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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-10
(45)【発行日】2022-08-19
(54)【発明の名称】計測装置および表面実装機
(51)【国際特許分類】
   G01B 11/24 20060101AFI20220812BHJP
   H05K 13/08 20060101ALI20220812BHJP
【FI】
G01B11/24 K
H05K13/08 Q
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021506811
(86)(22)【出願日】2019-03-15
(86)【国際出願番号】 JP2019010919
(87)【国際公開番号】W WO2020188647
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2021-05-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】特許業務法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】榊原 敬介
【審査官】櫻井 仁
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-063842(JP,A)
【文献】特開平03-163305(JP,A)
【文献】特開2011-227006(JP,A)
【文献】特開2015-122420(JP,A)
【文献】国際公開第2010/024254(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0233708(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 11/00-11/30
H05K 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光切断法に基づいて計測対象の高さ寸法を計測する計測装置であって、
前記計測対象を相対的に移動させながら前記計測対象を撮像する撮像部と、
前記撮像部が前記計測対象を撮像する撮像領域を基準に両側の位置に少なくとも1ずつ配置され、前記計測対象に向けて線状の光を投影する複数の光源部と、
制御部と、を備え、
前記計測対象から反射する反射光は、前記計測対象から前記撮像部に向かって反射する第1反射光と、前記第1反射光とは異なる第2反射光とを含み、
前記制御部は、前記撮像部によって撮像されたそれぞれの前記光源部における前記反射光の受光量に基づいて前記第1反射光に応じたデータを算出し、前記計測対象の高さ寸法を計測し
前記制御部は、前記複数の光源部によって前記計測対象の同一の測定箇所に光を投影して撮像し、同一の測定箇所におけるそれぞれの前記反射光の受光量のうち最も低い受光量に基づいて前記第1反射光に応じたデータを算出する、計測装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記反射光の受光量に基づいて計測対象の高さ寸法のデータを算出し、同一の測定箇所においてそれぞれの算出した高さ寸法のデータのうち最も低い高さ寸法のデータを前記測定箇所における高さ寸法とする請求項1に記載の計測装置。
【請求項3】
光切断法に基づいて計測対象の高さ寸法を計測する計測装置であって、
前記計測対象を相対的に移動させながら前記計測対象を撮像する撮像部と、
前記撮像部が前記計測対象を撮像する撮像領域を基準に両側の位置に少なくとも1ずつ配置され、前記計測対象に向けて線状の光を投影する複数の光源部と、
制御部と、を備え、
前記計測対象から反射する反射光は、前記計測対象から前記撮像部に向かって反射する第1反射光と、前記第1反射光とは異なる第2反射光とを含み、
前記制御部は、前記撮像部によって撮像されたそれぞれの前記光源部における前記反射光の受光量に基づいて前記第1反射光に応じたデータを算出し、前記計測対象の高さ寸法を計測し
前記制御部は、前記複数の光源部によって前記計測対象の同一の測定箇所に光を投影して撮像し、同一の測定箇所におけるそれぞれの前記反射光の受光量のうち、重複する受光量に基づいて前記第1反射光に応じたデータを算出する、計測装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記反射光の受光量に基づいて計測対象の高さ寸法のデータを算出し、同一の測定箇所においてそれぞれ算出した高さ寸法のデータの論理積によって得られた高さ寸法のデータを前記測定箇所における高さ寸法とする請求項3に記載の計測装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の計測装置と、
前記計測対象を保持して基板に実装する部品実装装置と、を備えた表面実装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、計測装置および表面実装機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、計測対象の高さを計測する高さ計測装置として、特開2001-217599号公報が知られている。この高さ計測装置は、光線照射手段によって計測対象へ投影した線状の光をCCDカメラなどの撮像手段によって撮像し、撮像した光の基準位置からのずれや光の輝度から計測対象の高さを計測する、いわゆる光切断法によって高さ計測を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-217599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記の計測装置では、計測対象の間の距離が近い場合や他の部材との距離が近い場合には、計測対象に投影した光が、計測対象とは異なる部材に向かって反射し、撮像した画像に計測対象とは異なる部材から反射した光が映り込んでしまう。すると、計測対象の光を正確に認識することができなくなったり、光の輝度を正確に認識することができなくなったりすることにより、計測対象の計測精度が低下してしまう。
【0005】
本明細書では、計測対象の計測精度が低下することを抑制する技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書によって開示される技術は、光切断法に基づいて計測対象の高さ寸法を計測する計測装置であって、前記計測対象を相対的に移動させながら前記計測対象を撮像する撮像部と、前記撮像部が前記計測対象を撮像する撮像領域を基準に両側の位置に少なくとも1ずつ配置され、前記計測対象に向けて線状の光を投影する複数の光源部と、制御部と、を備え、前記計測対象から反射する反射光は、前記計測対象から前記撮像部に向かって反射する第1反射光と、前記第1反射光とは異なる第2反射光とを含み、前記制御部は、前記撮像部によって撮像されたそれぞれの前記光源部における前記反射光の受光量に基づいて前記第1反射光に応じたデータを算出し、前記計測対象の高さ寸法を計測する。
【0007】
また、本明細書によって開示される技術は、表面実装機であって、前記計測装置と、前記計測対象を保持して基板に実装する部品実装装置と、を備える。
【0008】
このような構成の計測装置によると、例えば、計測対象の反射光が隣接する他の部材によって更に反射する第2反射光(多重の反射光)を除いた反射光、すなわち、第1反射光に応じたデータを算出し、計測対象の高さ寸法を求めることができる。つまり、他の部材などによって反射した第2反射光が撮像部に入射される場合でも、計測対象の正確な高さ寸法を計測できる。これにより、計測対象の高さ計測の精度が低下することを抑制できる。
【0009】
ところで、複数の光源部から計測対象に光を投影する方法として、例えば、撮像位置の一側からのみ計測対象に光を投影する方法が考えられる。しかしながら、撮像位置の一側からのみ計測対象に光を投影する場合には、計測対象の一側のみを計測することになるため、計測精度が低下してしまうことが懸念される。
【0010】
ところが、このような構成によると、計測対象に対して撮像位置の両側から光を投影して反射光を撮像し、計測対象全体の高さを計測するから、計測精度が低下することを抑制できる。
【0011】
本明細書によって開示される計測装置は、以下の構成としてもよい。
前記制御部は、前記複数の光源部によって前記計測対象の同一の測定箇所に光を投影して撮像し、同一の測定箇所におけるそれぞれの前記反射光の受光量のうち最も低い受光量に基づいて前記第1反射光に応じたデータを算出する構成としてもよい。
【0012】
このような構成によると、複数の光源部によって撮像されたそれぞれの反射光の受光量のうち最も低い受光量を求める簡便な方法によって、第1反射光に応じたデータを算出する。そして、光切断法によって、第1反射光に応じたデータを作成し、計測対象全体の高さ寸法を求めることができる。
前記制御部は、前記反射光の受光量に基づいて計測対象の高さ寸法のデータを算出し、同一の測定箇所においてそれぞれの算出した高さ寸法のデータのうち最も低い高さ寸法のデータを前記測定箇所における高さ寸法とする構成としてもよい。
このような構成によると、まず、反射光の受光量から計測対象の高さ寸法のデータを算出する。そして、同一の測定箇所においてそれぞれの算出した高さ寸法のデータのうち最も低い高さ寸法のデータを測定箇所における高さ寸法とすることによって、第1反射光に対応する高さ寸法データを得ることができる。これにより、計測対象の高さ計測を行うことができる。
【0013】
前記制御部は、前記複数の光源部によって前記計測対象の同一の測定箇所に光を投影して撮像し、同一の測定箇所におけるそれぞれの前記反射光の受光量のうち、重複する受光量に基づいて前記第1反射光に応じたデータを算出する構成にしてもよい。
【0014】
このような構成によると、複数の光源部によって撮像されたそれぞれの反射光の受光量の重複データを求める簡便な方法によって、第1反射光に応じたデータを算出し、光切断法によって、第1反射光に応じたデータを作成する。これにより、計測対象全体の高さ寸法を求めることができる。
前記制御部は、前記反射光の受光量に基づいて計測対象の高さ寸法のデータを算出し、同一の測定箇所においてそれぞれ算出した高さ寸法のデータの論理積によって得られた高さ寸法のデータを前記測定箇所における高さ寸法とする構成としてもよい。
このような構成によると、まず、反射光の受光量から計測対象の高さ寸法のデータを算出する。そして、同一の測定箇所においてそれぞれ算出した高さ寸法のデータの論理積によって得られた高さ寸法のデータを測定箇所における高さ寸法とすることによって第1反射光に対応する高さ寸法データを得ることができる。これにより、計測対象の高さ計測を行うことができる。
【発明の効果】
【0015】
本明細書によって開示される技術によれば、計測対象の計測精度が低下することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】表面実装機の平面図
図2】ヘッドユニットを含む表面実装機の上部の正面図
図3】部品計測部の模式図
図4】表面実装機の電気的構成を示すブロック図
図5】平坦度計測処理のフローチャート図
図6】電子部品の電極に投影した光が反射している状態を示す模式図
図7】2つの反射光の3次元形状から第1反射光にかかる3次元形状を作成する概念図
図8】従来の計測方法における部品計測部の模式図
図9】光切断法における撮像画像の模式図
図10】重心検出法の概念図
図11】計測対象の電極から反射した光が隣の電極から部品認識カメラに向かって更に反射している状態を示す模式図
図12】電極の撮像画像に隣の電極の反射光が入射した状態の撮像画像の模式図
図13図12の状態における重心検出法の概念図
図14】実施形態2にかかる平坦度計測処理のフローチャート図
【発明を実施するための形態】
【0017】
<実施形態>
本明細書に開示された技術における実施形態1について図1から図7を参照して説明する。
【0018】
本実施形態は、電子部品(「計測対象」の一例)Eをプリント基板B上に実装する表面実装機10を例示している。表面実装機10は、図1に示すように、平面視略矩形状の基台11と、基台11上にプリント基板Bを搬送する搬送コンベア12と、プリント基板B上に電子部品Eを実装する部品実装装置13と、部品実装装置13に電子部品Eを供給する部品供給装置14と、電子部品Eを計測する部品計測部20と、を備えて構成されている。なお、以下の説明において、図1におけるR方向を右方、L方向を左方、F方向を前方、B方向を後方とし、図2におけるU方向を上方、D方向を下方として説明する。
【0019】
基台11は、図1に示すように、搬送コンベア12、部品実装装置13、部品計測部20などが配置可能とされている。
【0020】
搬送コンベア12は、図1に示すように、基台11の前後方向の略中央部に配されており、プリント基板Bを上流である右方から下流である左方に向かって搬送する。搬送コンベア12には、プリント基板Bが架設するようにセットされる。プリント基板Bは、搬送コンベア12によって上流(右方)から基台11の左右方向略中央部の部品実装位置に搬入され、電子部品Eが実装された後、下流(左方)に搬出される。
【0021】
部品供給装置14は、図1に示すように、フィーダ型であって、搬送コンベア12の上下方向両側に左右方向に2つずつ、合計4箇所に配置されている。各部品供給装置14は、搬送コンベア12側の端部から電子部品Eを供給する。
【0022】
部品実装装置13は、図1および図2に示すように、基台11上に配置された複数のフレーム16に支持されたヘッドユニット17と、ヘッドユニット17を移動させる複数の駆動装置18とを備えて構成されている。
【0023】
複数の駆動装置18は、前後方向に延びるフレーム16や左右方向に延びるフレーム16などに取り付けられており、複数の駆動装置18が通電制御されることにより、ヘッドユニット17が基台11上を前後左右方向に移動するようになっている。
【0024】
ヘッドユニット17には、図1および図2に示すように、電子部品Eの保持および実装を行う実装ヘッド19が左右方向に複数並んで搭載されている。各実装ヘッド19は、部品供給装置14から供給される電子部品Eを吸着して保持し、プリント基板B上に実装する。
【0025】
部品計測部20は、図1に示すように、基台11の前後方向の両側にそれぞれ配置されている。それぞれの部品計測部20は、図3に示すように、実装ヘッド19の先端に吸着保持された電子部品Eを撮像する部品認識カメラ(「撮像部」の一例)22と、電子部品Eに線状の光を投影する複数の光源部24とを備えている。
【0026】
また、それぞれの部品計測部20は、後述する制御部110によって制御される。部品認識カメラ22は、実装ヘッド19に吸着保持されている電子部品Eを下方から撮像し、制御部110は、部品認識カメラ22が撮像して得た画像に基づいて、電子部品Eの形状、実装ヘッド19に対する電子部品Eの位置などを計測する。また、本実施形態では、制御部110は、電子部品Eに設けられた複数の電極E2の高さ寸法を計測し、複数の電極E2の高さ寸法に基づいて電子部品Eにおける電極E2の平坦度を計測する。部品計測部20と、制御部110とが計測装置に相当する。
なお、部品認識カメラ22に、電子部品Eに設けられた複数の電極E2の高さ寸法を計測する機能を持たせてもよい。
【0027】
部品認識カメラ22は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの複数の受光素子を有するカメラである。部品認識カメラ22は、撮像面を上に向けた姿勢で配されている。部品認識カメラ22の光軸A1は、図3に示すように、部品認識カメラ22から電子部品Eに対して上下方向に延びる配置とされている。
【0028】
部品認識カメラ22は、図3に示すように光軸A1に沿って予め定められた撮像領域Pを持っている。実装ヘッド19に吸着保持された電子部品Eが撮像領域Pに存在することにより、部品認識カメラ22によって電子部品Eが撮像される。
【0029】
複数の光源部24は、図3に示すように、部品認識カメラ22が電子部品Eを撮像する撮像領域Pを基準に左右方向両側の位置に少なくとも1ずつ配置されている。本実施形態は、撮像領域Pを基準に左右方向両側に1つずつ配置されており、2つの光源部24は、部品認識カメラ22の光軸A1を基準に左右対称な位置関係となっている。
【0030】
それぞれの光源部24は、部品認識カメラ22の光軸A1に対して傾斜した線状の光を撮像領域Pに投影する。本実施形態の光源部24は、部品認識カメラ22の光軸A1に対する傾斜角度θが30度から60度に設定されており、部品認識カメラ22の光軸A1に対するそれぞれの光源部24の傾斜角度は同一とされている。
つまり、本実施形態では、撮像領域Pに電子部品Eが存在すると、光源部24によって電子部品Eに光が投影され、電子部品Eから反射した反射光Rが部品認識カメラ22に入射するようになっている。
【0031】
次に、表面実装機10の電気的構成について、図4を参照して説明する。
表面実装機10は、制御部110によってその全体が制御統括されている。制御部110は、CPUなどによって構成される演算処理部111、記憶部112、駆動制御部113、画像処理部114、部品供給制御部115などを有している。
【0032】
記憶部112は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等から構成される。記憶部112には、演算処理部111が実行する各種プログラムや各種データなどが記憶されている。具体的には、実装プログラムとしては、部品実装装置13、搬送コンベア12、部品供給装置14を制御して電子部品Eをプリント基板Bに配置する実装プログラムや、実装ヘッド19に吸着保持された電子部品Eにおける電極E2の平坦度を計測するコプラナリティ計測プログラムなどが記憶されている。
【0033】
駆動制御部113は、演算処理部111の指令により、搬送コンベア12や駆動装置18などを駆動させる。
画像処理部114は、演算処理部111の指令により、部品計測部20における部品認識カメラ22から出力された電気信号を変換することによって画像データを生成する。
部品供給制御部115は、演算処理部111の指令により、部品供給装置14を制御する。
【0034】
演算処理部111は、記憶部112の各種制御プログラムを実行することによって表面実装機10の各部を制御する。演算処理部111は、例えば、記憶部112の実装プログラムに基づいて、駆動制御部113を介して搬送コンベア12および部品実装装置13を駆動させる。また、部品供給制御部115を介して部品供給装置14を制御する。これにより、プリント基板Bに電子部品Eを実装する。
【0035】
また、演算処理部111は、記憶部112に記憶されたコプラナリティ計測プログラムに従って、画像処理部114を介して部品認識カメラ22を駆動させる。演算処理部111は、部品認識カメラ22により撮像した撮像データを画像処理部114介して取り込み、撮像データに基づいて、電子部品Eにおける複数の電極E2の下端の位置から構成される面のコプラナリティ(平坦度)を判定する。
【0036】
ところで、表面実装機10においてプリント基板Bに実装される電子部品Eには、例えば、DIP(Dual inline Package)のような、パッケージ部分の下面から多数の電極が下方に突出している電子部品や、BGA(Ball Grid Allay)のような、パッケージ部分の底面から球状あるいは半球状の電極が下方に突出している電子部品がある。
【0037】
本実施形態では、図3および図6に示すように、直方体の形状を有する部品本体E1と、部品本体E1の底面から半球状に下方に突出する電極E2とを備える電子部品Eを例示している。ここで、各電極E2の最下端の高さにバラツキがあると電子部品Eをプリント基板Bに搭載したときに一部の電極E2がプリント基板Bに接触しないことによって実装不良となることが懸念される。
【0038】
そこで、制御部110は、図3に示すように、電子部品Eに光源部24の光を投影しながら電子部品Eを部品認識カメラ22に対してX方向に移動させ、この移動の間に、電子部品Eを複数回連続的に撮像する光切断法によって各電極E2の最下端の高さの平坦度、いわゆるコプラナリティを計測する。制御部110は、コプラナリティが基準値よりも悪い場合(すなわち電極E2の高さのバラツキが大きい場合)は不良部品として電子部品Eを廃棄する。
【0039】
以下に、光切断法による電子部品Eにおける電極E2の高さ寸法の計測方法について簡単に説明する。
まず、光切断法を用いた従来の計測方法について、図8から図10を参照して説明する。
【0040】
一般に、光切断法を用いた従来の計測方法では、図8に示すように、電子部品Eの高さ寸法を計測する場合、電子部品Eの移動方向Xと部品認識カメラ22の光軸A1に沿って予め定められた撮像領域Pに、1つの光源部24から光軸A1に対して傾斜する線状の光を投影する。
【0041】
次に、撮像領域Pに光を投影した状態において、図8に示すように、電子部品EをX方向に移動させ、撮像領域Pを通過する電子部品Eを複数回連続的に撮像する。そして、各撮像画像60における光のずれ位置hに基づいて電極E2の全体の高さ寸法を計測する。
【0042】
詳細には、制御部110は、部品計測部20において、まず、電子部品Eを移動経路Cに沿って移動させつつ、撮像領域Pにおいて電子部品Eを複数回に亘って連続的に撮像し、各撮像画像60において光のずれ位置hを求める。
【0043】
ここで、電子部品Eが撮像領域P内に進入する前の状態では、光は撮像領域Pに投影される。撮像領域Pに投影される光Re1の位置は基準位置Sとされる。電子部品Eが撮像領域P内に進入すると、図9に示すように、光が電子部品Eに投影され、電子部品Eの高さ寸法に応じて電子部品Eに投影される光Re2が基準位置Sからずれて投影される。
【0044】
電子部品Eに投影される光の基準位置Sからのずれ位置h(図9参照)は、電子部品Eに投影される光Re2の位置と光の輝度Lをもとに重心検出法に基づいて決定する。
【0045】
図10は、図9に示す撮像画像60において四角で囲んだY座標における電子部品Eに投影された光のX座標における輝度Lを表している。図10において、横軸は電極E2に投影された光の基準位置Sからの距離をX座標で示しており、縦軸は、各X座標における輝度Lを示している。
【0046】
撮像画像60におけるY座標の重心位置CPは、電子部品Eに投影される光Re2の座標と光Re2の輝度Lをもとに以下の式(1)によって求められる。式(1)においてxiは基準位置Sからの距離(X座標)であり、Lは各X座標の輝度である。
【数1】
そして、式(1)で求められた重心位置CPのX座標が電極E2に投影される光の基準位置Sからのずれ位置hとして決定される。
【0047】
次に、制御部110は、撮像画像60における各Y座標の光の基準位置Sからのずれ位置hを決定し、各Y座標における光のずれ位置hをY方向に繋ぐことにより、光を投影した位置における電子部品Eの断面形状(断面における高さ寸法)を求める。
【0048】
そして、制御部110は、それぞれの撮像画像60において電子部品Eの断面形状を求め、それぞれの撮像画像60における電子部品Eの断面形状をX方向に繋ぐことによって、電子部品Eの3次元形状を作成する。
【0049】
以上のように、従来の計測方法では、1つの光源部24から投影された光の反射光Rを部品認識カメラ22によって撮像し、反射光Rの受光量に基づいて電子部品Eの電極E2の高さ寸法を計測する。そして、各電極E2の最下端の高さのコプラナリティを判定する。
【0050】
ところで、例えば、電子部品Eにおける電極E2の間の距離が近い場合には、図11に示すように、計測対象の電極E2に投影した光Liが、計測対象とは異なる隣の電極E2に向かって反射し、撮像画像60に計測対象の電極E2とは異なる電極E2から反射した光RAが部品認識カメラ22に入射してしまう。すると、図12に示すように、撮像画像60において、計測対象の電極E2において反射した光R0と、隣の電極E2において反射した光RAが撮像されてしまう。
【0051】
したがって、従来の計測方法では、光切断法による重心位置CPの決定の際に、図13示すように、重心位置CPが本来の重心位置CP0よりも大きくなる方向にずれた位置に決定されてしまい、電極E2の高さ寸法が本来よりも高く計測されてしまう。
【0052】
そこで、本実施形態は、部品計測部20における2つの光源部24を用いて平坦度計測処理を実行する。
以下に、本実施形態における平坦度計測処理について、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0053】
本実施形態の制御部110は、部品計測部20において撮像領域Pに存在する電子部品Eの電極E2の高さ寸法を計測する場合、まず、2つの光源部24のうちの一方の光源部(図3の図示左側の光源部24)24Lによって、図6に示すように、計測対象の電極E2に対して左側から傾斜した線状の光Li1(図6は説明のために3つの光Li1を記載しているが、光は連続して電極E2に投影される。)を投影する(S11)。そして、従来と同様の光切断法によって計測対象である電極E2の3次元形状M1を作成する(S12)。
【0054】
ここで、電極E2に対して左斜めから光が投影されると、投影された光Li1は電極E2において反射し、反射光Rは部品認識カメラ22に入射する。しかしながら、電極E2の左側部に投影される一部の光は、左側に向かって反射する。
【0055】
左側に向かって反射した光は、計測対象の電極E2の左側に配置された電極E2Lによって更に反射し、計測対象の電極E2から部品認識カメラ22に向かって反射した光とは異なる多重に反射した光が部品認識カメラ22に入射する。
【0056】
つまり、部品認識カメラ22に撮像される電極E2の反射光Rは、電極E2から部品認識カメラ22に向かって反射する第1反射光R1と、電極E2から反射して更に他の部材から部品認識カメラ22に向かって反射する第2反射光R2を含んでいる。
【0057】
したがって、光切断法における重心位置CPの決定の際には、電極E2の左側端部の高さ寸法が高く計測されることになり、図7の上段に示すように、左側端部の高さ寸法が高い3次元形状M1が作成される。そして、3次元形状M1は、撮像領域PにおけるXY座標ともに記憶部112に記憶される。
【0058】
次に、制御部110は、2つの光源部24のうちの他方の光源部(図3の図示右側の光源部24)24Rによって、一方の光源部24Lの光Li1によって投影した電極E2の同一の測定箇所に対して右側から傾斜した線状の光Li2を投影する(S13)。したがって、本実施形態は、一方の光源部24Rと他方の光源部24Lとが電極E2に光を投影する時期はずれているもの、一方の光源部24Rと他方の光源部24Lとが、撮像領域Pの同一の場所において電極E2の同一の測定箇所に光を投影している。
なお、一方の光源部24Rと他方の光源部24Lとは、撮像領域Pにおける水平方向に離れた場所において、投影時期をずらして電極E2の同一の測定箇所に光を投影してもよい。また、一方の光源部24Rと他方の光源部24Lとが電極E2に光を投影する時期は、同時であってもよく、光を同時に投影する場合には、撮像時間を短縮できる。
そして、従来と同様の光切断法によって計測対象である電極E2の3次元形状M2を作成する(S14)。
【0059】
ここで、電極E2に対して右斜めから光が投影されると、投影された光は電極E2において反射し、反射光Rは部品認識カメラ22に入射する。しかしながら、電極E2の右側部に投影される一部の光は、右側に向かって反射する。
【0060】
右側に向かって反射した光は、計測対象の電極E2の右側に配置された電極E2Rによって更に反射し、計測対象の電極E2から部品認識カメラ22に向かって反射した光とは異なる多重に反射した光が部品認識カメラ22に入射する。
【0061】
つまり、他方の光源部24Rに基づく計測においても、部品認識カメラ22に撮像される電極E2の反射光Rは、電極E2から部品認識カメラ22に向かって反射する第1反射光R1と、電極E2から反射して更に他の部材から部品認識カメラ22に向かって反射する第2反射光R2を含んでいる。
【0062】
したがって、光切断法における重心位置CPの決定の際には、電極E2の右側端部の高さ寸法が高く計測されることになり、図7の中段に示すように、右側端部の高さ寸法が高い3次元形状M2が作成される。そして、3次元形状M2は、撮像領域PにおけるXY座標ともに記憶部112に記憶される。
【0063】
次に、制御部110は、一方の光源部24Lの投影によって得られた3次元形状M1と他方の光源部24Rによって得られた3次元形状M2との同一の測定箇所(XY座標)における高さ寸法データを比較する(S15)。
3次元形状M1と3次元形状M2との同一の測定箇所(XY座標)における高さ寸法データの比較の結果、高さが低い高さ寸法データを各測定箇所(XY座標)の高さとして、図7の下段に示すような新たな3次元形状M3を作成する(S16)。
具体的には、図7のX1よりも左側、X3よりも右の座標では、3次元形状M2の高さ寸法データ(3次元形状M1よりも低い高さ寸法データ)M2Aが新たな3次元形状の高さ寸法データとして選択される。図7のX2よりも右側、X4よりも左の座標では、3次元形状M1の高さ寸法データ(3次元形状M2よりも低い高さ寸法データ)M1Aが新たな3次元形状の高さ寸法データとして選択される。
【0064】
言い換えると、同一の測定箇所(XY座標)におけるそれぞれの反射光Rのうち最も低い受光量に基づいて電極E2から部品認識カメラ22に向かって反射する第1反射光R1を算出し、新たな3次元形状M3を作成する。
【0065】
つまり、新たに作成された3次元形状M3は、計測対象の電極E2とは異なる箇所から部品認識カメラ22に入射される光が除かれた状態となり、計測対象の電極E2から部品認識カメラ22に向かって反射した第1反射光R1のみをもとに作成されることになる。これにより、電子部品Eにおける各電極E2の正確な高さ寸法を求めることができる。
【0066】
すなわち、隣接する電極E2や他の部材などによって反射した第2反射光R2が部品認識カメラ22に入射される場合でも、計測対象の電極E2の正確な高さ寸法を計測できる。これにより、計測対象である電極E2の高さ計測の精度が低下することを抑制できる。
そして、電子部品Eにおける各電極E2の高さ寸法を計測し(S17)、電子部品Eにおけるコプラナリティを判定する(S18)。
【0067】
つまり、電子部品Eにおける各電極E2の高さ寸法の計測精度の低下が抑制されたことにより、電子部品Eにおけるコプラナリティの計測精度が低下することを抑制できるようになっている。
【0068】
以上のように、本実施形態の部品計測部(計測装置)20は、光切断法に基づいて計測対象の高さ寸法を計測するものであって、電子部品Eの電極E2(計測対象)を相対的に移動させながら計測対象の電極E2を撮像する部品認識カメラ(撮像部)22と、部品認識カメラ22が電極E2を撮像する撮像領域Pを基準に両側の位置に少なくとも1ずつ配置され、計測対象の電極E2に向けて線状の光を投影する複数の光源部24と、制御部110と、を備えている。
【0069】
そして、電極E2から反射する反射光Rは、電極E2から部品認識カメラ22に向かって反射する第1反射光R1と、第1反射光R1とは異なる第2反射光R2とを含んでいる。制御部110は、部品認識カメラ22によって撮像されたそれぞれの光源部24における反射光Rの受光量に基づいて、図7の下段に示すように、第1反射光R1に応じた3次元形状(データ)M3を算出し、計測対象である電極E2の高さ寸法を計測する。
【0070】
したがって、本実施形態によると、計測対象の電極E2から反射して更に他の部材によって反射する第2反射光R2を除いた反射光、すなわち、電極E2から部品認識カメラ22に向かって反射する第1反射光R1に応じたデータを算出して計測対象の高さ寸法を求めることができる。つまり、他の部材などによって第2反射光R2が部品認識カメラ22に入射される場合でも、計測対象である電極E2の正確な高さ寸法を計測できる。これにより、計測対象である電極E2の高さ計測の精度、ひいては電子部品Eにおけるコプラナリティの計測精度が低下することを抑制できる。
【0071】
ところで、複数の光源部から計測対象に光を投影する方法として、例えば、撮像位置の一側からのみ計測対象に光を投影する方法が考えられる。
しかしながら、撮像領域Pの一側からのみ計測対象に光を投影する場合、計測対象の一側のみを計測することになるため、計測精度が低下してしまうことが懸念される。
【0072】
ところが、本実施形態によると、電極E2に対して撮像領域Pの両側から光を投影して反射光Rを撮像し、電極E2の高さを計測するから、計測精度が低下することを抑制できる。
【0073】
また、本実施形態によると、制御部110が、図6に示すように、複数の光源部24によって電極E2の同一箇所に光を投影して撮像し、同一座標におけるそれぞれの反射光Rのうち最も低い受光量に基づいて、図7の下段に示す第1反射光R1に応じた3次元形状(データ)を算出する。
具体的には、反射光Rの受光量に基づいて計測対象の高さ寸法のデータ(3次元形状M1,M2)を算出し、同一の測定箇所においてそれぞれの算出した高さ寸法のデータのうち最も低い高さ寸法のデータを測定箇所における高さ寸法とする。
つまり、本実施形態によると、計測対象の電極E2とは異なる箇所から部品認識カメラ22に入射されて受光量が高くなった反射光Rを除いて、第1反射光R1のみを算出するといった簡便な方法により、3次元形状M3を作成して電極E2の高さ寸法を計測することができる。
【0074】
<実施形態2>
次に、実施形態2について、図14のフローチャートを参照して説明する。
実施形態2の平坦度計測処理は、実施形態1のS16を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
【0075】
実施形態2の平坦度計測処理は、制御部110が、図14のフローチャートに示すように、S12およびS14においてそれぞれの3次元形状が作成できたところで、S15において同一の測定箇所(同一のXY座標)における3次元形状の高さ寸法を比較する。そして、2つの3次元形状において重複する高さ寸法データ(重複する受光量に基づくデータ)を各測定箇所の高さ寸法として決定し、新たな3次元形状(データ)を作成する。
【0076】
言い換えると、同一の測定箇所(同一のXY座標)におけるそれぞれの反射光Rの高さ寸法のうち、重複する受光量に基づいて算出された高さ寸法データ、すなわち、同一の測定箇所におけるそれぞれの反射光Rの高さ寸法の論理積を、第1反射光R1の高さ寸法として算出し、電極E2の高さ寸法として決定(S26)する。これにより、第1反射光R1における3次元形状(データ)を作成し、電極E2の高さ寸法を計測することができる。
具体的には、図7を参考に説明すると、X1よりも左側、X3よりも右の座標では、3次元形状M2の高さ寸法データM2Aが3次元形状M1の高さ寸法データ(図7の3次元形状M1の一部)と重複し、重複しているデータである高さ寸法データM2Aが新たな3次元形状の高さ寸法データとして選択される。X2よりも右側、X4よりも左の座標では、3次元形状M1の高さ寸法データM1Aが3次元形状M2の高さ寸法データ(図7の3次元形状M2の一部)と重複し、重複しているデータである高さ寸法データM1Aが新たな3次元形状の高さ寸法データとして選択される。
【0077】
したがって、本実施形態において新たに作成された3次元形状は、実施形態1と同様に、計測対象の電極E2とは異なる箇所から部品認識カメラ22に入射される光が除かれ、計測対象の電極E2から直接反射した光のみをもとに作成されることになる。これにより、電子部品Eにおける各電極E2の高さ寸法を求めることができ、計測対象の高さ計測の精度が低下することを抑制できる。
【0078】
そして、実施形態1と同様に、電子部品Eにおける各電極E2の高さ寸法を計測し(S17)、電子部品Eにおけるコプラナリティを判定する(S18)。
つまり、電子部品Eにおける各電極E2の高さ寸法の計測精度の低下が抑制されたことにより、電子部品Eにおけるコプラナリティの計測精度が低下することを抑制できるようになっている。
【0079】
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、部品計測部20において半球形状の電極E2の計測を一例として示した。しかしながら、これに限らず、DIP(Dual inline Package)のような、パッケージ部分から多数の電極が下方に突出している電子部品や、QFP(Quad Flat Package)のような、パッケージ部分から多数の電極がパッケージ部分の側方に延びた後下方に曲げられた電子部品の計測に適用してもよい。
【0080】
(2)上記実施形態では、部品計測部20を備えた表面実装機10を一例として示した。しかしながら、これに限らず、検査装置などに本明細書で開示した部品計測部を適用してもよい。
(3)上記実施形態では、光源部24によって電極E2に投影した光のずれ位置を重心検出法によって決定するに構成した。しかしながら、これに限らず、曲線近似法を用いて光のずれ位置を決定するに構成してもよい。
【0081】
(4)上記実施形態では、部品認識カメラ22の撮像領域Pの両側に光源部24をそれぞれ1つずつ配置する構成とした。しかしながら、これに限らず、部品認識カメラの撮像領域の両側に光源部をそれぞれ複数ずつ配置してもよい。
(5)上記実施形態では、2つの光源部24における光が部品認識カメラ22の光軸A1に対して同一角度で投影される構成とした。しかしながら、これに限らず、光源部における光を異なる角度によって投影し、角度の差を補正する構成にしてもよい。
【符号の説明】
【0082】
10:表面実装機
13:部品実装装置
20:部品計測部(「計測装置」の一例)
22:部品認識カメラ(「撮像部」の一例)
24:光源部
110:制御部
B:プリント基板(「基板」の一例)
E:電子部品(「計測対象」の一例)
E2:電極(「計測対象」の一例)
M3:3次元形状(「データ」の一例)
P:撮像領域
R:反射光
R1:第1反射光
R2:第2反射光
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14