(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-15
(45)【発行日】2022-08-23
(54)【発明の名称】保冷/保温システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220816BHJP
G07B 13/00 20060101ALI20220816BHJP
G07F 17/12 20060101ALI20220816BHJP
F25D 3/00 20060101ALI20220816BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20220816BHJP
G06Q 10/08 20120101ALI20220816BHJP
【FI】
G06Q50/10
G07B13/00 Z
G07F17/12
F25D3/00 D
B65G61/00 540
G06Q10/08 330
(21)【出願番号】P 2020110648
(22)【出願日】2020-06-26
【審査請求日】2021-09-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河野 靖司
【審査官】新里 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-53526(JP,A)
【文献】特開2003-237457(JP,A)
【文献】国際公開第2018/155408(WO,A1)
【文献】特開2018-55401(JP,A)
【文献】特開2004-70911(JP,A)
【文献】特開2010-73102(JP,A)
【文献】特開2004-251508(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07B 13/00-13/10
G07F 17/12
F25D 3/00-3/14
B65G 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保冷/保温剤が収容された保冷/保温箱に取り付けられ、前記保冷/保温箱内の温度、前記保冷/保温剤の温度を検出する第1センサと、
前記第1センサの検出結果に基づいて前記保冷/保温剤の発注を行う発注部と、
前記保冷/保温箱が搭載された車両の位置を検出する第2センサと、を備え、
前記発注部が、前記第2センサの検出結果に基づいた場所にある前記保冷/保温剤を保存する保存所に前記発注を行う、
保冷/保温システム。
【請求項2】
請求項
1に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記発注部が、前記発注を行った前記保存所の場所を前記車両に報知する、
保冷/保温システム。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記第1センサの検出結果に基づいて前記保冷/保温箱内の温度が所定の温度範囲に維持される維持時間を算出する算出部を備え、
前記発注部は、前記算出部により算出された維持時間に基づいて前記発注を行う、
保冷/保温システム。
【請求項4】
請求項1~
3何れか1項に記載の保冷/保温システムにおいて、
タクシー料金を演算するタクシーメータをさらに備え、
前記タクシーメータは、前記第1センサにより検出された前記保冷/保温箱内の温度を表示する、
保冷/保温システム。
【請求項5】
請求項
4に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記タクシーメータは、前記保冷/保温箱を使用した場合、前記保冷/保温箱の使用料を前記タクシー料金に加算する、
保冷/保温システム。
【請求項6】
請求項
4又は
5に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記タクシーメータは、前記タクシー料金を示す領収書を印刷する印刷部を有し、
前記印刷部は、前記保冷/保温箱を使用した場合、前記保冷/保温箱内の平均温度を印刷する、
保冷/保温システム。
【請求項7】
請求項1に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記保冷/保温箱を収容する複数のロッカーの空き状況を管理するロッカー管理部と、
前記ロッカー管理部に対して前記ロッカーの利用を要求する利用要求部と、を備え、
前記ロッカー管理部は、前記利用要求部から前記ロッカーの利用要求を受信すると、空いている前記ロッカーを開錠するためのカギ情報を前記利用要求部に対して送信する、
保冷/保温システム。
【請求項8】
請求項
7に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記保冷/保温箱のレンタルを管理するレンタル管理部を備え、
前記利用要求部が、受信した前記カギ情報で開錠できる前記ロッカーに収容された前記保冷/保温箱のレンタル要求を前記レンタル管理部に対して送信し、
前記レンタル管理部が、前記レンタル要求に基づいて前記保冷/保温箱のレンタルを管理する、
保冷/保温システム。
【請求項9】
保冷/保温剤が収容された保冷/保温箱に取り付けられ、前記保冷/保温箱内の温度、前記保冷/保温剤の温度を検出する第1センサと、
前記第1センサの検出結果に基づいて前記保冷/保温剤の発注を行う発注部と、
前記保冷/保温箱を収容する複数のロッカーの空き状況を管理するロッカー管理部と、
前記ロッカー管理部に対して前記ロッカーの利用を要求する利用要求部と、を備え、
前記ロッカー管理部は、前記利用要求部から前記ロッカーの利用要求を受信すると、空いている前記ロッカーを開錠するためのカギ情報を前記利用要求部に対して送信し、
購入商品の商品情報及び販売額を入力し、入力された購入額を合計するレジスターをさらに備え、
前記ロッカー管理部は、複数種類の温度範囲に設定された前記ロッカーの空き状況を管理し、
前記利用要求部は、前記レジスターに内蔵又は接続され、前記入力された商品情報に応じた温度範囲に設定された前記ロッカーの利用を要求する、
保冷/保温システム。
【請求項10】
保冷/保温剤が収容された保冷/保温箱に取り付けられ、前記保冷/保温箱内の温度、前記保冷/保温剤の温度を検出する第1センサと、
前記第1センサの検出結果に基づいて前記保冷/保温剤の発注を行う発注部と、
前記保冷/保温箱を収容する複数のロッカーの空き状況を管理するロッカー管理部と、
前記ロッカー管理部に対して前記ロッカーの利用を要求する利用要求部と、を備え、
前記ロッカー管理部は、前記利用要求部から前記ロッカーの利用要求を受信すると、空いている前記ロッカーを開錠するためのカギ情報を前記利用要求部に対して送信し、
購入商品の商品情報及び販売額を入力し、入力された購入額を合計するレジスターをさらに備え、
前記ロッカー管理部は、複数種類の温度範囲に設定された前記ロッカーの空き状況を管理し、
前記利用要求部は、前記レジスターに内蔵又は接続され、前記入力された商品情報を前記ロッカー管理部に送信し、
前記ロッカー管理部は、前記送信された商品情報に応じた温度範囲に設定された前記ロッカーのカギ情報を前記利用要求部に対して送信する、
保冷/保温システム。
【請求項11】
請求項
9又は
10に記載された保冷/保温システムにおいて、
前記利用要求部は、前記ロッカー管理部から前記カギ情報を受信すると買い物客の携帯端末に前記カギ情報を送信する、
保冷/保温システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保冷/保温システム、に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食品等を保存する際に保冷箱が用いられている(特許文献1)。保冷箱内には保冷剤が収容されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来は、保冷箱の管理の技術についてはあまり提案されていない。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保冷/保温箱の管理を行うことができる保冷/保温システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る保冷/保温システムは、下記[1]~[13]を特徴としている。
[1]
保冷/保温剤が収容された保冷/保温箱に取り付けられ、前記保冷/保温箱内の温度、前記保冷/保温剤の温度を検出する第1センサと、
前記第1センサの検出結果に基づいて前記保冷/保温剤の発注を行う発注部と、
前記保冷/保温箱が搭載された車両の位置を検出する第2センサと、を備え、
前記発注部が、前記第2センサの検出結果に基づいた場所にある前記保冷/保温剤を保存する保存所に前記発注を行う、
保冷/保温システム。
[2]
[1]に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記発注部が、前記発注を行った前記保存所の場所を前記車両に報知する、
保冷/保温システム。
[3]
[1]又は[2]に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記第1センサの検出結果に基づいて前記保冷/保温箱内の温度が所定の温度範囲に維持される維持時間を算出する算出部を備え、
前記発注部は、前記算出部により算出された維持時間に基づいて前記発注を行う、
保冷/保温システム。
[4]
[1]~[3]何れか1項に記載の保冷/保温システムにおいて、
タクシー料金を演算するタクシーメータをさらに備え、
前記タクシーメータは、前記第1センサにより検出された前記保冷/保温箱内の温度を表示する、
保冷/保温システム。
[5]
[4]に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記タクシーメータは、前記保冷/保温箱を使用した場合、前記保冷/保温箱の使用料を前記タクシー料金に加算する、
保冷/保温システム。
[6]
[4]又は[5]に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記タクシーメータは、前記タクシー料金を示す領収書を印刷する印刷部を有し、
前記印刷部は、前記保冷/保温箱を使用した場合、前記保冷/保温箱内の平均温度を印刷する、
保冷/保温システム。
[7]
[1]に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記保冷/保温箱を収容する複数のロッカーの空き状況を管理するロッカー管理部と、
前記ロッカー管理部に対して前記ロッカーの利用を要求する利用要求部と、を備え、
前記ロッカー管理部は、前記利用要求部から前記ロッカーの利用要求を受信すると、空いている前記ロッカーを開錠するためのカギ情報を前記利用要求部に対して送信する、
保冷/保温システム。
[8]
[7]に記載の保冷/保温システムにおいて、
前記保冷/保温箱のレンタルを管理するレンタル管理部を備え、
前記利用要求部が、受信した前記カギ情報で開錠できる前記ロッカーに収容された前記保冷/保温箱のレンタル要求を前記レンタル管理部に対して送信し、
前記レンタル管理部が、前記レンタル要求に基づいて前記保冷/保温箱のレンタルを管理する、
保冷/保温システム。
[9]
保冷/保温剤が収容された保冷/保温箱に取り付けられ、前記保冷/保温箱内の温度、前記保冷/保温剤の温度を検出する第1センサと、
前記第1センサの検出結果に基づいて前記保冷/保温剤の発注を行う発注部と、
前記保冷/保温箱を収容する複数のロッカーの空き状況を管理するロッカー管理部と、
前記ロッカー管理部に対して前記ロッカーの利用を要求する利用要求部と、を備え、
前記ロッカー管理部は、前記利用要求部から前記ロッカーの利用要求を受信すると、空いている前記ロッカーを開錠するためのカギ情報を前記利用要求部に対して送信し、
購入商品の商品情報及び販売額を入力し、入力された購入額を合計するレジスターをさらに備え、
前記ロッカー管理部は、複数種類の温度範囲に設定された前記ロッカーの空き状況を管理し、
前記利用要求部は、前記レジスターに内蔵又は接続され、前記入力された商品情報に応じた温度範囲に設定された前記ロッカーの利用を要求する、
保冷/保温システム。
[10]
保冷/保温剤が収容された保冷/保温箱に取り付けられ、前記保冷/保温箱内の温度、前記保冷/保温剤の温度を検出する第1センサと、
前記第1センサの検出結果に基づいて前記保冷/保温剤の発注を行う発注部と、
前記保冷/保温箱を収容する複数のロッカーの空き状況を管理するロッカー管理部と、
前記ロッカー管理部に対して前記ロッカーの利用を要求する利用要求部と、を備え、
前記ロッカー管理部は、前記利用要求部から前記ロッカーの利用要求を受信すると、空いている前記ロッカーを開錠するためのカギ情報を前記利用要求部に対して送信し、
購入商品の商品情報及び販売額を入力し、入力された購入額を合計するレジスターをさらに備え、
前記ロッカー管理部は、複数種類の温度範囲に設定された前記ロッカーの空き状況を管理し、
前記利用要求部は、前記レジスターに内蔵又は接続され、前記入力された商品情報を前記ロッカー管理部に送信し、
前記ロッカー管理部は、前記送信された商品情報に応じた温度範囲に設定された前記ロッカーのカギ情報を前記利用要求部に対して送信する、
保冷/保温システム。
[11]
[9]又は[10]に記載された保冷/保温システムにおいて、
前記利用要求部は、前記ロッカー管理部から前記カギ情報を受信すると買い物客の携帯端末に前記カギ情報を送信する、
保冷/保温システム。
[12]
保冷/保温剤が収容された保冷/保温箱に取り付けられ、前記保冷/保温箱内の温度、前記保冷/保温剤の温度を検出する第1センサと、
前記保冷/保温箱が搭載されたタクシー車両のタクシー料金を演算するタクシーメータと、を備え、
前記タクシーメータは、前記第1センサにより検出された前記保冷/保温箱内の温度を表示する、
保冷/保温システムであること。
[13]
保冷/保温剤が収容された前記保冷/保温箱を収容する複数のロッカーの空き状況を管理するロッカー管理部と、
前記ロッカー管理部に対して前記ロッカーの利用を要求する利用要求部と、を備え、
前記ロッカー管理部は、前記利用要求部から前記ロッカーの利用の要求を受信すると、空いている前記ロッカーを開錠するためのカギ情報を前記利用要求部に対して送信する、
保冷/保温システムであること。
【0007】
上記[1]の構成の保冷/保温システムによれば、第1センサが、保冷/保温箱内の温度、保冷/保温剤の温度を検出する。発注部が、第1センサの検出結果に基づいて保冷/保温剤の発注を行う。これにより、保冷/保温剤の発注管理を行うことができる。
【0008】
上記[1]の構成の保冷/保温システムによれば、第2センサが、保冷/保温箱が搭載された車両の位置を検出する。発注部が、第2センサの検出結果に基づいた場所の保冷/保温センタに発注を行う。これにより、保冷/保温剤の効果が切れた場所に近い保冷/保温センタに保冷/保温剤を発注することができる。
【0009】
上記[2]の構成の保冷/保温システムによれば、発注部が、発注を行った保冷/保温センタの場所を車両に報知する。これにより、車両側で保冷/保温剤の交換を行うことができる保冷/保温センタの場所を知ることができる。
【0010】
上記[3]の構成の保冷/保温システムによれば、算出部が、第1センサの検出結果に基づいて保冷/保温箱内の温度が所定の温度範囲に維持される維持時間を算出し、発注部は、算出部により算出された維持時間に基づいて発注を行う。これにより、保冷/保温箱内の温度が所定の温度範囲にあるうちに保冷/保温剤を交換することができる。
【0011】
上記[4]及び[12]の構成の保冷/保温システムによれば、第1センサにより検出された保冷/保温箱内の温度がタクシーメータに表示される。これにより、タクシーの運転手や、乗客が保冷/保温箱内の温度を知ることができ、保冷/保温箱内の温度を管理することができる。
【0012】
上記[5]の構成の保冷/保温システムによれば、タクシーメータは、保冷/保温箱を使用した場合、保冷/保温箱の使用料をタクシー料金に加算する。これにより、保冷/保温箱の使用料を稼ぐことができる。
【0013】
上記[6]構成の保冷/保温システムによれば、印刷部は、保冷/保温箱内の平均温度を記載した領収書を印刷する。これにより、保冷/保温箱の使用料を払った乗客が、利用した保冷/保温箱内の平均温度を知ることができる。
【0014】
上記[7]及び[13]の構成の保冷/保温システムによれば、ロッカー管理部が、保冷/保温箱を収容する複数のロッカーの空き状況を管理する。利用要求部が、ロッカー管理部に対してロッカーの利用を要求する。ロッカー管理部が、空いているロッカーを開錠するためのカギ情報を利用要求部に対して送信する。これにより、ロッカーに収容された保冷/保温剤の管理を行うことができる。
【0015】
上記[8]の構成の保冷/保温システムによれば、利用要求部が、受信したカギ情報で開錠できるロッカーに収容された保冷/保温箱のレンタル要求をレンタル管理部に対して送信し、レンタル管理部が、レンタル要求に基づいて保冷/保温箱のレンタルを管理する。これにより、保冷/保温箱のレンタルを管理することができる。
【0016】
上記[9]又は[10]の構成の保冷/保温システムによれば、購入商品の商品情報に応じた温度設定のロッカーを利用することができる。
【0017】
上記[11]構成の保冷/保温システムによれば、買い物客の携帯端末を用いてロッカーの開錠を行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、保冷/保温剤の発注管理など保冷/保温箱の管理を行うことができる保冷/保温システムを得ることができる。
【0019】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、第1実施形態における本発明の保冷/保温システムとしての保冷システムの構成図である。
【
図5】
図5は、
図1に示す保冷システムの動作を示すシーケンス図である。
【
図6】
図6は、第2実施形態における本発明の保冷/保温システムとしての保冷システムの構成図である。
【
図9】
図9は、
図6に示す保冷システムの動作を示すシーケンス図である。
【
図10】
図10は、第3実施形態における保冷剤の配送について説明するための説明図である。
【
図11】
図11は、第3実施形態における本発明の保冷/保温システムとしての保冷システムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第1実施形態)
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0022】
第1実施形態における保冷システム1Aは、商用自動車の一例であるタクシー車両7A(車両)に保冷箱2A(保冷/保温箱)を搭載して、保冷箱2Aを利用した乗客に対して利用料金を運賃に加算できるシステムである。また、第1実施形態における保冷システム1Aは、保冷箱2Aに収容される保冷剤交換の発注、交換指示を行うことができるシステムである。
【0023】
本実施形態の保冷システム1Aは、タクシー車両7Aに搭載された保冷箱2A及びタクシーメータ3Aと、冷凍センタ8A(保存所)に設置されたセンタ端末4Aと、これらタクシーメータ3A及びセンタ端末4Aとインターネット通信網6Aを介して通信可能なサーバ5A(発注部、算出部)と、を備えている。
【0024】
保冷箱2Aとしては、例えば、冷蔵用の保冷箱、冷凍用の保冷箱がある。冷蔵用の保冷箱2Aは、ドライアイスや保冷ジェルなどの保冷剤によって無電源で、箱内温度を0℃~10℃(冷蔵温度範囲)にすることができる箱である。冷凍用の保冷箱2Aは、ドライアイスや保冷ジェルなどの保冷剤によって無電源で、箱内温度を-15℃以下(冷凍温度範囲)にすることができる箱である。
【0025】
また、これら保冷箱2Aには各々、センサ付きRFタグ21(第1センサ、第2センサ)が取り付けられている。センサ付きRFタグ21は、箱内の温度、保冷剤の温度、湿度、位置、振動、箱内の雰囲気組成を検出するセンサと、メモリが内蔵され、定期的にセンサの情報をメモリに記録する。また、メモリには、予め温度範囲(冷凍か冷蔵か)が記録されている。センサ付きRFタグ21は、タクシーメータ3Aに接続されるRFリーダライタ12Aと無線通信を行って、非接触でメモリに記録された情報を読み取ることができる。RFリーダライタ12Aは、例えば定期的にセンサ付きRFタグ21のメモリに記録された温度範囲(冷凍か冷蔵か)、箱内の温度、保冷剤の温度、湿度、位置、振動、箱内の雰囲気組成を読み取って箱情報として、タクシーメータ3Aに出力する。
【0026】
タクシーメータ3Aは、タクシー会社が所有するものである。タクシーメータ3Aは、タクシー車両7Aに搭載され、運賃の算出を行う。また、タクシーメータ3Aは、RFリーダライタ12Aが読み取ったセンサ付きRFタグ21のメモリに記録された箱情報をサーバ5Aに送信する。タクシーメータ3Aは、
図2に示すように、操作部31Aと、入力部32Aと、通信部33Aと、GPS受信部34A(第2センサ)と、表示部35Aと、印刷部36Aと、制御部37Aと、を有している。
【0027】
操作部31Aは、空車ボタン、実車ボタン、支払いボタン、などの各種ボタン311A(
図3参照)を有している。操作部31Aは、タクシー運転手がタクシー車両7Aの状態(お客様が乗っていない空車か、お客様を乗せている実車か、目的地まで到着して支払いをしている支払いかなど)を入力するための操作部である。本実施形態では、操作部31Aは、冷凍用の保冷箱の利用を示す冷凍ボタン312A、冷蔵用の保冷箱の利用を示す冷蔵ボタン313A、を有している。
【0028】
入力部32Aは、速度センサ9A、加速度センサ10A、振動センサ11Aに接続され、速度センサ9A、加速度センサ10A、振動センサ11Aが検知した速度、加速度、振動が入力される。通信部33Aは、インターネット通信網6Aに接続するための回路やアンテナ等から構成されている。GPS受信部34Aは、周知のように複数のGPS(Global Positioning System)衛星から発振される電波を受信して、現在位置を求めて後述する制御部37Aに出力する。表示部35Aには、
図3に示すように、上述した運賃や、乗客が利用する保冷箱2Aの庫内温度が表示される。印刷部36Aは、図示しない印刷ボタンを押すと運賃を示す領収書を印刷して出力する。
【0029】
制御部37Aは、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリを備えたCPU(Central Processing Unit)で構成され、タクシーメータ3A全体の制御を司る。制御部37Aは、ボタン311Aの一つである実車ボタンが押されると運賃の計算を行う。制御部37Aは、冷凍、冷蔵ボタン312A、313Aが押されると運賃に冷凍、冷蔵用の保冷箱2Aの利用料を加算する。印刷部36Aにより印刷した領収書には、利用した保冷箱2A内の平均温度を記載する。また、制御部37Aは、冷凍、冷蔵ボタン312A、313Aが押されるとRFリーダライタ12Aが読み取った冷凍用、冷蔵用の保冷箱2A内の温度を表示部35Aに表示する。さらに、制御部37Aは、通信部33Aを制御して、定期的にRFリーダライタ12Aが読み取ったセンサ付きRFタグ21から得た箱情報及び車両情報をサーバ5Aに送信する。車両情報は、タクシーメータ3Aが得た情報であり、例えば、GPS通信部34Aから得た位置、速度センサ9A、加速度センサ10A、振動センサ11Aから得た速度、加速度、振動を含む。
【0030】
センタ端末4Aは、冷凍センタ8Aに設置されている端末であり、PCから構成される。冷凍センタ8Aは、保冷剤を凍結する大型の冷凍設備を有し、凍結した保冷剤を保存している。また、冷凍センタ8Aは、タクシー車両7Aから回収した使用済み(未凍結)の保冷剤を回収し、冷凍設備で再び凍結して保存する。センタ端末4Aは、後述するサーバ5Aと通信を行って保冷剤交換の受注を行う。
【0031】
サーバ5Aは、この保冷システム1Aを運営する運営会社が所有する。サーバ5Aは、
図4に示すように、通信部51Aと、データベース(DB)52Aと、制御部53Aと、を有している。
【0032】
通信部51Aは、インターネット通信網6Aに接続するための回路などで構成されている。DB52Aは、冷凍センタ8Aの位置、タクシーメータ3Aから送信される箱情報及び車両情報が記憶される。制御部53Aは、例えばRAMやROMなどのメモリを備えたCPUで構成され、サーバ5A全体の制御を司る。制御部53Aは、タクシーメータ3Aから受信した箱情報のうち保冷箱2A内の温度、保冷剤の温度に基づいて保冷剤交換の発注を行う。
【0033】
次に、上述した構成の保冷システム1Aの動作について
図5を参照して説明する。保冷箱2Aに設けられたセンサ付きRFタグ21からタクシーメータ3Aに対して定期的に箱情報が送信される(S1)。タクシーメータ3Aは、定期的にサーバ5Aに対して箱情報及び車両情報に運転者の情報を示す運転者情報を付与して送信する(S2)。サーバ5Aは、箱情報に含まれる箱内の温度、保冷剤の温度から保冷箱2A内の温度が冷凍温度範囲、冷蔵温度範囲に維持される維持時間を演算する。維持時間が所定値以内となったとき、サーバ5Aは、箱情報、車両情報に含まれる位置情報に基づいてタクシー車両7Aの現在位置周辺の冷凍センタ8Aを検索する。サーバ5Aは、検索した冷凍センタ8Aに設置されたセンタ端末4Aに保冷剤交換の発注情報を送信する(S3)。サーバ5Aは、発注情報に交換する運転者の運転者情報を含める。
【0034】
センタ端末4Aは、保冷剤交換の発注情報を受信すると在庫確認を行い、在庫の有無をサーバ5Aに送信する(S4)。サーバ5Aは、在庫ありであれば、予約確定要求をセンタ端末4Aに送信する(S5)。センタ端末4Aは、予約確定要求を受信すると、予約を確定し、その旨をサーバ5Aに送信する(S6)。サーバ5Aは、予約確定を受信すると、タクシーメータ3Aに対して保冷剤交換の発注を行った冷凍センタ8Aの場所を送信する(S7)。
【0035】
また、タクシーメータ3Aは、サーバ5Aとの通信の他に、冷凍、冷蔵ボタン312A、313Aが押されると運賃に保冷箱2Aの利用料を加算する。また、印刷ボタン(図示せず)を押すと、タクシーメータ3Aは、保冷剤の使用料を加算した運賃を示す領収書を印刷すると共に、保冷箱2A内の平均温度を印刷する。
【0036】
上述した実施形態によれば、センサ付きRFタグ21が、保冷箱2A内の温度、保冷剤の温度を検出する。サーバ5Aが、センサ付きRFタグ21の検出結果に基づいて保冷剤の発注を行う。これにより、保冷剤の発注管理を行うことができる。
【0037】
上述した実施形態によれば、センサ付きRFタグ21又はGPS受信部34Aが、保冷箱2Aが搭載されたタクシー車両7Aの位置を検出する。サーバ5Aが、センサ付きRFタグ21又はGPS受信部34Aの検出結果に基づいた場所の冷凍センタ8Aに発注を行う。これにより、保冷剤の効果が切れた場所に近い冷凍センタ8Aに保冷剤を発注することができる。
【0038】
上述した実施形態によれば、サーバ5Aが、発注を行った冷凍センタ8Aの場所をタクシーメータ3Aに送信して、タクシー車両7Aに報知する。これにより、タクシー車両7A側で保冷剤の交換を行うことができる冷凍センタ8Aの場所を知ることができる。
【0039】
上述した実施形態によれば、サーバ5Aが、センサ付きRFタグ21の検出結果に基づいて保冷箱2A内の温度が所定の温度範囲に維持される維持時間を算出し、算出された維持時間に基づいて発注を行う。これにより、保冷箱2A内の温度が所定の温度範囲にあるうちに保冷剤を交換することができる。
【0040】
上述した実施形態によれば、センサ付きRFタグ21により検出された保冷箱2A内の温度がタクシーメータ3Aに表示される。これにより、タクシーの運転手や、乗客が保冷箱2A内の温度を知ることができ、保冷箱2Aの温度を管理することができる。
【0041】
上述した実施形態によれば、タクシーメータ3Aは、保冷箱2Aを使用した場合、保冷箱2Aの使用料をタクシー料金(運賃)に加算する。これにより、保冷箱2Aの使用料を稼ぐことができる。
【0042】
上述した実施形態によれば、印刷部36Aは、保冷箱2A内の平均温度を記載した領収書を印刷する。これにより、保冷箱2Aの使用料を払った乗客が、利用した保冷箱2A内の平均温度を知ることができる。
【0043】
なお、上述した実施形態によれば、箱情報は、タクシーメータ3Aを経由してサーバ5Aに送信していたが、これに限ったものではない。保冷箱2Aから直接、サーバ5Aに送信できるようにしてもよい。また、タクシーメータ3Aの代わりにデジタルタコグラフや他の通信端末を経由してサーバ5Aに送信できるようにしてもよい。
【0044】
また、上述した実施形態によれば、タクシー車両7Aの位置は、センサ付きRFタグ21とGPS受信部34Aの双方で検出していたが、これに限ったものではない。センサ付きRFタグ21、GPS受信部34Aの何れか一方で検出できればよい。
【0045】
上述した実施形態によれば、商用車両として、タクシー車両7Aを例にして説明していたが、これに限ったものではない。バスなどの商用車両に適用してもよい。
【0046】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について
図6~
図9を参照して説明する。第2実施形態における保冷システム1Bは、ロッカー7B内に保冷箱2Bを収容して、買い物客が冷凍、冷蔵ロッカーとして利用できるシステムである。また、第2実施形態における保冷システム1Bは、保冷箱2Bに収容される保冷剤交換の発注を行うことができるシステムである。
【0047】
本実施形態の保冷システム1Bは、複数のロッカー7B内に各々収容された保冷箱2Bと、レジスター3B(利用要求部)と、ロッカー7Bの管理を行うロッカー管理部4Bと、冷凍センタ11Bに設置されたセンタ端末5Bと、これらロッカー管理部4B及びセンタ端末5Bとインターネット通信網8Bを介して通信可能なサーバ6B(レンタル管理部)と、を備えている。
【0048】
ロッカー7Bは、例えばスーパーが併設された大型ショッピングセンターに設置され、買い物客9Bが購入した購入商品を収容して一時的に預かる。保冷箱2Bは、第1実施形態で説明した保冷箱2Aと同様であるためここでは詳細な説明を省略する。
【0049】
レジスター3Bは、購入商品の商品情報及び購買額を入力し、入力された購入額を合計する。レジスター3Bは、
図7に示すように、バーコードリーダ31Bと、操作部32Bと、表示部33Bと、BT通信部34Bと、LAN通信部35Bと、制御部36Bと、を有している。バーコードリーダ31Bは、商品に張り付けてあるバーコードを読み取り、商品情報及び購入額を入力する。操作部32Bは、ロッカー7Bの利用要求などの各種操作を行うことができる。表示部33Bは、購入額の合計などが表示される。BT通信部34Bは、例えばBluetooth(登録商標)などが用いられ、買い物客9Bが所有するスマートフォンなどの携帯端末10Bと無線通信を行うための回路から構成されている。LAN通信部35Bは、LAN回線などを介してロッカー管理部4Bと通信を行うための回路から構成されている。制御部36Bは、例えばRAMやROMなどのメモリを備えたCPUで構成され、レジスター3B全体の制御を司る。
【0050】
ロッカー管理部4Bは、
図8に示すように、表示部41Bと、操作部42Bと、LAN通信部43Bと、通信部44Bと、QRコード(登録商標)リーダ45Bと、RFリーダライタ46Bと、制御部47Bと、を有している。表示部41Bは、
図6に示すように、ロッカー7Bに併設され、ロッカー7Bを利用する買い物客9Bにロッカー利用手順の案内表示を行う。操作部42Bは、本実施形態では、表示部41Bと一体のタッチパネルを採用するものとする。LAN通信部43Bは、LAN回線などを介してレジスター3Bと通信を行うための回路から構成されている。通信部44Bは、インターネット通信網8Bに接続するための回路から構成されている。
【0051】
QRコードリーダ45Bは、
図6、
図8に示すように、表示部41Bに併設され、買い物客9Bの携帯端末10Bに表示されたQRコード(カギ情報)を読み取って、制御部47Bに出力する。制御部47Bは、例えばRAMやROMなどのメモリを備えたCPUで構成され、ロッカー管理部4B全体の制御を司る。制御部47Bは、ロッカー7Bの施錠、開錠を行うロック部71Bに接続され、ロッカー7Bの施錠、開錠を制御する。
【0052】
センタ端末5Bは、第1実施形態と同様に冷凍センタ11Bに設置された端末であり、第1実施形態で既に説明したセンタ端末4Aと同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。サーバ6Bは、第1実施形態で既に説明したサーバ5Aと同様の構成であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0053】
次に、上述した構成の保冷システム1Bの動作について
図9を参照して説明する。保冷箱2Bに設けられたセンサ付きRFタグ21からロッカー管理部4Bに対して定期的に箱情報が送信される(S11)。ロッカー管理部4Bは、定期的にサーバ6Bに対して箱情報を送信する(S12)。サーバ6Bは、ロッカー管理部4Bから送信されてくる箱情報に含まれる箱の温度、保冷剤の温度及び冷凍センタ11Bにおける保冷剤の在庫状況に基づいて保冷剤交換の発注情報をセンタ端末5Bに送信する。センタ端末5Bは、保冷剤交換の発注情報を受信すると、発注された保冷剤をロッカー管理部4Bが設置されている店舗に配送する手配を行う。
【0054】
また、買い物客9Bは、予め自身の携帯端末10Bを操作して、ロッカー利用登録を行う。具体的には、携帯端末10Bから買い物客9Bの名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報をサーバ6Bに送信する(S14)。サーバ6Bは、個人情報毎にIDを付与し、付与したIDを携帯端末10Bに送信する(S15)。携帯端末10Bは、IDを受信すると、IDを読み取ることができるバーコード(QRコードでもよい)を表示できるようになる。買い物客9Bは、商品購入時にレジスター3Bで商品の精算を行う。このとき、レジ係は、レジスター3Bのバーコードリーダ31Bで商品のバーコードを読み取って、購入商品の商品情報及び購買額を入力する。レジスター3Bは、入力された購買額を合計して、表示部33Bに表示する。
【0055】
バーコードの読み取りが終了すると、レジ係は、買い物客9Bに保冷箱2Bが収容されたロッカー7Bを利用するか聞く。買い物客9Bを利用する場合、レジ係は、操作部32Bを操作してロッカー7Bの利用要求操作を行うと共に、買い物客9Bに対して携帯端末10BにIDを読み取ることができるバーコードを表示させるように言う。買い物客9Bは、携帯端末10Bを操作して、携帯端末10BにIDを読み取れるバーコードを表示させる。レジ係は、バーコードリーダ31Bを用いて携帯端末10Bに表示されたバーコードを読み取る。レジスター3Bは、利用要求操作が行われた後、バーコードリーダ31Bが読み取ったIDを入力すると、ロッカー管理部4Bに対してIDを付与した利用要求を送信する(S16)。
【0056】
このとき、レジスター3Bは、入力された商品情報に応じた温度範囲の情報(冷凍、冷蔵の情報)もロッカー管理部4Bに送信する。例えば、レジスター3Bは、入力された商品情報が冷蔵食品であれば冷蔵の情報、冷凍食品であれば冷凍の情報を送信する。
【0057】
ロッカー管理部4Bは、利用要求を受信すると、利用要求に付与されたIDをサーバ6Bに送り、照合を行う(S17)。また、サーバ6Bは、受信したIDに対応する個人情報が登録されているか否か照合を行い、その結果をロッカー管理部4Bに送信する(S17)。ロッカー管理部4Bは、照合が成功すれば、空いているロッカー7Bのカギ情報をレジスター3Bに送信する(S18)。このとき、ロッカー管理部4Bは、利用要求に冷凍の情報が付与されていれば、冷凍用の保冷箱2Bが収容されたロッカー7Bのカギ情報を送信し、冷蔵の情報が付与されていれば、冷蔵用の保冷箱2Bが収容されたロッカー7Bのカギ情報を送信する。
【0058】
レジスター3Bは、カギ情報を受信するとBT通信によってカギ情報を携帯端末10Bに送信する(S19)。これにより、携帯端末10Bに、カギ情報を読み取れるQRコード(バーコードでもよい)が表示できるようになる。また、ロッカー管理部4Bは、送信したカギ情報で開錠されるロッカー7Bに収容された保冷箱2Bをレンタルした旨をサーバ6Bに送信する。サーバ6Bは、このレンタル情報に基づいて保冷箱2Bのレンタル管理を行う。
【0059】
買い物客9Bがロッカー管理部4Bを操作すると、ロッカー管理部4Bの制御部47Bは、表示部41Bに「QRコードを携帯に表示し、QRコードを読み取らせてください」と表示する。買い物客9Bが、携帯端末10BにQRコードを表示し、QRコードリーダ45Bにかざす。QRコードリーダ45Bは、QRコードから読み取ったカギ情報を制御部47Bに入力する。制御部47Bは、QRコードリーダ45Bにより読み取られたカギ情報に応じたロッカー7Bのロック部71Bを制御して、ロッカー7Bを開錠する。ロッカー7Bは、ロッカー管理部4Bにより開錠されると、扉が自動的に開く。買い物客9Bは、ロッカー7Bに収容された保冷箱2B内に購入商品を収容し、扉を閉めると、ロッカー管理部4Bが、ロック部71Bをロックしてロッカー7Bを施錠する。また、ロッカー管理部4Bは、このとき施錠したロッカー7Bを使用中として管理する。
【0060】
他のお店で買い物したり、食事を済ませたりした買い物客9Bが、再びロッカー管理部4Bを操作すると、同様に、ロッカー管理部4Bの制御部47Bは、表示部41Bに「カギ情報のQRコードを携帯に表示し、QRコードリーダに読み取らせてください」と表示する。買い物客9Bが、携帯端末10BにQRコードを表示し、QRコードリーダ45Bに読み取らせる。これにより、制御部47Bは、QRコードリーダ45Bにより読み取られたカギ情報に応じたロッカー7Bのロック部71Bを制御して、ロッカー7Bを開錠する。買い物客9Bは、ロッカー7Bに収容された保冷箱2Bから商品を取り出し、扉を閉めると、ロッカー管理部4Bが、ロック部71Bをロックしてロッカー7Bを施錠する。このとき、買い物客9Bは、ロッカー7Bから保冷箱2Bを取り出して、持ち帰ってもよい。
【0061】
上述した実施形態によれば、ロッカー管理部4Bが、保冷箱2Bを収容する複数のロッカー7Bの空き状況を管理する。レジスター3Bが、ロッカー管理部4Bに対してロッカー7Bの利用を要求する。ロッカー管理部4Bが、空いているロッカー7Bを開錠するためのカギ情報をレジスター3Bに対して送信する。これにより、ロッカー7Bに収容された保冷剤の管理を行うことができる。
【0062】
また、上述した実施形態によれば、レジスター3Bが、受信したカギ情報で開錠できるロッカー7Bに収容された保冷箱2Bのレンタル要求をサーバ6Bに対して送信し、サーバ6Bが、レンタル要求に基づいて保冷箱2Bのレンタルを管理する。これにより、保冷箱2Bのレンタルを管理することができる。
【0063】
また、上述した実施形態によれば、レジスター3Bが、入力された商品情報に応じて冷凍、冷蔵の情報をロッカー管理部4Bに送信する。これにより、購入商品の商品情報に応じた温度設定のロッカー7Bを利用することができる。
【0064】
また、上述した実施形態によれば、カギ情報がレジスター3Bから携帯端末10Bに送信されている。これにより、買い物客9Bの携帯端末10Bを用いてロッカー7Bの開錠を行うことができる。
【0065】
なお、上述した実施形態によれば、レジスター3Bが、利用要求部として機能し、ロッカー7Bの利用要求や、保冷箱2Bのレンタル要求を送信していたが、これに限ったものではない。買い物客9Bが所有する携帯端末10Bとロッカー管理部4Bとがインターネット通信網8Bを介して通信できるようにし、携帯端末10Bからロッカー7Bの利用要求や、保冷箱2Bのレンタル要求をできるようにしてもよい。
【0066】
また、上述した実施形態によれば、レジスター3Bが、商品情報に基づいて冷凍か、冷蔵かを判断していたが、これに限ったものではない。レジスター3Bが、ロッカー管理部4Bに対して商品情報を送信し、ロッカー管理部4Bが受信した商品情報に基づいて冷凍か、冷蔵かを判断するようにしてもよい。
【0067】
また、上述した実施形態によれば、レジスター3Bから携帯端末10Bにカギ情報を送信していたが、これに限ったものではない。レジスター3Bが、カギ情報を読み取れるQRコードを印刷して、買い物客9Bに渡すようにしてもよい。
【0068】
また、上述した実施形態によれば、箱情報は、ロッカー管理部4Bを経由して、サーバ6Bに送信していたが、これに限ったものではない。保冷箱2Bから直接、サーバ6Bに送信できるようにしてもよい。
【0069】
また、上述した実施形態によれば、レジスター3Bは、ロッカー管理部4Bと通信するLAN通信部43Bを内蔵しているが、これに限ったものではない。LAN通信部43Bは、レジスター3Bに外付けして接続するようにしてもよい。
【0070】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について
図10~
図13を参照して説明する。第3実施形態における保冷システム1Cは、
図10に示すように、冷凍センタ8Cからトラックなどの配送車両15C(車両)の拠点となる輸送倉庫7C(保存所)に、保冷剤を配送できるシステムである。
【0071】
図11に示すように、保冷システム1Cは、配送車両15Cに搭載された保冷箱2C及び車載機3Cと、輸送倉庫7Cに設置された倉庫端末4Cと、冷凍センタ8Cに設置されたセンタ端末5Cと、これら車載機3C、倉庫端末4C及びセンタ端末5Cとインターネット通信網9Cを介して通信可能なサーバ6Cと、を備えている。
【0072】
保冷箱2Cとしては、上述した第1及び第2実施形態で既に説明した保冷箱2A、2Bと同じ構成であるためここでは詳細な説明を省略する。本実施形態では、輸送倉庫7Cで管理されると共に、配送車両15Cに搭載される。保冷箱2Cに取り付けられたセンサ付きRFタグ21は、後述する車載機3C、倉庫端末4Cに接続されるRFリーダライタ10C、11Cと無線通信を行って、非接触でメモリに記録された情報を読み取ることができる。RFリーダライタ10C、11Cは、例えば定期的にセンサ付きRFタグ21のメモリに記録された温度範囲(冷凍か冷蔵か)、箱内の温度、保冷剤の温度、湿度、位置、振動、箱内の雰囲気組成を読み取って、箱情報として車載機3C、倉庫端末4Cに出力する。
【0073】
車載機3Cは、例えば配送車両15Cに搭載されたデジタルタコグラフから構成されている。車載機3Cは、運送業者が所有するものである。車載機3Cは、配送車両15Cに搭載され、運行情報を収集する。また、車載機3Cは、RFリーダライタ11Cが読み取ったセンサ付きRFタグ21のメモリに記録された箱情報をサーバ6Cに送信する。車載機3Cは、
図12に示すように、操作部31Cと、入力部32Cと、通信部33Cと、GPS受信部34Cと、表示部35Cと、制御部36Cと、を有している。
【0074】
操作部31Cは、荷下ろし、荷積み、休憩などの作業内容を操作入力する各種ボタンなどから有している。入力部32Cは、速度センサ、加速度センサ、振動センサに接続され、速度センサ、加速度センサ、振動センサが検知した速度、加速度、振動が入力される。通信部33Cは、インターネット通信網9Cに接続するための回路やアンテナ等から構成されている。GPS受信部34Cは、周知のように複数のGPS衛星から発振される電波を受信して、現在位置を求めて後述する制御部36Cに出力する。
【0075】
制御部36Cは、例えばRAMやROMなどのメモリを備えたCPUで構成され、車載機3C全体の制御を司る。制御部36Cは、通信部33Cを制御して、定期的にRFリーダライタ11Cが読み取ったセンサ付きRFタグ21から得た箱情報及び車両情報をサーバ6Cに送信する。車両情報は、車載機3Cが得た情報であり、例えば、GPS受信部34Cから得た位置、速度センサ、加速度センサ、振動センサから得た速度、加速度、振動を含む。
【0076】
倉庫端末4Cは、輸送倉庫7Cに設置されている端末であり、PCから構成される。輸送倉庫7Cには、小型の冷凍設備が設置され、冷凍設備内に保冷剤が保存されている。また、輸送倉庫7Cには、冷凍設備のないものある。倉庫端末4Cには、RFリーダライタ10Cが接続されている。RFリーダライタ10Cは、輸送倉庫7C内に収容されている保冷箱2Cに設けられたセンサ付きRFタグ21のメモリに記録された情報を読み取って、倉庫端末4Cに出力する。倉庫端末4Cは、RFリーダライタ10Cから出力された箱情報をサーバ6Cに送信する。また、倉庫端末4Cは、冷凍済みの保冷剤の在庫を管理し、在庫情報をサーバ6Cに送信する。
【0077】
センタ端末5Cは、冷凍センタ8Cに設置されている端末であり、PCから構成される。冷凍センタ8Cは、保冷剤を凍結する大型の冷凍設備を有し、凍結した保冷剤を保存している。また、冷凍センタ8Cは、輸送倉庫7Cから回収した使用済み(未凍結)の保冷剤を回収し、冷凍設備で再び凍結して保存する。センタ端末5Cは、後述するサーバ6Cと通信を行って保冷剤交換の受注を行う。
【0078】
サーバ6Cは、この保冷システム1Cを運営する運営会社が所有する。サーバ6Cは、第1実施形態のサーバ5Aと同様の構成であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0079】
次に、上述した構成の保冷システム1Cの動作について
図13を参照して説明する。配送車両15Cに搭載された保冷箱2Cに設けられたセンサ付きRFタグ21から車載機3Cに対して箱情報が送信される(S31)。車載機3Cは、定期的にサーバ6Cに対して箱情報及び車両情報に配送車両15CのIDを付与して送信する(S32)。サーバ6Cは、箱情報に含まれる箱の温度、保冷剤の温度から保冷箱2Cの温度が冷凍温度範囲、冷蔵温度範囲に維持される維持時間を演算する。維持時間が所定値以内となったとき、サーバ6Cは、箱情報、車両情報に含まれる位置情報に基づいて配送車両15Cの現在位置周辺の輸送倉庫7Cを検索する。サーバ6Cは、検索した輸送倉庫7Cに設置された倉庫端末4Cに保冷剤交換の発注情報を送信する(S33)。サーバ6Cは、発注情報に交換する配送車両15CのIDを含める。
【0080】
倉庫端末4Cは、保冷剤交換の発注情報を受信すると在庫確認を行い、在庫の有無をサーバ6Cに送信する。サーバ6Cは、在庫ありを受信すると、予約確定要求を倉庫端末4Cに送信する。倉庫端末4Cは、予約確定要求を受信すると、予約を確定し、その旨をサーバ6Cに送信する。サーバ6Cは、予約確定を受信すると、車載機3Cに対して保冷剤交換の発注を行った輸送倉庫7Cの場所を送信する(S34)。
【0081】
輸送倉庫7Cにある保冷箱2Cに設けられたセンサ付きRFタグ21から倉庫端末4Cに対して箱情報が送信される。倉庫端末4Cは、定期的にサーバ6Cに対して箱情報を送信する。また、倉庫端末4Cは、保冷剤の在庫管理を行い、保冷剤の在庫や不足情報を倉庫情報として、サーバ6Cに送信する。サーバ6Cは、倉庫情報に基づいてセンタ端末5Bに保冷剤交換の発注情報を送信する(S38)。このとき、サーバ6Cは、発注情報に保冷剤の数量、保冷剤の温度帯、保冷剤の配送時間、配送先の輸送倉庫の場所を含めて送信する。
【0082】
センタ端末5Cは、保冷剤交換の発注情報を受信すると在庫確認を行い、在庫の有無をサーバ6Cに送信する。サーバ6Cは、在庫ありを受信すると、予約確定要求をセンタ端末5Bに送信する。センタ端末5Cは、予約確定要求を受信すると、予約を確定し、その旨をサーバ6Cに送信する。その後、サーバ6Cは、冷凍センタ8Cへの発注が行われ、保冷剤の配送及び回収を行う旨を倉庫端末4Cに送信する(S39)。
【0083】
上述した実施形態によれば、第1実施形態と同様に、センサ付きRFタグ21が、保冷箱2C内の温度、保冷剤の温度を検出する。サーバ6Cが、センサ付きRFタグ21の検出結果に基づいて保冷剤の発注を行う。これにより、保冷剤の発注管理を行うことができる。
【0084】
また、上述した実施形態によれば、冷凍センタ8Cから輸送倉庫7Cへ保冷剤を配送することができるので、輸送倉庫7C毎に大型の冷凍設備を備える必要がない。
【0085】
なお、上述した実施形態によれば、箱情報は、車載機3Cや倉庫端末4Cを経由してサーバ6Cに送信していたが、これに限ったものではない。保冷箱2Cから直接、サーバ6Cに送信できるようにしてもよい。
【0086】
また、上述した実施形態によれば、配送車両15Cに搭載された保冷剤の交換は輸送倉庫7Cで行われるように、サーバ6Cが倉庫端末4Cに発注情報を送信していたが、これに限ったものではない。配送車両15Cの近くに冷凍センタ8Cがあれば、冷凍センタ8Cで保冷剤の交換ができるようにサーバ6Cが、センタ端末5Cに発注情報を送信するようにしてもよい。
【0087】
また、上述した第1~第3実施形態によれば、保冷剤を収容した保冷箱2A~2Cを用いていたが、これに限ったものではない。保冷箱2A~2Cの代わりに、又は、保冷箱2A~2Cに加えて保温剤を収容した保温箱を用いてもよい。
【0088】
ここで、上述した本発明に係る保冷/保温システムの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[14]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
保冷/保温剤が収容された保冷/保温箱(2A、2B、2C)に取り付けられ、前記保冷/保温箱(2A、2B、2C)内の温度、前記保冷/保温剤の温度を検出する第1センサ(21)と、
前記第1センサ(21)の検出結果に基づいて前記保冷/保温剤の発注を行う発注部(5A、6B、6C)と、を備えた、
保冷/保温システム(1A、1B、1C)。
[2]
[1]に記載の保冷/保温システム(1A、1B、1C)において、
前記保冷/保温箱(2A、2B、2C)が搭載された車両の位置を検出する第2センサ(21、34A、34C)を備え、
前記発注部(5A、6B、6C)が、前記第2センサ(21、34A、34C)の検出結果に基づいた場所にある前記保冷/保温剤を保存する保存所(7C、8A、8C、11B)に前記発注を行う、
保冷/保温システム(1A、1B、1C)。
[3]
[2]に記載の保冷/保温システム(1A、1B、1C)において、
前記発注部(5A、6B、6C)が、前記発注を行った前記保存所の場所を前記車両に報知する、
保冷/保温システム(1A、1B、1C)。
[4]
[1]~[3]何れか1項に記載の保冷/保温システム(1A、1B、1C)において、
前記第1センサ(21)の検出結果に基づいて前記保冷/保温箱(2A、2B、2C)内の温度が所定の温度範囲に維持される維持時間を算出する算出部(5A、6C)を備え、
前記発注部(5A、6B、6C)は、前記算出部(5A、6C)により算出された維持時間に基づいて前記発注を行う、
保冷/保温システム(1A、1B、1C)。
[5]
[1]~[4]何れか1項に記載の保冷/保温システム(1A)において、
タクシー料金を演算するタクシーメータ(3A)をさらに備え、
前記タクシーメータ(3A)は、前記第1センサ(21)により検出された前記保冷/保温箱(2A)内の温度を表示する、
保冷/保温システム(1A)。
[6]
[5]に記載の保冷/保温システム(1A)において、
前記タクシーメータ(3A)は、前記保冷/保温箱(2A)を使用した場合、前記保冷/保温箱(2A)の使用料を前記タクシー料金に加算する、
保冷/保温システム(1A)。
[7]
[5]又は[6]に記載の保冷/保温システム(1A)において、
前記タクシーメータ(3A)は、前記タクシー料金を示す領収書を印刷する印刷部(36A)を有し、
前記印刷部(36A)は、前記保冷/保温箱(2A)を使用した場合、前記保冷/保温箱(2A)内の平均温度を印刷する、
保冷/保温システム(1A)。
[8]
[1]に記載の保冷/保温システム(1B)において、
前記保冷/保温箱(2B)を収容する複数のロッカー(7B)の空き状況を管理するロッカー管理部(4B)と、
前記ロッカー管理部(4B)に対して前記ロッカー(7B)の利用を要求する利用要求部(3B)と、を備え、
前記ロッカー管理部(4B)は、前記利用要求部(3B)から前記ロッカー(7B)の利用要求を受信すると、空いている前記ロッカー(7B)を開錠するためのカギ情報を前記利用要求部(3B)に対して送信する、
保冷/保温システム(1B)。
[9]
[8]に記載の保冷/保温システム(1B、1C)において、
前記保冷/保温箱(2A、2B、2C)のレンタルを管理するレンタル管理部(6B)と、を備え、
前記利用要求部(3B)が、受信した前記カギ情報で開錠できる前記ロッカー(7B)に収容された前記保冷/保温箱(2A、2B、2C)のレンタル要求を前記レンタル管理部(6B)に対して送信し、
前記レンタル管理部(6B)が、前記レンタル要求に基づいて前記保冷/保温箱(2A、2B、2C)のレンタルを管理する、
保冷/保温システム(1B)。
[10]
[8]又は[9]に記載の保冷/保温システム(1B)において、
購入商品の商品情報及び販売額を入力し、入力された購入額を合計するレジスター(3B)をさらに備え、
前記ロッカー管理部(4B)は、複数種類の温度範囲に設定された前記ロッカー(7B)の空き状況を管理し、
前記利用要求部(3B)は、前記レジスター(3B)に内蔵又は接続され、前記入力された商品情報に応じた温度範囲に設定された前記ロッカー(7B)の利用を要求する、
保冷/保温システム(1B)。
[11]
[8]又は[9]に記載の保冷/保温システム(1B)において、
購入商品の商品情報及び販売額を入力し、入力された購入額を合計するレジスター(3B)をさらに備え、
前記ロッカー管理部(4B)は、複数種類の温度範囲に設定された前記ロッカー(7B)の空き状況を管理し、
前記利用要求部(3B)は、前記レジスター(3B)に内蔵又は接続され、前記入力された商品情報を前記ロッカー管理部(4B)に送信し、
前記ロッカー管理部(4B)は、前記送信された商品情報に応じた温度範囲に設定された前記ロッカー(7B)のカギ情報を前記利用要求部(3B)に対して送信する、
保冷/保温システム(1B)。
[12]
[10]又は[11]に記載された保冷/保温システム(1B)において、
前記利用要求部(3B)は、前記ロッカー管理部(4B)から前記カギ情報を受信すると買い物客の携帯端末(10B)に前記カギ情報を送信する、
保冷/保温システム(1B)。
[13]
保冷/保温剤が収容された保冷/保温箱(2A)に取り付けられ、前記保冷/保温箱(2A)内の温度、前記保冷/保温剤の温度を検出する第1センサ(21)と、
前記保冷/保温箱(2A)が搭載されたタクシー車両のタクシー料金を演算するタクシーメータ(3A)と、を備え、
前記タクシーメータ(3A)は、前記第1センサ(21)により検出された前記保冷/保温箱(2A)内の温度を表示する、
保冷/保温システム(1A)。
[14]
保冷/保温剤が収容された前記保冷/保温箱(2C)を収容する複数のロッカー(7B)の空き状況を管理するロッカー管理部(4B)と、
前記ロッカー管理部(4B)に対して前記ロッカー(7B)の利用を要求する利用要求部(3B)と、を備え、
前記ロッカー管理部(4B)は、前記利用要求部(3B)から前記ロッカー(7B)の利用の要求を受信すると、空いている前記ロッカー(7B)を開錠するためのカギ情報を前記利用要求部(3B)に対して送信する、
保冷/保温システム(1B)。
【符号の説明】
【0089】
1A、1B、1C 保冷システム(保冷/保温システム)
2A、2B、2C 保冷箱(保冷/保温箱)
3A タクシーメータ
3B レジスター(利用要求部)
4B ロッカー管理部
5A サーバ(発注部、算出部)
6B サーバ(発注部、レンタル管理部)
6C サーバ(発注部、算出部)
7A タクシー車両(車両)
7B ロッカー
7C 輸送倉庫(保存所)
8A、8C、11B 冷凍センタ(保存所)
10B 携帯端末
15C 配送車両(車両)
21 センサ付きRFタグ(第1センサ、第2センサ)
34A、34C GPS受信部(第2センサ)
36A 印刷部