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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-15
(45)【発行日】2022-08-23
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1339 20060101AFI20220816BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20220816BHJP
【FI】
G02F1/1339 505
G02F1/1333
G02F1/1333 505
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2018107852
(22)【出願日】2018-06-05
(65)【公開番号】P2019211636
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石川 智一
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 ひとみ
(72)【発明者】
【氏名】中込 優
【審査官】横井 亜矢子
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-347173(JP,A)
【文献】特開2016-099499(JP,A)
【文献】特開2007-178726(JP,A)
【文献】特開2015-025905(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0291216(US,A1)
【文献】国際公開第2014/024455(WO,A1)
【文献】国際公開第2012/144450(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第107238982(CN,A)
【文献】国際公開第2013/175709(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/133,1/1333,1/1334
G02F 1/1339-1/1341
G02F 1/1347
G02F 1/1333
G09F 9/30-9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機膜と、前記有機膜に形成された第1凹部と、前記第1凹部と並び、前記有機膜に形成された第2凹部と、前記第1凹部及び前記第2凹部の間に位置し、前記有機膜を有する第1凸部とを有する第1基板と、
前記第1基板と対向する第2基板と、
画像を表示する第1領域の周囲の第2領域に位置し、前記第1基板と前記第2基板とを接着しているシール材と、を備え、
前記第1基板は、前記第2基板よりも外側に延出している実装部を有し、
平面視において、前記第1凹部及び前記第2凹部は、前記実装部側の前記第2領域において第1方向に延出し、
前記第1凹部の第1先端部は、前記第2凹部の第2先端部から前記第1方向に離間し、
前記第1凸部、前記第1凹部、及び前記第2凹部は、前記シール材に重畳し、
前記第1基板は、前記第1領域から前記実装部側に延出する配線群を有し、
前記第1凹部及び前記第2凹部は、前記第1方向に交差する第2方向に間隔を置いて並び、前記第1先端部及び前記第2先端部は、前記配線群から前記第1方向に離間している、表示装置。
【請求項2】
前記第1基板は、絶縁基板と、前記絶縁基板の上に位置する第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上に位置する第2絶縁層と、前記第2絶縁層の上に位置する第3絶縁層と、前記第3絶縁層の上に位置する配向膜と、前記第2領域に位置する溝部とをさらに備え、
前記有機膜は、前記第2絶縁層と前記第3絶縁層との間に位置し、
前記溝部は、前記有機膜を貫通して形成され、
前記第1凸部は、前記溝部に位置し、前記配向膜から露出し、前記シール材に接している、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第2絶縁層は、前記溝部において、前記有機膜から露出している端部を有し、
前記第1凸部は、前記端部の上に位置している、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1基板は、前記溝部において前記第1絶縁層の上に位置し、前記配向膜から露出している第2凸部をさらに有している、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1基板は、前記端部と前記第1絶縁層との間に位置する金属配線をさらに備えている、請求項3又は4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1基板は、前記端部と前記第1絶縁層との間に位置する第1金属配線と、前記溝部に位置し、前記第1金属配線から離間している第2金属配線とをさらに備えている、請求項3に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1基板は、前記第1金属配線と前記第2金属配線との間に位置している第2凸部をさらに有する、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1基板は、絶縁基板と、前記絶縁基板の上に位置する第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上に位置する第2絶縁層と、前記第2絶縁層の上に位置する第3絶縁層と、前記第3絶縁層の上に位置する配向膜と、前記第2領域に位置する溝部とをさらに備え、
前記有機膜は、前記第2絶縁層と前記第3絶縁層との間に位置し、
前記溝部は、前記有機膜を貫通して形成され、
前記溝部において前記第1絶縁層の上に位置し、前記配向膜から露出する第2凸部が設けられている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第2凸部は、前記有機膜と前記第3絶縁層とが積層されて形成されている、請求項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記有機膜は、第1有機膜と、前記第1有機膜の上に位置する第2有機膜とを有する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1凸部の厚さは、前記第1有機膜の厚さの以上である、請求項10に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、種々の形状の表示装置が提案されている。表示装置は、複数の層で構成された表示パネルを有する。表示パネルに衝撃等が加わった場合、表示パネルを構成する複数の層の内の接着強度の弱い層が剥離する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-225227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態の目的は、信頼性の向上が可能な表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態によれば、有機膜と、前記有機膜に形成された第1凹部と、前記第1凹部と並び、前記有機膜に形成された第2凹部と、前記第1凹部及び前記第2凹部の間に位置し、前記有機膜を有する第1凸部とを有する第1基板と、前記第1基板と対向する第2基板と、画像を表示する第1領域の周囲の第2領域に位置し、前記第1基板と前記第2基板とを接着しているシール材と、を備え、前記第1基板は、前記第2基板よりも外側に延出している実装部を有し、平面視において、前記第1凹部及び前記第2凹部は、前記実装部側の前記第2領域において第1方向に延出し、前記第1凹部の第1先端部は、第2凹部の第2先端部から前記第1方向に離間し、前記第1凸部、前記第1凹部、及び前記第2凹部は、前記シール材に重畳している、表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、第1実施形態の表示装置の外観の一例を示す平面図である。
図2図2は、第1実施形態の表示装置の外観の一例を示す平面図である。
図3図3は、第1実施形態の表示装置の外観の一例を示す平面図である。
図4図4は、第1実施形態に係るタッチセンサの一構成例を示す平面図である。
図5図5は、図4に示したセンサ電極及び画素の一例を示す平面図である。
図6図6は、画素の基本構成及び等価回路を示す図である。
図7図7は、図1乃至図3に示した表示パネルの一部の一構成例を示す断面図である。
図8図8は、図1乃至図3に示したA-A線に沿った表示パネルの断面図である。
図9図9は、図1及び図2に示した領域AR1の第1基板の構成例を模式的に示す平面図である。
図10図10は、図9に示したC-C線に沿った表示パネルの断面図である。
図11図11は、図1に示した第1基板の実装部側の構成例を模式的に示す平面図である。
図12図12は、図11に示した領域の第1基板の構成例を模式的に示す平面図である。
図13図13は、図12に示したD-D線に沿った表示パネルの断面図である。
図14図14は、図3に示したB-B線に沿った表示パネルの断面図である。
図15図15は、第1実施形態の変形例1に係る表示装置の外観の一例を示す平面図である。
図16図16は、図15に示した領域の第1基板の構成例を模式的に示す平面図である。
図17図17は、第1実施形態の変形例2に係る表示装置の外観の一例を示す平面図である。
図18図18は、図17に示した領域の第1基板の構成例を模式的に示す平面図である。
図19図19は、図1乃至図3に示した表示パネルの第1基板の一部の構造を示す断面図である。
図20図20は、図1乃至図3に示したA-A線に沿った変形例4に係る表示パネルの断面図である。
図21図21は、図1乃至図3に示したA-A線に沿った変形例5に係る表示パネルの断面図である。
図22図22は、第1実施形態の変形例6に係る表示パネルの外観の一例と、有機絶縁膜の凹部及び凸部のパターンを示す平面図である。
図23図23は、第2実施形態に係る表示パネルの一部の構造を示す断面図である。
図24図24は、図1乃至図3に示したA-A線に沿った第2実施形態に係る表示パネルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、いくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
【0008】
以下、本実施形態に係る表示装置DSPについて説明する。一例として、各実施形態においては、表示装置DSPが液晶表示装置である場合について説明する。
まず、図1図2、及び図3を参照して、第1実施形態に係る表示装置DSPの外観の一例について説明する。なお、第1実施形態に係る表示装置DSPの外観は、図1乃至図3に示す外観に限らない。
図1は、第1実施形態の表示装置DSPの外観の一例を示す平面図である。図中の第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していてもよい。第1方向X及び第2方向Yは、それぞれ、表示装置DSPを構成する基板の主面の一辺が延出する方向に相当し、第3方向Zは、表示装置DSPの厚さ方向に相当する。本明細書において、第3方向Zを示す矢印の先端に向かう方向を上方(あるいは、単に上)と称し、矢印の先端から逆に向かう方向を下方(あるいは、単に下)と称する。「第1部材の上の第2部材」及び「第1部材の下の第2部材」とした場合、第2部材は、第1部材に接していてもよく、又は第1部材から離れて位置していてもよい。また、第3方向Zを示す矢印の先端側に表示装置DSPを観察する観察位置があるものとし、この観察位置から、第1方向X及び第2方向Yで規定されるX-Y平面に向かって見ることを平面視という。以下、第1方向X及び第2方向Yの長さを幅と称し、第2方向Yの長さを縦幅と称し、第3方向Zの長さを厚さと称する場合もある。
【0009】
表示装置DSPは、表示パネルPNLと、ICチップ2とを備えている。
図1に示した例では、平面視した場合、表示パネルPNLは、略長方形状に形成されている。表示パネルPNLは、第1基板SUB1と、第1基板SUB1に対向している第2基板SUB2と、シール材SEと、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に保持された表示機能層(本実施形態では、後述する液晶層LC)と、を備えている。第1基板SUB1と第2基板SUB2とは、これらの間に所定のギャップを形成した状態で、シール材SEによって貼り合わされている。液晶層LCは、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間とシール材SEとによって囲まれた空間に充填されている。表示パネルPNLは、シール材SEによって囲まれた内側に画像を表示する表示領域DAと、表示領域DAを囲む額縁状の非表示領域NDAとを有している。シール材SEは、非表示領域NDAに位置している。図1では、シール材SEを左上がりの斜線で示している。図1に示した例では、シール材SEは、矩形枠状である。また、表示領域DAは、角部に丸みを帯びたラウンド形状である。なお、シール材SEは、矩形枠状以外の形状であってもよい。また、表示領域DAは、略矩形状であってもよいし、矩形以外の多角形状であってもよい。
【0010】
表示パネルPNLは、表示領域DAに複数の副画素PXを備えている。ここで、副画素とは、画素信号に応じて個別に制御することができる最小単位を示し、例えば、後述する走査線Gと信号線Sとが交差する位置に配置されたスイッチング素子を含む領域に存在する。また、主画素は、複数の副画素で構成される。例えば、赤色に対応する副画素、緑色に対応する副画素、及び青色に対応する副画素により1つの主画素が構成される。他の例では、赤色に対応する副画素、緑色に対応する副画素、青色に対応する副画素、及び白色に対応する副画素により1つの主画素が構成される。主画素は、表示領域DAに表示される画像の最小単位に相当する。複数の副画素PXは、表示領域DAにマトリクス状に配置されている。
【0011】
ICチップ2などの表示パネルPNLの駆動に必要な信号供給源は、非表示領域NDAに位置している。図1に示した例では、ICチップ2は、第2基板SUB2の1つの基板側縁(又は、基板端部と称する場合もある)SEG21よりも外側に延出した第1基板SUB1の実装部MT1に実装されている。言い換えると、ICチップ2は、実装部MT1に重畳している。なお、実装部MT1にICチップ2が実装される構造に限らず、実装部MT1に接続されるフレキシブル・プリント・サーキットと(FPC)基板にICチップ2が設けられていてもよい。実装部MT1は、第1基板SUB1の1つの基板側縁SEG11に沿って形成されている。図示していないが、第1基板SUB1は、実装部MT1に信号供給源を接続するための接続端子(以下、パッドと称する)を備えている。パッドには、後述する走査線Gや信号線Sなどと電気的に接続されたものが含まれる。なお、図1に示した例では、第2基板SUB2の他の3つの基板側縁SEG22、SEG23、及びSEG24は、それぞれ、第1基板SUB1の他の3つの基板側縁SEG12、SEG13、及びSEG14と対向している。ICチップ2は、画像を表示する表示モードにおいて画像表示に必要な信号を出力するディスプレイドライバを内蔵している。また、ICチップ2は、表示装置DSPへの物体の接近又は接触を検出するタッチセンシングモードを制御するタッチコントローラを内蔵している。なお、タッチコントローラは、ICチップ2とは異なる他のICチップに内蔵されていてもよい。
【0012】
表示パネルPNLは、第1基板SUB1に溝部GRを有している。溝部GRは、非表示領域NDAに位置している。図1に示した例では、溝部GRは、シール材SEに重畳している。溝部GRは、第2基板SUB2の基板側縁SEG21乃至SEG24に沿って矩形枠状に形成されている。溝部GRは、基板側縁SEG11(SEG21)側に位置する溝部GR1と、基板側縁SEG12(SEG22)側に位置する溝部GR2と、基板側縁SEG13(SEG23)側に位置する溝部GR3と、基板側縁SEG14(SEG24)側に位置する溝部GR4とを有している。
【0013】
表示パネルPNLは、第1基板SUB1に凸部PTを備えている。凸部PTは、非表示領域NDAに位置している。凸部PTは、例えば、シール材SEや溝部GRと重畳している。図1に示した例では、凸部PTは、シール材SEに沿って表示領域DAの周囲に配置されている。凸部PTの一部は、表示領域DAの全周囲に亘って配置され、凸部PTの一部は、実装部MT1側で分断されている。また、凸部PTの一部は、実装部MT1側のみに位置している。なお、凸部PTの全部が、表示領域DAの全周囲に亘って配置されていてもよい。また、凸部PTの全部が、表示領域DAの周囲の途中で分断されていてもよい。
【0014】
表示パネルPNLは、第1基板SUB1の背面側からの光を選択的に透過させることで画像を表示する透過表示機能を備えた透過型、第2基板SUB2の前面側からの光を選択的に反射させることで画像を表示する反射表示機能を備えた反射型、あるいは、透過表示機能及び反射表示機能を備えた半透過型のいずれであってもよい。
【0015】
また、表示パネルPNLの詳細な構成について、ここでは説明を省略するが、表示パネルPNLは、X-Y平面に平行な基板主面に沿った横電界を利用する表示モード、基板主面の法線に沿った縦電界を利用する表示モード、基板主面に対して斜め方向に傾斜した傾斜電界を利用する表示モード、さらには、上記の横電界、縦電界、及び、傾斜電界を適宜組み合わせて利用する表示モードに対応したいずれの構成を備えていてもよい。
【0016】
図2は、第1実施形態の表示装置DSPの外観の一例を示す平面図である。図2に示した例では、平面視した場合、表示パネルPNLは、略ラウンド形状に形成されている。表示パネルPNLは、切り欠き部NT1を有している。切り欠き部NT1は、第1基板SUB1に形成された切り欠き部NT11と、第2基板SUB2に形成された切り欠き部NT12とを含む。切り欠き部NT11は、切り欠き部NT12に重畳している。切り欠き部NT11は、第2方向Yにおいて、基板側縁SEG11と反対側の基板側縁SEG12側に位置し、基板側縁SEG11側に窪んでいる。切り欠き部NT12は、第2方向Yにおいて、基板側縁SEG21と反対側の基板側縁SEG22側に位置し、基板側縁SEG21側に窪んでいる。表示領域DAは、切り欠き部NT1に沿って基板側縁SEG11(SEG21)側に窪んでいる略ラウンド形状に形成されている。シール材SEは、表示領域DAの形状に沿って表示領域DAの周囲に配置されている。シール材SEは、切り欠き部NT1に沿って基板側縁SEG12(SEG22)側で屈曲している。凸部PTは、シール材SEに沿って表示領域DAの周囲に配置されている。凸部PTは、シール材SEに沿って基板側縁SEG12(SEG22)側で屈曲している。
【0017】
図3は、第1実施形態の表示装置DSPの外観の一例を示す平面図である。図3に示した例では、平面視した場合、表示パネルPNLは、略ラウンド形状に形成されている。表示パネルPNLは、切り欠き部NT2を有している。切り欠き部NT2は、実装部MT1の領域BLAと、第2基板SUB2に形成された切り欠き部NT22とを含む。領域BLAは、切り欠き部NT22に重畳している。切り欠き部NT22は、第2基板SUB2の基板側縁SEG21側に位置し、基板側縁SEG22側に窪んでいる。ICチップ2は、実装部MT1において切欠き部NT22に重畳する領域BLAの第1方向Xの両側にそれぞれ位置する実装部MT1の2つの領域に接続されている。言い換えると、2つのICチップ2は、領域BLA以外の実装部MT1の複数の領域に接続されている。なお、ICチップ2は、領域BLA以外の実装部MT1の1つの領域に接続されていてもよい。表示領域DAは、切り欠き部NT22に沿って基板側縁SEG12(SEG22)側に窪んでいる略ラウンド形状に形成されている。シール材SEは、表示領域DAの形状に沿って表示領域DAの周囲に配置されている。シール材SEは、切り欠き部NT22に沿って基板側縁SEG11(SEG21)側で屈曲している。凸部PTは、シール材SEに沿って表示領域DAの周囲に配置されている。凸部PTは、シール材SEに沿って基板側縁SEG11(SEG21)側で屈曲している。
【0018】
図3に示した例では、表示パネルPNLは、配線の導通等を検査するためのパッドIPDを備えている。パッドIPDは、非表示領域NDAに位置し、第2基板SUB2の基板側縁SEG22よりも外側に延出した第1基板SUB1の実装部MT2に実装されている。実装部MT2は、第2方向Yにおいて、実装部MT1と反対側に位置している。実装部MT2は、第1基板SUB1の基板側縁SEG12に沿って形成されている。
【0019】
図4は、タッチセンサTSの一構成例を示す平面図である。ここでは、自己容量方式のタッチセンサTSについて説明するが、タッチセンサTSは相互容量方式であってもよい。
タッチセンサTSは、マトリクス状に配置された複数のセンサ電極(検出電極)Rx(Rx1、Rx2…)と、複数のセンサ配線L(L1、L2…)と、を備えている。複数のセンサ電極Rxは、表示領域DAに位置し、第1方向X及び第2方向Yにマトリクス状に配置されている。1つのセンサ電極Rxは、1つのセンサブロックBを構成している。センサブロックBとは、タッチセンシングが可能な最小単位である。複数のセンサ配線Lは、表示領域DAにおいて、それぞれ第2方向Yに沿って延出し、第1方向Xに並んでいる。センサ配線Lの各々は、例えば後述する信号線Sと重畳する位置に設けられている。また、センサ配線Lの各々は、非表示領域NDAに引き出され、ICチップ2もしくはFPC基板等他の外部回路に電気的に接続されている。センサ配線Lは、非表示領域NDAにおいて端子部Tを有している。
【0020】
ここで、第1方向Xに並んだセンサ配線L1乃至L3と、第2方向Yに並んだセンサ電極Rx1乃至Rx3との関係に着目する。センサ配線L1は、センサ電極Rx1乃至Rx3と重畳し、センサ電極Rx1と電気的に接続されている。
センサ配線L2は、センサ電極Rx2及びRx3と重畳し、センサ電極Rx2と電気的に接続されている。ダミー配線D20は、センサ配線L2から離間している。ダミー配線D20は、センサ電極Rx1と重畳し、センサ電極Rx1と電気的に接続されている。センサ配線L2及びダミー配線D20は、同一の信号線上に位置している。
【0021】
センサ配線L3は、センサ電極Rx3と重畳し、センサ電極Rx3と電気的に接続されている。ダミー配線D31は、センサ電極Rx1と重畳し、センサ電極Rx1と電気的に接続されている。ダミー配線D32は、ダミー配線D31及びセンサ配線L3から離間している。ダミー配線D32は、センサ電極Rx2と重畳し、センサ電極Rx2と電気的に接続されている。センサ配線L3、ダミー配線D31及びD32は、同一の信号線上に位置している。
【0022】
タッチセンシングモードにおいては、ICチップ2、例えば、ICチップ2に内蔵されたタッチコントローラは、センサ配線Lにタッチ駆動電圧を印加する。これにより、センサ電極Rxにはタッチ駆動電圧が印加され、センサ電極Rxでのセンシングが行われる。センサ電極Rxでのセンシング結果に対応したセンサ信号は、センサ配線Lを介してICチップ2(タッチコントローラ)に出力される。ICチップ2(タッチコントローラ)、又は外部のホストは、センシング信号に基づいて、表示装置DSPへの物体の接近又は接触の有無及び物体の位置座標を検出する。
なお、表示モードにおいては、センサ電極Rxは、コモン電圧(Vcom)が印加された共通電極CEとして機能する。コモン電圧は、ICチップ2、例えば、ICチップ2に内蔵されたディスプレイドライバに含まれる電圧供給部からセンサ配線Lを介して印加される。
【0023】
図5は、図4に示したセンサ電極Rx及び画素PXを示す平面図である。図5において、第2方向Yに対して反時計回りに鋭角に交差する方向を方向D1と定義し、第2方向Yに対して時計回りに鋭角に交差する方向を方向D2と定義する。なお、第2方向Yと方向D1とのなす角度θ1は、第2方向Yと方向D2とのなす角度θ2とほぼ同一である。
【0024】
1つのセンサ電極Rxは、複数の副画素PXに亘って配置されている。図示した例では、第2方向Yに沿って奇数行目に位置する副画素PXは、方向D1に沿って延出している。また、第2方向Yに沿って偶数行目に位置する副画素PXは、方向D2に沿って延出している。一例では、1つのセンサ電極Rxには、第1方向Xに沿って60~70個の主画素MPXが配置され、第2方向に沿って60~70個の主画素MPXが配置されている。なお、副画素PXは、図5に示したように配列されていなくともよい。
【0025】
図6は、副画素PXの基本構成及び等価回路を示す図である。
複数の走査線Gは、走査線駆動回路GDに接続されている。複数の信号線Sは、信号線駆動回路SDに接続されている。走査線G及び信号線Sは、それぞれ、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、銅(Cu)、クロム(Cr)などの金属材料や、これらの金属材料を組み合わせた合金などによって形成されている。走査線G及び信号線Sは、それぞれ、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。一例では、走査線Gは、例えば、モリブデン(Mо)-タングステン(W)合金によって形成されている。また、一例では、信号線Sは、チタン(Ti)-アルミニウム(Al)-チタン(Ti)の順に積層された積層体で形成されている。なお、走査線G及び信号線Sは、必ずしも直線的に延出していなくてもよく、それらの一部が屈曲していてもよい。例えば、信号線Sは、その一部が屈曲していたとしても、第2方向Yに延出しているものとする。
【0026】
共通電極CEは、センサブロックB毎にそれぞれ設けられている。共通電極CEは、コモン電圧(Vcom)の電圧供給部CDに接続され、複数の画素PXに亘って配置されている。共通電極CEは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの透明な導電材料によって形成された透明電極である。また、共通電極CEは、それぞれ上記の通りICチップ2、例えば、ICチップ2に内蔵されたタッチコントローラにも接続され、タッチセンシングモードにおいてタッチ駆動電圧が印加されるセンサ電極Rxを形成している。
【0027】
各画素PXは、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CE、液晶層LC等を備えている。スイッチング素子SWは、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)によって構成され、走査線G及び信号線Sと電気的に接続されている。走査線Gは、第1方向Xに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと接続されている。信号線Sは、第2方向Yに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと接続されている。画素電極PEは、スイッチング素子SWと電気的に接続されている。画素電極PEは、ITOやIZOなどの透明な導電材料によって形成された透明電極である。画素電極PEの各々は、共通電極CEと対向し、画素電極PEと共通電極CEとの間に生じる電界によって液晶層LCを駆動している。保持容量CSは、例えば、共通電極CEと同電位の電極、及び、画素電極PEと同電位の電極の間に形成される。
【0028】
図7は、図1乃至図3に示した表示パネルPNLの一部の構造を示す断面図である。図7は、例えば、副画素PXに相当する領域の構造を示している。図7に示した例は、横電界を利用する表示モードが適用された例に相当する。
第1基板SUB1は、絶縁基板10、絶縁層11、絶縁層12、絶縁層13、絶縁層14、絶縁層15、信号線S(S1、S2、…)、金属配線ML(ML1、ML2、…)、共通電極CE、及び配向膜AL1などを備えている。
絶縁基板10は、ガラス基板や可撓性の樹脂基板などの光透過性を有する基板である。絶縁基板10は、上面10Aと、上面10Aと反対側の下面10Bとを有する。絶縁層11は、絶縁基板10の上に位置している。絶縁層12は、絶縁層11の上に位置している。信号線Sは、絶縁層12の上に位置している。図7に示した例では、信号線S1と信号線S2とは、第1方向Xにおいて離間している。絶縁層13は、上面13Aと、上面13Aと反対側の下面13Bとを有する。絶縁層13は、絶縁層12の上に位置し、信号線Sを覆っている。金属配線MLは、絶縁層13の上に位置している。金属配線MLは、例えば、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、銅(Cu)、クロム(Cr)などの金属材料や、これらの金属材料を組み合わせた合金などによって形成されている。金属配線MLは、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。一例では、金属配線MLは、チタン(Ti)-アルミニウム(Al)-チタン(Ti)の順に積層された積層体で形成されている。金属配線MLは、例えば、センサ電極Rxと電気的に接続されるセンサ配線Lとしても機能する。センサ配線Lとして機能する場合、金属配線MLは、センサ電極Rx、例えば、共通電極CEと電気的に接続される。図7に示した例では、金属配線ML1及びML2は、それぞれ、信号線S1及びS2の直上に位置している。絶縁層14は、上面14Aと、上面14Aと反対側の下面14Bとを有する。絶縁層14は、絶縁層13の上に位置し、絶縁層13及び金属配線MLを覆っている。共通電極CEは、絶縁層14の上に位置している。絶縁層15は、共通電極CEの上に位置し、共通電極CEを覆っている。言い換えると、絶縁層12と絶縁層12の上の位置する絶縁層15との間には、絶縁層13、絶縁層14、及び共通電極CEが位置している。画素電極PE(PE1)は、絶縁層15の上に位置している。配向膜AL1は、絶縁層15の上に位置し、絶縁層15及び画素電極PEを覆っている。なお、第1基板SUB1において、各層の間には、他の層が位置していてもよい。
【0029】
絶縁層11、12、及び15は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの無機絶縁材料によって形成された無機絶縁層である。絶縁層11、12、及び15は、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。絶縁層13及び14は、例えば、アクリル樹脂などの有機絶縁材料によって形成された有機絶縁層(有機膜)である。
【0030】
第2基板SUB2は、絶縁基板20、遮光層BM、カラーフィルタCF、オーバーコート層OC、及び配向膜AL2などを備えている。
絶縁基板20は、絶縁基板10と同様に、ガラス基板や樹脂基板などの光透過性を有する基板である。絶縁基板20は、上面20Aと、上面20Aと反対側の下面20Bとを有する。遮光層BM及びカラーフィルタCFは、絶縁基板10に対向する下面20B側に位置している。カラーフィルタCFは、画素電極PE(PE1)と対向する位置に配置され、その一部が遮光層BMの下側に重畳している。カラーフィルタCFは、赤色のカラーフィルタCFR、緑色のカラーフィルタCFG、及び青色のカラーフィルタCFBを有している。なお、カラーフィルタCFは、白色のカラーフィルタを有していてもよい。オーバーコート層OCは、カラーフィルタCFの下に位置し、カラーフィルタCFを覆っている。オーバーコート層OCは、透明な樹脂によって形成されている。配向膜AL2は、オーバーコート層OCの下に位置し、オーバーコート層OCを覆っている。配向膜AL1及び配向膜AL2は、例えば、水平配向性を示す材料によって形成されている。なお、第2基板SUB2において、各層の間には、他の層が位置していてもよい。
【0031】
上述した第1基板SUB1及び第2基板SUB2は、配向膜AL1及び配向膜AL2が対向するように配置されている。第1基板SUB1及び第2基板SUB2は、図7に示すように所定のセルギャップが形成された状態で前述したシール材SEによって接着されている。液晶層LCは、配向膜AL1と配向膜AL2との間に保持されている。液晶層LCは、液晶分子LMを備えている。液晶層LCは、ポジ型(誘電率異方性が正)の液晶材料、あるいは、ネガ型(誘電率異方性が負)の液晶材料によって構成されている。
【0032】
偏光板PL1を含む光学素子OD1は、絶縁基板10に接着されている。偏光板PL2を含む光学素子OD2は、絶縁基板20に接着されている。なお、光学素子OD1及び光学素子OD2は、必要に応じて位相差板、散乱層、反射防止層などを備えていてもよい。
【0033】
このような表示パネルPNLにおいては、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界が形成されていないオフ状態において、液晶分子LMは、配向膜AL1及び配向膜AL2の間で所定の方向に初期配向している。このようなオフ状態では、照明装置ILから表示パネルPNLに向けて照射された光は、光学素子OD1及び光学素子OD2によって吸収され、暗表示となる。一方、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界が形成されたオン状態においては、液晶分子LMは、電界により初期配向方向とは異なる方向に配向し、その配向方向は電界によって制御される。このようなオン状態では、照明装置ILからの光の一部は、光学素子OD1及び光学素子OD2を透過し、明表示となる。
【0034】
図8は、図1乃至図3に示したA-A線に沿った表示パネルPNLの断面図である。図8は、表示パネルPNLの非表示領域NDAを示している。
第1基板SUB1は、非表示領域NDAに溝部GRを有している。図8に示した例では、溝部GR4は、絶縁層12乃至14等を貫通して形成されている。溝部GR4は、絶縁層12の端部12E1、絶縁層13の端部13E1及び絶縁層14の端部14E1と基板側縁SEG14との間に位置している。端部13E1は、基板側縁SEG14よりも表示領域DA側に位置している。端部12E1は、第1方向Xにおいて、端部13E1よりも基板側縁SEG14側に位置している。端部14E1は、第1方向Xにおいて、端部13E1よりも表示領域DA側に位置している。言い換えると、端部12E1は、溝部GR4において、絶縁層13及び絶縁層14から露出し、端部13E1は、溝部GR4において、絶縁層14から露出している。なお、端部12E1は、第1方向Xにおいて、端部13E1と同じ位置に位置していてもよいし、端部13E1よりも表示領域DA側に位置していてもよい。端部14E1は、第1方向Xにおいて、端部13E1と同じ位置に位置していてもよいし、端部13E1よりも基板側縁SEG14側に位置していてもよい。一例では、端部14E1から基板側縁SEG14までの溝部GRの幅は、150μm~200μmである。このように形成された溝部GRによって、表示パネルPNLの外部から絶縁層13及び14を伝わる水分の侵入経路を遮断することができる。
【0035】
第1基板SUB1は、非表示領域NDAに周辺配線WR1乃至WR4などを備えている。周辺配線WR1は、走査線Gと同じ層に配置され、走査線Gと同一材料により形成されている。図8に示した例では、周辺配線WR1は、絶縁層11と絶縁層12の端部12E1との間に位置している。なお、周辺配線WR1は、第3方向Zにおいて、絶縁層12の間に位置していてもよい。この場合、走査線Gも、第3方向Zにおいて、周辺配線WR1と同様に絶縁層12の間に位置している。周辺配線WR1は、静電気や外部からの電界が表示領域DAに作用することを防ぐガードリングや光漏れを防ぐための遮光層として機能するため、各種配線よりも外側に配置されている。図8に示した例では、周辺配線WR1を覆うため、端部12E1は、絶縁層13の端部13E1及び絶縁層14の端部14E1よりも基板側縁SEG14側に延出している。一方で、絶縁層11と絶縁層12との間の密着強度が弱いため、端部12E1は、基板側縁SEG14まで延出していない。言い換えると、端部12E1は、基板側縁SEG14よりも表示領域DA側に位置している。周辺配線WR2は、信号線Sと同層に配置され、信号線Sと同一材料により形成されている。図8に示した例では、周辺配線WR2は、絶縁層12及び絶縁層13の間に位置している。絶縁層15は、絶縁層14の上から端部14E1の側面を通って端部13E1の側面まで延出している。端部13E1及び端部14E1が段差となっているため、絶縁層15は、端部13E1及び14E1に付着しやすい。周辺配線WR3及びWR4は、画素電極PEと同層に配置され、画素電極と同一材料により形成されている。図8に示した例では、周辺配線WR3及びWR4は、絶縁層15及び配向膜AL1の間に位置している。周辺配線WR3は、絶縁層15の上で、周辺配線WR4よりも表示領域DA側に位置している。周辺配線WR4は、絶縁層15に沿って絶縁層14の上から端部14E1側を通って端部13E1の側面側まで延出している。配向膜AL1は、絶縁層15及び周辺配線WR4の上から端部13E1及び14E1側を通って溝部GR4まで延出している。例えば、絶縁層15の上に配向膜AL1を直接配置した場合には、配向膜AL1と絶縁層15との密着強度が弱いために剥離する可能性がある。本実施形態では、周辺配線WR4と絶縁層15及び配向膜AL1との密着強度が、例えば、配向膜AL1と絶縁層15との密着強度よりも十分強いために、周辺配線WR4と絶縁層15又は配向膜AL1との間で剥離する可能性が、例えば、配向膜AL1と絶縁層15との間で剥離する可能性よりも低い。しかし、周辺配線WR4を基板側縁SEG14まで延出させると、静電気放電(Electro-Static Discharge:ESD)や周辺配線WR4の腐食等の問題が生じる可能性がある。
【0036】
第1基板SUB1は、非表示領域NDAに凸部PT(PT1、PT2、PT3…)及び凹部(DT1、DT2、DT3…)などを備えている。以下で、非表示領域NDA、例えば、溝部GRにおいて凸部PTに対して窪んでいる部分等を凹部DT(DT1、DT2、DT3、及びDT4…)と称する。凸部PTは、例えば、溝部GRに位置し、第2基板SUB2に向かって突出している。凸部PTは、例えば、絶縁層13及び絶縁層15を含み、これらの順に積層されて形成されている。一例では、凸部PTは、配向膜AL1との接着強度が弱い。なお、凸部PTは、配向膜AL1を含んでいてもよい。凸部PTは、絶縁層13及び絶縁層15の少なくとも一方を含んでいてもよい。また、凸部PTは、絶縁層13、絶縁層15、及び配向膜AL1以外の層を含んでいてもよい。また、その他の突出した部分を凸部PTと称する場合もある。凸部PTは、配向膜AL1で覆われていない頂部VTを有している。言い換えると、凸部PTは、少なくとも頂部VTが配向膜AL1から露出している。凸部PTは、頂部VT以外が配向膜AL1で覆われている。なお、凸部PTは、頂部VT以外の部分が配向膜AL1から露出してもよいし、全体が配向膜AL1から露出していてもよい。凸部PTの断面形状は、例えば、第2基板SUB2に向かって鋭角に先細る形状に形成されている。一例では、凸部PTの断面形状は、略三角形状に形成されている。凸部PTの厚さは、例えば、絶縁層13の厚さ以上である。言い換えると、凸部PTの厚さは、例えば、絶縁層13及び絶縁層14の厚さの半分以上である。一例では、凸部PTの厚さは、2.0μm~3.0μmであり、凸部PTの第1方向Xの幅は、7.0μmである。このような断面形状や厚さで凸部PTを形成することで、製造時に配向膜AL1を凸部PTに塗布した際に配向膜AL1が凸部PTの下側に流れ落ちるために、凸部PTは、少なくとも頂部VTが配向膜AL1から露出する。なお、凸部PTの断面形状は、第1基板SUB1の製造工程において配向膜AL1から露出する部分が形成される断面形状であれば前述した形状以外の形状に形成されていてもよい。また、凸部PTの厚さは、第1基板SUB1の製造工程において配向膜AL1から露出する部分が形成される厚さであれば絶縁層13の厚さより小さくてもよい。凸部PTは、例えば、シール材SEに接している。頂部VTは、シール材SEと十分な接着強度、例えば、絶縁層15と配向膜AL1よりも強い接着強度で接着し得る。凹部DTは、例えば、隣接する2つの凸部PTの間に位置し、絶縁層13や14等を貫通して形成されている。
【0037】
図8に示した例では、凸部PT1、凸部PT2、及び凸部PT3は、溝部GR4において間隔を置いて第1方向Xに並べられている。凸部PT1は、端部12E1の上に位置している。凸部PT2及びPT3は、絶縁層11の上に位置している。凸部PT2は、第1方向Xにおいて、凸部PT1から基板側縁SEG14側に離間している。凸部PT3は、第1方向Xにおいて、凸部PT2から基板側縁SEG14側に離間している。凸部PT1は、第3方向Zにおいて、凸部PT2及びPT3よりも高い位置に位置している。なお、凸部PT1と絶縁層12との間には、他の層が位置していてもよい。凸部PT2及びPT3と絶縁層11との間には、他の層が位置していてもよい。凸部PT1は、端部12E1の上に位置していなくともよい。凸部PT1は、端部12E1と絶縁層11とに跨って位置していてもよい。また、凸部PT2は、端部12E1の上に位置していてもよい。凸部PT1の頂部VT1、凸部PT2の頂部VT2、及び凸部PT3の頂部VT3は、それぞれ、シール材SEに接着している。なお、頂部VT1乃至VT3の内の少なくとも1つが、シール材SEに接着していればよい。凹部DT1は、凸部PT1と絶縁層13の端部13E1との間に位置している。凹部DT2は、凸部PT1及びPT2の間に位置している。凹部DT3は、凸部PT2及びPT3の間に位置している。凹部DT4は、凸部PT3及び基板側縁SEG14の間に位置している。凹部DT1乃至DT4には、配向膜AL1が位置している。なお、凹部DT1乃至DT4において、絶縁層11の上には、他の層が位置していてもよい。なお、図8に示した例では、3つの凸部PTが配置されているとしたが、3つより多く凸部PTが配置されていてもよいし、3つより少ない凸部PTが配置されていてもよい。
【0038】
遮光層BMは、絶縁基板20まで貫通するスリットSL1を有している。スリットSL1を形成することで遮光層BMを伝わって水分が侵入することを防止できる。なお、前述した周辺配線WR1は、スリットSL1と重畳する位置に配置されているため、スリットSL1からの光漏れを抑制する。また、遮光層BMは、液晶層LCと重畳する領域においてスリットSL2を有している。スリットSL2を形成することで遮光層BMを介した表示領域DAへの電荷の移動を遮断できる。これにより、表示パネルPNLの製造工程において、静電気が表示領域DAに集中するのを抑制し、表示パネルPNLが損傷するのを抑制することが可能である。なお、前述した周辺配線WR2は、スリットSL2と重畳する位置に配置されているため、スリットSL2からの光漏れを抑制する。また、カラーフィルタCFR及びCFBは、スリットSL2内に第3方向Zに重畳して配置されている。このため、周辺配線WR2の周囲を透過した光に対してもスリットSL2からの光漏れを抑制することができる。
【0039】
スペーサSP1乃至SP4は、第2基板SUB2に配置され、第1基板SUB1側に突出している。スペーサSP1乃至SP4は、樹脂材料によって形成されている。また、スペーサSP2と重畳する位置に高さ調整のためのカラーフィルタCFBが配置されている。なお、スペーサSP1と重畳する位置に高さ調整のためのカラーフィルタCFBが配置されていてもよい。液晶層LCは、第1基板SUB1と第2基板SUB2とシール材SEとによって囲まれている。
【0040】
図9は、図1及び図2に示した領域AR1の第1基板SUB1の構成例を模式的に示す平面図である。図9には、説明に必要な構成のみを示している。
第1基板SUB1は、非表示領域NDAに複数の金属配線AM(AM1、AM2…)を備えている。なお、第1基板SUB1は、1本の金属配線AMのみを備えていてもよい。複数の金属配線AMは、非表示領域NDAに位置している。複数の金属配線AMは、第2方向Yにおいて間隔を置いて並んでいる。金属配線AMは、例えば、研磨する際に寸法を確認するために用いられる。金属配線AMは、例えば、表示パネルPNLを平面視した場合に湾曲している領域や研磨される領域の開始位置、終了位置、及び開始位置と終了位置との中間位置等に配置されている。凸部PTは、金属配線AMに重畳していない。なお、凸部PTは、金属配線AMに重畳していてもよい。図9に示した例では、金属配線AM1及びAM2は、それぞれ、第1方向Xに延出している。金属配線AM1は、第2方向Yにおいて、周辺配線WR1から基板側縁SEG12側に離間している。金属配線AM2は、第2方向Yにおいて、金属配線AM1から基板側縁SEG12側に離間している。凸部PT1は、周辺配線WR1に重畳している。凸部PT2は、金属配線AM1及び周辺配線WR1の間に位置している。凸部PT3は、金属配線AM1及びAM2の間に位置している。
なお、図9に示した領域AR1における第1基板SUB1の構成は、図3に示した領域AR2における第1基板SUB1にも適用できる。
【0041】
図10は、図9に示したC-C線に沿った表示パネルPNLの断面図である。図10は、表示パネルPNLの非表示領域NDAを示している。
図10に示した例では、溝部GR2は、絶縁層12乃至14等を貫通して形成されている。溝部GR2は、絶縁層12の端部12E2、絶縁層13の端部13E2及び絶縁層14の端部14E2と基板側縁SEG12との間に位置している。端部13E2は、基板側縁SEG12よりも表示領域DA側に位置している。端部12E2は、第2方向Yにおいて、端部13E2よりも基板側縁SEG12側に位置している。端部12E1は、第1方向Xにおいて、端部13E2よりも表示領域DA側に位置している。言い換えると、端部12E2は、溝部GR2において、絶縁層13及び絶縁層14から露出し、端部13E2は、溝部GR2において、絶縁層14から露出している。なお、端部12E2は、第2方向Xにおいて、端部13E2と同じ位置に位置していてもよいし、端部13E2よりも表示領域DA側に位置していてもよい。端部14E2は、第1方向Xにおいて、端部13E2と同じ位置に位置していてもよいし、端部13E2よりも基板側縁SEG12側に位置していてもよい。
【0042】
図10に示した例では、金属配線AM1及び金属配線AM2が、溝部GR2において間隔を置いて第2方向Yに並んでいる。金属配線AM1及びAM2は、絶縁層11の上に位置している。金属配線AM1は、第2方向Yにおいて、周辺配線WR1から基板側縁SEG12側に離間している。言い換えると、金属配線AM1は、凹部DT3に位置している。金属配線AM2は、第2方向Yにおいて、金属配線AM1から基板側縁SEG12側に離間している。言い換えると、金属配線AM2は、凹部DT4に位置している。金属配線AM1及び金属配線AM2は、絶縁層12及び配向膜AL1で覆われている。凸部PT1は、端部12E2の上に位置している。凸部PT2は、周辺配線WR1と金属配線AM1との間に位置している。なお、凸部PT2は、金属配線AM1の上に位置していてもよいし、金属配線AM1の上から絶縁層11に跨って位置していてもよい。凸部PT3は、金属配線AM1及びAM2の間に位置している。なお、凸部PT3は、金属配線AM2の上に位置していてもよいし、金属配線AM2の上から絶縁層11に跨って位置していてもよい。
【0043】
図11は、図1に示した第1基板SUB1の実装部MT1側の構成例を模式的に示す平面図である。図11には、説明に必要な構成のみを示している。
第1基板SUB1は、実装部MT1側に透明導電膜パターンMPと配線群LGとを備えている。透明導電膜パターンMPは、画素電極と同一材料により形成された複数の透明導電膜をドット状にフローティングで配置したパターンである。透明導電膜パターンMPは、配線群LGに重畳している。配線群LGは、例えば、信号線Sと同一材料により形成されている複数の配線を含み、ICチップ2又はFPC基板3等に接続されている。一例では、配線群LGは、複数の信号線Sを含んでいる。配線群LGにベタ状の周辺配線WR4を重畳した場合、配線群LGと周辺配線WR4との間に寄生容量が形成される可能性がある。本実施形態では、実装部MT1側で配線群LGに透明導電膜パターンMPを重畳させることで、配線群LGとの間に寄生容量が形成されることを抑制できる。
【0044】
図11では、周辺配線WR4及び透明導電膜パターンMPを右上がりの斜線で示し、シール材SEを左上がりの斜線で示している。図11に示した例では、配線群LGは、第2方向Yにおいて表示領域DAから実装部MT1側に向かって延出している。また、配線群LGは、第2方向YにおいてICチップ2、例えば、ICチップ2が接続された接続端子に向かって収束し、ICチップ2に接続されている。なお、配線群LGは、ICチップ2を実装したFPC基板のような外部回路を用いた場合、例えば、FPC基板が接続された接続端子に向かって収束し、この端子部に接続されていてもよい。周辺配線WR4は、表示領域DAの周囲に枠状に配置され、実装部MT1側で途切れている。周辺配線WR4は、表示領域DA及び非表示領域NDAに跨って配置されている。なお、周辺配線WR4は、非表示領域NDAのみに配置されていてもよい。透明導電膜パターンMPは、周辺配線WR4の実装部MT1側の端部WE1と端部WE2との間に位置し、配線群LGに重畳している。シール材SEは、周辺配線WR4及び透明導電膜パターンMPに重畳している。
なお、図11に示した第1基板SUB1の実装部MT1の構成は、図2に示した第1基板SUB1の実装部MT1の構成や図3に示した第1基板SUB1の実装部MT1の構成にも適用できる。
【0045】
図12は、図11に示した領域AR3の第1基板SUB1の構成例を模式的に示す平面図である。図12には、説明に必要な構成のみを示している。
第1基板SUB1は、配線群BGを備えている。配線群BGは、例えば、走査線Gと同一材料により形成されている複数の周辺配線WR5を含んでいる。図12に示した例では、配線群LGは、第2方向YにおいてICチップ2に向かって収束している。配線群LGは、表示領域DA側に位置する配線群LG1と、ICチップ2側に位置する配線群LG2と含む。配線群LG1の側部LGSは、外側から配線群LG1の端部LGE1に向かって斜めに延出している。言い換えると、配線群LG1の最も外側の位置する配線LGS(例えば、信号線S)は、外側から端部LGE1に向かって斜めに延出している。端部LGE1と配線群LG2の端部LGE2とは、配線群BGを介して接続されている。端部LGE2と反対側の配線群LG2の端部LGE3は、例えば、ICチップ2に接続されている。なお、端部LGE3は、FPC基板等他の外部回路に接続されていてもよい。
【0046】
図12に示した例では、凹部DT1、DT2、DT3、DT4、DT5、DT6、DT7、DT8、DT9、及びDT10は、第1方向Xに延出し、第2方向Yに間隔を置いて並んでいる。凹部DT1乃至DT10は、配線群LGに重畳していない。凹部DT1は、側部LGSに向かって第1方向Xに延出している。凹部DT1の先端部DTE1は、側部LGSから第1方向Xに離間している。凹部DT2は、側部LGSに向かって第1方向Xに延出し、凹部DT1から第2方向Yに離間している。凹部DT2の先端部DTE2は、側部LGSから第1方向Xに離間している。先端部DTE2は、第1方向Xにおいて、先端部DTE1よりもICチップ2側に延出している。言い換えると、先端部DTE1は、第1方向Xにおいて、先端部DTE2よりもICチップ2から離間している。凹部DT3は、側部LGSに向かって延出し、凹部DT2から第2方向Yに離間している。凹部DT3の端部DTE3は、側部LGSから第1方向Xに離間している。端部DTE3は、第1方向Xにおいて、先端部DTE2よりもICチップ2側に延出している。言い換えると、先端部DTE2は、第1方向Xにおいて、先端部DTE3よりもICチップ2から離間している。凹部DT1乃至凹部DT3は、側部LGSに沿って階段状に配置されている。つまり、凹部DT1乃至DT3は、第1方向Xにおいて互いにずれて配置されている。凹部DT4乃至DT10は、配線群BGに重畳している。凹部DT4は、第1方向Xに延出し、凹部DT3から第2方向Yに離間している。凹部DT5は、第1方向Xに延出し、凹部DT4から第2方向Yに離間している。凹部DT6は、第1方向Xに延出し、凹部DT5から第2方向Yに離間している。凹部DT7は、第1方向Xに延出し、凹部DT6から第2方向Yに離間している。凹部DT8は、第1方向Xに延出し、凹部DT7から第2方向Yに離間している。凹部DT9は、第1方向Xに延出し、凹部DT8から第2方向Yに離間している。凹部DT10は、第1方向Xに延出し、凹部DT9から第2方向Yに離間している。
【0047】
図12に示した例では、凸部PT(PT1、PT2、PT3、PT4、PT5、PT6、PT7、PT8、及びPT9)は、第1方向Xに延出し、配線群LGに重畳していない。凸部PT1は、第2方向Yにおいて凹部DT1及び凹部DT2の間に位置している。凸部PT2は、第2方向Yにおいて凹部DT2及び凹部DT3の間に位置している。凸部PT3は、第2方向Yにおいて凹部DT3及び凹部DT4の間に位置している。凸部PT4は、第2方向Yにおいて凹部DT4及び凹部DT5の間に位置している。凸部PT5は、第2方向Yにおいて凹部DT5及び凹部DT6の間に位置している。凸部PT6は、第2方向Yにおいて凹部DT6及び凹部DT7の間に位置している。凸部PT7は、第2方向Yにおいて凹部DT7及び凹部DT8の間に位置している。凸部PT8は、第2方向Yにおいて凹部DT8及び凹部DT9の間に位置している。凸部PT9は、第2方向Yにおいて凹部DT9及び凹部DT10の間に位置している。凸部PT4乃至凸部PT9は、配線群BGに重畳している。このように凹部DTや凸部PTを配置することで、狭額縁化により配線群LGの周囲に僅かな隙間しかない場合であっても、凹部DTや凸部PTを第1基板SUB1の実装部MT側に形成することができる。
【0048】
図13は、図12に示したD-D線に沿った表示パネルPNLの断面図である。図13は、表示パネルPNLの非表示領域NDAを示している。図13には、説明に必要な構成のみを示している。
図13に示した例では、溝部GR1は、絶縁層13及び14を貫通して形成されている。溝部GR1は、絶縁層13の端部13E3及び絶縁層14の端部14E3と絶縁層13の端部13E4及び絶縁層14の端部14E4との間に位置している。端部13E3及び端部13E4は、第2方向Yで互いに離間している。端部13E3及び端部13E4は、第2方向Yにおいて対向している。端部13E3及び13E4は、基板側縁SEG11よりも表示領域DA側に位置している。端部13E3は、第2方向Yにおいて、端部13E4よりも表示領域DA側に位置している。端部14E3及び端部14E4は、第2方向Yで互いに離間している。端部14E3及び端部14E4は、第2方向Yにおいて対向している。端部14E3は、第2方向Yにおいて、端部14E4よりも表示領域DA側に位置している。端部14E3は、第2方向Yにおいて、端部13E3よりも表示領域DA側に位置している。なお、端部14E3は、第2方向Yにおいて、端部13E3と同じ位置に位置していてもよいし、端部13E3よりも基板側縁SEG11側に位置していてもよい。端部14E4は、第2方向Yにおいて、端部13E4よりも基板側縁SEG11側に位置している。なお、端部14E4は、第2方向Yにおいて、端部13E4と同じ位置に位置していてもよいし、端部13E4よりも表示領域DA側に位置していてもよい。言い換えると、端部13E3及び端部13E4は、溝部GR1において、絶縁層14から露出している。
【0049】
第1基板SUB1は、非表示領域NDAに周辺配線WR5(配線群BG)及び透明導電膜パターンMPなどを備えている。周辺配線WR5は、走査線Gと同じ層に配置されている。透明導電膜パターンMPは、画素電極PEと同じ層に配置されている。図13に示した例では、周辺配線WR5は、絶縁層11及び絶縁層12の間に位置し、第2方向Yに延出している。周辺配線WR5は、溝部GR1に重畳している。言い換えると、周辺配線WR5は、溝部GR1に対向している。周辺配線WR5の第2方向Yの幅は、溝部GRの第2方向Yの幅よりも長い。なお、周辺配線WR5は、第3方向Zにおいて、絶縁層12の間に位置していてもよい。信号線S(LG)は、絶縁層12及び絶縁層13の間に位置し、溝部GRで分断されている。信号線Sは、表示領域DA側から絶縁層13の端部13E3まで延出している。信号線Sは、端部13E3において、絶縁層12を貫通するコンタクトホールCH131を介して周辺配線WR5に接続されている。信号線Sは、絶縁層12を貫通するコンタクトホールCH132を介して周辺配線WR5に接続されている。信号線Sは、絶縁層13の端部13E4から基板側縁SEG11側に延出している。絶縁層15は、絶縁層14の上から端部14E3の側面を通って端部13E3の側面まで延出している。透明導電膜パターンMPは、信号線Sに重畳している。透明導電膜パターンMPは、絶縁層15の上に位置し、絶縁層15及び配向膜AL1の間に位置している。配向膜AL1は、絶縁層15及び透明導電膜パターンMPの上から端部14E3及び13E3側を通って溝部GR1まで延出している。
【0050】
図13に示した例では、凸部PT4乃至PT9は、溝部GR1において間隔を置いて第2方向Yに並べられている。凸部PT4乃至PT9は、絶縁層12の上に位置している。
凸部PT7乃至PT9は、配向膜AL1から露出している。頂部VT4乃至VT6は、シール材SEに重畳し、シール材SEに接着している。凸部PT7乃至PT9は、シール材SEに重畳していない。なお、凸部PT4乃至PT9と絶縁層12との間には、他の層が位置していてもよい。また、凸部PT4乃至PT9が、配向膜AL1から露出していてもよい。凹部DT4は、絶縁層13の端部13E3と凸部PT4との間に位置している。凹部DT5は、凸部PT4と凸部PT5との間に位置している。凹部DT6は、凸部PT5と凸部PT6との間に位置している。凹部DT7は、凸部PT6と凸部PT7との間に位置している。凹部DT8は、凸部PT7と凸部PT8との間に位置している。凹部DT9は、凸部PT8と凸部PT9との間に位置している。凹部DT10は、凸部PT9と絶縁層13の端部13E4との間に位置している。凹部DT4乃至DT6には、配向膜AL1が位置している。凹部DT7乃至DT9には、配向膜AL1が位置していない。なお、凹部DT4乃至DT10において、絶縁層12の上に、他の層が位置していてもよい。また、凹部DT4乃至DT10には、配向膜AL1が位置していてもよいし、配向膜AL1が位置していなくともよい。
図13に示した例では、遮光層BMは、基板側縁SEG21まで延出している。なお、表示パネルPNLの実装部MT1側の額縁の幅が十分大きい場合には、遮光層BMは、基板側縁SEG21まで延出していなくともよい。
【0051】
図14は、図3に示したB-B線に沿った表示パネルPNLの断面図である。図14は、表示パネルPNLの非表示領域NDAを示している。図14には、説明に必要な構成のみを示している。
図14に示した例では、溝部GR2は、絶縁層13及び14を貫通して形成されている。溝部GR2は、絶縁層13の端部13E5及び絶縁層14の端部14E5と絶縁層13の端部13E6及び絶縁層14の端部14E6との間に位置している。端部13E5及び端部13E6は、第2方向Yで互いに離間している。端部13E3及び端部13E4は、第2方向Yにおいて対向している。端部13E5及び13E6は、基板側縁SEG12よりも表示領域DA側に位置している。端部13E5は、第2方向Yにおいて、端部13E6よりも表示領域DA側に位置している。端部14E5及び端部14E6は、第2方向Yで互いに離間している。端部14E5及び端部14E6は、第2方向Yにおいて対向している。端部14E5は、第2方向Yにおいて、端部14E6よりも表示領域DA側に位置している。端部14E5は、第2方向Yにおいて、端部13E5よりも表示領域DA側に位置している。なお、端部14E5は、第2方向Yにおいて、端部13E5と同じ位置に位置していてもよいし、端部13E5よりも基板側縁SEG12側に位置していてもよい。端部14E6は、第2方向Yにおいて、端部13E6よりも基板側縁SEG12側に位置している。なお、端部14E6は、第2方向Yにおいて、端部13E6と同じ位置に位置していてもよいし、端部13E6よりも表示領域DA側に位置していてもよい。言い換えると、端部13E5及び端部13E6は、溝部GR2において、絶縁層14から露出している。
【0052】
図14に示した例では、周辺配線WR1は、絶縁層13の端部13E5の下に位置している。周辺配線WR4は、絶縁層15に沿って絶縁層14の上から端部14E5の側面側を通って端部13E5の側面側まで延出している。配向膜AL1は、絶縁層15及び周辺配線WR4の上から端部14E5及び14E6側を通って溝部GR2まで延出している。
【0053】
図14に示した例では、凸部PT1乃至PT3と凸部PT10乃至PT12とは、溝部GR2において間隔を置いて第2方向Yに並べられている。凸部PT1乃至PT3と凸部PT10乃至PT12とは、絶縁層12の上に位置している。凸部PT10乃至PT12は、配向膜AL1から露出している。頂部VT1乃至VT3は、シール材SEに重畳し、シール材SEに接着している。凸部PT10乃至PT12は、シール材SEに重畳していない。なお、凸部PT1乃至PT3及び凸部PT10乃至PT12と絶縁層12との間には、他の層が位置していてもよい。また、凸部PT1乃至PT3が、配向膜AL1から露出していてもよい。凹部DT1は、絶縁層13の端部13E5と凸部PT1との間に位置している。凹部DT4は、凸部PT3と凸部PT10の間に位置している。凹部DT11は、凸部PT10と凸部PT11との間に位置している。凹部DT12は、凸部PT11と凸部PT12との間に位置している。凹部DT13は、凸部PT12と絶縁層13の端部13E6との間に位置している。凹部DT1乃至DT3には、配向膜AL1が位置している。凹部DT4と凹部DT11乃至DT13とには、配向膜AL1が位置していない。なお、凹部DT1乃至DT4と凹部DT11乃至DT13とにおいて、絶縁層12の上には他の層が位置していてもよい。また、凹部DT1乃至DT4と凹部DT11乃至DT13とには、配向膜AL1が位置していてもよいし、配向膜AL1が位置していなくともよい。
【0054】
本実施形態によれば、表示装置DSPは、非表示領域NDAに凸部PTを有する第1基板SUB1と、第1基板SUB1に対向する第2基板SUB2と、非表示領域NDAに配置され、第1基板SUB1と第2基板SUB2とを接着しているシール材SEと、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に保持された液晶層LCと、を備えている。凸部PTは、第2基板SUB2に向かって突出している。凸部PTの断面形状は、例えば、第2基板SUBに向かって鋭角に先細る形状に形成されている。このように凸部PTを形成することで、製造時に配向膜AL1を凸部PTに塗布したとしても、凸部PTは、少なくとも頂部VTが配向膜AL1から露出する。第1基板SUB1と第2基板SUB2とを張り合わせた際に、頂部VTは、シール材SEと直接接着する。そのため、表示装置DSPは、十分な接着強度で接着可能な領域を形成することができる。表示装置DSPは、衝撃等による表示パネルPNLの剥離を抑制することができる。したがって、表示装置DSPの信頼性を向上することができる。
【0055】
また、表示装置DSPは、実装部MT1側に配線群LGと複数の凹部DTとを備えている。配線群LGは、第2方向YにおいてICチップ2に向かって収束している。複数の凹部DTは、第2方向に間隔を置いて並んでいる。複数の凹部DTの間には、それぞれ、凸部PTが位置している。複数の凹部DTは、それぞれ、配線群LGの側部LGSに向かって第1方向に延出している。また、複数の凹部DTは、第1方向XにおいてICチップ2から異なる距離で離間している。このように複数の凹部DTを配置することで、狭額縁化した際に配線群LGの周囲に僅かな隙間しかない場合であっても凹部DTや凸部PTを形成することができる。そのため、表示装置DSPは、十分な接着強度で接着可能な領域を大きくすることできる。
【0056】
次に、変形例や他の実施形態に係る表示装置DSPについて説明する。以下に説明する変形例や他の実施形態において、前述した第1実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付しその詳細な説明を省略あるいは簡略化し、第1実施形態と異なる部分を中心に詳細に説明する。なお、他の実施形態においても、前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0057】
第1実施形態の変形例1に係る表示装置DSPは、凸部PTが、表示領域DAの周囲で分断されている点で第1実施形態の表示装置DSPと相違する。
図15は、第1実施形態の変形例1に係る表示装置DSPの外観の一例を示す平面図である。ここでは、一例として、表示パネルPNLが略長方形状である表示パネルPNLを用いて説明するが、図2図3に示した略ラウンド形状である表示パネルPNLにも同様の構成が適用できる。図15に示した例では、凸部PTの全部が、実装部MT1側で分断されている。
【0058】
図16は、図15に示した領域AR4の第1基板SUB1の構成例を模式的に示す平面図である。図16には、説明に必要な構成のみを示している。
図16に示した例では、配線群LG1の端部LGE1と配線群LG2の端部LGE2とは、接続されている。
図16に示した例では、凸部PT1乃至PT3と凹部DT1乃至DT4とは、それぞれ、第1方向Xにおいて、配線群LGの側部LGSの直前で途切れている。凹部DT4の先端部DTE4は、側部LGSから第1方向Xに離間している。端部DTE4は、第1方向Xにおいて、先端部DTE2よりもICチップ2側に延出している。言い換えると、先端部DTE3は、第1方向Xにおいて、先端部DTE4よりもICチップ2から離間している。
このような変形例1においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0059】
第1実施形態の変形例2に係る表示装置DSPは、表示領域DAの全周囲に亘って同じ数の凸部PTが配置されている点で第1実施形態の表示装置DSPと相違する。
図17は、第1実施形態の変形例2に係る表示装置DSPの外観の一例を示す平面図である。ここでは、一例として、表示パネルPNLが略長方形状である表示パネルPNLを用いて説明するが、図2図3に示した略ラウンド形状である表示パネルPNLにも同様の構成が適用できる。図17に示した例では、凸部PTの一部は、実装部MT1側で分断され、凸部PTの一部は、表示領域DAの全周囲に亘って配置されている。
【0060】
図18は、図17に示した領域AR5の第1基板SUB1の構成例を模式的に示す平面図である。図18には、説明に必要な構成のみを示している。
図18に示した例では、凹部DT3及び凹部DT4は、配線群BGに重畳している。また、凸部PTは、配線群BGに重畳している。
このような変形例2においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0061】
第1実施形態の変形例3に係る表示装置DSPは、表示パネルPNLの一部の構造が第1実施形態の表示装置DSPと相違する。
図19は、図1乃至図3に示した表示パネルPNLの第1基板SUB1の一部の構造を示す断面図である。
第1基板SUB1は、半導体層SC1、走査線FG(FG191…)、金属層LS(LS191…)、半導体層SC2、電極層ET(ET191、192…)、走査線SG(SG191…)、及び透明電極TE(TE191…)などをさらに備えている。
絶縁層12は、絶縁層121と、絶縁層121の上に位置する絶縁層122と、絶縁層122の上に位置する絶縁層123と、絶縁層123の上の位置する絶縁層124とを含む。絶縁層121乃至124は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの無機絶縁材料によって形成された無機絶縁層である。絶縁層121乃至124は、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。
【0062】
半導体層SC1は、絶縁層11と絶縁層121との間に位置している。半導体層SC1は、例えば、シリコン系の半導体である。一例では、半導体層SC1は、多結晶シリコン(ポリシリコン)で形成されている。半導体層SC1は、電気抵抗が高い高抵抗領域と、高抵抗領域よりも電気抵抗が小さい低抵抗領域とを有している。走査線FGは、絶縁層121と絶縁層122との間に位置している。走査線FGは、半導体層SC1の高抵抗領域に対向している。金属層LSは、絶縁層121と絶縁層122との間に位置している。金属層LSは、半導体層SC2に対向している。図19に示した例では、金属層LS191は、走査線FG191と同じ層に位置し、走査線FG191から離間している。半導体層SC2は、絶縁層122と絶縁層123との間に位置している。
【0063】
この半導体層SC1に関わるトランジスタは、応答性能に優れ、例えばゲート駆動回路等の内蔵回路として用いられる。
半導体層SC2は、例えば、金属酸化物系の半導体である。一例では、半導体層SC2は、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び錫のうち少なくとも1つの金属を含む金属酸化物で形成されている。電極層ETは、半導体層SC2の端部を覆っている。電極層ETは、例えば、チタン(Ti)等の金属材料で形成されている。図19に示した例では、電極層ET191は、半導体層SC2の一端部を覆い、電極層ET192は、電極層ET191で覆われた一端部と反対側の半導体層SC2の他端部を覆っている。走査線SGは、絶縁層123と絶縁層124との間に位置している。走査線FG及びSGと金属層LSとは、同一の金属材料で形成されている。例えば、走査線FG及びSGと金属層LSとは、走査線Gと同一材料により形成されている。図19に示した例では、走査線SG191は、半導体層SC2に対向している。
【0064】
この半導体層SC2に関わるトランジスタは、例えば副画素PXに用いられる。
信号線Sは、絶縁層124と絶縁層13との間に位置している。図19に示した例では、信号線S191は、絶縁層121乃至124を貫通するコンタクトホールCH191を介して半導体層SC1の一端部に接続されている。信号線S192は、絶縁層121乃至124を貫通するコンタクトホールCH192を介して、信号線S191が接続されている一端部と反対側の半導体層SC1の他端部に接続されている。信号線S193は、絶縁層124及び123を貫通するコンタクトホールCH193を介して電極層ET191に接続されている。信号線S194は、絶縁層124及び123を貫通するコンタクトホールCH194を介して電極層ET192に接続されている。図19に示した例では、金属配線ML191は、絶縁層13を貫通するコンタクトホールCH195を介して信号線S193に接続されている。透明電極TEは、共通電極CEと同じ層に位置し、共通電極CEと同一材料により形成されている。図19に示した例では、透明電極TE191は、絶縁層14と絶縁層15との間に位置している。透明電極TE191は、絶縁層14を貫通するコンタクトホールCH196を介して金属配線ML191に接続されている。図19に示した例では、画素電極PE191は、絶縁層15を貫通するコンタクトホールCH197を介して透明電極TE191に接続されている。
このような変形例3においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0065】
第1実施形態の変形例4に係る表示装置DSPは、表示パネルPNLの一部の構造が第1実施形態の表示装置DSPと相違する。
図20は、図1乃至図3に示したA-A線に沿った変形例4に係る表示パネルPNLの断面図である。図20は、表示パネルPNLの非表示領域NDAを示している。
図20に示した例では、溝部GR4は、絶縁層13及び14等を貫通して形成されている。溝部GR4は、絶縁層13の端部13E1及び絶縁層14の端部14E1と基板側縁SEG14との間に位置している。絶縁層12の端部12E1は、第1方向Xにおいて、端部13E1よりも表示領域DA側に位置し、絶縁層13により覆われている。端部14E1は、第1方向Xにおいて、端部13E1よりも表示領域DA側に位置している。
【0066】
図20に示した例では、絶縁層15は、絶縁層14の上から端部14E1の側面まで延出している。周辺配線WR4は、絶縁層15に沿って絶縁層14の上から端部14E1の側面側まで延出している。配向膜AL1は、周辺配線WR4の上から端部14E1側を通って溝部GR4まで延出している。
凸部PT(PT1、PT2、PT3…)は、絶縁層14及び絶縁層15を含み、これらの順に積層されて形成されている。凸部PTの厚さは、例えば、絶縁層14の厚さ以上である。一例では、凸部PTの厚さは、1.5μm~2.0μmである。図20に示した例では、凸部PT1乃至凸部PT3は、絶縁層13の上に位置している。なお、凸部PT1乃至PT3と絶縁層13との間には、他の層が位置していてもよい。凹部DT1は、凸部PT1と端部14E1との間に位置している。なお、凹部DT1乃至DT4において、絶縁層13の上には、他の層が位置していてもよい。
このような変形例4においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0067】
第1実施形態の変形例5に係る表示装置DSPは、表示パネルPNLの一部の構造が第1実施形態の表示装置DSPと相違する。
図21は、図1乃至図3に示したA-A線に沿った変形例5に係る表示パネルPNLの断面図である。図21は、表示パネルPNLの非表示領域NDAを示している。
凸部PT(PT1、PT2、PT3…)は、絶縁層13、絶縁層14及び絶縁層15、を含み、これらの順に積層されて形成されている。凸部PTの厚さは、例えば、絶縁層13及び絶縁層14の厚さ以上である。一例では、凸部PTの厚さは、3.5μm~5.0μmである。
このような変形例5においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0068】
第1実施形態の変形例6に係る表示装置DSPは、表示パネルPNLの一部の構造が第1実施形態の表示装置DSPと相違する。
図22は、変形例6に係る第1基板SUB1の構成例を模式的に示す平面図である。図22は、図11に示した領域AR3の第1基板SUB1の構成例に相当する。
変形例6の凹部DT及び凸部PTの構成は、図12に示した凹部DT及び凸部PTの構成と配置を入れ替えている。変形例6に係る凹部DT及び凸部PTは、例えば、非表示領域NDAに位置している。一例では、変形例6に係る凹部DT及び凸部PTは、表示パネルの表示領域DAを囲んでいる。
【0069】
図22に示した例では、凸部PT1、PT2、PT3、PT4、PT5、PT6、PT7、PT8、PT9、及びPT10は、第1方向Xに延出し、第2方向Yに間隔を置いて並んでいる。凸部PT1乃至PT10は、配線群LGに重畳していない。凸部PT1は、側部LGSに向かって第1方向Xに延出している。凸部PT1の先端部PTE1は、側部LGSから第1方向Xに離間している。凸部DT2は、側部LGSに向かって第1方向Xに延出し、凸部PT1から第2方向Yに離間している。凸部PT2の先端部PTE2は、側部LGSから第1方向Xに離間している。先端部PTE2は、第1方向Xにおいて、先端部PTE1よりもICチップ2側に延出している。言い換えると、先端部PTE1は、第1方向Xにおいて、先端部PTE2よりもICチップ2から離間している。凸部PT3は、側部LGSに向かって延出し、凸部PT2から第2方向Yに離間している。凸部PT3の端部PTE3は、側部LGSから第1方向Xに離間している。端部PTE3は、第1方向Xにおいて、先端部PTE2よりもICチップ2側に延出している。言い換えると、先端部PTE2は、第1方向Xにおいて、先端部PTE3よりもICチップ2から離間している。凸部PT1乃至凸部PT3は、側部LGSに沿って階段状に配置されている。つまり、凸部PT1乃至PT3は、第1方向Xにおいて互いにずれて配置されている。凸部PT4乃至PT10は、配線群BGに重畳している。凸部PT4は、第1方向Xに延出し、凸部PT3から第2方向Yに離間している。凸部PT5は、第1方向Xに延出し、凸部PT4から第2方向Yに離間している。凸部PT6は、第1方向Xに延出し、凸部PT5から第2方向Yに離間している。凸部PT7は、第1方向Xに延出し、凸部PT6から第2方向Yに離間している。凸部PT8は、第1方向Xに延出し、凸部PT7から第2方向Yに離間している。凸部PT9は、第1方向Xに延出し、凸部PT8から第2方向Yに離間している。凸部PT10は、第1方向Xに延出し、凸部PT9から第2方向Yに離間している。
【0070】
図22に示した例では、凹部DT(DT1、DT2、DT3、DT4、DT5、DT6、DT7、DT8、及びDT9)は、第1方向Xに延出し、配線群LGに重畳していない。凹部DT1は、第2方向Yにおいて凸部PT1及び凸部PT2の間に位置している。凹部DT2は、第2方向Yにおいて凸部PT2及び凸部PT3の間に位置している。凹部DT3は、第2方向Yにおいて凸部PT3及び凸部PT4の間に位置している。凹部DT4は、第2方向Yにおいて凸部PT4及び凸部PT5の間に位置している。凹部DT5は、第2方向Yにおいて凸部PT5及び凸部PT6の間に位置している。凹部DT6は、第2方向Yにおいて凸部PT6及び凸部PT7の間に位置している。凹部DT7は、第2方向Yにおいて凸部PT7及び凸部PT8の間に位置している。凹部DT8は、第2方向Yにおいて凸部PT8及び凸部PT9の間に位置している。凹部DT9は、第2方向Yにおいて凸部DT9及び凸部DT10の間に位置している。凹部DT4乃至凹部DT9は、配線群BGに重畳している。
このような変形例6においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0071】
第2実施形態に係る表示装置DSPは、表示パネルPNLの構造が第1実施形態の表示装置DSPと相違する。
図23は、第2実施形態に係る表示パネルPNLの一部の構造を示す断面図である。図23は、例えば、副画素PXに相当する領域の構造の一例を示す断面図である。図23に示した例は、横電界を利用する表示モード、例えば、FFS(Fringe Field Switching)モードを適用した構成例に相当する。
【0072】
共通電極CEは、絶縁層13の上に位置している。金属配線MLは、共通電極CEに接し、信号線Sに重畳している。絶縁層15は、共通電極CE及び金属配線MLの上に位置している。図23に示した例では、絶縁層15は、共通電極CE及び金属配線MLを覆っている。
【0073】
図24は、図1乃至図3に示したA-A線に沿った第2実施形態に係る表示パネルPNLの断面図である。図24は、表示パネルPNLの非表示領域NDAを示している。
図24に示した例では、溝部GR4は、絶縁層13の端部13E1と基板側縁SEG14との間に位置している。絶縁層15は、絶縁層13の上から端部13E1の側面まで延出している。周辺配線WR4は、絶縁層15に沿って絶縁層13の上から端部13E1の側面側まで延出している。配向膜AL1は、周辺配線WR4の上から端部13E1側を通って溝部GR4まで延出している。
このような第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0074】
また、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0075】
DSP…表示装置、PNL…表示パネル、SUB1…第1基板、SUB2…第2基板、SE…シール材、LC…液晶層、GR…溝部、PT…凸部、DT…凹部、10…絶縁基板、11、12、13、14、15…絶縁層、S…信号線、ML…金属配線、CE…共通電極、AL1、AL2…配向膜、DA…表示領域、NDA…非表示領域、WR1、WR2、WR3、WR4、WR5…周辺配線。
図1
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