IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤマハ発動機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-部品供給装置 図1
  • 特許-部品供給装置 図2
  • 特許-部品供給装置 図3
  • 特許-部品供給装置 図4
  • 特許-部品供給装置 図5
  • 特許-部品供給装置 図6
  • 特許-部品供給装置 図7
  • 特許-部品供給装置 図8
  • 特許-部品供給装置 図9
  • 特許-部品供給装置 図10
  • 特許-部品供給装置 図11
  • 特許-部品供給装置 図12
  • 特許-部品供給装置 図13
  • 特許-部品供給装置 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-09
(45)【発行日】2022-08-18
(54)【発明の名称】部品供給装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/02 20060101AFI20220810BHJP
【FI】
H05K13/02 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019069799
(22)【出願日】2019-04-01
(65)【公開番号】P2020170739
(43)【公開日】2020-10-15
【審査請求日】2021-09-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100127797
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 晴洋
(72)【発明者】
【氏名】崔 成
【審査官】山▲崎▼ 歩美
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-151083(JP,A)
【文献】国際公開第2008/041719(WO,A1)
【文献】特開2009-111139(JP,A)
【文献】特開2010-225837(JP,A)
【文献】特開2014-013861(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00-13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の部品を収納するキャリアテープと、前記キャリアテープを封止するカバーテープとを備える部品収納テープを、所定の部品取り出し位置を経由して送る第1送出部と、
前記部品取り出し位置の手前位置で前記キャリアテープから剥がされた前記カバーテープの廃テープを送る第2送出部と、
前記第2送出部によって送られる前記廃テープを収容する回収室と、を備え、
前記回収室の一部は、所定の押圧力が作用すると開放する蓋部にて区画され、
前記回収室内には、当該回収室に収容される前記廃テープから所定の変形圧力を受けると伸長する一方で前記変形圧力が解除されると復元する受圧部と、この受圧部の伸長に連動して移動する押圧部と、を含む板バネが配置され、
前記押圧部は、前記受圧部が所定長さだけ伸長すると直接的又は間接的に前記蓋部に押圧力を与えて当該蓋部を開放させ、前記受圧部が所定長さだけ伸長しないと前記蓋部に前記押圧力を与えない、部品供給装置。
【請求項2】
請求項1に記載の部品供給装置において、
前記回収室は、前記廃テープの送り方向に延びる収容空間を区画する壁部を備え、
前記壁部は、
前記第2送出部によって送られる前記廃テープを、前記収容空間内に受け入れるための導入口と、
前記導入口に対して前記廃テープの送り方向下流側に配置され、前記廃テープを前記収容空間から取り出すための排出口と、を備え、
前記蓋部は、前記排出口を開放及び閉止する、部品供給装置。
【請求項3】
請求項2に記載の部品供給装置において、
前記板バネは、前記回収室の壁部の内壁に沿って配置される帯状の形状を有し、
前記導入口側に配置され、前記内壁へ固定される上流端部と、
前記排出口側に配置され、前記廃テープの送り方向及びその逆方向への移動が自在である、前記押圧部としての下流端部と、
前記上流端部と前記下流端部との間に配置され、前記内壁から前記収容空間へ突出するように湾曲した、前記受圧部としての湾曲部と、を備え、
前記湾曲部は、前記廃テープから前記変形圧力を受けると前記収容空間への突出度が低下することで伸長し、当該伸長によって前記下流端部が前記廃テープの送り方向の下流側へ移動する、部品供給装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の部品供給装置において、さらに、
前記押圧部の近傍において前記板バネをスライド自在に保持するガイドを備える、部品供給装置。
【請求項5】
請求項4に記載の部品供給装置において、
前記ガイドは、所定の被摺動部に係合され、前記板バネに一体化された突片の折り曲げ部からなる、部品供給装置。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載の部品供給装置において、さらに、
前記受圧部の前記変形圧力による過剰変形を規制するストッパーを備える、部品供給装置。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか1項に記載の部品供給装置において、
前記押圧部は、前記板バネの端部の折り曲げ部によって形成されている、部品供給装置。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか1項に記載の部品供給装置において、さらに、
前記押圧部と前記蓋部との間に介在され、前記受圧部が所定長さだけ伸長したときに前記押圧部の押圧力を前記蓋部に伝達して当該蓋部を開放させ、前記受圧部が所定長さだけ伸長するに至らないときは前記押圧力を前記蓋部に伝達しない伝達部材を備える、部品供給装置。
【請求項9】
請求項3に記載の部品供給装置において、
前記回収室の壁部は、前記収容空間の上面を区画する上面壁と、前記収容空間の下面を区画する下面壁とを含み、前記板バネは前記上面壁に沿って配置され、
前記蓋部は、前記下面壁の前記廃テープの送り方向の端部において回動支点を中心に回動可能に支持され、前記上面壁の前記廃テープの送り方向の端部において磁石の磁力によって前記排出口の閉止状態を維持し、
前記板バネの前記下流端部は、前記蓋部の上端付近に押圧力を与える、部品供給装置。
【請求項10】
請求項3に記載の部品供給装置において、
前記回収室の壁部は、前記収容空間の上面を区画する上面壁と、前記収容空間の下面を区画する下面壁とを含み、前記板バネは前記下面壁に沿って配置され、
前記下面壁は前記廃テープの送り方向の下流側へ先下がりに傾斜する傾斜面を含み、前記板バネの前記湾曲部は、前記傾斜面から上方へ突出するように湾曲している、部品供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品を収納するキャリアテープと封止用のカバーテープとを有する部品収納テープを、前記カバーテープを前記キャリアテープから引き剥がしつつ、所定の部品取り出し位置を経由して送る部品供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、基板上に電子部品を搭載する部品実装装置では、部品を収納する複数のポケットを有するキャリアテープと、前記ポケットを封止するカバーテープとを備える部品収納テープによって部品が供給される。前記部品収納テープは、リールに巻回された状態でテープフィーダ(部品供給装置)に装着され、前記部品実装装置が備える実装ヘッドによる部品取り出し位置へ送り出される。前記カバーテープは、前記部品取り出し位置の手前で前記キャリアテープから引き剥がされ、前記ポケット内の部品が露出される。
【0003】
前記テープフィーダは、引き剥がされた廃カバーテープが散乱しないよう、当該廃カバーテープを収容する回収室を備えている。この回収室の容積には限界があることから、次々と廃カバーテープを前記回収室へ送り込むと、やがて満杯となってジャムが生じる。従って、前記ジャムが生じる前に作業員が廃カバーテープを処理する必要がある。特許文献1には、前記回収室の排出口に開閉可能な蓋部(排出口カバー)を設けた部品供給装置が開示されている。この装置では、満杯になった廃カバーテープ自身の押圧力で前記蓋部を開放させることで、作業員にテープ満杯状態を認知させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-151083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、廃カバーテープ自身の押圧力に依存する手法では、前記蓋部を安定的に開放させることができない場合がある。一般に前記蓋部は、前記回収室へ廃カバーテープを導入する導入口が形成された側壁に対して、テープ送り方向の下流側の側壁に配置されている。このため、廃カバーテープの収容密度が前記導入口の側では密になる一方で、前記蓋部の側では粗になることがある。この場合、満杯に相当する量の廃カバーテープが回収室に送り込まれているにも拘わらず、前記蓋部に対する押圧力が不足して、前記蓋部が開放されないことが生じる。従って、作業者が適切なタイミングで廃カバーテープを取り出せず、例えばテープ送りギアに廃カバーテープが絡み付く等のジャムを発生させてしまう不具合が生じる。
【0006】
本発明の目的は、作業員に廃カバーテープを適切なタイミングで確実に処理させることが可能な部品供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面に係る部品供給装置は、複数の部品を収納するキャリアテープと、前記キャリアテープを封止するカバーテープとを備える部品収納テープを、所定の部品取り出し位置を経由して送る第1送出部と、前記部品取り出し位置の手前位置で前記キャリアテープから剥がされた前記カバーテープの廃テープを送る第2送出部と、前記第2送出部によって送られる前記廃テープを収容する回収室と、を備え、前記回収室の一部は、所定の押圧力が作用すると開放する蓋部にて区画され、前記回収室内には、当該回収室に収容される前記廃テープから所定の変形圧力を受けると伸長する一方で前記変形圧力が解除されると復元する受圧部と、この受圧部の伸長に連動して移動する押圧部と、を含む板バネが配置され、前記押圧部は、前記受圧部が所定長さだけ伸長すると直接的又は間接的に前記蓋部に押圧力を与えて当該蓋部を開放させ、前記受圧部が所定長さだけ伸長しないと前記蓋部に前記押圧力を与えないことを特徴とする。
【0008】
この部品供給装置によれば、廃テープから変形圧力を受けて伸長する受圧部を有する板バネが回収室内に配置される。そして、受圧部の伸長時に押圧部が蓋部を押圧して開放する構造である。従って、前記受圧部を前記回収室の適所に配置することで、前記変形圧力を確実に授受させ、これにより前記押圧部を移動させて前記蓋部を開放させることができる。つまり、センサ類に依存することなく、廃テープが満杯状態になると確実に前記蓋部を開放させ得る。一方、廃テープを前記回収室から取り除くと、前記変形圧力が解除されることから前記受圧部は復元し、前記押圧部は前記蓋部を押圧しなくなる。このため、前記蓋部の閉止を阻害することはない。また、前記板バネは薄板部材であって前記回収室の容積を大きく占有することはないので、前記回収室の廃テープの収容容量を減殺することはない。
【0009】
上記の部品供給装置において、前記回収室は、前記廃テープの送り方向に延びる収容空間を区画する壁部を備え、前記壁部は、前記第2送出部によって送られる前記廃テープを、前記収容空間内に受け入れるための導入口と、前記導入口に対して前記廃テープの送り方向下流側に配置され、前記廃テープを前記収容空間から取り出すための排出口と、を備え、前記蓋部は、前記排出口を開放及び閉止することが望ましい。
【0010】
この部品供給装置によれば、前記排出口は前記導入口に対して前記廃テープの送り方向に離間した位置に配置されることから、前記廃テープ自身の押圧力が前記蓋部へ伝わり難い回収室の構造となる。従って、前記板バネを用いて前記蓋部を確実に開放させる上記の開放構造が特に有用となる。
【0011】
上記の部品供給装置において、前記板バネは、前記回収室の壁部の内壁に沿って配置される帯状の形状を有し、前記導入口側に配置され、前記内壁へ固定される上流端部と、前記排出口側に配置され、前記廃テープの送り方向及びその逆方向への移動が自在である、前記押圧部としての下流端部と、前記上流端部と前記下流端部との間に配置され、前記内壁から前記収容空間へ突出するように湾曲した、前記受圧部としての湾曲部と、を備え、前記湾曲部は、前記廃テープから前記変形圧力を受けると前記収容空間への突出度が低下することで伸長し、当該伸長によって前記下流端部が前記廃テープの送り方向の下流側へ移動することが望ましい。
【0012】
この部品供給装置によれば、前記板バネは、上流端部が固定端、下流端部が自由端となり、湾曲部が廃テープから変形圧力を受けることによって、前記下流端部が前記蓋部を押圧する。前記湾曲部は、前記壁部の内壁から前記収容空間へ突出するように湾曲した形状を有するので、廃テープから押圧力を受圧させ易くすることができる。また、前記板バネは前記壁部の内壁に沿って配置されるので、前記下流端部の伸長移動を安定的に行わせ易くなる。従って、前記板バネの動作安定性を高めることができる。
【0013】
上記の部品供給装置において、さらに、前記押圧部の近傍において前記板バネをスライド自在に保持するガイドを備えることが望ましい。
【0014】
この部品供給装置によれば、前記ガイドで保持された状態で、前記押圧部の伸長移動を行わせることができる。これにより、例えば前記板バネが水平姿勢でガイドされる状態を形成することができる。従って、前記押圧部を水平姿勢で伸長移動させ、前記蓋部を直進的に押圧させること、つまり安定的に押圧させることが可能となる。
【0015】
上記の部品供給装置において、前記ガイドは、所定の被摺動部に係合され、前記板バネに一体化された突片の折り曲げ部からなることが望ましい。これにより、前記ガイドを別部品で準備せずに済み、部品点数を削減することができる。
【0016】
上記の部品供給装置において、さらに、前記受圧部の前記変形圧力による過剰変形を規制するストッパーを備えることが望ましい。
【0017】
この部品供給装置によれば、前記ストッパーが前記受圧部の過剰変形を防止する。従って、前記受圧部の過剰変形に起因する復元性の悪化を未然に防止することができる。
【0018】
上記の部品供給装置において、前記押圧部は、前記板バネの端部の折り曲げ部によって形成されていることが望ましい。
【0019】
この部品供給装置によれば、前記板バネの線状のエッジに比較して、前記蓋部を押圧する部分の面積を大きくすることができる。このため、大きな押圧力を発生させ易くなる。また、前記蓋部に対向して鋭利な前記エッジが対向する態様に比較して、安全性を高めることができる。
【0020】
上記の部品供給装置において、さらに、前記押圧部と前記蓋部との間に介在され、前記受圧部が所定長さだけ伸長したときに前記押圧部の押圧力を前記蓋部に伝達して当該蓋部を開放させ、前記受圧部が所定長さだけ伸長するに至らないときは前記押圧力を前記蓋部に伝達しない伝達部材を備えることが望ましい。
【0021】
この部品供給装置によれば、前記押圧部が前記伝達部材を介して間接的に前記蓋部を押圧することができる。このため、板バネの前記押圧部を前記蓋部の近傍に配置できない場合でも、前記蓋部に押圧力を伝達することができる。
【0022】
上記の部品供給装置において、前記回収室の壁部は、前記収容空間の上面を区画する上面壁と、前記収容空間の下面を区画する下面壁とを含み、前記板バネは前記上面壁に沿って配置され、前記蓋部は、前記下面壁の前記廃テープの送り方向の端部において回動支点を中心に回動可能に支持され、前記上面壁の前記廃テープの送り方向の端部において磁石の磁力によって前記排出口の閉止状態を維持し、前記板バネの前記下流端部は、前記蓋部の上端付近に押圧力を与えることが望ましい。
【0023】
この部品供給装置によれば、前記蓋部の前記上端付近が磁力によって保持されると共に、当該上端付近に前記板バネの前記下流端部から押圧力が与えられる。そして、前記蓋部の回動支点は当該蓋部の下端付近である。従って、比較的弱い押圧力で前記蓋部を開放させることができる。つまり、前記板バネの湾曲部が受ける変形圧力に対する前記蓋部の開放動作の感度を高めることができる。
【0024】
上記の部品供給装置において、前記回収室の壁部は、前記収容空間の上面を区画する上面壁と、前記収容空間の下面を区画する下面壁とを含み、前記板バネは前記下面壁に沿って配置され、前記下面壁は前記廃テープの送り方向の下流側へ先下がりに傾斜する傾斜面を含み、前記板バネの前記湾曲部は、前記傾斜面から上方へ突出するように湾曲していることが望ましい。
【0025】
この部品供給装置によれば、板バネの前記湾曲部が、前記送り方向下流側へ先下がりに傾斜する前記傾斜面から上方へ突出する態様の湾曲部とされる。このため、前記湾曲部が最大限の変形圧力を受けたとしても、前記板バネは前記傾斜面に沿ってフラットな形状となるだけである。従って、前記板バネの過剰変形を自ずと抑止することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、作業員にカバーテープの廃テープを適切なタイミングで確実に処理させることが可能な部品供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本発明に係る部品供給装置が適用される部品実装装置の概略構成を示す平面図である。
図2図2は、前記部品実装装置に装着される、前記部品実装装置としてのテープフィーダの側断面図である。
図3図3は、従来のテープフィーダにおける廃テープの回収室の不具合を説明するための側断面図である。
図4図4は、本発明の第1実施形態に係るテープフィーダにおける廃テープの回収室を示す側断面図である。
図5図5(A)は、板バネの上流端部を示す斜視図、図5(B)は、下流端部を示す側面図、図5(C)は、図5(B)のVC-VC線断面を含む斜視図、図5(D)は、保持壁の斜視図である。
図6図6(A)及び(B)は、板バネの伸長動作を示す側断面図である。
図7図7(A)及び(B)は、廃テープによる板バネの押圧及び蓋部材の開閉の動作を説明するための断面図である。
図8図8(A)は、本発明の第2実施形態に係るテープフィーダにおける廃テープの回収室を示す側断面図、図8(B)は、その斜視図である。
図9図9(A)及び(B)は、第2実施形態において用いられる板バネの押圧部の、斜視方向を異ならせた斜視図である。
図10図10(A)及び(B)は、板バネの伸長動作を示す側断面図である。
図11図11(A)及び(B)は、廃テープによる板バネの押圧及び蓋部材の開閉の動作を説明するための断面図である。
図12図12は、本発明の第3実施形態を模式的に示す図である。
図13図13(A)は、第1実施形態の変形例に係る回収室を示す斜視図、図13(B)は当該変形例に用いられる板バネの斜視図である。
図14図14(A)は、第2実施形態の変形例に係る回収室を示す斜視図、図14(B)は当該変形例に用いられる板バネの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。本発明に係る部品供給装置は、部品の供給を必要とする各種の装置に適用することが可能であるが、典型的には、基板上に電子部品を実装する部品実装装置に電子部品を供給するテープフィーダとして用いられる。まず、本発明の実施形態に係るテープフィーダが装着される部品実装装置について説明する。
【0029】
[部品実装装置の全体構造]
図1は、部品実装装置1の概略構成を示す平面図である。部品実装装置1は、各種の部品を基板Pに実装して回路基板を生産する装置である。部品実装装置1は、装置本体1A、移動フレーム2、コンベア3、部品供給ユニット4、テープフィーダ5、ヘッドユニット6、第1駆動機構7及び第2駆動機構8を備える。また、部品実装装置1は、撮像装置として、部品認識カメラ9及び基板認識カメラ10を備える。なお、図1のX方向は基板Pの搬送方向、Y方向はX方向と水平面内で直交する方向を示す。
【0030】
装置本体1Aは、部品実装装置1を構成する各部が配置される構造体であり、Z方向から見た平面視で略矩形状に形成されている。移動フレーム2は、X方向に延び、Y方向へ移動可能に装置本体1Aに支持されている。コンベア3は、基板Pを-X側から装置本体1A内に搬入し、所定の作業位置(図1に示す基板Pの位置)まで左方へ搬送して一旦停止させる。この作業位置において、部品が基板Pに実装される。実装作業後、コンベア3は基板Pを+X側へ搬送し、装置本体1Aの機外へ搬出する。
【0031】
部品供給ユニット4は、基板Pに実装される電子部品を供給する。部品供給ユニット4は、コンベア3を挟んで、装置本体1Aの+Y側及び-Y側の領域部分にそれぞれ2箇所ずつ配置されている。各部品供給ユニット4は、X方向に配列されたテープフィーダ5(部品供給装置)を備えている。各テープフィーダ5は、部品収納テープ11(図2)をキャリアとして部品を供給するフィーダである。テープフィーダ5は、部品収納テープ11が巻回されたリールから該テープを間欠的に繰り出し、所定の部品取り出し位置に部品を供給する。
【0032】
ヘッドユニット6は、部品供給ユニット4から部品を取り出し、これを基板Pに実装する動作を実行する。ヘッドユニット6は、移動フレーム2に搭載され、後述の通り前記作業位置の上空においてXY方向に移動可能である。ヘッドユニット6はロータリー型のヘッドであって、ヘッド本体61、ローター62及びノズル63を含む。ヘッド本体61は、ノズル63の昇降機構、ノズル63の軸回りの回転機構、ローター62の回転機構及びノズル63に部品の吸引動作を実行させる吸引機構等を搭載している。ローター62は、円柱状のボディを備え、複数本のノズル63を環状に配列された状態で保持する。ノズル63は、部品を吸着する吸着孔を先端(下端)に備えている。ノズル63は、XY方向と直交するZ方向に昇降して、前記部品取り出し位置においてテープフィーダ5から部品を吸着し、基板Pの所定位置において前記吸着が解除されることで、部品を基板Pに実装する実装動作を行う。
【0033】
第1駆動機構7は、装置本体1Aの+X側及び-X側の端部に配設されている。第1駆動機構7は、移動フレーム2をY方向に移動させる機構であって、駆動モータ及びボールねじ軸機構を含む。第2駆動機構8は、移動フレーム2に配設されている。第2駆動機構8は、ヘッドユニット6を移動フレーム2に沿ってX方向に移動させる機構であって、同様に駆動モータ及びボールねじ軸機構を含む。
【0034】
部品認識カメラ9は、装置本体1Aに組み込まれ、装置本体1Aの上方を撮像視野とするカメラである。部品認識カメラ9は、ヘッドユニット6のノズル63に吸着された部品を下面側から撮像する。前記撮像により得られた画像データ上で、部品の中心位置とノズル63の基準位置とのズレ量(X軸、Y軸方向の位置ズレ量)、及びR軸方向の回転ズレ量が検知され、これらズレ量に応じた位置補正が部品実装時に行われる。
【0035】
基板認識カメラ10は、ヘッドユニット6のヘッド本体61に搭載されている。基板認識カメラ10は、基板Pの品種の識別や位置決めのために、ヘッドユニット6と共に移動して、基板Pの上面に記された各種マークを上方から撮像する。また、基板認識カメラ10は、部品取り出し位置において部品収納テープ11から露出された部品を撮像し、当該部品のポケット内における収納姿勢に異常が無いか否かを判定する画像を取得する。
【0036】
[テープフィーダの構成]
続いて、テープフィーダ5の構造を説明する。図2は、テープフィーダ5の側断面図である。テープフィーダ5は、テープ送り通路51、テープ送り機構52(第1送出部)、廃テープ引き取り機構53(第2送出部)及び廃テープの回収室20を含む。
【0037】
テープフィーダ5は、ノズル63と対向する部品取り出し位置5Aに部品収納テープ11を送る。部品収納テープ11は、部品を収納するポケットが矢印F1のテープ送り方向に複数並んだキャリアテープ12と、キャリアテープ12の前記ポケットの上面開口を封止するカバーテープ13とを備える。カバーテープ13は、テープ送り方向F1において部品取り出し位置5Aよりも手前に設定されたテープ剥がし位置5Bにおいてキャリアテープ12から剥がされ、前記ポケット内の部品が露呈される。露呈された部品は、ノズル63によって真空吸着され、キャリアテープ12から取り出される。
【0038】
テープ送り通路51は、テープフィーダ5の後部下方に配置されている図略のリールに巻回された部品収納テープ11を、部品取り出し位置5Aまで送るための通路である。テープ送り通路51は、テープフィーダ5のハウジングの後端部から、前端付近の部品取り出し位置5Aまで斜め上方へ延びている。
【0039】
テープ送り機構52は、部品収納テープ11を、部品取り出し位置5Aを経由して前方側へ送り出す機構であって、スプロケット521、第1モータ522及び伝達ギア群523を含む。スプロケット521は、円板ホィールであって、その外周面には部品収納テープ11に備えられた係合孔に嵌り込むスプロケット歯524を備えている。第1モータ522は、スプロケット521を回転駆動する駆動源であり、伝達ギア群523を介してスプロケット521に回転駆動力を与える。第1モータ522に駆動されてスプロケット521が図2の時計方向に回転されると、スプロケット歯524に係合された部品収納テープ11は、テープ送り通路51内をテープ送り方向F1に進行し、部品取り出し位置5Aへ送り出される。
【0040】
廃テープ引き取り機構53は、テープ剥がし位置5Bでキャリアテープ12から剥がされたカバーテープ13(以下、廃テープ13Aという)を、矢印F2の方向(カバーテープの送り方向F2)へ送る機構である。廃テープ引き取り機構53は、引き取り駆動ギア531、引き取り従動ギア532、第2モータ533及び伝達ギア群534を含む。引き取り駆動ギア531及び引き取り従動ギア532は、共に外周面にギア歯を有し、両者のギア歯を歯合させてなるニップ部が形成されている。このニップ部には、廃テープ13Aが挟み込まれる。引き取り駆動ギア531には、伝達ギア群534を介して第2モータ533から回転駆動力が与えられる。引き取り駆動ギア531の回転によって、引き取り従動ギア532も従動回転する。
【0041】
回収室20は、廃テープ引き取り機構53によって送られる廃テープ13Aを収容する収容空間Rを有する。廃テープ13Aは、前記ニップ部に挟み込まれ、引き取り駆動ギア531及び従動ギア532の回転によってカバーテープの送り方向F2へ移動し、回収室20内へ送り込まれる。回収室20は、送り方向F2に沿って前後方向に延びており、前端側に導入口21を、後端側に排出口22を各々有している。導入口21は、廃テープ引き取り機構53によって送られる廃テープ13Aを、収容空間R内に受け入れるための開口である。この導入口21に臨むように、引き取り駆動ギア531及び従動ギア532が配置されている。排出口22は、導入口21に対して送り方向F2の下流側に配置され、廃テープ13Aを収容空間Rから取り出すための開口である。
【0042】
回収室20の一部は、所定の押圧力が作用すると開放する蓋部30にて区画されている。本実施形態では蓋部30は、排出口22の開口を常時閉止し、廃テープ13Aを収容空間Rから取り出す際に開放される。蓋部30は、回収室20を区画する壁部に配置された磁石23の磁力によって、閉止状態を維持している。後記で詳述するが、回収室20内には板バネ40が配置されている。板バネ40は、回収室20内へ廃テープ13Aが多量に収容されると、当該廃テープ13Aから変形圧力を受けて伸長し、蓋部30を押圧する。この押圧力が磁石23の磁力を上回ると、押圧された蓋部30が回動支点33回りに回動して排出口22が開放される。これにより、排出口22を通して、廃テープ13Aが収容空間Rから取り出し可能な状態となる。
【0043】
[従来のテープフィーダの不具合]
図3は、従来のテープフィーダにおける廃テープ13Aの回収室200の不具合を説明するための側断面図である。回収室200は、上述の回収室20と同じ導入口21、排出口22及び蓋部30を有しているが、板バネ40は配置されていない。蓋部30は、磁石23の磁力によって排出口22を閉止している状態である。蓋部30は、回収室200に収容される廃テープ13Aの直接的な押圧力に依存して開放される。
【0044】
回収室200内には、廃テープ引き取り機構53によって廃テープ13Aが順次送り込まれる。図3では、回収室200内が廃テープ13Aで満杯に近い状態にまで至っているが、蓋部30は開放されていない状態を示している。廃テープ13Aは、回収室200内の収容空間に均一に分散して収容されてゆくのではなく、どうしても導入口21に近い箇所に詰まりがちとなる。結果として、図3に示すように導入口21付近(前側)のテープ収容密度が高くなる一方、排出口22付近(後側)のテープ収容密度は低くなる傾向が出る。これは、廃テープ13Aの収容量が増えるに連れて、先に回収室200へ収容されている廃テープ13Aを、後から順次送り込まれる廃テープ13Aの推進力では回収室200の後側へ押し込めなくなり、結果的に廃テープ13Aが回収室200の前側に滞留することによる。
【0045】
このような傾向が出ると、導入口21付近においては満杯のテープ密度になっているにも拘わらず、排出口22付近ではテープ密度が粗い状態が、回収室200内において形成されることとなる。この場合、満杯に相当する量の廃テープ13Aが回収室200に送り込まれているにも拘わらず、廃テープ13Aによる蓋部30に対する押圧力が不足して、蓋部30が自動的に開放されない状態となる。このため、作業者が適切なタイミングで廃テープ13Aを取り出すことができない。従って、廃テープ13Aの送りが滞り、引き取り駆動ギア531及び従動ギア532に廃テープ13Aが絡み付く等のジャムを発生させてしまう不具合が生じる。
【0046】
以上の不具合に鑑み、本実施形態では、回収室20内に蓋部30を押圧する板バネ40を配置することにより、仮に排出口22付近のテープ収容密度が粗の状態が形成されたとしても、確実に蓋部30が開放される構成を実現している。以下、かかる構成の具体例について説明する。
【0047】
[第1実施形態の回収室]
図4は、図2の要部拡大図であって、本発明の第1実施形態に係る廃テープ13Aの回収室20を示す側断面図である。回収室20には板バネ40が配置されている。回収室20の収容空間Rは、側面視で前後方向に長い略矩形の形状、つまり廃テープ13Aの送り方向F2に延びる形状を備えている。収容空間Rの左右方向(図4の紙面と直交する方向)の幅は、廃テープ13Aの幅よりもやや長い程度であって、収容空間Rは偏平な空間である。
【0048】
回収室20は、収容空間Rを区画する壁部として、収容空間Rの上面及び下面を区画する上面壁201及び下面壁202と、前面を区画する前壁203と、側面を区画する一対の側壁204とを含む。なお、収容空間Rの後面は、実質的に排出口22を塞ぐ蓋部30によって区画されている。導入口21は、前壁203の上端と上面壁201の前端との間に開口している。
【0049】
上面壁201は、前後方向に延びる帯状の壁部であり、前方側の前方上面壁201Fと、後方側の後方上面壁201Rと、両者の中間の屈曲部201Aとを有している。前方上面壁201F及び後方上面壁201Rは、共に水平方向に延びる壁部であり、後方上面壁201Rの方が前方上面壁201Fに対して低い高さ位置にある。屈曲部201Aは、高さ位置の異なる前方上面壁201Fと後方上面壁201Rとを繋ぐ傾斜壁である。下面壁202は、前後方向に延びる帯状の壁部であり、前端から後端に向けて下方に傾斜する内壁を有している。前壁203は、鉛直方向に延びる帯状の壁部である。一対の側壁204は、上面壁201、下面壁202及び前壁203の側面を塞ぐ平板状の壁部である。
【0050】
蓋部30は、上下方向に長い矩形の平板状部材からなり、下面壁202側に位置する下端31と、上面壁201側に位置する上端32とを有する。下端31には、回動支点33が備えられている。蓋部30は、回動支点33によって側壁204に回動自在に支持されている。蓋部30の上端32付近には、磁石23により吸着される吸着部34が備えられている。なお、磁石23は、蓋部30の内壁の側周部分と対向する後端面に凹設された溝(図13(A)参照)に配置されている。吸着部34は、前記側周部分に磁石23に対して対向配置された磁性部分である。このように蓋部30は、下面壁202の近傍において回動可能に支持され、上面壁201の近傍において磁力によって排出口22の閉止状態を維持する構造を有している。
【0051】
蓋部30の下端31付近の内側には、テープカット刃35が取り付けられている。テープカット刃35は、廃テープ13Aの切断用の刃である。作業者は、蓋部30が回動支点33回りに反時計方向に回動した状態の回収室20から廃テープ13Aの塊を引き出し、そのテープ塊の最上流端をテープカット刃35で切断する。テープカット刃35は、作業員が誤って触れることが無いよう、刃カバー部36で周囲が覆われている。
【0052】
板バネ40は、上面壁201(壁部)の内壁に沿って配置される帯状の形状を有し、上流端部41、下流端部42(押圧部)及び湾曲部43(受圧部)を備えている。上流端部41は、回収室20の導入口21側(前側)に配置され、上面壁201に固定される端部である。図5(A)は、上流端部41の固定状態を示す斜視図である。上流端部41は、上面壁201の前方上面壁201Fに、ビスからなる固定部411によって固定されている。つまり、上流端部41は不動の端部である。
【0053】
下流端部42は、排出口22側(後側)に配置され、上面壁201に対して非拘束の端部である。但し、下流端部42は、後方上面壁201Rに取り付けられたガイド44によってスライド自在に保持されている。これにより、下流端部42は、後方上面壁201Rの内壁に沿って、廃テープ13Aの送り方向F2及びその逆方向への移動が自在である。板バネ40の最後端縁である下流端部42の端縁42Eは、蓋部30の上端32付近の内面と対向している。
【0054】
湾曲部43は、上流端部41と下流端部42との間に配置され、上面壁201から収容空間Rへ向けて下方へ突出するように湾曲した部分である。湾曲部43が上方に押圧されると、上流端部41は拘束されているので、自由端である下流端部42が送り方向F2に伸長することになる。一方、湾曲部43への前記押圧が解除されると、板バネ40が具有するバネ性によって、湾曲部43は元の湾曲形状に復元する。
【0055】
図5(B)は、伸長した下流端部42を示す側面図である。下流端部42がガイド44によって支持されているので、板バネ40は全体として水平姿勢を保つことができる。前記伸長によって、下流端部42が排出口22から突出する。このため、端縁42Eが蓋部30の上端32付近に押圧力を与えることになり、結果的に蓋部30を開放させることになる(図6に基づき後述する)。
【0056】
ガイド44について説明を加える。図5(C)は、図5(B)のVC-VC線断面を含む斜視図、図5(D)は、ガイド44を取り外した状態の後方上面壁201Rの斜視図である。ガイド44は、上下方向の断面がU字のクリップ型の形状を有し、後方上面壁201Rの一部である保持壁24に嵌め込まれている。保持壁24には、ガイド44が嵌り込む切り欠き部241が備えられている。
【0057】
ガイド44は、所定間隔を置いて平行に対向する上片441及び下片442を含む。上片441は、保持壁24の上面に密着固定されている。一方、下片442は、保持壁24の下面とギャップgを隔てて対向している。このギャップgに、板バネ40の下流端部42が挿通され、下流端部42が水平姿勢を保ちつつ前後方向にスライド移動するようにガイドされる。板バネ40の摺動性が良好でない場合には、ギャップgにグリス類を充填しても良い。
【0058】
上面壁201の屈曲部201A付近には、スペーサ45(ストッパー)が取り付けられている。スペーサ45は、板バネ40の湾曲部43が上方へ過剰変形を規制するために配置されている。スペーサ45は、側面視で菱形の形状を有し、1の側辺が傾斜面からなる屈曲部201Aに、他の1の側辺が前方上面壁201Fの後端側に接している。一方、収容空間Rに指向するスペーサ45の下面451は、後方上面壁201Rとほぼ同じ高さ位置で水平に延びる部分と、前方上面壁201Fに向けて斜め上方に傾斜する部分とを有している。このようなスペーサ45によって、前方上面壁201Fと後方上面壁201Rとの段差が緩和されている。また、下面451に湾曲部43が当接することによって、当該湾曲部43の過剰な上方変形が抑止される。
【0059】
[第1実施形態の回収室の動作]
続いて、板バネ40の伸長動作及び蓋部30の開閉動作について説明する。図6(A)は、板バネ40が伸長していない状態を、図6(B)は、板バネ40が伸長している状態を各々示す側断面図である。板バネ40において、上述の通り上面壁201から突出した湾曲部43が形成されているのは、回収室20内に収容される廃テープ13Aから湾曲部43が変形圧力P1を受けるようにするためである。湾曲部43が回収室20に充満する廃テープ13Aからの変形圧力P1で上方に押されると、収容空間Rへの突出度が低下することで、つまり湾曲形状が直線形状化するよう変形することで、当該湾曲部43は伸長する。当該伸長によって、下流端部42が送り方向F2の下流側へ移動することになる。
【0060】
図6(A)に示すように、板バネ40の湾曲部43に、上方へ持ち上げるような変形圧力P1が作用していない状態では、湾曲部43の本来の形状が維持される。このため、湾曲部43は伸長せず、下流端部42も移動しない。もちろん、スペーサ45の下面451に対して、湾曲部43は離間している。この場合、下流端部42の端縁42Eは蓋部30の上端32の内壁と干渉せず、蓋部30に押圧力P2を与えない。従って、蓋部30は、磁石23の磁力によって閉止状態が維持される。
【0061】
これに対し、図6(B)に示すように、板バネ40の湾曲部43が変形圧力P1を受けると、湾曲部分が引き伸ばされる態様となり、湾曲部43は伸長する。上流端部41は上面壁201に固定されているので、前記伸長に連動して下流端部42が、ガイド44によって水平姿勢でガイドされつつ、送り方向F2に移動することとなる。下流端部42は、湾曲部43が所定長さだけ伸長すると、蓋部30に押圧力を与えるようになる。つまり、端縁42Eが蓋部30の上端32の内壁と干渉するようになり、蓋部30を押圧する押圧力P2を発生するようになる。
【0062】
押圧力P2が、磁石23の磁力に基づく保持力を上回ると、蓋部30は回動支点33(図4)の軸回りに反時計方向に回動し、回収室20の排出口22を開放する。この際、端縁42Eは排出口22から後方へ突出する。一方、変形圧力P1が解除されると、湾曲部43は板バネ40の復元力によって本来の湾曲形状に復帰する。これにより、下流端部42の端縁42Eは、図6(A)に示すように排出口22の内側へ引っ込む。従って、蓋部30は再び排出口22を閉止できる状態に戻る。このように、湾曲部43は、変形圧力P1を受けると伸長する一方で変形圧力P1が解除されると復元する受圧部として機能する。また、下流端部42(端縁42E)は、湾曲部43が所定長さだけ伸長すると直接的に蓋部30に押圧力P2を与えて当該蓋部30を開放させ、湾曲部43が所定長さだけ伸長しないと蓋部30に押圧力P2を与えない押圧部として機能するものである。
【0063】
図7(A)及び(B)は、廃テープ13Aによる板バネ40の押圧及び蓋部30の開閉の動作を説明するための断面図である。図7(A)は、回収室20内に収容された廃テープ13Aのテープ収納密度が比較的低い状態を示している。板バネ40の湾曲部43は、収容空間Rに突出しているので廃テープ13Aと接触はする。しかし、テープ収納密度が粗であるため、湾曲部43を伸長変形させるほどの変形圧力P1を、廃テープ13Aは未だ発生していない。このため、蓋部30を開放させる押圧力P2も発生しておらず、蓋部30は閉止状態を維持している。この状態は、回収室20の廃テープ13Aの収容可能容積に余裕がある状態であり、蓋部30を開放しなくても問題は生じない。
【0064】
これに対し、図7(B)は、回収室20内に収容された廃テープ13Aのテープ収納密度が高く、満杯に近い状態を示している。回収室20内に収容された廃テープ13Aは塊状となり、収容空間Rを区画する壁部を内側から押す内圧を発生する状態となる。つまり、湾曲部43を伸長変形させる変形圧力P1を発生するようになる。図7(B)では、湾曲部43がスペーサ45に張り付くほどに変形されている例を示している。湾曲部43の伸長変形によって下流端部42は後方に移動し、蓋部30を開放させる押圧力P2を発生する。この蓋部30の開放によって、当該テープフィーダ5の回収室20から廃テープ13Aの取り出しが必要な状態であることを、作業員に視覚的に認識させることができる。
【0065】
作業員が回収室20から廃テープ13Aの塊を取り出すと、湾曲部43への変形圧力P1は解除され、湾曲部43はバネ弾性によって元の形状に復元する。作業員は、蓋部30を手動で閉止し、磁石23の磁力で保持させる。この作業によって、回収室20のテープ収納溶融度は回復し、廃テープ引き取り機構53から廃テープ13Aを問題なく回収室20に送り込めるようになる。
【0066】
第1実施形態の回収室20によれば、回収室20に収容された廃テープ13A自体の押圧力で蓋部30を開放させるのではなく、回収室20の適所に配置された板バネ40の湾曲部43が廃テープ13Aから変形圧力P1を受圧し、湾曲部43の伸長時に下流端部42(端縁42E)が蓋部30を押圧して開放する構造である。本実施形態では、湾曲部43は収容空間Rの前後方向の中央付近に配置されている。このため、図3で示したように、廃テープ13Aのテープ収納密度が排出口22付近で粗になる状態であっても、より導入口21に近い位置にある湾曲部43は廃テープ13Aから変形圧力P1を受圧できる状態である。従って、廃テープ13Aが少なくとも導入口21~中央部付近で満杯状態になると確実に蓋部30を開放させ得る。このため、作業員に確実に満杯状態を認知させることができる。
【0067】
一方、廃テープ13Aを回収室20から取り除くと、変形圧力P1が解除されることから湾曲部43は復元し、下流端部42は蓋部30を押圧しなくなる。このため、廃テープ13Aの除去後の蓋部30の閉止作業が阻害されることはない。また、板バネ40は回収室20の収容空間Rを大きく占有することはないので、回収室20の廃テープ13Aの収容容量を減殺することはない。
【0068】
他の利点として、ガイド44によって板バネ40が水平姿勢でガイドされるので、下流端部42を水平姿勢で伸長移動させ、蓋部30を直進的に押圧させること、つまり安定的に押圧させることが可能となる。また、スペーサ45が湾曲部43の過剰変形を防止しているので、湾曲部43の復元性の悪化を未然に防止することができる。さらに、蓋部30は下端31付近で回動自在に支持され、下流端部42は蓋部30の上端32付近を押圧する構造である。このため、比較的弱い押圧力で蓋部30を開放させることができる。つまり、湾曲部43が受ける変形圧力P1に対する蓋部30の開放動作の感度を高めることができる。
【0069】
[第2実施形態の回収室]
図8(A)は、本発明の第2実施形態に係るテープフィーダにおける廃テープ13Aの回収室20を示す側断面図、図8(B)は、その斜視図である。第2実施形態では、回収室20の下面壁202に沿って配置される板バネ400を有する態様を例示する。板バネ400を除く回収室20及び蓋部30の構造は第1実施形態と同じであるので、ここでは説明を省く。
【0070】
板バネ400は、収容空間Rの下面を区画する下面壁202に沿って配置される帯状の形状を有している。既述の通り、下面壁202は、廃テープ13Aの送り方向F2の下流側へ先下がりに傾斜する傾斜面である。板バネ400は、上流端部410、下流端部420(押圧部)及び湾曲部430(受圧部)を備えている。上流端部410は、回収室20の導入口21側に位置する前壁203の下端付近に、ビスからなる固定部412によって固定されている。つまり、上流端部410は不動の端部である。
【0071】
下流端部420は、排出口22側に配置され、下面壁202に対して非拘束の端部である。下流端部420のやや上流側の箇所が、下面壁202に取り付けられたガイド440によってスライド自在に保持されている。これにより、下流端部420は、下面壁202の内壁に沿って、廃テープ13Aの送り方向F2及びその逆方向への移動が自在である。第1実施形態とは異なり、押圧部を構成する下流端部420は、当該板バネ400の端部の折り曲げによって形成されている。
【0072】
図9(A)及び(B)は、板バネ400の下流端部420及び蓋部30の下端31付近の、斜視方向を異ならせた斜視図である。下流端部420は、上方に突出するように折り曲げられた山折り部421と、前方側に折り返された折り返し部422とを含む。山折り部421によって形成される前側及び後側の2つの斜面のうち、後側の斜面が蓋部30に当接して押圧力を与える押圧斜面420Eとされている。折り返し部422は、押圧斜面420Eの剛性を高めるために、押圧斜面420Eの下端から鉛直下方に延び、さらに前方へ折り返すように形成されている。
【0073】
湾曲部430は、上流端部410と下流端部420との間に配置され、下面壁202から収容空間Rへ向けて上方へ突出するように湾曲した部分である。湾曲部430が下方に押圧されると、上流端部410は拘束されているので、自由端である下流端部420(押圧斜面420E)が送り方向F2に伸長することになる。一方、湾曲部430への前記押圧が解除されると、板バネ400が具有するバネ性によって、湾曲部430は元の湾曲形状に復元する。
【0074】
ガイド440は、図9(B)に示すように、上下方向の断面がU字のクリップ型の形状を有し、下面壁202に嵌め込まれている。ガイド440は、所定間隔を置いて平行に対向する上片443及び下片444を含む。下片444は、下面壁202の下面に密着固定されている。一方、上片443は、下面壁202の上面とギャップgを隔てて対向している。このギャップgに、板バネ400の下流端部420よりもやや前側の部分が挿通され、下流端部420が水平姿勢を保ちつつ前後方向にスライド移動するようにガイドされる。
【0075】
第2実施形態では、第1実施形態で用いられたスペーサ45は不要である。これは、ガイド440が添設される下面壁202が、後方に向けて下方へ傾斜する傾斜平面であり、上面壁201の屈曲部201Aのような窪んだ部分が存在しないことによる。湾曲部430が上から押圧されても、傾斜平面である下面壁202に接面して湾曲部430がフラットな形状となる以上の変形はしないからである。
【0076】
蓋部30の刃カバー部36は、テープカット刃35の上方に廃テープ13Aだけが進入できる(手指は進入させない)スリット空間を形成する部材であるが、その下端付近には下部湾曲部361を有している。板バネ400の下流端部420は、下部湾曲部361と対峙しており、湾曲部430が伸長すると押圧斜面420Eが下部湾曲部361に当接して押圧する。本実施形態では、第1実施形態のように蓋部30の回動支点33から離間した上端32付近ではなく、回動支点33に近い下端31を押圧する。このため、蓋部30を開放させるには比較的大きな押圧力を要する。それゆえ、下流端部420は山折り部421及び折り返し部422を含む折り曲げ構造とされ、剛性が高められている。
【0077】
続いて、板バネ400の伸長動作及び蓋部30の開閉動作について説明する。図10(A)は、板バネ400が伸長していない状態を、図10(B)は、板バネ400が伸長している状態を各々示す側断面図である。第1実施形態と同様に、下面壁202から上方へ突出した湾曲部430が、回収室20内に収容される廃テープ13Aから変形圧力P1を受ける。湾曲部430が回収室20に充満する廃テープ13Aからの変形圧力P1で下方に押されると、収容空間Rへの突出度が低下することで、当該湾曲部430は伸長する。当該伸長によって、下流端部420が送り方向F2の下流側へ移動する。
【0078】
図10(A)に示すように、板バネ400の湾曲部430に変形圧力P1が作用していない状態では、湾曲部430の本来の湾曲形状が維持される。このため、湾曲部430は伸長せず、下流端部420も移動しない。この場合、下流端部420の押圧斜面420Eは蓋部30と一体の刃カバー部36の下部湾曲部361と干渉せず、蓋部30に押圧力P2を与えない。従って、蓋部30は、磁石23の磁力によって閉止状態が維持される。
【0079】
これに対し、図10(B)に示すように、湾曲部430が変形圧力P1を受けると、湾曲部分が引き伸ばされる態様となり、湾曲部430は伸長する。上流端部410は前壁203に固定されているので、前記伸長に連動して下流端部420が、ガイド440によって水平姿勢でガイドされつつ、後方に向けて移動する。下流端部420は、湾曲部430が所定長さだけ伸長すると、蓋部30に押圧力を与えるようになる。つまり、押圧斜面420Eが蓋部30の下部湾曲部361と干渉するようになり、蓋部30を押圧する押圧力P2を発生するようになる。
【0080】
押圧力P2が磁石23の磁力に基づく保持力を上回ると、蓋部30は回動支点33(図4)の軸回りに反時計方向に回動し、回収室20の排出口22を開放する。一方、変形圧力P1が解除されると、湾曲部430は板バネ400の復元力によって本来の湾曲形状に復帰する。これにより、下流端部42も図10(A)の位置に戻り、押圧斜面420Eが下部湾曲部361と干渉しない状態となる。従って、蓋部30は再び排出口22を閉止できる状態に戻る。
【0081】
図11(A)及び(B)は、廃テープ13Aによる板バネ400の押圧及び蓋部30の開閉の動作を説明するための断面図である。図10(A)は、回収室20内に収容された廃テープ13Aのテープ収納密度が比較的低い状態を示している。板バネ400の湾曲部430は、収容空間Rに突出しているので廃テープ13Aと接触はする。しかし、テープ収納密度が粗であるため、湾曲部430を伸長変形させるほどの変形圧力P1を、廃テープ13Aは未だ発生していない。このため、蓋部30を開放させる押圧力P2も発生しておらず、蓋部30は閉止状態を維持している。
【0082】
これに対し、図10(B)は、回収室20内に収容された廃テープ13Aのテープ収納密度が高く、満杯に近い状態を示している。回収室20内に収容された廃テープ13Aは塊状となり、収容空間Rを区画する壁部を内側から押す内圧を発生する状態となる。つまり、湾曲部430を伸長変形させる変形圧力P1を発生するようになる。図10(B)では、湾曲部430が下面壁202に張り付くほど直線状に変形されている例を示している。湾曲部430の伸長変形によって下流端部420は後方に移動し、蓋部30を開放させる押圧力P2を発生する。この蓋部30の開放によって、当該テープフィーダ5の回収室20から廃テープ13Aの取り出しが必要な状態であることを、作業員に視覚的に認識させることができる。
【0083】
[第3実施形態]
図12は、本発明の第3実施形態に係る蓋部30の押圧構造を模式的に示す図である。この押圧構造において用いられるのは、第1実施形態で用いた板バネ40と形態が類似した板バネ40Aと、伝達部材46とを含む。第3実施形態では、板バネ40Aの押圧部が伝達部材46を介して間接的に蓋部30を押圧する形態を示す。図示を省いている回収室の態様は第1実施形態の回収室20と同じであり、簡略化して描いている蓋部30も第1実施形態と同じであるので、これらの説明は省く。
【0084】
板バネ40Aは、固定端としての上流端部41Aと、蓋部30に押圧力を与える押圧部としての下流端部42Aと、廃テープ13Aから変形圧力を受ける受圧部としての湾曲部43Aとを備えている。下流端部42Aは、板バネ40Aの端部の折り曲げによって形成されている。湾曲部43Aは、下方に突出するように湾曲している。また、下流端部42Aと湾曲部43Aとの間には、板バネ40Aをスライド自在に保持するガイド44Gが配置されている。
【0085】
伝達部材46は、下流端部42Aと蓋部30との間に介在されている。伝達部材46は、押圧片461及び復帰バネ462を含む。押圧片461は、下流端部42Aに押されて後方へ移動する部材である。復帰バネ462は、後方へ移動した押圧片461を定位置に戻すバネであって、一端が押圧片461に、他端が回収室20のハウジングの適所に、各々係合されている。なお、押圧片461の定位置は、蓋部30に当接しない位置である。
【0086】
湾曲部43Aが、回収室20内に収容される廃テープ13Aから変形圧力P1を受けると、当該湾曲部43Aは伸長する。所定長さだけ湾曲部43Aが伸長すると、下流端部42Aが後方へ移動して伝達部材46の押圧片461に当接し、押圧片461を後方に移動させる。すると、押圧片461は前記定位置から後方に移動して蓋部30に当接し、蓋部30を開放させる押圧力P2を発生する。
【0087】
一方、湾曲部43Aへの変形圧力P1が解除されると(受圧部が所定長さだけ伸長するに至らないとき)、湾曲部43Aは板バネ40Aの復元力によって本来の湾曲形状に復帰する。これにより、下流端部42Aは前方に没し、押圧片461を押圧しない状態となる。この状態に至ると、復帰バネ462の牽引力によって押圧片461は前方へ引き戻され、前記定位置に戻る。従って、蓋部30は閉止状態に復帰可能となる。このように、板バネ40Aの変形力を、伝達部材46を介して間接的に蓋部30へ伝達する態様であっても、第1実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
【0088】
[変形実施形態の説明]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、次のような変形実施形態を取り得る。
【0089】
(1)上記第1実施形態では、板バネ40が、当該板バネ40は別体のガイド44にて上面壁201に沿った移動がガイドされる例を示した。別体のガイド44に代えて、板バネ40に一体化された突片の折り曲げ部44Aをガイドとして用いるようにしても良い。図13(A)は、第1実施形態の変形例に係る回収室を示す斜視図、図13(B)は当該変形例に用いられる板バネ401の斜視図である。
【0090】
板バネ40の下流端部42付近には、当該板バネ40の延伸方向と直交する方向に突出する突片が、一体的に設けられている。前記突片は、板バネ40に連なる基端部から、上面壁201の保持壁24(所定の被摺動部)の厚みよりも僅かに長く上方に向かった後、板バネ40の上面に重なり合うように折り曲げられることによって、折り曲げ部44Aを構成している。折り曲げ部44Aは、保持壁24に嵌め込まれている。折り曲げ部44Aは、保持壁24の切り欠き部241の範囲で摺動が可能である。つまり、湾曲部43が伸長して下流端部42が移動する際、折り曲げ部44Aによってガイドされるものである。
【0091】
(2)図14(A)は、第2実施形態の変形例に係る回収室を示す斜視図、図14(B)は当該変形例に用いられる板バネ402の斜視図である。板バネ402も、当該板バネ402に一体化された突片の折り曲げ部440Aを、ガイド440の代替として有している。折り曲げ部440Aは、下面壁202を挟み込むように前記突片を折り曲げることによって形成されている。折り曲げ部440Aは下面壁202に嵌め込まれ、湾曲部430が伸長して下流端部420が移動する際、折り曲げ部440Aによってガイドされる。
【0092】
(3)上記実施形態では、板バネ40、400が上面壁201、下面壁202に取り付けられる例を示したが、これを側壁204に取り付けるようにしても良い。また、変形圧力P1を受ける湾曲部43、430を、回収室20(収容空間R)の前後方向中央付近に設ける例を示したが、より導入口21に近い前方側に湾曲部43、430を配置するようにしても良い。
【0093】
(4)上記の実施形態では、受圧部が湾曲部43、430からなる例を示した。受圧部は、円弧状に湾曲する態様でなくとも良く、例えば矩形に突出する形態、三角形状或いはM字型に突出する形態であっても良い。
【符号の説明】
【0094】
1 部品実装装置
5 テープフィーダ(部品供給装置)
11 部品収納テープ
12 キャリアテープ
13 カバーテープ
13A 廃テープ
20 回収室
201 上面壁(壁部)
202 下面壁(壁部/被摺動部/傾斜面)
21 導入口
22 排出口
23 磁石
24 保持壁(被摺動部)
30 蓋部
31 下端
32 上端
33 回動支点
40、400 板バネ
41、410 上流端部
42、420 下流端部(押圧部)
43、430 湾曲部(受圧部)
44、440、44G ガイド
44A、440A 折り曲げ部(突片の折り曲げ部)
45 スペーサ(ストッパー)
421 山折り部(折り曲げ部分)
422 折り返し部(折り曲げ部分)
46 伝達部材
5A 部品取り出し位置
5B 手前位置
52 テープ送り機構(第1送出部)
53 廃テープ引き取り機構(第2送出部)
R 収容空間
P1 変形圧力
P2 押圧力
F2 廃テープの送り方向(カバーテープの送り方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14