】
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得するコンテンツ位置取得部と、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得するユーザ位置取得部と、
前記コンテンツ位置取得部によって取得された前記位置情報と、前記ユーザ位置取得部によって取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出する距離算出部と、
前記距離算出部によって算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供する提供部と、
を備え、
前記提供部は、更に、前記ユーザ位置を含む地域の画像を、前記ユーザ位置ごとに離散的に示す画像を提供する、
情報提供装置。
【請求項5】
前記コンテンツを閲覧したユーザを識別可能なユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と、
前記ユーザ識別情報取得部によって取得された前記ユーザ識別情報と、前記ユーザ位置とに基づいて、前記コンテンツを閲覧したユーザの存在する範囲を導出するユーザ範囲導出部をとを更に備え、
前記提供部は、前記ユーザ範囲導出部によって導出された前記範囲を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供する、
請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記提供部は、前記情報を前記コンテンツの提供者に提供する、
請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記提供部は、前記コンテンツを閲覧したユーザの数が、所定の閾値より少ない前記コンテンツについて、前記情報を提供する、
請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項8】
コンピュータが、
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得し、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得し、
取得された前記位置情報と、取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出し、
算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供し、
更に、
前記位置情報と、一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置から前記ユーザ位置に向かう方向を導出し、
前記位置情報の位置から、前記導出された前記方向に向かう画像を提供する、
情報提供方法。
【請求項9】
コンピュータが、
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得し、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得し、
取得された前記位置情報と、取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出し、
算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供し、
更に、
前記位置情報の位置を中心とし、前記算出された前記距離の統計値を半径とする円形状の画像を提供する、
情報提供方法。
【請求項10】
コンピュータが、
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得し、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得し、
取得された前記位置情報と、取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出し、
算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供し、
更に、
前記位置情報と、一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置から前記ユーザ位置の方向を示す情報を導出し、
前記位置情報の位置を要とした扇型の画像であって、前記方向を広がりの中心とした画像を提供する、
情報提供方法。
【請求項11】
コンピュータが、
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得し、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得し、
取得された前記位置情報と、取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出し、
算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供し、
更に、
前記ユーザ位置を含む地域の画像を、前記ユーザ位置ごとに離散的に示す画像を提供する、
情報提供方法。
【請求項12】
コンピュータに、
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得させ、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得させ、
取得された前記位置情報と、取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出させ、
算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供させ、
更に、
前記位置情報と、一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置から前記ユーザ位置に向かう方向を導出させ、
前記位置情報の位置から、前記導出された前記方向に向かう画像を提供させる、
プログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得させ、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得させ、
取得された前記位置情報と、取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出させ、
算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供させ、
更に、
前記位置情報の位置を中心とし、前記算出された前記距離の統計値を半径とする円形状の画像を提供させる、
プログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得させ、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得させ、
取得された前記位置情報と、取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出させ、
算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供させ、
更に、
前記位置情報と、一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置から前記ユーザ位置の方向を示す情報を導出させ、
前記位置情報の位置を要とした扇型の画像であって、前記方向を広がりの中心とした画像を提供させる、
プログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得させ、
前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得させ、
取得された前記位置情報と、取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出させ、
算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供させ、
更に、
前記ユーザ位置を含む地域の画像を、前記ユーザ位置ごとに離散的に示す画像を提供させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、温度センサ、光センサ、音声センサ等により取得された情報や、地理的位置情報に基づいて、設置場所との相関性のあるテーマの広告が、携帯電話等の持ち運び可能な端末に配信される方法が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ユーザの記事等のコンテンツの閲覧傾向が把握できればよりユーザのニーズに即したコンテンツを提供することができる場合がある。しかしながら、従来の技術では、ユーザの地理的位置に基づいて、親和性のある広告を配信することができても、ユーザのコンテンツの閲覧傾向を把握することはできない場合があった。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザのコンテンツの閲覧傾向を把握できるようにする情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、ユーザが閲覧したコンテンツの内容に示される位置情報を取得するコンテンツ位置取得部と、前記コンテンツを閲覧した際のユーザのユーザ位置を取得するユーザ位置取得部と、前記コンテンツ位置取得部によって取得された前記位置情報と、前記ユーザ位置取得部によって取得された一以上の前記ユーザの位置とに基づいて、前記位置情報が示す位置と、前記ユーザ位置との間の距離を算出する距離算出部と、前記距離算出部によって算出された前記距離を示す情報を前記コンテンツに対応付けて提供する提供部と、を備える情報提供装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、ユーザのコンテンツの閲覧傾向を把握できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係る情報提供装置100を用いた情報提供システム1の構成の一例を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係る情報提供装置100の構成の一例を示す図である。
【
図3】第1実施形態に係るセッション情報SC1の内容の一例を示す図である。
【
図4】コンテンツを提供するウェブページの一例を示す図である。
【
図5】第1実施形態に係るコンテンツ位置情報122の内容の一例を示す。
【
図6】コンテンツ集約情報124の内容の一例を示す図である。
【
図7】第1実施形態におけるコンテンツと、ユーザ距離とを対応付けた情報の一例を示す図である。
【
図8】提供情報生成部116が生成したコンテンツと、ユーザ方向とを対応付けた情報の一例を示す図である。
【
図9】第1実施形態に係る情報提供装置100の一連の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図10】距離方向画像IM14の一例を示す図である。
【
図11】第2実施形態に係る情報提供装置100aの構成の一例を示す図である。
【
図12】第2実施形態に係るセッション情報SC2の内容の一例を示す図である。
【
図13】第2実施形態に係るコンテンツ位置情報122aの内容の一例を示す。
【
図14】コンテンツ集約情報124aの内容の一例を示す図である。
【
図15】ユーザ範囲情報126の内容の一例を示す図である。
【
図16】第2実施形態におけるコンテンツと、ユーザ範囲UARとを対応付けた情報の一例を示す図である。
【
図17】第2実施形態に係る情報提供装置100aの一連の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を適用した情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムを、図面を参照して説明する。
【0010】
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、第1実施形態に係る情報提供装置100を用いた情報提供システム1の構成の一例を示す図である。情報提供システム1は、例えば、情報提供装置100と、一以上のコンテンツプロバイダ端末装置200と、コンテンツ提供サーバ300と、一以上のユーザ端末装置400と、情報収集装置500とを備える。これらの構成は、ネットワークNWによって互いに接続されており、このネットワークNWを介して互いに通信する。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット、専用回線、無線基地局、プロバイダなどのうちの一部または全部を含む。
【0011】
コンテンツプロバイダ端末装置200は、例えば、ユーザが閲覧や利用するコンテンツの提供者(以下、コンテンツ提供者)が用いる端末装置である。コンテンツ提供者は、作成したコンテンツを、ネットワークNWを介してコンテンツ提供サーバ300に提供する(図中[1])。コンテンツ提供者が作成するコンテンツとは、例えば、ウェブページを介してユーザに提供されるウエブコンテンツ(例えば、記事、動画、小説、音楽、ゲーム等)である。以降の説明において、コンテンツ提供者が提供するコンテンツが、記事である場合について説明する。また、以降の説明において、コンテンツ提供者が、コンテンツプロバイダ端末装置200からネットワークNWを介してよってコンテンツ提供サーバ300にコンテンツを提供することを「入稿する」とも記載する。
【0012】
コンテンツ提供サーバ300は、例えば、コンテンツを提供するサービスを行うサービス提供者が所有するサーバであり、ウェブページ等を実現することにより、コンテンツをユーザに提供するサーバ装置である。コンテンツ提供サーバ300には、コンテンツDB(Data Base)600が接続されており、コンテンツプロバイダ端末装置200から提供されたコンテンツを記憶する。
【0013】
ユーザ端末装置400は、例えば、ユーザが所持する端末装置であり、例えば、スマートフォンなどの携帯電話やタブレット端末、ノート型あるいはデスクトップ型のパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)などの、少なくとも通信機能と表示機能を有する端末装置である。ユーザは、ユーザ端末装置400によってネットワークNWを介してコンテンツ提供サーバ300によって実現されるウェブページ等にアクセスすることにより、コンテンツを閲覧する(図中[2])。
【0014】
情報収集装置500は、例えば、コンテンツ提供サーバ300と、ユーザ端末装置400との間の通信に係る情報を収集する装置である。情報収集装置500は、例えば、コンテンツ提供サーバ300と、ユーザ端末装置400との間でセッションが確立した場合、ユーザ端末装置400がアクセスしたコンテンツの識別情報(例えば、コンテンツを公開(提供)しているウェブページのURL:Uniform Resource Locator))と、ユーザ端末装置400の位置情報(以下、ユーザ位置情報)とを対応付けたセッション情報SC1を情報提供装置100に供給する(図中[3])。セッション情報SC1に含まれるユーザ位置情報は、ユーザがユーザ端末装置400によってコンテンツにアクセスした際(タイミング)のユーザの位置を示す情報である。
【0015】
情報収集装置500は、例えば、ユーザ端末装置400が送信するデータに基づいて、ユーザ端末装置400がアクセスしたコンテンツの識別情報(URL)を取得し、ユーザ端末装置400のIP(Internet Protocol)アドレス等に基づいて、ユーザ端末装置400の位置を特定する。情報収集装置500は、例えば、セッションが確立する度に情報提供装置100にセッション情報SC1を供給してもよく、所定の時間内に確立したセッションに係るセッション情報SC1を所定の時間間隔毎に情報提供装置100に供給してもよい。
【0016】
情報提供装置100は、情報収集装置500から取得したセッション情報SC1に基づいて、ユーザの位置と、ユーザの記事の閲覧傾向を把握できるような情報をコンテンツプロバイダ端末装置200やコンテンツ提供サーバ300に供給する(図中[4])。これにより、コンテンツ提供者やサービス提供者がよりユーザのニーズに即したコンテンツの提供を支援する。
【0017】
[情報提供装置100の構成]
図2は、第1実施形態に係る情報提供装置100の構成の一例を示す図である。情報提供装置100は、制御部110と、記憶部120とを備える。制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが記憶部120に記憶されるプログラム(ソフトウェア)を実行することにより、取得部111と、コンテンツ位置情報取得部112と、コンテンツ情報集約部113と、ユーザ距離算出部114と、ユーザ方向導出部115と、提供情報生成部116と、提供部117との各機能部を実現する。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
【0018】
記憶部120は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)により実現されてもよく、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)により実現されてもよく、ドライブ装置に装着される記憶媒体であってもよい。また、記憶部120の一部又は全部は、NASや外部のストレージサーバ等、情報提供装置100がアクセス可能な外部装置であってもよい。記憶部120には、例えば、プログラムの他、コンテンツ位置情報122、及びコンテンツ集約情報124等の情報が記憶される。
【0019】
取得部111は、情報収集装置500からネットワークNWを介してセッション情報SC1を取得する。
図3は、第1実施形態に係るセッション情報SC1の内容の一例を示す図である。上述したように、セッション情報SC1は、ユーザ端末装置400がアクセスしたコンテンツの識別情報(URL)と、ユーザ位置情報とが互いに対応付けられる。ユーザ位置情報は、例えば、「コンテンツを閲覧したユーザ位置」の一例である。以下、ユーザ位置情報が緯度、及び経度の座標によって示されるものとする。
【0020】
コンテンツ位置情報取得部112は、セッション情報SC1に含まれるコンテンツの識別情報によって識別されるコンテンツ(つまり、ユーザに閲覧されたコンテンツ)の内容に示される位置に係る情報(以下、コンテンツ位置情報)を取得する。
図4は、コンテンツを提供するウェブページの一例を示す図である。ユーザがユーザ端末装置400のウェブブラウザ機能によってコンテンツ提供サーバ300にアクセスすることにより、ユーザ端末装置400の表示画面には、
図4に示すコンテンツ提供画像IMwが表示される。コンテンツ提供画像IMwには、例えば、コンテンツのタイトルを示すテキスト(図示するテキストTX10)、コンテンツの詳細を示すテキスト(図示するテキストTX12)、コンテンツを示すコンテンツ画像IMp、コンテンツに付されるタグを示すテキスト(図示するタグTG10~TG16)等が含まれる。コンテンツ位置情報取得部112は、例えば、これらの情報に基づいて、コンテンツの内容に示されるコンテンツ位置情報を取得する。
【0021】
コンテンツ位置情報取得部112は、例えば、コンテンツに付されるタグが地名を表す固有名詞である場合(例えば、タグTG10が示す「名古屋」等)、当該地名をコンテンツ位置情報として取得する。また、コンテンツ位置情報取得部112は、例えば、コンテンツに付されるタグが店名を表す固有名詞である場合(例えば、タグTG12が示す「喫茶△△」、タグTG14が示す「ひつまぶし〇〇屋」、TG16が示す「味噌カツレストラン□□」等)、当該店名と、店名の位置情報とが対応付けられたデータベース(不図示)を参照し、タグTGが示すお店が存在する位置をコンテンツ位置情報として取得する。
【0022】
なお、タグTGは、コンテンツ提供画像IMwにテキストとしてユーザに視認可能に示されていてもよく、コンテンツ提供者がコンテンツを提供する際の必要事項として用いられ、コンテンツ提供画像IMwにテキストとして示されないものであってもよい。また、店舗は、コンテンツ提供者やサービス提供者の間で一意に特定可能なグローバル識別詞(以下、GID(Global identification))によって識別されてもよい。この場合、コンテンツ提供者は、コンテンツの内容に示される店舗のGIDをコンテンツに付して入稿し、コンテンツ位置情報取得部112は、コンテンツに付されたGIDを検索キーとして、GIDと、GIDによって識別される店舗に係る情報(店舗の位置情報を含む)とが対応付けられたレコードを蓄積する店舗データベースを検索し、GIDによって識別される店舗の位置情報を特定し、コンテンツ位置情報として取得する。
【0023】
また、コンテンツ位置情報取得部112は、例えば、テキストTX10やテキストTX12に対して、形態素解析を行って、単語に分割し、W2V(Word2Vec)などの手法を用いて、固有名詞を抽出する。コンテンツ位置情報取得部112は、抽出した固有名詞のうち、地名を表す固有名詞(テキストTX10の場合、「名古屋」)を特定し、コンテンツ位置情報として取得する。なお、コンテンツ位置情報取得部112は、固有名詞の抽出に他のウェブクローリング(Web Crawling)技術を用いてもよい。
【0024】
また、コンテンツ位置情報取得部112は、例えば、コンテンツ画像IMpを画像解析し、コンテンツ画像IMpに示される被写体を認識する。コンテンツ位置情報取得部112は、例えば、場所(土地)に関係する特徴的な被写体(例えば、広く一般に知られたもの(ランドマーク、風景、土地の名物、名産品、伝統工芸品等))が撮像された画像を入力すると、被写体が関係する場所(土地)の固有名詞を出力するように学習された学習モデルを用いて、コンテンツの位置情報を取得する。
【0025】
コンテンツ位置情報取得部112は、取得部111によって取得されたセッション情報SC1に基づいて、セッション情報SC1に含まれるコンテンツ識別情報によって示されるコンテンツに対して、上述した処理のうち少なくともいずれか一つの処理を実行し、コンテンツの位置情報を取得する。コンテンツ位置情報取得部112は、取得部111によって取得されたセッション情報SC1と、取得したコンテンツ位置情報とを対応付けて、コンテンツ位置情報122を生成(更新)し、記憶部120に記憶させる。
【0026】
図5は、第1実施形態に係るコンテンツ位置情報122の内容の一例を示す。上述したように、コンテンツ位置情報122には、セッション情報SC1に含まれるコンテンツ識別情報と、コンテンツ位置情報と、ユーザ位置情報とが互いに対応付けられたレコードが一以上含まれる。以下、コンテンツ位置情報取得部112は、コンテンツ位置情報として取得した場所の固有名詞に基づいて、場所の緯度、及び経度の座標を取得し、取得した座標をコンテンツ位置情報として取得するものとする。
【0027】
なお、コンテンツ位置情報取得部112は、それぞれの処理によってコンテンツの位置情報として異なる複数の位置が取得された場合、取得された位置のうち、最頻の位置をコンテンツの位置として特定してもよい。
【0028】
コンテンツ情報集約部113は、コンテンツ位置情報取得部112によって生成(更新)されたコンテンツ位置情報122に基づいて、コンテンツ位置情報と、ユーザ位置情報とをコンテンツ識別情報毎に対応付けたコンテンツ集約情報124を生成する。
図6は、コンテンツ集約情報124の内容の一例を示す図である。
図6において、コンテンツ集約情報124は、例えば、コンテンツ識別情報と、コンテンツ位置情報と、コンテンツ識別情報によって識別されるコンテンツを閲覧した一以上のユーザのユーザ位置情報とがコンテンツ毎に互いに対応付けられる情報である。
【0029】
コンテンツ情報集約部113は、例えば、コンテンツ位置情報122に含まれるコンテンツ識別情報に対して、コンテンツ識別情報に対応付けられているコンテンツ位置情報と、ユーザ位置情報とを抽出する処理をそれぞれ実行する。コンテンツ集約情報124は、コンテンツ識別情報に、抽出されたコンテンツ位置情報と、一以上のユーザ位置情報とを対応付けて、コンテンツ集約情報124を生成(更新)する処理をコンテンツ毎に行う。なお、コンテンツ情報集約部113は、コンテンツ位置情報として異なる複数の位置が抽出された場合、取得された位置のうち、最頻の位置をコンテンツの位置として特定してもよい。
【0030】
ユーザ距離算出部114は、例えば、コンテンツ情報集約部113によって生成されたコンテンツ集約情報124に基づいて、コンテンツ位置情報と、ユーザ位置情報との間の距離(以下、ユーザ距離)を、コンテンツ毎に算出する。また、ユーザ距離算出部114は、ユーザ距離の算出対象のコンテンツに一以上のユーザ位置情報が対応付けられている場合、コンテンツ位置情報とユーザ位置情報との間の距離をそれぞれ算出し、算出した距離の統計値(例えば、平均値、最頻値、中央値、最大値、最小値等)を、ユーザ距離として算出する。
【0031】
ユーザ方向導出部115は、コンテンツ情報集約部113によって生成されたコンテンツ集約情報124に基づいて、コンテンツ位置情報からユーザ位置情報の方向(以下、ユーザ方向)を、コンテンツ毎に導出する。以下、ユーザ方向は、例えば、コンテンツ位置情報の位置を原点とし、北を0度、東を90度、南を180度、西を270度として表現する360度式の値によって示されるものとする。ユーザ距離算出部114は、ユーザ方向の導出対象のコンテンツに一以上のユーザ位置情報が対応付けられている場合、コンテンツ位置情報からユーザ位置情報の方向をそれぞれ導出し、導出した方向の統計値を、ユーザ方向として導出する。
【0032】
提供情報生成部116は、ユーザ距離算出部114によって算出されたユーザ距離に基づいて、当該ユーザ距離の元データであるコンテンツと、ユーザ距離とを対応付けた情報を生成する。
図7は、第1実施形態におけるコンテンツと、ユーザ距離とを対応付けた情報の一例を示す図である。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツと、ユーザ距離とを対応付けた情報として、距離画像IM10を生成する。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツ位置情報の位置を含み、且つユーザ距離以上の範囲が含まれる地図画像IMmp1に、コンテンツ位置情報の位置を示すコンテンツ位置画像IMctと、コンテンツ位置情報の位置を中心とし、ユーザ距離を半径とする円によって示される範囲画像IMarとを、地図画像IMmp1が示す地図の対応する位置に重畳した画像を距離画像IM10として生成する。
【0033】
なお、距離画像IM10には、例えば、ユーザ距離の算出処理の元データであるコンテンツに示される情報(例えば、コンテンツのタイトルを示すテキスト(テキストTX10))や、コンテンツ識別情報等を示す説明画像IMexが含まれていてもよい。
【0034】
また、提供情報生成部116は、ユーザ方向導出部115によって導出されたユーザ方向に基づいて、当該ユーザ方向の元データであるコンテンツと、ユーザ方向とを対応付けた情報を生成する。
図8は、提供情報生成部116が生成したコンテンツと、ユーザ方向とを対応付けた情報の一例を示す図である。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツと、ユーザ方向とを対応付けた情報として、方向画像IM12を生成する。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツ位置情報の位置を含み、且つユーザ位置情報の位置が含まれる地図画像IMmp2に、コンテンツ位置画像IMctと、コンテンツ位置情報の位置とユーザ位置情報の位置とを結んだ一以上の結線画像IMcdと、コンテンツ位置情報の位置からユーザ方向を示す矢印画像IMrrとを、地図画像IMmp2が示す地図の対応する位置に重畳した画像を方向画像IM12として生成する。
【0035】
なお、方向画像IM12には、例えば、説明画像IMexが含まれていてもよい。また、結線画像IMcdは、コンテンツに対応付けられたすべてのユーザ位置情報をそれぞれ示すものであってもよく、ユーザ位置情報の一部を示すものであってもよい。例えば、提供情報生成部116は、コンテンツに対応付けられたすべてのユーザ位置情報のうち、ユーザ方向に存在するユーザ位置情報のみを示す結線画像IMcdを方向画像IM12に示してもよい。
【0036】
提供部117は、例えば、提供情報生成部116によって生成された情報(この一例では、距離画像IM10、及び方向画像IM12)を、コンテンツ提供者と、サービス提供者とのうち少なくとも一方に提供する。提供部117は、例えば、距離画像IM10や、方向画像IM12をコンテンツプロバイダ端末装置200やコンテンツ提供サーバ300にネットワークNWを介して送信する。
【0037】
[動作フロー]
図9は、第1実施形態に係る情報提供装置100の一連の動作の一例を示すフローチャートである。まず、取得部111は、情報収集装置500からセッション情報SC1を取得する(S100)。次に、コンテンツ位置情報取得部112は、取得部111によって取得されたセッション情報SC1に基づいて、セッション情報SC1に含まれるコンテンツ識別情報によって示されるコンテンツの位置情報を取得し、コンテンツ位置情報122を生成する(S102)。コンテンツ情報集約部113は、コンテンツ位置情報取得部112によって生成されたコンテンツ位置情報122に基づいて、コンテンツ識別情報と、コンテンツ位置情報と、ユーザ位置情報とをコンテンツ毎に対応付けたコンテンツ集約情報124を生成する(S104)。ユーザ距離算出部114、ユーザ方向導出部115、及び提供情報生成部116は、コンテンツ集約情報124に含まれるすべてのコンテンツに対して後述するステップS106~S112の処理が実行されるまでの間、処理を繰り返す。
【0038】
ユーザ距離算出部114は、コンテンツ情報集約部113によって生成されたコンテンツ集約情報124に基づいて、処理対象のコンテンツについて、ユーザ距離を算出する(S106)。次に、ユーザ方向導出部115は、コンテンツ情報集約部113によって生成されたコンテンツ集約情報124に基づいて、処理対象のコンテンツについて、ユーザ方向を導出する(S108)。次に、提供情報生成部116は、ユーザ距離算出部114によって算出されたユーザ距離に基づいて、距離画像IM10を生成する(S110)。次に、提供情報生成部116は、ユーザ方向導出部115によって導出されたユーザ方向に基づいて、方向画像IM12を生成する(S112)。提供部117は、提供情報生成部116によって生成された距離画像IM10や方向画像IM12をコンテンツ提供者やサービス提供者に提供する(S114)。
【0039】
なお、上述では、コンテンツ集約情報124に含まれるコンテンツについて、ユーザ距離算出部114、及びユーザ方向導出部115の両方が処理を実行する場合について説明したが、これに限られない。例えば、コンテンツ集約情報124に含まれるコンテンツについて、ユーザ距離算出部114と、ユーザ方向導出部115とのうち、一方が処理を実行してもよい。この場合、情報提供装置100は、処理を実行しない機能部(ユーザ距離算出部114、又はユーザ方向導出部115)を備えていなくてもよい。
【0040】
[第1実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態の情報提供装置100によれば、距離画像IM10をコンテンツ提供者やサービス提供者に提供することができる。コンテンツ提供者は、これから作成するコンテンツの内容が示す位置に係る距離画像IM10を参照することにより、閲覧者(ユーザ)の位置までの距離の傾向を把握することができ、距離画像IM10をコンテンツ作成の指針として用いることができる。サービス提供者は、コンテンツ提供者によって入稿されたコンテンツの内容が示す位置に係る距離画像IM10を参照することにより、閲覧者の位置までの距離の傾向を把握することができ、距離画像IM10をコンテンツの公開範囲の指針として用いることができる。また、サービス提供者は、ユーザに閲覧されたコンテンツのコンテンツ位置情報に係る距離画像IM10に基づいて、距離画像IM10の範囲画像IMarが示す範囲内にコンテンツ位置情報が存在する他のコンテンツであり、先のコンテンツを閲覧した閲覧者にも閲覧される可能性が高いコンテンツをレコメンドすることができる。
【0041】
また、本実施形態の情報提供装置100によれば、方向画像IM12をコンテンツ提供者やサービス提供者に提供することができる。コンテンツ提供者は、これから作成するコンテンツの内容が示す位置に係る方向画像IM12を参照することにより、閲覧者(ユーザ)の方向の傾向を把握することができ、方向画像IM12をコンテンツ作成の指針として用いることができる。また、サービス提供者は、コンテンツ提供者によって入稿されたコンテンツの内容が示す位置に係る方向画像IM12を参照することにより、閲覧者の方向の傾向を把握することができ、方向画像IM12をコンテンツの公開方向の指針として用いることができる。また、サービス提供者は、ユーザに閲覧されたコンテンツのコンテンツ位置情報に係る方向画像IM12に基づいて、方向画像IM12の矢印画像IMrrが示す方向にコンテンツ位置情報が存在する他のコンテンツであり、先のコンテンツを閲覧した閲覧者にも閲覧される可能性が高いコンテンツをレコメンドすることができる。
【0042】
したがって、本実施形態の情報提供装置100によれば、距離画像IM10や方向画像IM12によってユーザのコンテンツの閲覧傾向を把握できるようにし、コンテンツ提供者やサービス提供者が、よりコンテンツをユーザに閲覧してもらいやすいようにすることができる。
【0043】
[距離画像IM10、及び方向画像IM12の生成条件について]
なお、上述では、提供情報生成部116が、コンテンツ集約情報124に含まれるすべてのコンテンツに対して距離画像IM10、及び方向画像IM12を生成する場合について説明したが、これに限られない。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツ位置情報122に基づいて、コンテンツ識別情報に対応付けられているユーザ位置情報の数が所定の閾値より少ないコンテンツについて、距離画像IM10、及び方向画像IM12を生成する処理を実行してもよい。これにより、本実施形態の情報提供装置100は、閲覧数が少ないコンテンツについて、コンテンツの閲覧傾向を把握できるようにし、閲覧数を増やすようにすることができる。
【0044】
[情報の提供形態について]
また、上述では、ユーザ距離を示す情報として、提供情報生成部116が距離画像IM10を生成し、提供部117が距離画像IM10を提供する場合について説明したが、これに限られない。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツ位置情報の位置からユーザ距離までの範囲に存在する位置を示す情報(例えば、市区町村を示す情報)を生成してもよい。また、上述では、ユーザ方向を示す情報として、提供情報生成部116が方向画像IM12を生成し、提供部117が方向画像IM12を提供する場合について説明したが、これに限られない。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツ位置情報の位置からユーザ方向に所定の距離までの範囲に存在する位置を示す情報(例えば、市区町村を示す情報)を生成してもよい。
【0045】
[ユーザ距離とユーザ方向とを合わせた距離方向画像IM14について]
なお、上述では、提供情報生成部116が、ユーザ距離に基づく距離画像IM10と、ユーザ方向とに基づく方向画像IM12とをそれぞれ生成する場合について説明したが、これに限られない。提供情報生成部116は、ユーザ距離と、ユーザ方向とに基づいて、距離方向画像IM14を生成してもよい。
図10は、距離方向画像IM14の一例を示す図である。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツと、ユーザ距離と、ユーザ方向とを対応付けた情報として、距離方向画像IM14を生成する。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツ位置情報の位置を含み、且つユーザ位置情報の位置が含まれる地図画像IMmp2に、コンテンツ位置画像IMctと、コンテンツ位置情報の位置からユーザ方向に、ユーザ距離までの所定の範囲を示す所定範囲画像IMarpとを、地図画像IMmp2が示す地図の対応する位置に重畳した画像を距離方向画像IM14として生成する。
【0046】
これにより、本実施形態の情報提供装置100によれば、距離方向画像IM14を提供することにより、閲覧者の位置までの距離の傾向、及び閲覧者の方向の傾向をコンテンツ提供者やサービス提供者に提示することができる。
【0047】
<第2実施形態>
以下、図面を参照し、第2実施形態に係る情報提供装置100aについて説明する。第1実施形態では、コンテンツ位置情報の位置からユーザ位置情報の位置までの距離、或いは方向を示す情報とコンテンツとを対応付けた情報(例えば、距離画像IM10や方向画像IM12)を、コンテンツ提供者やサービス提供者に提供する場合について説明した。第2実施形態では、ユーザ位置情報をより詳細に特定し、コンテンツ位置情報の位置から特定されたユーザ位置情報の位置までの距離、或いは方向を示す情報とコンテンツとを対応付けた情報を、コンテンツ提供者やサービス提供者に提供する場合について説明する。なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
図11は、第2実施形態に係る情報提供装置100aの構成の一例を示す図である。情報提供装置100aは、制御部110aと、記憶部120aとを備える。制御部110aは、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部120aに記憶されるプログラム(ソフトウェア)を実行することにより、制御部110が実現する機能部に加えて、ユーザ範囲導出部118をその機能部として実現する。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
【0049】
記憶部120aは、HDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)により実現されてもよく、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)により実現されてもよく、ドライブ装置に装着される記憶媒体であってもよい。また、記憶部120aの一部又は全部は、NASや外部のストレージサーバ等、情報提供装置100がアクセス可能な外部装置であってもよい。記憶部120aには、例えば、プログラムの他、コンテンツ位置情報122a、コンテンツ集約情報124a、及びユーザ範囲情報126等の情報が記憶される。コンテンツ位置情報122a、コンテンツ集約情報124a、及びユーザ範囲情報126の詳細については、後述する。
【0050】
本実施形態の情報収集装置500は、セッション情報SC1に代えて、セッション情報SC2を、ネットワークNWを介して情報提供装置100aに供給する。
図12は、第2実施形態に係るセッション情報SC2の内容の一例を示す図である。セッション情報SC2は、セッション情報SC1に含まれる情報(つまり、コンテンツ識別情報、及びユーザ位置情報)に加えて、コンテンツを閲覧したユーザを識別可能な情報(以下、ユーザ位置情報)が更に対応付けられる。情報収集装置500は、例えば、ユーザが、コンテンツを提供するサービスを利用する際に用いられる識別情報(例えば、ログインID)を、ユーザ識別情報として取得する。
【0051】
なお、上述したログインIDは、ユーザ識別情報の一例であって、これに限られない。ユーザ識別情報は、ログインIDに代えて、他の情報であってもよい。ユーザ識別情報は、例えば、ユーザ端末装置400のMACアドレス(Media Access Control address)であってもよい。
【0052】
本実施形態の取得部111は、コンテンツ提供サーバ300と、ユーザ端末装置400とのセッションが確立した後、コンテンツを閲覧したユーザのユーザ位置情報が変化する度に(或いは、所定の時間間隔毎に)セッション情報SC2を情報収集装置500から取得する。情報収集装置500は、例えば、コンテンツ提供サーバ300と、ユーザ端末装置400とのセッションが確立した後、ユーザ端末装置400によるユーザのコンテンツの閲覧が終了した後も、当該ユーザのユーザ位置情報を所定の時間間隔によって所定の期間(例えば、数時間~数日間)だけ取得する。
【0053】
コンテンツ位置情報取得部112は、第1実施形態の処理と同様に、取得部111によって取得されたセッション情報SC2に基づいて、セッション情報SC2に含まれるコンテンツ識別情報によって示されるコンテンツの位置情報を取得する。また、本実施形態のコンテンツ位置情報取得部112は、取得したコンテンツ位置情報と、取得部111によって取得されたセッション情報SC2とを対応付けて、コンテンツ位置情報122aを生成(更新)し、記憶部120aに記憶させる。
【0054】
図13は、第2実施形態に係るコンテンツ位置情報122aの内容の一例を示す。上述したように、コンテンツ位置情報122には、セッション情報SC2に含まれるコンテンツ識別情報と、コンテンツ位置情報と、ユーザ識別情報と、ユーザ位置情報と、が互いに対応付けられたレコードが一以上含まれる。
【0055】
なお、取得部111は、ユーザ位置情報をセッション情報SC2以外の方法によって取得してもよい。例えば、情報提供装置100aには、ネットワークNWを介してユーザ端末装置400の位置を取得する機能を有した他の装置が接続され、情報提供装置100aは、セッション情報SC2に含まれるユーザ識別情報を当該他の装置に送信する。当該他の装置は、情報提供装置100aから受信したユーザ識別情報に係るユーザ端末装置400の位置(つまり、ユーザの位置)を情報提供装置100aに所定の時間間隔によって所定の期間供給する。また、当該他の装置の機能を情報収集装置500が有していてもよい。
【0056】
本実施形態のコンテンツ情報集約部113は、コンテンツ位置情報取得部112によって生成(更新)されたコンテンツ位置情報122aに基づいて、コンテンツ位置情報と、ユーザ識別情報毎のユーザ位置情報とをコンテンツ識別情報毎に対応付けたコンテンツ集約情報124aを生成する。
図14は、コンテンツ集約情報124aの内容の一例を示す図である。
図14に示す通り、コンテンツ集約情報124aには、コンテンツ識別情報と、コンテンツ位置情報と、コンテンツを閲覧した一以上のユーザのユーザ識別情報と、ユーザ識別情報毎のユーザ位置情報とがコンテンツ毎に互いに対応付けられる情報である。
【0057】
コンテンツ情報集約部113は、例えば、コンテンツ位置情報122aに含まれる、あるコンテンツ識別情報に対して、コンテンツ識別情報に対応付けられているコンテンツ位置情報と、ユーザ毎のユーザ位置情報とを抽出する処理をそれぞれ実行する。コンテンツ情報集約部113は、コンテンツ識別情報に、抽出されたコンテンツ位置情報と、一以上のユーザ識別情報と、ユーザ識別情報毎のユーザ位置情報とを対応付けて、コンテンツ集約情報124aを生成(更新)する処理をコンテンツ毎に行う。これにより、コンテンツ集約情報124では、あるユーザに対して1つのユーザ位置情報が対応付けられたのに対し、コンテンツ集約情報124aは、有るユーザに対して一以上のユーザ位置情報が対応付け有れる。
【0058】
ユーザ範囲導出部118は、コンテンツ集約情報124aに基づいて、ユーザ範囲情報126を生成(更新)し、記憶部120aに記憶させる。
図15は、ユーザ範囲情報126の内容の一例を示す図である。ユーザ範囲情報126には、コンテンツ識別情報と、コンテンツ位置情報と、当該コンテンツ識別情報のコンテンツを閲覧した一以上のユーザのユーザ識別情報と、当該ユーザの一以上のユーザ識別情報とが、コンテンツ毎に対応付けられた情報である。ユーザ範囲導出部118は、例えば、コンテンツ集約情報124aを参照し、あるコンテンツを閲覧したユーザが、どの範囲に存在するかを導出する。
【0059】
ユーザ範囲導出部118は、例えば、(手順1)ユーザ位置情報の位置に対応する行政区画(市区町村)を特定してユーザが存在する範囲(以下、ユーザ範囲)を導出する、(手順2)ユーザ位置情報の位置を頂点とする、ユーザ範囲を導出する、或いは(手順3)ユーザ位置情報から所定の距離までの範囲を示す円をユーザ位置情報毎に連ねた連結円の範囲を特定してユーザ範囲を導出する。以降の説明において、(手順1)によって導出されたユーザ範囲をユーザ範囲UAR1と記載し、(手順2)によって導出されたユーザ範囲をユーザ範囲UAR2と記載し、(手順3)によって導出されたユーザ範囲をユーザ範囲UAR3と記載し、ユーザ範囲UAR1、ユーザ範囲UAR2、及びユーザ範囲UAR3を互いに区別しない場合には、単にユーザ範囲UARと記載する。
【0060】
(手順1)
ユーザ範囲導出部118は、例えば、コンテンツ集約情報124aに示される、あるコンテンツを閲覧したユーザのユーザ識別情報に対応付けられた一以上のユーザ位置情報の位置を特定し、特定した位置(座標)に対応する行政区画の範囲をユーザ範囲UAR1として導出する。ユーザ範囲導出部118は、例えば、ユーザ位置情報の位置の統計値に基づいて、対応する行政区画の範囲を特定する。ユーザ範囲導出部118は、コンテンツ識別情報と、コンテンツ位置情報と、当該コンテンツを閲覧したユーザのユーザ識別情報と、導出したユーザ範囲UAR1である行政区画を示す多角形の頂点の座標を互いに対応付けたレコードを、ユーザ範囲情報126のレコードとして生成(更新)する。
【0061】
(手順2)
ユーザ範囲導出部118は、例えば、コンテンツ集約情報124aに示される、あるコンテンツを閲覧したユーザのユーザ識別情報に対応付けられた一以上のユーザ位置情報の位置を特定し、特定した位置を互いに結ぶことによって示される図形の外形である多角形を、ユーザ範囲UAR2として導出する。ユーザ範囲導出部118は、コンテンツ識別情報と、コンテンツ位置情報と、当該コンテンツを閲覧したユーザのユーザ識別情報と、導出した当該ユーザのユーザ範囲UAR2である多角形の頂点のユーザ位置情報を互いに対応付けたレコードを、ユーザ範囲情報126のレコードとして生成(更新)する。
【0062】
(手順3)
ユーザ範囲導出部118は、例えば、コンテンツ集約情報124aに示される、あるコンテンツを閲覧したユーザのユーザ識別情報に対応付けられた一以上のユーザ位置情報の位置を特定し、特定した位置から所定の距離までの範囲(円)を、ユーザ位置情報の位置毎に導出する。ユーザ範囲導出部118は、導出した複数の円を連結した形状によって示される範囲をユーザ範囲UAR3として導出する。ユーザ範囲導出部118は、コンテンツ識別情報と、コンテンツ位置情報と、当該コンテンツを閲覧したユーザのユーザ識別情報と、導出したユーザ範囲UAR3を構成するユーザ位置情報とを互いに対応付けたレコードを、ユーザ範囲情報126のレコードとして生成(更新)する。
【0063】
本実施形態の提供情報生成部116は、ユーザ範囲導出部118によって導出されたユーザ範囲UARに基づいて、当該ユーザ範囲UARの元データであるコンテンツと、ユーザ範囲UARとを対応付けた情報を生成する。
図16は、第2実施形態におけるコンテンツと、ユーザ範囲UARとを対応付けた情報の一例を示す図である。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツと、ユーザ範囲UARとを対応付けた情報として、ユーザ範囲画像IM16を生成する。提供情報生成部116は、例えば、コンテンツ位置情報の位置を含み、且つユーザ範囲UARの範囲が含まれる地図画像IMmp3に、コンテンツ位置画像IMctと、説明画像IMexと、ユーザ範囲UAR1を示す第1ユーザ範囲画像IMu1(図示する第1ユーザ範囲画像IMu1-1~IMu1-3)と、ユーザ範囲UAR2を示す第2ユーザ範囲画像IMu2(図示する第2ユーザ範囲画像IMu2-1~IMu2-2)と、ユーザ範囲UAR3を示す第3ユーザ範囲画像IMu3(図示する第3ユーザ範囲画像IMu3-1~IMu3-2)とを、地図画像IMmp3が示す地図の対応する位置に重畳した画像を、ユーザ範囲画像IM16として生成する。
【0064】
[動作フロー]
図17は、第2実施形態に係る情報提供装置100aの一連の動作の一例を示すフローチャートである。まず、取得部111は、情報収集装置500からセッション情報SC2を取得する(S200)。次に、コンテンツ位置情報取得部112は、取得部111によって取得されたセッション情報SC2に基づいて、セッション情報SC2に含まれるコンテンツ識別情報によって示されるコンテンツの位置情報を取得し、コンテンツ位置情報122aを生成する(S202)。コンテンツ情報集約部113は、コンテンツ位置情報取得部112によって生成されたコンテンツ位置情報122aに基づいて、コンテンツ識別情報と、コンテンツ位置情報と、ユーザ識別情報毎のユーザ位置情報とを、コンテンツ毎に対応付けたコンテンツ集約情報124aを生成する(S204)。ユーザ距離算出部114、ユーザ方向導出部115、及び提供情報生成部116は、コンテンツ集約情報124aに含まれるすべてのコンテンツに対して後述するステップS206~S208の処理が実行されるまでの間、処理を繰り返す。
【0065】
ユーザ範囲導出部118は、コンテンツ情報集約部113によって生成されたコンテンツ集約情報124aに基づいて、処理対象のコンテンツについて、ユーザ範囲UARを導出する(S206)。ユーザ範囲導出部118は、例えば、処理対象のコンテンツに対応付けられたユーザ識別情報毎のユーザ位置情報に対して、(手順1)~(手順3)の全ての処理を行い、ユーザ範囲UAR1~UAR3を取得してもよく、(手順1)~(手順3)のうち、いずれかの処理を行い、ユーザ範囲UAR1~UAR3のうち、対応するユーザ範囲UARを取得してもよく、処理対象のコンテンツに対応付けられたユーザ識別情報毎のユーザ位置情報の特徴に応じて、(手順1)~(手順3)のうち、適当な手順を選択してユーザ範囲UARを取得してもよい。例えば、ユーザ範囲導出部118は、処理対象のコンテンツに多角形を形成できる程度のユーザ位置情報が対応付けられていなかった場合(ユーザがユーザ位置情報を取得した所定の期間において移動しなかった場合)等、(手順1)によってユーザ範囲UAR1を導出してもよく、より厳密にユーザが存在した範囲を導出する場合、(手順3)によってユーザ範囲UAR3を導出してもよい。
【0066】
次に、提供情報生成部116は、ユーザ範囲導出部118によって導出されたユーザ範囲UARに基づいて、ユーザ範囲画像IM16を生成する(S208)。次に、提供部117は、提供情報生成部116によって生成されたユーザ範囲画像IM16をコンテンツ提供者やサービス提供者に提供する(S210)。
【0067】
なお、上述では、情報提供装置100aが、コンテンツ集約情報124aに基づいて、ユーザ範囲画像IM16のみを生成する場合について説明したが、これに限られない。情報提供装置100aは、例えば、コンテンツ集約情報124aに基づいて、距離画像IM10、方向画像IM12、距離方向画像IM14、及びユーザ範囲画像IM16の全て、或いはいずれかを生成してもよい。また、情報提供装置100aは、距離画像IM10を生成しない場合、ユーザ距離算出部114を備えていなくてもよく、方向画像IM12を生成しない場合、ユーザ方向導出部115を備えていなくてもよい。
【0068】
[第2実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態の情報提供装置100aによれば、ユーザ範囲画像IM16をコンテンツ提供者やサービス提供者に提供することができる。ここで、範囲画像IMarや、矢印画像IMrrによって示される場所には、コンテンツを閲覧者(ユーザ)が存在する場所の他、土地の地理的な事由や、文化的な事由によってユーザが存在する場所と近い、或いは隣接する、親和性が低い場所が含まれてしまう場合がある。土地の地理的な事由や、文化的な事由は、例えば、山に囲まれており交通の便が悪い、県境に住んでおり、自県よりも他県の方が交通の便が良い(自県は交通の便が悪い)、高速道路が通っているので交通の便がいい、新幹線が通っているので、交通の便がいい等である。本実施形態の情報提供装置100aによれば、より精度よく閲覧者の位置の傾向を把握することができ、ユーザ範囲画像IM16をコンテンツ作成の指針として用いることができる。
【0069】
なお、上述では、提供情報生成部116が、距離画像IM10、方向画像IM12、距離方向画像IM14、及びユーザ範囲画像IM16のいずれかを生成するばあいについて説明したが、これに限られない。提供情報生成部116は、例えば、距離画像IM10、方向画像IM12、距離方向画像IM14、及びユーザ範囲画像IM16に含まれる画像を、全て、或いはいずれかを含む画像を生成してもよい。
【0070】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0071】
1…情報提供システム、100…情報提供装置、110…制御部、111…取得部、112…コンテンツ位置情報取得部、113…コンテンツ情報集約部、114…ユーザ距離算出部、115…ユーザ方向導出部、116…提供情報生成部、117…提供部、120…記憶部、122…コンテンツ位置情報、124…コンテンツ集約情報、200…コンテンツプロバイダ端末装置、300…コンテンツ提供サーバ、400…ユーザ端末装置、500…情報収集装置、IM10…距離画像、IM12…方向画像、IM14…距離方向画像、IMar…範囲画像、IMarp…所定範囲画像、IMcd…結線画像、IMct…コンテンツ位置画像、IMex…説明画像、IMmp1、IMmp2…地図画像、IMp…コンテンツ画像、IMrr…矢印画像、IMw…コンテンツ提供画像、SC…セッション情報