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特許7123065セルラ通信システムにおけるアップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-12
(45)【発行日】2022-08-22
(54)【発明の名称】セルラ通信システムにおけるアップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマット
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220815BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220815BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20220815BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04L27/26 113
H04W28/06 110
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2019546358
(86)(22)【出願日】2018-03-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-03-19
(86)【国際出願番号】 US2018023773
(87)【国際公開番号】W WO2018175726
(87)【国際公開日】2018-09-27
【審査請求日】2019-08-26
【審判番号】
【審判請求日】2021-06-21
(31)【優先権主張番号】62/475,250
(32)【優先日】2017-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/918,854
(32)【優先日】2018-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゼン, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ユチュル
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ダウェイ
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】圓道 浩史
【審判官】横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/093573(WO,A1)
【文献】NTT DOCOMO,INC.,Designs for PUCCH in long duration,3GPP TSG RAN WG1 #88 R1-1702812,2017年 2月 7日
【文献】LG Electronics,Configuration of long NR-PUCCH resource,3GPP TSG RAN WG1 #88 R1-1702482,2017年 2月 7日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非一時的コンピュータ可読メモリ媒体と、
前記メモリ媒体に接続された処理装置であって前記処理装置は無線ユーザ機器(UE)デバイスに、
少なくとも、7シンボルスロット構造を備える第1のスロット構造と14シンボルスロット構造を備える第2のスロット構造とからアップリンク通信のためのスロット構造を判定することと、
少なくとも、アップリンクのみのスロットタイプを備える第1のアップリンクスロットタイプとアップリンク中心のスロットタイプを備える第2のアップリンクスロットタイプとから前記アップリンク通信のためのアップリンクスロットタイプを判定することと、
異なる数のシンボルに対応する複数のアップリンク制御チャネルモジュール構造から、前記判定されたアップリンクスロットタイプに基づいて、アップリンク制御情報を送信するためのアップリンク制御チャネルモジュール構造を判定することと、
前記アップリンク制御チャネルモジュール構造のフォーマットを判定することであって、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造の前記フォーマットは基準信号のシンボル数と、前記アップリンク制御情報のシンボル数と、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造内の前記基準信号及び前記アップリンク制御情報のシンボルの配置とを規定し、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造内の基準信号のシンボル数が1と判定され、前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造のシンボル数が5と判定された場合、前記基準信号は、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造の3番目のシンボルに配置されると判定される、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造のフォーマットを判定することと、
前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造及び前記アップリンク制御チャネルモジュール構造の前記判定されたフォーマットを含む前記判定されたスロット構造に従って、ップリンク制御チャネルを介して前記アップリンク制御情報を送信することと、をさせる処理装置と、を備える装置であって
前記第1のスロット構造は1つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造を備え、前記第2のスロット構造は異なるサブキャリアで提供される2つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造を備え、
前記アップリンク制御チャネルモジュール構造内の前記基準信号の数は送信される前記アップリンク制御情報の量に少なくとも部分的に基づいて判定される、装置。
【請求項2】
前記2つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造はスロット内周波数ホッピングを使って異なるサブキャリア上で送信される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記2つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造は異なるシンボル上で送信される、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1のアップリンクスロットタイプは、前記第2のアップリンクスロットタイプよりも多くのアップリンクシンボルを含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記第1のアップリンクスロットタイプのための第1のアップリンク制御チャネルモジュール構造は、前記第2のアップリンクスロットタイプのための第2のアップリンク制御チャネルモジュール構造よりも、より多くのアップリンクシンボルを含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記処理装置は、前記UEデバイスに、
アップリンク制御情報のためのシンボルの順序及び前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造のそれぞれの基準信号のためのシンボルの順序を判定させるように更に構成されている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
方法であって、
無線ユーザ機器(UE)デバイスが、
少なくとも、7シンボルスロット構造を備える第1のスロット構造と14シンボルスロット構造を備える第2のスロット構造とからアップリンク通信のためのスロット構造を判定することと、
少なくとも、アップリンクのみのスロットタイプを備える第1のアップリンクスロットタイプとアップリンク中心のスロットタイプを備える第2のアップリンクスロットタイプとから前記アップリンク通信のためのアップリンクスロットタイプを判定することと、
異なる数のシンボルに対応する複数のアップリンク制御チャネルモジュール構造から、前記判定されたアップリンクスロットタイプに基づいて、アップリンク制御情報を送信するためのアップリンク制御チャネルモジュール構造を判定することと、
前記アップリンク制御チャネルモジュール構造のフォーマットを判定することであって、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造の前記フォーマットは基準信号のシンボル数と、前記アップリンク制御情報のシンボル数と、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造内の前記基準信号及び前記アップリンク制御情報のシンボルの配置とを規定し、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造内の基準信号のシンボル数が2と判定され、前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造のシンボル数が5と判定された場合、前記基準信号は、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造の2番目と4番目のシンボルに配置されると判定される、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造のフォーマットを判定することと、
前記判定された前記アップリンク制御チャネルモジュール構造及び前記アップリンク制御チャネルモジュール構の前記判定されたフォーマットを含む前記判定されたスロット構造に従って、ップリンク制御チャネルを介して前記アップリンク制御情報を送信することと、を含む方法であって、
前記第1のスロット構造は1つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造を備え、前記第2のスロット構造は異なるサブキャリアで提供される2つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造を備え、
前記アップリンク制御チャネルモジュール構造内の前記基準信号の数は送信される前記アップリンク制御情報の量に少なくとも部分的に基づいて判定される、方法。
【請求項8】
前記2つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造はスロット内周波数ホッピングを使って異なるサブキャリア上で送信される、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記2つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造は異なるシンボル上で送信される、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のアップリンクスロットタイプは、前記第2のアップリンクスロットタイプよりも多くのアップリンクシンボルを含む、請求項7乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のアップリンクスロットタイプのための第1のアップリンク制御チャネルモジュール構造は、前記第2のアップリンクスロットタイプのための第2のアップリンク制御チャネルモジュール構造よりも、より多くのアップリンクシンボルを含む、請求項7乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記アップリンク制御チャネルモジュール構造は、少なくとも5シンボルアップリンク制御チャネルモジュール又は7シンボルアップリンク制御チャネルモジュールから判定される、請求項7乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
アンテナと、
前記アンテナと動作可能に結合された無線機と、
前記無線機に動作可能に結合された処理装置と、
を備える、無線ユーザ機器(UE)デバイスであって、
前記UEデバイスは、
少なくとも7シンボルスロット構造を備える第1のスロット構造と、14シンボルスロット構造を備える第2のスロット構造とからアップリンク通信のためのスロット構造を判定することと、
少なくともアップリンクのみのスロットタイプを備える第1のアップリンクスロットタイプと、アップリンク中心のスロットタイプを備える第2のアップリンクスロットタイプとから前記アップリンク通信のためのアップリンクスロットタイプを判定することと、
異なる数のシンボルに対応する複数のアップリンク制御チャネルモジュール構造から、前記判定されたアップリンクスロットタイプに基づいて、アップリンク制御情報を送信するためのアップリンク制御チャネルモジュール構造を判定することと、
前記アップリンク制御チャネルモジュール構造のフォーマットを判定することであって、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造の前記フォーマットは基準信号のシンボル数と、前記アップリンク制御情報のシンボル数と、前記アップリンク制御チャネルモジュール構造内の前記基準信号及び前記アップリンク制御情報のシンボルの配置とを規定し、前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造のシンボル数が5の場合に、
前記基準信号のシンボル数が1と判定された場合、前記基準信号は前記アップリンク制御チャネルモジュール構造の3番目のシンボルに配置されると判定され、
前記基準信号のシンボル数が2と判定された場合、前記基準信号は前記アップリンク制御チャネルモジュール構造の2番目と4番目のシンボルに配置されると判定される、判定することと、
前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造及び前記アップリンク制御チャネルモジュール構造の前記判定されたフォーマットを含む前記判定されたスロット構造に従って、アップリンク制御チャネルを介して、前記アップリンク制御情報を送信することと、をするように構成されている無線UEデバイスであって、
前記第1のスロット構造は1つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造を備え、前記第2のスロット構造は異なるサブキャリアで提供される2つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造を備え、
前記アップリンク制御チャネルモジュール構造内の前記基準信号の数は送信される前記アップリンク制御情報の量に少なくとも部分的に基づいて判定される、UEデバイス
【請求項14】
前記2つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造はスロット内周波数ホッピングを使って異なるサブキャリア上で送信される、
請求項13に記載のUEデバイス。
【請求項15】
前記2つの前記判定されたアップリンク制御チャネルモジュール構造は異なるシンボルで送信される、請求項13又は14に記載のUEデバイス。
【請求項16】
前記アップリンク制御チャネルモジュール構造を判定するために、前記UEデバイスは、
より少ないアップリンクシンボルを含むアップリンクスロットタイプに対するよりも、より多くのアップリンクシンボルを含むアップリンクスロットタイプに対して、より多くのアップリンクシンボルを含むアップリンク制御チャネルモジュール構造を選択するように更に構成されている、請求項13乃至15のいずれか1項に記載のUEデバイス。
【請求項17】
前記UEデバイスは、
前記ップリンク制御チャネルモジュール構造のそれぞれの前記アップリンク制御情報に対するシンボルの数、あるいは
それぞれの前記アップリンク制御チャネルモジュール構造の前記アップリンク制御情報のためのシンボルと前記基準信号のためのシンボルの順序
のうちの1つ以上を判定するように更に構成されている、請求項13乃至16のいずれか1項に記載のUEデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関し、特にアップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマットを使用してセルラ通信を実行するためのシステム、装置、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの使用が急速に増大している。近年、スマートフォンやタブレットコンピュータなどの無線デバイスは益々洗練されてきている。現在、多くのモバイルデバイス(すなわち、ユーザ機器デバイス、又はUE)は、通話の支援に加え、インターネット、電子メール、テキストメッセージング、及び全地球測位システム(GPS)を用いたナビゲーションへのアクセスを提供し、これらの機能を利用する洗練されたアプリケーションを動作させることができる。加えて、数多くの異なる無線通信技術及び標準が存在する。無線通信標準のいくつかの例として、GSM(登録商標)、(例えば、WCDMA(登録商標)又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連する)UMTS、LTE、LTE Advanced(LTE-A)、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、IEEE802.11(WLAN又はWi-Fi)、BLUETOOTH(登録商標)などが挙げられる。
【0003】
無線通信デバイスに導入される絶えず増えつつある特徴及び機能はまた、無線通信と無線通信デバイスの両方を改善する継続的な必要性を生んでいる。特に、ユーザ機器(UE)デバイスを介して、例えば無線セルラ通信で使用されるセルラ電話、基地局、及び中継局などの無線デバイスを介した送信信号及び受信信号の精度を保証することが重要である。加えて、UEデバイスの機能性を増大させることにより、UEデバイスの電池寿命に大きな負荷が課され得る。したがって、通信を改善するためにUEデバイスが良好な送信能力及び受信能力を維持できるようにする一方で、UEデバイス設計の所要電力を削減することも非常に重要である。
【0004】
カバレッジを増大させ、無線通信の想定される使用に対する増大する要求及び範囲により良く対応するために、上述の通信標準に加えて、第5世代(5G)新無線(new radio)(NR)通信を含む、開発中の更なる無線通信技術が存在する。それに応じて、このような開発及び設計をサポートする、この分野における改善が望まれる。
文献「Designs for PUCCH in long duration」(NTT DOCOMOら、ギリシャ共和国アテネ、2017年2月13日~17日)は、NRに対する長期間のUL制御チャネル(PUCCH)に関する態様について記載している。
【発明の概要】
【0005】
本明細書では、アップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマット(modular control channel formats)を使用するセルラ通信のための装置、システム、及び方法の実施形態が提示される。
【0006】
いくつかの例では、セルラ通信は、そのような複数の可能なスロット構造及び/又はフォーマットが使用されるようにして方法で実行されてもよい。更に、少なくともいくつかの例では、可能な構造及び/又はフォーマットの中から動的に選択することが可能な場合がある。例えば、少なくともいくつかの実施形態によると、5G NR通信システムは、例えば、7シンボルスロット構造及び14シンボルスロット構造、並びに、アップリンクのみのスロットフォーマット、アップリンク中心のスロットフォーマット、ダウンリンク中心のスロットフォーマット、及びダウンリンクのみのスロットフォーマットを含む、複数のスロット構造及びフォーマットをサポートし得る。そのような融通性は、少なくともいくつかの実施形態において、送信スロットの効率的なスケジューリングを促進し得る。
【0007】
そのような様々な可能なスロット構造及び/又はフォーマットと併せて、アップリンク制御情報を提供するためのモジュラーシステムを使用してもよい。例えば、7シンボルスロット構造の中に適合する1つ以上のアップリンク制御チャネルモジュールを定義することが可能な場合があり、14シンボルスロット構造が使用される場合には、例えば、異なるスロット構造のために完全に異なる制御チャネルを定義するのではなく、複数のそのようなモジュールを使用することが可能な場合がある。
【0008】
いくつかの実施形態によると、例えば、異なる可能なスロットフォーマットと併せて、より高い融通性を提供するために、アップリンク制御チャネルモジュール用に複数の可能なアップリンク制御チャネルモジュール構造及び/又はフォーマットから選択することが可能であり得る。
【0009】
例えば、異なる数のシンボルを有するアップリンク制御チャネルモジュール構造を定義してもよく、それにより、(例えば、利用可能なアップリンクシンボルを完全に利用するために)、より多くの利用可能なアップリンクシンボルを有するスロットフォーマットに対しては、より多くのシンボルを有するアップリンク制御チャネルモジュール構造が選択され、一方で、(例えば、アップリンク制御チャネルモジュール構造が、スロットのアップリンクシンボルの利用可能な数の中に収まることを確実にするために)、より少ない利用可能なアップリンクシンボルを有するスロットフォーマットに対しては、より少ないシンボルを有するアップリンク制御チャネルモジュール構造が選択されることが可能になる。
【0010】
別の例として、シンボルの異なる配列を有するアップリンク制御チャネルモジュールフォーマットを定義することができ、それにより、より大きいパイロット対データ比が保証される状態では、より多くのシンボルが基準信号(reference signal)専用である(したがって、より少ないシンボルがアップリンク制御情報専用である)アップリンク制御チャネルモジュールフォーマットが選択され、一方で、それほど大きいパイロット対データ比が必要とされない状態では、より少ないシンボルが基準信号専用である(したがって、より多くのシンボルがアップリンク制御情報専用である)アップリンク制御チャネルモジュールフォーマットが選択されることが可能になる。基準信号専用のシンボル対アップリンク制御情報専用のシンボルの配列に対して、異なる順序で順序付けられたフォーマット、及び/又は様々な他の可能なフォーマットの変形形態のうちのいずれかも可能であることに留意されたい。
【0011】
本明細書に記載された技術は、基地局、アクセスポイント、セルラ電話、ポータブルメディアプレーヤ、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、及び様々な他のコンピューティングデバイスを含むがこれらに限られない、複数の異なるタイプのデバイス内に実装され、及び/又はそれらデバイスと共に使用されてもよいことに留意されたい。
【0012】
この発明の概要は、この書類において説明される主題のいくつかの簡易的な概要を提供することを意図している。したがって、上記説明された特徴は、実施例にすぎず、いずれかの方式において本明細書で説明される主題の範囲及び趣旨を狭めると解釈されるべきでないことを理解されよう。本明細書で説明される主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】いくつかの実施形態による、例示的な(かつ簡略化された)無線通信システムを示す。
【0014】
図2】いくつかの実施形態による、例示的な無線ユーザ機器(UE)デバイスと通信する例示的な基地局を示す。
【0015】
図3】いくつかの実施形態による、例示的なUEのブロック図を示す。
【0016】
図4】いくつかの実施形態による、例示的な基地局のブロック図を示す。
【0017】
図5】いくつかの実施形態による、アップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマットを使用してセルラ通信を実行するための例示的な可能な方法の態様を示す通信フロー図である。
【0018】
図6】いくつかの実施形態による、いくつかの例示的な可能な5G NRスロットフォーマットを示す。
【0019】
図7】いくつかの実施形態による、7シンボルスロット構造を有するスロットに使用することができる例示的な可能な5G NRアップリンク制御チャネルモジュールを示す。
【0020】
図8】いくつかの実施形態による、14シンボルスロット構造を有するスロットに使用することができる例示的な可能な5G NRアップリンク制御チャネルモジュールを示す。
【0021】
図9】いくつかの実施形態による、5シンボルアップリンク制御チャネルモジュールのための例示的な可能な5G NRアップリンク制御チャネルモジュールフォーマットを示す。
【0022】
図10】いくつかの実施形態による、7シンボルアップリンク制御チャネルモジュールのための例示的な可能な5G NRアップリンク制御チャネルモジュールフォーマットを示す。
【0023】
図11】いくつかの実施形態による、6シンボルアップリンク制御チャネルモジュールのための例示的な可能な5G NRアップリンク制御チャネルモジュールフォーマットを示す。
【0024】
本明細書で説明される特徴は、様々な修正形態及び代替形態を許容するが、その特定の実施形態を図面において例として示し、ここで詳細に説明する。しかし、図面及びそれらに対する詳細な説明は、開示されている特定の形態に限定することを意図するものではなく、逆に、その意図は、添付の「特許請求の範囲」によって定義されるような本主題の範囲内に収まる、全ての修正形態、均等形態、及び代替形態を包含することである点を理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0025】
略称
様々な略称が本出願を通して使用される。本出願を通じて出現し得る最も顕著に使用される頭字語の定義を以下に示す。
・UE:ユーザ機器
・RF:無線周波数
・BS:基地局
・GSM:移動体通信グローバルシステム
・UMTS:ユニバーサル移動体通信システム
・LTE:ロングタームエボリューション
・NR:新無線(New Radio)
・TX:送信/送信する
・RX:受信/受信する
・LAN:ローカルエリアネットワーク
・WLAN:無線LAN
・AP:アクセスポイント
・RAT:無線アクセス技術
・IEEE:米国電気電子学会
・Wi-Fi:IEEE802.11標準に基づく無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)RAT
用語
以下は本明細書で出現し得る用語集である。
【0026】
記憶媒体-様々な種類の非一時的なメモリデバイス又は記憶デバイスのうちの任意のもの。用語「記憶媒体」は、インストール媒体、例えば、CD-ROM、フロッピーディスク又はテープデバイス、DRAM、DDR RAM、SRAM、EDO RAM、Rambus RAMなどの、コンピュータシステムメモリ又はランダムアクセスメモリ、フラッシュ、磁気媒体、例えばハードドライブ、又は光記憶装置などの、不揮発性メモリ、レジスタ、又はその他の同様の種類の記憶要素などを含むことが意図されている。記憶媒体は、他の種類の非一時的メモリ、並びにそれらの組み合わせも含んでもよい。加えて、記憶媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータシステムに位置してもよく、又はインターネットなどのネットワークを通じて第1のコンピュータシステムに接続する、第2の異なるコンピュータシステムに位置してもよい。後者の場合には、第2のコンピュータシステムは、第1のコンピュータシステムに、実行するためのプログラム命令を提供することができる。用語「記憶媒体」は、異なる場所、例えば、ネットワークを通じて接続された異なるコンピュータシステムに存在することができる2つ以上の記憶媒体を含んでもよい。記憶媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行することができるプログラム命令(例えば、コンピュータプログラムとして具現化された)を記憶してもよい。
【0027】
搬送媒体-上述のような記憶媒体、並びにバス、ネットワークなどの物理的伝送媒体、及び/又は電気信号、電磁信号、若しくはデジタル信号などの信号を伝送する他の物理的伝送媒体。
【0028】
コンピュータシステム(又はコンピュータ)-パーソナルコンピュータシステム(PC)、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、ネットワーク機器、インターネット機器、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、テレビシステム、グリッドコンピューティングシステム、若しくは他のデバイス又はデバイスの組み合わせを含む、任意の様々な種類のコンピューティングシステム又は処理システム。一般に、用語「コンピュータシステム」は、記憶媒体からの命令を実行する少なくとも1つのプロセッサを有する任意のデバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように広く定義されてもよい。
【0029】
ユーザ機器(UE)(又は、「UEデバイス」)-移動式又は携帯式であり、無線通信を実行する、様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。UEデバイスの例としては、携帯電話又はスマートフォン(例えば、iPhone(登録商標)ベースの電話、Android(登録商標)ベースの電話)、タブレットコンピュータ(例えば、iPad(登録商標)、Samsung Galaxy(登録商標))、ポータブルゲームデバイス(例えば、Nintendo DS(登録商標)、PlayStation Portable(登録商標)、Gameboy Advance(登録商標)、iPhone(登録商標))、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、ラップトップ、PDA、ポータブルインターネットデバイス、音楽プレーヤ、データ記憶デバイス、又は他のハンドヘルドデバイスなどが挙げられる。一般に、用語「UE」又は「UEデバイス」は、ユーザによって容易に持ち運ばれ、無線通信が可能な、あらゆる電子デバイス、コンピューティングデバイス、及び/又は遠隔通信デバイス(あるいはデバイスの組み合わせ)を包含するように幅広く定義され得る。
【0030】
無線デバイス-無線通信を実行する様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。無線デバイスは、携帯式(若しくは移動式)とすることができる、又は特定の場所に定置若しくは固定することができる。UEは、無線デバイスの一例である。
【0031】
通信デバイス-通信を実行する様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のものであって、通信は、有線又は無線とすることができる。通信デバイスは、携帯式(若しくは移動式)とすることができる、又は特定の場所に定置若しくは固定することができる。無線デバイスは、通信デバイスの一例である。UEは、通信デバイスの別の例である。
【0032】
基地局(BS)-用語「基地局」は、その通常の意味の全てを有し、固定位置に設置され無線電話システム又は無線機システムの一部として通信するために使用される無線通信局を少なくとも含む。
【0033】
処理要素-デバイス内で、例えば、ユーザ機器デバイス内で、又はセルラネットワークデバイス内で機能を実行することが可能な、様々な要素若しくは要素の組み合わせを指す。処理要素は、例えば、プロセッサ及び関連するメモリ、個別のプロセッサコアの一部又は回路、プロセッサコア全体、プロセッサアレイ、ASIC(特定用途向け集積回路)などの回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能なハードウェア要素、並びに上述のものの任意の様々な組み合わせを含んでもよい。
【0034】
Wi-Fi-用語「Wi-Fi」は、その通常の意味の全範囲を有するものであり、無線LAN(WLAN)アクセスポイントによってサービスが提供され、これらのアクセスポイントを通じてインターネットへの接続性を提供する、無線通信ネットワーク又はRATを少なくとも含む。最新のWi-Fiネットワーク(又は、WLANネットワーク)は、IEEE802.11標準に基づくものであり、「Wi-Fi」という名称で市販されている。Wi-Fi(WLAN)ネットワークは、セルラネットワークとは異なるものである。
【0035】
自動的に-ユーザ入力が、アクション又は動作を直接指定若しくは実行することなく、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムによって実行されるソフトウェア)又はデバイス(例えば、回路機構、プログラム可能なハードウェア要素、ASICなど)によって、それらのアクション又は動作が実行されることを指す。したがって、用語「自動的に」は、ユーザが入力を提供して操作を直接実行するような、ユーザによって手動で実行され又は指定される操作とは対照的である。自動手順は、ユーザが提供する入力によって開始されてもよいが、「自動的に」実行される後続のアクションはユーザによって指定されるものではなく、すなわち、実行するべき各アクションをユーザが指定する「手動で」は実行されない。例えば、ユーザが、各フィールドを選択し、情報を明示する入力を提供することによって(例えば、情報のタイピング、チェックボックスの選択、無線機の選択などによって)、電子フォームに記入することは、コンピュータシステムが、ユーザアクションに応じて、フォームを更新しなければならない場合であっても、手動でフォームに記入することである。フォームは、コンピュータシステムによって自動的に記入されてもよく、この場合、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステム上で実行されるソフトウェア)は、そのフィールドに対する回答を明示するユーザ入力を何ら使用することなく、そのフォームのフィールドを分析して、フォームに記入する。上述のように、ユーザは、フォームの自動記入を呼び出すことができるが、フォームの実際の記入には関与しない(例えば、ユーザがフィールドに対する回答を手動で指定することはなく、むしろ、それらは自動的に完了される)。本明細書は、ユーザが取った動作に応じて自動的に実行される様々な動作の例を提供する。
【0036】
ように構成されている(Configured to)-様々な構成要素が、タスクを実行する「ように構成されている」と説明され得る。そのようなコンテキストにおいて「ように構成されている」は、動作中のタスクを実行する「構造を有する」ことを一般的に意味する広範な説明である。このように、構成要素は、タスクを現在実行していない場合であっても、そのタスクを実行するように構成することができる(例えば、電気導体のセットは、2つのモジュールが接続されていなくても、モジュールを別のモジュールへ電気的に接続するように構成されていてもよい)。いくつかのコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中のタスクを実行する「回路を有する」ことを一般的に意味する広範な説明であってもよい。このように、構成要素は、現在オンでなくても、そのタスクを実行するように構成することができる。一般に、「ように構成されている」に対応する構造を形成する回路は、ハードウェア回路を含んでもよい。
【0037】
本明細書の記載では、便宜上、タスク(単数及び複数)を実行するとして様々な構成要素を説明することができる。そのような説明は、語句「ように構成されている」を含むように解釈されるべきである。
図1及び図2-例示的な通信システム
【0038】
図1は、いくつかの実施形態による、本開示の態様を実装することができる例示的な(かつ簡略化した)無線通信システムを示す。図1のシステムは、可能なシステムの単なる一例であり、実施形態は、要望に応じて、様々なシステム内のいずれかにおいて実装されてもよいことに留意されたい。
【0039】
図示するように、例示的な無線通信システムは、伝送媒体を介して1つ以上の(例えば、任意の数の)ユーザデバイス106A、106Bなど~106Nと通信する基地局102を含む。本明細書では、ユーザデバイスの各々は「ユーザ機器」(UE)又はUEデバイスと称され得る。よって、ユーザデバイス106は、UE又はUEデバイスと称される。
【0040】
基地局102は、無線基地局装置(BTS)又はセルサイトであってよく、UE106A~106Nとの無線通信を可能にするハードウェア及び/又はソフトウェアを含んでもよい。基地局102がLTEのコンテキストにおいて実装される場合、それを代わりに、「eNodeB」又は「eNB」と称してもよい。基地局102が5G NRのコンテキストにおいて実装される場合、それを代わりに、「gNodeB」又は「gNB」と称してもよい。また、基地局102は、ネットワーク100(例えば、様々な可能性のうち、セルラサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)などの電気通信ネットワーク、及び/又はインターネット)と通信するために装備されていてもよい。したがって、基地局102は、ユーザデバイス間の通信、及び/又はユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を円滑にすることができる。基地局の通信エリア(又は、カバレッジエリア)を「セル」と称してもよい。また本明細書で使用する場合、UEの観点から、基地局は、UEのアップリンク通信及びダウンリンク通信に関する限り、ネットワークを表すと考えられる場合がある。したがって、ネットワーク内の1つ以上の基地局と通信するUEは、ネットワークと通信するUEと解釈されてもよい。
【0041】
基地局102及びユーザデバイスは、無線通信技術とも呼ばれる様々な無線アクセス技術(RAT)、又はGSM、UMTS(WCDMA、TD-SCDMA)、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、LAA/LTE-U、5G NR、3GPP2 CDMA2000(例えば1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、Wi-Fi、WiMAXなどの遠隔通信標準のいずれかを使用して伝送媒体上で通信するように構成されていてもよい。
【0042】
したがって、基地局102と同一の又は異なるセルラ通信標準に従って動作する同様の他の基地局は、1つ以上のセルラ通信標準を介して地理的エリアにわたって連続した又は、ほぼ連続したオーバーラップするサービスをUE106及び同様のデバイスに提供し得る、セルの1つ以上のネットワークとして提供され得る。
【0043】
UE106は、複数の無線通信標準を使用して通信する能力を有することができることに留意されたい。例えば、UE106は、3GPPセルラ通信標準又は3GPP2セルラ通信標準のいずれか又は両方を使用して通信するように構成されることもある。いくつかの実施形態では、UE106は、少なくとも本明細書に記載される様々な方法に従って、アップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマットを使用してセルラ通信を実行するように構成されていてもよい。UE106は、更に又は代替的に、WLAN、BLUETOOTH(登録商標)、1つ以上のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS、例えばGPS又はGLONASS)、1つ及び/又は複数の移動体テレビ放送標準(例えばATSC-M/H又はDVB-H)などを使用して通信するように構成されていることもある。無線通信標準の他の組み合わせ(3つ以上の無線通信標準を含む)も可能である。
【0044】
図2は、いくつかの実施形態による、基地局102と通信する例示的なユーザ機器106(例えば、デバイス106A~106Nのうちの1つ)を示す。UE106は、携帯電話、ハンドヘルドデバイス、ウェアラブルデバイス、コンピュータ又はタブレット、若しくは実質的に任意の種類の無線デバイスなどの、無線ネットワーク接続性を有するデバイスであってもよい。UE106は、メモリに記憶されたプログラム命令を実行するように構成されたプロセッサを含んでもよい。UE106は、そのような記憶された命令を実行することによって、本明細書で説明される方法の実施形態のいずれかを実行してもよい。代わりに、又は加えて、UE106は、本明細書で説明される方法の実施形態のいずれか、又は本明細書で説明される方法の実施形態のいずれかの任意の部分を実行するように構成された、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などのプログラム可能なハードウェア要素を含んでもよい。UE106は、複数の無線通信プロトコルのいずれかを使用して通信するように構成されていてもよい。例えば、UE106は、CDMA2000、LTE、LTE-A、5G NR、WLAN、又はGNSSのうちの2つ以上を使用して通信するように構成されていてもよい。無線通信標準の他の組み合わせも可能である。
【0045】
UE106は、1つ以上のRAT標準に従った無線通信プロトコルの1つ以上を使用して通信するための1つ以上のアンテナを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE106は、複数の無線通信標準間で、受信チェーン及び/又は送信チェーンの1つ以上の部分を共用してもよい。共用される無線機(shared radio)は、無線通信を実行するための、単一のアンテナを含んでもよいし、(例えばMIMO用の)複数のアンテナを含んでもよい。概して、無線機は、ベースバンドプロセッサ、アナログRF信号処理回路(例えば、フィルタ、ミキサ、発振器、増幅器などを含む)、又はデジタル処理回路(例えば、デジタル変調と共に他のデジタル処理のための)の任意の組み合わせを含んでもよい。同様に、無線機は、上述したハードウェアを使用して1つ以上の受信チェーン及び送信チェーンを実装してもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、UE106は、それを用いて通信するように構成されている各無線通信プロトコルについて別の送信チェーン及び/又は受信チェーン(例えば、別個のアンテナ及び他の無線機構成要素を含む)を含んでもよい。別の可能性として、UE106は、複数の無線通信プロトコルの間で共有される1つ以上の無線機、及び単一の無線通信プロトコルによって排他的に使用される1つ以上の無線機を含み得る。例えば、UE106は、LTE又はCDMA2000 1xRTT(又はLTE若しくはGSM)のいずれかを用いて通信するための共用無線機と、Wi-Fi及びBLUETOOTH(登録商標)の各々を使用して通信するための個別の無線機とを含んでもよい。他の構成も可能である。
図3-例示的なUEデバイスのブロック図
【0047】
図3は、いくつかの実施形態による、例示的なUE106のブロック図を示す。図示するように、UE106は、様々な目的用の部分を含んでもよい、システムオンチップ(SOC)300を含んでもよい。例えば、図示するように、SOC300は、UE106用のプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)302、及び、グラフィック処理を実行し表示信号をディスプレイ360へ供給し得る表示回路304を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)302はまた、プロセッサ(単数又は複数)302からアドレスを受信し、それのアドレスをメモリ(例えば、メモリ306、読み出し専用メモリ(ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)内の場所に変換するように構成されていてもよいメモリ管理ユニット(MMU)340に、及び/又は表示回路304、無線機330、コネクタI/F320、及び/又はディスプレイ360などの他の回路又はデバイスに結合されてもよい。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302の一部として含まれてもよい。
【0048】
図示するように、SOC300は、UE106の様々な他の回路に結合されてもよい。例えば、UE106は、(例えばNANDフラッシュ310を含む)様々な種類のメモリ、(例えばコンピュータシステムと接続するための)コネクタインタフェース320、ディスプレイ360、及び(例えばLTE、LTE-A、NR、CDMA2000、BLUETOOTH(登録商標)、Wi-Fi、GPSなどのための)無線通信回路330を含んでもよい。UEデバイス106は、基地局及び/又は他のデバイスと無線通信を実行するための、少なくとも1つのアンテナ(例えば335a)を、及び場合によっては複数のアンテナ(例えばアンテナ335a及び335bによって図示される)を含んでもよい。アンテナ335a及び335bは一例として示されており、UEデバイス106はより少ない、又はより多くのアンテナを含んでもよい。全般的には、それら1つ以上のアンテナは、アンテナ335と総称される。例えば、UEデバイス106は、無線回路330を使用して無線通信を実行するために、アンテナ(単数又は複数)335を使用してもよい。上述のように、いくつかの実施形態では、UEは複数の無線通信標準を使用して無線で通信するように構成されていてもよい。
【0049】
本明細書で更に引き続き説明するように、UE106(及び/又は基地局102)は、少なくともUE106がアップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマットを使用してセルラ通信を実行する方法を実装するためのハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素を含み得る。UEデバイス106のプロセッサ(単数又は複数)302は、例えば記憶媒体(例えば非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することにより、本明細書に記載される方法の一部、又は全部を実装するように構成されていてもよい。他の実施形態では、プロセッサ(単数又は複数)302は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、又はASIC(特定用途向け集積回路)などのプログラム可能なハードウェア要素として構成されていてもよい。更に、プロセッサ(単数又は複数)302は、本明細書に開示される様々な実施形態によるアップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマットを使用してセルラ通信を実行するために、図3に示すように、他の構成要素と結合されていてもよく、かつ/又は他の構成要素と相互運用されてもよい。プロセッサ(単数又は複数)302はまた、UE106上で動作する様々な他のアプリケーション及び/又はエンドユーザアプリケーションを実装してもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、無線機330は様々なそれぞれのRAT標準のための通信制御に専用の別個のコントローラを含んでもよい。例えば、図3に示すように、無線機330は、Wi-Fiコントローラ352、セルラコントローラ(例えばNRコントローラ)354、及びBLUETOOTH(登録商標)コントローラ356を含んでもよく、少なくともいくつかの実施形態では、これらのコントローラの1つ以上又は全部が、互いに通信する、及びSOC300と(より具体的にはプロセッサ(単数又は複数)302と)通信する、それぞれの集積回路(略してIC又はチップ)として実装されてもよい。例えば、Wi-Fiコントローラ352はセル-ISMリンク又はWCIインタフェースを介してセルラコントローラ354と通信してもよく、及び/又はBLUETOOTH(登録商標)コントローラ356はセル-ISMリンクなどを介してセルラコントローラ354と通信してもよい。無線機330内には3つの個別のコントローラが示されているが、他の実施形態は、UEデバイス106において実装され得る様々な異なるRATのための、より少ない又はより多くの同様のコントローラを有する。
【0051】
更に、コントローラが複数の無線アクセス技術に関連する機能を実装することができる実施形態も想定される。例えば、いくつかの実施形態によると、セルラコントローラ354は、セルラ通信を実行するためのハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素に加えて、Wi-Fiプリアンブル検出を実行するための、例えば、UE106による、アンライセンススペクトルにおいて可能な通信に関連する可能性がある非ライセンス周波数帯域で送信されたWi-Fi物理層プリアンブルを検出するための、ハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を含み得る。別の可能性として、セルラコントローラ354は、Wi-Fi物理層プリアンブル信号を生成するための、例えば、非ライセンス周波数帯域で発生する、UE106によるアップリンク通信の一部として送信するための、ハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を含んでもよい。
図4-例示的な基地局のブロック図
【0052】
図4は、いくつかの実施形態による、例示的な基地局102のブロック図を示す。図4の基地局は、可能な基地局の1つの実施例にすぎないことに留意されたい。図示するように、基地局102は、基地局102に対してプログラム命令を実行することができるプロセッサ(単数又は複数)404を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)404はまた、プロセッサ(単数又は複数)404からアドレスを受信し、それらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ460及び読み出し専用メモリ(ROM)450)又は他の回路若しくはデバイス内の場所に変換するように構成されてもよいメモリ管理ユニット(MMU)440に結合されてもよい。
【0053】
基地局102は、少なくとも1つのネットワークポート470を含んでもよい。ネットワークポート470は、電話ネットワークに結合し、図1及び図2において上記説明したようなUEデバイス106などの複数のデバイスに、電話ネットワークへのアクセスを提供するように構成されていてもよい。ネットワークポート470(又は、追加のネットワークポート)は加えて又は代わりに、セルラネットワーク、例えば、セルラサービスプロバイダのコアネットワークに結合するように構成されていてもよい。コアネットワークは、UEデバイス106などの複数のデバイスに、モビリティ関連サービス及び/又は他のサービスを提供することができる。いくつかのケースでは、ネットワークポート470は、コアネットワークを介して電話ネットワークに結合してもよく、及び/又はコアネットワークは、(例えば、セルラサービスプロバイダによってサービスされる他のUEデバイス間に)電話ネットワークを提供してもよい。
【0054】
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ434、場合によっては、複数のアンテナを含んでもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、無線送受信機として動作するように構成されていてもよく、無線機430によって、UEデバイス106と通信するように更に構成されていてもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、通信チェーン432を介して、無線機430と通信する。通信チェーン432は、受信チェーン、送信チェーン、又はその両方であってもよい。無線機430は、NR、LTE、LTE-A、WCDMA、CDMA2000などを含むがこれに限定されない、様々な無線電気通信標準を介して通信するように設計されてもよい。基地局102のプロセッサ404は、例えば、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書で説明される方法のうちの一部又は全てを実装する及び/又は実装をサポートするように構成されていてもよい。代わりに、プロセッサ404は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などのプログラム可能なハードウェア要素として、若しくはASIC(特定用途向け集積回路)として、又はそれらの組み合わせとして構成されていてもよい。所定のRAT、例えばWi-Fiの場合、基地局102はアクセスポイント(AP)として設計されてもよく、この場合ネットワークポート470は、ワイドエリアネットワーク(単数又は複数)及び/又はローカルエリアネットワーク(単数又は複数)へのアクセスを提供するように実装されてもよく、例えば、少なくとも1つのイーサネット(登録商標)ポートを含んでもよく、無線機430は、Wi-Fi標準に従って通信するように設計されてもよい。基地局102は、無線デバイスがアップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマットを使用してセルラ通信を実行するための、本明細書に開示される様々な方法に従って動作し得る。
図5-アップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマット
【0055】
図5は、いくつかの実施形態による、無線デバイス(例えば、セルラ基地局又は無線ユーザ機器(UE)デバイス)が、アップリンク制御情報のためのモジュラー制御チャネルフォーマットを使用してセルラ通信を実行するための方法を示すフローチャート図である。
【0056】
図5の方法の態様は、本明細書中の様々な図に例示され、それら図に関して説明されているUE106及びBS102などの無線デバイス及びセルラ基地局によって、又は、より一般的には、必要に応じて、他のデバイスのうち上述の図に示されるコンピュータシステム若しくはデバイスのいずれかと併せて実装することができる。図5の方法の少なくともいくつかの要素は、NR規格及び/又は3GPP規格と関連する通信の技術及び/又は特徴の使用に関係するように記載されているが、このような説明は、本開示を限定することを意図するものではなく、図5の方法の態様は、必要に応じて、任意の好適な無線通信システムにおいて使用され得ることに留意されたい。様々な実施形態では、図示された方法の要素のうちのいくつかを同時に実行してもよく、図示されたものとは異なる順序で実行してもよく、他の方法要素によって置換されてもよく、又は省略してもよい。要望に応じて、追加の方法要素も実行されてもよい。図示するように、図5の方法は、以下のように動作し得る。
【0057】
502において、UEはアップリンク通信のためのスロット構造を判定することができる。スロット構造は、少なくとも2つの可能なスロット構造から(例えば、UEにサービスを提供するセルラ基地局によって)選択することができる。例えば、少なくともいくつかの実施形態によると、最大60kHzのサブキャリア間隔構成に対して、NRに従って7シンボルスロット構造又は14シンボルスロット構造を採用することが可能であり得る。
【0058】
UEは、様々な方法のうちのいずれかにおいて、どのスロット構造が使用されているかを判定することができる。1つの可能性として、スロット構造は、ブロードキャストシステム情報内のUEのサービング基地局によって指示されてもよい。別の可能性として、スロット構造は、UEのサービング基地局によって、次回の通信スロットをスケジュールするダウンリンク制御情報内で指示されてもよい。所望に応じて、他の技術を使用してもよい。
【0059】
いくつかの実施形態によると、UEは更に、アップリンク通信のためのスロットタイプ/フォーマットを判定してもよい。例えば、アップリンク中心(uplink centric)の通信スロット(例えば、ほとんどはアップリンクシンボルを提供するが、ダウンリンク制御情報を提供するため及び/又は他の目的のために少なくとも1つのダウンリンクシンボルも提供する)、及びアップリンクのみ(uplink only)の通信スロット(例えば、アップリンクシンボルのみを提供する)などの、複数の可能な種類のアップリンク通信スロットがあり得る。いくつかの例では、ダウンリンク中心の通信スロットタイプもあり得る(例えば、ほとんどはダウンリンクシンボルを提供するが、アップリンク制御情報を提供するため及び/又は他の目的のために少なくとも1つのアップリンクシンボルも提供する)。アップリンク通信スロットの各々のスロットタイプ/フォーマットは、(例えば、いくつかの実施形態によると、アップリンク中心のスロットの場合は同じスロット内において、又は、アップリンクのみのスロットの場合は前のスロット内において)サービング基地局によって提供されるダウンリンク制御情報に少なくとも部分的に基づいて、UEによって判定され得る。
【0060】
例えば、基地局は、基地局によってサービスが提供される1つ以上の無線デバイス(例えば、UE106を含む)と通信するためのやがて起きるアップリンク及び/又はダウンリンク送信スロットを時々又は連続的にスケジュールしてもよい。少なくともいくつかの実施形態によると、アップリンク送信スロット及びダウンリンク送信スロットは、複数の可能なアップリンク送信スロットタイプ及び複数の可能なダウンリンク送信スロットタイプから選択されてもよい。例えば、複数の可能なアップリンク送信スロットタイプは、1つの可能性として、前述のアップリンクのみの送信スロット及びアップリンク中心の送信スロットを含んでもよく、一方で、複数の可能なダウンリンク送信スロットタイプは、ダウンリンクのみの送信スロット及び前述のダウンリンク中心の送信スロットを含んでもよい。
【0061】
アップリンク送信スロットタイプ及びダウンリンク送信スロットタイプは、BS102によって、様々な可能な理由のうちのいずれかのために、複数の可能なアップリンク送信スロットタイプ及び複数の可能なダウンリンク送信スロットタイプから動的に選択されてもよい。選択するスロットタイプに融通性があることにより、BS102は、例えば、基地局によってサービスが提供される各無線デバイスに対する基地局において、どのくらいの量のダウンリンクデータがバッファされるか、基地局によってサービスが提供される各無線デバイスにおいて、どのくらいの量のアップリンクデータがバッファされるか(例えば、これらの無線デバイスから受信したバッファステータスレポートに基づいてBS102によって知ることができる)、及び/又は様々な他の可能な考察のいずれかを考慮して、効率的な方法で送信スロットをスケジュールすることが可能になり得る。
【0062】
BS102及びUE106(並びに、BS102、及び場合により、BS102によってサービスが提供される1つ以上の他の無線デバイス)は、スケジュールされたアップリンク送信スロット及び/又はダウンリンク送信スロットに従って無線通信を実行してもよい。504において、例えば、UEとBSとの間の無線通信の一部として、UEは1つ以上のアップリンク制御チャネルモジュールを介してBSにアップリンク制御情報を送信することができる。所与のスロット内で使用されるアップリンク制御チャネルモジュールの数は、例えば、スロット内に何個のシンボルが含まれるかを含む、スロット構造に依存し得る。例えば、7シンボルスロット構造を有するスロットでは、1つのアップリンク制御チャネルモジュールが使用され得る。14シンボルスロット構造を有するスロットでは、2つのアップリンク制御チャネルモジュールが使用され得る。
【0063】
所与のスロット内のアップリンク制御チャネルモジュール(単数又は複数)の構造は、少なくともいくつかの場合には、そのスロットのスロットタイプに更に依存し得る。例えば、アップリンク中心のスロットでは、アップリンクのみのスロットよりもスロット当たりのアップリンクシンボルが少ない場合があり、より少ないシンボルを有するアップリンク制御チャネルモジュール構造は、アップリンクのみのスロットタイプを有するスロットよりもアップリンク中心のスロットタイプを有するスロットに使用され得る。1つの可能性として、アップリンク制御チャネルモジュール構造は、5シンボルアップリンク制御チャネルモジュール(例えば、アップリンク中心のスロットタイプに使用され得る)、又は7シンボルアップリンク制御チャネルモジュール(例えば、アップリンクのみのスロットタイプに使用され得る)から選択されてもよい。代わりに、スロットタイプにかかわらず、1つのアップリンク制御チャネルモジュール構造が使用され得る。例えば、5シンボルアップリンク制御チャネルモジュールは、1つの可能性として、アップリンク中心のスロットタイプ及びアップリンクのみのスロットタイプの両方に使用され得る。他のアップリンク制御モジュール構造を併せて又は代替的に使用してもよく、及び/又は所望に応じて、アップリンク制御モジュール構造を異なるように選択してもよいことに留意されたい。
【0064】
更に、UEは、所定のフレームに対してアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンク制御チャネルモジュール(単数又は複数)のフォーマットを判定してもよい。フォーマットは、複数の可能なフォーマットから選択されてもよく、フォーマットは、アップリンク制御チャネルモジュールのシンボルのうちの何個が基準信号に使用され、シンボルのうちの何個がデータビット(例えば、アップリンク制御情報)に使用されるかに関して、及び/又は、アップリンク制御チャネルモジュールのうちのどのシンボルが基準信号に使用され、どのシンボルがデータビットに使用されるかに関して、異なる場合がある。UEは、提供されるアップリンク制御情報の量(例えば、ACK/NACK情報のみが提供されるのか、又は更にチャネル品質インジケータ(CQI)/チャネル状態情報(CSF)、及び/又は他の制御情報が提供されるのか)、(例えば、チャネル状態が劣る場合は、より高いパイロット対データ比が望ましい場合があるので)現在のチャネル状態、及び/又は様々な他の可能なファクタ、を場合により含む(しかしこれに限定されない)様々な考慮事項のいずれかに基づいて、どのフォーマットを使用するかを判定してもよい。
【0065】
いくつかの例では、図5に関して主に説明されているような、複数のシンボルにわたるモジュラー制御チャネル構造/フォーマットを利用する「ロングフォーマット」アップリンク制御チャネルを使用してもよいが、いくつかの例では、「ショートフォーマット」アップリンク制御チャネルを、更に又は代替的に利用するようにUEを構成することも可能であり得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態によると、ダウンリンク中心のスロットタイプ(例えば、比較的少数のアップリンクシンボルを含み得る)と共に、及び/又は、より高いリンクバジェットを有するUE(例えば、したがって、より小型のアップリンク制御チャネルが好適であり得る)に対して、1つだけ(又は少数)のシンボルにわたるアップリンク制御チャネルが使用されてもよい。
図6図11-5G NR用の例示的な可能なロングフォーマット物理アップリンク制御チャネル設計
【0066】
図6図11及び以下の情報は、図5の方法に関する更なる考察及び可能な実装形態を例示するものとして提供され、本開示全体を限定することを意図していない。以下の本明細書で提供される詳細に対して多数の変形形態及び代替形態が、可能であり、本開示の範囲内と考えられるべきである。
【0067】
いくつかの実施形態によると、5G NRは、アップリンク制御チャネルのための複数のフォーマットをサポートし得る。これらは、例えば、スロットの最後に送信されたアップリンクシンボル(単数又は複数)内で又はその近傍で送信され得るショートデュレーション(short duration)フォーマットと、例えば、例えばカバレッジを改善ためにスロットの複数のアップリンクシンボルにわたって送信され得るロングデュレーションフォーマットと、を含み得る。いくつかの実施形態によると、ショートフォーマットは、より速いアップリンク制御フィードバックを提供することができる一方で、ロングフォーマットは、リンクバジェットの最適化及びカバレッジに役立ち得る。
【0068】
ロングフォーマットについては、離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重方式(DFT-S-OFDM)が、例えば、低ピーク対平均パワー(PAPR)に対してサポートされ得る場合であり得る。例えば、複数の送信アンテナが、ロングフォーマットアップリンク制御チャネル用の制御信号送信と併せて使用され得るように、送信ダイバーシティもまたサポートされ得る。加えて、少なくともいくつかの例では、スロット内(intraslot)周波数ホッピングもサポートされ得、及び/又は基準信号とアップリンク制御情報との間の時分割多重化が(例えば、少なくともDFT-S-OFDMのために)サポートされ得る。
【0069】
図6は、いくつかの実施形態による、5G NRで使用され得る様々な例示的な可能なスロットタイプ/フォーマットを示す。図示するように、スロットフォーマットは、ダウンリンク中心のスロット(例えば、スロット610、640)、アップリンク中心のスロット(例えば、スロット620、650)、ダウンリンクのみのスロット(例えば、スロット630)、及びアップリンクのみのスロット(例えば、スロット660)を含み得る。
【0070】
いくつかの実施形態によると、ダウンリンク中心のスロットフォーマットは、単一スロット内のダウンリンクデータに対する、ダウンリンク制御情報及びデータ、並びにアップリンク制御情報(例えば、HARQ ACK/NACK)の両方を含み得る。アップリンク中心のスロットフォーマットは、単一のスロット内に、ダウンリンク制御情報(例えばスケジューリング情報、及び、場合により、例えば以前のアップリンクデータに対するダウンリンクHARQ ACK/NACK)、並びにアップリンクデータ及び制御情報を含み得る。ダウンリンクのみのスロットフォーマットは、ダウンリンクデータ、及び場合によってはダウンリンク制御情報を含み得る。同様に、アップリンク一方向スロットフォーマットは、アップリンクデータ及び場合によってはアップリンク制御情報を含み得る。
【0071】
図示するように、ダウンリンク中心のスロットは、ダウンリンク部分とアップリンク部分との間のスイッチングギャップ(例えば、1/2シンボル、1シンボルなど)を有して、(例えば、NR物理ダウンリンク制御チャネル(NR-PDCCH)を介して)ダウンリンク制御情報を提供するための部分(例えば、1つ又は比較的少数のシンボル)と、(例えば、NR物理ダウンリンク共有チャネル(NR-PDSCH)を介して)ダウンリンクデータを提供するための部分(例えば、スロットのシンボルの大部分)と、アップリンク制御情報のための部分(1つ又は比較的少数のシンボル(例えば、NR物理アップリンク制御チャネル(NR-PUCCH))のショートフォーマットバージョンと、を含み得る。
【0072】
図示するように、アップリンク中心のスロットは、ダウンリンク部分とアップリンク部分との間のスイッチングギャップを有して、例えば、NR-PDCCHを介してダウンリンク制御情報を提供するための部分(例えば、1つ又は比較的少数のシンボル)と、アップリンクデータ(例えば、NR物理アップリンク共有チャネル(NR-PUSCH)及び/又はアップリンク制御情報を(例えば、NR-PUCCHのロングフォーマットバージョンを介して)提供するための部分(例えば、スロットのシンボルの大部分)と、を含み得る。
【0073】
例示されたスロットフォーマットを使用して、例えば、様々な可能性の中で、アップリンク中心のスロットに、続いて1つ以上のアップリンクのみのスロットをスケジュールすることによって、及び/又は、1つ以上のダウンリンクのみのスロットに、続いてダウンリンク中心のスロットをスケジュールすることによって、スロットアグリゲーションを提供することが可能であり得ることに留意されたい。例えば、図示するように、ダウンリンクのみのスロット630は、スロットフォーマットを示し得るNR-PDCCHのためのシンボルを含んでもよく、更に、追加で何個のダウンリンクのみスロット及び/又はダウンリンク中心のスロットが、最初の一方向ダウンリンクスロット(例えば、示された例では、ダウンリンク中心のスロット640)に続くかという指示を含んでもよく、及び/又は、(例えば、示された例では、ダウンリンクのみのスロット630に続くダウンリンク中心のスロット640において)ダウンリンクスロット(単数又は複数)に対してアップリンクHARQ ACK/NACK情報をいつ送信するかという指示を含み得る。この場合、アグリゲートされたスロットのうちの1つ以上の中のNR-PDCCHを、第1のアグリゲートされたスロットの後にスキップすることが可能であり得る。
【0074】
少なくともいくつかの実施形態によると、同様に、アップリンクスロットアグリゲーションについては、アップリンクのみのフォーマットを使用するようにスケジュールされた任意のスロットの指示は、スケジュールされたアップリンクのみのスロット(単数又は複数)の前に、例えば、ダウンリンク中心の(又は場合により、ダウンリンクのみの、又はアップリンク中心の)スロットを使用して提供されてもよい。例えば、図示するように、アップリンク中心のスロット650はアップリンクのみのスロット660の前に提供されてもよく、スロットフォーマットを示してもよく、更に追加で何個のアップリンクのみのスロットが第1のアップリンク中心のスロットに続くかに関する指示を含んでもよい(例えば、示された例では、アップリンクのみのスロット660)。
【0075】
スロットフォーマットの一部又は全てについては、複数の可能なスロット構造が更に存在し得る。例えば、1つの可能性として、スロットは(例えば、少なくとも、最大60kHzのサブキャリア間隔に対して)14個のシンボルを含んでもよく、又は7個のシンボルを含んでもよい。それに応じて、異なるスロット構造をサポートし、様々な設計特徴(例えば、DFT-S-OFDMサポート、トランスポートダイバーシティサポート、スロット内周波数ホッピング、及び/又はRS及びUCIのTDM)を提供できる、多数の制御チャネルフォーマットに依存しない、堅牢でスケーラブルなチャネル設計を、ロングフォーマットNR-PUCCH用に提供することが望ましい場合がある。換言すれば、少なくともいくつかの例では、ロングデュレーション制御チャネルのためのモジュラー設計が望ましい場合がある。
【0076】
7シンボルスロット構造又は14シンボルスロット構造が可能であり、少なくともアップリンク中心のスロットフォーマット及びアップリンクのみのスロットフォーマットが可能なシステムでは、1つの可能性として、7シンボルスロットは、(例えば、アップリンク中心のスロットについて)DCI用の1個のシンボル+5個のアップリンクシンボル+1個のガードシンボル、又は(例えば、アップリンクのみのスロットについて)7個のアップリンクシンボルのいずれかを含んでもよく、あるいは14シンボルスロットは、(例えば、アップリンク中心のスロットについて)DCI用の2~3個のシンボル+10~11個のアップリンクシンボル+1個のガードシンボル、又は(例えば、アップリンクのみのスロットに対して)14個のアップリンクシンボルを含んでもよい。このようなシステムでは、アップリンク制御チャネルモジュールの1つの可能性は、5シンボルのNR-PUCCHモジュール及び7シンボルのNR PUCCHモジュールを提供することを含み得る。
【0077】
図7は、アップリンク中心のスロットフォーマット及びアップリンクのみのスロットフォーマットのための、7シンボルスロット構造における、そのようなNR-PUCCHモジュールの可能な使用を示す。図示するように、アップリンク中心のスロットフォーマットについては、1つの5シンボルPUCCHモジュールが含まれていてもよく、一方、アップリンクのみのスロットフォーマットについては、1つの7シンボルPUCCHモジュールが含まれていてもよい。
【0078】
図8は、アップリンク中心のスロットフォーマット及びアップリンクのみのスロットフォーマットのための、14シンボルスロット構造における、そのようなNR-PUCCHモジュールの可能な使用を示す。図示するように、アップリンク中心のスロットフォーマットについては、2つの5シンボルPUCCHモジュールが含まれていてもよく、一方、アップリンクのみのスロットフォーマットについては、2つの7シンボルPUCCHモジュールが含まれていてもよい。どちらの場合も、例えば、第1のPUCCHモジュールが第2のPUCCHモジュールとは異なるサブキャリアを使用して提供されるように、スロット内周波数ホッピングが使用されてもよい。
【0079】
図7図8に示す例示的なシナリオは、本開示全体を限定することを意図しておらず、そのようなスロット構造と併せて、NR-PUCCHモジュールを使用する多くの他の可能な方法もまた可能であることに留意されたい。そのような可能性の1つとして、アップリンク中心のスロットのアップリンク部分は、異なる数のシンボル(例えば、7シンボルスロットに対して4、6など、14シンボルスロットに対して7、8、9、12など)を含み得る。別のそのような可能性として、図8に示すように、14シンボルスロット内のPUCCHの2つのホッピングセグメントが異なるNR-PUCCHモジュールであってもよいことに留意すべきである。例えば、第1のセグメントは1つの種類のモジュール(例えば、5シンボルのNR-PUCCHモジュール)であってもよく、一方で、第2のセグメントは異なる種類のモジュール(例えば、7シンボルのNR-PUCCHモジュール)であってもよい。別の例として、セグメントは、(例えば、モジュールタイプが同じであったとしても)、例えば、セグメント内のRS比及び/又は場所が所与のスロットの2つのセグメント間で異なり得る、異なるフォーマットを有していてもよい。
【0080】
例えば、PUCCHモジュール構造(例えば、5個のシンボル又は7個のシンボル)の各々について、複数のPUCCHモジュールフォーマットから選択することが更に可能であり得る。図9は、5シンボルPUCCHモジュール構造用の3つのそのような可能なフォーマットを(各々について複数のRS/UCIパターンと共に)示す。図示するように、第1のフォーマット910は、より多くのUCIビットを含んでRS比はより低くてもよく(例えば、4個のシンボルがUCIを搬送してもよく、一方で1個のシンボルがRSを搬送してもよい)、第2のフォーマット920は、より少ないUCIビットを含んでRS比はより高くてもよい(例えば、2個のシンボルがUCIを搬送してもよく、一方で3個のシンボルがRSを搬送してもよい)。いずれの場合でも、偶数個のUCIシンボルを提供することにより、単一の搬送波形を依然としてサポートしながら、空間時間ブロック符号(STBC)を使用して単純な送信ダイバーシティが可能になる。中間の数のUCIビット及びRS比を含み得る第3のフォーマット930(例えば、3個のシンボルがUCIを搬送してもよく、一方で2個のシンボルがRSを搬送してもよい)も示す。他のフォーマットも可能である。加えて、各フォーマットは、図示するように、様々なRSパターンをサポートすることが可能であり得る。これらは、フロントロードRS(例えば、よりタイムラインフレンドリであり/BSへのチャネル推定情報をより早く得ることができる)、分散RS(例えば、高ドップラーに対してより弾力的であり得る)、バックロードRS(図示せず)、クラスタ化RSなどを含み得る。
【0081】
図10は同様に、7シンボルPUCCHモジュール構造用の3つのそのような可能なフォーマットを(各々について複数のRS/UCIパターンと共に)示す。図示するように、第1のフォーマット1010は、より多くのUCIビットを含んでRS比はより低くてもよく(例えば、6個のシンボルがUCIを搬送してもよく、一方で1個のシンボルがRSを搬送してもよい)、第2のフォーマット1020は、より少ないUCIビットを含んでRS比はより高くてもよい(例えば、4個のシンボルがUCIを搬送してもよく、一方で3個のシンボルがRSを搬送してもよい)。これらのフォーマットにおいても、偶数個のUCIシンボルを提供することにより、単一の搬送波形を依然としてサポートしながら、STBCを使用して単純な送信ダイバーシティが可能になる。ここでも、中間の数のUCIビット及びRS比を含み得る第3のフォーマット1030(例えば、5個のシンボルがUCIを搬送してもよく、一方で2個のシンボルがRSを搬送してもよい)も示す。他のフォーマットも可能である。5シンボルPUCCHモジュール構造と同様に、各フォーマットは図示するように、フロントロードRS、分散RS、バックロードRS、及び/又はクラスタRSを含むがこれらに限定されない、様々なRSパターンをサポートすることが可能であり得る。
【0082】
更に、(例えば、5シンボルPUCCHモジュール構造及び7シンボルPUCCHモジュール構造に加えて又は代替として)、追加のPUCCHモジュール構造も可能であり得る。そのような一例として、図11は、いくつかの可能なRS/UCIパターンを含む、可能な6シンボルPUCCHモジュール構造を示す。図示するように、6シンボルのPUCCHモジュール構造1110は、UCIを搬送する4個のシンボル及びRSを搬送する2個のシンボルを含み得る。本明細書で既に図示し説明したPUCCHモジュール構造と同様に、そのような構造は、図示するように、フロントロードRS、分散RS、バックロードRS、及び/又はクラスタRSを含むがこれらに限定されない、様々なRSパターンをサポートすることが可能であり得る。
【0083】
図示されたフォーマットはあくまで例として提供され、各フォーマットに対して、任意の数の追加の構造、フォーマット、及び/又はパターンが、所望に応じて、更に又は代替として使用され得ることに留意されたい。例えば、様々な可能性の中でも、様々なる数のシンボルを有する構造、様々なシンボルの順序を有するパターン、及び/又は様々なUCI対RS比を有するフォーマットを使用することができる。
【0084】
更なる例示的な実施形態が以下に提供される。
【0085】
実施形態の1つのセットは、無線デバイスによって、少なくとも第1のスロット構造及び第2のスロット構造からアップリンク通信のためのスロット構造を判定することであって、第1のスロット構造は、第2のスロット構造よりも少ない数のスロット当たりのシンボルを含む、ことと、アップリンク制御チャネルを介してアップリンク制御情報を送信することであって、アップリンク制御チャネルは、モジュラーであるフォーマットを有し、第1のスロット構造には1つのアップリンク制御モジュールが使用され、第2のスロット構造には2つのアップリンク制御モジュールが使用される、ことと、を含む方法を含み得る。
【0086】
実施形態の別のセットは、無線デバイスによって、アップリンク通信のためのスロット構造を判定することであって、スロット構造は、少なくとも第1のスロット構造及び第2のスロット構造から選択される、ことと、スロット中において、1つ以上のアップリンク制御チャネルモジュールを介してアップリンク制御情報を送信することであって、スロット中にアップリンク制御情報が送信されるアップリンク制御チャネルモジュールの数は、アップリンク制御通信のためのスロット構造に少なくとも部分的に基づいている、ことと、を含む方法を含み得る。
【0087】
いくつかの実施形態によると、第1のスロット構造は7シンボルスロットを含み、第2のスロット構造は14シンボルスロット構造を含む。
【0088】
いくつかの実施形態によると、方法は更に、無線デバイスによって、アップリンク通信のためのスロットタイプを判定することと、スロットタイプに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御モジュールのためのアップリンク制御チャネルモジュール構造を判定することと、を含む。
【0089】
いくつかの実施形態によると、スロットタイプは、少なくとも第1のアップリンクスロットタイプ及び第2のアップリンクスロットタイプから選択される。
【0090】
いくつかの実施形態によると、第1のアップリンクスロットタイプはアップリンクのみのスロットタイプを含み、第2のアップリンクスロットタイプはアップリンク中心のスロットタイプを含む。
【0091】
いくつかの実施形態によると、アップリンク制御チャネルモジュール構造は、少なくとも5シンボルアップリンク制御チャネルモジュール又は7シンボルアップリンク制御チャネルモジュールから選択される。
【0092】
いくつかの実施形態によると、本方法は、無線デバイスによって、アップリンク制御チャネルモジュール(単数又は複数)のためのアップリンク制御チャネルモジュールフォーマットを判定することを含み、アップリンク制御チャネルモジュールフォーマットは、少なくとも第1のアップリンク制御チャネルモジュールフォーマット及び第2のアップリンク制御チャネルモジュールフォーマットから選択され、第1のアップリンク制御チャネルモジュールフォーマットは、第2のアップリンク制御チャネルモジュールフォーマットよりも、アップリンク制御情報に対して、より多くのシンボルを、及び基準信号に対して、より少ないシンボルを更に含む。
【0093】
実施形態の更なる例示的なセットは、デバイスに、前述の実施例の任意の又は全ての部分を実装させるように構成されている処理要素を備える、装置を含むことができる。
【0094】
実施形態の別の例示的なセットは、アンテナと、アンテナに結合された無線機と、無線機に動作可能に結合された処理要素と、を備えるデバイスを含むことができ、このデバイスは、前述の実施例の任意の又は全ての部分を実装するように構成されている。
【0095】
実施形態の更なる例示的なセットは、デバイスで実行された際に、デバイスに、前述の実施例のいずれかの任意の又は全ての部分を実行させるプログラム命令を含む、非一時的コンピュータアクセス可能記憶媒体を含むことができる。
【0096】
実施形態の更なる例示的なセットは、前述の実施例のいずれかの任意の又は全ての部分を実行する命令を含む、コンピュータプログラムを含むことができる。
【0097】
実施形態のまた別の例示的なセットは、前述の実施例のうちのいずれかの任意の又は全ての要素を実行する手段を備える、装置を含むことができる。
【0098】
本発明の実施形態は、様々な形態のいずれかで実現されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、本発明はコンピュータに実行される方法、コンピュータ可読記憶媒体、又はコンピュータシステムとして実現されてもよい。他の実施形態では、本発明は、ASICなどの、1つ以上のカスタム設計されたハードウェアデバイスを使用して実現することができる。他の実施形態では、本発明は、FPGAなどの、1つ以上のプログラム可能なハードウェア要素を使用して実現することができる。
【0099】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体(例えば非一時的記憶要素)は、プログラム命令及び/又はデータを記憶し、プログラム命令は、コンピュータシステムによって実行されたときに、そのコンピュータシステムに方法を、例えば、本明細書で説明した方法実施形態のいずれか、又は本明細書で説明した方法実施形態の任意の組み合わせ、又は本明細書で説明した方法実施形態の、いずれかの任意のサブセット、又はそのようなサブセットの任意の組み合わせ、を実行させるように構成されていてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態では、デバイス(例えばUE)は、プロセッサ(又はプロセッサのセット)及び記憶媒体(又は記憶要素)を含むように構成されていてもよく、記憶媒体はプログラム命令を記憶し、プロセッサは、記憶媒体からプログラム命令を読み出して実行するように構成されており、プログラム命令は本明細書で説明した様々な方法実施形態のいずれか(若しくは本明細書で説明した方法実施形態の任意の組み合わせ、又は本明細書で説明した方法実施形態のいずれかの任意のサブセット、又はそのようなサブセットの任意の組み合わせ)を実装するために実行可能である。デバイスは、様々な形態のいずれかにおいて実現されてもよい。
【0101】
上記実施形態がかなり詳細に説明されてきたが、上記開示が完全に認識されると、多数の変形形態及び修正形態が当業者にとって明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのそのような変形形態及び修正形態を包含すると解釈されることを意図している。
図1
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