IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パーキングクラウド、カンパニー、リミテッドの特許一覧

<>
  • 特許-車両番号に基づいた駐車エレベータ制御 図1
  • 特許-車両番号に基づいた駐車エレベータ制御 図2
  • 特許-車両番号に基づいた駐車エレベータ制御 図3
  • 特許-車両番号に基づいた駐車エレベータ制御 図4
  • 特許-車両番号に基づいた駐車エレベータ制御 図5
  • 特許-車両番号に基づいた駐車エレベータ制御 図6
  • 特許-車両番号に基づいた駐車エレベータ制御 図7
  • 特許-車両番号に基づいた駐車エレベータ制御 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-09
(45)【発行日】2022-08-18
(54)【発明の名称】車両番号に基づいた駐車エレベータ制御
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/00 20060101AFI20220810BHJP
   G07B 15/00 20110101ALI20220810BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220810BHJP
【FI】
E04H6/00 C
G07B15/00 N
E04H6/00 Z
G06Q50/10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021507648
(86)(22)【出願日】2019-06-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 KR2019007649
(87)【国際公開番号】W WO2020036306
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-02-12
(31)【優先権主張番号】10-2018-0095145
(32)【優先日】2018-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521034177
【氏名又は名称】パーキングクラウド、カンパニー、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PARKINGCLOUD CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100124372
【弁理士】
【氏名又は名称】山ノ井 傑
(72)【発明者】
【氏名】リー、ファジン
(72)【発明者】
【氏名】シン、サンヨン
【審査官】沖原 有里奈
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-036694(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1191378(KR,B1)
【文献】特開2018-067275(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/00-6/44
G07B 15/00
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両番号に基づいて駐車エレベータのパレット情報を提供する方法であって、
車両番号認識部によって、前記駐車エレベータに進入しようとする車両の車両番号を認識する段階と、
サーバによって、前記認識された車両番号に基づいて車両情報データベースにアクセスして前記車両番号に対応する予め登録された車両情報を取得する段階と、
前記サーバによって、前記車両情報に基づいてパレットを決定する段階と、
決定されたパレットのパレット情報を車両の運転者に提供する段階と、
を含み、
前記車両情報は、 車両のサイズ及び電気自動車に該当するか否かのうち少なくとも一つを含む、パレット情報提供方法。
【請求項2】
中央サーバまたはローカルサーバにおいて行われ、駐車エレベータシステムのパレット情報を提供する方法において、
利用者の端末機を介して要請された前記システムへの接続を許諾する段階と、
前記端末機を介して車両番号を受信する段階と、
前記車両番号を受信した中央サーバまたはローカルサーバは前記車両番号に基づいて、車両情報データベースにアクセスして前記車両番号に対応する予め登録された車両情報を取得する段階と、
前記車両情報に対応するパレット情報を前記端末機に提供する段階と、
を含み、
前記車両情報は、車両のサイズ及び電気自動車に該当するか否かのうち少なくとも一つを含む、パレット情報提供方法。
【請求項3】
利用者の端末機及び複数のローカルサーバと通信する中央サーバによって実行され、複数の駐車エレベータシステムのパレット情報を提供する方法において、
前記端末機を介して要請された接続を許諾する段階と、
前記端末機を介して目的位置と車両番号を受信する段階と、
前記車両番号に基づいて、車両情報データベースにアクセスして前記車両番号に対応する予め登録された車両情報を取得する段階と、
前記目的位置と前記車両情報を複数のローカルサーバに転送する段階と、
前記車両情報に対応する駐車可能なパレット情報を複数のローカルサーバから受信する段階と、
前記駐車可能なパレット情報を含む駐車エレベータ情報を前記端末機に提供する段階と、
を含み、
前記車両情報は、車両のサイズ及び電気自動車に該当するか否かのうち少なくとも一つを含む、パレット情報提供方法。
【請求項4】
前記パレット情報は、電気自動車の充電設備が備えられているかどうかを含む、請求項1ないし3のいずれかに記載のパレット情報提供方法。
【請求項5】
前記パレット情報は、一つ以上の駐車エレベータからの複数のパレット情報を含み、
それぞれのパレット情報は、各パレットに対応する駐車エレベータの位置を表示する、請求項1ないし3のいずれかに記載のパレット情報提供方法。
【請求項6】
複数のパレットを備えた駐車エレベータシステムにおいて、
車両番号を認識する車両番号認識部と、
車両番号に対応する車両情報を記憶する車両情報データベースと、
各パレットについてパレットに駐車可能な車両のサイズ及び充電設備有無を含むパレット情報を記憶するパレット情報データベースと、
認識された車両番号を受信し、前記認識された車両番号に対応する予め登録された車両情報を前記車両情報データベースから取得し、前記車両情報に対応するパレット情報を照会する制御部と、
を含み、
前記車両情報は、車両のサイズ及び電気自動車に該当するか否かのうち少なくとも一つを含む、駐車エレベータシステム。
【請求項7】
駐車エレベータシステムのパレット情報を提供するサーバであって、
利用者の端末機及び駐車エレベータシステムのローカルサーバと通信する通信部と、
前記通信部を介して前記端末機から車両番号を受信し、前記車両番号に基づいて車両情報データベースにアクセスして前記車両番号に対応する予め登録された車両情報を取得し、前記車両情報に対応するパレット情報を前記端末機に提供する制御部と、
を備え
前記車両情報は、車両のサイズ及び電気自動車に該当するか否かのうち少なくとも一つを含む、パレット情報提供サーバ。
【請求項8】
車両番号に基づいて電気自動車のための駐車エレベータを制御する方法であって、
車両番号認識部によって、前記駐車エレベータに進入しようとする車両の車両番号を認識する段階と、
ローカルサーバが前記車両番号を中央サーバに転送し、前記中央サーバは前記認識された車両番号に基づいて車両情報データベースにアクセスして前記車両番号に対応する予め登録された車両情報を取得して前記ローカルサーバに提供する段階であって、前記車両情報は、車両のサイズ及び電気自動車に該当するか否かのうち少なくとも一つを含む、段階と、
前記車両情報が電気自動車に該当するか否かを含む場合、前記ローカルサーバは、前記車両情報に基づいて充電が可能なパレットを決定して提供する段階と、
駐車料金に対する精算要求があるとき、前記ローカルサーバは、駐車料金と充電料金を合算して課金情報を生成する段階と、
を含む、駐車エレベータ制御方法。
【請求項9】
前記ローカルサーバは、前記車両番号及び前記課金情報を前記中央サーバに転送し、
前記中央サーバは、前記車両番号及び前記課金情報に基づいて出車車両の精算を処理する、請求項に記載の駐車エレベータ制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両番号に基づいた駐車エレベータ制御に関するものである。より具体的には、車両番号を自動的に認識し、得られた車両に関する情報を用いて駐車エレベータを制御するシステム及び方法が説明される。
【背景技術】
【0002】
ここで別途言及しない場合、本セクションで記述される内容は、本出願における請求の範囲の先行技術ではなく、本セクションに記載したという理由で先行技術として認められてはならない。
【0003】
都心の繁華街では、駐車スペースの不足問題を解決するために、駐車エレベータシステムが多く利用されている。これらのシステムは通常タワー型で設計され、車両を垂直方向に複数駐車させることができ、空間活用度が高い反面、車両を垂直に、車両を安全かつ迅速に持ち上げて上げたり下げたりすることが補償されなければならない。従来の駐車場は、自動車毎に比較的多くのスペースを占めている。決められた駐車場の大きさに、より多くの車両を駐車可能にして空間活用度を高めるために、駐車密度を高めることが有利であり、しがたって、エレベータシステムは、車両の大きさに適した最適なパレットを多様に保有して駐車密度を高めることが求められる。これらのシステムでは、ある車両が駐車をしようとする際、その車両に適した大きさのパレットを見つける必要がある。
【0004】
車両の大きさに適した最適なパレットを見つけて該当車両を押し出す自動エレベータシステムに関して、WO2006/039830特許で知られている。ここで、車両は、中央エレベータの周囲に放射状に配列された駐車階に押し出される。本文献において提案されるエレベータは、一台の車両のためのものである。エレベータ構造物全体は、垂直軸の周りに回転することにより、車両を異なる駐車階に向けて押し出すことができる。駐車される車両は、関連ロボットが最も最適な空間に車両を位置させることができる駐車場の駐車スペースを感知するために、例えば、まずはスキャナによって測定される。自動車の平面図の輪郭と自動車の最大の高さ、つまり、光が底に向かって垂直に降りるときに生じる自動車の影が、この測定に用いられる。
【0005】
一方、最近、電気自動車の利用が増加している。電気自動車は、既存のガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関に替えてバッテリに充電された電気の力で車両を駆動する。電気自動車は、バッテリが消耗すれば充電が必要であり、最近、電気自動車の充電施設が増加している。電気自動車の所有者は、自宅に充電設備を備えて充電を実行することができ、外部では充電所を探して充電をし、これに対して料金を支払うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
車両に適したパレット見つけるために、該当駐車エレベータの管理職員が常駐し、駐車しようとする車両を肉眼で見て、最適なパレットを呼び出すことができる。しかし、人力を配置することは、費用と教育、及び管理が必要であり、自動化されたシステム具現に好ましくない。
【0007】
前述のWO2006/039830特許は、車両の大きさを自動的に測定するシステムを具現したが、車両の大きさを毎回物理的に測定するシステムは、導入と管理に高い費用が求められ、好ましくない。
【0008】
一方、電気自動車のための駐車エレベータシステムの導入が必要である。つまり、電気自動車の充電設備を備えたパレットが備えられると良い。電気自動車が駐車を試みるとき、充電設備を備えたパレットが提供されることが求められる。
【0009】
駐車エレベータにおいて電気自動車の充電が可能な場合、電気自動車を駐車しながら充電サービスも利用した車両については、駐車料金と充電料金が課せられる。しかし、駐車料金と別途で充電料金を支払うことは駐車利用者に不便をもたらすため、充電料金を簡便に支払うことができるようにする課金システムが要求される。電気自動車の場合には、電気自動車充電設備を備えたパレットを提供し、駐車料金と共に充電料金も一度に精算するようにするシステムが好ましい。
【0010】
また、駐車エレベータシステムに到着して車両に適したパレットがないか、あっても空きスペースがないということが分かれば、運転者は再び周辺の他の駐車エレベータシステムを探さなければならないため、不便である。しがたって、目的とする駐車エレベータシステムに到着する前に、予めそのシステムが車両に適したパレットを備えているかどうか、及び、空いているパレットがあるかどうかをネットワークを介して予め把握することができるシステムを提供することが求められる。
【0011】
また、入車または出車を待機している際、システムが提供するディスプレイ、タッチスクリーン、デジタルサイネージなどを通じて広告を提供することができるが、待機者により適した、興味を掻き立てる程の広告を提供することが有利である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示は、上記のような問題点を解決するためのものであって、車両番号を自動的に認識し、得られた車両に関する情報を用いて駐車エレベータを制御するシステム及び方法を提示する。
【0013】
本開示の一部実施例において、駐車エレベータを制御するための方法が説明される。一例示的な方法は、車両番号に基づいて駐車エレベータのパレット情報を提供する方法であって、車両番号認識部によって、前記駐車エレベータに進入しようとする車両の車両番号を認識する段階と、サーバによって、前記認識された車両番号に基づいて車両情報データベースにアクセスして車両情報を取得する段階と、前記サーバによって、前記車両情報に基づいてパレットを決定する段階と、決定されたパレットのパレット情報を車両の運転者に提供する段階と、を含む。
【0014】
異なる実施例において、中央サーバまたはローカルサーバで行われ、駐車エレベータシステムのパレット情報を提供する方法が説明される。この方法は、利用者の端末機を介して要請された前記システムへの接続を許諾する段階と、前記端末機を介して車両に関する情報を受信する段階と、前記車両に関する情報に対応するパレット情報を前記端末機に提供する段階と、を含む。
【0015】
異なる実施例において、利用者の端末機及び複数のローカルサーバと通信する中央サーバによって実行され、複数の駐車エレベータシステムのパレット情報を提供する方法が説明される。この方法は、前記端末機を介して要請された接続を許諾する段階と、前記端末機を介して目的位置と車両に関する情報を受信する段階と、前記目的位置と車両に関する情報を複数のローカルサーバに転送する段階と、前記車両に関する情報に対応する駐車可能なパレット情報をローカルサーバから受信する段階と、前記駐車可能なパレット情報を含む駐車エレベータ情報を前記端末機に提供する段階と、を含む。
【0016】
好ましくは、前記車両に関する情報は、車両のサイズを含む。
【0017】
好ましくは、前記方法は、前記車両に関する情報が車両番号である場合、前記車両番号を受信した中央サーバまたはローカルサーバは車両番号に基づいて車両情報データベースにアクセスして車両に関する追加情報を取得する段階をさらに含み、前記追加情報は、車両のサイズ及び電気自動車に該当するか否かのうち、少なくともいずれかを含む。
【0018】
好ましくは、前記車両に関する情報は、電気自動車に該当するか否かを含み、及び、前記パレット情報は、電気自動車の充電設備が備えられているかどうかを含む。
【0019】
好ましくは、前記パレット情報は、一つ以上の駐車エレベータからの複数のパレット情報を含み、それぞれのパレット情報は、各パレットに対応する駐車エレベータの位置を表示する。
【0020】
本開示の一部実施例において、パレット情報を提供する駐車エレベータシステムが説明される。一例示的なシステムは、複数のパレットを備えた駐車エレベータシステムにおいて、車両番号を認識する車両番号認識部と、車両番号に対応する車両情報を記憶する車両情報データベースと、各パレットに対してパレットに駐車可能な車両のサイズ及び充電設備有無を含むパレット情報を記憶するパレット情報データベースと、認識された車両番号を受信して、前記認識された車両番号に対応する車両情報を前記車両情報データベースから取得し、前記車両情報に対応するパレット情報を照会する制御部と、を含む。
【0021】
本開示の一部実施例において、パレット情報を提供する駐車エレベータシステムのサーバが説明される。一例示的なサーバは、駐車エレベータシステムのパレット情報を提供するサーバであって、利用者の端末機及び駐車エレベータシステムのローカルサーバと通信する通信部と、前記通信部を介して前記端末機から車両に関する情報を受信し、前記車両情報に対応するパレット情報を前記端末機に提供する制御部と、を備える。好ましくは、前記車両に関する情報が車両番号である場合、前記車両番号を受信したサーバは車両番号に基づいて車両情報データベースにアクセスして車両に関する追加情報を取得し、前記追加情報は、車両のサイズ及び電気自動車に該当するか否かのうち、少なくともいずれかを含む。
【0022】
本開示は、また、車両番号を認識して得られた車両に関する情報を用いて電気自動車の充電設備を備えたパレットを提供し、駐車料金と共に充電料金を統合して課して精算可能な駐車エレベータを制御するシステム及び方法を提示する。本開示は、上記のようなサービスを含み、電気自動車の使用者にとって便利な充電及び決済統合管理サービスを提供するためのものであって、電気自動車が利用可能な充電器が備えられた場所に進入する場合、例えば、LPR(license plate recognition)による車両番号認識技術及びビックデータ技術を用いて、電気自動車に該当するか否か、及び、充電可能なパレットの存在有無を把握して該当パレットを提供し、電気自動車の充電料金及び/または駐車料金を合算して事前精算または自動決済可能なシステム及び方法を提示する。
【0023】
本開示の一部実施例において、車両番号に基づいて電気自動車のための駐車エレベータを制御する方法が提供される。車両番号認識部によって、前記駐車エレベータに進入しようとする車両の車両番号を認識する段階と、ローカルサーバが前記車両番号を中央サーバに転送して、前記中央サーバは前記認識された車両番号に基づいて車両情報データベースにアクセスして車両情報を取得して前記ローカルサーバに提供する段階と、前記車両情報が電気自動車であることを含む場合、前記ローカルサーバは前記車両情報に基づいて充電が可能なパレットを決定して提供する段階と、駐車料金に対する精算要求があるとき、前記ローカルサーバは駐車料金と充電料金と合算して課金情報を生成する段階と、を含む、駐車エレベータ制御方法が提供される。
【0024】
好ましくは、前記ローカルサーバは、前記車両番号及び前記課金情報を前記中央サーバに転送し、前記中央サーバは、前記車両番号及び前記課金情報に基づいて前記出車車両の精算を処理する駐車エレベータ制御方法が提供される。
【0025】
以上の簡単な要約及び効果に関する説明は、単純に例示的なものであって、本開示において意図した技術的事項を制限するためのものではない。以下の詳細な説明と添付の図面を参照することにより、前述した例示的な実施例と技術的特徴に加え、さらなる実施例と技術的特徴が理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
上記で説明した本開示の特徴とその他の追加的な特徴については、添付の図面を参照して以下で詳しく説明する。これらの図面は、本開示による単にいくつかの実施例のみを図示したものであり、本開示の技術的思想の範囲を制限するものとみなされてはならない。本開示の技術的思想は、添付の図面を使用してさらに具体的かつ詳しく記述する。
【0027】
図1】本開示の少なくとも一部実施例による、駐車エレベータの駐車可能なパレット情報を提供する例示的なシステムを図示する図面である。
図2】本開示の少なくとも一部実施例による、クライアントとサーバで構成された駐車エレベータの駐車可能なパレット情報を提供する例示的なシステムを図示する図面である。
図3】本開示の少なくとも一部実施例による、クライアントに提供されるパレット情報の一例を図示する図面である。
図4】本開示の少なくとも一部実施例による、クライアントとサーバで構成された駐車エレベータの駐車可能なパレット情報を提供する異なる例示的なシステムを図示する図面である。
図5】本発明の好ましい実施例による、駐車エレベータシステムに入車する車両に対して可用なパレット情報を提供する例示的なプロセスを図示するフロー図である。
図6】本発明の好ましい実施例による、駐車エレベータシステムの可用なパレット情報を提供する例示的なプロセスを図示するフロー図である。
図7】本発明の異なる好ましい実施例による、駐車エレベータシステムの可用なパレット情報を提供する例示的なプロセスを図示するフロー図である。
図8】本開示の少なくとも一部実施例による、駐車エレベータにおける駐車料金及び充電料金の精算と決済がローカルサーバによって行われる例示的なプロセスを図示するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付した図面を参照して本開示が属する技術分野において通常の技術を有する者が容易に実施することができるように、本願の具現例及び実施例を詳しく説明する。しかし、本願はいくつかの異なる形態で具現されることができ、ここで説明する具現例及び実施例に限定されない。
【0029】
本開示は、一般的に車両番号に基づいて駐車エレベータの駐車可能なパレット情報を提供するための方法、システム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムに関するものである。
【0030】
図1は、本開示の少なくとも一部実施例による、車両番号に基づいて車両情報を照会して駐車可能なパレット情報を提供するための例示的なシステム(100)を図示する図面である。例示的なシステム(100)は、サーバ(110)と駐車エレベータ(120)を含むことができる。ここで、サーバ(110)は、アプリケーションサーバ、独立型サーバ、ウェブサーバ及びその他データ送受信機能、データ識別機能及びデータ処理機能を備えた任意のコンピューティング装置であり得る。本実施例において、サーバ(110)は一箇所に位置する単数または複数のエレベータを管理するローカルサーバと仮定するが、これに制限されない。図示されないが、サーバ(110)は、複数の互いに異なる場所に位置する複数の駐車エレベータを管理するために通信する遠隔の統合サーバと連結され得る。図1において駐車エレベータ(120)は一台で図示されたが、本開示による実施例によると、例示的なシステム(100)は、図1に図示された駐車エレベータ(120)が複数個設けられた駐車場を含むことができる。しかし、図1では説明の便宜のために、サーバ(110)と1台の駐車エレベータ(120)間の関係が説明される。駐車エレベータ(120)は、複数のパレット(121、122、123)を含むことができる。通常商業用で運営される駐車エレベータは、数十から数百個のパレットを保有することができる。使用者(図示せず)はパレットに車両を駐車するよう許容され得る。
【0031】
複数のパレット(121、122、123)は、受容できる車両の仕様によって長さや高さなどのサイズが異なって設計され得る。車両の種類は自家用車の場合、軽自動車、小型車、中型車、大型車に分類されることができ、SUVなどの車両は5~6人乗り、7~8人乗りなどに分類され得る。9人乗り以上の乗合車両に対応するパレットも提供され得る。駐車密度を高めるために、各パレットは、駐車可能な車両のサイズを予め決定して用意することができる。サイズを過度に細分化すると、むしろ、空いているパレットがあるが車両に適したパレットはない場合が発生し得るため、複数種類のパレットの設計は、統計によって適切に調整され得る。
【0032】
一部パレットは、電気自動車の駐車に対応して充電設備を備えることができる。充電設備を備えたパレットは、充電料金を決済するための決済システムと連動され得る。または、充電量による課金をせず、駐車利用料を別途算定する方式であってもよい。
【0033】
システム(100)は、車両が駐車エレベータに到着した場合に、まず車両番号を認識するように用意された車両番号認識部(140)を備えることができる。車両番号の認識は、一般的なLPR(License Plate Recognition)技術を使用することができる。LPRは、車両ナンバープレートを自動的に認識・判読する装置を言う。LPRは、OCR(Optical Character Reader)技術に基づく。つまり、CCDカメラからのイメージセンサを介して入力されたデジタル映像情報から、四角の車両ナンバープレート模様のオブジェクトを1次抽出し、該当の四角のオブジェクト内のイメージから、テキストを2次で抽出する。ここで、1次でナンバープレート模様を抽出する過程は、車両において四角のナンバープレート模様を有したイメージがほとんどないため、それほど困難ではなく、また、駐車場の場合、入車時にカメラの向きを近接して合わせるため、非常に容易である。しかし、2次で車両のナンバープレートからテキストと数字を抽出する過程は、車両ナンバープレートの状態や天気、照明などに影響を受けるため、エラーを伴う可能性がある。しかし、最近商業的に利用されるLPRソリューションは、非常に高い水準の正確度を見せており、気象条件やいかなる環境でも、ほぼ100%の認識成功率を見せている。また、未認識または誤認識が発生する場合については、いくつかの補正アルゴリズムに基づいた修正処理が可能であるが、これに対する説明は本発明において省略する。
【0034】
制御部(111)は、システム(100)の全体的な動作を制御する。制御部(111)は、車両番号認識部(140)により車両番号が認識されると、その車両番号に対する車両情報を照会するために、車両情報データベース(130)にアクセスすることができる。車両情報データベース(130)は、車両番号に対応する車両情報の資料構造を有している。車両情報には、車種、車両のサイズ、電気自動車に該当するか否かが含まれ得る。システム(100)は、車両情報データベース(130)を自主的に保有することができ、代替的に、車両情報を提供する外部データベースにアクセスして必要な情報を取得することができ、これに制限されず、本明細書の異なる実施例でも同様である。車両情報データベース(130)が外部データベースである場合、ビックデータを提供する外部サーバであることもあり、この場合、有料で情報の提供を受けることができる。
【0035】
システム(100)は、具備された複数のパレット(121、122、123)それぞれについてパレット情報を記憶するパレット情報データベース(112)を備えることができる。パレット情報には、該当パレットが受容可能な車両仕様、つまり、車両のサイズなどを含むことができ、電気自動車が充電することができる充電設備の有無を含むことができる。また、各パレットが現在利用中であるかどうかを記憶することができる。また、各パレットに現在異常があり、修理点検が必要であるかどうかを記憶することができる。パレット情報データベース(112)は、各駐車エレベータ毎に備えることができ、複数の駐車エレベータのパレット情報を一括管理する遠隔データベースでも良く、これに制限されず、本明細書の異なる実施例においても同様である。
【0036】
制御部(111)は、車両番号認識部(140)から車両番号が認識されると、車両情報データベース(130)を検索して該当車両情報を照会し、照会された車両情報に基づいて駐車可能なパレットの有無をパレット情報データベース(112)に照会する。制御部(111)は、現在駐車可能なパレットの中から該当車両が駐車可能なパレットを選択し、駐車密度を高めるために最適なパレットを選択して提供することができる。現在駐車可能なパレットがあれば、制御部(111)は、車両番号認識部の周辺に設けられたディスプレイ(150)を通じて駐車可能なパレットがあることを表示することができる。車両が駐車エレベータを利用することを決定すれば、または駐車エレベータに進入すれば、制御部(111)は、駐車可能であると判断されたパレットを直ちに駐車できるように準備することができる。ディスプレイ(150)は、車両番号認識部(140)と一体に構成され得る。駐車エレベータ(120)が複数備えられている場合、駐車可能なパレットを備えた駐車エレベータの位置や番号を表示することができる。駐車可能なパレットがないという表示をディスプレイ(150)に表示することができる。
【0037】
ディスプレイ(150)は、車両情報を取得した後、その車両情報に対してパーソナライズド広告を提供することができる。サーバ(110)が車両情報を取得した後、車両情報に基づいた広告、例えば、該当車両に直接的に必要な保険加入広告、メンテナンス会社の広告を提供することができる。または、車両情報に基づいて、運転者の年齢と性別に基づいたパーソナライズド広告を提供することができる。ただし、これらの運転者の情報は個人情報を含むため、そのような情報に基づいて広告を提供することについて契約を通じて同意した利用者に限り広告を提供することが好ましい。サーバ(110)は、これらのパーソナライズド広告提供のために広告制御部(図示せず)を備え、ディスプレイ(150)と連動するようにすることができ、必要に応じて広告提供用サーバ(図示せず)と連動することができる。広告を送出するタイミングは、利用者に必要な情報を提供した後、十分な時間(例えば5秒)が経過した後に送出することが好ましく、その後に必要な情報と広告を同時に提供したり、交互に提供したりすることが可能である。
【0038】
パーソナライズド広告は、ディスプレイ(150)だけでなく、駐車エレベータの異なる位置に設けられたタッチスクリーンやデジタルサイネージから送出することもできる。例えば、車両の出車時に車両のパレットがエレベータから出車位置に移動して来る途中に、出車位置付近にデジタルサイネージを設けて、該当パレットに駐車された車両情報に基づいたパーソナライズド広告を送出することが可能である。または、利用者が料金精算をするように提供されたタッチスクリーンにおいて必要な料金精算を完了し、適切な時間が経過した後に広告を提供することができ、または、料金精算画面を分割して一部領域でパーソナライズド広告を提供することができる。
【0039】
サーバ(110)は、パレット情報を提供する機能のほかに、料金を課金して精算する機能など、駐車エレベータの管理のための多様な機能を行うことができるが、本明細書では詳しく記述しない。
【0040】
図5は、本開示の少なくとも一部実施例による、駐車エレベータシステムに入車する車両に対して可用なパレット情報を提供する例示的なプロセスを図示するフロー図である。図5のフロー図は、図1のシステム(100)上において具現されるアルゴリズムを基本的に想定したものであって、以下、図1のシステム(100)の各構成要素が図5の各プロセスの段階を説明するために使用されるが、図5のプロセスが必ずしもこれに限定されるものではない。プロセスは、入車車両の番号を認識するブロック(501)から始めることができる。車両が入車を試みるために進入すると、車両番号認識部(140)に到達することになり、車両番号認識部は、LPR装置などを用いて車両番号を自動的に認識する。認識された車両番号はサーバ(110)に転送され、入車車両の情報を確認するブロック(502)が開始される。
【0041】
入車車両情報確認ブロック(502)において、制御部(111)は、受信した車両番号を車両情報データベース(130)に提供して対応する車両情報を照会し、照会された車両情報を取得する。車両情報は、最適なパレットを提供するのに必要な車両のサイズ及び充電設備を提供する必要がある電気自動車に該当するか否かを含むことができる。
【0042】
続いて、制御部(111)は、現在空いているパレットの中から車両情報に対応するパレットが残っているかどうかを照会する。このために、制御部は、取得した車両情報をパレット情報データベース(112)に提供して照会結果を得ることができる。パレット情報データベース(112)は、現在のパレットの運用状況をリアルタイムで反映する必要がある。
【0043】
ブロック(504)では、可用なパレットの存在有無によって利用者に提供する案内情報を決定する。可用なパレットがある場合、ブロック(505)に進んでディスプレイ(150)を通じて利用可能なパレット情報を案内することができる。パレット情報には、該当パレットを利用するための駐車エレベータの位置情報、駐車料金情報、電気自動車充電可否、充電料金情報などを含むことができる。利用可能なパレットがない場合、ブロック(506)に進んでディスプレイ(150)を通じて利用可能なパレットがないことを案内することができる。
【0044】
このように、本開示によると、駐車エレベータに職員が常駐して案内をしなくても、駐車エレベータを利用しようとする車両について車両番号を認識して車両情報を照会し、駐車可能なパレットの有無を直ちに利用者に提供することができ、駐車エレベータ利用の便宜を図ることができる。また、システム(100)は、車両に適したパレットを提供して駐車密度を高めることができ、駐車エレベータ運営の効率を高めることができる。
【0045】
図2は、本開示の異なる実施例による、車両番号認識部を利用せず、利用者(図示せず)がPCやモバイル装置などのクライアント(210)を用いて車両番号をサーバ(220、230)に転送し、サーバ(220、230)は転送された車両番号に基づいて車両情報を照会して駐車可能なパレット情報をクライアント(210)に提供するための例示的なシステム(200)を図示する図面である。本実施例は、利用者が駐車エレベータに車両を運転して到着する前に駐車可能なパレットの有無を予め照会できるようにすることを目的とする。このような照会は、モバイル装置でもデスクトップ環境でも可能なようにサービスを提供することが好ましい。
【0046】
一部例示において、クライアント(210)は、利用者が保有する端末機であり得るが、これに制限されない。一部例示において、クライアント(210)は、例えば、クライアントアプリケーションを駆動させることができるデスクトップ、ラップトップ、携帯用個人端末機(PDA)、スマートフォンなどのような任意のパターンのコンピューティング装置であり得る。
【0047】
一部例示において、サーバは、クライアント(210)と直接通信する中央サーバ(220)と一箇所に位置する単数または複数のエレベータを管理するローカルサーバ(230)に分離されることができ、または中央サーバ(220)がローカルサーバ(230)の機能を統合することができ、反対にローカルサーバ(230)が中央サーバ(220)の機能を行うこともでき、これに制限されない。中央サーバ(220)は、複数の駐車エレベータを管理する遠隔サーバであり得るが、これに制限されず、これは、本明細書の異なる実施例のサーバについても同様である。一部例示において、サーバ(220、230)は、駐車エレベータを管理するために利用され得るアプリケーションを駆動するように構成されたアプリケーションサーバ、独立型サーバ、ウェブサーバ及びその他データ送受信機能、データ識別機能及びデータ処理機能を備えたサーバ装置、大型サーバシステムなどのような任意のパターンのコンピューティング装置であり得る。
【0048】
図2は、図1と異なり、車両番号認識部を介して車両番号を認識するものではなく、ネットワークに連結されたクライアント(210)が中央サーバ(220)と通信し、車両番号が転送されるように構成される。パレット情報を予め照会せず、駐車エレベータに到着する車両のために、システム(200)は、車両番号認識部(図示せず)を備えて前述の実施例を提供することができる。
【0049】
クライアント(210)は、ネットワークを介して中央サーバ(220)に接続することができる。中央サーバ(220)は、クライアントとの通信のために通信部(221)を備えることができる。中央サーバ(220)は、クライアント(210)の接続を許容するために利用者の会員情報を要求することができる。中央サーバ(220)は、予め登録された会員であるかどうかを照会して、予め登録された会員に付加サービスを提供することができる。付加サービスは、クーポン、ポイント、割引券を含むことができる。通常、会員登録は複雑であり、特に運転中であれば会員加入のための十分な時間的余裕がないため、会員未登録の利用者にも中央サーバ(220)に接続することができるように許容することができる。中央サーバ(220)は、不特定多数の車両に駐車スペースを提供することができるように開放されることが好ましく、会員に追加特典を提供して会員登録を誘導するようにサービスを提供することが好ましい。
【0050】
クライアント(210)には、駐車エレベータの中央サーバ(220)に接続して駐車可能なパレット情報が提供されるように駆動されるアプリケーションが設けられ得る。または、クライアント(210)がインターネットブラウザを用いてウェブページ上で中央サーバ(220)に接続することができる。
【0051】
クライアント(210)は、まずは駐車エレベータの位置を照会することができる。このために、まず、クライアントの現在の位置情報または駐車しようとする地域の位置情報を目的位置として中央サーバ(220)に転送することが好ましい。モバイル装置の場合、好ましくはGPSシステムを用いてクライアント(210)の位置情報を得ることができる。クライアント(210)は、GPS位置情報を目的位置として中央サーバ(220)に伝達することができる。GPSを利用しない場合、直接現在の位置または目的位置を入力することができる。この場合、クライアント(210)から位置入力インターフェース(212)が提供され得る。中央サーバ(220)は、現在位置または目的位置周辺の利用可能な駐車エレベータを照会して、照会された情報をクライアント(210)に提供してアプリケーションやウェブブラウザの地図上に表示したり、住所を含めてリストで提供したりすることができる。
【0052】
一部例示的な実施例において、利用者は、車両搭乗前に目的地の駐車可否を予め確認するためにデスクトップ環境で本実施例のシステムを利用することができる。デスクトップ環境の場合、利用者は、駐車しようとする目的位置をアプリケーションやウェブブラウザのインターフェースで入力することができる。住所を入力、または地下鉄の駅や建物名などの名称を入力しても良い。アプリケーションやウェブブラウザで地図を提供する場合、目的位置を地図上に表示しても良い。利用者は、該当位置周辺の利用可能な駐車エレベータまたはパレット情報をアプリケーションが提供してくれるものと期待する。
【0053】
中央サーバ(220)は、目的位置を受信すると、その目的位置周辺の駐車エレベータをクライアント(210)に転送することができる。このために、中央サーバ(220)は、全国に分布されて中央サーバ(220)と通信が樹立された駐車エレベータの情報を含むデータベース(図示せず)を備えることができる。利用者は、中央サーバ(220)から提供される目的位置周辺の駐車エレベータの中から、利用するに適した駐車エレベータを選択することができる。
【0054】
利用しようとする駐車エレベータを選択すると、クライアント(210)は、利用者に車両番号を入力するようにするインターフェース(211)を提供することができる。利用者は、駐車しようとする車両の車両番号を入力することができる。中央サーバ(220)に事前会員登録された利用者は、予め入力された車両番号を選択して入力を簡素化することができ、または、指定された車両番号を自動で使用するようにして入力手順を省略することができる。入力された車両番号はネットワークを介して中央サーバ(220)に転送される。
【0055】
中央サーバ(220)は、受信した車両情報に基づいて車両情報データベース(250)を照会し、車両情報を取得する。次に、選択された駐車エレベータのローカルサーバ(230)と通信して、車両情報を転送する。ローカルサーバ(230)は、該当車両情報に基づいてパレット情報データベース(233)に接続して駐車可能な最適なパレットを選択し、パレット情報を中央サーバ(220)に転送して、このパレット情報はクライアント(210)に転送される。一部例示的な実施例において、ローカルサーバ(230)がネットワークを介してクライアント(210)と連結されて選択されたパレット情報を直接クライアント(210)に転送することができる。
【0056】
転送されたパレット情報は、クライアント(210)の画面に表示され得る。駐車可能なパレットが現在準備されているかどうか、駐車可能なパレットに車両を押し出すために接近すべきエレベータの位置情報、電気自動車の駐車可否がクライアント(210)に表示され得る。
【0057】
システム(200)は、パレットを予約する機能を提供することができる。クライアント(210)が駐車可能なパレット情報を認識すれば、これを利用するという予約申請をサーバ(220、230)に転送することができる。予約をして利用せず、システム(200)の運営効率が低下することを防止するために、予約が有効な時間を制限することができる。例えば、予約は10分間有効であり、10分以内に駐車エレベータに到着しなければ、予約が無効となることがあり、これを事前に利用者に告知することができる。システム(200)は、予約のために事前に課金することができる。
【0058】
中央サーバ(220)とローカルサーバ(230)は、駐車料金の精算のために活用され得る。例えば、ローカルサーバ(230)は、課される料金を収集して課金情報を生成することができ、中央サーバ(220)は、決済システムと結合して課された料金が決済されて精算されるように構成され得る。提供されたパレットが電気自動車の充電設備を備えている場合、充電料金が課されることがあり、充電料金は駐車料金と合算して課金されることが好ましい。
【0059】
一例示において、パレットが充電設備(図示せず)を提供する場合、ローカルサーバ(230)は、一つ以上のパレットから、それぞれの充電器に充電可能に連結された充電車両の充電量情報を受信することができる。ローカルサーバは、充電量情報に少なくとも部分的に基づいて充電に要する決済料金を算出することができる。ここで、一つ以上のパレットは、ぞれぞれの充電器と関連付けられて設けられる充電器情報提供部を含むことができる。充電器情報提供部は、QRコードまたはNFCタグを含むことができる。一つ以上の使用者端末は、充電器情報提供部を用いて充電器識別情報を読み取ることができる。一つ以上の使用者端末は、充電器識別情報に基づいて、駐車したパレット情報を記憶したり、駐車が完了した後に決済料金を事前精算したりすることができる。
【0060】
充電が完了すると、制御部(232)は、充電可能に連結された駐車車両の充電量情報(例えば、充電時間、供給容量、充電器分類、充電速度など)をパレットの充電器から受信し、これに基づいて充電に要する決済料金を算出することができる。パレットにおいて駐車が完了すると、制御部(232)は、充電料金と駐車料金を合算して合計決済料金を算出することができる。クライアント(210)は、算出された合計決済金額を精算することができる。
【0061】
電気自動車用パレットに提供される充電器は、充電器情報を提供するQRコードまたはNFCタグを含むことができ、また、充電器番号、充電器が設けられたパレットの識別番号などの充電器識別情報を提供することができる。クライアントは、QRコードまたはNFCタグを用いて充電器識別情報を読み取ることができ、認識された充電器識別情報に基づいて、アプリケーション上にパレットの識別番号を記憶したり、充電が完了した後に決済料金を事前精算したりすることができる。
【0062】
ローカルサーバ(230)は、例えば、車種、充電時間、供給容量、充電器分類及び/または充電速度などに基づいて算出された充電料金と、車種、入車日時、充電駐車面駐車日時、充電完了日時及び/または事前精算要請日時などに基づいて算出された駐車料金を合算し、合算された金額を精算時に決済料金とすることができ、これらの情報を中央サーバ(220)に提供することができる。
【0063】
中央サーバ(220)は、出車車両番号及び出車車両の決済料金に基づいて出車車両の精算を処理することができる。例えば、中央サーバ(220)は、決済料金が使用者端末を介して事前精算されたかどうかを確認することができる。また、中央サーバ(220)は、決済料金及び出車車両番号に対応する予め登録された自動決済情報に基づいて決済料金に対する自動決済を処理することができる。中央サーバ(220)は、事前精算または自動決済が確認された場合、ローカルサーバ(230)に精算完了通知を転送することができる。ローカルサーバ(230)は、例えば、中央サーバ(220)の精算完了通知に基づいて、出車車両の精算完了有無を確認することができる。ローカルサーバ(230)は、事前精算または自動決済がなされていない車両については出車口で決済料金を決済し、精算処理することができる。
【0064】
図6は、一部例示的な実施例において、利用者が目的地の駐車エレベータに到着する前に、駐車可能なパレットの有無を予め確認するために、本実施例のシステムを利用するフロー図を図示する。図6のフロー図は、図2のシステム(200)上において具現されるアルゴリズムを基本的に想定したものであるが、図6のプロセスが必ずしもこれに限定されるものではない。利用者は、まずブロック(601)において、モバイル装置に設けられたアプリケーションやデスクトップPCのウェブブラウザを用いて中央サーバに接続することができる。ブロック(602)において、利用者は、端末機を用いて目的位置を中央サーバに提供することができる。端末機がモバイル装置の場合、GPS装置を用いて把握された現在位置を自動的に提供するようにしても良い。ブロック(603)において、中央サーバは、目的位置周辺に位置する駐車エレベータを照会して、利用者の端末機に地図またはリストの形態で提供することができる。ブロック(604)において、利用者は駐車しようとする駐車エレベータを選択し、ブロック(605)において、端末機を介して車両番号を入力して中央サーバに提供することができる。このような一連のプロセスは、図5の実施例における入車車両番号を認識するブロック(501)に代替する。以降のプロセス(606、607、608、609)は、図5のブロック(502)以下のプロセスと実質的に同一である。ただし、可用なパレット情報の案内(608)及び駐車不可の案内(609)は、例えば、図1のディスプレイ装置(150)ではない図2のクライアント(210)の端末機で表示されるものである。
【0065】
異なる実施例において、利用者は、目的位置周辺の駐車エレベータを照会する前に、車両番号を予め提供して現在利用可能なパレットを備える駐車エレベータを照会することができる。このために、クライアント(210)は、駐車可能な駐車エレベータを照会する前に利用者から車両番号を先に入力され得る。図7は、これらの実施例のプロセスを図示したフロー図である。図7図2のシステム(200)を基本的に想定したアルゴリズムであって、以下の説明において図2のシステム(200)の各構成要素が図7のプロセスを説明するために使用されるが、図7のプロセスが必ずしもこれに限定されるものではない。ブロック(701)において、利用者は、端末機を介して中央サーバに接続することができる。ブロック(702)では、利用者が入力した、またはGPS装置から認識された目的位置と、利用者が入力した、または予め記憶された車両番号が端末機を介して中央サーバ(220)に転送される。好ましくは、位置情報と車両番号が同時に中央サーバ(220)に提供される。ブロック(703)において、中央サーバ(220)は、目的位置の位置情報に基づいて周辺の駐車エレベータを検索した後、入力された車両番号に基づいて車両情報を取得し、その車両情報を検索された駐車エレベータのローカルサーバ(230)に転送して現在利用可能なパレットの有無を照会することができる。ブロック(704)において、中央サーバ(220)は、ローカルサーバ(230)から現在駐車可能なパレット情報を受信した後、現在駐車可能なパレットを備えた駐車エレベータの情報をクライアント(210)の端末機に転送し、クライアント(210)は、現在駐車可能な駐車エレベータの位置をアプリケーションやウェブブサウザの地図上に表示したり、住所と共にリストで提供したりすることができる。ブロック(705)において、利用者が現在駐車可能なパレットを備えた複数の駐車エレベータのうち一つを選択すれば、選択された駐車エレベータの可用なパレットの利用情報の案内を受けることができる。これらの実施例では、利用者が現在利用可能なパレットがない駐車エレベータを選択する可能性を除去するため、利用者の便宜をさらに図ることができる。
【0066】
図3は、クライアント(210)のアプリケーションまたはウェブブラウザに提供される画面であって、駐車可能な駐車エレベータの位置情報及び駐車可能なパレット情報を提供する画面の一実施例である。駐車可能な駐車エレベータの位置情報は、地図上に表示されることもあり、住所を含めてリストで提供されることもあり、これに制限されず、図3には地図上に表示する実施例を図示する。
【0067】
地図は、商業的に利用される地図データを利用することができ、サービス提供者が独自に制作した地図を利用しても良い。地図を利用するためには、クライアント装置及びアプリケーションがGPS機能を提供することが好ましい。地図上に現在の車両の位置が表示され、周辺で駐車可能な駐車エレベータが表示される。このような地図上の表示方法において、利用者が車両番号をシステム(200)に提供する前に表示する場合には、地図上のすべての駐車エレベータを表示することが好ましく、すでに車両番号をシステム(200)に提供した後であれば、該当車両情報に照会された駐車可能なパレットを備えた駐車エレベータのみ表示することが好ましく、これに制限されない。図3は、すでに車両番号を提供した後に駐車可能なパレットを備えた駐車場のみを地図上に表示する実施例である。駐車場の位置表示と共に駐車可能な台数を表示しても良い。
【0068】
利用者が仮に駐車場1を選択すれば、利用可能なメニューが表示され得る。これらのメニューには、パレット情報確認、ナビゲーション、料金確認、予約などを設けることもでき、これに制限されない。まず、駐車可能なパレット情報を利用者が閲覧できるようにするメニューを設けることができる。利用者がパレット情報確認を選択すれば、地図下段にパレット情報が表示され得る。パレット情報は、料金情報、電気自動車充電可否、予約可否などが表示され得るが、これに制限されない。車両番号を提供する前に地図上に表示された駐車場を選択した場合、「駐車可能なパレットがない」という文句が表示されても良い。駐車可能なパレットの料金のみを照会するように料金確認メニューを別途設けても良い。
【0069】
ナビゲーションメニューを選択して、ナビゲーション機能を呼び出すことができる。ナビゲーションアプリケーションは、システムのアプリケーションが独自に提供しても良く、商業的に利用される他のアプリケーションを連動して読み出すこともできる。予約メニューを設けてパレットの予約を申請するようにしても良い。駐車可能な台数があまりない場合、利用者が予約をするように誘導することができる。
【0070】
このように、本開示によると、利用者は駐車エレベータに到着する前に駐車可能なパレットの有無を予め把握することができるため、駐車エレベータの利用の便宜を図ることができる。
【0071】
図4は、本開示の異なる実施例によって、図2に図示された実施例を変形したものであって、クライアント(410)が車両番号を提供しない代わりに、具体的な車両情報(例えば、車両の種類、電気自動車かどうか、などの車両仕様に関する情報)または予め記憶された車両情報をサーバ(420、430)に転送し、サーバ(420、430)は転送された車両情報に基づいて、駐車可能なパレット情報をクライアント(410)に提供するための例示的なシステム(400)を図示する図面である。
【0072】
一部例示において、クライアント(410)は、利用者が保有する端末機であり得るが、これに制限されないことは前述したとおりである。また、一部例示において、サーバは中央サーバ(420)とローカルサーバ(430)に分離されることができ、統合されて構成され得ることも前述の通りである。
【0073】
図4の実施例は、中央サーバ(420)はクライアント(410)から直接車両情報が提供されるため、図2と異なり、車両情報データベース(図示せず)を必要としないこともある。したがって、図2の中央サーバ(220)において車両情報データベース(250)を除いた構成を中央サーバ(420)に備えることができる。本実施例は、車両番号を提供することによって個人情報が露出することを懸念する利用者、または予めシステム(400)に登録して車両番号または車両情報を入力して置いた利用者が、駐車エレベータに車両を運転して行く前に、駐車可能なパレットの有無を予め、そしてより簡便に照会することができるようにすることを目的とする。
【0074】
クライアント(410)は、ネットワークを介してサーバ(420)に接続することができる。接続のために利用者の会員情報が予め要求されることがある。登録利用者は、車両情報を予め入力して保存しておき、パレット照会時に車両情報を簡便に提供することができる。未登録利用者は車両情報を入力して提供することができる。この際提供する車両情報は、車両のサイズ、電気自動車に該当するか否か、などを含むことができる。このために、車両情報入力インターフェース(413)がクライアント(410)に提供され得る。
【0075】
システム(400)は、車両情報を入力することが煩わしい未登録利用者のために、図2の実施例と同様に車両番号を入力するようにするインターフェース(411)を提供することができ、図2の実施例において自分の車両番号に必要な車両情報以外の個人情報が照会されることに対して拒否感がある利用者のために、必要な車両情報のみを入力するようにするインターフェース(413)を提供しても良く、二つのインターフェース(411、413)を両方提供しても良い。
【0076】
クライアント(410)には、中央サーバ(420)に接続して駐車可能なパレット情報を提供され得るように駆動されるアプリケーションが設けられ得る。または、利用者は、クライアント(410)のウェブブラウザに接続してウェブページ上で中央サーバ(420)に接続することができる。クライアント(410)が目的位置を中央サーバ(420)に転送し、中央サーバ(420)が目的位置周辺の駐車エレベータ情報または利用可能な駐車エレベータ情報をクライアント(410)に提供する過程は、図2の実施例と同様である。ただし、本実施例では、利用しようとする駐車エレベータを中央サーバ(420)に照会する前に、または中央サーバ(420)が提供した目的位置周辺の駐車エレベータから所望の駐車エレベータを選択した後に、クライアント(410)は利用者に車両情報を提供するかどうかを聞くインターフェース(413)を提供することができる。利用者は、車両情報入力インターフェース(413)を通じて車両情報を入力して提供することができ、または会員登録された利用者は、予め入力された車両情報を通じて車両情報の入力過程を省略して簡便に車両情報を提供することができる。
【0077】
中央サーバ(420)は、受信した位置情報及び車両情報に基づいてローカルサーバ(430)と通信し、ローカルサーバ(430)は、パレット情報データベース(433)に接続して駐車可能な最適なパレットを選択し、パレット情報をクライアント(410)に転送することができる。転送されたパレット情報は、図3のようにクライアント(410)の画面に表示され得る。つまり、各駐車エレベータ毎に駐車可能なパレットが現在準備されているかどうか、駐車可能なパレットに車両を押し出すために接近すべきエレベータの位置情報、電気自動車の駐車可否がクライアント(410)に表示され得る。パレット情報確認、料金確認、ナビゲーション、予約などの多様なメニューが提供され得ることは図2の実施例と同様である。
【0078】
異なる実施例において、クライアント(410)が車両情報の提供を受ければ、車両情報を中央サーバ(420)に提供しなくても、同様のサービスを提供することができる。つまり、クライアント(410)は、現在の位置を含んだ目的位置の位置情報のみを中央サーバ(420)に転送し、中央サーバ(420)は受信した目的位置周辺の駐車エレベータ(440)のローカルサーバ(430)に接続し、現在利用可能なすべてのパレット情報をクライアント(410)に提供することができる。クライアント(410)はすでに車両情報を知っているため、現在駐車可能なパレット情報のうち、該当車両情報とマッチングするパレット情報をフィルタリングし、利用者に駐車可能なパレットを備えた駐車エレベータの位置を地図上に表示したり、住所と共にリストで提供したりすることができる。これらの実施例の場合、利用者は個人情報の露出に対してより安心してシステム(400)を利用することができる。
【0079】
このように、本開示によると、利用者は駐車エレベータに到着する前に、駐車可能なパレットの有無を予め把握することができるため、駐車エレベータの利用の便宜を図ることができる。また、車両情報をサーバに簡便に提供することができ、サーバは車両情報データベースを構築や利用、または接続する必要がない。
【0080】
図8は、本開示の少なくとも一部実施例による、駐車エレベータにおける駐車料金及び充電料金の精算と決済がローカルサーバによって行われる例示的なプロセスを図示するフロー図である。プロセスは、車両番号を受信するブロック(802)から始めることができる。ブロック(802)において車両番号を認識すると、車両情報を確認するブロック(804)に続くことができる。ここで、車両情報は、ローカルサーバのデータベースに記憶されて管理される情報であって、車両番号に対応して車両の電気自動車該当有無及び車種など車両の仕様情報を含むことができる。
【0081】
次に、プロセスは、ブロック(804)から、電気自動車に該当するか否かを確認するブロック(806)に続くことができる。ローカルサーバは、車両番号に基づいて駐車車両がパレットに備えられた充電器に充電可能な電気自動車に該当するか否かを確認することができる。ブロック(806)において駐車車両が充電器に充電可能な電気自動車であると決定されない場合、プロセスは、充電設備が備えられない一般パレットを提供するブロック(808)に続くことができる。
【0082】
プロセスは、ブロック(806)において駐車車両が充電器に充電可能な電気自動車であると決定される場合、充電完了有無を確認するブロック(810)に続くことができる。ローカルサーバは、充電器が充電完了しない場合、つまり、駐車車両が充電器に充電中である場合には、充電器に充電可能に連結された駐車車両の充電量情報を受信することができる。プロセスは、ブロック(810)において充電が完了した場合、充電料金を算出するブロック(814)に続くことができる。ローカルサーバは、充電中にそれぞれの充電器から受信された充電量情報に基づいて充電料金を算出することができる。例えば、充電量情報は、供給された電力、充電時間などであり得る。また、ローカルサーバは、車両情報に基づいて、車種によって充電料金を異なって算出することができる。
【0083】
次に、プロセスは、ブロック(814)から充電時間外の駐車利用有無を確認するブロック(816)に続くことができる。ローカルサーバは、駐車車両がパレットにおいて充電器に充電中でないときに駐車された時間がある場合、充電時間外駐車を利用したと決定することができる。例えば、ローカルサーバは、駐車車両の充電が完了した後、所定の時間内に駐車車両がパレットを出て行かない場合、充電時間外駐車を利用したと決定することができる。駐車車両が充電外駐車を利用したと決定された場合、プロセスは、ブロック(816)から駐車料金を算出するブロック(818)に続くことができる。例えば、駐車料金は、駐車車両情報に基づいて確認される車種、充電外駐車時間、入車時間及び/または出車時間などに基づいて算出され得る。ローカルサーバは、算出された駐車料金を充電料金と合算(820)することができる。
【0084】
プロセスは、ブロック(816)において充電時間外の駐車利用がないと決定される場合、充電料金を決済料金として精算処理するブロック(822)に続くことができる。プロセスは、ブロック(816)において充電時間外の駐車利用があると決定される場合、ブロック(818)において算出された駐車料金と充電料金を合算(820)した値を決済料金として精算処理するブロック(822)に続くことができる。ローカルサーバにおける精算処理は、事前精算処理、出車口自動決済処理または出車口精算処理を含むことができる。使用者端末は、それぞれの充電器と関連付けられて設けられる充電器情報提供部(例えば、NFCタグ、QRコードなど)から読み取られた充電器識別情報に基づいて、決済料金の事前精算を要請し、ローカルサーバは、使用者端末の事前精算要請に応答して、自動決済情報を用いて決済料金を事前精算することができる。
【0085】
前述した本願の説明は、例示のためのものであり、本願が属する技術分野の通常の知識を有する者は、本願の技術的思想や必須的な特徴を変更することなく、異なる具体的な形態で容易に変更が可能であるということを理解することができる。そのため、以上の通り記述した実施例はすべての面において例示的なものであり、限定的なものではないものと理解しなければならない。例えば、単一型で説明されている各構成要素は、分散されて実施されることもでき、同様に分散されたものとして説明されている構成要素も、結合された形態で実施されることもできる。
【0086】
以上、本開示において請求しようとする対象について具体的に察し見た。本開示において請求された対象は、前述の特定の具現例としてその範囲が制限されない。例えば、ある具現例では、装置または装置の組合せ上において、動作可能に使用されるハードウェアの形態であることもあり、異なる具現例では、ソフトウェア及び/またはフォームウェアの形態で具現されることができ、さらに異なる具現例では、信号ベアリング媒体、記憶媒体などの一つ以上の物品を含むことができる。ここで、CD-ROM、コンピュータディスク、フラッシュメモリなどのような記憶媒体は、例えば、コンピューティングシステム、コンピューティングプラットフォーム、またはその他システムなどのコンピューティング装置によって実行される際、前述の具現例に沿って該当プロセッサの実行を惹起することができる命令を記憶することができる。このようなコンピューティング装置は、一つ以上の処理ユニットまたはプロセッサ、ディスプレイ、キーボード及び/またはマウスなどの一つ以上の入/出力装置、及び静的ランダムアクセスメモリ、動的ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ及び/またはハードドライブなどの一つ以上のメモリを含むことができる。
【0087】
一方、システムをハードウェアで具現するか、それともソフトウェアで具現するかどうかは、一般的に費用対効率のトレードオフを表す設計上の選択的問題である。本開示では、プロセス、システム、その他の異なる技術の影響を受け得る多様な手段(例えば、ハードウェア、ソフトウェア及び/またはフォームウェア)があり、好まれる手段は、プロセス及び/またはシステム及び/または異なる技術が使用される脈略(context)によって変更され得る。例えば、具現者が速度及び正確性が最も重要であると決定するならば、具現者は主にハードウェア及び/またはフォームウェアの手段を選択することができ、柔軟性が最も重要であるならば、具現者は主にソフトウェアの具現を選択することができ、または、他の代案として、具現者はハードウェア、ソフトウェア及び/またはフォームウェアのある結合を選択することができる。
【0088】
前述の詳細な説明では、ブロック図、フロー図及び/またはその他の例示を通して、装置及び/またはプロセスの多様な実施例を説明した。それらのブロック図、フロー図、及び/またはその他の例示は、一つ以上の機能及び/または動作を含むことになり、当事者であれば、ブロック図、フロー図及び/またはその他の例示内のそれぞれの機能及び/または動作が、ハードウェア、ソフトウェア、フォームウェア、またはこれらの任意の組合せによって個別的に或いは集合的に具現され得るという点を理解することができるであろう。一実施例において、本開示に記載された対象のいくつかの部分は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)または異なる集積の形態を通して具現され得る。これと異なり、本開示の実施例の一部様相は、一つ以上のコンピュータ上に実行される一つ以上のコンピュータプログラム(例えば、一つ以上のコンピュータシステム上に実行される一つ以上のプログラム)、一つ以上のプロセッサ上において実行される一つ以上のプログラム(例えば、一つ以上のマイクロプロセッサ上において実行される一つ以上のプログラム)、フォームウェアまたはこれらの実質的な任意の組合せをもって全体的にまたは部分的に均等に集積回路で具現されることもでき、ソフトウェア及び/またはフォームウェアのためのコードの作成及び/または回路の設計は、本開示に照らして当業者の技術範囲内に属するものである。また、当業者であれば、本開示の対象のメカニズムが多様な形態のプログラム製品として分配され得ることを理解することができ、本開示の対象の例示は、分配を実際に行うのに使用される信号ベアリング媒体の特定パターンと関係なく作用されることを理解することができるであろう。
【0089】
特定の例示的技法が多様な方法及びシステムを用いてここで記述され、図示されたが、当業者であれば、請求された対象から外れることなく、多様なその他の修正または等価物への置換可能性を理解することができる。さらに、ここで記述された中心概念から外れることなく、特定の状況を、請求された対象の教示により適応されるように、多くの修正が成り立ち得る。したがって、請求された対象が開示された特定の例示に制限されないが、そのような請求された対象もまた、添付された請求の範囲及びその均等の範囲内に入るすべての具現例を含むことができることを意図する。
【0090】
本開示全体において、ある部分が他の部分と「連結」されていると言うとき、これは、「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に異なる素子を挟み、「電気的に連結」されている場合も含む。また、本開示全体において、ある部材が他の部材の「上に」位置していると言うとき、これは、ある部材が他の部材に接している場合だけでなく、二つの部材の間にまた他の部材が存在する場合も含む。さらに、本開示全体において、ある部分がある構成要素を「含む」と言うとき、これは、特別に反する記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。本開示において使用される程度の用語「約」、「実質的に」などは、言及された意味に固有の製造及び物質の許容誤差が提示される際に、その数値において、或いはその数値に近接した意味で使用され、本願の理解を助けるために正確または絶対的な数値が言及された開示内容を、非良心的な侵害者が不当に利用することを防止するために使用される。
【0091】
本開示の範囲は、前記詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本願の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8