IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NECプラットフォームズ株式会社の特許一覧 ▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特許7123657信号監視装置、送信装置、信号監視方法、および信号監視用プログラム
<>
  • 特許-信号監視装置、送信装置、信号監視方法、および信号監視用プログラム 図1
  • 特許-信号監視装置、送信装置、信号監視方法、および信号監視用プログラム 図2
  • 特許-信号監視装置、送信装置、信号監視方法、および信号監視用プログラム 図3
  • 特許-信号監視装置、送信装置、信号監視方法、および信号監視用プログラム 図4
  • 特許-信号監視装置、送信装置、信号監視方法、および信号監視用プログラム 図5
  • 特許-信号監視装置、送信装置、信号監視方法、および信号監視用プログラム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-15
(45)【発行日】2022-08-23
(54)【発明の名称】信号監視装置、送信装置、信号監視方法、および信号監視用プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04H 20/12 20080101AFI20220816BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20220816BHJP
   H04N 21/238 20110101ALI20220816BHJP
   H04H 20/44 20080101ALI20220816BHJP
   H04H 20/10 20080101ALI20220816BHJP
【FI】
H04H20/12
H04N21/24
H04N21/238
H04H20/44
H04H20/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018119788
(22)【出願日】2018-06-25
(65)【公開番号】P2020005021
(43)【公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】山口 篤史
(72)【発明者】
【氏名】保高 智昭
【審査官】対馬 英明
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-288625(JP,A)
【文献】特開2014-179790(JP,A)
【文献】特開2014-078792(JP,A)
【文献】特表2009-535993(JP,A)
【文献】特開2004-096468(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04H 20/12
H04N 21/24
H04N 21/238
H04H 20/44
H04H 20/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の送信用信号生成手段から入力された複数の送信用信号のうち、品質測定用の送信用信号を選択する信号選択手段と、
前記信号選択手段が選択した前記品質測定用の送信用信号の品質を測定する品質測定手段と、
前記品質測定手段が測定した品質に基づいて、送信する送信用信号を決定する送信用信号決定手段とを備え
前記信号選択手段は、所定の時間間隔で、選択する送信用信号を切り替え、
前記送信用信号決定手段は、切り替え前の送信用信号についての前記品質測定手段の測定結果と、切り替え後の送信用信号についての前記品質測定手段の測定結果とに基づいて、より良い品質の送信用信号を送信すると決定する
ことを特徴とする信号監視装置。
【請求項2】
前記品質測定手段は、変調誤差比とビット誤り率とを測定する
請求項1に記載の信号監視装置。
【請求項3】
前記送信用信号決定手段は、前記複数の送信用信号のビット誤り率が互いに同じであった場合に、変調誤差比がより小さい送信用信号を送信する送信用信号に決定する
請求項に記載の信号監視装置。
【請求項4】
前記品質測定手段は、前記信号選択手段が選択した送信用信号を前記品質測定用の送信用信号から他の送信用信号に切り替えた場合に、予め決められた時間経過後に、前記他の送信用信号について変調誤差比の測定を開始する
請求項または請求項に記載の信号監視装置。
【請求項5】
請求項1から請求項のうちいずれか1項に記載の信号監視装置と、
前記複数の送信用信号生成手段および前記送信用信号決定手段が送信すると決定した送信用信号を送信する送信手段のうち少なくともいずれか一方とを備えた
ことを特徴とする送信装置。
【請求項6】
複数の送信用信号生成手段から入力された複数の送信用信号のうち、品質測定用の送信用信号を選択し、
選択した前記品質測定用の送信用信号の品質を測定し、
測定した品質に基づいて、送信する送信用信号を決定し、
前記選択では、所定の時間間隔で、選択する送信用信号を切り替え、
前記決定では、切り替え前の送信用信号についての測定結果と、切り替え後の送信用信号についての測定結果とに基づいて、より良い品質の送信用信号を送信すると決定する
ことを特徴とする信号監視方法。
【請求項7】
コンピュータに、
複数の送信用信号生成手段から入力された複数の送信用信号のうち、品質測定用の送信用信号を選択する信号選択処理と、
前記信号選択処理で選択した前記品質測定用の送信用信号の品質を測定する品質測定処理と、
前記品質測定処理で測定した品質に基づいて、送信する送信用信号を決定する送信用信号決定処理とを実行させ
前記信号選択処理で、所定の時間間隔で、選択する送信用信号を切り替えさせ、
前記送信用信号決定処理で、切り替え前の送信用信号についての前記品質測定処理の結果と、切り替え後の送信用信号についての前記品質測定処理の結果とに基づいて、より良い品質の送信用信号を送信すると決定させる
ための信号監視用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送信用信号を監視する信号監視装置、送信装置、信号監視方法、および信号監視用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
放送局には、地上デジタル放送等の放送の中断等を防ぐために、送信機に、複数系統の送信用システムが用意されている。具体的には、放送局の送信機には、例えば、一方の送信用システム(1系の送信用システムともいう)と他方の送信用システム(2系の送信用システムともいう)とがそれぞれ用意されている。そして、1系の送信用システムが生成した送信用信号(1系の送信用信号ともいう)と2系の送信用システムが生成した送信用信号(2系の送信用信号ともいう)とが適宜切り替えられて、送信機から出力される。
【0003】
特許文献1には、1系の送信用信号のノイズの量と2系の送信用信号のノイズの量とを測定および比較して、よりノイズの量が少ない送信用信号を出力する送信機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-096468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているように1系の送信用信号のノイズの量と2系の送信用信号のノイズの量とを測定するためには、各送信用信号になされた変調処理および符号化処理に応じた復調処理および復号処理を各送信用信号に施すことが必要になる。特に、地上デジタル放送等のデジタル放送における送信用信号は、A階層、B階層およびC階層の3つの階層ごとに符号化処理および変調処理が施されているため、復号処理および復調処理も階層ごとに送信用信号に施さなければならない。
【0006】
そのような復調処理および復号処理には多大な量の計算が必要になるので、送信機においてそのような多大な量の計算を処理するための回路が必要になり、送信機の回路規模が増大してしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、回路規模の増大を抑制しつつ、送信用信号の品質を監視することができる信号監視装置、送信装置、信号監視方法、および信号監視用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による信号監視装置は、複数の送信用信号生成手段から入力された複数の送信用信号のうち、品質測定用の送信用信号を選択する信号選択手段と、信号選択手段が選択した品質測定用の送信用信号の品質を測定する品質測定手段と、品質測定手段が測定した品質に基づいて、送信する送信用信号を決定する送信用信号決定手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明による送信装置は、いずれかの態様の信号監視装置と、複数の送信用信号生成手段および送信用信号決定手段が送信すると決定した送信用信号を送信する送信手段のうち少なくともいずれか一方とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明による信号監視方法は、複数の送信用信号生成手段から入力された複数の送信用信号のうち、品質測定用の送信用信号を選択し、選択した品質測定用の送信用信号の品質を測定し、測定した品質に基づいて、送信する送信用信号を決定することを特徴とする。
【0011】
本発明による信号監視用プログラムは、コンピュータに、複数の送信用信号生成手段から入力された複数の送信用信号のうち、品質測定用の送信用信号を選択する信号選択処理と、信号選択処理で選択した品質測定用の送信用信号の品質を測定する品質測定処理と、品質測定処理で測定した品質に基づいて、送信する送信用信号を決定する送信用信号決定処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、回路規模の増大を抑制しつつ、送信用信号の品質を監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の実施形態の送信品質監視システムの接続例を示すブロック図である。
図2】品質監視部の構成例を示すブロック図である。
図3】品質監視部の構成例を示すブロック図である。
図4】品質監視部の構成例を示すブロック図である。
図5】第1の実施形態の送信品質監視システムの動作を説明するフローチャートである。
図6】第2の実施形態の信号監視装置1の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施形態1.
本発明の第1の実施形態の送信品質監視システム300について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の送信品質監視システム300の接続例を示すブロック図である。
【0015】
なお、本例では、地上デジタル放送における送信用信号の品質を監視する場合を例に説明するが、他の信号の品質を監視するように構成されていてもよい。
【0016】
図1に示すように、第1の実施形態の送信品質監視システム300は、送信機10に搭載されている。そして、図1に示すように、送信機10は、送信品質監視システム300、第1の送信用信号生成部100、第2の送信用信号生成部200、および出力同軸装置400を含み、アンテナ500が接続されている。
【0017】
第1の送信用信号生成部100および第2の送信用信号生成部200には、それぞれ送信用信号生成用のデータが入力される。そして、第1の送信用信号生成部100および第2の送信用信号生成部200は、入力されたデータに基づいて、それぞれ、送信用信号を生成する。なお、第1の送信用信号生成部100が生成した送信用信号を第1の送信用信号という。また、第2の送信用信号生成部200が生成した送信用信号を第2の送信用信号という。
【0018】
そして、第1の送信用信号生成部100は、出力同軸装置400に、生成した第1の送信用信号を入力する。また、第2の送信用信号生成部200は、出力同軸装置400に、生成した第2の送信用信号を入力する。
【0019】
送信品質監視システム300には、出力同軸装置400を介して、第1の送信用信号と第2の送信用信号が入力される。送信品質監視システム300は、入力された第1の送信用信号と第2の送信用信号とに基づいて、いずれの送信用信号を送信すべきかを示す選択指示情報を生成する。そして、送信品質監視システム300は、出力同軸装置400に、生成した選択指示情報を入力する。
【0020】
出力同軸装置400は、入力された選択指示情報に基づいて、入力された第1の送信用信号および第2の送信用信号のうちいずれか一方の送信用信号をアンテナ500に入力する。アンテナ500に入力された第1の送信用信号または第2の送信用信号は、電磁波に変換されて放射(送信)される。
【0021】
また、出力同軸装置400は、入力された第1の送信用信号および第2の送信用信号に、後述する所定のフィルタリング処理を施す。そして、出力同軸装置400は、送信品質監視システム300に、所定のフィルタリング処理を施した第1の送信用信号および第2の送信用信号を入力する。
【0022】
本例では、第1の送信用信号生成部100および第2の送信用信号生成部200に、地上デジタルテレビジョン放送に用いられる送信用信号生成用のデータが入力されるとする。具体的には、例えば、そして、出力同軸装置400は、それぞれが互いに異なる周波数帯からなるA階層、B階層、およびC階層の3つの階層からなる地上デジタルテレビジョン放送に用いられる送信用信号をアンテナ500に入力するとする。
【0023】
次に、第1の送信用信号生成部100の構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、第1の送信用信号生成部100は、変調部110と増幅部120とを含む。
【0024】
変調部110は、第1の送信用信号生成部100に入力された送信用信号生成用のデータに基づいて、所定の周波数の搬送波に変調処理を施して第1の送信用信号を生成する。具体的には、変調部110は、まず、例えば、送信用信号生成用のデータに、H.264に基づく符号化処理を施し、携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス(移動体受信サービスともいう。以下、ワンセグともいう)用信号(以下、ワンセグ用信号)を生成する。また、変調部110は、例えば、送信用信号生成用のデータに、MPEG(Moving Picture Experts Group)-2に基づく符号化処理を施し、2K用信号を生成する。なお、「2K」とは、画面解像度が横2000程度×縦1000程度となるような映像の総称であり、2K用信号とは、受像機にそのような映像を表示させるための信号である。そして、変調部110は、符号化処理が施されたワンセグ用信号と2K用信号とに、それぞれに応じた変調処理を施す。なお、変調処理は、例えば、デジタル変調処理である。より具体的には、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調処理である。したがって、本例では、第1の送信用信号は、OFDM信号である。そして、変調部110は、増幅部120に、生成した第1の送信用信号を入力する。なお、ワンセグ用信号に基づいてA階層の周波数帯の信号が構成され、2K用信号に基づいてB階層の周波数帯の信号およびC階層の周波数帯の信号が構成される。
【0025】
なお、変調部110は、生成したワンセグ用信号および2K用信号に、誤り訂正用の符号であるリードソロモン(Reed-Solomon)符号(例えば、RS(204,188))を付す処理を施す。なお、ワンセグ用信号および2K用信号に付される誤り訂正用の符号はリードソロモン符号に限られず、他の符号であってもよい。
【0026】
変調部110は、誤り訂正用の符号が付されたデータに、所定のエネルギー拡散処理を施す。具体的には、変調部110は、例えば、M(Maximum Length)系列15次PN(Pseudo-Noise)信号等が用いられて生成された所定のPRBS(Pseudo-Random Binary Sequence:擬似ランダム符号系列)と、入力されたデータにおいて同期バイトを除いたビット列とで、それぞれビット単位の排他的論理和を算出する。そして、変調部110は、それぞれの算出結果を、入力されたデータにエネルギー拡散処理を施した結果とする。
【0027】
変調部110は、エネルギー拡散処理が施されたデータをバイト単位のデータに変換し、変換されたバイト単位のそれぞれのデータに互いの遅延量を異ならせるバイトインターリーブの処理を施す。
【0028】
変調部110は、バイトインターリーブの処理が施された、ワンセグ信号に基づくビットストリーム、および2K用信号に基づくビットストリームに、例えば、所定の畳込み符号化処理をそれぞれ施す。具体的には、変調部110は、当該ビットストリームに、例えば、拘束長k=7、符号化率1/2の原符号をマザーコードとし、階層ごとにそれぞれ設定された符号化率で、パンクチャード畳込み符号の符号化処理を施す。
【0029】
変調部110は、符号化処理が施されたビットストリームに、後になされるマッピングに応じたビットインターリーブの処理を施す。具体的には、例えば、符号化処理が施されたワンセグ信号に基づくビットストリームに、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)のマッピング処理が施されるとする。そこで、変調部110は、ワンセグ用信号に基づくビットストリームに、例えば、120ビットの遅延素子を挿入するビットインターリーブの処理を施す。また、符号化処理が施された2K用信号に基づくビットストリームに、64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)のマッピング処理が施されるとする。そこで、変調部110は、2K用信号に基づくビットストリームに、例えば、24~120ビットの遅延素子を挿入するビットインターリーブの処理を施す。
【0030】
変調部110は、例えば、ビットインターリーブの処理が施されたビットストリームに、マッピング処理を行う。具体的には、変調部110は、例えば、ビットインターリーブの処理を施したワンセグ信号に基づくビットストリームに、QPSKのマッピング処理を施し、OFDM信号を生成する。また、変調部110は、例えば、ビットインターリーブの処理を施した2K用信号に基づくビットストリームに、64QAM等のマッピング処理を施し、OFDM信号を生成する。
【0031】
なお、変調部110は、各OFDM信号を生成するときに、OFDM信号の各キャリアにおける各シンボルに、例えば、施されたマッピング処理を示すTMCC情報を含ませる。
【0032】
変調部110は、例えば、変調(マッピング処理)後のシンボルデータを時間的に分散させ、耐フェージング性能を改善させるために、変調シンボル単位(I,Q軸単位)で、OFDM信号に所定の時間インターリーブ処理を施す。
【0033】
なお、OFDM信号の周波数帯は、例えば、13個のセグメントに分けられ、変調部110は、例えば、第1の送信用信号に、各セグメント内でキャリア(搬送波)の周波数を変更(ローテーション)させたり、各セグメント間で使用する周波数帯を交換したりする周波数インターリーブの処理を行う。そして、変調部110は、第1の送信用信号に、行われた周波数インターリーブの処理の内容を示す情報を含ませる。
【0034】
増幅部120は、入力された第1の送信用信号を所定の増幅率で増幅する。そして、増幅部120は、出力同軸装置400に、増幅後の第1の送信用信号を入力する。
【0035】
第2の送信用信号生成部200は、図1に示す第1の送信用信号生成部100における変調部110および増幅部120に相当する変調部210および増幅部220を含む。
【0036】
変調部210および増幅部220は、対応する変調部110および増幅部120の動作と同様な処理を行って、第2の送信用信号を生成する。そして、増幅部220は、出力同軸装置400に、増幅後の第2の送信用信号を入力する。
【0037】
次に、送信品質監視システム300の構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、本発明の第1の実施形態の送信品質監視システム300は、信号切替部310と、品質監視部320とを含む。
【0038】
信号切替部310には、第1の送信用信号および第2の送信用信号が入力される。そして、信号切替部310は、品質監視部320に、第1の送信用信号および第2の送信用信号のうちいずれか一方の送信用信号を入力する。なお、信号切替部310は、例えば、所定の時間間隔で、または操作者の指示に応じて、品質監視部320に入力する送信用信号を、第1の送信用信号と第2の送信用信号との間で相互に切り替える。したがって、品質監視部320には、第1の送信用信号と第2の送信用信号とが交互に入力されることになる。
【0039】
品質監視部320には、第1の送信用信号と第2の送信用信号とが交互に入力される。そして、品質監視部320は、入力された送信用信号(つまり、第1の送信用信号および第2の送信用信号のうちいずれか)を復調および復号して、入力された送信用信号の品質を測定する。したがって、品質監視部320は、第1の送信用信号の品質と第2の送信用信号の品質とを交互に測定することになる。
【0040】
なお、本例では、品質監視部320が、送信用信号の品質として、MER(Modulation Error Ratio(変調誤差比))、およびBER(Bit Error Rate(ビット誤り率))を測定するとして説明するが、他の指標を測定するように構成されていてもよい。
【0041】
品質監視部320は、測定した、第1の送信用信号の品質と第2の送信用信号の品質とに基づいて、出力する送信用信号を決定する。そして、品質監視部320は、決定結果に応じた選択指示情報を生成して、出力同軸装置400に入力する。
【0042】
出力同軸装置400の構成について図1を参照して説明する。出力同軸装置400は、第1の帯域通過フィルタ410、第2の帯域通過フィルタ420、および切替器(送信手段)430を含む。
【0043】
第1の帯域通過フィルタ410には、第1の送信用信号生成部100によって出力同軸装置400に入力された第1の送信用信号が入力される。第1の帯域通過フィルタ410において、入力された信号に、例えば、所定の周波数帯の信号を通過させる所定のフィルタリング処理が施される。
【0044】
そして、第1の帯域通過フィルタ410によって所定のフィルタリング処理が施された第1の送信用信号は、切替器430および送信品質監視システム300に入力される。
【0045】
第2の帯域通過フィルタ420には、第2の送信用信号生成部200によって出力同軸装置400に入力された第2の送信用信号が入力される。第2の帯域通過フィルタ420において、入力された信号に、例えば、所定の周波数帯の信号を通過させる所定のフィルタリング処理が施される。なお、第2の帯域通過フィルタ420において行われる所定のフィルタリング処理は、例えば、第1の帯域通過フィルタ410において行われる所定のフィルタリング処理と同様な処理である。
【0046】
そして、第2の帯域通過フィルタ420によって所定のフィルタリング処理が施された第2の送信用信号は、切替器430および送信品質監視システム300に入力される。
【0047】
切替器430は、送信品質監視システム300によって出力同軸装置400に入力された選択指示情報に基づいて、出力する送信用信号を、帯域通過フィルタ410,420を介して入力された、第1の送信用信号と第2の送信用信号との間で相互に切り替える。
【0048】
次に、品質監視部320の構成について、より具体的に説明する。図2~4は、品質監視部320の構成例を示すブロック図である。図2~4に示すように、品質監視部320は、直交復調処理部321、同期再生部322、FFT処理部323、等化処理部324、周波数デインターリーブ処理部325、時間デインターリーブ処理部326、階層分割部327、デマッピング処理部328-a~c、ビットデインターリーブ処理部329-a~c、デパンクチャ処理部330-a~c、ビタビ(Viterbi)復号処理部331-a~c、バイトデインターリーブ処理部332-a~c、エネルギー逆拡散処理部333-a~c、RS復号処理部334-a~c、BER測定部335-a~c、MER測定部336、および決定部337を含む。
【0049】
直交復調処理部321には、信号切替部310によって、第1の送信用信号および第2の送信用信号のうちいずれか一方の送信用信号が入力される。なお、第1の送信用信号および第2の送信用信号を送信用信号と総称することがある。
【0050】
直交復調処理部321は、入力された送信用信号に所定の直交復調処理を施す。具体的には、直交復調処理部321は、入力された送信用信号と、互いに直交する復調用信号とをそれぞれ混合して、I(In-phase)成分の信号とQ(Quadrature)成分の信号とを得る。
【0051】
そして、直交復調処理後の送信用信号であるそれら信号を同期再生部322およびFFT処理部323にそれぞれ入力する。
【0052】
同期再生部322は、直交復調処理部321が入力した信号、FFT処理部323によってFFT処理が施された信号、およびフレーム同期信号に基づいて、OFDMにおけるキャリア数に応じたモード(本例では、モード3)、およびガードインターバル長に応じて、OFDMシンボル同期およびFFTサンプル周波数を再生する。具体的には、同期再生部322は、例えば、各部から入力された信号に基づいて、OFDMシンボルの同期をとるためのタイミング、およびFFTサンプル周波数を特定(再生)する。なお、フレーム同期信号は、FFT処理部323によってFFT処理が施された信号から抽出される。
【0053】
FFT処理部323は、同期再生部322が再生した情報に基づいて、直交復調処理部321が入力した信号にFFTの処理を施し、直交復調処理部321が入力した時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する。そして、FFT処理部323は、等化処理部324に、変換後の周波数領域の信号を入力する。
【0054】
等化処理部324は、入力された周波数領域の信号に、所定の歪補償処理を施す。そして、等化処理部324は、周波数デインターリーブ処理部325およびMER測定部336に、所定の歪補償処理を施した周波数領域の信号を入力する。
【0055】
周波数デインターリーブ処理部325は、周波数領域の信号に含まれている周波数インターリーブの処理の内容を示す情報に基づいて、変調部110で施された周波数インターリーブの処理で変更された各キャリアの周波数や、交換された他のセグメントとの間で交換された周波数帯を元に戻す周波数デインターリーブの処理を、FFT処理部323が変換した周波数領域の信号に施す。
【0056】
時間デインターリーブ処理部326は、変調部110で施された時間インターリーブ処理によって時間的に分散したシンボルデータを元の時間的な順序に戻す時間デインターリーブ処理を、周波数デインターリーブ処理部325によって周波数デインターリーブの処理が施された信号に施す。
【0057】
階層分割部327は、時間デインターリーブ処理部326が時間デインターリーブ処理を施した信号を各階層に応じた信号に分割する。具体的には、階層分割部327は、例えば、時間デインターリーブ処理部326が時間デインターリーブ処理を施した信号において、A階層に応じた周波数帯のキャリアの信号をデマッピング処理部328-aに入力し、B階層に応じた周波数帯のキャリアの信号をデマッピング処理部328-bに入力し、C階層に応じた周波数帯のキャリアの信号をデマッピング処理部328-cに入力する。
【0058】
デマッピング処理部328-a~cは、入力された信号に含まれている(本例では、OFDM信号の各キャリアにおける各シンボルに含まれている)TMCC情報に基づいて、変調部110で施されたマッピング処理に応じたデマッピング処理を、時間デインターリーブ処理が施された信号に施す。本例では、A階層に応じた周波数帯のキャリアの信号には、QPSKのマッピング処理が施されている。そこで、デマッピング処理部328-aは、階層分割部327が入力した信号にQPSKに応じたデマッピング処理を施し、ビット情報(ビットストリーム)を抽出する。また、本例では、B階層に応じた周波数帯のキャリアの信号には、64QAMのマッピング処理が施されている。そこで、デマッピング処理部328-bは、階層分割部327が入力した信号にそれらマッピング処理に応じたデマッピング処理を施し、ビット情報(ビットストリーム)を抽出する。本例では、C階層に応じた周波数帯のキャリアの信号には、64QAMのマッピング処理が施されている。そこで、デマッピング処理部328-cは、階層分割部327が入力した信号にそれらマッピング処理に応じたデマッピング処理を施し、ビット情報(ビットストリーム)を抽出する。
【0059】
ビットデインターリーブ処理部329-a~cは、変調部110が施したビットインターリーブの処理に応じたビットデインターリーブの処理を、デマッピング処理部328-a~cが抽出したビットストリームに施す。具体的には、本例では、変調部110で、ワンセグ信号に基づくビットストリームに、例えば、120ビットの遅延素子を挿入したビットインターリーブの処理が施されている。そこで、ビットデインターリーブ処理部329-aは、例えば、デマッピング処理部328-aが抽出したビットストリームから、例えば、120ビットの遅延素子を消去するビットデインターリーブの処理を行う。また、本例では、変調部110で、2K用信号に基づくビットストリームに、例えば、24~120ビットの遅延素子を挿入するビットインターリーブの処理が施されている。そこで、ビットデインターリーブ処理部329-b,cは、例えば、デマッピング処理部328-b,cが抽出したビットストリームから、例えば、当該遅延素子を消去するビットデインターリーブの処理を行う。
【0060】
デパンクチャ処理部330-a~cは、変調部110が施した所定の畳込み符号化処理に応じて、畳込み符号のビット補間を行う。具体的には、デパンクチャ処理部330-aは、例えば、A階層の符号化率に応じて、畳込み符号のビット補間を行う。また、デパンクチャ処理部330-bは、例えば、B階層の符号化率に応じて、畳込み符号のビット補間を行う。デパンクチャ処理部330-cは、例えば、C階層の符号化率に応じて、畳込み符号のビット補間を行う。
【0061】
ビタビ復号処理部331-a~cは、デパンクチャ処理部330-a~cによってビットが補間されたビットストリームに、復号処理を施す。そして、ビタビ復号処理部331-a~cは、バイトデインターリーブ処理部332-a~cに、復号処理が施されたビットストリームを入力する。具体的には、ビタビ復号処理部331-a~cは、当該ビットストリームに、例えば、ビタビアルゴリズムに基づく復号処理を施す。なお、当該ビットストリームに、他のアルゴリズムに基づく復号処理が施されてもよい。
【0062】
バイトデインターリーブ処理部332-a~cは、入力されたビット単位のデータ(ビットストリーム)をバイト単位のデータに変換する。そして、バイトデインターリーブ処理部332-a~cは、例えば、変調部110でバイトインターリーブの処理が施されて設定された遅延量をリセットするバイトデインターリーブの処理を当該データに施す。
【0063】
エネルギー逆拡散処理部333-a~cは、バイトデインターリーブ処理部332-a~cによってバイトデインターリーブの処理が施されたバイト単位のデータをビット単位のビットストリームに変換し、変換後のビットストリームにエネルギー逆拡散の処理を施す。具体的には、エネルギー逆拡散処理部333-a~cは、例えば、当該ビットストリームのうち同期バイトを除くビット列と、変調部110がエネルギー拡散の処理に用いた所定のPRBSとで、それぞれビット単位の排他的論理和を算出する。そして、エネルギー逆拡散処理部333-a~cは、エネルギー逆拡散の処理を施した結果として、RS復号部334-a~cにそれぞれの算出結果のデータを入力する。
【0064】
RS復号部334-a~cは、変調部110によって付された誤り訂正用の符号であるリードソロモン(Reed-Solomon)符号(例えば、RS(204,188))に基づいて、入力されたデータの誤りを検出および訂正する復号処理を施す。そして、RS復号部334-a~cは、復号処理後の誤りビット数を計数する。
【0065】
RS復号部334-a~cは、エネルギー逆拡散処理部333-a~cによって入力されたビット数および計数したエラービット数を示すビット数情報をそれぞれ生成して、BER測定部335-a~cにそれぞれ入力する。
【0066】
BER測定部335-a~cは、RS復号部334-a~cがそれぞれ入力したビット数情報に基づいて、BERを算出する。具体的には、BER測定部335-a~cは、ビット数情報が示す計数したエラービット数を入力されたビット数で除算して、商であるBERをそれぞれ算出する。
【0067】
MER測定部336は、等化処理部324が入力した周波数領域の信号に基づいて、変調誤差比を算出する。ここで、等化処理部324が入力した周波数領域の信号は、変調部110によって、マッピング処理がなされている。そこで、MER測定部336は、例えば、等化処理部324が入力した信号をI軸とQ軸とによる複素平面上に配置して表現した場合に、理想的な配置との誤差の大きさを算出する。
【0068】
なお、入力された送信用信号が切り替えられたときには、送信用信号の実際の品質よりもMERの測定結果が劣化しているように算出されてしまう。そこで、MER測定部336は、入力された送信用信号が切り替えられたときには、予め決められた時間が経過するまで前回の測定結果を保持する。そして、MER測定部336は、入力された送信用信号が切り替えられてから予め決められた時間が経過した場合に、新たにMERを測定する。なお、同期再生部322がOFDMシンボルの同期タイミングに応じたクロック同期信号を生成するように構成され、MER測定部336が、当該クロック同期信号およびFFT処理部323が生成したフレーム同期信号がいずれも有効になったタイミングで、MERの測定を開始するように構成されていてもよい。
【0069】
決定部337は、BER測定部335-a~cによるBERの測定結果およびMER測定部336によるMERの測定結果に基づいて、出力する送信用信号を決定する。そして、決定部337は、決定した送信用信号に応じた選択指示情報を生成して、出力同軸装置400に入力する。
【0070】
なお、変調部110,210、および品質監視部320は、例えば、プログラム制御に従って処理を実行するCPU(Central Processing Unit)や複数の回路によって実現される。
【0071】
次に、本発明の第1の実施形態の送信品質監視システム300の動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態の送信品質監視システム300の動作を説明するフローチャートである。
【0072】
まず、信号切替部310が、入力された第1の送信用信号と、第2の送信用信号とのうち一方を順に選択し(ステップS101)、選択した送信用信号を品質監視部320に入力する。
【0073】
本例では、前回のステップS101の処理で、第1の送信用信号を選択したとする。今回のステップS101の処理で、第2の送信用信号を選択したとする。すると、今回は、第2の送信用信号が品質監視部320に入力される。
【0074】
品質監視部320は、入力された送信用信号(本例では、前回は第1の送信用信号、今回は第2の送信用信号)を復調(ステップS102)および復号(ステップS103)するとともに、入力された送信用信号のMERの測定(ステップS104)およびBERの測定(ステップS105)を行う。
【0075】
したがって、前回のステップS104の処理では、第1の送信用信号のMERが測定されている。また、今回のステップS104の処理では、第2の送信用信号のMERが測定される。
【0076】
また、前回のステップS105の処理では、第1の送信用信号のBERが測定されている。また、今回のステップS105の処理では、第2の送信用信号のBERが測定される。
【0077】
なお、ステップS102の復調の処理は、例えば、直交復調処理部321で行われる。また、ステップS103の復号の処理は、例えば、ビタビ復号処理部331-a~c、およびRS復号処理部334-a~cで行われる。
【0078】
そして、品質監視部320の決定部337は、前回のステップS104の処理結果、今回のステップS104の処理結果、前回のステップS105の処理結果、および今回のステップS105の処理結果に基づいて、出力する送信用信号を決定する(ステップS106)。
【0079】
品質監視部320の決定部337は、ステップS106の処理で決定した送信用信号に応じた選択指示情報を生成して、出力同軸装置400に入力する(ステップS107)。
【0080】
すると、出力同軸装置400から、ステップS106の処理で決定された送信用信号がアンテナ500に入力されて送信される。
【0081】
そして、送信品質監視システム300は、ステップS101~S107の処理を所定の時間間隔で繰り返す。すると、ステップS104,S105の処理における測定対象の送信用信号がステップS101の処理で所定の時間間隔で順に切り替えられ、ステップS106の処理における測定対象が、第1の送信用信号の品質と第2の送信用信号の品質との間で相互に切り替えることが可能になる。
【0082】
ここで、ステップS106の処理について説明する。BERの値に基づいて、受像機において適切な映像出力の可否を判定可能である。そこで、今回のステップS106の処理では、決定部337は、例えば、BER測定部335-a~cの今回の測定結果のうち、もっとも大きい値のBERを、つまり、最も悪い品質に応じたBERの値を今回の測定結果であるとする。いずれの階層による送信用信号についても、受像機において適切に映像出力可能であることが望ましいからである。同様に、前回のステップS106の処理では、決定部337は、例えば、BER測定部335-a~cの前回の測定結果のうち、もっとも大きい値のBERを、つまり、最も悪い品質に応じたBERの値を前回の測定結果であるとする。そして、決定部337は、例えば、第1の送信用信号のBERと第2の送信用信号のBERとを比較して、すなわち、前回のステップS104の処理結果と今回のステップS104の処理結果とを比較して、BERの値がより小さい送信用信号を、出力する送信用信号と決定するとする。
【0083】
ところで、本例では、第1の送信用信号および第2の送信用信号にはRS復号部334により誤り訂正の処理が行われる。したがって、第1の送信用信号のBERおよび第2の送信用信号のBERは、品質の劣化に応じた誤りが誤り訂正可能な範囲内では、一定の値となる。そこで、品質監視部320の決定部337は、例えば、第1の送信用信号のBERおよび第2の送信用信号のBERが同じ値である場合、すなわち、前回のステップS105の処理結果、および今回のステップS105の処理結果が同じである場合に、前回のステップS104の処理結果と、今回のステップS104の処理結果とを比較して、MERの値がより小さい送信用信号を、出力する送信用信号と決定するとする。
【0084】
なお、ステップS106の処理における、出力する送信用信号と決定する基準はこれらに限られず、他の基準に基づいていてもよい。
【0085】
本実施形態によれば、複数の送信用信号生成部100,200によって生成された送信用信号のうち、品質の監視対象とする送信用信号を所定の時間間隔で切り替える。したがって、複数の送信用信号生成部100,200によって生成された各々の送信用信号の品質を、より少ない数の品質測定手段である送信品質監視システム300によって監視することができる。
【0086】
よって、送信機10を大型化したり消費電力を増大させたりすることなく、複数の送信用信号生成部100,200によって生成されたそれぞれの送信用信号の品質を監視することができる。
【0087】
なお、本実施例では、2つの送信用信号生成部(送信用信号生成部100,200)と、1つの品質監視部320とが用意され、信号切替部310が、それら2つの送信用信号生成部が生成した送信用信号のうちいずれか一方を選択して品質監視部320に入力するように構成されている。しかし、3つ以上の送信用信号生成部が用意されていてもよいし、2つ以上の複数の品質監視部が用意されていてもよい。そして、信号切替部は、それら送信用信号生成部がそれぞれ生成した複数の送信用信号から、品質監視部の数に応じた数の送信用信号を品質監視用として選択するように構成されていてもよい。
【0088】
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態の信号監視装置1について図面を参照して説明する。図6は、本発明の第2の実施形態の信号監視装置1の構成例を示すブロック図である。
【0089】
図6に示すように、本発明の第2の実施形態の信号監視装置1は、信号選択部(信号選択手段)31、品質測定部(品質測定手段)32、および送信用信号決定部(送信用信号決定手段)37を含む。
【0090】
信号選択部31は、例えば、図1に示す信号切替部310に相当する。また、品質測定部32は、例えば、図2に示すMER測定部336および図4に示すBER測定部335-a~cに相当する。送信用信号決定部37は、例えば、図4に示す決定部337に相当する。
【0091】
信号選択部31は、複数の送信用信号生成部(例えば、図1に示す第1の送信用信号生成部100および第2の送信用信号生成部200)から入力された複数の送信用信号(例えば、第1の送信用信号および第2の送信用信号)のうち、品質測定用の送信用信号を選択する。
【0092】
品質測定部32は、信号選択部31が選択した品質測定用の送信用信号の品質を測定する。
【0093】
そして、送信用信号決定部37は、品質測定部32が測定した品質に基づいて、送信する送信用信号を決定する。
【0094】
本実施形態によれば、複数の送信用信号生成手段によって生成された送信用信号のうち品質測定用の送信用信号を選択して品質を測定するように構成されているので、より少ない数の品質測定部32によって送信用信号を監視することができる。
【0095】
よって、送信機を大型化したりおよび消費電力を増大させたりすることなく、複数の送信用信号の品質を監視することができる。
【符号の説明】
【0096】
1 信号監視装置
31 信号選択部
32 品質測定部
37 送信用信号決定部
100 第1の送信用信号生成部
110、210 変調部
120、220 増幅部
200 第2の送信用信号生成部
300 送信品質監視システム
310 信号切替部
320 品質監視部
321 直交復調処理部
322 同期再生部
323 FFT処理部
324 等化処理部
325 周波数デインターリーブ処理部
326 時間デインターリーブ処理部
328-a、328-b、328-c デマッピング処理部
329-a、329-b、329-c ビットデインターリーブ処理部
330-a、330-b、330-c デパンクチャ処理部
331-a、331-b、331-c ビタビ復号処理部
332-a、332-b、332-c バイトデインターリーブ処理部
333-a、333-b、333-c エネルギー逆拡散処理部
334-a、334-b、334-c RS復号処理部
335-a、335-b、335-c BER測定部
336 MER測定部
337 決定部
400 出力同軸装置
410、420 帯域通過フィルタ
430 切替器
500 アンテナ
図1
図2
図3
図4
図5
図6