(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-15
(45)【発行日】2022-08-23
(54)【発明の名称】データ伝送方法、端末機器及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
H04L 1/16 20060101AFI20220816BHJP
【FI】
H04L1/16
(21)【出願番号】P 2020552707
(86)(22)【出願日】2019-01-31
(86)【国際出願番号】 CN2019074182
(87)【国際公開番号】W WO2019184595
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-09-29
(31)【優先権主張番号】201810276542.X
(32)【優先日】2018-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高 雪娟
【審査官】北村 智彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/072257(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/030379(WO,A1)
【文献】特表2013-511937(JP,A)
【文献】NTT DOCOMO, INC.,DL/UL scheduling and HARQ management[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1718217,2017年10月03日,[検索日:2018.07.20],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1718217.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/16
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に適用されるデータ伝送方法であって、
PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を受信することと、
反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat Request Acknowledgement)フィードバック情報を少なくとも第1の目標伝送位置にマッピングして伝送することとを含み、
ここで、前記第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置である、データ伝送方法。
【請求項2】
前記の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の目標伝送位置にマッピングして伝送することは、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を前記第1の目標伝送位置にマッピングして伝送し、NACK(Non-Acknowledgement)情報を第2の目標伝送位置にマッピングして伝送することと、
ここで、前記第2の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置であり、
または、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を前記第1の目標伝送位置にマッピングして伝送し、今回の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を第3の目標伝送位置にマッピングして伝送することと、
ここで、前記第3の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの今回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置であり、
または、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、前記
第1の目標伝送位置と第2の目標伝送位置に、反復マッピングして伝送
し、ここで、前記第2の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応するHARQ-ACK位置であることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
NACK情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置以外の
HARQ-ACK位置に、マッピングして伝送することをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
ネットワーク機器に適用されるデータ伝送方法であって、
PDSCHを伝送することと、
少なくとも第1の目標伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することとを含み、
ここで、前記第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置である、データ伝送方法。
【請求項5】
前記の少なくとも第1の目標伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することは、
前記第1の目標伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、第2の目標伝送位置でNACK情報を受信することと、
ここで、前記第2の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置であり、
または、
前記第1の目標伝送位置で、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、第3の目標伝送位置で、今回の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することと、
ここで、前記第3の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの今回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置であり、
または、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、前記
第1の目標伝送位置と第2の目標伝送位置で、受信
し、ここで、前記第2の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応するHARQ-ACK位置であることを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
NACK情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置以外の
HARQ-ACK位置で、受信することをさらに含む、請求項
4または
5に記載の方法。
【請求項7】
端末機器に適用されるデータ伝送装置であって、
PDSCHを受信することに用いられる第1の受信モジュールと、
反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の目標伝送位置にマッピングして伝送することに用いられる第1の伝送モジュールとを含み、
ここで、前記第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置である、データ伝送装置。
【請求項8】
第1の伝送モジュールは、さらに、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を前記第1の目標伝送位置にマッピングして伝送し、NACK情報を第2の目標伝送位置にマッピングして伝送することに用いられ、
ここで、前記第2の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置であり、
または、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を前記第1の目標伝送位置にマッピングして伝送し、今回の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を第3の目標伝送位置にマッピングして伝送することに用いられ、
ここで、前記第3の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの今回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置であり、
または、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、前記
第1の目標伝送位置と第2の目標伝送位置に、反復マッピングして伝送することに用いら
れ、ここで、前記第2の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応するHARQ-ACK位置である、請求項
7に記載のデータ伝送装置。
【請求項9】
NACK情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置以外の
HARQ-ACK位置に、マッピングして伝送することに用いられる第三の伝送モジュールをさらに含む、請求項
7または
8に記載のデータ伝送装置。
【請求項10】
ネットワーク機器に適用されるデータ伝送装置であって、
PDSCHを伝送することに用いられる第2の伝送モジュールと、
少なくとも第1の目標伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することに用いられる第2の受信モジュールとを含み、
ここで、前記第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置である、データ伝送装置。
【請求項11】
第2の受信モジュールは、さらに、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を前記第1の目標伝送位置で受信し、NACK情報を第2の目標伝送位置で受信することに用いられ、
ここで、前記第2の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置であり、
または、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を前記第1の目標伝送位置で受信し、今回の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を第3の目標伝送位置で受信することに用いられ、
ここで、前記第3の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの今回の伝送に対応する
HARQ-ACK位置であり、
または、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、前記
第1の目標伝送位置と第2の目標伝送位置で受信することに用いら
れ、ここで、前記第2の目標伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応するHARQ-ACK位置である、請求項
10に記載のデータ伝送装置。
【請求項12】
NACK情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置以外の
HARQ-ACK位置で受信することに用いられる第三の受信モジュールをさらに含む、請求項
10または
11に記載のデータ伝送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年3月30日に中国に出願された中国特許出願番号201810276542.Xの優先権を主張し、その内容全体が援用により本明細書に組み込まれる。
本発明は、通信技術分野に関し、特に、データ伝送方法、端末機器及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信サービスの需要の発展に伴い、ITU(International Telecommunication Union)や3GPP(3rd Generation Partnership Project)等の団体は、新しい無線通信システム、例えば、5G NR(5th Generation New Radio)通信システムの研究を開始している。
【0003】
関連技術における5G NRシステムでは、柔軟なタイミング関係がサポートされている。PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)に対しては、そのスケジューリング情報を搬送するPDCCH(Physical Downlink Control Channel)が、PDSCHとPDCCHとの間のスケジューリングタイミング(Scheduling timing)、及びPDSCHとそれに対応するHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat Request Acknowledgement)との間のフィードバックタイミング関係(HARQ-ACK timing)を指示することができる。具体的に、PDCCHにより使用されるDCI(Downlink Control Information)フォーマットにおける時間領域リソース割当指示フィールドは、PDSCHが位置するスロット及びDCIが位置するスロットのスロットオフセットK0を示し、DCIフォーマット内のPDSCH・HARQ-ACKフィードバックタイミング指示フィールドは、PDSCHとHARQ-ACKとの間のスロット数K1を示す。PDSCHをスケジューリングするDCIなら、DCIフォーマット1_0とDCIフォーマット1_1の2種類のフォーマットがある。ここで、DCIフォーマット1_0は、フォールバック(fallback)DCIであり、それに対応するK1セットは、{1、2、3、4、5、6、7、8}に固定され、DCIフォーマット1_1は、非フォールバック(non-fallback)DCIフォーマットであり、それに対応するK1セットは、上記最大K1セットから選択された最多8つの値であり、少なくとも{0、1、2、3、4、5、6、7}における値を含む必要がある。K1は、DCI内の3ビットHARQ-ACKタイミング指示フィールドによって、1つの値を端末機器に指示し得、したがって、該値は動的に変更されるものであり得る。
【0004】
5G NRシステムでは、準静的(semi-static)と動的(dynamic)の2つのHARQ-ACKコードブック(codebook)生成方式がサポートされる。いわゆるHARQ-ACKコードブックポインタとは、同一の時間領域位置または上りチャネル上でHARQ-ACKフィードバックを行う下り伝送(PDSCHと下りSPSリソース解放を指示するPDCCHとを含み、下りSPSリソース解放を指示するPDCCHはSPS PDSCH解放指示ともいう)に対して生成されるHARQ-ACKフィードバックシーケンスである。
【0005】
準静的HARQ-ACKコードブックは、K1セットにおけるHARQ-ACKタイミング値に基づいて、各キャリアc上で、同一のスロットnでHARQ-ACKフィードバックを行う下り伝送の位置セットMcを特定してから、Mcに基づいて、スロットnで伝送されたHARQ-ACKコードブックを特定することができる。具体的には、各K1値に基づいて、対応するスロットslot nにおけるHARQ-ACKフィードバックを行うスロットが特定され、これらの各々スロットに、さらに、予め設定された下り時間領域リソース割当情報における種々の時間領域位置に応じて、1つのスロットにTDM(Time Division Multiplexing)が存在する下り伝送の最大の個数が特定されてもよい。例えば、準静的な上り下りスロット構成が設定された場合、1つの下り時間領域リソース割当情報から特定される1つのスロットにおける伝送位置に上りシンボルが存在すれば、該伝送位置はカウントされないので上り下りリソースの衝突が存在し、該下り伝送は実際に発生することはなく、又はスケジューリングタイミングK0に基づいて特定された、該スロットにおける下り伝送のスケジューリング情報を伝送するスロットにPDCCH傍受機会(PDCCH monitoring occasion)が存在しなければ、該スロットはスケジューリングされ得ず、該スロットにおける下り伝送は全てカウントされ得ない。1つのロットで下り時間領域リソース割当情報から特定されるシンボルが全て下り又は未知(unknown)シンボルであり、且つ、当該タイムスロットに対応するスケジューリング情報を伝送するスロットにPDCCH傍受機会が存在することを満たしさえすれば、該下り伝送が該スロットに存在可能であると示し、これにより、1つのスロットに存在し得る下り伝送のうちから、TDM伝送の下り伝送の最大の個数を特定し、以下同様に、K1に基づいて導出された、slot nにおけるHARQ-ACKフィードバックを行う複数のslot中の下り伝送の総個数をMcとして特定し、Mcに基づいて、slot nで伝送された、コードブックサイズ、HARQ-ACKの詳しい内容及び順序を含む準静的HARQ-ACKコードブックを特定する。
【0006】
5G NRシステムにおいて、PDSCHが反復伝送される場合、PDSCHは2、4、または8回の反復伝送をサポートすることができ、それに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は準静的HARQ-ACKコードブックによる伝送をサポートすることができるが、相応なHARQ-ACKフィードバック情報をどのように伝送するかに関する明確な方法はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の実施例が提供するデータ伝送方法、端末機器及びネットワーク機器は、PDSCHは反復伝送される際に、如何にして相応なHARQ-ACKフィードバック情報を伝送するかを明確にすることで、正常なPDSCHの反復伝送のHARQ-ACKフィードバックを保証することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様では、本開示の実施例が提供する端末機器に適用されるデータ伝送方法は、
PDSCHを受信することと、
反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の目標伝送位置にマッピングして伝送することとを含み、
ここで、前記第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0009】
第2の態様では、本開示の実施例が提供するネットワーク機器に適用されるデータ伝送方法は、
PDSCHを伝送することと、
少なくとも第1の目標伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することとを含み、
ここで、前記第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0010】
第3の態様では、本開示の実施例が提供する端末機器は、トランシーバ、メモリ、プロセッサ、及び前記メモリに記憶されている、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、ここで、
前記トランシーバは、PDSCHを受信し、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の目標伝送位置にマッピングして伝送することに用いられ、
ここで、前記第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0011】
第4の態様では、本開示の実施例が提供するネットワーク機器は、トランシーバ、メモリ、プロセッサ、及び前記メモリに記憶されている、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、ここで、
前記トランシーバは、PDSCHを伝送し、少なくとも第1の目標伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することに用いられ、
ここで、前記第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0012】
第5の態様では、本開示の実施例がさらに提供する端末機器に適用されるデータ伝送装置は、
PDSCHを受信することに用いられる第1の受信モジュールと、
反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の目標伝送位置にマッピングして伝送することに用いられる第1の伝送モジュールとを含み、
ここで、前記第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0013】
第6の態様では、本開示の実施例がさらに提供するネットワーク機器に適用されるデータ伝送装置は、
PDSCHを伝送することに用いられる第2の伝送モジュールと、
少なくとも第1の目標伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することに用いられる第2の受信モジュールとを含み、
ここで、前記第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0014】
第7の態様では、本開示の実施例がさらに提供する端末機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されている、前記プロセッサ上で実行可能なプログラムとを含み、ここで、前記プロセッサが前記コンピュータープログラムを実行すると、上記端末機器に適用されるデータ伝送方法が実現される。
【0015】
第8の態様では、本開示の実施例がさらに提供するネットワーク機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されている、前記プロセッサ上で実行可能なプログラムとを含み、ここで、前記プロセッサが前記コンピュータープログラムを実行すると、上記ネットワーク機器に適用されるデータ伝送方法が実現される。
【0016】
第9の態様では、本開示の実施例がさらに提供するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、上記端末機器に適用されるデータ伝送方法、又は上記ネットワーク機器に適用されるデータ伝送方法を実現するコンピュータプログラムを記憶している。
【発明の効果】
【0017】
本開示の実施例において、PDSCHを受信し、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の目標伝送位置にマッピングして伝送し、該第1の目標伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置であり、よって、PDSCHは反復伝送される際に、如何にして相応なHARQ-ACKフィードバック情報を伝送するかを明確にすることで、正常なPDSCH反復伝送のHARQ-ACKフィードバックを保証することができる。
【0018】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、本発明の実施例において必要とされる図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は、本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働なしで、他の図面も、これらの図面に基づいて得られることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本開示の実施例に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例に係る別のデータ伝送方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の具体的な実施例に係る下り伝送位置の概略図である。
【
図4】本開示の具体的な実施例におけるケース1に応じた方式1に従ってHARQ-ACKフィードバックを行う概略図である。
【
図5】本開示の具体的な実施例におけるケース1に応じた方式2に従ってHARQ-ACKフィードバックを行う概略図である。
【
図6】本開示の具体的な実施例におけるケース1に応じた方式3に従ってHARQ-ACKフィードバックを行う概略図である。
【
図7】本開示の具体的な実施例におけるケース2に応じた方式1に従ってHARQ-ACKフィードバックを行う概略図である。
【
図8】本開示の具体的な実施例におけるケース2に応じた方式2に従ってHARQ-ACKフィードバックを行う概略図である。
【
図9】本開示の具体的な実施例におけるケース2に応じた方式3に従ってHARQ-ACKフィードバックを行う概略図である。
【
図10】本開示の実施例に係る端末機器の構成概略図その1である。
【
図11】本開示の実施例に係るネットワーク機器の構成概略図その1である。
【
図12】本開示の実施例に係るデータ伝送装置の構成概略図その1である。
【
図13】本開示の実施例に係るデータ伝送装置の構成概略図その2である。
【
図14】本開示の実施例に係る端末機器の構成概略図その2である。
【
図15】本開示の実施例に係るネットワーク機器の構成概略図その2である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本開示の実施例における技術手段を、本開示の実施例における図面を参照して、明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本開示の実施例の全てではなく、一部こそである。本開示の実施例に基づいて、創造的な労働なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に属する。
【0021】
図1を参照すると、本開示の実施例は、端末機器に適用されるデータ伝送方法を提供し、該方法は、
ステップ101:PDSCHを受信することと、
ステップ102:反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の伝送位置にマッピングして伝送することとを含み、
ここで、該第1の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0022】
また、該反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応するHARQ-ACKフィードバック情報、すなわち、複数回の反復伝送の合成を介して得られるPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報である。
【0023】
さらに、端末機器が、NACK情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送されているPDSCHの毎回の伝送に対応する位置以外の位置に、マッピングして伝送し得る。
【0024】
本開示の実施例に係るデータ伝送方法において、PDSCHを受信し、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の伝送位置にマッピングして伝送し、該第1の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置であり、よって、PDSCHは反復伝送される際に、如何にして相応なHARQ-ACKフィードバック情報を伝送するかを明確にすることで、正常なPDSCH反復伝送のHARQ-ACKフィードバックを保証することができる。
【0025】
本開示の実施例において、端末機器が、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の伝送位置にマッピングして伝送するプロセスは、以下にそれぞれ説明する3つの方式で実現される。
【0026】
方式1
【0027】
方式1によると、ステップ102は、
端末機器が、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を第1の伝送位置にマッピングして伝送し、NACK(Non-Acknowledgement)情報を第2の伝送位置にマッピングして伝送することを含み得、
ここで、前記第2の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応する位置である。
【0028】
方式2
【0029】
方式2によると、ステップ102は、
端末機器は、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を第1の伝送位置にマッピングして伝送し、今回の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報(つまり、今回の反復伝送まで、前回の反復伝送との合成を介して得られるPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報)を第3の伝送位置にマッピングして伝送することを含み得、
ここで、該第3の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの今回の伝送に対応する位置である。
【0030】
方式3
【0031】
方式3によると、ステップ102は、
端末機器は、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置に、反復マッピングして伝送することを含み得、
換言すれば、この方式で端末機器は、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送の位置にマッピングして伝送し、また、準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送の位置にHARQ-ACKフィードバック情報を同様にマッピングして伝送することができ、すなわち、該HARQ-ACKフィードバック情報は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置で反復伝送される。
【0032】
上記3つの方式を比較すると分かるように、
方式1及び方式3に比べ、方式2の利点は、反復伝送の各々までのPDSCH受信状態を知らせることで、ネットワーク側、例えば基地局が、PDSCHの反復伝送回数をさらに調整できるか否かを判断することを支援することができることであり、例えば、複数回のHARQ-ACKフィードバックを行った後、反復伝送回数が4であるPDSCHに対して、常に2回の伝送以内でACKフィードバックが得られる場合、PDSCHの反復伝送回数を4から2に調整することを考慮してよい。
【0033】
方式1及び方式2に比べ、方式3の利点は、同一のHARQ-ACKフィードバック情報を反復伝送することにより、1つのPDSCHの反復伝送に対応する最終のHARQ-ACKの伝送信頼性を向上させることができることである。
【0034】
図2を参照すると、本開示の実施例は、ネットワーク装置に適用されるデータ伝送方法を提供し、該方法は、
ステップ201:PDSCHを伝送することと、
ステップ202:少なくとも第1の伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することとを含み、
ここで、該第1の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0035】
本開示の実施例に係るデータ伝送方法によると、PDSCHを伝送し、少なくとも第1の伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、該第1の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置であり、よって、PDSCHは反復伝送される際に、如何にして相応なHARQ-ACKフィードバック情報を伝送するかを明確にすることで、正常なPDSCHの反復伝送のHARQ-ACKフィードバックを保証し、正確なフィードバック情報を得る。
【0036】
本開示の実施例には、選択的に、ステップ202は、
前記第1の伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、第2の伝送位置でNACK情報を受信することを含み得、
ここで、前記第2の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応する位置である。
【0037】
選択的に、ステップ202は、
前記第1の伝送位置で、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、第3の伝送位置で、今回の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することを含み得、
ここで、前記第3の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの今回の伝送に対応する位置である。
【0038】
選択的に、ステップ202は、
前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置で、受信することを含み得る。
【0039】
選択的に、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応するHARQ-ACKフィードバック情報である。
【0040】
選択的に、前記方法は、
NACK情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置以外の位置で、受信することをさらに含み得る。
【0041】
以下、本開示の具体的な実施例について、
図3~
図9を参照しながら詳細に説明する。
【0042】
本発明の具体的な実施例では、
図3に示すように、8つのHARQ-ACKタイミングを含む候補セットK1が{0,1,2,3,4,5,6,7,8,9}であると仮定すると、スロットslot n+9内でHARQ-ACK伝送に対応する10個のスロットが特定され得る。ここで、上がりslotであるslot n+9及びslot n+8は、下りを伝送することができないため、準静的HARQ-ACKコードブックのフィードバックから除外され、slot nからslot n+7のみが残され、それらのslotの各々に対して、関連技術の関連方式で、そのslotに存在するPDSCHの最大数を特定し、例えば、端末能力が各slotに1つのPDSCHしかサポートしていなく、各slotがK0に従って特定されたスケジューリングシグナリングを送信するslotにPDCCH傍受機会を有すると仮定すると、各slotは、1つのPDSCHを含み得、すなわち、現在のキャリアcにおける、slot n+9内に、HARQ-ACKフィードバックを行う下り伝送の個数がMc=8であり、ここで、各PDSCHはMc個の位置のうちの1つに対応し、この対応関係は、下り伝送の個数の特定過程に、同時に特定されたものである。上位層シグナリングは、反復回数であるA回の反復伝送されるPDSCHを予め設定することができ、すなわち、同一TBを搬送するPDSCHはA回の反復伝送を行う必要があるが、slot単位で反復伝送を行う場合、毎回の伝送は、十分な下り又は未知シンボルを含むslotで行われ、1番目のPDSCH伝送が位置するslotは、PDCCHのスケジューリングに基づいて特定される。例えば、K0に基づいて特定されてもよく、1つのslotにおけるPDSCHの時間領域リソースはPDCCHのスケジューリングに基づいて特定されてもよく、また、反復伝送過程において、各PDSCHは、伝送slotにおける時間領域位置が同じであり、第1のslotからの後続の、上記1つのslotにおけるPDSCHの時間領域リソース割り当てを満たすslotで反復伝送が行われる。もちろん、特定の実現において、例えば、1つのPDSCHの割り当てられるシンボルの数が比較的少ない場合など、slot内で反復伝送を行うことも可能であり、本開示の具体的な実施例では、slotのみを単位として、反復伝送を行う。
【0043】
ケース1:PDSCHの反復伝送の回数が4であり、1番目のPDSCHの第1回の伝送がslot nで、後続のslot n+1、n+2、及びn+3で順に反復され、2番目のPDSCHの第1回の伝送がslot n+4で、後続のslot n+5、n+6、及びn+7で順に反復されると仮定すると、端末機器は、以下のように、相応なHARQ-ACKフィードバックを実行し得る。
【0044】
方式1:
図4に示すように、端末機器は、1番目のPDSCHが4回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、該PDSCHの最後の1回の伝送に対応する準静的HARQ-ACKコードブック内の位置にマッピングして、すなわち準静的HARQ-ACKコードブック内のslot n+3に対応するHARQ-ACK位置で伝送することができ、2番目のPDSCHが4回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、該PDSCHの最後の1回の伝送に対応する準静的HARQ-ACKコードブック内の位置にマッピングして、すなわち準静的HARQ-ACKコードブック内のslot n+7に対応するHARQ-ACK位置で伝送することができる一方、準静的HARQ-ACKコードブック内の他の下り伝送に対応する位置に、NACK情報を直接マッピングすることができる。
【0045】
方式2:
図5に示すように、端末機器は、1番目のPDSCHが4回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、該PDSCHの最後の1回の伝送に対応する準静的HARQ-ACKコードブック内の位置にマッピングして、すなわち準静的HARQ-ACKコードブック内のslot n+3に対応するHARQ-ACK位置で伝送することができ、準静的HARQ-ACKコードブック内の、1番目のPDSCHの最後の1回以外の他の伝送に対応する位置に、対応する下り伝送のHARQ-ACKフィードバック情報をマッピングして、すなわち、準静的HARQ-ACKコードブック内の、slot n+2に対応する位置に、1番目のPDSCHが3回の反復伝送を行った後に得られたHARQ-ACKフィードバック情報をマッピングし、準静的HARQ-ACKコードブック内の、slot n+1に対応する位置に、1番目のPDSCHが2回の反復伝送を行った後に得られたHARQ-ACKフィードバック情報をマッピングし、準静的HARQ-ACKコードブック内の、slot nに対応する位置に、1番目のPDSCHの第1回の伝送のHARQ-ACKフィードバック情報をマッピングすることができる。2番目のPDSCHについては、そのHARQ-ACKフィードバックが、上記1番目のPDSCHのHARQ-ACKフィードバックと同様であるため、ここでその説明を省略する。
【0046】
方式3:
図6に示すように、端末機器は、1番目のPDSCHが4回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、該PDSCHの毎回の伝送に対応する準静的HARQ-ACKコードブック内の位置に反復マッピングして、すなわち、slot n+3における4回の合成の後に得られたPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内の、slot nからn+3に対応するHARQ-ACK位置にそれぞれマッピングすることができ、2番目のPDSCHが4回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、該PDSCHの毎回の伝送に対応する準静的HARQ-ACKコードブック内の位置に反復マッピングして、すなわち、slot n+7における4回の合成の後に得られたPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内のslot n+4からslot n+7に対応するHARQ-ACK位置にマッピングすることができる。
【0047】
なお、このケースには、ネットワーク側、例えば基地局は、同様の方式でPDSCHの反復伝送に対するHARQ-ACKのマッピング位置を特定して、正確なフィードバック情報を得る。
【0048】
ケース2:PDSCHの反復伝送の回数が2であり、1番目のPDSCHの第1回の伝送がslot nで、後続のslot n+1で順に反復され、2番目のPDSCHの第1回の伝送がslot n+3で、後続のslot n+4で順に反復され、3番目のPDSCHの第1回の伝送がslot n+5で、後続のslot n+6で順に反復されると仮定すると、端末機器は、以下のように、相応なHARQ-ACKフィードバックを実行し得る。
【0049】
方式1:
図7に示すように、端末機器は、1番目のPDSCHが2回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、該PDSCHの最後の1回の伝送に対応する準静的HARQ-ACKコードブック内の位置にマッピングして、すなわち準静的HARQ-ACKコードブック内のslot n+1に対応するHARQ-ACK位置で伝送することができ、以下同様、2番目のPDSCHが2回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内のslot n+4に対応するHARQ-ACK位置にマッピングして伝送し、また、3番目のPDSCHが2回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内のslot n+6に対応するHARQ-ACK位置にマッピングして伝送しことができる一方、準静的HARQ-ACKコードブック内の他の位置に、NACK情報を直接マッピングすることができる。
【0050】
方式2:
図8に示すように、端末機器は、1番目のPDSCHが2回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、該PDSCHの最後の1回の伝送に対応する準静的HARQ-ACKコードブック内の位置にマッピングして、すなわち準静的HARQ-ACKコードブック内のslot n+1に対応するHARQ-ACK位置で伝送することができ、準静的HARQ-ACKコードブック内の、1番目のPDSCHの最後の1回以外の他の伝送に対応する位置に、対応する下り伝送のHARQ-ACKフィードバック情報をマッピングして、すなわち、準静的HARQ-ACKコードブック内の、slot nに対応する位置に、1番目のPDSCHの第1回の伝送のHARQ-ACKフィードバック情報をマッピングし、以下同様、2番目のPDSCHが2回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内の、slot n+4に対応するHARQ-ACK位置にマッピングして、2番目のPDSCHの第1回の伝送のHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内の、slot n+3に対応する位置にマッピングし、また、3番目のPDSCHが2回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内の、slot n+6に対応するHARQ-ACK位置にマッピングし、3番目のPDSCHの第1回の伝送のHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内の、slot n+5に対応する位置にマッピングできる一方、準静的HARQ-ACKコードブック中の他の位置に対しては、それに対応する下り伝送が受信されないため、NACK情報を直接マッピングすることができる。
【0051】
方式3:
図9に示すように、端末機器は、1番目のPDSCHが2回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報を、該PDSCHの毎回の伝送に対応する準静的HARQ-ACKコードブック内の位置に反復マッピングして、すなわち、slot n+1における2回の合成の後に得られたPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内の、slot nからn+1に対応するHARQ-ACK位置にそれぞれマッピングすることができ、以下同様、2番目のPDSCHが2回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報、すなわち、slot n+4における2回の合成の後に得られたPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内のslot n+3からn+4に対応するHARQ-ACK位置にそれぞれマッピングして、また、3番目のPDSCHが2回の反復伝送を行った後の最終のHARQ-ACKフィードバック情報、すなわち、slot n+6における2回の合成の後に得られたPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報を、準静的HARQ-ACKコードブック内のslot n+5からn+6に対応するHARQ-ACK位置にそれぞれマッピングすることができる一方、準静的HARQ-ACKコードブック中の他の位置に対しては、それに対応する下り伝送が受信されないため、NACK情報を直接マッピングすることができる。
【0052】
なお、このケースには、ネットワーク側、例えば基地局は、同様の方式でPDSCHの反復伝送に対するHARQ-ACKのマッピング位置を特定して、正確なフィードバック情報を得る。
【0053】
本開示の具体的な実施例において、Mc個のHARQ-ACK位置のうちの1つは、1つのPDSCHのHARQ-ACKフィードバック情報に対応し、該HARQ-ACKが、1ビットであってもよいし、複数のビットであってもよく、下り伝送の具体的な設定、例えばシングルTBであるかマルチTBであるか、空間統合を行うか否か、CBG伝送をサポートするか否か等に依存する。
【0054】
以上の実施例は、本開示のデータ伝送方法について説明したが、以下、本開示の端末機器及びネットワーク機器について、実施例と図面を参照しながら説明する。
【0055】
図10に示すように、本開示の実施例は、トランシーバ11、メモリ12、プロセッサ13、及びメモリ12に記憶されている、プロセッサ13上で実行可能なコンピュータプログラムを含む端末機器を更に提供し、
ここで、前記トランシーバは、PDSCHを受信し、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の伝送位置にマッピングして伝送することに用いられ、
前記第1の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0056】
本開示の実施例に係る端末機器は、PDSCHが反復伝送を行われる際に、如何にして相応なHARQ-ACKフィードバック情報を伝送するかを明確にすることで、正常なPDSCHの反復伝送のHARQ-ACKフィードバックを保証し得る。
【0057】
本開示の実施例では、選択的に、前記トランシーバ11は、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を前記第1の伝送位置にマッピングして伝送し、NACK情報を第2の伝送位置にマッピングして伝送することにさらに用いられ、
ここで、前記第2の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応する位置である。
【0058】
選択的に、前記トランシーバ11は、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を前記第1の伝送位置にマッピングして伝送し、今回の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を第3の伝送位置にマッピングして伝送することにさらに用いられ、
ここで、前記第3の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの今回の伝送に対応する位置である。
【0059】
選択的に、前記トランシーバ11は、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置に、反復マッピングして伝送することに用いられる。
【0060】
選択的に、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応するHARQ-ACKフィードバック情報である。
【0061】
選択的に、前記トランシーバ11は、NACK情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置以外の位置に、マッピングして伝送することをさらに用いられる。
【0062】
図10では、(バス10によって表れる)バスアーキテクチャが示され、バス10は、プロセッサ13によって表される1つまたは複数のプロセッサとメモリ12によって表されるメモリとを含む様々な回路を互いに接続する任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含み得る。トランシーバ11は、バス10を介してプロセッサ13及びメモリ12に接続され得る送信機及び受信機を含み得る。
【0063】
プロセッサ13は、バス10及び一般的な処理を管理し、メモリ12は、プロセッサ13によって動作を実行するときに使用されるデータを記憶し得る。
【0064】
図11に示すように、本開示の実施例は、トランシーバ111、メモリ112、プロセッサ113、及びメモリ112に記憶されている、プロセッサ113上で実行可能なコンピュータプログラムを含むネットワーク機器をさらに提供し、ここで、
前記トランシーバ111は、PDSCHを伝送し、少なくとも第1の伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することに用いられ、
前記第1の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0065】
本開示の実施例に係るネットワーク機器は、PDSCHは反復伝送される際に、如何にして相応なHARQ-ACKフィードバック情報を受信するかを明確にすることで、正常なPDSCHの反復伝送のHARQ-ACKフィードバックを保証し、正確なフィードバック情報を得ることができる。
【0066】
本開示の実施例に、選択的に、前記トランシーバ111は、前記第1の伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、第2の伝送位置でNACK情報を受信することにさらに用いられ、
ここで、前記第2の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応する位置である。
【0067】
選択的に、前記トランシーバ111は、前記第1の伝送位置で、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、第3の伝送位置で、今回の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することに用いられ、
ここで、前記第3の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの今回の伝送に対応する位置である。
【0068】
選択的に、前記トランシーバ111は、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置で、受信することにさらに用いられる。
【0069】
選択的に、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応するHARQ-ACKフィードバック情報である。
【0070】
選択的に、前記トランシーバ111は、NACK情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置以外の位置で、受信することにさらに用いられる。
【0071】
図11では、(バス110によって表れる)バスアーキテクチャが示され、バス110は、プロセッサ113によって表される1つまたは複数のプロセッサとメモリ112によって表されるメモリとを含む様々な回路を互いに接続する任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含み得る。トランシーバ111は、バス110を介してプロセッサ113及びメモリ112に接続され得る送信機及び受信機を含み得る。
【0072】
プロセッサ113は、バス110及び一般的な処理を管理し、メモリ112は、プロセッサ113によって動作を実行するときに使用されるデータを記憶し得る。
【0073】
図12を参照すると、本開示の実施例は、端末機器に適用されるデータ伝送装置をさらに提供し、そのデータ伝送装置は、
PDSCHを受信することに用いられる第1の受信モジュール121と、
反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の伝送位置にマッピングして伝送することに用いられる第1の伝送モジュール122とを含み、
ここで、前記第1の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0074】
本開示の実施例に係るデータ伝送装置は、PDSCHは反復伝送される際に、如何にして相応なHARQ-ACKフィードバック情報を伝送するかを明確にすることで、正常なPDSCHの反復伝送のHARQ-ACKフィードバックを保証することができる。
【0075】
本開示の実施例では、選択的に、前記第1の伝送モジュール122は、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を前記第1の伝送位置にマッピングして伝送し、NACK情報を第2の伝送位置にマッピングして伝送することにさらに用いられ、
ここで、前記第2の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応する位置である。
【0076】
選択的に、前記第1の伝送モジュール122は、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を前記第1の伝送位置にマッピングして伝送し、今回の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を第3の伝送位置にマッピングして伝送することにさらに用いられ、
ここで、前記第3の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの今回の伝送に対応する位置である。
【0077】
選択的に、前記第1の伝送モジュール122は、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置に、反復マッピングして伝送することにさらに用いられる。
【0078】
選択的に、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応するHARQ-ACKフィードバック情報である。
【0079】
選択的に、前記端末機器は、
NACK情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置以外の位置に、マッピングして伝送することに用いられる第3の伝送モジュールをさらに含む。
【0080】
図13を参照すると、本開示の実施例は、ネットワーク機器に適用されるデータ伝送装置をさらに提供し、そのデータ伝送装置は、
PDSCHを伝送することに用いられる第2の伝送モジュール131と、
少なくとも第1の伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することに用いられる第2の受信モジュール132とを含み、
ここで、前記第1の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0081】
本開示の実施例に係るデータ伝送装置は、PDSCHは反復伝送される際に、如何にして相応なHARQ-ACKフィードバック情報を受信するかを明確にすることで、正常なPDSCHの反復伝送のHARQ-ACKフィードバックを保証し、正確なフィードバック情報を得ることができる。
【0082】
本開示の実施例に、選択的に、前記第2の受信モジュール132は、前記第1の伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、第2の伝送位置でNACK情報を受信することに用いられ、
ここで、前記第2の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送以外の毎回の伝送に対応する位置である。
【0083】
選択的に、前記第2の受信モジュール132は、前記第1の伝送位置で、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信し、第3の伝送位置で、今回の反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することにさらに用いられ、
ここで、前記第3の伝送位置は、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの今回の伝送に対応する位置である。
【0084】
選択的に、前記第2の受信モジュール132は、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置で、受信することにさらに用いられる。
【0085】
選択的に、前記反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報は、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応するHARQ-ACKフィードバック情報である。
【0086】
選択的に、前記ネットワーク機器は、
NACK情報を、前記準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの毎回の伝送に対応する位置以外の位置で、受信することに用いられる第3の受信モジュールをさらに含み得る。
【0087】
また、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されている、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムと、を含む端末機器をさらに提供し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、端末機器に適用されるデータ伝送方法の実施例における上述の各プロセスを実現し、同じ技術的効果を達成することができ、重複を避けるためにここでは説明を省略する。
【0088】
具体的には、
図14に示すように、本開示の実施例は、バス141、プロセッサ142、トランシーバ143、バスインターフェース144、メモリ145、及びユーザインターフェース146を含む端末機器をさらに提供し、
ここで、プロセッサ142は、メモリ145内のプログラムを読み取ると、
PDSCHを受信し、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を少なくとも第1の伝送位置にマッピングして伝送するように、トランシーバ143を制御することを実行し、
ここで、前記第1の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0089】
トランシーバ143は、プロセッサ142の制御で、データの受信と送信とに用いられる。
【0090】
図14では、(バス141によって表れる)バスアーキテクチャが示され、バス141は、汎用プロセッサ142によって表される1つまたは複数のプロセッサとメモリ145によって表されるメモリとを含む様々な回路を互いに接続する任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含み得る。バス141は、また、周辺機器、電圧レギュレータ、電力管理回路など、他の様々な回路を接続することもできるのは当技術分野でよく知られているため、ここでは更なる説明をしない。バスインターフェース144は、バス141とトランシーバ143との間のインターフェースを提供する。トランシーバ143は、1つの要素であってもよく、または、複数の受信機及び送信機などの複数の要素であってもよく、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。例えば、トランシーバ143は、他の機器から外部データを受信する。トランシーバ143は、プロセッサ142が処理し済みのデータを他の機器に送信することに用いられる。コンピューティングシステムの性質に応じて、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどのユーザインターフェース146も提供され得る。
【0091】
プロセッサ142は、バス141の管理と、前述のように汎用オペレーティングシステムを実行する通常の処理とを担当する。メモリ145は、プロセッサ142によって動作を実行するときに使用されるデータを記憶することに用いられる。
【0092】
選択的に、プロセッサ142は、Central Processing Unit(CPU)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はCPLD(Complex Programmable Logic Device)であってもよい。
【0093】
なお、本開示の実施例におけるメモリ145は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、ROM(Read-Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Electrically EPROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるRAM(Random Access Memory)であってもよい。SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDRSDRAM(Double Data Rate SDRAM)、ESDRAM(Enhanced SDRAM)など、多くの形態のRAMが利用可能であり、それらの形態のRAMが例のみとして、制限的に説明したものではない。本明細書に記載されるシステム及び方法のメモリ145は、これら及び任意の他の好適なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0094】
いくつかの実施形態では、メモリ145は、実行可能モジュールまたはデータ構造、またはそのサブセット、または拡張セット(オペレーティングシステム1451及びアプリケーションプログラム1452)などの要素を記憶し、
ここで、オペレーティングシステム1451は、フレーム層、コアライブラリ層、ドライバ層等の、各種基盤サービスの実現やハードウェアベースのタスクの処理に用いられる各種システムプログラムを含む。アプリケーションプログラム1452は、様々なアプリケーションサービスを実現するためのメディアプレーヤ(Media Player)、ブラウザ(Browser)等のような様々なアプリケーションプログラムを含む。本開示の実施例の方法を実現するためのプログラムは、アプリケーションプログラム1452に含まれ得る。
【0095】
また、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されている、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムと、を含むネットワーク機器をさらに提供し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、ネットワーク機器に適用されるデータ伝送方法の実施例における上述の各プロセスを実現し、同じ技術的効果を達成することができ、重複を避けるためにここでは説明を省略する。
【0096】
具体的には、
図15に示すように、本開示の実施例は、バス151、トランシーバ152、アンテナ153、バスインターフェース154、プロセッサ155、及びメモリ156を含むネットワーク機器をさらに提供する。
【0097】
本開示の実施例は、前記ネットワーク機器は、メモリ156に記憶されている、プロセッサ155上で実行可能なコンピュータプログラムをさらに含み、ここで、コンピュータープログラム155はプロセッサ15に実行されると、
前記トランシーバ152は、PDSCHを伝送し、少なくとも第1の伝送位置で、反復伝送のPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック情報を受信することを実現し、
ここで、前記第1の伝送位置は、準静的HARQ-ACKコードブック内の、前記反復伝送のPDSCHの最後の1回の伝送に対応する位置である。
【0098】
トランシーバ152は、プロセッサ155の制御で、データの受信と送信とに用いられる。
【0099】
図15では、(バス151によって表れる)バスアーキテクチャが示され、バス151は、プロセッサ155によって表される1つまたは複数のプロセッサとメモリ156によって表されるメモリとを含む様々な回路を互いに接続する任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含み得る。バス151は、また、周辺機器、電圧レギュレータ、電力管理回路など、他の様々な回路を接続することもできるのは当技術分野でよく知られているため、ここでは更なる説明をしない。バスインターフェース154は、バス151とトランシーバ152との間のインターフェースを提供する。トランシーバ152は、1つの要素であってもよく、または、複数の受信機及び送信機などの複数の要素であってもよく、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサ155で処理されたデータは、アンテナ153を介して無線媒体上に伝送され、さらに、アンテナ153は、データを受信し、プロセッサ155にデータを伝送する。
【0100】
プロセッサ155は、バス151の管理と通常の処理を担当し、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電源管理、及び他の制御機能を含む様々な機能を提供することもできる。メモリ156は、プロセッサ155によって動作を実行するときに使用されるデータを記憶することに用いられる。
【0101】
選択的に、プロセッサ155は、CPU、ASIC、FPGA、またはCPLDであり得る。
【0102】
本開示の実施例は、プロセッサにより実行されると、端末機器に適用されるデータ伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、重複を避けるために、ここでその説明を省略する。
【0103】
本開示の実施例は、プロセッサにより実行されると、ネットワーク機器に適用されるデータ伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、重複を避けるために、ここでその説明を省略する。
【0104】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、永続的及び非永続的、着脱可能及び非着脱可能媒体を含み、情報記憶は、任意の方法または技術によって実現され得る。情報は、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムのモジュール、または他のデータであり得る。コンピュータの記憶媒体の例としては、限定されるものではないが、相変化メモリ(PRAM)、SRAM、DRAM、他のタイプのRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)または他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ記憶装置または他の磁気記憶装置、またはコンピューティング機器によってアクセスされ得る情報を記憶するために使用され得る任意の他の非伝送媒体が挙げられる。本明細書の定義によれば、コンピュータ読み取り可能な媒体は、変調されたデータ信号及び搬送波などの一時記憶コンピュータ読み取り可能な媒体(Transitory Media)を含まない。
【0105】
なお、本明細書において、用語「含める」、「含む」、またはそれらの任意の他の変形形態は、非排他的な包含をカバーするように意図され、したがって、要素のシリーズを含むプロセス、方法、品目、または装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素も含み、またはそのようなプロセス、方法、品目、もしくは装置に固有の要素も含む。「……を1つ含む」という表現によって定義される要素は、これ以上限定せずに、追加の同一の要素が、その要素を含むプロセス、方法、物品、又は装置内に存在することを除外しない。
【0106】
なお、本開示の実施例のシリアル番号は、説明のみを目的として、実施例の優劣を表すものではない。
【0107】
上記の実施形態の説明により、当業者は、上記の実施例の方法は、ソフトウェアプラスに必要な汎用ハードウェアプラットフォームを追加することによって達成することができることを明確に理解することができ、もちろん、ハードウェアのみを介しても達成し得、しかし、多くの場合、前者は、より良い実施方式である。この理解に基づいて、本開示の技術手段は、本質的に、または関連技術に寄与する部分は、コンピュータソフトウェア製品の形で具体化することができ、コンピュータソフトウェア製品は、(ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスクなどの)記憶媒体に記憶され、(携帯電話、コンピュータ、サーバー、エアコン、またはネットワーク機器などであってもよい)端末機器に、この開示の各実施例で説明した方法を実行させるために用いられるいくつかの命令を含む。
【0108】
以上、本開示の具体的な実施態様のみであるが、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本開示の技術分野に精通している技術者は、本開示の範囲内において、容易に考えられる変化又は置換は、本開示の保護範囲にカバーされるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、請求項の保護範囲に基づくものとする。