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特許7123330フォトレジスト組成物、及びそれを利用した金属パターンの形成方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-15
(45)【発行日】2022-08-23
(54)【発明の名称】フォトレジスト組成物、及びそれを利用した金属パターンの形成方法
(51)【国際特許分類】
   G03F 7/085 20060101AFI20220816BHJP
   G03F 7/004 20060101ALI20220816BHJP
   G03F 7/023 20060101ALI20220816BHJP
   G03F 7/022 20060101ALI20220816BHJP
   G03F 7/16 20060101ALI20220816BHJP
   G03F 7/32 20060101ALI20220816BHJP
   G03F 7/075 20060101ALI20220816BHJP
   G03F 7/40 20060101ALI20220816BHJP
   H01L 21/027 20060101ALI20220816BHJP
   G03F 7/20 20060101ALI20220816BHJP
   C07D 285/04 20060101ALN20220816BHJP
【FI】
G03F7/085
G03F7/004 501
G03F7/023 511
G03F7/022 601
G03F7/16
G03F7/32
G03F7/075 501
G03F7/40 521
H01L21/30 565
G03F7/20 501
C07D285/04
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2017153680
(22)【出願日】2017-08-08
(65)【公開番号】P2018028661
(43)【公開日】2018-02-22
【審査請求日】2020-07-30
(31)【優先権主張番号】10-2016-0101882
(32)【優先日】2016-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】特許業務法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】金 貞 元
(72)【発明者】
【氏名】朴 光 雨
(72)【発明者】
【氏名】周 振 豪
(72)【発明者】
【氏名】鄭 炳 和
(72)【発明者】
【氏名】金 京 浩
(72)【発明者】
【氏名】金 東 敏
(72)【発明者】
【氏名】金 奉 珍
(72)【発明者】
【氏名】金 昇 起
【審査官】川口 真隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-361872(JP,A)
【文献】特開2011-102829(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03F 7/085
G03F 7/004
G03F 7/023
G03F 7/022
G03F 7/16
G03F 7/32
G03F 7/075
G03F 7/40
H01L 21/027
G03F 7/20
C07D 285/04
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノボラック系樹脂と、
ジアジド系感光性化合物と、
3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシランと、
第1溶媒と、
第2溶媒と、を含み、
記第1溶媒は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)であり、
前記第2溶媒は、グルタル酸ジメチルである、フォトレジスト組成物。
【請求項2】
前記ノボラック系樹脂は、メタクレゾールとパラクレゾールとの縮重合体を含み、
前記メタクレゾールと前記パラクレゾールとの重量比は、2:8以上8:2以下であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項3】
前記ノボラック系樹脂は、重量平均分子量が1,000g/mol以上50,000g/mol以下であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項4】
前記ノボラック系樹脂の含量は、前記フォトレジスト組成物の総含量100重量部に対して、5重量部以上30重量部以下であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項5】
前記ジアジド系感光性化合物は、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン-1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホネート及び2,3,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン-1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホネートのうちから選択された少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項6】
前記ジアジド系感光性化合物の含量は、前記フォトレジスト組成物の総含量100重量部に対して、2重量部以上10重量部以下であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項7】
前記3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシランの含量は、前記フォトレジスト組成物の総含量100重量部に対して、0.01重量部以上0.25重量部以下であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項8】
前記第1溶媒の含量は、前記フォトレジスト組成物の総含量100重量部に対して、65重量部以上90重量部以下であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項9】
前記第2溶媒の含量は、前記フォトレジスト組成物の総含量100重量部に対して、1重量部以上25重量部以下であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項10】
着色剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、レベリング剤、可塑剤、充填剤、顔料及び染料のうちから選択された少なくとも1種を含む添加剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項11】
基板上に金属層を形成し、
前記金属層上に請求項1ないし10のうちいずれか1項に記載のフォトレジスト組成物を塗布してコーティング層を形成し、
前記コーティング層を加熱し、
前記コーティング層を露光し、
前記コーティング層を部分的に除去してフォトレジストパターンを形成し、
前記フォトレジストパターンをマスクとして利用し、前記金属層をパターニングして金属パターンを形成すること、を含む金属パターンの形成方法。
【請求項12】
前記金属層は、銅、銀、クロム、モリブデン、アルミニウム、チタン、マンガン、アルミニウム、またはそれらの合金を含むことを特徴とする請求項11に記載の金属パターンの形成方法。
【請求項13】
前記コーティング層を形成することは、前記コーティング層を、0.5Torr以上3.0Torr以下の圧力下で、30秒以上100秒以下の間で乾燥させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の金属パターンの形成方法。
【請求項14】
前記コーティング層を加熱することは、80℃以上120℃以下の温度で、30秒以上100秒以下の間で遂行されることを特徴とする請求項11に記載の金属パターンの形成方法。
【請求項15】
前記コーティング層を露光させることは、400nm以上500nm以下の波長を有する光を、1秒以上20秒以下の間で照射することによって遂行されることを特徴とする請求項11に記載の金属パターンの形成方法。
【請求項16】
前記コーティング層を部分的に除去し、フォトレジストパターンを形成することは、前記コーティング層に、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液またはテトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を、30秒以上10分以下の間で加えることによって遂行されることを特徴とする請求項11に記載の金属パターンの形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォトレジスト組成物、及びそれを利用した金属パターンの形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、多様な表示装置が開発されているが、液晶表示装置(liquid crystal display)、有機電界発光表示装置(organic electroluminescent display)及びプラズマディスプレイパネル(plasma display panel)などの平板表示装置がその例である。
【0003】
一般的には、表示装置に利用される表示基板は、各画素領域を駆動するためのスイッチング素子としての薄膜トランジスタ、前記薄膜トランジスタと連結された信号配線及び画素電極を含む。前記信号配線は、ゲート駆動信号を伝達するゲート配線と、前記ゲート配線と交差しながら、データ駆動信号を伝達するデータ配線と、を含む。
【0004】
一般的には、前記薄膜トランジスタ、信号配線及び画素電極を形成するために、フォトリソグラフィ工程が利用される。該フォトリソグラフィ工程は、対象層上にフォトレジストパターンを形成し、前記フォトレジストパターンをマスクとして利用し、対象層をパターニングすることによって所望パターンを得る。
【0005】
前記フォトリソグラフィ工程において、前記フォトレジストパターンと前記対象層との接着力が弱い場合、スキュー(skew、歪曲という場合がある)が増大し、それは配線の不良を引き起こし、金属パターンの形成を困難にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、新規フォトレジスト組成物、及びそれを利用した金属パターンの形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一側面によれば、ノボラック系樹脂と、ジアジド系感光性化合物と、チアジアゾール系化合物と、第1溶媒と、第2溶媒と、を含み、前記チアジアゾール系化合物は、下記化学式1で表示される化合物のうちから選択され、前記第1溶媒は、沸点が110℃以上190℃以下であり、前記第2溶媒は、沸点が200℃以上400℃以下であるフォトレジスト組成物であって、
【化1】
前記化学式1で、X1は、NまたはC(R1)であり、X2は、NまたはC(R2)であり、R1ないしR3は、互いに独立して、水素、置換もしくは非置換のC1-C20アルキル基、置換もしくは非置換のC1-C20アルコキシ基、置換もしくは非置換のC3-C10シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6-C30アリール基、置換もしくは非置換のC1-C30ヘテロアリール基、-S(Q1)及び-N(Q2)(Q3)のうちから選択され、前記置換されたC1-C20アルキル基、置換されたC1-C20アルコキシ基、置換されたC3-C10シクロアルキル基、置換されたC6-C30アリール基、及び置換されたC1-C30ヘテロアリール基の置換基のうちから選択された少なくとも一つは、重水素、-F、-Cl、-Br、-I、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C10アルキル基、C1-C10アルコキシ基及びC6-C20アリール基のうちから選択され、前記Q1ないしQ3は、互いに独立して、水素、重水素、-F、-Cl、-Br、-I、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C10アルキル基、C1-C10アルコキシ基及びC6-C20アリール基のうちから選択される、フォトレジスト組成物が提供される。
【0008】
他の側面によれば、基板上に金属層を形成し、前記金属層上に、前述のようなフォトレジスト組成物を塗布してコーティング層を形成し、前記コーティング層を加熱し、前記コーティング層を露光し、前記コーティング層を部分的に除去して金属パターンを形成し、前記金属パターンをマスクとして利用し、前記金属層をパターニングすること、を含む、金属パターンの形成方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によるフォトレジスト組成物は、前記化学式1で表示されるチアジアゾール系化合物を含むので、基板との接着力にすぐれ、エッチング過程で発生するスキュー(skew)が減少した金属パターンを形成することができる。
【0010】
該フォトレジスト組成物は、前記第1溶媒及び第2溶媒を含むので、厚みが均一であり、パターン形状の均一度にすぐれる金属パターンを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一具現例による金属パターンの形成方法を概略的に示した図面である。
図2】一具現例による金属パターンの形成方法を概略的に示した図面である。
図3】一具現例による金属パターンの形成方法を概略的に示した図面である。
図4】一具現例による金属パターンの形成方法を概略的に示した図面である。
図5】一具現例による金属パターンの形成方法を概略的に示した図面である。
図6】一具現例による金属パターンの形成方法を概略的に示した図面である。
図7】一具現例による金属パターンの形成方法を概略的に示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、多様な変換を加えることができ、さまざまな実施例を有することができるが、特定実施例を図面に例示し、詳細な説明によって詳細に説明する。本発明の効果、特徴、及びそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に説明する実施例を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、多様な形態によって具現される。
【0013】
本明細書において、第1、第2のような用語は、限定的な意味ではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的に使用される。本明細書において、単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。
【0014】
本明細書において、「含む」または「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴または構成要素が存在するということを意味するものであり、1以上の他の特徴または構成要素が付加される可能性をあらかじめ排除するものではない。
【0015】
本明細書において、フォトレジストパターンは、金属層のパターニング時に使用されるマスクであり、フォトレジスト組成物を塗布して形成されたコーティング層を部分的に露光することによって形成される所定のパターンを意味する。
【0016】
本明細書において、金属パターンは、前記フォトレジストパターンを利用して、エッチング工程によって金属層をパターニングすることによって形成される所定パターンを意味する。
【0017】
本明細書において、沸点は、1気圧(760mmHg)下で、液状の化合物がガス状に相変化が起こり始める温度を意味する。
【0018】
本明細書において、C1-C20アルキル基は、炭素数1以上20以下の線状または分枝状の脂肪族炭化水素一価(monovalent)基を意味し、具体的な例には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソブチル基、sec-ブチル基、ter-ブチル基、ペンチル基、iso-アミル基、ヘキシル基などが含まれる。
【0019】
本明細書において、C1-C20アルコキシ基は、-OA101(ここで、A101は、前記C1-C20アルキル基である)の化学式を有する一価基を意味し、その具体的な例には、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基などが含まれる。
【0020】
本明細書において、C3-C10シクロアルキル基は、炭素数3以上10以下の一価飽和炭化水素単環式基を意味し、その具体的な例には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などが含まれる。
【0021】
本明細書において、C6-C30アリール基は、炭素数6以上30以下の炭素環式芳香族系を有する一価基を意味し、C6-C60アリーレン基は、炭素数6以上60以下の炭素環式芳香族系を有する二価(divalent)基を意味する。前記C6-C30アリール基の具体的な例には、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、ピレニル基、クリセニル基などを含まれる。
【0022】
本明細書において、C1-C30ヘテロアリール基は、N、O、Si、P及びSのうちから選択された少なくとも1つのヘテロ原子を環形成原子として含み、炭素数1以上30以下の複素環式芳香族系を有する一価基を意味する。
【0023】
本明細書において、置換されたC1-C20アルキル基、置換されたC1-C20アルコキシ基、置換されたC3-C10シクロアルキル基、置換されたC6-C30アリール基、及び置換されたC1-C30ヘテロアリール基の置換基のうちから選択された少なくとも一つは、重水素、-F、-Cl、-Br、-I、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C10アルキル基、C1-C10アルコキシ基及びC6-C20アリール基のうちから選択される。
【0024】
本明細書において、Q1ないしQ3は、互いに独立して、水素、重水素、-F、-Cl、-Br、-I、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-C10アルキル基、C1-C10アルコキシ基及びC6-C20アリール基のうちから選択される。
【0025】
以下、本発明の一具現例によるフォトレジスト組成物について説明する。
【0026】
前記フォトレジスト組成物は、ノボラック系樹脂、ジアジド系感光性化合物、チアジアゾール系化合物、第1溶媒及び第2溶媒を含む。
【0027】
前記ノボラック系樹脂は、バインダ樹脂であって、前記フォトレジスト組成物のベースになってアルカリ可溶性である。
【0028】
前記ノボラック系樹脂は、フェノール系化合物と、アルデヒド系化合物またはケトン系化合物との縮重合体を含んでもよい。例えば、前記ノボラック系樹脂は、フェノール系化合物と、アルデヒド系化合物またはケトン系化合物とを、酸触媒下で縮重合反応させることによっても製造される。
【0029】
前記フェノール系化合物は、フェノール、オルソクレゾール、メタクレゾール、パラクレゾール、2,3-ジメチルフェノール、3,4-ジメチルフェノール、3,5-ジメチルフェノール、2,4-ジメチルフェノール、2,6-ジメチルフェノール、2,3,6-トリメチルフェノール、2-t-ブチルフェノール、3-t-ブチルフェノール、4-t-ブチルフェノール、2-メチレゾルシノール、4-メチレゾルシノール、5-メチレゾルシノール、4-t-ブチルカテコール、2-メトキシフェノール、3-メトキシフェノール、2-プロピルフェノール、3-プロピルフェノール、4-プロピルフェノール、2-イソプロピルフェノール、2-メトキシ-5-メチルフェノール、2-t-ブチル-5-メチルフェノール、チモール及びイソチモールのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。
【0030】
前記アルデヒド系化合物は、ホルムアルデヒド、ホルマリン、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、α-フェニルプロピルアルデヒド、β-フェニルプロピルアルデヒド、o-ヒドロキシベンズアルデヒド、m-ヒドロキシベンズアルデヒド、p-ヒドロキシベンズアルデヒド、o-クロロベンズアルデヒド、m-クロロベンズアルデヒド、p-クロロベンズアルデヒド、o-メチルベンズアルデヒド、m-メチルベンズアルデヒド、p-メチルベンズアルデヒド、p-エチルベンズアルデヒド、p-n-ブチルベンズアルデヒド及びテレフタル酸アルデヒドのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。
【0031】
前記ケトン系化合物は、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン及びジフェニルケトンのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。
【0032】
前記酸触媒は、硫酸、塩酸、ギ酸、酢酸及びシュウ酸のうちから選択されてもよい。
【0033】
一具現例によれば、前記ノボラック系樹脂は、メタクレゾールとパラクレゾールとの縮重合体を含み、前記メタクレゾールと前記パラクレゾールとの重量比は、2:8以上8:2以下でもある。他の具現例によれば、前記メタクレゾールと前記パラクレゾールとの重量比は、5:5でもある。前記メタクレゾールと前記パラクレゾールとの重量比が前記範囲以内であるならば、厚みが均一であり、現像液の染み込みが少ないフォトレジストパターンを形成することができる。
【0034】
前記ノボラック系樹脂は、ゲル透過クロマトグラフィ(GPC)によって測定した単分散ポリスチレン換算の重量平均分子量が1,000g/mol以上50,000g/mol以下でもよい。一具現例によれば、前記ノボラック系樹脂は、ゲル透過クロマトグラフィ(GPC)によって測定した単分散ポリスチレン換算の重量平均分子量が3,000g/mol以上30,000g/mol以下でもよい。
【0035】
前記ノボラック樹脂の重量平均分子量が約1,000未満である場合、前記ノボラック樹脂が現像液に容易に溶解されて損失され、前記ノボラック樹脂の重量平均分子量が約50,000超過である場合、フォトレジストパターン形成時、露光される部分及び露光されない部分での現像液に対する溶解度の差が小さいので、鮮かな金属パターンを得難くなる。
【0036】
前記ノボラック系樹脂の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、5重量部以上30重量部以下でもよい。一具現例によれば、前記ノボラック系樹脂の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、10重量部以上25重量部以下でもよい。前記ノボラック系樹脂の含量が、前記組成物の総含量100重量部に対して5重量部未満である場合、鮮かなフォトレジストパターンを得難くて現像液の染み込みが発生しやすく、前記ノボラック系樹脂の含量が、前記組成物の総含量100重量部に対して30重量部超過である場合、金属パターンの基板に対する接着力及び感度が低下してしまう。
【0037】
前記ジアジド系感光性化合物は、アルカリ不溶性や、露光時に酸を発生させ、アルカリ可溶性であって相変化する。一方、前記ノボラック系樹脂は、アルカリ可溶性であるが、前記ジアジド系感光性化合物と混合している状態では、物理的相互作用によって、アルカリに対する溶解度が顕著に低下する。それにより、コーティング層内の露光領域は、前記ジアジド系感光性化合物の分解により、前記ノボラック系樹脂のアルカリに対する溶解が促進されるが、コーティング層内において露光されない領域は、かような化学的変化作用が起こらないので、アルカリ不溶性として残っている。
【0038】
例えば、前記ジアジド系感光性化合物は、キノンジアジド系化合物を含んでもよい。前記キノンジアジド系化合物は、ナフトキノンジアジドスルホン酸ハロゲン化合物とフェノール化合物とを弱塩基下で反応させることによって製造することができる。
【0039】
前記フェノール化合物は、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6-トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,3’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、トリ(p-ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,1-トリ(p-ヒドロキシフェニル)エタン及び4,4’-[1-[4-[1-[4-ヒドロキシフェニル]-1-メチルエチル]フェニル]エチリデン]ジフェノールのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。
【0040】
前記ナフトキノンジアジドスルホン酸ハロゲン化合物は、1,2-ナフトキノンジアジド4-スルホン酸エステル、1,2-ナフトキノンジアジド5-スルホン酸エステル及び1,2-ナフトキノンジアジド6-スルホン酸エステルのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。
【0041】
一具現例によれば、前記ジアジド系感光性化合物は、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン-1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホネート及び2,3,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン-1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホネートのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。前記ジアジド系感光性化合物として、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン-1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホネート及び2,3,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン-1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホネートの混合物を使用する場合、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン-1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホネートと2,3,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン-1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホネートとの重量比は、2:8以上5:5以下でもよい。
【0042】
前記ジアジド系感光性化合物の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、2重量部以上10重量部以下でもよい。一具現例によれば、前記ジアジド系感光性化合物の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、5重量部以上8重量部以下でもよい。前記ジアジド系感光性化合物の含量が、前記組成物の総含量100重量部に対して2重量部未満である場合、コーティング層において露光される部分の溶解度が上昇し、フォトレジストパターンを形成することができず、前記ジアジド系感光性化合物の含量が、前記組成物の総含量100重量部に対して10重量部超過である場合、コーティング層において露光される部分の溶解度が低下し、アルカリ現像液による現像を行うことができない。
【0043】
前記チアジアゾール系化合物は、前記フォトレジスト組成物に接着性を向上させ、前記フォトレジスト組成物から形成されたフォトレジストパターンの基板に対する接着性を向上させる機能を有する。前記チアジアゾール系化合物は、下記化学式1で表示される化合物のうちから選択されてもよい:
【化2】
【0044】
前記化学式1で、X1は、NまたはC(R1)であり、X2は、NまたはC(R2)でもある。ここで、前記R1及びR2に係わる説明は、本明細書に記載されたところを参照する。
【0045】
一具現例によれば、前記化学式1でX1及びX2は、Nでもある。
【0046】
前記化学式1でR1ないしR3は、互いに独立して、水素、置換もしくは非置換のC1-C20アルキル基、置換もしくは非置換のC1-C20アルコキシ基、置換もしくは非置換のC3-C10シクロアルキル基、置換もしくは非置換のC6-C30アリール基、置換もしくは非置換のC1-C30ヘテロアリール基、-S(Q1)及び-N(Q2)(Q3)のうちから選択されてもよい。ここで、Q1ないしQ3に係わる説明は、本明細書に記載されたところを参照する。
【0047】
例えば、R1ないしR3は、互いに独立して、水素、C1-C10アルキル基、C1-C10アルコキシ基、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、-S(Q1)及び-N(Q2)(Q3)のうちから選択され、前記Q1ないしQ3は、互いに独立して、水素及びC1-C5アルキル基のうちから選択されてもよい。
【0048】
一具現例によれば、R1及びR2は、互いに独立して、水素及びC1-C10アルキル基のうちから選択され、R3は、-SH及び-NH2のうちから選択されてもよい。
【0049】
前記チアジアゾール系化合物は、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、またはそれらの任意組み合わせを含んでもよい。
【0050】
前記チアジアゾール系化合物の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、0.01重量部以上0.25重量部以下でもよい。一具現例によれば、前記チアジアゾール系化合物の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、0.05重量部以上0.2重量部以下でもよい。前記チアジアゾール系化合物の含量が、前記組成物の総含量100重量部に対して、0.01重量部未満である場合、金属パターンの基板に対する接着力が低下し、前記チアジアゾール系化合物の含量が、前記組成物の総含量100重量部に対して0.1重量部超過である場合、鮮かな金属パターンを得難い。
【0051】
前記第1溶媒は、前記フォトレジスト組成物の溶解度を向上させ、フォトレジスト層の形成を容易にする役割を行い、沸点が110℃以上190℃以下でもよい。前記第1溶媒は、沸点が低くて高い揮発性を有するので、フォトレジスト層の形成時、乾燥工程によって容易に除去され、それによって、工程時間を短縮することができる。一具現例によれば、前記第1溶媒は、沸点が119℃以上172℃以下でもよい。
【0052】
一具現例によれば、前記第1溶媒は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、ベンジルアルコール、2-メトキシエチルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン及び1-メチル-2-ピロリジノンのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。他の具現例によれば、前記第1溶媒は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)及びベンジルアルコールのうちから選択されてもよい。
【0053】
前記第1溶媒の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、65重量部以上90重量部以下でもある。一具現例によれば、前記第1溶媒の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、70重量部以上85重量部以下でもよい。前記第1溶媒の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、65重量部未満である場合、前記フォトレジスト組成物の溶解度が低下し、前記第1溶媒の含量が、前記組成物の総含量100重量部に対して、90重量部超過である場合、フォトレジストパターンに現像液の染み込みが発生する。
【0054】
前記第2溶媒は、前記フォトレジスト組成物を基板に塗布する場合、厚みを均一にさせ、現像液の染み込み及び逆テーパ現象の発生を防止する役割を行い、沸点が200℃以上400℃以下でもよい。一具現例によれば、前記第2溶媒は、沸点が216℃以上255℃以下でもよい。
【0055】
一具現例によれば、前記第2溶媒は、ジエチレングリコールジブチルエーテル(DBDG)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(DMTG)、グルタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、ジメチル-2-グルタル酸メチル、コハク酸ジメチル、アジピン酸ジイソブチル、グルタル酸ジイソブチル及びコハク酸ジイソブチルのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。他の具現例によれば、前記第2溶媒は、ジメチル-2-グルタル酸メチル、アジピン酸ジメチル及びコハク酸ジイソブチルのうちから選択されてもよい。
【0056】
前記第2溶媒の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、1重量部以上25重量部以下でもよい。一具現例によれば、前記第2溶媒の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、2重量部以上20重量部以下でもよい。前記第2溶媒の含量が、前記組成物の総含量100重量部に対して、1重量部未満である場合、フォトレジスト層金属パターンに染みが発生し、前記第2溶媒の含量が、前記組成物の総含量100重量部に対して、25重量部超過である場合、乾燥時間が延長され、工程時間が長くなる。
【0057】
前記フォトレジスト組成物は、着色剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、レベリング剤、可塑剤、充填剤、顔料及び染料のうちから選択された少なくとも1種を含む添加剤をさらに含んでもよい。
【0058】
前記分散剤は、高分子型、非イオン性、陰イオン性または陽イオン性の分散剤を含んでもよい。例えば、前記分散剤は、ポリアルキレングリコール及びそのエステル、ポリオキシアルキレン多価アルコール、エステルアルキレンオキサイド付加物、アルコールアルキレンオキサイド付加物、スルホン酸エステル、スルホン酸塩、カルボン酸エステル、カルボン酸塩、アルキルアミドアルキレンオキサイド付加物及びアルキルアミンのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。
【0059】
前記酸化防止剤は、2,2-チオビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)及び2,6-ジ-t-ブチルフェノールのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。
【0060】
前記紫外線吸収剤は、2-(3-t-ブチル-5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)-5-クロロ-ベンゾトリアゾール及びアルコキシベンゾフェノンのうちから選択された少なくとも1種を含んでもよい。
【0061】
前記界面活性剤は、基板との塗布性を改善させる役割を行うことにより、フッ素系界面活性剤またはシリコン系界面活性剤を使用することができる。
【0062】
前記添加剤の含量は、前記組成物の総含量100重量部に対して、0.01重量部以上30重量部以下でもよい。
【0063】
前記フォトレジスト組成物は、ノボラック樹脂、ジアジド系感光性化合物、及び前記化学式1で表示されるチアジアゾール系化合物を、第1溶媒と第2溶媒との混合溶媒内で混合することによっても製造される。例えば、前記フォトレジスト組成物は、ノボラック樹脂、ジアジド系感光性化合物、及び前記化学式1で表示されるチアジアゾール系化合物を、第1溶媒と第2溶媒との混合溶媒を含んだ撹拌器に投入した後、40℃以上80℃以下の温度で撹拌することによっても製造される。
【0064】
以下では、添付された図面を参照し、本発明の一具現例によるフォトレジスト組成物を利用した金属パターンの形成方法について説明する。
【0065】
図1ないし図7は、本発明の一具現例による金属パターンの形成方法を概略的に示した図面である。
【0066】
図1を参照すれば、基板10上に、金属層20を形成する。前記金属層20は、銅、クロム、アルミニウム、モリブデン、ニッケル、マンガン、銀、またはそれらの合金を含んでもよい。一具現例によれば、前記金属層20は、銅を含んでもよい。
【0067】
また、前記金属層20は、単一層構造、または互いに異なる金属層を含む多層構造を有することができる。例えば、前記金属層20は、銅層、及び前記銅層下部に配置されたチタン層を含むか、あるいは銅層、及び前記銅層下部に配置されたマンガン層を含んでもよい。また、前記金属層20と前記基板10との間には、インジウム酸化物、スズ酸化物、亜鉛酸化物、インジウム亜鉛酸化物、インジウムスズ酸化物、インジウムガリウム酸化物、インジウム亜鉛ガリウム酸化物などを含む金属酸化物層がさらに形成されてもよい。例えば、前記銅層の厚みは、約1,000Å以上約30,000Å以下でもあり、前記チタン層及び前記金属酸化物層の厚みは、約100Å以上約500Å以下でもある。
【0068】
図2を参照すれば、前記金属層20上に、フォトレジスト組成物を塗布し、コーティング層30を形成する。前記フォトレジスト組成物に係わる説明は、本明細書に記載されたところを参照する。
【0069】
前記フォトレジスト組成物は、スピンコーティング法、スリットコーティング法、ディップコーティング法、スプレーコーティング法または印刷法のような通常の塗布方法によって、金属層20上に塗布されてもよい。
【0070】
例えば、前記フォトレジスト組成物をスリットコーティング法によって塗布する場合、塗布速度は、10mm/s以上400mm/s以下でもよい。
【0071】
次に、前記コーティング層30を、真空チャンバ内で、0.5Torr以上3.0 Torr以下の圧力下で、30秒以上100秒以下の間で減圧乾燥させる。前記減圧乾燥によって、コーティング層において、溶媒が部分的に除去される。
【0072】
図3を参照すれば、プリベーキングのために、前記コーティング層30が形成された基板10に熱を加える。前記プリベーキングのために、前記基板10は、ヒートプレート(heat plate)で、約80℃以上約120℃以下の温度で、約30秒以上約100秒以下の間で加熱される。
【0073】
前記プリベーキングによって、コーティング層において、溶媒が追加して除去され、前記コーティング層30の形態安定性が向上する。
【0074】
図4を参照すれば、前記コーティング層30を、400nm以上500nm以下の波長を有する光を、1秒以上20秒以下の間で照射することにより、部分的に露光する。前記コーティング層30の部分露光のために、露光領域LEAに対応する光透過層と、遮光領域LBAに対応する光遮断層とを有するマスクが利用されてもよい。露光方法としては、高圧水銀灯、キセノン灯、カーボンアーク、ハロゲンランプ、コピー機用冷陰極管、LED(light emitting diode)、半導体レーザなど公知の手段を使用することができる。
【0075】
例えば、前記フォトレジスト組成物がポジ型である場合、前記露光領域LEAに対応するコーティング層30においては、感光性化合物が活性化され、現像液に対する溶解度が上昇する。
【0076】
図5を参照すれば、前記露光されたコーティング層30に現像液を加え、コーティング層30を部分的に除去する。前記現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物;エチルアミン、N-プロピルアミンなどの1級アミン類;ジエチルアミン、ジ-n-プロピルアミンなどの2級アミン類;トリメチルアミン、メチルジエチルアミン、ジメチルエチルアミンなどの3級アミン類;ジメチルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリエチルアルコールアミンなどの3級アルコールアミン類;ピロール、ピペリジン、n-メチルピペリジン、n-メチルピロリジン、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン、1,5-ジアザビシクロ[4,3,0]-5-ノネンなどの環状3級アミン類;ピリジン、コリジン、ルチジン、キノリンなどの芳香族3級アミン類;テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシドなどの4級アンモニウム塩の水溶液などが使用されてもよい。一具現例によれば、前記現像液として、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液が使用されてもよい。
【0077】
前記フォトレジスト組成物がポジ型である場合、前記露光領域LEAに対応するコーティング層30が除去され、下部の金属層20が露出され、前記遮光領域LBAに対応するコーティング層30が残留し、フォトレジストパターン35を形成する。
【0078】
図6及び図7を参照すれば、前記フォトレジストパターン35をマスクとして利用し、前記金属層20をパターニングし、金属パターン25を形成した後、前記フォトレジストパターン35を除去する。従って、前記金属パターン25は、前記フォトレジストパターン35に対応する形状を有する。
【0079】
前記金属層20のパターニングは、エッチング液を利用する湿式エッチングによって行われ、前記エッチング液の組成は、前記金属層20が含む物質によって変わる。例えば、前記金属層20が銅を含む場合、前記エッチング液は、リン酸、酢酸、硝酸及び水を含んでもよく、リン酸塩、酢酸塩、硝酸塩、フッ化金属酸などをさらに含んでもよい。
【0080】
前記金属層20が多層構造を有する場合、例えば、前記金属層20が銅層、及び前記銅層下部に位置するチタン層を含む場合、前記銅層及び前記チタン層は、同一エッチング液によってエッチングされたり、それぞれ異なるエッチング液によってエッチングされたりする。
【0081】
また、前記金属層20下部に、金属酸化物層が形成される場合、前記金属酸化物層は、前記金属層と同一エッチング液によって共にエッチングされたり、それぞれ異なるエッチング液によってエッチングされたりする。
【0082】
本発明の一具現例によるフォトレジスト組成物を利用した金属パターンが形成された基板は、液晶表示装置の表示基板、または有機電界発光装置の表示基板などにも使用される。
【0083】
前記フォトレジスト組成物は、前記化学式1で表示されるチアジアゾール系化合物を含むので、基板との接着力にすぐれ、エッチング過程で発生するスキューが減少した金属パターンを形成し、前記フォトレジスト組成物は、前記第1溶媒及び第2溶媒を含むので、厚みが均一であり、パターン形状の均一度にすぐれる金属パターンを形成することができる。それにより、薄膜トランジスタ、信号ラインなどの形成において、フォトリソグラフィ工程の時間を短縮させることができ、工程の信頼性を改善することができる。
【0084】
以下、実施例を挙げ、本発明の一具現例によるフォトレジスト組成物について、さらに具体的に説明する。
【実施例
【0085】
製造例1
ノボラック系樹脂として、メタクレゾールとパラクレゾールとが5:5の重量比で混合されたモノマー混合物を、ホルムアルデヒドとシュウ酸との触媒下で縮重合反応させて得られた重量平均分子量が3,000~30,000g/molであるノボラック樹脂200g、ジアジド系感光性化合物として、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン-1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホネートと、2,3,4,4-テトラヒドロキシベンゾフェノン-1,2-ナフトキノンジアジド-5-スルホネートとを3:7の重量比で含む混合物48g、並びにチアジアゾール系化合物として、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1.00gを、第1溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)(沸点:146℃、粘度:1~1.2cP)1,598g、及び第2溶媒としてグルタル酸ジメチル(沸点:222~224℃、粘度:2~3cP)56gに添加した後で撹拌し、フォトレジスト組成物を製造した。
【0086】
製造例2
第1溶媒として、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)1,598gの代わりに、それの1,523gを使用し、第2溶媒として、グルタル酸ジメチル56gの代わりに、それの131gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0087】
製造例3
第1溶媒として、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)1,598gの代わりに、それの1,448gを使用し、第2溶媒として、グルタル酸ジメチル56gの代わりに、それの206gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0088】
製造例4
第1溶媒として、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)1,598gの代わりに、それの1,372gを使用し、第2溶媒として、グルタル酸ジメチル56gの代わりに、それの282gを使用したという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0089】
製造例5
チアジアゾール系化合物として、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1.00gの代わりに、それの0.25gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0090】
製造例6
チアジアゾール系化合物として、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1.00gの代わりに、それの0.50gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0091】
製造例7
チアジアゾール系化合物として、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1.00gの代わりに、それの1.00gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0092】
製造例8
チアジアゾール系化合物として、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1.00gの代わりに、それの1.50gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0093】
製造例9
チアジアゾール系化合物として、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1.00gの代わりに、それの2.50gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0094】
製造例10
チアジアゾール系化合物として、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1.00gの代わりに、それの3.75gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0095】
比較製造例1
第1溶媒として、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)1,598gの代わりに、それの1,654gを使用し、第2溶媒として、グルタル酸ジメチルを使用しなかったという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0096】
比較製造例2
第1溶媒として、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)1,598gの代わりに、それの1,523gを使用し、第2溶媒として、グルタル酸ジメチル56gの代わりに、乳酸エチル(沸点:151~155℃)131gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0097】
比較製造例3
第1溶媒として、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)1,598gの代わりに、それの1,523gを使用し、第2溶媒として、グルタル酸ジメチル56gの代わりに、乳酸エチル(沸点:151~155℃)282gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0098】
比較製造例4
チアジアゾール系化合物として、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシルランを使用しなかったという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0099】
比較製造例5
チアジアゾール系化合物として、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン1.00gの代わりに、それの5.00gを使用したという点を除いては、製造例1と同一方法を利用してフォトレジスト組成物を製造した。
【0100】
実施例1
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物を、横400mm・縦300mmサイズの銅層が上部に形成されたガラス基板にスリット塗布した後、0.5Torrの圧力下で60秒間減圧乾燥させ、前記基板を110℃で150秒間加熱し、1.90μm厚のコーティング層を形成した。
【0101】
次に、前記コーティング層に対して、露光器(MA6、Karl Suss社)を使用し、365~436nmの波長を有する光を1秒間照射することにより、前記コーティング層を部分的に露光させ、前記露光されたコーティング層に、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを含む水溶液を約60秒間加え、フォトレジストパターンを形成した。
【0102】
実施例2
1.0Torrの圧力下で減圧乾燥したという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0103】
実施例3
1.5Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0104】
実施例4
3.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0105】
実施例5
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例2で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0106】
実施例6
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例2で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0107】
実施例7
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例2で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.5Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0108】
実施例8
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例2で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、3.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0109】
実施例9
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例3で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0110】
実施例10
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例3で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0111】
実施例11
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例3で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.5Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0112】
実施例12
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例3で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、3.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0113】
実施例13
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例4で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0114】
実施例14
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例4で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0115】
実施例15
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例4で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.5Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0116】
実施例16
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例4で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、3.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0117】
実施例17
前記製造例5で製造されたフォトレジスト組成物を、横400mm・縦300mmサイズの銅層が上部に形成されたガラス基板にスリット塗布した後、0.5Torrの圧力下で60秒間減圧乾燥させ、前記基板を110℃で150秒間加熱し1.90μm厚のコーティング層を形成した。
【0118】
次に、前記コーティング層に対して露光器(MA6、Karl Suss社)を使用して、365~436nmの波長を有する光を1秒間照射し、前記コーティング層を部分的に露光させ、前記露光されたコーティング層に、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを含む水溶液を約60秒間加え、フォトレジストパターンを形成した。
【0119】
次に、露出された銅層を、エッチング液(TCE-J00、ドンジンセミケム社製)を用いてエッチングし、金属パターンを形成した。
【0120】
実施例18
前記製造例5で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例6で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例17と同一方法を利用して金属パターンを形成した。
【0121】
実施例19
前記製造例5で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例7で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例17と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0122】
実施例20
前記製造例5で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例8で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例17と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0123】
実施例21
前記製造例5で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例9で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例17と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0124】
実施例22
前記製造例5で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記製造例10で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例17と同一方法を利用して金属パターンを形成した。
【0125】
比較例1
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例1で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0126】
比較例2
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例1で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0127】
比較例3
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例1で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.5Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0128】
比較例4
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例1で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、3.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0129】
比較例5
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例2で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0130】
比較例6
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例2で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0131】
比較例7
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例2で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.5Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0132】
比較例8
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例2で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、3.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0133】
比較例9
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例3で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0134】
比較例10
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例3で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0135】
比較例11
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例3で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、1.5Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0136】
比較例12
前記製造例1で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例3で製造されたフォトレジスト組成物を使用し、3.0Torrの圧力下で減圧乾燥させたという点を除いては、実施例1と同一方法を利用してフォトレジストパターンを形成した。
【0137】
比較例13
前記製造例5で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例4で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例17と同一方法を利用して金属パターンを形成した。
【0138】
比較例14
前記製造例5で製造されたフォトレジスト組成物の代わりに、前記比較製造例5で製造されたフォトレジスト組成物を使用したという点を除いては、実施例17と同一方法を利用して金属パターンを形成した。
【0139】
評価例1:フォトレジストパターンのテーパ角(taper angle)及びCDサイズの測定
実施例1~16及び比較例1~12で製造されたフォトレジストパターンのテーパ角及びCDサイズを走査電子顕微鏡を使用して測定した。その結果を下記表1に示した。なお、上記テーパ角は、エッチングされた金属膜の側面視の傾斜を測定した値であり、上記CDサイズは、フォトレジスト膜の末端と銅膜の末端との距離を測定した値である。
【表1】
【0140】
表1を参照すれば、実施例1~4で製造されたフォトレジストパターン、実施例5~8で製造されたフォトレジストパターン、実施例9~12で製造されたフォトレジストパターン、及び実施例13~16で製造されたフォトレジストパターンは、それぞれ比較例1~4で製造されたフォトレジストパターン、比較例5~8で製造されたフォトレジストパターン、及び比較例9~12で製造されたフォトレジストパターンに比べ、減圧乾燥時、圧力変化に対して、テーパ角及びCDサイズの変化が少ないので、フォトレジストパターン形状の均一度にすぐれるということが分かる。
【0141】
評価例2:金属パターンのエッチングスキュー測定
実施例17~22、比較例13及び14で製造された金属パターンのエッチングスキューを、それぞれ走査電子顕微鏡を使用して測定した。その結果を下記表2に示した。
【表2】

**エッチングスキューがとても大きく、SEM(scanning electron microscope)分析では測定が不可能である。
【0142】
前記表2から分かるように、実施例17~22で製造された金属パターンは、比較例13及び14で製造された金属パターンに比べ、エッチングスキューが小さいので、基板に対する接着力にすぐれるということが分かる。
【0143】
以上、図面及び実施例を参照し、本発明による望ましい具現例について説明したが、それらは、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で当業者であるならば、それらから多様な変形、及び均等な他の具現例が可能であるという点を理解することができるであろう。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって決められるものである。
【産業上の利用可能性】
【0144】
本発明の、フォトレジスト組成物、及びそれを利用した金属パターンの形成方法は、例えば、ディスプレイ関連の技術分野に効果的に適用可能である。
【符号の説明】
【0145】
10 基板
20 金属層
25 金属パターン
30 コーティング層
35 フォトレジストパターン
LEA 露光領域
LBA 遮光領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7