(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-12
(45)【発行日】2022-08-22
(54)【発明の名称】電子タバコのアトマイザー
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20220815BHJP
A24F 40/05 20200101ALI20220815BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/05
(21)【出願番号】P 2020570527
(86)(22)【出願日】2019-06-19
(86)【国際出願番号】 CN2019091877
(87)【国際公開番号】W WO2019242636
(87)【国際公開日】2019-12-26
【審査請求日】2020-12-17
(31)【優先権主張番号】201810650353.4
(32)【優先日】2018-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】507308153
【氏名又は名称】チャイナ タバコ フーナン インダストリアル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 建福
(72)【発明者】
【氏名】鐘 科軍
(72)【発明者】
【氏名】郭 小義
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲ウィ▼
(72)【発明者】
【氏名】尹 新強
(72)【発明者】
【氏名】易 建華
(72)【発明者】
【氏名】周 永権
(72)【発明者】
【氏名】沈 礼周
【審査官】石黒 雄一
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第205962833(CN,U)
【文献】中国実用新案第205794803(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2018/0153222(US,A1)
【文献】中国実用新案第206687176(CN,U)
【文献】中国実用新案第206776741(CN,U)
【文献】中国実用新案第205962837(CN,U)
【文献】国際公開第2017/187545(WO,A1)
【文献】中国実用新案第204969456(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第108142999(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106418714(CN,A)
【文献】中国実用新案第206542921(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0086506(US,A1)
【文献】特表2021-527417(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
霧化部品(3)、アウターケーシング(24)、接続スリーブ(22)、霧化ウィック(14)を備え、接続スリーブ(22)の下部分がアウターケーシング(24)の上部分の外に套設され、アウターケーシング(24)が霧化ウィック(14)の外に套設され、アウターケーシング(24)には、電子タバコのリキッドカートリッジ(12)のチャンバーと霧化ウィック(14)とを連通させ得る第1のリキッド流貫通孔(2401)が開けられる
霧化コアを備える電子タバコのアトマイザーであって、
前記接続スリーブ(22)は、アウターケーシング(24)に対して軸方向に沿って移動するか、又は周方向に回動して第1のリキッド流貫通孔(2401)を閉塞又は開放することができ、接続スリーブ(22)とアウターケーシング(24)との間には、第1のリキッド流貫通孔(2401)を閉塞させるときに第1のリキッド流貫通孔(2401)をシールするための緩衝シール構造が設けられ
、
ハウジング(8)を備え、電子タバコの霧化コアはハウジング(8)内に設けられ、ハウジング(8)の最上部にはトップカバー(9)が設けられ、ハウジング(8)内にはリキッドカートリッジ(12)が設けられ、トップカバー(9)は回動することで接続スリーブ(22)を駆動して電子タバコの軸方向に沿って移動させるか又は周方向に回動させ、
トップカバー(9)にリベット接続された押さえリング(44)をさらに備え、トップカバー(9)は、回動して押さえリング(44)を通じて、接続スリーブ(22)を電子タバコの軸方向に沿って移動するか、又は周方向に回動するように駆動し、
ハウジング(8)内には給気通路(2)、排気通路(4)が設けられ、マウスピース(6)がトップカバー(9)に対して回動可能にトップカバー(9)の外に套設され、給気口(1)、給気通路(2)、霧化部品(3)、排気通路(4)、排気口(5)、マウスピース(6)が順次連通しており、トップカバー(9)内には可動部材(10)と雌ねじスリーブ(37)が設けられ、可動部材(10)の側壁の下部分が雌ねじスリーブ(37)に螺合され、マウスピース(6)は回動することで、雌ねじスリーブ(37)のねじに対して回動するとともにトップカバー(9)の軸方向に沿って移動するように可動部材(10)を駆動し、前記可動部材(10)には、前記給気口(1)と給気通路(2)を連通させる気体流貫通孔(1003)が開けられ、可動部材(10)がトップカバー(9)の軸方向に沿って移動しているときに、雌ねじスリーブ(37)の内側壁が位置をずらして気体流貫通孔(1003)を閉塞することで給気通路(2)に入る給気量を調整する、
ことを特徴とする電子タバコの
アトマイザー。
【請求項2】
前記緩衝シール構造は、アウターケーシング(24)の下部分の外に固定して套設されるシールガスケット(46)を備え、前記シールガスケット(46)の上面が第1のリキッド流貫通孔(2401)の最低点の下方に位置するか、又は第1のリキッド流貫通孔(2401)の最低点と正接し、
接続スリーブ(22)の底端とシールガスケット(46)が当接するまで接続スリーブ(22)が電子タバコの軸方向に沿って移動したときに、第1のリキッド流貫通孔(2401)が閉塞され、接続スリーブ(22)の底端とシールガスケット(46)が分離するまで接続スリーブ(22)が電子タバコの軸方向に沿って移動したときに、第1のリキッド流貫通孔(2401)が開放する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子タバコの
アトマイザー。
【請求項3】
前記シールガスケット(46)の底面には受力変形構造が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の電子タバコの
アトマイザー。
【請求項4】
前記受力変形構造は、シールガスケット(46)の底面に設けられた止まり穴(4601)を備える、ことを特徴とする請求項3に記載の電子タバコの
アトマイザー。
【請求項5】
接続スリーブ(22)には、電子タバコのリキッドカートリッジ(12)と第1のリキッド流貫通孔(2401)とを連通させ得るリキッド供給孔(2201)が開けられ、接続スリーブ(22)がアウターケーシング(24)に対して周方向に回動するときに、リキッド供給孔(2201)と第1のリキッド流貫通孔(2401)は位置をずらし、又は対向して、第1のリキッド流貫通孔(2401)を閉塞又は開放する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子タバコの
アトマイザー。
【請求項6】
前記緩衝シール構造は、アウターケーシング(24)と接続スリーブ(22)との間に套設されたシールスリーブ(45)を備え、前記シールスリーブ(45)には、第1のリキッド流貫通孔(2401)に対向する第2のリキッド流貫通孔(4501)が設けられ、第2のリキッド流貫通孔(4501)は、第1のリキッド流貫通孔(2401)と霧化ウィック(14)を連通させる、ことを特徴とする請求項5に記載の電子タバコの
アトマイザー。
【請求項7】
前記アウターケーシング(24)には、シールスリーブ(45)の軸方向回動を止める係止孔(2402)が設けられ、前記シールスリーブ(45)には、該係止孔(2402)と嵌合するボス(4502)が設けられる、ことを特徴とする請求項6に記載の電子タバコの
アトマイザー。
【請求項8】
前記シールスリーブ(45)には、第2のリキッド流貫通孔(4501)の外周において接続スリーブ(22)を向く凸状リング(4503)が設けられる、ことを特徴とする請求項7に記載の電子タバコの
アトマイザー。
【請求項9】
前記トップカバー(9)には、リキッドカートリッジ(12)にリキッドを注入するためのリキッド注入孔(903)が開けられ、トップカバー(9)は雌ねじスリーブ(37)と隙間嵌めする、ことを特徴とする請求項
1に記載の電子タバコのアトマイザー。
【請求項10】
前記ハウジング(8)内には給気管(15)がさらに設けられ、該給気管(15)のチャンバーが前記給気通路(2)となり、前記給気管(15)の給気端が可動部材(10)に接続され、前記給気管(15)の排気端が霧化部品(3)に対向する、ことを特徴とする請求項
1に記載の電子タバコのアトマイザー。
【請求項11】
前記マウスピース(6)の最上部の通気孔(603)の内側には、マウスピース(6)の内部へ延びている環状部(606)を有する、ことを特徴とする請求項
1に記載の電子タバコのアトマイザー。
【請求項12】
前記可動部材(10)には、通気孔(603)に対向する円柱部(1005)を有する、ことを特徴とする請求項
1に記載の電子タバコのアトマイザー。
【請求項13】
前記円柱部(1005)の最上部は、傾斜角が設けられた先細端である、ことを特徴とする請求項
12に記載の電子タバコのアトマイザー。
【請求項14】
前記押さえリング(44)は前記接続スリーブ(22)の上部分の外に套設され、押さえリング(44)の内側壁には、接続スリーブ(22)の周方向回動を制限する制限面(4403)が設けられ、前記接続スリーブ(22)の外側壁には、制限面(4403)と嵌合する制限外面(2202)が設けられ、雌ねじスリーブ(37)は押さえリング(44)に配置される、ことを特徴とする請求項
1に記載の電子タバコのアトマイザー。
【請求項15】
前記雌ねじスリーブ(37)の底部には、雌ねじスリーブ(37)の周方向回動を制限するための少なくとも2つの係合溝(3702)が設けられ、前記リキッドカートリッジ(12)には、電子タバコの軸線と平行し係合溝(3702)と嵌合する係合カラム(1201)が設けられ、押さえリング(44)の外周には第1の制限溝(4404)が開けられ、係合カラム(1201)は該第1の制限溝(4404)を通り抜けて係合溝(37
02)に係合される、ことを特徴とする請求項
14に記載の電子タバコのアトマイザー。
【請求項16】
トップカバー(9)に対する前記マウスピース(6)の軸方向移動を防止するためのフック手段がさらに設けられる、ことを特徴とする請求項
1に記載の電子タバコのアトマイザー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に電子タバコの霧化コア及びアトマイザーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子タバコアのアトマイザーには、回転型リキッド注入構造が設けられるが、それには、以下の欠点がある。リキッドカートリッジと霧化ウィックを連通させるリキッド供給孔のシールは、一般には、接続スリーブとアウターケーシングの相対回動により行われ、接続スリーブとアウターケーシングが両方ともに金属部材であるため、2つの金属部材が嵌合して回動するときに、2つの金属部材については高精度の嵌合サイズが要求され、それに加えて、組立も複雑であり、そのため、生産時間が長く、生産コストが高く、そしてシール効果が不良であり、リキッド漏れやリキッド吸い込みのリスクがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の電子タバコのアトマイザーでは、2つの金属部材の相対回動によりリキッド供給孔をシールするため、生産時間が長く、生産コストが高く、そしてシール効果が不良であり、リキッド漏れやリキッド吸い込みのリスクがある。本発明の目的は、上記従来技術の欠陥に対して、生産時間が短く、生産コストが低く、シール効果が良好である電子タバコの霧化コア、及びアトマイザーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的課題を解決するために、本発明が採用する技術案は以下のとおりである。
【0005】
霧化部品、アウターケーシング、接続スリーブ、霧化ウィックを備え、接続スリーブの下部分がアウターケーシングの上部分の外に套設され、アウターケーシングが霧化ウィックの外に套設され、アウターケーシングには、電子タバコのリキッドカートリッジのチャンバーと霧化ウィックとを連通させ得る第1のリキッド流貫通孔が開けられる電子タバコの霧化コアであって、
前記接続スリーブは、アウターケーシングに対して軸方向に沿って移動するか、又は周方向に回動して第1のリキッド流貫通孔を閉塞又は開放することができ、接続スリーブとアウターケーシングとの間には、第1のリキッド流貫通孔を閉塞させるときに第1のリキッド流貫通孔をシールするための緩衝シール構造が設けられることを特徴とする。
【0006】
上記構造によれば、リキッド通路を遮断する必要がある場合(たとえば、リキッドを注入する場合や電子タバコを長期間放置する場合)、アウターケーシングに対して軸方向に沿って移動するか、又は周方向に回動するように接続スリーブを駆動して第1のリキッド流貫通孔を閉塞又は開放する。接続スリーブとアウターケーシングとの間に緩衝シール構造が設けられているので、接続スリーブとアウターケーシングの嵌合サイズについて要求される精度が低く、簡便に組み立てられ、生産時間が短く、生産コストが低く、そしてシール効果が良好であり、リキッド漏れやリキッド吸い込みのリスクを回避する。
【0007】
1つの好適な形態としては、前記緩衝シール構造は、アウターケーシングの下部分の外に固定して套設されるシールガスケットを備え、前記シールガスケットの上面が第1のリキッド流貫通孔の最低点の下方に位置するか、又は第1のリキッド流貫通孔の最低点と正接し、
接続スリーブの底端とシールガスケットが当接するまで接続スリーブが電子タバコの軸方向に沿って移動したときに、第1のリキッド流貫通孔が閉塞され、接続スリーブの底端とシールガスケットが分離するまで接続スリーブが電子タバコの軸方向に沿って移動したときに、第1のリキッド流貫通孔が開放する。
【0008】
リキッド通路を遮断する必要がある場合(たとえば、リキッドを注入する場合や電子タバコを長期間放置する場合)、電子タバコの軸方向に沿ってシールガスケットに接近して移動するように接続スリーブを駆動し、最終的には、接続スリーブがシールガスケットに当接し、それにより、第1のリキッド流貫通孔が閉塞され、リキッド通路が遮断され、リキッドカートリッジのチャンバーと霧化ウィックは遮断状態となる。リキッド通路を開放する必要がある場合、電子タバコの軸方向に沿ってシールガスケットから離間して移動するように接続スリーブを駆動し、最終的には、第1のリキッド流貫通孔が開放し、リキッド通路が導通し、リキッドカートリッジのチャンバーと霧化ウィックは連通状態となる。
【0009】
さらに、前記シールガスケットの底面には受力変形構造が設けられる。
【0010】
1つの好適な形態としては、前記受力変形構造は、シールガスケットの底面に設けられた止まり穴を備え、このため、シール効果がよりよくなる。
【0011】
別の好適な形態として、接続スリーブには、電子タバコのリキッドカートリッジと第1のリキッド流貫通孔とを連通させ得るリキッド供給孔が開けられ、接続スリーブがアウターケーシングに対して周方向に回動するときに、リキッド供給孔と第1のリキッド流貫通孔は位置をずらし、又は対向して、第1のリキッド流貫通孔を閉塞又は開放する。
【0012】
さらに、前記緩衝シール構造は、アウターケーシングと接続スリーブとの間に套設されたシールスリーブを備え、前記シールスリーブには、第1のリキッド流貫通孔に対向する第2のリキッド流貫通孔が設けられ、第2のリキッド流貫通孔は、第1のリキッド流貫通孔と霧化ウィックを連通させる。
【0013】
さらに、前記アウターケーシングには、シールスリーブの軸方向回動を止める係止孔が設けられ、前記シールスリーブには、該係止孔と嵌合するボスが設けられる。
【0014】
係止孔とボスとの嵌合により、シールスリーブとアウターケーシングとの固定を確実にし、接続スリーブの回動に連動してシールスリーブが回動させられることを回避する。
【0015】
さらに、前記シールスリーブには、第2のリキッド流貫通孔の外周において接続スリーブを向く凸状リングが設けられ、凸状リングは、リキッド供給孔をより確実にシールできる。
【0016】
1つの好適な形態としては、前記霧化部品は超音波霧化シートを含む。
【0017】
同一の発明構想に基づいて、本発明は、前記電子タバコの霧化コアを備える電子タバコのアトマイザーをさらに提供する。
【発明の効果】
【0018】
従来技術に比べて、本発明は、生産時間が短く、生産コストが低く、霧化ウィックとリキッドカートリッジとを完全にシールできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】霧化コアの実施例1のリキッド通路の導通時の構造模式図である。
【
図3】霧化コアの実施例1のリキッド通路の遮断時の構造模式図である。
【
図4】アトマイザーの実施例1の構造模式図である。
【
図8】シールガスケットの底面の構造模式図である。
【
図9】トップカバー、押さえリング及び接続スリーブの接続の構造図である。
【
図12】アトマイザーの実施例1のリキッド注入孔の閉塞時の構造模式図である。
【
図13】アトマイザーの実施例1のリキッド注入孔の開放時の構造模式図である。
【
図15】霧化コアの実施例2のリキッド通路の導通時の構造模式図である。
【
図16】霧化コアの実施例2のリキッド通路の遮断時の構造模式図である。
【
図17】アトマイザーの実施例2の構造模式図である。
【
図20】トップカバー、雌ねじスリーブ、押さえリング及び接続スリーブの接続の構造図である。
【
図22】マウスピース、雌ねじスリーブ及び可動部材の接続の構造図である。
【
図24】マウスピースと可動部材の接続の構造図である。
【
図25】アトマイザーの実施例2の気流の流向の模式図である。
【
図26】リキッド注入孔が閉塞され、且つリキッド供給孔が開放したときのアトマイザーの実施例2の構造模式図である。
【
図27】リキッド注入孔が開放し、且つリキッド供給孔が閉塞されたときのアトマイザーの実施例2の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
実施例1
図1~
図13に示すように、電子タバコの霧化コアは、霧化部品3、アウターケーシング24、接続スリーブ22、霧化ウィック14を備え、接続スリーブ22の下部分がアウターケーシング24の上部分の外に套設され、アウターケーシング24が霧化ウィック14の外に套設され、アウターケーシング24には、電子タバコのリキッドカートリッジ12のチャンバーと霧化ウィック14とを連通させ得る第1のリキッド流貫通孔2401が開けられ、前記接続スリーブ22は、アウターケーシング24に対して軸方向に沿って移動して第1のリキッド流貫通孔2401を閉塞又は開放することができ、接続スリーブ22とアウターケーシング24との間には、第1のリキッド流貫通孔2401を閉塞させるときに第1のリキッド流貫通孔2401をシールするための緩衝シール構造が設けられる。
【0021】
リキッド通路を遮断する必要がある場合(たとえば、リキッドを注入する場合や電子タバコを長期間放置する場合)、アウターケーシング24に対して軸方向に沿って移動して第1のリキッド流貫通孔2401を閉塞又は開放するように接続スリーブ22を駆動する。接続スリーブ22とアウターケーシング24との間に緩衝シール構造が設けられているため、接続スリーブ22とアウターケーシング24との嵌合サイズについて要求される精度が低く、簡便に組み立てられ、生産時間が短く、生産コストが低く、そしてシール効果が良好であり、リキッド漏れやリキッド吸い込みのリスクを回避する。
【0022】
前記緩衝シール構造は、アウターケーシング24の下部分の外に固定して套設されるシールガスケット46を備え、前記シールガスケット46はゴム材質である。前記シールガスケット46の上面が第1のリキッド流貫通孔2401の最低点の下方に位置するか、又は第1のリキッド流貫通孔2401の最低点と正接し、接続スリーブ22の底端とシールガスケット46が当接するまで接続スリーブ22が電子タバコの軸方向に沿って移動したときに、第1のリキッド流貫通孔2401が閉塞され、接続スリーブ22の底端とシールガスケット46が分離するまで接続スリーブ22が電子タバコの軸方向に沿って移動したときに、第1のリキッド流貫通孔2401が開放する。
【0023】
リキッド通路を遮断する必要がある場合、たとえば、リキッドを注入する場合や電子タバコを長期間放置する場合、電子タバコの軸方向に沿ってシールガスケット46に接近して移動するように接続スリーブ22を駆動し、最終的には、接続スリーブ22がシールガスケット46に当接し、第1のリキッド流貫通孔2401が閉塞され、リキッド通路が遮断され、リキッドカートリッジ12のチャンバーと霧化ウィック14は遮断状態となる。リキッド通路を開放する必要がある場合、電子タバコの軸方向に沿ってシールガスケット46から離間して移動するように接続スリーブ22を駆動し、最終的には、第1のリキッド流貫通孔2401が開放し、リキッド通路が導通し、リキッドカートリッジ12のチャンバーと霧化ウィック14は連通状態となる。
【0024】
前記シールガスケット46の底面には受力変形構造が設けられる。前記受力変形構造は、シールガスケット46の底面(底面はリキッドチャンバーから離間した面である)に設けられた止まり穴4601を備え、それにより、接続スリーブ22が電子タバコの軸方向に沿ってシールガスケット46に接近して移動し、シールガスケット46を押して変形させることに有利であり、したがって、このとき、シール効果が最も良好であり、第1のリキッド流貫通孔2401とリキッドカートリッジを連通させるリキッド通路が完全に遮断される。
【0025】
電子タバコのアトマイザーは、ハウジング8を備え、ハウジング8内には実施例1の電子タバコの霧化コアが設けられる。ハウジング8の最上部にはトップカバー9が設けられ、ハウジング8内にはリキッドカートリッジ12が設けられ。トップカバー9は回動することで接続スリーブ22を駆動して電子タバコの軸方向に沿って移動させ、接続スリーブ22の底端がシールガスケット46と当接したとき、第1のリキッド流貫通孔2401が閉塞され、接続スリーブ22の底端とシールガスケット46が分離したとき、第1のリキッド流貫通孔2401が開放する。
【0026】
リキッド通路を遮断する必要がある場合(たとえば、リキッドを注入する場合や電子タバコを長期間放置する場合)、トップカバー9を回転させ、電子タバコの軸方向に沿ってシールガスケット46に接近して移動するように接続スリーブ22を駆動し、最終的には、接続スリーブ22がシールガスケット46に当接し、第1のリキッド流貫通孔2401が閉塞され、リキッド通路が遮断され、リキッドカートリッジ12のチャンバーと霧化ウィック14は遮断状態となる。リキッド通路を開放する必要がある場合、トップカバー9を回転させ、電子タバコの軸方向に沿ってシールガスケット46から離間して移動するように接続スリーブ22を駆動し、最終的には、第1のリキッド流貫通孔2401が開放し、リキッド通路が導通し、リキッドカートリッジ12のチャンバーと霧化ウィック14は連通状態となる。シールガスケット46のシール作用により、接続スリーブ22とアウターケーシング24との嵌合サイズについて要求される精度が低く、簡便に組み立てられ、生産時間が短く、生産コストが低く、そしてシール効果が良好であり、リキッド漏れやリキッド吸い込みのリスクを回避する。
【0027】
電子タバコのアトマイザーは、トップカバー9にリベット接続された押さえリング44をさらに備え、前記押さえリング44は、前記接続スリーブ22の上部分の外に套設され、押さえリング44の内側壁には、接続スリーブ22の周方向回動を制限する制限面4403が設けられ、前記接続スリーブ22の外側壁には、制限面4403と嵌合する制限外面2202が設けられ、トップカバー9は回動して押さえリング44を介して、接続スリーブ22を駆動して電子タバコの軸方向に沿って移動させる。
【0028】
押さえリング44がトップカバー9にリベット留めされているので、押さえリング44とトップカバー9は一体となる。制限面4403と制限外面2202との嵌合により、トップカバー9を回動させるときに、押さえリング44で制限されることで、接続スリーブ22の周方向回動を防止し、接続スリーブ22の軸方向移動を確保し、リキッド通路の開放又は閉塞を確実にする。
【0029】
ハウジング8内には給気通路2、排気通路4が設けられ、マウスピース6が、トップカバー9に対して回動可能にトップカバー9の外に套設され、給気口1、給気通路2、霧化部品3、排気通路4、排気口5、マウスピース6が順次連通しており、トップカバー9内には可動部材10と雌ねじスリーブ37が設けられ、雌ねじスリーブ37は押さえリング44上に配置され、可動部材10の側壁の下部分が雌ねじスリーブ37に螺合され、マウスピース6は回動することで、雌ねじスリーブ37のねじに対して回動するとともに、トップカバー9の軸方向に沿って移動するように可動部材10を駆動し、前記可動部材10には、前記給気口1と給気通路2を連通させる気体流貫通孔1003が開けられ、可動部材10がトップカバー9の軸方向に沿って移動しているときに、雌ねじスリーブ37の内側壁が位置をずらして気体流貫通孔1003を閉塞することで給気通路2に入る給気量を調整し、前記トップカバー9には、リキッドカートリッジ12にリキッドを注入するためのリキッド注入孔903が開けられ、トップカバー9は雌ねじスリーブ37と隙間嵌めする。
【0030】
押さえリング44は、雌ねじスリーブ37の軸方向運動を制限することができ、マウスピース6を回転させると、可動部材10は、マウスピース6の駆動により軸方向に移動し、雌ねじスリーブ37による気体流貫通孔1003の閉塞面積を調整し、可動部材10の気体流貫通孔1003は給気口1に対して位置をずらして移動し、単位時間あたり気体流貫通孔1003を流れる気流量を増大又は減少させ、それにより、簡便に調整でき、シール性能が優れる。マウスピース6の手持ち面積が大きいので、回動中の回転力の制御が容易であり、簡単かつ確実に操作され得る。また、トップカバー9が雌ねじスリーブ37と隙間嵌めするので、気体を調整する過程において、トップカバー9が回動することはなく、それによって、気体の調整時にリキッド注入孔903を開放することがなく、リキッドカートリッジ12からのリキッド漏れや、リキッドの供給が速すぎることによりリキッドが吸われてしまうことを回避する。気体調整時にマウスピース6が限界位置まで回転していても、トップカバー9が回転させられず、気体調整時にリキッド注入孔903の誤開放がない。
【0031】
前記雌ねじスリーブ37の底部には、雌ねじスリーブ37の周方向回動を制限するための少なくとも2つの係合溝3702が設けられ、前記リキッドカートリッジ12には、電子タバコの軸線と平行し係合溝3702と嵌合する係合カラム1201が設けられ、押さえリング44の外周には第1の制限溝4404が開けられ、係合カラム1201は該第1の制限溝4404を通り抜けて係合溝3702に係合される。
【0032】
係合カラム1201と係合溝3702が嵌合すると、雌ねじスリーブ37の周方向回動が制限され、それにより、マウスピース6を回動させて気体を調整するときには雌ねじスリーブ37が回動不能になり、このように、リキッド注入動作と気体調整動作を完全に分離し、互いの影響を回避する。
【0033】
前記マウスピース6の内側壁には、マウスピース6の軸線と平行する少なくとも2つのリブ604が周方向に均等に設けられ、前記可動部材10の外側壁には、リブ604と1対1で対応する位置決め面1006がある。
【0034】
リブ604と位置決め面1006が互いに嵌合することにより、連動して回転するという効果を奏する。
【0035】
接続スリーブ22内には、インナーケーシング23がさらに設けられ、アウターケーシング24はインナーケーシング23の外に套設され、前記霧化ウィック14はカップ状をなし、霧化ウィック14の側壁がインナーケーシング23とアウターケーシング24との間に介在している。
【0036】
可動部材10とトップカバー9との間には第1のシールリング16が設けられる。前記給気口1はマウスピース6の側壁に開けられる。
【0037】
前記ハウジング8内には給気管15がさらに設けられ、該給気管15のチャンバーが前記給気通路2となり、前記給気管15の給気端は可動部材10に接続され、前記給気管15の排気端は霧化部品3に対向する。本実施例では、霧化部品3は超音波霧化シート13を含む。前記給気管15の排気端は超音波霧化シート13の霧化面での霧化ウィック14に対向する。前記超音波霧化シート13は圧電セラミックシートである。
【0038】
給気管15の給気端が可動部材10に接続されているため、給気管15が可動部材10の移動に連動して移動し、給気管15の排気端と超音波霧化シート13との相対位置が変わる。給気量を小さくすると、給気管15の排気端と超音波霧化シート13との間隔が小さくなり、このため、気流による衝撃力が大きく、煙放出効果が高まり、このように、煙の濃度を低下させずに気体を調整することができ、使用に影響を与えることはない。
【0039】
前記マウスピース6の最上部の通気孔603の内側には、マウスピース6の内部へ延びている環状部606を有し、それによって、凝縮したタバコリキッドが吸い出されないようにする。
【0040】
前記可動部材10には、通気孔603に対向する円柱部1005を有する。円柱部1005は導流の役割を果たし、マウスピース6で凝縮したタバコリキッドの還流を促進し、マウスピース6でのタバコリキッドの蓄積を緩和できる。
【0041】
前記円柱部1005の最上部は、傾斜角が設けられた先細端であり、導流効果が良好である。
【0042】
前記ハウジング8は、下から上へ順次連結されているボトムカバー17、下部カバー18、及び上部カバー19を備える。下部カバー18と上部カバー19との間には、第2のシールリング20が設けられる。下部カバー18とボトムカバー17との間には、押し締めリング38が設けられる。可動部材10と雌ねじスリーブ37との間には、第3のシールリング33が設けられる。給気通路2と排気通路4では、シール効果が良好であり、気体漏れがない。
【0043】
トップカバー9は上部カバー19の最上端に連結されている。リキッドカートリッジ12はトップカバー9内に設けられる。リキッドカートリッジ12の最上部とトップカバー9との間にはシール部材21が設けられる。該シール部材21上には、リキッド注入孔903とリキッドカートリッジ12を連通させ得る貫通孔2101が開けられる。リキッドを注入しないとき、リキッド注入孔903と前記貫通孔2101との位置をずらして、リキッド注入孔903を閉鎖させ、このように、リキッドカートリッジ12からのリキッドの漏れが回避される。リキッドを注入するとき、リキッド注入孔903が前記貫通孔2101と連通するようにトップカバー9を回転し、リキッド注入孔903を開放させ、リキッドカートリッジ12内へリキッドを注入可能にする。
【0044】
アウターケーシング24と接続スリーブ22との間には、第4のシールリング34が設けられ、それにより、リキッド注入中にリキッド通路を良好に遮断する。アウターケーシング24と下部カバー18との間には、第5のシールリング35が設けられる。接続スリーブ22と上部カバー19との間に第6のシールリング36が設けられる。
【0045】
カップ状霧化ウィック14の外底面が超音波霧化シート13と接触する。給気管15の下部分がインナーケーシング23内に伸び、且つ給気管15の下部分の出口が霧化ウィック14の内底面に対向する。カップ状霧化ウィック14内には、ウィック押さえバネ25がさらに設けられ、ウィック押さえバネ25の一端はインナーケーシング23に当接し、ウィック押さえバネ25の他端はカップ状霧化ウィック14の内底面に当接する。
【0046】
超音波霧化シート13は霧化ベース26を通じてボトムカバー17内に固設される。
【0047】
ボトムカバー17の底部には、シール用のネジ付きベース27が設けられる。
【0048】
ネジ付きベース27内には下電極28が設けられ、下電極28はばね電極29を通じて超音波霧化シート13に当接する。ばね電極29は導電シート40を介してPCB基板41に電気的に接続される。PCB基板41とネジ付きベース27はスクリュー39で連結される。下電極28とネジ付きベース27は絶縁リング30を介して絶縁的に連結されている。
【0049】
実施例2
図14~
図27に示すように、電子タバコの霧化コアは、霧化部品3、アウターケーシング24、接続スリーブ22、霧化ウィック14を備え、接続スリーブ22の下部分がアウターケーシング24の上部分の外に套設され、アウターケーシング24が霧化ウィック14の外に套設され、アウターケーシング24には、電子タバコのリキッドカートリッジ12のチャンバーと霧化ウィック14とを連通させ得る第1のリキッド流貫通孔2401が開けられ、前記接続スリーブ22は、アウターケーシング24に対して周方向に回動して第1のリキッド流貫通孔2401を閉塞又は開放することができ、接続スリーブ22とアウターケーシング24との間には、第1のリキッド流貫通孔2401を閉塞させるときに第1のリキッド流貫通孔2401をシールするための緩衝シール構造が設けられる。
【0050】
リキッド通路を遮断する必要がある場合(たとえば、リキッドを注入する場合や電子タバコを長期間放置する場合)、アウターケーシング24に対して周方向に回動して第1のリキッド流貫通孔2401を閉塞又は開放するように接続スリーブ22を駆動する。接続スリーブ22とアウターケーシング24との間に緩衝シール構造が設けられているため、接続スリーブ22とアウターケーシング24との嵌合サイズについて要求される精度が低く、簡便に組み立てられ、生産時間が短く、生産コストが低く、そしてシール効果が良好であり、リキッド漏れやリキッド吸い込みのリスクを回避する。
【0051】
接続スリーブ22には、電子タバコのリキッドカートリッジ12と第1のリキッド流貫通孔2401を連通させ得るリキッド供給孔2201が開けられ、接続スリーブ22がアウターケーシング24に対して周方向に回動しているとき、リキッド供給孔2201と第1のリキッド流貫通孔2401が位置をずらすか、又は対向し、第1のリキッド流貫通孔2401を閉塞又は開放する。
【0052】
前記緩衝シール構造は、アウターケーシング24と接続スリーブ22との間に套設されるシールスリーブ45を備え、前記シールスリーブ45はゴム材質である。前記シールスリーブ45には、第1のリキッド流貫通孔2401に対向する第2のリキッド流貫通孔4501が設けられ、第2のリキッド流貫通孔4501は第1のリキッド流貫通孔2401と霧化ウィック14を連通させる。
【0053】
前記アウターケーシング24には、シールスリーブ45の軸方向回動を防止する係止孔2402が設けられ、前記シールスリーブ45には、該係止孔2402と嵌合するボス4502が設けられる。
【0054】
係止孔2402とボス4502が互いに嵌合することにより、シールスリーブ45とアウターケーシング24が確実に固定され、シールスリーブ45が接続スリーブ22の回動に連動して回動することが回避される。
【0055】
前記シールスリーブ45には、第2のリキッド流貫通孔4501の外周において接続スリーブ22を向く凸状リング4503が設けられ、凸状リング4503は、リキッド供給孔2201をより確実にシールできる。
【0056】
電子タバコのアトマイザーはハウジング8を備え、ハウジング8内には実施例2の電子タバコの霧化コアが設けられ、給気口1、給気通路2、霧化部品3、排気通路4、排気口5、マウスピース6が順次連通している。給気通路2、排気通路4はすべてハウジング8内に設けられ、ハウジング8の最上部にはトップカバー9が設けられ、ハウジング8内にはリキッドカートリッジ12が設けられ、前記マウスピース6は、トップカバー9の外に套設され、トップカバー9に対して回動可能であり、また、電子タバコのアトマイザーには、トップカバー9に対する前記マウスピース6の軸方向移動を防止するためのフック手段がさらに設けられる。トップカバー9内には、可動部材10と雌ねじスリーブ37が設けられ、可動部材10の側壁の下部分が雌ねじスリーブ37に螺合され、マウスピース6は回動することで、雌ねじスリーブ37のねじに対して回動するとともに、トップカバー9の軸方向に沿って移動するように可動部材10を駆動し、前記可動部材10には、前記給気口1と給気通路2を連通させる気体流貫通孔1003が設けられ、可動部材10は、トップカバー9の軸方向に沿って移動しているときに、雌ねじスリーブ37の内側壁が位置をずらして気体流貫通孔1003を閉塞することで、給気通路2に入る給気量を調整し、前記トップカバー9には、リキッドカートリッジ12にリキッドを注入するためのリキッド注入孔903が開けられ、トップカバー9は雌ねじスリーブ37と隙間嵌めする。
【0057】
マウスピース6とトップカバー9が螺合され、マウスピース6とトップカバー9がフックして締め付けられるため、トップカバー9に対するマウスピース6の軸方向移動が回避できる。マウスピース6を回転させると、可動部材10は、マウスピース6の駆動により軸方向に移動し、雌ねじスリーブ37による気体流貫通孔1003の閉塞面積を調整し、可動部材10の気体流貫通孔1003は給気口1に対して位置をずらして移動し、単位時間あたり気体流貫通孔1003を流れる気流量を増大又は減少し、それにより、簡便に調整でき、シール性能が優れる。マウスピース6の手持ち面積が大きいので、回動中の回転力の制御が容易であり、簡単かつ確実に操作され得る。また、トップカバー9が雌ねじスリーブ37と隙間嵌めするので、気体を調整する過程において、トップカバー9が回動することはなく、それによって、気体の調整時にリキッド注入孔903を開放することがなく、リキッドカートリッジ12からのリキッド漏れや、リキッドの供給が速すぎることによりタバコリキッドが吸われてしまうことを回避する。気体調整時にマウスピース6が限界位置まで回転していても、トップカバー9が回転させられず、気体調整時にリキッド注入孔903の誤開放がない。
【0058】
トップカバー9と接続スリーブ22は押さえリング44を介してリベット接続され、トップカバー9は押さえリング44を介して接続スリーブ22を周方向に回動させ、リキッド注入孔903が開放する際に、リキッド供給孔2201と第1のリキッド流貫通孔2401が位置をずらし、リキッド注入孔903を閉塞する際に、リキッド供給孔2201と第1のリキッド流貫通孔2401が位置合わせする。
【0059】
押さえリング44を介してリベット留めすることにより、トップカバー9と接続スリーブ22が一体となり、それにより、トップカバー9が回動して、接続スリーブ22を同時に回動駆動し、リキッド注入孔903が開放するまでトップカバー9は回転すると、リキッド供給孔2201を閉塞し、それにより、リキッド注入後にタバコリキッドが吸われてしまうことを回避する。
【0060】
可動部材10とトップカバー9との間には第1のシールリング16が設けられる。前記給気口1はマウスピース6の側壁に開けられる。
【0061】
前記ハウジング8内には給気管15がさらに設けられ、該給気管15のチャンバーが前記給気通路2となり、前記給気管15の給気端は可動部材10に接続され、前記給気管15の排気端は霧化部品3に対向する。本実施例では、霧化部品3は超音波霧化シート13を含む。前記給気管15の排気端は超音波霧化シート13の霧化面での霧化ウィック14に対向する。前記超音波霧化シート13は圧電セラミックシートである。
【0062】
給気管15の給気端が可動部材10に接続されているので、給気管15が可動部材10の移動に連動して移動し、給気管15の排気端と超音波霧化シート13との相対位置が変わる。給気量を小さくすると、給気管15の排気端と超音波霧化シート13との間の間隔が小さくなり、このため、気流による衝撃力が大きく、煙放出効果が高まり、このように、このように、煙の濃度を低下させずに気体を調整することができ、使用に影響を与えることはない。
【0063】
前記トップカバー9には、第1の制限段差904が設けられ、雌ねじスリーブ37は該第1の制限段差904に配置され、押さえリング44には、第1の制限段差904を押し締めて制限するための第1の係合段差4401、雌ねじスリーブ37の第2の制限段差3701を押し締めて制限するための第2の係合段差4402が設けられる。
【0064】
雌ねじスリーブ37は、押さえリング44の第1の係合段差4401によって軸方向に固定され、雌ねじスリーブ37は、周方向にしかトップカバー9に対して回動できない。このため、トップカバー9を回動してリキッドを注入するときに、雌ねじスリーブ37が回動せず、したがって、給気量に影響を与えることはない。リキッド注入と気体調整の動作は互いに独立し、影響を与えることはない。
【0065】
前記接続スリーブ22の外側壁には、接続スリーブ22に対するトップカバー9の周方向回動を制限するための制限外面2202が設けられ、前記トップカバー9の内側壁には、該制限外面2202と嵌合する制限内平面905が設けられる。接続スリーブ22の外側壁には、トップカバー9の2つの制限内平面905と1対1で対応するように、2つの制限外面2202が切削されており、このように、接続スリーブ22に対するトップカバー9の回転がさらに制限され、リキッド注入時にリキッド供給孔2201を閉塞することが確保される。
【0066】
前記雌ねじスリーブ37の底部には、雌ねじスリーブ37の周方向回動を制限するための2つの係合溝3702が設けられ、前記リキッドカートリッジ12には、電子タバコの軸線と平行し係合溝3702と嵌合する係合カラム1201が設けられる。
【0067】
係合カラム1201と係合溝3702が嵌合すると、雌ねじスリーブ37の周方向回動が制限され、それにより、マウスピース6を回動させて気体を調整するときに雌ねじスリーブ37が回動不能になり、リキッド注入動作と気体調整動作を完全に分離し、互いの影響を回避する。
【0068】
前記マウスピース6の内側壁には、マウスピース6の軸線と平行する少なくとも2つのリブ604が周方向に均等に設けられ、前記可動部材10の外側壁には、リブ604と1対1で対応する位置決め面1006がある。
【0069】
リブ604と位置決め面1006が互いに嵌合することにより、連動して回転するという効果を奏する。
【0070】
前記マウスピース6の最上部の通気孔603の内側には、マウスピース6の内部へ延びている環状部606を有し、それによって、凝縮したタバコリキッドが吸い出されないようにする。
【0071】
前記可動部材10には、通気孔603に対向する円柱部1005を有する。円柱部1005は導流の役割を果たし、マウスピース6で凝縮したタバコリキッドの還流を促進し、マウスピース6でのタバコリキッドの蓄積を緩和できる。
【0072】
前記円柱部1005の最上部は、傾斜角が設けられた先細端であり、導流効果が高まる。
【0073】
前記ハウジング8は、下から上へ順次連結されているボトムカバー17、下部カバー18、及び上部カバー19を備える。下部カバー18と上部カバー19との間には、第2のシールリング20が設けられる。下部カバー18とボトムカバー17との間には、押し締めリング38が設けられる。可動部材10と雌ねじスリーブ37との間には、第3のシールリング33が設けられる。給気通路2と排気通路4では、シール効果が良好であり、気体漏れがない。
【0074】
トップカバー9は、上部カバー19の最上端に連結されている。リキッドカートリッジ12はトップカバー9内に設けられる。リキッドカートリッジ12の最上部とトップカバー9との間にはシール部材21が設けられる。該シール部材21上には、リキッド注入孔903とリキッドカートリッジ12を連通させ得る貫通孔2101が開けられる。リキッドを注入していないとき、リキッド注入孔903と前記貫通孔2101との位置をずらして、リキッド注入孔903を閉鎖し、このように、リキッドカートリッジ12からのリキッドの漏れが回避される。リキッドを注入しているとき、リキッド注入孔903が前記貫通孔2101と連通するようにトップカバー9を回転し、リキッド注入孔903を開放させ、リキッドカートリッジ12内へリキッドを注入可能にする。
【0075】
接続スリーブ22内には、インナーケーシング23がさらに設けられ、アウターケーシング24はインナーケーシング23の外に套設される。インナーケーシング23と接続スリーブ22との間には、第4のシールリング34が設けられる。アウターケーシング24と下部カバー18との間には、第5のシールリング35が設けられる。接続スリーブ22と下部カバー19との間には、第6のシールリング36が設けられる。前記霧化ウィック14はカップ状をなし、カップ状霧化ウィック14の側壁がインナーケーシング23とアウターケーシング24との間に介在し、カップ状霧化ウィック14の外底面が超音波霧化シート13と接触する。給気管15の下部分がインナーケーシング23内に伸び、且つ給気管15の下部分の出口が霧化ウィック14の内底面に対向する。カップ状霧化ウィック14内には、ウィック押さえバネ25がさらに設けられ、ウィック押さえバネ25の一端はインナーケーシング23に当接し、ウィック押さえバネ25の他端はカップ状霧化ウィック14の内底面に当接する。
【0076】
超音波霧化シート13は霧化ベース26を通じてボトムカバー17内に固設される。
【0077】
ボトムカバー17の底部には、シール用のネジ付きベース27が設けられる。
【0078】
ネジ付きベース27内には下電極28が設けられ、下電極28はばね電極29を通じて超音波霧化シート13に当接する。ばね電極29は導電シート40を介してPCB基板41に電気的に接続される。PCB基板41とネジ付きベース27はスクリュー39で連結される。下電極28とネジ付きベース27は絶縁リング30を介して絶縁的に連結されている。
【0079】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は、上記実施形態に制限されず、上記の実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、当業者であれば、本発明に基づいて、本発明の趣旨及び特許請求の範囲による特許範囲を逸脱することなく、さまざまな形態を実施でき、これらはすべて本発明の特許範囲に属するとする。
【符号の説明】
【0080】
1-給気口
2-給気通路
3-霧化部品
4-排気通路
5-排気口
6-マウスピース
60-通気孔
604-リブ
606-環状部
8-ハウジング
9-トップカバー
903-リキッド注入孔
904-第1の制限段差
905-制限内平面
10-可動部材
1003-気体流貫通孔
1005-円柱部
1006-位置決め面
12-リキッドカートリッジ
1201-係合カラム
13-超音波霧化シート
14-霧化ウィック
15-給気管
16-第1のシールリング
17-ボトムカバー
18-下部カバー
19-下部カバー
20-第2のシールリング
21-シール部材
2101-貫通孔
22-接続スリーブ
2201-リキッド供給孔
2202-制限外面
23-インナーケーシング
24-アウターケーシング
2401-第1のリキッド流貫通孔
2402-係止孔
25-ウィック押さえバネ
26-霧化ベース
27-ネジ付きベース
28-下電極
29-ばね電極
30-絶縁リング
33-第3のシールリング
34-第4のシールリング
35-第5のシールリング
36-第6のシールリング
37-雌ねじスリーブ
3701-第2の制限段差
3702-係合溝
38-押し締めリング
39-スクリュー
40-導電シート
41-PCB基板
44-押さえリング
4401-第1の係合段差
4402-第2の係合段差
45-シールスリーブ
4501-第2のリキッド流貫通孔
4502-ボス
4503-凸状リング
4403-制限面
4404-第1の制限溝
46-シールガスケット
4601-止まり穴