(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-09
(45)【発行日】2022-08-18
(54)【発明の名称】無線通信装置、無線通信方法および集積回路
(51)【国際特許分類】
H04W 76/14 20180101AFI20220810BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20220810BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20220810BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20220810BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220810BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W4/40
H04W92/18
H04W28/06 110
H04W72/04 136
(21)【出願番号】P 2021094310
(22)【出願日】2021-06-04
(62)【分割の表示】P 2019215164の分割
【原出願日】2016-01-29
【審査請求日】2021-06-04
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン リレイ
(72)【発明者】
【氏名】フェン スジャン
(72)【発明者】
【氏名】ゴリチェック エドラー フォン エルブヴァルト アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】バス マリック プラテーク
(72)【発明者】
【氏名】星野 正幸
(72)【発明者】
【氏名】ローア ヨアキム
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-531824(JP,A)
【文献】特開2012-065126(JP,A)
【文献】国際公開第2014/097357(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/017983(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無線通信装置であって、
サイドリンクのスケジューリングに用いられる第1のDownlink Control Information (DCI)フォーマットにSemi Persistent Scheduling (SPS)を有効化/無効化するために用いられる有効化/無効化フィールドを追加して形成される第1のDCIを受信する受信機と、
前記有効化/無効化フィールドに基づいてデータを
第2の無線通信装置に送信又は停止する送信機と、
を具備し、
前記有効化/無効化フィールドは、
前記第1の無線通信装置が前記サイドリンクについての前記SPSのデータを
前記第2の無線通信装置に送信又は停止することを示し、
前記第1のDCIフォーマットに前記有効化/無効化フィールドを追加せずに形成される第2のDCIは、基地局と前記第1の無線通信装置との通信のスケジューリングに用いられる第2のDCIフォーマットを用いて形成される第3のDCIと同じサイズであり、
前記第1のDCIと前記第3のDCIはパディングビットを用いて同じサイズに調整される、
第1の無線通信装置。
【請求項2】
前記第1のDCIは、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とのSPS通信に用いられる、
請求項1に記載の
第1の無線通信装置。
【請求項3】
前記第2のDCIフォーマットはDCIフォーマット0/1Aである、
請求項1に記載の
第1の無線通信装置。
【請求項4】
前記第1のDCIの巡回冗長検査(CRC)のビットはSPS特有の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いてスクランブルされる、
請求項1に記載の
第1の無線通信装置。
【請求項5】
前記第1のDCIは、RRCシグナルで決定されるサブセットから時間リソースを指示する時間リソースフィールドを含む、
請求項1に記載の
第1の無線通信装置。
【請求項6】
第1の無線通信装置が、
サイドリンクのスケジューリングに用いられる第1のDownlink Control Information (DCI)フォーマットにSemi Persistent Scheduling (SPS)を有効化/無効化するために用いられる有効化/無効化フィールドを追加して形成される第1のDCIを受信する受信ステップと、
前記有効化/無効化フィールドに基づいてデータを
第2の無線通信装置に送信又は停止する送信ステップと、
を具備し、
前記有効化/無効化フィールドは、前記第1の無線通信装置が前記サイドリンクについての前記SPSのデータを
前記第2の無線通信装置に送信又は停止することを示し、
前記第1のDCIフォーマットに前記有効化/無効化フィールドを追加せずに形成される第2のDCIは、基地局と前記第1の無線通信装置との通信のスケジューリングに用いられる第2のDCIフォーマットを用いて形成される第3のDCIと同じサイズであり、
前記第1のDCIと前記第3のDCIはパディングビットを用いて同じサイズに調整される、
無線通信方法。
【請求項7】
前記第1のDCIは、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とのSPS通信に用いられる、
請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記第2のDCIフォーマットはDCIフォーマット0/1Aである、
請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記第1のDCIの巡回冗長検査(CRC)のビットはSPS特有の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いてスクランブルされる、
請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記第1のDCIは、RRCシグナルで決定されるサブセットから時間リソースを指示する時間リソースフィールドを含む、
請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項11】
サイドリンクのスケジューリングに用いられる第1のDownlink Control Information (DCI)フォーマットにSemi Persistent Scheduling (SPS)を有効化/無効化するために用いられる有効化/無効化フィールドを追加して形成される第1のDCIを受信する処理と、
前記有効化/無効化フィールドに基づいてデータを第2の無線通信装置に送信又は停止する処理と、
を制御し、
前記有効化/無効化フィールドは
、第1の無線通信装置が前記サイドリンクについての前記SPSのデータを
前記第2の無線通信装置に送信又は停止することを示し、
前記第1のDCIフォーマットに前記有効化/無効化フィールドを追加せずに形成される第2のDCIは、基地局と前記第1の無線通信装置との通信のスケジューリングに用いられる第2のDCIフォーマットを用いて形成される第3のDCIと同じサイズであり、
前記第1のDCIと前記第3のDCIはパディングビットを用いて同じサイズに調整される、
集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信の分野に関し、特に、eNodeB(eNB)、ユーザ機器(UE:User Equipment)、および半静的スケジューリング(SPS)の有効化/無効化のための無線通信装置、無線通信方法および集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
V2Xとは、車車間の通信(V2V)、車両と歩行者との間の通信(V2P)、車両とインフラストラクチャとの間の通信(V2I)、または車両とネットワークとの間の通信(V2N)を意味する。これは現在、3GPP RAN1で議論されており、研究の出発点の1つは、LTE Rel.12/Rel.13デバイス間(D2D)フレームワークに基づく。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
1つの非限定的かつ例示的な実施形態は、V2XまたはD2DにおけるSPS有効化/無効化を容易にする手法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の第1の一般的な態様において、eNodeB(eNB)であって、ダウンリンク制御情報(DCI)内の半静的スケジューリング(SPS)有効化/無効化フィールドを、所定のビットパターンで充填するように動作可能な回路と、SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のユーザ機器(UE)が第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または、第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEにDCIを送信するように動作可能な送信部とを備え、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、無線リソース制御(RRC)またはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて、またはそれによって示される、eNodeB(eNB)が提供される。
【0005】
本開示の第2の一般的な態様では、eNodeB(eNB)であって、ダウンリンク制御情報(DCI)の巡回冗長検査(CRC)を無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルするように動作可能な回路と、第1のユーザ機器(UE)が、第2のUEに信号を1回送信すべきか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかをRNTIのみに基づいて決定するために、第1のUEにDCIを送信するように動作可能な送信部とを備え、DCIはDCIフォーマット5にある、eNodeB(eNB)が提供される。
【0006】
本開示の第3の一般的態様において、eNodeB(eNB)であって、第1のダウンリンク制御情報(DCI)内の半静的スケジューリング(SPS)有効化/無効化フィールドを所定のビットパターンで充填するように動作可能な回路と、SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のユーザ機器(UE)が、第2のUEに信号を1回送信するか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEに第1のDCIを送信するように動作可能な送信部とを備え、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにあり、送信部はまた、第1のUEがeNBに信号を送信するために、第1のUEに第2のDCIを送信するようにも動作可能であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある、eNodeB(eNB)が提供される。
【0007】
本開示の第4の一般的な態様において、ユーザ機器(UE)であって、eNodeB(eNB)から送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように動作可能な受信部と、DCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または、上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止するように動作可能な送信部とを備え、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、無線リソース制御(RRC)またはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて、またはそれによって示される、ユーザ機器(UE)が提供される。
【0008】
本開示の第5の一般的な態様では、ユーザ機器(UE)であって、eNodeB(eNB)から送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように動作可能な受信部と、別のUEに信号を1回送信すべきか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかを、DCIの巡回冗長検査(CRC)をスクランブルする無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のみに基づいて決定するように動作可能な回路とを備え、DCIはDCIフォーマット5にある、ユーザ機器(UE)が提供される。
【0009】
本開示の第6の一般的態様において、ユーザ機器(UE)であって、eNodeB(eNB)から送信される第1のダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように動作可能な受信部と、第1のDCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUEに信号を1回送信するか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止するように動作可能な送信部とを備え、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにあり、受信部はまた、送信部がeNBに信号を送信するために、eNBから送信される第2のDCIを受信するようにも動作可能であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある、ユーザ機器(UE)が提供される。
【0010】
本開示の第7の一般的な態様において、eNodeB(eNB)によって実施される無線通信方法であって、ダウンリンク制御情報(DCI)内の半静的スケジューリング(SPS)有効化/無効化フィールドを、所定のビットパターンで充填する工程と、SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のユーザ機器(UE)が第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または、第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEにDCIを送信する工程とを含み、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、無線リソース制御(RRC)またはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて、またはそれによって示される、無線通信方法が提供される。
【0011】
本開示の第8の一般的な態様では、eNodeB(eNB)によって実施される無線通信方法であって、ダウンリンク制御情報(DCI)の巡回冗長検査(CRC)を無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルする工程と、第1のユーザ機器(UE)が、第2のUEに信号を1回送信すべきか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかをRNTIのみに基づいて決定するために、第1のUEにDCIを送信する工程とを含み、DCIはDCIフォーマット5にある、無線通信方法が提供される。
【0012】
本開示の第9の一般的態様において、eNodeB(eNB)によって実施される無線通信方法であって、第1のダウンリンク制御情報(DCI)内の半静的スケジューリング(SPS)有効化/無効化フィールドを所定のビットパターンで充填する工程と、SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のユーザ機器(UE)が、第2のUEに信号を1回送信するか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEに第1のDCIを送信する工程であり、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにある、送信する工程と、第1のUEがeNBに信号を送信するために、第1のUEに第2のDCIを送信する工程であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある、送信する工程とを含む、無線通信方法が提供される。
【0013】
本開示の第10の一般的な態様において、ユーザ機器(UE)によって実施される無線通信方法であって、eNodeB(eNB)から送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信する工程と、DCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または、上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止する工程とを含み、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、無線リソース制御(RRC)またはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて、またはそれによって示される、無線通信方法が提供される。
【0014】
本開示の第11の一般的な態様では、ユーザ機器(UE)によって実施される無線通信方法であって、eNodeB(eNB)から送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信する工程と、別のUEに信号を1回送信すべきか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかを、DCIの巡回冗長検査(CRC)をスクランブルする無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のみに基づいて決定する工程とを含み、DCIはDCIフォーマット5にある、無線通信方法が提供される。
【0015】
本開示の第12の一般的態様において、ユーザ機器(UE)によって実施される無線通信方法であって、eNodeB(eNB)から送信される第1のダウンリンク制御情報(DCI)を受信する工程と、第1のDCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUEに信号を1回送信するか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止する工程であり、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにある、工程と、送信部がeNBに信号を送信するために、eNBから送信される第2のDCIを受信する工程であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある、受信する工程とを含む、無線通信方法が提供される。
【0016】
一般的なまたは特定の実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、またはそれらの任意の選択的組み合わせとして実装され得ることに留意されたい。
【0017】
開示される実施形態のさらなる利益および利点は、本明細書および図面から明らかになるであろう。利益および/または利点は、そのような利益および/または利点の1つ以上を得るためにすべて提供される必要はない、本明細書および図面の様々な実施形態および特徴によって個別に得ることができる。
【0018】
本開示の前述の特徴および他の特徴は、添付の図面と併せて以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示に係るいくつかの実施形態のみを描写し、したがって、その範囲を限定すると考えられるべきではないという理解のもと、本開示は、添付の図面を使用することにより、さらに具体的かつ詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】D2DまたはV2Xにおける例示的なSPS送信を概略的に示す図
【
図2】本開示の実施形態に係るeNBを概略的に示すブロック図
【
図3】本開示の実施形態に係るeNBによって実施される無線通信方法のフローチャート
【
図4】本開示の実施形態に係るUEを概略的に示すブロック図
【
図5】本開示の実施形態に係るUEによって実施される無線通信方法のフローチャート
【
図6】本開示の実施形態に係るeNBによって実施される無線通信方法のフローチャート
【
図7】本開示の実施形態に係るUEによって実施される無線通信方法のフローチャート
【
図8】本開示の実施形態に係るeNBによって実施される無線通信方法のフローチャート
【
図9】本開示の実施形態に係るUEによって実施される無線通信方法のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の詳細な説明では、その一部を形成する添付の図面を参照する。図面において、類似の記号は、文脈が別途指示しない限り、一般的には類似の構成要素を特定する。本開示の態様は、多種多様な異なる構成で配置され、置換され、結合され、設計され得、これらのすべてが明示的に企図され、本開示の一部をなすことは容易に理解されるであろう。
【0021】
D2DまたはV2Xでは、1つのリソース割り当てモードがeNBスケジューリングに基づく。このモードでは、eNBは、リソース割り当てのために送信UEにDCIを送信し、送信UEは、DCIによって示されるリソース割り当てに基づいて、受信UEに信号を送信する。しかしながら、D2DまたはV2Xグループ内のUE密度は高くなり得、したがって、上述のリソース割り当てプロセスにおいて大きなシグナリングオーバヘッドが生じる。この検討の下で、SPSは、制御オーバヘッドを節約するための良好なリソース割り当てメカニズムとなり得る。
図1は、D2DまたはV2Xにおける例示的なSPS送信を概略的に示す。eNBは、最初にSPS有効化シグナリングを送信UEに送信し、次いで、送信UEは、SPS有効化シグナリングを受信した後、定期的に信号を受信UEに送信する。信号は、スケジューリング割り当て(SA)期間内に送信することができ、信号は、SAとデータの両方(
図1に示すように)またはデータのみを含むことができる。eNBが定期的送信を停止することを決定した場合、eNBはSPS無効化シグナリングを送信UEに送信し、送信UEは、SPS無効化シグナリングを受信すると、定期的送信を停止する、すなわち次の期間を開始しない。
【0022】
本開示では、D2DまたはV2XにおけるSPS有効化/無効化のための手法が提案される。この提案は、すべての種類のD2DまたはV2X通信に適用可能であることに留意されたい。本明細書において、UEとは、D2DまたはV2Xに適した任意の端末デバイス、例えば、携帯電話、パッド、車両内に設置された任意の無線通信デバイスなどのことを指し、本明細書において、eNBとは、D2DまたはV2Xにおけるリソース割り当てに適した任意の基地局のことを指す。
【0023】
本開示の一実施形態では、
図2に示すeNB200が提供され、
図2は、本開示の一実施形態に係るeNB200のブロック図を概略的に示す。eNB200は、DCI内のSPS有効化/無効化フィールドを、所定のビットパターンで充填するように動作可能な回路201と、SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のUEが第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または、第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEにDCIを送信するように動作可能な送信部202とを備えることができ、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、無線リソース制御(RRC)またはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて、またはそれによって示される。
【0024】
本実施形態において、eNB200は、第1のUE(送信UE)の第2の(受信UE)へのSPS送信を有効化または無効化するために、SPS有効化/無効化フィールドを有するDCIを送信する。ここで、SPS有効化/無効化フィールドは、SPS送信有効化または停止SPS送信無効化を指示するためのフィールドであり、所定のビットパターンで充填することができ、例えば、すべてのビットを”0”または”1”で充填することができ、または、いくつかのビットは「0」で充填され、その他のビットは「1」で充填される。送信UEは、DCIを受信してSPS有効化/無効化フィールドを検出すると、SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、SPS送信を有効化するか、または、開始されているSPS送信を無効化する。例えば、送信UEが、すべてのビットが”0”のSPS有効化/無効化フィールドを検出すると、送信UEは、受信UEへのSPS送信を有効化し、送信UEが、すべてのビットが「1」のSPS有効化/無効化フィールドを検出すると、送信UEは、受信UEへのSPS送信を無効化する。
【0025】
実施形態では、上述のDCIは、いくつかのフィールドが変更されている3GPP TS36.212において指定されているDCIフォーマット5に基づくことができる。具体的には、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるフォーマット(本明細書においてはSPSフォーマットと呼ぶ)にすることができ、例えば、SPS有効化/無効化フィールドは、DCIフォーマット5から6ビット以上を選択することができる。LTE Rel.12/13では、3GPP TS 36.212において指定されているDCIフォーマット5およびDCIフォーマット0/1Aは同じサイズで同じ探索空間を共有しているため、DCIフォーマット5の一部または全部のビットを再利用することによる上述のSPSフォーマットは、DCIフォーマット5およびDCIフォーマット0/1Aと同じサイズにすることができ、したがって、ブラインド復号時間は増加しない。
【0026】
DCIフォーマット5の一部またはさらには全部のフィールドがSPS有効化/無効化に再利用できる理由は、可能性として、D2DまたはV2XにおいてSPSの観点から一部またはさらには任意のフィールドをeNBが動的に示す必要がないためである。したがって、RRCもしくはMACシグナリングによって、またはRRCもしくはMACシグナリングを用いて、再使用されるフィールドにおいて送信されるはずの情報を示すことができる。例えば、eNBがSPSにおいてDCIを送信することは非常にまれであるため、リソース割り当て(例えば、時間リソースパターン)に迅速に適応することは不可能である。したがって、RRCまたはMACシグナリングによって時間リソースパターンを示すことができ、または、RRCまたはMACシグナリングを用いて時間リソースパターンを示すことができる。例えば、eNBは、RRCまたはMACシグナリングを介して時間リソースパターンのセットを構成することができ、DCI内のほんの数ビットだけが、SPS送信のために、構成されたセット内の特定の時間リソースパターンを示すために使用される。このようにして、DCIフォーマット5における「時間リソースパターン」のフィールドのいくつかのビットを、SPS有効化/無効化のために節約することができる。
【0027】
一例では、SPSフォーマットにおけるDCIの識別を容易にし、SPSの有効化/無効化識別のロバスト性を高めるために、DCIフォーマット5のためのRNTIからの異なる無線ネットワーク一時識別子(RNTI)(本明細書においてはSPS RNTIと呼ぶ)を、SPSフォーマットにおけるDCIの巡回冗長検査(CRC)をスクランブルするために適用することができる。別の例では、DCIにおけるSPSの有効化/無効化を識別するためのビット数が、SPS有効化/無効化識別のロバスト性を保証するのに十分に大きいとき、特に、DCIフォーマット5におけるすべてのフィールドのすべてのビットがSPS有効化/無効化フィールドとして採用されるとき、SPSフォーマットにおけるDCIのCRCをスクランブルするためのRNTIは、DCIフォーマット5におけるDCIのCRCをスクランブルするためのRNTIと同じであってもよい。上述したように、D2DまたはV2Xでは、eNBが、SPSの観点から任意のフィールドを動的に示す必要はない場合がある。これを考慮して、SPSに関するすべての関連情報はRRCまたはMACシグナリングで示すことができ、DCIはSPS有効化/無効化にのみ使用される。この状況では、SPS有効化/無効化を識別するために使用されるビットが多いため、SPS RNTIは必要ではない場合がある。D2DまたはV2Xではなくレガシーシステムでは、eNBがACKリソースおよびDCIフォーマットタイプ(0または1A)を動的に制御する必要があるため、「HARQ-ACKリソースオフセット」および「フォーマット0/フォーマット1A差別化フラグ」などのいくつかの情報は、依然としてDCIにおいて示す必要があることに留意されたい。
【0028】
表1~表5は、V2XまたはD2DでのSPSの有効化/無効化に再利用されるDCIフォーマット5におけるビットのいくつかの例を示す。
【表1】
【0029】
表1は、DCIフォーマット5におけるすべてのフィールドのすべてのビットが、V2XまたはD2DにおいてSPS有効化/無効化に使用されることを示す。例えば、すべてのビットが「0」に設定されている場合、これはSPS有効化を意味し、すべてのビットが「1」に設定されている場合、これはSPS無効化を意味する。
【表2】
【0030】
表2は、DCIフォーマット5の「時間リソースパターン」フィールド内のほとんどのビット(MSB6ビット)が、V2XまたはD2DにおいてSPS有効化/無効化に使用されることを示す。
【表3】
【0031】
表3は、「時間リソースパターン」フィールド、「PSCCHおよびPSSCHのためのTPCコマンド」フィールド、および「周波数ホッピングフラグ」フィールド内のいくつかのビットが、V2XまたはD2DにおいてSPS有効化/無効化に使用されることを示している。
【表4】
【0032】
表4は、「PSCCHのためのリソース」フィールドおよび「リソースブロック割り付けおよびホッピングリソース割り当て」フィールド内のいくつかのビットが、V2XまたはD2DにおいてSPS有効化/無効化に使用されることを示す。この例は、特に3GPP RAN1で言及されているサブチャネル概念に適用可能である(RAN1 contribution R1-156607参照)。サブチャネル概念が適用される場合、基本割り当て単位は、複数のPRBから構成されるサブチャネルであり、PSCCHが各サブチャネル内でPRBの一部分内に配置されるため、「PSCCHのためのリソース」フィールドおよび「リソースブロック割り付けおよびホッピングリソース割り当て」フィールドを単純化することができる。これらのフィールドの一部のビットのみがサブチャネルの表示に使用され、その他のビットはV2XまたはD2DにおけるSPS有効化/無効化に使用することができる。
【表5】
【0033】
表5は、有効化および無効化が異なるフィールドを使用できることを示しており、特に、「時間リソースパターン」フィールド内のMSB6ビットがSPS有効化に使用され、すべてのフィールドがSPS無効化に使用される。
【0034】
加えて、
図2に示すように、本開示に係るeNB200は、随意選択的に、eNB200内のそれぞれのユニットの様々なデータおよび制御動作を処理するための関連プログラムを実行するCPU(中央処理装置(Central Processing Unit))210、CPU210によって様々なプロセスおよび制御を行うために必要な様々なプログラムを格納するROM(読み出し専用メモリ(Read Only Memory))213、CPU210によるプロセスおよび制御の過程で一時的に生成される中間データを格納するRAM(ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory))215、および/または、様々なプログラム、データなどを格納する記憶装置217を含んでもよい。上記回路201、送信部202、CPU210、ROM213、RAM215および/または記憶装置217などは、データおよび/またはコマンドバス220を介して相互接続され、相互間で信号を転送することができる。
【0035】
上述のそれぞれの構成要素は、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の一実装形態によれば、上述の回路201および送信部202の機能はハードウェアによって実装されてもよく、上述のCPU210、ROM213、RAM215および/または記憶装置217は必要でなくてもよい。代替的に、上述の回路201および送信部202の機能はまた、上述のCPU210、ROM213、RAM215、および/または記憶装置217などと組み合わせた機能ソフトウェアによって実装されてもよい。
【0036】
eNB200はまた、第1のUEから信号を受信するように動作可能な受信部を備えることができる。一実施形態では、第1のUEが定期的に第2のUEに信号を送信するとき、すなわちSPS送信中に、受信部は、第1のUEからサイドリンクのためのサイドリンクバッファステータス報告(BSR)メッセージまたはスケジューリング要求(SR)を受信しない。
【0037】
図3は、本開示の実施形態に係るeNB(例えばeNB200)によって実施される無線通信方法300のフローチャートを示す。無線通信方法300は、DCI内のSPS有効化/無効化フィールドを、所定のビットパターンで充填する工程301と、SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のUEが第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または、第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEにDCIを送信する工程302とを含むことができ、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、RRCまたはMACシグナリングを用いて、またはそれによって示される。eNB200について上述した詳細および利点は、無線通信方法300にも適用することができる。
【0038】
したがって、本開示の実施形態は、送信UEとしてのUEと、送信UEによって実行される無線通信方法とを提供する。
【0039】
図4は、本開示の実施形態に係る、送信UEとしてのUE400のブロック図を概略的に示す。UE400は、eNBから送信されるDCIを受信するように動作可能な受信部401と、DCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUE(受信UE)への定期的な信号の送信を開始するか、または、上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止するように動作可能な送信部402とを備えることができ、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、RRCまたはMACシグナリングを用いて、またはそれによって示される。随意選択的に、送信部402は、定期的に信号を受信UEに送信するときに、サイドリンクのためのサイドリンクBSRメッセージまたはSRをeNBに送信しない。
【0040】
本開示に係るUE400は、随意選択的に、UE400内のそれぞれのユニットの様々なデータおよび制御動作を処理するための関連プログラムを実行するCPU(中央処理装置(Central Processing Unit))410、CPU410によって様々なプロセスおよび制御を行うために必要な様々なプログラムを格納するROM(読み出し専用メモリ(Read Only Memory))413、CPU410によるプロセスおよび制御の過程で一時的に生成される中間データを格納するRAM(ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory))415、および/または、様々なプログラム、データなどを格納する記憶装置417を含んでもよい。上述の受信部401、送信部402、CPU410、ROM413、RAM415および/または記憶装置417などは、データおよび/またはコマンドバス420を介して相互接続され、相互間で信号を転送することができる。
【0041】
上述のそれぞれの構成要素は、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の一実装形態によれば、上述の受信部401および送信部402の機能はハードウェアによって実装されてもよく、上述のCPU410、ROM413、RAM415および/または記憶装置417は必要でなくてもよい。代替的に、上述の受信部401および送信部402の機能はまた、上述のCPU410、ROM413、RAM415、および/または記憶装置417などと組み合わせた機能ソフトウェアによって実装されてもよい。
【0042】
図5は、本開示の実施形態に係るUE(例えば送信UE400)によって実施される無線通信方法500のフローチャートを示す。無線通信方法500は、eNBから送信されるDCIを受信する工程501と、DCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUE(受信UE)への定期的な信号の送信を開始するか、または、上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止する工程502とを含むことができ、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、RRCまたはMACシグナリングを用いて、またはそれによって示される。
【0043】
文脈がそうでないことを示さない限り、eNB側について上述した詳細および利点は、UE側にも適用できることに留意されたい。
【0044】
別の実施形態では、SPS有効化/無効化は、純粋にRNTIによってトリガすることができ、SPS有効化/無効化に使用される特別なフィールドは存在しない。例えば、SPS RNTI 1はSPS有効化に使用され、SPS RNTI 2はSPS無効化に使用され、別のRNTIは非SPS送信(ワンタイム送信)に使用される。したがって、DCIを受信するUEは、DCIのCRCをスクランブルするRNTIに基づいて、SPS送信を有効化するか、SPS送信を無効化するか、またはワンタイム送信を実行するかを決定することができる。
【0045】
したがって、
図6は、本開示の一実施形態に係るeNBによって実施される無線通信方法600のフローチャートを示す。無線通信方法600は、DCIのCRCをRNTIによってスクランブルする工程601と、第1のUEが、第2のUEに信号を1回送信すべきか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかをRNTIのみに基づいて決定するために、第1のUEにDCIを送信する工程602とを含むことができ、DCIはDCIフォーマット5にある。この実施形態では、第1のUE(送信UE)は、DCIのフォーマットを変更することなく、純粋に、DCIのCRCをスクランブルするために使用されたRNTIに基づいて、ワンタイム送信を実行するか、SPS送信を有効化するか、またはSPS送信を無効化するかを決定することができる。したがって、同じDCIフォーマットをSPS送信および非SPS送信に使用することができる。
【0046】
本開示の一実施形態はまた、上述の方法600を実施するためのeNBをも提供する。eNBは、DCIのCRCをRNTIによってスクランブルするように動作可能な回路と、第1のUEが、第2のUEに信号を1回送信すべきか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかをRNTIのみに基づいて決定するために、第1のUEにDCIを送信するように動作可能な送信部とを備え、DCIはDCIフォーマット5にある。この実施形態におけるeNBのブロック図は、
図2に示す構造を参照することができる。
【0047】
図7は、本開示の一実施形態に係るUEによって実施される無線通信方法700のフローチャートを示す。無線通信方法700は、eNBから送信されるDCIを受信する工程701と、別のUEに信号を1回送信すべきか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかを、DCIのCRCをスクランブルするRNTIのみに基づいて決定する工程702とを含み、DCIはDCIフォーマット5にある。
【0048】
本開示の一実施形態はまた、上述の方法700を実施するためのUEをも提供する。UEは、eNBから送信されるDCIを受信するように動作可能な受信部と、別のUEに信号を1回送信すべきか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかを、DCIのCRCをスクランブルするRNTIのみに基づいて決定するように動作可能な回路とを備え、DCIはDCIフォーマット5にある。この実施形態におけるUEのブロック図は、送信部402が上述の回路に置き換えられている点を除いて、
図4に示す構造を参照することができる。
【0049】
別の実施形態では、SPS有効化/無効化のための新しいフィールドをDCIフォーマット5内に追加することができ、DCIフォーマット0/1Aもまた新しいフィールドと共に追加されるか、または、DCIフォーマット0/1Aのサイズを、変更されているDCIフォーマット5のサイズ、例えば、CAまたは非CAに関係なく「CFI」フィールド(3ビット)、FDDまたはTDDに関係なく「ULインデックス」フィールド(2ビット)、およびFDDまたはTDDに関係なく「ダウンリンク割り付けインデックス」(2ビット)、と同じにするために、V2XまたはD2D SPSがイネーブルされている場合、FDD/TDD、ダウンリンク/アップリンク、CA/非CA(キャリアアグリゲーション)に関係なく、DCIフォーマット0/1A内のすべてのレガシーフィールドが自動的にイネーブルされる。DCIフォーマット0/1Aサイズが依然として、変更されているDCIフォーマット5と整列するのに十分な大きさでない場合、パディングビットを追加することができる。このように、変更後のDCIフォーマット0/1AおよびDCIフォーマット5のサイズは、依然として同一に保たれ、ブラインド復号時間を増加させることはない。
【0050】
したがって、
図8は、本開示の一実施形態に係るeNBによって実施される無線通信方法800のフローチャートを示す。無線通信方法800は、第1のDCI内のSPS有効化/無効化フィールドを所定のビットパターンで充填する工程801と、SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のUEが、第2のUEに信号を1回送信するか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEに第1のDCIを送信する工程802であり、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにある、送信する工程802と、第1のUEがeNBに信号を送信するために、第1のUEに第2のDCIを送信する工程803であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある、送信する工程803とを含むことができる。方法800における上述の工程は、必ずしも上述の順序で実行されるとは限らないことに留意されたい。例えば、工程803は、工程801および802の前に実行することができる。
【0051】
方法800では、第1のDCIは、SPS有効化/無効化フィールドを追加することによって変更されているDCIフォーマット5にあり、D2DまたはV2Xに使用される。変更されているDCIフォーマット5のSPS有効化/無効化フィールドは、第1のUE(送信UE)が第2のUE(受信UE)に対してワンタイム送信を実行すべきか、第2のUEへのSPS送信を開始すべきか、または第2のUEへのSPS送信を停止すべきかを示す。第2のDCIは、レガシー無線通信(すなわち、eNBとUEとの間の通信)に使用され、DCIフォーマット5に追加されたSPS有効化/無効化フィールドと同じフィールドを追加することによって変更されているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIと第2のDCIとが同じサイズを有するように、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされている元のDCIフォーマット0/1Aにある。
【0052】
表6は、SPSの有効化/無効化に使用される新しいフィールドがDCIフォーマット0/1AとDCIフォーマット5の両方において追加されることを示している。このように、DCIフォーマット0/1Aは依然としてDCIフォーマット5と同じサイズを維持する。
【表6】
【0053】
表7は、FDD/TDD、ダウンリンク/アップリンク、およびCA/非CAに関係なくすべてのフィールドをイネーブルすることによってDCIフォーマット0/1Aサイズが最大化され、DCIフォーマット5において新しいフィールドが追加されることを示す。このようにして、2つのDCIは、ブラインド復号時間が増加しないように、同じサイズを維持することもできる。
【表7】
【0054】
本開示の一実施形態はまた、上述の方法800を実施するためのeNBをも提供する。eNBは、第1のDCI内のSPS有効化/無効化フィールドを所定のビットパターンで充填するように動作可能な回路と、SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のUEが、第2のUEに信号を1回送信するか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEに第1のDCIを送信するように動作可能な送信部とを備え、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにあり、送信部はまた、第1のUEがeNBに信号を送信するために、第1のUEに第2のDCIを送信するようにも動作可能であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある。この実施形態におけるeNBのブロック図は、
図2に示す構造を参照することができる。
【0055】
送信UE側について、
図9は、本開示の実施形態に係るUEによって実施される無線通信方法900のフローチャートを示す。無線通信方法900は、eNBから送信される第1のDCIを受信する工程901と、第1のDCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUEに信号を1回送信するか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止する工程902であり、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにある、工程902と、送信部がeNBに信号を送信するために、eNBから送信される第2のDCIを受信する工程903であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある、受信する工程903とを含むことができる。
【0056】
本開示の一実施形態はまた、上述の方法900を実施するためのUEをも提供する。UEは、eNBから送信される第1のDCIを受信するように動作可能な受信部と、第1のDCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUEに信号を1回送信するか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止するように動作可能な送信部とを備え、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにあり、受信部はまた、送信部がeNBに信号を送信するために、eNBから送信される第2のDCIを受信するようにも動作可能であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある。この実施形態におけるUEのブロック図は、
図4に示す構造を参照することができる。
【0057】
本開示は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって実現することができる。上述した各実施形態の説明で用いた各機能ブロックは、集積回路としてのLSIによって実現することができ、各実施形態で説明した各処理をLSIによって制御することができる。それらはチップとして個別に形成されてもよく、または、機能ブロックの一部または全部を含むように1つのチップを形成してもよい。それらは、それに結合されたデータ入力および出力を含むことができる。ここで、LSIとは、集積度の違いによって、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと称される場合がある。ただし、集積回路を実装する技法は、LSIに限定されず、専用回路または汎用プロセッサを用いて実現されてもよい。加えて、LSIの製造後にプログラム可能なFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array))、または、LSI内部に配置される回路セルの接続および設定を再構成可能な再構成可能プロセッサを用いてもよい。
【0058】
本開示は、本開示の内容および範囲から逸脱することなく、本明細書および既知の技術に提示された説明に基づいて当業者によって様々に変更または修正されることを意図しており、そのような変更および適用は、保護されるように特許請求されている範囲内に入ることに留意されたい。さらに、開示内容を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【0059】
本開示の実施形態は、少なくとも以下の主題を提供することができる。
【0060】
1.eNodeB(eNB)であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)内の半静的スケジューリング(SPS)有効化/無効化フィールドを、所定のビットパターンで充填するように動作可能な回路と、
SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のユーザ機器(UE)が第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または、第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEにDCIを送信するように動作可能な送信部と
を備え、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、無線リソース制御(RRC)またはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて、またはそれによって示される、eNodeB(eNB)。
【0061】
2.DCIフォーマット5におけるすべてのフィールドのすべてのビットがSPS有効化/無効化フィールドとして採用され、
SPSフォーマットにおけるDCIの巡回冗長検査(CRC)をスクランブルするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)は、DCIフォーマット5におけるDCIのCRCをスクランブルするためのRNTIと同じである、1に記載のeNodeB。
【0062】
3.第1のUEから信号を受信するように動作可能な受信部を備え、第1のUEが定期的に第2のUEに信号を送信するとき、受信部は、第1のUEからサイドリンクのためのサイドリンクバッファステータス報告(BSR)メッセージまたはスケジューリング要求(SR)を受信しない、1または2に記載のeNodeB。
【0063】
4.eNodeB(eNB)であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)の巡回冗長検査(CRC)を無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルするように動作可能な回路と、
第1のユーザ機器(UE)が、第2のUEに信号を1回送信すべきか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかをRNTIのみに基づいて決定するために、第1のUEにDCIを送信するように動作可能な送信部と
を備え、DCIはDCIフォーマット5にある、eNodeB(eNB)。
【0064】
5.eNodeB(eNB)であって、
第1のダウンリンク制御情報(DCI)内の半静的スケジューリング(SPS)有効化/無効化フィールドを所定のビットパターンで充填するように動作可能な回路と、
SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のユーザ機器(UE)が、第2のUEに信号を1回送信するか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEに第1のDCIを送信するように動作可能な送信部と
を備え、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにあり、
送信部はまた、第1のUEがeNBに信号を送信するために、第1のUEに第2のDCIを送信するようにも動作可能であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある、eNodeB(eNB)。
【0065】
6.ユーザ機器(UE)であって、
eNodeB(eNB)から送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように動作可能な受信部と、
DCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または、上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止するように動作可能な送信部と
を備え、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、無線リソース制御(RRC)またはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて、またはそれによって示される、ユーザ機器(UE)。
【0066】
7.DCIフォーマット5におけるすべてのフィールドのすべてのビットがSPS有効化/無効化フィールドとして採用され、
SPSフォーマットにおけるDCIの巡回冗長検査(CRC)をスクランブルするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)は、DCIフォーマット5におけるDCIのCRCをスクランブルするためのRNTIと同じである、6に記載のユーザ機器。
【0067】
8.送信部は、定期的に信号を上記別のUEに送信するときに、サイドリンクのためのサイドリンクバッファステータス報告(BSR)メッセージまたはスケジューリング要求(SR)をeNBに送信しない、6または7に記載のユーザ機器。
【0068】
9.ユーザ機器(UE)であって、
eNodeB(eNB)から送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように動作可能な受信部と、
別のUEに信号を1回送信すべきか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかを、DCIの巡回冗長検査(CRC)をスクランブルする無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のみに基づいて決定するように動作可能な回路と
を備え、DCIはDCIフォーマット5にある、ユーザ機器(UE)。
【0069】
10.ユーザ機器(UE)であって、
eNodeB(eNB)から送信される第1のダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように動作可能な受信部と、
第1のDCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUEに信号を1回送信するか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止するように動作可能な送信部と
を備え、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにあり、
受信部はまた、送信部がeNBに信号を送信するために、eNBから送信される第2のDCIを受信するようにも動作可能であり、
第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある、ユーザ機器(UE)。
【0070】
11.eNodeB(eNB)によって実施される無線通信方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)内の半静的スケジューリング(SPS)有効化/無効化フィールドを、所定のビットパターンで充填する工程と、
SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のユーザ機器(UE)が第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または、第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEにDCIを送信する工程と
を含み、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、無線リソース制御(RRC)またはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて、またはそれによって示される、無線通信方法。
【0071】
12.DCIフォーマット5におけるすべてのフィールドのすべてのビットがSPS有効化/無効化フィールドとして採用され、
SPSフォーマットにおけるDCIの巡回冗長検査(CRC)をスクランブルするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)は、DCIフォーマット5におけるDCIのCRCをスクランブルするためのRNTIと同じである、11に記載の無線通信方法。
【0072】
13.eNodeB(eNB)によって実施される無線通信方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)の巡回冗長検査(CRC)を無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルする工程と、
第1のユーザ機器(UE)が、第2のUEに信号を1回送信すべきか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかをRNTIのみに基づいて決定するために、第1のUEにDCIを送信する工程と
を含み、DCIはDCIフォーマット5にある、無線通信方法。
【0073】
14.eNodeB(eNB)によって実施される無線通信方法であって、
第1のダウンリンク制御情報(DCI)内の半静的スケジューリング(SPS)有効化/無効化フィールドを所定のビットパターンで充填する工程と、
SPS有効化/無効化フィールドに基づいて、第1のユーザ機器(UE)が、第2のUEに信号を1回送信するか、第2のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または第2のUEへの定期的な信号の送信を停止するために、第1のUEに第1のDCIを送信する工程であり、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにある、送信する工程と、
第1のUEがeNBに信号を送信するために、第1のUEに第2のDCIを送信する工程であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある、送信する工程と
を含む、無線通信方法。
【0074】
15.ユーザ機器(UE)によって実施される無線通信方法であって、
eNodeB(eNB)から送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信する工程と、
DCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または、上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止する工程と
を含み、DCIは、DCIフォーマット5の少なくとも1つのフィールドの一部または全部のビットをSPS有効化/無効化フィールドとして採用することによって形成されるSPSフォーマットにあり、少なくとも1つのフィールドにおいて送信されるはずの情報は、無線リソース制御(RRC)またはメディアアクセス制御(MAC)シグナリングを用いて、またはそれによって示される、無線通信方法。
【0075】
16.DCIフォーマット5におけるすべてのフィールドのすべてのビットがSPS有効化/無効化フィールドとして採用され、
SPSフォーマットにおけるDCIの巡回冗長検査(CRC)をスクランブルするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)は、DCIフォーマット5におけるDCIのCRCをスクランブルするためのRNTIと同じである、15に記載の無線通信方法。
【0076】
17.ユーザ機器(UE)によって実施される無線通信方法であって、
eNodeB(eNB)から送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信する工程と、
別のUEに信号を1回送信すべきか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始すべきか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止すべきかを、DCIの巡回冗長検査(CRC)をスクランブルする無線ネットワーク一時識別子(RNTI)のみに基づいて決定する工程と
を含み、DCIはDCIフォーマット5にある、無線通信方法。
【0077】
18.ユーザ機器(UE)によって実施される無線通信方法であって、
eNodeB(eNB)から送信される第1のダウンリンク制御情報(DCI)を受信する工程と、
第1のDCI内のSPS有効化/無効化フィールドに基づいて、別のUEに信号を1回送信するか、上記別のUEへの定期的な信号の送信を開始するか、または上記別のUEへの定期的な信号の送信を停止する工程であり、第1のDCIはSPS有効化/無効化フィールドをDCIフォーマット5にさらに追加することによって形成されるフォーマットにある、工程と、
送信部がeNBに信号を送信するために、eNBから送信される第2のDCIを受信する工程であり、第2のDCIは、すべてのレガシーフィールドがイネーブルされているDCIフォーマット0/1Aにあるか、または、第1のDCIのサイズが第2のDCIのサイズと同じになるように、DCIフォーマット5に追加されているものと同じフィールドをDCIフォーマット0/1Aに追加することによって形成されるフォーマットにある、受信する工程と
を含む、無線通信方法。
【0078】
加えて、本開示の実施形態はまた、上述のそれぞれの通信方法の工程(複数可)を実行するためのモジュール(複数可)を含む集積回路を提供することもできる。さらに、本発明の実施形態は、コンピューティング装置上で実行されたときに、上述のそれぞれの通信方法の工程(複数可)を実行するプログラムコードを含むコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供することもできる。