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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-09
(45)【発行日】2022-08-18
(54)【発明の名称】灯具
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20220810BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20220810BHJP
   F21V 23/06 20060101ALI20220810BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20220810BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220810BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20220810BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20220810BHJP
【FI】
F21V19/00 450
F21V19/00 170
F21V19/00 130
F21V19/00 150
F21V19/00 234
F21V23/00 150
F21V23/00 160
F21V23/06
F21S2/00 312
F21Y115:10
F21Y115:15
F21Y115:30
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018140944
(22)【出願日】2018-07-27
(65)【公開番号】P2020017456
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100109047
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 雄祐
(74)【代理人】
【識別番号】100109081
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 友由
(72)【発明者】
【氏名】向井 知之
(72)【発明者】
【氏名】名和 真
(72)【発明者】
【氏名】依田 孝
(72)【発明者】
【氏名】中村 和義
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-072231(JP,A)
【文献】特開2015-011840(JP,A)
【文献】特開2016-058339(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 19/00
F21V 23/00
F21V 23/06
F21S 2/00
F21Y 115/10
F21Y 115/15
F21Y 115/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングの光源搭載部に搭載される光源ユニットと、
前記ハウジングの固定部に固定される、前記光源ユニットに給電するための回路基板と、
前記回路基板の給電部と接触する第1接触部と、前記光源ユニットの受電部と接触する第2接触部とを有し、前記給電部と前記受電部とを電気的に接続するコネクタと、
アタッチメントと、を備え、
前記アタッチメントと前記固定部は、前記第1接触部および前記回路基板を挟持し、
前記第2接触部は、前記受電部を押圧し、
前記光源搭載部および前記固定部は、灯具前方に突出する突出部として構成されていることを特徴とする灯具。
【請求項2】
前記第2接触部は、前記受電部を前記光源搭載部に対して押圧することを特徴とする請求項1に記載の灯具。
【請求項3】
前記アタッチメントは、前記光源ユニットを前記光源搭載部に対して押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の灯具。
【請求項4】
前記アタッチメント、前記第1接触部、前記回路基板および前記固定部は、締結部材により共締めされることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の灯具。
【請求項5】
前記回路基板および前記コネクタは、前記回路基板に対する前記コネクタの移動が規制されるよう構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の灯具。
【請求項6】
前記ハウジングは、前記回路基板をその面方向に位置決めするための位置決め部を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光源ユニットがヒートシンクの所定位置にアタッチメントを介して設置された車両用灯具が開示されている。この車両用灯具では、光源ユニットの光源の周りをアタッチメントで囲った状態で当該アタッチメントをヒートシンクにねじ止めすることで、光源ユニットはヒートシンクの所定位置に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-22789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される車両用灯具では、光源ユニットに給電するための配線体がアタッチメントと一体であるため、これらを別体に形成する場合と比べてコストは高くなる。低コスト化のためにこれらを別体にすることも考えられるが、この場合、光源ユニットと電源側との電気的な接続を確実にするのは容易ではない。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、比較的低コストでありながらも、光源ユニットと電源側とをより確実に電気的に接続できる灯具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の灯具は、ハウジングと、ハウジングの光源搭載部に搭載される光源ユニットと、ハウジングの固定部に固定される、光源ユニットに給電するための回路基板と、回路基板の給電部と接触する第1接触部と、光源ユニットの受電部と接触する第2接触部とを有し、給電部と受電部とを電気的に接続するコネクタと、アタッチメントと、を備えてもよい。アタッチメントと固定部は、第1接触部および回路基板を挟持し、第2接触部は、受電部を押圧してもよい。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、比較的低コストでありながらも、光源ユニットと電源側とをより確実に電気的に接続できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1(a)~(c)は、実施の形態に係る灯具の外観図である。
図2図1(c)のA-A線断面図である。
図3図1(c)のB-B線断面図である。
図4】ハウジングおよび複数の放熱フィンの斜視図である。
図5】光源ユニットとその近傍を拡大して示す図である。
図6図3のC-C線断面図である。
図7】アタッチメント、コネクタおよび光源ユニットを示す分解斜視図である。
図8】回路基板を示す正面図である。
図9】レンズ保持部材を示す正面図である。
図10】レンズ保持部材と、レンズ保持部材に取り付けられた複数のレンズを示す斜視図である。
図11図11(a)、(b)は、レンズ保持部材へのレンズの取り付け方法について説明するための図である。
図12】変形例に係るアタッチメントとその周辺を示す斜視図である。
【0010】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0011】
実施の形態に係る灯具は、例えば、室内外における照明灯等の一般照明、自動車、鉄道、航空機、船舶、建機等における灯具、工業用や商業用の各種の照明装置として広く用いることが可能である。
【0012】
図1(a)~(c)は、実施の形態に係る灯具1の外観図である。図1(a)は灯具1の上面図である。図1(b)は灯具1の正面図である。図1(c)は灯具1の右側面図である。図2、3はそれぞれ、図1(c)のA-A線断面図、B-B線断面図である。図4は、ハウジング10および複数の放熱フィン14の斜視図である。灯具1は、ハウジング10と、透光カバー12と、複数の放熱フィン14と、灯具ユニット16と、を備える。
以降、ハウジング10に対して透光カバー12が設けられる側を灯具前方側として説明する。
【0013】
灯具1は、ハウジング10と、透光カバー12と、複数の放熱フィン14と、灯具ユニット16と、を備える。ハウジング10は、例えば金属製であり、好ましくは、軽量で放熱性がよく、加工が容易なアルミダイカスト製である。ハウジング10は、灯具前方側に開口した、底面が灯具前後方向を向いた円柱状の凹部11を有する。
【0014】
ハウジング10には、その開口部を覆うように透光カバー12が取り付けられる。ハウジング10と透光カバー12の間の空間である灯室18には、光を灯具前方に向けて照射する灯具ユニット16が収容されている。
【0015】
複数の放熱フィン14は、ハウジング10の灯具後方側の外表面から灯具後方に立設する。灯具ユニット16で発生した熱は主に、ハウジング10を介して複数の放熱フィン14に伝わり、そこから外部に放熱される。
【0016】
図5は、光源ユニット30とその近傍を拡大して示す図である。図6は、図3のC-C線断面図である。図7は、アタッチメント36、コネクタ34および光源ユニット30を示す分解斜視図である。図8は、回路基板32を示す正面図である。
【0017】
図1~4に加えて図5~7を参照する。灯具ユニット16は、複数の光源ユニット30と、回路基板32と、複数対のコネクタ34と、複数のアタッチメント36と、複数のレンズ38と、レンズ保持部材40と、を含む。
【0018】
ハウジング10は、その凹部11の底面11a(すなわち凹部11の壁面のうちの灯具前方側を向く面)に、それぞれが灯具前方側に向かって灯具前後方向に突出する突出部である複数の光源搭載部42を有する。光源搭載部42の灯具前方側の面である光源搭載面42aには、光源ユニット30が設置される。なお、光源搭載部42は、その形状は特に限定されないが、図示の例では略四角柱状に形成されている。また、光源搭載面42aは、光源ユニット30の給電基板52(後述)の主表面と実質的に同じ大きさの略矩形状を有する。また、光源搭載部42は、光源ユニット30を上下左右に位置決めするための複数の位置決め突起42bであって、光源搭載面よりも灯具前方側に突出する複数の位置決め突起42bを有する。
【0019】
光源ユニット30は、給電基板52と、給電基板52の主表面に実装された光源50と、を含む。光源50は、発光素子50aと、発光素子50aの周囲を囲う保護枠50bと、を含む。発光素子50aは、例えばLED(発光ダイオード)、LD(レーザダイオード)、有機または無機EL(エレクトロルミネセンス)などの半導体光源である。給電基板52は、本実施の形態では略矩形状である。給電基板52は、その主表面に受電部52aを含む導電パターンが形成され、発光素子50aと受電部52aとを電気的に接続する。
【0020】
ハウジング10は、その凹部11の底面11aに、それぞれが灯具前方側に向かって灯具前後方向に突出する突出部である複数対の第1固定部44を有する。各対の第1固定部44は、対応する光源搭載部42を挟み込むように、図示の例では左右に挟み込むように、設けられている。回路基板32は、板状、具体的には円板状であり、2つの主表面のうちの一方の主表面が複数の第1固定部44の灯具前方側の面44aに当接し、後述のように第1固定部44に対して固定される。これにより回路基板32は、灯具前後方向に加え、その面方向にも位置決めされる。つまり、複数の第1固定部44は、回路基板32を面方向に位置決めするための位置決め部として機能する。なお、第1固定部44は、その形状は特に限定されないが、図示の例では中心軸が灯具前後方向に延びる略円柱状に形成されている。
【0021】
回路基板32には、光源ユニット30に給電するための図示しない回路パターンが形成されている。回路基板32には、光源搭載部42に対応する箇所に開口32aが形成されている。複数の光源搭載部42はそれぞれ、対応する開口32aを通って回路基板32よりも灯具前方側に突出する。また、回路基板32には、第1固定部44に対応する箇所に、ねじ挿通孔32bが形成されている。
【0022】
コネクタ34は、回路基板32の給電部32dと光源ユニット30の給電基板52の受電部52aとを電気的に接続するための金属製の部材である。コネクタ34は、回路基板32の給電部32dと接触する板状の第1接触部70と、光源ユニット30の受電部52aと接触する、第1接触部70から延びる細長い第2接触部72とを有する。第1接触部70および回路基板32は、アタッチメント36とハウジング10の第1固定部44によって挟持される。これにより、第1接触部70ひいてはコネクタ34と、回路基板32の給電部32dとの接触すなわち電気的な接続が確実となる。
【0023】
第2接触部72は、灯具前方側に凸なアーチ状に形成され、一端が第1接触部70と接続され、他端が光源ユニット30の給電基板52の受電部52aに当接される。第2接触部72は、後述する共締めにより第1接触部70が第1固定部44に対して固定された状態において、弾性変形してその弾性力により光源ユニット30の給電基板52の受電部52aを押圧するよう構成される。これにより、第2接触部72ひいてはコネクタ34と、給電基板52の受電部52aとの接触すなわち電気的な接続が確実となる。また、第2接触部72により、受電部52aひいては給電基板52が光源搭載部42に対して押圧されるため、そうでない場合と比べて給電基板52が光源搭載部42に密着する。これにより、光源ユニット30の放熱性能が高まり、その発光効率が低下するのが抑止される。
【0024】
アタッチメント36は、絶縁部材46と、光源ホルダー48と、を含む。絶縁部材46は、例えば樹脂製であり、所定の厚みを有する横長の矩形枠形状のフレーム部54と、フレーム部54の長手方向の両端に設けられた2つのねじ締結部56と、を含む。フレーム部54は、光源ユニット30および複数の位置決め突起42bを環囲する。また、2つのねじ締結部56にはそれぞれ、ねじ挿通孔56aが形成されている。
【0025】
光源ホルダー48は、例えば金属製であり、薄い板状の横長の矩形枠形状のフレーム部64と、フレーム部64の長手方向の両端に設けられた2つのねじ締結部66と、フレーム部64の開口部64aの長辺側の両壁面から板バネ状に延出した押圧部68と、を含む。フレーム部64は、その開口部64aが、絶縁部材46のフレーム部54の開口部54aと実質的に同じになるように構成される。また、2つのねじ締結部66にはそれぞれ、ねじ挿通孔66aが形成されている。後述するように絶縁部材46および光源ホルダー48が第1固定部44に対して共締めされた状態では、押圧部68は弾性変形してその弾性力により給電基板52ひいては光源ユニット30を光源搭載部42対して押圧する。これにより、給電基板52が光源搭載部42により密着するので、放熱性能が高まり、光源50の発光効率が低下するのを抑止できる。
【0026】
締結部材としてのねじ62を、灯具前方側から、光源ホルダー48のねじ締結部66に形成されたねじ挿通孔66a、絶縁部材46のねじ締結部56のねじ挿通孔56a、コネクタ34の第1接触部70のねじ挿通孔70a、および回路基板32のねじ挿通孔32bに挿通し、第1固定部44の面44aに形成されたねじ穴44bに螺合することで、光源ホルダー48、絶縁部材46、コネクタ34および回路基板32は、第1固定部44すなわちハウジング10に対して共締めされる。
【0027】
また、回路基板32およびコネクタ34は、回路基板32に対するコネクタ34の移動(回転移動および平行移動)が規制されるように構成される。具体的には本実施の形態では、コネクタ342つの第1接触部70はそれぞれ、灯具後方向側に張り出す板状の係合片70bを有する。回路基板32には、係合片70bに対応する位置に係合溝32cが形成されている。アタッチメント36の係合片70bが回路基板32の係合溝32cに係合するすなわち入り込むことで、回路基板32に対するアタッチメント36の移動が規制される。これにより、共締めする際にアタッチメント36が回転するのを抑止できる。
【0028】
図9は、レンズ保持部材40を示す正面図である。図9は、レンズ保持部材40と、レンズ保持部材40に取り付けられた複数のレンズ38を示す斜視図である。図10は、レンズ保持部材と、レンズ保持部材に取り付けられた複数のレンズを示す斜視図である。
【0029】
図1~4に加えて図9、10を参照する。ハウジング10は、その凹部11の底面11aに、それぞれが灯具前方側に向かって灯具前後方向に突出する突出部である複数の第2固定部45を有する。第2固定部45は、第1固定部44よりも灯具前方側に突出している。レンズ保持部材40は、回路基板32の灯具前方側に配置される。レンズ保持部材40は、例えば金属製の板状の部材であり、2つの主表面のうちの一方の主表面が複数の第2固定部45の灯具前方側の面45aに当接し、第2固定部45に締結部材としてのねじ58により第2固定部45ひいてはハウジング10に固定される。なお、第2固定部45は、その形状は特に限定されないが、図示の例では中心軸が灯具前後方向に延びる略円柱状に形成されている。
【0030】
レンズ保持部材40は、各光源ユニット30に対応する複数の円形状の開口部40aを有する。複数のレンズ38はそれぞれ、レンズ保持部材40の開口部40aに、すなわち光源ユニット30に対応する位置に、後述するようにバヨネット係合により取り付けられる。複数のレンズ38はそれぞれ、樹脂製であり、対応する光源ユニット30からの光を灯具前方に投影する。
【0031】
レンズ保持部材40は、外部から灯具1内に入射して複数の光源ユニット30の光源50に向かう光を遮光するように構成される。具体的にはレンズ保持部材40は、非透光性の部材であり、レンズ38間を覆ってレンズ38間から光源50が露出しないように形成される。これにより、光源50が紫外線により劣化するのを抑止できる。
【0032】
図11(a)、(b)は、レンズ保持部材40へのレンズ38の取り付け方法について説明するための図である。図11(a)はレンズ38の斜視図であり、図11(b)はレンズ保持部材40およびレンズ38の側面図である。
【0033】
レンズ38は、平凸レンズである本体部80と、本体部80の入射面80a側に設けられるフランジ部81と、フランジ部81よりも灯具後方側にフランジ部81とは間隔を開けて設けられる、本体部80から張り出す複数の張出部82と、を含む。レンズ保持部材40の開口部40aは、その内壁に、複数の張出部82に対応する凹部40bを有する。レンズ38の張出部82が凹部40bを通るようにレンズ38をレンズ保持部材40に差し込み、差し込んだ後にレンズ38を回すことで、レンズ38はレンズ保持部材40に固定される。なお、図示のように、フランジ部81と張出部82の間に座金83、具体的には例えば波形座金を設けてもよい。この場合、レンズ38をより確実にレンズ保持部材40に固定できる。
【0034】
つづいて、上述の灯具1の製造方法を説明する。
灯具1の製造方法は、
・ハウジング10に複数の光源ユニット30を固定するステップと、
・レンズ保持部材40に複数のレンズ38を取り付けるステップと、
・複数のレンズ38が取り付けられたレンズ保持部材40をハウジング10に固定するステップと、
・ハウジング10に透光カバー12を取り付けるステップと、を含む
【0035】
光源ユニット30を固定するステップでは、複数の光源ユニット30はそれぞれ、ハウジング10の灯具前方側の開口から凹部11内に差し込まれ、光源搭載部42に設置される。
【0036】
複数のレンズ38を取り付けるステップでは、複数のレンズ38はそれぞれ、各光源ユニット30に対応するレンズ保持部材40の各開口部40aに、バヨネット係合により取り付けられる。
【0037】
レンズ保持部材40をハウジング10に固定するステップでは、複数のレンズ38が取り付けられたレンズ保持部材40は、ハウジング10の灯具前方側の開口から凹部11内に差し込まれ、第2固定部ひいてはハウジング10に対して固定される。
【0038】
以上説明したように、本実施の形態によれば、回路基板32の給電部32dと光源ユニット30の受電部52aとを金属製の部材であるコネクタ34により電気的に接続できるため、それらを電気的に接続するためのケーブルが不要となる。また、アタッチメント36とハウジング10の第1固定部44とで第1接触部70と回路基板32の給電部32dを挟持するため、第1接触部70と回路基板32の給電部32dとの電気的な接続が確実となる。また、第2接触部72の弾性力により当該第2接触部72は光源ユニット30の受電部52aを押圧するため、第2接触部72と光源ユニット30の受電部52aとの電気的な接続が確実となる。つまり本実施の形態によれば、回路基板32の給電部32dと光源ユニット30の受電部52aとの電気的な接続が確実となる。
【0039】
また、本実施の形態によれば、複数のレンズ38はレンズ保持部材40に取り付けられる。これにより、複数のレンズ38をレンズ保持部材40に取り付けてから、複数のレンズ38が取り付けられたレンズ保持部材40をハウジング10に取り付けることができ、したがって、複数のレンズ38を備える灯具1の組立が容易となる。
【0040】
以上、実施の形態に係る灯具の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、その各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0041】
(変形例1)
図12は、変形例に係るアタッチメント136とその周辺を示す斜視図である。アタッチメント136は、絶縁部材46と、光源ホルダー148とを含み、例えば樹脂を素材としてそれらが一体成形される。光源ホルダ148は、アタッチメント136が第1固定部44に対して固定された状態において、給電基板52を光源搭載部42に対して押圧するよう構成される。図示の例では、光源ホルダ148は、フレーム部54の長辺側の両壁面から突出した突起である。本変形例によれば、実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0042】
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
【符号の説明】
【0043】
10 ハウジング、 30 光源ユニット、 32 回路基板、 34 コネクタ、 36 アタッチメント、 44 第1固定部、 52 給電基板、 52a 受電部、 70 第1接触部、 72 第2接触部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12