(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-10
(45)【発行日】2022-08-19
(54)【発明の名称】インクジェット印刷システムと共に使用するための印刷ヘッドユニットアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B05C 5/00 20060101AFI20220812BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20220812BHJP
B05C 11/00 20060101ALI20220812BHJP
B05C 11/10 20060101ALI20220812BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20220812BHJP
H05B 33/10 20060101ALI20220812BHJP
【FI】
B05C5/00 101
B41J2/01 301
B41J2/01 307
B05C11/00
B05C11/10
H05B33/14 A
H05B33/10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021093840
(22)【出願日】2021-06-03
(62)【分割の表示】P 2019176570の分割
【原出願日】2013-03-15
【審査請求日】2021-06-29
(32)【優先日】2012-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2012-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2012-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513317345
【氏名又は名称】カティーバ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140833
【氏名又は名称】岡東 保
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン マック
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー ソ-カン コー
(72)【発明者】
【氏名】イリアフ ブロンスキー
【審査官】河内 浩志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0149000(US,A1)
【文献】特開2011-143720(JP,A)
【文献】特開2010-131582(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05C 5/00 - 5/04
7/00 -21/00
B41J 2/01
2/165- 2/20
2/21 - 2/215
H05B33/00 -33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
工業用インクジェット印刷システムのためのプリントヘッドユニットであって、該プリントヘッドユニットは、以下を備える、
流体システムであって、該流体システムは、
複数のチャネルを有する流体マニホールドブロックと、弁、リザーバ、および廃棄システムの中から選択された少なくとも1つの流体マニホールドブロックアセンブリ構成要素と、を備える流体マニホールドブロックアセンブリと、
一次分配リザーバと、
少なくとも1つのプリントヘッドを有するプリントヘッドアセンブリと、
前記流体マニホールドブロックに結合する第1の部材と、前記第1の部材を前記プリントヘッドアセンブリに結合する第2の部材とを備えるアダプタプレートマニホールドアセンブリであって、前記アダプタプレートマニホールドアセンブリは前記一次分配リザーバを前記プリントヘッドアセンブリに流体的に結合するアダプタプレートマニホールドアセンブリと、を備え、
さらに、前記プリントヘッドユニットは、
複数のチャネルを有する気体マニホールドブロックを備えた気体マニホールドブロックアセンブリを備える気体システムと、
前記気体マニホールドブロックに隣接する電気インターフェースプレートと、
前記流体システムの位置を制御するシステムであって、前記システムは、前記流体システムを受け入れるように構成されたベースプレートと、前記ベースプレートを受け入れるように構成された支持アームと、を備えるプリントヘッド装着およびクランプ締めアセンブリと、を備えるシステムと、
を備えるプリントヘッドユニット。
【請求項2】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記流体マニホールドブロックアセンブリは、前記一次分配リザーバと前記プリントヘッドアセンブリとの間の流体の流れを制御するように構成されているプリントヘッドユニット。
【請求項3】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記流体マニホールドブロックアセンブリは、バルクリザーバと前記一次分配リザーバとの間の流体の流れを制御するように構成されているプリントヘッドユニット。
【請求項4】
請求項3に記載のプリントヘッドユニットであって、前記流体マニホールドブロックアセンブリは、前記バルクリザーバからのインクの流れを制御して、前記一次分配リザーバ内の流体レベルを一定に保つように構成されているプリントヘッドユニット。
【請求項5】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記流体マニホールドブロックアセンブリは、前記プリントヘッドアセンブリと廃棄システムとの間の流体の流れを制御するように構成されているプリントヘッドユニット。
【請求項6】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記流体マニホールドブロックと前記少なくとも1つの流体マニホールドブロックアセンブリ構成要素との間の接続は、Oリングシールを有するポート接続を備えるプリントヘッドユニット。
【請求項7】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記流体マニホールドブロックアセンブリは、Oリングシールを用いて前記アダプタプレートマニホールドアセンブリのポートと結合するポートを備えるプリントヘッドユニット。
【請求項8】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記アダプタプレートマニホールドアセンブリの前記第1の部材は、前記プリントヘッド装着およびクランプ締めアセンブリと係合するように構成されているプリントヘッドユニット。
【請求項9】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記プリントヘッド装着およびクランプ締めアセンブリは、運動学的装着アセンブリを備えるプリントヘッドユニット。
【請求項10】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記プリントヘッド装着およびクランプ締めアセンブリは、空気軸受クランプ締めアセンブリを備えるプリントヘッドユニット。
【請求項11】
請求項10に記載のプリントヘッドユニットであって、前記空気軸受クランプ締めアセンブリは、前記プリントヘッド装着およびクランプ締めアセンブリ内に前記流体システムを位置決めする最初の非接触気圧式クランプ締め力と、印刷中に前記プリントヘッド装着およびクランプ締めアセンブリ内に前記流体システムを安定して位置決めするための安定した機械的クランプ締め力とを提供するように構成されているプリントヘッドユニット。
【請求項12】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記気体マニホールドブロックは、前記一次分配リザーバと少なくとも1つの外部気体源との間のガスの流れを制御するプリントヘッドユニット。
【請求項13】
請求項12に記載のプリントヘッドユニットであって、前記気体マニホールドブロックは、前記一次分配リザーバと真空源との間のガスの流れを制御するプリントヘッドユニット。
【請求項14】
請求項13に記載のプリントヘッドユニットであって、前記ガスの流れの制御は、前記一次分配リザーバに部分的な真空を適用することを含むプリントヘッドユニット。
【請求項15】
前記気体マニホールドブロックアセンブリは、弁、リザーバ、真空源、および不活性ガス源から選択されたマニホールド構成要素との通信のためにポート接続されている、請求項12に記載のプリントヘッドユニット。
【請求項16】
請求項15に記載のプリントヘッドユニットであって、前記流体マニホールドブロックと、少なくとも1つの前記流体マニホールドブロックアセンブリ構成要素との間の接続は、Oリングシールを備えたポート接続を含む、プリントヘッドユニット。
【請求項17】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記プリントヘッドユニットは、前記プリントヘッドユニットに関連する動作情報にアクセスするための識別コードを有するプリントヘッドユニット。
【請求項18】
請求項17に記載のプリントヘッドユニットであって、前記プリントヘッドユニットに関連する前記動作情報は、メモリデバイスからアクセスされるプリントヘッドユニット。
【請求項19】
請求項1に記載のプリントヘッドユニットであって、前記プリントヘッドアセンブリの少なくとも1つのプリントヘッドは、複数のノズルを有するプリントヘッドユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、米国仮特許出願第61/625,659号(2012年4月17日出願)の利益を主張し、米国仮特許出願第61/646,159号(2012年5月11日出願)の利益を主張し、さらに、米国仮特許出願第61/697,479号(2012年9月6日出願)の利益を主張する。本明細書に挙げられるすべての相互参照出願は、その全体が参照によって援用される。
【0002】
本教示の分野は、産業用インクジェット薄膜印刷システムにおいて使用するための相互交換可能な印刷ヘッドユニットアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
本教示によると、印刷ヘッドユニットアセンブリの種々の実施形態は、印刷ヘッドユニットと、装着およびクランプ締めアセンブリと、インターフェースアセンブリとを含むことができる。本教示の印刷ヘッドユニットアセンブリの種々の実施形態に関して、印刷ヘッドユニットと装着およびクランプ締めアセンブリとは、印刷システム内における印刷ヘッドユニットの再現可能な歪みのない位置決めを提供することができる。本教示の印刷ヘッドユニットアセンブリの種々の実施形態では、印刷ヘッドユニットおよびインターフェースアセンブリは、印刷システムと種々の印刷ヘッドユニットとの容易な相互交換性を可
能にする特徴を有することができる。印刷システム内における印刷ヘッドユニットの歪みのない、再現可能な位置決めを提供する容易な相互交換性は、標的薄膜プロセスを提供する際の順応性ならびに信頼性のある高処理量生産印刷を可能にする。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
産業用インクジェット印刷のための印刷ヘッドユニットであって、前記印刷ヘッドユニットは、
流体システムであって、前記流体システムは、
制御の配分を提供する気体マニホールドブロックのアセンブリであって、前記気体マニホールドブロックは、第1の表面および第2の表面を含み、複数のチャネルをその中に加工され、前記気体マニホールドブロックは、弁、リザーバ、真空源、および、不活性ガス源から選択されたマニホールド構成要素と連絡するためにポート接続されている、気体マニホールドブロックのアセンブリと、
流体マニホールドブロックのアセンブリであって、前記流体マニホールドブロックのアセンブリは、第1の表面および第2の表面を備え、複数のチャネルをその中に加工され、前記流体マニホールドブロックのアセンブリは、弁、リザーバ、印刷ヘッド、および、廃棄システムから選択されたマニホールド構成要素と連絡するためにポート接続されている、流体マニホールドブロックのアセンブリと、
少なくとも1つの入口ポートおよび少なくとも1つの出口ポートを含む一次分配リザーバであって、前記一次分配リザーバは、前記気体マニホールドブロックのアセンブリおよび前記流体マニホールドブロックのアセンブリと流体連絡している、一次分配リザーバと
を備える、流体システムと、
電気相互接続部を受け取るための第1の表面と、前記気体マニホールドブロックの前記第1の表面に隣接する第2の表面とを含む電気インターフェースプレートであって、前記電気相互接続部を受け取るための第1の表面は、迅速結合式に適合されている、電気インターフェースプレートと、
前記流体マニホールドブロックのアセンブリの前記第2の表面に隣接する第1の部材と、印刷ヘッドアセンブリを受け取るように構成された第2の部材とを備えるアダプタプレートマニホールドアセンブリであって、前記アダプタプレートマニホールドアセンブリは、前記一次分配リザーバおよび前記印刷ヘッドアセンブリと流体連絡している、アダプタプレートマニホールドアセンブリと
を備える、印刷ヘッドユニット。
(項目2)
前記気体マニホールドブロックと、弁、リザーバ、真空源、および、不活性ガス源から選択されたマニホールド構成要素との間の連絡は、Oリングシールを伴うポート接続を備える、項目1に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目3)
前記流体マニホールドブロックのアセンブリと、弁、リザーバ、印刷ヘッド、および、廃棄システムから選択されたマニホールド構成要素との間の連絡は、Oリングシールを伴うポート接続を備える、項目1に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目4)
前記アダプタプレートマニホールドアセンブリは、前記印刷ヘッドユニットを運動学的マウントに装着するための嵌合表面を提供する、項目1に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目5)
前記印刷ヘッドユニットは、前記印刷ヘッドユニットに関連する動作情報にアクセスするための識別コードを有する、項目1に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目6)
前記印刷ヘッドユニットに関連する前記動作情報は、メモリデバイス上にある、項目5に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目7)
前記メモリは、前記印刷ヘッドユニット上に位置するデバイスである、項目6に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目8)
少なくとも1つの入口ポートおよび少なくとも1つの出口ポートを含むバルクインクリザーバをさらに備え、前記バルクインクリザーバは、前記一次分配リザーバおよび前記流体マニホールドブロックのアセンブリと流体連絡している、項目1に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目9)
前記一次分配リザーバは、前記一次分配リザーバのための定義された充填レベルを維持するための少なくとも1つの液体レベルインジケータを有し、前記バルクリザーバからのインクは、前記一次分配リザーバを前記定義された充填レベルに継続的に補充する、項目1に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目10)
迅速結合式に適合されている、前記電気インターフェースプレートの前記第1の表面は、ポゴピンパッドを含む、項目1に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目11)
前記気体マニホールドブロックのアセンブリは、
真空アセンブリと連絡している第1のマニホールドポートと、不活性ガス源と連絡している第2のマニホールドポートと、前記一次分配ユニットの前記入口ポートと流体連絡している第3のマニホールドポートと、
前記気体マニホールドブロックのアセンブリの第1の弁であって、前記第1の弁は、前記不活性ガス源と前記一次分配リザーバとの間の流体連絡と、第2の弁と前記一次分配リザーバとの間の流体連絡との両方を制御し、前記気体マニホールドブロックのアセンブリの第2の弁は、前記第1の弁と前記真空アセンブリとの間の連絡を制御する、第1の弁と
を備える、項目1に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目12)
前記流体マニホールドブロックのアセンブリは、
前記一次分配リザーバの出口ポートと流体連絡している第1のマニホールドポートおよび前記インクジェットヘッドアセンブリの入口ポートと流体連絡している第2のマニホールドポートであって、前記流体マニホールドブロックの第1の弁は、前記一次分配ユニットと前記インクジェットヘッドアセンブリとの間の連絡を制御する、第1のマニホールドポートおよび第2のマニホールドポートと、
インクジェットヘッドアセンブリの出口ポートと流体連絡している第3のマニホールドポートおよび廃棄物排出管と流体連絡している第4のマニホールドポートであって、前記流体マニホールドブロックの第2の弁は、前記インクジェットヘッドアセンブリと前記廃棄物排出管との間の連絡を制御する、第3のマニホールドポートおよび第4のマニホールドポートと
を備える、項目11に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目13)
前記流体マニホールドブロックのアセンブリは、
入口ポート、孔、および、出口ポートを含むバルクリザーバであって、前記バルクリザーバは、前記一次分配リザーバと流体連絡している、バルクリザーバと、
前記バルクリザーバの出口ポートと流体連絡している第1のマニホールドポートおよび一次分配リザーバの入口ポートと流体連絡している第2のマニホールドポートであって、前記流体マニホールドブロックの第1の弁は、前記バルクリザーバと前記一次分配ユニットとの間の連絡を制御する、第1のマニホールドポートおよび第2のマニホールドポートと、
前記一次分配リザーバの出口ポートと流体連絡している第3のマニホールドポートおよび前記インクジェットヘッドアセンブリの入口ポートと流体連絡している第4のマニホー
ルドポートであって、前記流体マニホールドブロックの第2の弁は、前記一次分配ユニットと前記インクジェットヘッドアセンブリとの間の連絡を制御する、第3のマニホールドポートおよび第4のマニホールドポートと、
インクジェットヘッドアセンブリの出口ポートと流体連絡している第5のマニホールドポートおよび廃棄物排出管と流体連絡している第6のマニホールドポートであって、前記流体マニホールドブロックの第3の弁は、前記インクジェットヘッドアセンブリと前記廃棄物排出管との間の連絡を制御する、第5のマニホールドポートおよび第6のマニホールドポートと
を備える、項目11に記載の印刷ヘッドユニット。
(項目14)
前記一次分配リザーバのための定義された充填レベルを維持するための液体レベルインジケータをさらに備え、前記バルクリザーバからのインクは、前記一次分配リザーバを前記定義された充填レベルに継続的に補充する、項目13に記載の印刷ヘッドユニット。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】
図1は、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、印刷ヘッドユニットのブロック図であり、関連付けられた気体制御アセンブリおよび廃棄アセンブリを描写する。
【
図2】
図2は、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、印刷ヘッドユニットの斜視図である。
【
図3A】
図3A~
図3Cは、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、印刷ヘッドユニットの分解図である。
【
図3B】
図3A~
図3Cは、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、印刷ヘッドユニットの分解図である。
【
図3C】
図3A~
図3Cは、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、印刷ヘッドユニットの分解図である。
【
図4A】
図4Aは、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、流体マニホールドブロックの種々の図を描写する。
【
図4B】
図4Bは、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、流体マニホールドブロックの種々の図を描写する。
【
図4C】
図4Cは、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、流体マニホールドブロックの種々の図を描写する。
【
図4D】
図4Dは、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、流体マニホールドブロックの種々の図を描写する。
【
図5】
図5は、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、印刷ヘッドユニットの斜視図である。
【
図6】
図6は、本教示による、印刷ヘッドユニットの種々のマニホールドアセンブリの斜視図である。
【
図7】
図7は、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、種々のマニホールドアセンブリの分解斜視図である。
【
図8A】
図8Aは、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、気泡がインク送達ライン内に捕捉されることを防止する流体設計の概略図である。
【
図8B】
図8Bは、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、気泡がインク送達ライン内に捕捉されることを防止する流体設計の概略図である。
【
図9】
図9は、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、種々のマニホールドアセンブリを通る断面図である。
【
図10】
図10は、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、インクマニホールドアセンブリを通る拡大断面図である。
【
図11】
図11は、複数の印刷ヘッドを含む印刷ヘッドアセンブリの概略表現である。
【
図13A】
図13Aは、種々の実施形態による、印刷ヘッドアセンブリおよび装着アセンブリの分解図である。
【
図13B】
図13Bは、種々の実施形態による、装着アセンブリに装着された印刷ヘッドユニットの上面図である。
【
図13C】
図13Cは、種々の実施形態による、印刷ヘッドアセンブリの底面図である。
【
図14】
図14は、種々の実施形態による、装着アセンブリに装着されてクランプ締めされた印刷ヘッドユニットの斜視図である。
【
図15】
図15は、種々の実施形態による、印刷ヘッドユニットへの取付を描写する、インクジェット印刷システムのインターフェースアセンブリの斜視図である。
【
図16】
図16は、種々の実施形態による、印刷ヘッドユニットキャッピングステーションの斜視図である。
【
図17】
図17は、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、種々の印刷ヘッドユニットを利用し得る印刷システムの斜視図である。
【
図18】
図18は、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態による、種々の印刷ヘッドユニットを利用し得る印刷システムを格納することができるガス封入体アセンブリおよびシステムの概略表現である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
(詳細な説明)
本教示は、種々の印刷プロセスのために使用され得る、産業用インクジェット薄膜印刷システムにおいて使用するための印刷ヘッドユニットアセンブリの実施形態を開示する。本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態アセンブリは、印刷ヘッドユニットと、装着およびクランプ締めアセンブリと、インターフェースアセンブリとを含むことができる。本教示によると、本明細書に開示されるデバイス、装置、システム、および方法は、例えば、限定ではないが、種々の印刷プロセスを開発すること、および、効率的な生産規模の印刷を提供することのために有用であり得る。
【0006】
その点において、例えば、限定ではないが、インクジェット印刷プロセスを使用したOLEDパネル基材の製造において使用するための印刷ヘッドユニットアセンブリに望ましい属性として、印刷プロセスの間、基材上に種々の調合物の種々のインクを効率的に順次に印刷するための順応性をエンドユーザに提供することが挙げられ得ると想定されていた。しかしながら、印刷プロセスの間、複数のインク印刷の順次印刷を提供することは、望ましいが、複数のインクおよびインク調合物の相互汚染は、望ましくない。したがって、種々の調合物の種々のインクの効率的な順次印刷を実装する設計はさらに、相互汚染を排除すべきである。
【0007】
印刷システムの内外を常に移動させられる印刷ヘッドユニットの位置決めに関して、装着およびクランプ締めによって、印刷ヘッドユニットの歪みのない、再現可能な位置決めを提供し、かつ、完全に自動化された印刷ヘッド交換を提供することが望ましい。本明細書で使用される場合、「歪みのない」とは、装着およびクランプ締めアセンブリ内において、印刷ヘッドユニットの都合の悪い変位を生じさせ得る側方力を、本質的に排除しないとしても、実質的に低減させることを指す。印刷システム内外の印刷ヘッドユニットの柔軟な移動に関して、印刷システムから印刷ヘッドユニットまでに要求される相互接続のタイプ(例えば、電気、気体、および流体)は、種々の印刷ヘッドユニットの迅速かつ効率的な相互交換を提供することに関して問題を呈し得る。印刷システム内外を常に移動させられ得る印刷ヘッドユニットの数が与えられると、各印刷ヘッドユニットの識別およびその動作情報を提供することは、印刷ヘッドユニットの自動交換の間、選択エラーを防止するために使用されることができる。さらに、印刷ヘッドユニットアセンブリの設計は、実質的休止時間を回避するために、使用の間の印刷ヘッドユニットのロバスト性および保守の容易性を提供するべきである。
【0008】
故に、属性および課題を想定して、本教示の印刷ヘッドユニットアセンブリおよびシステムの種々の実施形態は、自給式印刷ヘッドユニットと、再現可能な歪みのない印刷ヘッドユニット位置決めを提供するように印刷ヘッドユニットを印刷システム上に装着するた
めの装着およびクランプ締めアセンブリと、迅速かつ自動化された電気相互接続および気体相互接続を提供するインターフェースアセンブリとを含むことができる。そのような構成要素は、薄膜のインクジェット印刷、例えば、限定ではないが、有機発光ダイオード(OLED)薄膜のインクジェット印刷のための効率的かつ信頼性のある印刷プロセスを提供するように設計された。加えて、本教示の印刷ヘッドユニットアセンブリおよびシステムの種々の実施形態は、印刷ヘッドユニットの識別および追跡を提供することはもちろん、本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態のための保守の容易性を提供することができる。
【0009】
本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態に関して、印刷ヘッドユニットのそれぞれは、自給式アセンブリであることができ、その複数の自給式印刷ヘッドユニットは、印刷プロセスの間、印刷システムの中に容易に相互交換されることができる。自給式印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、気体マニホールドブロックアセンブリと、流体マニホールドブロックアセンブリと、気体マニホールドおよび流体マニホールドと流体連絡し得る一次分配リザーバとを含み得る流体システムを有することができる。印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、一次分配リザーバと流体連絡し得るバルクインクリザーバをさらに含む流体システムを有することができる。バルクインクリザーバの種々の実施形態は、入口ポートと、バルクインクリザーバを充填することが可能であり得る孔とを有することができる。バルクインクリザーバの充填は、手動モードまたは自動化モードで行なわれることができる。種々の実施形態では、バルクインクリザーバの充填は、物理的コネクタを介してバルクインクリザーバ入口ポートに継合された供給ポートを介して、外部供給源からバルクインクリザーバ内にインクを周期的に供給することによって行なわれることができ、物理的コネクタは、可逆的に、そのような再充填の前に取り付けられ、そのような再充填の後に取り外される。種々の実施形態では、バルクインクリザーバの充填は、入口ポートの近位の供給ポートを介して、外部供給源からバルクインクリザーバの中にインクを周期的に供給することによって行なわれることができ、インクは、供給ポートおよび入口ポートを継合するための物理的コネクタを使用せずに、供給ポートを通して外部供給源から導かれ得る。
【0010】
自給式印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、印刷プロセスの過程の間、一次分配リザーバへのインクの継続供給を提供するために十分な容積を有し得るバルクインクリザーバを有することができる。一次分配リザーバにインクへの継続供給は、印刷の間、印刷ヘッドと流体連絡し得る一次分配リザーバ内に一定容量を維持することができる。したがって、一次分配リザーバ内の一定容量は、印刷ヘッド内の複数の印刷ヘッドノズルにおけるインクの無視できる圧力変動を提供し得る。その点において、印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、一次分配リザーバの定義された充填レベルを維持するための少なくとも1つの液体レベルインジケータを含み、それによって、バルクインクリザーバからのインクが、印刷の間、一次分配リザーバを定義された充填レベルまで継続的に補充する。種々の実施形態では、外部供給源からバルクインクリザーバへのインクの周期的供給は、保守場所において、印刷動作間に生じてもよい。故に、インク供給のために印刷ヘッドユニットの外部の源からの管類接続を必要としない自給式印刷ヘッドユニットは、種々の印刷ヘッドユニットの交換の間、煩雑な管類の接続解除および再接続の必要性を排除することができ、さらに、能動的印刷動作の間、印刷ヘッドに提供される煩雑な管類ラインの必要性を排除することができる。
【0011】
本教示のマニホールドアセンブリの種々の実施形態は、マニホールドアセンブリの内部に加工された複数のチャネルと、例えば、限定ではないが、チャネルと流体制御を提供する複数の弁との間の流体連絡を提供する複数のポートとを有することができる。したがって、本教示のマニホールドアセンブリの種々の実施形態は、流体配分および制御を提供することができる。本教示による印刷ヘッドユニットアセンブリの種々の実施形態に関して
、マニホールドと連絡する各構成要素(例えば、限定ではないが、ポートと連絡するマニホールド、弁、リザーバ、真空源、不活性ガス源等のガス源、インクジェット印刷ヘッドアセンブリ、および同様のもの)は、マニホールド上に装着されることができ、Oリングシールを使用して密閉され、それによって、管類接続の使用を避けることができる。したがって、本教示のマニホールドアセンブリの種々の実施形態は、望ましくない死容積を最小限にし、かつ、種々の管類および管類接続に一般的な故障モードを回避することによって、印刷ヘッドユニットのロバスト性を増加させることができる。
【0012】
印刷ヘッドユニットの種々の実施形態では、複数の相互交換可能な印刷ヘッドユニットはそれぞれ、一意の識別または認識コードを有することができる。種々の実施形態に関して、識別または認識コードは、印刷ヘッドユニット上に物理的に示され、かつ、各印刷ヘッドユニットと電子的に関連付けられることができる。印刷ヘッドユニットの種々の実施形態に関して、識別または認識コードは、各印刷ヘッドユニットに関する一意の一式の動作情報と各ユニットとを関連付けることができる。例えば、限定ではないが、一意の動作情報は、保守モジュール内の印刷ヘッドユニットの一意の場所、印刷ヘッドユニット内に含まれるインク調合物、および印刷ヘッド較正データを含むことができる。そのような一意の動作情報は、メモリデバイス上に記憶されることができる。種々の実施形態に関して、メモリデバイスは、各印刷ヘッドユニットとともに移動するオンボードメモリデバイスであることができる。
【0013】
印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、装着およびクランプ締めアセンブリの内外への容易な相互交換のために、印刷システムのインターフェースアセンブリと嵌合する、迅速結合式電気インターフェースプレートを含むことができる。装着およびクランプ締めアセンブリの種々の実施形態は、基材に対する印刷ヘッドユニット位置を制御するためのモーションシステムの一部として、印刷システムに添着されることができる。さらに、本教示による印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、流体マニホールドブロックに隣接して、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリを有することができる。本教示のアダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの種々の実施形態は、流体マニホールドブロックと印刷ヘッドとの間の流体連絡を提供し、かつ、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリへの印刷ヘッドアセンブリの取付を提供することができる。加えて、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの種々の実施形態は、印刷ヘッドユニットを装着およびクランプ締めアセンブリに装着するための嵌合表面を含むことができる。産業用インクジェット薄膜印刷システムの種々の実施形態では、装着およびクランプ締めアセンブリは、産業用インクジェット薄膜印刷システムへの印刷ヘッドユニットの運動学的装着を提供し、かつ、歪みのないクランプ締めを提供することができる。その点において、装着およびクランプ締めアセンブリの種々の実施形態は、装着およびクランプ締めプロセスの間、産業用インクジェット薄膜印刷システムに印刷ヘッドユニットを安定してクランプ締めするための非接触空気軸受アセンブリを含む。故に、本教示の印刷ヘッドユニットアセンブリの装着およびクランプ締めアセンブリの種々の実施形態は、印刷システムへの印刷ヘッドユニットの歪みのない、再現可能な位置決めを提供する。
【0014】
図1は、本教示による、自給式印刷ヘッドユニットの種々の実施形態のいくつかの側面を描写する概略表現である。
図1は、外部システムIIとして指定される気体入力(例えば、真空および不活性ガス)に関連し、かつ外部システムIIIとして指定される流体出力(例えば、局所的外部廃棄アセンブリ)に関連する、種々の実施形態による印刷ヘッドユニットIを描写する。自給式印刷ヘッドユニットIの種々の実施形態に関して、気体マニホールドブロックアセンブリIAは、例えば、限定ではないが、一次分配リザーバICと、気体制御を要求する種々の外部源(例えば、不活性ガス源IIAおよび真空源IIB)との間に流体配分および制御を提供することが可能であることができる。本教示による自給式印刷ヘッドユニットの種々の実施形態では、気体マニホールドブロックアセンブリIAは、例えば、弁PMAV1およびPMAV2を通して、一次分配リザーバICと種々の気体源との間に制御を提供することができる。自給式印刷ヘッドユニットIの種々の実施形態によると、流体マニホールドブロックアセンブリIBは、例えば、限定ではないが、一次分配リザーバICならびにバルクインクリザーバIDへの流体配分および制御を提供することが可能であることができる。本教示による自給式印刷ヘッドユニットの種々の実施形態では、流体マニホールドブロックアセンブリIBは、例えば、弁FMAV1を通して、一次分配リザーバICと印刷ヘッドIEとの間の流体連絡を制御することができる。本教示の自給式印刷ヘッドユニットの種々の実施形態によると、流体マニホールドブロックアセンブリIBは、例えば、弁FMAV2を通して、一次分配リザーバICとバルクインクリザーバIDとの間の流体連絡を制御することができる。本教示による自給式印刷ヘッドユニットの種々の実施形態に関して、流体マニホールドブロックアセンブリIBは、例えば、弁FMAV3を通して、印刷ヘッドIEと局所的廃棄物リザーバIIIAとの間の流体連絡を制御することができる。本教示の自給式印刷ヘッドアセンブリの種々の実施形態は、一次分配リザーバICならびにバルクインクリザーバIDを有することができ、それぞれ、ILX、IMX、およびIUx等の複数のレベルインジケータを含む。本教示による自給式印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、一次分配リザーバICならびにバルクインクリザーバIDのための種々のレベルインジケータを有することができ、それは、一次分配リザーバIC内のインクの一定容量を維持し、それによって、印刷ヘッドIEに供給されるインクに対して一定の圧力を維持するための自動化システムの一部である。
【0015】
図1の自給式印刷ヘッドユニットIの種々の実施形態に関して、バルクインク供給アセンブリIDは、印刷プロセス全体の間、一次分配リザーバアセンブリICが定義された充填レベルまで充填されるように保つために十分なインク容量を提供することができる。以下により詳細に論じられるように、外部システムIIの気体入力(例えば、真空源、および、不活性ガス源等のガス源)への接続ならびに電気接続は、インターフェースアセンブリの種々の実施形態を使用して、印刷ヘッドユニットIの種々の実施形態に取り付けられることができる。本教示の印刷ヘッドユニットアセンブリの種々の実施形態によると、インターフェースアセンブリは、印刷ヘッドユニットIの種々の実施形態のための電気相互接続および気体相互接続を提供するための迅速結合式特徴と嵌合する相補的迅速結合式特徴を有することができ、それによって、例えば、限定ではないが、印刷プロセスの間、印刷システムの内外への本教示の複数の自給式印刷ヘッドユニットの容易な相互交換を可能にする。加えて、同様に以下に論じられるように、外部システムIIIに示されるような外部廃棄アセンブリと流体連絡する局所的廃棄アセンブリの種々の実施形態は、印刷プロセスの間、印刷システムの内外への本教示の複数の自給式印刷ヘッドユニットの容易な相互交換性を提供する。
【0016】
図2の印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態は、気体マニホールドブロックアセンブリ60と、流体マニホールドブロックアセンブリ80と、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100とを含む流体システムを有することができる。
【0017】
図2の印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して、流体システムは、気体マニホールドブロックアセンブリ60を含むことができる。気体マニホールドブロックアセンブリ60は、気体マニホールドブロック10と、第1の気体マニホールドブロック弁20と、第2の気体マニホールドブロック弁22とを含むことができる。気体マニホールドブロックアセンブリ60は、不活性ガス源等のガス源への流体相互接続ならびに真空源への相互接続に加えて、気体マニホールドブロック10によって提供される配分および制御を介した一次分配リザーバアセンブリ50への流体相互接続を含むことができる。気体マニホールドブロック10は、その中に加工されたチャネルを有することができ、種々のマニホールド構成要素、例えば、限定ではないが、マニホールド、弁、リザーバ、真空源
、およびガス源(例えば、不活性ガス源)と連絡するためにポート接続されることができる。
【0018】
第1の表面9および第2の表面11を有する、
図2の気体マニホールドブロック10の種々の実施形態は、気体マニホールドブロックの第1の弁20(図示せず)と、気体マニホールドブロックの第2の弁22とを含むことができる。前述のように、気体マニホールドブロック10は、限定ではないが、マニホールド、弁、リザーバ、真空源、ならびにガス源(例えば、限定ではないが、不活性ガス源)等の気体マニホールドブロックアセンブリ60の種々の気体マニホールド構成要素と連絡するためにポート接続されることができる。気体マニホールドブロック10の種々の実施形態は、真空ポート12および不活性ガスポート14を有することができ、それによって、真空源およびガス源(例えば、限定ではないが、不活性ガス源)と連絡するためにポート接続されることができる。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態では、真空ポート12および不活性ガスポート14のためのOリングシールは、印刷システムの一部であり得るインターフェースアセンブリの設計と併せて、印刷ヘッドユニット1000と印刷システムとの間の迅速結合式気体接続を提供する。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して、電気インターフェースボード2が、気体マニホールドブロック10上に装着されることができる。電気インターフェースボード2は、例えば、限定ではないが、ポゴピン結合を使用する種々のタイプの迅速結合式電気接続を含むことができ、電気インターフェースボード2は、印刷システムの一部であり得るインターフェースアセンブリからポゴピンのアレイを受け取るために、電気インターフェースボードの第1の表面1上にポゴピンパッド4を有することができ、印刷ヘッドユニット1000は、その印刷システムの構成要素であり得る。
【0019】
印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して、電気インターフェースボード2によって提供される迅速結合式特徴、インターフェースアセンブリとの容易な統合を提供する、気体マニホールドブロック10の真空ポート12および不活性ガスポート14のOリングシール、ならびに、以下により詳細に論じられる、印刷ヘッドユニット1000の運動学的装着および空気軸受クランプ締めアセンブリは、印刷プロセスの間、印刷システムと複数の自給式印刷ヘッドユニット1000との容易な相互交換性を提供することができる。本教示によると、迅速結合フィッティングは、規則的に移動させられる構成要素のために設計された任意のフィッティングであることができ、構成要素の容易な移動を提供することができる。したがって、当業者によって理解されるように、複数の自給式印刷ヘッドユニット1000と印刷システムとの容易な相互交換性を提供するために、種々の電気結合、気体結合、および流体結合のいずれかが、印刷ヘッドユニット1000および相補的接続を提供するインターフェースアセンブリの実施形態において利用されることができる。
【0020】
図2の印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して、流体システムは、流体マニホールドブロックアセンブリ80を含むことができる。流体マニホールドブロックアセンブリ80は、流体マニホールドブロック30と、第1の流体マニホールドブロック弁44と、第2の流体マニホールドブロック弁46と、第3の流体マニホールドブロック弁48とを含むことができる。流体マニホールドブロックアセンブリ80は、流体マニホールドブロック30によって提供される配分および制御を介して、一次分配リザーバアセンブリ50と流体連絡し得るバルクインクリザーバアセンブリ70への流体相互接続を含むことができる。流体マニホールドブロック30は、その中に加工されたチャネルを有することができ、種々のマニホールド構成要素、例えば、限定ではないが、マニホールド、弁、リザーバ、および廃棄アセンブリと連絡するためにポート接続されることができる。
【0021】
第1の表面31および第2の表面33を有する、
図2の流体マニホールドブロック30の種々の実施形態は、ここでは、第1の表面31上に装着されて示される第1の流体マニ
ホールドブロック弁44と、第2の流体マニホールドブロック弁46と、第3の流体マニホールドブロック弁48とを含むことができる。前述のように、流体マニホールドブロック1000は、例えば、限定ではないが、弁、リザーバ、インクジェット印刷ヘッド、廃棄アセンブリ、およびマニホールド等の種々のマニホールド構成要素と連絡するためにポート接続されることができる。流体マニホールドブロック30は、一次分配リザーバ本体55と、一次分配リザーバ上部(図示せず)と、一次分配リザーバベース54とを含み得る一次分配リザーバと流体連絡することができる。一次分配リザーバの種々の実施形態は、第1のレベルインジケータ162および第2のレベルインジケータ164と関連付けられることができ、第1のレベルインジケータ162は、最大充填レベルを定義し、第2のレベルインジケータ164は、最小充填レベルを定義する。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して、流体マニホールドブロック30は、少なくとも1つのエンドユーザ選択印刷ヘッドアセンブリ200と流体連絡することができ、これは、次に、廃棄システムの一部であり得る排出管43と流体連絡することができる。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態によると、排出管43は、インクを廃棄するための廃棄アセンブリの一部であることができ、これは、廃棄システムと印刷ヘッドユニット1000との非接触統合を提供する。
【0022】
図2に描写されるように、バルクインクリザーバアセンブリ70の実施形態は、バルクインクリザーバ本体75を含むことができる。種々の実施形態では、バルクインクリザーバ本体75は、第1の支持部材124に添着され得るバルクインクリザーバ上部122で被覆されることができる。バルクインクリザーバ本体75は、ルアーアダプタ71を嵌められて示される、孔74およびポート76を含むフィッティング(図示せず)で蓋をされることができる。ルアーアダプタ71は、例えば、限定ではないが、手動かまたはロボットを用いてかのいずれかによって、基材上に印刷するためのエンドユーザ選択インクの任意のものを伴う注射器を使用して、バルクインクリザーバ本体75の容易な充填を提供することができる。バルクインクリザーバベース78は、底部シールならびに流体マニホールドブロック30へのポート接続を提供することができる。自給式印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態によると、バルクインクリザーバアセンブリ70は、一次分配リザーバアセンブリ50と流体連絡することができる。バルクインクリザーバアセンブリ70は、印刷プロセス全体の間、一次分配リザーバアセンブリ50が定義された充填レベルまで充填されるように保つために十分なインク容量を提供することができる。一次分配リザーバ内に一定の容量を生じさせるそのような継続補充は、それによって、印刷ヘッドにわたって一定のヘッド圧力を維持する。そのような印刷プロセスの間、複数の容易に相互交換可能な自給式印刷ヘッドユニット1000が、使用されることができる。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態において、2段階リザーバシステムを有することは、印刷ヘッドユニット1000の外部のインク供給源への管類接続を排除することによって、複数の印刷ヘッドユニット1000の容易な相互交換性を提供することを補助することができる。さらに、複数の相互交換可能な印刷ヘッドユニット1000に自給式インク供給源を提供することは、複数の自給式印刷ヘッドユニット1000内に含まれる種々のエンドユーザ選択インクの相互汚染を防止する。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態によると、迅速結合式管類接続は、印刷ヘッドユニット1000とインク供給外部印刷ヘッドユニット1000の容易な相互交換性を提供することができる。
【0023】
図2の印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して、流体システムは、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100を含むことができる。アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100は、流体マニホールドブロック30と印刷ヘッドアセンブリ200の印刷ヘッド205との間の流体連絡を提供することができ、かつ、印刷ヘッドアセンブリ200等のエンドユーザ選択印刷ヘッドアセンブリを本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態に装着するための装着表面を提供することができる。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態によると、アダプタマニホールドアセンブ
リ100は、流体マニホールドブロック30とアダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100との間の構造上の接続ならびに流体連絡を提供し得るアダプタマニホールドアセンブリの第1の部材115を有することができる。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態によると、アダプタマニホールドアセンブリ100は、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100と印刷ヘッドアセンブリ200との間の構造上の接続ならびに流体連絡を提供し得るアダプタマニホールドアセンブリの第2の部材117を有することができる。
【0024】
印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態では、アダプタマニホールドアセンブリの第1の部材115は、第1のガイド114および第2のガイド116のための装着表面を提供することができ、かつ、一式のステンレス鋼ボール(図示せず)のための装着表面を提供することができる。第1のガイド114および第2のガイド116は、アダプタマニホールドアセンブリの第1の部材115に添着され、運動学的装着アセンブリへの印刷ヘッドユニット1000の位置決め中にガイドとして作用することができる。以下により詳細に論じられるように、第1のアダプタマニホールドアセンブリ部材の第2の表面92上に装着された一式のステンレス鋼ボールは、運動学的装着アセンブリの一部である。前述のように、自給式印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して、電気および気体迅速結合式構成要素ならびに運動学的装着構成要素は、印刷プロセスの間、複数の印刷ヘッドユニット1000の容易な相互交換性を提供する構成要素のうちの一部である。
【0025】
印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態のより詳細な図は、印刷ヘッドユニット1000の上側分解図、中央分解図、および下側分解図を示す
図3A~
図3Cに与えられる。
【0026】
図3Aは、種々の実施形態による、気体マニホールドブロックアセンブリ60を含み得る印刷ヘッドユニット1000の上側部分の分解図を描写する。電気インターフェースボード2は、ポゴピンアレイを受け取るために、第1の表面1上にポゴピンパッド4を有する。前述のように、ポゴピン接続は、電気迅速結合式接続であることができ、それは、気体迅速結合式接続としてOリング接続を利用する当接結合式嵌合ポートとともに、複数の印刷ヘッドユニット1000の容易な相互交換性を提供する要素である。加えて、電気インターフェースボード2の第2の表面3上の第1のリボンケーブル接続部5は、
図3Cに示される印刷ヘッドアセンブリの第1のPCB相互接続部201に接続する第1のリボンケーブル6の接続のためのものであることができる。同様に、電気インターフェースボード2の第2の表面3上の第2のリボンケーブル接続部7(図示せず)は、
図3Cに示されるように印刷ヘッドアセンブリの第2のPCB相互接続部203に接続する第2のリボンケーブル8の接続のためのものであることができる。
【0027】
気体マニホールドブロック10の種々の実施形態は、
図3Aの上部分解図に示されるような印刷ヘッドユニット1000に、例えば、限定ではないが、真空源およびガス源(例えば、限定ではないが、不活性ガス源)への相互接続および制御を提供することができる。インクジェット印刷の当業者によって理解され得るように、印刷ヘッド上のリザーバの位置によって生成される、印刷ヘッドに供給されるインクの圧力を相殺するために、部分的真空が、典型的には、インクリザーバ上に印加されることができる。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態では、気体マニホールドブロック10の第1の気体マニホールドブロック弁20は、不活性ガス源等のガス源と
図2の一次分配リザーバアセンブリ50との間の流体配分および制御と、第2の気体マニホールド弁22と
図2の一次分配リザーバアセンブリ50との間の流体配分および制御との両方を制御することができる。加えて、気体マニホールドブロック10の第2の気体マニホールドブロック弁22は、第1の気体マニホールドブロック弁20と真空源との間の連絡を制御することができる。
図3Aに示されるような気体マニホールドブロック10の種々の実施形態は、一次分配リザーバ
アセンブリ50と第2の表面11上で連絡するためにポート接続されることができる。
図3Aに描写されるように、気体マニホールドブロックの第3のポート16は、第1のポート51を有する一次分配リザーバ上部52を介して、一次分配リザーバアセンブリ50と流体連絡することができ、気体マニホールドブロックの第3のポート16および一次分配リザーバの第1のポート51は、Oリング17を使用して密閉される。
図3Aに描写されるような種々の実施形態による気体マニホールドブロック10は、電気インターフェースボード2を装着するための第1電気接続ボード支持支柱25および第2の電気接続ボード支持支柱27を有することができる。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態によると、ガイドピン29は、以下により詳細に論じられる、印刷ヘッドユニット1000とインターフェースアセンブリとの取付を促進する。気体マニホールドブロック10の種々の実施形態では、弁(例えば、弁20および22)は、例えば、限定ではないが、ソレノイド弁であることができる。気体マニホールドブロック10の種々の実施形態に関して、弁20および22は、管類接続を伴わずに、マニホールドブロック上に統合されることができる。気体マニホールドブロック10の種々の実施形態では、弁20および22は、管類接続を使用して、マニホールドブロック上に統合されることができる。
【0028】
図3Bは、印刷ヘッドユニットアセンブリの種々の実施形態による、流体マニホールドブロックアセンブリ80を含み得る、印刷ヘッドユニット1000の中央部分の分解図を描写する。流体マニホールドブロックアセンブリ80は、流体マニホールドブロック30を含むことができ、流体マニホールドブロック30は、種々の流体マニホールド構成要素(例えば、限定ではないが、一次分配リザーバアセンブリ50、バルクインクリザーバアセンブリ70、印刷ヘッドアセンブリ200(
図2)、および排出管43がその構成要素であり得る廃棄アセンブリ)と、流体配分および制御のためにポート接続され得る。流体マニホールドブロック30の種々の実施形態は、第1の表面31上の流体マニホールドブロックの第1のポート32と、第2の表面33上の流体マニホールドブロックの第2のポート34とを有することができ、一次分配リザーバアセンブリ50と印刷ヘッドアセンブリ200(
図2)との間に流体連絡を提供する。一次分配リザーバアセンブリ50と印刷ヘッドアセンブリ200との間の流体連絡を制御するために、流体マニホールドブロック30の種々の実施形態は、ポート45によって描写されるように、弁44によって弁制御を提供するためにポート接続されることができる。流体マニホールドブロック30の種々の実施形態は、第1の表面31上の流体マニホールドブロックの第3のポート36と、第1の表面31上の第4のポート38とを有することができ、一次分配リザーバアセンブリ50とバルクインクリザーバアセンブリ70との間の流体連絡を提供する。一次分配リザーバアセンブリ50とバルクインクリザーバアセンブリ70との間の流体連絡を制御するために、流体マニホールドブロック30の種々の実施形態は、ポート47によって描写されるように、弁46を使用して弁制御を提供するためにポート接続されることができる。流体マニホールドブロック30の種々の実施形態は、第2の表面33上の流体マニホールドブロックの第5のポート41を有することができ、インク戻りのために、印刷ヘッドアセンブリ200(
図2)と一次分配リザーバアセンブリ50との間の流体連絡を提供し、流体マニホールドブロックの第5のポート41は、流体マニホールドブロック30の第2の表面33上の流体マニホールドブロックの第6のポート42と流体連絡することができる。流体マニホールドブロックの第6のポート42は、廃棄アセンブリと流体連絡することができ、排出管43は廃棄アセンブリの一部であり得、これは、以下により詳細に論じられる。廃棄アセンブリへのインク戻りのために、印刷ヘッドアセンブリ200(
図2)と一次分配リザーバアセンブリ50との間の流体連絡を制御するために、流体マニホールドブロック30の種々の実施形態は、ポート49によって描写されるように、弁48を使用して弁制御を提供するためにポート接続されることができる。流体マニホールドブロック30の種々の実施形態では、弁(例えば、弁44、46、および48)は、例えば、限定ではないが、ソレノイド弁であることができる。流体マニホールドブロック30の種々の実施形態に関して、弁44、46、および48は、管類接続を伴わずに、マニホールド
ブロック上に統合されることができる。流体マニホールドブロック30の実施形態の種々の実施形態では、弁44、46、および48は、管類接続を使用して、マニホールドブロック上に統合されることができる。
【0029】
図3Bに描写されるような印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態では、流体マニホールドブロック30を有することができ、流体マニホールドブロック30は、その上に装着された一次分配リザーバアセンブリ50を含み得る。一次分配リザーバアセンブリ50は、一次分配リザーバ本体55を含むことができ、一次分配リザーバ本体55は、一端において、一次分配リザーバ上部52によって密閉され得、他端において、一次分配リザーバベース54によって密閉され得る。一次分配リザーバ上部52は、一次分配リザーバ上部第2のポート53を有することができ、一次分配リザーバ上部第2のポート53は、前述のように気体マニホールドブロック10(
図3A)と連絡し得る一次分配リザーバの第1のポート51と連絡し得る。一次分配リザーバアセンブリ50の種々の実施形態では、一次分配リザーバベースの第1のポート57は、一次分配リザーバベースの第2のポート56と流体連絡することができる。
図3Bに描写されるように、Oリング35は、一次分配リザーバベースの第2のポート56と流体マニホールドブロックの第1のポート32との間にシールを形成する。一次分配リザーバアセンブリ50の種々の実施形態は、一次分配リザーバベースの第4のポート58と流体連絡し得る一次分配リザーバベースの第3のポート59を有することができる。
図3Bに描写されるように、Oリング37は、一次分配リザーバベースの第4のポート58と流体マニホールドブロックの第3のポート36との間にシールを形成することができる。
【0030】
前述のように、流体マニホールドブロック30は、一次分配リザーバアセンブリ50と、バルクインクリザーバアセンブリ上部フィッティング72を有し得るバルクインクリザーバアセンブリ70との間に流体配分および制御を提供するようにポート接続されることができる。バルクインクリザーバアセンブリ上部フィッティング72は、孔74と、ポート76と、ポート76と流体連絡し得る、浸漬管73とを含むことができる。ポート76の中に嵌められるルアーアダプタ71および浸漬管73は、基材上に印刷するためのエンドユーザ選択インクの任意のものでバルクインクリザーバアセンブリ70を充填することの容易さを提供する。バルクインクリザーバアセンブリは、バルクインクリザーバベースの第1のポート77とバルクインクリザーバベースの第2のポート79とを含むベース78を有することができる。
図3Bに描写されるように、Oリング37は、バルクインクリザーバベースの第2のポート79と流体マニホールドブロックの第4のポート38との間にシールを形成する。前述のように、バルクインクリザーバアセンブリ70は、印刷プロセス全体の間、一次分配リザーバアセンブリ50が定義された充填レベルまで充填されるように保つために十分なインク容量を提供することができる。
【0031】
図3Bに描写されるように、印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態は、支持構造アセンブリ120の種々の実施形態を有することができる。支持構造アセンブリ120は、第1の支持部材上部122を含むことができ、第1の支持部材上部122は、第1の支持部材124に添着され得、かつ、バルクインクリザーバアセンブリ70を被覆し得る。支持構造アセンブリ120の種々の実施形態は、加えて、気体マニホールドブロック10と流体マニホールドブロック30との間に装着され得る第2の支持部材126を含むことができる。支持構造アセンブリハンドル128は、第2の支持部材126に取り付けられることができ、印刷ヘッドユニット1000の手動操作またはロボット操作のいずれかを提供する。引き寄せラッチ127は、印刷ヘッドユニット1000をインターフェースアセンブリに取り付けるための取付構造の一部であることができる。
【0032】
加えて、一次分配リザーバアセンブリ50のためのレベルインジケータアセンブリ160は、ブラケットマウント161に添着され得る第1のレベルインジケータブラケット1
63および第2のレベルインジケータブラケット165を含むことができる。ブラケットマウント161は、気体マニホールドブロック10(
図2)と流体マニホールドブロック30との間に装着されることができる。一次分配リザーバアセンブリ50のための印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して、第1のレベルインジケータブラケット163は、上方充填レベルを決定するために使用され得る第1のレベルインジケータ162を支持することができる。第2のレベルインジケータブラケット165は、最小充填レベルを示すために使用され得る第2のレベルインジケータ164を支持することができる。本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態では、一次分配リザーバアセンブリ50のためのレベルインジケータの機能は、一次分配リザーバアセンブリ50内に一定の流体レベルを提供するために、自動感知および制御を介して、流体の継続補充を提供することであり得る。一次分配リザーバアセンブリ50内の流体レベルの制御は、一次分配リザーバアセンブリ50と流体連絡し得る印刷ヘッドに供給されるインクの圧力の制御を提供する。
【0033】
図3Bの印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して、種々の実施形態のために、第1の印刷ヘッドユニット識別プレート123および第2の印刷ヘッドユニット識別プレート125は、
図2に示されるように、気体マニホールドブロック10上に装着されることができ、または種々の実施形態のために、
図3Bに描写されるように、第2の支持部材124上に装着されることができる。第1の印刷ヘッドユニット識別プレート123および第2の印刷ヘッドユニット識別プレート125ケースは、印刷ヘッドユニット1000上の任意の場所に装着されることができ、識別プレートは、エンドユーザによって可視であるか、あるいはそれらを読み取るように適合された機械またはロボットによって読み取り可能である。前述のように、印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態は、印刷ヘッドユニット上に物理的に示されて各印刷ヘッドユニットと電子的に関連付けられ得る識別または認識コードを有する。印刷ヘッドユニットの種々の実施形態に関して、識別または認識コードは、各印刷ヘッドユニットに関する一意の一式の動作情報と各ユニットとを関連付けることができる。例えば、限定ではないが、一意の動作情報は、印刷システムに関わっていない間の保守モジュール内の一意の場所、印刷ヘッドユニット内に含まれるインク調合物、および印刷ヘッド較正データを含むことができる。そのような一意の動作情報は、メモリデバイス上に記憶されることができる。種々の実施形態に関して、メモリデバイスは、各印刷ヘッドユニットとともに移動するオンボードメモリデバイスであることができる。種々の実施形態では、第1の印刷ヘッドユニット識別プレート123は、印刷ヘッドユニット1000と、例えば、限定ではないが、インクタイプおよび較正データとを関連付ける英字、数字、および英数字文字から選択された識別を有することができる。種々の実施形態に関して、第2の印刷ヘッドユニット識別プレート125は、印刷ヘッドユニット1000と、例えば、限定ではないが、保守またはキャッピングステーション内の位置とを関連付ける英字、数字、および英数字文字から選択された識別を有することができる。種々の実施形態では、識別または認識コードは、1つ以上のバーコードあるいは1つ以上の無線周波数識別タグ(つまりRFIDタグ)内に具現化される1つ以上の識別または認識コード等の1つ以上の機械読み取り可能なコードを備える。
【0034】
図3Cは、種々の実施形態による、印刷ヘッドユニット1000の下側部分の分解図を描写する。アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100は、流体マニホールドブロック30と印刷ヘッドアセンブリ200の印刷ヘッド205との間の流体連絡を提供し、かつ印刷ヘッドアセンブリ200等のエンドユーザ選択印刷ヘッドアセンブリを本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態に装着するための装着表面を提供する。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態によると、アダプタマニホールドアセンブリ100は、流体マニホールドブロック30とアダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100との間の構造上の接続ならびに流体連絡を提供し得るアダプタマニホールドアセンブリの第1の部材115を有することができる。印刷ヘッドユニット1000の種々
の実施形態によると、アダプタマニホールドアセンブリ100は、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100と印刷ヘッドアセンブリ200との間の構造上の接続ならびに流体連絡を提供し得るアダプタマニホールドアセンブリの第2の部材117を有することができる。
【0035】
図3Cのアダプタマニホールドアセンブリの第1の部材115の種々の実施形態は、第1のアダプタマニホールドアセンブリ部材の第1の表面90を有することができ、第1のアダプタマニホールドアセンブリ部材の第1の表面90は、流体マニホールドブロック30を装着するための装着表面を提供し、かつ流体マニホールドブロック30と第1のアダプタマニホールドアセンブリ部材の第1の表面90との間に流体連絡を提供するようにポート接続される。
図3Cのアダプタマニホールドアセンブリの第1の部材115の種々の実施形態は、第1のアダプタマニホールドアセンブリ部材の第2の表面92を有することができ、そこから、アダプタマニホールドアセンブリの第2の部材117は、垂下し得る。アダプタマニホールドアセンブリの第2の部材117の種々の実施形態は、第1の装着表面94と、第2の装着表面96と、底部表面98と、第1のチャネル部材95と、第2のチャネル部材97とを含むことができ、第1のチャネル部材95は、それを通して加工された第1のチャネルを有し、第2のチャネル部材97は、それを通して加工された第2のチャネルを有する。
【0036】
アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100の種々の実施形態に関して、第1のアダプタマニホールドアセンブリ部材の第1の表面90は、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第1のポート102と、アダプタマニホールドアセンブリの第2の部材117の底部表面98上にあるアダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第2のポート104とを有することができる。アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第1のポート102は、第1のチャネル部材95内の第1のチャネルを通して、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第2のポート104と流体連絡することができる。アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第2のポート104は、印刷ヘッド205の印刷ヘッド出口ポート(図示せず)と流体連絡し得、印刷ヘッド出口ポートは、印刷ヘッド205の印刷ヘッド入口ポート(図示せず)と流体連絡することができる。
図3Cに描写されるように、Oリング101は、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第1のポート102と流体マニホールドブロックの第2のポート34との間にシールを形成することができる一方、Oリング105は、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第2のポート104と印刷ヘッド205の印刷ヘッド入口ポート(図示せず)との間にシールを形成することができる。アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100の種々の実施形態では、印刷ヘッド205の印刷ヘッド出口ポート(図示せず)は、アダプタマニホールドアセンブリの第2の部材117の底部表面98上にあるアダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第3のポート106と流体連絡することができる。アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100の種々の実施形態によると、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第3のポート106は、第2のチャネル部材97内の第2のチャネルを通して、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第4のポート108と流体連絡することができる。アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第4のポート108は、流体マニホールドブロックの第5のポート41と流体連絡することができる。
図3Cに描写されるように、Oリング107は、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第3のポート106と印刷ヘッド205の印刷ヘッド出口ポート(図示せず)との間にシールを形成することができる一方、Oリング109は、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第4のポート108と流体マニホールドブロックの第5のポート41との間にシールを形成することができる。
【0037】
図3A~
図3Cを参照して以前に論じられたように、気体構成要素(例えば、限定では
ないが、真空源またはガス源(例えば、不活性ガス源)、リザーバ、弁、印刷ヘッド、廃棄アセンブリ、別のマニホールド、および同様のもの)のような種々のマニホールドアセンブリ構成要素は、Oリングシールで密閉された相補的ポートを通して、マニホールドブロックに結合されることができる。
図4Aは、例示として、流体マニホールドブロックの第1のポート32および第3のポート36を示す。
図4Bは、種々の実施形態による、流体マニホールドブロック30の側面図を描写し、流体マニホールドブロックの第6のポート42を示し、そこから、排出管43が添着され、Oリングシールを使用して密閉されることができる。
図4Cは、
図4Aに示されるように断面図を示し、流体マニホールドブロックの第1のチャネル110と流体連絡する流体マニホールドブロックの第1のポート32と、流体マニホールドブロックの第3のチャネル112と流体連絡する流体マニホールドブロックの第3のポート36とを描写する。
図4Cに示されるように、特に、
図4Dに示されるように、マニホールド構成要素のそれぞれ上のポートならびに気体マニホールドブロックおよび流体マニホールドブロックのそれぞれ上のポートは、Oリングを受け入れるように機械加工され、これは、当業者によって理解され得るように、緊密シールを提供し、それによって、流体漏出を防止する。
【0038】
図5の自給式印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態は、
図2の印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して説明されたものに類似する特徴を有することができる。例えば、限定ではないが、
図5の印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態は、気体マニホールドブロックアセンブリ60と、モジュール式流体マニホールドブロックアセンブリ180と、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100とを含む流体システムを有することができる。
【0039】
図5の自給式印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態は、気体マニホールドブロック10を含み得る気体マニホールドブロックアセンブリ60を有することができ、気体マニホールドブロック10は、その上に電気インターフェースボード2が装着され得る。
図2の印刷ヘッドユニット1000に関して前述のように、気体マニホールドブロック10は、その中に加工されたチャネルを有することができ、種々のマニホールド構成要素、例えば、限定ではないが、マニホールド、弁、リザーバ、真空源、およびガス源(例えば、不活性ガス源)と連絡するためにポート接続されることができる。電気インターフェースボード2は、例えば、限定ではないが、ポゴピン結合を使用する種々のタイプの迅速結合式電気接続を含むことができる。
図2の印刷ヘッドユニット1000に関して前述のように、電気インターフェースボード2によって提供される迅速結合式特徴ならびに気体マニホールドブロック10の気体インターフェース特徴は、印刷ヘッドユニットの種々の実施形態とインターフェースアセンブリとの容易な統合を提供する本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態の構成要素の一部である。
【0040】
図5に描写されるように、印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態は、一次分配リザーバアセンブリ150と流体連絡し得る、バルクインクリザーバアセンブリ170を有することができる。バルクインクリザーバアセンブリ170は、印刷プロセスの過程の間、一次分配リザーバ150にインクの継続供給を提供するために十分な容積を有することができる。
図5の印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態に関して、一次分配リザーバアセンブリ150へのインクの継続供給は、印刷の間、印刷ヘッドアセンブリ200と流体連絡し得る一次分配リザーバ内に一定容量を維持することができる。その点において、印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、一次分配リザーバの定義された充填レベルを維持するための少なくとも1つの液体レベルインジケータを含む。
図5に描写されるように、一次分配リザーバアセンブリ150およびバルクインクリザーバアセンブリ170のためのレベルインジケータアセンブリ160は、上側一次分配リザーバアセンブリレベルインジケータ162と、中央一次分配リザーバアセンブリレベルインジケータ164と、下側一次分配リザーバアセンブリレベルインジケータ166と、バルクインクリザー
バレベルインジケータ168とを含むことができる。一次分配リザーバアセンブリ150のためのレベルインジケータアセンブリ160に関して、第1のレベルの一次分配リザーバアセンブリインジケータ162は、上方充填レベルを決定するために使用されることができ、中央の一次分配リザーバアセンブリレベルインジケータ164は、標的充填レベルを示すために使用されることができる一方、下側の一次分配リザーバアセンブリレベルインジケータ166は、下方充填レベルを決定するために使用されることができる。バルクインクリザーバアセンブリ170のためのレベルインジケータアセンブリ160に関して、バルクインクリザーバレベルインジケータ168は、バルクインクリザーバアセンブリ170のための標的充填レベルを示すために使用されることができる。本教示の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態では、一次分配リザーバアセンブリ150のためのレベルインジケータアセンブリ160の機能は、一次分配リザーバアセンブリ150およびバルクインクリザーバアセンブリ170の両方内の流体の継続補充を提供するために、自動感知および制御を提供することであり得る。
【0041】
図5に描写されるように、印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態は、支持構造アセンブリ120の種々の実施形態を有することができる。支持構造アセンブリ120は、第1の支持部材上部122を含むことができ、第1の支持部材上部122は、第1の支持部材124に添着され得、かつバルクインクリザーバアセンブリ170を被覆し得る。支持構造アセンブリ120の種々の実施形態は、加えて、第2の支持部材126を含むことができ、第2の支持部材126は、印刷ヘッドユニット1100に関して、気体マニホールドブロックアセンブリ60とアダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100との間に装着され得る一式の支柱であり得る。支持構造アセンブリハンドル128は、気体マニホールドブロック10に取り付けられることができ、印刷ヘッドユニット1100の手動操作またはロボット操作のいずれかを提供する。引き寄せラッチ127は、印刷ヘッドユニット1000とインターフェースアセンブリとを取り付けるための取付構造の一部であることができる。加えて、印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態は、
図2の印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態に関して以前に議論されたように、第1の印刷ヘッドユニット識別プレート123と、第2の印刷ヘッドユニット識別プレート125とを有することができる。
【0042】
図5の自給式印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態は、バルクインクリザーバアセンブリ170への流体相互接続を含み得るモジュール式流体マニホールドブロックアセンブリ180を有することができる。バルクインクリザーバアセンブリ170は、流体マニホールドブロック130によって提供される配分および制御を介して、一次分配リザーバアセンブリ150と流体連絡することができる。印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態に関して、第1の流体マニホールドブロック130は、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100を介して、少なくとも1つのエンドユーザ選択印刷ヘッドアセンブリ200と流体連絡することができる。その点において、印刷ヘッドユニット1100の第1の流体マニホールドブロック130は、印刷ヘッドアセンブリ200への一定インク供給を提供することができる。廃棄戻しに関して、印刷ヘッドアセンブリ200は、第2の流体マニホールドブロック140と流体連絡し得るアダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100と流体連絡することができる。流体マニホールドブロック140は、排出管143を含むことができる。印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態によると、流体マニホールドブロック140の排出管143は、インクを廃棄するための廃棄アセンブリの一部であることができ、これは、廃棄システムと印刷ヘッドユニット1100との非接触統合を提供する。
【0043】
したがって、
図5から
図10の印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態は、例えば、限定ではないが、モジュール式流体マニホールドブロックアセンブリ180の第1の流体マニホールドブロック130および第2の流体マニホールドブロック140を備える
モジュール式流体マニホールドブロックアセンブリを利用することができ、前述のように、流体マニホールドブロックアセンブリ80の流体マニホールドブロック30によって提供される均等配分および制御を提供する。
【0044】
図6は、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100上に装着されたモジュール式流体マニホールドブロックアセンブリ180の種々の実施形態の部分的斜視図を描写する。第1の流体マニホールドブロック130は、一次分配リザーバアセンブリの種々の実施形態(
図3B参照)を装着するための一次分配リザーバベース154を有することができる。一次分配リザーバベース154は、一次分配リザーバベースの第1のポート157と、一次分配リザーバベースの第3のポート159とを有することができる。一次分配リザーバベースの第1のポート157は、第1の流体マニホールドブロック弁144と流体連絡することができる一方、一次分配リザーバベースの第3のポート159は、第2の流体マニホールドブロック弁146と流体連絡することができる。バルクインクリザーバアセンブリは、一次分配リザーバベース154およびバルクインクリザーバベース185と流体連絡し得るバルクリザーバアセンブリベースチャネル部材178を有することができる。バルクインクリザーバベース185は、バルクインクリザーバベースの第1のポート177を有することができる。加えて、バルクインクリザーバベース185は、バルクリザーバアセンブリの種々の実施形態(
図3B参照)を装着するために使用されることができる。第2の流体マニホールドブロック弁146は、バルクインクリザーバベース185の下側に装着されることができる。第2の流体マニホールドブロック140は、第3の流体マニホールドブロック弁148と、排出管143とを有することができる。
【0045】
図7は、
図6のモジュール式流体マニホールドブロックアセンブリ180の種々の実施形態の部分的斜視図の分解図を描写する。前述のように、一次分配リザーバベース154は、一次分配リザーバアセンブリの種々の実施形態(
図3B参照)を装着する。モジュール式流体マニホールドブロックアセンブリ180の第1の流体マニホールドブロック130は、一次分配リザーバベースの第1のポート157と一次分配リザーバベースの第3のポート159とを有し得る一次分配リザーバベース154を有することができる。
図7に描写されるように、モジュール式流体マニホールドブロックアセンブリ180の第1の流体マニホールドブロック130の種々の実施形態に関して、一次分配リザーバベースの第1のポート157は、一次分配リザーバベースの第2のポート156と流体連絡することができ、一次分配リザーバベースの第3のポート159は、一次分配リザーバベースの第4のポート158と流体連絡することができる。一次分配リザーバベースの第2のポート156は、第1の流体マニホールドブロック弁マニホールド145における流体マニホールドブロックアセンブリの第1のポート132を介して、第1の流体マニホールドブロック弁144と流体連絡することができる。第1の流体マニホールドブロック弁マニホールド145における流体マニホールドブロックアセンブリの第1のポート132は、流体マニホールドブロックアセンブリの第2のポート134と流体連絡することができる。流体マニホールドブロックアセンブリの第2のポート134は、アダプタプレートマニホールドアセンブリ100を介して、印刷ヘッドと流体連絡することができる。一次分配リザーバベースの第4のポート158は、バルクリザーバアセンブリベースチャネル部材178における流体マニホールドブロックアセンブリの第3のポート136を介して、バルクリザーバアセンブリベースチャネル部材178と流体連絡することができる。流体マニホールドブロックアセンブリの第3のポート136は、流体マニホールドブロックアセンブリの第4のポート138と流体連絡することができ、両方とも、バルクリザーバアセンブリベースチャネル部材178にある。その点において、バルクインクリザーバアセンブリベースチャネル部材178は、一次分配リザーバベース154およびバルクインクリザーバベース185と流体連絡することができる。バルクインクリザーバベースの第1のポート177とともに示されるバルクインクリザーバベース185は、バルクリザーバアセンブリの種々の実施形態(
図3B参照)を装着するために使用されることができる。一次分配
リザーバとバルクインクリザーバとの間の流体連絡を制御するための第2の流体マニホールドブロック弁146は、バルクインクリザーバベース185の下側に装着されることができる。モジュール式流体マニホールドブロックアセンブリ180の第2の流体マニホールドブロック140は、第3の流体マニホールドブロック弁148を有することができ、第3の流体マニホールドブロック弁148は、第2の流体マニホールドブロック弁マニホールド149上に装着され、かつ流体マニホールドブロックアセンブリの第5のポート141と流体連絡し得る。排出管143は、廃棄アセンブリと流体連絡し得る流体マニホールドブロックアセンブリの第6のポート142内に挿入されることができる。
【0046】
故に、
図7に描写されるように、例えば、限定ではないが、第1の流体マニホールドブロック130と、第2の流体マニホールドブロック140とを有し得るモジュール式マニホールドブロックアセンブリ180の種々の実施形態は、前述のように、流体マニホールドブロックアセンブリ80の流体マニホールドブロック30によって提供される均等配分および制御を提供する。
【0047】
図8Aおよび
図8Bは、一次分配リザーバと印刷ヘッドとの間の流体連絡を制御するインク供給弁(例えば、
図5に示される第1の流体マニホールドブロック130の第1の流体マニホールドブロック弁144)の種々の所望の向きを描写する。流体マニホールドブロック弁の向きが
図8Aおよび
図8Bに示されるように位置決めされ得る流体マニホールドブロックの種々の実施形態は、気泡が捕捉され得る高点が弁アセンブリ内に存在しないように、チャネル内の流体の流れの制御を提供することができる。その点において、流体マニホールドブロック弁の向きが
図8Aおよび
図8Bに示されるように位置決めされ得る流体マニホールドブロックの種々の実施形態は、例えば、限定ではないが、チャネル内に気泡形成を助長する傾向にあり得る種々のインク調合物で印刷するときに使用されることができる。
【0048】
図9は、
図6のモジュール式マニホールドブロックアセンブリの種々の実施形態の部分的斜視図の断面図を描写する。
図9の部分的断面図では、アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100のアダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第1の部材115の底部の一式のステンレス鋼ボール118が、描写される。以下により詳細に論じられるように、第1のアダプタマニホールドアセンブリ部材の第2の表面92上に装着された一式のステンレス鋼ボールは、3次元空間内に印刷ヘッドユニット1100の6自由度の歪みのない位置決めを提供する運動学的装着アセンブリの一部である。自給式印刷ヘッドユニット1100の種々の実施形態に関して、電気および気体迅速結合式構成要素ならびに運動学的装着構成要素は、印刷プロセスの間、複数の印刷ヘッドユニット1100の容易な相互交換性を提供する構成要素の一部である。
【0049】
図9では、第1の流体マニホールドブロック130は、アダプタプレートマニホールドアセンブリ100のアダプタプレートマニホールドブロックの第1のチャネル194と流体連絡する第1の流体マニホールドブロックチャネル192を有することができる。第1の流体マニホールドブロックチャネル192は、流体マニホールドブロックアセンブリの第2のポート134を使用して、アダプタプレートマニホールドブロックの第1のチャネル194に接続されることができる。流体マニホールドブロックアセンブリの第2のポート134は、第1の流体マニホールドブロックチャネル192とアダプタプレートマニホールドブロックの第1のチャネル194との間にゼロ死容積接続を提供し、かつ、漏れのないOリングシールを提供することができる。同様に、第2の流体マニホールドブロック140は、アダプタプレートマニホールドアセンブリ100のアダプタプレートマニホールドブロックの第2のチャネル198と流体連絡する第2の流体マニホールドブロックチャネル196を有することができる。第2の流体マニホールドブロックチャネル196は、流体マニホールドブロックアセンブリの第5のポート141を使用して、アダプタプレ
ートマニホールドブロックの第2のチャネル194に接続されることができる。流体マニホールドブロックアセンブリの第5のポート141は、第2の流体マニホールドブロックチャネル196とアダプタプレートマニホールドブロックの第2のチャネル198との間にゼロ死容積接続を提供し、かつ、漏れのないOリングシールを提供することができる。
【0050】
本教示の流体マニホールドアセンブリの実施形態の特徴の種々の実施形態のさらなる例証は、
図9に描写されるようなバルクインクリザーバアセンブリ170の一部である、
図10に示される。第1の流体マニホールドブロック130の種々の実施形態に関して、バルクインクリザーバアセンブリ170のバルクリザーバアセンブリベースチャネル部材178は、バルクリザーバアセンブリベースチャネル184を有することができる。バルクリザーバアセンブリベースチャネル184は、バルクインクリザーバベース185のバルクインクリザーバベースチャネル186および一次分配リザーバベース154の一次分配リザーバベースチャネル182と流体連絡することができる。流体マニホールドブロックアセンブリの第3のポート136は、一次分配リザーバベースチャネル182とバルクリザーバアセンブリベースチャネル184との間にゼロ死容積接続を提供し、かつ、漏れのないOリングシールを提供することができる。同様に、流体マニホールドブロックアセンブリの第4のポート138は、バルクリザーバアセンブリベースチャネル184とバルクインクリザーバベースチャネル186との間にゼロ死容積接続を提供し、かつ、漏れのないOリングシールを提供することができる。
【0051】
故に、
図9および
図10に描写されるように、
図2の印刷ヘッドユニット1000および
図5の印刷ヘッドユニット1100に関して説明されるもののような本教示のマニホールドブロックアセンブリの種々の実施形態は、チャネルを中に加工されたマニホールドブロックを使用して、配分および制御を提供することができる。本教示のマニホールドブロックアセンブリの種々の実施形態は、加えて、例えば、限定ではないが、種々のチャネル間の流体連絡を提供する複数のポートと、流体制御を提供する弁とを有することができる。本教示のマニホールドブロックアセンブリの種々の実施形態は、ポート接続を使用して接続されるチャネルを有することができ、ポート接続は、ゼロ死容積接続を提供し、かつ、漏れのないOリングシールを提供し得る。加えて、本教示によるマニホールドブロックアセンブリの種々の実施形態に関して、マニホールド(例えば、限定ではないが、ポートと連絡するマニホールド、弁、リザーバ、真空源、不活性ガス源等のガス源、インクジェット印刷ヘッドアセンブリ、および同様のもの)と連絡する各構成要素は、マニホールド上に装着されることができ、かつ、Oリングシールを使用して密閉されることができ、それによって、管類接続の使用を避ける。したがって、本教示のマニホールドアセンブリの種々の実施形態は、望ましくない死容積を最小限にし、かつ、種々の管類および管類接続に一般的な故障モードを回避することによって、印刷ヘッドユニットのロバスト性を増加させることができる。
【0052】
図11に描写されるように、印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、各ユニット上の複数の印刷ヘッドを有することができる。印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、約1~約30個の印刷ヘッドを有することができる。印刷ヘッド、例えば、産業用インクジェットヘッドは、約0.1pLと約200pLとの間の液滴体積を排出し得る約16~約2048個のノズルを有することができる。
図11に描写されるような印刷ヘッドユニットの種々の実施形態は、共通マニホールド上に装着された複数の印刷ヘッドを有することができる。
図12Aでは、印刷ヘッドユニット1200の破断斜視図は、印刷ヘッドアセンブリ200から印刷ヘッドアセンブリ240の5つの印刷ヘッド(そのうち4つが可視である)を有する印刷ヘッドユニットを描写する。
図12Bは、印刷ヘッドユニット1200の底部斜視図を描写し、
図12Aの印刷ヘッド200から印刷ヘッド250の5つの印刷ヘッドが、基材に向かってどのように向けられているかを示す。
図12Aおよび
図12Bに描写されるように、印刷ヘッドユニット1200は、印刷ヘッドユニット底部支持プ
レート1220を有する印刷ヘッドユニット筐体1210を有することができ、印刷ヘッドユニット底部支持プレート1220の上に、例えば、限定ではないが、一次分配リザーバアセンブリ50およびバルクインクリザーバアセンブリ70が、種々のマニホールドブロックアセンブリ、例えば、限定ではないが、
図12Aの第1の流体マニホールドブロックアセンブリ80上に装着されることができる。
図2の印刷ヘッドユニット1000および
図5の印刷ヘッドユニット1100に関して以前に説明されたように、印刷ヘッドユニット1200の種々の実施形態は、バルクインクリザーバを有することができ、バルクインクリザーバは、自動感知および制御と併せて継続流体補充を提供するために、印刷プロセスの過程の間、一次分配リザーバにインクの継続供給を提供するために十分な容積を有することができる。
【0053】
印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態を利用し得る印刷システムは、印刷が行なわれる基材を支持するためのチャックまたは浮動台等の基材支持装置と、基材に対する印刷ヘッドユニット位置を制御するためのモーションシステムとを含むことができる。印刷システムの種々の実施形態では、印刷ヘッドユニット1000は、例えば、複数軸モーションシステムのガントリまたはブリッジ上に装着されることができる。印刷システムの種々の実施形態に関して、印刷ヘッドユニット1000は、例えば、2軸モーションシステムのガントリ上に装着されることができる。印刷システムの種々の実施形態は、動かないように装着された印刷ヘッドユニット1000を有することができる一方、チャック上に装着された基材は、印刷ヘッドユニット1000との関係で移動させられることができる。基材に対する印刷ヘッドユニット位置を制御するためのモーションシステムが、どのように実装されるかに関わらず、自給式印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態は、印刷システム内外への複数の自給式印刷ヘッドユニット1000の容易な相互交換性を提供し、かつ、印刷プロセスの間、印刷ヘッドユニット1000の安定性を提供する方式において、装着およびクランプ締めされなければならない。
【0054】
図13Aから
図13Cは、本教示の印刷ヘッドユニットアセンブリの種々の実施形態による、装着およびクランプ締めアセンブリ300を描写する。
図13Aから
図13Cの装着およびクランプ締めアセンブリ300に関して教示される原理が、
図2の印刷ヘッドユニット1000、
図5の印刷ヘッドユニット1100、および
図12Aの印刷ヘッドユニット1200等の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態と共に利用され得るが、当業者は、例証目的のために、装着およびクランプ締めアセンブリ300が、
図2の印刷ヘッドユニット1000に関して示されることを理解する。
【0055】
その点において、
図13Aは、クランプ締めアセンブリ300の分解図に関連する、印刷ヘッドユニット1000の分解図である。印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態は、印刷ヘッドユニット1000を運動学的マウントに誘導するために、アダプタプレートアセンブリマニホールド100(
図3C)上に第1のガイド114および第2のガイド116を含むことができる。当業者によって理解されるように、運動学的マウントは、機械的システム内の一定の位置に関して、ペイロードの歪みのない、高度に再現可能な位置決めを提供する。装着およびクランプ締めアセンブリ300の種々の実施形態は、精密印刷の目的のために、相互交換可能な印刷ヘッドユニット1000の歪みのない位置決めを提供する。印刷ヘッドユニット1000に高度に再現可能な位置決めを提供するが、装着およびクランプ締めアセンブリ300の種々の実施形態は、加えて、迅速結合式接続が印刷ヘッドユニット1000の容易な移動を提供する方式と一貫した方式において、印刷システム内外への印刷ヘッドユニット1000の統合を可能にするように設計される。
【0056】
図13Aに示されるように、装着およびクランプ締めアセンブリ300の種々の実施形態は、ガイド310と、第1のガイドフレーム320と、第2のガイドフレーム330とを含むガイドフレームを有することができる。ガイドフレームの種々の実施形態は、ベー
スプレート340上への印刷ヘッドユニット1000の誘導を提供する一方、第1のガイド114および第2のガイド116は、ガイドフレームへの印刷ヘッドユニット1000の係合および誘導を補助する。ベースプレート340は、印刷ヘッドユニット1000を運動学的マウント上に受け取るための開口部342を有することができ、それによって、エンドユーザ選択印刷ヘッドが印刷のために印刷システム内に位置決めされることを可能にする。以下により詳細に論じられるように、種々の相互交換可能なベースプレート340は、基材に対して印刷ヘッドユニット1000の位置の種々の角度を提供するように位置決めされた開口部342を有することができる。装着およびクランプ締めアセンブリ300は、ベースプレート340上に装着された局所的廃棄物容器346を有することができる。局所的廃棄物容器346は、印刷ヘッドユニット1000の排出管43を受け取るためのポート343を含むことができ、その接触点において、装着およびクランプ締めアセンブリ300への印刷ヘッドユニット1000の非接触係合を提供し、それは、システム性能を損なわずに、印刷システム内外への相互交換可能な印刷ヘッドユニット1000の容易な移動を可能にする付加的設計要素であり得る。装着およびクランプ締めアセンブリ300の種々の実施形態において、ベースプレート340上に装着され得る局所的廃棄物容器346は、廃棄物ボトルに接続され得るコネクタ344を含むことができる。装着およびクランプ締めアセンブリ300への印刷ヘッドユニット1000の非接触係合を提供することに加え、排出管43と局所的廃棄物容器346との非接触統合の設計は、印刷ヘッドユニット1000の流体システムの出口端におけるインクの相互汚染を防止する。インク供給源の入力端におけるオンボード2段階インクリザーバシステムによって提供される自給式インク供給源と、出力端における局所的廃棄物容器346の設計との組み合わせは、複数の相互交換可能な印刷ヘッドユニット1000のインクの相互汚染を防止する。ベースプレート340は、一式の3つの運動学的V溝マウント348を有することができ、一式の3つの運動学的V溝マウント348は、以下により詳細に論じられるように、3次元空間における印刷ヘッドユニット1000の6自由度の歪みのない位置決めならびに複数の印刷ヘッドユニット1000の容易な相互交換性を提供する運動学的マウントの一部である。装着およびクランプ締めアセンブリ300の種々の実施形態に関して、ベースプレート340は、印刷システム内の支持体に添着され得るベースプレート支持アーム350と係合する。ベースプレート支持体350は、クランプ締めアセンブリが取り付けられ得る第1の支持支柱352と、第2の支持支柱354とを含むことができる。
【0057】
図13Bは装着アセンブリ300に装着された印刷ヘッドユニット1000の上面図であり、バルクインクリザーバ上部122と、バルクインクリザーバ上部122と反対の支持構造アセンブリハンドル158とを示す。前述のように、ベースプレート340は、運動学的マウント上に印刷ヘッドユニット1000を受け取るための開口部342(
図13A)を有することができ、それによって、エンドユーザ選択印刷ヘッドが、印刷のために印刷システム内に位置決めされることを可能にする。当業者によって理解されるように、各ベースプレートが可変角度で位置決めされる開口部342を有し得る異なるベースプレート340は、エンドユーザに、サーベル角度の選択を可能にするベースプレートの選択肢を提供することができる。本技術分野における用語「サーベル角度」は、印刷方向を定義する基材上の特徴に対する印刷ヘッドデバイス(例えば、印刷ヘッドユニット1000)の角度を意味し得、その角度は、印刷方向に直交する平面から決定される非ゼロの数字である。本教示の種々の実施形態によると、印刷ヘッドユニット1000のサーベル角度は、基材上に印刷され得る、単位面積あたりの特徴の数を変化させるように変更されることができる。その点において、ベースプレート340を容易に変更することによって、印刷ヘッドユニット1000のサーベル角度を容易に変化させることは、エンドユーザに、基材の単位面積あたりの印刷密度を調節する能力を提供することに有利であり得る。
【0058】
図13Cは、種々の実施形態による、印刷ヘッドユニット1000の底面図であり、第1のアダプタマニホールドアセンブリ部材の第2の表面92上に装着された一式のステン
レス鋼ボール118を示す。
図13Aを再び参照すると、ベースプレート340は、一式の3つの運動学的V溝マウント348を有することができる。アダプタプレートマニホールドブロックアセンブリ100のアダプタプレートマニホールドブロックアセンブリの第1の部材115の底部上の一式のステンレス鋼ボール118は、一式のV溝マウント348と嵌合し、3次元空間における印刷ヘッドユニット1000の6自由度の歪みのない位置決めを提供する。前述のように、印刷ヘッドユニット1000のための高度に再現可能な位置決めを提供することに加え、装着およびクランプ締めアセンブリ300の種々の実施形態は、さらに、システム性能を損なわずに印刷ヘッドユニット1000の容易な移動を提供するために、印刷システム内外への印刷ヘッドユニット1000の統合を可能にするように設計される。
【0059】
図14は、装着およびクランプ締めアセンブリ300(
図13A)内の印刷ヘッドユニット1000の斜視図を提供し、印刷ヘッドユニット1000をベースプレート支持体350にクランプ締めするために使用される空気軸受アセンブリ400の位置を示す。
図14から分かるように、空気軸受アセンブリ400は、複数の印刷ヘッドユニット1000を容易に相互交換するために、第2の空気軸受支持支柱354上に掛止し、同時に、手動またはロボット移動のいずれかによって容易に掛止解除されるように設計され得る、空気軸受支持アーム460上に装着されることができる。空気軸受アセンブリ400は、空気軸受パック430の高さを調節するための空気軸受刻み目ノブ410を含み、空気軸受パック430は、空気軸受シャフト420上の空気軸受刻み目ノブ410の遠位に取り付けられる。当業者によって理解されるように、ばね機構が、制御されたクランプ締め力を提供するために、空気軸受刻み目ノブ410および空気軸受パック430を接続する。空気軸受パック430は、空気軸受ガス供給ポート440を含み、そこから、ガス(例えば、限定ではないが、不活性ガス)が、装着およびクランプ締めアセンブリ300への印刷ヘッドユニット1000の初期クランプ締めの間、供給されることができる。装着およびクランプ締めアセンブリ300に印刷ヘッドユニット1000を装着およびクランプ締めする種々の実施形態では、装着およびクランプ締めアセンブリ内への印刷ヘッドユニット1000の空気軸受クランプ締めは、非接触気圧式クランプ締めを提供し、印刷プロセスの間、印刷ヘッドユニット1000の移動の間の安定したクランプ締め力を提供する。印刷ヘッドユニット1000を装着およびクランプ締めアセンブリ300に装着およびクランプ締めする種々の実施形態に関して、最初、装着およびクランプ締めアセンブリ300への印刷ヘッドユニット1000の空気軸受クランプ締めは、非接触クランプ締めを提供し、装着およびクランプ締めアセンブリ300への印刷ヘッドユニット1000の設置の間、印刷ヘッドユニット1000にかかるいかなる側方力も防止する。印刷ヘッドユニット1000の初期設置が完了した後、空気軸受パック430への不活性ガス等のガス供給は、オフにされることができる一方、ばね機構は、空気軸受パック430をインターフェースアセンブリ500の上部表面上に制御可能に設置し、それによって、印刷プロセスの間、印刷ヘッドユニット1000の移動の間の安定したクランプ締め力を提供する。その点において、運動学的装着および歪みのないクランプ締めの組み合わせは、印刷プロセスの間、印刷ヘッドユニット1000の安定した位置決めを提供し、かつ容易に相互交換可能な印刷ヘッドユニット1000の種々の実施形態のための再現可能な位置決めを提供する。
【0060】
図15では、種々の実施形態によるインターフェースアセンブリ500が、印刷ヘッドユニット1000と係合する準備ができた状態で示される。インターフェースアセンブリ500に関して教示される原理が、
図2の印刷ヘッドユニット1000、
図5の印刷ヘッドユニット1100、および
図12Aの印刷ヘッドユニット1200等の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態と共に利用され得るが、当業者は、例証目的のために、インターフェースアセンブリ500が、
図2の印刷ヘッドユニット1000に関して示されることを理解する。
【0061】
インターフェースアセンブリ500は、印加される真空圧力の制御および接続のための第1のインターフェースアセンブリ弁510および真空接続部515と、印加される不活性ガス圧力の制御および接続のための第2のインターフェースアセンブリ弁520およびガス源(例えば、不活性ガス源)への接続部525とを含む。インターフェースアセンブリは、加えて、印刷ヘッドユニット1000と印刷システムの電気制御インターフェースとの電気接続のためのポゴピンアレイ540を含む。インターフェースアセンブリは、例えば、第1のインターフェースアセンブリヒンジ550および第2のインターフェースアセンブリヒンジ552(図示せず)を第1のインターフェースアセンブリヒンジ溝551および第2のインターフェースアセンブリヒンジ溝553(図示せず)の中に摺動させることによって、印刷ヘッドユニット1000上に容易に装着されることができる。種々の実施形態によると、インターフェースアセンブリ500は、ガイドピン29を用いて、印刷ヘッドユニット1000上の定位置に誘導されることができる。インターフェースアセンブリ500は、引き寄せラッチリップ530と併せて、引き寄せラッチ127を使用して、印刷ヘッドユニット1000に掛止されることができる。定位置に位置決めされると、インターフェースアセンブリ500は、ポゴピンアレイ540とポゴピンパッド4を接続し、気体マニホールドブロック10の真空ポート12および不活性ガスポート14とのインターフェースアセンブリ500(図示せず)からの真空および不活性ガス接続のための相補的ポートを位置付ける。印刷ヘッドユニット1000およびインターフェースアセンブリ500の種々の実施形態に関して、気体マニホールドブロック10の真空ポート12および不活性ガスポート14とのインターフェースアセンブリ500からの真空および不活性ガス接続のための相補的ポートは、Oリングシールを使用して密閉されることができる。本教示の種々の実施形態によると、インターフェースアセンブリ500は、印刷ヘッドユニット1000から容易に接続解除され、印刷システムの一部として残留することができる。
【0062】
図16では、本教示の種々の実施形態によると、印刷システム内で使用されていない間、本教示による複数の印刷ヘッドユニットを動作可能状態に維持するための保守モジュールであり得るキャッピングステーションアセンブリ600が、描写される。キャッピングステーションアセンブリ600に関して教示される原理が、
図2の印刷ヘッドユニット1000、
図5の印刷ヘッドユニット1100、および
図12Aの印刷ヘッドユニット1200等の印刷ヘッドユニットの種々の実施形態と共に利用され得るが、当業者は、例証目的のために、キャッピングステーションアセンブリ600が、
図2の印刷ヘッドユニット1000に関して示されることを理解する。
【0063】
キャッピングステーションアセンブリ600の種々の実施形態によると、
図8に1000-Iから1000-Vとして示される複数の印刷ヘッドユニット1000はそれぞれ、複数の印刷ヘッドユニット1000-Iから1000-Vのそれぞれに対して、610から650として示される特定のキャッピングステーションのそれぞれにドッキングされることができる。キャッピングステーションの定位置に置かれると、各印刷ヘッドユニット1000は、複数の印刷ヘッドユニット1000-Iから1000-Vのそれぞれに対して615から655として示されるヒンジ付きアセンブリ上に位置する電気および真空接続部に接続されることができる。キャッピングステーションアセンブリ600の種々の実施形態によると、ノズルが準備をされたままで閉塞しないことを確実にするために、印刷ヘッドユニットがドッキングされ得る間、印刷ヘッドユニット1000-Iから1000-Vのそれぞれにおけるエンドユーザ選択印刷ヘッドのそれぞれの各ノズルに周期的点火パルスが印加され得るように、電力が、電気および真空ヒンジ付きアセンブリのそれぞれに提供されることができる。その点において、キャッピングステーションアセンブリ600に複数の印刷ヘッドユニット1000のそれぞれを保管することは、各印刷ヘッドユニットが、印刷プロセスのために、相互交換可能なユニットとして容易に利用可能であるこ
とを確実にすることができる。
【0064】
印刷ヘッドユニットと、装着およびクランプ締めアセンブリと、インターフェースアセンブリとを含み得る印刷ヘッドユニットアセンブリの種々の実施形態が、印刷システムの種々の実施形態上で利用されることができる。OLEDインクジェット印刷システムは、いくつかのデバイスおよび装置を含むことができ、基材上の特定の位置へのインクの液滴の確実な配置を可能にする。これらのデバイスおよび装置は、限定ではないが、印刷ヘッドアセンブリ、インク送達システム、モーションシステム、基材装填および取り除きシステム、および印刷ヘッド保守システムを含むことができる。印刷ヘッドアセンブリは、インクの液滴を制御された割合、速度、およびサイズで吐出可能な少なくとも1つのオリフィスを有する少なくとも1つのインクジェットヘッドから成る。印刷ヘッドは、インクを印刷ヘッドに提供するインク供給システムによって供給されることができる。印刷は、印刷ヘッドアセンブリと基材との間の相対運動を必要とする。これは、モーションシステム、典型的には、ガントリまたはスプリット軸XYZシステムを用いて達成されることができる。印刷ヘッドアセンブリが、動かない基材上を移動することができる(ガントリ式)か、またはスプリット軸構成の場合、印刷ヘッドおよび基材の両方が、移動することができるかのいずれかである。別の実施形態では、印刷ステーションは、固定されることができ、基材が、印刷ヘッドに対してX軸およびY軸を移動することができ、Z軸運動は、基材または印刷ヘッドのいずれかに提供される。印刷ヘッドが基材に対して移動すると、インクの液滴が、正確な時間に吐出され、基材上の所望の場所に堆積される。基材は、基材装填および取り除きシステムを使用して、プリンタに挿入され、そこから除去されることができる。プリンタ構成に応じて、これは、機械的コンベヤ、基材浮動台、またはエンドエフェクタを有するロボットを用いて達成されることができる。印刷ヘッド保守システムは、限定ではないが、滴容量較正、印刷ヘッドノズルプレート表面からの過剰インクの排除、および廃棄物槽の中にインクを吐出するためのプライミングのような保守タスクを可能にするいくつかのサブシステムを含むことができる。
【0065】
図17は、OLEDインクジェット印刷システム2000の斜視図である。本教示の印刷システムの種々の実施形態は、いくつかのデバイスおよび装置を含むことができ、それは、基材浮動台1054の近位に示される基材1058等の基材上の特定の位置へのインク滴の確実な配置を可能にする。基材浮動台1054は、基材1058の無摩擦運搬のために使用されることができる。OLED印刷システム2000を構成し得る種々の構成要素が与えられると、OLED印刷システム2000の種々の実施形態は、種々のフットプリントおよび形状因子を有することができる。OLEDインクジェット印刷システムの種々の実施形態によると、種々の基材材料、例えば、限定ではないが、種々のガラス基材材料ならびに種々のポリマー基材材料は、基材1058のために使用されることができる。
【0066】
OLED印刷システム2000は、例えば、ベース1070と、第1の印刷ヘッドアセンブリ位置決めシステム1090および第2の印刷ヘッドアセンブリ位置決めシステム1091を支持し得るブリッジ1079とを備えることができる。第1の印刷ヘッドアセンブリ1080を基材1058上に位置決めするための第1の印刷ヘッドアセンブリ位置決めシステム1090は、第1のX-軸搬台1092と、上に第1の印刷ヘッドアセンブリ封入体1084が装着され得る第1のZ-軸移動プレート1094とを含むことができる。第2の印刷ヘッドアセンブリ位置決めシステム1091は、同様に、第2の印刷ヘッドアセンブリ1081のX-Z軸移動を制御するために構成されることができ、第1のX-軸搬台1091と、上に第1の印刷ヘッドアセンブリ封入体1085が装着され得る第1のZ-軸移動プレート1093とを含むことができる。第1の印刷ヘッドアセンブリ封入体1084が部分的図に描写される、第1の印刷ヘッドアセンブリ1080に関する
図17に描写されるように、印刷ヘッドアセンブリの種々の実施形態は、複数の印刷ヘッドデバイス1082を中に装着されることができる。印刷システム2000の種々の実施形態
に関して、印刷ヘッドアセンブリは、約1~約60個の印刷ヘッドデバイスを含むことができ、各印刷ヘッドデバイスは、各印刷ヘッドデバイス内に約1~約30個の印刷ヘッドを有することができる。継続保守を必要とする非常に多くの印刷ヘッドデバイスおよび印刷ヘッドを前提として、第1の保守システムアセンブリ1250は、第1の印刷ヘッドアセンブリ1080への容易なアクセスのために位置決めされることが分かる。OLED印刷システム2000の種々の実施形態に関して、ブリッジ1079は、第1の印刷ヘッドアセンブリ位置決めシステム1090および第2の位置決めシステム1091を支持することができる。OLED印刷システム2000の種々の実施形態に関して、単一の位置決めシステムおよび単一の印刷ヘッドアセンブリが存在してもよい。OLED印刷システム2000の種々の実施形態に関して、単一の印刷ヘッドアセンブリ、例えば、第1の印刷ヘッドアセンブリ1080および第2の印刷ヘッドアセンブリ1081のいずれかが存在することができる一方、基材1058の特徴を検査するためのカメラシステムが、第2の位置決めシステムに装着されることができる。
【0067】
図18は、
図17の印刷システム2000を格納し得るガス封入体アセンブリおよびシステム2100の概略的表現である。
図17は、ガス封入体アセンブリおよびシステム2100を示す概略図である。ガス封入体アセンブリおよびシステム2100の種々の実施形態は、本教示によるガス封入体アセンブリ2500と、ガス封入体アセンブリ2500と流体連絡するガス精製ループ2130と、少なくとも1つの熱調整システム2140とを備えることができる。加えて、ガス封入体アセンブリおよびシステムの種々の実施形態は、OLED印刷システムのための基材浮動台等の種々のデバイスを動作させるための不活性ガスを供給し得る加圧不活性ガス再循環システム2169を有することができる。加圧不活性ガス再循環システム2169の種々の実施形態は、不活性ガス再循環システム2169の種々の実施形態の源として、コンプレッサ、送風機、およびその2つの組み合わせを利用することができる。加えて、ガス封入体アセンブリおよびシステム2100は、ガス封入体アセンブリおよびシステム2100(図示せず)の内部に濾過および循環システムを有することができる。
【0068】
図18に描写されるように、本教示によるガス封入体アセンブリ2100の種々の実施形態に関して、ガス精製ループ2130は、ガス封入体アセンブリ2500から、溶媒除去構成要素2132へ、次いで、ガス精製システム2134に至る出口ライン2131を含む。溶媒から精製された不活性ガスならびに他の反応性ガス種(例えば、酸素および水蒸気)が、次いで、入口ライン2133を通して、ガス封入体アセンブリ2500に戻される。ガス精製ループ2130はまた、適切な導管および接続部と、センサ、例えば、酸素センサ、水蒸気センサ、および溶媒蒸気センサとを含んでもよい。ファン、送風機またはモータ、および同様のもの等のガス循環ユニットが、例えば、ガス精製システム2134内に別個に提供されるかまたは統合され、ガス精製ループ2130を通してガスを循環させることができる。ガス封入体アセンブリの種々の実施形態によると、溶媒除去システム2132およびガス精製システム2134は、
図17に示される概略図では、別個のユニットとして示されるが、溶媒除去システム2132およびガス精製システム2134は、単一の精製ユニットとしてともに格納されることができる。熱調整システム2140は、冷却剤をガス封入体アセンブリの中に循環させるための流体出口ライン2143と、冷却剤を冷却器に戻すための流体入口ライン2145とを有し得る少なくとも1つの冷却器2141を含むことができる。
【0069】
ガス封入体アセンブリ2100の種々の実施形態に関して、ガス源は、窒素、貴ガスのいずれか、および任意のそれらの組み合わせ等の不活性ガスであることができる。ガス封入体アセンブリ2100の種々の実施形態に関して、ガス源は、クリーンドライエア(CDA)等のガス源であることができる。ガス封入体アセンブリ2100の種々の実施形態に関して、ガス源は、不活性ガスおよびCDA等のガスの組み合わせを供給する源である
ことができる。ガス封入体アセンブリおよびシステム2100の種々の実施形態は、水蒸気および酸素ならびに有機溶媒蒸気等の種々の反応性大気ガスを含む、種々の反応性ガス種の各種に対するレベルを100ppmまたはそれより低く、例えば、10ppmまたはそれより低く、1.0ppmまたはそれより低く、または0.1ppmまたはそれより低く維持することができる。さらに、ガス封入体アセンブリの種々の実施形態は、ISO14644のClass 3およびClass 4クリーンルーム規格を満たす低粒子環境を提供することができる。
【0070】
故に、本教示によって与えられるように、オンボード流体システムと、迅速結合式電気および気体インターフェースとを含む自給式印刷ヘッドユニットの種々の実施形態のための設計特徴は、運動学的装着および空気軸受クランプ締めアセンブリの種々の実施形態ならびに廃棄アセンブリへの非接触統合の設計特徴と併せて、ともに、印刷プロセスの間、印刷システム内の複数の印刷ヘッドユニットの容易な相互交換性を提供すると同時に、複数の印刷ヘッドユニットのそれぞれを充填する複数のエンドユーザ選択インクの相互汚染を防止する。
【0071】
印刷ヘッドユニット、装着およびクランプ締めアセンブリ、インターフェースアセンブリ、ならびに産業用インクジェット薄膜印刷システムの種々の実施形態の原理が、特定の実施形態と併せて説明されたが、これらの説明は、一例として行なわれたにすぎず、本教示の範囲を限定することを意図するものではないことを明確に理解されたい。本明細書に開示されるものは、例証および説明目的のために提供される。網羅的であることも、開示されるものを説明される精密な形態に限定することも意図されない。多くの修正および変形例が、当業者に明白となる。開示されるものは、説明される技術の開示される実施形態の原理および実践的用途を最も良く説明するために、選択および記載されたものであり、それによって、当業者は、想定される特定の使用に好適な種々の実施形態および種々の修正を理解することが可能となる。開示される範囲は、以下の特許請求の範囲およびその均等物によって定義されることが意図される。