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特許7122442双安定リレー用の機械的操作アセンブリ及び双安定リレーアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-10
(45)【発行日】2022-08-19
(54)【発明の名称】双安定リレー用の機械的操作アセンブリ及び双安定リレーアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01H 45/00 20060101AFI20220812BHJP
   H01H 3/02 20060101ALI20220812BHJP
【FI】
H01H45/00 A
H01H3/02 Z
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021118166
(22)【出願日】2021-07-16
(65)【公開番号】P2022019696
(43)【公開日】2022-01-27
【審査請求日】2021-07-16
(31)【優先権主張番号】202010686582.9
(32)【優先日】2020-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】594083128
【氏名又は名称】シュネーデル、エレクトリック、インダストリーズ、エスアーエス
【氏名又は名称原語表記】SCHNEIDER ELECTRIC INDUSTRIES SAS
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー シャオファン
(72)【発明者】
【氏名】シントーメッツ ダニエル ディー
(72)【発明者】
【氏名】リー シャオチャン
(72)【発明者】
【氏名】ダイ ミン
(72)【発明者】
【氏名】ベッカー フランク エフ
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第1998/047164(WO,A1)
【文献】独国特許出願公開第102008043466(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 45/00
H01H 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
双安定リレー用の機械的操作アセンブリであって、
双安定リレーに取り付けられるホルダーと、
ホルダーに取り付けられ、駆動部材と第1伝達部材を備える駆動機構であって、第1伝達部材は双安定リレーのトグルシートに接続され、駆動部材は、駆動を受けると第1伝達部材を移動させ、さらに双安定リレーのトグルシートを移動させて、双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替えるように構成される駆動機構と、
ホルダーに取り付けられ、リセット部材と第2伝達部材を備えるリセット機構であって、第2伝達部材は第1伝達部材と接触し、リセット部材は初期位置とリセット位置との間で移動でき、初期位置では、リセット部材は第2伝達部材と接触せず、リセット部材が初期位置からリセット位置へ移動するとき、リセット部材は、第2伝達部材と接触し、それに対応して第2伝達部材を移動させ、さらに第1伝達部材が双安定リレーのトグルシートを駆動して運動させるようにし、双安定リレーを第2状態から第1状態に切り替えるように構成され、リセット部材がリセット位置に達した後、リセット部材は第2伝達部材との接触を解除するリセット機構と、を備えることを特徴とする、双安定リレー用の機械的操作アセンブリ。
【請求項2】
前記駆動部材は初期位置と駆動位置との間で移動でき、初期位置では、駆動部材は第1伝達部材と接触せず、駆動部材が初期位置から駆動位置へ移動するとき、駆動部材は、第1伝達部材と接触し、第1伝達部材が双安定リレーのトグルシートを駆動して運動させるようにし、双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替えるように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項3】
前記第1伝達部材はホルダーに並進可能に取り付けられ、前記駆動部材は第1斜面を備え、前記第1伝達部材は第2斜面を備え、駆動部材が初期位置から駆動位置へ移動するとき、第1斜面は第2斜面に当接し、第1並進方向に沿って第1伝達部材を押し、双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替えることを特徴とする、請求項2に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項4】
前記駆動機構は、駆動部材とホルダーとの間に設けられる第1リセットばねをさらに備え、駆動部材が第1リセットばねの弾性力に抗して初期位置から駆動位置に移動した後、第1リセットばねの弾性力により、駆動部材はその初期位置に戻ることを特徴とする、請求項3に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項5】
前記第1伝達部材は指示部材をさらに備え、第1伝達部材が水平方向に沿って並進して双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替えた後、指示部材は、ハウジングのウィンドウを介して露出することにより、双安定リレーが第2状態にあることを指示し、前記ハウジングは双安定リレーと機械的操作アセンブリを囲んでいることを特徴とする、請求項3に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項6】
前記リセット部材は第1嵌合部材を備え、前記第2伝達部材はホルダーに回転可能に取り付けられ、第2嵌合部材を備え、リセット部材が初期位置からリセット位置へ移動するとき、第1嵌合部材は第2嵌合部材に当接し、第2伝達部材を押して第1方向に沿って回転させ、第1伝達部材を第1並進方向とは対向する第2並進方向に沿って移動させて、双安定リレーを第2状態から第1状態に切り替えることを特徴とする、請求項3に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項7】
前記第1嵌合部材は第3斜面を備え、リセット部材が初期位置からリセット位置へ移動するとき、第3斜面は第2嵌合部材に当接し、第2伝達部材を押して第1方向に沿って回転させることを特徴とする、請求項6に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項8】
前記リセット機構は、第2伝達部材とホルダーとの間に設けられる第2リセットばねと、リセット部材とホルダーとの間に設けられる第3リセットばねであって、リセット部材が第3リセットばねの弾性力に抗して初期位置からリセット位置へ移動するとき、第2伝達部材が第2リセットばねの弾性力に抗して第1方向に沿って回転する第3リセットばねと、をさらに備えることを特徴とする、請求項7に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項9】
リセット部材がリセット位置に達した後、第3斜面は第2嵌合部材との当接を解除し、第2伝達部材は第2リセットばねの作用によりその初期位置に戻ることを特徴とする、請求項8に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項10】
前記リセット機構は、リセット部材とホルダーとの間に設けられる第3リセットばねをさらに備え、リセット部材がリセット位置に達した後、第3リセットばねにより、リセット部材はその初期位置に戻ることを特徴とする、請求項9に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項11】
前記第1嵌合部材は第3斜面と対向する湾曲面をさらに備え、リセット部材が第3リセットばねによりその初期位置期に戻る間、第2伝達部材の第2嵌合部材は湾曲面に沿って初期位置に移動することを特徴とする、請求項10に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項12】
前記第1伝達部材はホルダーに回転可能に取り付けられ、駆動部材が初期位置から駆動位置へ移動するとき、駆動部材は、第1伝達部材に当接し、第1伝達部材を回転させることにより、双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替えるように駆動することを特徴とする、請求項2に記載の機械的操作アセンブリ。
【請求項13】
双安定リレーと、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の機械的操作アセンブリとを備える、双安定リレーアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は双安定リレー用の機械的操作アセンブリ及び双安定リレーアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
電子式熱保護リレーでは、信号を切り替えるために双安定リレーが必要であり、作動状態で、双安定リレーの切り替えは電子信号の制御によって行われるが、製品の配線をテストする必要があり、又は製品がトリップして保護しており、手動でリセットする必要がある場合、機械的接続によって双安定リレーの動作を制御する必要がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明は双安定リレー用の機械的操作アセンブリを提供し、双安定リレーに取り付けられるホルダーと、ホルダーに取り付けられ、駆動部材と第1伝達部材を備える駆動機構であって、第1伝達部材は双安定リレーのトグルシートに接続され、駆動部材は、駆動を受けると第1伝達部材を移動させ、さらに双安定リレーのトグルシートを移動させて、双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替えるように構成される駆動機構と、ホルダーに取り付けられ、リセット部材と第2伝達部材を備えるリセット機構であって、第2伝達部材は第1伝達部材と接触し、リセット部材は初期位置とリセット位置との間で移動でき、初期位置では、リセット部材は第2伝達部材と接触せず、リセット部材が初期位置からリセット位置へ移動するとき、リセット部材は、第2伝達部材と接触し、それに対応して第2伝達部材を移動させ、さらに第1伝達部材が双安定リレーのトグルシートを駆動して運動させるようにし、双安定リレーを第2状態から第1状態に切り替えるように構成され、リセット部材がリセット位置に達した後、リセット部材は第2伝達部材との接触を解除するリセット機構と、を備える。
【0004】
好ましくは、前記駆動部材は初期位置と駆動位置との間で移動でき、初期位置では、駆動部材は第1伝達部材と接触せず、駆動部材が初期位置から駆動位置へ移動するとき、駆動部材は、第1伝達部材と接触し、第1伝達部材が双安定リレーのトグルシートを駆動して運動させるようにし、双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替えるように構成される。
【0005】
好ましくは、前記第1伝達部材はホルダーに並進可能に取り付けられ、前記駆動部材は第1斜面を備え、前記第1伝達部材は第2斜面を備え、駆動部材が初期位置から駆動位置へ移動するとき、第1斜面は第2斜面に当接し、第1並進方向に沿って第1伝達部材を押して、双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替える。
【0006】
好ましくは、前記駆動機構は、駆動部材とホルダーとの間に設けられる第1リセットばねをさらに備え、駆動部材が第1リセットばねの弾性力に抗して初期位置から駆動位置に移動した後、第1リセットばねの弾性力により、駆動部材はその初期位置に戻る。
【0007】
好ましくは、前記第1伝達部材は指示部材をさらに備え、第1伝達部材が水平方向に沿って並進して双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替えた後、指示部材は、ハウジングのウィンドウを介して露出することにより、双安定リレーが第2状態にあることを指示し、前記ハウジングは双安定リレーと機械的操作アセンブリを囲んでいる。
【0008】
好ましくは、前記リセット部材は第1嵌合部材を備え、前記第2伝達部材はホルダーに回転可能に取り付けられ、第2嵌合部材を備え、リセット部材が初期位置からリセット位置へ移動するとき、第1嵌合部材は第2嵌合部材に当接し、第2伝達部材を押して第1方向に沿って回転させ、第1伝達部材を第1並進方向とは対向する第2並進方向に沿って移動させて、双安定リレーを第2状態から第1状態に切り替える。
【0009】
好ましくは、前記第1嵌合部材は第3斜面を備え、リセット部材が初期位置からリセット位置へ移動するとき、第3斜面は第2嵌合部材に当接し、第2伝達部材を押して第1方向に沿って回転させる。
【0010】
好ましくは、前記リセット機構は、第2伝達部材とホルダーとの間に設けられる第2リセットばねと、リセット部材とホルダーとの間に設けられる第3リセットばねであって、リセット部材が第3リセットばねの弾性力に抗して初期位置からリセット位置へ移動するとき、第2伝達部材が第2リセットばねの弾性力に抗して第1方向に沿って回転する第3リセットばねと、をさらに備える。
【0011】
好ましくは、リセット部材がリセット位置に達した後、第3斜面は第2嵌合部材との当接を解除し、第2伝達部材は第2リセットばねの作用によりその初期位置に戻る。
【0012】
好ましくは、前記リセット機構は、リセット部材とホルダーとの間に設けられる第3リセットばねをさらに備え、リセット部材がリセット位置に達した後、第3リセットばねにより、リセット部材はその初期位置に戻る。
【0013】
好ましくは、前記第1嵌合部材は第3斜面と対向する湾曲面をさらに備え、リセット部材が第3リセットばねによりその初期位置期に戻る間、第2伝達部材の第2嵌合部材は湾曲面に沿って初期位置に移動する。
【0014】
好ましくは、前記第1伝達部材はホルダーに回転可能に取り付けられ、駆動部材が初期位置から駆動位置へ移動するとき、駆動部材は、第1伝達部材に当接し、第1伝達部材を回転させることにより、双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替えるように駆動する。
【0015】
本発明は、双安定リレーと、上記した機械的操作アセンブリとを備える双安定リレーアセンブリをさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
以下に図面を参照して詳細に説明される本発明の好ましい実施形態から、本発明の利点及び目的はよりよく理解される。図面において各部材の関係を明確に示すために、図面は実際の縮尺で描かれるものではない。
図1】本発明に係る、駆動機構の駆動部材が初期位置にある双安定リレーアセンブリの透視図を示す。
図2】本発明に係る双安定リレーアセンブリの分解図を示し、明確にするために、双安定リレーを省略した。
図3】本発明に係る、駆動機構の駆動部材が駆動位置にある双安定リレーアセンブリの透視図を示す。
図4】機械的操作アセンブリのリセット機構の拡大図を示す。
図5】機械的操作アセンブリのリセット機構の操作過程を示す。
図6】機械的操作アセンブリのリセット機構の操作過程を示す。
図7】機械的操作アセンブリのリセット機構の操作過程を示す。
図8】機械的操作アセンブリのリセット機構の操作過程を示す。
図9】機械的操作アセンブリのリセット機構の操作過程を示す。
図10】機械的操作アセンブリのリセット機構の操作過程を示す。
図11】機械的操作アセンブリのリセット機構の操作過程を示す。
図12】機械的操作アセンブリのリセット機構の操作過程を示す。
図13】第1伝達部材の別の実施例の模式図を示す。
図14】双安定リレーアセンブリの外観の模式図を示し、指示部材は双安定リレーが第2状態にあることを指示する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面を参照して本実用新案による各々の実施例を詳細に説明する。なお、図面において、基本的に同一又は類似の構造及び機能を有する構成部分については、同じ符号を付しており、それらの繰り返し説明を省略する。特別な説明がない場合、本明細書の「第1方向」、「第2方向」、「回転方向」等の用語はいずれも本発明の図面に対して説明されるものである。「A、B、C等を順に備える」という用語は、備えられる部材A、B、C等の順序を指示するだけであり、AとBとの間及び/又はBとCとの間に他の部材を備える可能性を排除しない。「第1」及びその変形の説明は、各部材を区別するためのものに過ぎず、本発明の範囲を制限するものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、「第1部材」を「第2部材」等として記載してもよい。
【0018】
本明細書の図面は模式図であり、本発明の趣旨を補助的に説明し、各部分の形状及びそれらの相互関係を例示的に示す。
【0019】
以下、図1図14を参照して、本発明による好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0020】
図1図3に示すように、双安定リレー用の機械的操作アセンブリは双安定リレーに取り付けられ、双安定リレーアセンブリは、双安定リレー2と機械的操作アセンブリ1とを収容するハウジングSを備える。機械的操作アセンブリ1は、双安定リレーに取り付けられるホルダー11、駆動機構及びリセット機構を備える。
【0021】
駆動機構は駆動部材12と第1伝達部材13を備え、第1伝達部材13が双安定リレーのトグルシートに接続される。駆動部材は初期位置と駆動位置との間で移動し、初期位置では(図1に示される)、駆動部材は第1伝達部材と接触しない。本実施例では、第1伝達部材13はホルダーに並進可能に取り付けられ、それにより、駆動部材が初期位置から駆動位置(図3に示される)へ移動するとき、駆動部材が第1伝達部材と接触し、第1伝達部材を並進させ、それに対応して、双安定リレーのトグルシートを移動駆動し、双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替える。駆動部材12は第1斜面121を有し、第1伝達部材13は第1斜面に対応する第2斜面131を有し、本実施例では、駆動部材が下向きに移動するとき、第1斜面121は第2斜面131に当接し、第1伝達部材を右向きに移動させ、双安定リレーのトグルシートを移動駆動し、双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替える。第1伝達部材13は指示部材132をさらに備え、第1伝達部材が右に並進して双安定リレーを第1状態から第2状態に切り替えた後、図14に示すように、指示部材132はハウジングのウィンドウHを介して露出し、それにより、双安定リレーが第2状態にあると見えられる。駆動機構は、駆動部材とホルダーとの間に取り付けられ、駆動部材を駆動位置から初期位置に戻すための第1リセットばね14をさらに備える。
【0022】
図4に示すように、リセット機構はリセット部材15と第2伝達部材16を備え、リセット部材は初期位置とリセット位置との間で移動でき、初期位置では、リセット部材は第2伝達部材と接触しない。本実施例では、第2伝達部材はリセット部材の下方に位置し、ホルダーに回転可能に取り付けられ、第1伝達部材と接触する。リセット部材は下向きに動くとき、第2伝達部材と接触し、第2伝達部材を押して時計回り方向に沿って回転させ、それにより、第1伝達部材を押して左に移動させ、双安定リレーのトグルシートを駆動して運動させるようにし、双安定リレーを第2状態から第1状態に切り替える。駆動部材及びリセット部材の初期位置では、第1伝達部材及び第2伝達部材の移動は駆動部材及びリセット部材の阻害を受けず、従って、駆動部材及びリセット部材は、電気信号を利用して双安定リレーの状態切り替えを制御することを阻害しない。
【0023】
リセット部材15は、第3斜面152と、第3斜面と対向する湾曲面153とを備える第1マッチング部材151を有する。第2伝達部材は第2マッチング部材161を備え、リセット部材が下向きに動くとき、第3斜面152は第2マッチング部材161と接触して、第2伝達部材を押して時計回り方向に沿って回転させる。
【0024】
以下、図5図12を参照してリセット機構の操作過程を説明する。
【0025】
図5は本発明に係る双安定リレーアセンブリの透視図を示し、リセット機構のリセット部材は初期位置にあり、図6図5に対応するリセット機構の模式図であり、リセット部材の第1マッチング部材と第2伝達部材の第2マッチング部材との位置関係を示す。図面から分かるように、リセット部材の初期位置では、第2マッチング部材は第1マッチング部材の下方に位置する。
【0026】
図7及び図8に示すように、下向きにリセット部材を押圧すると、第1マッチング部材の第3斜面が第2マッチング部材に当接し、第2マッチング部材を押して(さらに第2伝達部材を押して)時計回り方向に沿って回転させ、第1伝達部材を左向きに移動させ、それにより、双安定リレーのトグルシートがそれに対応して移動する。
【0027】
リセット部材をリセット位置まで下向きに押圧し続けると、図9及び図10に示すように、第3斜面は第2マッチング部材との当接を解除し、このとき、第2伝達部材は、リセット部材の阻害を受けずに自在に動くことができ、それにより、第2伝達部材は第1伝達部材との接触を解除する。第2伝達部材とホルダーとの間に第2リセットばね17が設けられており、リセット部材とホルダーとの間に第3リセットばね18が設けられており、リセット部材は第3リセットばねの作用によりリセット位置から初期位置に向かって移動し、第2伝達部材は第2リセットばねの作用により湾曲面に沿って反時計回り方向に動き、それにより、図11及び図12に示すように、リセット部材は初期位置に戻り、第2伝達部材は初期位置に戻る。
【0028】
上記実施例では、第1伝達部材はホルダーに並進できるプッシュロッドの形態である。代替的に、図13に示すように、第1伝達部材は回転ロッドの形態であってもよく、駆動部材により押されると回転することにより、双安定リレーのトグルシートを移動駆動する。同様に、第2伝達部材は回転ロッドを押して回転させることにより、双安定リレーのトグルシートを逆方向へ移動させることができる。明確にするために、図13には回転ロッド形態の第1伝達部材のみが示されており、他の関連部材を省略する。
【0029】
以上、本発明に係る双安定リレーの機械的操作アセンブリを説明しており、当該機械的操作アセンブリによって、双安定リレーの状態切り替えを制御でき、また、切り替え前後の全周期内に、電気信号による双安定リレーの状態切り替えへの制御に影響を与えず、自在にトリップすることの要件を満たす。
【0030】
さらに、上記に開示された各技術的特徴は、開示された他の特徴との組み合わせに限定されず、本発明の目的を実現するために、当業者は発明の目的に応じて各技術的特徴同士の他の組み合わせを行うこともできる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14