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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】野球選手用ハンドグリッパー
(51)【国際特許分類】
   A63B 23/16 20060101AFI20220809BHJP
   A63B 69/00 20060101ALI20220809BHJP
【FI】
A63B23/16
A63B69/00 505Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021541731
(86)(22)【出願日】2019-12-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-18
(86)【国際出願番号】 KR2019017095
(87)【国際公開番号】W WO2021060626
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2021-07-19
(31)【優先権主張番号】10-2019-0118828
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521318974
【氏名又は名称】アン,ジョン ヒョン
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】アン,ジョン ヒョン
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1701411(KR,B1)
【文献】登録実用新案第3122822(JP,U)
【文献】特開2003-038698(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0123941(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1828524(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 23/16
A63B 21/00-21/02
A63B 69/00
A63B 102/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の人差し指と中指および親指で握りしめるように設けられた本体および
前記本体に締結されて弾性力を提供する弾性体を含む野球選手用ハンドグリッパーにおいて、
前記本体は
一部が切開されたリング状であって、上側の一端と下側の一端を含み、選定された曲率半径を有する把持面および
前記本体に横方向に設けられ、前記本体の内側面に沿って繰り返し形成された第1折り曲げ溝を含み、
使用者が前記本体を把持した状態で力を加えると、前記本体が曲がりながら前記本体の上側の一端と下側の一端が接触できるように設けられた、野球選手用ハンドグリッパー。
【請求項2】
使用者の人差し指と中指および親指で握りしめるように設けられた本体および
前記本体に締結されて弾性力を提供する弾性体を含む野球選手用ハンドグリッパーにおいて、
前記本体は
一部が切開されたリング状であって、上側の一端と下側の一端を含み、選定された曲率半径を有する把持面および
前記本体の上側の一端と下側の一端が接触する方向に曲がる時に、前記本体の両側面に発生する負荷を減らすために、前記本体の両側面それぞれに前記本体の内側に傾斜した傾斜面を含み、
使用者が前記本体を把持した状態で力を加えると、前記本体が曲がりながら前記本体の上側の一端と下側の一端が接触できるように設けられた、野球選手用ハンドグリッパー。
【請求項3】
使用者の人差し指と中指および親指で握りしめるように設けられた本体および
前記本体に締結されて弾性力を提供する弾性体を含む野球選手用ハンドグリッパーにおいて、
前記本体は
一部が切開されたリング状であって、上側の一端と下側の一端を含み、選定された曲率半径を有する把持面および
前記本体の上側の一端と下側の一端が接触する方向に曲がる時に、前記本体の両側面に発生する負荷を減らすために、前記本体の両側面それぞれに前記本体の長さ方向に沿って繰り返し設けられた第2折り曲げ溝を含み、
使用者が前記本体を把持した状態で力を加えると、前記本体が曲がりながら前記本体の上側の一端と下側の一端が接触できるように設けられた、野球選手用ハンドグリッパー。
【請求項4】
反復使用による前記本体の変形を防止するために、前記第1折り曲げ溝に挿入される第1変形防止クリップを含む、請求項1に記載の野球選手用ハンドグリッパー。
【請求項5】
反復使用による前記本体の変形を防止するために、前記第2折り曲げ溝に挿入される第2変形防止クリップを含む、請求項3に記載の野球選手用ハンドグリッパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は野球選手用ハンドグリッパーに関し、さらに詳細には人差し指、中指および親指を利用して把持されるように設けられた野球選手用ハンドグリッパーに関する。
【背景技術】
【0002】
野球は多くの人々に愛されるスポーツの一つである。最近では単に野球を観覧するだけでなく、実際に野球をプレイすることを楽しむ人々がますます増えている趨勢である。
【0003】
野球に使われる筋肉は日常生活で使われる筋肉とは差がある。特に野球ボールを投げる時には、下半身、肩、腕および手首などを利用して野球ボールに推進力を伝達することになる。野球ボールが手から離れる前までの軌跡は円運動をなすことになるが、野球ボールが手から離れる瞬間、野球ボールは円の接線方向に投げられることになる。この時、指が野球ボールを支持する力が足りないと、望まない時点で野球ボールが手から離れることになる。したがって、野球ボールを正確な方向に投げながらも野球ボールに力を正しく伝達するためには、指が野球ボールを支持する力が鍛練される必要がある。
【0004】
従来は指が野球ボールを支持する力がハンドグリッパーを通じて鍛練されてきた。韓国登録特許第10-0395890号にはこのようなハンドグリッパーが開示されている。
【0005】
ところが、前記韓国登録特許ではハンドグリッパーを親指を除いた4本の指と手の平を利用して使うことになる反面、野球ボールは親指と中指および人差し指を利用してつかむことになる。したがって、従来のハンドグリッパーは前記ハンドグリッパーを握る際に必要な筋肉を鍛練させるのみであり、実際に野球ボールを握る際に必要な筋肉を集中的に鍛練させることはできないでいるのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は実際に野球ボールを握る方法と同一に把持できるため、野球ボールを握る際に必要な筋肉が集中的に鍛練され得る野球選手用ハンドグリッパーを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る野球選手用ハンドグリッパーは、使用者の人差し指と中指および親指で握りしめるように設けられた本体および前記本体に締結されて弾性力を提供する弾性体を含む。ここで、前記本体は一部が切開されたリング(ring)状であって、上側の一端と下側の一端を含み、選定された曲率半径を有する把持面を含み、前記把持面は前記把持面を横切る第1境界線および前記第1境界線に沿って繰り返し形成された第1突起を有するように設けられ、使用者が前記本体を把持した状態で力を加えると、前記本体が曲がりながら前記本体の上側の一端と下側の一端が接触できるように設けられる。
【0008】
この時、前記把持面の曲率半径は3.5~4.5cm以内であり得る。
【0009】
また、前記第1境界線は、前記把持面を上下に均等に両分する仮想の基準線から前記把持面に沿った前記第1境界線の一端までの最短距離と前記第1境界線の残りの一端までの最短距離が互いに異なるように形成され得る。
【0010】
ここで、前記把持面は前記把持面を横切る第2境界線および前記第2境界線に沿って繰り返し形成された第2突起を含むものの、前記第2境界線および前記第2突起は、前記把持面の曲率中心を左右方向に通る第1水平線を基準として前記第1境界線および前記第1突起から180°回転した位置に設けられ得る。
【0011】
一方、前記第2境界線および前記第2突起は、前記把持面の曲率中心を前後方向に通る第2水平線を基準として前記第1境界線および前記第1突起から180°回転した位置に設けられてもよい。
【0012】
また、前記第2境界線および前記第2突起は、前記把持面を上下に均等に両分する仮想の水平面を基準として前記第1境界線および前記第1突起と反対位置に設けられてもよい。
【0013】
一方、前記本体は前記本体に横方向に設けられ、前記本体の内側面に沿って繰り返し形成された第1折り曲げ溝を含むことができる。
【0014】
また、前記本体は前記本体の上側の一端と下側の一端が接触する方向に曲がる時に前記本体の両側面に発生する負荷を減らすために、前記本体の両側面それぞれに前記本体の内側に傾斜した傾斜面を含む野球選手用ハンドグリッパー。
【0015】
また、前記本体は前記本体の上側の一端と下側の一端が接触する方向に曲がる時に前記本体の両側面に発生する負荷を減らすために、前記本体の両側面それぞれに前記本体の長さ方向に沿って繰り返し設けられた第2折り曲げ溝を含むことができる。
【0016】
ここで、反復使用による前記本体の変形を防止するために、前記第1折り曲げ溝に挿入される第1変形防止クリップを含むことができる。
【0017】
また、反復使用による前記本体の変形を防止するために、前記第2折り曲げ溝に挿入される第2変形防止クリップを含むことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、使用者が野球ボールを握る姿勢と同一の姿勢でハンドグリッパーを把持することができ、特に野球ボールを握る際の人差し指と中指で感じられる縫い目の感じと類似する感じを第1境界線および第1突起から感じることができる。
【0019】
また、個人の手の大きさによって、野球ボールのサイズから大きく外れない範囲内で自身の手に合うハンドグリッパーを選択して使うことができる。
【0020】
また、使用者の人差し指と中指の長さが互いに異なることが一般的であるので、これに合うように形成された第1境界線および第1突起によって使用者が正しい姿勢でハンドグリッパーを把持できるようになる。
【0021】
また、人差し指と中指に当たる縫い目の感じの他に、親指で感じられる縫い目の感じも第2境界線および第2突起から同一に感じることができるため、使用者が実際に野球ボールを握る感じを感じるようにすることができる。
【0022】
反面、第2境界線および第2突起が、右手と左手がすべて一つのハンドグリッパーで使用できるようにする位置に形成されてもよい。
【0023】
反面、第2境界線および第2突起が、使用者がハンドグリッパーの回転状態にかかわらず同一に把持できる位置に形成されてもよい。
【0024】
一方、本体が折り曲げられてから広げられる運動を繰り返すことになる本発明に係る野球選手用ハンドグリッパーの特性を考慮して本体に第1折り曲げ溝が設けられ、これによって本体の内側面に発生する負荷を減らして本体の耐久性を高めることができる。
【0025】
また、ハンドグリッパーの側面に設けられた傾斜面により、本体が屈伸する運動をすることになる場合、ハンドグリッパーの側面に発生する負荷を減らしてハンドグリッパーの耐久性を高めることができる。
【0026】
また、側面に設けられた第2折り曲げ溝により、ハンドグリッパーの側面に発生する負荷をさらに減らしてハンドグリッパーの耐久性を高めることができる。
【0027】
また、第1変形防止クリップおよび第2変形防止クリップを通じて、反復使用によって本体が元の状態に回復しない変形状態が発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明に係る野球選手用ハンドグリッパーの斜視図である。
図2】本発明に係る野球選手用ハンドグリッパーの側面から見た状態を示した図面である。
図3】本発明に係る野球選手用ハンドグリッパーを正面から見た状態を示した図面である。
図4】本発明に係る野球選手用ハンドグリッパーの一実施形態を示した図面である。
図5】本発明に係る野球選手用ハンドグリッパーの他の実施形態を示した図面である。
図6】本発明に係る野球選手用ハンドグリッパーのさらに他の実施形態を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明に係る野球選手用ハンドグリッパーの好ましい実施形態を図面を参照して詳細に説明する。しかし、本発明に係る野球選手用ハンドグリッパーは以下で説明される実施形態によって限定されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むことができることは言うまでもない。
【0030】
図1に図示された通り、本発明に係る野球選手用ハンドグリッパー100は本体110および弾性体(図示されず)を含む。
【0031】
弾性体はばね鋼材質の板スプリングなどが可能であり、本体110に締結されてハンドグリッパー100に弾性力を提供する。
【0032】
本体110は一部が切開されたリング(ring)状であり、上側の一端111と下側の一端112を含む、選定された曲率半径aを有する把持面120を含む。
【0033】
本体110が前記のように切開されたリング状を有する理由は、使用者にハンドグリッパー100の使用時に運動の始終を明確に認知させるようにするためであり、上側の一端111が下側の一端112と接触することによって運動1回が完了する。
【0034】
一方、図2に図示された通り、本体110の把持面120が選定された曲率半径aを有する理由は、使用者が実際に把持する部分が野球ボールと同一または類似する状を有するためであるが、野球ボールの曲率半径が略3.6~3.7cm以内であることを勘案すれば、把持面120の曲率半径aは3.5~4.5cm以内で形成されることが好ましい。
【0035】
把持面120は把持面120を横切る第1境界線130および第1境界線130に沿って繰り返し形成された第1突起131を有する。
【0036】
野球ボールを握ってボールを投げる時、球の回転方向に影響を与える要因のうち最も基本的な要因は野球ボールの縫い目を握る姿勢である。すなわち、使用者が人差し指と中指で縫い目をどのような姿勢で握るかによってボールの回転方向が変わることになるが、最も基本となる直球は人差し指と中指を並ぶようにして縫い目を横切って握ることになる。
【0037】
したがって、前記のような第1境界線130と第1突起131によって使用者は人差し指と中指から野球ボールの縫い目が与える感じを感じることができるようになり、直球を投げる姿勢でハンドグリッパー100を把持できるようになる。
【0038】
この時、人差し指と中指の長さが異なることが一般的であるので、図3に図示された通り、把持面120を上下に均等に両分する仮想の基準線bから把持面120に沿った第1境界線130の一端までの最短距離(c、以下、左側の一端の最短距離)と第1境界線130の残りの一端までの最短距離(d、以下、右側の一端の最短距離)が互いに異なるように形成されることが好ましい。
【0039】
より具体的には、右手の場合、人差し指が中指の左側に位置するため、第1境界線130の左側の一端の最短距離cが右側の一端の最短距離dより短く設けられると、使用者は正しい姿勢で野球選手用ハンドグリッパー100を把持できるようになる。
【0040】
その反対に、左手の場合、人差し指が中指の右側に位置するため、第1境界線130の左側の一端の最短距離cが右側の一端の最短距離dより長く設けられると、使用者は正しい姿勢で野球選手用ハンドグリッパー100を把持できることになる。
【0041】
一方、前述した通り、使用者は第1境界線130と第1突起131を通じて人差し指と中指から野球ボールを握る感じを受けることができるが、実際に野球ボールを握る時には人差し指と中指以外に野球ボールを支える役割をする親指でも野球ボールの縫い目を感じることができる。
【0042】
したがって、第2境界線140および第2突起141は把持面120の曲率中心を左右方向に通る第1水平線を基準として、第1境界線130および第1突起131から180°回転した位置に設けられ得る。
【0043】
前記のような第2境界線140および第2突起141の位置と第1境界線130および第1突起131の位置は、実際に野球ボールを把持する時に人差し指と中指、親指に当たる縫い目の位置と同一になる。
【0044】
これとは異なって、右手と左手がすべて一つのハンドグリッパー100で使用可能であるように、第2境界線140と第2突起141が把持面120の曲率中心を前後方向に通る第2水平線を基準として、第1境界線130および第1突起131から180°回転した位置に設けられてもよい。
【0045】
すなわち、図4に図示された通り、右手を基準として第1境界線130と第1突起131が形成された場合、第2境界線140と第2突起141が把持面120の曲率中心を前後方向に通る第2水平線を基準として、第1境界線130および第1突起131から180°回転した位置に設けられるのであれば、左手でも第2境界線140と第2突起141を通じて正しい姿勢で把持できるようになるのである。
【0046】
したがって、一つの野球選手用ハンドグリッパー100で右手と左手がすべて正しい姿勢で握力運動ができるようになる。
【0047】
これとは異なり、図5に図示された通り、右手または左手のうちいずれか一つを基準として、使用者がハンドグリッパー200の回転状態にかかわらずハンドグリッパー200を使用できるように、第2境界線240および第2突起241が把持面220を上下に均等に両分する仮想の水平面を基準として第1境界線230および第1突起231と反対位置に設けられてもよい。
【0048】
すなわち、使用者は右手を基準として第1境界線230および第1突起231を利用してハンドグリッパー200を正しい姿勢で把持できることはもちろん、第2境界線240および第2突起241を利用してハンドグリッパー200を正しい姿勢で把持することもできる。
【0049】
以上では使用者を中心とした本発明に係る野球選手用ハンドグリッパー100が有する特徴を説明したが、以下では本発明に係る野球選手用ハンドグリッパー100の耐久性に関連した特徴を説明することにする。
【0050】
本発明に係る野球選手用ハンドグリッパー100は既存のハンドグリッパーとは異なり、把持される部分である本体110そのものが屈伸を繰り返すため、使用時に本体110の外形を変形させる力が作用することになる。
【0051】
本体110の上側の一端111と下側の一端112が接触する方向に動く時、本体110の内側面は圧縮が起きることになるが、これはすなわち、本体110の耐久性を低下させる要因として作用することになる。このように本体110を変形させる力が繰り返し作用する場合、本体110の耐久性が低下することになる。
【0052】
したがって、図1図2に図示された通り、本発明に係る野球選手用ハンドグリッパー100は本体110に横方向に設けられ、本体110の内側面に沿って繰り返し形成された第1折り曲げ溝114を含むことができ、これによって本体110の耐久性を高めることができる。
【0053】
一方、本体110の上側の一端111と下側の一端112が接触する方向に動く時、本体110の側面では本体110の内側面とはやや異なる変形が起きることになる。
【0054】
より具体的には、本体110の上側の一端111と下側の一端112が接触する方向に動く時、本体110の側面のうち内側に近い部分は圧縮が起き、外側に近い部分は引張が起きることになる。この時、圧縮と引張の差は側面の高さが高いほど大きくなる。
【0055】
したがって、本発明に係る野球選手用ハンドグリッパー100の他の実施形態は、本体110の両側面がそれぞれ本体110の内側に傾斜した傾斜面113を有する。
【0056】
このような傾斜面113は側面の高さを低くする効果を提供することができ、その結果、本体110の側面に作用する圧縮と引張の差を減らして本体110の耐久性をより高めることができる。
【0057】
また、側面で起きる変形をさらに減らすために、本体110の両側面それぞれに前記本体110の長さ方向に沿って繰り返し設けられた第2折り曲げ溝312を含むことができる。
【0058】
第2折り曲げ溝312は第1折り曲げ溝114が本体110の内側面に作用する力を分散させるのと同様に、本体110の側面に作用する力を分散させることができる。
【0059】
この時、図6に図示された通り、第1折り曲げ溝311と第2折り曲げ溝312は互いに連結されて設けられることが好ましい。
【0060】
一方、本体310が屈伸を繰り返す過程で復原力を失われていくことが発生し得る。
【0061】
したがって、反復使用による前記本体310の変形を防止するために、本発明に係る野球選手用ハンドグリッパー300は第1折り曲げ溝311に挿入される第1変形防止クリップ321を含むことができる。
【0062】
この時、第1変形防止クリップ321の材質は本体310の剛性より高い剛性を有する材質で形成されることが好ましい。
【0063】
第1変形防止クリップ321の剛性が本体310の剛性より高くなると、本体310が既存の形状から変形される場合、第1折り曲げ溝311と第1変形防止クリップ321が接触している部分に反発力が発生することになる。
【0064】
これを通じて、本体310が伸ばされる時に、本体310の第1折り曲げ溝311が第1変形防止クリップ321が占める空間だけ広がることになるため、反復使用による本体310の変形を防止することができる。
【0065】
同様に、本体310側面に設けられた第2折り曲げ溝312にも反復使用による本体310の変形を防止するための第2変形防止クリップ322が挿入され得る。
【0066】
この時、図6に図示された通り、第1折り曲げ溝311と第2折り曲げ溝312が互いに連結されて設けられた場合、第1変形防止クリップ321と第2変形防止クリップ322も互いに連結されて設けられることが好ましい。
【0067】
以上、本発明が限定された実施形態によって説明されたが、これに限定されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むことができることは言うまでもない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6