(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】FRP複合成形品
(51)【国際特許分類】
F16C 3/02 20060101AFI20220809BHJP
F16D 1/02 20060101ALI20220809BHJP
F16D 1/027 20060101ALI20220809BHJP
【FI】
F16C3/02
F16D1/02 210
F16D1/027
(21)【出願番号】P 2019062323
(22)【出願日】2019-03-28
【審査請求日】2021-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000005175
【氏名又は名称】藤倉コンポジット株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100166408
【氏名又は名称】三浦 邦陽
(74)【代理人】
【識別番号】100121049
【氏名又は名称】三輪 正義
(72)【発明者】
【氏名】木元 尚紀
【審査官】稲村 正義
(56)【参考文献】
【文献】特開平6-200951(JP,A)
【文献】特開平7-238918(JP,A)
【文献】特開平4-347006(JP,A)
【文献】特開平8-103965(JP,A)
【文献】特開2004-293708(JP,A)
【文献】特開2004-293714(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 3/00
F16D 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のFRP層を有するFRP円筒と、
前記FRP円筒の内周面に圧入されるセレーション部を有するジョイント部材と、
を有し、
前記セレーション部は、前記セレーション部の谷底部を含む内側領域と、前記セレーション部の山頂部を含む外側領域と、を有し、
前記FRP円筒は、前記セレーション部の前記内側領域が圧入されると共に前記FRP円筒の軸線方向と平行な繊維方向を持つ0°層と、前記セレーション部の前記外側領域が圧入されると共に前記FRP円筒の軸線方向と斜交又は直交する繊維方向を持つ角度層と、を有する、
ことを特徴とするFRP複合成形品。
【請求項2】
前記セレーション部の前記内側領域の隙間は、前記0°層により埋められている、
ことを特徴とする請求項1に記載のFRP複合成形品。
【請求項3】
前記セレーション部の前記内側領域の隙間は、前記0°層と接着剤により埋められている、
ことを特徴とする請求項1に記載のFRP複合成形品。
【請求項4】
前記接着剤は、前記内側領域の前記隙間のうち前記谷底部を埋めており、
前記0°層は、前記内側領域の前記隙間のうち前記谷底部を除いた部分を埋めている、
ことを特徴とする請求項3に記載のFRP複合成形品。
【請求項5】
前記セレーション部の高さをHと定義し、前記内側領域に対する前記0°層の噛み込み高さをh1と定義したとき、0.25<h1/H<0.50を満足する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のFRP複合成形品。
【請求項6】
前記セレーション部の高さをHと定義し、前記外側領域に対する前記角度層の噛み込み高さをh2と定義したとき、0.05<h2/H<0.25を満足する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のFRP複合成形品。
【請求項7】
前記角度層は、前記FRP円筒の軸線方向と直交する繊維方向を持つ30~150°層からなる、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のFRP複合成形品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、FRP複合成形品に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、繊維強化プラスチック製の筒部材の両端に端部部材が結合された動力伝達シャフトが開示されている。端部部材の少なくとも一方は、筒部材との結合部分における外周面に係止部(セレーション)が形成されている。筒部材の強化繊維は複数の層を構成するように外周面において端部部材に巻き付けられ、かつ最内層を構成する繊維束は互いに交差せずに配列され、係止部により端部部材に対する周方向への相対移動が規制されている。筒部材の最内層は繊維束が互いに平行に配列され、かつ全長にわたって連続しているヘリカル巻にて構成されている。ヘリカル巻で配列された繊維束は、同一層において互いに平行に配列されており、端部部材の軸方向に対して所定の角度(配列角度)を持つ角度層として形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1を含んだ従来のFRP製駆動シャフト(FRP複合成形品)は、積層構造であるFRP円筒にセレーションを圧入する接合方式であり、トルク伝達をした際にセレーションが噛み込んだ層が内側に剥がれて、接合部の早期破損を誘発するおそれがある。一方で、接合強度を高めるためにFRP円筒に対するセレーションの噛み込み量を増やすと、圧入荷重が大きくなりすぎてFRP円筒に損傷を与えてしまう。
【0005】
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、FRP円筒の損傷を防止するとともにFRP円筒とジョイント部材の結合強度を向上させることができるFRP複合成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態のFRP複合成形品は、複数のFRP層を有するFRP円筒と、前記FRP円筒の内周面に圧入されるセレーション部を有するジョイント部材と、を有し、前記セレーション部は、前記セレーション部の谷底部を含む内側領域と、前記セレーション部の山頂部を含む外側領域と、を有し、前記FRP円筒は、前記セレーション部の前記内側領域が圧入されると共に前記FRP円筒の軸線方向と平行な繊維方向を持つ0°層と、前記セレーション部の前記外側領域が圧入されると共に前記FRP円筒の軸線方向と斜交又は直交する繊維方向を持つ角度層と、を有する、ことを特徴としている。
【0007】
前記セレーション部の前記内側領域の隙間は、前記0°層により埋められていてもよい。
【0008】
前記セレーション部の前記内側領域の隙間は、前記0°層と接着剤により埋められていてもよい。
【0009】
前記接着剤は、前記内側領域の前記隙間のうち前記谷底部を埋めており、前記0°層は、前記内側領域の前記隙間のうち前記谷底部を除いた部分を埋めていてもよい。
【0010】
前記セレーション部の高さをHと定義し、前記内側領域に対する前記0°層の噛み込み高さをh1と定義したとき、0.25<h1/H<0.50を満足してもよい。
【0011】
前記セレーション部の高さをHと定義し、前記外側領域に対する前記角度層の噛み込み高さをh2と定義したとき、0.05<h2/H<0.25を満足してもよい。
【0012】
前記角度層は、前記FRP円筒の軸線方向と直交する繊維方向を持つ30~150°層からなってもよい。
【発明の効果】
【0013】
本実施形態によれば、FRP円筒の損傷を防止するとともにFRP円筒とジョイント部材の結合強度を向上させることができるFRP複合成形品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】第1実施形態によるFRP製駆動シャフトの構成を示す斜視図である。
【
図2】FRP円筒と端部ジョイントの接合部を軸方向から見た図である。
【
図4】セレーション部の高さと、内側領域に対する0°層の噛み込み高さと、外側領域に対する90°層の噛み込み高さとの関係の一例を示す概念図である。
【
図5】第2実施形態によるFRP製駆動シャフトにおいて、FRP円筒と端部ジョイントの接合部を軸方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
≪第1実施形態≫
図1は、第1実施形態によるFRP製駆動シャフト(FRP複合成形品)10の構成を示す斜視図である。
【0016】
FRP製駆動シャフト10は、FRP円筒20の両端部に端部ジョイント(ジョイント部材)30を結合して構成されている。2つの端部ジョイント30はそれぞれ同一の構成を有しているため、これらに同一の符号を付して説明する。なお、FRP円筒20の一端部のみに端部ジョイント30を結合する構成も可能である。
【0017】
FRP円筒20は、強化繊維(例えば炭素繊維)を熱硬化性樹脂シート中に含浸させてなる複数のプリプレグを筒状に巻回して熱硬化させた複数のFRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチックス)層を有している。FRP円筒20の製造方法には自由度があり、種々の設計変更が可能である。例えば、短繊維の炭素繊維が樹脂に分散されたものを射出成形してFRP円筒20としてもよい。FRP円筒20は、その軸方向の全長に亘って、内周面21の径(内径)と外周面22の径(外径)がそれぞれ略一定である。外周面22の径(外径)は、端部ジョイント30の圧入によりFRP円筒20が損傷することを防ぐために接合部(例えば端部ジョイント30が圧入される両端部)付近のみ大きくすることも可能である。
【0018】
端部ジョイント30は、例えば鋼鉄等の金属製材料からなり、中実もしくは中空のロッド状に形成されたロッド部31を有している。端部ジョイント30は、ロッド部31と同一の軸線上に、FRP円筒20の内周面21に圧入されるセレーション部32を有している。セレーション部32は、例えば、三角歯セレーションやインボリュートセレーションからなる。セレーション部32は、図示例のように端部ジョイント30の軸方向に一連に形成する態様の他、端部ジョイント30の軸方向に沿って複数に分割して形成する態様が可能である。
【0019】
図示は省略しているが、FRP製駆動シャフト10の用途等によっては、FRP円筒20の外周面22に、接着剤を介在させて、アウター部材(アウターカラー)を接合してもよい。
【0020】
図2は、FRP円筒20と端部ジョイント30の接合部を軸方向から見た図である。
図3は、
図2の要部拡大図である。
【0021】
図2に示すように、FRP円筒20の内周面21には、端部ジョイント30のセレーション部32が圧入されている。
【0022】
図3に示すように、端部ジョイント30のセレーション部32は、セレーション部32の谷底部を含む内側領域(内径領域)32Iと、セレーション部32の山頂部を含む外側領域(外径領域)32Oとを有している。
【0023】
図3に示すように、FRP円筒20(の内周面21)は、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iが圧入されると共にFRP円筒20の軸線方向と平行な繊維方向を持つ0°層21Iと、端部ジョイント30のセレーション部32の外側領域32Oが圧入されると共にFRP円筒20の軸線方向と直交する繊維方向を持つ90°層(角度層)21Oとを有している。なお、FRP円筒20のうち、90°層21Oより内層側(下層側)を構成するFRP層の構成には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
【0024】
0°層21Iは、例えば、繊維方向をFRP円筒20の軸線方向に引き揃えた0°プリプレグを筒状に巻回して熱硬化させて構成される。
図3の例では、0°層21Iが二層に亘って形成されるように描いているが、これは作図の便宜上の理由によるものである。すなわち、0°層21Iの層数(0°層21Iを構成するために使用する0°プリプレグの枚数やプライ数)には自由度があり、種々の設計変更が可能である。しかも、詳しくは後述するが、
図3の二層の0°層21Iは、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iが圧入された部分と、当該圧入によって押し出された部分との双方を含む概念で描いている。
【0025】
90°層21Oは、例えば、繊維方向をFRP円筒20の軸線方向と直交する方向に引き揃えた90°プリプレグを筒状に巻回して熱硬化させて構成される。
図3の例では、90°層21Oが一層で形成されるように描いているが、これは作図の便宜上の理由によるものである。すなわち、90°層21Oの層数(90°層21Oを構成するために使用する90°プリプレグの枚数やプライ数)には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
【0026】
端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間は、0°層21Iにより埋められている。例えば、
図3において、二層に亘る0°層21Iの外層側が、自由状態における0°層21Iを示している。0°層21Iにセレーション部32が圧入されると、0°層21Iの一部(セレーション部32に一点鎖線で描いた仮想線よりも上側)が押し出されて、セレーション部32の内側領域32Iの谷底部とその近傍を埋める。すなわち、セレーション部32の内側領域32Iは、径方向の全部が0°層21Iに圧入されていなくてもよく、径方向の一部が0°層21Iに圧入されていればよい。そして、セレーション部32の内側領域32Iの非圧入部分(谷底部を含む)は、セレーション部32の内側領域32Iの圧入部分によって押し出された0°層21Iによって埋められればよい。
【0027】
このように、第1実施形態では、セレーション部32が、セレーション部32の谷底部を含む内側領域32Iと、セレーション部32の山頂部を含む外側領域32Oとを有している。また、FRP円筒20が、セレーション部32の内側領域32Iが圧入されると共にFRP円筒20の軸線方向と平行な繊維方向を持つ0°層21Iと、セレーション部32の外側領域32Oが圧入されると共にFRP円筒20の軸線方向と直交する繊維方向を持つ90°層21Oとを有している。また、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間が、0°層21Iにより埋められている。
【0028】
これにより、FRP円筒20の損傷を防止するとともに、FRP円筒20と端部ジョイント(ジョイント部材)30の結合強度を向上させることができる。すなわち、FRP円筒20と端部ジョイント30の圧入荷重を低減し、且つFRP円筒20の内層側の剥離を防止するために、従来品でセレーションが噛み込んでいた層よりも内側(内層側)に0°層を設けている。
【0029】
0°層21Iは、セレーション部32の延在方向と平行な繊維層を有するので、セレーション部32の圧入時に切り込み易い。また、切り込みにより押し出された0°層21Iが、セレーション部32の内側領域32Iの谷底部とその近傍を埋めるので、FRP円筒20に損傷を与えることなく接合でき、トルク伝達時におけるFRP円筒20の最内層の剥離を防止することができる。また、90°層21Oが、セレーション部32の外側領域32Oのみにより圧入されている(噛み込まれている)ので、FRP円筒20の損傷を防止しつつ、端部ジョイント30との結合強度を向上させることができる。
【0030】
図4は、セレーション部32の高さHと、内側領域32Iに対する0°層21Iの噛み込み高さh1と、外側領域32Oに対する90°層21Oの噛み込み高さh2との関係の一例を示す概念図である。
【0031】
図4において、セレーション部32の高さH、及び、内側領域32Iに対する0°層21Iの噛み込み高さh1は、0.25<h1/H<0.50を満足することが好ましい。この条件を満足することにより、FRP円筒20の損傷を防止するとともに、FRP円筒20と端部ジョイント30の結合強度を向上させることができる。前記条件の下限を下回ると、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間を0°層21Iにより十分に埋めることが困難になってしまう。前記条件の上限を上回ると、FRP円筒20に対する端部ジョイント30の圧入が困難になるとともに、FRP円筒20の0°層21Iが剥離してしまう。
【0032】
図4において、セレーション部32の高さH、及び、外側領域32Oに対する90°層21Oの噛み込み高さh2は、0.05<h2/H<0.25を満足することが好ましい。この条件を満足することにより、FRP円筒20の損傷を防止するとともに、FRP円筒20と端部ジョイント30の結合強度を向上させることができる。前記条件の下限を下回ると、外側領域32Oに対する90°層21Oの噛み込み量が不十分となり、FRP円筒20から端部ジョイント30が外れ易くなってしまう(両者の圧入が解除され易くなってしまう。前記条件の上限を上回ると、FRP円筒20に対する端部ジョイント30の圧入が困難になってしまう。
【0033】
ここでは、上述したセレーション部32の高さH、内側領域32Iに対する0°層21Iの噛み込み高さh1、及び、外側領域32Oに対する90°層21Oの噛み込み高さh2の具体的な数値の開示は差し控えるが、これらのパラメータは、前記条件を満足する範囲で互いに関連性を持つように設定される。例えば、FRP製駆動シャフト10の用途に応じて、高さHが大きくなればそれに伴って高さh1、h2も大きくなり、高さHが小さくなればそれに伴って高さh1、h2も小さくなる。
【0034】
≪第2実施形態≫
図5は、第2実施形態によるFRP製駆動シャフト10において、FRP円筒20と端部ジョイント30の接合部を軸方向から見た図である。
【0035】
図5に示すように、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間は、0°層21Iと接着剤40により埋められている。より具体的に、接着剤40は、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間のうち谷底部を埋めており、0°層21Iは、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間のうち谷底部を除いた部分を埋めている。
【0036】
第1実施形態によるFRP製駆動シャフト10では、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間が0°層21Iにより埋められている。しかしながら、例えば、上述した0.25<h1/H<0.50の下限を下回るような場合には、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間を0°層21Iにより十分に埋めることが困難になってしまう(空隙部が大きくなってしまう)。
【0037】
第2実施形態によるFRP製駆動シャフト10は、上記のような場合であっても、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間の谷底部が接着剤40により埋められているので、0°層21Iと接着剤40が協働して、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間を十分に埋めることが可能になる(空隙部を極限まで小さくすることができる)。
【0038】
第2実施形態によるFRP製駆動シャフト10を製造する場合、端部ジョイント30をFRP円筒20に圧入する前に、予め、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間の谷底部に接着剤40を塗布する。その後、端部ジョイント30をFRP円筒20に圧入すると、端部ジョイント30のセレーション部32の内側領域32Iの隙間が、0°層21Iと接着剤40によって埋められる。
【0039】
以上の実施形態では、角度層として、FRP円筒20の軸線方向と直交する繊維方向を持つ90°層21Oを用いる場合を例示して説明した。しかし、角度層は、FRP円筒20の軸線方向と斜交する繊維方向を持っていればよい。その中でも、角度層を、FRP円筒20の軸線方向と直交する繊維方向を持つ30~150°層から構成することで、セレーション部32の山頂部を含む外側領域32Oとの接合強度(噛み込み強度)を一定程度まで確保することができる。例えば、角度層として、FRP円筒20の軸線方向と±45°で斜交するバイアス層を用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明のFRP製駆動シャフト(FRP複合成形品)10は、例えば、自動車のプロペラシャフト及びドライブシャフト、ロボットアーム、並びにその他の各種産業に利用されるトルク伝達軸に適用可能である。
【符号の説明】
【0041】
10 FRP製駆動シャフト(FRP複合成形品)
20 FRP円筒
21 内周面
21I 0°層
21O 90°層(角度層)
22 外周面
30 端部ジョイント(ジョイント部材)
31 ロッド部
32 セレーション部
32I 内側領域(内径領域)
32O 外側領域(外径領域)
40 接着剤