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特許7123157中央装置、管理装置、中央装置制御方法、管理装置制御方法、中央装置制御プログラム、及び管理装置制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-12
(45)【発行日】2022-08-22
(54)【発明の名称】中央装置、管理装置、中央装置制御方法、管理装置制御方法、中央装置制御プログラム、及び管理装置制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20220815BHJP
   G07B 15/06 20110101ALI20220815BHJP
【FI】
G07B15/00 M
G07B15/06
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020551611
(86)(22)【出願日】2018-10-15
(86)【国際出願番号】 JP2018038286
(87)【国際公開番号】W WO2020079724
(87)【国際公開日】2020-04-23
【審査請求日】2021-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】舛元 伸一
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 利恵
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/068695(WO,A1)
【文献】特開2005-208701(JP,A)
【文献】特開2005-322136(JP,A)
【文献】特開2004-038474(JP,A)
【文献】特開2005-134996(JP,A)
【文献】特開2012-181742(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0066605(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0166997(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 15/00-15/06
G06Q 30/00-30/06,
50/00-50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のゲートを通過した車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記第1のゲートの固有情報であるゲート情報を受信し、
複数のタグ情報それぞれに関連付けられた残金情報を管理する管理装置から、前記第1のゲートを通過した前記車両の前記タグ情報に関連づけられた残金情報を取得し、
前記タグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた前記残金情報を前記第1のゲートに対応する第2のゲートに送信し、
前記管理装置から前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を、前記第2のゲートに送信する、処理部を備える中央装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記タグ情報に関連付けられた車種と、前記ゲート情報を前記第2のゲートに送信する、請求項1に記載の中央装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記タグ情報に関連付けられた前記残金情報に変化があった場合に、変化後の残金情報を含む変化情報の送信を要求する監視依頼を、前記管理装置に送信する、請求項1または請求項2に記載の中央装置。
【請求項4】
前記第2のゲートは、前記第1のゲートと同一の有料道路内にあるゲートである、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の中央装置。
【請求項5】
前記第2のゲートは、前記第1のゲートと同一の有料道路内にある複数のゲートであり、
前記処理部は、前記第1のゲートを通過した前記車両に対して退出処理が行われた場合に、複数の前記第2のゲートに、前記タグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた前記残金情報の削除指示を送信する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の中央装置。
【請求項6】
前記第2のゲートは、前記第1のゲートを通過した前記車両の進行方向かつ所定の範囲内の有料道路内にあるゲートである、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の中央装置。
【請求項7】
有料道路を通行する車両に対して課金を行う中央装置から、第1のゲートを通過した車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた残金の監視依頼を受信した後、前記タグ情報に関連付けられた残金情報を前記中央装置に送信し、前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を前記中央装置に送信する、処理部を備える管理装置。
【請求項8】
処理部が、第1のゲートを通過した車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記第1のゲートの固有情報であるゲート情報を受信するステップと、
前記処理部が、複数のタグ情報それぞれに関連付けられた残金情報を管理する管理装置から、前記第1のゲートを通過した前記車両の前記タグ情報に関連づけられた残金情報を取得するステップと、
前記処理部が、前記タグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた前記残金情報を前記第1のゲートに対応する第2のゲートに送信するステップと、
前記処理部が、前記管理装置から前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を、前記第2のゲートに送信するステップと、
を含む中央装置制御方法。
【請求項9】
中央装置のコンピュータに、
第1のゲートを通過した車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記第1のゲートの固有情報であるゲート情報を受信するステップと、
複数のタグ情報それぞれに関連付けられた残金情報を管理する管理装置から、前記第1のゲートを通過した前記車両の前記タグ情報に関連づけられた残金情報を取得するステップと、
前記タグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた前記残金情報を前記第1のゲートに対応する第2のゲートに送信するステップと、
前記管理装置から前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を、前記第2のゲートに送信するステップと、
を実行させる中央装置制御プログラム。
【請求項10】
処理部が、有料道路を通行する車両に対して課金を行う中央装置から、第1のゲートを通過した車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた残金の監視依頼を受信するステップと、
前記処理部が、前記タグ情報に関連付けられた残金情報を前記中央装置に送信するステップと、
前記処理部が、前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を前記中央装置に送信するステップと、
を含む管理装置制御方法。
【請求項11】
車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた残金の管理を行う管理装置のコンピュータに、
処理部が、有料道路を通行する車両に対して課金を行う中央装置から、第1のゲートを通過した車両の通信タグの前記タグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた残金の監視依頼を受信するステップと、
前記タグ情報に関連付けられた残金情報を前記中央装置に送信するステップと、
前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を前記中央装置に送信するステップと、
を実行させる管理装置制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中央装置、管理装置、中央装置制御方法、管理装置制御方法、中央装置制御プログラム、及び管理装置制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
道路の通行料金を徴収する料金収受システムが提案または実証実験あるいは実用化されている。例えば、シンガポールでは、道路上に設置されたゲートが、車に搭載する車載器と通信を行い、利用者から自動的に料金を徴収するERP(Electronic Road Pricing)が用いられている。このERPでは、さらに、ゲートが、各車両から得たデータを車両別に、情報を収集する中央装置へ送信していた。このようなシステムでは、RFID(Radio Frequency IDentifier)を埋め込んだRFタグを車両に装着し、有料道路の入口や出口等に配置されているゲート装置が、このRFタグから車両の固有IDを読みとる。中央装置は、ゲート装置が読み取った車両のタグIDを受信し、利用料金を例えばプリペイドの残金から引き去る。
【0003】
このようなシステムでは、通行料金がプリペイドの残金を超える場合がある。このため特許文献1に記載の技術では、車両が入口のゲートを通過した後、出口となりうるゲートそれぞれについて予想残金を中央装置が算出する。そして、特許文献1に記載の技術では、算出した予想残金と閾値を比較して、予想残金のうち閾値と同じかより少ないゲートを中央装置が特定する。そして、特許文献1に記載の技術では、特定したゲートに車両のタグIDと当該タグIDに対応した出口のゲートでの処理内容を示す情報を送信するように中央装置が制御する。
【0004】
しかし、特許文献1に記載の技術では、ゲートの通過可否の判断が、車両の出口ゲート到着後に行われるので、車両の待ち時間を許容内に収める必要がある。このため、中央装置および通信経路の応答速度や故障許容度要求水準が高くなり、投資・維持費用が大きくなるという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開2015-068695
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、有料道路の課金を行うゲート到着時の待ち時間を減少させることができる中央装置、管理装置、中央装置制御方法、管理装置制御方法、中央装置制御プログラム、及び管理装置制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る中央装置(40)は、第1のゲート(入り口ゲート)を通過した車両の通信タグの固有情報であるタグ情報(TID)と、前記第1のゲートの固有情報であるゲート情報(GID)を受信し、前記タグ情報に関連づけられた残金情報を取得し、前記タグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた前記残金情報を前記第1のゲートに対応する第2のゲートに送信し、前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を、前記第2のゲートに送信する、処理部(402)を備える。
このような構成では、車両が第1のゲートに到着した際に、第1のゲートに対応する第2のゲートに、予めタグ情報と、タグ情報に関連付けられた残金情報を送信するようにした。このような構成によれば、第2のゲートに車両が到達した際に、第2のゲートは予め受信した情報を用いて課金処理をおこなうことができるので、有料道路の課金を行うゲート到着時の待ち時間を減少させることができる。また、このような構成では、残金情報が変更された際に、タグ情報と、タグ情報に関連付けられた変更された残金情報を予め送信するようにした。これにより、このような構成によれば、有料道路の走行中に利用者が入金したり買い物をして残金が変更になった場合であっても、変更された残金情報を第2のゲートが予め受信しているので、第1のゲートの通過時の残金と異なっていても対応することができる。
【0008】
また、本発明の一態様に係る中央装置において、前記処理部は、前記タグ情報に関連付けられた車種と、前記ゲート情報を前記第2のゲートに送信するようにしてもよい。
このような構成によれば、車両が第2のゲートに到着時に、第2のゲートは、中央装置と通信を行わずに、予め受信した情報を用いて通行料金を求めることができる。これにより、有料道路の課金を行うゲート到着時の待ち時間を減少させることができる。
【0009】
また、本発明の一態様に係る中央装置において、前記処理部は、前記タグ情報に関連付けられた残金の監視依頼を、前記タグ情報に関連付けられた残金を管理する管理装置に送信するようにしてもよい。
このような構成によれば、管理依頼を受信した管理装置が、残金が変更された際に変更された残金情報を中央装置に送信するため、変更された残金情報を用いて課金処理を行うことができる。
【0010】
また、本発明の一態様に係る中央装置において、前記第2のゲートは、前記第1のゲートと同一の有料道路内にあるゲートであるようにしてもよい。
このような構成によれば、距離に応じて通行料金を課金する有料道路に第1のゲートと第2のゲートが設置されているため、第1のゲートが取得した情報を第2のゲートが予め取得することができる。これにより、有料道路の課金を行うゲート到着時の待ち時間を減少させることができる。
【0011】
また、本発明の一態様に係る中央装置において、前記第2のゲートは、前記第1のゲートと同一の有料道路内にある複数のゲートであり、前記処理部は、前記第1のゲートを通過した前記車両に対して退出処理が行われた場合に、複数の前記第2のゲートに、前記タグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた前記残金情報の削除指示を送信するようにしてもよい。
このような構成によれば、経路から退出した車両の情報を第2のゲートの記録から消去するので、第2のゲートの記憶装置の容量を小さくすることができ、第2のゲート設備のコストを低減することができる。
【0012】
また、本発明の一態様に係る中央装置において、前記第2のゲートは、前記第1のゲートを通過した前記車両の進行方向かつ所定の範囲内の有料道路内にあるゲートであるようにしてもよい。
このような構成によれば、通行料金が均一の有料道路に第2のゲートが設置されている場合、第2のゲートが近接する第1のゲートが取得した情報を予め取得することができる。これにより、有料道路の課金を行うゲート到着時の待ち時間を減少させることができる。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る管理装置(ワレット管理装置80)は、有料道路を通行する車両に対して課金を行う中央装置から、第1のゲートを通過した車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた残金の監視依頼を受信した後、前記タグ情報に関連付けられた残金情報を前記中央装置に送信し、前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を前記中央装置に送信する、処理部(802)を備える。
このような構成によれば、タグ情報に関連付けられている残金情報に変更があった場合に、残金情報を変更して中央装置に送信することができる。これにより、中央装置は、変更された残金情報を用いて課金処理を行うことができる。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る中央装置制御方法は、処理部が、第1のゲートを通過した車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記第1のゲートの固有情報であるゲート情報を受信するステップと、前記処理部が、前記タグ情報に関連づけられた残金情報を取得するステップと、前記処理部が、前記タグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた前記残金情報を前記第1のゲートに対応する第2のゲートに送信するステップと、前記処理部が、前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を、前記第2のゲートに送信するステップと、を含む。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る中央装置制御プログラムは、中央装置のコンピュータに、第1のゲートを通過した車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記第1のゲートの固有情報であるゲート情報を受信するステップと、前記タグ情報に関連づけられた残金情報を取得するステップと、前記タグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた前記残金情報を前記第1のゲートに対応する第2のゲートに送信するステップと、前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を、前記第2のゲートに送信するステップと、を実行させる。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る管理装置制御方法は、処理部が、有料道路を通行する車両に対して課金を行う中央装置から、第1のゲートを通過した車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた残金の監視依頼を受信するステップと、前記処理部が、前記タグ情報に関連付けられた残金情報を前記中央装置に送信するステップと、前記処理部が、前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を前記中央装置に送信するステップと、を含む。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る管理装置制御プログラムは、車両の通信タグの固有情報であるタグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた残金の管理を行う管理装置のコンピュータに、処理部が、有料道路を通行する車両に対して課金を行う中央装置から、第1のゲートを通過した車両の通信タグの前記タグ情報と、前記タグ情報に関連付けられた残金の監視依頼を受信するステップと、前記タグ情報に関連付けられた残金情報を前記中央装置に送信するステップと、前記残金情報に変化があったことを示す変化情報を受信した場合に、前記タグ情報に関連付けられた変化後の残金情報を前記中央装置に送信するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、有料道路の課金を行うゲート到着時の待ち時間を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1実施形態に係る料金収受システムの概略構成の一例を示す図である。
図2】第1実施形態に係る料金収受システムの構成例を示すブロック図である。
図3】第1実施形態に係る記憶装置が記憶する情報例を示す図である。
図4】第1実施形態に係る記憶装置が記憶する通行料金例を示す図である。
図5】第1実施形態に係る記憶装置が記憶する情報例を示す図である。
図6】第1実施形態に係る第2記憶装置が記憶する情報例を示す図である。
図7】料金収受システムの処理手順例のシーケンスである。
図8】料金収受システムの処理手順例のシーケンスである。
図9】第2実施形態に係る料金収受システムの動作を説明するための図である。
図10】第2実施形態に係る料金収受システムの処理手順例のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<第1実施形態>
第1実施形態では、例えば通行距離と車種(カークラス)とに応じて、通行料金を徴収する例を説明する。
【0021】
(料金収受システム1の概略構成)
まず、料金収受システム1の概略構成例を説明する。
図1は、本実施形態に係る料金収受システム1の概略構成の一例を示す図である。
料金収受システム1は、有料道路を走行する車両2から通行料金を徴収するシステムである。図1に示すように料金収受システム1は、ゲート装置20-1、・・・、20-Nと、中央装置40と、ワレット管理装置80と、会計装置90-1、90-2、・・・を含んで構成される。以下の説明において、ゲート装置20-1、・・・、20-Nのうちの1つを特定しない場合は、ゲート装置20という。ゲート装置20と中央装置40は、互いに通信可能に接続されている。中央装置40とワレット管理装置80は、互いに通信可能に接続されている。ワレット管理装置80と会計装置90は、互いに通信可能に接続されている。また、符号21-1、・・・、21-Nはバリアである。バリア21-1、・・・、21-Nのうちの1つを特定しない場合は、バリア21という。会計装置90-1、90-2、・・・のうちの1つを特定しない場合は、会計装置90という。
【0022】
図1に示す例では、有料道路の入り口ゲートの位置にゲート装置20-1(第1のゲート装置)が設置され、出口ゲートの位置にゲート装置20-N(第2のゲート装置)が設置されているとする。また、車両2の利用者は、入り口ゲートの出口ゲートの区間にあるサービスエリアで食事をし、サービスエリアで無線タグ3に関連付けられているワレット(Wallet)に入金したとする。食事の代金は、ワレットから引き落とされる。また、有料道路の通行料金もワレットから引き落とされる。
【0023】
ゲート装置20-1は、車両2が入り口ゲートに侵入した際、無線タグ3から固有情報(タグ情報)(以下、TIDという)を取得し、取得したTIDと自装置の固有情報(ゲート情報)(以下、GIDという)と中央装置40に送信する。なお、GID(ゲート情報)は、ゲート装置20が設置されている位置を示す情報であってもよい。
【0024】
中央装置40は、ゲート装置20-1からTIDとGIDを受信した場合、TIDに関連付けられている車両2の車種を取得し、かつTIDに関連付けられているワレットの残金情報を課金許容額情報としてワレット管理装置80から取得する。中央装置40は、TIDと車種と課金許容額情報を、ゲート装置20-1に下流に位置するゲート装置20-2~20-Nに送信する。
【0025】
サービスエリアで利用者が食事をした際、サービスエリアに設置されている会計装置90-1は利用された利用料金情報をワレット管理装置80に送信する。また、サービスエリアで利用者が入金した際、サービスエリアに設置されている会計装置90-2は入金された入金金額情報をワレット管理装置80に送信する。
【0026】
ワレット管理装置80は、TIDに関連付けてワレットの残金情報を記憶する。ワレット管理装置80は、中央装置40からTIDを受信した際、TIDに関連付けて記憶した残金情報を中央装置40に送信する。また、ワレット管理装置80は、TIDを受信した後、TIDの残金情報の監視を開始し、残金情報が変更された際に変更された残金情報を中央装置40に送信する。
【0027】
中央装置40は、ワレット管理装置80から変更された残金情報を受信した際、TIDと車種と課金許容額情報を、ゲート装置20-1に下流に位置するゲート装置20-2~20-Nに再送信する。
【0028】
ゲート装置20-Nは、車両2がゲート装置20-Nが配置されている位置に達する前に、中央装置40が送信するTIDに関する情報を受信し、受信したTIDに関する情報を記憶する。車両2が出口ゲートに達した際、ゲート装置20-Nは、無線タグ3からTIDを取得し、取得したTIDと記憶した情報に基づいて通行料金を算出する。ゲート装置20-Nは、通行料金が課金許容額以内であるか否かに応じて車両2の通行可否を判定してバリア21―Nの開閉を制御する。通行料金が課金許容額以内の場合、ゲート装置20-Nは通行料金を徴収し、バリア21-Nを開ける。通行料金が課金許容額より高い場合、ゲート装置20-Nは、通行料金情報と判定結果と自装置のGIDとTIを中央装置40に送信し、中央装置40から課金完了を示す情報を受信した後にバリア21-Nを開ける。
【0029】
(料金収受システム1の構成)
次に、料金収受システム1の構成例を説明する。
図2は、本実施形態に係る料金収受システム1の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、料金収受システム1は、無線タグ3と、ゲート装置20と、記憶装置30と、中央装置40と、記憶装置50と、第1記憶装置60と、第2記憶装置70と、ワレット管理装置80(管理装置)と、会計装置90を備える。なお、図1に示したように、ゲート装置20の個数は複数である。また、記憶装置30は、ゲート装置20毎に備えている。
【0030】
無線タグ3は、車両それぞれに取り付けられている。無線タグには、少なくとも車両の固有情報(以下、TIDという)が記憶されている。無線タグ3は、ゲート装置20が備えるRFID読み取り装置12(図2)と通信を行う。TIDには、車両の利用者によって入金されたり買い物等で利用された後の残金情報が関連付けられている。
【0031】
ゲート装置20は、RFID読み取り装置12と、取得部202と、処理部205と、通信部206を備える。中央装置40は、通信部401と、処理部402を備える。ワレット管理装置80は、通信部801と、処理部802を備える。会計装置90は、通信部901と、処理部902を備える。
【0032】
(第1記憶装置60の説明)
第1記憶装置60は、ナンバープレートの記載情報に、ナンバープレートの入手者である車両の所有者名と、車両の所有者情報と、車種情報とを関連付けて記憶する。なお、車両のナンバープレートは、車両入手時に政府等の公的機関が管理している。また、第1記憶装置60は、政府等の公的機関が管理している。
【0033】
(ゲート装置20の説明)
ゲート装置20は、例えば有料道路の入り口ゲートと出口ゲートとなる位置毎に設置されている。ゲート装置20は、入り口ゲートとして機能する場合と、出口ゲートとして機能する場合と、その他の位置のゲートとして機能する場合がある。入り口ゲートとして機能する場合、ゲート装置20は、ゲートを通過した車両2が備える無線タグからTIDを取得し、取得したTIDとゲート装置20の固有情報を中央装置40に送信する。出口ゲートとして機能する場合、ゲート装置20は、中央装置40からTIDと車種と課金許容額情報を受信して記憶装置30に記憶させ、かつ出口ゲートに到達した車両2が備える無線タグからTIDを取得する。出口ゲートとして機能する場合、ゲート装置20は、通行料金を算出して受信した情報に基づいて車両2の通行可否を判定してバリア21(図1)の開閉を制御する。その他の位置のゲートとして機能する場合、ゲート装置20は、中央装置40からTIDに関する情報(TIDと車種と課金許容額情報)を受信して記憶装置30に記憶させ、中央装置40から削除指示を受信した際に記憶させたTIDに関する情報を削除する。
【0034】
I.ゲート装置20が入り口ゲートとして機能する場合
RFID読み取り装置12は、車両に取り付けられている無線タグ3と通信を行ってTIDを取得する。RFID読み取り装置12は、取得したTIDを取得部202に出力する。なお、RFID読み取り装置12と取得部202とは、有線で接続されていてもよく、無線で接続されていてもよい。
【0035】
取得部202は、RFID読み取り装置12が出力するTIDを取得し、取得したTIDを処理部205に出力する。
【0036】
処理部205は、取得部202が出力するTIDを取得し、取得したTIDに記憶装置30が記憶するGIDを付与して通信部206に出力する。なお、処理部205は、ゲート装置20が設置されている位置に関する位置情報を記憶装置30が記憶している場合、位置情報も通信部206に出力するようにしてもよい。
通信部206は、処理部205が出力するTIDとGIDを中央装置40に送信する。
【0037】
II.ゲート装置20が出口ゲートとして機能する場合
RFID読み取り装置12は、車両に取り付けられている無線タグ3と通信を行ってTIDを取得する。RFID読み取り装置12は、取得したTIDを取得部202に出力する。
【0038】
取得部202は、RFID読み取り装置12が出力するTIDを取得し、取得したTIDを処理部205に出力する。
【0039】
処理部205は、通信部206が出力するTIDと車種と課金許容額情報を取得し、取得したTIDと車種と課金許容額情報を関連づけて記憶装置30に記憶させる。以下の説明では、TIDと車種と課金許容額情報をTIDに関する情報ともいう。処理部205は、取得部202がTIDを取得したとき、記憶装置30が記憶する情報を用いて通行料金を算出する。処理部205は、算出した通行料金が課金許容額内である場合に通行可と判定してバリア21(図1)を解放するように制御する。処理部205は、算出した通行料金が課金許容額より高い場合に通行否と判定してバリア21(図1)を開かず、通行否を示す情報を通信部206を介して中央装置40に送信する。処理部205は、中央装置40から不足分を登録されている口座から引き落とす処理が完了したことを示す課金完了通知を受信した後、バリア21を開くように制御する。なお、通行料金が課金許容額より高い場合、処理部205は不足料金を算出し、算出した不足料金情報を通信部206を介して中央装置40に送信するようにしてもよい。処理部205は、TIDとGIDと通行料金情報と判定結果を通信部206を介して中央装置40に送信する。
【0040】
通信部206は、中央装置40が送信したTIDと車種と課金許容額情報を受信し、受信したTIDと車種と課金許容額情報を処理部205に出力する。通信部206は、処理部205が出力するTIDとGIDと通行料金情報と判定結果を中央装置40に送信する。通信部206は、中央装置40が送信する課金完了通知を受信し、受信した課金完了通知を処理部205に出力する。
【0041】
III.ゲート装置20がその他の位置のゲートとして機能する場合
処理部205は、通信部206が出力するTIDと車種と課金許容額情報を取得し、取得したTIDと車種と課金許容額情報を関連付けて記憶装置30に記憶させる。処理部205は、通信部206が出力する削除指示を取得したとき、記憶装置30が記憶するTIDに関する情報を削除する。
【0042】
通信部206は、中央装置40が送信するTIDと車種と課金許容額情報を受信した場合、受信したTIDと車種と課金許容額情報を処理部205に出力する。通信部206は、中央装置40から削除指示を受信した場合、受信した削除指示を処理部205に出力する。
【0043】
(記憶装置30の説明)
記憶装置30は、ゲート装置20のGIDを記憶する。なお、記憶装置30は、ゲート装置20が設置されている位置に関する位置情報を記憶していてもよい。記憶装置30は、入り口ゲートから侵入した車両2のTIDと課金許容額情報を関連付けて記憶する。記憶装置30は、車種毎かつ走行距離毎の通行料金情報を記憶する。
【0044】
(中央装置40の説明)
中央装置40は、ゲート装置20からTIDとGIDを取得し、取得したTIDとGIDを中央装置40に接続されている記憶装置50に記憶させる。中央装置40は、取得したTIDに対応するワレットの残金情報をワレット管理装置80から取得する。中央装置40は、ワレット管理装置80から取得した残金情報を課金許容額情報とする。中央装置40は、取得したTIDに対応する車種を取得する。中央装置40は、ワレット管理装置80から残金情報が変更された際に、変更された残金情報を取得する。中央装置40は、車種と課金許容額情報とTIDを、車両2が進入した入り口のゲートより下流に設置されているゲート装置20それぞれに送信する。中央装置40は、車両2が出口ゲートに到達した際、出口ゲートに設置されているゲート装置20からTIDと決定された課金情報を受信する。中央装置40は、決定した課金情報とTIDをワレット管理装置80に送信する。中央装置40は、出口ゲートに設置されているゲート装置20からTIDと決定された課金情報を受信した後、TIDに関する情報の削除指示を、出口ゲートに設置されているゲート装置20より下流に設置されているゲート装置20それぞれに送信する。
【0045】
通信部401は、ゲート装置20が送信したTIDとGIDを受信し、受信したTIDとGIDを処理部402に出力する。通信部401は、処理部402が出力するTIDをワレット管理装置80に送信する。通信部401は、ワレット管理装置80が送信したTIDと残金情報を受信し、受信したTIDと残金情報を処理部402に出力する。通信部401は、処理部402が出力するTIDと課金情報をワレット管理装置80に送信する。通信部401は、処理部402が出力するTIDに関する情報の削除指示を、課金許容額情報を送信したゲート装置20に送信する。
【0046】
処理部402は、受信したTIDとGIDを関連付けて記憶装置50に記憶させる。処理部402は、TIDを用いて、第1記憶装置60を参照して車種を取得する。処理部402は、通信部401が出力するTIDと残金情報を取得し、取得した残金情報を課金許容額情報としてTIDに関連付けて記憶装置50に記憶させる。処理部402は、例えば記憶装置50が記憶する地図情報(含む道路の接続情報)と、道路情報と、ゲート装置20が配置されている位置の位置情報と、入り口ゲートのGIDを用いて下流のゲート装置20を抽出する。処理部402は、通信部401が変更された残金情報を出力した際、記憶装置50が記憶する課金許容額情報を変更する。処理部402は、TIDと車種と課金許容額情報を、入り口ゲートより下流のゲートに設置されているゲート装置20に通信部401を介して送信する。処理部402は、送信した下流のゲート装置20のGIDを記憶装置50に記憶させる。処理部402は、通信部401が出力するTIDと通行料金情報と判定結果を取得する。処理部402は、取得したTIDと通行料金情報と判定結果を、通信部401を介してワレット管理装置80に送信する。処理部402は、TIDと課金情報を取得したとき、TIDに関する情報の削除指示を、TIDと課金許容額情報を送信したゲート装置20のうち、出口ゲートに設置されているゲート装置20以外に通信部401を介して送信する。なお、処理部402は、TIDと課金情報を取得したとき、TIDに関する情報の削除指示を全てのゲート装置20に通信部401を介して送信するようにしてもよい。処理部402は、出口ゲートに設置されているゲート装置20から受信した情報に含まれる判定結果に発進否が含まれている場合、通行料金情報の不足料金を算出する。処理部402は、算出した不足料金の不足料金情報をワレット管理装置80に通信部401を介して送信する。なお、出口ゲートに設置されているゲート装置20が送信する情報に不足料金情報が含まれていた場合、処理部402は、不足料金情報をワレット管理装置80に送信するようにしてもよい。
【0047】
(記憶装置50の説明)
記憶装置50は、地図情報(含む道路の接続情報)と、道路情報と、ゲート装置20が配置されている位置の位置情報を記憶する。記憶装置50は、GIDとゲート装置20が配置されている位置の位置情報を関連付けて記憶する。記憶装置50は、TIDと課金許容額情報を関連付けて記憶する。記憶装置50は、TIDに関する情報の送信したゲート装置20のGIDを記憶する。
【0048】
(ワレット管理装置80の説明)
ワレット管理装置80は、複数のTID毎に、TIDに関連付けて残金情報を管理する。ワレット管理装置80は、会計装置90から入金金額情報または利用金額情報を受信した際、TIDに関連付けられている残金情報を変更し、変更した残金情報を中央装置40に送信する。
【0049】
通信部801は、中央装置40が送信したTIDを受信し、受信したTIDを処理部802に出力する。通信部801は、処理部802が出力するTIDと残金情報を中央装置40に送信する。通信部801は、会計装置90が送信したTIDと入金金額情報、またはTIDと利用料金情報を受信し、受信したTIDと入金金額情報、またはTIDと利用金額情報を処理部802に出力する。
【0050】
処理部802は、通信部801が出力するTIDを取得し、取得したTIDに対応する残金情報を第2記憶装置70を参照して取得する。処理部802は、取得した残金情報とTIDを通信部801に出力する。処理部802は、通信部801が出力するTIDと入金金額情報、またはTIDと利用金額情報を取得し、取得した入金金額情報または利用金額情報に基づいて、第2記憶装置70が記憶する残金情報を変更する。中央装置40から受信した情報に通行料金に対して課金許容額が不足していた場合、処理部802は、不足分を登録されている口座から引き落とす。処理部802は、引き落としが完了した際、課金が完了したことを示す課金完了情報を、通信部801を介して中央装置40に送信する。
【0051】
(第2記憶装置70の説明)
第2記憶装置70は、TIDに、取得者の情報と、車両情報と、入金方法の情報と、課金用の電子口座と、残金情報を関連付けて記憶する。第2記憶装置70は、ワレット管理装置80の制御に応じて残金情報を変更する。
【0052】
(会計装置90の説明)
会計装置90は、例えばサービスエリア、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア等の店舗に設置されている。会計装置90は、利用者がTIDに関連付けて入金を行った際、入金金額情報をワレット管理装置80に送信する。会計装置90は、利用者が買い物を行った際、利用金額情報をワレット管理装置80に送信する。
【0053】
通信部901は、処理部902が出力するTIDと入金金額情報、またはTIDと利用金額情報をワレット管理装置80に送信する。
【0054】
処理部902は、利用者によって入金が行われた際、TIDと入金金額情報を通信部901に出力する。処理部902は、利用者によって買い物が行われた際、TIDと利用金額情報を通信部901に出力する。
【0055】
(記憶装置30が記憶する情報例)
図3は、本実施形態に係る記憶装置30が記憶する情報例を示す図である。図3に示すように、記憶装置30は、TIDに、車種と、入り口ゲートのGIDと、課金許容額情報を関連付けて記憶する。
【0056】
図4は、本実施形態に係る記憶装置30が記憶する通行料金例を示す図である。図4に示すように、記憶装置30は、入り口ゲートのGIDと出口ゲートのDIGの組み合わせ毎に通行料金情報を記憶する。または、記憶装置30は、自ゲート装置20と他のゲート装置20との間の距離と、距離毎の通行料金情報を記憶していてもよい。
【0057】
(記憶装置50が記憶する情報例)
次に、記憶装置50が記憶する情報例を説明する。
図5は、本実施形態に係る記憶装置50が記憶する情報例を示す図である。図5に示すように、記憶装置50は、TIDに、入り口ゲートのGIDと車種と課金許容額情報を関連付けて記憶する。
【0058】
(第2記憶装置70が記憶する情報例)
次に、第2記憶装置70が記憶する情報例を説明する。
図6は、本実施形態に係る第2記憶装置70が記憶する情報例を示す図である。図6に示すように、第2記憶装置70は、TIDに、取得者の情報と、車両情報(対象車両、対象車両のナンバープレート、車種等)と、入金方法の情報と、課金用の電子口座と、残金情報を関連付けて記憶する。
【0059】
(料金収受システム1の処理手順例)
次に、料金収受システム1の処理手順例を説明する。
図7図8は、料金収受システム1の処理手順例のシーケンスである。まず、図7を用いて処理手順を説明する。なお、図7図8の説明において、ゲート装置が10個あり、ゲート装置20-1が入り口ゲートに設置されているゲート装置であり、ゲート装置20-7が出口ゲートに設置されているゲート装置である。
【0060】
(ステップS1)入り口ゲートに設置されているゲート装置20-1の処理部205は、車両2の取り付けられている無線タグ3(図1)からTIDを取得する。
【0061】
(ステップS2)ゲート装置20-1の処理部205は、取得したTIDと、自装置のGIDを中央装置40に送信する。
(ステップS3)中央装置40の処理部402は、ゲート装置20-1が送信したTIDとGIDを受信する。
【0062】
(ステップS4)中央装置40の処理部402は、受信したTIDと残金監視依頼をワレット管理装置80に送信する。
(ステップS5)ワレット管理装置80の処理部802は、中央装置40が送信したTIDと残金監視依頼を受信する。
【0063】
(ステップS6)ワレット管理装置80の処理部802は、第2記憶装置70が記憶している情報を参照してTIDに関連付けられている残金情報を取得する。続けて、処理部802は、TIDと残金情報を中央装置40に送信する。
【0064】
(ステップS7)中央装置40の処理部402は、ワレット管理装置80が送信したTIDと残金情報を受信する。続けて、処理部402は、残金情報を課金許容額とし、TIDと課金許容額情報を関連付けて記憶装置50に記憶させる。
【0065】
(ステップS8)ワレット管理装置80の処理部802は、残金監視依頼の受信に応じて、TIDに関連付けられている残金情報の監視を開始する。
【0066】
(ステップS9)中央装置40の処理部402は、第1記憶装置60を参照してTIDに関連付けられている車種を取得する。続けて、処理部402は、取得した車種をTIDに関連付けて記憶装置30に記憶させる。
【0067】
(ステップS10)中央装置40の処理部402は、TIDとGIDと車種と課金許容額情報をゲート装置20-1の下流のあるゲート装置20-2~20-10に送信する。
【0068】
(ステップS11)ゲート装置20-2の処理部205は、中央装置40が送信したTIDとGIDと車種と課金許容額情報を受信し、受信したTIDとGIDと車種と課金許容額情報を、ゲート装置20-2に接続されている記憶装置30に記憶させる。
【0069】
(ステップS12)ゲート装置20-10の処理部205は、中央装置40が送信したTIDとGIDと車種と課金許容額情報を受信し、受信したTIDとGIDと車種と課金許容額情報を、ゲート装置20-10に接続されている記憶装置30に記憶させる。
【0070】
(ステップS13)ワレット管理装置80の処理部802は、利用者によって入金または買い物が行われた際、TIDと変更された残金情報を中央装置40に送信する。
【0071】
(ステップS14)中央装置40の処理部402は、TIDと変更された残金情報を受信する。
(ステップS15)中央装置40の処理部402は、変更された残金情報を課金許容額として、記憶装置50が記憶する課金許容額情報を変更する。続けて、処理部402は、変更された課金許容額情報とTIDを、ステップS10で送信したゲート装置20に送信する。続けて、中央装置40から変更された課金許容額情報とTIDを受信したゲート装置20の処理部205は、自装置に接続されている記憶装置30が記憶する課金許容額情報を変更する。
【0072】
図8に移って、料金収受システム1の処理手順例の説明を続ける。
(ステップS16)出口ゲートに設置されているゲート装置20-7の処理部205は、車両2の取り付けられている無線タグ3(図1)からTIDを取得する。
【0073】
(ステップS17)ゲート装置20-7の処理部205は、受信したTIDを用いて記憶装置30を参照して通行料金を決定する。
(ステップS18)ゲート装置20-7の処理部205は、通行料金が課金許容額以内であるか否かを判定する。
【0074】
(ステップS19)ゲート装置20-7の処理部205は、ステップS18の判定の結果、通行料金が課金許容額以内である場合に対象車両の発進を可として、バリア(図1)を開ける。
【0075】
(ステップS20)ゲート装置20-7の処理部205は、TIDと自装置のGIDと確定した通行料金情報と判定結果を中央装置40に送信する。判定結果には、発進可または発進否の情報が含まれている。
(ステップS21)中央装置40の処理部402は、ゲート装置20-7が送信したTIDとGIDと確定した通行料金情報と判定結果を受信する。
【0076】
(ステップS22)発進可の場合、中央装置40の処理部402は、TIDと通行料金情報をワレット管理装置80に送信する。発進否の場合、処理部402は、TIDと通行料金情報と不足料金情報をワレット管理装置80に送信する。
【0077】
(ステップS23)発進可の場合、ワレット管理装置80の処理部802は、中央装置40が送信するTIDと通行料金情報を受信する。発進否の場合、処理部802は、ワレット管理装置80が送信するTIDと通行料金情報と不足料金情報を受信する。
【0078】
ステップS24~S27の処理は、通行料金が課金許容額より高い場合、すなわち発進否の場合に行われる。
(ステップS24)ワレット管理装置80の処理部802は、不足分を登録されている口座から引き落とす。
【0079】
(ステップS25)ワレット管理装置80の処理部802は、課金完了通知を中央装置40に送信する。
(ステップS26)中央装置40の処理部402は、ワレット管理装置80が送信する課金完了通知を受信する。
【0080】
(ステップS27)中央装置40の処理部402は、課金完了通知をゲート装置20-7に送信する。
(ステップS28)ゲート装置20-7の処理部205は、中央装置40が送信する課金完了通知を受信する。続けて、処理部205は、バリア21(図1)を開けて車両2(図1)の通行を許可する。
【0081】
(ステップS29)中央装置40の処理部402は、ゲート装置20-7から受信したGIDに基づいてTID情報の削除指示を、ゲート装置20-7より下流のゲート装置20-8~20-10に送信する。
【0082】
(ステップS30)ゲート装置20-8~20-10の各処理部205は、中央装置40が送信したTID情報の削除指示を受信する。
(ステップS31)ゲート装置20-8~20-10の各処理部205は、ゲート装置20-8~20-10それぞれに接続されている記憶装置30が記憶するTID情報を削除する。
【0083】
なお、車両2の退出処理が行われた際に、中央装置40は課金完了した車両のTIDを削除する指示をゲート装置に送信する例を説明したが、これに限らない。車両2が出口ゲートを通過したことが検出された場合に、中央装置40は課金完了した車両のTIDを削除する指示をゲート装置に送信するようにしてもよい。または、出口ゲートに設置されているゲート装置が無線タグ情報を受信して中央装置40に送信した場合に、中央装置40は課金完了した車両のTIDを削除する指示をゲート装置に送信するようにしてもよい。また、中央装置40は、課金完了後に、TIDに関する情報の削除指示を全てのゲート装置20に送信するようにしてもよい。
【0084】
以上のように、本実施形態では、入り口ゲートに設置されているゲート装置20が車両2からTIDを取得したとき、中央装置40が当該TIDに関連付けられている残金情報をワレット管理装置80から取得する。そして、中央装置40は、取得した残金情報を課金許容額情報として入り口のゲートより下流に設置されているゲート装置20それぞれに送信する。
【0085】
なお、上述した例では、説明を簡略化するために車両2が1台の例を説明したが、料金収受システム1は有料道路を走行している車両毎に上記の処理を行う。
【0086】
また、本実施形態では、ワレット管理装置80は、残金情報が変更された際に変更された残金情報を中央装置40に送信する。そして、中央装置40は、変更された残金情報を受信したとき、課金許容額情報を変更し、変更した課金許容額を入り口のゲートより下流に設置されているゲート装置20それぞれに再送信する。
【0087】
これにより、本実施形態によれば、車両2(図1)が有料道路に侵入したときのワレットの残金情報が、有料道路を車両2が送稿した期間に変化した場合であっても、出口ゲートの候補が記憶する課金許容額情報を最新の残金情報に変更することができる。
【0088】
また、本実施形態によれば、車両2が出口ゲートに達する前に、出口ゲートの候補となるゲートに設置されているゲート装置20は、TIDと車種と課金許容額情報を取得することができる。これにより、本実施形態によれば、車両2が出口ゲートに達した際に、ゲート装置20と中央装置40とが通信を行わずに済むので、車両2を運転する利用者は出口ゲートでの待ち時間を短縮することができる。
【0089】
なお、上述した例において、各ゲート装置20が中央装置40の機能を備え、記憶装置30が記憶装置50が記憶する情報も記憶するようにしてもよい。この場合、入り口ゲートに設置されているゲート装置20が、ワレット管理装置80と通信を行って課金許容額情報を取得し、下流のゲート装置にTIDと車種と課金許容額情報を送信するようにしてもよい。
【0090】
なお、上述した例において、中央装置40の処理部402は、ワレット管理装置80から変更された残金情報を受信した際、ゲート装置20への送信に加えて、車両2を運転している利用者のスマートフォン等の携帯端末にも送信するようにしてもよい。
これにより、本実施形態によれば、課金額確定の時点での、電子ワレットからの引き去り額、同残額を運転者に通知することができ、満足度向上に寄与することができる。
【0091】
このように、本実施形態によれば、車両2の走行時間の間に通過可否判断が完了するので、出口ゲート到着時の待ち時間が発生しない。また、本実施形態によれば、中央装置あるいは通信経路の応答速度、故障許容度の要求水準が下がり、投資、維持費用を抑えることが可能となる。
また、本実施形態によれば、経路に進入した車両だけの情報を、走行方向下流のゲート装置20だけに通信するので、中央装置とゲート間の通信量が少ない。
また、本実施形態によれば、経路から退出した車両2の情報をゲート装置20に接続されている記憶装置30からは消去するので、ゲート装置20(含む記憶装置30)の設備のコストを低減することができる。
また、本実施形態によれば、電子ワレット運営事業社が管理するワレット管理装置80が監視する必要のある電子ワレットは、高速道路を走行中、あるいは通過する可能性のあるものに限定することができる。
【0092】
(均一料金の有料道路の例)
ここで、有料道路が均一料金の場合、一般的に有料道路にゲート装置20が1つしか設置されていない。このような場合、入り口ゲートに設置されている第1のゲート装置20の代わりに、TIDを取得する読み取り専用装置(不図示)を設置するようにしてもよい。読み取り専用装置は、第1のゲート装置20と同様にTIDを取得した際、取得したTIDを中央装置40へ送信するようにしてもよい。これにより、本実施形態によれば、通行距離に応じた有料道路の場合と同様の効果を得ることができる。
【0093】
<第2実施形態>
第1実施形態では、道路が有料道路であり、通行料金が通行距離によって異なる場合を例に説明した。このような通行距離によって通行料金が異なるシステムでは、上述したように、有料道路上に複数のゲート装置が設置されている。
【0094】
本実施形態では、料金が均一の場合を説明する。このように均一料金の有料道路では、有料道路上に1つのゲート装置が設置されている。有料道路上に1つのゲート装置しか設置されていない場合、課金するゲート装置は、予めTIDと車種と課金許容額情報を取得できない。予めTIDと車種と課金許容額情報を取得できない場合、ゲート装置は、車両がゲートに達した際に中央装置と通信を行う必要があり、車両2を運転する利用者は出口ゲートでの待ち時間が長くなる。このため、本実施形態では、均一料金の有料道路に設置されているゲート装置に、近接するゲート装置が予めTIDと車種と課金許容額情報を送信する例を説明する。なお、料金収受システム1の構成は、第1実施形態の図2と同様である。
【0095】
本実施形態における料金収受システム1を、図9図10を用いて説明する。
図9は、本実施形態に係る料金収受システム1の動作を説明するための図である。図10は、本実施形態に係る料金収受システム1の処理手順例のシーケンス図である。
【0096】
図9において、符号R1は通行距離に応じて通行料金が課金される第1の有料道路である。符号R2とR4とR6は一般道である。符号R3は均一料金の第2の有料道路である。符号R5は均一料金の第3の有料道路である。符号C1は第2の有料道路の始点であり、符号C2は第2の有料道路の終点である。符号C3は第3の有料道路の始点であり、符号C4は第2の有料道路の終点である。
【0097】
図9に示すように、第1の有料道路には、入り口ゲートの位置にゲート装置20-1が設置され、出口ゲートの位置にゲート装置20-2が設置されている。第2の有料道路にはゲート装置20-3が設置されている。第3の有料道路にはゲート装置20-4が設置されている。また符号Z1が示す円は、ゲート装置20-2から所定の範囲を示している。
【0098】
(ステップS101)車両2が入り口ゲートに達した際、ゲート装置20-1は無線タグ3からTIDを取得する。
(ステップS102)ゲート装置20-1は、TIDと自装置のGIDを中央装置40に送信する。
【0099】
(ステップS103)中央装置40は、TIDと残金監視依頼をワレット管理装置80に送信する。
(ステップS104)ワレット管理装置80は、TIDと残金情報を中央装置40に送信する。
【0100】
(ステップS105)ワレット管理装置80は、残金監視依頼の受信に応じてTIDに関連付けられている残金情報の監視を開始し、残金情報が変更された際にTIDと残金情報を中央装置40に再送する。
【0101】
(ステップS106)中央装置40は、TIDと車種をGIDと課金許容額をゲート装置20-2に送信する。続けて、ゲート装置20-2は、受信したTIDと車種をGIDと課金許容額情報をゲート装置20-2に接続されている記憶装置30(図2)に記憶させる。
(ステップS107)車両2が出口ゲートに達した際、ゲート装置20-2は無線タグ3からTIDを取得する。
【0102】
(ステップS108)ゲート装置20-2と中央装置40とワレット管理装置80は、課金処理(図8のステップS17~S27)を行う。これにより、ゲート装置20-2は、第1の有料道路の通行料金に対する課金を行う。
【0103】
(ステップS109)中央装置40の処理部402(図2)は、課金許容額から通行料金を減算して課金許容額情報を変更する。そして、処理部402は、符号Z1が示す範囲内に設置されているゲート装置20のうち、第1の有料道路を走行した車両2が、最も次に走行しそうな道路上のゲート装置を推定する。処理部402は、記憶装置50が記憶する地図情報(含む道路の接続情報)を用いて、例えばニューラルネットワークの手法によって、最も次に走行しそうなルートと、そのルート上に設置されているゲート装置を推定する。図10に示す例では、車両が次に走行するルートが一般道R4を経て第3の有料道路の例である。
【0104】
(ステップS110)中央装置40の処理部402は、TIDと車種と課金許容額を推定したゲート装置20-4に送信する。続けて、ゲート装置20-4の処理部205(図2)は、中央装置40から受信したTIDと車種と課金許容額情報を、ゲート装置20-4に接続されている記憶装置30(図2)に記憶させる。
【0105】
(ステップS111)ゲート装置20-4が配置されている位置に車両2が達した際、ゲート装置20-4の処理部205は無線タグ3からTIDを取得する。
【0106】
(ステップS112)ゲート装置20-4の処理部205は課金処理(図8のステップS17~S20)を行う。なお、ゲート装置20-4の処理部205は、通行料金が課金許容額より高い場合、中央装置40に判定結果を送信する。
【0107】
なお、上述した例では、中央装置40がTIDと車種と課金許容額情報を出口ゲートのゲート装置20-2に近接するゲート装置20-4に送信する例を説明したが、これに限らない。中央装置40は、入り口ゲートのゲート装置20-1を通過した車両の進行方向にあり且つ所定の範囲内にあるゲート装置20にTIDと車種と課金許容額情報を送信するようにしてもよい。
【0108】
なお、例えば一般道R4で課金許容額情報が変更された場合、中央装置40は、変更された課金許容額情報をゲート装置20-4に送信する。
【0109】
なお、上述した例では、説明を簡略化するために車両2が1台の例を説明したが、料金収受システム1は有料道路を走行している車両毎に上記の処理を行う。
【0110】
また、図9図10に示した例において、車両2が推定したゲート装置20-4が配置されている有料道路ではなく、ゲート装置20-3が配置されている有料道路を通行した場合、中央装置40の処理部402は、ゲート装置20-3からTIDとGIDと通行料金情報と判定結果を受信した際、ゲート装置20-3と同じ領域Z1にあるゲート装置20-4に対してTIDに関する情報の削除指示を送信する。
【0111】
また、図9図10に示した例において、ゲート装置20-2通過後、車両2が有料道路を利用せず一般道R6を走行した場合、中央装置40の処理部402は、ゲート装置20-3とゲート装置20-4のどちらからもTIDとGIDと通行料金情報と判定結果を受信できない。所定時間内に領域Z1に配置されているゲート装置20からTIDとGIDと通行料金情報と判定結果を受信できない場合、中央装置40の処理部402は、送信したTIDに関する情報の削除指示をゲート装置20-4に送信するようにしてもよい。または、TIDに関する情報を受信した後、所定時間内にTID情報を受信できない場合、ゲート装置20-4の処理部205は、所定時間経過後、TIDに関する情報を削除するようにしてもよい。
【0112】
また、図9図10に示した例において、中央装置40の処理部402は領域Z1において最も次に走行しそうな道路上のゲート装置を推定する例を説明したが、これに限らない。中央装置40の処理部402は、領域Z1内に配置されている車両2の走行方向と推定される全てのゲート装置20-3とゲート装置20-4にTIDに関する情報を送信するようにしてもよい。
この場合、領域Z1内のゲート装置20からTIDとGIDと通行料金情報と判定結果を受信した際、中央装置40の処理部402は、TIDに関する情報を削除する削除指示を他のゲート装置20に送信するようにしてもよい。また、領域Z1内のゲート装置20からTIDとGIDと通行料金情報と判定結果を所定時間内に受信できなかった際、中央装置40の処理部402は、TIDに関する情報を削除する削除指示を、TIDに関する情報を送信した全てのゲート装置20に送信するようにしてもよい。または、所定時間内にTIDを取得できなかった場合、TIDに関する情報を受信したゲート装置20は、記憶させたTIDに関する情報を所定時間経過後に削除するようにしてもよい。
【0113】
これにより、本実施形態によれば、有料道路上にゲート装置20が1つしか設置されていない場合であっても、近接する道路に設置されているゲート装置20に基づく情報を中央装置40が予め送信しておくことができる。
【0114】
なお、上述の各実施形態においては、上述したゲート装置20と中央装置40とワレット管理装置80の各種処理の過程の全てまたは一部は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0115】
上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0116】
以上のとおり、本発明に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0117】
1…料金収受システム
2…車両
3…無線タグ
12…RFID読み取り装置
20,20-1,20-2,20-3,20-4,・・・20-7,20-8,20-9,20-10,20-N…ゲート装置
21…バリア
30…記憶装置
40…中央装置
50…記憶装置
60…第1記憶装置
70…第2記憶装置
80…ワレット管理装置
90…会計装置
202…取得部
205,402,802,902…処理部
206,401,801,901…通信部
TID…車両の固有情報
GID…ゲート装置の固有情報
図1
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図10