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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-15
(45)【発行日】2022-08-23
(54)【発明の名称】名前タグ表示方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20220816BHJP
【FI】
H04L51/04
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021547638
(86)(22)【出願日】2020-01-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-20
(86)【国際出願番号】 CN2020073272
(87)【国際公開番号】W WO2020168893
(87)【国際公開日】2020-08-27
【審査請求日】2021-04-28
(31)【優先権主張番号】201910121357.8
(32)【優先日】2019-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521134411
【氏名又は名称】天津字▲節▼跳▲動▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Tianjin Bytedance Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】9-3-401, No. 39 Hi-tech Six Road, Binhai Keji Park, Binhai High-tech Zone, Tianjin, 300000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】邵 ▲暁▼琳
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-157451(JP,A)
【文献】特開2004-192565(JP,A)
【文献】特表2003-529845(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0321247(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得するステップと、
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得するステップと、
前記オリジナルグループメッセージに付加される前記指定ユーザの前記オリジナル名前タグを前記ターゲット名前タグに置換し、前記ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成するステップと、
前記現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへ前記ターゲットグループメッセージを表示するステップと、を含むことを特徴とする名前タグ表示方法。
【請求項2】
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得するステップは、
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに基づいて、予め格納されたユーザ名前登録情報を検索し、前記現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得可能であるか否かを特定することと、
前記現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できた場合に、前記専用名前タグを前記ターゲット名前タグとすることと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の名前タグ表示方法。
【請求項3】
前記現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得可能であるか否かを特定した後、更に、
前記現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できなかった場合に、前記オリジナル名前タグに対応する汎用名前タグを前記ターゲット名前タグとして取得することを含むことを特徴とする請求項2に記載の名前タグ表示方法。
【請求項4】
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得するステップは、
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに対応する言語変換ルールを取得することと、
前記言語変換ルールにしたがって前記オリジナル名前タグを対応するターゲット名前タグに翻訳することと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の名前タグ表示方法。
【請求項5】
前記グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得する前に、
現在の受信側クライアントの言語バージョンの変更メッセージを取得することを更に含み、
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得した後、
前記指定ユーザに関する、過去名前タグが付加される過去グループメッセージを検索することと、
前記過去名前タグを前記ターゲット名前タグに置換することと、を更に含むことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の名前タグ表示方法。
【請求項6】
グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得するための第1取得モジュールと、
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得するための第2取得モジュールと、
前記オリジナルグループメッセージに付加される前記指定ユーザの前記オリジナル名前タグを前記ターゲット名前タグに置換し、前記ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成するための置換モジュールと、
前記現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへ前記ターゲットグループメッセージを表示するための表示モジュールと、を備えることを特徴とする名前タグ表示装置。
【請求項7】
前記第2取得モジュールは、
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに基づいて、予め格納されたユーザ名前登録情報を検索し、前記現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得可能であるか否かを特定するための判断手段と、
前記現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できたときに、前記専用名前タグを前記ターゲット名前タグとするための特定手段と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の名前タグ表示装置。
【請求項8】
前記第2取得モジュールは、
前記現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得てきなかったときに、前記オリジナル名前タグに対応する汎用名前タグを前記ターゲット名前タグとして取得するための取得手段を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の名前タグ表示装置。
【請求項9】
前記第2取得モジュールは、
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに対応する言語変換ルールを取得するためのルール選択手段と、
前記言語変換ルールにしたがって前記オリジナル名前タグを対応するターゲット名前タグに翻訳するための翻訳手段と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の名前タグ表示装置。
【請求項10】
現在の受信側クライアントの言語バージョンの変更メッセージを取得するための第3取得モジュールと、
前記指定ユーザに関する、過去名前タグが付加される過去グループメッセージを検索するための検索モジュールと、
前記過去名前タグを前記ターゲット名前タグに置換するための置換モジュールと、を更に備えることを特徴とする請求項6から9の何れか一項に記載の名前タグ表示装置。
【請求項11】
電子機器であって、
プロセッサと、メモリとを備え、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶される実行可能なプログラムコードを読み取って前記実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行することにより、請求項1から5の何れか一項に記載の名前タグ表示方法を実施することを特徴とする電子機器。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶される非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、
当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されたときに、請求項1から5の何れか一項に記載の名前タグ表示方法が実施されることを特徴とする非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互引用
本出願は、天津字節跳動科技有限公司によって2019年02月19日に提出された、発明の名称が「名前タグ表示方法及び装置」であって中国出願番号が「201910121357.8」である中国特許出願の優先権を要求する。
【0002】
本発明は、インターネットアプリケーション技術分野に関し、特に名前タグ表示方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
グローバル化の発展に伴い、異なる国の人々が一緒に生活し、仕事する状況は、ますます一般的になってきている。インスタント通信ソフトウェアは、よく用いられるコミュニケーションツールとして、グローバル化の流れに適応し始める。異なる言語のユーザの直接的なコミュニケーション問題を解決すべく、幾つかのインスタント通信ソフトウェアは、メッセージ翻訳機能を提供している。ユーザは、当該機能を用いて、受信されたメッセージを自分で理解できる言語に翻訳することができる。
【0004】
ユーザは、インスタント通信ソフトウェアを介してチャットを行う過程に、名前タグ(@ユーザ名)の機能をよく利用して、@されたユーザに対してメッセージをチェックするようリマインドする。しかし、現在インスタント通信ソフトウェアに供されるメッセージ翻訳機能が「@ユーザ名」を翻訳できないため、名前タグの内容は理解され得ず、@されたユーザは自分が指名されたことを知ることができず、コミュニケーション障害になってしまった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、名前タグが翻訳され得ないことによってユーザが名前タグの内容を理解できないためコミュニケーション障害を引き起こすという従来技術における技術課題を解決する名前タグ表示方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明の第1態様は、受信側クライアントの言語バージョンに応じて対応する名前タグまでマッチングして受信側のクライアントに表示し、名前タグが理解される確率を向上させ、異なる言語のユーザ同士のコミュニケーション効率を高め、ユーザ体験を向上させる名前タグ表示方法を提供する。
【0007】
本発明の第2態様は、名前タグ表示装置を提供する。
【0008】
本発明の第3態様は、電子機器を提供する。
【0009】
本発明の第4態様は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0010】
本発明の第5態様は、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0011】
本発明の第1態様の実施例は、名前タグ表示方法を提供する。
【0012】
前記名前タグ表示方法は、
グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得するステップと、
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得するステップと、
前記オリジナルグループメッセージに付加される前記指定ユーザの前記オリジナル名前タグを前記ターゲット名前タグに置換し、前記ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成するステップと、
前記現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへ前記ターゲットグループメッセージを表示するステップと、を含む。
【0013】
本発明の実施例の名前タグ表示方法では、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得し、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得し、オリジナルグループメッセージに付加される指定ユーザの前記オリジナル名前タグをターゲット名前タグに置換し、ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成し、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲットグループメッセージを表示する。こうして、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じてオリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得し、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを表示し、異なる受信側クライアントにおいて使用の言語バージョンにマッチングする名前タグを表示可能にし、名前タグのカスタマイズ表示を実現するため、名前タグが受信側ユーザに理解される確率が向上し、異なる言語のユーザ同士のコミュニケーション効率が高められ、ユーザ体験が向上する。
【0014】
本発明の第2態様の実施例は、名前タグ表示装置を提供する。前記名前タグ表示装置は、
グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得するための第1取得モジュールと、
前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得するための第2取得モジュールと、
前記オリジナルグループメッセージに付加される前記指定ユーザの前記オリジナル名前タグを前記ターゲット名前タグに置換し、前記ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成するための置換モジュールと、
前記現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへ前記ターゲットグループメッセージを表示するための表示モジュールと、を備える。
【0015】
本発明の実施例の名前タグ表示装置では、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得し、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得し、オリジナルグループメッセージに付加される指定ユーザのオリジナル名前タグをターゲット名前タグに置換し、ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成し、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲットグループメッセージを表示する。こうして、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じてオリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得し、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを表示し、異なる受信側クライアントにおいて使用の言語バージョンにマッチングする名前タグを表示可能にし、名前タグのカスタマイズ表示を実現するため、名前タグが受信側ユーザに理解される確率が向上し、異なる言語のユーザ同士のコミュニケーション効率が高められ、ユーザ体験が向上する。
【0016】
本発明の第3態様の実施例は、電子機器を提供する。前記電子機器は、プロセッサと、メモリとを備え、前記プロセッサは、前記メモリに記憶される実行可能なプログラムコードを読み取って前記実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行することにより、第1態様の実施例に記載の名前タグ表示方法を実施する。
【0017】
本発明の第4態様の実施例は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記非一時的なコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶され、当該プログラムがプロセッサによって実行されたときに、第1態様の実施例に記載の名前タグ表示方法が実施される。
【0018】
本発明の第5態様の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供する。前記コンピュータプログラム製品における命令がプロセッサによって実行されたときに、第1態様の実施例に記載の名前タグ表示方法が実施される。
【0019】
本発明で付加される態様及びメリットは、一部が以下の記述において与えられ、もう一部が以下の記述から明らかになり、或いは本発明の実践によって知覚される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図面は、本発明の更なる理解を与えて明細書の一部を構成し、以下の具体的な実施形態とともに本発明を解釈するために用いられ、本発明に対する限定にならない。
図1】本発明の一実施例に係る名前タグ表示方法のフローの模式図である。
図2】本発明の別の実施例に係る名前タグ表示方法のフローの模式図である。
図3】名前登録インターフェースの例示図である。
図4】本発明の更に別の実施例に係る名前タグ表示方法のフローの模式図である。
図5】本発明のもう1つの実施例に係る名前タグ表示方法のフローの模式図である。
図6】本発明の一実施例に係る名前タグ表示装置の構造模式図である。
図7】本発明の別の実施例に係る名前タグ表示装置の構造模式図である。
図8】本発明の更に別の実施例に係る名前タグ表示装置の構造模式図である。
図9】本発明のもう1つの実施例に係る名前タグ表示装置の構造模式図である。
図10】本発明の実施例を実現するための電子機器の構造模式図である。
図11】本発明の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では、本発明の実施例を詳細に記述する。実施例の例示は、図面に示され、その中の常に同じ若しくは類似する符号は、同じ若しくは類似する素子、又は、同じ若しくは類似する機能を有する素子を示す。以下に図面を参照して記述される実施例は、例示であり、本発明を解釈するためのものであり、本発明に対する限定として理解され得ない。
【0022】
以下では、図面を参照して本発明の実施例の名前タグ表示方法及び装置を記述する。
【0023】
同一ユーザの異なる言語の名前が完全に異なる可能性はある。例えば、あるユーザの中国語名が李明と呼ばれ、その英語名がDavidと呼ばれる。しかし、従来のメッセージ翻訳機能を提供するインスタント通信ソフトウェアにおいては、李明をDavidと翻訳できないし、Davidを李明と翻訳できないため、同一ユーザの異なる言語の名前同士は正しく変換できず、コミュニケーションは制限されてしまう。
【0024】
上記問題について、本発明は、受信側クライアントの言語バージョンに応じて対応する名前タグまでマッチングして受信側のクライアントに表示し、名前タグが理解される確率を向上させ、異なる言語のユーザ同士のコミュニケーション効率を高める名前タグ表示を提供する。
【0025】
図1は、本発明の一実施例に係る名前タグ表示方法のフローの模式図である。当該方法は、インスタント通信ソフトウェア(クライアント)に適用されてもよく、クライアントに対応するサーバによって実行されてもよい。ただし、クライアントは、スマート携帯電話、タブレットPC、デスクトップパソコン、ノートパソコン等の電子機器にインストールされる。記述を統一するために、以下の実施例では、本発明の名前タグ表示方法をクライアントに適用することを例として、本発明の解決手段を説明する。
【0026】
図1に示すように、当該名前タグ表示方法は、以下のステップを含む。
【0027】
ステップ101では、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得する。
【0028】
ただし、指定ユーザのオリジナル名前タグは、指定ユーザの現在グループにおけるグループニックネームであってもよい。又は、指定ユーザについてグループニックネームが設定されていないときに、指定ユーザのオリジナル名前タグは、指定ユーザがクライアントにおいて登録されたニックネームであってもよい。
グループチャット中に、グループメンバーが多く、グループメッセージも多いため、名前タグ機能を利用して指定ユーザに対してメッセージをチェックするようリマインドすることは、よくある。例えば、ユーザBのグループにおける名前が「**」であり、ユーザAは、ユーザBが2時にユーザAのオフィスへ来ようとする場合、グループにおいて名前タグを利用してユーザBをリマインドしてもよい。例えば、ユーザAは、グループにおいてグループメッセージ「2時に私のオフィスへ来て@**」を送信してもよい。ただし、「@**」は、ユーザBを指定するために用いられる。ユーザAは、オリジナルグループメッセージを送信するときに、ユーザAで使用されたクライアントの言語バージョンを用いてメッセージを送信してもよい。例えば、ユーザAは、使用したクライアントの言語バージョンが中国語である場合に、グループにおいて中国語メッセージを送信する一方、ユーザAは、使用したクライアントの言語バージョンが英語である場合に、グループにおいて英語メッセージを送信する。
【0029】
グループチャット中に、受信側が通常複数であり、現在、メッセージを送信しているユーザが送信側である以外、他のユーザは、何れも受信側である。例えば、グループに、ユーザA、ユーザB及びユーザCの3つのユーザがある。ユーザAがメッセージを送信したときに、ユーザB及びユーザCは、受信側となり、ユーザBがメッセージを送信したときに、ユーザA及びユーザCは、受信側となる。
【0030】
本実施例では、受信側クライアントは、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得する。
【0031】
一例示として、受信側クライアントは、送信方から送信されたメッセージを受信したときに、表示する前に、現在受信されたメッセージに「@」記号が含まれるか否かを先に判断し、現在受信されたメッセージに「@」記号が含まれると検出したときに、現在受信されたメッセージを指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージとし、「@」記号を検出しなかったときに、受信されたメッセージを直接表示し、又は受信されたメッセージを受信側クライアントで使用される言語に翻訳した後で表示させてもよい。
【0032】
一例示として、受信側クライアントは、送信方クライアントから送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを直接表示してもよい。受信側クライアントは、ユーザの翻訳命令を受信したときに、翻訳命令に対応するオリジナルグループメッセージを取得する。
【0033】
ステップ102では、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得する。
【0034】
ただし、現在の受信側クライアントの言語バージョンは、現在の受信側クライアントの言語設定項目の設定パラメータから取得されてもよく、ユーザが言語設定項目を介して現在の受信側クライアントの言語バージョンを設定したときに、ユーザで設定された言語バージョンを取得してクライアントに記憶してもよい。
【0035】
本実施例では、各ユーザの異なる言語の名前を予め記憶してもよい。例えば、予めユーザAの中国語名、英語名、韓国語名、フランス語名を記憶し、ユーザBの中国語名等を記憶してもよい。ただし、各ユーザの異なる言語の名前は、クライアントに記憶されてもよく、クライアントに対応するサーバに記憶されてもよい。更に、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得した後、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得する。
【0036】
例を挙げると、グループにユーザA、ユーザB及びユーザCの3つのユーザがあり、ユーザAによって使用されるクライアントの言語バージョンが中国語であり、ユーザBによって使用されるクライアントの言語バージョンが英語であり、ユーザCによって使用されるクライアントの言語バージョンがフランス語である。ユーザBの中国語名、英語名、韓国語名およびフランス語名が予め記憶され、ユーザBのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージ(中国語)をユーザAがグループにおいて送信したとすれば、ユーザBのクライアントは、ユーザBの英語名をターゲット名前タグとして取得し、ユーザCのクライアントは、ユーザBのフランス語名をターゲット名前タグとして取得する。
【0037】
ステップ103では、オリジナルグループメッセージに付加される指定ユーザのオリジナル名前タグをターゲット名前タグに置換し、ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成する。
【0038】
本実施例では、指定ユーザのオリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得した後、オリジナルグループメッセージに付加される指定ユーザのオリジナル名前タグを取得されたターゲット名前タグに置換し、ターゲットグループメッセージを生成してもよい。ただし、ターゲットグループメッセージには、指定ユーザのターゲット名前タグが付加されている。
【0039】
ステップ104では、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲットグループメッセージを表示する。
【0040】
本実施例では、オリジナルグループメッセージにおけるオリジナル名前タグをターゲット名前タグに置換し、指定ユーザのターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成した後、指定ユーザのターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを現在の受信側クライアントに表示することにより、ターゲットグループメッセージを受信側ユーザへ表示してもよい。ただし、受信側クライアントに表示されたターゲットグループメッセージに、メッセージ内容の言語種類とオリジナルグループメッセージの言語種類とが一致し、ターゲット名前タグの言語種類と受信側クライアントの言語バージョンとが一致する。ターゲットグループメッセージに付加される指定ユーザのターゲット名前タグが受信側クライアントの言語バージョンに応じて取得されたため、受信側ユーザは、ターゲットグループメッセージの内容を正確に理解可能であり、コミュニケーション中の言語障害を回避する。
【0041】
上記例に引き続き、ユーザBによって設定された自分の中国語名が李明であり、英語名がDavidであり、ユーザAによってグループにおいて送信されたメッセージが「すぐ私のオフィスへ来て@李明」であるとすれば、ユーザBによって使用されたクライアントに表示されたターゲットグループメッセージは、「すぐ私のオフィスへ来て@David」となる。
【0042】
本発明の実施例の1種の可能な実現方式において、クライアントに表示されたメッセージ(受信されたメッセージと送信されたメッセージとを含む)について翻訳ボタンを供給してもよい。ユーザがあるメッセージに対応する翻訳ボタンをトリガしたときに、翻訳され得る言語種類を更に表示してユーザに選択させる。ただし、表示される翻訳され得る言語種類は、クライアントでサポートする言語バージョンに基づいて特定されてもよい。ユーザは、目標言語種類を選定した後、当該メッセージを目標言語種類に対応する内容に翻訳する。例えば、ユーザBのクライアントは、ターゲットグループメッセージ「すぐ私のオフィスへ来て@David」を受信した後、当該ターゲットグループメッセージに対応する翻訳ボタンをクリックすることにより、当該ターゲットグループメッセージにおけるメッセージ内容「すぐ私のオフィスへ来て」を英語又は他の言語に翻訳してもよい。これにより、メッセージ内容の翻訳に対するユーザの自発的な選択が実現され、柔軟性が向上する。
【0043】
本発明の実施例の1種の可能な実現方式において、受信側クライアントは、クライアントの言語バージョンに応じて、受信されたメッセージ内容を翻訳し、翻訳後のメッセージ内容及びターゲット名前タグをクライアントに表示してもよい。こうして、ユーザがメッセージ内容を把握することは、便利になる。例えば、上記例において、ユーザBのクライアントは、メッセージ内容「すぐ私のオフィスへ来て」を英語に翻訳した後でユーザBへ表示してもよい。実際のアプリケーションでは、クライアントに「メッセージ内容自動翻訳」機能を設定してもよく、ユーザは、需要に応じて、当該機能をオンにするか否かを自ら選択してもよい。ユーザが当該機能をオンにすると選択したときに、クライアントは、オリジナルグループメッセージと付加されたオリジナル名前タグとを何れもクライアントの言語バージョンに一致するメッセージに翻訳した後で表示させる。ユーザが当該機能をオンにしないと選択したときに、クライアントは、オリジナル名前タグのみをクライアントの言語バージョンに一致するターゲット名前タグに翻訳する。
【0044】
本実施例の名前タグ表示方法では、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得し、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得し、オリジナルグループメッセージに付加される指定ユーザのオリジナル名前タグをターゲット名前タグに置換し、ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成し、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲットグループメッセージを表示する。これにより、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じてオリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得し、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを表示し、異なる受信側クライアントにおいて使用の言語バージョンにマッチングする名前タグを表示可能にし、名前タグのカスタマイズ表示を実現するため、名前タグが受信側ユーザに理解される確率が向上し、異なる言語のユーザ同士のコミュニケーション効率が高められ、ユーザ体験が向上する。
【0045】
本発明の実施例は、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じてオリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得する2種の実現可能方式を提供する。以下では、それぞれ図2及び図4を参照しながら詳細に説明する。
【0046】
図2は、本発明の別の実施例に係る名前タグ表示方法のフローの模式図である。図2に示すように、図1に示す実施例に加えて、ステップ102は、以下のステップを含んでもよい。
【0047】
ステップ201では、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに基づいて、予め格納されたユーザ名前登録情報を検索し、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得可能であるか否かを特定する。
【0048】
ただし、ユーザ名前登録情報には、グループにおける各ユーザが各自で使用したクライアントで供給された名前登録インターフェースを介して入力した各名前が含まれている。例えば、図3は、名前登録インターフェースの例示図である。図3に示すように、名前登録インターフェースにより、ユーザが汎用名前及び特定の言語の名前を入力する。ただし、汎用名前は、必須項目であり、汎用名前入力ボックスの下方に「貴方の特定の言語種類の名前を把握できないときに、貴方の汎用名前をディスプレイします」という解釈情報が表示される。汎用名前は、任意言語の名前であってもよく、ユーザによってグループに設定されたグループニックネームであってもよく、ユーザによってクライアントに設定されたニックネームであってもよい。特定の言語の名前は、オプション項目であり、特定の言語の名前入力項目は、クライアントでサポートされる言語バージョンに応じて設定されてもよい。例えば、クライアントでサポートされる言語が中国語、英語及びフランス語である場合に、名前登録インターフェースで供給される特定の言語の名前入力項目は、中国語名、英語名及びフランス語名を含む。また、ユーザからある言語の名前が入力されたときに、言語ルールが近い言語について、クライアントは、自動的にユーザのために他の言語の名前を翻訳してユーザの入力操作を減少してもよい。例えば、ユーザによって中国語名が入力された後、ユーザから入力された中国語名に基づいて中国語名を対応する韓国語名に変換して韓国語名に対応する入力ボックスに表示してもよい。無論、ユーザは、自動的に翻訳して得られた名前に対して修正または削除を行ってもよい。
【0049】
図3に示すように、名前登録インターフェースには、追加選択肢が更に与えられている。ユーザによって「追加」がクリックされたときに、言語リストをディスプレイしてユーザに選択させる。ユーザは、追加言語を選択して対応する名前を設定してもよい。例えば、ユーザが韓国語名を設定しようとするが、現在名前登録インターフェースに韓国語名入力項目がない場合に、ユーザは、「追加」をクリックし、ディスプレイされた言語リストに韓国語を選択し、対応する入力ボックスに自分の韓国語名を入力するだけで、韓国語名登録は、完了される。これにより、ユーザが異なる言語の名前を設定する柔軟性が向上する。ユーザによる入力が完了された後で「完了」をクリックすると、クライアントは、ユーザの入力に応じて当該ユーザに対応する名前情報を記憶する。
【0050】
異なるユーザは、グループを作るときに、名前情報を交換する。各クライアントは、受信された名前情報及び自身の名前情報を利用して、ユーザ名前登録情報を作成してクライアントに保存する。又は、異なるユーザがグループを作るときに、クライアントは、各自の名前情報をサーバへ送信し、サーバは、グループにおける各ユーザの名前情報に基づいてユーザ名前登録情報を作成し、ユーザ名前登録情報を各クライアントへ送信する。
【0051】
ユーザによってクライアントにおいて登録された身分識別子が唯一であるため、一例示として、表1に示すように、ユーザ名前登録情報には、ユーザの身分識別子と当該ユーザによって登録された名前情報との対応関係が記憶されてもよい。
【0052】
【表1】
本実施例では、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得した後、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンとオリジナル名前タグとに基づいて、予め格納されたユーザ名前登録情報を検索することにより、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得可能であるか否かを判断してもよい。
【0053】
表1に示すユーザ名前登録情報を例とすると、身分識別子aに対応するユーザAによって使用されるクライアントの言語バージョンが中国語であり、身分識別子bに対応するユーザBによって使用されるクライアントの言語バージョンが英語であり、身分識別子cに対応するユーザCによって使用されるクライアントの言語バージョンがフランス語である。ユーザCがメッセージ「すぐ私のオフィスへ来て@身分識別子a」を送信したとすれば、ユーザAによって使用されたクライアントの言語バージョン(中国語)及びオリジナルタグ情報(身分識別子a)に基づいて、ユーザAのクライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを名前a2として取得可能であると特定し、ユーザBによって使用されたクライアントの言語バージョン(英語)及びオリジナルタグ情報(身分識別子a)に基づいて、ユーザBのクライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できないと特定する。
【0054】
ステップ202では、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できた場合に、専用名前タグをターゲット名前タグとする。
【0055】
本実施例では、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できたときに、専用名前タグをターゲット名前タグとする。例えば、上記例において、ユーザAによって使用されたクライアントについて、名前a2をオリジナル名前タグ(身分識別子a)に対応するターゲット名前タグとする。
【0056】
ステップ203では、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できなかった場合に、オリジナル名前タグに対応する汎用名前タグをターゲット名前タグとして取得する。
【0057】
本実施例では、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できなかったときに、オリジナル名前タグに対応する汎用名前タグをターゲット名前タグとして取得する。例えば、上記例において、ユーザBによって使用されたクライアントについて、名前a1をオリジナル名前タグ(身分識別子a)に対応するターゲット名前タグとして取得する。
【0058】
本実施例の名前タグ表示方法では、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに基づいて、予め格納されたユーザ名前登録情報を検索し、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得可能であるか否かを特定し、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できたときに、専用名前タグをターゲット名前タグとし、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できなかったときに、オリジナル名前タグに対応する汎用名前タグをターゲット名前タグとして取得する。これにより、各受信側ユーザが指定されたユーザを知ることができ、異なる言語のユーザ同士のコミュニケーション効率が高められる。
【0059】
図4は、本発明の更に別の実施例に係る名前タグ表示方法のフローの模式図である。図4に示すように、図1に示す実施例に加えて、ステップ102は、以下のステップを含んでもよい。
【0060】
ステップ301では、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに対応する言語変換ルールを取得する。
【0061】
幾つかの言語の言語ルールが近い。例えば、中国語と韓国語が近い。言語ルールが近い名前について、本発明は、対応する言語変換ルールを提供する。こうして、名前が自動的に翻訳され、名前変換正確率が確保されると同時に、ユーザが異なる言語の名前を入力する操作が減少され、操作コストが低減される。
【0062】
本実施例では、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得した後、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに対応する言語変換ルールを取得してもよい。
【0063】
例えば、ユーザDのクライアントの言語バージョンが韓国語であり、オリジナル名前タグがユーザAの中国語名である場合に、言語変換ルールを中国語から韓国語への変換ツールとして取得してもよい。
【0064】
ステップ302では、言語変換ルールにしたがってオリジナル名前タグを対応するターゲット名前タグに翻訳する。
【0065】
本実施例では、言語変換ルールが特定された後、言語変換ルールにしたがってオリジナル名前タグを対応するターゲット名前タグに翻訳してもよい。
【0066】
例えば、オリジナル名前タグが中国語名「李明」であり、特定された言語変換ルールが中国語から韓国語への変換ツールである場合に、中国語名「李明」を韓国語名「
(外1)
」に翻訳する。
【0067】
本実施例の名前タグ表示方法では、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じてオリジナル名前タグに対応する言語変換ルールを取得し、言語変換ルールにしたがってオリジナル名前タグを対応するターゲット名前タグに翻訳することにより、ユーザが異なる言語の名前を入力する操作が簡素化され、操作コストが節約され、異なる言語のユーザ同士のコミュニケーション障害の回避に有利であり、ユーザ体験が向上する。
【0068】
図5は、本発明のもう1つの実施例に係る名前タグ表示方法のフローの模式図であり、図5に示すように、当該名前タグ表示方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0069】
ステップ401では、現在の受信側クライアントの言語バージョンの変更メッセージを取得する。
【0070】
本実施例では、ユーザは、需要に応じてクライアントの言語バージョンを切り替えてもよい。例えば、ユーザは、クライアントの設定インターフェースで供給された言語設定項目においてクライアントの言語バージョンを選択してもよい。受信側ユーザによって現在の受信側クライアントの言語バージョンが切り替えられたときに、現在の受信側クライアントは、言語バージョンの変更メッセージを取得してもよい。
【0071】
例えば、ユーザAのクライアントで元々使用される言語が中国語であり、現在ユーザAがクライアントの言語設定項目を介してクライアントの言語バージョンを中国語から英語に切り替えた場合に、ユーザAのクライアントにおける言語設定項目の設定パラメータは、中国語から英語に変更される。
【0072】
ステップ402では、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得する。
【0073】
ステップ403では、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得する。
【0074】
ステップ404では、オリジナルグループメッセージに付加される指定ユーザのオリジナル名前タグをターゲット名前タグに置換し、ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成する。
【0075】
ステップ405では、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲットグループメッセージを表示する。
【0076】
本実施例では、ステップ402-ステップ405に対する記述は、上記実施例におけるステップ101-ステップ104に対する記述を参照可能であるため、ここで繰り返し説明しない。
【0077】
ステップ406では、指定ユーザに関する、過去名前タグが付加される過去グループメッセージを検索する。
【0078】
一例示として、現在の受信側クライアントは、指定ユーザに関する、過去名前タグが付加される過去グループメッセージを過去バッファから検索してもよい。例えば、現在の受信側クライアントの言語バージョンが中国語から英語に変更され、オリジナルグループメッセージに付加されるオリジナル名前タグで指定されたユーザがユーザAである場合に、現在の受信側クライアントは、ユーザAに関する過去グループメッセージを過去バッファから検索する。現在の受信側クライアントが前に使用したのが中国語であるため、取得された過去グループメッセージにおいて、付加されるのがユーザAの中国語名前タグである可能性があるし、付加されるのがユーザAの汎用名前タグである可能性もある。
【0079】
ステップ407では、過去名前タグをターゲット名前タグに置換する。
【0080】
本実施例では、指定ユーザに関する、過去名前タグが付加される過去グループメッセージを取得した後、過去名前タグをターゲット名前タグに置換してもよい。
【0081】
本実施例の名前タグ表示方法では、現在の受信側クライアントの言語バージョンの変更メッセージを取得し、オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得した後、指定ユーザに関する、過去名前タグが付加される過去グループメッセージを検索し、更に過去名前タグをターゲット名前タグに置換する。これにより、クライアントに表示された新メッセージと過去グループメッセージとが何れも変更後の言語バージョンにマッチングし、ユーザの言語要求に一層合致し、ユーザが過去グループメッセージを2度目に消費することへ利便性を与える。
【0082】
上記実施例を実現するために、本発明は、名前タグ表示装置を更に提供する。
【0083】
図6は、本発明の一実施例に係る名前タグ表示装置の構造模式図である。
【0084】
図6に示すように、当該名前タグ表示装置60は、第1取得モジュール610、第2取得モジュール620、置換モジュール630及び表示モジュール640を備える。
【0085】
ただし、第1取得モジュール610は、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得する。
【0086】
第2取得モジュール620は、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得する。
【0087】
置換モジュール630は、オリジナルグループメッセージに付加される指定ユーザのオリジナル名前タグをターゲット名前タグに置換し、ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成する。
【0088】
表示モジュール640は、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲットグループメッセージを表示する。
【0089】
本発明の実施例の1種の可能な実現方式において、図7に示すように、図6に示す実施例に加えて、第2取得モジュール620は、下記の手段を備える。
【0090】
判断手段6201は、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに基づいて、予め格納されたユーザ名前登録情報を検索し、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得可能であるか否かを特定する。
【0091】
特定手段6202は、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できたときに、専用名前タグをターゲット名前タグとする。
【0092】
取得手段6203は、現在の受信側クライアントの言語バージョンにマッチングする専用名前タグを取得できなかったときに、オリジナル名前タグに対応する汎用名前タグをターゲット名前タグとして取得する。
【0093】
これにより、各受信側ユーザが指定されたユーザを知ることができ、異なる言語のユーザ同士のコミュニケーション効率が高められる。
【0094】
本発明の実施例の1種の可能な実現方式において、図8に示すように、図6に示す実施例に加えて、第2取得モジュール620は、下記の手段を備える。
【0095】
ルール選択手段6211は、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じてオリジナル名前タグに対応する言語変換ルールを取得する。
【0096】
翻訳手段6212は、言語変換ルールにしたがってオリジナル名前タグを対応するターゲット名前タグに翻訳する。
【0097】
これにより、ユーザが異なる言語の名前を入力する操作が簡素化され、操作コストが節約され、異なる言語のユーザ同士のコミュニケーション障害の回避に有利であり、ユーザ体験が向上する。
【0098】
本発明の実施例の1種の可能な実現方式において、図9に示すように、図6に示す実施例に加えて、当該名前タグ表示装置60は、下記のモジュールを更に備える。
【0099】
第3取得モジュール600は、現在の受信側クライアントの言語バージョンの変更メッセージを取得する。
【0100】
検索モジュール650は、指定ユーザに関する、過去名前タグが付加される過去グループメッセージを検索する。
【0101】
置換モジュール660は、過去名前タグをターゲット名前タグに置換する。
【0102】
これにより、クライアントに表示された新メッセージと過去グループメッセージとが何れも変更後の言語バージョンにマッチングし、ユーザの言語要求に一層合致し、ユーザが過去グループメッセージを2度目に消費することへ利便性を与える。
【0103】
説明すべきことは、上記名前タグ表示方法実施例に対する解釈説明が当該実施例の名前タグ表示装置にも適用可能であり、その実現原理も類似するため、ここで繰り返し説明しない。
【0104】
本発明の実施例の名前タグ表示装置では、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得し、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得し、オリジナルグループメッセージに付加される指定ユーザのオリジナル名前タグをターゲット名前タグに置換し、ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成し、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲットグループメッセージを表示する。これにより、グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じてオリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得し、現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを表示し、異なる受信側クライアントにおいて使用の言語バージョンにマッチングする名前タグを表示可能にし、名前タグのカスタマイズ表示を実現するため、名前タグが受信側ユーザに理解される確率が向上し、異なる言語のユーザ同士のコミュニケーション効率が高められ、ユーザ体験が向上する。
【0105】
上記実施例を実現するために、本発明は、電子機器を更に提供する。前記電子機器は、プロセッサと、メモリとを備える。ただし、プロセッサは、メモリに記憶される実行可能なプログラムコードを読み取って実行可能なプログラムコードに対応するプログラムを実行することにより、上記実施例に記載の名前タグ表示方法を実施する。
【0106】
以下では、図10は、本発明の実施例の電子機器800の実現に適する構造模式図を示す。本発明の実施例における電子機器は、モバイル電話、ノートパソコン、デジタル放送受信器、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレットPC)、PMP(携帯型マルチメディアプレイヤー)、車載端末(例えば、車載ナビ端末)等のようなモバイル端末、及びデジタルTV、据え置き型コンピュータ等のような固定端末を含んでもよいが、それらに限定されない。図10に示す電子機器は、単に1つの例示であり、本発明の実施例の機能及び使用範囲へ如何なる限定も与えない。
【0107】
図10に示すように、電子機器800は、処理装置(例えば、中央処理装置、グラフィックプロセッサ等)801を含んでもよく、読み出し専用メモリ(ROM)802に記憶されたプログラム又は記憶装置808からランダムアクセスメモリ(RAM)803にロードされたプログラムにしたがって各種の適切な動作及び処理を実行可能である。RAM803には、電子機器800の操作に必要な各種のプログラム及びデータが更に記憶されている。処理装置801、ROM802及びRAM803は、バス804を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インターフェース805もバス804に接続されている。
【0108】
通常、以下の装置は、I/Oインターフェース805に接続可能である。当該装置は、例えば、タッチスクリーン、タッチパネル、キーボード、マウス、カメラヘッド、マイクロフォン、加速度計、ジャイロ等の入力装置806と、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカ、振動器等の出力装置807と、例えば、磁気テープ、ハードディスク等の記憶装置808と、通信装置809とを含む。通信装置809は、電子機器800が他の機器と無線或いは有線通信を行ってデータをやり取りすることを許容する。図10に各種の装置を有する電子機器800が示されたが、必ずしも示された装置の全てを実装化や具備するとは限らないと理解されるべきである。より多く或いはより少ない装置を実装化や具備してもよい。
【0109】
特に、本発明の実施例によると、上記フローチャートを参照して記述された手順は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実施され得る。例えば、本発明の実施例は、コンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体に搭載されるコンピュータプログラムを含み、当該コンピュータプログラムは、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、当該コンピュータプログラムは、通信装置809を介してネットワークからダウンロードとインストールされ、又は記憶装置808からインストールされ、又はROM802からインストールされてもよい。当該コンピュータプログラムが処理装置801によって実行されたときに、本発明の実施例の方法で規定された上記機能は、実施される。
【0110】
説明すべきことは、本発明の上記コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体やコンピュータ可読記憶媒体又は上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線或いは半導体のシステム、装置やデバイス、又はこれらの任意の組み合わせであってもよいが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の導線を有する電気的接続、携帯型コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM或いはフラッシュメモリ)、光ファイバー、携帯型コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない。本発明において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むか記憶する如何なる有形媒体であってもよく、当該プログラムは、命令実行システム、装置やデバイスによって使用され、又はそれらと組み合わせて使用され得る。本発明において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドにおいて伝搬され又はキャリアの一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよく、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードが格納されている。このような伝搬されるデータ信号は、複数種の形態を採用可能であり、電磁信号、光信号又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、それらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、更に、コンピュータ可読記憶媒体以外の如何なるコンピュータ可読媒体であってもよく、当該コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置やデバイスで使用され又はそれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬又は伝送するために用いられる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、如何なる適切な媒体でも伝送され得る。当該媒体は、電線、光ケーブル、RF(無線周波数)等又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、それらに限定されない。
【0111】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器に含まれるものであってもよく、単独で存在して当該電子機器に組み立てられていないものであってもよい。
【0112】
上記コンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが格納され、上記1つ又は複数のプログラムが当該電子機器によって実行されたときに、当該電子機器は、グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得することと、前記グループにおける現在の受信側クライアントの言語バージョンに応じて、前記オリジナル名前タグに対応するターゲット名前タグを取得することと、前記オリジナルグループメッセージに付加される前記指定ユーザの前記オリジナル名前タグを前記ターゲット名前タグに置換し、前記ターゲット名前タグが付加されるターゲットグループメッセージを生成することと、前記現在の受信側クライアントにおいて受信側ユーザへ前記ターゲットグループメッセージを表示することと、を実施する。
【0113】
1種或いは複数種のプログラム設計言語又はそれらの組み合わせで、本発明の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成してもよく、上記プログラム設計言語は、オブジェクト指向プログラム設計言語(例えば、Java、Smalltalk、C++)を含み、通常のプロセスプログラム設計言語(例えば、「C」言語又は類似するプログラム設計言語)も含む。プログラムコードは、完全にユーザコンピュータ上で実行されてもよく、部分的にユーザコンピュータ上で実行されてもよく、1つの独立するソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、一部がユーザコンピュータ上でもう一部がリモートコンピュータ上で実行されてもよく、又は完全にリモートコンピュータ又はサーバ上で実行されてもよい。リモートコンピュータに係る場合に、リモートコンピュータは、任意の種類のネットワーク(ローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含む)を介してユーザコンピュータに接続され、又は、外部コンピュータに接続されてもよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットで接続される)。
【0114】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本発明の各種の実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実施可能な体系アーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント又はコードの一部を代表してもよい。当該モジュール、プログラムセグメント又はコードの一部は、規定された論理機能を実施するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。注意すべきことは、幾つかの代替としての実施形態において、ブロック中にマークされた機能は、図面に示された順番と異なる順番で発生してもよい。例えば、2つの連続して示されるブロックは、実に、基本的に並行に実行されてもよく、そして、逆の順番で実行されるときもあり、これは、かかる機能に応じて定められる。更に注意すべきことは、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、並びに、ブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、規定の機能又は操作を実行するハードウェアに基づく専用のシステムにて実現されてもよく、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよい。
【0115】
本発明に記述された実施例に係る手段は、ソフトウェアの方式で実現されてもよく、ハードウェアの方式で実現されてもよい。ただし、モジュールの名称は、ある場合において当該モジュール自身に対する限定にならない。例えば、第1取得モジュールは、「グループにおいて送信された、指定ユーザのオリジナル名前タグが付加されるオリジナルグループメッセージを取得するモジュール」と記されてもよい。
【0116】
図11は、本発明の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体を示す模式図である。図11に示すように、本発明の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体300には、非一時的なコンピュータ可読命令310が記憶されている。当該非一時的なコンピュータ可読命令310がプロセッサで実行されたときに、上記本発明の各実施例の名前タグ表示方法の全部又は一部のステップは、実行される。
上記実施例を実現するために、本発明は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。当該コンピュータプログラム製品における命令がプロセッサによって実行されたときに、上記実施例に記載の名前タグ表示方法は、実施される。
【0117】
本明細書の記述では、参照用語「1つの実施例」、「幾つかの実施例」、「例示」、「具体的な例示」、又は「幾つかの例示」等の記述は、当該実施例或いは例示を組み合わせて記述された具体的な特徴、構造、材料又は特点が本発明の少なくとも1つの実施例或いは例示に含まれることを指す。本明細書では、上記用語に対する模式的な表現が必ずしも同じ実施例或いは例示に対するものとは限らない。そして、記述される具体的な特徴、構造、材料又は特点は、1つ又は複数の実施例或いは例示において適切な方式で結合されてもよい。また、互いに矛盾しない場合に、当業者は、本明細書に記述された異なる実施例或いは例示及び異なる実施例或いは例示の特徴を結合や組み合わせてもよい。
【0118】
また、用語「第1」、「第2」は、単に記述の目的であり、相対的な重要性を指示やヒントすること又は示された技術特徴の数を暗示的に表明することとして理解され得ない。これにより、「第1」、「第2」で限定される特徴は、少なくとも1つの当該特徴を明示的に又は暗示的に含んでもよい。本発明の記述では、「複数の」の意味は、別途明確且つ具体的に限定されない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つ等を指す。
【0119】
フローチャートにおけるもの又はここで他の方式で記述される如何なる手順や方法記述は、カスタマイズ論理機能や手順のステップを実施するための1つ或いは複数の実行可能命令を含むコードのモジュール、セグメント又は一部を示し、且つ本発明の好適な実施形態の範囲が他の実現形態を含むと理解され得る。ただし、示され又は議論された順番に従う必要がなく、かかる機能を基本的に同時に実行する方式又は逆の順番で機能を実行することも含む。これは、本発明の実施例の所属する技術分野の技術者に理解されるべきである。
【0120】
フローチャートに示され或いはここで他の方式で記述される論理及び/又はステップは、例えば、論理機能を実現するための実行可能命令のシーケンスリストと考えられてもよく、具体的に如何なるコンピュータ可読媒体にも実施されて命令実行システム、装置或いは機器(例えば、コンピュータに基づくシステム、プロセッサを備えるシステム、又は命令実行システム、装置若しくは機器から命令を読み取って命令を実行可能な他のシステム)によって使用され、又はこれらの命令実行システム、装置若しくは機器と組み合わせて使用されてもよい。本明細書にとって、「コンピュータ可読媒体」は、プログラムを含む・記憶する・通信する・伝搬する或いは伝送することで命令実行システム、装置或いは機器の使用に供される、又は、これらの命令実行システム、装置或いは機器と組み合わせて使用される如何なる装置であってもよい。コンピュータ可読媒体の更なる具体的な例示(非網羅的リスト)は、1つ又は複数の配線を有する電気接続部(電子装置)、ポータブルコンピュータディスク(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー装置、及び携帯型光ディスク読み出し専用メモリ(CDROM)を含む。また、コンピュータ可読媒体は、ひいては前記プログラムが印刷された紙又は他の適切な媒体であってもよい。例えば、紙又は他の媒体に対して光学走査を行ってから編集、解釈を行い、又は必要なときに、他の適切な方式で処理して、電子方式で前記プログラムを取得してからコンピュータメモリに記憶してもよい。
【0121】
本発明の各部分がハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせで実現され得ることは、理解されるべきである。上記実施形態において、複数のステップ又は方法は、メモリに記憶された適切な命令を利用してシステムで実行されたソフトウェアやファームウェアを実行することで実施され得る。例えば、ハードウェアにて実現される場合は、別の実施形態と同様に、当分野の公知の以下の技術のうちの何れか一項又はそれらの組み合わせで実現され得る。それらは、データ信号に対して論理機能を実現するための論理ゲート回路を有する離散論理回路と、適切な組み合わせ論理ゲート回路を有する特定用途向け集積回路と、プログラマブルゲートアレイ(PGA)と、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等である。
【0122】
当業者であれば理解できるように、上記実施例方法の全部又は一部のステップは、プログラムを介して関連するハードウェアを命令することで完成されてもよく、前記プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、当該プログラムが実行されたときに、方法実施例のステップの1つ又はその組み合わせを含む。
【0123】
また、本発明の各実施例における各機能手段は、1つの処理モジュールに集積されてもよく、各手段は、単独で物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上の手段は、1つのモジュールに集積されてもよい。上記集積されるモジュールは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現されてもよい。前記集積されるモジュールは、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現され且つ独立の製品として販売や使用されるときに、1つのコンピュータ可読取記憶媒体に記憶されてもよい。
【0124】
上記言及された記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク又は光ディスク等であってもよい。本発明の実施例が上記で示され記述されたが、理解できるように、上記実施例が例示であり、本発明に対する限定として理解され得ない。当業者は、本発明の範囲内で上記実施例に対して変更、修正、置換及び変形を行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11