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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-10
(45)【発行日】2022-08-19
(54)【発明の名称】帯域幅を設定する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20220812BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220812BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220812BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W72/04 132
H04L27/26 113
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019567644
(86)(22)【出願日】2017-06-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-10-08
(86)【国際出願番号】 CN2017087708
(87)【国際公開番号】W WO2018223369
(87)【国際公開日】2018-12-13
【審査請求日】2020-05-28
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チー
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-530405(JP,A)
【文献】特表2015-502089(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0271692(US,A1)
【文献】特開2016-106508(JP,A)
【文献】特表2012-519984(JP,A)
【文献】Samsung,RAN2 impacts from bandwidth part in NR[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1704503,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1704503.zip>,2017年05月04日
【文献】Guangdong OPPO Mobile Telecom,Discussion on UE specific RF bandwidth adaptation in NR[online],3GPP TSG RAN WG1 NR Ad-Hoc#2 R1-1710172,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710172.zip>,2017年06月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04L 27/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯域幅を設定する方法であって、
間欠受信(DRX)指示情報を受信することであって、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅を決定するために用いられることと、
前記DRX指示情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定することとを含み、
前記DRX指示情報が下り制御情報(DCI)で搬送され、前記動作帯域幅が部分帯域であり、
前記DRX指示情報は、部分帯域設定インデックス番号を指示するためのものであり、前記部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定インデックス番号のうちの1つであり、異なる部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定のうちの異なる部分帯域設定に対応し、
ここで、前記DRX指示情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定することは、
前記部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定することを含むことを特徴とする、前記方法。
【請求項2】
前記方法は、第1設定情報を受信することを更に含み、前記第1設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定する前に、前記方法は、
前記第1設定情報に基づいて、前記DRX指示情報により指示される部分帯域インデックス番号を決定することを更に含むことを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項3】
各部分帯域設定は部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、異なる部分帯域設定により指示される部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なるか、又は、各部分帯域設定は部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、各部分帯域設定により指示される部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なることを特徴とする
請求項又はに記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
第2設定情報を受信することを更に含み、前記第2設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と部分帯域との対応関係のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記DRX指示情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定することは、
前記DRX指示情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定することを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
各部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定を指示するための第3設定情報を受信することを更に含むことを特徴とする
請求項からのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第3設定情報は更に、各部分帯域の帯域幅及び/又は中心周波数点を指示するために用いられることを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記DRX指示情報は、物理下り制御チャネルにより搬送されることを特徴とする
請求項1からのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
端末装置であって、
間欠受信(DRX)指示情報を受信するように構成され、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅を決定するために用いられる送受信モジュールと、
前記DRX指示情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定するように構成される処理モジュールとを備え、
前記DRX指示情報が下り制御情報(DCI)で搬送され、前記動作帯域幅が部分帯域であり、
前記DRX指示情報は、部分帯域設定インデックス番号を指示するためのものであり、前記部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定インデックス番号のうちの1つであり、異なる部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定のうちの異なる部分帯域設定に対応し、
ここで、前記処理モジュールは具体的には、
前記部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定するように構成されることを特徴とする、前記端末装置。
【請求項9】
前記送受信モジュールは更に、
第1設定情報を受信するように構成され、前記第1設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定する前に、前記処理モジュールは更に、
前記第1設定情報に基づいて、前記DRX指示情報により指示される部分帯域インデックス番号を決定するように構成されることを特徴とする
請求項に記載の端末装置。
【請求項10】
各部分帯域設定は部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、異なる部分帯域設定により指示される部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なるか、又は、各部分帯域設定は部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、各部分帯域設定により指示される部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なることを特徴とする
請求項又はに記載の端末装置。
【請求項11】
前記送受信モジュールは更に、
第2設定情報を受信するように構成され、前記第2設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と部分帯域との対応関係のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記処理モジュールは具体的には、
前記DRX指示情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定するように構成されることを特徴とする
請求項に記載の端末装置。
【請求項12】
前記送受信モジュールは更に、
各部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定を指示するための第3設定情報を受信するように構成されることを特徴とする
請求項から11のうちいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項13】
前記第3設定情報は更に、
各部分帯域の帯域幅及び/又は中心周波数点を指示するために用いられることを特徴とする
請求項12に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、通信分野に関し、より具体的には、帯域幅を設定する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置の電力消費を低下させるために、長期的進化(Long Term Evolution:LTE)システムに間欠受信(Discontinuous Reception:DRX)伝送メカニズムを導入し、データ伝送が行われていない時、端末装置は、物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)を受信することを停止することで、電力消費を低下させ、バッテリの使用時間を延ばす。DRXにおける基本的なメカニズムは、無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)接続(Connected)状態にある端末装置のためにDRX周期(Cycle)を設定することである。DRX Cycleは、アクティブ化期間(On Duration)とスリープ期間(Opportunity for DRX)からなる。On Duration内で、端末装置は、PDCCHをリッスンして受信し、Opportunity for DRX内で、端末装置は、電力消費を低下させるために、PDCCHを受信しない。
【0003】
一般的には、On Duration期間内で、端末装置は、データ伝送を行うために、無線周波数帯域幅全体を開放している。しかしながら、新しい無線(New Radio:NR)システムにおいて、端末装置は、数百MHzの無線周波数帯域幅をサポートすることがある。端末装置の伝送データ量が少ない場合に依然として無線周波数帯域幅全体を利用すると、無駄な電力消費を引き起こす。
【0004】
従って、端末装置による無駄な電力消費を避けるために、帯域幅を設定する方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、端末装置による無駄な電力消費を避けることができる、帯域幅を設定する方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一態様において、帯域幅を設定する方法を提供する。該方法は、
間欠受信(DRX)指示情報を決定することであって、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられることと、前記端末装置に前記DRX指示情報を送信することとを含む。
【0007】
本発明の実施例による帯域幅を設定する方法において、ネットワーク装置は、DRX指示情報を端末装置に送信し、前記DRX指示情報が、端末装置が間欠受信(Discontinuous Reception:DRX)周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられる。従って、端末装置は、受信したDRX指示情報に基づいて、DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定し、全てのDRX周期内のアクティブ化期間(On Duration)内で無線周波数帯域幅全体を利用する必要があることに起因する無駄な電力消費を避ける。
【0008】
第1態様に関連して、第1態様の一実現形態において、前記方法は、前記DRX周期内での前記端末装置の伝送する必要があるデータ量に基づいて、前記動作帯域幅を決定することを更に含む。
【0009】
従って、ネットワーク装置は、On Duration内での端末装置の実際のトラフィックの変動に基づいて、端末装置がDRX周期内で用いる動作帯域幅を決定し、端末装置の電力消費を更に低下させることができる。
【0010】
第1態様及びその上記実現形態に関連して、第1態様の別の実現形態において、前記DRX指示情報は、部分帯域設定インデックス番号を指示するためのものであり、前記部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定インデックス番号のうちの1つであり、異なる部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定のうちの異なる部分帯域設定に対応する。
【0011】
任意選択的に、ネットワーク装置と端末装置とは、部分帯域インデックス番号と部分帯域設定との対応関係を予め取り決める。
【0012】
従って、ネットワーク装置は、DRX指示情報によって、異なる部分帯域設定を用いるように異なる端末装置に指示することができる。従って、異なる端末装置は、時間的に重なるDRX On Duration内で、異なる周波数において作動し、システムの帯域内におけるロードバラシングを実現させ、ネットワークスケジューリングの柔軟性を向上させる。
【0013】
第1態様及びその上記実現形態に関連して、第1態様の別の実施形態において、前記方法は、第1設定情報を前記端末装置に送信することをさらに含み、前記第1設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
第1態様及びその上記実現形態に関連して、第1態様の別の実現形態において、各部分帯域設定は部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、異なる部分帯域設定により指示される部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なるか、又は、各部分帯域設定は部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、各部分帯域設定により指示される部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なる。
【0015】
第1態様及びその上記実現形態に関連して、第1態様の別の実現形態において、前記方法は、第2設定情報を前記端末装置に送信することをさらに含み、前記第2設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と部分帯域との対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
第1態様及びその上記実現形態に関連して、第1態様の別の実現形態において、前記方法は、各部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定を指示するための第3設定情報を前記端末装置に送信することを更に含む。
【0017】
第1態様及びその上記実現形態に関連して、第1態様の別の実現形態において、前記第3設定情報は更に、各部分帯域の帯域幅及び/又は中心周波数点を指示するために用いられる。
【0018】
第1態様及びその上記実現形態に関連して、第1態様の別の実現形態において、前記端末装置に前記DRX指示情報を送信することは、前記DRX周期の開始時点で、前記端末装置に前記DRX指示情報を送信すること、又は、前記DRX周期に含まれるアクティブ化期間内の最初のサブフレームで前記端末装置に前記DRX指示情報を送信することを含む。
【0019】
第2態様において、帯域幅を設定する方法を提供する。該方法は、間欠受信(DRX)指示情報を受信することであって、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられることと、前記DRX指示情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定することとを含む。
【0020】
本発明の実施例による帯域幅を設定する方法において、端末装置は、ネットワーク装置からのDRX指示情報を受信し、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられ、受信したDRX指示情報に基づいて、DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定し、全てのDRX周期内のOn Duration内で無線周波数帯域幅全体を利用する必要があることに起因する無駄な電力消費を避ける。
【0021】
第2態様に関連して、第2態様の一実現形態において、前記DRX指示情報は、部分帯域設定インデックス番号を指示するためのものであり、前記部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定インデックス番号のうちの1つであり、異なる部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定のうちの異なる部分帯域設定に対応する。
【0022】
ここで、前記DRX指示情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定することは、前記部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定することを含む。
【0023】
第2態様及びその上記実現形態に関連して、第2態様の別の実施形態において、前記方法は、第1設定情報を受信することを更に含み、前記第1設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
ここで、前記部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定する前に、前記方法は、前記第1設定情報に基づいて、前記DRX指示情報により指示される部分帯域インデックス番号を決定することを更に含む。
【0025】
第2態様及びその上記実現形態に関連して、第2態様の別の実現形態において、各部分帯域設定は部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、異なる部分帯域設定により指示される部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なるか、又は、各部分帯域設定は部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、各部分帯域設定により指示される部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なる。
【0026】
第2態様及びその上記実現形態に関連して、第2態様の別の実現形態において、前記方法は、第2設定情報を受信することを更に含み、前記第2設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と部分帯域との対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
ここで、前記DRX指示情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定することは、前記DRX指示情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定することを含む。
【0028】
第2態様及びその上記実現形態に関連して、第2態様の別の実現形態において、前記方法は、各部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定を指示するための第3設定情報を受信することを更に含む。
【0029】
第2態様及びその上記実現形態に関連して、第2態様の別の実現形態において、前記第3設定情報は更に、各部分帯域の帯域幅及び/又は中心周波数点を指示するために用いられる。
【0030】
第2態様及びその上記実現形態に関連して、第2態様の別の実現形態において、間欠受信(DRX)指示情報を受信することは、前記DRX周期の開始時点で、前記DRX指示情報を受信すること、又は、前記DRX周期に含まれるアクティブ化期間内の最初のサブフレームで前記DRX指示情報を受信することを含む。
【0031】
第3態様において、上記第1態様又は第1態様の任意選択的な実現形態の方法の実行に用いられるネットワーク装置を提供する。具体的には、前記ネットワーク装置は、上記第1態様又は第1態様の任意選択的な実現形態における方法の実行に用いられる機能モジュールを備える。
【0032】
第4態様において、上記第2態様又は第2態様の任意選択的な実現形態の方法の実行に用いられる端末装置を提供する。具体的には、前記端末装置は、上記第2態様又は第2態様の任意選択的な実現形態における方法の実行に用いられる機能モジュールを備える。
【0033】
第5態様において、プロセッサと、メモリと、送受信機とを備えるネットワーク装置を提供する。前記プロセッサ、前記メモリ及び前記送受信機は、内部接続経路を経由して相互通信し、制御及び/又はデータ信号を転送することで、前記ネットワーク装置に上記第1態様又は第1態様の任意選択的な実現形態における方法を実行させる。
【0034】
第6態様において、プロセッサと、メモリと、送受信機とを備える端末装置を提供する。前記プロセッサ、前記メモリ及び前記送受信機は、内部接続経路を経由して相互通信し、制御及び/又はデータ信号を転送することで、前記端末装置に上記第2態様又は第2態様の任意選択的な実現形態における方法を実行させる。
【0035】
第7態様において、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。前記コンピュータプログラムは上記第1態様又は第1態様の任意選択的な実現形態を実行するための命令を含む。
【0036】
第8態様において、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。前記コンピュータプログラムは上記第2態様又は第2態様の任意選択的な実現形態を実行するための命令を含む。
【0037】
第9態様において、指令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータが前記コンピュータプログラム製品の前記命令を実行する場合、前記コンピュータは、上記第1態様又は第1態様の任意選択的な実現形態における、帯域幅を設定する方法を実行する。具体的には、該コンピュータプログラム製品は、上記第3態様又は第5態様におけるネットワーク装置上で実行される。
【0038】
第10態様において、指令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータが前記コンピュータプログラム製品の前記命令を実行する場合、前記コンピュータは、上記第1態様又は第1態様の任意選択的な実現形態における、帯域幅を設定する方法を実行する。具体的には、該コンピュータプログラム製品は、上記第4態様又は第6態様における端末装置上で実行される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本発明の実施例による帯域幅を設定する方法を示すフローチャートである。
図2】本発明の実施例による部分帯域の分割方法を示す概略図である。
図3】本発明の別の実施例による部分帯域の分割方法を示す概略図である。
図4】本発明の別の実施例による帯域幅を設定する方法を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施例によるネットワーク装置を示すブロック図である。
図6】本発明の実施例による端末装置を示すブロック図である。
図7】本発明の別の実施例によるネットワーク装置を示すブロック図である。
図8】本発明の別の実施例による端末装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の実施例における図面を参照しつつ本発明の実施例における技術的解決手段を明瞭且つ完全に説明する。
【0041】
本発明の実施例の技術的解決手段は、例えばグローバルモバイル通信(Global System of Mobile Communication:GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service:GPRS)、長期的進化(Long Term Evolution:LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex:TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System:UMTS)又はワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX)通信システム、5Gシステム又は新しい無線(New Radio:NR)システムに適用されてもよいことが理解されるべきである。
【0042】
本発明の実施例において、端末装置は、移動ステーション(Mobile Stateion:MS)、移動端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)、ユーザ装置(User Equipment:UE)、ハンドセット(handset)及び携帯機(portable equipment)、車両(vehicle)等を含んでもよいが、これらに限定されない。該端末装置は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)を経由して1つの又は複数のコアネットワークと通信することができる。例えば、端末装置は、携帯電話(又は「セルラー」電話とも称される)、無線通信機能を有するコンピュータ等であってもよく、端末装置は、携帯型、ポケット型、手持型、コンピュータ内蔵型又は車載型移動装置であってもよい。
【0043】
本発明の実施例に係わるネットワーク装置は、無線アクセスネットワークに配置されて、端末装置のために無線通信機能を提供する装置である。前記ネットワーク装置は、基地局であってもよい。前記基地局は、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイント等を含んでもよい。異なる無線アクセス技術を用いるシステムにおいて、基地局機能を有する装置の名称は異なることがある。例えば、LTEネットワークにおいて、進化型基ノードB(Evolved NodeB:eNB又はeNodeB)と称され、第3世代(3rd Generation:3G)ネットワークにおいて、ノードB(Node B)等と称される。
【0044】
図1は、本発明の実施例による帯域幅を設定する方法を示す。図1に示すように、方法100は、
間欠受信(DRX)指示情報を決定するステップS110であって、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられるステップS110と、
前記端末装置に前記DRX指示情報を送信するステップS120とを含む。
【0045】
なお、S110における動作帯域幅は、送信帯域幅と受信帯域幅とを含む。
【0046】
また、端末装置がS110における間欠受信(Discontinuous Reception:DRX)指示情報に基づいて決定した動作帯域幅(0MHzではない)は、端末装置のDRXアクティブ化期間(On Duration)内でのデフォルト動作帯域幅である。これを踏まえて、ネットワーク装置は、周期内での端末装置の伝送する必要があるデータ量に基づいて、端末装置がDRX周期内で用いる動作帯域幅を決定することもできる。一般的には、端末装置の伝送する必要があるデータ量が大きい場合、高速伝送の実現を保証するために、ネットワーク装置は、端末装置が広い動作帯域幅を用いることを決定する。端末装置の伝送する必要があるデータ量が大きい場合、ネットワーク装置は、端末装置が狭い動作帯域幅を用いることを決定し、端末装置の電力消費を低下させる。
【0047】
任意選択的に、S110において、SRX指示情報は、DRX周期内での端末装置に用いられる動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を直接的に指示することができる。この場合、DRX指示情報は、DRX周期内での端末装置に用いられる動作帯域幅が0MHzであることを指示することができる。DRX指示情報により指示される動作帯域幅が0MHzであると、端末装置がこれからのDRX On Duration内でトラフィック伝送を行わないことを示し、端末装置は、DRX On Duration内で物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)をリッスンする必要がない。
【0048】
又は、任意選択的に、システムの帯域が複数の部分帯域(Bandwidth Part)に分割されると、ネットワーク装置と端末装置とは、複数の部分帯域設定及び各部分帯域設定に対応する部分帯域設定インデックス番号を予め取り決めることができる。又は、ネットワーク装置は、ブロードキャストシグナリング又は無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)シグナリングによって、該複数の部分帯域設定及び各部分帯域設定に対応する部分帯域設定インデックス番号を端末装置に通知することができる。S110におけるDRX指示情報は、部分帯域設定インデックス番号を直接的に指示し、端末装置は、DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号に基づいて、使用されるべき部分帯域設定を知ることができる。例えば、DRX指示情報は、物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)の下り制御情報(Downlink Control Information)中で搬送される。DRX指示情報は、K個の情報ビットを含み、2種の動作帯域幅設定インデックス番号を指示することができ、2種の部分帯域設定に対応し、Kの値は、部分帯域設定の数によるものである。
【0049】
又はネットワーク装置は、DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースとDRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、DRX指示情報を生成するための直交シーケンスとDRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトとDRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態とDRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係のうちの少なくとも1つを含む第1設定情報を端末装置に送信することができる。
【0050】
例として、M種の部分帯域設定及びM個の部分帯域設定インデックス番号が存在し、M種の、DRX指示信号を搬送するための時間周波数リソース位置が存在すると仮定すれば、第1設定情報には、該M種の、DRX指示信号を搬送するための時間周波数リソース位置と、DRX指示信号により指示されるM個の部分帯域設定インデックス番号との一対一の対応関係が含まれる。及び/又は、第1設定情報には、DRX指示情報を生成するためのM種の直交シーケンスと、DRX指示信号により指示されるM個の部分帯域設定インデックス番号との一対一の対応関係が含まれる。及び/又は、第1設定情報には、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるM種のサイクリックシフトと、DRX指示信号により指示されるM個の部分帯域設定インデックス番号との一対一の対応関係が含まれる。及び/又は、DRX指示情報が複数の時間周波数リソース位置にある複数のDRXサブ指示情報からなると、第1設定情報には、複数のDRXサブ指示情報の指示状態の異なる組み合わせと、DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との一対一の対応関係が含まれる。例えば、各時間周波数リソース位置のDRX指示情報の指示状態が2種あると(例えば、1つの時間周波数リソースでDRXサブ指示情報を送信することは、指示状態「1」を示し、該時間周波数リソースでDRXサブ指示情報を送信しないことは、指示状態「0」を示す)、N個の時間周波数リソース位置のDRXサブ指示情報の指示状態は、2個の異なる状態を構成し、最大2種の帯域幅設定インデックス番号を指示するために用いられ、即ち最大2N種の帯域幅設定を指示するために用いられる。Nの値が3であることを例として、それぞれ「000」、「001」、「010」、「011」、「100」、「101」、「110」及び「111」という計8種の指示状態を構成し、8種の帯域幅設定を指示する。
【0051】
それに対応して、端末装置はDRX指示情報を受信した後、受信したDRX指示情報の時間周波数リソース及び第1設定情報に基づいて、DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号を決定する。又は、端末装置は、受信したDRX指示情報に用いられる直交シーケンス及び第1設定情報に基づいて、DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号を決定する。又は、端末装置は、受信したDRX指示情報に用いられる直交シーケンスに用いられるサイクリックシフト及び第1設定情報に基づいて、DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号を決定する。又は、端末装置は、受信したDRX指示情報に含まれる複数のDRXサブ指示情報の指示状態及び第1設定情報に基づいて、DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号を決定する。DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号を決定してから、使用されるべき部分帯域設定を知る。
【0052】
任意選択的に、例として、各部分帯域設定により指示される部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なる。この場合、端末装置は、使用されるべき部分帯域設定を知ると、使用可能な部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点を知ることができる。端末装置は、各部分帯域の帯域幅及び部分帯域の数に基づいて、DRX周期内で使用される動作帯域幅を決定することができ、部分帯域の中心周波数点に基づいてDRX周期内で使用される動作帯域幅の周波数点を決定することができる。
【0053】
任意選択的に、例として、各部分帯域設定は、部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられる。この場合、端末装置は、使用されるべき部分帯域設定を知ると、使用可能な動作帯域幅及び/又は動作帯域幅の中心周波数点を知ることができる。また、端末装置は、各部分帯域の帯域幅及び部分帯域設定により指示される部分帯域の帯域幅の大きさに基づいて、どれ又はどれらの部分帯域上での動作が必要となるかを決定することができる。
【0054】
任意選択的に、又、例として、各部分帯域設定は、端末装置の使用可能な部分帯域を指示するために用いられる。この場合、端末装置は、使用されるべき部分帯域を知ると、DRX周期内で使用される動作帯域幅及び動作帯域幅の周波数点を決定することができる。例えば、表1に示すように、4個のBandwidth Partがあり、それぞれBandwidth Part 0、Bandwidth Part 1、Bandwidth Part 2及びBandwidth Part 3である。DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号が0である場合、端末装置は、Bandwidth Part 0を使用することを決定する。DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号が3である場合、端末装置は、Bandwidth Part 0又はBandwidth Part 1を使用することを決定する。
【0055】
【表1】
【0056】
任意選択的に、上記4個のBandwidth Partは、ネットワーク装置が図2に示した方法でシステムの帯域を分割することで得られるものであってもよい。図2に示した4個のBandwidth Partは異なる中心周波数点を有し、更に異なる帯域幅を有してもよい。又は、上記4個のBandwidth Partは、ネットワーク装置が図3に示した方法でシステムの帯域を分割することで得られるものであってもよい。図3に示したBandwidth Part0及びBandwidth Part1は、システムの帯域の高周波数側に位置し、且つ同じ中心周波数点を有するが、帯域幅の大きさが異なる。Bandwidth Part2及びBandwidth Part3は、システムの帯域の低周波数側に位置し、且つ同じ中心周波数点を有するが、帯域幅の大きさが異なる。
【0057】
具体的には、幾つかの実施例において、図3に示した方法で部分帯域を分割する場合、部分帯域設定は、部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられる。端末装置は、部分帯域設定に基づいて、どの部分帯域上での動作が必要となるかを決定する。例えば、図3に示したBandwidth Part0の帯域幅が10MHzであり、Bandwidth Part1の帯域幅が20MHzであり、Bandwidth Part2の帯域幅が15MHzであり、Bandwidth Part3の帯域幅が30MHzであるとすれば、部分帯域設定により指示される部分帯域の帯域幅の大きさが20MHzであると、端末装置は、動作帯域幅が20MHzであって、動作帯域幅の中心周波数点がBandwidth Part1の中心周波数点であることを決定することができる。
【0058】
ネットワーク装置と端末装置とは、Bandwidth Partの分割方法を予め取り決めることができ、ネットワーク装置は設定情報によって端末装置にBandwidth Partの分割方法を通知することができ、設定情報は具体的には、各部分帯域の帯域幅及び/又は中心周波数点の設定情報を指示することを理解されたい。
【0059】
本発明の実施例において、任意選択的に、システムの帯域が複数のBandwidth Partに分割されると、ネットワーク装置は、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と部分帯域との対応関係のうちの少なくとも1つを含む第2設定情報を端末装置に送信することができる。
【0060】
それに対応して、端末装置は、DRX指示情報を受信した後、受信したDRX指示情報の時間周波数リソース及び第2設定情報に基づいて、使用可能な部分帯域を直接的に決定する。又は、端末装置は、受信したDRX指示情報に用いられる直交シーケンス及び第2設定情報に基づいて、使用可能な部分帯域を直接的に決定する。又は、端末装置は、受信したDRX指示情報に用いられる直交シーケンスに用いられるサイクリックシフト及び第2設定情報に基づいて、使用可能な部分帯域を直接的に決定する。又は、端末装置は、受信したDRX指示情報に含まれる複数のDRXサブ指示情報の指示状態及び第2設定情報に基づいて、使用可能な部分帯域を直接的に決定する。端末装置は、使用可能な部分帯域を決定した後、使用可能な動作帯域幅及び/又は動作帯域幅の周波数点を知ることができる。
【0061】
本発明の実施例において、各DRX周期又はL個のDRX周期ごとについて、Lは1以上の正整数である。ネットワーク装置は、端末装置の瞬間的なトラフィック状況に基づいてDRX周期内での端末装置に用いられる部分帯域設定を決定する。例えば、端末装置に大きな下りトラフィックパケットが到着すると、端末装置によるトラフィックの高速伝送を保証するために、ネットワーク装置はDRX指示信号によって、数の多くの部分帯域又は大きな帯域幅を有する1つの部分帯域を使用してDRX周期内のアクティブ化期間(On Duration)内で伝送を行うことを端末装置に指示することができる。一方で、端末装置に小さな下りトラフィックパケットのみが到着すると、ネットワーク装置はDRX指示信号によって、数の少ない部分帯域又は小さな帯域幅を有する1つの部分帯域を使用してDRX On Duration内で伝送を行うことを端末装置に指示することができる。
【0062】
任意選択的に、S120において、ネットワーク装置は、DRX周期の開始時点で、前記DRX指示情報を前記端末装置に送信する。又は前記DRX周期に含まれるアクティブ化期間内の最初の方のサブフレーム(例えば最初のサブフレーム)で前記DRX指示情報を端末装置に送信する。
【0063】
以上、図1から図3を参照しつつネットワーク装置側の点から本発明の実施例による帯域幅を設定する方法を詳細に説明したが、以下、図4を参照しつつ端末装置側の点から本発明の実施例による帯域幅を設定する方法を詳細に説明する。端末装置側の点から説明したネットワーク装置と端末装置とのインタラクションは、ネットワーク装置側の点から説明したものと同じであり、説明の繰り返しを避けるために、関連説明を適当に省略する。
【0064】
図4は、本発明の別の実施例による帯域幅を設定する方法を示す。図4に示すように、方法200は、
間欠受信(DRX)指示情報を受信するステップS210であって、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられるステップS210と、
前記DRX指示情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するステップS220とを含む。
【0065】
本発明の実施例による帯域幅を設定する方法において、端末装置は、ネットワーク装置からのDRX指示情報を受信し、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられ、受信したDRX指示情報に基づいて、DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定し、全てのDRX周期内のOn Duration内で無線周波数帯域幅全体を利用する必要があることに起因する無駄な電力消費を避ける。
【0066】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記DRX指示情報は、部分帯域設定インデックス番号を指示するためのものであり、前記部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定インデックス番号のうちの1つであり、異なる部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定のうちの異なる部分帯域設定に対応する。
【0067】
ここで、S220は、前記部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定することを含む。
【0068】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記方法200は、第1設定情報を受信することを更に含み、前記第1設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0069】
ここで、S220の前に、前記方法200は、前記第1設定情報に基づいて、前記DRX指示情報により指示される部分帯域インデックス番号を決定することを更に含む。
【0070】
本発明の実施例において、任意選択的に、各部分帯域設定は部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、各部分帯域設定により指示される部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なるか、又は、各部分帯域設定は部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、各部分帯域設定により指示される部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なる。
【0071】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記方法200は、第2設定情報を受信することを更に含み、前記第2設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と部分帯域との対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
ここで、S220は、前記DRX指示情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定することを含む。
【0073】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記方法200は、各部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定を指示するための第3設定情報を受信することを更に含む。
【0074】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記第3設定情報は更に、各部分帯域の帯域幅及び/又は中心周波数点を指示するために用いられる。
【0075】
本発明の実施例において、任意選択的に、S210は、前記DRX周期の開始時点で、前記DRX指示情報を受信すること、又は、前記DRX周期に含まれるアクティブ化期間内の最初のサブフレームで前記DRX指示情報を受信することを含む。
【0076】
以上、図1から図4を参照しつつ本発明の実施例による帯域幅を設定する方法を詳細に説明したが、以下、図5を参照しつつ本発明の実施例によるネットワーク装置を詳細に説明する。図5に示すように、ネットワーク装置10は、
間欠受信(DRX)指示情報を決定するように構成され、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられる処理モジュール11と、
前記端末装置に前記DRX指示情報を送信するように構成される送受信モジュール12とを備える。
【0077】
従って、本発明の実施例によるネットワーク装置は、DRX指示情報を端末装置に送信するように構成され、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は動作帯域幅の周波数点を決定する。従って、端末装置は、受信したDRX指示情報に基づいて、DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は動作帯域幅の周波数点を決定し、全てのDRX周期内のOn Duration内で無線周波数帯域幅全体を利用する必要があることに起因する無駄な電力消費を避ける。
【0078】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記処理モジュール11は更に、前記DRX周期内での前記端末装置の伝送する必要があるデータ量に基づいて、前記動作帯域幅を決定するように構成される。
【0079】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記DRX指示情報は、部分帯域設定インデックス番号を指示するためのものであり、前記部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定インデックス番号のうちの1つであり、異なる部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定のうちの異なる部分帯域設定に対応する。
【0080】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記送受信モジュール12は更に、第1設定情報を前記端末装置に送信するように構成され、前記第1設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0081】
本発明の実施例において、任意選択的に、各部分帯域設定は部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、異なる部分帯域設定により指示される部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なるか、又は、各部分帯域設定は部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、各部分帯域設定により指示される部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なる。
【0082】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記送受信モジュール12は更に、第2設定情報を前記端末装置に送信するように構成され、前記第2設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と部分帯域との対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0083】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記送受信モジュール12は更に、各部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定を指示するための第3設定情報を前記端末装置に送信するように構成される。
【0084】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記第3設定情報は更に、各部分帯域の帯域幅及び/又は中心周波数点を指示するために用いられる。
【0085】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記送受信モジュール12は具体的には、前記DRX周期の開始時点で、前記端末装置に前記DRX指示情報を送信し、又は、前記DRX周期に含まれるアクティブ化期間内の最初のサブフレームで前記端末装置に前記DRX指示情報を送信するように構成される。
【0086】
本発明の実施例によるネットワーク装置について、本発明の実施例の方法100に対応するフローを参照されたい。また、該ネットワーク装置における各ユニット/モジュールと上記他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法100における対応するフローを実現させるためのものであり、簡素化を図るために、ここで詳しく説明しないようにする。
【0087】
図6は本発明の実施例による端末装置を示す。図6に示すように、端末装置20は、
間欠受信(DRX)指示情報を受信するように構成され、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられる送受信モジュール21と、
前記DRX指示情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するように構成される処理モジュール22とを備える。
【0088】
従って、本発明の実施例による端末装置は、ネットワーク装置からのDRX指示情報を受信し、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられ、受信したDRX指示情報に基づいて、DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定し、全てのDRX周期内のOn Duration内で無線周波数帯域幅全体を利用する必要があることに起因する無駄な電力消費を避ける。
【0089】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記DRX指示情報は、部分帯域設定インデックス番号を指示するためのものであり、前記部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定インデックス番号のうちの1つであり、異なる部分帯域設定インデックス番号は、複数の部分帯域設定のうちの異なる部分帯域設定に対応する。
【0090】
ここで、前記処理モジュール22は具体的には、前記部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するように構成される。
【0091】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記送受信モジュール21は更に、第1設定情報を受信するように構成され、前記第1設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と前記DRX指示情報により指示される部分帯域設定インデックス番号との対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0092】
ここで、前記部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定する前に、前記処理モジュール22は更に、前記第1設定情報に基づいて、前記DRX指示情報により指示される部分帯域インデックス番号を決定するように構成される。
【0093】
本発明の実施例において、任意選択的に、各部分帯域設定は部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、異なる部分帯域設定により指示される部分帯域の数及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なるか、又は、各部分帯域設定は部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点を指示するために用いられ、各部分帯域設定により指示される部分帯域の帯域幅の大きさ及び/又は部分帯域の中心周波数点は異なる。
【0094】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記送受信モジュール21は更に、第2設定情報を受信するように構成され、前記第2設定情報が、前記DRX指示情報を搬送するための時間周波数リソースと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を生成するための直交シーケンスに用いられるサイクリックシフトと部分帯域との対応関係、前記DRX指示情報を形成するための複数のDRXサブ指示情報の指示状態と部分帯域との対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0095】
ここで、前記処理モジュール22は具体的には、前記DRX指示情報及び前記第2設定情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するように構成される。
【0096】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記送受信モジュール21は更に、各部分帯域設定インデックス番号に対応する部分帯域設定を指示するための第3設定情報を受信するように構成される。
【0097】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記第3設定情報は更に、各部分帯域の帯域幅及び/又は中心周波数点を指示するために用いられる。
【0098】
本発明の実施例において、任意選択的に、前記送受信モジュール21は具体的には、前記DRX周期の開始時点で、前記DRX指示情報を受信すること、又は、前記DRX周期に含まれるアクティブ化期間内の最初のサブフレームで前記DRX指示情報を受信するように構成される。
【0099】
本発明の実施例による端末装置について、本発明の実施例の方法200に対応するフローを参照されたい。また、該ネットワーク装置における各ユニット/モジュールと上記他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法200における対応するフローを実現させるためのものであり、簡素化を図るために、ここで詳しく説明しないようにする。
【0100】
図7は本発明の別の実施例によるネットワーク装置を示す。図7に示すように、ネットワーク装置100は、プロセッサ110と、送受信機120とを備える。プロセッサ110は送受信機120に接続される。任意選択的に、該ネットワーク装置100はメモリ130を更に備える。メモリ130はプロセッサ110に接続される。ここで、プロセッサ110、メモリ130及び送受信機120は内部接続経路を経由して相互通信することができる。ここで、前記プロセッサ110は、間欠受信(DRX)指示情報を決定するように構成され、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられる。前記送受信機120は、前記端末装置に前記DRX指示情報を送信するように構成される。
【0101】
従って、本発明の実施例によるネットワーク装置は、DRX指示情報を端末装置に送信し、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられる。従って、端末装置は、受信したDRX指示情報に基づいて、DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定し、全てのDRX周期内のアクティブ化期間(On Duration)内で無線周波数帯域幅全体を利用する必要があることに起因する無駄な電力消費を避ける。
【0102】
本発明の実施例によるネットワーク装置100について、本発明の実施例のネットワーク装置10を参照されたい。また、該ネットワーク装置における各ユニット/モジュールと上記他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法100における対応するフローを実現させるためのものであり、簡素化を図るために、ここで詳しく説明しないようにする。
【0103】
図8は本発明の別の実施例による端末装置を示す。図8に示すように、端末装置200は、プロセッサ210と、送受信機220とを備える。プロセッサ210は送受信機220に接続される。任意選択的に、該端末装置200はメモリ230を更に備える。メモリ230はプロセッサ210に接続される。ここで、プロセッサ210、メモリ230及び送受信機220は内部接続経路を経由して相互通信することができる。ここで、前記送受信機220は、前記間欠受信(DRX)指示情報を受信するように構成され、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられる。前記プロセッサ210は、前記DRX指示情報に基づいて、前記DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するように構成される。
【0104】
従って、本発明の実施例による端末装置は、ネットワーク装置からのDRX指示情報を受信し、前記DRX指示情報が、端末装置がDRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定するために用いられ、受信したDRX指示情報に基づいて、DRX周期内で使用される動作帯域幅及び/又は前記動作帯域幅の周波数点を決定し、全てのDRX周期内のOn Duration内で無線周波数帯域幅全体を利用する必要があることに起因する無駄な電力消費を避ける。
【0105】
本発明の実施例による端末装置200について、本発明の実施例の端末装置20を参照されたい。また、該端末装置200における各ユニット/モジュールと上記他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法200における対応するフローを実現させるためのものであり、簡素化を図るために、ここで詳しく説明しないようにする。
【0106】
理解すべき点として、本発明の実施例におけるプロセッサは、信号処理機能を有する集積回路チップである可能性がある。実現プロセスにおいて、上記方法の実施例の各ステップは、プロセッサにおける集積論理回路又はソフトウェアの形の命令により完成することができる。上記プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、現場でプログラム可能なゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよい。本発明の実施例に開示されている各方法、ステップ及び論理的ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、該プロセッサは如何なる従来のプロセッサ等であってもよい。本発明の実施例に開示されている方法のステップに合わせて、ハードウェア解読プロセッサによって完成し、又は解読プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせで実行して完成するように示す。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去プログラム可能なメモリ、レジスタ等の本分野の従来の記憶媒体内に存在してもよい。該記憶媒体はメモリ内に位置し、プロセッサはメモリ中の情報を読み取り、そのハードウェアと共に上記方法のステップを完了する。
【0107】
理解すべき点として、本発明の実施例におけるメモリは、不揮発性メモリ又は揮発性メモリであってもよいし、不揮発性メモリと揮発性メモリの両方であってもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM:PROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM:EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM:EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)であってもよい。非限定的な例証として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDRSDRAM)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direce Rambus RAM:DR RAM)などの多数の形態で使用可能である。本明細書に記載されているシステム及び方法におけるメモリは、これら及び任意の他の適切な形態のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0108】
本発明の実施例は、命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータは、前記コンピュータプログラム製品の前記命令を実行する時、上記方法の実施例におけるデータを伝送するための方法を実行する。具体的には、該コンピュータプログラム製品は上記装置上で実行することができる。
【0109】
当業者であれば、本明細書に開示されている実施例に関係して記載された種々の例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウエア、又はコンピュータソフトウエアと電子ハードウエアとの組み合わせとして実現されることが十分理解され得る。ハードウェアとソフトウェアとのどちらで、これらの機能を実行するかは、技術的解決手段の特定の応用及び設計上の制限条件により決められる。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために異なる方法を使用してもよいが、この実現が本発明の範囲を超えるものとして考えられるべきではない。
【0110】
説明上の便宜及び簡素化を図るために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程は、前記方法の実施例における対応した過程を参照することができるから、ここで詳しく説明しないようにすることは、当業者にはっきり理解されるべきである。
【0111】
本発明で提供する幾つかの実施例で開示したシステム、装置及び方法は、他の方式によって実現できることを理解すべきである。例えば、以上に記載した装置の実施例はただ例示的なもので、例えば、前記ユニットの分割はただロジック機能の分割で、実際に実現する時は他の分割方式によってもよい。例えば、複数のユニット又は組立体を組み合わせてもよいし、別のシステムに組み込んでもよい。又は若干の特徴を無視してもよいし、実行しなくてもよい。また、示したか或いは検討した相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインターフェイス、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0112】
分離部材として説明した該ユニットは、物理的に別個のものであってもよいし、そうでなくてもよい。ユニットとして示された部材は、物理的ユニットであってもよいし、そうでなくてもよい。即ち、同一の位置に位置してもよいし、複数のネットワークに分布してもよい。実際の需要に応じてそのうちの一部又は全てのユニットにより本実施例の方策の目的を実現することができる。
【0113】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが物理的に別個のものとして存在してもよいし、2つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。
【0114】
該機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつ独立した製品として販売または使用されるとき、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。このような理解のもと、本発明の技術的解決手段は、本質的に、又は、従来技術に対して貢献をもたらした部分又は該技術的解決手段の一部は、ソフトウェア製品の形式で具現することができ、このようなコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶しても良く、また、コンピュータ設備(パソコン、サーバ、又はネットワーク装置など)に、本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前記の記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含む。
【0115】
以上は本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護の範囲はそれらに制限されるものではなく、当業者が本発明に開示された技術範囲内で容易に想到しうる変更や置換はいずれも、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8