(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-12
(45)【発行日】2022-08-22
(54)【発明の名称】容器の液体内容物を除去するための装置
(51)【国際特許分類】
G01N 35/02 20060101AFI20220815BHJP
【FI】
G01N35/02 E
(21)【出願番号】P 2021003955
(22)【出願日】2021-01-14
(62)【分割の表示】P 2019108581の分割
【原出願日】2016-04-28
【審査請求日】2021-01-26
(32)【優先日】2015-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391008788
【氏名又は名称】アボット・ラボラトリーズ
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロジャー・ダブリュ・アッカーソ
【審査官】草川 貴史
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-517663(JP,A)
【文献】特表昭58-501367(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 35/00-37/00
G01N 1/00- 1/44
G01N 33/48-33/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
診断分析装置であって、
シャーシと、
シャーシに出入りするように移動可能な引き出しと、
引き出しに配設され、タンクに流体連結された第1のクレードルであって、第1のクレードルは、第1の容器を受け入れるためのものであり、第1のクレードルは、第1のキースロット
を有し、第1のキースロットは、第1の容器の第1のキーをまたは第1の容器の第1のキャップを受け入れるように成形されており、第1のキーを有する第1の容器が第1のクレードルに挿入されると、第1の容器からタンクに液体を排出する第1のクレードルと、
引き出しに配設され、第2の容器を受け入れるための第2のクレードルであって、第2のクレードルは、第1のキースロットとは異なる第2のキースロット
を有し、第2のキースロットは、第2の容器の第2のキーをまたは第2の容器の第2のキャップを受け入れるように成形されており、第2のキーを有する第2の容器が第2のクレードルに挿入されると、第2の容器から液体を排出する第2のクレードルと、
を備える、診断分析装置。
【請求項2】
第1のキースロットは、第1の直径を有する第1のリング形状のスロットであり、
第2のキースロットは、第1の直径とは異なる第2の直径を有する第2のリング形状のスロットである、請求項1に記載の診断分析装置。
【請求項3】
診断分析装置であって、
タンクに流体連結された第1のクレードルであって、第1のクレードルは、第1の容器を受け入れるためのものであり、第1のクレードルは、第1のキースロットを有し、第1のキースロットは、第1の容器の第1のキーをまたは第1の容器の第1のキャップを受け入れるように成形されており、第1のキーを有する第1の容器が第1のクレードルに挿入されると、第1の容器からタンクに液体を排出する第1のクレードルと、
第2の容器を受け入れるための第2のクレードルであって、第2のクレードルは、第1のキースロットとは異なる第2のキースロットを有し、第2のキースロットは、第2の容器の第2のキーをまたは第2の容器の第2のキャップを受け入れるように成形されており、第2のキーを有する第2の容器が第2のクレードルに挿入されると、第2の容器から液体を排出する第2のクレードルと、
を備え、
第1のクレードルは、第1の容器が第1のクレードルに挿入されたときに第1の容器内の液体の量を検出するための第1の液体レベルセンサを含み、
第2のクレードルは、第2の容器が第2のクレードルに挿入されたときに第2の容器内の液体の量を検出するための第2の液体レベルセンサを含む
、診断分析装置。
【請求項4】
第1のクレードルは、第1の容器が空であるか、または第1の容器内の液体が第1の閾値未満である場合に照らすための第1の光源を含み、
第2のクレードルは、第2の容器が空であるか、または第2の容器内の液体が第2の閾値未満である場合に照らすための第2の光源を含む、請求項
3に記載の診断分析装置。
【請求項5】
第1のクレードルは、第1の解放ボタンを含み、第1の光源は、第1の解放ボタン内に配設され、
第2のクレードルは、第2の解放ボタンを含み、第2の光源は、第2の解放ボタン内に配設される、請求項
4に記載の診断分析装置。
【請求項6】
第1のクレードルは、第1の容器が第1のクレードルに挿入されたときに、第1の容器を第1のクレードルに解放可能に固定するための第1のラッチを含み、
第2のクレードルは、第2の容器が第2のクレードルに挿入されたときに、第2の容器を第2のクレードルに解放可能に固定するための第2のラッチを含む、請求項
5に記載の診断分析装置。
【請求項7】
第1のクレードルは、第1の容器が第1のクレードルに完全に挿入され、かつ第1のラッチがロック位置にあるときに照らすための第3の光源を含み、
第2のクレードルは、第2の容器が第2のクレードルに完全に挿入され、かつ第2のラッチがロック位置にあるときに照らすための第4の光源を含む、請求項
6に記載の診断分析装置。
【請求項8】
第3の光源は、第1のクレードルの第1の解放ボタン内に配設され、
第4の光源は、第2のクレードルの第2の解放ボタン内に配設される、請求項
7に記載の診断分析装置。
【請求項9】
診断分析装置であって、
タンクに流体連結された第1のクレードルであって、第1のクレードルは、第1の容器を受け入れるためのものであり、第1のクレードルは、第1のキースロットを有する第1の摺動ロックを有し、第1のキースロットは、第1の容器の第1のキーをまたは第1の容器の第1のキャップを受け入れるように成形されており、第1のキーを有する第1の容器が第1のクレードルに挿入されると、第1の容器からタンクに液体を排出する第1のクレードルを備え、
第1のクレードルは、
底壁と、側壁と、開放上部とを有するハウジングであって、第1の容器を受け入れるハウジングと、
底壁から開放上部に向かって延在するプローブとを含み、
第1の摺動ロックは、ハウジング内に摺動可能に配設され、
第1の摺動ロックは、第1の摺動ロックの移動が防止されるロック状態と、プローブが第1の容器に挿入されることが可能であるように第1の摺動ロックがハウジングの底壁に向かって移動可能であるロック解除状態との間で動作可能であり、
第1の摺動ロックは、第1のキーが第1のキースロットに挿入されたときに、ロック解除状態で動作可能であり、
診断分析装置はさらに、第2の容器を受け入れるための第2のクレードルであって、第2のクレードルは、第1のキースロットとは異なる第2のキースロットを有する第2の摺動ロックを有し、第2のキースロットは、第2の容器の第2のキーをまたは第2の容器の第2のキャップを受け入れるように成形されており、第2のキーを有する第2の容器が第2のクレードルに挿入されると、第2の容器から液体を排出する第2のクレードルを備える、診断分析装置。
【請求項10】
第1の摺動ロックは、開口部を有し、開口部は、第1の摺動ロックがハウジングの底壁に向かって移動されるときにそこを通してプローブを受け入れる、請求項
9に記載の診断分析装置。
【請求項11】
第1のクレードルは、ロックアウトを有し、ロックアウトは、ロック状態では第1の摺動ロックが移動することを防止するロック位置と、ロック解除状態では第1の摺動ロックが移動可能にするロック解除位置との間で移動可能である、請求項
9に記載の診断分析装置。
【請求項12】
ロックアウトは、第1の摺動ロックの係合面とハウジングの底壁との間に配設される、請求項
11に記載の診断分析装置。
【請求項13】
第1クレードルは、第1の摺動ロックの下方でハウジング内に配設されたトリガを有し、
トリガは、第1キーによって係合されて、トリガをハウジングの底壁に向かって移動させ、ロックアウトをロック解除位置に移動させる、請求項
11に記載の診断分析装置。
【請求項14】
第1のクレードルは、トリガをハウジングの底壁から離れるように付勢する第1のばねと、第1の摺動ロックをハウジングの底壁から離れるように付勢する第2のばねとを含む、請求項
13に記載の診断分析装置。
【請求項15】
ロックアウトは、ハウジングの側壁に形成された開口部内で移動可能である、請求項
11に記載の診断分析装置。
【請求項16】
ロックアウトは、第1のロックアウトであり、診断分析装置はさらに、第2のロックアウトを有し、第2のロックアウトは、第1のロックアウトとは反対側の、ハウジングの側壁に結合されている、請求項
15に記載の診断分析装置。
【請求項17】
診断分析装置であって、
第1のタイプのバルク溶液を貯蔵するための第1の搭載タンクと、
第2のタイプのバルク溶液を貯蔵するための第2の搭載タンクと、
シャーシと、
シャーシに出入りするように移動可能な引き出しと、
引き出しに配設され、第1のタイプのバルク溶液の液体用の第1の容器を受け入れる第1のクレードルであって、第1のクレードルは、第1のキースロット
を有し、第1のキースロットは、第
1の容器の第1のキーをまたは第1の容器の第1のキャップを受け入れるように成形され、第1のキーを有する第1の容器が第1のクレードルに挿入されると、第1の容器と第1の搭載タンクとを流体連結する、第1のクレードルと、
引き出しに配設され、第2のタイプのバルク溶液の液体用の第2の容器を受け入れる第2のクレードルであって、第2のクレードルは、第1のキースロットとは異なる第2のキースロット
を有し、第2のキースロットは、第2の容器の第2のキーをまたは第2の容器の第2のキャップを受け入れるように成形され、第2のキーを有する第2の容器が第2のクレードルに挿入されると、第2の容器と第2の搭載タンクとを流体連結する、第2のクレードルと、
を備える、診断分析装置。
【請求項18】
第1のクレードルは、第1のプローブと、第1のプローブに流体連結された第1のバーブとを含み、
第1のプローブは、第1のバーブと第1の搭載タンクとの間の第1のホースを介して、第1の搭載タンクに流体連結される、請求項
17に記載の診断分析装置。
【請求項19】
第2のクレードルは、第2のプローブと、第2のプローブに流体連結された第2のバーブとを含み、
第2のプローブは、第2のバーブと第2の搭載タンクとの間の第2のホースを介して、第2の搭載タンクに流体連結される、請求項
18に記載の診断分析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、液体の容器に関し、より詳細には、容器の液体内容物を除去するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘルスケア診断研究所は、サンプルの試験および分析のために、自動診断分析装置などの診断機器を使用する。既知の自動診断分析装置は、診断分析手順を実行するために、試薬、洗浄溶液、トリガ、希釈剤などのさまざまな溶液または液体を使用する。これらの液体は、一般に、分析手順全体にわたって使用され、したがって、分析装置は、典型的には、液体を保持する1つまたは複数の搭載容器またはタンクを有する。搭載タンクを補充するために、溶液または液体のより小さいボトルまたは容器が、浸漬管アセンブリを備えたねじキャップを介してタンクに流体結合される。次いで、液体内容物が、浸漬管アセンブリを介して容器からそれぞれの搭載タンクに圧送される。しかしながら、ねじキャップの取り付けおよび取り外しおよび浸漬管アセンブリのバルク溶液容器への挿入および取り外しのこのプロセスは面倒であり、退屈である。また、いくつかの自動診断分析装置は、種々の液体を貯蔵するための複数の搭載タンクを含む。したがって、搭載タンクのための複数の浸漬管アセンブリが存在することがあり、浸漬管アセンブリの各々は、特定の搭載タンクに対応する。したがって、正しい浸漬管を正しい液体の容器に連結することが不可欠になり得る。そうでなければ、間違った液体が搭載された間違ったタンクに誤って圧送され、それによって分析手順の完全性を損なう可能性がある。
【0003】
いくつかの既知の容器連結アセンブリは、液体容器を上下逆さまの向きで受け入れ、内容物を排水するために容器に挿入される穿刺プローブを含む。しかしながら、穿刺プローブは露出しており、常に容器を連結アセンブリに挿入している作業者にとって危険になり得る。さらに、これらの連結アセンブリは、間違った液体を有する間違った容器を誤って受け入れる可能性があり、したがって、これらは、最終的に上述の欠点を被っている。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】容器の内容物を排水するための例示的なクレードルに挿入され、本開示の教示に従って構成された例示的な容器の斜視図である。
【
図2A】
図1の例示的な容器を例示的なクレードルに挿入して排水することを可能にする、
図1の例示的なクレードルと対合するための例示的なキーリングを有する例示的なキャップを示す図である。
【
図2B】
図1の例示的な容器を例示的なクレードルに挿入して排水することを可能にする、
図1の例示的なクレードルと対合するための例示的なキーリングを有する例示的なキャップを示す図である。
【
図2C】
図1の例示的な容器を例示的なクレードルに挿入して排水することを可能にする、
図1の例示的なクレードルと対合するための例示的なキーリングを有する例示的なキャップを示す図である。
【
図3A】例示的なキーリング無しで示された
図2Aから
図2Cの例示的なキャップの1つの斜視図である。
【
図4】例示的な容器無しの
図1の例示的なクレードルの部分断面図である。
【
図5】
図1の例示的なクレードルで実装され得る例示的なプローブ装着体の斜視図である。
【
図6A】
図1の例示的なクレードルで実装され得る例示的な摺動ロックの上面斜視図である。
【
図7A】
図1の例示的なクレードルで実装され得る例示的なトリガの上面斜視図である。
【
図8】
図1の線A-Aに沿って切り取られた
図1の例示的な容器および例示的なクレードルの断面図であり、例示的な容器は、これが例示的なクレードルに完全に挿入されていない第1の位置にあり、
図2Cの例示的なキャップは、例示的な容器上で使用され、
図6Aおよび6Bの例示的な摺動ロックと係合している。
【
図9】
図1の線A-Aに沿って切り取られた
図1の例示的な容器および例示的なクレードルの別の断面図であり、例示的な容器は、例示的な容器が例示的なクレードルに部分的に挿入された第2の位置にあり、例示的な容器は、例示的なクレードル内に押し下げられ、例示的な摺動ロックは、例示的なクレードル内に摺動される。
【
図10】
図1の線B-Bに沿って切り取られた
図1の例示的な容器および例示的なクレードルの断面図であり、例示的な容器は、例示的な容器が例示的なクレードル内に完全に挿入される第3の位置にあり、例示的な容器の内容物が排水され得る。
【
図11】例示的なクレードル内に例示的な容器を固定するための例示的なラッチを示す、
図1の例示的なクレードルの底面斜視図である。
【
図13】解放ボタン内に配設された例示的な光源を示す、
図1の例示的なクレードルの斜視図である。
【
図14A】
図1の例示的なクレードルの複数のものを有する自動診断分析装置の例示的な引き出し内の例示的なクレードルから例示的な容器を取り外す例示的な順序を示す図であり、例示的なクレードルの1つの例示的なボタンが照らされていることを示す。
【
図14B】
図1の例示的なクレードルの複数のものを有する自動診断分析装置の例示的な引き出し内の例示的なクレードルから例示的な容器を取り外す例示的な順序を示す図であり、対応する容器を解放するために
図14Aの例示的な解放ボタンが押し下げられことを示す。
【
図14C】
図1の例示的なクレードルの複数のものを有する自動診断分析装置の例示的な引き出し内の例示的なクレードルから例示的な容器を取り外す例示的な順序を示す図であり、
図14Bの例示的な容器が例示的なクレードルから取り外されていることを示す。
【
図15】
図1の例示的なクレードルを使用する例示的なバルク溶液システムのブロック図である。
【
図16】
図1の例示的なクレードルおよび/または
図15の例示的なバルク溶液システムを使用して実施され得る、容器を排水するために容器をクレードル内に挿入する例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図17】本明細書に開示される例で使用するためのプロセッサプラットフォームの図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
特定の例が上で特定された図に示され、以下に詳細に説明される。これらの例を説明する際に、同じまたは類似の要素を識別するために、同様または同一の参照番号が使用される。図面は、必ずしも一定の縮尺ではなく、図面の特定の特徴および特定の図は、明瞭性および/または簡潔さのために、縮尺的に誇張されてまたは概略的に示され得る。加えて、いくつかの例が本明細書を通じて説明されている。任意の例の任意の特徴は、他の例からの他の特徴に、含まれるか、置き換えられるか、または別の形で組み合わされてもよい。
【0006】
自動診断機器または分析装置は、典型的には、診断分析手順中に使用されるバルク溶液または液体(例えば、希釈剤、トリガ、洗浄液など)を貯蔵する(例えば収容する)ための1つまたは複数の搭載タンクを有する。タンクは、多くの場合、自動分析装置のシャーシまたは本体内に配置される。搭載タンクを補充または補填するために、バルク液体の個々のボトルまたは容器が搭載タンクに流体連結され、その内容物が、搭載タンク内に圧送される。容器にはねじキャップが装備されており、浸漬管アセンブリが、容器に連結される。しかしながら、バルク液体/溶液容器からキャップを取り外し、ねじキャップを取り付け、浸漬管アセンブリを交換することは面倒で、煩雑である。さらに、浸漬管アセンブリは、多くの場合、容器のすべての内容物を吸引することができない。したがって、バルク溶液容器を交換する際、少量の液体溶液が廃棄されることが多く、時間が経つにつれて溶液が無駄になり、コストが増大する可能性がある。さらに、いくつかの診断分析装置は、複数の搭載タンクを有する。したがって、搭載タンクの各々に結合する複数の流体ラインが存在する。したがって、正しい補充容器が正しい流体ラインに結合されることが不可欠である。さもなければ、気付かないうちに間違った液体が間違った搭載タンクに供給され、それによって診断テストの完全性が損なわれる場合がある。
【0007】
本明細書で開示されるのは、溶液または液体の容器を受け入れ、その中の液体を別の場所(例えば、診断分析装置の搭載タンク)に排水または圧送するための例示的なクレードル装置である。例示的なクレードルは、独自の摺動ロックを有し、この摺動ロックは、合致するキーキャップを有する容器のみがクレードルに挿入され排水されることを可能にする。したがって、上述の浸漬管アセンブリとは異なり、例示的なクレードルは、適切な液体をその中に有する正しいまたは所望の容器のみを受け入れることができ、それによって間違った容器を間違った液体ラインに連結する機会を低減する。いくつかの例では、例示的なクレードルの複数のものが実装されてよく、それぞれが、対応するタンクに流体連結されてよい。クレードルの各々は、対応する摺動ロック内に異なるキースロットを有することができるので、合致するキーリングを備えた容器のみが、クレードルに差し込まれて空にされ得る。
【0008】
本明細書で開示されるいくつかの例では、バルク液体/溶液容器が対応するクレードルに上下逆さまに挿入され、挿入されると、穿刺プローブが容器上のキャップを穿孔する。プローブは、クレードルの底部にあるバーブに流体連結され、ここではホースまたはチューブが連結されてプローブを搭載貯蔵タンクなどの別の場所に流体結合することができる。キャップは、隔壁および特定のキーリングを有する。キャップは、容器に螺合され得る。容器がクレードルの中に上下逆さまに挿入されると、キャップは、クレードルのハウジング内に配設された摺動ロックと係合する。摺動ロックは、プローブの先端の上方に配置され、1つまたは複数のロックアウトによって所定の位置にロックされる。キャップが正しいキーリングを有する場合、キーリングは摺動ロック内のキースロットにはめ込まれ、トリガと係合し、トリガは、ロックアウトを解除し、摺動ロックが移動すること可能にする。より具体的には、容器がクレードル内に押し下げられると、キーリングがトリガを下方向に押し、トリガの傾斜縁がロックアウトに対して摺動し、ロックアウトスライダを外側に押し出す。摺動ロックが下方向に移動するとき、静止しているプローブは、隔壁を穿刺し、(例えば、システム内に流体連結を形成するために)容器内に延びる。容器の内容物は、プローブを通して排水されるか、または空にされ得る。いくつかの例では、クレードルは、容器内に真空が形成されるのを防ぐために、液体が排水されるときにベント(例えば、正圧)をもたらす第2のプローブを含む。
【0009】
いくつかの例では、容器がクレードル内に完全に挿入されると、ラッチが容器を定位置に固定する。キャップがラッチから押し出された後、ラッチはキャップ上のリップと係合する。ラッチを解放するために、作業者は、ラッチに容器のキャップを解放させる解放ボタン(例えば、解放アクチュエータ、取り出しボタン、および/または任意の他の適切な解放機構など)を押したり、押し下げたりすることができる。摺動ロックを上方向に付勢するために、1つまたは複数のばねが、クレードルのハウジング内に配設され得る。したがって、ラッチが解放されると、容器はクレードルのハウジングから取り出される。したがって、例示的なクレードルは、容器を流体システムに流体連結し、連結解除するより簡単な方法を提供する。
【0010】
正しいキャップ(例えば、正しいキーリング)を有さない容器がクレードルに挿入される場合、キャップはトリガと係合してロックアウトを解除することはできない。その結果、ロックアウトは、摺動ロックが移動することを防止し、したがって、容器がプローブによって穿刺されて排水されることを防止する。いくつかの例では、クレードルは、容器内の液体のレベルを検知するためのセンサ(例えば、積分センサ、容量センサ、および/または任意の他の適切なセンサ)を含む。いくつかの例では、クレードルは、ラッチが完全に係合されたとき(すなわち、容器が完全に挿入されたとき)を検知するためのセンサを含む。いくつかの例では、クレードルは、クレードルの種々の状態を示すために、1つまたは複数の光源または他のインジケータを含むことができる。例えば、容器が完全に押し込まれ、ラッチが係合されるとき、光源(例えば、緑色光)が、(例えば、透明または半透明になり得る)解放ボタンを照らすことができる。容器が完全に挿入されていない場合、別の光源(例えば、黄色光)が解放ボタンを照らすことができる。いくつかの例では、容器が空であるか液体が不足している場合、別の光源(例えば、赤色光)が解放ボタンを照らすことができる。
【0011】
本明細書に開示されている例示的なクレードルは、自動診断分析装置(例えば、イムノアッセイ(IA)分析装置または臨床化学(CC)分析装置)における使用のためのバルク溶液または液体に関連して説明される。しかしながら、例示的なクレードルは、液体が容器から別の場所に移される任意の用途に使用されてもよい。
【0012】
本明細書に開示される例示的な装置は、底壁と、側壁と、開放上部とを有するハウジングを含む。ハウジングは、自動診断分析装置で使用される液体を有する容器を受け入れるためのものである。例示的な装置は、底壁から開放上部に向かって上方向に延びるプローブを含む。プローブは、プローブが容器に挿入されたときに容器から液体を排水するためのものである。例示的な装置はまた、ハウジング内に摺動可能に配設された摺動ロックを含む。摺動ロックは、係合面と、摺動ロックが、係合面がプローブの先端より上方にある第1の位置から、係合面がプローブの先端の下方にある第2の位置まで移動されるときにプローブを、そこを通して受け入れる係合面内の開口部と、係合面内のキースロットと、を含む。例示的な装置は、摺動ロックに係合解除可能に結合された、摺動ロックの係合面の下方に配置されたロックアウトを含む。ロックアウトは、摺動ロックがハウジング内で移動するのが防止されるロック位置と、摺動ロックがハウジング内で移動可能であるロック解除位置との間で移動可能である。キースロットは、ロックアウトをロック位置からロック解除位置に移動させるようにハウジングに挿入される容器のキーを受け入れるためのものである。
【0013】
いくつかの例では、装置は、摺動ロックの係合面の下方に配設されたトリガを含む。トリガは、キーと係合可能であり、それによってトリガをクレードルの底壁に向かって移動させてロックアウトをロック解除位置に移動させる。
【0014】
いくつかの例では、トリガは第1の軸に沿って移動可能であり、ロックアウトは、第1の軸に対して垂直である第2の軸に沿って移動可能である。いくつかのそのような例では、トリガは、これがハウジングの底壁に向かって移動してロックアウトを第2の軸に沿って移動させるときに、ロックアウトと係合する傾斜面を有する。
【0015】
いくつかの例では、キースロットは、リング形状のスロットである。いくつかのそのような例では、キーは、リング形状のスロットと合致するリング形状の突起部である。
【0016】
いくつかの例では、装置は、摺動ロックをハウジングの底壁から離れるように付勢する弾性部材を含む。いくつかの例では、装置は、容器がハウジングに挿入されたときに、容器をハウジング内に解放可能に固定するように容器上のリムと係合するラッチを含む。いくつかのそのような例では、装置は、ラッチを解放する解放アクチュエータを含む。解放アクチュエータは、容器がハウジング内に完全に挿入されたときに照らす光源を有する。
【0017】
いくつかの例では、ハウジングは、容器を上下逆さまの向きで受け入れる。いくつかの例では、装置は、バーブを含み、このバーブは、底壁の外面上に配設されて、プローブの内部通路を、バーブに連結されたチューブに流体的に結合する。
【0018】
本明細書に開示される別の例示的な装置は、底壁と、側壁と、開放上部とを有するハウジングを含む。ハウジングは、自動診断分析装置で使用される液体を有する容器を受け入れるためのものである。例示的な装置は、底壁から開放上部に向かって上方向に延びるプローブを含む。プローブは、プローブが容器に挿入されたときに容器から液体を排水するためのものである。例示的な装置はまた、ハウジング内に摺動可能に配設された摺動ロックを含む。摺動ロックは、係合面と、摺動ロックが、係合面がプローブの先端より上方にある第1の位置から、係合面がプローブの先端の下方にある第2の位置まで移動されるときにプローブを、そこを通して受け入れる係合面内の開口部と、係合面内のキースロットと、を含む。例示的な装置は、ロックアウトがロック位置にあるときに摺動ロックの移動を防止するために摺動ロックに解放可能に結合されたロックアウトを含む。例示的な装置はまた、摺動ロックの係合面の下方に配設されたトリガを含む。トリガは、キースロットに挿入された容器のキーと係合可能であり、それによってトリガをハウジングの底壁に向けて移動させて、ロックアウトを、摺動ロックがハウジング内で移動可能なロック解除位置に移動させる。
【0019】
いくつかの例では、摺動ロックおよびトリガは同じ軸に沿って移動可能である。いくつかの例では、トリガは、ハウジングの底壁に向かってトリガが移動されたときにプローブを、そこを通して受け入れるための第2の開口部を含む。いくつかのそのような例では、トリガの第2の開口部は、摺動ロックの第1の開口部と同心でありかつその外側にある。
【0020】
いくつかの例では、装置は、トリガをハウジングの底壁から離れるように付勢する第1のばねを含む。いくつかのそのような例では、装置は、摺動ロックをハウジングの底壁から離れるように付勢する第2のばねを含む。
【0021】
いくつかの例では、トリガは、第1軸に沿って移動可能であり、ロックアウトは、第2軸に沿って移動可能であり、第2の軸は第1軸に対して垂直である。いくつかの例では、トリガは、トリガの移動に対して垂直である方向にロックアウトを移動させるようにトリガが起動されたときにロックアウトと係合する傾斜面を含む。
【0022】
本明細書に開示される別の例示的な装置は、自動化診断分析装置において使用される液体を有する容器を受け入れるためのハウジングを含む。ハウジングは、底壁と、側壁と、開放上部とを有する。例示的な装置は、底壁から開放上部に向かって上方向に延びるプローブを含む。プローブは、プローブが容器に挿入されたときに容器から液体を排水するためのものである。例示的な装置はまた、ハウジング内に摺動可能に配設された摺動ロックを含む。摺動ロックは、プローブの上方に配設された係合面と、摺動ロックがハウジングの底壁に向かって移動されたときにそこを通してプローブを受け入れるための係合面内の開口部と、キースロットとを含む。摺動ロックは、摺動ロックの移動が防止されるロック状態と、摺動ロックが移動可能であるロック解除状態との間で動作可能である。摺動ロックは、容器のキャップが、キースロットに対応し、キースロットと係合するキーを含むとき、ロック解除状態に切り替えられる。
【0023】
本明細書では、キーリングを有するキャップを備えた容器をクレードルに挿入する例示的な方法が、開示される。クレードルは、ハウジングと、ハウジング内に配設されたプローブと、ハウジング内に摺動可能に配設された摺動ロックであって、(1)係合面と、(2)摺動ロックが、係合面がプローブの先端より上方にある第1の位置から、係合面がプローブの先端の下方にある第2の位置まで移動されるときにプローブを、そこを通して受け入れる係合面内の開口部と、(3)係合面内のキースロットと、を含む摺動ロックと、摺動ロックに解放可能に結合された、摺動ロックの係合面の下方に配置された、ロックアウトと、を含む。例示的な方法は、容器をクレードル内に移動させるステップを含む。キーリングがキースロットに合致する場合、ロックアウトは、摺動ロックがハウジング内で移動することが防止されるロック位置と、摺動ロックがハウジング内で第2の位置に移動可能なロック解除位置との間で移動される。例示的な方法はまた、容器をクレードル内に結合するステップと、容器の内容物を、プローブを介して排水するステップと、を含む。
【0024】
いくつかの例では、容器がクレードルに挿入されるとき、容器は反転される。いくつかの例では、クレードルは、容器がクレードルから外れて移動可能である非係合位置と、容器がクレードルに結合される係合位置との間で移動可能なラッチを含む。いくつかのそのような例では、方法は、ラッチ位置センサによって、ラッチが非係合位置にあるかまたは係合位置にあるかを決定するステップを含む。いくつかのそのような例では、方法は、液面センサによって容器内の液体のレベルを決定するステップも含む。いくつかのそのような例では、方法は、ラッチが係合位置にあると決定されたときに第1のインジケータを作動させるステップを含む。いくつかのそのような例では、方法はまた、容器内の液体のレベルが閾値を下回ると決定されたときに第2のインジケータを作動させるステップも含む。いくつかの例では、第1のインジケータは、第1の色の光源であり、第2のインジケータは、第1の色の光源とは異なる第2の色の光源である。いくつかの例では、第1のインジケータおよび第2のインジケータは、クレードルの解放ボタン内に配設される。
【0025】
図1は、例示的なバルク溶液システム100を示し、この中では例示的なクレードル102がボトルまたは容器104を受け入れ、その液体内容物を排水するために実装される。内容物は、例えば、自動診断分析装置において使用するための、試薬、洗浄溶液、トリガ、希釈剤および/または任意の他の溶液または液体であってよい。例示的な容器104は、所望の任意の容積(例えば、1リットル)であってよい。図示される例では、クレードル102は、容器104の上部を受け入れるための開口部(例えば、開放上部)を画定する底壁106および側壁108を有する本体またはハウジング105を含む(本明細書でさらに詳細に開示される)。容器104がクレードル102に完全に挿入されると、容器104の内容物は、底壁106の1つまたは複数の開口部(例えば、貫通穴、開口)を介して排水または除去され得る(本明細書でさらに詳細に開示される)。図示される例では、クレードル102は、容器104を受け入れ、容器104を上下逆さままたは反転された向きで支持するように成形された開口部112を画定する容器ホルダ110(例えば、成形物)を含む。図示される例では、容器104は、湾曲した縁部を有する実質的に矩形の断面を有する。しかしながら、他の例では、容器104は、円形状断面または任意の他の形状の断面を有することができる。図示される例では、クレードル102は、クレードル102を別の構造(例えば、自動診断分析装置、分析装置の引き出しなど)に装着するために使用され得る1つまたは複数の穴116を有する装着プレート114を有する。
【0026】
図1の示される例では、クレードル102は、ラッチ118と、解放ボタン120(例えば、取り出しボタン、解放アクチュエータ)とを含む。容器102がクレードル102内に完全に挿入されると、ラッチ118は容器104をクレードル102に固定して、容器104がクレードル102から(例えば、意図せずに)取り外されることを防止する。容器104を解放するために、解放ボタン120が押し下げられ得る。解放ボタン120はラッチ118と係合し、それによってラッチ118を容器104から解放する。解放ボタン120は、容器ホルダ110の側部に沿って解放ボタンハウジング122内に配設される。図示される例では、クレードル120は、回路基板124(例えば、プロセッサ、プリント回路基板(PCB)、マイクロチップなど)、ラッチ位置センサ126(例えば、エンコーダ、光センサ)、および液面センサ128(例えば、積分センサ、容量センサ)を含み、これらは、本明細書においてさらに詳細に開示される。
【0027】
図示される例では、クレードル102は、クレードル102内のキースロットと合致する特定のキーリングを有するキャップまたは上部を有する容器のみを受け入れる(本明細書でさらに詳細に開示される)。
図2A、
図2Bおよび
図2Cは、容器104(
図1)と共に使用され得る例示的なキャップ200を示す。キャップ200の各々は、対応するクレードルのキースロットと合致するキーリング202を有する。図示される例では、キーリング200は、キャップ200から延びる円形の形状である。
図2Aのキャップ200のキーリング202は、
図2Bおよび
図2Cのキャップ200のキーリング202の直径に比べて比較的小さい直径を有する。
図2Cのキャップ200のキーリング202は最大直径を有し、
図2Bのキャップ200のキーリング202は、
図2Aおよび
図2Cのキャップ200のキーリング202の間の寸法を有する直径を有する。
図2Aから
図2Cの異なるキャップ200は、異なる液体を有する異なる容器に対応することができる。キャップ200の各々は、合致するキースロットを有するそれぞれのクレードルと相互作用することができる。したがって、キャップ200のうちの1つが間違ったクレードルに挿入された場合、キーリング202は、クレードルに受け入れられ排水される正しい直径のキーを有することができない。図示される例では、3つの異なるサイズのキーリング202が示されており、ここではキーリング202の各々は、液体の特定のタイプの容器と共に使用される。しかしながら、異なる直径のキーリングを有するより多くのキャップを実装できることが理解されるべきである。追加的にまたは代替的に、異なる形状のキーリングを有する他のキャップ(例えば、正方形、矩形など)を実装することもできる。
【0028】
図3Aは、キャップ200の1つの斜視図を示し、
図3Bは、
図3AのC-C線に沿って切り取られたキャップ200の断面図を示す。
図3Aおよび3Bの示される例では、キーリング200(
図2Aから
図2C)は、分かりやすくするために取り除かれている。キャップ200は、そこを通る開口部302(例えば、開口、穴、チャネル)を有する蓋または表面300を有する。雌ねじ306を有する側壁304が蓋300の一方の側から延び、環状のリップまたはリム308が蓋300の他方の側から延びる。キャップ200は、ねじ山306を介して容器(例えば、
図1の容器104)にねじ止めされ得る。図示される例では、キャップ200は、開口部302内に配設され、スナップリング312によって定位置に保持される隔壁310を含む。隔壁310は、シリコンまたはゴムなどの任意の適切な材料で作製され得る。スナップリング312は、リム308の内側と隔壁310との間に(例えば、圧入によって、タブによって)楔止めされる。
図2Aから
図2Cに示される例では、リムは、複数の個別の延長部として示されている。
図3Aおよび
図3Bに示される例のような他の例では、リムは、蓋300から延びる連続壁である。
【0029】
図示される例では、キャップ200は、側壁304から外方向に延びる壁またはフランジ314を有する。フランジ314は、蓋300に対して実質的に平行である。外壁316は、側壁304に対して平行な方向にフランジ314から上方向に延びる。外壁316は、使用者がキャップ200を把持することを可能にする(例えば、容器上のキャップ200を締めたり緩めたりするときに)複数のリブ318を有する。下側側壁320は、フランジ314から下方向に延び、複数のラチェット溝322を有し、これにより、キャップ200が容器上にしっかりとラチェット留めされることが可能になり、キャップ200が容器から緩むことが防止される。キャップ200は、例えばポリプロピレンのような任意の適切な材料から構成され得る。
【0030】
図4は、例示的なクレードル102の部分断面図を示す。容器104は、明確にするために取り外されている。容器(例えば、
図1の容器104)の内容物を排水するために、クレードル102は、キャップおよび/またはキャップ上の隔壁(例えば、
図3Aのキャップ200)を穿孔し、容器内に挿入することができる穿刺排水プローブ400(例えば、針)を有する。排水プローブ400は、ハウジング105の底壁106内の開口部404を通って延びるプローブ装着体402(例えば、インサート成形されたプローブアセンブリ)に結合される。排水プローブ400は、底壁106および側壁108によって画定された開口部406内で上方向に、底壁106から離れるように延び、または突出する。図示される例では、クレードル102は、排水プローブ400に隣接して配設されたベントプローブ408を含む。ベントプローブ408は、内容物が排水されている間に容器の内部に真空が形成されることを防ぐために、容器の内部を通気するためのものである。ベントプローブ408は、プローブ装着体402に結合される。プローブ装着体402は、プローブ400、408を底壁106の外側の第1および第2のバーブ410,412(例えば、ニップル、フィッティング、アダプタ、バーブ付きコネクタなど)それぞれに結合させる通路を含む。ホースまたはチューブが、排水プローブ400および/またはベントプローブ408を所望の場所(例えば、搭載タンク)に流体結合するために、第1および第2のバーブ410,412に結合され得る。
図5には、排水プローブ400、ベントプローブ408、および第1および第2のバーブ410,412を示す例示的なプローブ装着体402が示されている。
【0031】
図4を参照すると、意図しない容器がハウジング105に挿入されて穿刺され排水されるのを防ぐために、例示的なクレードル102は、ハウジング105の開口部406内に摺動可能に配設された摺動ロック414を含む。
図6Aは、摺動ロック414の上面斜視図を示し、
図6Bは、摺動ロック414の底面斜視図を示し、これらは、本明細書の開示に従って番号が付けられている。摺動ロック414は、(例えば、容器のキャップまたは上部によって接触される)容器のキャップまたは上部を受け入れるための係合面416を有する。係合面416は、摺動ロック414が下方向に、または(例えば、第1の位置から第2の位置に)底壁106に向かって移動されるときにプローブ400,408を受け入れるための開口部418を有する。摺動ロック414は、第1の軸419(例えば、ハウジング105の長手方向軸)に沿って移動可能である。摺動ロック414が下方向に移動されると(例えば、合致するキーリングを有する容器が挿入されたときに)、プローブ400,408は、開口部418を通って延びて、容器のキャップおよび/または隔壁を穿刺する。
図4の図示される例では、摺動ロック414は、プローブ400,408が係合面416の下方に配設される第1のまたは係合されていない位置である。このように、オペレータは誤って自分自身を突き刺すことはできない。摺動ロック414は、第1の位置から、係合面416がプローブ400,408の先端の下方にある第2の位置まで移動可能である(本明細書でさらに詳細に開示する)。
【0032】
図示される例では、摺動ロック414は、シリンダまたはスリーブの形状である外壁420を有する。外壁420は、ハウジング105の側壁106によって画定された開口部406の形状と合致する。しかしながら、他の実施例では、摺動ロック414の外壁420は、異なって成形され得る。例えば、外壁420は、実質的に正方形または三角形の形状であってよい。
【0033】
摺動ロック414が望ましくない容器(例えば間違った液体を有する容器)によって底壁106に向かって押し下げられることを防止するために、クレードル102は、第1のロックアウト422(例えば、ロックボタン、ロックアウトスライダ)および第2のロックアウト424(
図8および
図9)を含み、これらのロックアウトは、ハウジング105の側壁108内に配設され、摺動ロック414の外壁420内に延びる。第1および第2のロックアウト422,424は、摺動ロック414が底壁106に向かって移動し、それによってプローブ400,408が摺動ロック414を通って延びて、容器のキャップおよび/または隔壁を穿刺することを可能にすることを防止する。第1および第2のロックアウト422,424は、ロック位置(
図4および
図8に図示される)とロック解除位置(
図9に図示される)との間で移動可能である。第1および第2のロックアウト422,424は、側壁108のそれぞれの開口部426,428(
図8および
図9においてより明確に見られる)内に配設される。第1および第2のロックアウト422,424は、(
図8および
図9においてより明確に示される)それぞれの第1および第2のばね430,432によって、クレードル102の中心に向かって、摺動ロック416がそれに沿って移動する第1の軸419に対して垂直である、第2の軸433に沿って付勢される。(例えば、第1および第2のロックアウト422,424および第1および第2のばね430,432へのアクセスを可能にするために)、保持キャップ434,436(例えば、保持ボタン)がそれぞれの開口部426,428に取り外し可能に結合される。ロック位置では、第1および第2のロックアウト422,424は、摺動ロック414の外壁420内のそれぞれの第1および第2のノッチ600,602(
図6Aおよび
図6B)内に延びる(例えば挿入される)。その結果、摺動ロック414は、上方向または下方向に移動することが防止され、したがって、プローブ400,408は、開口部418を介して露出することができなくなる。
【0034】
図4の図示される例では、第1および第2のロックアウト422,424は、側壁108上で互いに反対側に配置される。しかしながら、他の例では、第1および第2のロックアウト422,424は、他の場所(例えば、互いにより近く)および/または側壁108に沿って異なる長さまたは高さのところに配設される。いくつかの例では、1つのロックアウトしか実装されていない。他の例では、3つ以上のロックアウトが実装される。
【0035】
第1および第2のロックアウト422,424を解放するために、クレードル102は、摺動ロック414と底壁106との間に(例えば、摺動ロック414の係合面416の下に)配設されたトリガ438を含む。
図7Aは、トリガ438の上部斜視図を示し、
図7Bは、トリガ438の底部斜視図を示し、これらは、本明細書の開示によって番号が付けられている。トリガ438は、摺動ロック414の係合面416に対して平行な係合面440を有する。トリガ438の係合面440は、摺動ロック414の開口部418と同心の開口部442を有する。
図4に示されるように、トリガ438は、第1の軸419に沿って移動可能である。
図7Aおよび
図7Bに示されるように、トリガ438は、傾斜したまたは角度付された表面を有する第1のタブ700と、傾斜したまたは角度付けされた表面を有する第2のタブ702とを有する。図示される例では、第1および第2のタブ700,702は、係合面440から外方向に延びる。
図6Aおよび
図6Bに示されるように、摺動ロック414は、トリガ438の第1および第2のタブ700,702をそれぞれ受け入れる第1のスロット604および第2のスロット606を有する。第1および第2のスロット604,604は、第1および第2のノッチ600,602とそれぞれ交差する。したがって、トリガ438が底壁106に向かって移動されると、第1および第2のタブ700,702はそれぞれ第1および第2のロックアウト422,424と係合し、第1および第2のロックアウト422,424を外方向に(例えば第2の軸433に沿って)、第1および第2のロックアウト422,424が摺動ロック414の外壁420内の第1および第2のノッチ600,602から係合解除されるように押し出す。その結果、摺動ロック414は、底壁106に向かって下方向に移動することができる。
【0036】
(摺動ロック414の係合面416の下に配設された)トリガ438を下方向に移動させて、第1および第2のロックアウト422,424を係合解除するために、摺動ロック414は、係合面416内にキースロット446を有する。キースロット446は、キャップの特にキーリングに対応する形状を有する開口部である。合致するまたは対応するキーリングを有するキャップがクレードル102に挿入されると、キーリングはキースロット446内に嵌合し、トリガ438(例えば、トリガ438の係合面440)と係合して、トリガ438を底壁106に向かって移動させ、したがって、第1および第2のロックアウト422,424を摺動ロック414から解放する。第1および第2のロックアウト422,424が係合解除されると、摺動ロック414は自由に底壁106に向かって押される。摺動ロック414が下方向に移動されるとき、プローブ400,408は、開口部418を通って延び、容器のキャップと係合する。図示される例では、キースロット446はリング形状のスロットである。しかしながら、他の例では、キースロット446は、任意の他の形状(例えば、三角形、正方形、星形など)および/または容器のキャップ上の特定のキー形状に対応する他のサイズであってよい。
【0037】
図6Aおよび
図6Bに示すように、キースロット446は、係合面416を内面608および外面610に分割する。内面608および外面610は、支持バー612を介して共に結合される。支持バー612は、キーリングがキースロット416に挿入されたときにキーリングを収容するためにキースロット416の交差部にノッチ614を含み、それによってキーリングがトリガ438と係合することを可能にする。
図7Aおよび
図7Bに示されるように、トリガ438が摺動ロック414の下方に(例えば、
図4の位置に図示されるように)配設されたときに、支持バー612を受け入れるために、トリガ438は、係合面440内にスロット704を有する。
図6Aの示される例では、摺動ロック414の係合面416は、キャップ200(
図3)のリム308を受け入れるための凹部613を含む。
【0038】
図4の示される例では、クレードル102は、第1のばね448(例えば、弾性部材、戻りばね、および/または任意の他の適切な付勢装置)を含み、第1のばね448は、底壁106と摺動ロック414との間に配設されて摺動ロック414を上方向に、底壁106から離れるように付勢する。第1のばね448は、ボトル104をクレードル102から取り出すために上方向の力をかける。図示される例では、クレードル102は、第2のばね450を含み、第2のばね450は、底壁106とトリガ440との間に配設されてトリガ400を上方向に、底壁106から離れるように付勢する。他の例では、摺動ロック414および/またはトリガ438を付勢するために他の機構を使用することができる。
【0039】
容器がクレードル102に挿入され、プローブ400,408が容器内に配置されるように下方に移動された後、容器をクレードル102に固定するために、ラッチ118(例えば、摺動ラッチ、レバー、トリガ)が、容器が(例えば、第1のばね448および/または第2のばね450によって)上方向に押し出されるのを防止するために、容器のキャップ上のリップまたはリムと係合するように設けられる。ラッチ118は、摺動ロック414がそれに沿って移動する第1の軸419に対して垂直である第3の軸453(
図4および
図10)に沿って移動する。ラッチ118は傾斜縁454を有する。解放ボタン120が下方向に押されると、解放ボタン120の傾斜縁456がラッチ118の傾斜縁454と係合し、ラッチ118を第3の軸453に沿って外方向に(例えば、クレードル102の中心から離れるように)移動させる。その結果、ラッチ118は、キャップのリムまたはリップを解放し、容器は、(例えば、第1および第2のばね448,450によって提供される力によって)クレードル102から自由に取り外される。
【0040】
図8は、容器104が第1の位置にあり、容器104がクレードル102に挿入されているときの、(
図1の線A-Aに沿った)
図1のクレードル102および容器104の断面図を示す。図示される例では、容器104は上下逆さにされ、容器ホルダ110によって画定された開口部112内に置かれる。図示される例では、
図2Cのキャップ200が、(例えば、ねじ山306を介して)容器104の開口部800(例えば、口)上にねじ留めされている。
図8の例に示されるように、壁108の第1および第2の開口部426,428内にそれぞれ配設された第1および第2のロックアウト422,424は、第1および第2のばね430,432によってクレードル102の中心に向かって内方向に付勢される。第1および第2のロックアウト422,424は、摺動ロック414がそれに沿って移動する第1の軸419に対して垂直である第2の軸433に沿って移動可能である。図示される例では、第1および第2のロックアウト422,424は、それらが摺動ロック414の外壁420のそれぞれ第1および第2のノッチ600,602に挿入されるロックまたは係合位置にある。その結果、摺動ロック414は、ハウジング105内で上方向または下方向に移動することが防止される。
【0041】
図示される例では、キャップ200は、容器104をクレードル102に挿入して摺動ロック414を移動させることを可能にする、合致するキャップである。特に、キャップ200のキーリング202は、摺動ロック414の係合面416内の対応するキースロット446の形状と合致する。したがって、容器104がクレードル102内に押し下げられると、キーリング202は、キースロット446を通って延び、トリガ438の係合面440と係合する。キャップ200の外壁316は、摺動ロック414の外壁420によって受け入れられ、摺動ロック414内でキャップ200を位置合わせする。
【0042】
図9は、容器104が、クレードル102内に容器104が部分的に挿入される第2の位置にあるとき(例えば、容器104が、
図8の位置よりもクレードル102内にさらに押し下げられるとき)の(
図1の線A-Aに沿って切り取られた)クレードル102および容器104の断面図を示す。図示されるように、キャップ200の蓋300は摺動ロック414の係合面416と係合し、キーリング202は、キースロット446に挿入され、トリガ438の係合面440と係合してトリガ438を底壁106に向かって下方向に移動させる。トリガ438の第1および第2のタブ700,702の傾斜面は、第1および第2のロックアウト422,424とそれぞれ係合し、第1および第2のロックアウト422,424を外方向に(例えば、第2の軸433に沿って)摺動ロック414の外壁420内の第1および第2のノッチ600,602から離れるように押す。その結果、摺動ロック414は、(例えば、トリガ438を用いて)下方向に底壁106に向かって(例えば、第1の軸419に沿って)自由に移動することができる。容器104および摺動ロック414が底壁106に向かって下方向に移動するとき、プローブ400,408(
図4を参照)は、摺動ロック414内の開口部418を通って延び、キャップ200内の隔壁310を穿刺し、容器104の開口部800内に延びる。いくつかの例では、容器104の液体内容物を能動的に除去するために排水プローブ400内に吸引力を生み出すポンプが作動される。他の例では、容器104の内容物は、(例えば、ポンプの助け無しに)重力によって排水されてもよい。
【0043】
図10は、
図1の線B-Bに沿って切り取られたクレードル102および容器104の断面図を示す。図示される例では、容器104は、容器がクレードル102に完全に挿入される第3の位置にある。さらに、摺動ロック414は、係合位置または第2位置にある。容器104が完全に挿入された後、ラッチ118は、クレードル102の中心に向かって内方向に、キャップ200のフランジ314上に延び、それによって、(例えば、第1および第2のばね448,450(
図4)の力によって)容器104がクレードル102から解放されるのを防止する。ラッチ118は、摺動ロック414がそれに沿って移動する第1の軸419に対して垂直である第3の軸453に沿って移動可能である。ラッチ118をクレードル102の中心に向かって内方向に付勢するために、ばね1000がラッチ118と側壁108との間に結合される。図示される例では、排水プローブ400およびベントプローブ408は、摺動ロック414内の開口部418を通って、キャップ200の開口部302(および隔壁310)を通って、容器104の開口部800内に延びる。次いで、容器104の内容物が、排水プローブ400を通って排水され得る。真空が容器104の内部に形成されるのを防止するために、正圧の空気が、ベントプローブ408から供給され得る。図示される例では、ベントプローブ408は、排水プローブ400よりも長く、またはそれより遠くに延びる。しかしながら、他の例では、プローブ400,408は、等しい長さまたは高さであってもよい。他の例では、プローブ400,408は、より長くても短くてもよく、したがって容器104の中にさらに延びるか、または容器104の中に短く延びることができる。
【0044】
図示される例では、センサ128は、容器104内の液体のレベルを測定する。センサ128は、容器104の液体内容物が少ないときおよび/または空のときを検知することができる。図示される例では、センサ128は容量性センサであり、ハウジング105の壁を通して、および容器104の壁を通して検知して、容器104内の液体のレベルを検知することができる。他の例では、他のタイプの液体センサが実装され得る。
【0045】
容器104が空である場合、または容器104を取り外すことが望ましいとき(例えば、容器104の内容物の回収または期限切れ時など)、解放ボタン120が押し下げられ、または下方向に押され得る。解放ボタン120が下方向に移動するとき、解放ボタン120の傾斜縁456はラッチ118の傾斜縁454と係合し、ラッチ118を第3の軸453に沿って外方向に押して後退させる。図示される例では、解放ボタン120を上方向にまたはラッチ118から離れるように付勢するばね1002が、解放ボタンチャネル122内に配設される。ラッチ118が外方向に、またはクレードル102の中心から離れるように移動されるとき、ラッチ118はフランジ314から離れ、摺動ロック414は、上方向に底壁106から離れるように移動して(例えば、第1のばね458の力(
図4)によって)容器104を取り出すことができる。
【0046】
図示される例では、
図6Aおよび
図6Bに図示されるように、摺動ロック414は、外壁420から外方向に突出するまたは延びる第1のタブ616および第2のタブ618(例えば、耳)を有する。クレードル102を組み立てるとき、摺動ロック414はハウジング105に挿入され、第1および第2のタブ616,618は内方向に撓む。一旦挿入されると、第1および第2のタブ616,618は、側壁108内のそれぞれの第1および第2のスロット1004,1006内に外方向に突出する。第1および第2のタブ616,616は、(例えば、第1のばね448によって)摺動ロック414が上方向にハウジング105の外に押し出されるのを防止する。いくつかの例では、第1および第2のタブ616,618を内方向に曲げ戻して摺動ロック414をハウジング105から取り外すための工具が必要とされる。
図10に示されるように、クレードル102は、底壁106から延びる排水バーブ1008を有する。排水バーブ1008は、例えば過剰の液体がハウジング105の底部にこぼれ落ちた場合に、液体をハウジング105の底部から排水することを可能にする。
【0047】
図11は、クレードル102の底面斜視図を示し、
図12は、
図11に示すラッチ118の拡大図を示す。容器ホルダ110、第1および第2のバーブ410、412、プローブ装着体402および排水バーブ1008は、
図11に示される。
図12に示されるように、ラッチ118は、解放ボタン120が下方向に押されるとき、解放ボタン120の傾斜縁456を受けるための開口部1200を有する。
【0048】
図10から
図12に示されるように、ラッチ118は、ノッチ1012を有する脚部1010を有する。脚部1010は、位置センサ126によって受け入れられる。センサ126は、(例えば、ノッチ1012の場所に基づいて)ラッチ118の位置を決定する。ラッチ118が完全に係合されたとき(
図10に示される位置のように)、センサ126は、ラッチ118が適切に係合され、容器104がクレードル102内に固定されていると決定することができる。別の形では、センサ126は、ラッチ118が部分的に係合されている(例えば、摺動ロック414が底壁106に向かって移動されるとき)、および/または係合されていない(例えば、解放ボタン120が押し下げられ、ラッチ118が完全に後退されるとき、摺動ロック414が最上位置にあり、ラッチ118が摺動ロック414の外壁420と係合しているとき)と決定することができる。いくつかの例では、位置センサ126は、光センサである。他の例では、他のタイプのセンサが実装され得る。位置センサ126およびレベルセンサ128は、回路基板124に(例えば、有線または無線で)通信可能に結合される。
【0049】
いくつかの例では、容器104および/またはクレードル102の異なる状態または複数の状態を示すために、1つまたは複数の光源が解放ボタン120内に設けられる。
図13は、ハウジング105および容器ホルダ110が透明であるように示されている例示的なクレードル102を示す。図示される例では、解放ボタン120内に光源1300が配設されている。光源1300は、容器104および/またはクレードル102の状態に応じて、点滅し、または照らし、および/または異なる色を使用することができる。例えば、容器104が完全に挿入され、ラッチ118がロック位置にあるとき(
図10から
図12)、解放ボタン120は、光源1300によって特定の色(例えば、緑色)で照らされ得る。いくつかの例では、容器104が(例えば、センサ128によって検知されるときに)空であるか、または液体レベルが低いとき、解放ボタン120は、光源1300によって別の色(例えば、赤色)で照らされ得る。追加的にまたは代替的に、異なる状態または状態を示すために点滅する光源の異なるシーケンスが使用され得る。いくつかの例では、解放ボタン120は、透明または半透明である。いくつかの例では、光源1300は、発光ダイオード(LED)である。いくつかの例では、2つ以上の光源(例えば、複数のLED)が、実装される。いくつかの例は、そのような状態または状態に関する人間可読のしるしを提示するディスプレイを含むことができる。光源1300は、回路基板124に(例えば、有線または無線で)通信可能に結合される。
【0050】
図14Aから
図14Cは、クレードル102の複数のものを有する自動診断分析装置または機器の例示的な引き出し1400を示す。引き出し1400は、自動診断分析装置または機器の本体またはシャーシの一部であってよく、容器を確認し、クレードル102に追加し、または交換するために引き出され得る。クレードル102の各々は、容器104内の液体で満たされる同じまたは異なる搭載タンクに連結され得る。図示される例では、クレードル102は、8つのクレードル102による3×3のパターンまたは格子(例えば、1つの空のスポットがある)で配置される。他の例では、引き出し1300は、より多くのまたはより少ないクレードル102を有してもよく、および/またはクレードル102は、異なる構成(例えば、4×4パターン)で配置されてよい。クレードル102は、同じタイプのキャップまたは異なるキャップを受け入れるように構成され得る。例えば、クレードル102の1つまたは複数は、中程度の直径のキーリング202を有する
図2Bのキャップ200のみを受け入れる摺動ロック(例えば、
図4の摺動ロック414)を有することができ、一方でクレードル102の他のものは、最大径のキーリング202を有する
図2Cのキャップ200のみを受け入れる摺動ロックを有することができる。したがって、間違った液体容器を間違ったクレードル102に完全に挿入することはできない。
【0051】
いくつかの例では、容器104が空になると、対応するクレードル102の解放ボタン120が(例えば、
図13に示される例示的な光源1300によって)照らされ得る。いくつかの例では、解放ボタン120は、操作の異なる状態を示すために異なる色を照らす。例えば、解放ボタン120は、対応する容器104が空であるかまたは少ない場合に、特定の色(例えば、赤)を照らすことができる。いくつかの例では、解放ボタン120は、容器104が完全に挿入されていない、または誤って挿入されている場合(例えば、
図9に示される位置)、別の色(例えば黄色)を照らすことができる。
【0052】
図14Bに示されるように、解放ボタン120は、押し下げられて対応するクレードル102のラッチ(例えば、
図4のラッチ118)を解放して容器104を取り出すことができる。
図14Cに示されるように、一旦解放されると、その後、容器104は、対応するクレードル102から取り外され得る。別の容器(例えば、適切な合致するキャップを有する)が、クレードル102に挿入されクレードル102内に押し込まれて、交換容器をクレードル102に結合することができる。
【0053】
図15は、第1のボトルまたは容器から別のボトルまたは容器(例えば、搭載タンク)に液体(例えば、自動診断分析装置のためのバルク溶液液体)を供給するために使用され得る例示的なバルク溶液システム1500のブロック図である。図示される例では、バルク溶液システム1500は、回路基板またはプロセッサ124、ラッチ位置センサ126、液面センサ128、および例えば光源などの1つまたは複数のインジケータ1502を有するクレードル102を含む。
【0054】
図示される例では、ラッチ位置センサ126は、ラッチ118(
図1)の位置を検知または測定する。ラッチ位置センサ126は、ラッチ118が1つまたは複数の位置にあるかどうかを検知することができる。例えば、ラッチ位置センサ126は、ラッチ118が完全係合位置にあるか(
図10に示すように)、部分的に係合されているか(例えば、摺動ロック414(
図9)が底壁106に向かって移動されるとき)および/または係合していないか(例えば、摺動ロック414が
図8に示すように上側位置にあるとき)を検知することができる。ラッチ位置センサ126は、プロセッサ124に通信可能に結合される。プロセッサ124は、ラッチ位置センサ126によって検知されたラッチ118の位置を示すようにインジケータ1502を制御するために使用され得る。インジケータ1502は、例えば、ラッチ118の位置に応じて異なる色を照らす(例えば、点滅させる、または連続的に照らす)光源1300(
図13)に対応することができる。
【0055】
図示される例では、液面センサ128は、容器104(
図1)内に残っている液体のレベルを検知または測定する。液面センサ128は、プロセッサ124に通信可能に結合される。プロセッサ124は、液体のレベルが、液面センサ128によって検知されたときに低いときを示すようにインジケータ1502を制御するために使用され得る。例えば、液面センサ128が、残っている液体が閾値未満であると決定した場合、プロセッサ124は、インジケータ1300が照らす(例えば、赤色または黄色に点滅させる)ように制御することができる。
【0056】
図示される例では、クレードル102は、制御システム1504に通信可能に結合される。制御システム1504は、例えば、自動診断分析装置を制御するために使用されるシステムであってよい。制御システム1504は、ポンプ1506に通信可能に結合される。容器がクレードル102に完全に適切に挿入されると、プロセッサ124は、容器が排水される準備ができているというメッセージを制御システム1504に送信する。制御システム1504は、容器104の内容物を(排水プローブ400を介して)容器104から搭載タンクに圧送するようにポンプ1506を制御する。他の例では、クレードル102は、ポンプに直接的に通信可能に結合されてよく、ポンプを直接制御することができる。
【0057】
図示される例では、ラッチ位置センサ126、液面センサ128およびインジケータ1502は、通信リンク1508を介してプロセッサ124に(および/または互いに)通信可能に結合され、クレードルは、制御システム1504およびポンプ1506に通信リンク1510を介して通信可能に結合される。通信リンク1508,1510は、有線接続(例えば、データバス、USB接続など)、または任意の過去、現在、または将来の通信プロトコル(例えば、ブルートゥース(登録商標)、USB2.0、USB3.0など)を使用する無線通信機構(例えば、無線周波数、赤外線など)の任意のタイプでよい。
【0058】
バルク溶液システム1500を実施する例示的な方法が
図15に示されているが、
図15に示された要素、プロセスおよび/またはデバイスの1つまたは複数は、組み合わせられても、分割されても、再配置されても、省略されても、解消されても、および/または任意の他の方法で実施されてもよい。 さらに、例示的なプロセッサ124、例示的なラッチ位置センサ126、例示的な液面センサ128、例示的なインジケータ1502、例示的な制御システム1504、例示的なポンプ1506、および/またはより全般的には
図15の例示的なバルク溶液システム1500は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組み合わせによって実施され得る。 したがって、例えば、例示的なプロセッサ124、例示的なラッチ位置センサ126、例示的な液面センサ128、例示的なインジケータ1502、例示的な制御システム1504、例示的なポンプ1506、および/またはより全般的には例示的なバルク溶液システム1500のいずれも、1つまたは複数のアナログまたはデジタル回路、論理回路、プログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)および/またはフィールドプログラマブルロジックデバイス(FPLD)によって実施され得る。 専用ソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装をカバーするためにこの特許の装置またはシステムクレームのいずれかを読むとき、例示的なプロセッサ124および/または例示的な制御システム1504の少なくとも1つは、メモリ、デジタル多用途ディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)、ブルーレイディスクなどの、ソフトウェアおよび/またはファームウェアを記憶する、有形コンピュータ可読記憶デバイスまたは記憶ディスクを含むようにここに明示的に定義される。 さらに、
図15の例示的なバルク溶液システム1500は、
図15に示されるものに加えて、またはその代わりに、1つまたは複数の要素、プロセスおよび/またはデバイスを含むことができ、および/または、例示された要素、プロセスおよびデバイスのうちの任意のものの2つ以上またはすべてを含むことができる。
【0059】
例示的なバルク溶液システム1500を実施するための例示的な方法を表すフローチャートが、
図16に示される。この例では、方法は、
図17に関連して以下に説明される例示的なプロセッサプラットフォーム1700内に示されるプロセッサ1712のようなプロセッサによる実行のためのプログラムを含む機械可読命令を使用して実施され得る。プログラムは、CD-ROM、フロッピーディスク、ハードドライブ、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスクなどの有形コンピュータ可読記憶媒体またはプロセッサ1712に関連するメモリ上に記憶されたソフトウェアで具現化されてよいが、全体のプログラムおよび/またはその一部分が、代替的に、プロセッサ1712以外の装置によって実行されてもよく、および/またはファームウェアまたは専用ハードウェアで具現化されてもよい。さらに、例示的なプログラムは、
図16に示されるフローチャートを参照して説明されているが、例示的なバルク溶液システム1500を実施する多くの他の方法が、代替的に使用されてよい。例えば、ブロックの実行順序が変更されてよく、および/または記載されたブロックの一部が変更され、削除され、または組み合わせられてよい。
【0060】
上述されたように、
図16の例示的な方法は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/または情報が任意の期間(例えば、延長された時間、恒久的に、短時間の間、一時的なバッファリングの間および/または情報のキャッシュ化の間)記憶される任意の他の記憶デバイスまたは記憶ディスクのような有形コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコード化された命令(例えば、コンピュータおよび/または機械可読命令)を使用して実施され得る。 本明細書では、有形コンピュータ可読記憶媒体という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読記憶デバイスおよび/または記憶ディスクを含み、伝播する信号を排除し、伝送媒体を排除するように明示的に定義される。本明細書で使用される「有形コンピュータ可読記憶媒体」および「有形機械可読記憶媒体」は互換的に使用される。追加的または代替的に、
図16の例示的な方法は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、キャッシュ、ランダムアクセスメモリおよび/または情報が任意の期間(例えば、延長された時間、恒久的に、短時間の間、一時的なバッファリングの間および/または情報のキャッシュ化の間)記憶される任意の他の記憶デバイスまたは記憶ディスクのような非一時的コンピュータおよび/または機械可読媒体上に記憶されたコード化された命令(例えば、コンピュータおよび/または機械可読命令)を使用して実施され得る。本明細書では、非一時的コンピュータ可読媒体という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読記憶デバイスおよび/または記憶ディスクを含み、伝播する信号を排除し、伝送媒体を排除するように明示的に定義される。本明細書では、「少なくとも」という語が、請求項のプリアンブル内で移行句として使用される場合、「含む」という用語が無制限のものであるのと同じように無制限のものである。
【0061】
図16は、液体を容器から別の容器に移送するために使用され得るクレードルに容器を結合する例示的な方法1600を表すフローチャートであり、この方法は、
図1の例示的なクレードル102および/または
図15のバルク溶液システム1500を使用して(少なくとも部分的に)実施され得る。図示される例では、方法1600は、キーリングを有するキャップを容器(1602)に結合するステップを含む。例えば、キャップ200(
図2)の1つが、容器104(
図1)に螺合され得る。他の例では、キャップ200は、他の結合技術を介して容器104に結合され得る。いくつかの例では、キャップは使用されない。その代わりに、容器104は、容器104から(例えば、口800のところまたはその近くにおいて)延びるキーリングを含むことができる。
【0062】
例示的な方法1600は、容器(1604)を反転させ、容器をクレードルに挿入するステップを含む(ブロック1606)。例えば、
図8、
図9および
図10に示されるように、容器104は反転され(例えば、上下逆さにされて)、クレードル104に挿入される。キャップ200が正しいキーリング202を有する場合、キーリング202はキースロット446を通って延びて、トリガ438と係合する。いくつかの例では、容器104は、逆さまにされずにクレードル102に挿入されるか、または別の形でクレードル102に流体結合され得る。
【0063】
例示的な方法1600は、排水プローブを露出させるために容器をクレードル内に前進させるステップを含む(ブロック1608)。例えば、
図8、
図9および
図10に示されるように、容器104がクレードル102内に前進されるとき、キーリング202はトリガ438を押して第1および第2のロックアウト422,424を係合解除し、それにより摺動ロック414を底壁106に向かって移動させることを可能にする。容器104および摺動ロック414が下方向に移動するとき、排水プローブ400は摺動ロック414の開口部418を通って延びて、キャップ200を穿刺する。
【0064】
例示的な方法1600は、ラッチが完全係合位置にあるかどうかを決定するステップを含む(ブロック1610)。ラッチが完全係合位置にない場合、容器はクレードル内にさらに前進される(ブロック1608)。ラッチが完全係合位置にある場合、例えば、容器を排水する準備ができたことを示すために光源で照らすなどのようにインジケータが起動される(ブロック1612)。例えば、
図10に示されるように、ラッチ118は、容器104をクレードル102内に固定するために、ラッチ118がキャップ200上のフランジ314上に延びる完全係合位置にある。ラッチ位置センサ126は、ラッチ118の位置を決定する。ラッチ118が完全に係合される場合、インジケータ1502(
図15)が(例えば、プロセッサ124からの指令によって)作動されて、容器104がクレードル102内に適切に挿入され、排水される準備ができていることを示すことができる。いくつかの例では、ラッチ118が完全に係合されない場合、別のインジケータ1502(例えば、別の色の光源)が作動されて、容器104がクレードル102に完全に挿入されていないことを示すことができる。
図1から
図14Bの示される例では、インジケータ1502は、解放ボタン120内に配設された光源1300(
図13)に対応することができる。しかしながら、他の例では、インジケータ1502は、クレードル102上またはクレードル102の近くの異なる場所内に配設されてよい。
【0065】
図16の示される例では、方法1600は、容器の内容物を排水するステップを含む(ブロック1614)。いくつかの例では、容器104の内容物は、重力によって排水され得る。
図15に示されるような他の例では、ポンプ1506が使用されて、液体内容物を容器104から圧送することができる。ポンプ1506は、制御システム1504および/またはクレードル102のプロセッサ126によって制御され得る。
【0066】
例示的な方法1600は、容器内の液体のレベルが低いかどうかを決定するステップを含む(ブロック1616)。液体のレベルが低くない場合、容器の内容物が、所望通りに排水され得る(ブロック1614)。液体のレベルが低いかまたは空である場合、インジケータが作動されて、容器の液体が低いことを示す(ブロック1618)。例えば、クレードル102は、容器104に残っている液体のレベルを検知する液面センサ128を含む。液体のレベルが低い場合、インジケータ1502(
図15)が作動される(例えば、ラッチ118が完全に係合したことを示すために使用される色とは異なる色の光源が照らされる)。例えば、インジケータ1502は、赤色または黄色に点滅する光源(例えば、光源1300(
図13))であってよい。
【0067】
例示的な方法1600は、例えば、解放ボタンを押すことによって、容器をクレードルから取り出して、取り外す(ブロック1620)ステップを含む。例えば、
図14Aから
図14Cに示されるように、解放ボタン120が押されて、容器104をクレードル102から取り出す。次いで、正しいキーリングを有するキャップを有する別の容器が、クレードル102に挿入され得る。いくつかの例では、容器104をクレードル102に挿入し、ラッチ118が完全係合位置になるまで容器104を押し下げる動作は、(例えば、作業者または技術者によって)連続動作で行われる。
【0068】
例示的な方法1600は、容器が、例えば、同じ内容物または異なる内容物を有する追加の容器で置き換えられるかどうかを決定するステップを含む(ブロック1622)。容器が交換される場合、例示的な方法1600は、キーを有するキャップを新しい容器または交換する容器に結合するステップ(ブロック1602)などを続ける。容器が交換されない場合(ブロック1622)、例示的な方法1600は終了する(ブロック1624)。
【0069】
図17は、
図16の方法1600および
図15の例示的なバルク溶液システム1500を実施するための命令を実行することができる例示的なプロセッサプラットフォーム1700のブロック図である。プロセッサプラットフォーム1700は、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、iPad(登録商標)などのタブレット)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、インターネットアプライアンス、DVDプレーヤ、CDプレーヤ、デジタルビデオレコーダ、ブルーレイプレーヤ、または任意の他のタイプのコンピューティングデバイスとすることができる。
【0070】
図示される例のプロセッサプラットフォーム1700は、プロセッサ1712を含む。図示される例のプロセッサ1712は、ハードウェアである。例えば、プロセッサ1712は、任意の所望のファミリまたは製造業者からの1つまたは複数の集積回路、論理回路、マイクロプロセッサまたは制御装置によって実施され得る。
【0071】
図示される例のプロセッサ1712は、ローカルメモリ1713(例えば、キャッシュ)を含む。図示される例のプロセッサ1712は、バス1718を介して揮発性メモリ1714および不揮発性メモリ1716を含む主メモリと通信する。揮発性メモリ1714は、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、RAMBUSダイナミックランダムアクセスメモリ(RDRAM)、および/または任意の他のタイプのランダムアクセスメモリデバイスによって実装され得る。不揮発性メモリ1716は、フラッシュメモリおよび/または任意の他の所望のタイプのメモリデバイスによって実装され得る。主メモリ1714,1716へのアクセスは、メモリ制御装置によって制御される。
【0072】
図示される例のプロセッサプラットフォーム1700はまた、インターフェース回路1720を含む。インターフェース回路1720は、イーサネット(登録商標)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)、および/またはPCIエクスプレスインターフェースなどの任意のタイプのインターフェース規格によって実施され得る。
【0073】
図示される例では、1つまたは複数の入力装置1722が、インターフェース回路1720に接続される。入力装置1722は、ユーザがデータおよび指令をプロセッサ1712に入力することを可能にする。入力装置は、例えば、オーディオセンサ、マイクロフォン、カメラ(静止またはビデオ)、キーボード、ボタン、マウス、タッチスクリーン、トラックパッド、トラックボール、アイソポイントおよび/または音声認識システムによって実施され得る。
【0074】
1つまたは複数の出力デバイス1724もまた、図示される例のインターフェース回路1720に接続される。出力デバイス1724は、例えば、ディスプレイデバイス(例えば、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、液晶ディスプレイ、陰極線管ディスプレイ(CRT)、タッチスクリーン、触覚出力装置、プリンタおよび/またはスピーカ)によって実施され得る。図示される例のインターフェース回路1720は、したがって、典型的にはグラフィックスドライバカード、グラフィックスドライバチップまたはグラフィックスドライバプロセッサを含む。
【0075】
図示される例のインターフェース回路1720はまた、送信機、受信機、トランシーバ、モデムおよび/またはネットワークインターフェースカードなどの通信デバイスを含み、それによってネットワーク1726(例えば、イーサネット(登録商標)接続、デジタル加入者回線(DSL)、電話回線、同軸ケーブル、携帯電話システムなど)を介した外部コンピュータ(例えば、任意の種類のコンピューティングデバイス)とのデータ交換を容易にする。
【0076】
図示される例のプロセッサプラットフォーム1700は、ソフトウェアおよび/またはデータを記憶するための1つまたは複数の大容量記憶デバイス1728も含む。そのような大容量記憶デバイス1728の例は、フロッピーディスクドライブ、ハードドライブディスク、コンパクトディスクドライブ、ブルーレイディスクドライブ、RAIDシステム、およびデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブを含む。
【0077】
図16の方法1600を実施するための符号化された命令1732は、大容量記憶デバイス1728、揮発性メモリ1714、不揮発性メモリ1716、および/またはCDまたはDVDなどの取り外し可能な有形コンピュータ可読記憶媒体内に記憶され得る。
【0078】
本明細書に開示される例示的なクレードルは、自動診断分析装置用のバルク溶液液体に関連して記載されているが、例示的なクレードルは、液体がボトルから排水される任意の用途において、反転されてまたは直立で使用され得る。前述の内容から、上述の開示されたクレードルが、容器上のキャップおよび/または隔壁を穿刺し、その中の液体内容物を排水するための比較的安全な手段を提供することが理解されよう。例示的なクレードルは、間違ったキャップを有するボトルが(例えば間違って)クレードルに挿入されて排水されるのを防止する独自のロックシステムを採用する。さらに、例示的なクレードルは、容器が完全に適切にクレードル内に挿入されているかどうか、および/または容器内に残っている液体のレベルを決定するセンサを含む。
【0079】
特定の例示的な装置および方法、ならびに製品が本明細書に開示されているが、本特許の適用範囲はそれに限定されない。これとは対照的に、本特許は、本特許の特許請求の範囲内に適正に含まれるすべての方法、装置および製品を対象とする。