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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-15
(45)【発行日】2022-08-23
(54)【発明の名称】速度調整可能な省力化された自転車
(51)【国際特許分類】
   B62M 1/12 20060101AFI20220816BHJP
   B62M 1/10 20100101ALI20220816BHJP
【FI】
B62M1/12
B62M1/10 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020565469
(86)(22)【出願日】2019-03-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-09
(86)【国際出願番号】 CN2019079810
(87)【国際公開番号】W WO2019223418
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2020-11-20
(31)【優先権主張番号】201810516573.8
(32)【優先日】2018-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520372249
【氏名又は名称】曾東斌
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】曾東斌
【審査官】結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第205186449(CN,U)
【文献】中国実用新案第205769935(CN,U)
【文献】中国実用新案第201116153(CN,Y)
【文献】中国実用新案第2458221(CN,Y)
【文献】韓国登録特許第10-0943371(KR,B1)
【文献】国際公開第01/72577(WO,A1)
【文献】中国実用新案第208842571(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62M 1/10- 1/12,1/24,
A63B 69/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
速度調整可能な省力化された自転車であって、それは前輪アセンブリ(1)と、後輪アセンブリ(2)と、フレーム(3)を備え、前記前輪アセンブリ(1)と前記後輪アセンブリ(2)はそれぞれ前記フレーム(3)の前後両端に設置され、
また、前記自転車の運転者の足を置き、当該足によって下向きに漕ぐことができるペダル(9)と、固定節(10)及び原動節(6)を備え、運転者の自重を揺動力へ転化するための4節リンク機構と、さらに、前記自転車の運転者の尻を置き、当該運転者の尻を介して当該運転者全体の重量を支えるサドルが、前記固定節(10)と、原動節(6)のヒンジ接続部分に固定されており、チェーンホイール(4)と、チェーンA(5)及び伝動機構を備え、前記4節リンク機構は前記フレーム(3)に取り付けられ、前記チェーンホイール(4)は前記フレーム(3)に回転可能に取り付けられて且つ前記チェーンA(5)の中部と噛合され、前記チェーンホイール(4)は前記伝動機構を介して前記後輪アセンブリ(2)と伝動接続され、前記チェーンA(5)の一端は前記4節リンク機構の原動節(6)に摺動接続され、前記原動節(6)と前記フレーム(3)の接続部に折り曲げ部(7)が、前記フレーム(3)の前方向に向かって延伸するよう剛体接続され、前記チェーンA(5)のもう一端は前記折り曲げ部(7)と接続され、前記折り曲げ部(7)と前記原動節(6)の間に前記チェーンA(5)の伸びを吸収するためのテンショナ(8)が設置されることを特徴とする速度調整可能な省力化された自転車。
【請求項2】
前記ペダル(9)の中部は前記フレーム(3)の中部の下端に回転可能に取り付けられ、前記固定節(10)の下端は前記ペダル(9)の後端とヒンジ接続され、前記固定節(10)の上端は前記原動節(6)が前記折り曲げ部(7)から離れている一端とヒンジ接続され、前記原動節(6)が前記固定節(10)から離れている一端は前記フレーム(3)とヒンジ接続されることを特徴とする請求項1に記載の速度調整可能な省力化された自転車。
【請求項3】
前記原動節(6)にスライドブロック(11)が設置され、前記スライドブロック(11)は前記チェーンA(5)の一端と接続され、前記原動節(6)に前記スライドブロック(11)を前記原動節(6)に沿ってスライドさせるためのらせん伝動機構が設置されることを特徴とする請求項2に記載の速度調整可能な省力化された自転車。
【請求項4】
前記フレーム(3)の先端の頂部にハンドル(26)が固定され、前記固定節(10)と前記原動節(6)のヒンジ接続部にサドル(12)が固定されることを特徴とする請求項に記載の速度調整可能な省力化された自転車。
【請求項5】
前記チェーンホイール(4)に扇形歯車(14)が設置され、前記フレーム(3)に前記扇形歯車(4)と噛み合うはずみ車A(13)が取り付けられ、前記はずみ車A(13)は前記伝動機構を介して前記後輪アセンブリ(2)と伝動接続されることを特徴とする請求項に記載の速度調整可能な省力化された自転車。
【請求項6】
前記フレーム(3)の下部に原動節(6)の下降変位を制限するための支持台(25)が設置され、前記支持台(25)の底部は前記フレーム(3)の下部に固定され、前記支持台(25)の頂部にクッションが取り付けられ、前記クッションは前記原動節(6)の中部の真下方に位置し、前記支持台(25)、固定節(10)及び前記原動節(6)は何れも伸縮可能なロッドであることを特徴とする請求項に記載の速度調整可能な省力化された自転車。
【請求項7】
前記伝動機構ははずみ車B(15)と、チェーンB(16)と、はずみ車C(17)を備え、前記はずみ車B(15)の直径は前記はずみ車C(17)の直径より大きく、前記はず
み車B(15)の直径は前記はずみ車A(13)の直径より大きく、前記はずみ車B(15)と前記はずみ車A(13)は同じ軸に固設され、前記はずみ車C(7)は前記チェーンB(16)を介して前記はずみ車B(15)と伝動接続され、前記はずみ車C(17)の中心軸は前記後輪アセンブリ(2)と接続されることを特徴とする請求項5又は6に記載の速度調整可能な省力化された自転車。
【請求項8】
前記伝動機構は中間はずみ車(18)を備え、前記ペダル(9)と前記フレーム(3)の回転接続部に、回転軸が垂直方向に延伸されており、前記中間はずみ車(18)は前記回転軸に固定して被装され、前記はずみ車B(15)、前記中間はずみ車(18)及び前記はずみ車C(17)は前記チェーンB(16)を介して伝動接続されることを特徴とする請求項に記載の速度調整可能な省力化された自転車。
【請求項9】
前記伝動機構はチェーンC(23)と、チェーンD(24)と、はずみ車E(20)と、はずみ車D(22)と、遷移はずみ車(19)と中間チェーンホイール(21)を備え、前記ペダル(9)と前記フレーム(3)の回転接続部に、回転軸が垂直方向に延伸されており、前記遷移はずみ車(19)は前記回転軸に被装され、前記中間チェーンホイール(21)は前記遷移はずみ車(19)と同じ軸に設置されて、また、前記遷移はずみ車(19)の外車体に固設され、前記はずみ車E(20)と前記はずみ車A(13)は同じ軸に固設され、前記はずみ車E(20)の直径は前記はずみ車A(13)の直径より大きく、前記はずみ車E(20)と、前記遷移はずみ車(19)は前記チェーンC(23)を介して伝動接続され、前記中間チェーンホイール(21)と前記はずみ車D(22)はチェーンD(24)を介して伝動接続され、前記はずみ車D(22)は前記後輪アセンブリ(2)と接続され、前記はずみ車E(20)の直径は前記中間チェーンホイール(21)の直径より大きく、前記中間チェーンホイール(21)の直径は前記はずみ車D(22)の直径より大きく、前記はずみ車D(22)の直径は前記遷移はずみ車の直径(19)より大きいことを特徴とする請求項1-の何れかに記載の速度調整可能な省力化された自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自転車の技術分野に関し、具体的は速度調整可能な省力化された自転車に関する。
【背景技術】
【0002】
伝統的な自転車の運転は殆ど人の足によりペダルを漕いで回転運動することで実現している。周知のように、人の足によりペダルを漕いで円運動をするのは、死点があって「力を出しても仕事が出せない」現象を引き起こすだけではなく、死点の周りの駆動効率も極めて低いため、限られた人の力が無駄になる。社会の多様化が進むにつれて、自転車は乗り物の一つだけではなく、フィットネス機器やスポーツ機器、又はレクリエーション施設でもある。伝統的な自転車が運転するのに力がかかり、座り時間が長くすぎると体に良くない欠点に対して、今までいくつかの省力化且つ体を鍛える自転車が開発してきたが、これらの自転車に相応な速度調節機構が配置されなく、運転する時、速度を調整し難しくて、速度調整無理により運転リストを増加し、運転速度が早すぎると、運転者の心身の健康に危険をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記課題を解決するために、本発明は速度調整可能な省力化された自転車を提供し、簡単且つ快速に速度を調整し、運転者の心身の健康を保護することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の目的を実現するために、本発明の使用する技術的な解決方案は以下の通りである。速度調整可能な省力化された自転車であって、それは前輪アセンブリと、後輪アセンブリと、フレームを備え、前記前輪アセンブリと前記後輪アセンブリはそれぞれ前記フレームの前後両端に設置され、また、運転者の自重を揺動力へ転化するための4節リンク機構と、チェーンホイールと、チェーンA及び伝動機構を備え、前記4節リンク機構は前記フレームに取り付けられ、前記チェーンホイールは前記フレームに回転可能に取り付けられて且つ前記チェーンAの中部と噛合され、前記チェーンホイールは前記伝動機構を介して前記後輪アセンブリと伝動接続され、前記チェーンAの一端は前記4節リンク機構の原動節に摺動接続され、前記原動節と前記フレームの接続部に折り曲げ部が延伸され、前記チェーンAのもう一端は前記折り曲げ部と接続され、前記折り曲げ部と前記原動節の間に前記チェーンAの伸びを吸収するためのテンショナが設置される。
【0005】
本発明の有益な効果は以下の通りである。重力により4節リンク機構の入力端を駆動し、4節リンク機構の原動節は揺動力を受けて、チェーンAを通して原動節からの揺動力を受けてから、伝動機構へ伝動して自転車への駆動を完成する。その中で、チェーンAが原動節に対する位置を調整することで簡単にフォースアームを調整し、更にチェーンホイールからのモーメントの大きさを変えることで、速度の調整を完成し、操作が簡単で快速である。
【0006】
上記技術方案に基づき、本発明は以下の改善を行うことができる。
【0007】
さらに、前記4節リンク機構はペダル、固定節と前記原動節を備え、前記ペダルの中部は前記フレームの中部の下端に回転可能に取り付けられ、前記固定節の下端は前記ペダルの後端とヒンジ接続され、前記固定節の上端は前記原動節が前記折り曲げ部から離れている一端とヒンジ接続され、前記原動節が前記固定節から離れている一端は前記フレームとヒンジ接続される。
【0008】
上記方案の有益な効果は、構造が簡単であり、ペダルを4節リンク機構の入力端とし、運転者の重力を4節リンク機構の駆動力へ転化し、構造が簡単であり、使用上には極めて便利である。
【0009】
さらに、前記ペダルは折り曲げられた板となり、前記折り曲げられた板の2つの支持アームを夾角αになって設置され、また、179°≦α≦180°である。
【0010】
上記方案の有益な効果は、死点を避け、運転しやすくなる。
【0011】
さらに、前記原動節にスライドブロックが設置され、前記スライドブロックは前記チェーンAの一端と接続され、前記原動節に前記スライドブロックを前記原動節に沿ってスライドさせるためのらせん伝動機構が設置される。
【0012】
上記方案の有益な効果は、構造が簡単であり、調整しやすく、使用の安定性もよく、しかも、スライドブロックによりチェーンAが原動節に対する変位をコントロールしやすく、無段階速度調整な効果を実現する。
【0013】
さらに、前記フレームの先端の頂部にハンドルが固定され、前記固定節と前記原動節のヒンジ接続部にサドルが固定される。
【0014】
上記方案の有益な効果は、サドルとペダル両者を通して運転者からの重力を受けて4節リンク機構への駆動を完成し、更に省力することも可能になり、長時間足を動かすのではなく、体全体を協力して自転車を運転するので、よく体を鍛えることができるようになる。
【0015】
さらに、前記チェーンホイールに扇形歯車が設置され、前記フレームに前記扇形歯車と噛み合うはずみ車Aが取り付けられ、前記はずみ車Aは前記伝動機構を介して前記後輪アセンブリと伝動接続される。
【0016】
上記方案の有益な効果は、機械伝動を採用し、構造が簡単で信頼性が高い。
【0017】
さらに、前記伝動機構ははずみ車Bと、チェーンBと、はずみ車Cを備え、前記はずみ車Bの直径は前記はずみ車Cの直径より大きく、前記はずみ車Bの直径は前記はずみ車Aの直径より大きく、前記はずみ車Bと前記はずみ車Aは同じ軸に固設され、前記はずみ車Cは前記チェーンBを介して前記はずみ車Bと伝動接続され、前記はずみ車Cの中心軸は前記後輪アセンブリと接続される。
【0018】
上記方案の有益な効果は、はずみ車Bの直径ははずみ車Aの直径より大きいため、伝動比を上げて、さらに省力することができる。
【0019】
さらに、前記フレームの下部に原動節の下降変位を制限するための支持台が設置され、前記支持台の底部は前記フレームの下部に固定され、前記支持台の頂部にクッションが取り付けられ、前記クッションは前記原動節の中部の真下方に位置し、前記支持台、固定節及び前記原動節は何れも伸縮可能なロッドである。
【0020】
上記方案の有益な効果は、支持台により安定性を向上させ、原動節の揺動幅や、サドルの高さを調整できるようになり、人の体型によって使うことができる。
【0021】
さらに、前記伝動機構は中間はずみ車を備え、前記ペダルと前記フレームの回転接続部に、回転軸が垂直方向に延伸されており、前記中間はずみ車は前記回転軸に固定して被装され、前記はずみ車B、前記中間はずみ車及び前記はずみ車Cは前記チェーンBを介して伝動接続される。
【0022】
上記方案の有益な効果は、チェーンAの支持点を強化し、構造が更に固くなり、チェーン落ちを避けるとともに、はずみ車Aが反転する際、中間はずみ車によりチェーンAを動して、伝動を完成する。
【0023】
さらに、前記伝動機構はチェーンCと、チェーンDと、はずみ車Eと、はずみ車Dと、遷移はずみ車と中間チェーンホイールを備え、前記ペダルと前記フレームの回転接続部に、回転軸が垂直方向に延伸されており、前記遷移はずみ車は前記回転軸に被装され、前記中間チェーンホイールは前記遷移はずみ車と同じ軸に設置されて、また、前記遷移はずみ車の外車体に固設され、前記はずみ車Eと前記はずみ車Aは同じ軸に固設され、前記はずみ車Eの直径は前記はずみ車Aの直径より大きく、前記はずみ車Eと、前記遷移はずみ車は前記チェーンCを介して伝動接続され、前記中間チェーンホイールと前記はずみ車Dは前記チェーンDを介して伝動接続され、前記はずみ車Dは前記後輪アセンブリと接続され、前記はずみ車Eの直径は前記中間チェーンホイールの直径より大きく、前記中間チェーンホイールの直径は前記はずみ車Dの直径より大きく、前記はずみ車Dの直径は前記遷移はずみ車の直径より大きい。
【0024】
上記方案の有益な効果は、遷移はずみ車と中間チェーンホイールを設置することで、伝動機構を2つのチェーンに分けて伝動を行い、構造の信頼性が高くなり、伝動比を上げて、運転しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の構造の見取り図である
図2】本発明の実施例2の構造の見取り図である。
図3】本発明の実施例3の構造の見取り図である。
図4】ペダルの構造の見取り図である。
図5】本発明の実施例4の構造の見取り図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
これから、図面と併せて本発明の原理及び特徴について詳しく説明する。下記の実例の説明は本発明に対する理解することに手伝うだけに用いられる。それによって、本発明の保護範囲を制限してはいけない。
【実施例1】
【0027】
図1に示すように、速度調整可能な省力化された自転車であって、それは前輪アセンブリ1と、後輪アセンブリ2と、フレーム3を備え、前輪アセンブリ1と後輪アセンブリ2はそれぞれフレーム3の前後両端に設置される。
【0028】
具体的は、前輪アセンブリ1と後輪アセンブリ2は一般的な自転車の車輪構造であり、何れも車輪軸と、スポークと、リム及びタイヤを備え、タイヤはリムに装着され、リムはスポークを介して車輪軸に固定される。フレーム3は三脚台である。三角形の安定性により、自転車全体構造の安定性を保証する。フレーム3の先端の頂部にハンドル26が固定される。
【0029】
また、運転者の自重を揺動力へ転化するための4節リンク機構と、チェーンホイール4と、チェーンA5及び伝動機構を備え、4節リンク機構はフレーム3に取り付けられ、チェーンホイール4はフレーム3に回転可能に取り付けられて且つチェーンA5の中部と噛合され、チェーンホイール4は伝動機構を介して後輪アセンブリ2と伝動接続され、チェーンA5の一端は4節リンク機構の原動節6に摺動接続され、原動節6とフレーム3の接続部に折り曲げ部7が延伸され、チェーンA5のもう一端は折り曲げ部7と接続され、折り曲げ部7と原動節の間にチェーンA5の伸びを吸収するためのテンショナ8が設置される。固定節10と原動節6のヒンジ接続部にサドル12が固定される。
【0030】
具体的は、原動節6においてチェーンA5をスライドさせて、チェーンA5の長さを変えて、4節リンク機構のフォースアームも変えて、更に伝動機構の入力も変えて、速度を調整する。
【0031】
好ましくは、テンショナ8は引っ張りばねであり、引っ張りばねの両端はそれぞれ折り曲げ部7と原動節6に接続され、引っ張りばねによりチェーンA5をいつも緊張状態にさせ、構造が簡単であり、購入しやすくて、製造コストを下げる。
【0032】
4節リンク機構はペダル9、固定節10と原動節6を備え、ペダル9の中部はフレーム3の中部の下端に回転可能に取り付けられ、固定節10の下端はペダル9の後端とヒンジ接続され、固定節10の上端は原動節6が折り曲げ部7から離れている一端とヒンジ接続され、原動節6が固定節10から離れている一端はフレーム3とヒンジ接続される。チェーンホイール4に扇形歯車14が固設され、フレーム3に扇形歯車14と噛み合うはずみ車A13が取り付けられ、はずみ車A13は伝動機構を介して後輪アセンブリ2と伝動接続される。
【0033】
図4に示すように、ペダル9は折り曲げられた板となり、折り曲げられた板の2つの支持アームを夾角αになって設置され、また、179°≦α≦180°である。
【0034】
原動節6にスライドブロック11が被装され、スライドブロック11はチェーンA5の一端と接続され、スライドブロック11は原動節6とネジ山接続され、スライドブロック11と原動節6とのらせん伝動により、スライドブロック11の回転をチェーンA5の一端のスライドへ転化し、スライドブロック11を回転すると、チェーンA5の一端を原動節6に対して相対変位を発生させる。
【0035】
具体的は、スライドブロック11は原動節6とネジ山接続され、スライドブロック11に環状凹溝が設けられ、環状凹溝の内部に、環状凹溝の中に自在回転な環状接続部品が設置され、また、チェーンA5の端部は環状接続部品と接続し、チェーンA5の端部の移動を原動節6の長手方向だけに沿って移動させ、位置ずれを避ける。
【0036】
フレーム3の下部に原動節6の下降変位を制限するための支持台25が設置され、支持台25の底部はフレーム3の下部に固定され、支持台25の頂部にクッションが取り付けられ、クッションは原動節6の中部の真下方に位置し、支持台25、固定節10及び原動節6は何れも伸縮可能なロッドである。
【0037】
具体的は、支持台25、固定節10と原動節6は何れもインナーロッドとアウターチューブを備え、インナーロッドの一端はアウターチューブの内部に摺接されて且つねじを介してロックされる。
【0038】
さらに、スライドブロック11は原動節6のインナーロッドに被装されて且つインナーロッドに沿ってスライドし、また、原動節6のインナーロッドがアウターチューブから離れている一端に位置制限ブロックが固定され、位置制限ブロックとアウターチューブによりスライドブロック11が原動節6のインナーロッドにおけるスライドストロークを制限する。
【0039】
チェーンホイール4に扇形歯車14が固設され、フレーム3に扇形歯車14と噛み合うはずみ車A13が取り付けられ、はずみ車A13は伝動機構を介して後輪アセンブリ2と伝動接続される。
【0040】
伝動機構ははずみ車B15と、チェーンB16と、はずみ車C17を備え、はずみ車B15の直径ははずみ車C17の直径より大きく、はずみ車B15の直径ははずみ車A13の直径より大きく、はずみ車B15とはずみ車A13は同じ軸に固設され、はずみ車C17はチェーンB16を介してはずみ車B15と伝動接続され、はずみ車C17の中心軸は後輪アセンブリ2と接続される。
【0041】
運転する時、人のお尻がサドル12に座って、足がペダル9に置くが力を加えず、サドル12がお尻を介して運転者全体の重量を支えて、サドル12が力を受けてから下に移動すると同時に、原動節6を動して下へ揺動し、ペダル9が上へ傾けて、扇形歯車14は時計回りに回転し、はずみ車A13は反時計回りに回転することで、はずみ車B15とチェーンB16を回転させ、チェーンC17により後輪アセンブリ2を反時計回りに回転させて、自転車が前へ進む。それと同時に、接続軸と中間はずみ車18は回転が停止し、中間はずみ車18はチェーンB16の間に伝動を行うだけである。続いて足から力を出して下にペダル9を漕いで、お尻が上に向けて、この時、人自体の自重によってペダル9に下向きの力を加え、固定節10を動して上へ移動し、原動節6も上へ揺動する。また、ペダル9と、固定節10と、サドル12の間の梃構造により、ペダル9へ下向きに加えた力はサドル12に着いた時数倍になり、原動節6を揺動する際、更に省力になる。原動節6によりその上に接続されるチェーンA5の一端を動かして揺動し、チェーンホイール4も回転して、更に扇形歯車14を回転させてはずみ車A13と噛み合わせるようになる。はずみ車A13は反転して、はずみ車B15との間の伝動が停止すると同時に、回転軸により中間はずみ車18を反時計回
りに回転させて、続いて中間はずみ車18によりチェーンA5を動かして、更にはずみ車C17と後輪アセンブリ2を反時計回りに回転させてることで、続いて前へ進む。上記プロセスを繰り返して、自転車を運転する。
【0042】
具体的は、運転する際、スライドブロック11が原動節6対する位置を調整することでモメントの大きさを調整することが可能になり、更に速度の調整を完成する。スライドブロック11は原動節6において自在にスライドすることができるため、無段階速度調整を実現し、更に運転者のニーズを適応する。
【実施例2】
【0043】
図2に示すように、本実施例は実施例1と違うところは、伝動機構は中間はずみ車18を備え、ペダル9とフレーム3の回転接続部に、回転軸が垂直方向に延伸されており、中間はずみ車18は回転軸に固定して被装され、はずみ車B15と、中間はずみ車18及びはずみ車C17はチェーンB16を介して伝動接続される。
【0044】
具体的は、運転する際、スライドブロック11が原動節6対する位置を調整することでモメントの大きさを調整することが可能になり、更に速度の調整を完成する。スライドブロック11は原動節6において自在にスライドすることができるため、無段階速度調整を実現し、更に運転者のニーズを適応する。
【実施例3】
【0045】
図3に示すように、本実施例は実施例1と違うところは、伝動機構はチェーンC23と、チェーンD24と、はずみ車E20と、はずみ車D22と、遷移はずみ車19と中間チェーンホイール21を備え、ペダル9とフレーム3の回転接続部に、回転軸が垂直方向に延伸されており、遷移はずみ車19は回転軸に被装され、中間チェーンホイール21は遷移はずみ車19と同じ軸に設置されて且つ遷移はずみ車19の外車体に固設され、はずみ車E20とはずみ車A13は同じ軸に固設され、はずみ車E20の直径ははずみ車A13の直径より大きく、はずみ車E20と、遷移はずみ車19はチェーンC23を介して伝動接続され、中間チェーンホイール21とはずみ車D22はチェーンD24を介して伝動接続され、はずみ車D22は後輪アセンブリ2と接続され、はずみ車E20の直径は中間チェーンホイール21の直径より大きく、中間チェーンホイール21の直径ははずみ車D22の直径より大きく、はずみ車D22の直径は遷移はずみ車19の直径より大きい。
【0046】
具体的は、遷移はずみ車19はラチェットホイールと、ラチェットに接続される外盤を備え、外盤とラチェットホイールはラチェットにより伝動したり又は伝動停止する。中間チェーンホイール21は遷移はずみ車19と同じ軸に設置されて、且つ遷移はずみ車19の外盤と接続される。ペダル9が時計回りに回転して、はずみ車E20が反時計回りに回転する際、回転軸によりラチェットホイールを時計回りに回転させることを確保し、ラチェットホイールと外盤間に伝動を行わないこと。それと同時に、チェーンC23により外盤を反時計回りに回転させて、更に中間チェーンホイール21を反時計回りに回転させることで、後輪アセンブリ2が前へ進むことを確保する。
【0047】
人のお尻がサドル12に座って、足がペダル9に置くが力を加えず、サドル12がお尻を介して運転者全体の重量を支えて、サドル12が力を受けてから下に移動すると同時に、原動節6を動して下へ揺動し、ペダル9が上へ傾けて、チェーンA5は原動節6につれて移動することによりチェーンホイール4と扇形歯車14を時計回りに回転させて、はずみ車A13を反時計回りに回転させて、さらに、はずみ車E20を回転させて、チェーンC23も回転させて、遷移はずみ車19を回転させて、遷移はずみ車19により中間チェーンホイール21とチェーンD24を回転させて、更に後輪アセンブリ2を反時計回りに回転させてることで、自転車は前へ進む。それと同時に、接続軸と中間はずみ車18は回転が停止し
、中間はずみ車18はチェーンB23との間に伝動を行うだけである。続いて足から力を出して下にペダル9を漕いで、お尻が上に向けて、この時、人自体の自重によってペダル9に下向きの力を加え、固定節10が動かせて上へ移動し、原動節6が上へ揺動する。また、ペダル9と、固定節10と、サドル12の間の梃構造により、ペダル9へ下向きに加えた力はサドル12に着いた時数倍になり、原動節6を揺動する際、更に省力になる。はずみ車A13は反転して、はずみ車B20との間の伝動が停止すると同時に、回転軸により遷移はずみ車19を反時計回りに回転させて、続いて遷移はずみ車19により中間チェーンホイール21を動かして、更にチェーンD24によりはずみ車D22と後輪アセンブリ2を反時計回りに回転させてることで、続いて前へ進む。上記プロセスを繰り返して、自転車を運転する。
【0048】
具体的には、実施例1-3には、運転する際、スライドブロック11を回転させることで、スライドブロック11とインナーロッドの間にスライド可能な螺旋伝動を形成し、チェーンA5の一端をスライドさせて、即ち、スライドブロック11が原動節6対する位置を調整することでモメントの大きさを調整することが可能になり、更に速度の調整を完成する。スライドブロック11は原動節6において自在にスライドすることができるため、無段階速度調整を実現し、更に運転者のニーズを適応する。
【実施例4】
【0049】
図5に示すように、本実施例は実施例1と違うところは、原動節6にスライドブロック11が被装され、スライドブロック11はチェーンA5の一端と接続され、原動節6にスライドブロック11を原動節6に沿ってスライドさせるための伝動機構が設置される。
【0050】
具体的は、伝動機構はボールねじペアと位置制限フレームを備え、ねじ軸はナット及びねじ山と接続されて且つねじ軸の両端はそれぞれ位置制限フレームの両側を伸び出して、位置制限フレームは原動節6に固定され、ナットは位置制限フレームの内に位置し、また、位置制限フレームによりナットの位置に対して制限を行い、ナットを回転させるしかできない。ナットを回転することによりネジ軸を移動させ、ネジ軸の一端はスライドブロックと固設されているため、スライドブロックを原動節6に沿ってスライドさせるようになる。
【0051】
さらに、位置制限フレームは2つ平行に設置された位置制限止め板を備え、位置制限止め板にネット軸が通り抜けるための貫通穴が設けられており、2つの位置制限止め板の一端は何れも原動節6のアウターチューブに固定され、ナットは2つのアウターチューブの間に位置する。
【実施例5】
【0052】
図6に示すように、本実施例は実施例2と違うところは、原動節6にスライドブロック11が被装され、スライドブロック11はチェーンA5の一端と接続され、原動節6にスライドブロック11を原動節6に沿ってスライドさせるための伝動機構が設置される。
【0053】
具体的は、伝動機構はボールねじペアと位置制限フレームを備え、ねじ軸はナット及びねじ山と接続されて且つねじ軸の両端はそれぞれ位置制限フレームの両側を伸び出して、位置制限フレームは原動節6に固定され、ナットは位置制限フレームの内に位置し、また、位置制限フレームによりナットの位置に対して制限を行い、ナットを回転させるしかできない。ナットを回転することによりネジ軸を移動させ、ネジ軸の一端はスライドブロックと固設されているため、スライドブロックを原動節6に沿ってスライドさせるようになる。
【0054】
さらに、位置制限フレームは2つ平行に設置された位置制限止め板を備え、位置制限止め板にネット軸が通り抜けるための貫通穴が設けられており、2つの位置制限止め板の一
端は何れも原動節6のアウターチューブに固定され、ナットは2つのアウターチューブの間に位置する。
【実施例6】
【0055】
図7に示すように、本実施例は実施例3と違うところは、原動節6にスライドブロック11が被装され、スライドブロック11はチェーンA5の一端と接続され、原動節6にスライドブロック11を原動節6に沿ってスライドさせるための伝動機構が設置される。
【0056】
具体的は、伝動機構はボールねじペアと位置制限フレームを備え、ねじ軸はナット及びねじ山と接続されて且つねじ軸の両端はそれぞれ位置制限フレームの両側を伸び出して、位置制限フレームは原動節6に固定され、ナットは位置制限フレームの内に位置し、また、位置制限フレームによりナットの位置に対して制限を行い、ナットを回転させるしかできない。ナットを回転することによりネジ軸を移動させ、ネジ軸の一端はスライドブロックと固設されているため、スライドブロックを原動節6に沿ってスライドさせるようになる。
【0057】
さらに、位置制限フレームは2つ平行に設置された位置制限止め板を備え、位置制限止め板にネット軸が通り抜けるための貫通穴が設けられており、2つの位置制限止め板の一端は何れも原動節6のアウターチューブに固定され、ナットは2つのアウターチューブの間に位置する。
【0058】
具体的は、実施例4-6には、運転する際、ボールねじのナットの回転を調整することができる。ネジ軸によりナットの回転を直線移動に転化するとともに、スライドブロック11を原動節6に沿ってスライドさせることもできる。テンショナによりチェーンA5の伸びを吸収させて長さを変える。更に、フォースアームの大きさを調整し、伝動比を変え、速度の調整を完成する。スライドブロック11は原動節6において自在にスライドすることができるため、無段階速度調整を実現し、更に運転者のニーズを適応する。
【0059】
上記すべての実施例には、本発明に記載のはずみ車は何れも中国出願番号CN201620691351.6で、特許名称は「ペダルが正転にしても逆転にしても前進可能なフィットネス用自転車」に記載のはずみ車Cをご参照ください。
【0060】
上記の実例の説明は本発明の好ましい実施例に過ぎなく、それによって、本発明の保護範囲を制限してはいけない。本発明の原理から逸脱しない前提において、実施した改善又は修正は、いずれも本発明の保護範囲とみなすべきである。
【符号の説明】
【0061】
1、前輪アセンブリ;2、後輪アセンブリ;3、フレーム;4、チェーンホイール;5、チェーンA;6、原動節;7、折り曲げ部;8、テンショナ;9、ペダル;10、固定節;11、スライドブロック;12、サドル;13、はずみ車A;14、扇形歯車;15、はずみ車B;16、チェーンB;17、はずみ車C;18、中間はずみ車;19、遷移はずみ車;20、はずみ車E;21、中間チェーンホイール;22、はずみ車D;23、チェーンC;24、チェーンD;25、支持台;26、ハンドル;27、らせん伝動機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7