(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】車両用ドアハンドルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
E05B 85/18 20140101AFI20220809BHJP
E05B 79/10 20140101ALI20220809BHJP
【FI】
E05B85/18 D
E05B79/10
(21)【出願番号】P 2019572633
(86)(22)【出願日】2018-06-28
(86)【国際出願番号】 EP2018067423
(87)【国際公開番号】W WO2019002472
(87)【国際公開日】2019-01-03
【審査請求日】2021-05-21
(32)【優先日】2017-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】515091865
【氏名又は名称】ユーシン ドイチュラント ツーガングスジュステーメ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100060759
【氏名又は名称】竹沢 荘一
(74)【代理人】
【識別番号】100083389
【氏名又は名称】竹ノ内 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100198317
【氏名又は名称】横堀 芳徳
(72)【発明者】
【氏名】アントン リンデル
(72)【発明者】
【氏名】アントニー ラファル
(72)【発明者】
【氏名】レジス グレヌイヤ
(72)【発明者】
【氏名】トマーシュ シュメリンガイ
(72)【発明者】
【氏名】アントニー ゲラン
(72)【発明者】
【氏名】ギョーム デプレオー
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/077078(WO,A1)
【文献】実開平02-043361(JP,U)
【文献】仏国特許出願公開第03016854(FR,A1)
【文献】国際公開第2015/074020(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/077077(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 85/18
E05B 79/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用ドアハンドル(1)の連結装置であって、前記
車両用ドアハンドル(1)は、ハンドルレバー(3)を有しており、前記ハンドルレバー(3)は、ドアパネル(100)の外面と同一面にあるフラッシュ位置と、モータによって突出させられ、ユーザが把持することができる待機位置との間を、および前記モータ(7)を作動させることなく前記ハンドルレバー(3)を前記待機位置に移動させるために、プレロードされたプッシュ-プッシュユニット(13)が解除される内側クリック位置との間を、移動可能であり、かつ前記連結装置は、
・前記ハンドルレバー(3)に接続された中心シャフト(31)と、
・前記プレロードされたプッシュ-プッシュユニット(13)を解除し、かつ前記ハンドルレバー(3)を待機位置に押し出すために、前記ハンドルレバー(3)が前記
内側クリック位置に向けて内側に押し込まれたときに、プッシュ-プッシュレバー(45)を介して前記プッシュ-プッシュユニット(13)と相互作用する前記中心シャフト(19)と回転可能に連結されたプッシュ-プッシュレバーシリンダー(29)と、
・前記モータの作動時、前記ハンドルレバー(3)を前記フラッシュ位置から前記待機位置に動かすために前記モータ(7)と相互作用する前記中心シャフト(31)と回転可能に連結された連結ギア(27)とを備えており、
前記連結ギア(27)と前記プッシュプッシュレバーシリンダー(29)とは、一方が軸方向突起(41)を、他方が円弧状凹部(43)を備えており、少なくとも、前記ハンドルレバー(3)の前記待機位置と前記
内側クリック位置との間の角距離に対応する角度範囲内で前記連結ギア(27)と前記プッシュプッシュレバーシリンダー(29)との自由な相対回転を可能にするために、前記軸方向突起(41)は、前記円弧状凹部(43)に係合していることを特徴とする車両用ドアハンドル(1)の連結装置。
【請求項2】
前記軸方向突起(41)と前記円弧状凹部(43)とにより、前記ハンドルレバーの開いた位置と前記
内側クリック位置との間の角距離に対応する角度範囲内で、前記連結ギア(27)と前記プッシュプッシュレバーシリンダー(29)とは、自由に相対回転できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアハンドル(1)の連結装置。
【請求項3】
前記軸方向突起(41)は、円弧状突起であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアハンドル(1)の連結装置。
【請求項4】
減速機構(9)と相互作用する噛合い歯(33)を支えている前記連結ギア(27)の角部は、前記
内側クリック位置と前記待機位置との間の前記角距離と、前記
内側クリック位置と前記開いた位置との間の前記角距離の合計よりも大きい前記連結ギア(27)の側面の角部を有していることを特徴とする請求項
2に記載の車両用ドアハンドル(1)の連結装置。
【請求項5】
前記連結装置は、ハンドルスプリング(35)をさらに備えており、前記連結ギア(27)は、ハンドルレバー(3)を
内側クリック位置からフラッシュ位置に移動させるために、前記ハンドルスプリング(35)と協働する突出スプリングフィンガー(37)を備えていることを特徴とする請求項4に記載の車両用ドアハンドル(1)の連結装置。
【請求項6】
車両用ドアのドアハンドル(1)であって、前記ドアハンドル(1)は、ハンドルレバー(3)を有しており、前記ハンドルレバー(3)は、ドアパネル(100)の外面と同一面にあるフラッシュ位置と、モータ(7)によって突出させられ、ユーザが把持することができる待機位置との間を、および前記モータ(7)を作動させることなく前記ハンドルレバーを前記待機位置に移動させるために、プレロードされたプッシュ-プッシュユニット(13)が解除される内側クリック位置との間を、移動可能であり、かつ前記ドアハンドルは、
・前記ハンドルレバー(3)に接続された中心シャフト(31)と、
・前記モータ(7)の作動時に前記ハンドルレバー(3)を前記フラッシュ位置から前記待機位置に移動させるために、前記中心シャフト(31)と回転可能に連結されており、前記モータ(7)と相互作用する連結ギア(27)と、
・前記プレロードされたプッシュ-プッシュユニット(13)を解除し、かつ前記ハンドルレバー(3)を前記待機位置に押し出すために、前記ハンドルレバー(3)が前記
内側クリック位置に向けて内側に押し込まれたときに、プッシュ-プッシュレバー(45)を介して前記プッシュ-プッシュユニット(13)と相互作用する前記中心シャフト(31)と回転可能に連結されたプッシュ-プッシュレバーシリンダー(29)と、
・前記モータ(7)を作動させずにプレロードされたスプリング(15)が解除される
前記内側クリック位置から待機位置に向けて、前記ハンドルレバー(3)を移動させるようになっている少なくとも1つの前記プレロードされたスプリング(15)を有するプッシュ-プッシュユニット(13)と、
・前記モータ(7)と、前記モータ(7)から前記ハンドルレバー(3)に回転運動を伝達する減速機構(9)とを備えており、
前記連結ギア(27)と前記プッシュプッシュレバーシリンダー(29)とは、一方が軸方向突起(41)を、他方が円弧状凹部(43)を備えており、少なくとも、前記ハンドルレバー(3)の前記待機位置と前記
内側クリック位置との間の角距離に対応する角度範囲内で前記連結ギア(27)と前記プッシュプッシュレバーシリンダー(29)との自由な相対回転を可能にするために、前記軸方向突起(41)は、前記円弧状凹部(43)に係合していることを特徴とする車両ドア用のドアハンドル(1)。
【請求項7】
前記プッシュ-プッシュユニット(13)は、解除されると、プッシュ-プッシュフィンガー(21)を介して前記プッシュ-プッシュレバーシリンダー(29)から半径方向に突出するプッシュ-プッシュレバー(45)と相互作用するスライダー(19)を押し出す、2つのプレロードされたスプリング(15)を備えていることを特徴とする請求項6に記載の車両ドア用のドアハンドル(1)。
【請求項8】
前記減速機構(9)は、前記モータ(7)が作動したときに前記ハンドルレバー(3)を動かすために前記連結ギア(27)と相互作用するウォームギア駆動を備えていることを特徴とする請求項6または7に記載の車両ドア用のドアハンドル(1)。
【請求項9】
前記中心シャフトは、前記ハンドルレバーの反対側の端部に磁気インデックスを担持しており、前記ドアハンドルは、前記磁気インデックスの動きを検出し、その動きから前記ハンドルレバーの位置を推定するようになっている磁気検出器を備えていることを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の車両ドア用のドアハンドル(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、フラッシユドア用ハンドルレバーを有する車両用ドアハンドルアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
このような車両用ドアハンドルアセンブリは、ハンドルレバーをフラッシュ位置と待機位置との間で動かすようになっているモータを備えている。フラッシュ位置では、ハンドルレバーは、ドア本体の外面と同一面にある。待機位置では、ハンドルレバーは、ユーザが把持することができるように、この外面から突出している。
【0003】
ユーザがハンドルレバーを待機位置で把持し、さらに突出した開錠位置にハンドルレバーを引くことによりドアのラッチを解除することができる。ハンドルドアレバーは、ボーデンケーブル、回転ピン、またはギア機構等を介してラッチ機構と相互作用し、ドアのラッチを解除する。
【0004】
ユーザがハンドルレバーから手を離すと、ハンドルレバースプリングにより、ハンドルレバーは待機位置に移動させられる。ドアを開閉した後、モータにより、ハンドルレバーを、待機位置からフラッシュ位置に動かすこともできる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなドアハンドルアセンブリは、例えばモータまたはカーバッテリーに問題がある場合、すなわちモータが作動できない場合に、ドアを開けることができるようになっているバックアップ機構も備えている。この機構は、例えば、プッシュ-プッシュ機構を備えており、ユーザは、そのフラッシユ位置からプレロードされたスプリングが解除されるクリック位置に達するまで、ハンドルレバーを内側に押し込む。このプレロードされたスプリングは、解除されると、ハンドルレバーを内側のクリック位置から突出した待機位置へ押し出す。
【0006】
ユーザがバックアップモードで車両にアクセスすると、バッテリーは、通常再充電され、および/またはモータの問題は解消され、正常な電気的作動が再開されることとなる。
【0007】
通常の機能では、モータは、その回転速度を下げながら、トルク値を増加させる減速機構、例えばウォーム駆動およびギア機構を介してハンドルレバーを動かす。ユーザがハンドルレバーをフラッシユ位置からクリック位置まで押し込むと、この減速機構は、逆方向に作動する。
【0008】
結果として生じる逆方向への作動は、不可逆性の場合には温度によって摩擦が増加するため、減速機構を劣化させ、または破損させる恐れさえ生ずる。そのため、手動でのバックアップ時および通常のモータの再作動時(例えば、バッテリーの再充電後またはモータの故障の解消後)の両方で、全体としてドアハンドルの操作を危険にさらす恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の欠点を解消させるために、本発明は、車両用ドアハンドルの連結装置であって、前記ドアハンドルは、ハンドルレバーを有しており、前記ハンドルレバーは、ドアパネルの外面と同一面にあるフラッシュ位置と、モータによって突出させられ、ユーザが把持することができる待機位置との間を、および前記モータを作動させることなく前記ハンドルレバーを前記待機位置に移動させるために、プレロードされたプッシュ-プッシュユニットが解除される内側クリック位置との間を、移動可能であり、かつ前記連結装置は、
・前記ハンドルレバーに接続された中心シャフトと、
・前記プレロードされたプッシュ-プッシュユニットを解除し、かつ前記ハンドルレバーを前記待機位置に押し出すために、前記ハンドルレバーが前記クリック位置に向けて内側に押し込まれたときに、プッシュ-プッシュレバーを介して前記プッシュ-プッシュユニットと相互作用する前記中心シャフトに回転可能に連結されたプッシュ-プッシュレバーシリンダーと、
・前記モータの作動時、前記ハンドルレバーを前記フラッシュ位置から前記待機位置に動かすために前記モータと相互作用する前記中心シャフトに回転可能に連結された連結ギアとを備えており、
前記連結ギアと前記プッシュプッシュレバーシリンダーとは、一方が軸方向突起を、他方が円弧状凹部を備えており、少なくとも、前記ハンドルレバーの前記待機位置と前記クリック位置との間の角距離に対応する角度範囲内で前記連結ギアと前記プッシュプッシュレバーシリンダーとの自由な相対回転を可能にするために、前記軸方向突起は、前記円弧状凹部に係合している。
【0010】
前記連結ギアと前記プッシュプッシュレバーシリンダーとの相対的に自由な回転運動により、ユーザがクリック位置に前記ハンドルレバーを押し込むとき、および前記プッシュ-プッシュユニットが前記ハンドルレバーを待機位置に押し出すときに、前記ハンドルレバーと減速段とを選択的に切り離すことができるようになっている。
【0011】
前記連結装置は、以下の特徴のうちの1つ以上を、単独で、または組み合わせて備えることができる。
【0012】
前記軸方向突起と前記円弧状凹部とにより、前記ハンドルレバーの開いた位置と前記クリック位置との間の角距離に対応する角度範囲内で、前記連結ギアと前記プッシュプッシュレバーシリンダーとは、自由に相対回転できるようになっている。
【0013】
前記軸方向突起は、円弧状突起である。
【0014】
減速機構と相互作用する噛合い歯を支えている前記連結ギアの角部は、前記クリック位置と前記待機位置との間の前記角距離と、前記クリック位置と前記開いた位置との間の前記角距離の合計よりも大きい角部を前記連結ギアの側部に有している。
【0015】
前記連結装置は、ハンドルスプリングをさらに備えており、前記連結ギアは、ハンドルレバーをクリック位置からフラッシュ位置に移動させるために、前記ハンドルスプリングと協働する突出スプリングフィンガーを備えている。
【0016】
本発明はまた、この種の車両ドア用のドアハンドルに関し、前記ドアハンドルは、ハンドルレバーを有しており、前記ハンドルレバーは、ドアパネルの外面と同一面にあるフラッシュ位置と、モータによって突出させられ、ユーザが把持することができる待機位置との間を、および前記モータを作動させることなく前記ハンドルレバーを前記待機位置に移動させるために、プレロードされたプッシュ-プッシュユニットが解除される内側クリック位置との間を、移動可能であり、かつ前記ドアハンドルは、
・前記ハンドルレバーに接続された中心シャフトと、
・前記モータの作動時に前記ハンドルレバーを前記フラッシュ位置から前記待機位置に移動させるために、前記中心シャフトと回転可能に連結されており、前記モータと相互作用する連結ギアと、
・前記プレロードされたプッシュ-プッシュユニットを解除し、かつ前記ハンドルレバーを前記待機位置に押し出すために、前記ハンドルレバーが前記クリック位置に向けて内側に押し込まれたときに、プッシュ-プッシュレバーを介して前記プッシュ-プッシュユニットと相互作用する前記中心シャフトに回転可能に連結されたプッシュ-プッシュレバーシリンダーと、
・前記モータを作動させずにプレロードされたスプリングが解除されるクリック位置から待機位置に向けて、前記ハンドルレバーを移動させるようになっている少なくとも1つの前記プレロードされたスプリングを有するプッシュ-プッシュユニットと、
・前記モータと、前記モータから前記ハンドルレバーに回転運動を伝達する減速機構とを備えており、
前記連結ギアと前記プッシュプッシュレバーシリンダーとは、一方が軸方向突起を、他方が円弧状凹部を備えており、少なくとも、前記ハンドルレバーの前記待機位置と前記クリック位置との間の角距離に対応する角度範囲内で前記連結ギアと前記プッシュプッシュレバーシリンダーとの自由な相対回転を可能にするために、前記軸方向突起は、前記円弧状凹部に係合している。
【0017】
前記プッシュ-プッシュユニットは、解除されると、プッシュ-プッシュフィンガーを介して前記プッシュ-プッシュレバーシリンダーから半径方向に突出するプッシュ-プッシュレバーと相互作用するスライダーを押し出す、2つのプレロードされたスプリングをさらに備えていてもよい。
【0018】
前記減速機構は、前記モータが作動したときに前記ハンドルレバーを動かすために前記連結ギアと相互作用するウォームギア駆動を備えていてもよい。
【0019】
前記中心シャフトは、前記ハンドルレバーの反対側の端部に磁気インデックスを担持していてもよく、前記ドアハンドルは、前記磁気インデックスの動きを検出し、その動きから前記ハンドルレバーの位置を推定するようになっている磁気検出器を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】異なる位置にあるハンドルレバーを有するドアハンドルを備える車両用ドアの模式的断面図である。
【
図3a】前述の車両用ドアの連結装置の模式的側面図である。
【
図3b】連結装置の主要構成要素である連結ギアの斜視図である。
【
図3c】連結装置の主要構成要素であるプッシュ-プッシュレバーシリンダーの斜視図である。
【
図4a】車両用ドアの電気的作動中(ハンドルレバーはフラッシュ位置)の
図3aの連結装置の断面図である。
【
図4b】車両用ドアの電気的作動中の
図3aの連結装置の断面図である。
【
図4c】車両用ドアの電気的作動中(ハンドルレバーは待機位置)の
図3aの連結装置の断面図である。
【
図5a】車両用ドアの手動バックアップ作動中(ハンドルレバーはフラッシュ位置)の連結装置の断面図である。
【
図5b】車両用ドアの手動バックアップ作動中(ハンドルレバーはクリック位置)の連結装置の断面図である。
【
図5c】車両用ドアの手動バックアップ作動中(ハンドルレバーは待機位置)の連結装置の断面図である。
【
図6a】バックアップ作動機構の電気的再活性化中(ハンドルレバーは待機位置)の連結装置の断面図である。
【
図6b】バックアップ作動機構の電気的再活性化中の連結装置の断面図である。
【
図6c】バックアップ作動機構の電気的再活性化中(ハンドルレバーはクリック位置)の連結装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の他の特徴および利点は、図面に示す本発明の例示的かつ非限定的な実施形態に関する以下の説明を読むことにより、明らかになると思う。
【0022】
すべての図において、同じ構成要素には同じ符号を付してある。
【0023】
図面は、本発明の適切な実施形態を示しているが、この実施形態を組み合わせることにより、またはこれをわずかに変更することにより、他の実施形態を得ることができることは言うまでもなく、これらの新しい実施形態も、本発明の範囲に含まれるものである。
【0024】
図1は、ドアハンドル1が組み込まれている車両用ドアパネル100の一連の模式的断面図である。ドアパネル100は、車両の外面を形成し、ドアハンドル1は、実質的に、ハンドルレバー3(ユーザが把持して動かす部分)とハンドルフレーム5(ハンドルレバーの作動中に動かない部分)とによって示してある。
【0025】
以下において、「内向き」、「外向き」などの用語は、それぞれ車両の内側および外側を指している。
【0026】
図1の最初の断面図では、ハンドルレバー3は、フラッシユ位置にある。このフラッシユ位置では、ハンドルレバー3の外面は、ドアパネル100と同一面にある。このフラッシユ位置は、車両を運転しているとき、および長時間駐車しているときのものである。フラッシユ位置では、ハンドルレバー3は、駐車中は、通行人によって偶然または故意に動かされる可能性が低く、また運転中は、空気抵抗を減少させている。フラッシユ位置では、ハンドルレバー3は、体裁が良く、かつ目立たないようにドアパネル100に組み込まれているように見える。
【0027】
図1の2番目の断面図では、ハンドルレバー3は、待機位置にある。この待機位置では、ハンドルレバー3は、ユーザが把持することができるように、ハンドル軸Aの周りに所定の角度(例えば20°~45°)だけ外向きに回転している。この待機位置は、ユーザが例えばキーまたはRFIDセキュリティトークンに組み込まれたリモートコントロールを使用して、車両に近づくか、ドアのロックを解除するときのものである。この位置では、ユーザは、ハンドルレバー3を利用することが可能であり、把持することができるが、ハンドルのラッチは、掛ったままである。
【0028】
図1の3番目の断面図では、ハンドルレバー3は、開いた位置にある。待機位置と比較して、ハンドルレバー3は、ユーザによってさらに外向きに(40°~60°以上)回転させられ、ハンドルレバー3は、ラッチ機構と相互作用してドアのラッチを解除する。その結果、ラッチは解除され、ハンドルレバー3をさらに引くことにより、ドアを開ける準備が整う。
【0029】
ハンドルレバー3をフラッシユ位置から待機位置に駆動する機構が機械的または電気的に故障した場合、
図1の4番目の断面図に示すように、ユーザは、ハンドルレバー3に内向きの圧力Pを加えることにより、ハンドルレバー3をドアパネル100の内側に押し込むことができる。これにより、ハンドルレバー3は、本明細書でクリック位置と呼ぶ位置となり、機械的相互作用(「クリック」)により、プッシュ-プッシュユニットのスプリングは解除され、モータが作動しなくてもハンドルレバー3を待機位置に駆動することができるようになる。
【0030】
図2は、ドアハンドル1の内側を示す図である。
図2では、ハンドルレバー3は、車両用ドアパネル100の内面に取り付けられたハンドルフレーム5に対して回転可能である。ハンドルフレーム5内には、ドアハンドル1のほとんどの部品が収容されている。
【0031】
ハンドルフレーム5のハウジング内には、減速機構9を有するモータ7が設けられている。モータ7は、車両のバッテリーからの電流によって作動する。減速機構9は、回転速度を下げ、トルク値を増加させることにより、モータ7の回転出力運動を調整している。減速機構9は、ハンドルレバー3をフラッシユ位置から待機位置まで動かす。
【0032】
減速機構9は、例えば、減速ギアおよび/またはウォームギアシステムからなる1つ以上の減速段を備えている。
【0033】
減速機構9は、連結装置200を動かす。連結装置200は、ハンドルレバー3を組み立て、取付けるために、ドアハンドル1の組み立て時にハンドルレバー本体(図示せず)を取り付けるハンドルレバーベース11を備えている。
【0034】
ハンドルフレーム5には、2つのガイドロッド17の周りに配置された2つのプッシュ-プッシュスプリング15を備えるプッシュ-プッシュユニット13も収容されている。プッシュ-プッシュスプリング15は、解除されると、連結装置200のプッシュ-プッシュレバー30に当接する突出フィンガー21を支持しているスライダー19を押し出す。プッシュ-プッシュフィンガー21は、ゴム、軟質プラスチック、またはその他の衝撃吸収材料でできている。
【0035】
プッシュ-プッシュスプリング15およびガイドロッド17は、それぞれ解除機構23の両側に配置されており、押し込まれるとクリック位置となり、解除機構23は、スライダー19を解除し、次にスライダー19は、ガイドロッド17に沿ってプッシュ-プッシュスプリング15により押し出され、ハンドルレバー3を待機位置に押し出す。
【0036】
ハンドルレバー3の回転位置は、連結装置200の下部に設けた位置決め手段25によって検出される。この位置決め手段25は、磁気インデックスおよび磁気センサー(例えば、ホール効果センサー)を備えている。磁気インデックスは、ハンドルレバー3と共に回転し、磁気センサーは、磁気インデックスの回転位置、ひいては、ハンドルレバー3の位置を定める。
【0037】
連結装置200を、以下の図においてより詳細に示す。
【0038】
図3aは、模式的に表された連結装置200の側面図である。
図3bおよび3cは、この連結装置200の2つの長手方向部分の斜視図である。
【0039】
連結装置200は、回転軸Aに沿ってほぼ円筒形状を有しており、中心シャフト31を囲んでいる1つの連結ギア27と1つのプッシュ-プッシュレバーシリンダー29とからなる、2つの独立した回転要素に軸方向に分割されている。
【0040】
連結ギア27とプッシュ-プッシュレバーシリンダー29とは、シリンダーの2つの軸部分に対応し、軸中心シャフト31を取り囲んでいる。軸中心シャフト31には、ハンドルレバーベース11とプッシュ-プッシュレバーシリンダー29とが共に回転するように連結されており、特に、これらは、強固に連結することができる。
【0041】
連結ギア27およびプッシュ-プッシュレバーシリンダー29は、これらの互いに面する半径方向側部に、部分的な連結手段を備えている。
図3bおよび
図3cは、それぞれ斜視的に見た連結ギア27およびプッシュ-プッシュレバーシリンダー29を示している。
【0042】
連結ギア27は、例えばウォームギアリンクを介してモータ7と協働する噛合い歯33によってその軸側部の一部が覆われている管状体を備えている。連結ギア27は、
図3aで軸方向に突出する突出スプリングフィンガー37を介してハンドルスプリング35とも相互作用している。なお、わかりやすくするために、後続の図では、突出スプリングフィンガー37を半径方向に突き出るように示しており、ドアハンドル1の作動中に、その作動経路の一部でハンドルスプリング35の自由端を押し込んでいる。
【0043】
ハンドルスプリング35は、中心シャフト31の一部を囲むコイルスプリングである。ハンドルスプリング35の自由端は、自由端の相対位置でハンドルフレーム5の2つのアンカー39(
図5a、5b、5cおよび以降の図を参照)の間に拘束されている。ここで、ハンドルスプリング35は、あらかじめ拘束された状態になっている。
【0044】
連結ギア27は、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29に面する半径方向側部に、特に正方形または長方形の半径方向断面を有する円弧状突起41を備えている。他の可能な形状は、例えば、特に管状の1本以上の指の形状である。円弧状突起41の円弧形状により、回転を誘導することができると共に、安定性を向上させている。
【0045】
プッシュ-プッシュレバーシリンダー29は、連結ギア27に面するその軸側部に円弧状凹部43を備えており、連結装置200が組み立てられるとき、円弧状凹部43に、円弧状突起41が係合する。
【0046】
さらなる実施形態は、連結ギア27に円弧状凹部43を形成し、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29に円弧状突起41を形成することにより得ることができる。
【0047】
円弧状凹部43は、特に、円弧状突起41によって覆われているものよりも大きい角度の開口部を有している。これにより、少なくともハンドルレバー3の待機位置とクリック位置との間の角距離に対応する角度範囲内で、連結ギア27とプッシュ-プッシュレバーシリンダー29の自由な相対回転を可能にしている。
【0048】
プッシュ-プッシュレバーシリンダー29は、半径方向に突出するプッシュプッシュレバー45を備えており、プッシュ-プッシュレバー45は、これが特にハンドルレバー3のクリック位置およびフラッシュ位置で当接するプッシュ-プッシュフィンガー21を介して、プッシュ-プッシュユニット13と相互作用する。
【0049】
図3aでよりよくわかるように、中心シャフト31は、ハンドルレバー3とは反対側の端部に位置決め手段25の磁気インデックスを担持している。この磁気インデックスは、位置決め手段25の1つ以上の磁気検出器と協働して、ハンドルレバー3の回転位置を決定している。
【0050】
次の図では、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29の反時計回りの回転がドアのラッチ解除を引き起こし(ハンドルレバー3の外側への回転、
図1を参照)、時計回りの回転がハンドルレバー3をクリック位置に向かって移動させる(内側への回転、
図1を参照)。
【0051】
円弧状突起41と円弧状凹部43との協働は、
図4a、4b、4c、
図5a、5b、5cおよび
図6a、6b、6cに示されている。これらの図は、プッシュ-プッシュレバー45とハンドルスプリング35とを押し込む突出スプリングフィンガー37のそばに示されているハンドルスプリング35と共に、断面を担持している円弧状突起41と円弧状凹部43とによって表されている、連結ギア27およびプッシュ-プッシュレバーシリンダー29の断面図である。
【0052】
図4a、
図4bおよび
図4cは、ドアハンドル1の通常の電気的作動を示している。ドアハンドル1は、例えば、ユーザが車両を離れた後にとられるもので、最初はフラッシュ位置にある。
図4a、4b、4cに示されている作動は、例えば、識別トークンを所持して近づいてくるユーザを検出した場合、またはユーザがリモコンを作動させてドアのロックを解除した場合、またはドアハンドル1の準備を手動で要求した場合の作動に対応している。
【0053】
図4aに示されているフラッシュ位置では、円弧状突起41は、円弧状凹部43の両端部から角度的に離れた位置にある。
【0054】
図4aと
図4bとの間で、モータ7が作動し、連結ギア27を反時計回りに回転させる。それにより、その反時計回りの端部が円弧状区画43の反時計回りの端部に当接するようになる。
図4bでは、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29は、移動しておらず、ハンドルレバー3は、依然としてフラッシュ位置にある。
【0055】
図4bと
図4cとの間で、モータ7は、連結ギア27をさらに反時計回り方向に回転させる。その結果、連結ギア27は、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29に回転を伝達し、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29は、反時計回りに回転し、ハンドルレバーベース11、ひいてはハンドルレバー3を待機位置に移動させる。
【0056】
この待機位置から、ユーザは、ハンドルレバー3を容易に把持し、さらにそれを反時計回り方向に回転させて、ドアパネル100のラッチを解除して開けることができる。
【0057】
図5a、
図5b、および
図5cは、例えばバッテリーまたはモータ7が故障した場合のドアハンドル1の機械的作動またはバックアップ作動を示している。
【0058】
図5aでは、連結装置200は、再びフラッシュ位置で示されている。フラッシュ位置およびクリック位置に対応するプッシュ-プッシュレバー45およびプッシュ-プッシュフィンガー21の横向姿勢は、垂直線で表されており、クリック位置は、左端の垂直線に、フラッシュ位置は、右の垂直線に対応している。
【0059】
フラッシュ位置では、プッシュ-プッシュレバー45の遠端部がプッシュ-プッシュフィンガー21に当接している。プッシュ-プッシュユニット13は、プッシュ-プッシュスプリング15が圧縮され、解除機構23がロックされている活性化状態にある。
【0060】
図5aと
図5bとの間で、ユーザは、ハンドルレバー3を内側に押し込んで、
図5bに示すように、ハンドルレバー3をクリック位置に移動させる。
図5bでは、プッシュ-プッシュレバー45は、
図5bで左側に、すなわち解除機構23が作動するクリック位置まで、プッシュ-プッシュフィンガー21(および結果としてスライダー19)を押し込んでいる。
【0061】
図5bでは、円弧状凹部43の反時計回りの端部は、連結ギア27を動かすことなく、円弧状突起41の反時計回りの端部に近接または当接している。
【0062】
これを可能にするために、円弧状突起41と円弧状凹部43との反時計回りの端部の間の角距離は、ハンドルレバー3のフラッシュ位置とクリック位置との間の角距離以上となっている。
【0063】
図5bと
図5cとの間で、プッシュ-プッシュユニット13のスライダー19は、結果的に解除され、プッシュ-プッシュスプリング15は、プッシュ-プッシュレバー45を
図5bで右側に、すなわちプッシュ-プッシュレバーシリンダー29およびハンドルレバー3を待機位置に向けて押し出す(
図5cの矢印)。
【0064】
図5bと
図5cとの間で、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29は、ハンドルレバー3のクリック位置と待機位置との間の角距離に対応する角度だけ回転する。
【0065】
図5cでは、ドアハンドル1は、待機位置にあり、ユーザは、ハンドルレバー3を把持し、ドアハンドル1を開いた位置に向けて、さらに回転させることができる。連結ギア27を動かさずにこれを可能にするために、円弧状突起41と円弧状凹部43との時計回りの端部の間の角距離は、少なくともハンドルレバー3の待機位置と開いた位置との間の角距離に等しくなっている。
【0066】
したがって、ドアハンドル1の機械的バックアップ作動により、連結ギア27を動かさずにハンドルレバー3を待機位置に移動させるために、連結ギア27とプッシュ-プッシュレバーシリンダー29との間の自由な相対回転の角度範囲は、フラッシュ位置とクリック位置との間の角距離とフラッシュ位置と待機位置との間の角距離との合計に少なくとも等しくなっている。したがって、最大相対自由回転角度は、少なくともハンドルレバー3のクリック位置と待機位置との間の角距離に等しくなる。
【0067】
この角距離は通常、30°~120°である。
【0068】
連結ギア27を動かさずにドアパネル100をさらに開くことができるようにするために、自由相対回転の角度範囲は、レバー3のクリック位置と開いた位置との間の角距離に少なくとも等しくなければならない。
【0069】
自由な相対回転の範囲は、示された実施形態では、円弧状凹部43と円弧状突起41の角度幅の差によって与えられる。
【0070】
図6a、
図6b、および
図6cは、プッシュ-プッシュユニット13の電気的再活性化を示している。この電気的再活性化は、電気品またはモータの故障が解消されたときに適用される。たとえば、ユーザが長時間駐車した後にバッテリーが消耗していることに気付いたときは、最初のステップでは、
図5a、
図5b、および
図5cに示すように、車両にアクセスするために、手動バックアップ作動を行わなければならなかった。バッテリーを少なくとも部分的に再充電した後(バッテリーローダーの使用、ケーブルのブリッジングまたは車両モータのジャンプスタートによる)、モータ7を使用して、ユーザが感知できないプロセスでプッシュ-プッシュユニット13を再活性化する。
【0071】
図6aの連結ギア27とプッシュ-プッシュレバーシリンダー29の配置は、
図5cの配置と同じであり、プッシュ-プッシュユニット13がまだトリガー状態(プッシュ-プッシュスプリング15が解除されている状態)にある場合のハンドルレバー3の待機位置に対応している。
【0072】
図6aに見られるように、待機位置では、突出スプリングフィンガー37は、時計回り(閉鎖または内向き)方向に位置するハンドルスプリング35のフリーアームに近接または接触している。したがって、前の図に示されている動きはいずれもハンドルスプリング35を作動させるものではない。
【0073】
図6aと
図6bとの間で、モータ7は、連結ギア27を時計回りに移動させ、それにより、突出スプリングフィンガー37は、その動きにおいてハンドルスプリング35のフリーアームを時計回りに押し込む。
図6bでは、円弧状突起41の時計回りの端部は、円弧状凹部43の時計回りの端部に当接しているが、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29は、移動していない。ハンドルレバー3は、まだ待機位置にある。
【0074】
図6bと
図6cとの間で、モータ7は、連結ギア27を回転させ続け、それにより、円弧状突起41は、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29を時計回り方向に回転させる。
【0075】
図6cでは、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29およびプッシュ-プッシュフィンガー21に作用するプッシュ-プッシュレバー45がクリック位置に到達する。この位置において、解除機構は、スライダー19をプッシュ-プッシュスプリング15が圧縮される位置にはめ込み、ロックする:プッシュ-プッシュユニット13は、再び活性化される。
【0076】
図6cでは、ハンドルスプリング35は、最大圧縮状態にある。
【0077】
モータ7に電流が供給されなくなると、プッシュ-プッシュユニット13は、
図6cの位置から
図5aの初期位置に戻り、それによって、プッシュ-プッシュレバーシリンダー29、プッシュ-プッシュレバー45、ひいてはハンドルレバー3をフラッシュ位置に押し戻す。
【0078】
同時に、ハンドルスプリング35は、連結ギア27を
図4aの位置に戻す。
【0079】
次に、ドアハンドル1は、ハンドルレバー3が同一面にあり、プッシュ-プッシュユニット13が活性化されている構成、すなわち
図4aおよび
図5aに示されている構成に戻る。ドアハンドル1は、その時点で再び使用する準備ができており、特にその後にモータ7が故障した場合、ドアハンドルの手動バックアップ作動を再び行うことができる。
【0080】
クリック位置からの復帰は、特に、モータ7を作動することなく行われるので、モータ7は、一方向に回転するだけでよく、プッシュ-プッシュユニット13およびハンドルスプリング35は、モータ7の逆作動が必要とされる動きを確実に行う。したがって、ドアハンドル1は、回転方向が一定のモータを使うことができるため、選択的に係合することが必要な反転機構を用いなくてもすむため、潜在的に安価にすることができる。
【0081】
モータ7がプッシュ-プッシュレバーシリンダー29を極値としてのクリック位置および待機位置に移動できるようにするには、噛合い歯33で覆われた連結ギア27の角部は、クリック位置および待機位置の間の角距離とクリック位置および開いた位置の間の角距離との合計よりも大きくなる。
【0082】
連結装置200は、重大な摩擦およびトルクの原因となり、潜在的に減速機構9を損傷または劣化させる恐れがある減速機構9の逆作動の回数を減らしている。さらに、減速機構9の逆作動は、騒音の原因となり、ユーザがそれを耳にすると、品質が低下したと感じてしまう。
【0083】
したがって、本願発明の連結装置200は、ドアハンドル1の予想耐用年数を延ばすと共に、ドアハンドル1の知覚品質を向上させることができる。
【符号の説明】
【0084】
1 ドアハンドル
3 ハンドルレバー
5 ハンドルフレーム
7 モータ
9 減速機構
11 ハンドルレバーベース
13 プッシュ-プッシュユニット
15 プッシュ-プッシュスプリング
17 ガイドロッド
19 スライダー
21 プッシュ-プッシュフィンガー
23 解除機構
25 位置決め手段
27 連結ギア
29 プッシュ-プッシュレバーシリンダー
31 中心シャフト
33 噛合い歯
35 ハンドルスプリング
37 突出スプリングフィンガー
39 アンカー
41 軸方向突起(円弧状突起)
43 円弧状凹部
45 プッシュ-プッシュレバー
100 ドアパネル
200 連結装置
A 回転軸