(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-15
(45)【発行日】2022-08-23
(54)【発明の名称】デジタルデスク及びこれを用いた映像制御方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20220816BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20220816BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20220816BHJP
G09G 5/10 20060101ALI20220816BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/16 530
G09G5/00 550C
G09G5/00 530T
G09G5/00 530M
G09G5/00 510Q
G09G5/10 Z
(21)【出願番号】P 2020205734
(22)【出願日】2020-12-11
【審査請求日】2020-12-15
(31)【優先権主張番号】10-2020-0118553
(32)【優先日】2020-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520489983
【氏名又は名称】ヒョスン・ティーエヌエス・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】HYOSUNG TNS INC.
【住所又は居所原語表記】281, Gwangpyeong-ro, Gangnam-gu, Seoul 06349, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ヨンホ・アン
(72)【発明者】
【氏名】ヨメ・ミン
(72)【発明者】
【氏名】ユンジン・ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ヒョクジュン・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ウォンソク・リ
(72)【発明者】
【氏名】ヘユン・リ
(72)【発明者】
【氏名】ビュンソク・ハン
【審査官】三吉 翔子
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-032117(JP,A)
【文献】国際公開第2020/121771(WO,A1)
【文献】特開2019-194800(JP,A)
【文献】特開2019-192026(JP,A)
【文献】ストレスフリーの窓口インカムを始めよう。,online,2019年04月07日,https://web.archive.org/web/20190407021125/https://mtc-japan.com/lp/1_wcsj1/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/16
G09G 5/00
G09G 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
相談員と顧客との間に設けられる透明ディスプレイ部と、
前記相談員の有無情報に基づいて、前記透明ディスプレイ部に表示される映像を制御する制御部と、
前記相談員の音声の入力を受ける音声入力部と、
前記音声入力部から入力された前記相談員の音声を前記顧客に提供する音声出力部と、
前記顧客の音声の入力を受けるか、又は第1の仮想の相談員及び第2の仮想の相談員の音声を出力する音声伝達部をさらに含み、
前記制御部は、前記相談員が存在する場合、前記透明ディスプレイ部を透明になるように制御し、
前記顧客が前記相談員を見るとき、前記顧客の視線が向くところを除いた領域に前記第2の仮想の相談員を表示し、前記相談員の音声が前記音声出力部を介して出力される時点と、前記第2の仮想の相談員の音声が前記音声伝達部を介して伝達される時点とを制御する、
デジタルデスク。
【請求項2】
前記相談
員が存在しない場合、前記透明ディスプレイ部に第1の仮想の相談員の映像が表示されるように制御する、請求項1に記載のデジタルデスク。
【請求項3】
前記相談員及び前記顧客の位置をセンシングするセンサ部をさらに含む、請求項1に記載のデジタルデスク。
【請求項4】
前記センサ部は、カメラ、赤外線センサ及び超音波センサのうちの少なくとも1つ以上を含む、請求項3に記載のデジタルデスク。
【請求項5】
前記制御部は、前記顧客の視線が向かう領域に第1の仮想の相談員を表示するように前記透明ディスプレイ部の動作を制御する、請求項3に記載のデジタルデスク。
【請求項6】
前記センサ部は、前記相談員と前記顧客が着席している椅子に設けられる、請求項3に記載のデジタルデスク。
【請求項7】
前記音声伝達部は、前記透明ディスプレイ部の内部に配置され、
前記制御部は、前記相談員が存在しない場合、前記第1の仮想の相談員の音声が前記音声伝達部を介して伝達される時点を制御する、請求項
1に記載のデジタルデスク。
【請求項8】
前記顧客からタッチ情報の入力を受けるタッチパネル部をさらに含む、請求項
1、5、6、7のいずれか一項に記載のデジタルデスク。
【請求項9】
前記制御部は、前記タッチパネル部に前記顧客の個人情報を表示するように制御する、請求項
8に記載のデジタルデスク。
【請求項10】
請求項1に記載のデジタルデスクを用いて映像を制御する方法において、
相談員の位置情報を収集するステップと、
前記相談員の位置情報が存在する場合、透明ディスプレイ部を透明に動作させ、前記相談員の位置情報が存在しない場合、前記透明ディスプレイ部に仮想の相談員の映像が表示されるように制御するステップと、
顧客が前記透明ディスプレイ部の所定の領域に対応する位置にあると検出した場合、前記透明ディスプレイ部の前記所定の領域に前記相談員が位置するように誘導するか、或いは仮想の相談員を表示するように前記透明ディスプレイ部を制御するステップと、を含む、
デジタルデスクを用いた映像制御方法。
【請求項11】
前記制御部は、
顧客が前記透明ディスプレイ部の所定の領域に対応する位置にあると検出した場合、前記透明ディスプレイ部の前記所定の領域に前記相談員が位置するように誘導するか、或いは仮想の相談員を表示するように前記透明ディスプレイ部を制御する、
請求項1に記載のデジタルデスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はデジタルデスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、情報通信技術の持続的な発展により、従来、対面認証を通じて行われていた金融取引は、最近、有線通信網ないし有線通信網を基盤に非対面認証を用いた非対面金融取引の方式に移転され、現在、前記非対面金融取引のうちインターネットバンキングによる金融取引金額だけでも一日18兆ウォンに達している。
【0003】
銀行には相談員が常駐するが、トイレ、休暇、又は昼食のため席を外すことがあり、これによって相談員が占有していた席の活用が難しい問題がある。
【発明の概要】
【0004】
前述した問題点を解決するために、実施例は、相談員の席の空スペースを活用して銀行業務を可能とするデジタルデスク及びこれを用いた映像制御方法を提供することをその目的とする。
【0005】
実施例のデジタルデスクは、相談員と顧客との間に設けられる透明ディスプレイ部と、前記相談員の有無情報に基づいて前記透明ディスプレイ部に表示される映像を制御する制御部とを含むことができる。
【0006】
前記制御部は、前記相談員の情報が存在する場合、前記透明ディスプレイ部を透明になるように制御し、前記相談員の情報が存在しない場合、前記透明ディスプレイ部に第1の仮想の相談員の映像が表示されるように制御することができる。
【0007】
前記相談員及び前記顧客の位置をセンシングするセンサ部をさらに含むことができる。
【0008】
前記センサ部はカメラ、赤外線センサ及び超音波センサのうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0009】
前記制御部は、前記顧客の視線が向かう領域に前記第1の仮想の相談員を表示するように前記透明ディスプレイ部の動作を制御することができる。
【0010】
前記相談員に向かう顧客の視線が向くところを除いた領域に第2の仮想の相談員又は金融情報を表示することができる。
【0011】
前記センサ部は、前記相談員と前記顧客が着席している椅子に設けられ得る。
【0012】
相談員の音声の入力を受ける音声入力部と、前記音声入力部から入力された前記相談員の音声を前記顧客に提供する音声出力部とをさらに含むことができる。
【0013】
前記制御部は、前記相談員が存在する場合、前記相談員の音声が前記音声出力部を介して伝達される時点を制御することができる。
【0014】
前記顧客の音声の入力を受けるか、又は前記第1の仮想の相談員及び前記第2の仮想の相談員の音声を出力する音声伝達部をさらに含み、前記音声伝達部は、前記透明ディスプレイ部の内部に配置され、前記制御部は、前記相談員の情報が存在しない場合、前記第1の仮想の相談員の音声が前記音声伝達部を介して伝達される時点を制御することができる。
【0015】
前記顧客の音声の入力を受けるか、又は前記第1の仮想の相談員及び前記第2の仮想の相談員の音声を出力する音声伝達部をさらに含み、前記音声伝達部は前記透明ディスプレイ部の内部に配置され、前記制御部は前記相談員の情報が存在する場合、前記相談員の音声が前記音声出力部を介して出力される時点と前記第2の仮想の相談員の音声が前記音声伝達部を介して伝達される時点とを制御することができる。
【0016】
前記顧客からタッチ情報の入力を受けるタッチパネル部をさらに含むことができる。
【0017】
前記制御部は、前記タッチパネル部に前記顧客の個人情報を表示するように制御することができる。
【0018】
デジタルデスクを用いた映像制御方法は、相談員の位置情報を収集するステップと、前記相談員の位置情報が存在する場合、透明ディスプレイ部を透明になるように動作させ、前記相談員の位置情報が存在しない場合、前記透明ディスプレイ部に仮想の相談員の映像が表示されるように制御するステップとを含むことができる。
【0019】
実施例は、金融業務を遂行できるデジタルデスクを提供することで、相談員がいない状態でも銀行業務が可能な効果がある。
【0020】
また、実施例は、顧客の位置に応じて透明ディスプレイ部の動作を制御することで、便利な銀行業務ができる効果がある。
【0021】
また、実施例は顧客の身体部位を測定して位置を検出することで、顧客の位置の正確性を高めることができる効果がある。
【0022】
また、実施例は、顧客のモーションを用いて広告を提供することで、金融業務外の時間に顧客の参加を誘導することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は実施例によるデジタルデスクを示したブロック図である。
【
図2】
図2は実施例によるデジタルデスクを示した側面図である。
【
図3】
図3は実施例によるデジタルデスクの透明ディスプレイ部を正面から見た図面である。
【
図4】
図4は、顧客の位置に応じて透明ディスプレイ部が動作する様子を表した図面である。
【
図5】
図5は、顧客の位置に応じて透明ディスプレイ部が動作する様子を表した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して実施例を詳細に説明することにする。
【0025】
図1は実施例によるデジタルデスクを表したブロック図であり、
図2は実施例によるデジタルデスクを表した側面図であり、
図3は実施例によるデジタルデスクの透明ディスプレイ部を正面から見た様子を表した図面であり、
図4及び
図5は顧客の位置に応じて透明ディスプレイ部が動作する様子を示した図面である。
【0026】
図1を参照すると、実施例によるデジタルデスク100は透明ディスプレイ部110を含むことができる。
【0027】
透明ディスプレイ部110は、金融業務を担当する相談員又は仮想の相談員を顧客に見られるように動作され得る。ここで、仮想の相談員とは、コンピュータグラフィックで形成された相談員であるか、或いは、席を外した実際の相談員であることもあるが、これに限らない。
【0028】
図2に示すように、透明ディスプレイ部110は相談員10と顧客20との間に配置され得る。透明ディスプレイ部110には透明LED、透明LCD、透明OLED、HUDなどが含まれ得るが、これに限らない。
【0029】
透明ディスプレイ部110はデスク40上に配置され得る。デスク40は下板41と上板43とを含むことができる。下板41は机と同じ形に形成されることができ、上板43は下板41上に配置され、相談員10と顧客20との間に配置されることができる。
【0030】
図3に示すように、デスク40の上板43は透明なアクリル板で形成されることができ、透明ディスプレイ部110を支持することができる。透明ディスプレイ部110は、上板43の中心領域に配置されることができるが、その位置は限定されない。また、前記では透明ディスプレイ部110が1つであると説明しているが、これに限らず、上板43に複数の透明ディスプレイ部110が配置されることもある。なお、前記では透明ディスプレイ部110が四角形状に形成されたものと示したが、その形状は限定されない。
【0031】
図1に戻り、実施例によるデジタルデスク100は制御部130を含むことができる。
【0032】
制御部130は透明ディスプレイ部110の動作を制御することができる。制御部130は、相談員10の有無に応じて透明ディスプレイ部110を動作させることができる。例えば、制御部130は相談員10が着席している場合、透明ディスプレイ部110が透明になるように透明ディスプレイ部110の動作を制御することができる。その反面、相談員10が席を外した場合、透明ディスプレイ部110に仮想の相談員の映像を表示するように制御することができる。
【0033】
これと異なり、制御部130は、顧客の有無に応じて透明ディスプレイ部110を動作させることができる。例えば、制御部130は、顧客20が着席している場合、相談員10が見えるように、透明ディスプレイ部110が透明になるように制御したり、仮想の相談員が映像に映るように透明ディスプレイ部110を制御したりすることができる。その反面、制御部130は、顧客20が席を外している場合、透明ディスプレイ部110を動作させないことができる。
【0034】
このように、制御部130は相談員10の有無又は顧客20の有無又は相談員10と顧客20の有無に応じて様々な方法により透明ディスプレイ部110の動作を制御することができる。
【0035】
図2に示すように、制御部130は透明ディスプレイ部110の下端部に配置され得るが、その位置は限定されない。これと異なり、制御部130は透明ディスプレイ部110の内部に配置され得る。これと異なり、制御部130はデスク40以外の別空間に配置されることができるが、これに限らない。
【0036】
図1に戻り、実施例によるデジタルデスク100はセンサ部150を含むことができる。
【0037】
センサ部150は相談員10の位置、又は顧客20の位置をセンシングすることができる。センサ部150としてはカメラ、イメージセンサ、超音波センサ及び赤外線センサなどが含まれ得るが、これに限らない。センサ部150は2つ以上の種類のセンサが使用されることもできる。
【0038】
センサ部150は相談員10又は顧客20の身体部位のいずれか1つをセンシングし、相談員10又は顧客20の位置を検出することができる。例えば、センサ部150は相談員10又は顧客20の顔の向きをセンシングし、相談員10又は顧客20の位置を検出することができる。センサ部150は相談員10又は顧客20の視線方向をセンシングして相談員10又は顧客20の位置を検出することができる。
【0039】
図2に示すように、センサ部150は透明ディスプレイ部110の上端に設けられ得るが、その位置は限定されない。
図3に示すように、センサ部150は相談員10に向けて配置された第1のセンサ151と、顧客20に向けて配置された第2のセンサ153とを含むことができる。第1のセンサ151はデスク上板43の前面に配置されることができる。第2のセンサ153はデスク上板43の後面に配置されることができる。センサの個数はこれに限らない。
【0040】
前記ではセンサ部が150デスク40に形成されたものと示しているが、相談員10や顧客20が着席する椅子30に設置されることもできる。したがって、相談員10及び顧客20の位置は椅子30の位置から検出できることになる。
【0041】
したがって、制御部130はセンサ部150から測定された相談員10の位置及び顧客20の位置から透明ディスプレイ部110の動作を制御することができるようになる。
【0042】
図1に戻り、実施例によるデジタルデスク100は音声入力部180と音声出力部170とを含むことができる。
【0043】
音声出力部170は相談員10又は仮想の相談員の音声を顧客20に提供することができる。
【0044】
図2に示すように、音声出力部170はデスク下板41の上部に配置されることができる。音声出力部170は、相談員10が音声入力部180を介して音声を伝達すると、これを音声出力部170に出力して顧客20に伝達することができる。
【0045】
これとは異なり、音声出力部170は顧客20の音声を相談員10に伝達することができ、このために音声出力部170と音声入力部180とがさらに追加され得る。つまり、相談員の音声入力部180と音声出力部170とは、それぞれ顧客の音声出力部と音声入力部として使用され得る。
【0046】
また、透明ディスプレイ部110の内部に相談員や仮想の相談員の音声を出力するか、又は顧客の音声の入力を受けることができる音声伝達部160が配置され得る。
【0047】
相談員10が存在する場合、制御部130は音声入力部180から相談員10の音声の入力を受け、音声出力部170を介して相談員10の音声を顧客20に伝達するように制御することができる。その反面、相談員が存在せず仮想の相談員が映像に表示される場合、制御部130は透明ディスプレイ部110の内部に設けられた音声伝達部160において、仮想の相談員の音声が出力されるか、又は顧客の音声が入力されるように制御することができる。制御部130は、スイッチング動作により音声出力を制御することができる。
【0048】
図1に戻り、実施例によるデジタルデスク100はタッチパネル部190を含むことができる。
【0049】
タッチパネル部190は顧客20のタッチ情報の入力を受けることができる。タッチパネル部190は、相談員10が提示した金融情報が表示された画面に基づいて、選択されたタッチ情報の入力を受けることができる。
【0050】
図2に示すように、タッチパネル部190はデスク40の下板41上に配置されることができる。タッチパネル部190は顧客20の前方に手が届くほどの距離に配置されることができる。前記では、タッチパネル部190がデスク40の下板41上に配置されたものと図示しているが、その位置はこれに限らず、側壁壁面に設置されることもできる。
【0051】
タッチパネル部190はタッチ可能なタブレットを含むことができるが、これに限らない。
【0052】
制御部130は、顧客20の位置に応じて入力のための情報がディスプレイされる領域を決定するようにタッチパネル部190を制御することができる。例えば、制御部130は、顧客20の位置を検出し、顧客20の位置に対応する前方に入力のための情報がディスプレイされるようにタッチパネル部190の動作を制御することができる。
【0053】
一方、制御部130は透明ディスプレイ部110に相談員10又は仮想の相談員の映像の外に金融情報又は第2の相談員が表示されるように制御することができる。制御部130は顧客20の位置に基づいて透明ディスプレイ部110を制御することができる。ここで、第2の相談員は、ファンドマネジャー、税理士のような相談員又は仮想の相談員であることもある。
【0054】
図4に示すように、制御部130は、顧客20が透明ディスプレイ部110の第1の領域Aに対応する位置にあると検出した場合、透明ディスプレイ部110の第1の領域Aに相談員10が位置するように誘導するか、或いは第1の仮想の相談員を表示するように透明ディスプレイ部110を制御することができる。
【0055】
これとともに、制御部130は透明ディスプレイ部110の第2の領域Bに金融情報又は第2の仮想の相談員の映像を表示するように透明ディスプレイ部110の動作を制御することができる。
【0056】
その反面、
図5に示すように、制御部130は、顧客20が透明ディスプレイ部110の第2の領域Bに対応する位置にあると検出した場合、透明ディスプレイ部110の第2の領域Bに相談員10又は第1の仮想の相談員を表示するように透明ディスプレイ部110を制御することができる。
【0057】
これとともに、制御部130は透明ディスプレイ部110の第1の領域Aに金融情報、又は第2の仮想の相談員の映像を表示するように透明ディスプレイ部110を制御することができる。
【0058】
また、制御部130は相談員10が存在する場合、透明ディスプレイ部110の内部に設けられた音声伝達部160において、第2の仮想の相談員の音声が出力される時点と相談員10の音声が音声出力部170を介して出力される時点とを制御することができる。
【0059】
一方、透明ディスプレイ部110に顧客20の個人情報を表示する場合、顧客20の個人情報が外部に露出しかねない。したがって、制御部130は、顧客20の個人情報がタッチパネル部190を介してディスプレイされるように制御することができる。
【0060】
図3に戻り、実施例によるデジタルデスク100には顧客のモーションを感知するためのモーション感知センサ155がさらに備えられ得る。
【0061】
モーション感知センサ155は顧客に向けて形成されることができる。モーション感知センサ155はデスク上板43の後面に配置されることができる。センサの位置及び個数は、これに限らない。
【0062】
モーション感知センサ155は顧客20の手の動作など、様々な動作を検出することができる。制御部130は金融取引時に顧客20の手の動作を感知し、それに応じたメニューを選択したり、他のメニューを選択したりすることができるように制御することができる。
【0063】
また、金融取引をしない場合であっても、透明ディスプレイ部110に出力される広告を利用して顧客20の参加を誘導することができ、顧客20の手の動作によって広告の選択及び次の広告の選択ができる。
【0064】
前記のようなデジタルデスクを用いた映像を制御する方法を見ると、以下のようである。
【0065】
デジタルデスクを用いた映像制御方法は、相談員の位置情報を収集するステップと、相談員の位置情報に応じて透明ディスプレイ部を動作させるステップとを含むことができる。ここで、デジタルデスクを用いた制御方法はデジタルデスクの制御部において行うことができる。
【0066】
相談員の位置情報を収集するステップでは、センサ部から収集した情報の提供を受けることができる。センサ部は顧客の特定の身体部分をセンシングして顧客の位置情報を測定することができる。
【0067】
相談員の位置情報に応じて透明ディスプレイ部を動作させるステップでは、制御部が相談員の位置情報が存在すると判断した場合、透明ディスプレイ部を透明になるように動作させることができる。その反面、制御部は、相談員の位置情報が存在しないと判断した場合、透明ディスプレイ部に仮想の相談員の映像が表示されるように制御することができる。
【0068】
これらのそれぞれのステップは、
図1乃至
図5で説明したデジタルデスクの動作を含むことができる。
【0069】
前記では図面及び実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された実施例の技術的思想から外れない範囲内で、実施例は様々に修正及び変更させることができることを理解できるはずである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 相談員と顧客との間に設けられる透明ディスプレイ部と、
前記相談員の有無情報に基づいて、前記透明ディスプレイ部に表示される映像を制御する制御部と、を含む、
デジタルデスク。
[2] 前記制御部は、前記相談員の情報が存在する場合、前記透明ディスプレイ部を透明になるように制御し、前記相談員の情報が存在しない場合、前記透明ディスプレイ部に第1の仮想の相談員の映像が表示されるように制御する、[1]に記載のデジタルデスク。
[3] 前記相談員及び前記顧客の位置をセンシングするセンサ部をさらに含む、[1]に記載のデジタルデスク。
[4] 前記センサ部は、カメラ、赤外線センサ及び超音波センサのうちの少なくとも1つ以上を含む、[3]に記載のデジタルデスク。
[5] 前記制御部は、前記顧客の視線が向かう領域に第1の仮想の相談員を表示するように前記透明ディスプレイ部の動作を制御する、[3]に記載のデジタルデスク。
[6] 前記相談員に向かう顧客の視線が向くところを除いた領域に第2の仮想の相談員又は金融情報を表示する、[5]に記載のデジタルデスク。
[7] 前記センサ部は、前記相談員と前記顧客が着席している椅子に設けられる、[3]に記載のデジタルデスク。
[8] 相談員の音声の入力を受ける音声入力部と、前記音声入力部から入力された前記相談員の音声を前記顧客に提供する音声出力部と、をさらに含む、[6]に記載のデジタルデスク。
[9] 前記制御部は、前記相談員が存在する場合、前記相談員の音声が前記音声出力部を介して伝達される時点を制御する、[8]に記載のデジタルデスク。
[10] 前記顧客の音声の入力を受けるか、又は前記第1の仮想の相談員及び前記第2の仮想の相談員の音声を出力する音声伝達部をさらに含み、
前記音声伝達部は、前記透明ディスプレイ部の内部に配置され、
前記制御部は、前記相談員の情報が存在しない場合、前記第1の仮想の相談員の音声が前記音声伝達部を介して伝達される時点を制御する、[8]に記載のデジタルデスク。
[11] 前記顧客の音声の入力を受けるか、又は前記第1の仮想の相談員及び前記第2の仮想の相談員の音声を出力する音声伝達部をさらに含み、
前記音声伝達部は、前記透明ディスプレイ部の内部に配置され、
前記制御部は、前記相談員の情報が存在する場合、前記相談員の音声が前記音声出力部を介して出力される時点と、前記第2の仮想の相談員の音声が前記音声伝達部を介して伝達される時点とを制御する、[8]に記載のデジタルデスク。
[12] 前記顧客からタッチ情報の入力を受けるタッチパネル部をさらに含む、[1]~[11]のいずれか一項に記載のデジタルデスク。
[13] 前記制御部は、前記タッチパネル部に前記顧客の個人情報を表示するように制御する、[12]に記載のデジタルデスク。
[14] 相談員の位置情報を収集するステップと、
前記相談員の位置情報が存在する場合、透明ディスプレイ部を透明に動作させ、前記相談員の位置情報が存在しない場合、前記透明ディスプレイ部に仮想の相談員の映像が表示されるように制御するステップと、を含む、
デジタルデスクを用いた映像制御方法。