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▶ エフシーアイ アジア ピーティーイー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-15
(45)【発行日】2022-08-23
(54)【発明の名称】電気接点
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/41 20060101AFI20220816BHJP
   H01R 13/11 20060101ALI20220816BHJP
   H01R 43/16 20060101ALI20220816BHJP
【FI】
H01R13/41
H01R13/11 302F
H01R43/16
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2017559286
(86)(22)【出願日】2016-02-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2018-02-08
(86)【国際出願番号】 US2016016258
(87)【国際公開番号】W WO2016126751
(87)【国際公開日】2016-08-11
【審査請求日】2019-02-04
【審判番号】
【審判請求日】2021-07-26
(31)【優先権主張番号】62/111,245
(32)【優先日】2015-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513275894
【氏名又は名称】アンフェノール・エフシーアイ・アジア・ピーティーイー.・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Amphenol FCI Asia Pte.Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】スーディー、エメリック
【合議体】
【審判長】間中 耕治
【審判官】保田 亨介
【審判官】尾崎 和寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-120702(JP,A)
【文献】特開平6-203898(JP,A)
【文献】米国特許第5224885(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R13/11
H01R13/41
H01R43/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気コネクタであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続された複数の電気接点と、を備え、前記複数の電気接点のそれぞれは、その間で接合電気コネクタのオス接点を受容するように構成された複数のカンチレバー接触アームを備える本体と、前記ハウジングの接点受容領域に前記オス接点を位置付ける際に支援する保持部と、第1の表面取り付け半田テールとを備え、前記第1の表面取り付け半田テールは180度曲げられて前記本体に取り付けられ、
前記複数のカンチレバー接触アーム前記保持部、及び前記第1の表面取り付け半田テールは、それぞれ自由端を備え、前記カンチレバー接触アームの自由端、前記保持部の自由端、及び前記第1の表面取り付け半田テールの180度曲げられた自由端側は、前記本体から同じ方向に伸長している、
電気コネクタ。
【請求項2】
前記保持部は、前記電気接点の前記本体から伸長するカンチレバー形状を有する、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記保持部は、前記電気接点の最も幅の広い部分を備え、前記複数のカンチレバー接触アームのカンチレバー接触アームの間の最大幅を超えている、請求項1又は2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記保持部は、平たく、曲げられない、請求項1乃至のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記保持部は、前記複数のカンチレバー接触アームのカンチレバー接触アームよりも幅が広い、請求項1乃至のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記保持部は、前記複数のカンチレバー接触アームのカンチレバー接触アームに対して実質的に直角に向けられた、請求項1乃至のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
第2の半田テールをさらに備え、前記第1の半田テールは、第1の位置で前記電気接点の前記本体から延び、前記第2の半田テールは、第2の位置で前記電気接点から延びている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記第2の半田テールは、前記本体から延びている、請求項に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
前記第2の半田テールは、前記複数のカンチレバー接触アームのカンチレバー接触アームから延びている、請求項に記載の電気コネクタ。
【請求項10】
前記第2の半田テールは、前記保持部から延びている、請求項に記載の電気コネクタ。
【請求項11】
前記本体から延びる1つの第3の半田テール、前記複数のカンチレバー接触アーム又は前記保持部のから延びる別の1つの第3の半田テールをさらに備える、請求項7乃至10のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項12】
前記保持部は、前記ハウジングを、前記ハウジング中で前記電気接点を保持するように携わる反対側面を有し、前記保持部は、前記電気接点の最も幅の広い部分である、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 例示的な、及び限定的でない実施形態は、一般的に電気接点に関連し、さらに特に、メス電気端子に関連する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 電気接点は、対向する接触アームを有し、接点受容領域においてハウジングに取り付けられることが知られる。
【発明の概要】
【0003】
[0003] 以下の概要は、例示的なものに過ぎないように意図される。概要は、特許請求の範囲を限定するように意図されない。
【0004】
[0004] 1つの態様にしたがうと、例示的な実施形態が電気コネクタにおいて提供され、電気コネクタは、ハウジングと、ハウジングに接続された複数の電気接点とを備え、ここにおいて、接点のそれぞれは、その間で接合電気コネクタのオス接点を受容するように構成された対向するカンチレバー接触アームと、ハウジングの接点受容領域において接点を位置付ける際に支援する保持機能(保持部)と、第1の表面取り付け半田テールとを備える。
【0005】
[0005] 別の態様にしたがうと、例示的な方法は、キャリーストリップに取り付けられた電気接点を形成するために、フラットメタル部材を打ち抜きすることと、ここにおいて、電気接点は、その間で接合電気コネクタのオス接点を受容するように構成された対向するカンチレバー接触アームと、ハウジングの接点受容領域において接点を位置付けする際に支援する保持機能と、第1の表面取り付け半田テールとを形成するように打ち抜きされ、ロール上にキャリーストリップ及び前記取り付けられた電気接点を巻くことと、を備える。
【0006】
[0006] 前述の態様と他の特徴は、付随する図面に関連して、以下の記述において説明される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】[0007] 図1は、電気コネクタの例示的な実施形態の底面斜視図である。
図2】[0008] 図2は、図1において示される実施形態の部分的な概略上面図である。
図3】[0009] 図3は、切断部分での、図1、2において示される実施形態の側面図である。
図4】[0010] 図4は、図1図3において示される電気接点のうちの1つの斜視図である。
図5】[0011] 図5は、図4において示される電気接点を形成するのに使用されるブランクの平面図である。
図6】[0012] 図6は、ブリッジング部分を示す、図5に類似した平面図である。
図7】[0013] 図7は、半田テールのための可能性ある位置を示す、図6に類似した平面図である。
図8】[0014] 図8は、ブリッジング部分なしでの電気接点を示す、及び、半田テールのための可能性ある位置を示す、図7に類似した平面図である。
図9】[0015] 図9は、従来の電気接点の後方側面図を示す。
図10】[0016] 図10は、保持機能の代替的な形状の、図9に類似した後方側面図を示す。
図11】[0017] 図11は、図10において示される電気接点を形成するのに使用されるフラットブランクの平面図であり、半田テール位置コンフィギュラビリティのために取り外し可能な半田テールを示す。
図12】[0018] 図12は、図9において示される従来の接点の幅を示す。
図13】[0019] 図13は、図10において示される接点の幅を示す。
図14】[0020] 図14は、図10及び図13において示される接点の断面図である。
図15】[0021] 図15は、代替の形状を示す。
図16】[0021] 図16は、代替の形状を示す。
図17】[0022] 図17は、砂時計形状の輪郭を有する保持機能を示す。
図18A】[0023] 図18Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図18B】[0023] 図18Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図19A】[0023] 図19Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図19B】[0023] 図19Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図20A】[0023] 図20Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図20B】[0023] 図20Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図21A】[0023] 図21Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図21B】[0023] 図21Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図22A】[0023] 図22Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図22B】[0023] 図22Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図23A】[0023] 図23Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図23B】[0023] 図23Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図24A】[0023] 図24Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図24B】[0023] 図24Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図25A】[0023] 図25Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図25B】[0023] 図25Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図26A】[0023] 図26Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図26B】[0023] 図26Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図27A】[0023] 図27Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図27B】[0023] 図27Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図28A】[0023] 図28Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図28B】[0023] 図28Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図29A】[0023] 図29Aは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
図29B】[0023] 図29Bは、ここで記述された特徴を有する電気接点のさまざまな代替設計形状を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0024] 図1を参照すると、例示的な実施形態の特徴を組み込む電気コネクタ10の底面斜視図が示される。特徴は、図面において示された例示的な実施形態を参照して記述されるが、実施形態の多くの代替形状において特徴が具現化され得ることが理解されるべきである。さらに、任意の適切なサイズ、形状、又は任意のタイプの、要素若しくは材料が使用され得る。
【0009】
[0025] コネクタ10は、一般的に、ハウジング12と、複数の電気接点、又は端子14を備える。図2図3も参照すると、ハウジング12は、成形されたプラスチック又はポリマー材料から構成されることが好ましい。ハウジング12は、複数の接点受容領域16を有する。この実施例において、接点受容領域16は、ハウジングの長さに沿った2つの平行な列に配置される。ハウジングの上側は、接点14との電気接触を行うために、上側を通して接点受容領域16に伸長する接合コネクタ(示されない)のオスピン又は接点により、そこに位置付けされる接合コネクタを有するように構成されている。
【0010】
[0026] 図4図5も参照すると、この実施例における接点14は、直角の半田テールを有するメス接点である。直角の半田テールにより、例えば、半田付けすることによって、コネクタ10は、(示されない)別の部材上に取り付けられた表面となるように構成されている。図5は、図4において示される形状に曲げられる前の、シートメタルの打ち抜きブランク14’を示す。接点14は、主要部分15、半田テール18、取り付け部分又は保持機能20、2つの対向する接触アーム22、24を備える。代替の例示的な実施形態において、多かれ少なかれ、2つの接触アームが提供されるかもしれず、アームは、対向しないかもしれない。半田テール18、取り付けセクション20、及び、2つの接触アーム22、24は、一般的なカンチレバー様式で主要部分15に伸長する。半田テール18は、一般に、第1の接触アーム22と整列され、取り付けセクション20からオフセットしている。主要部分15の対向する端は、また、取り付け部分26、28を備える。取り付けセクション20と取り付け部分26、28は、接点14がハウジング12の接点受容領域16のうちの1つに挿入されて、ハウジング12への当該接点を固定して取り付けることができるようにしている。
【0011】
[0027] 2つの接触アーム22、24は、接合接点受容領域から、その間で内部へ曲げられている。アーム22、24は、その間で接合接点を接触させるための接点領域30を有する。半田テール18は、湾曲部32で、主要部分15から約180度曲げられて、その後、湾曲部34で、半田テールの直角を形成するように約90度曲げられている。したがって、図4において示される最終形状において、半田テール18、取り付けセクション20、及び、2つの接触アーム22、24は、主要部分15から、概して同じ方向にすべて伸長している。半田テール18は、第1の接触アーム22と同じ側にある。
【0012】
[0028] 図2及び図3において見られるように、半田テール18は、ハウジングの側面で、ハウジング12から伸長している。接点の形状の理由から、第1の接触アーム22は、第2の接触アーム24よりも、ハウジング12のそれぞれの側面近くに位置付けられる。図2及び図4中の矢印によって示されるように、これは結果として、ハウジングからの半田テールの側面延長部と垂直ではなく、整列するように、(対向する接点領域30間で)挿入されたオス接点上に作用される力となる。
【0013】
[0029] 図1図5において示される実施例での特徴は、端子底辺入口(ハウジングの底辺端を介したハウジング中への端子の入口)を含み、接触アームの東/西向きよりもむしろ、北/南接点向きを含んでいる。端子底辺入口は、接点14が、図3中の矢印36によって示されるハウジングの底辺を通って、ハウジング12中に挿入されるのを可能にする。底辺入口は、「東南」接点ポイントが、表面取り付け(SMT)半田テール18のために提供されるのを可能にする。半田テール18と並んだ接触アームの北/南接点向きを提供することによって、この接点の向きは、接点のプラッティングに関して、重要なコスト低減を可能にし得る。
【0014】
[0030] 図6を参照すると、接点のための代替設計が示される。この実施例において、接点は付加的なブリッジ部分38を備える。このブリッジ部分38は、図5と類似した接点を提供するために、オプション的に取り除かれ得る。ブリッジ領域38は、低背型設計を作成するためのツールにおいて削除され得る。領域40は、図5において示される低背型の保持の機能を、又は図6において示される高背型版を作成するためのツールにおいて、修正され得る。コネクタ製品のいくつかのバージョンは、関係する製品ファミリーのための接点のいくつかの異なるタイプからのものであり得る。この汎用ブリッジ端子は、1つ若しくは複数の部分を取り除かせる、又は、取り除かせないことによって、(1つのツールと複数のバージョンのみで)以下のものを取得するための可能性をもたらす。
・高背型又は低背型バージョン
・ブリッジ一帯に半田テールのいくつかの種類を作成する可能性の提供
[0031] この解決法は、費用を節約するのを助け(ツールの数を最小化し)、競争力を向上する。
【0015】
[0032] 図7及び図8は、1つ以上の半田テール18’の付加的な又は代替的な可能性ある位置を示す代替的な設計を示す。
【0016】
[0033] 図9は、セクション20’を有する、従来の接点の一部分を示す。図10は、接点14を示すが、異なる取り付けセクション20”を有する。取り付けセクション20”の幅は、図9において示される接点について、図12において示される寸法Aよりも大きい、図13において示される寸法Bを有する。
【0017】
[0034] さらなる特徴は、曲げ加工で取得された寸法“A”の代わりに、打ち抜き加工で取得された寸法“B”をもたらし、打ち抜き対曲げの許容能力の差により、空洞中への端子のより良い位置を提供する。図12における領域44によって示されるように、図9において示される接点のベンディングからの大きな許容差に起因するクリアランスが、接点とハウジングの間に存在する。これは、接合コネクタのオスピンについて、端子の軸と、ハウジング12中の窓との間で、悪い整列となり得る。この問題は、主に、結果として寸法Aになる曲げ加工からの端子の大きな許容差に起因し、これは、組み立て基準に影響を与える。しかしながら、取り付けセクション20”は曲げられず、打ち抜きされる。ここで記述される特徴により、曲げ加工のステップの代わりに、切断加工のステップからの基準が、製造と組み立てのために使用され得る。効果的に、切断加工は、(曲げ機能に係る0.1mmの代わりに)0.02mmの総許容差を提供し得る。したがって、図13において示されるように、クリアランスの領域44’は、領域44よりもはるかに小さい。小さなクリアランスは、切断からの小さな許容差に起因する。図14で見られるように、20”におけるさらなる特徴は、曲げ加工から取得された寸法“A”の代わりに、打ち抜き加工から取得された寸法“B”をもたらし、許容能力の差に起因する、空洞中への端子の非常により良い位置を提供する。
【0018】
[0035] 図15図29は、接点のためのいくつかの代替的な設計を示す。
【0019】
[0036] 例示的な実施形態は、ハウジングと、ハウジングに接続された複数の電気接点を備える電気コネクタにおいて提供され得、ここにおいて、接点のそれぞれは、その間で接合電気コネクタのオス接点を受容するように構成された対向するカンチレバー接触アーム、ハウジングの接点受容領域において接点を位置付ける際に支援する保持機能、及び、表面取り付け半田テールを備える。
【0020】
[0037] 接触アーム、保持機能及び半田テールは、例えば、図4において見られる接点の本体から同じ方向に伸長し得る。保持機能は、例えば図4図5において見られる接点の本体から伸長している一般的なカンチレバー形状を有し得る。接点は、例えば図6中で見られる接点の本体の保持機能と、対向する端とに接続されたブリッジ部分をさらに備え得る。保持機能は、接点の最も広い部分であり得、例えば、図5図10及び図14において見られる接触アームに最も近い接点の反対側を通り越して伸長し、ここにおいて、保持機能は平らであって、曲げられない。
【0021】
[0038] 保持機能は、例えば、図5及び図10において見られる接触アームよりも広くなり得る。保持機能は、例えば、図4及び図14において見られる接触アームの両方に対して実質的に直角で向けられ得る。電気コネクタは、例えば図7図8及び図11において見られる第2の半田テールをさらに備え得、ここにおいて、第1の半田テールは、第1の位置で接点の本体に伸長し、ここにおいて、第2の半田テールは、第2の位置で接点から伸長している。第2の半田テールは、本体に伸長し得る。第2の半田テールは、接触アームのうちの1つに伸長し得る。第2の半田テールは、保持機能に伸長し得る。電気コネクタは、本体のうちの1つに伸長する第3の半田テールと、接触アーム又は保持機能の別のものをさらに備え得る。保持機能は、例えば図14において見られる実質的にダイヤモンド形状の外形を有し得る。保持機能は、例えば、図17において見られる実質的に砂時計形状の外形を有し得る。
【0022】
[0039] 図18A図29Bによって説明されるように、例示的な方法は、キャリーストリップに取り付けられた電気接点を形成するために、フラットメタル部材を打ち抜きすることと、ここにおいて、電気接点は、その間で接合電気コネクタのオス接点を受容するように構成された対向するカンチレバー接触アームと、ハウジングの接点受容領域において接点を位置付けする際に支援する保持機能と、第1の表面取り付け半田テールとを形成するように打ち抜きされ、ロール上にキャリーストリップ及び前記取り付けられた電気接点を巻くことと、を備え得る。
【0023】
[0040] 打ち抜きは、接触アーム、保持機能、及び、接点の本体から同じ方向で伸長する第1の半田テールをさらに備え得る。打ち抜きは、接点の本体から伸長する一般的なカンチレバー形状を有する保持機能をさらに備え得る。打ち抜きは、保持機能と、接点の本体の対向する端に接続されたブリッジ部分を形成することをさらに備え得る。打ち抜きにより、保持機能を、接点の最も広い部分に形成することができ、ここにおいて、保持機能は、接触アームに最も近い接点の対向する側を通り越して伸長している。
【0024】
[0041] 以前の記述は単に説明であることが理解されるべきである。さまざまな代替及び修正が、当業者によって考案され得る。例えば、さまざまな従属請求項において規定された特徴は、任意の適切な組み合わせにおいて互いに組み合わせられ得る。さらに、上述された異なる実施形態の構成要件は、選択的に新たな実施形態に組み合わせられ得る。したがって、記述は、添付される特許請求の範囲内にある、すべての代替、修正及び変形を含むように意図される。

以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、付記する。
[1] 電気コネクタであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続された複数の電気接点と、を備え、ここにおいて、前記電気接点のそれぞれは、その間で接合電気コネクタのオス接点を受容するように構成された少なくとも1つのカンチレバー接触アームと、前記ハウジングの接点受容領域において前記電気接点を位置付ける際に支援する保持機能と、第1の表面取り付け半田テールとを備える、電気コネクタ。
[2] 前記少なくとも1つのカンチレバー接触アームと保持機能と第1の半田テールは、前記電気接点の本体から同じ方向で伸長している、[1]に記載の電気コネクタ。
[3] 前記保持機能は、前記電気接点の前記本体から伸長する一般的なカンチレバー形状を有する、[2]に記載の電気コネクタ。
[4] 前記電気接点は、前記保持機能と、前記電気接点の本体の反対端とに接続されたブリッジ部分をさらに備える、[1]乃至[3]のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
[5] 前記保持機能は、前記電気接点の最も広い部分であり、前記少なくとも1つのカンチレバー接触アームに最も近い前記電気接点の反対側面を通り越して伸長している、[1]乃至[4]のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
[6] 前記保持機能は、平たく、曲げられない、[1]乃至[5]のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
[7] 前記保持機能は、前記少なくとも1つのカンチレバー接触アームよりも広い、[1]乃至[6]のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
[8] 前記保持機能は、前記少なくとも1つのカンチレバー接触アームに対して実質的に直角に向けられた、[1]乃至[7]のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
[9] 第2の半田テールをさらに備え、ここにおいて、前記第1の半田テールは、第1の位置で前記電気接点の本体に伸長し、ここにおいて、前記第2の半田テールは、第2の位置で前記電気接点から伸長している、[1]乃至[8]のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
[10] 前記第2の半田テールは、前記本体に伸長している、[9]に記載の電気コネクタ。
[11] 前記第2の半田テールは、前記少なくとも1つのカンチレバー接触アームに伸長している、[9]に記載の電気コネクタ。
[12] 前記第2の半田テールは、前記保持機能に伸長している、[9]に記載の電気コネクタ。
[13] 前記本体のうちの1つに伸長する第3の半田テールと、前記少なくとも1つのカンチレバー接触アーム又は前記保持機能のうちの別のものをさらに備える、[9]乃至[12]のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
[14] 前記保持機能は、実質的にダイヤモンド形状の外形を有する、[1]乃至[13]のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
[15] 前記保持機能は、実質的に砂時計形状の外形を有する、[1]乃至[13]のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
[16] 前記保持機能は、前記ハウジングを、前記ハウジング中で前記電気接点を保持するように携わる反対側面を有し、ここにおいて、前記保持機能は、前記電気接点の最も広い部分である、[1]乃至[15]のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
[17] キャリーストリップに取り付けられた電気接点を形成するために、フラットメタル部材を打ち抜きすることと、ここにおいて、前記電気接点は、その間で接合電気コネクタのオス接点を受容するように構成された少なくとも1つのカンチレバー接触アームと、ハウジングの接点受容領域において前記電気接点を位置付けする際に支援する保持機能と、第1の表面取り付け半田テールとを形成するように打ち抜きされ、
ロール上に電気的に取り付けられた前記電気接点で、前記キャリーストリップを回転することと、
を備える方法。
[18] 前記打ち抜きは、前記電気接点の本体から同じ方向に伸長している、前記少なくとも1つのカンチレバー接触アームと、保持機能と、第1の半田テールをさらに備える、[17]に記載の方法。
[19] 前記打ち抜きは、前記電気接点の本体から伸長している概してカンチレバー形状を有する前記保持機能をさらに備える、[17]又は[18]に記載の方法。
[20] 前記打ち抜きは、前記保持機能と、前記電気接点の本体の反対端とに接続されたブリッジ部分を形成することをさらに備える、[17]乃至[19]のいずれか一項に記載の方法。
[21] 前記打ち抜きは、前記電気接点の最も広い部分である前記保持機能を形成することをさらに備え、ここにおいて、前記保持機能は、前記少なくとも1つのカンチレバー接触アームに最も近い前記電気接点の反対側面を通り越して伸長している、[17]乃至[20]のいずれか一項に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
図22A
図22B
図23A
図23B
図24A
図24B
図25A
図25B
図26A
図26B
図27A
図27B
図28A
図28B
図29A
図29B