(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-12
(45)【発行日】2022-08-22
(54)【発明の名称】トンネルボーリングマシン用の切削工具およびトンネルボーリングマシン
(51)【国際特許分類】
E21D 9/087 20060101AFI20220815BHJP
E21D 9/11 20060101ALI20220815BHJP
【FI】
E21D9/087 C
E21D9/11 Z
(21)【出願番号】P 2020535257
(86)(22)【出願日】2019-01-16
(86)【国際出願番号】 EP2019051036
(87)【国際公開番号】W WO2019145201
(87)【国際公開日】2019-08-01
【審査請求日】2021-05-19
(31)【優先権主張番号】202018100361.5
(32)【優先日】2018-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】516300597
【氏名又は名称】ヘーレンクネヒト アクツィエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】HERRENKNECHT AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】ヒメルズバッハ、クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】ブラント、イェンス
【審査官】柿原 巧弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-204884(JP,A)
【文献】特開2003-253988(JP,A)
【文献】特表2011-522140(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0297273(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0024000(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21D 9/087
E21D 9/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トンネルボーリングマシン用の切削工具であって、工具ヘッド(115)と、該工具ヘッド(115)に組み込まれており、電気線路アセンブリを介して電気エネルギーが印加可能である少なくとも1つの摩耗センサ(315)と、前記工具ヘッド(115)が交換可能に接続されている工具支持体(206,321)とを有する切削工具において、
前記
電気線路アセンブリは、前記または各摩耗センサ(315)のために、前記工具ヘッド(115)から、
前記工具ヘッド(115)とは反対側の、前記工具支持体(206,321)の端部まで延びており、
前記
電気線路アセンブリは、前記工具ヘッド(115)と前記工具支持体(206,321)との間に無線式かつプラグレスの連結モジュール(312)を有し、前記工具ヘッド(115)とは反対側の、前記工具支持体(206,321)の端部には、
前記工具ヘッド(115)の摩耗状態を評価する評価モジュール(330)が配置されている、
ことを特徴とする切削工具。
【請求項2】
前記連結モジュール(312)は、互いに離間した送/受信素子を有するインタフェースによって構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の切削工具。
【請求項3】
前記
電気線路アセンブリは、前記連結モジュール(312)の両側に、前記または各摩耗センサ(315)への、および
前記評価モジュール(330)への電気線路を有する、ことを特徴とする請求項1
または2に記載の切削工具。
【請求項4】
前記工具支持体は、前記工具ヘッド(115)と形状的に結合して接続可能な工具支持体ヘッド(206)と、前記工具支持体ヘッド(206)の、前記工具ヘッド(115)とは反対側に配置された、中空シリンダ状に構成された工具支持体脚部(321)とを有し、該工具支持体脚部
(321)には、前記工具支持体ヘッド(206)とは反対側の端部に前記評価モジュール(330)が配置されている、ことを特徴とする請求項1から
3のいずれか一項に記載の切削工具。
【請求項5】
前記工具支持体脚部(321)の内室内に配置された
前記電気線路アセンブリの部分は、線路案内管(318)内に配置されている、ことを特徴とする請求項
4に記載の切削工具。
【請求項6】
前記評価モジュール(330)は、保護ケーシング(327)内に配置されており、該保護ケーシング
(327)内にはさらにエネルギー供給モジュール(333)が配置されている、ことを特徴とする請求項1から
5のいずれか一項に記載の切削工具。
【請求項7】
前記評価モジュール(330)は、光学的摩耗表示部を有する、ことを特徴とする請求項1から
6のいずれか一項に記載の切削工具。
【請求項8】
前記評価モジュール(330)により、
該評価モジュール(330)により形成されたデータが、無線伝送チャネルを介して伝送可能である、ことを特徴とする請求項1から
7のいずれか一項に記載の切削工具。
【請求項9】
請求項1から
8のいずれか一項に記載の切削工具を少なくとも1つ有するトンネルボーリングマシン。
【請求項10】
前記または各切削工具(106)は、配設された支持体ヘッド(109)にスライド可能に配置されており、前記または各支持体ヘッド(109)に対してシールユニット(403)が設けられており、該シールユニット
(403)は、前記支持体ヘッド(109)に配設された
前記切削工具(106)の引き込まれた位置において、堀削面
とは反対の側の
該トンネルボーリングマシンの領域が
前記堀削面に対して耐圧性に密封可能であるように閉鎖可能である、
ことを特徴とする請求項
9に記載のトンネルボーリングマシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念によるトンネルボーリングマシン(Tunnelvortriebsmaschine)用の切削工具(Abbauwerkzeug)に関する。
【0002】
本発明はさらに、この種の工具が少なくとも1つ装備されたトンネルボーリングマシンに関する。
【背景技術】
【0003】
トンネルボーリングマシン用のこの種の切削工具、並びにこの種の切削工具が装備されたトンネルボーリングマシンは、特開2000-204884号公報から公知である。
【0004】
トンネルボーリングマシン用の公知の切削工具は、摩耗センサが組み込まれた工具ヘッドを有する。摩耗センサには、有線ベースの電力装置を介して電気エネルギーを印加することができる。切削工具にはさらに工具支持体が装備されており、工具支持体には工具ヘッドが交換可能に接続されている。公知の切削工具では、摩耗センサは、端部が摩耗方向に段付けられて互いに離間された複数のワイヤによって構成されており、ワイヤは捩れないようにして切削工具から引き出されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の基礎とする課題は、摩耗限界に達した際に切削工具の簡単な交換が行われる、冒頭に述べた形式の切削工具、および切削工具が装備されたトンネルボーリングマシンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、冒頭に述べた形式の切削工具において、本発明により請求項1の特徴によって解決される。即ち、本発明の第1の視点において、トンネルボーリングマシン用の切削工具であって、工具ヘッドと、該工具ヘッドに組み込まれており、電気線路アセンブリを介して電気エネルギーが印加可能である少なくとも1つの摩耗センサと、前記工具ヘッドが交換可能に接続されている工具支持体とを有する切削工具が提供され、該切削工具において、前記線路アセンブリは、前記工具ヘッドと前記工具支持体との間に無線式かつプラグレスの連結モジュールを有し、前記工具ヘッドとは反対側の、前記工具支持体の端部には、評価モジュールが配置されている、ことを特徴とする。
より詳しくは、前記第1の視点において、
トンネルボーリングマシン用の切削工具であって、工具ヘッドと、該工具ヘッドに組み込まれており、電気線路アセンブリを介して電気エネルギーが印加可能である少なくとも1つの摩耗センサと、前記工具ヘッドが交換可能に接続されている工具支持体とを有する切削工具において、
前記電気線路アセンブリは、前記または各摩耗センサのために、前記工具ヘッドから、前記工具ヘッドとは反対側の、前記工具支持体の端部まで延びており、
前記電気線路アセンブリは、前記工具ヘッドと前記工具支持体との間に無線式かつプラグレスの連結モジュールを有し、前記工具ヘッドとは反対側の、前記工具支持体の端部には、前記工具ヘッドの摩耗状態を評価する評価モジュールが配置されている、
ことを特徴とする。
【0008】
この課題は、トンネルボーリングマシンにおいて請求項9の特徴によって解決される。即ち、本発明の第2の視点において、第1の視点による切削工具を少なくとも1つ有するトンネルボーリングマシンが提供される。
なお、特許請求の範囲に付記した図面参照符号は専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明による切削工具が、無線プラグレスの連結モジュールを有し、線路アセンブリが、これにより工具ヘッドと工具脚部との間で、摩耗した工具ヘッドの交換の際に、非常に簡単に離脱可能であり、引き続き再接続可能であることによって、工具支持体の直接近傍に配置された評価モジュールにより摩耗限界に達したことが識別されると、工具ヘッドを非常に簡単に交換することができる。
【0010】
本発明のさらなる有利な構成は、従属請求項の対象である。即ち、本発明において以下の構成が可能である。
(形態1)
第1の視点のとおり。(基本形態1)
(形態2)
前記連結モジュールは、互いに離間した送/受信素子を有するインタフェースによって構成されている、ことを特徴とする、好ましくは形態1に記載の切削工具。
(形態3)
前記連結モジュールは、誘導性連結部を有する、ことを特徴とする、好ましくは形態1または2に記載の切削工具。
(形態4)
前記線路アセンブリは、前記連結モジュールの両側に、前記または各摩耗センサへの、および前記摩耗状態表示器を制御する評価モジュールへの電気線路を有する、ことを特徴とする、好ましくは形態1から3のいずれか一に記載の切削工具。
(形態5)
前記工具支持体は、前記工具ヘッドと形状的に結合して接続可能な工具支持体ヘッドと、前記工具支持体ヘッドの、前記工具ヘッドとは反対側に配置された、中空シリンダ状に構成された工具支持体脚部とを有し、該工具支持体脚部には、前記工具支持体ヘッドとは反対側の端部に前記評価モジュールが配置されている、ことを特徴とする、好ましくは形態1から4のいずれか一に記載の切削工具。
(形態6)
前記工具支持体脚部の内室内に配置された線路アセンブリの部分は、線路案内管内に配置されている、ことを特徴とする、好ましくは形態5に記載の切削工具。
(形態7)
前記評価モジュールは、保護ケーシング内に配置されており、該保護ケーシング内にはさらにエネルギー供給モジュールが配置されている、ことを特徴とする、好ましくは形態1から6のいずれか一に記載の切削工具。
(形態8)
前記評価モジュールは、光学的摩耗表示部を有する、ことを特徴とする、好ましくは形態1から7のいずれか一に記載の切削工具。
(形態9)
前記評価モジュールにより、当該評価モジュールにより形成されたデータが、無線伝送チャネルを介して伝送可能である、ことを特徴とする、好ましくは形態1から8のいずれか一に記載の切削工具。
(形態10)
形態1から9のいずれか一に記載の切削工具を少なくとも1つ有するトンネルボーリングマシン。
(形態11)
前記または各切削工具は、配設された支持体ヘッドにスライド可能に配置されており、前記または各支持体ヘッドに対してシールユニットが設けられており、該シールユニットは、前記支持体ヘッドに配設された切削工具の引き込まれた位置においてシールユニットと、堀削面(Ortsbrust)とは反対の側のトンネルボーリングマシンの領域が、前記堀削面に対して耐圧性に密封可能であるように閉鎖可能である、好ましくは形態10に記載のトンネルボーリングマシン。
【0011】
本発明のさらなる有利な構成および利点は、図面を参照する一実施例の以下の説明から得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明による例示的な切削工具が装備されたトンネルボーリングマシンのカッターホイール(Schneidrad)の一部分の斜視図である。
【
図2】支持体ヘッドに配置された、本発明による一切削工具の実施例を、押し出された動作位置において示す側面図である。
【
図4】
図3による例示的切削工具を、引き込まれた保守位置において示す縦断面図である。
【実施例】
【0013】
図1は、一トンネルボーリングマシンの一カッターホイール103の一部分を簡単な斜視図に示す。ここでカッターホイールには、実施例に示された、ここでは軟弱で緩い地盤を取り壊すために構成された、いわゆる削除ナイフ(Schaelmesser)としての複数の本発明の切削工具106が装備されている。各切削工具106は、カッターホイール103と接続された支持体ヘッド109にスライド可能に配置されており、支持体ヘッドには、切削側との反対の裏側に長手のエンドスリーブ(Endhuelse)112が取り付けられている。切削側に各切削工具は、露出する土壌を切除するために削除ナイフヘッド115を有する。この削除ナイフヘッドは、トンネルボーリングマシンの切削駆動時に摩耗に曝され、したがって所定の摩耗限界に達する際、または下回る際に、運用経済的理由から可及的に迅速に、かつ動作的に確実に交換しなければならない。
【0014】
削除ナイフヘッド115の反対側では、各切削工具106がサイト(透視)グラスプレート118により構成されている。サイトグラスプレートは、切削工具106を裏側で閉鎖し、これを通してヒトの眼に対して識別可能な光学的情報を伝達できるように透明である。
【0015】
図2は、一支持体ヘッド109に保持された
図1の例示的な切削工具106の実施例を側面図に示す。
図2から、削除ナイフヘッド115には切削側で複数の硬質インサートないしチップ(Harteinsaetzen)203が装着されていることが分かり、これにより摩耗限界に達するまでの耐用年数を最適化する。さらに
図2から、削除ナイフヘッド115は工具支持体ヘッド206と接続されており、工具支持体ヘッドは、
図2に示された押し出された動作位置において支持体ヘッド109内に延びている。
【0016】
支持体ヘッド109に向いた側の、エンドスリーブ112の端部は、接続フランジリングアセンブリ209を介してネジ留めにより支持体ヘッド109と解離可能に接続されており、一方、支持体ヘッド109とは反対側の、エンドスリーブ112の自由端部は、終端フランジリング212を支持する。この終端フランジリング内には、削除ナイフヘッド115に対向する、切削工具106の裏側の端部がスライド可能に支承されている。
【0017】
図3は、押し出された動作位置にある切削工具106を備える、
図2のアセンブリを縦断面図に示す。
図3から、削除ナイフヘッド115と工具支持体ヘッド206は、形状的に結合(形状によるありつぎ結合)したピン接続(Zapfenverbindung)303を介して互いに接続されていることが分かる。このピン接続は、この実施例では多角錐台306と、この多角錐台306に対して相補的に構成された多角錐台受け部309とを有し、これらは寸法通りに互いに入れ子式に嵌合する。
【0018】
その代わりに、ピン接続303のために、円柱錐台と、特別の捩じれ防止具を備える円柱錐台受け部が使用されうる。
【0019】
多角錐台306と多角錐台受け部309との間の端面側の接触箇所には、線路アセンブリの連結モジュール312が配置されている。この連結モジュールは、無線プラグレスの、好ましくは空間的に互いに離間した送/受信素子により形成されるインタフェースを、削除ナイフヘッド115内に存在する線路アセンブリの部分と、連結モジュール312から切削工具106の、削除ナイフヘッド115とは反対の側に延びる線路アセンブリの部分との間に形成する。
【0020】
削除ナイフヘッド115には、例えば温度センサの形態の摩耗センサ315が装備されている。摩耗センサは、削除ナイフヘッド115の目下の摩耗状態を特徴付ける出力信号を送出する。この出力信号は、線路アセンブリに供給可能であり、連結モジュール312を介して削除ナイフヘッド115から導出することができる。
【0021】
線路アセンブリはさらに、線路案内管318を有する。この線路案内管の一方の端部は、工具支持体ヘッド206を通って連結モジュール312まで貫通案内されており、工具支持体ヘッド206から離れるように(後方へ)延びている。線路案内管318は、工具支持体ヘッド206と接続され、中空円柱状に構成された工具支持体脚部321の内室内に配置されている。工具支持体脚部の、工具支持体ヘッド206とは反対側の端部には、閉鎖フランジリングアセンブリ324が取り付けられており、これには特にサイトグラスプレート118が固定されている。工具支持体ヘッド206とは反対側の、工具支持体脚部321の端部には、さらに保護ケーシング327が配置されており、この保護ケーシング内には評価モジュール330が配置されている。この評価モジュールには、この実施例では、光学的摩耗状態表示器が装備されている。
【0022】
工具支持体ヘッド206とは反対側の、線路案内管318の端部は、保護ケーシング327に開口しており、したがって線路アセンブリは、外部の、とりわけ機械的な影響から十分に保護されて、評価モジュール330と接続されている。
【0023】
したがって、前記または各摩耗センサ315の出力信号が、保護ケーシング327に配置された独立のエネルギー供給モジュール、例えば好ましくは再充電可能なバッテリーを介して目的どおりに電気エネルギーが供給される評価モジュール330に印加され、サイトグラスプレート118を通して操作および保守用員によって摩耗状態表示器を観察することができ、例えば、削除ナイフヘッド115が所定の摩耗限界に達する前であって、まだ動作可能状態の場合は、緑の光表示器の形態で、そして削除ナイフヘッド115が摩耗限界に達するか、または下回る場合には赤の表示器の形態で監視できることが保証される。
【0024】
図示しないさらなる構成では、摩耗状態表示器に供給されるデータ信号は、その代わりに、またはそれに加えて、評価モジュール330の送信ユニットを介して、無線接続のような無線伝送チャネルによって、トンネルボーリングマシンの切削側、裏側の領域に、例えばトンネルボーリングマシンの制御盤に伝送可能であり、そこでさらに処理することができる。
【0025】
図3から、切削工具106の全体の構造は機械的に高安定性であり、電気的および電子的コンポーネントは、外部の環境的影響、例えば特に工具支持体脚部321の内室内の湿気または機械的作用に対して非常に良好にカプセル化されていることが分かる。
【0026】
図3からさらに、切削工具106の送り運動は、動作位置を取るために、終端フランジリング212と閉鎖フランジリングアセンブリ324との間、および支持体ヘッド109と工具支持体ヘッド206との間に半径方向に形成されたストッパによって制限されていることが分かる。
【0027】
図4は、
図3に対応して長手方向断面図に、切削工具106を、
図3による動作位置に対して引き込まれた保守位置で示す。保守位置では、切削工具106が支持体ヘッド109から引き出されており、エンドスリーブ112から完全に取り出す準備ができている。
図4の図面から、接続フランジアセンブリ209はシールユニット403を保持し、このシールユニットにより、支持体ヘッド109内に切削工具106のために切削側に形成された収容空間406を、エンドスリーブ112の案内空間409から分離できることが理解される。これによって切削工具106は、シールユニット403の閉鎖位置(密封状態)において圧力なしで取り出される。そして、摩耗した削除ナイフヘッド115が工具支持体ヘッド206から取り外され、摩耗していない削除ナイフヘッド115が、再び工具支持体ヘッド206と共に、面倒でエラーを起こしやすい接続作業なしで線路アセンブリに固定される。