(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-12
(45)【発行日】2022-08-22
(54)【発明の名称】無線神経完全性監視システム及びセンサ
(51)【国際特許分類】
A61B 5/389 20210101AFI20220815BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20220815BHJP
A61B 5/08 20060101ALI20220815BHJP
【FI】
A61B5/389
A61B5/0245 Z
A61B5/08
(21)【出願番号】P 2020134805
(22)【出願日】2020-08-07
(62)【分割の表示】P 2019050923の分割
【原出願日】2015-08-05
【審査請求日】2020-08-18
(32)【優先日】2014-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2014-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2014-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504101304
【氏名又は名称】メドトロニック・ゾーメド・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100119781
【氏名又は名称】中村 彰吾
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,リチャード・エル
(72)【発明者】
【氏名】ポロック,ジョン・ジー
(72)【発明者】
【氏名】マクファーリン,ケヴィン・エル
(72)【発明者】
【氏名】シュルハウザー,ランドル・シー
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティス,ジェフ・アール
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴンソン,タイラー・エス
【審査官】藤原 伸二
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2008/012398(WO,A1)
【文献】特開2011-224085(JP,A)
【文献】特表2004-500217(JP,A)
【文献】特開2014-117328(JP,A)
【文献】特表2013-506507(JP,A)
【文献】特開2009-268016(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/24-5/398
A61B 5/00-5/03
A61B 5/08
A61N 1/00-1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
神経完全性監視システムであって、
患者から、第1の電極の組を介して、(i)ペイロード要求信号、及び、(ii)第1の筋電
図検査(EMG)信号、を受信するように構成される第1の感知モジュールであって、前記
第1の感知モジュールが、
前記第1の筋電図検査(EMG)信号を増幅し、フィルタリングして、第1の電圧信号
を生成するように構成される処理モジュールと、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、(ii)
前記ペイロード要求信号に基づいて前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、ように構成される第1の物理層モジュールと、
を備える第1の感知モジュール、
を備え、
前記第1の感知モジュールが、加速度計を備え、
前記加速度計が、加速度信号を生成するように構成され、
前記第1の感知モジュールが、無線で、前記加速度信号を、コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスに送信するように構成され、
前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスが、前記加速度信号に基づいて、
(i)心拍数、又は、呼吸数を決定し、又は、
(ii)筋肉けいれんを検知する、
ように構成される、
神経完全性監視システム。
【請求項2】
前記第1の物理層モジュールが、
(i)前記ペイロード要求信号に基づいて同期化間隔のタイムスロットを選択し、(ii)前記第1の無線周波数信号を、前記タイムスロットにおいて、コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスに送信する、
ように構成される、
請求項1に記載の神経完全性監視システム。
【請求項3】
複数の前記第1の感知モジュールを更に備え、
前記複数の前記第1の感知モジュールが、複数の無線周波数信号を生成するように構成され、
前記複数の無線周波数信号が、前記第1の無線周波数信号を含む、
請求項1又は2に記載の神経完全性監視システム。
【請求項4】
(i)前記第1の物理層モジュールから前記第1の無線周波数信号を受信し、
(ii)前記第1の無線周波数信号を、ベースバンド信号にダウンコンバートする、
ように構成される、第2の物理層モジュールを備える、コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイス、
を更に備え、
前記第2の物理層モジュールが、
(i)前記第1の物理層モジュールから複数の無線周波数信号を受信し、
(ii)前記複数の無線周波数信号を、ベースバンド信号にダウンコンバートする、
ように構成され、
前記神経完全性
監視デバイスが、前記ベースバンド信号を表示するように構成される、
請求項3に記載の神経完全性監視システム。
【請求項5】
神経完全性監視システムであって、
患者から、第1の電極の組を介して、(i)ペイロード要求信号、及び、(ii)第1の筋電図検査(EMG)信号、を受信するように構成される複数の第1の感知モジュールであって、前記複数の第1の感知モジュールの各々が、
前記第1の筋電図検査(EMG)信号を増幅し、フィルタリングして、第1の電圧信号を生成するように構成される処理モジュールと、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、(ii)前記ペイロード要求信号に基づいて前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、ように構成される第1の物理層モジュールと、
を備える第1の感知モジュール、
を備える、神経完全性監視システムであって、
前記複数の第1の感知モジュールの各々が、前記患者に取り付けられ、
前記複数の第1の感知モジュールの各々が、複数の無線周波数信号を生成するように構成され、
前記複数の無線周波数信号が、前記第1の無線周波数信号を含み、
前記複数の第1の感知モジュールの各々が、前記第1の無線周波数信号を生成するように構成され、前記第1の組の電極が、ピン電極を含み、
前記神経完全性監視システムが更に、
第2の組の電極を介して第2の筋電図検査(EMG)信号を受信する第2の感知モジュールであって、前記第2の感知モジュールが、第2の無線周波数信号を生成ように構成され、前記複数の無線周波数信号が前記第2の無線周波数信号を含み、前記第2の組の電極がパッド電極を含む、ものと、
を備える、
神経完全性監視システム。
【請求項6】
神経完全性監視システムであって、
患者から、第1の電極の組を介して、(i)ペイロード要求信号、及び、(ii)第1の筋電図検査(EMG)信号、を受信するように構成される第1の感知モジュールであって、前記第1の感知モジュールが、
前記第1の筋電図検査(EMG)信号を増幅し、フィルタリングして、第1の電圧信号を生成するように構成される処理モジュールと、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、(ii)前記ペイロード要求信号に基づいて前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、ように構成される第1の物理層モジュールと、
を備える第1の感知モジュール、
を備える、神経完全性監視システムであって、
気管内チューブアセンブリを更に備え、前記気管内チューブアセンブリが、
前記患者の気道内に挿入するための気管内チューブであって、前記気管内チューブが、近位端部、遠位端部、接点、及び、トレース、を備え、前記
接点が、前記気管内チューブの上にあり、前記遠位端部に比して、前記近位端部に、より近く、前記トレースが、前記接点と、前記遠位端部の間に延在し、前記患者から、前記接点を介して、第2の筋電図検査(EMG)信号を受信するように構成される、ものと、
前記トレースに接続され、前記第2の筋電図検査(EMG)信号を受信するように構成され
る、第2の感知モジュール
であって、
(i)前記第2の筋電図検査(EMG)信号を検知し、第2の電圧信号を生成し、
(ii)前記第2の電圧信号を、第2の無線周波数信号にアップコンバートし、
(iii)前記第2の無線周波数信号を、前記第2の感知モジュールから、コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスに無線で送信する、
ように構成される、
ものと、
を備え、
前記第1の感知モジュールが、接点を、気管内チューブに接触させるように構成される、
神経完全性監視システム。
【請求項7】
前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスと無線通信状態にある、刺激プローブデバイスを更に備え、
前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスが、ペイロード要求信号を生成するように構成され、
前記刺激プローブデバイスが、
(i)前記ペイロード要求信号を無線で受信し、
(ii)前記ペイロード要求信号に応じて、刺激パルスを生成し、
(iii)前記刺激パルスに関する情報を無線で、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに送信する、
ように構成される、
請求項4に記載の神経完全性監視システム。
【請求項8】
(i)前記第1の物理層モジュールから前記第1の無線周波数信号を受信し、
(ii)前記第1の無線周波数信号に基づいて、第1のデジタル信号、又は、第1のアナログ信号を生成する、
ように構成される、コンソールインターフェースモジュールと、
前記コンソールインターフェースモジュールから、前記第1のデジタル信号、又は、前記第1のアナログ信号、を受信するように構成される、神経完全性監視デバイスと、
を更に備える、
請求項1に記載の神経完全性監視システム。
【請求項9】
(i)前記第1の物理層モジュールから、前記第1の無線周波数信号を受信し、
(ii)前記第1の無線周波数信号に基づいて、第1のデジタル信号、又は、第1のアナログ信号、のいずれかを生成する、
ように構成される神経完全性監視デバイス、
を更に備える、請求項1に記載の神経完全性監視システム。
【請求項10】
神経完全性監視システムであって、
患者から、第1の電極の組を介して、(i)ペイロード要求信号、及び、(ii)第1の筋電図検査(EMG)信号、を受信するように構成される第1の感知モジュールであって、前記第1の感知モジュールが、
前記第1の筋電図検査(EMG)信号を増幅し、フィルタリングして、第1の電圧信号を生成するように構成される処理モジュールと、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、(ii)前記ペイロード要求信号に基づいて前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、ように構成される第1の物理層モジュールと、
を備える第1の感知モジュール、
を備える、神経完全性監視システムであって、
前記第1の感知モジュールが、温度センサを備え、
前記温度センサが、温度信号を生成するように構成され、
前記第1の感知モジュールが、前記温度信号を無線で、コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性
監視デバイスに送信するように構成される、
神経完全性監視システム。
【請求項11】
神経完全性監視システムであって、
患者から、第1の電極の組を介して、(i)ペイロード要求信号、及び、(ii)第1の筋電図検査(EMG)信号、を受信するように構成される第1の感知モジュールであって、前記第1の感知モジュールが、
前記第1の筋電図検査(EMG)信号を増幅し、フィルタリングして、第1の電圧信号を生成するように構成される処理モジュールと、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、(ii)前記ペイロード要求信号に基づいて前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、ように構成される第1の物理層モジュールと、
を備える第1の感知モジュール、
を備える、神経完全性監視システムであって、
前記第1の無線周波数信号に基づいて、
(i)心拍数、又は、呼吸数、を決定し、又は、
(ii)筋肉けいれんを検知する、
ように構成される、コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスを更に備える、
神経完全性監視システム。
【請求項12】
センサであって、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第1の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される複数の電極と、
前記複数の電極に接続される制御モジュールであって、
前記制御モジュールが、
(i)前記第1の筋電図検査(EMG)信号を検知し、
(ii)第1の電圧信号を生成する、
ように構成されるものと、
コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスからペイロード要求を受信し、
前記ペイロード要求に基づいて、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、
(ii)前記センサから、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、
ように構成される物理層モジュールと、
を備え、
前記ペイロード要求が、データレートを含み、
前記物理層モジュールが、データペイロードを、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記データレートで送信するように構成され、
前記データペイロードが、前記第1の筋電図検査(EMG)信号に基づいて生成されるデータを含む、
センサ。
【請求項13】
センサであって、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第1の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される複数の電極と、
前記複数の電極に接続される制御モジュールであって、
前記制御モジュールが、
(i)前記第1の筋電図検査(EMG)信号を検知し、
(ii)第1の電圧信号を生成する、
ように構成されるものと、
コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスからペイロード要求を受信し、
前記ペイロード要求に基づいて、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、
(ii)前記センサから、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、
ように構成される物理層モジュールと、
を備えるセンサであって、
前記ペイロード要求が、複数のスロット状態ワードを含み、
前記制御モジュールが、
(i)前記複数のスロット状態ワードに基づいて、複数のタイムスロットの状態を決定し、
(ii)前記タイムスロットの1つ又は複数を選択する、
ように構成され、
前記物理層モジュールが、前記選択された1つ又は複数のタイムスロットにおいて、1つ又は複数のデータペイロードを送信するように構成される、
センサ。
【請求項14】
前記物理層モジュールが、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスから、周期的に、同期要求信号を受信するように構成され、
同期間隔が、連続する前記同期要求信号の組の送信の間に存在し、
前記物理層モジュールが、前記同期要求信号の、前記選択された1つ又は複数のタイムスロットにおいて、複数のデータペイロードを送信するように構成される、
請求項13に記載のセンサ。
【請求項15】
センサであって、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第1の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される複数の電極と、
前記複数の電極に接続される制御モジュールであって、
前記制御モジュールが、
(i)前記第1の筋電図検査(EMG)信号を検知し、
(ii)第1の電圧信号を生成する、
ように構成されるものと、
コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスからペイロード要求を受信し、
前記ペイロード要求に基づいて、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、
(ii)前記センサから、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、
ように構成される物理層モジュールと、
を備えるセンサであって、
電力モジュールを更に備え、
前記電力モジュールが、
(i)前記複数の電極の間のインピーダンスを検知し、
(ii)前記インピーダンスに基づいて、前記制御モジュールの一部、又は、前記物理層モジュールの一部、を起動する、
ように構成される、
センサ。
【請求項16】
電力モジュールを更に備え、
前記電力モジュールが、
(i)前記複数の電極の間のインピーダンスを検知し、
(ii)前記インピーダンスに基づいて、前記制御モジュール、及び、前記物理層モジュールを起動する、
ように構成される、
請求項12から14のいずれかに記載のセンサ。
【請求項17】
電源を更に備え、
前記電力モジュールが、前記インピーダンスに基づいて、前記電源から、前記制御モジュール、又は、前記物理層モジュールへの電力の供給を可能にするように構成される、
請求項15又は16のいずれかに記載のセンサ。
【請求項18】
前記インピーダンスが、所定のインピーダンスより小さい場合に、前記電力モジュールが、前記制御モジュール、又は、物理層モジュールを起動するように構成される、請求項17に記載のセンサ。
【請求項19】
センサであって、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第1の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される複数の電極と、
前記複数の電極に接続される制御モジュールであって、
前記制御モジュールが、
(i)前記第1の筋電図検査(EMG)信号を検知し、
(ii)第1の電圧信号を生成する、
ように構成されるものと、
コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスからペイロード要求を受信し、
前記ペイロード要求に基づいて、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、
(ii)前記センサから、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、
ように構成される物理層モジュールと、
を備えるセンサであって、
(i)前記複数の電極に亘る電圧を検知し、
(ii)前記電圧に基づいて、前記制御モジュールの一部、又は、前記物理層モジュールの一部を起動する、
ように構成される電力モジュールを更に含む、センサ。
【請求項20】
センサであって、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第1の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される複数の電極と、
前記複数の電極に接続される制御モジュールであって、
前記制御モジュールが、
(i)前記第1の筋電図検査(EMG)信号を検知し、
(ii)第1の電圧信号を生成する、
ように構成されるものと、
コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスからペイロード要求を受信し、
前記ペイロード要求に基づいて、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、
(ii)前記センサから、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、
ように構成される物理層モジュールと、
を備えるセンサであって、
(i)前記複数の電極の1つで受け取られた電流の量を検知し、
(ii)前記電流の量に基づいて、前記制御モジュールの一部、又は、前記物理層モジュールの一部を起動する、
ように構成される電力モジュールを更に備える、センサ。
【請求項21】
センサであって、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第1の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される複数の電極と、
前記複数の電極に接続される制御モジュールであって、
前記制御モジュールが、
(i)前記第1の筋電図検査(EMG)信号を検知し、
(ii)第1の電圧信号を生成する、
ように構成されるものと、
コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスからペイロード要求を受信し、
前記ペイロード要求に基づいて、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、
(ii)前記センサから、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、
ように構成される物理層モジュールと、
を備えるセンサであって、
前記制御モジュールに電圧を供給するように構成される電力モジュールを更に備え、
前記電力モジュールが、前記制御モジュールが、前記電力モジュールから電圧を受信しているか否かに基づいて、
(i)オフである状態から、低電力モードの状態、又は、高電力モードの状態に移行する、又は、
(ii)前記低電力モードの状態から、前記高電力モードの状態に移行する、
ように構成される、
センサ。
【請求項22】
前記複数の電極が、ピン電極を備える、請求項12から21のいずれかに記載のセンサ。
【請求項23】
前記複数の電極が、パッド電極を備える、請求項12から21のいずれかに記載のセンサ。
【請求項24】
センサであって、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第1の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される複数の電極と、
前記複数の電極に接続される制御モジュールであって、
前記制御モジュールが、
(i)前記第1の筋電図検査(EMG)信号を検知し、
(ii)第1の電圧信号を生成する、
ように構成されるものと、
コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスからペイロード要求を受信し、
前記ペイロード要求に基づいて、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、
(ii)前記センサから、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、
ように構成される物理層モジュールと、
を備えるセンサであって、
気道内チューブの上の接点に接続するように構成される、センサ。
【請求項25】
センサであって、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第1の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される複数の電極と、
前記複数の電極に接続される制御モジュールであって、
前記制御モジュールが、
(i)前記第1の筋電図検査(EMG)信号を検知し、
(ii)第1の電圧信号を生成する、
ように構成されるものと、
コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスからペイロード要求を受信し、
前記ペイロード要求に基づいて、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、
(ii)前記センサから、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、
ように構成される物理層モジュールと、
を備えるセンサであって、
前記制御モジュールが、温度センサを備え、
前記温度センサが、温度を検知して、温度信号を生成するように構成され、
前記物理層モジュールが、前記温度信号を無線で、コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスに送信するように構成される、
センサ。
【請求項26】
加速度信号を生成するように構成される加速度計を更に備え、
前記物理層モジュールが、前記加速度信号を無線で、コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスに送信するように構成される、
請求項12から25のいずれかに記載のセンサ。
【請求項27】
センサであって、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第1の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される第1の複数の電極と、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第2の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される第2の複数の電極と、
前記複数の電極に接続される制御モジュールであって、
前記制御モジュールが、
(i)前記第1の筋電図検査(EMG)信号を検知し、
(ii)第1の電圧信号を生成する、
ように構成されるものと、
コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスからペイロード要求を受信し、
前記ペイロード要求に基づいて、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、
(ii)前記センサから、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、
ように構成される物理層モジュールと、
を備えるセンサであって、
前記複数の電極が、パッチに取り付けられたパッチ電極、又は、ピン電極であり、
前記制御モジュールが、コネクタを介して、前記複数の電極にスナップ留めされ、
前記制御モジュールが、再使用可能であり、前記第1の複数の電極から取り外され、前記第2の複数の電極に取り付けられるように構成され、
前記パッチ電極と前記ピン電極が、再使用可能ではない、
センサ。
【請求項28】
センサであって、
(i)患者に取り付けて、
(ii)前記患者から第1の筋電図検査(EMG)信号を受信する、
ように構成される複数の電極と、
前記複数の電極に接続される制御モジュールであって、
前記制御モジュールが、
(i)前記第1の筋電図検査(EMG)信号を検知し、
(ii)第1の電圧信号を生成する、
ように構成されるものと、
コンソールインターフェースモジュール、又は、神経完全性監視デバイスからペイロード要求を受信し、
前記ペイロード要求に基づいて、
(i)前記第1の電圧信号を、第1の無線周波数信号にアップコンバートし、
(ii)前記センサから、前記コンソールインターフェースモジュール、又は、前記神経完全性監視デバイスに、前記第1の無線周波数信号を無線で送信する、
ように構成される物理層モジュールと、
を備えるセンサであって、
前記複数の電極に接続されたフロントエンド回路と、
前記フロントエンド回路の出力を増幅するように構成される増幅器モジュールと、
前記増幅器モジュールの出力に基づいて、
(i)前記複数の電極が、前記患者に取り付けられているか否かを示す出力信号を検知し、(ii)前記複数の電極が、前記患者に取り付けられているか否かを示す出力信号を生成する、
ように構成される検知モジュールと、
を更に備え、
前記制御モジュールが、前記出力信号に基づいて、前記第1の電圧信号を生成するように構成される、
センサ。
【請求項29】
周期的に立ち上がり、前記増幅器モジュールに電源投入するように構成されるタイミングモジュールと、
前記複数の電極が、前記患者に取り付けられているか否かをチェックするための前記検知モジュールと、
を更に備える、
請求項28に記載のセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、神経完全性監視システムおよびデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]本明細書において提供される背景の説明は、本開示の内容を全体的に提示するためのものである。この背景技術の項において説明される範囲の本発明者の研究、ならびに出願時に従来技術として別段みなし得ない説明の態様は、本開示に対する従来技術として明示的にも暗黙にも認められるものではない。
【0003】
[0003]神経完全性監視(NIM)システムは、刺激プローブデバイス、センサ、電極接続ボックス、および筋電図検査(EMG)監視デバイスを含むことができる。刺激プローブデバイスは、神経および/または筋肉の活動を刺激するために使用される。例として、刺激プローブデバイスは、刺激電極先端部を含むことができる。外科医は、電極先端部で患者のある場所に接触して電圧および/または電流を患者のその場所に与え、神経活動、その結果として筋肉反応(または筋肉活動)を刺激することができる。基準パッチが、(i)センサおよび(ii)刺激されている領域から離して患者に取り付けられ得る。基準パッチの電極は、基準電位にあることができる。センサは、患者に取り付けられ、筋肉活動を監視するために使用される電極を含むことができる。刺激プローブデバイスの電極先端部と基準パッチの間の電圧電位およびセンサの出力によって示された電圧電位は、電線を介して電極接続ボックスに提供され得る。電線は、電極接続ボックス内のそれぞれのジャックに差し込まれる。
【0004】
[0004]電極接続ボックスは、刺激プローブデバイスの電圧電位、基準パッチの電圧電位、およびセンサの出力電圧それぞれのためのチャネルを有することができる。電極接続ボックスは、刺激プローブデバイスおよびセンサから受信された信号にフィルタをかけ、対応する信号をEMG監視デバイスに与えることができる。実行される外科処置に応じて、多数のケーブルが使用されて、(i)刺激プローブデバイスおよびセンサと、(ii)電極接続ボックスとの間で情報を送信することができる。例として、1~32本のチャネルが、外科処置中、使用され得る。チャネルの各々は、それぞれのねじられた対のケーブル(各々のケーブルは、ねじられた対の電線を有する)に対応することができる。センサに接続されたケーブルの各々は、センサの電極を介して患者に固定され、患者から離れて延び、患者が位置する滅菌野(または環境)の外側のEMG監視デバイスまで経路付けされる。
【0005】
[0005]1つの例では、特定のタイプのセンサが、甲状腺手術中に使用されて、患者の固有喉頭筋内の神経を監視することができる。反回神経(RLN)の負傷は、甲状腺手術の最も重大な合併症の1つである。気管内チューブが、甲状腺手術中に使用されて、気道を開き、空気を患者の肺に供給することができる。気管内チューブは、手術中、声帯のEMG監視を容易するために患者の声帯と接触するように設計された電極を含むことができる。
【0006】
[0006]例として、刺激電極が患者の首部内の迷走神経上に置かれて、連続的な低レベルの刺激を神経末端に送出することができる。神経機能の基準線が得られ、その後のEMG応答が、気管内チューブに連結された電極を介して監視される。筋電図信号が、生成され、電極によって検出され、EMG監視デバイスに提供される。EMG監視デバイスは、筋電図信号内の変化を監視して、患者の固有喉頭筋における変化を検出する。刺激と刺激の間では、神経は、外科的切開、および/または腫瘍/甲状腺の除去中に患者の組織を伸張し、加熱し、圧縮し、および/または操作することによって引き起こされる「目に見えない」外傷による危険にさらされ得る。EMG応答は、リアルタイムで図に表されて神経の状態に関するフィードバックをもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願発明の一実施例は、例えば、無線神経完全性監視システムおよびデバイスに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[0007]神経完全性監視デバイスが、提供され、制御モジュールおよび物理層モジュールを含む。制御モジュールは、ペイロード要求を生成するように構成される。ペイロード要求は、(i)データペイロードを無線神経完全性監視ネットワーク内のセンサから要求し、(ii)刺激プローブデバイスが刺激パルスを生成するかを示す。物理層モジュールは、(i)ペイロード要求をセンサおよび刺激プローブデバイスに無線で送信し、または(ii)ペイロード要求をコンソールインターフェースモジュールに送信するように構成される。物理層モジュールはまた、ペイロード要求に応答して、(i)データペイロードをセンサから受信し、(ii)刺激パルス情報を刺激プローブデバイスから受信するように構成される。データペイロードは、患者の誘発応答に対応するデータを含む。誘発応答は、刺激パルスに基づいて生成される。
【0009】
[0008]他の特徴では、コンソールインターフェースモジュールが、提供され、制御モジュールおよび物理層モジュールを含む。制御モジュールは、(i)ペイロード要求を神経完全性監視デバイスから受信し、(ii)ペイロード要求内の情報を含む同期化要求を生成するように構成される。同期化要求は、(i)データペイロードを無線神経完全性監視ネットワーク内のセンサから要求し、(ii)刺激プローブデバイスが刺激パルスを生成するかを示す。物理層モジュールは、同期化要求をセンサおよび刺激プローブデバイスに無線で送信するように構成され、同期化要求に応答して、(i)データペイロードをセンサから無線で受信し、(ii)刺激パルス情報を刺激プローブデバイスから無線で受信するように構成される。データペイロードは、患者の誘発応答に対応するデータを含む。誘発応答は、刺激パルスに基づいて生成される。
【0010】
[0009]他の特徴では、神経完全性監視システムは、第1の感知モジュールと、コンソールインターフェースモジュールまたは神経完全性監視デバイスとを含む。第1の感知モジュールは、(i)ペイロード要求信号および(ii)第1の筋電図信号を患者から第1の組の電極を介して受信するように構成される。第1の感知モジュールは、第1の筋電図信号を増幅し、これにフィルタをかけて第1の電圧信号を生成するように構成された処理モジュールと、(i)第1の電圧信号を第1の無線周波数信号にアップコンバートし、(ii)ペイロード要求信号に基づいて第1の無線周波数信号を無線で送信するように構成された第1の物理層モジュールとを含む。コンソールインターフェースモジュールまたは神経完全性監視デバイスは、(i)第1の無線周波数信号を第1の物理層モジュールから受信し、(ii)第1の無線周波数信号をベースバンド信号にダウンコンバートするように構成された第2の物理層モジュールを含む。
【0011】
[0010]本開示の適用性のさらなる領域が、詳細な説明、特許請求の範囲、および図から明白になるであろう。詳細な説明および特有の例は、例示目的のみとして意図され、本開示の範囲を限定するようには意図されない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】[0011]本開示による、無線神経完全性監視(WNIM)システムの斜視図である。
【
図2】[0012]本開示による、感知モジュール、コンソールインターフェースモジュール、およびNIMデバイスの機能的ブロック図である。
【
図3】[0013]本開示による、別の感知モジュールおよび別のNIMデバイスの機能的ブロック図である。
【
図4】[0014]本開示による、別の感知モジュールの機能ブロック図である。
【
図5】[0015]本開示による、刺激プローブデバイスの機能的ブロック図である。
【
図6】[0016]本開示による、刺激プローブデバイスの一部分の機能的ブロック図である。
【
図7A】[0017]本開示による、電子制御モジュール組立体を備えた3パッドセンサの斜視図である。
【
図7B】[0018]電子制御モジュール組立体を有さず、対応する接触パッドを示す
図7Aの3パッドセンサの一部分の底部斜視図である。
【
図8】[0019]本開示による、EMG気管内チューブ組立体の斜視図である。
【
図9】[0020]
図8のEMG気管内チューブ組立体の別の斜視図である。
【
図10】[0021]
図8のEMG気管内チューブ組立体の別の斜視図である。
【
図11】[0022]
図8のEMG気管内チューブ組立体のハウジングの側面図である。
【
図12】[0023]
図8のEMG気管内チューブ組立体のハウジングの底面図である。
【
図13】[0024]
図8のEMG気管内チューブ組立体のハウジングおよび対応する電子組立体の分解図である。
【
図14】[0025]刺激パルスおよび対応する誘発応答信号のプロット図である。
【
図15】[0026]本開示による、1センサあたり2つのタイムスロットを有する周期的同期化(SYNC)間隔を示すタイミング図である。
【
図16】[0027]本開示による、1センサあたり単一のタイムスロットを有する周期的SYNC間隔を示すタイミング図である。
【
図17】[0028]本開示による、1センサあたり単一のスロットを有し、1フレームあたり増大された数のセンサスロットを有する、周期的SYNC間隔を示す、タイミング図である。
【
図18】[0029]本開示による、WNIMシステム内で接続し、通信するセンサを示す信号流れ図である。
【
図19】[0030]本開示による、WNIMシステム内で接続し、通信する刺激デバイスを示す信号流れ図である。
【
図20】[0031]本開示による、センサおよびコンソールインターフェースモジュールおよび/またはNIMデバイスを作動させる方法を示す図である。
【
図21】[0032]本開示による、センサを起動する方法を示す図である。
【
図22】[0033]本開示による、刺激プローブデバイス、1つまたは複数のセンサ、およびコンソールインターフェースモジュールおよび/またはNIMデバイスを作動させるWNIM方法を示す図である。
【
図23】[0034]本開示による、別のEMG気管内チューブ組立体の一部分の側部斜視図である。
【
図24】[0035]
図23のEMG気管内チューブ組立体のハウジングおよび対応する電子組立体の分解図である。
【
図25】[0036]本開示による、モジュラー制御モジュール組立体を組み込むセンサ組立体の斜視図である。
【
図26】[0037]パッチに接続された
図25のモジュラー制御モジュール組立体の側面図である。
【
図27】[0038]パッチのパッドを示す、
図25のモジュラー制御モジュール組立体の底部斜視図である。
【
図28】[0039]
図25のモジュラー制御モジュール組立体およびパッチの斜視図である。
【
図29】[0040]
図25のモジュラー制御モジュール組立体およびパッチの底部斜視図である。
【
図30】[0041]本開示による、ピン電極アダプタに接続された、
図25のモジュラー制御モジュール組立体の斜視図である。
【
図31】[0042]ピン電極アダプタに接続された、
図25のモジュラー制御モジュール組立体の側面図である。
【
図32】[0043]ピン電極アダプタに接続された、
図25のモジュラー制御モジュール組立体の底部斜視図である。
【
図33】[0044]
図25のモジュラー制御モジュール組立体およびピン電極アダプタの上部斜視図である。
【
図34】[0045]
図25のモジュラー制御モジュール組立体およびピン電極アダプタの底部斜視図である。
【
図35】[0046]本開示による、電力モジュールの一部分の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0047]図において、参照番号は、類似および/または同一の要素を特定するために再使用され得る。
[0048]手術室内の散らかりおよび/または時間の非効率性のどのようなものも解消および/または最小限にされ得ることは、病院関係者および患者両方にとって有利である。神経完全性監視(NIM)システムは、現在、広範なケーブル配線を有する。ケーブル配線のほとんどは、患者の筋肉内の神経活動が刺激された結果、誘発応答信号をセンサからNIMデバイスに送るまたは送出することに対応する。NIMシステムにおいて使用されるケーブルを低減および/または解消し、現在のNIMシステムに関連付けられた特定時間の不効率性を低減および/または最小限にし、電力消費を最小限にするさまざまな技術が、以下に開示される。
【0014】
[0049]
図1は、無線神経完全性監視(WNIM)システム10を示す。図示されるようなWNIMシステム10は、センサ12、13と、刺激プローブデバイス14と、無線インターフェースアダプタ(WIA)16と、NIMデバイス18とを含む。WIA16は、
図2に示されるコンソールインターフェースモジュール(CIM)と、NIMデバイス18との接続のためのインターフェース20(たとえば、32ピンコネクタ)とを含む。WIA16は、NIMデバイス18の裏側内に差し込まれるものとして示される。WIA16は、インターフェース20を介してNIMデバイス18に差し込まれるものとして示されているが、WIA16は、NIMデバイス18とは別個のものでよく、NIMデバイス18と無線で通信してよい。センサ12、13および刺激プローブデバイス14は、CIMおよび/またはNIMデバイス18と無線で通信する。1つの実施形態では、WIA16は、NIMデバイス18に接続され、無線でセンサ12、13および刺激プローブデバイス14と通信する。NIMデバイス18からCIMに送信されるものとして以下に説明される情報が、次いで、CIMから取り次いでセンサ12、13および/または刺激プローブデバイス14に送られる。センサ12、13および/または刺激プローブデバイス14からCIMに送信されるものとして以下に説明される情報および/またはデータは、次いで、CIMから取り次いでNIMデバイス18に送られ得る。
【0015】
[0050]WIA16は、信号を(i)NIMデバイス18と(ii)センサ12、13および刺激プローブデバイス14との間で伝達し、および/または追加の情報を、信号をセンサ12、13および/または刺激プローブデバイス14に転送する前にNIMデバイス18から受信された信号に付加し、これは、以下に説明される。WIA16は、本質的には通過デバイスとして作動することができ、高性能デバイスでよく、受信された信号内に提供された情報を付加しおよび/または置き換え、および/または受信された信号に基づいて決定された情報を含む信号を生成することができる。たとえば、WIA16は、ペイロード要求信号をNIMデバイス18から受信し、ペイロード要求が受信されたときと、
次の同期化(SYNC)要求信号が送信されるときとの間の時間遅延を決定することができる。これは、
図18および22に対してより詳細に説明される。WIA16は、NIMデバイス18がレガシーハードウェアに対応することを可能にする。WIA16は、NIMデバイス18から外されてよく、従来の電極接続ボックスが、WIA16と同じNIMデバイス18のインターフェースを使用してWIA16に接続されてよい。WIA16は、(i)NIMデバイス18と(ii)センサ12、13および刺激プローブデバイス14との間に従来式に接続されたケーブルに置き換わる。これは、患者が位置する滅菌野を横断する(その中から外側に延びる)電線を解消する。
【0016】
[0051]別の例として、WIA16は、信号をセンサ12、13および/または刺激プローブデバイス14から受信することができる。センサ12、13および/または刺激プローブデバイス14からの信号は、電圧、電流レベル、持続時間、振幅などを示すことができ、および/またはWIAデバイス16は、受信された信号に基づいて、たとえば持続時間および振幅を決定することができる。受信された信号および/または決定された情報は、評価のためにおよび/またはNIMデバイス18のスクリーン上の表示のためにNIMデバイス18に転送され得る。
【0017】
[0052]2つのタイプのセンサ12、13が
図1に示されているが、他のタイプのセンサが、WNIMシステム10内に組み込まれてよい。別のタイプのセンサが示され、
図8~13に対して説明される。第1のタイプのセンサ12は、ピンセンサと称され、たとえば、患者の筋肉組織内に挿入されるピン21(または針)のそれぞれの対を含む。第2のタイプのセンサ13は、表面センサと称され、たとえば、筋肉組織を覆う患者の皮膚に接着される。ピンセンサ12は、たとえば、ピンセンサ12のピン21のそれぞれの対間の電圧電位を検出するために使用され得る。表面センサ13は、たとえば、表面センサ13のそれぞれのパッド間の電圧電位を検出するために使用され得る。ピンセンサ12各々は、図示される2つのピンを含むことができ、または異なる数のピンを含むことができる。ピンは、電極と称され得る。表面センサ13の各々は、2つまたはそれ以上のパッドを含むことができる。パッドは、電極と称され得る。
【0018】
[0053]センサ12、13の1つまたは複数は、
図7A~7Bに対してさらに示されるように、第3の電極(ピンまたはパッド)を含むことができる。センサ12、13は、神経および/または筋肉活動をデジタル化し、この情報をCIMおよび/またはNIMデバイス18に無線で送信するために使用される。センサ12、13は、CIMおよび/またはNIMデバイス18に、神経および/または筋肉活動内のバースト(たとえば、誘発応答信号の電圧内の増大)を通報することができる。誘発応答信号は、刺激プローブデバイス14によって生成された刺激信号の結果として患者の組織内に生成された信号を指す。
【0019】
[0054]刺激プローブデバイス14は、患者の神経および/または筋肉を刺激するために使用される。刺激プローブデバイス14は、グリップ32を備えたハウジング30と、(2つの電極を有して示される)1つまたは複数の電極34と、スイッチ36と、制御モジュール(その例が
図5に示される)と、基準パッド(またはパッチ)40とケーブル42を介して接続するための入力部38とを含む。刺激プローブデバイス14は、2つの電極34を備えた分岐先端部を有して示されているが、刺激プローブデバイス14は、1つまたは複数の電極34を有してもよい。電極34は、互いから分離され絶縁され、チューブ44内でハウジング30まで延びることができる。スイッチ36は、刺激プローブデバイス14をオンに切り替え、および/または刺激パルスを電極34にかけるために使用され得る。刺激パルスの例が、
図14に示される。刺激パルスは、スイッチ36を作動させることによって手動で生成されてよく、またはNIMデバイス18および/またはWIA16によってCIMを介して生成されてもよい。NIMデバイス18および/またはCIMは、刺激プローブデバイス14の制御モジュールに信号を送って、1つまたは複数の刺激パルスを生成して電極34の近位の1つまたは複数の神経および/または筋肉を刺激することができる。基準パッチ40は、基準電圧電位を提供するために使用される。電極34の1つまたは複数と基準パッチ40の間の1つまたは複数の電圧電位は、刺激プローブデバイス14の制御モジュール、NIMデバイス18の制御モジュール(その例は、
図2~3に示される)、および/またはCIMの制御モジュール(その例は、
図2~3に示される)によって決定され得る。
【0020】
[0055]刺激プローブデバイス14は、情報をCIMおよび/またはNIMデバイス18に無線で送信することができる。情報は、タイミング情報、電極34間の電圧電位、基準パッチ40と電極34の1つまたは複数との間の電圧電位、刺激パルスの数、パルス識別子(ID)、生成された刺激パルスの電圧および電流レベル、ならびに生成された刺激パルスの振幅、ピーク値および/または持続時間を含むことができる。タイミング情報は、刺激パルスの開始および終了時間、刺激パルスの持続時間、および/または刺激パルス間の時間を含むことができる。
【0021】
[0056]別の実施形態では、WIA16は、WNIMシステム10内に含まれない。この実施形態では、NIMデバイス18は、センサ12、13および刺激プローブデバイス14と直接的に無線で通信する。これは、
図1に示されるセンサ12、13および刺激プローブデバイス14との通信、ならびに/または他のセンサ(たとえば、
図8~13に示されるセンサ)および/または刺激デバイスとの通信を含むことができる。WNIMシステム10は、任意の数のセンサおよび/または刺激プローブデバイスを含むことができる。
【0022】
[0057]次に、感知モジュール50、CIM52、およびNIMデバイス54を示す
図1および2を参照する。感知モジュール50は、CIM52とおよび/またはCIM52を介してNIMデバイス54と無線で通信する。感知モジュール50は、
図1、7A~7Bおよび8~13に示されるセンサを含む、本明細書において開示されるセンサの任意のもの内に含まれ得る。CIM52は、
図1のWIA16内に含まれ得る。
【0023】
[0058]感知モジュール50は、制御モジュール56(たとえばマイクロプロセッサ)と、メモリ58と、物理層(PHY)モジュール60(たとえば、送受信機および/または無線機)とを含む。制御モジュール56は、電極62(たとえばピンまたはパッド)を介して患者の組織内に生成された筋電図信号を検出する。筋電図信号は、電圧電位を有する電圧信号の形態でよい。制御モジュール56は、ゲインモジュール63(たとえば増幅器)と、フィルタリングモジュール64(たとえば、1つまたは複数のフィルタ)と、ベースバンドモジュール66とを含む。ベースバンドモジュール66は、アップコンバータおよびダウンコンバータを含むことができる。ゲインモジュール63は、筋電図信号を増幅して、増幅された信号を生成する。フィルタリングモジュール64は、バンドパスフィルタとして作動し、(i)所定の周波数範囲外の増幅された信号の周波数および(ii)直流(DC)電圧を除去することができる。これは、60Hzノイズなどのノイズを解消および/または最小限にすることができる。フィルタリングモジュール64は、ベースバンド信号を生成する。
【0024】
[0059]ベースバンドモジュール66は、アナログデジタル(A/D)変換モジュール70(たとえば、A/Dコンバータ)を含み、フィルタリングモジュール64からのベースバンド信号(アナログ信号)をデジタルベースバンド(BB)信号に変換することができる。BBモジュール66および/またはA/D変換モジュール70は、フィルタリングモジュール64の出力を所定の速度でサンプリングして、デジタルBB信号内に含まれるフレームを生成することができる。CIM52またはNIMデバイス54においてA/D変換を実行するのではなく、センサにおいて信号をA/D変換することにより、信号干渉の機会が低減される。
【0025】
[0060]BBモジュール66は、次いで、デジタルBB信号を中間周波数(IF)信号にアップコンバートすることができる。BBモジュール66は、デジタルBB信号からIF信号へのアップコンバート中、ダイレクトシーケンススペクトラム拡散(direct-sequence spread spectrum)(DSSS)変調を実行することができる。BBモジュール66は、アップコンバートの目的のためにミキサおよび発振器を含むことができる。BBモジュール66および/または制御モジュール56は、PHYモジュール60に送信されたBB信号を、IF信号にアップコンバートする前に圧縮および/または暗号化することができ、および/またはPHYモジュール60から受信された信号を展開および/または解読することができる。
【0026】
[0061]BBモジュール66は、CIM52から受信されたRF信号内に存在する電力の測定された量を示す、受信信号強度インジケーション(received signal
strength indication)(RSSI)を提供することができる。これは、複数のCIMのうちセンサが通信するCIMを決定するときに使用され得る。制御モジュール56は、SYNC要求信号および/または最大電力および/または信号強度を有するペイロード要求信号に対応するCIMを選択することができる。これは、(i)SYNC要求信号および/またはペイロード要求信号が送信されたチャネルを選択することと、(ii)そのチャネル上でCIMと通信することとを含むことができる。これは、制御モジュール56が、最も近い適切なCIMを選択することを可能にする。この選択は、センサがCIMと以前に通信されなかった場合、異なるWNIMネットワークに切り替えている場合、および/またはリセットされ、それによってセンサがCIMと通信する記録を有さない場合に実行され得る。1つの実施形態では、センサはリセットすることができない。
【0027】
[0062]メモリ58は、制御モジュール56によってアクセスされ、たとえば、パラメータ72を記憶する。パラメータ72は、SYNC要求信号内に提供されるパラメータおよび/または電極を介して生成された筋電図信号に関連付けられたパラメータを含むことができる。筋電図信号に関連付けられたパラメータは、電圧、電流レベル、振幅、ピーク値、パルス持続時間などを含むことができる。
【0028】
[0063]PHYモジュール60は、送信路74(または送信機)と、受信機路76(または受信機)とを含む。送信路74は、変調モジュール78(たとえば変調器)と、増幅モジュール80(たとえば増幅器)とを含む。変調モジュール78は、IF信号を変調およびアップコンバートして、無線周波数(RF)信号を生成する。これは、ガウス型周波数偏移変調(Gaussian frequency-shift keying)(GFSK)の変調を含むことができる。変調モジュール78は、たとえば、フィルタ、ミキサ、および発振器(集合的に82として特定される)を含むことができる。増幅モジュール80は、電力増幅器84を含むことができ、この電力増幅器は、RF信号を増幅し、このRF信号をアンテナ86を介して送信する。
【0029】
[0064]受信機路76は、第2の増幅モジュール90と、復調モジュール92(たとえば復調器)とを含む。増幅モジュール90は、低ノイズ増幅器(LNA)94を含むことができる。第2の増幅モジュール90は、CIM52から受信されたRF信号を増幅する。復調モジュール92は、増幅されたRF信号を復調してIF信号を生成する。IF信号は、BBモジュール66に提供され、BBモジュールは、次いで、このIF信号をBB信号にダウンコンバートする。復調モジュール92は、たとえば、フィルタ、ミキサ、および発振器(集合的に96として特定される)を含むことができる。A/D変換モジュール70は、BB信号をアナログ信号に変換するためにデジタルアナログ(D/A)変換器を含むことができる。CIM52から受信されたRF信号は、たとえば、SYNC要求信号またはその一部分を含むことができ、これは、以下にさらに説明される。SYNC要求信号内に含まれる情報の例が、示され、表1~4に対して以下に説明される。
【0030】
[0065]CIM52は、PHYモジュール100と、制御モジュール102と、メモリ104と、NIMインターフェース106(たとえば、32ピンコネクタ)とを含む。PHYモジュール100は、受信路(または受信機)108と、送信路(または送信機)110とを含む。受信路108は、増幅モジュール112と、復調モジュール114とを含む。増幅モジュール112は、感知モジュール50からおよび/または他のセンサモジュールおよび/または刺激プローブデバイスから受信されたRF信号を増幅する。増幅モジュール112は、LNA115を含むことができる。復調モジュール114は、増幅されたRF信号を復調し、ダウンコンバートしてIF信号を生成する。復調モジュール114は、フィルタ、ミキサ、および発振器(集合的に117と称される)を含むことができる。送信路110は、変調モジュール116と、増幅モジュール118とを含む。変調モジュール116は、制御モジュール102からのIF信号を変調し、アップコンバートしてRF信号を生成する。これは、ガウス型周波数偏移変調(GFSK)の変調を含むことができる。変調モジュール116は、たとえば、フィルタ、ミキサ、および発振器(集合的に119として特定される)を含むことができる。増幅モジュール118は、RF信号をアンテナ120を介して感知モジュール50に、および/または他のセンサモジュールおよび/または刺激プローブデバイスに送信する。増幅モジュール118は、電力増幅器121を含むことができる。
【0031】
[0066]制御モジュール102は、BBモジュール124と、フィルタリングモジュール126とを含む。BBモジュール124は、PHYモジュール100から受信されたIF信号をBB信号に変換し、このBB信号をフィルタリングモジュール126に転送する。BBモジュール124はまた、フィルタリングモジュール126からのBB信号をIF信号に変換し、このIF信号は、変調モジュール116に転送される。BBモジュール124は、D/A変換モジュール128を含むことができる。D/A変換モジュール128は、フィルタリングモジュール126からのアナログ信号をデジタル信号に変換するためにA/D変換器を含むことができる。D/A変換モジュール128は、PHYモジュール100からのデジタル信号をアナログ信号に変換するためにD/A変換器を含むことができる。1つの実施形態では、BBモジュール124は、D/A変換モジュール128を含まず、デジタル信号は、フィルタリングモジュール126とPHYモジュール100の間で渡される。BBモジュール124は、復調モジュール114から受信された信号を、感知モジュール50のゲインモジュール63および/またはフィルタリングモジュール64において受信された信号の振幅に類似する振幅を有するように減衰することができる。フィルタリングモジュール126は、バンドパスフィルタでよく、所定の範囲外の信号および/またはDC信号の周波数を除去することができる。これは、60Hzノイズなどのノイズを解消および/または最小限にすることができる。BBモジュール124および/または制御モジュール102は、変調モジュール116に送信された信号を圧縮および/または暗号化し、復調モジュール114から受信された信号を展開および/または解読することができる。CIM52は、NIMインターフェース106を介してNIMデバイス54に接続されて示されているが、CIM52は、NIMデバイス54とは別個のものでよく、PHYモジュール100を介してNIMデバイス54と無線で通信してもよい。
【0032】
[0067]メモリ104は、制御モジュール102によってアクセスされ、たとえば、パラメータ130を記憶する。パラメータ130は、SYNC要求信号内に提供されるパラメータおよび/または電極62を介して受信された筋電図信号に関連付けられたパラメータを含むことができる。筋電図信号に関連付けられたパラメータ130は、電圧、電流レベル、振幅、ピーク値、パルス持続時間などを含むことができ、パラメータ72と同じものを含むことができ、または同じになることができる。メモリはまた、以下に定義される同期化要求132を記憶することもできる。
【0033】
[0068]NIMデバイス54は、制御モジュール140と、PHYモジュール142と、CIMインターフェース144と、ディスプレイ146と、メモリ148とを含むことができる。制御モジュール140は、ペイロード要求信号を生成し、データペイロード信号を感知モジュール50および/または他の感知モジュールおよび刺激プローブデバイスからCIM52を介して受信し、筋電図信号および/または他の関連する情報をディスプレイ146上に表示する。PHYモジュール142は、信号を、図示されるインターフェース106、144を介して、またはアンテナ(図示せず)を介して無線で制御モジュール140に送信し、そこから受信することができる。メモリ148は、制御モジュール140によってアクセスされ、パラメータ130を記憶し、以下で定義されるペイロード要求150を記憶することができる。
【0034】
[0069]制御モジュール56、126、BBモジュール66、128、PHYモジュール60、100および/またはその1つまたは複数のモジュールは、感知モジュール50とCIM52の間で送信される信号のタイミングを制御する。これは、
図15~19および22に対して以下にさらに詳細に説明される。PHYモジュール60、100は、所定の周波数範囲内で互いに通信することができる。例として、PHYモジュール60、100は、2.0~3.0ギガヘルツ(GHz)範囲内で互いに通信することができる。1つの実施形態では、PHYモジュール60、100は、2.4~2.5GHz範囲内で信号を送信する。PHYモジュール60、100は、1つまたは複数のチャネルを介して互いに通信することができる。PHYモジュール60、100は、データを所定の速度(たとえば1秒あたり2メガバイト(Mbps))で送信することができる。CIM52および/またはNIMデバイス54は、周波数範囲、チャネルの数およびデータ速度を、WNIMシステム10内にありその中で能動的に通信するセンサモジュールの数、WNIMシステム10内にありその中で能動的に通信する刺激プローブデバイスの数、センサのタイプ、1センサあたりのチャネルの数、センサの各々の1チャネルあたりの速度、1刺激プローブデバイスあたりのチャネルの数、および/または刺激プローブデバイスの1チャネルあたりの速度に基づいて設定することができる。
【0035】
[0070]次に、感知モジュール50およびNIMデバイス162を示す
図1および
図3を参照する。感知モジュール50は、制御モジュール56と、メモリ58と、PHYモジュール60とを含む。制御モジュール56は、ゲインモジュール63と、フィルタリングモジュール64と、BBモジュール66とを含む。制御モジュール56は、筋電図信号を電極62を介して検出する。制御モジュール56は、筋電図信号に関連付けられたデータを、PHYモジュール60を介してNIMデバイス162に報告する。制御モジュール56はまた、信号(たとえば、同期化要求信号)をNIMデバイス162からPHYモジュール60を介して受信する。
【0036】
[0071]NIMデバイス162は、制御モジュール164と、メモリ166と、PHYモジュール168と、ディスプレイ146とを含む。
図2のCIM52の機能は、NIMデバイス162内に含まれる。PHYモジュール168は、受信路170(または受信機)と、送信路172(または送信機)とを含む。受信路170は、増幅モジュール174と、復調モジュール176とを含む。LNA175を介する増幅モジュール174は、感知モジュール50からならびに/または他のセンサモジュールおよび/または刺激プローブデバイスから受信されたRF信号を増幅する。復調モジュール176は、増幅されたRF信号を復調し、ダウンコンバートしてIF信号を生成する。送信路172は、変調モジュール178と、増幅モジュール180とを含む。変調モジュール178および増幅モジュール180は、変調モジュール116および増幅モジュール118と同じように作動することができる。増幅モジュール118は、電力増幅器182を含むことができ、RF信号をアンテナ183を介して感知モジュール50および/または他のセンサモジュールおよび/または刺激プローブデバイスに送信する。
【0037】
[0072]制御モジュール164は、BBモジュール184と、フィルタリングモジュール186とを含む。BBモジュール184は、PHYモジュール168から受信されたIF信号をBB信号に変換し、このBB信号をフィルタリングモジュール186に転送する。BBモジュール184はまた、フィルタリングモジュール186からのBB信号をIF信号に変換し、このIF信号は、変調モジュール178に転送される。BBモジュール184は、D/A変換モジュール188を含むことができる。D/A変換モジュール188は、フィルタリングモジュール186からのアナログ信号をデジタル信号に変換するためにA/D変換器を含むことができる。D/A変換モジュール188は、PHYモジュール168からのデジタル信号をアナログ信号に変換するためにD/A変換器を含むことができる。1つの実施形態では、BBモジュール184は、D/A変換モジュール188を含まず、デジタル信号は、フィルタリングモジュール186とPHYモジュール168の間で受け渡しされる。BBモジュール184は、復調モジュール176から受信された信号を、感知モジュール50のゲインモジュール63および/またはフィルタリングモジュール64において受信された信号の振幅に類似する振幅を有するように減衰することができる。フィルタリングモジュール186は、バンドパスフィルタでよく、所定の範囲外の信号および/またはDC信号の周波数を除去することができる。これは、60Hzノイズなどのノイズを解消および/または最小限にすることができる。BBモジュール184および/または制御モジュール164は、変調モジュール178に送信された信号を圧縮および/または暗号化し、復調モジュール176から受信された信号を展開および/または解読することができる。
【0038】
[0073]次に
図2~3を参照すれば、感知モジュール50のBBモジュール66は、NIMデバイス162から受信されたRF信号内に存在する電力の測定された量を示す、受信信号強度インジケーション(RSSI)を提供することができる。これは、複数のNIMデバイスのうち通信すべきNIMを決定するときに使用され得る。制御モジュール56は、SYNC要求信号および/または最大電力および/または信号強度を有するペイロード要求信号に対応するNIMデバイスを選択することができる。これは、SYNC要求信号および/またはペイロード要求信号が送信されたチャネルを選択することと、そのチャネル上でCIM52および/またはNIMデバイス162と通信することとを含むことができる。これは、制御モジュール56が、最も近い適切なNIMデバイスを選択することを可能にする。この選択は、対応するセンサがNIMデバイス162および/または他のNIMデバイスと以前に通信されなかった場合、および/またはリセットされ、それによってセンサがNIMデバイス162および/または他のNIMデバイスと通信する記録を有さない場合に実行され得る。
【0039】
[0074]メモリ166は、パラメータ130、ペイロード要求150、および/またはSYNC要求132を記憶することができる。メモリ166は、SYNC要求を記憶し、ペイロード要求を記憶しなくてよい。その理由は、NIMデバイス162は、ペイロード要求ではなく、SYNC要求を生成し得るためである。
【0040】
[0075]次に、感知モジュール200を示す
図1および
図4を参照する。感知モジュール200は、本明細書において開示されるセンサの任意のもの内に含まれ得る。たとえば、感知モジュールは、
図1~4、7A~13、および23~34に示されるセンサの任意のもの上で使用されてよい。感知モジュール200は、制御モジュール202と、PHYモジュール204と、電力モジュール206と、電源208と、温度感知モジュール210と、A/D変換器212と、加速度計214とを含む。制御モジュール202とは別個に示されているが、PHYモジュール204、電力モジュール206、温度感知モジュール
210、および/またはA/D変換器212は、制御モジュール202内にその一部として含まれてもよい。
【0041】
[0076]制御モジュール202は、
図2のゲインモジュール63と、フィルタリングモジュール64と、BBモジュール66とを含む。PHYモジュール204は、
図2の変調モジュール78と、復調モジュール92と、増幅モジュール80、90とを含む。
【0042】
[0077]制御モジュール202、PHYモジュール204、温度感知モジュール210、およびA/D変換器212は、電力モジュール206からの電力に基づいて作動する。電力モジュール206は、電源(たとえば電池)から電力を受け取る。電力モジュール206は、図示されるようなスイッチ216(またはプルタブ)を含んで、電力モジュール206をオンおよび/またはオフに切り替え、したがって感知モジュール200および/または対応するセンサをオンおよび/またはオフに切り替えることができる。スイッチ216は、手動で作動されても、電力モジュール206、制御モジュール202、および/またはPHYモジュール204によって作動されてもよい。1つの実施形態では、スイッチ216は、手動で作動され、感知モジュール200および/または対応するセンサハウジングの外部に少なくとも部分的に露出される。別の実施形態では、スイッチ216は、図示されるように、制御モジュール202、PHYモジュール204内、および/または電力モジュール206内に位置する1つまたは複数のトランジスタを含む。モジュール202、204、206の1つ内に含まれる場合、スイッチ216は、感知モジュール200および/または対応するセンサハウジングの外部に露出されない。スイッチ216の状態は、制御モジュール202、PHYモジュール204、および/または電力モジュール206によって、
図2~3の電極62、CIM52、および/またはNIMデバイス162から受信された信号に基づいて制御され得る。スイッチ216をモジュール202、204、206の1つを介して第1の状態から第2の状態に移行してセンサの少なくとも一部分および/またはモジュール202、204、206の1つまたは複数の少なくとも一部分をオンに切り替えることは、「自動開始」と称され得る。
【0043】
[0078]感知モジュール200は、高電力モード(全電力が供給されるモード)、低(またはアイドル)電力モード(部分的に電力供給される、または高電力モードにあるときより頻繁には送信しない)、スリープモード、またはオフで作動することができる。これらのモード内の作動およびモード間の移行は、モジュール202、204、206の1つまたは複数によって制御され得る。例として、センサは、発送されているおよび/または使用されていないときはオフ(または休止状態)にされ得る。センサはまた、CIMおよび/またはNIMデバイスとまだ通信されていない場合、接続が感知モジュール200とCIMおよび/またはNIMデバイスとの間でまだ確立されていない場合、センサが、CIMおよび/またはNIMデバイスにまだ割り当てられていない場合、および/またはセンサが、CIMおよび/またはNIMデバイスと通信すべき1つまたは複数のタイムスロットにまだ割り当てられていない場合にもオフになり得る。
【0044】
[0079]低電力モード、スリープモードおよび/またはオフへの移行は、電力消費を低下させ、電源208のサイズを最小限にするのを助けることができる。部分的に電力供給されている間、制御モジュール202および/または制御モジュール202の一部分およびPHYモジュール204は、停止され得る。PHYモジュール204の受信機路は、(i)CIM52および/または制御モジュール202の一部分から信号を受信し、(ii)筋電図信号を検出するために始動させたままになり得る。PHYモジュール204の送信路74および/または始動を行っていないセンサの他の部分は、停止され得る。述べられたモード間の移行は、さらに以下に説明される。
【0045】
[0080]手術が実行されるとき、手術室は、通常、低温に保たれる。これは、さらに、患
者の体温を低下させ得る。研究では、患者が暖かく(たとえば、所定の温度の所定の範囲内または通常の体温、たとえば98.6°F(37℃)に)保たれる場合、より良好な結果が達成されることが示されている。患者の温度を維持するために、ヒータが使用されて、暖かい風を患者の下方に吹き付け、および/または患者が横たわる台の部分を暖めることができる。患者はまた、毛布で覆われても包まれてもよい。ヒータが壊れた場合、偶発的に接続が外れた場合、適切に設定されない場合、および/または不適切に作動する場合、患者の温度は降下し得る。残念なことに、ヒータが故障したときから、患者の温度低下が検出されるときまでに長い遅延時間が存在し得る。患者の温度低下が、たとえば外科医、または外科医のアシスタントによって検出されるまでに、患者の温度は、長時間にわたって所定の範囲を下回ることになり得る。
【0046】
[0081]患者の温度変化の早期検出を助けるために、センサは、センサが位置するところの温度を検出するために使用され得る、温度感知モジュールを含む。この温度は、センサが取り付けられる患者の一部分の温度に基づくものでよく、またはこの温度を表してもよい。温度センサは、直接的に接触しなくてよく、および/または患者のその部分の温度を直接的に表示しなくてよく、温度センサは、温度センサの近位領域内の平均温度を示す温度信号を提供することができる。
【0047】
[0082]再度
図1も参照すれば、センサ12、13の1つまたは複数は、温度感知モジュール(たとえば、温度感知モジュール210)および/または加速度計(たとえば、加速度計214)を含むことができる。センサ内に温度感知モジュールを含むことにより、患者のさまざまな地点の温度が、監視され得る。これは、さらに、患者の温度変化の早期検出を助ける。体の四肢または外面は、深部体温よりすばやく温度が低下する傾向があるため、センサは、患者の深部体温の変化を検出するために使用されるセンサより早期に温度問題の表示をもたらす。深部体温は、たとえば、体の胴体(または腰部)内の内部温度を指すことができる。
【0048】
[0083]温度感知モジュール210は、第1のトランジスタ220と、第2のトランジスタ222とを含む。第1のトランジスタ220は、電流を第2のトランジスタ222に供給するために状態間で移行され得る。これは、温度感知モジュール210をオンに切り替える。第2のトランジスタ222は、温度を検出するように構成される。例として、第1のトランジスタ220は、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)でよく、ドレイン、ゲート、およびソースを含む。第2のトランジスタ222は、バイポーラジャンクショントランジスタ(bipolar junction transistor)(BJT)でよく、コレクタ、ベースおよびエミッタを含む。トランジスタ220、222は、例示目的のためのみに示されており、トランジスタの220、222の1つまたは複数は、他のトランジスタまたは他の同様に作動する回路に置き換えられてよい。ドレインは、電力モジュール206に接続され、そこから電流を受け取る。ゲートは、制御モジュール202に接続され、そこから制御信号を受信する。第1のトランジスタ220のソースは、コレクタおよびベースに接続される。コレクタは、アース端子224に接続される。コレクタおよびエミッタはまた、A/D変換器212に接続される。
【0049】
[0084]第2のトランジスタ222は、ダイオード構成で接続される。ベースからエミッタへの電圧(base-to-emitter voltage)(Vbe)温度依存は、温度測定の基礎となるものである。ベースからエミッタへの電圧Vbeは、(i)電源208および電力モジュール206が、一定のレベルの電流を第1のトランジスタ220を介してコレクタに供給し、(ii)ベースおよびコレクタ上の電圧がゼロである間、温度に依存する。ベース(またはコレクタ)およびエミッタ上の電圧は、A/D変換器によって検出される。検出された電圧は、制御モジュール202を介して温度に変換される。制御モジュール202は、デジタル信号をA/D変換器から受信し、温度を決定する。温度は、たとえば、式1を使用して決定されてよく、式中、Aは所定の乗定数であり、Bは、所定のオフセット定数である。
【0050】
A・Vbe+B (1)
[0085]筋電図信号および温度を検出することに加えて、感知モジュール200は、心拍数、呼吸数、および/または筋肉けいれんなどの他のパラメータを検出することもできる。これらのパラメータは、
図2~3のセンサ、CIM52およびNIMデバイス54、162の制御モジュール202、102、140、164の1つまたは複数を介して決定され得る。NIMデバイス54、162は、警告信号を生成し、および/またはこれらのパラメータをディスプレイ146上に表示することができる。この情報はまた、患者が時期尚早に麻酔から覚め出すことの表示を早期にもたらすために使用され得る。電極62は、EMG目的、ならびに心拍数、呼吸数、および/または筋肉けいれん目的のために監視され得る。この情報を検出するために、センサは、患者の胴体に取り付けられ(または装着され)得る。
【0051】
[0086]心拍数は、筋電図信号と同じ周波数バンド内にあり得る。心拍数は、筋電図信号とは異なり、周期的なものである。鼓動を打つ心臓の結果として検出された電圧電位は、筋電図信号の振幅(または大きさ)より大きい振幅(または大きさ)を有し得る。呼吸数は、通常、筋電図信号より低い周波数バンド内にある。筋肉けいれんは、区別可能な周波数および/または区別可能な周波数バンドを有し得る。したがって、制御モジュール202、102、140、164の1つまたは複数は、これらの相違に基づいて、心拍数、呼吸数、および筋電図信号に対応する信号または信号の一部分間で区別することができる。センサの制御モジュール202が、心拍数、呼吸数、および/または筋肉けいれんを検出する場合、制御モジュール202は、この情報をCIM52および/またはNIMデバイス54、162の1つに無線で送信することができる。NIMデバイス54、162は、次いで、この情報を表示し、および/またはこれらのパラメータの1つまたは複数がそれぞれの所定の範囲および/または閾値の外側にある場合、警告信号を生成することができる。
【0052】
[0087]電極62を監視して心拍数、呼吸数、および/または筋肉けいれんを検出することに加えて、または代替策として、センサは、加速度計を含む。上記で同様に説明されたように、制御モジュール202、102、140、164の1つまたは複数は、加速度計214によって生成された加速度信号を監視して、心拍数、呼吸数、および/または筋肉けいれんを検出することができる。この加速度信号および/または加速度信号に基づいて決定された心拍数、呼吸数、および/または筋肉けいれん情報は、センサおよび/またはPHYモジュール204からCIM52および/またはNIMデバイス54、162の1つに無線で送信され得る。
【0053】
[0088]
図21に対して以下にさらに説明されるように、センサは「自己立ち上がり(self-awake)」型でよい。換言すれば、センサは、患者に取り付けられたとき、オフであるまたは低電力(スリープ)モードにある状態から、電源投入され、高電力モードにある状態に自動的に移行することができる。たとえば、患者に取り付けられないとき、電極62間には「開」回路が存在する。したがって、電極62間のインピーダンスは、高い(たとえば、10キロオーム(kOhm)より大きい)。センサを患者に取り付けた後、電極62間のインピーダンスは、低く(たとえば1kOhm未満)および/またはセンサが取り付けられなかった場合よりかなり小さい。インピーダンスのこの相違は、検出され、電力モジュール206および/または制御モジュール202に作動モードを切り替えさせることができる。
【0054】
[0089]別の実施形態では、電極62および患者のインピーダンスは、スイッチとして作
動して電力モジュール206を始動させる。始動時、電力モジュール206は、電力を制御モジュール202および/またはPHYモジュール204に供給することができる。
【0055】
[0090]さらに別の実施形態では、電力モジュール206(またはアナログフロントエンド)は、センサが患者に取り付けられていない間、DC電圧を生成するように構成される。DC電圧の生成は、電極62間のインピーダンスに基づくことができる。このDC電圧は、制御モジュール202によって検出される。制御モジュール202は、DC電圧を受け取る間、低電力(またはスリープ)モードに留まる。電力モジュール206は、電極が患者に取り付けられたとき、DC電圧を供給することを止める。これは、制御モジュールに(i)オフである状態から低電力モードまたは高電力モードにある状態、または(ii)スリープモードにある状態から低電力モードまたは高電力モードにある状態に移行させる。
【0056】
[0091]制御モジュール202および/または電力モジュール206は、低電力(またはスリープ)モードの作動と高電力モードの作動の間で周期的に移行して、電極62間のインピーダンス、およびDC電圧が提供されているかをチェックすることができる。これは、所定の期間ごとに(たとえば30秒~60秒)行われ得る。別の実施形態では、電極62が患者に取り付けられたことに応答して、電力モジュール206は、(i)制御モジュール202、PHYモジュール204、および/またはそれらの一部分に電力を供給していない状態から、(ii)制御モジュール202、PHYモジュール204、および/またはそれらの一部分に電力を供給する状態に移行することができる。
【0057】
[0092]モジュール204、206、210、およびA/D変換器212は、制御モジュール202とは別個のものとして示されているが、モジュール204、206、210およびA/D変換器212の1つまたは複数またはその一部分は、制御モジュール202に組み込まれてよい。また、電極62は、2つまたはそれ以上の電極を含むことができる。電極の2つのための信号線221が、示される。第3の信号線222は、ノイズフィードバック取り消しのために含まれ得る。これは、
図7A~7Bに対してさらに説明される。
【0058】
[0093]
図1~3および
図5を参照すれば、CIM52および/またはNIMデバイス54、162の1つと通信し得る刺激プローブデバイス230が、示される。刺激プローブデバイス230は、制御モジュール232と、メモリ234と、PHYモジュール236と、刺激モジュール238と、電極240と、電力モジュール242と、電源244とを含む。刺激モジュール238は、電力を電力モジュール242から受け取り、刺激信号を電極240を介して生成し、この刺激信号は、患者の組織に供給される。モジュール236、238、242は、制御モジュール232とは別個のものとして示されているが、モジュール236、238、242の1つまたは複数、またはその一部分は、制御モジュール232内に組み込まれてよい。刺激モジュール238は、電極240に供給された電圧および/または電極240の2つ上にかけられた電圧電位を検出し、これを示す刺激情報信号を生成することができる。刺激モジュール238は、電極240の1つまたは複数に供給された電流を測定するための電流電圧変換モジュール246を含み、これを示す刺激情報信号を生成することができる。刺激情報信号は、制御モジュール232に提供されてよい。
【0059】
[0094]制御モジュール232は、CIM52および/またはNIMデバイス54、162の1つまたは複数とPHYモジュール236およびアンテナ248を介して無線で通信する。制御モジュール232は、フィルタリングモジュール250と、BBモジュール252とを含む。フィルタリングモジュール250は、バンドパスフィルタとして作動し、所定の周波数範囲外の増幅された信号および直流(DC)電圧の周波数を除去することができる。これは、60Hzノイズなどのノイズを解消および/または最小限にすることができる。フィルタリングモジュール250は、刺激モジュール238から刺激情報信号を受信し、この刺激情報信号および/または刺激情報信号に基づいて生成された信号をBB信号に変換することができる。刺激モジュール238は、刺激パルスの実際の電圧、電流レベル、振幅、および持続時間を、刺激情報信号を介して監視し、制御モジュール232に示すことができる。制御モジュール232は、次いで、この情報をPHYモジュール236を介してCIM52および/またはNIMデバイス54、162の1つに送信することができる。
【0060】
[0095]BBモジュール252は、アナログデジタル(A/D)変換モジュール254を含み、BB信号をフィルタリングモジュール250からデジタルBB信号に変換することができる。BBモジュール252および/またはA/D変換モジュール254は、フィルタリングモジュール250の出力を所定の速度でサンプリングして、デジタルBB信号内に含まれるフレームを生成することができる。CIM52またはNIMデバイス54、162の1つにおいてA/D変換を実行するのではなくセンサにおいて信号をA/D変換することにより、信号干渉の機会が低減される。
【0061】
[0096]BBモジュール252は、次いで、デジタルBB信号を中間周波数(IF)信号にアップコンバートすることができる。BBモジュール252は、デジタルBB信号からIF信号へのアップコンバート中、DSSS変調を実行することができる。BBモジュール252は、アップコンバートの目的のためのミキサおよび発振器を含むことができる。BBモジュール252および/または制御モジュール232は、PHYモジュール236に送信されたBB信号を、IF信号にアップコンバートする前に、圧縮および/または暗号化することができ、ならびに/またはPHYモジュール236から受信された信号を展開および/または解読することができる。
【0062】
[0097]BBモジュール252は、受信されたRF信号内に存在する電力の測定された量を示す、受信信号強度インジケーション(RSSI)を提供することができる。これは、複数のCIMおよび/またはNIMデバイスのうち通信すべきCIMおよび/またはNIMデバイスを決定するときに使用され得る。制御モジュール232は、SYNC要求信号および/または最大電力および/または信号強度を有するペイロード要求信号に対応するCIMおよび/またはNIMデバイスを選択することができる。これは、SYNC要求信号および/またはペイロード要求信号が送信されたチャネルを選択することと、そのチャネル上でCIMまたはNIMデバイスと通信することとを含むことができる。これは、制御モジュール232が、最も近い適切なCIMおよび/またはNIMデバイスを選択することを可能にする。この選択は、刺激プローブデバイスがCIMおよび/またはNIMデバイスと以前に通信されなかった場合、および/またはリセットされ、それによって刺激プローブデバイスがCIMおよび/またはNIMデバイスと通信する記録を有さない場合に実行され得る。
【0063】
[0098]メモリ234は、制御モジュール232によってアクセスされ、たとえば、パラメータ260を記憶する。パラメータ260は、SYNC要求信号内に提供されるパラメータおよび/または電極240を介して生成された刺激パルスに関連付けられたパラメータを含むことができる。刺激パルスに関連付けられたパラメータは、電圧、波長、電流レベル、振幅、ピーク値、パルス持続時間などを含むことができる。
【0064】
[0099]PHYモジュール236は、送信路262(または送信機)と、受信機路264(または受信機)とを含む。送信路262は、変調モジュール266と、増幅モジュール268とを含む。変調モジュール266は、IF信号を変調してIF信号をRF信号にアップコンバートする。これは、GFSK変調を含むことができる。変調モジュール266は、たとえば、フィルタ、ミキサ、および発振器を含むことができる。増幅モジュール268は、電力増幅器269を含むことができ、この電力増幅器269は、RF信号を増幅し、このRF信号をアンテナ248を介して送信する。
【0065】
[0100]受信機路262は、第2の増幅モジュール270と、復調モジュール272とを含む。第2の増幅モジュール270は、LNA274を含むことができる。第2の増幅モジュール270は、CIMから受信されたRF信号を増幅する。復調モジュール272は、増幅されたRF信号を復調してIF信号を生成する。IF信号は、BBモジュール252に提供され、BBモジュールは、次いで、このIF信号をBB信号にダウンコンバートする。A/D変換モジュール254は、BB信号をアナログ信号に変換するためにD/A変換器を含むことができる。CIM52から受信されたRF信号は、たとえば、SYNC要求信号またはその一部分を含むことができ、これは、以下にさらに説明される。SYNC要求信号内に含まれる情報の例が、示され、表1~4に対して以下に説明される。
【0066】
[0101]電力モジュール242は、電力を電源244から受け取り、この電力を刺激モジュール238、制御モジュール232およびPHYモジュール236に供給する。電力モジュール242は、スイッチ276を含むことができる。スイッチ276は、刺激パルスを生成するように作動され得る。スイッチ276が閉じられる、または切り替えられるとき、および/または制御モジュール232が1つまたは複数の刺激パルスの生成を命令する制御信号を生成するとき、電力モジュール242および/または制御モジュール232は、1つまたは複数の刺激パルスを生成するように刺激モジュール238に信号を送る。刺激パルスの各々のタイミング、振幅、および/または持続時間は、CIM52および/またはNIMデバイス54、162の1つから受信された情報に基づくことができる。刺激パルスの周波数および/または刺激パルス間の時間もまた、制御されてよく、CIM52および/またはNIMデバイス54、162の1つから受信された対応する情報に基づくことができる。
【0067】
[0102]刺激プローブデバイス230の一部分279を示す
図6も参照する。刺激プローブデバイス230は、制御モジュール232と、刺激モジュール238と、電極240と、スイッチ276備えた電力モジュール242と、電源244とを含む。制御モジュール232は、基準パッチ40に接続され得る。1つの実施形態では、刺激モジュール238は、基準パッチ40に接続される。刺激モジュール238は、電流電圧変換モジュール246と、ブーストモジュール280と、D/A変換器282とを含むことができる。電流電圧変換モジュール246は、電極240に供給された電流を電圧に変換し、この電圧は、制御モジュール232によって検出される。制御モジュール232は、電流電圧変換モジュール246から受信された電圧信号をデジタル信号に変換するためにA/D変換器を含むことができる。
【0068】
[0103]D/A変換器282は、制御モジュール232からのアナログ制御信号をデジタル制御信号に変換することができる。デジタル制御信号は、ブーストモジュール280に提供され、電極240を介してブーストモジュール280によって生成される1つまたは複数の刺激パルスの電流レベル、電圧および持続時間を設定する。ブーストモジュール280は、電極240に供給される刺激パルスを有する刺激信号を生成する。刺激信号は、WNIMシステム10内で送信された他の信号(たとえば、他のモジュール間で送信された信号および/またはRF信号)より増大する電圧、電流、および/または電力を有する。増大された電圧、電流、および/または電力は、刺激パルスを生成して患者の組織(神経または筋肉組織)を刺激する。ブーストモジュール280は、電力モジュール242から電力を受け取る。制御モジュール232は、電力モジュール242を制御して、刺激信号の生成のために電流の選択された量をブーストモジュール280に供給することができる。
【0069】
[0104]図示されないが、基準パッチ40は、刺激プローブデバイス230と無線で通信するように構成された「高性能な」基準パッチに置き換えられてよく、および/またはそのようなものとして構成されてよい。高性能な基準パッチは、たとえば、
図2~3の感知モジュール50と同じように構成されてよく、1つまたは複数の電極と、制御モジュールと、送信機路を有するPHYモジュールとを含むことができる。基準パッチ40の制御モジュールおよび送信機路は、
図2または3の感知モジュール50の制御モジュール56および送信路74と同じように構成されてよく、同じように作動してよい。基準パッチ40の制御モジュールは、1つまたは複数の電極に接続され、1つまたは複数の電極において基準電圧を検出し、これを刺激プローブデバイス230に無線で送信することができる。基準電圧は、基準パッチ40の送信機路を介して送信され得る。基準パッチ40の制御モジュールは、基準電圧を示す基準電圧信号を生成することができる。基準電圧は、一定の電圧でよく、または基準パッチ40が取り付けられる領域内の患者の状態に応じて変動してよい。
【0070】
[0105]次に、3パッドセンサ300を示す
図1および
図7A~7Bを参照する。センサ300は、本明細書において開示されるセンサの任意の1つに置き換わることができる。センサ300は、図示されるように、電極304を有する(パッチと称され得る)ベース302と、電子制御モジュール組立体305とを含む。モジュラーである、電子制御モジュール組立体305は、基板307上に装着された制御(または感知)モジュール306と、電源支持部材308と、電源310と、ハウジング312とを含む。
図7Bでは、ベース302は、電子制御モジュール組立体305を有さずに示される。
【0071】
[0106]ベース302は、可撓性基板314と、基板314の底部表面に取り付けられた接着層316とを含むことができる。接着層316は、たとえば、患者の皮膚に取り付けられてよい。制御モジュール306は、PHYモジュール(たとえば、
図4のPHYモジュール204)と、電力モジュール(たとえば、
図4の電力モジュール206)とを含むことができる。制御モジュール306、PHYモジュールおよび電力モジュールは、
図4の制御モジュール202、PHYモジュール204、および電力モジュール206と同じように作動してよく、CIM52および/またはNIMデバイス54、162の1つと無線で通信することができる。
【0072】
[0107]電源支持部材308は、基板307に取り付けられてよく、電源310を制御モジュール306に対して保持することができる。電力支持部材308は、たとえば、クリップでよい。電源310は、制御モジュール306と電源支持部材308の間に保持され得る。電子制御モジュール組立体305は、受信コネクタ317を介して電極304の上部に取り付けることができる。受信コネクタ317は、電極304上にスナップ留めし、外すことができる。これは、電子制御モジュール組立体305が、モジュラーになることを可能にし、それにより、電子制御モジュール組立体305は、パッチから取り外され、たとえば、別のパッチ上で使用されてよい。電子制御モジュール組立体305は、再使用可能でよく、パッチ302は、再使用不能でよい。たとえば、電子制御モジュール組立体305およびパッチ302は、第1の時間期間中、患者上の1つの場所にあてられてよい。電子制御モジュール組立体305は、次いで、パッチ302から取り外され、第2の時間期間中の使用のために患者の第2の場所にあてられた異なるパッチ上にスナップ留めされてよい。別の例として、電子制御モジュール組立体305およびパッチ302は、第1の時間期間中、第1の患者にあてられてよい。電子制御モジュール組立体305は、次いで、パッチ302から取り外され、第2の時間期間中の使用のために、第2の患者にあてられた異なるパッチ上にスナップ留めされてよい。
【0073】
[0108]センサ300は、3つの電極304を有して示されているが、センサ300は、2つまたはそれ以上の電極を有することができる。電極304は、ベース302から上方
向に延び、接着層316の底部上の導電性パッド318と接続する。パッド318は、患者に取り付けられたとき、患者の皮膚と接触することができる。
【0074】
[0109]電極304の第3のものは、フィードバック端子として使用されて、反転された共通モードノイズ信号を患者に供給することができる。反転された共通ノードノイズ信号は、患者に供給されて、他の2つの電極上で検出された共通ノードノイズ信号を取り消し、または減衰する。共通ノードノイズ信号は、たとえば、センサの分圧器の抵抗器間のノードにおいて検出され得る。制御モジュール306は、2つの電極およびノードにおいて電圧信号を監視して、共通ノードノイズ信号を検出し、共通ノードノイズ信号を反転させ、反転された共通ノードノイズ信号にフィルタをかけ、反転されフィルタがかけられた共通ノードノイズ信号をフィードバックして患者に戻すことができる。制御モジュール306は、反転されフィルタがかけられた共通ノードノイズ信号(フィードバック信号と称される)をフィードバックして低周波数ノイズを取り消すことができる。この「クリーンアップ(cleans up)」電圧信号は、2つの電極において検出され、誘発された組織応答信号、心拍数、呼吸数、筋肉けいれんなどを監視するために使用される。フィードバック信号は、たとえば50~60Hz信号でよい。一例として、制御モジュールは、4つの増幅器と、分圧器とを含むことができる。他の2つの電極の各々において受信された信号は、第1および第2の増幅器それぞれによって増幅され得る。第1および第2の増幅器の出力は、分圧器のそれぞれの端部に提供され得る。分圧器の端部における電圧は、異なる信号として第3の増幅器の入力部に提供され得る。第3の増幅器の出力は、CIMおよび/またはNIMデバイスに無線で送信され得る。ノードは、分圧器の抵抗間に接続され得る。ノードにおける信号は、第4の増幅器を介して増幅され、電極304の第3のものにフィードバックされ得る。
【0075】
[0110]上記で開示された制御モジュールは、上記で開示されたフィルタによって提供されたものよりさらにノイズを抑制するデジタル信号処理アルゴリズムを含むことができる。上記で開示された制御モジュールはまた、本明細書において開示されるセンサを介して検出された信号を処理し、それらを区別するためのアルゴリズムを含むこともできる。
【0076】
[0111]
図8~13は、EMG気管内チューブ組立体330および対応するハウジング332を示す。
図11~13は、
図8~10のEMG気管内チューブ組立体330のハウジング332および対応する電子組立体334を示す。EMG気管内チューブ組立体330は、遠位(第1の)端部338と、近位(第2の)端部340とを有するEMGチューブ336を含む。遠位端部338は、コネクタ342に連結され、コネクタは、空気および/または流体をEMGチューブ336を介して患者に供給するためのポンプに連結され得る。EMGチューブ336は、患者の喉内に挿入されてよく、空気および/または流体は、たとえば、患者の肺に供給されてよい。近位端部340は、拡張可能な部分344(拡張された状態で示される)を含み、拡張可能な部分344は、たとえば気管を封止して、いかなる他の流体または物質も、拡張された部分344周りを進んで肺に入ることを防止するために使用され得る。
【0077】
[0112]EMG気管内チューブ組立体330はまた、電子組立体334を有するハウジング332と、電極346と、ばね式ピン要素347と、第1の組の接点348と、第2の組の接点350とを含む。電子組立体334、電極346、ばね式ピン要素347、および接点348、350は、集合的にセンサと称され得る。電極346、接点348および/または接点350は、EMGチューブ336上に描かれ得る。別の実施形態では、電極346、接点348、および/または接点350は、EMGチューブ上に印刷され、および/または可撓性印刷回路板(PCB)の一部分として実装される。
【0078】
[0113]電極346は、第1の組の接点348から第2の組の接点350まで延びること
ができる。電極346は、平行にEMGチューブ336に沿って延び、互いに接触しないように分離される。1つまたは複数の絶縁層352が、電極346上に施与されて、電極346との外部電気接触を防止することができる。絶縁層352の各々は、電極346の1つまたは複数を覆うことができ、EMGチューブ336の周りを完全に包まなくてよい。第1の組の接点348は、基板354(または印刷回路板)に連結されたばね式ピン要素347と電気的に接触している。電極346、第1の組の接点348、および第2の組の接点350の各々は、伝導性インクを含むことができる。絶縁層352は、非伝導性材料(たとえばゴム)から形成された非伝導性スタンプでよい。
【0079】
[0114]センサはまた、ハウジング332と、基板354と、制御モジュール355と、電源356と、電源支持ブラケット358と、アンテナ360と、ばね式ピン要素347と、封止ガスケット362とを含むこともできる。ハウジング332は、第1の上側部分364と、第2の下側部分366と、フランジ368とを含むことができる。ハウジング332は、非伝導性材料(たとえばプラスチック)から形成される。ハウジング332は、ハウジング332のサイズを最小限にしながら、基板354、電源356、および制御モジュール355を包含するように成形され得る。ハウジング332は、フランジ368を介して、EMGチューブ336上にスナップ留めする。フランジ368は、互いに対向し、EMGチューブ336上にクラスプ留めされる。EMGチューブ336は、ハウジング332をEMGチューブ336上に配置し、取り付けるためのガイドマーク370を含むことができる。ガイドマーク370は、EMGチューブ336上に描かれてよく、ハウジング332の真下、およびハウジング332の反対側のEMGチューブ336の側に見ることができる。EMGチューブ336は、フランジ368間およびばね式ピン要素347および封止ガスケット362に対して押し付けられる。第1の部分364および第2の部分366は、紫外光(UV)硬化接着剤などの接着剤によって互いに封止されてよい。第1の部分364は、第2の部分366に超音波溶接され得る。
【0080】
[0115]封止ガスケット362は、ハウジング332の第2の部分およびEMGチューブ336の両方に接着式に取り付けられ得る。封止ガスケット362は、ハウジング332の第2の部分366と、EMGチューブ336との間に配設される。封止ガスケット362は、ハウジング332の第2の部分366を向く第1の側372およびEMGチューブ336を向く第2の側374に接着層(または接着剤)を有することができる。接着剤は、UV光硬化接着剤でよい。封止ガスケット362は、第2の部分366および/またはEMGチューブ336に超音波溶接され得る。封止ガスケット362は、流体密封シールをもたらして、汚染物質が第1の組の接点348および/またはばね式ピン要素347と接触することを防止する。
【0081】
[0116]ばね式ピン要素347は、それぞれのばね部材376と、ピン378とを含む。ばね式ピン要素347は、封止ガスケット362内および基板354と第1の組の接点348との間に配設される。ピン378は、ばね式にされて、第1の組の接点348との接触を維持する。ばね部材376およびピン378の各々は、制御モジュール355と直接的または間接的に接触する。ばね部材376と制御モジュール355の間のこれらの連結部は、たとえば、基板354内のビアおよび/またはトレースによってもたらされ得る。センサは、任意の数のばね式ピン要素347と、対応する接点とを含むことができる。2つ以上のばね式ピン要素が、第1の組の接点348の各々に対して設けられてよい。
【0082】
[0117]電源356は、基板354上に配設され、基板354に連結された電源支持ブラケット358によって保持される。アンテナ360は、基板354上にトレース印刷されおよび/または配設されてよく、制御モジュール355に連結される。制御モジュール355は、本明細書において開示されるセンサの制御モジュールの任意のものと同じように構成されてよく、同じように作動することができる。図示される制御モジュール355は、2つのチャネルを有する。チャネルの各々は、第1の組の接点348のそれぞれの対に接続される。この二重チャネルは、冗長性の理由のために設けられて、第2の組の接点350において提供された信号が、制御モジュール355によって検出されることを保証する。第2のチャネルは、第1のチャネルをバックアップするために使用され得る。以下に開示されるように、これらのチャネルの各々は、CIMおよび/またはNIMデバイスと通信するときにそれぞれの1つまたは複数のタイムスロットに割り当てられ得る。
【0083】
[0118]
図14は、刺激パルス390および対応する誘発応答信号392のプロットを示す。刺激パルス390は、たとえば、本明細書において開示される刺激プローブデバイスの1つ(たとえば、
図5の刺激プローブデバイス230)によって生成され得る。誘発応答信号392は、本明細書において開示されるセンサの1つによって検出された神経および/または筋肉活動を表すことができる。
【0084】
[0119]刺激は、神経および/または筋肉監視のために提供される特徴である。刺激と筋肉応答の間の反応時間は、神経場所の感知および神経健康の監視の両方のために使用される。これは、刺激と反応の間の時間(たとえば、刺激パルスと誘発応答の間の時間)を測定することによって達成され得る。本明細書において開示される無線RFプロトコルは、刺激と誘発応答の間の時間量を決定することを含むことができる。刺激と誘発応答の間の時間は、本明細書において開示されるNIMデバイスによって決定され得る。
【0085】
[0120]次に
図1~13を参照すれば、本明細書において開示されるCIM(たとえば、CIM52)と、NIMデバイス(たとえばNIMデバイス54、162)と、センサ(たとえば、センサ12、13、および/または
図7A~13の実施形態のセンサ)と、刺激プローブデバイス(たとえば、刺激プローブデバイス14、230)と、基準パッチ(たとえば、上記で説明される高性能な基準パッチ)は、本明細書において開示される無線プロトコルを介して互いに通信する。無線プロトコルは、(遠隔体センサと称され得る)複数のセンサ、刺激プローブデバイスおよび/または基準パッチからの高速データをCIMおよび/またはNIMデバイスに無線伝達するように設計される。センサ、刺激プローブデバイス、および基準パッチは、信号をデジタル化し、CIMおよび/またはNIMデバイスによって要求されたときにこの信号を無線通信を経由して(OTA)信号を送る。デジタル化されたデータは、CIMおよび/またはNIMデバイスによって受信され、アナログデータに変換され、および/またはNIMデバイスにおいて表示されてよい。
【0086】
[0121]無線プロトコルは、1つまたは複数の高速データ速度(たとえば、2.5kHz、5kHz、または10kHz)で受信された大量のデータを取り扱うように設計される。センサ、刺激プローブデバイス、および基準パッチは、同じ速度で送信していてよく、または異なる速度で送信していてよい。センサ、刺激プローブデバイス、および基準パッチ各々は、データを1つまたは複数のチャネル上で送信することができる。チャネルの各々は、同じ対応するデータ速度を有することができ、または異なる対応するデータ速度を有することができる。同じまたは異なる送信速度で送信し、複数のデバイスからの複数のチャネルを取り扱うために、無線プロトコルは、センサおよび刺激プローブ同期化プロトコルと、低電力消費プロトコルとを含み、その一部は、上記で説明されており、他は以下に説明される。無線プロトコルは、(種々の送信速度、チャネルの数などを有する)種々のタイプのセンサ、および(種々の送信速度、チャネルの数などを有する)種々のタイプの刺激プローブデバイスがCIMおよびNIMデバイスまで接続されることを可能にする。これは、モジュラーアップグレード(増大した送信速度および/または数のチャネルを有するセンサおよび/または刺激プローブデバイスの取り換え)を可能にする。
【0087】
[0122]無線プロトコルは、NIMデバイスによって生成されたペイロード要求で開始する。ペイロード要求は、CIMに伝達され、および/またはSYNC要求に変換される。
SYNC要求は、ペイロード要求であり、SYNC信号として提供される。CIMまたはNIMデバイスは、空きチャネルを検索し(チャネルホップ)、使用されておらず、ノイズの量が最小であるチャネルを選択することができる。選択されたチャネルは、次いで、ブロードキャストチャネルとして使用されて、SYNC要求を、対応するWNIMシステム内のセンサおよび刺激プローブデバイスに送信することができる。CIMは、SYNC要求をアップデートし、アップデートされたSYNC要求を周期的に送信することができる。例として、CIMは、SYNC信号の各々の送信間で、所定量の時間(所定の間隔と称される)待機することができる。所定の間隔は、たとえば、4ミリ秒(ms)でよい。
【0088】
[0123]その結果、SYNC信号は、所定の間隔または4msごとに、選択されたRFチャネル上で送信され得る。RFチャネルは、所定の周波数範囲(たとえば、2.4~2.484GHz)内にあることができる。範囲内にあり、ブロードキャストチャネル上で「聞いている」センサおよび/または刺激プローブデバイスの任意のものは、SYNC要求を受け入れ、解釈することができる。ペイロード要求およびSYNC要求は、所定の数のワード(たとえば16)を含むことができ、ワードの各々は、16ビットの情報を有する。SYNC要求および対応するワード内に含まれる内容の例は、以下に提供される表1~4に示される。
【0089】
[0124]以下のセクションおよび他所において、NIMデバイス、CIM、センサ、および刺激プローブデバイスは、互いに通信し、さまざまな信号および要求を互い間で送信するように説明される。これらの送信の各々は、上記で説明されたように、これらのデバイスのそれぞれの制御モジュールおよびPHYモジュールによって生成されおよび/または送信され得る。
【0090】
[0125]表1は、SYNC要求のペイロードの例を示す。SYNC要求は、ワード0~15として特定される、16ワードを含む。ワード0は、CIMまたはNIMデバイス状態ワードであり、その内容は、表2に示される。ワード1および11~12は、使用されない。ワード2は、刺激プローブデバイス状態ワードであり、その内容は、表4内に示される。ワード3~10は、スロット状態ワードである。スロット状態ワードの各々の内容の例は、表3に示される。ワード13~15は、刺激情報ワードである。ワード13は、NIMデバイスがペイロード要求を生成したときと、NIMデバイスまたはCIMが次のSYNC要求を送信する時間との間の期間を示す遅延期間を示す。刺激プローブデバイスは、遅延期間に基づいて刺激プローブデバイスから送信されたデータ(またはデータペイロード)のタイミングを調整することができる。ワード14は、刺激パルス振幅を示す。ワード15は、刺激パルス幅(または持続時間)を示す。刺激プローブデバイスは、ワード13~15に基づいて刺激パルスを生成することができる。刺激プローブデバイス状態ワード、スロット状態ワード、および刺激情報ワードの各々の特定の数が示されているが、SYNC要求のペイロードは、これらのワードの各々の任意の数を含むことができる。たとえば、2つ以上の刺激プローブデバイスが使用される場合、追加の刺激プローブデバイス状態ワードおよび/または刺激情報ワードが、含まれ得る。同様に、9つ以上のチャネルおよび/または9つ以上のセンサが、CIMおよび/またはNIMデバイスと通信している場合、追加のスロット状態ワードが、含まれ得る。
【0091】
【0092】
[0126]表2内に示されるCIMまたはNIMデバイス状態ワードは、ビット0~15として特定される16のグローバルビットを含む。これらはグローバルビットであるので、CIMおよび/またはNIMデバイスと通信するセンサおよび/または刺激プローブデバイスのすべては、スロット状態ワードまたは刺激プローブデバイス状態ワードの対応する1つまたは複数に別途示されない限り、これらのビットにしたがって通信することができる。ビット0~7(7:0)は、CIM一意識別子(またはNIMデバイス一意識別子)を提供する。一意識別子は、センサおよび/または刺激プローブデバイスによって使用されて、CIMおよび/またはNIMデバイスのチャネルを選択する際にCIMおよび/またはNIMデバイスを識別することができる。これは、センサおよび/または刺激プローブデバイスが、以前に通信した同じCIMおよび/またはNIMデバイスと通信することを保証することができる。
【0093】
[0127]CIMまたはNIMデバイス状態ワードのビット9:8は、どの間隔でセンサおよび/または刺激デバイスが通信するかを示すために使用される要求シーケンサビットである。たとえば、センサおよび刺激プローブデバイスは、各々の間隔のそれぞれのスロット内で通信することができ、または種々の間隔のスロット内で通信することができる。センサおよび/または刺激プローブデバイスは、これらのビットに基づいて一連の間隔の1つまたは複数で通信することができる。これは、さらに、
図15~17に対して以下にさらに説明される。
【0094】
[0128]CIMまたはNIMデバイス状態ワードのビット11:10は、センサおよび/
または刺激プローブデバイスが、情報および/またはデータをCIMおよび/またはNIMデバイスに送信する速度(すなわちデータ速度)を示す。図示される例では、データ速度は、ビット11:10の値に応じて0、2.5kHz、5kHz、10kHzでよい。データ速度は、センサおよび/または刺激プローブデバイスの1つまたは複数の最大データ速度より小さく、またはこれと等しく設定され得る。1つの実施形態では、CIMまたはNIMデバイス状態ワードのビット11:10のデータ速度は、センサの最低の最大データ速度に設定されて、センサおよび/または刺激プローブデバイスのすべてに対応することができる。
【0095】
[0129]別の実施形態では、CIMまたはNIMデバイス状態ワードのビット11:10のデータ速度は、センサの最高の最大データ速度に設定される。スロット状態ワードおよび刺激プローブデバイス状態ワード内に提供されるデータ速度は、最高の最大データ速度で通信できないセンサおよび/または刺激プローブデバイスに対応するために使用される。CIMまたはNIMデバイス状態ワードのビット11:10のデータ速度は、刺激プローブデバイスがオフであるとき、スリープモードにあるとき、および/または低電力モードにあるとき、低減され得る。これは、データが、刺激パルスの結果として収集されていないおよび/または監視されていないとき、センサおよび/または刺激プローブデバイスの電力消費を低減する。
【0096】
[0130]ビット14:12は、使用されない。ビット15は、刺激プローブ信号を生成するために刺激プローブデバイスがオンであるべきかを示す。ビット15がオフである(または小さい)場合、刺激プローブデバイスはオフでよく、または対応する低電力モードにあることができる。センサおよび/または刺激プローブデバイスは、ビット15および11:10に基づいて、オフモード、スリープモード、低電力モードおよび/または高電力モードの間で移行することができる。たとえば、センサは、ビット11:10が第1のデータ速度を示すときに高電力モードにあってよく、ビット11:10が第2のデータ速度を示すときに低電力モードにあってよく、ここで第2のデータ速度は、第1のデータ速度より小さい。
【0097】
【0098】
[0131]表3内に示されるスロット状態ワードは、ビット0~15として特定される16ビットを含む。これらのビットは、このスロットに割り当てられたセンサに関係するため、ローカルビットとして称され得る。ビット7:0は、対応するタイムスロット(「スロット」と称される)が、対にされるか、または対にされないかを示す。対にされる場合、スロットは、センサに割り当てられ、ビット7:0は、センサの一意識別子(SUID)を示す。対にされない場合、スロットは、センサに割り当てられず、ビット7:0は、センサが、CIMまたはNIMデバイスと通信する際に通信する管アドレスを示す。ビット9:8は、対応するスロットが、割り当てられるプロセスにおいて利用可能であるか、または割り当てられているかを示す。センサは、このスロットを選択するかを決定する際にこれらのビットを調べることができる。ビット11:10は、このスロットに割り当てられたセンサが、情報および/またはデータをCIMおよび/またはNIMデバイスに送信する速度を示す。ビット13:12は、スロットに割り当てられたセンサのタイプを示す。ビット14は利用されない。ビット15は、スロットに割り当てられたセンサに対応する刺激プローブデバイスがオンであるかを示す。スロットに割り当てられたセンサは、ビット15および/またはビット11:10に基づいて、オフ、スリープモード、低電力モード、および/または高電力モードの間で移行することができる。例として、ビット11:10がゼロのデータ速度を示すとき、センサはオフまたはスリープモードおよび/または低電力モードにあってよい。
【0099】
【0100】
[0132]表4に示されるスロット状態ワードは、ビット0~15として特定される16ビットを含む。これらのビットは、このスロットに割り当てられた刺激プローブデバイスに関係するため、ローカルビットと称され得る。ビット0:7は、対応するタイムスロット(スロットと称される)が、対にされるか、対にされないかを示す。対にされる場合、スロットは、刺激プローブデバイスに割り当てられ、ビット0:7は、刺激プローブデバイスの一意識別子(STIMUID)を示す。対にされない場合、スロットは、刺激プローブデバイスに割り当てられず、ビット0:7は、刺激プローブデバイスが、CIMまたはNIMデバイスと通信する際に通信する管アドレスを示す。ビット9:8は、対応するスロットが、割り当てられるプロセスにおいて利用可能であるか、または割り当てられているかを示す。刺激プローブデバイスは、このスロットを選択するかを決定する際にこれらのビットを調べることができる。ビット10:11は、このスロットに割り当てられた刺激プローブデバイスが、情報および/またはデータをCIMおよび/またはNIMデバイスに送信する速度を示す。ビット13:12は、スロットに割り当てられた刺激プローブデバイスのタイプを示す。ビット14は使用されない。ビット15は、スロットに割り当てられた刺激プローブデバイスがオンであるかを示す。スロットに割り当てられた刺激プローブデバイスは、ビット15および/またはビット11:10に基づいて、オフモード、スリープモード、低電力モード、および/または高電力モードの間で移行することができる。例として、ビット11:10がゼロのデータ速度を示すとき、刺激プローブデバイスは、オフまたはスリープモードおよび/または低電力モードにあってよい。
【0101】
【0102】
[0133]センサおよび刺激プローブデバイスは、WNIMネットワークに接続しているとき、周波数(またはブロードキャスト)チャネルをホップしてSYNC要求を検出することができる。WNIMネットワークは、1つまたは複数のセンサと、1つまたは複数の刺激プローブデバイスと、CIMおよび/またはNIMデバイスとを含むことができる。センサおよび刺激プローブデバイスは、これが、SYNC要求内のスロット状態ワードおよび刺激プローブデバイス状態ワードを調べる点である最強のSYNC要求を備えたチャネルを選択することができる。センサおよび刺激プローブデバイスは、次いで、CIMおよび/またはNIMデバイスと通信すべきそれぞれの利用可能なタイムスロットを選択する。
【0103】
[0134]利用可能なタイムスロットを選択するために、センサまたは刺激プローブデバイスは、選択されたタイムスロット中、データペイロードを送信する。例となる周期的SYNC間隔が、
図15に示される。周期的SYNC間隔は、SYNC要求が送信されるタイムスロット396と、8つのセンサタイムスロット397と、刺激プローブデバイスタイムスロット398とを含む。周期的SYNC間隔は、センサS1~S4の各々あたりの2つのタイムスロットに対する設定である。したがって、センサS1~S4の各々は、1つまたは複数の一意の(または指定された)タイムスロットを有して、SYNC要求に応答してデータペイロードを送信する。周期的SYNC間隔は、所定の長さ(たとえば4ms)を有する。所定の長さは、連続するSYNC要求間の時間である。周期的SYNC間隔は、「RFフレーム」と称され得る。
【0104】
[0135]
図15の周期的SYNC間隔は、たとえば、4つの10kHzセンサおよび刺激プローブデバイスを支持することができる。4つのセンサの各々は、その指定されたタイムスロット中、データペイロードを送る。データペイロードの各々は、対応するSUIDおよび所定の数(たとえば15)のデータのワードを含むことができる。センサからのデータは、電圧電位、電流レベル、振幅、ピーク電圧(または大きさ)などの上記で開示された情報を含むことができる。刺激プローブデバイスからのデータは、刺激パルスの振幅および持続時間などの上記で開示された情報を含むことができる。データペイロードのそれぞれのタイムスロット内の同期化タイミングは、データペイロード応答信号が同じ期間中送信され、互いに衝突することを防止する。
【0105】
[0136]
図16は、1センサおよび刺激プローブデバイスあたりの単一のタイムスロットに対する周期的SYNC間隔設定の別の例を提供する。この例では、
図16の例のセンサおよび刺激プローブデバイスのデータ速度は、
図15の例のセンサおよび刺激プローブデバイスの速度の半分になり得る。たとえば、
図16の例のセンサおよび刺激プローブデバイス各々は、5kHzの出力データ速度を有することができる。
図17は、8つのセンサS1~S8の周期的なSYNC間隔設定のさらに別の例を提供する。例として、センサS1~S8の各々は、単一のそれぞれのタイムスロットを有することができ、センサの各々の出力データ速度は、5kHzになり得る。
【0106】
[0137]
図15~17では、特定の数のセンサタイムスロットおよび刺激プローブタイムスロットが、周期的なSYNC間隔ごとに示されているが、種々の数のセンサタイムスロットおよび刺激プローブタイムスロットは、周期的SYNC間隔内に含まれてよい。また、
図15~17の各々に対して説明されるセンサおよび刺激プローブデバイスは、同じ出力データ速度(たとえば10kHzまたは5kHz)を有するが、1つまたは複数の周期的SYNC間隔に関連付けられるセンサおよび/または刺激プローブデバイスは、種々の出力データ速度を有することができる。これらの種々のデータ速度は、SYNC要求のスロット状態ワードおよび刺激プローブ状態ワード内に示され得る。加えて、周期的SYNC間隔の各々のセンサおよび/または刺激プローブデバイスは、その周期的SYNC間隔内の、別のセンサおよび/または刺激プローブデバイスとは異なる数のタイムスロットに指定され得る。
【0107】
[0138]単一のセンサまたは刺激プローブデバイスに指定された周期的SYNC間隔のタイムスロットはすべて、センサまたは刺激プローブデバイスの単一のチャネルに関連付けられ得る。別の例として、単一のセンサまたは刺激プローブデバイスに指定された周期的SYNC間隔の1つまたは複数のタイムスロットは、センサまたは刺激プローブデバイスの各々のチャネルに関連付けられ得る。換言すれば、各々のチャネルは、タイムスロットのそれぞれ組に対応することができ、この場合、各々の組は、1つまたは複数のタイムスロットを有する。別の例として、センサおよび/または刺激プローブデバイスは、連続するSYNC間隔の同じまたは異なるタイムスロットを選択することができおよび/それに指定されてよい。
[0139]無線プロトコルの追加の詳細が、
図18および19に対して以下に説明される。
図18は、WNIMネットワークに接続し、WNIMシステム内でCIMおよび/またはNIMデバイス(集合的に402で示される)と通信するセンサ400を示す単一の流れ図を示す。センサ400は、本明細書において開示される任意のセンサを指すことができる。同じようにして、CIMおよび/またはNIMデバイス402は、本明細書において開示される任意のCIMおよび/またはNIMデバイスを指すことができる。センサがデータペイロードを有するSYNC要求に応答する前に、接続プロセスが、実行される。接続は、センサとCIMおよび/またはNIMデバイスの間のリンクを確立し、センサおよびCIMおよび/またはNIMデバイス(および/またはCIMおよび/またはNIMデバイスにリンクされた他のセンサおよび/または刺激プローブデバイス)は、一緒になってWNIMネットワークを提供する。
図18は、センサ400がWNIMネットワークに接続するために実行されるイベントの例となる順序を示し、作動の種々のモードがどのようにして得られるかについても示す。
【0108】
[0140]SYNC要求信号404は、CIMおよび/またはNIMデバイス402から送信され、対応するSYNC間隔内のタイムスロットごとにワードを含み、周期的および/
または連続的にアップデートされ送信されて、スロットの状態を示す。WNIMネットワークに接続するために、センサ400は、すべての利用可能なスロットをチェックし、データペイロード信号をCIMおよび/またはNIMデバイス402に送信すべきタイムスロットを選択する。データペイロードを送信する前に、センサ400は、接続要求406を送ってWNIMネットワークに接続し、選択されたタイムスロット内で通信する。接続要求406は、選択されたタイムスロット内で送信されてよく、センサのSUID、選択されたタイムスロット、センサのタイプ、最小データ速度、および/またはセンサの最大データ速度を示す。1つの実施形態では、センサ400は、SUIDを選択されたタイムスロット内で送り、CIMおよび/またはNIMデバイス402は、センサのタイプおよびデータ速度の記録を有する。
【0109】
[0141]接続要求406に基づいて、CIMおよび/またはNIMデバイス402は、適切なスロット状態ワードを、センサ400からのSUIDで満たす。CIMおよび/またはNIMデバイス402は、次いで、アップデートされたSYNC要求408を送ることができ、このとき、アップデートされたスロット状態ワードは、選択されたタイムスロットのセンサ400への指定を示している。センサ400は、対応するスロット状態ワード内にSUIDを備えたアップデートされたSYNC要求を受信し、データペイロードを選択されたスロット内でCIMおよび/またはNIMデバイス402に送ることによって応答する。2つ以上のスロットが選択され、および/またはセンサ400に指定される場合、センサ400は、選択されたおよび/またはセンサ400に指定されたスロット内で1つまたは複数のデータペイロード410を送信することができる。タイムスロットは、センサ400の1つまたは複数のチャネルに関連付けられ得る。SYNC要求およびデータペイロードの送信は、一連の周期的SYNC間隔(またはRFフレーム)にわたって周期的に送信され得る。
【0110】
[0142]CIMおよび/またはNIMデバイス402にリンクされた後、センサ400は、ここで、アップデートされたSYNC要求の送信を介してCIMおよび/またはNIMデバイス402によって制御され得る。CIMおよび/またはNIMデバイス402は、たとえば、出力データ速度およびセンサ400の電力モード間の移行を制御することができる。例として、CIMおよび/またはNIMデバイス402は、アップデートされたSYNC要求412を送信することによって、出力データ速度をセンサ400のタイムスロットに対して10kHzから5kHzにアップデートすることができる。CIMおよび/またはNIMデバイス402にリンクされたセンサは、SYNC要求内の制御ビット(たとえば、スロット状態ワードのビット)を点検して、それぞれの作動および/または電力モードを決定する。センサは、次いで、示された作動および/または電力モードに移行する。
【0111】
[0143]
図19は、WNIMネットワークに接続し、WNIMシステム内でCIMおよび/またはNIMデバイス(集合的に422で示される)と通信する刺激プローブデバイス420を示す単一の流れ図を示す。刺激プローブデバイス420は、本明細書において開示される任意の刺激プローブデバイスを指すことができる。CIMおよび/またはNIMデバイス422は、本明細書において開示される任意のCIMおよび/またはNIMデバイスを指すことができる。刺激パルスの生成が、NIMデバイスおよび/またはCIM422において開始され得る。NIMデバイスは、刺激パルスの生成を示す状態ワードのビット15を有するペイロード要求を発することができる。状態ワードは、CIMおよび/またはNIM状態ワード、スロット状態ワード、および刺激プローブ状態ワードを含むことができる。ペイロード要求に基づいて、CIMは、刺激パルスの生成を示すためにオンに設定された状態ワードのビット15をこれもまた有するSYNC要求424を生成することができる。ペイロード要求およびSYNC要求の両方は、遅延、刺激パルスの振幅、および/または刺激パルスの持続時間を対応するワード13~15によって示すことができる。刺激パルスが生成されることを示すビット15に応答して、刺激パルスデバイス420に対応するおよび/または生成される刺激パルスを監視するために使用されている1つまたは複数のセンサは、高電力モードに移行することができる。高電力モードに移行したとき、センサは、所定の初期周波数および/またはSYNC要求の状態ワードのビット11:10によって示された周波数においてデータペイロードを生成し、送信することができる。
【0112】
[0144]SYNC要求424に応答して、刺激プローブデバイス420は、患者に与えられる刺激パルスを生成する。誘発応答に関連する刺激パルスの正確なタイミングおよび測定を達成するために、SYNC要求424内に提供された遅延期間は、刺激プローブデバイス420によって監視される。刺激プローブデバイス420は、患者にかけられたときの刺激パルスの振幅および持続時間を示す応答信号426を生成する。
【0113】
[0145]刺激パルスデバイス420からの応答信号426に続いて、NIMデバイスおよび/またはCIM422は、刺激ビット15が小さい(またはオフである)ペイロード要求(またはSYNC要求)428を生成する。受信されたペイロード要求(またはSYNC要求)に応答して、刺激プローブデバイス420は、知識(ACK)信号430をCIMおよび/またはNIMデバイス422に送る。ペイロード要求(またはSYNC要求)およびACK信号の生成は、次の刺激パルスが生成されるまで繰り返されてよく、この場合、刺激プロセスは繰り返されてよい。
【0114】
[0146]上記で説明されたように、本明細書において開示されるCIM、NIMデバイス、センサ、基準パッチおよび刺激プローブデバイスは、ペイロード要求、SYNCH要求、データペイロード、および応答信号内のビットを使用して互いに通信することができる。CIMおよび/またはNIMデバイスは、ペイロード要求(SYNC要求)を送ることによって通信を開始することができる。データペイロードは、ペイロード検証のための1つの16ビットワードを含むことができる。16ビットワードは、SUIDまたはSTIMUIDを含むことができる。CIMおよび/またはNIMデバイスがデータペイロードを受信したとき、CIMおよび/またはNIMデバイスは、SUIDまたはSTIMUIDを、CIMおよび/またはNIMデバイスのメモリ内に記憶された、予想されたSUIDまたはSTIMUIDと比較する。SUIDまたはSTIMUIDは、センサまたは刺激プローブデバイスが対応するWNIMネットワークに接続したときにメモリ内に記憶されていてよい。この比較が合致を示す場合、データペイロード内のデータは、NIMデバイスにおいて表示され得る。
【0115】
[0147]同様に、センサがSYNC要求を受信したとき、センサは、SYNC要求内に提供されたCIMおよび/またはNIMデバイスのCUIDと、センサのメモリ内に記憶された、予想されたCUIDを比較する。CUIDは、センサが対応するWNIMネットワークに接続したときにメモリ内に記憶されている。CUIDの比較が合致を示す場合、センサは、SYNC要求のスロット状態ワード内のモード状態ビットに応じて、SYNC要求後に適切なタイムスロット内で1つまたは複数のデータペイロードに応答することができる。モード状態ビットは、データ速度および/または刺激パルスが生成されるべきかを示すスロット状態ワードのビットでよい。
【0116】
[0148]本明細書において開示されるシステム、デバイス、およびモジュールは、上記で説明された方法に加えて、数多くの方法を使用して作動されてよく、一部のさらなる例となる方法が、
図20~22に示される。
図20では、センサおよびCIMおよび/またはNIMデバイスを作動させる方法が示される。以下のタスクは、基本的には、
図1~4および7A~13の実施に対して説明されているが、タスクは、本開示の他の実施に適用するように容易に改変され得る。タスクは、反復して実行され得る。
【0117】
[0149]方法は、500において開始することができる。502において、筋電図信号が、たとえば、刺激パルスの生成によって生成される。筋電図信号は、制御モジュール(たとえば、制御モジュール56、202の1つ)によって電極を介して検出される。504において、ゲインモジュール(たとえばゲインモジュール63)は、筋電図信号のゲインを調整する。506において、フィルタリングモジュール(たとえば、フィルタリングモジュール64)は、ゲインモジュールの出力にフィルタをかける。フィルタリングモジュールは、ゲインモジュールから受信された増幅された筋電図信号にバンドパスフィルタをかけることができる。
【0118】
[0150]508において、BBモジュール(たとえば、BBモジュール66)は、フィルタがかけられ増幅された筋電図信号に基づいてBB信号を生成する。510において、変調モジュール(たとえば、変調モジュール78)は、BB信号を変調させ、アップコンバートしてRF信号を生成する。514において、PHYモジュール(たとえば、PHYモジュール60、204の1つ)および/または増幅モジュール(たとえば増幅モジュール80)は、RF信号を感知モジュールからCIMおよび/またはNIMデバイスに送信する。
【0119】
[0151]516において、CIMおよび/またはNIMデバイスは、RF信号を感知モジュールから受信し、RF信号を増幅する。518において、復調モジュール(たとえば、復調モジュール114、176の1つ)は、RF信号をダウンコンバートして第2のBB信号を生成する。522において、CIMおよび/またはNIMデバイスにおけるBBモジュール(たとえば、BBモジュール128、184の1つ)は、上記で説明したように、第2のBB信号を減衰することができる。524において、フィルタリングモジュール(たとえば、フィルタリングモジュール126、186の1つ)は、減衰された第2のBB信号にフィルタをかけて、第2のフィルタがかけられた信号を生成する。これは、バンドパスまたはローパスフィルタをかけることを含むことができる。
【0120】
[0152]526において、第2のフィルタがかけられた信号は、CIMからNIMデバイスに提供され得る。528において、NIMデバイスは、第2のフィルタがかけられた信号を表示することができる。
図20に対して示されるものと同じような方法が、刺激プローブデバイスから要求され受信されたデータに対して実行され得る。方法は、530において終了することができる。
【0121】
[0153]
図21では、センサを起動する方法が、示される。以下のタスクは、基本的には、
図1~4および7A~13の実施に対して説明されるが、タスクは、本開示の他の実施に適用するように容易に改変され得る。
図21のタスクは、反復して実行され得る。方法は、550において開始することができる。
【0122】
[0154]552において、センサを患者に取り付けることにより、筋電図信号が、生成され、および/または電極間のインピーダンスが低下する。554において、電力モジュール(たとえば電力モジュール206)は、インピーダンスが、所定のインピーダンス(または閾値)未満であるかを決定する。インピーダンスが所定のインピーダンス未満である場合、タスク560は、図示されるように実行されてよく、または代替的には、タスク556が実行されてよい。インピーダンスが所定のインピーダンスより大きい、または等しい場合、タスク560、561、562、564の1つまたは複数が実行されてよい。タスク560、561、562、564が示されているが、タスクの任意の1つは、実行されなくてよくおよび/または飛ばされてもよい。また、タスク560、561、562、564は、異なる順番で実行されてよい。
【0123】
[0155]560において、制御モジュール(たとえば、制御モジュール56、202の1つ)は、DC電圧(出力電圧または出力電圧信号と称され得る)が、上記で説明されたように、電力モジュール(たとえば、電力モジュール206)から受信されているかを決定する。DC電圧が受信されていない場合、タスク556が実行され得る。DC電圧が受信される場合、タスク561が実行される。
【0124】
[0156]556において、センサの感知モジュールは、低電力モードまたは高電力モードに移行し、これは制御モジュールおよび/またはPHYモジュールの一部分、すべて、または残りの部分に電源投入することを含むことができる。例として、刺激パルスが生成される場合、電力モジュールは、高電力モードに移行し、まだ電源投入されていない、制御モジュールおよび/またはPHYモジュールのすべてまたは残りの部分に電源投入することができる。タスク556に続いて、方法は、558において終了することができる。タスク556に続いて、制御モジュールは、たとえば、
図20のタスク504に進むことができる。
【0125】
[0157]561において、電力モジュールは、電極上の電圧電位が、所定の電圧より大きいか、および/または所定の大きさより大きい大きさを有するかを決定することができる。電圧電位が所定の電圧より大きく、および/またはその大きさが、所定の大きさより大きい場合、タスク556が、実行されてよく、そうでなければタスク562が実行されてよい。1つの実施形態では、刺激プローブデバイスは、センサを始動するために使用される。刺激プローブデバイスは、最初の刺激パルスを生成してセンサを始動する。追加の刺激パルスが、センサが始動された後に生成され得る。電力モジュールは、電極における電圧、および/または電極において検出された電圧に基づいて生成された、増幅された信号を監視することによって最初の刺激パルスを検出することができる。
【0126】
[0158]562において、電力モジュールは、電極の1つから受け取られた電流の量が、所定の電流レベルより大きいかを決定することができる。電流の量が、所定の電流レベルより大きい場合、タスク556が実行されてよく、そうでなければタスク564が実行されてよい。上記で述べたように、刺激プローブデバイスは、最初の刺激パルスを生成してセンサを始動することができる。電力モジュールは、電極の1つまたは複数から受け取られた電流および/または1つまたは複数の電極から受け取られた電流に基づいて生成された、増幅された信号を監視することによって最初の刺激パルスを検出することができる。1つの実施形態では、タスク561および/または562は、実行され、タスク554および/または560は実行されない。
【0127】
[0159]564において、電力モジュールは、出力電圧(または出力信号)を生成するのを抑制し、感知モジュールは、低電力モードまたは高電力モードに移行するのを抑制し、スリープモードおよび/または低電力モードに留まる。タスク564に続いて、タスク552は、図示されるように実行されてよく、または方法は558において終了することができる。
【0128】
[0160]
図22では、刺激プローブデバイス、1つまたは複数のセンサおよびコンソールインターフェースモジュールおよび/またはNIMデバイスを作動させるWNIM方法が、示される。以下のタスクは、基本的には
図1~19の実施に対して説明されるが、タスクは、本開示の他の実施に適用するように容易に改変され得る。
図21のタスクは、反復して実行され得る。以下のタスクは、初期の電源投入および周期的SYNC要求の連続的な初期の生成の例を提供する。方法は、600において開始することができる。
【0129】
[0161]602において、センサおよび1つまたは複数の刺激プローブデバイスは、1つまたは複数のSYNC要求を1つまたは複数のCIMおよび/またはNIMデバイスから
受信する。NIMデバイスの制御モジュールは、データペイロードをセンサおよび刺激プローブデバイスから要求するペイロード要求信号を生成することができる。CIMの制御モジュール各々は、SYNC要求信号を生成することができ、この信号は、周期的に(たとえば、所定またはSYNC周期ごとに1回)送信され得る。
【0130】
[0162]604において、刺激プローブデバイスは、刺激プローブデバイスによって受信されたSYNC要求の信号強度に基づいて、SYNC要求の1つのブロードキャストチャネルを選択する。刺激プローブデバイスは、表内のチャネル内をホップしてSYNC要求を受信することができる。最大信号強度を有するSYNC要求のブロードキャストチャネルが、選択される。刺激プローブデバイスは、選択されたSYNC要求のWNIMネットワーク内に2つ以上の刺激プローブデバイスが存在するかどうかを決定することができる。2つ以上の刺激プローブデバイスが存在する場合、利用可能なタイムスロットが、WNIMネットワークに接続している刺激プローブデバイスによって選択される。これは、上記で説明されたように、センサがタイムスロットを選択する方法と同じように実施され得る。
【0131】
[0163]605において、WNIMネットワークに接続している刺激プローブデバイスは、刺激パルスが、選択されたブロードキャストチャネルのSYNC要求の対応する状態ビットに基づいて生成されないことを決定する。606において、刺激プローブを備えたデバイスは、ACK信号を選択されたブロードキャストチャネルのCIMおよび/またはNIMデバイスに送る。
【0132】
[0164]607において、刺激プローブデバイスは、アップデートされたSYNC要求を、選択されたブロードキャストチャネルのCIMおよび/またはNIMデバイスから受信する。
【0133】
[0165]608において、WNIMネットワークに接続した刺激プローブデバイスは、刺激パルスが、選択されたブロードキャストチャネルのアップデートされたSYNC要求の対応する状態ビットに基づいて生成されるべきかを決定する。刺激パルスが生成されるよう要求される場合、タスク610が実行され、そうでなければタスク609が実行される。609において、刺激パルスデバイスは、ACK信号を選択されたブロードキャストチャネルのCIMおよび/またはNIMデバイスに送る。
【0134】
[0166]610において、刺激パルスデバイスは、SYNC要求内の刺激情報ワードに基づいて刺激パルス信号を生成する。刺激パルス信号は、SYNC要求内に提供される遅延期間、振幅、および/または持続時間にしたがって生成され得る。612において、刺激プローブデバイスは、生成された刺激パルスの測定された(または検出された)振幅および持続時間を、周期的SYNC間隔の指定されたタイムスロット内でCIMおよび/またはNIMデバイスに報告する。これは、SYNC要求と同じ周期的SYNC間隔で行われ得る。タスク607は、タスク612に続いて実行されてよく、または方法は、図示されるように630において終了することができる。
【0135】
[0167]620において、感知モジュールの各々は、最大の信号強度を有するSYNC要求のブロードキャストチャネルを選択する。感知モジュールは、感知モジュール内に記憶された表内のチャネル内でホップして、ブロードキャストチャネルを見つけ選択することができる。622において、センサの感知モジュールの各々は、1つまたは複数のタイムスロットを選択し、選択されたブロードキャストチャネルのSYNC要求に示されたようにタイムスロットの状態をチェックする。感知モジュールが、選択されたブロードキャストチャネルと通信するCIMおよび/またはNIMデバイスに以前にリンクされていなかった場合、感知モジュールは、利用可能なタイムスロットを選択する。感知モジュールが、CIMおよび/またはNIMデバイスに以前にリンクされていた場合、感知モジュールは、タイムスロットが、依然として感知モジュールに指定されていることを保証するために以前に選択されたタイムスロットの状態をチェックする。タイムスロットが、もはや感知モジュールに指定されていない場合、感知モジュールは、別の利用可能なタイムスロットを選択することができる。
【0136】
[0168]複数のタイムスロットが、対応するセンサのタイプに基づいて感知モジュールに指定されてよく、このとき感知モジュールは、以前に要求された複数のタイムスロットを有さない。たとえば、センサが複数のチャネルを有し、および/または複数のタイムスロットに指定されることになる場合、CIMおよび/またはNIMデバイスは、それにしたがって単一のスロット要求に基づいてスロット状態ワードをアップデートすることができる。感知モジュールは、次いで、複数のスロットが、その後のSYNC要求内のスロット状態ワードを調べている間、割り当てられていることを検出することができる。
【0137】
[0169]624において、感知モジュールは、データペイロードをそれぞれに選択されたタイムスロット内で送ることができる。これは、二重の目的で働く。センサの電極において検出された信号に対応するデータを提供することに加えて、送られたデータペイロードは、選択されたタイムスロットに対する要求として働く。626において、感知モジュールは、次のアップデートされたSYNC要求をCIMおよび/またはNIMデバイスから受信することができる。次のアップデートされたSYNC要求は、スロット状態ワード内で感知モジュールのSUIDを示すことができる。タスク626は、タスク607が実行される間に実行され得る。タスク626および607は、アップデートされた同じSYNC要求を指すことができる。
【0138】
[0170]628において、感知モジュールは、CIMおよび/またはNIMデバイスへのアップデートされたSYNC要求にしたがって、指定されたタイムスロット内でデータペイロードを送る。タスク628は、タスク610に続いて実行され得る。タスク626は、タスク628に続いて実行されてよく、または方法は、図示されるように630において終了することができる。
図22には示されないが、タスクの一部は、その後のSYNC要求信号および/または追加の刺激パルスの生成のために反復的に実行され得る。
【0139】
[0171]
図20~22の上記で説明されたタスクは、説明的な例であることが意味され、タスクは、用途に応じて、順次的に、同期化して、同時に、連続的に、重複時間期間中、または異なる順番で実行されてよい。また、タスクの任意のものは、イベントの実施および/または順序に応じて実行されなくてよく、または飛ばされてよい。
【0140】
[0172]
図23~24は、ハウジング702および対応する電子組立体704を含む別のEMG気管内チューブ組立体の一部分700を示す。EMGチューブ組立体は、
図8~13のEMGチューブ組立体に置き換わることができ、またはその代わりに使用されてよく、本明細書において開示されるセンサの任意のものに対して上記で説明されたモジュールの任意のものを含むことができる。ハウジング702は、フランジ707を介して気管内チューブ706に連結される。ハウジング702は、上部部分(またはカバー)708および底部分709を含む。EMG気管内チューブ組立体は、電子組立体704、電極710、ばね式ピン要素712、および接点714を有するハウジング702を含む。電子組立体704、電極710、ばね式ピン要素712、および接点714は、集合的にセンサと称され得る。センサはまた、ハウジング702と、基板716と、制御(または感知)モジュール718と、電源720と、アンテナ722と、ばね式ピン要素712と、封止ガスケット724とを含むこともできる。
【0141】
[0173]
図23~24のEMG気管内チューブ組立体は、
図8~13のEMG気管内チュ
ーブ組立体の低プロファイルの変形形態を提供する。電源(または電池)720は、「平坦」または低プロファイルを有し、それによってハウジング702がハウジング332より低いプロファイルを有することを可能にする。電源720は、「フラットパック」電池、リチウムイオンポリマ(LiPON)電池、ウエーハスケール電池、または他の平面的なパッケージ化電源でよい。
【0142】
[0174]
図25~34は、モジュラー制御(または感知)モジュール組立体752を組み込み、(i)電極755を備えたパッチ754および(ii)電極758およびピン電極760を備えたピン電極アダプタ756の1つまたは複数を含むセンサ組立体750を示す。パッチ754は、可撓性基板と、パッド726を備えた接着層とを有する(
図7A~7Bのベース302に類似する)ベースを含むことができる。パッチ754は、電極755とパッド762の間に電気的接続をもたらす。ピン電極アダプタ756は、電極758とピン電極760の間に電気的接続をもたらす。パーチ754およびピン電極アダプタ756は、受動デバイスを含むことができ、能動(または高性能)デバイスを含まなくてよい。センサ組立体750またはその一部分は、
図1に示されるセンサの任意のものの取り換えに使用されてよく、本明細書において開示されるセンサの任意のものに対して上記で説明されたモジュールの任意のものを含むことができる。
【0143】
[0175]モジュラー制御モジュール組立体752は、パッチ754の電極755上にスナップ留めされてよく、またはピン電極アダプタ756の電極758上にスナップ留めされてよい。モジュラー制御モジュール組立体752およびピン電極アダプタ756は、
図1のセンサ12の1つに置き換わることができる。モジュラー制御モジュール組立体752およびパッチ754は、
図1のセンサ13の1つに置き換わることができる。
【0144】
[0176]
図29および34は、パッチ754の電極755およびピン電極アダプタ756の電極758と接続する受け入れコネクタ766を示す。電極755、758は、受け入れコネクタ766内に挿入されてよく、または差し込むことができる。電極755、758は、
図25、28、および33に示されるように、受け入れコネクタ766の対応する部分と合致する1つまたは複数のリブ(たとえば、リブ768)と、窪められた部分(たとえば、窪められた部分770)とを有することができる。モジュラー制御モジュール組立体752は、再使用可能でよく、パッチ754およびピン電極アダプタ756は、
図7A~7Bのセンサに対して上記で同じように説明したように、再使用可能でなくてよい。これは、1回だけおよび/または単一の手術処置の間使用された後で破棄されるのではなく、モジュラー制御モジュール組立体752を複数回再使用することを可能にすることによって、システムコストを最小限に抑える。1つの実施形態では、モジュラー制御モジュール組立体752は、再使用可能ではなく、パッチ754および/またはピン電極アダプタ756に接続され、または含むことができ、パッチ754またはピン電極アダプタ756上にスナップ留めされなくてよい。
【0145】
[0177]次に、電力モジュール(たとえば、
図4の電力モジュール206)の(フロントエンド回路と称される)一部分800を示す、
図4および
図35を参照する。部分800は、電極62に接続された抵抗R1、R2を含む。抵抗R1は、電極62の1つと電圧V+をもたらす電圧源との間に接続される。抵抗R2は、電極62の別の1つと、電圧源または基準電圧V-(たとえば接地基準)との間に接続される。
【0146】
[0178]部分800は、さらに、キャパシタンスC1、C2と、抵抗R3、R4、R5、R6と、キャパシタンスC3、C4、C5と、増幅器モジュール801と、検出モジュール802とを含む。キャパシタンスC1、C2は、電極62の2つとそれぞれ直列に接続され、抵抗R1、R2と、抵抗R3、R4との間にそれぞれ接続される。抵抗R3、R4は、(i)キャパシタンスC1、C2間と、(ii)抵抗R5、R6間に直列に接続され
る。キャパシタンスC1および抵抗R3、R5の各々は、端子803において互いに接続される。キャパシタンスC2および抵抗R4、R6の各々は、端子805において互いに接続される。
【0147】
[0179]抵抗R1、R2、R3、R4は、電圧V+、V-を受け取る電圧端子804、806間の分圧器となる。抵抗R5、R6は、キャパシタンスC1、C2とそれぞれ直列に接続され、キャパシタンスC5と直列に接続される。キャパシタンスC5は、抵抗R5、R6の間に接続される。キャパシタンスC3、C4は、互いに直列に、抵抗R5とR6の間に接続される。キャパシタンスC5は、キャパシタンスC3、C4を渡して接続される。抵抗R3、R4間の端子808は、キャパシタンスC3、C4の間の端子810に接続される。抵抗R3、R4の各々は、端子808、810を介してキャパシタンスC3、C4の各々に接続される。増幅器モジュール801は、(i)キャパシタンスC5の端部にそれぞれ接続された2つの入力部と、(ii)検出モジュール802に接続された出力部とを含む。
【0148】
[0180]キャパシタンスC1および抵抗R3は、第1のハイパスフィルタとして作動する。キャパシタンスC2および抵抗R4は、第2のハイパスフィルタとして作動する。抵抗R5およびキャパシタンスC3は、第1のローパスフィルタとして作動する。抵抗R6およびキャパシタンスC4は、第2のローパスフィルタとして作動する。
【0149】
[0181]作動中、患者が電極62に連結されない場合、端子803、805上に不均衡が存在し、それにより、端子803における電圧は、抵抗R1およびキャパシタンスC1を介して電圧V+まで引き上げられ、端子805における電圧は、抵抗R2およびキャパシタンスC2を介して電圧V-まで引き下げられる。キャパシタンスC1、C2は、DC電圧ブロッキングをもたらすが、漏出を有することがあり、この漏出は、増幅器モジュール801によって検出され増幅され得る。増幅器モジュール801から出る電圧は、検出モジュール802によって検出される。検出モジュールは、患者が電極62に接続されないときにDC電圧を生成し得る。DC電圧は、次いで、患者が、電極62に連結されていないことを検出するために制御モジュール202に提供され得る。これは、「リードオフ」検出と称される。例として、V+とV-の間の電圧差は、2~5Vの間である。
【0150】
[0182]患者が電極62に連結される場合、端子803、805間の電圧電位差が低下するため、端子803、805上の不均衡は低下する。フィルタをかけた後の電圧のこの変化は、増幅器モジュール802によって増幅され、制御モジュール202によって検出される。増幅器モジュール801は、キャパシタンスC5上の電圧を増幅するための増幅器を含むことができる。検出モジュールは、端子803、805間の電圧電位差が低下するとき、DC電圧を生成せず、および/またはDC電圧を制御モジュール202に提供しない。
【0151】
[0183]特にDCがキャパシタンスC1、C2をブロックすることにより、わずかな影響が存在する。抵抗R1、R2、R3、R4、キャパシタンスC1、C2および電圧V+、V-は、電極62を介して潜在的に患者に進み得る電流を最小限にしながらリードオフ検出およびリードオン検出を可能にするように設定される。電流は、端子804から抵抗R1、キャパシタンスC1、抵抗R3、R4、キャパシタンスC2を通り、次いで抵抗R2を通って端子806まで電流路をたどることができる。たとえば、この経路に沿って進む電流が5ナノアンペア(nA)である場合、抵抗R3、R4上には100マイクロボルト(μV)が存在し得る。増幅器モジュール801が、150のゲインを提供する場合、増幅器モジュール801の出力は、15ミリボルト(mV)DCになることができ、これは、検出モジュール802によって検出され得る。
【0152】
[0184]
図35に示される回路は、センサが患者から連結解除されたことをユーザに警告するために、および/またはセンサを立ち上げるために使用され得る。1つの実施形態では、その部分800、電力モジュール206、制御モジュール202、および/またはその一部分は、周期的に立ち上がり、患者に電極62が取り付けられているかをチェックする。例として、電力モジュール206は、周期的に立ち上がり、患者に取り付けられているかを検出し、制御モジュール202に知らせる。別の例として、制御モジュール202は、電力モジュール206を周期的に立ち上げてこの検出を実行することができる。
【0153】
[0185]さらに別の例として、部分800は、電力を電源208から受け取ることができるタイミングモジュール810を含むことができる。電源208はまた、電圧V+またはV-を与えることができ、または電力モジュールは、電源208からの電力に基づいて電圧V+、V-を生成することができる。タイミングモジュール810は、周期的に立ち上がり、電力を抵抗R1、R2、増幅器モジュール801、および/または検出モジュール802に供給する。検出モジュール802は、次いで、患者に電極62が取り付けられているかを検出することができる。電極62が患者に取り付けられている場合、検出モジュールは、制御モジュール202に知らせ、および/または制御モジュール202および/またはPHYモジュール204を起動することができる。
【0154】
[0186]本明細書にいて開示される無線通信ならびに対応するシステムおよびデバイスは、いくつかの利点を提供する。たとえば、無線通信ならびに対応するシステムおよびデバイスは、従来のシステムに関連付けられた電線の大きなループを少なくとも部分的に解消することによって改善された信号対ノイズ比を提供する。無線通信ならびに対応するシステムおよびデバイスはまた、患者を監視デバイスから電気的に絶縁する。これは、患者に供給され得る電流の量を最小限に抑えることにより、改善された安全性をもたらす。
【0155】
[0187]本開示において説明される無線通信は、IEEE標準802.11-2012、IEEE標準802.16-2009、および/またはIEEE標準802.20-2008に完全にまたは部分的に準拠して実施され得る。さまざまな実施において、IEEE802.11-2012は、ドラフトIEEE標準802.11ac、ドラフトIEEE標準802.11ad、および/またはドラフトIEEE標準802.11ahによって補強され得る。
【0156】
[0188]前述の説明は、単に例示的な性質にすぎず、本開示、その用途、または使用を限定するようには意図されない。本開示の広範な教示は、さまざまな形態で実施され得る。したがって、本開示は特定の例を含むが、他の改変形態が、図、本明細書、および特許請求の範囲の検討時に明らかになるため、本開示の真の範囲は、そのように限定されるべきではない。本明細書では、A、B、およびCの少なくとも1つという慣用句は、包括的な論理「または」を使用して論理(AまたはBまたはC)を意味するように解釈されなければならず、「Aの少なくとも1つ、Bの少なくとも1つ、およびCの少なくとも1つ」を意味するように解釈されるべきではない。方法内の1つまたは複数のステップは、本開示の原理を変更することなく、異なる順番で(または同時に)実行されてもよいことを理解されたい。
【0157】
[0189]以下の定義を含む本出願では、用語「モジュール」または用語「制御装置」は、用語「回路」によって置き換えられてよい。用語「モジュール」は、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル、アナログ、または混合されたアナログ/デジタル離散回路、デジタル、アナログ、または混合されたアナログ/デジタル集積回路、組み合わせ式論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コードを実行するプロセッサ回路(共有、専用、またはグループ)、プロセッサ回路によって実行されるコードを記憶するメモリ回路(共有、専用、またはグループ)、説明された機能を提供する他の適切
なハードウェア構成要素、またはシステムオンチップなどのような、上記の一部またはすべての組み合わせを指すことができ、その一部になることができ、または含むことができる。
【0158】
[0190]モジュールは、1つまたは複数のインターフェース回路を含むことができる。一部の例では、インターフェース回路は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、またはその組み合わせに接続される有線または無線のインターフェースを含むことができる。本開示の任意の所与のモジュールの機能は、インターフェース回路を介して接続された複数のモジュール内に分散され得る。たとえば、複数のモジュールは、ロードバランシングを可能にすることができる。別の例では、サーバ(遠隔またはクラウドとしても知られている)モジュールは、クライアントモジュールの代わりに一部の機能を実施することができる。
【0159】
[0191]上記で使用されるようなコードという用語は、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはマイクロコードを含むことができ、プログラム、ルーティン、機能、クラス、データ構造、および/またはオブジェクトを指すことができる。共有プロセッサ回路という用語は、複数のモジュールからの一部またはすべてのコードを実行する単一のプロセッサ回路を包含する。グループプロセッサ回路という用語は、追加のプロセッサ回路と組み合わせて、1つまたは複数のモジュールから一部またはすべてのコードを実行するプロセッサ回路を包含する。複数のプロセッサ回路に対する参照は、離散ダイ上の複数のプロセッサ回路、単一ダイ上の複数のプロセッサ回路、単一プロセッサ回路の複数コア、単一プロセッサ回路の複数スレッド、または上記の組み合わせを包含する。共有メモリ回路という用語は、複数のモジュールからの一部またはすべてのコードを記憶する単一のメモリ回路を包含する。グループメモリ回路という用語は、追加のメモリと組み合わせて、1つまたは複数のモジュールからの一部またはすべてのコードを記憶するメモリ回路を包含する。
【0160】
[0192]メモリ回路という用語は、コンピュータ可読媒体という用語のサブセットである。コンピュータ可読媒体という用語は、本明細書では、(搬送波上などの)媒体内を伝播する一過性の電気的または電磁的信号を包含せず、コンピュータ可読媒体という用語は、したがって、有形かつ非一過性であると考えられてよい。非一過性の有形コンピュータ可読媒体の非限定的な例は、非揮発性メモリ回路(フラッシュメモリ回路またはマスク読み取り専用メモリ回路など)、揮発性メモリ回路(静的ランダムアクセスメモリ回路および動的ランダムアクセスメモリ回路など)、および磁気記憶装置(磁気テープまたはハードディスクドライブなど)などの二次記憶装置および任意選択の記憶装置を含む。
【0161】
[0193]本出願において説明される装置および方法は、汎用コンピュータを、コンピュータプログラム内に埋め込まれた1つまたは複数の特定の機能を実行するように構成することによって作り出された特殊目的コンピュータによって部分的にまたは完全に実施され得る。コンピュータプログラムは、少なくとも1つの非一過性の有形コンピュータ可読媒体上に記憶されたプロセッサ実行可能な命令を含む。コンピュータプログラムはまた、記憶されたデータを含むこともでき、または利用することもできる。コンピュータプログラムは、特殊目的コンピュータのハードウェアと相互作用する基本入力/出力システム(BIOS)、特殊目的コンピュータの特定のデバイスと相互作用するデバイスドライバ、1つまたは複数のオペレーティングシステム、ユーザアプリケーション、バックグラウンドサービスおよびアプリケーションなどを含むことができる。
【0162】
[0194]コンピュータプログラムは、(i)組立体コード、(ii)コンパイラによってソースコードから生成されたオブジェクトコード、(iii)インタープリタによる実行のためのソースコード、(iv)実行時コンパイラによる編集および実行のためのソース
コード、(v)HTML(ハイパーテキストマーク付け言語(hyper text markup language))またはXML(拡張可能なマーク付け言語(extensible markup language))などの構文解析するための記述テキストを含むことができる。例としてのみ、ソースコードは、C、C++、C#、オブジェクティブ-C、ハスケル(Haskell)、Go、SQL、リストプロセッシング(Lisp)、Java(登録商標)、ASP、パール(Perl)、Javascript(登録商標)、HTML5、Ada、ASP(アクティブサーバページ(active server page))、パール(Perl)、スカラ(Scala)、アーラン(Erlang)、ルビー(Ruby)、フラッシュ(Flash)(登録商標)、ビジュアルベーシック(登録商標)、ルア(Lua)またはパイソン(Python)(登録商標)で書かれてよい。
【0163】
[0195]特許請求の範囲内で引用された要素のいずれも、要素が、慣用句「~するための手段」、または方法クレームの場合は慣用句「~するための作動」または「~するためのステップ」を用いて明示的に引用されない限り、米国特許法第112条(f)の意味内のミーンズプラスファンクション要素であるように意図されるものではない。