(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-09
(45)【発行日】2022-08-18
(54)【発明の名称】抵抗変化型メモリ及び抵抗変化型メモリの制御方法
(51)【国際特許分類】
G11C 13/00 20060101AFI20220810BHJP
G11C 7/06 20060101ALI20220810BHJP
【FI】
G11C13/00 460
G11C13/00 400Z
G11C7/06 120
(21)【出願番号】P 2018126543
(22)【出願日】2018-07-03
【審査請求日】2021-04-01
(73)【特許権者】
【識別番号】520233375
【氏名又は名称】富士通セミコンダクターメモリソリューション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002918
【氏名又は名称】特許業務法人扶桑国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川畑 邦範
【審査官】堀田 和義
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-76168(JP,A)
【文献】特開2008-140535(JP,A)
【文献】特開平7-147096(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 13/00
G11C 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のセンスアンプと第2のセンスアンプとを備え、抵抗変化型のメモリ素子に対するリード時に、前記第1のセンスアンプの第1の入力端子に供給される第1の参照電位と、前記第1の参照電位よりも高く前記第2のセンスアンプの第2の入力端子に供給される第2の参照電位のうち、前記メモリ素子の抵抗値に基づいたデータ電位との電位差が大きい方との電位差を増幅し、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の入力端子に供給される第1のベリファイ電位または前記第2の入力端子に供給される第2のベリファイ電位と、前記データ電位との電位差を増幅するセンスアンプ部と、
前記メモリ素子に対するリード時に、前記第1の入力端子に前記第1の参照電位を供給し、前記第2の入力端子に前記第2の参照電位を供給し、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の入力端子に前記第1のベリファイ電位を供給し、前記第2の入力端子に前記第2のベリファイ電位を供給する供給電位切替回路と、
を有し、
前記センスアンプ部は、前記メモリ素子に対するリード時に、前記第1のセンスアンプの第1の出力端子と前記第2のセンスアンプの第2の出力端子とを短絡し、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の出力端子と前記第2の出力端子とを電気的に切断するスイッチを有し、
前記供給電位切替回路は、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の入力端子に前記第1のベリファイ電位として前記第1の参照電位を供給する場合、前記第2の入力端子に前記第2のベリファイ電位として前記第1の参照電位よりも高く、前記第2の参照電位よりも前記第1の参照電位との電位差が小さい第3の参照電位を供給し、前記第2の入力端子に前記第2のベリファイ電位として前記第2の参照電位を供給する場合、前記第1の入力端子に前記第1のベリファイ電位として前記第2の参照電位よりも低く、前記第1の参照電位及び前記第3の参照電位よりも前記第2の参照電位との電位差が小さい第4の参照電位を供給し、
前記センスアンプ部は、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の参照電位と前記データ電位との電位差を増幅した増幅結果に基づいた第1の信号及び前記第3の参照電位と前記データ電位との電位差を増幅した増幅結果に基づいた第2の信号を出力するか、または、前記第2の参照電位と前記データ電位との電位差を増幅した増幅結果に基づいた第3の信号及び前記第4の参照電位と前記データ電位との電位差を増幅した増幅結果に基づいた第4の信号を出力する、
抵抗変化型メモリ。
【請求項2】
前記第1の信号及び前記第2の信号の値、または前記第3の信号及び前記第4の信号の値に基づいて、前記メモリ素子に対する書き込み強度を変更する書き込み制御回路を有する、請求項
1に記載の抵抗変化型メモリ。
【請求項3】
第1のセンスアンプと第2のセンスアンプとを備えたセンスアンプ部が、抵抗変化型のメモリ素子に対するリード時に、前記第1のセンスアンプの第1の入力端子に供給される第1の参照電位と、前記第1の参照電位よりも高く前記第2のセンスアンプの第2の入力端子に供給される第2の参照電位のうち、前記メモリ素子の抵抗値に基づいたデータ電位との電位差が大きい方との電位差を増幅し、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の入力端子に供給される第1のベリファイ電位または前記第2の入力端子に供給される第2のベリファイ電位と、前記データ電位との電位差を増幅し、
供給電位切替回路が、前記メモリ素子に対するリード時に、前記第1の入力端子に前記第1の参照電位を供給し、前記第2の入力端子に前記第2の参照電位を供給し、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の入力端子に前記第1のベリファイ電位を供給し、前記第2の入力端子に前記第2のベリファイ電位を供給
し、
前記センスアンプ部は、前記メモリ素子に対するリード時に、前記第1のセンスアンプの第1の出力端子と前記第2のセンスアンプの第2の出力端子とを短絡し、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の出力端子と前記第2の出力端子とを電気的に切断するスイッチを有し、
前記供給電位切替回路は、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の入力端子に前記第1のベリファイ電位として前記第1の参照電位を供給する場合、前記第2の入力端子に前記第2のベリファイ電位として前記第1の参照電位よりも高く、前記第2の参照電位よりも前記第1の参照電位との電位差が小さい第3の参照電位を供給し、前記第2の入力端子に前記第2のベリファイ電位として前記第2の参照電位を供給する場合、前記第1の入力端子に前記第1のベリファイ電位として前記第2の参照電位よりも低く、前記第1の参照電位及び前記第3の参照電位よりも前記第2の参照電位との電位差が小さい第4の参照電位を供給し、
前記センスアンプ部は、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の参照電位と前記データ電位との電位差を増幅した増幅結果に基づいた第1の信号及び前記第3の参照電位と前記データ電位との電位差を増幅した増幅結果に基づいた第2の信号を出力するか、または、前記第2の参照電位と前記データ電位との電位差を増幅した増幅結果に基づいた第3の信号及び前記第4の参照電位と前記データ電位との電位差を増幅した増幅結果に基づいた第4の信号を出力する、
抵抗変化型メモリの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抵抗変化型メモリ及び抵抗変化型メモリの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
抵抗値が増減可能な抵抗変化型メモリは、蓄積電荷量ではなく抵抗値をデータとして保持できること、データ保持のための電力が不要であること、などから不揮発性メモリとして利用可能である。
【0003】
抵抗変化型メモリに含まれるメモリ素子に対するライト時には、メモリ素子に流れる電流が電圧に変換され、その電圧と所定の電圧との比較結果に基づいて、メモリ素子が所定の抵抗値になったか否かが判定される。このような処理はライトベリファイと呼ばれる。メモリ素子が所定の抵抗値になるまで、メモリ素子に所定の電圧が印加される。
【0004】
一方、メモリ素子に対するリード時には、メモリ素子に流れる電流が電圧に変換され、その電圧と所定の電圧との比較結果に基づいて、メモリ素子に“0”が書き込まれているのか、“1”が書き込まれているのかが判定される。
【0005】
上記のようなライトベリファイやリード時には、メモリ素子に流れる電流を変換したデータ電位と参照電位との電位差を増幅するセンスアンプが用いられる。
ところで、従来、強誘電体メモリにおいて、リードマージンを向上するために、“0”の参照電位とデータ電位との電位差を増幅するセンスアンプと、“1”の参照電位とデータ電位との電位差を増幅するセンスアンプを備えたものがあった。両センスアンプの出力端子を短絡することで、2つの参照電位のうちデータ電位との電位差が大きい方とデータ電位との電位差を増幅するセンスアンプが先に強力に増幅を行い、他方のセンスアンプを従属させることで、データが確定される。以下このような2つのセンスアンプを用いたリード方式をツインセンスアンプ方式という。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2009-99199号公報
【文献】特開2009-9641号公報
【文献】特開2009-252290号公報
【文献】特開平11-167796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、ライトベリファイが行われる抵抗変化型メモリにツインセンスアンプ方式を適用する場合、リード用の2つのセンスアンプのほかに、ライトベリファイ用のセンスアンプが設けられることになる。センスアンプ自体、比較的大きな回路であるため、センスアンプの数が増えることによって、抵抗変化型メモリの回路規模が増大してしまうという問題がある。
【0008】
1つの側面では、本発明は、抵抗変化型メモリの回路規模の増大を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの実施態様では、第1のセンスアンプと第2のセンスアンプとを備え、抵抗変化型のメモリ素子に対するリード時に、前記第1のセンスアンプの第1の入力端子に供給される第1の参照電位と、前記第1の参照電位よりも高く前記第2のセンスアンプの第2の入力端子に供給される第2の参照電位のうち、前記メモリ素子の抵抗値に基づいたデータ電位との電位差が大きい方との電位差を増幅し、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の入力端子に供給される第1のベリファイ電位または前記第2の入力端子に供給される第2のベリファイ電位と、前記データ電位との電位差を増幅するセンスアンプ部と、前記メモリ素子に対するリード時に、前記第1の入力端子に前記第1の参照電位を供給し、前記第2の入力端子に前記第2の参照電位を供給し、前記メモリ素子に対するライトベリファイ時に、前記第1の入力端子に前記第1のベリファイ電位を供給し、前記第2の入力端子に前記第2のベリファイ電位を供給する供給電位切替回路と、を有する抵抗変化型メモリが提供される。
【0010】
また、1つの実施態様では、抵抗変化型メモリの制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0011】
1つの側面では、本発明は、抵抗変化型メモリの回路規模の増大を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1の実施の形態の抵抗変化型メモリの一例を示す図である。
【
図2】第2の実施の形態の抵抗変化型メモリの一例を示す図である。
【
図7】供給電位切替回路とセンスアンプ部の一例を示す図である。
【
図9】“0”がリードされる場合の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【
図10】“1”がリードされる場合の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【
図11】“0”ライトベリファイ時の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【
図12】“1”ライトベリファイ時の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【
図13】供給電位切替回路とセンスアンプ部の比較例を示す図である。
【
図14】リード処理にのみ対応したツインセンスアンプ方式のセンスアンプ部の例を示す図である。
【
図15】第3の実施の形態の抵抗変化型メモリにおける供給電位切替回路とセンスアンプ部の一例を示す図である。
【
図16】“0”がリードされる場合の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【
図17】“1”がリードされる場合の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【
図18】“0”ライトベリファイ時の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【
図19】“0”ライトベリファイ時の書き込み強度の制御の例を示す図である。
【
図20】“1”ライトベリファイ時の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【
図21】“1”ライトベリファイ時の書き込み強度の制御の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の抵抗変化型メモリの一例を示す図である。
【0014】
第1の実施の形態の抵抗変化型メモリ10は、センスアンプ部11と供給電位切替回路12を有する。なお、
図1では、メモリセルアレイに含まれる1つのビット線BLに接続されるメモリセル13のデータをリードする部分が示されている。他のビット線に接続されるメモリセルのデータをリードする部分も
図1と同様の構成となる。また、
図1では、メモリセル13にデータをライトする回路や、メモリセル13に含まれる抵抗変化型のメモリ素子13aに流れる電流を電圧に変換する回路などについては、図示が省略されている。
【0015】
抵抗変化型のメモリ素子13aには、全固体二次電池構造を採用したメモリ素子、ホットキャリアをフローティングゲートまたはサイドウォールに注入することでデータを蓄えるメモリトランジスタなどがある。
【0016】
抵抗変化型メモリ10は、ツインセンスアンプ方式でリードを行うものであり、センスアンプ部11は、2つのセンスアンプ11a,11bを有する。
メモリ素子13aに対するリード時には、センスアンプ11aの入力端子に参照電位V0refが供給され、センスアンプ11bの入力端子に、参照電位V0refよりも高い参照電位V1refが供給される。これにより、センスアンプ11aの入力端子の電位Vin1がVin1=V0refとなり、センスアンプ11bの入力端子の電位Vin2がVin2=V1refとなる。参照電位V0refは、メモリ素子13aのデータが“0”のときに、電流-電圧変換によって得られるデータ電位Vdataの基準値である。参照電位V1refは、メモリ素子13aのデータが“1”のときに、電流-電圧変換によって得られるデータ電位Vdataの基準値である。
【0017】
なお、センスアンプ11aは、差動増幅を行うものであり、上記入力端子の他にデータ電位Vdataが供給される入力端子を有している。また、その入力端子は、センスアンプ11aの出力端子と同一である。センスアンプ11bについても同様である。
【0018】
リード時には、センスアンプ部11は、参照電位V0refと参照電位V1refのうち、データ電位Vdataとの電位差が大きい方との電位差を増幅する。
図1の例では、センスアンプ11a,11bの出力端子は短絡しているため、参照電位V0ref,V1refのうちデータ電位Vdataとの電位差が大きい方とデータ電位Vdataとの電位差を増幅するセンスアンプが先に強力に増幅を行う。これにより、そのセンスアンプが他方のセンスアンプを従属させることで、センスアンプ部11の出力電位Voutが確定する。
【0019】
一方、メモリ素子13aに対するライトベリファイ時に、センスアンプ11aとセンスアンプ11bの入力端子にはベリファイ電位が供給される。ライトベリファイには、メモリ素子13aに“0”を書き込む際に行われる“0”ライトベリファイと、メモリ素子13aに“1”を書き込む際に行われる“1”ライトベリファイがある。“0”ライトベリファイ時と、“1”ライトベリファイ時には、異なるベリファイ電位が用いられる。
【0020】
たとえば、
図1に示されているように、“0”ライトベリファイ時には、センスアンプ11a,11bの入力端子には、ベリファイ電位として参照電位V0refが供給される。これにより、Vin1=Vin2=V0refとなる。また、“1”ライトベリファイ時には、センスアンプ11a,11bの入力端子には、ベリファイ電位として参照電位V1refが供給される。これにより、Vin1=Vin2=V1refとなる。
【0021】
そして、ライトベリファイ時には、センスアンプ部11は、ベリファイ電位と、データ電位Vdataとの電位差を増幅する。
なお、ライトベリファイ時には、センスアンプ11a,11bの出力端子を図示しないスイッチにより電気的に切断して、センスアンプ11a,11bの入力端子には、互いに異なるベリファイ電位が供給されてもよい。その場合、各ベリファイ電位とデータ電位Vdataとの電位差を各々増幅した信号が出力される。その例については第3の実施の形態で説明する。
【0022】
供給電位切替回路12は、メモリ素子13aに対するリード時に、センスアンプ11aの入力端子に参照電位V0refを供給し、センスアンプ11bの入力端子に参照電位V1refを供給する。また、供給電位切替回路12は、メモリ素子13aに対するライトベリファイ時に、センスアンプ11a,11bにベリファイ電位を供給する。
図1の例では、供給電位切替回路12は、“0”ライトベリファイ時には、センスアンプ11a,11bの入力端子に、ベリファイ電位として参照電位V0refを供給する。また、供給電位切替回路12は、“1”ライトベリファイ時には、センスアンプ11a,11bの入力端子に、ベリファイ電位として参照電位V1refを供給する。
【0023】
なお、メモリ素子13aに対するリードが行われるのか、“0”ライトベリファイが行われるのか、または“1”ライトベリファイが行われるのか、を示す信号selは、図示しない動作選択回路から供給される。
【0024】
以下、第1の実施の形態の抵抗変化型メモリ10の動作例を説明する。
メモリ素子13aに対するリード時、
図1の下部に示されているように、メモリ素子13aに“0”が書き込まれているときのデータ電位Vdataは、リテンションなどの劣化により、基準値(参照電位V0ref)よりも高くなっている可能性がある。また、メモリ素子13aに“1”が書き込まれているときのデータ電位Vdataは、リテンションなどの劣化により、基準値(参照電位V1ref)よりも低くなっている可能性がある。
【0025】
センスアンプ部11は、たとえば、データ電位Vdataが、Vdata=Vd1である場合、Vd1-V0ref<V1ref-Vd1であるため、参照電位V1refとデータ電位Vdataとの電位差を増幅する。これにより、出力電位Voutとして、“0”を表す値が得られる。また、センスアンプ部11は、たとえば、データ電位Vdataが、Vdata=Vd2である場合、Vd2-V0ref>V1ref-Vd2であるため、参照電位V0refとデータ電位Vdataとの電位差を増幅する。これにより、出力電位Voutとして、“1”を表す値が得られる。
【0026】
メモリ素子13aに対する、“0”ライトベリファイ時、供給電位切替回路12は、センスアンプ11a,11bの入力端子に、たとえば、参照電位V0refを供給する。これによりセンスアンプ部11は、データ電位Vdataと参照電位V0refとの電位差を増幅する。データ電位Vdataが参照電位V0refよりも低い場合(適切に“0”が書き込まれている場合)、出力電位Voutは低くなる。データ電位Vdataが参照電位V0refよりも高い場合(適切に“0”が書き込まれていない場合)、出力電位Voutは高くなる。
【0027】
メモリ素子13aに対する、“1”ライトベリファイ時、供給電位切替回路12は、センスアンプ11a,11bの入力端子に、たとえば、参照電位V1refを供給する。これによりセンスアンプ部11は、データ電位Vdataと参照電位V1refとの電位差を増幅する。データ電位Vdataが参照電位V1refよりも低い場合(適切に“1”が書き込まれていない場合)、出力電位Voutは低くなる。データ電位Vdataが参照電位V1refよりも高い場合(適切に“1”が書き込まれている場合)、出力電位Voutは高くなる。
【0028】
図示しないライト制御回路は、各ライトベリファイ時の出力電位Voutに基づいて、メモリ素子13aに対するライトを継続するか否かを決定する。
以上のように、第1の実施の形態の抵抗変化型メモリ10では、供給電位切替回路12が、ツインセンスアンプ方式のリードを実現するセンスアンプ11a,11bに供給する電位を、リード時とライトベリファイ時とで切り替えている。これにより、ライトベリファイを、リードで用いられるセンスアンプ11a,11bを用いて行うことができる。つまり、ライトベリファイ用のセンスアンプを別に設けずに済み、抵抗変化型メモリ10の回路規模の増大を抑制できる。
【0029】
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態の抵抗変化型メモリの一例を示す図である。
第2の実施の形態の抵抗変化型メモリ20は、インタフェース回路(
図2ではI/F回路と表記されている)21、アドレスレジスタ22、ステートマシン23、コマンドレジスタ24、データ入出力バッファ25を有する。さらに抵抗変化型メモリ20は、ロウ制御回路26、コラム制御回路27、メモリセルアレイ28を有する。
【0030】
インタフェース回路21は、抵抗変化型メモリ20の外部の装置(たとえば、バスを介してインタフェース回路21に接続されるプロセッサ)との間で、データ、アドレス、コマンドの送受信を行う。
【0031】
アドレスレジスタ22は、インタフェース回路21を介して外部の装置から供給されるアドレス(リードアドレスまたはライトアドレス)を保持する。なお、アドレスはロウアドレスとコラムアドレスを含み、たとえば、アドレスの上位ビットがロウアドレスであり、下位ビットがカラムアドレスである。
【0032】
ステートマシン23は、コマンドレジスタ24から供給されるコマンドに基づいて、データ入出力バッファ25、ロウ制御回路26、コラム制御回路27などを制御する。
コマンドレジスタ24は、インタフェース回路21を介して外部の装置から供給されるコマンドを保持する。
【0033】
データ入出力バッファ25は、インタフェース回路21を介して外部の装置から供給されるライトデータまたは、メモリセルアレイ28から読み出されたリードデータを保持する。
【0034】
ロウ制御回路26は、アドレスレジスタ22から供給されるロウアドレスに基づいて、ステートマシン23による制御のもと、メモリセルアレイ28に含まれる図示しない複数のワード線の何れかに所定の電圧を印加する。
【0035】
コラム制御回路27は、アドレスレジスタ22から供給されるコラムアドレスに基づいて、ステートマシン23による制御のもと、メモリセルアレイ28に含まれるメモリセルに対するライトや、リードを行う。
【0036】
図3は、メモリセルアレイの一例を示す図である。
メモリセルアレイ28は、複数のメモリセル(メモリセル28a,28b,28cなど)、ワード線WL1,WL2,…,WLn、ビット線BL1,BL2,…,BLk、ソース線SL1,SL2,…,SLkを有する。
【0037】
複数のメモリセルの各々は、ワード線WL1~WLnの何れか1つ、ビット線BL1~BLkの何れか1つ、ソース線SL1~SLkの何れか1つに接続されている。たとえば、メモリセル28aは、ワード線WL1、ビット線BL1及びソース線SL1に接続されており、メモリセル28bは、ワード線WL1、ビット線BL2及びソース線SL2に接続されている。また、メモリセル28cは、ワード線WLn、ビット線BLk及びソース線SLkに接続されている。
【0038】
図4は、メモリセルの一例を示す図である。
メモリセル28aは、nチャネル型MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)28a1と、抵抗変化型のメモリ素子28a2を有する。
【0039】
nチャネル型MOSFET(以下nMOSトランジスタという)28a1のゲートはワード線WL1に接続され、nMOSトランジスタ28a1のドレインまたはソースの一方はビット線BL1に接続されている。また、nMOSトランジスタ28a1のドレインまたはソースの他方は、メモリ素子28a2の一方の端子に接続されている。メモリ素子28a2の他方の端子は、ソース線SL1に接続されている。
【0040】
抵抗変化型のメモリ素子28a2は、全固体二次電池構造を採用したメモリ素子、ホットキャリアをフローティングゲートまたはサイドウォールに注入することでデータを蓄えるメモリトランジスタなどである。
【0041】
メモリセルアレイ28の他のメモリセルも、
図4に示されているメモリセル28aと同様の構成である。
図5は、コラム制御回路の一例を示す図である。
【0042】
コラム制御回路27は、各々1ビットのデータの読み書きに関する処理を行う、1ビット処理部27a1,27a2,…,27amを有する。
1ビット処理部27a1は、1ビットのデータDQ<0>のデータの読み書きに関する処理を行う回路であり、コラムスイッチ27b,27c、ソース線ドライバ27d、ビット線ドライバ27e、電流-電圧変換回路27fを有する。さらに、1ビット処理部27a1は、ライト制御回路27g、供給電位切替回路27h、センスアンプ部27i、動作選択回路27j、ベリファイ結果判定回路27k、データ入力回路27l、データ出力回路27mを有する。
【0043】
コラムスイッチ27bは、アドレスレジスタ22から供給されるコラムアドレスに基づいて、ソース線SL1~SLkの何れか1つをソース線ドライバ27dに接続する。コラムスイッチ27cは、アドレスレジスタ22から供給されるコラムアドレスに基づいて、ビット線BL1~BLkの何れか1つをビット線ドライバ27eに接続する。
【0044】
ソース線ドライバ27dは、ライト制御回路27gによる制御のもと、ソース線SL1~SLkに印加する電圧を生成する。ビット線ドライバ27eは、ライト制御回路27gによる制御のもと、ビット線BL1~BLkに印加する電圧を生成する。
【0045】
電流-電圧変換回路27fは、ステートマシン23が出力するリード指示信号またはベリファイ指示信号によりリードまたはライトベリファイの実施が指示された場合、ビット線BL1~BLkの何れか1つに流れる電流を電圧に変換する。
【0046】
ライト制御回路27gは、ライト指示信号により、ライトの実施が指示された場合、データ入力回路27lを介して外部より供給されるデータDQ<0>の値に基づいて、ソース線ドライバ27dとビット線ドライバ27eにライト用の所定の電圧を生成させる。ライト指示信号は、ステートマシン23から供給される。また、ライト制御回路27gは、ベリファイ結果判定回路27kが出力するベリファイ結果が、正しくライトできたことを示す場合、ソース線ドライバ27dとビット線ドライバ27eがライト用の所定の電圧を生成することを停止させる。
【0047】
供給電位切替回路27hは、動作選択回路27jから供給される信号に基づいて、リード時と、ライトベリファイ時とで、センスアンプ部27iに供給する電位を切り替える。 センスアンプ部27iは、供給電位切替回路27hによって供給される電位と、電流-電圧変換回路27fによって得られるデータ電位D<0>との電位差を増幅して出力する。
【0048】
動作選択回路27jは、リード指示信号及びベリファイ指示信号に基づいて、どの動作を行うかを選択する。そして、動作選択回路27jは、選択した動作に応じた信号を所定のタイミングで、供給電位切替回路27hと、センスアンプ部27iに供給する。
【0049】
また、動作選択回路27jは、ライトベリファイの実施が指示された場合、データDQ<0>の値が“0”のときには、0判定選択信号によりベリファイ結果判定回路27kに“0”のライトが正常に行われたか否かの判定を行わせる。また、動作選択回路27jは、データDQ<0>の値が“1”のときには、1判定選択信号によりベリファイ結果判定回路27kに“1”のライトが正常に行われたか否かの判定を行わせる。
【0050】
ベリファイ結果判定回路27kは、ベリファイ指示信号によりライトベリファイの実施が指示された場合、センスアンプ部27iの出力信号と、0判定選択信号または1判定選択信号とに基づいて、“0”または“1”が正常にライトされたか否かを判定する。そして、ベリファイ結果判定回路27kは、その判定結果(ベリファイ結果)を出力する。
【0051】
データ入力回路27lは、ステートマシン23が出力する入力指示信号により、データDQ<0>の入力が指示されている場合には、データDQ<0>をライト制御回路27g及び動作選択回路27jを供給する。
【0052】
データ出力回路27mは、ステートマシン23が出力する出力指示信号により、データDQ<0>の出力が指示されている場合には、センスアンプ部27iの出力信号を、データDQ<0>として出力する。
【0053】
他の1ビット処理部27a2~27amも、1ビット処理部27a1と同様の構成である。
図6は、電流-電圧変換回路の一例を示す図である。
【0054】
電流-電圧変換回路27fは、たとえば、pチャネル型MOSFET(以下pMOSトランジスタという)27f1を有する。
pMOSトランジスタ27f1のドレインには電源電位VDDが供給され、ゲートにはpMOSトランジスタ27f1をオン状態にするバイアス電圧VBIASが供給される。pMOSトランジスタ27f1のソースは、
図6では図示が省略されているが、
図5に示したコラムスイッチ27cによって、ビット線BL1~BLkの何れか1つに接続される。
図6の例では、pMOSトランジスタ27f1のソースが、ビット線BL1に接続される例が示されている。また、pMOSトランジスタ27f1のソースの電位がデータ電位D<0>として、センスアンプ部27iに供給される。
【0055】
なお、電流-電圧変換回路27fは、ステートマシン23によりリードまたはライトベリファイの実施が指示されていない場合、センスアンプ部27iと
図5に示したコラムスイッチ27cとを電気的に切り離すスイッチを有してもよい。
【0056】
このような電流-電圧変換回路27fにおいて、pMOSトランジスタ27f1は、定電流源として機能する。
たとえば、メモリセル28aが選択されているとき、メモリ素子28a2の抵抗をRcell、定電流源によってメモリ素子28a2に流れる電流をIrefとした場合、データ電位D<0>はD<0>=Rcell×Irefとなる。つまり、Rcellの値に応じてデータ電位D<0>が変わる。
【0057】
図7は、供給電位切替回路とセンスアンプ部の一例を示す図である。
供給電位切替回路27hは、pMOSトランジスタ27h1,27h3,27h5,27h7と、nMOSトランジスタ27h2,27h4,27h6,27h8を有する。
【0058】
pMOSトランジスタ27h1,27h7のソースとnMOSトランジスタ27h2,27h8のドレインには、参照電位V0refが供給される。また、pMOSトランジスタ27h3,27h5のソースとnMOSトランジスタ27h4,27h6のドレインには、参照電位V1refが供給される。pMOSトランジスタ27h1のゲートには、信号trans0bが供給され、nMOSトランジスタ27h2のゲートには、信号trans0tが供給される。pMOSトランジスタ27h3のゲートには、信号trans1vbが供給され、nMOSトランジスタ27h4のゲートには、信号trans1vtが供給される。pMOSトランジスタ27h5のゲートには、信号trans1bが供給され、nMOSトランジスタ27h6のゲートには、信号trans1tが供給される。pMOSトランジスタ27h7のゲートには、信号trans0vbが供給され、nMOSトランジスタ27h8のゲートには、信号trans0vtが供給される。また、pMOSトランジスタ27h1,27h3のドレイン、nMOSトランジスタ27h2,27h4のソースは、センスアンプ部27iに含まれるセンスアンプ27iaの入力端子に接続されている。pMOSトランジスタ27h5,27h7のドレイン、nMOSトランジスタ27h6,27h8のソースは、センスアンプ部27iに含まれるセンスアンプ27ibの入力端子に接続されている。
【0059】
なお、信号trans0b,trans1vb,trans1vt,trans0t,trans1b,trans0vb,trans0vt,trans1tは、動作選択回路27jより供給される。
【0060】
センスアンプ部27iは、pMOSトランジスタ27i1、nMOSトランジスタ27i2、プリチャージ回路(図では“PRE”と表記されている)27i3,27i4,27i5、NAND回路27i6、インバータ回路27i7を有する。さらに、センスアンプ部27iは、センスアンプ27ia,27ibを有する。
【0061】
pMOSトランジスタ27i1のソースとnMOSトランジスタ27i2のドレインには、データ電位D<0>が供給される。pMOSトランジスタ27i1のゲートには、信号transbが供給され、nMOSトランジスタ27i2のゲートには、信号transtが供給される。pMOSトランジスタ27i1のドレインとnMOSトランジスタ27i2のソースには、プリチャージ回路27i4の出力端子、センスアンプ27ia,27ibの出力端子(2つの入力端子の一方を兼ねる)及び、NAND回路27i6の一方の入力端子が接続されている。信号transb,transtは、動作選択回路27jより供給される。
【0062】
プリチャージ回路27i3の出力端子は、供給電位切替回路27hのpMOSトランジスタ27h1,27h3のドレイン及びnMOSトランジスタ27h2,27h4のソースと、センスアンプ27iaの入力端子に接続されている。
【0063】
プリチャージ回路27i5の出力端子は、供給電位切替回路27hのpMOSトランジスタ27h5,27h7のドレイン及びnMOSトランジスタ27h6,27h8のソースと、センスアンプ27ibの入力端子に接続されている。
【0064】
図8は、プリチャージ回路の一例を示す図である。
図8には、プリチャージ回路27i3の例が示されている。プリチャージ回路27i4,27i5も
図8に示されているプリチャージ回路27i3と同様の構成である。
【0065】
プリチャージ回路27i3は、nMOSトランジスタ27i3aとpMOSトランジスタ27i3bを有する。nMOSトランジスタ27i3aのドレインとpMOSトランジスタ27i3bのソースには、プリチャージ電位VPRが供給される。また、nMOSトランジスタ27i3aのゲートには、信号pretが供給され、pMOSトランジスタ27i3bのゲートには、信号prebが供給される。nMOSトランジスタ27i3aのソースとpMOSトランジスタ27i3bのドレインは、プリチャージ回路27i3の出力端子OUTに接続されている。信号pret,prebは、動作選択回路27jより供給される。
【0066】
図7の説明に戻る。
NAND回路27i6の一方の入力端子には、pMOSトランジスタ27i1のドレインとnMOSトランジスタ27i2のソース、プリチャージ回路27i4の出力端子、センスアンプ27ia,27ibの出力端子が接続されている。NAND回路27i6の他方の入力端子には、動作選択回路27jより、信号saoutenが供給される。NAND回路27i6の出力端子は、インバータ回路27i7の入力端子に接続され、インバータ回路27i7の出力端子から、センスアンプ部27iの出力信号saoutが出力される。
【0067】
センスアンプ27iaは、pMOSトランジスタ27ia1,27ia2,27ia3、nMOSトランジスタ27ia4,27ia5,27ia6、プリチャージ回路27ia7,27ia8を有する。
【0068】
pMOSトランジスタ27ia1のソースには電源電位VDDが供給され、pMOSトランジスタ27ia1のゲートには信号salatbが供給される。pMOSトランジスタ27ia1のドレインは、pMOSトランジスタ27ia2,27ia3のソース及びプリチャージ回路27ia7の出力端子に接続されている。pMOSトランジスタ27ia2のドレインとnMOSトランジスタ27ia4のドレインは、センスアンプ27iaの入力端子として機能する。pMOSトランジスタ27ia2のドレインとnMOSトランジスタ27ia4のドレインは、pMOSトランジスタ27ia3のゲート及びnMOSトランジスタ27ia5のゲートに接続されている。pMOSトランジスタ27ia3のドレインとnMOSトランジスタ27ia5のドレインは、センスアンプ27iaの出力端子として機能する。pMOSトランジスタ27ia3のドレインとnMOSトランジスタ27ia5のドレインは、pMOSトランジスタ27ia2のゲート及びnMOSトランジスタ27ia4のゲートに接続されている。nMOSトランジスタ27ia4,27ia5のソースはnMOSトランジスタ27ia6のドレインに接続されている。nMOSトランジスタ27ia6のソースは接地されており、nMOSトランジスタ27ia6のゲートには、信号salattが供給される。
【0069】
プリチャージ回路27ia7の出力端子は、pMOS27ia1のドレインとpMOSトランジスタ27ia2,27ia3のソースに接続されている。プリチャージ回路27ia8の出力端子は、nMOS27ia4,27ia5のソースとnMOSトランジスタ27ia6のドレインに接続されている。プリチャージ回路27ia7,27ia8は、
図8に示したプリチャージ回路27i3と同様の構成である。
【0070】
なお、信号salatb,salattは、動作選択回路27jより供給される。
センスアンプ27ibは、pMOSトランジスタ27ib1,27ib2,27ib3、nMOSトランジスタ27ib4,27ib5,27ib6、プリチャージ回路27ib7,27ib8を有する。これらの要素の接続関係については、センスアンプ27iaと同じであるため説明を省略する。
【0071】
以下、第2の実施の形態の抵抗変化型メモリ20の、特に供給電位切替回路27hとセンスアンプ部27iの動作例を説明する。
図9は、“0”がリードされる場合の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【0072】
タイミングt1では、信号pret,transb,trans0b,trans1b,trans0vb,trans1vb,salatbの電位は、電源電位VDDとなっている。また、信号preb,transt,trans0t,trans1t,trans0vt,trans1vt,salatt,saouten、出力信号saoutの電位は、接地電位VSSとなっている。また、電位so1r,sod,so0rは、プリチャージ電位VPRとなっている。
【0073】
動作選択回路27jは、タイミングt1からタイミングt2において、信号pretの電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げ、信号prebの電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、
図8に示したnMOSトランジスタ27i3aとpMOSトランジスタ27i3bが、共にオフする。
【0074】
また、動作選択回路27jは、タイミングt2からタイミングt3において、信号transb,trans0b,trans1bの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。さらに、動作選択回路27jは、タイミングt2からタイミングt3において、信号transt,trans0t,trans1tの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、pMOSトランジスタ27h1,27h5,27i1、nMOSトランジスタ27h2,27h6,27i2がオンする。
【0075】
一方、信号trans0vb,trans1vbの電位は電源電位VDD、信号trans0vt,trans1vtは接地電位VSSのままである。そのため、pMOSトランジスタ27h3,27h7、nMOSトランジスタ27h4,27h8はオフ状態である。
【0076】
これにより、プリチャージ電位VPRであったセンスアンプ27iaの入力端子の電位so0rが、参照電位V0refに下がり、プリチャージ電位VPRであったセンスアンプ27ibの入力端子の電位so1rが、参照電位V1refに上がる。また、センスアンプ27ia,27ibの出力端子の電位sodは、データ電位D<0>と等しくなり、“0”がリードされる際、プリチャージ電位VPRよりも低い。
【0077】
また、動作選択回路27jは、タイミングt4からタイミングt5において、信号transb,trans0b,trans1bの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。さらに、動作選択回路27jは、タイミングt4からタイミングt5において、信号transt,trans0t,trans1tの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、pMOSトランジスタ27h1,27h5,27i1、nMOSトランジスタ27h2,27h6,27i2がオフする。
【0078】
そして、動作選択回路27jは、タイミングt5からタイミングt6において、信号salatbの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げ、信号salattの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能する。
【0079】
このとき、sod-so0r<so1r-sodであるため、センスアンプ部27iは、電位so1rと電位sodとの電位差を増幅する。これにより電位sodは、接地電位VSSとなる。また、電位so1r,so0rは、電源電位VDDとなる。
【0080】
その後、動作選択回路27jは、タイミングt7からタイミングt8において、信号saoutenの電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。このとき、電位sodは接地電位VSSであるため、出力信号saoutの電位も接地電位VSSのままとなる。
【0081】
このときの出力信号saoutを、データ出力回路27mは、データDQ<0>(1ビットのリードデータ)として出力する。
その後、動作選択回路27jは、タイミングt9からタイミングt10において、信号salatbの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げ、信号salattの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能を停止する。また、動作選択回路27jは、信号saoutenの電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。
【0082】
さらに、動作選択回路27jは、タイミングt10からタイミングt11において、信号pretの電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げ、信号prebの電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、電位so1r,so0r,sodは、プリチャージ電位VPRに戻る。
【0083】
図10は、“1”がリードされる場合の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
タイミングt20からタイミングt21の各信号や各部の電位の変化は、“0”がリードされる場合と同じである。
【0084】
また、タイミングt21からタイミングt22においても各信号や各部の電位の変化は、“0”がリードされる場合とほぼ同じであるが、センスアンプ27ia,27ibの出力端子の電位sodは、プリチャージ電位VPRよりも高い。
【0085】
タイミングt23からタイミングt24における各信号や各部の電位の変化は、“0”がリードされる場合と同じである。タイミングt24からタイミングt25における各信号や各部の電位の変化も“0”がリードされる場合とほぼ同じであるが、sod-so0r>so1r-sodであるため、センスアンプ部27iは、電位so0rと電位sodとの電位差を増幅する。これにより電位sodは、電源電位VDDとなる。また、電位so1r,so0rは、接地電位VSSとなる。
【0086】
その後、動作選択回路27jは、タイミングt26からタイミングt27において、信号saoutenの電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。このとき、電位sodは電源電位VDDであるため、出力信号saoutの電位は、接地電位VSSから、電源電位VDDに上がる。
【0087】
このときの出力信号saoutを、データ出力回路27mは、データDQ<0>(1ビットのリードデータ)として出力する。
その後、動作選択回路27jは、タイミングt28からタイミングt29において、信号salatbの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げ、信号salattの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能を停止する。また、動作選択回路27jは、信号saoutenの電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、出力信号saoutの電位も電源電位VDDから接地電位VSSに下がる。
【0088】
その後のタイミングt29からタイミングt30における各信号や各部の電位の変化は、“0”がリードされる場合と同じである。
図11は、“0”ライトベリファイ時の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【0089】
タイミングt40からタイミングt41の各信号や各部の電位の変化は、リード時と同じである。
動作選択回路27jは、タイミングt41からタイミングt42において、信号transb,trans0b,trans0vbの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。さらに、動作選択回路27jは、タイミングt41からタイミングt42において、信号transt,trans0t,trans0vtの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、pMOSトランジスタ27h1,27h7,27i1、nMOSトランジスタ27h2,27h8,27i2がオンする。
【0090】
一方、信号trans1b,trans1vbの電位は電源電位VDD、信号trans1t,trans1vtは接地電位VSSのままである。そのため、pMOSトランジスタ27h3,27h5、nMOSトランジスタ27h4,27h6はオフ状態である。
【0091】
これにより、プリチャージ電位VPRであったセンスアンプ27ia,27ibの入力端子の電位so0r,so1rが、参照電位V0refに下がる。また、センスアンプ27ia,27ibの出力端子の電位sodは、データ電位D<0>と等しくなる。
【0092】
また、動作選択回路27jは、タイミングt43からタイミングt44において、信号transb,trans0b,trans0vbの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。さらに、動作選択回路27jは、タイミングt43からタイミングt44において、信号transt,trans0t,trans0vtの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、pMOSトランジスタ27h1,27h7,27i1、nMOSトランジスタ27h2,27h8,27i2がオフする。
【0093】
そして、動作選択回路27jは、タイミングt44からタイミングt45において、信号salatbの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げ、信号salattの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能する。
【0094】
このとき、センスアンプ部27iは、電位sodと、電位so0r,so1r(=参照電位V0ref)との電位差を増幅する。sod<V0refである場合には、電位sodは、接地電位VSSとなり、sod>V0refである場合には、電位sodは、電源電位VDDとなる。
図11の例では、sod<V0refとなっており、電位sodは、接地電位VSSに変化している。また、電位sodが接地電位VSSに変化する場合には、電位so0r,so1rは、電源電位VDDに変化し、電位sodが電源電位VDDに変化する場合には、電位so0r,so1rは、接地電位VSSに変化する。
【0095】
その後、動作選択回路27jは、タイミングt46からタイミングt47において、信号saoutenの電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。このとき、電位sodが接地電位VSSである場合には、出力信号saoutの電位も接地電位VSSとなり、電位sodが電源電位VDDである場合には、出力信号saoutの電位も電源電位VDDとなる。
【0096】
“0”ライトベリファイ時のタイミングt47において、出力信号saoutの電位が電源電位VDDの場合、ベリファイ結果判定回路27kは、“0”のライトが正常に行われていない(“fail”)と判定し、その旨の判定結果を出力する。この場合、ライト制御回路27gは、“0”のライトを行うための制御を継続する。
【0097】
一方、“0”ライトベリファイ時のタイミングt47において、出力信号saoutの電位が接地電位VSSの場合、ベリファイ結果判定回路27kは、“0”のライトが正常に行われた(“pass”)と判定し、その旨の判定結果を出力する。この場合、ライト制御回路27gは、ソース線ドライバ27dとビット線ドライバ27eが“0”のライト用の電圧を生成することを停止させる。
【0098】
その後、動作選択回路27jは、タイミングt48からタイミングt49において、信号salatbの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げ、信号salattの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能を停止する。また、動作選択回路27jは、信号saoutenの電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、出力信号saoutの電位が電源電位VDDに上がっている場合には、接地電位VSSに下がる。
【0099】
その後のタイミングt49からタイミングt50における各信号や各部の電位の変化は、リード時と同じである。
図12は、“1”ライトベリファイ時の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【0100】
タイミングt60からタイミングt61の各信号や各部の電位の変化は、リード時と同じである。
動作選択回路27jは、タイミングt61からタイミングt62において、信号transb,trans1b,trans1vbの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。さらに、動作選択回路27jは、タイミングt61からタイミングt62において、信号transt,trans1t,trans1vtの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、pMOSトランジスタ27h3,27h5,27i1、nMOSトランジスタ27h4,27h6,27i2がオンする。
【0101】
一方、信号trans0b,trans0vbの電位は電源電位VDD、信号trans0t,trans0vtは接地電位VSSのままである。そのため、pMOSトランジスタ27h1,27h7、nMOSトランジスタ27h2,27h8はオフ状態である。
【0102】
これにより、プリチャージ電位VPRであったセンスアンプ27ia,27ibの入力端子の電位so0r,so1rが、参照電位V1refに上がる。また、センスアンプ27ia,27ibの出力端子の電位sodは、データ電位D<0>と等しくなる。
【0103】
また、動作選択回路27jは、タイミングt63からタイミングt64において、信号transb,trans1b,trans1vbの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。さらに、動作選択回路27jは、タイミングt63からタイミングt64において、信号transt,trans1t,trans1vtの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、pMOSトランジスタ27h3,27h5,27i1、nMOSトランジスタ27h4,27h6,27i2がオフする。
【0104】
そして、動作選択回路27jは、タイミングt64からタイミングt65において、信号salatbの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げ、信号salattの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能する。
【0105】
このとき、センスアンプ部27iは、電位sodと、電位so0r,so1r(=参照電位V1ref)との電位差を増幅する。sod<V1refである場合には、電位sodは、接地電位VSSとなり、sod>V1refである場合には、電位sodは、電源電位VDDとなる。
図12の例では、sod>V1refとなっており、電位sodは、電源電位VDDに変化している。また、電位sodが接地電位VSSに変化する場合には、電位so0r,so1rは、電源電位VDDに変化し、電位sodが電源電位VDDに変化する場合には、電位so0r,so1rは、接地電位VSSに変化する。
【0106】
その後、動作選択回路27jは、タイミングt66からタイミングt67において、信号saoutenの電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。このとき、電位sodが接地電位VSSである場合には、出力信号saoutの電位も接地電位VSSとなり、電位sodが電源電位VDDである場合には、出力信号saoutの電位も電源電位VDDとなる。
【0107】
“1”ライトベリファイ時のタイミングt67において、出力信号saoutの電位が接地電位VSSの場合、ベリファイ結果判定回路27kは、“1”のライトが正常に行われていない(“fail”)と判定し、その旨の判定結果を出力する。この場合、ライト制御回路27gは、“1”のライトを行うための制御を継続する。
【0108】
一方、“1”ライトベリファイ時のタイミングt67において、出力信号saoutの電位が電源電位VDDの場合、ベリファイ結果判定回路27kは、“1”のライトが正常に行われた(“pass”)と判定し、その旨の判定結果を出力する。この場合、ライト制御回路27gは、ソース線ドライバ27dとビット線ドライバ27eが“1”のライト用の電圧を生成することを停止させる。
【0109】
その後のタイミングt68からタイミングt69における各信号や各部の電位の変化は、“0”ライトベリファイ時と同じである。また、タイミングt69からタイミングt70における各信号や各部の電位の変化は、リード時と同じである。
【0110】
上記のように、リード時には、センスアンプ27iaに参照電位V0refが供給され、センスアンプ27ibに参照電位V1refが供給される。また、“0”ライトベリファイ時には、センスアンプ27ia,27ibの両方に参照電位V0refが供給され、“1”ライトベリファイ時には、センスアンプ27ia,27ibの両方に参照電位V1refが供給される。
【0111】
このように、第2の実施の形態の抵抗変化型メモリ20によれば、供給電位切替回路27hが、ツインセンスアンプ方式のリードを実現するセンスアンプ27ia,27ibに供給する電位を、リード時とライトベリファイ時とで切り替えている。これにより、ライトベリファイを、リードで用いられるセンスアンプ27ia,27ibを用いて行うことができる。つまり、ライトベリファイ用のセンスアンプを別に設けずに済み、抵抗変化型メモリ20の回路規模の増大を抑制できる。
【0112】
(比較例1)
図13は、供給電位切替回路とセンスアンプ部の比較例を示す図である。
供給電位切替回路30は、pMOSトランジスタ30a,30c,30e、nMOSトランジスタ30b,30d,30fを有する。
【0113】
pMOSトランジスタ30aのソース及びnMOSトランジスタ30bのドレインには、参照電位V0refが供給され、pMOSトランジスタ30cのソース及びnMOSトランジスタ30dのドレインには、参照電位V1refが供給される。また、pMOSトランジスタ30eのソース及びnMOSトランジスタ30fのドレインには、参照電位Vrdrefが供給される。参照電位Vrdrefは、参照電位V0refと参照電位V1refとの中間の電位であり、リード時に用いられる。
【0114】
また、pMOSトランジスタ30aのゲートには信号trans0bが供給され、nMOSトランジスタ30bのゲートには信号trans0tが供給される。pMOSトランジスタ30cのゲートには信号trans1bが供給され、nMOSトランジスタ30dのゲートには信号trans1tが供給される。さらに、pMOSトランジスタ30eのゲートには信号transrdbが供給され、nMOSトランジスタ30fのゲートには信号transrdtが供給される。
【0115】
pMOSトランジスタ30a,30c,30eのドレイン及びnMOSトランジスタ30b,30d,30fのソースは、センスアンプ部31に接続されている。
センスアンプ部31は、pMOSトランジスタ31a,31c,31e、nMOSトランジスタ31b,31d,31f、プリチャージ回路31g,31h、センスアンプ31i、NAND回路31j、インバータ回路31kを有する。
【0116】
pMOSトランジスタ31a,31c,31eのソース及びnMOSトランジスタ31b,31d,31fのドレインには、データ電位D<0>が供給される。pMOSトランジスタ31aのゲートには、信号transrdbが供給され、nMOSトランジスタ31bのゲートには、信号transrdtが供給される。pMOSトランジスタ31cのゲートには、信号trans1bが供給され、nMOSトランジスタ31dのゲートには、信号trans1tが供給される。pMOSトランジスタ31eのゲートには、信号trans0bが供給され、nMOSトランジスタ31fのゲートには、信号trans0tが供給される。pMOSトランジスタ31a,31c,31eのドレイン及びnMOSトランジスタ31b,31d,31fのソースは、センスアンプ31iの出力端子と、NAND回路31jの一方の入力端子に接続されている。
【0117】
プリチャージ回路31gの出力端子は、pMOSトランジスタ30a,30c,30eのドレイン及びnMOSトランジスタ30b,30d,30fのソースと、センスアンプ31iの入力端子に接続されている。プリチャージ回路31hの出力端子は、pMOSトランジスタ31a,31c,31eのドレイン及びnMOSトランジスタ31b,31d,31fのソースと、センスアンプ31iの出力端子(2つの入力端子の一方を兼ねる)に接続されている。
【0118】
センスアンプ31iは、pMOSトランジスタ31i1,31i2,31i3、nMOSトランジスタ31i4,31i5,31i6及びプリチャージ回路31i7,31i8を有する。これらの要素の接続関係については、
図7のセンスアンプ27iaと同じであるため、説明を省略する。
【0119】
NAND回路31jとインバータ回路31kの接続関係についても、
図7のNAND回路27i6とインバータ回路27i7の接続関係と同じである。
このような比較例の供給電位切替回路30とセンスアンプ部31では、“0”ライトベリファイ時には、pMOSトランジスタ30aとnMOSトランジスタ30bがオンし、センスアンプ31iの入力端子に参照電位V0refが供給される。また、pMOSトランジスタ31eとnMOSトランジスタ31fがオンし、データ電位D<0>がセンスアンプ31iの出力端子に供給される。そして、データ電位D<0>が参照電位V0refよりも低い場合に、出力信号saoutは、正常に“0”が書き込まれたことを示す接地電位VSSとなる。
【0120】
“1”ライトベリファイ時には、pMOSトランジスタ30cとnMOSトランジスタ30dがオンし、センスアンプ31iの入力端子に参照電位V1refが供給される。また、pMOSトランジスタ31cとnMOSトランジスタ31dがオンし、データ電位D<0>がセンスアンプ31iの出力端子に供給される。そして、データ電位D<0>が参照電位V1refよりも高い場合に、出力信号saoutは、正常に“1”が書き込まれたことを示す電源電位VDDとなる。
【0121】
一方、リード時には、pMOSトランジスタ30eとnMOSトランジスタ30fがオンし、センスアンプ31iの入力端子に参照電位Vrdrefが供給される。また、pMOSトランジスタ31aとnMOSトランジスタ31bがオンし、データ電位D<0>がセンスアンプ31iの出力端子に供給される。そして、データ電位D<0>が参照電位Vrdrefよりも低い場合に、出力信号saoutは、“0”が読み出されたことを示す接地電位VSSとなる。また、データ電位D<0>が参照電位Vrdrefよりも高い場合に、出力信号saoutは、“1”が読み出されたことを示す電源電位VDDとなる。
【0122】
このように、リード時には、参照電位V0refと参照電位V1refとの中間の電位である参照電位Vrdrefと、データ電位D<0>との大小関係によりデータが確定される。
【0123】
これに対して、センスアンプ27ia,27ibを用いた抵抗変化型メモリ20では、リード時に参照電位V0ref,V1refのうちデータ電位D<0>との電位差が大きい方とデータ電位D<0>との電位差を増幅するセンスアンプが先に強力に増幅を行う。そして、そのセンスアンプが他方のセンスアンプを従属させることで、データを確定させる方式であるため、1つのセンスアンプを用いた方式よりもリードマージンを向上できる。
【0124】
(比較例2)
図14は、リード処理にのみ対応したツインセンスアンプ方式のセンスアンプ部の例を示す図である。
図14において、
図7と同じ要素については同一符号が付されている。
【0125】
センスアンプ部40は、pMOSトランジスタ41a,41c、nMOSトランジスタ41b,41dを有する。
pMOSトランジスタ41aのソースとnMOSトランジスタ41bのドレインには、参照電位V0refが供給される。pMOSトランジスタ41aのドレインとnMOSトランジスタ41bのソースは、センスアンプ27iaの入力端子に接続されている。pMOSトランジスタ41cのソースとnMOSトランジスタ41dのドレインには、参照電位V1refが供給される。pMOSトランジスタ41cのドレインとnMOSトランジスタ41dのソースは、センスアンプ27ibの入力端子に接続されている。pMOSトランジスタ41a,41cのゲートには、信号transbが供給され、nMOSトランジスタ41b,41dのゲートには、信号transtが供給される。
【0126】
リード時には、pMOS41a,41cがオン、nMOS41b,41dがオンし、センスアンプ27iaの入力端子には、参照電位V0refが供給され、センスアンプ27ibの入力端子には、参照電位V1refが供給される。第2の実施の形態の抵抗変化型メモリ20と同様のリード処理が行われる。
【0127】
しかし、上記のようなセンスアンプ部40では、リード処理にのみにしか対応していないため、抵抗変化型のメモリ素子に対するライトベリファイを行うために、別のセンスアンプが設けられることになる。
【0128】
これに対して、第2の実施の形態の抵抗変化型メモリ20は、供給電位切替回路27hが、センスアンプ27ia,27ibに供給する電位を、リード時とライトベリファイ時とで切り替えている。これにより、ライトベリファイ用のセンスアンプを別に設けずに済み、抵抗変化型メモリ20の回路規模の増大を抑制できる。
【0129】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態の抵抗変化型メモリの全体構成及びコラム制御回路の構成については、
図2や
図5に示した第2の実施の形態の抵抗変化型メモリ20の全体構成及びコラム制御回路の構成とほぼ同じである。
【0130】
第3の実施の形態の抵抗変化型メモリでは、供給電位切替回路とセンスアンプ部の構成が、
図7に示した抵抗変化型メモリ20の供給電位切替回路27hとセンスアンプ部27iの構成と異なっている。
【0131】
図15は、第3の実施の形態の抵抗変化型メモリにおける供給電位切替回路とセンスアンプ部の一例を示す図である。
第3の実施の形態の抵抗変化型メモリにおける供給電位切替回路50は、nMOSトランジスタ50a,50c,50f,50hと、pMOSトランジスタ50b,50d,50e,50gを有する。
【0132】
nMOSトランジスタ50aのドレインとpMOSトランジスタ50bのソースには、参照電位V0refが供給され、nMOSトランジスタ50cのドレインとpMOSトランジスタ50dのソースには、参照電位Vs1refが供給される。また、pMOSトランジスタ50eのソースとnMOSトランジスタ50fのドレインには、参照電位Vs0refが供給され、pMOSトランジスタ50gのソースとnMOSトランジスタ50hのドレインには、参照電位V1refが供給される。
【0133】
参照電位Vs0refは、参照電位V0refよりも高く、参照電位V1ref(及び参照電位Vs1ref)よりも参照電位V0refとの電位差が小さい電位である。参照電位Vs1refは、参照電位V1refよりも低く、参照電位V0ref(及び参照電位Vs0ref)よりも参照電位V1refとの電位差が小さい電位である。
【0134】
nMOSトランジスタ50aとpMOSトランジスタ50dのゲートには、信号ref0chgbが供給され、pMOSトランジスタ50bとnMOSトランジスタ50cのゲートには、信号ref0chgtが供給される。また、pMOSトランジスタ50eとnMOSトランジスタ50hのゲートには、信号ref1chgbが供給され、nMOSトランジスタ50fとpMOSトランジスタ50gのゲートには、信号ref1chgtが供給される。
【0135】
信号ref0chgb,ref0chgt,ref1chgb,ref1chgtは、
図5に示した動作選択回路27jから供給される。
nMOSトランジスタ50a,50cのソース及びpMOSトランジスタ50b,50dのドレインは、センスアンプ部51に含まれるセンスアンプ27iaの入力端子側に接続されている。pMOSトランジスタ50e,50gのドレイン及びnMOSトランジスタ50f,50hのソースは、センスアンプ部51に含まれるセンスアンプ27ibの入力端子側に接続されている。
【0136】
センスアンプ部51は、第2の実施の形態の抵抗変化型メモリ20のセンスアンプ部27iと同様に2つのセンスアンプ27ia,27ibを有する。さらに、センスアンプ部51は、pMOSトランジスタ51a,51d,51e,51h,51n、nMOSトランジスタ51b,51c,51f,51g,51mを有する。また、センスアンプ部51は、プリチャージ回路51i,51j,51k,51l、NAND回路51o0,51o1、インバータ回路51p0,51p1を有する。
【0137】
pMOSトランジスタ51aのソース及びnMOSトランジスタ51bのドレインは、nMOSトランジスタ50a,50cのソース及びpMOSトランジスタ50b,50dのドレインに接続されている。nMOSトランジスタ51c,51fのドレイン及びpMOSトランジスタ51d,51eのソースには、データ電位D<0>が供給される。nMOSトランジスタ51gのドレイン及びpMOSトランジスタ51hのソースは、pMOSトランジスタ50e,50gのドレイン及びnMOSトランジスタ50f,50hのソースに接続されている。nMOSトランジスタ51b,51c,51f,51gのゲートには、信号transtが供給され、pMOSトランジスタ51a,51d,51e,51hのゲートには、信号transbが供給される。
【0138】
信号transb,transtは、
図5に示した動作選択回路27jから供給される。
pMOSトランジスタ51aのドレインとnMOSトランジスタ51bのソースは、センスアンプ27iaの入力端子及びプリチャージ回路51iの出力端子に接続されている。nMOSトランジスタ51gのソースとpMOSトランジスタ51hのドレインは、センスアンプ27ibの入力端子及びプリチャージ回路51lの出力端子に接続されている。
【0139】
nMOSトランジスタ51cのソースとpMOSトランジスタ51dのドレインは、nMOSトランジスタ51mのドレインまたはソースの一方及び、pMOSトランジスタ51nのドレインまたはソースの一方に接続されている。nMOSトランジスタ51cのソースとpMOSトランジスタ51dのドレインは、さらに、センスアンプ27iaの出力端子、プリチャージ回路51jの出力端子及び、NAND回路51o0の一方の入力端子に接続されている。
【0140】
pMOSトランジスタ51eのドレインとnMOSトランジスタ51fのソースは、nMOSトランジスタ51mのドレインまたはソースの他方及び、pMOSトランジスタ51nのドレインまたはソースの他方に接続されている。pMOSトランジスタ51eのドレインとnMOSトランジスタ51fのソースは、さらに、センスアンプ27ibの出力端子、プリチャージ回路51kの出力端子及び、NAND回路51o1の一方の入力端子に接続されている。
【0141】
nMOSトランジスタ51mのゲートには、信号twintが供給され、pMOSトランジスタ51nのゲートには、信号twinbが供給される。信号twint,twinbは、
図5に示した動作選択回路27jから供給される。
【0142】
NAND回路51o0の他方の入力端子には、信号saouten0が供給され、NAND回路51o1の他方の入力端子には、信号saouten1が供給される。信号saouten0,saouten1は、
図5に示した動作選択回路27jから供給される。
【0143】
NAND回路51o0の出力端子はインバータ回路51p0の入力端子に接続され、NAND回路51o1の出力端子はインバータ回路51p1の入力端子に接続されている。センスアンプ部51の出力信号として、インバータ回路51p0の出力端子から、出力信号saout0が出力され、インバータ回路51p1の出力端子から、出力信号saout1が出力される。
【0144】
なお、プリチャージ回路51i~51lは、
図8に示したプリチャージ回路27i3と同様の構成である。
以下、第3の実施の形態の抵抗変化型メモリの、特に供給電位切替回路50とセンスアンプ部51の動作例を説明する。
【0145】
図16は、“0”がリードされる場合の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
リード時には、信号twint,ref0chgb,ref1chgbの電位は、電源電位VDDに固定され、信号twinb,ref0chgt,ref1chgtの電位は、接地電位VSSに固定される。そのため、nMOSトランジスタ50a,50h,51m、pMOSトランジスタ50b,50g,51nはオン状態となり、nMOSトランジスタ50c,50f、pMOSトランジスタ50d,50eはオフ状態となる。
【0146】
また、タイミングt80では、信号pret,transb,salatbの電位は、電源電位VDDとなっている。また、信号preb,transt,salatt,saouten0,saouten1、出力信号saout0,saout1の電位は、接地電位VSSとなっている。また、電位so1r,so0d,sao1d,so0rは、プリチャージ電位VPRとなっている。
【0147】
動作選択回路27jは、タイミングt80からタイミングt81において、信号pretの電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げ、信号prebの電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、
図8に示したnMOSトランジスタ27i3aとpMOSトランジスタ27i3bが、共にオフする。
【0148】
また、動作選択回路27jは、タイミングt81からタイミングt82において、信号transbの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げ、信号transtの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、nMOSトランジスタ51b,51c,51f,51g、pMOSトランジスタ51a,51d,51e,51hがオンする。
【0149】
このとき、プリチャージ電位VPRであったセンスアンプ27iaの入力端子の電位so0rが、参照電位V0refに下がり、プリチャージ電位VPRであったセンスアンプ27ibの入力端子の電位so1rが、参照電位V1refに上がる。また、センスアンプ27ia,27ibの出力端子同士が短絡され、それらの電位so0d,so1dは、データ電位D<0>と等しくなり、“0”がリードされる際、プリチャージ電位VPRよりも低い。
【0150】
また、動作選択回路27jは、タイミングt83からタイミングt84において、信号transbの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げ、信号transtの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、nMOSトランジスタ51b,51c,51f,51g、pMOSトランジスタ51a,51d,51e,51hがオフする。
【0151】
そして、動作選択回路27jは、タイミングt84からタイミングt85において、信号salatbの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げ、信号salattの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能する。
【0152】
このとき、so0d(=so1d)-so0r<so1r-so0d(=so1d)であるため、センスアンプ部27iは、電位so1rと電位so0d(=so1d)との電位差を増幅する。これにより電位so0d(=so1d)は、接地電位VSSとなる。また、電位so1r,so0rは、電源電位VDDとなる。
【0153】
その後、動作選択回路27jは、タイミングt86からタイミングt87において、信号saouten0の電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。このとき、電位so0dは接地電位VSSであるため、出力信号saout0の電位も接地電位VSSのままとなる。なお、リード時には、信号saouten1の電位は接地電位VSSに固定される。そのため、出力信号saout1の電位も接地電位VSSに固定される。
【0154】
このときの出力信号saout0を、データ出力回路27mは、データDQ<0>(1ビットのリードデータ)として出力する。
その後、動作選択回路27jは、タイミングt88からタイミングt89において、信号salatbの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げ、信号salattの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能を停止する。また、動作選択回路27jは、信号saouten0の電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。
【0155】
さらに、動作選択回路27jは、タイミングt89からタイミングt90において、信号pretの電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げ、信号prebの電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、電位so1r,so0r,so0d,so1dは、プリチャージ電位VPRに戻る。
【0156】
図17は、“1”がリードされる場合の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
タイミングt100からタイミングt101の各信号や各部の電位の変化は、“0”がリードされる場合と同じである。
【0157】
また、タイミングt101からタイミングt102においても各信号や各部の電位の変化は、“0”がリードされる場合とほぼ同じである。ただ、センスアンプ27ia,27ibの出力端子の電位so0d(=so1d)は、プリチャージ電位VPRよりも高い。
【0158】
タイミングt103からタイミングt104における各信号や各部の電位の変化は、“0”がリードされる場合と同じである。タイミングt104からタイミングt105における各信号や各部の電位の変化も“0”がリードされる場合とほぼ同じである。ただ、“1”がリードされる場合、so0d(=so1d)-so0r>so1r-so0d(=so1d)であるため、センスアンプ部27iは、電位so0rと電位so0d(=so1d)との電位差を増幅する。これにより電位so0d(=so1d)は、電源電位VDDとなる。また、電位so1r,so0rは、接地電位VSSとなる。
【0159】
その後、動作選択回路27jは、タイミングt106からタイミングt107において、信号saouten0の電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。このとき、電位so0d(=so1d)は電源電位VDDであるため、出力信号saout0の電位は、接地電位VSSから、電源電位VDDに上がる。
【0160】
このときの出力信号saout0を、データ出力回路27mは、データDQ<0>(1ビットのリードデータ)として出力する。
その後、動作選択回路27jは、タイミングt108からタイミングt109において、信号salatbの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げ、信号salattの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能を停止する。また、動作選択回路27jは、信号saouten0の電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、出力信号saout0の電位も電源電位VDDから接地電位VSSに下がる。
【0161】
その後のタイミングt109からタイミングt110における各信号や各部の電位の変化は、“0”がリードされる場合と同じである。
図18は、“0”ライトベリファイ時の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【0162】
“0”ライトベリファイ時には、信号ref0chgbの電位は電源電位VDDに固定され、信号ref0chgtの電位は接地電位VSSに固定される。そのため、nMOSトランジスタ50aとpMOSトランジスタ50bはオン状態となり、nMOSトランジスタ50cとpMOSトランジスタ50dはオフ状態となる。
【0163】
動作選択回路27jは、タイミングt120からタイミングt121において、信号twint,ref1chgb,pretの電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。また、動作選択回路27jは、タイミングt120からタイミングt121において、信号twintb,ref1chgt,prebの電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。
【0164】
これにより、pMOSトランジスタ50e、nMOSトランジスタ50fがオンし、pMOSトランジスタ50g,51n、nMOSトランジスタ50h,51mがオフする。
また、
図8に示したnMOSトランジスタ27i3aとpMOSトランジスタ27i3bが、共にオフする。
【0165】
動作選択回路27jは、タイミングt121からタイミングt122において、信号transbの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げ、信号transtの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、nMOSトランジスタ51b,51c,51f,51g、pMOSトランジスタ51a,51d,51e,51hがオンする。
【0166】
このとき、プリチャージ電位VPRであったセンスアンプ27iaの入力端子の電位so0rが、参照電位V0refに下がり、プリチャージ電位VPRであったセンスアンプ27ibの入力端子の電位so1rが、参照電位Vs0refに下がる。また、センスアンプ27ia,27ibの出力端子の電位so0d,so1dは、データ電位D<0>と等しくなる。
【0167】
また、動作選択回路27jは、タイミングt123からタイミングt124において、信号transbの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げ、信号transtの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、nMOSトランジスタ51b,51c,51f,51g、pMOSトランジスタ51a,51d,51e,51hがオフする。
【0168】
そして、動作選択回路27jは、タイミングt124からタイミングt125において、信号salatbの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げ、信号salattの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能する。
【0169】
このとき、センスアンプ27ia,27ibの各々の出力端子は、リード時と異なり、nMOSトランジスタ51mとpMOSトランジスタ51nがオフしていることによって、電気的に切断されている。つまり、nMOSトランジスタ51mとpMOSトランジスタ51nは、スイッチとして機能している。これにより、センスアンプ27ia,27ibの各々は独立に動作する。すなわち、センスアンプ27iaは、電位so0dと、電位so0r(=参照電位V0ref)との電位差を増幅し、センスアンプ27ibは、電位so1dと、電位so1r(=参照電位Vs0ref)との電位差を増幅する。
【0170】
so0d<V0refである場合には、電位so0dは、接地電位VSSとなり、so0d>V0refである場合には、電位so0dは、電源電位VDDとなる。
図18の例では、so0d>V0refとなっており、電位so0dは、電源電位VDDに変化している。また、電位so0dが接地電位VSSに変化する場合には、電位so0rは、電源電位VDDに変化し、電位so0dが電源電位VDDに変化する場合には、電位so0rは、接地電位VSSに変化する。
【0171】
so1d<Vs0refである場合には、電位so1dは、接地電位VSSとなり、so1d>Vs0refである場合には、電位so1dは、電源電位VDDとなる。
図18の例では、so1d<Vs0refとなっており、電位so1dは、接地電位VSSに変化している。また、電位so1dが接地電位VSSに変化する場合には、電位so1rは、電源電位VDDに変化し、電位so1dが電源電位VDDに変化する場合には、電位so1rは、接地電位VSSに変化する。
【0172】
その後、動作選択回路27jは、タイミングt126からタイミングt127において、信号saouten0,saouten1の電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。このとき、電位so0dが接地電位VSSである場合には、出力信号saout0の電位も接地電位VSSとなり、電位so0dが電源電位VDDである場合には、出力信号saout0の電位も電源電位VDDとなる。また、電位so0dが接地電位VSSである場合には、出力信号saout0の電位も接地電位VSSとなり、電位so0dが電源電位VDDである場合には、出力信号saout0の電位も電源電位VDDとなる。
【0173】
“0”ライトベリファイ時のタイミングt127において、出力信号saout0の電位が電源電位VDDの場合、ベリファイ結果判定回路27kは、“0”のライトが正常に行われていない(“fail”)と判定し、その旨の判定結果を出力する。この場合、ライト制御回路27gは、“0”のライトを行うための制御を継続する。
【0174】
ただし、タイミングt127において、出力信号saout1の電位が接地電位VSSの場合、ベリファイ結果判定回路27kはライト制御回路27gに対して、書き込みの強度を出力信号saout1の電位が電源電位VDDの場合よりも弱めることを指示する。
【0175】
ライト制御回路27gは、たとえば、ライト用の電圧を小さくする、または、ライト用の電圧の印加時間を短くする制御を行うことで、書き込み強度を弱めることができる。
一方、“0”ライトベリファイ時のタイミングt127において、出力信号saout0の電位が接地電位VSSの場合、ベリファイ結果判定回路27kは、“0”のライトが正常に行われた(“pass”)と判定し、その旨の判定結果を出力する。この場合、ライト制御回路27gは、ソース線ドライバ27dとビット線ドライバ27eが“0”のライト用の電圧を生成することを停止させる。
【0176】
図19は、“0”ライトベリファイ時の書き込み強度の制御の例を示す図である。
出力信号saout0がL(Low)レベル(
図18の例では、接地電位VSS)であるとき、データ電位D<0>は、参照電位V0refよりも低い。つまり、“0”のライトが正常に行われている。
【0177】
一方、出力信号saout0がH(High)レベル(
図18の例では、電源電位VDD)であるとき、データ電位D<0>は、参照電位V0refよりも高い。この場合“0”のライトが正常に行われていない。そのため、ライト動作が継続される。しかし、データ電位D<0>の値にはばらつきがある。データ電位D<0>がすでに参照電位V0refの近傍であるときに、データ電位D<0>が参照電位V0refの近傍ではないときと同じ書き込み強度でライトが行われた場合、書き込み過ぎになる可能性がある。
【0178】
第3の実施の形態の抵抗変化型メモリでは、データ電位D<0>が参照電位V0refより高く、且つ、参照電位Vs0refよりも低い場合に、出力信号saout0がHレベル、出力信号sout1がLレベルになる。このとき、ライト制御回路27gが、データ電位D<0>が参照電位Vs0refよりも高い場合(出力信号saout0,saout1が共にHレベルの場合)に比べて書き込み強度を弱くすることで、書き込み過ぎを防げる。
【0179】
その後、
図18において、動作選択回路27jは、タイミングt128からタイミングt129において、信号salatbの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げ、信号salattの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、センスアンプ27ia,27ibが機能を停止する。また、動作選択回路27jは、信号saouten0,saouten1の電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。これにより、出力信号saout0,saout1の電位が電源電位VDDに上がっている場合には、接地電位VSSに下がる。
【0180】
その後のタイミングt129からタイミングt130における各信号や各部の電位の変化は、リード時と同じである。
図20は、“1”ライトベリファイ時の各信号や各部の電位の変化の例を示すタイミングチャートである。
【0181】
“1”ライトベリファイ時には、信号ref1chgbの電位は電源電位VDDに固定され、信号ref1chgtの電位は接地電位VSSに固定される。そのため、pMOSトランジスタ50gとnMOSトランジスタ50hはオン状態となり、pMOSトランジスタ50eとnMOSトランジスタ50fはオフ状態となる。
【0182】
動作選択回路27jは、タイミングt140からタイミングt141において、信号twint,ref0chgb,pretの電位を電源電位VDDから接地電位VSSに下げる。また、動作選択回路27jは、タイミングt140からタイミングt141において、信号twintb,ref0chgt,prebの電位を接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。
【0183】
これにより、nMOSトランジスタ50c、pMOSトランジスタ50dがオンし、nMOSトランジスタ50a,51m、pMOSトランジスタ50b,51nがオフする。
また、
図8に示したnMOSトランジスタ27i3aとpMOSトランジスタ27i3bが、共にオフする。
【0184】
動作選択回路27jは、タイミングt141からタイミングt142において、信号transbの電位を、電源電位VDDから接地電位VSSに下げ、信号transtの電位を、接地電位VSSから電源電位VDDに上げる。これにより、nMOSトランジスタ51b,51c,51f,51g、pMOSトランジスタ51a,51d,51e,51hがオンする。
【0185】
このとき、プリチャージ電位VPRであったセンスアンプ27iaの入力端子の電位so0rが、参照電位Vs1refに上がり、プリチャージ電位VPRであったセンスアンプ27ibの入力端子の電位so1rが、参照電位V1refに上がる。また、センスアンプ27ia,27ibの出力端子の電位so0d,so1dは、データ電位D<0>と等しくなる。
【0186】
タイミングt143からタイミングt144と、タイミングt144からタイミングt145の各信号や各部の電位の変化は、“0”ライトベリファイ時とほぼ同じである。
ただ、センスアンプ27iaは、電位so0dと、電位so0r(=参照電位Vs1ref)との電位差を増幅し、センスアンプ27ibは、電位so1dと、電位so1r(=参照電位V1ref)との電位差を増幅する。
【0187】
so0d<Vs1refである場合には、電位so0dは、接地電位VSSとなり、so0d>Vs1refである場合には、電位so0dは、電源電位VDDとなる。
図20の例では、so0d>Vs1refとなっており、電位so0dは、電源電位VDDに変化している。また、電位so0dが接地電位VSSに変化する場合には、電位so0rは、電源電位VDDに変化し、電位so0dが電源電位VDDに変化する場合には、電位so0rは、接地電位VSSに変化する。
【0188】
so1d<V1refである場合には、電位so1dは、接地電位VSSとなり、so1d>V1refである場合には、電位so1dは、電源電位VDDとなる。
図20の例では、so1d<V1refとなっており、電位so1dは、接地電位VSSに変化している。また、電位so1dが接地電位VSSに変化する場合には、電位so1rは、電源電位VDDに変化し、電位so1dが電源電位VDDに変化する場合には、電位so1rは、接地電位VSSに変化する。
【0189】
タイミングt146からタイミングt147の各信号や各部の電位の変化は、“0”ライトベリファイ時と同じである。
“1”ライトベリファイ時のタイミングt147において、出力信号saout1の電位が接地電位VSSの場合、ベリファイ結果判定回路27kは、“1”のライトが正常に行われていない(“fail”)と判定し、その旨の判定結果を出力する。この場合、ライト制御回路27gは、“1”のライトを行うための制御を継続する。
【0190】
ただし、タイミングt147において、出力信号saout0の電位が電源電位VDDの場合、ベリファイ結果判定回路27kはライト制御回路27gに対して、書き込みの強度を、出力信号saout0の電位が接地電位VSSの場合よりも弱めることを指示する。
【0191】
一方、“1”ライトベリファイ時のタイミングt147において、出力信号saout1の電位が電源電位VDDの場合、ベリファイ結果判定回路27kは、“1”のライトが正常に行われた(“pass”)と判定し、その旨の判定結果を出力する。この場合、ライト制御回路27gは、ソース線ドライバ27dとビット線ドライバ27eが“0”のライト用の電圧を生成することを停止させる。
【0192】
図21は、“1”ライトベリファイ時の書き込み強度の制御の例を示す図である。
出力信号saout1がHレベル(
図20の例では、電源電位VDD)であるとき、データ電位D<0>は、参照電位V1refよりも高い。つまり、“1”のライトが正常に行われている。
【0193】
一方、出力信号saout1がLレベル(
図20の例では、接地電位VSS)であるとき、データ電位D<0>は、参照電位V1refよりも低い。この場合“1”のライトが正常に行われていない。そのため、ライト動作が継続される。しかし、データ電位D<0>の値にはばらつきがある。データ電位D<0>がすでに参照電位V1refの近傍であるときに、データ電位D<0>が参照電位V1refの近傍ではないときと同じ書き込み強度でライトが行われた場合、書き込み過ぎになる可能性がある。
【0194】
第3の実施の形態の抵抗変化型メモリでは、データ電位D<0>が参照電位V1refより低く、且つ、参照電位Vs1refよりも高い場合に、出力信号saoutがHレベル、出力信号sout1がLレベルになる。このとき、ライト制御回路27gが、データ電位D<0>が参照電位Vs1refよりも低い場合(出力信号saout0,saout1が共にLレベルの場合)に比べて書き込み強度を弱くすることで、書き込み過ぎを防げる。
【0195】
その後、
図20におけるタイミングt148からタイミングt149の各信号や各部の電位の変化は、“0”ライトベリファイ時と同じである。また、タイミングt149からタイミングt150における各信号や各部の電位の変化は、リード時と同じである。
【0196】
上記のような第3の実施の形態の抵抗変化型メモリでは、供給電位切替回路50が、ツインセンスアンプ方式のリードを実現するセンスアンプ27ia,27ibに供給する電位を、リード時とライトベリファイ時とで切り替えている。このため、第2の実施の形態の抵抗変化型メモリ20と同様の効果が得られる。さらに、第3の実施の形態の抵抗変化型メモリでは、センスアンプ部51は、“0”ライトベリファイ時及び“1”ライトベリファイ時において、各々2つの参照電位を用いる。“0”ライトベリファイ時には、参照電位V0ref,Vs0refが用いられ、“1”ライトベリファイ時には、参照電位V1ref,Vs1refが用いられる。そして、センスアンプ部51は、データ電位D<0>とこれら2つの参照電位との増幅結果に基づいた2つの出力信号saout0,saout1を出力する。これにより、どの程度までライトが進んでいるのかを判別可能となる。また、出力信号saout0,saout1に基づいて、書き込み強度を調整することにより、書き込み過ぎを防止でき、適切な条件でライトを行える。
【0197】
また、データ電位D<0>が目的とする参照電位V0refまたは参照電位V1refから離れている場合には、書き込み強度が高くなるため、書き込み時間を短縮できる。
以上、実施の形態に基づき、本発明の抵抗変化型メモリ及び抵抗変化型メモリの制御方法の一観点について説明してきたが、これらは一例にすぎず、上記の記載に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0198】
10 抵抗変化型メモリ
11 センスアンプ部
11a,11b センスアンプ
12 供給電位切替回路
13 メモリセル
13a メモリ素子
BL ビット線
sel 信号
Vdata データ電位
Vin1,Vin2 電位
Vout 出力電位
V0ref,V1ref 参照電位