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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】文書管理装置及び文書管理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20220817BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220817BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20220817BHJP
【FI】
H04N1/00 002B
B41J29/38
G06F12/00 580
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018102452
(22)【出願日】2018-05-29
(65)【公開番号】P2019208126
(43)【公開日】2019-12-05
【審査請求日】2021-02-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】川上 哲司
(72)【発明者】
【氏名】村田 至規
(72)【発明者】
【氏名】土肥 聖道
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-330764(JP,A)
【文献】特開2006-065446(JP,A)
【文献】特開2008-187708(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00-1/64
B41J 29/38
G06F 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と、
文書ファイル及び前記文書ファイルに対する処理状況を通知する期日である通知期日の入力を受け付ける操作部と、
前記通知期日を取得する取得部と、
前記取得部が前記文書ファイルを取得した取得期日に基づいて、前記文書ファイルを前記記憶部に記憶させておく記憶期日を設定する設定部と、
前記通知期日に前記文書ファイルに対する処理状況を通知する通知部と、
前記通知期日が前記記憶期日より後の期日の場合に、前記通知期日が前記記憶期日よりも前の期日になるように前記通知期日及び前記記憶期日の少なくとも一方を変更し、前記記憶期日まで前記文書ファイルを前記記憶部に記憶させる格納部と、を備える、
文書管理装置
【請求項2】
前記格納部は、少なくとも前記通知期日より後の期日となるように前記記憶期日を変更する、
請求項1に記載の文書管理装置
【請求項3】
前記格納部は、現在の日付が前記記憶期日になった場合、前記文書ファイルに対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得していないとき、前記記憶期日を所定期日遅らせる、
請求項2に記載の文書管理装置
【請求項4】
前記格納部は、現在の日付が前記記憶期日より前の場合に、前記文書ファイルに対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得したとき、前記完了情報を取得した日付に基づいて前記記憶期日を早める、
請求項1~3のいずれか1項に記載の文書管理装置
【請求項5】
文書ファイル及び前記文書ファイルに対する処理状況を通知する期日である通知期日の入力を操作部を介して受け付ける受け付けステップと、
前記通知期日を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで前記文書ファイルを取得した取得期日に基づいて、前記文書ファイルを記憶部に記憶させておく記憶期日を設定する設定ステップと、
前記通知期日に前記文書ファイルに対する処理状況を通知する通知ステップと、
前記通知期日が前記記憶期日より後の期日の場合に、前記通知期日が前記記憶期日よりも前の期日になるように前記通知期日及び前記記憶期日の少なくとも一方を変更し、前記記憶期日まで前記文書ファイルを前記記憶部に記憶させる格納ステップと、を含む、
文書管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書ファイルを管理する文書管理装置及び文書管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文書ファイルの管理のための期日を設定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、受信した文書ファイルに基づいて作成される電子ドキュメントから期限に関係するメタデータを取得して、取得したメタデータから電子ドキュメントに定められた当該期限を推定し、推定した期限に基づいて定められた期日になると、推定した期限をユーザに通知する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-187708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、受信した文書ファイルを記憶する記憶装置(記憶部)によっては、記憶容量が有限であるために、記憶する文書ファイルに記憶期日が設けられており、所定期間記憶した文書ファイルは、記憶部より削除される場合がある。上述のように、従来技術により抽出された通知期日が、記憶部が文書ファイルを記憶する記憶期日の後に設定される場合、期日の通知を行ったときにはすでに当該文書ファイルが記憶部より削除されている問題がある。一方で、記憶期日を設けずに、ユーザが受信した文書ファイルに対する作業を完了するまで文書ファイルを記憶部に記憶させ続けようとすると、記憶部に要求される記憶容量が膨大になる問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、ユーザの作業の完了前の文書ファイルが削除されることを抑制し、且つ、記憶部の記憶容量を有効に利用できる文書管理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る文書管理装置は、記憶部と、文書ファイル及び前記文書ファイルに対する処理状況を通知する期日である通知期日を取得する取得部と、前記取得部が前記文書ファイルを取得した取得期日に基づいて、前記文書ファイルを前記記憶部に記憶させておく記憶期日を設定する設定部と、前記通知期日に前記文書ファイルに対する処理状況を通知する通知部と、前記通知期日が前記記憶期日より後の期日の場合に、前記通知期日及び前記記憶期日の少なくとも一方を変更し、前記記憶期日まで前記文書ファイルを前記記憶部に記憶させる格納部と、を備える。
【0008】
このような構成によれば、文書管理装置は、通知期日が記憶期日より前の期日となるように、ユーザへの通知期日と文書ファイルの記憶期日とを調整することができる。これにより、ユーザが未だ作業を完了していない文書ファイルが記憶部から削除されることを抑制することができ、且つ、記憶部の記憶容量を有効に使うことができる。
【0009】
例えば、前記格納部は、少なくとも前記通知期日より後の期日となるように前記記憶期日を変更する。
【0010】
このような構成によれば、文書管理装置は、ユーザが未だ作業が完了していない文書ファイルが削除されることを抑制することができる。
【0011】
また、例えば、前記格納部は、現在の日付が前記記憶期日になった場合、前記文書ファイルに対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得していないとき、前記記憶期日を所定期日遅らせる。
【0012】
このような構成によれば、文書管理装置は、ユーザが未だ作業が完了していない文書ファイルが削除されることをより抑制することができる。
【0013】
また、例えば、文書ファイル及び前記文書ファイルに対する処理状況を通知する期日である通知期日を取得する取得ステップと、前記取得ステップで前記文書ファイルを取得した取得期日に基づいて、前記文書ファイルを記憶部に記憶させておく記憶期日を設定する設定ステップと、前記通知期日に前記文書ファイルに対する処理状況を通知する通知ステップと、前記通知期日が前記記憶期日より後の期日の場合に、前記通知期日及び前記記憶期日の少なくとも一方を変更し、前記記憶期日まで前記文書ファイルを前記記憶部に記憶させる格納ステップと、を含む。
【0014】
このような構成によれば、文書管理装置は、通知期日が記憶期日より前にくる場合には、通知期日が到来し、且つ、当該文書ファイルに対してユーザがすでに所定の作業を実行している場合には、記憶部から文書ファイルを削除する。これにより、記憶部の記憶容量の空き容量を増やすことができる。
【0015】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一態様に係る文書管理装置によれば、ユーザが確認前の文書ファイルが削除されることを抑制し、且つ、記憶部の記憶容量を有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、実施の形態に係る通信システムの構成図である。
図2図2は、実施の形態に係るMFPのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、実施の形態に係るMFPに接続されているサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図4図4は、実施の形態に係る文書管理装置の機能構成を示すブロック図である。
図5図5は、実施の形態に係る文書管理装置が実行する、通知期日及び記憶期日を設定して文書ファイルを記憶する処理手順を示すフローチャートである。
図6図6は、実施の形態に係る文書管理装置が文書ファイルを通知期日にユーザに通知する画像の一例を示す図である。
図7図7は、実施の形態に係る文書管理装置が文書ファイルを記憶する際の処理の第1例を説明するための図である。
図8図8は、実施の形態に係る文書管理装置が文書ファイルを記憶する際の処理の第2例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0019】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
【0020】
(実施の形態)
[概要]
まず、図1図4を用いて、実施の形態に係る文書管理装置の構成について説明する。
【0021】
図1は、実施の形態に係る通信システム1の構成図である。図2は、実施の形態に係るMFP100のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、実施の形態に係るMFP100に接続されているサーバ111のハードウェア構成を示すブロック図である。図4は、実施の形態に係る文書管理装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0022】
図4に示す文書管理装置10は、ファクシミリ受信装置、又は、デジタル複合機(MFP(Multifunction Peripheral))等に相当し、受信した文書ファイル(つまり、電子データ)を所定期間記憶する装置である。図1に示すMFP100は、図4に示す文書管理装置10の一例であり、例えば、デジタル複合機である。
【0023】
図1に示すように、通信システム1は、MFP100と、情報端末300と、を備える。
【0024】
MFP100は、ファクシミリ受信装置、又は、デジタル複合機等である相手MFP700と、ネットワーク600を介して通信可能に接続されており、相手MFP700から文書ファイルを受信し、受信した文書ファイルを所定期間記憶する。MFP100は、例えば、ネットワーク600に接続され、ネットワーク600を介して接続されている遠隔の相手MFP700からファクシミリで文書データを受信して、文書ファイルとして管理する。ネットワーク600は、例えば、PSTN(Public Switched Telephone Network)である。
【0025】
情報端末300は、MFP100が保持している文書ファイル、又は、文書ファイルのリストを表示したり、MFP100を操作するための指示を与えたりするコンピュータである。情報端末300は、例えば、MFP100が保持している文書ファイル又はリストを閲覧するためのユーザによる操作を受けて、MFP100から文書ファイル又はリストを取得して表示画面に表示する。情報端末300は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。
【0026】
MFP100と情報端末300とは、LAN(Local Area Network)500を介して通信可能に接続されている。
【0027】
LAN500は、MFP100と情報端末300とを通信可能に接続するネットワークである。LAN500の通信規格はどのようなものであってもよく、例えば、IEEE802.3規格等に適合する有線LAN、又は、IEEE802.11a、b、g、n規格等に適合する無線LAN等である。
【0028】
[MFPのハードウェア構成]
図2に示すように、MFP100は、SoC(System-on-a-Chip)101、RAM(Random Access Memory)102、ストレージ103、USB(Universal Serial Bus)端子104、LAN IF(LAN Interface)105、MODEM106、NCU(Network Control Unit)107、操作パネル108、スキャナ109、及び、プリンタ110を備える。
【0029】
SoC101は、MFP100を動作させるための所定の制御プログラムを実行するマイクロプロセッサと、メモリコントローラと各種インタフェースを含んでいる。SoC101では、マイクロプロセッサが所定の制御プログラムを実行することにより、MFP100の動作を制御する。
【0030】
RAM102は、ストレージ103から読みだされた所定の制御プログラムが展開され、さらにSoC101が制御プログラムを実行する際に用いられるワークデータ、及び、スキャナ109から得られた画像データ等を一時的に保持する読み書き可能なメモリである。
【0031】
ストレージ103は、LAN IF105又はMODEM106により受信されたデータを記憶する記憶装置である。ストレージ103は、例えば、不揮発性のメモリ(例えば、SD(Secure Digital)メモリカード)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成される。
【0032】
USB端子104は、外部機器と接続されるための端子である。USB端子104には、例えば、サーバ111が接続されている。
【0033】
LAN IF105は、MFP100をLAN500に接続する通信アダプタである。LAN IF105は、SoC101の制御下で、例えば、RAM102、ストレージ103又はUSB端子104に接続されている外部機器(図1においては、サーバ111)に保持されたデータを情報端末300等へ送信する。
【0034】
MODEM106は、RAM102に保持された画像データ等をファクシミリ信号に変調して送信し、また、外部から受信されたファクシミリ信号をラインデータに復調する。MODEM106は、例えば、G3規格に準拠したファックスモデムである。
【0035】
NCU107は、MODEM106とネットワーク600との接続を制御するネットワーク制御装置である。
【0036】
操作パネル108は、例えば、ユーザからの操作を受け付け、且つ、操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示するタッチパネルである。操作パネル108は、例えば、タッチセンサと、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)等のディスプレイとを有する。操作パネル108は、さらに、ユーザからの操作を受け付ける操作ボタン、MFP100の状態を示す表示ランプ等を含んでいてもよい。
【0037】
スキャナ109は、画像読み取り装置であり、SoC101の制御下で、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを用いて原稿を光学的に読み取ることによって画像データを生成する。
【0038】
プリンタ110は、印刷装置であり、SoC101の制御下で、例えば、RAM102に保持された画像データによって表される画像を印刷出力する。
【0039】
[サーバのハードウェア構成]
図3に示すように、サーバ111は、SoC112、RAM113、ストレージ114、USB端子115、及び、RTC(Real Time Clock)116を備える。
【0040】
SoC112は、サーバ111を動作させるための所定の制御プログラムを実行するマイクロプロセッサと、メモリコントロ―ラと、各種インタフェースを有する。SoC112では、マイクロプロセッサが所定の制御プログラムを実行することにより、サーバ111の動作を制御する。
【0041】
RAM113は、ストレージ114から読みだされた所定の制御プログラムが展開されるとともに、SoC112が制御プログラムを実行する際に用いられるワークデータ等を一時的に保持する読み書き可能なメモリである。
【0042】
ストレージ114は、USB端子115を介してMFP100から受信したデータを記憶する記憶装置である。ストレージ114は、例えば、不揮発性のメモリ(例えば、SDメモリカード)、HDD、SSD等により構成される。
【0043】
USB端子115は、MFP100のUSB端子104等と通信可能に接続される端子である。
【0044】
RTC116は、時刻をカウントする計時手段である。
【0045】
[文書管理装置の構成]
図4に示すように、文書管理装置10は、機能構成として、取得部11と、設定部12と、通知部13と、格納部14と、記憶部15と、を備える。これらの機能構成は、SoC101が、RAM102を用いて所定のプログラムを実行し、必要に応じてLAN IF105等のハードウェア構成を用いて実現される。
【0046】
取得部11は、文書ファイル16及び文書ファイル16に対する処理状況を通知する期日である通知期日を取得する。取得部11は、例えば、ネットワーク600を介して遠隔の装置(例えば、相手MFP700)から文書ファイル16を取得し、文書ファイル16に対してユーザが設定した通知期日を取得することで文書ファイル16及び通知期日を取得する。処理状況とは、ユーザが文書ファイル16に対して実行した処理の内容を示し、例えば、ユーザが文書ファイル16に対して処理を完了しているか否かを示す情報である。
【0047】
なお、取得部11は、ネットワーク600を介して文書ファイル16を受信する他にも、スキャナ109による読み取りによって生成された文書ファイル16を取得してもよいし、LAN500を介して他の装置から文書ファイル16を取得してもよい。また、取得部11は、例えば、図2に示す操作パネル108にユーザによって入力された情報から、通知期日に関する情報を取得してもよい。取得部11は、例えば、図2に示すMODEM106及びNCU107、LAN IF105、スキャナ109等から実現される。
【0048】
設定部12は、取得部11が文書ファイル16を取得した取得期日に基づいて、文書ファイル16に対するユーザの処理記憶期日を設定する。具体的には、設定部12は、相手MFP700等から取得部11が受信した文書ファイル16の受信日に基づいて、文書ファイル16を記憶部15に記憶させておく期限である記憶期日を算出する。記憶期日の算出方法は予め任意に定められてよく、例えば、取得期日の3日後、1週間後等、特に限定されない。
【0049】
通知部13は、文書ファイル16に関連付けられた通知期日に文書ファイル16のファイル名、文書ファイル16の内容を示すお知らせ内容等を当該ユーザに通知する。また、通知部13は、作業が完了していない文書ファイル16に対する処理状況を通知期日に通知する。通知部13は、例えば、操作パネル108に表示されるGUIを用いて文書ファイル16を取得した旨をユーザに通知してもよいし、文書ファイル16を取得した旨を示す情報をユーザが使用する端末(例えば、情報端末300)へ送信してもよい。具体的には、通知部13は、情報端末300の表示画面に画像を表示するためのデータ又は信号を出力してもよい。この場合、通知部13は、情報端末300からHTTP(Hypertext Transfer Protocol)等で受信するWeb画面の取得要求に応じて、HTML(HyperText Markup Language)等の記述言語で記述したWeb画面の描画データを送信する。また、通知部13は、操作パネル108に画像を表示するための信号を出力してもよい。通知部13は、例えば、LAN IF105、又は、操作パネル108により実現される。
【0050】
格納部14は、取得部11が取得した通知期日が、設定部12が設定した記憶期日より後になっているか否かを判定する。格納部14は、通知期日が記憶期日より後の期日の場合に、通知期日及び記憶期日の少なくとも一方を変更し、記憶期日まで文書ファイル16を記憶部15に記憶させる。なお、文書管理装置10は、文書ファイル16を取得した時刻を取得するために、RTC等の計時部を備えてもよい。現在の日付、時刻等の時間に関する情報は、LAN500等を介して、例えば、情報端末300から取得してもよい。また、格納部14は、記憶期日を過ぎた文書ファイル16を記憶部15から削除する。格納部14は、例えば、記憶期日となった文書ファイル16を、当該記憶期日に記憶部15から削除してもよいし、記憶部15の記憶容量の空き容量が所定値以下となった場合に、記憶期日を過ぎた文書ファイル16を順次削除してもよい。
【0051】
例えば、格納部14は、少なくとも通知期日以後の期日となるように、設定部12が設定した記憶期日を変更する。例えば、格納部14は、通知期日が記憶期日より後の期日の場合に、通知期日を記憶期日の1日後になるように変更する。
【0052】
また、例えば、格納部14は、現在の日付が記憶期日になった場合、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得していないとき、記憶期日を所定期日遅らせる。ここで、文書ファイル16に対する所定の処理とは、文書ファイル16で要求された作業、例えば、文書ファイル16が発注書の場合には、見積もり書を返信することである。作業は、必ずしもMFP100から送信されるものに限らず、文書ファイル16に記載された要求に対して、人員の派遣や物品の発送を行なうこと等も含まれる。そのため、ユーザが文書ファイル16を操作する際に利用するGUIに、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得するためのボタンを設け、当該ボタンへの入力を受け付けた場合に文書ファイル16に対する所定の処理が完了したとすることができる。例えば、格納部14は、現在の日付が記憶期日になった場合、文書ファイル16に対する完了情報を取得していないとき、記憶期日を1日遅らせる。なお、所定期日は特に限定されるものではなく、2日以上でもよい。また、格納部14は、文書ファイル16に対する完了情報を取得するまで、何度も記憶期日を遅らせてもよいし、任意の回数だけ記憶期日を遅らせた場合は、記憶期日に文書ファイル16を記憶部15から削除してもよい。
【0053】
また、例えば、格納部14は、現在の日付が記憶期日になっていない場合に、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得したとき、完了情報を取得した日付に基づいて記憶期日を早める。
【0054】
記憶部15は、各種情報、及び、設定部12、格納部14等が実行する制御プログラムを記憶する記憶装置である。また、記憶部15には、1以上の文書ファイル16が格納部14によって記憶される。
【0055】
記憶部15は、例えば、図2に示すストレージ103によって実現される。なお、文書ファイル16は、サーバ111が備えるストレージ114に記憶されてもよい。つまり、記憶部15は、文書管理装置10と通信可能に接続される外部記憶装置により実現されてもよい。
【0056】
[処理手順]
続いて、図5及び図6を用いて、文書管理装置10が実行する処理手順について説明する。
【0057】
図5は、実施の形態に係る文書管理装置10が実行する、通知期日及び記憶期日を設定して文書ファイル16を記憶する処理手順を示すフローチャートである。
【0058】
まず、取得部11は、文書ファイル16及び通知期日を取得する(ステップS101)。
【0059】
次に、設定部12は、取得部11が文書ファイル16を取得した取得期日に基づいて、文書ファイル16を記憶部15に記憶させておく記憶期日を設定する(ステップS102)。
【0060】
次に、格納部14は、取得部11が取得した通知期日が、設定部12が設定した記憶期日より後になっているか否かを判定する(ステップS103)。
【0061】
格納部14は、通知期日が記憶期日より後の期日であると判定した場合(ステップS103でYes)、通知期日及び記憶期日の少なくとも一方を変更する(ステップS104)。
【0062】
次に、格納部14は、文書ファイル16を通知期日及び記憶期日に関連付けて記憶部15に記憶させる(ステップS105)。
【0063】
一方、格納部14は、通知期日が記憶期日より後の期日ではないと判定した場合(ステップS103でNo)、通知期日及び記憶期日を変更せずに、文書ファイル16に当該通知期日及び当該記憶期日を関連付けて記憶部15に記憶させる(ステップS105)。
【0064】
次に、通知部13は、文書ファイル16に関連付けて記憶部15に記憶された通知期日に、文書ファイル16のお知らせ内容と文書名に対する処理状況とを通知する(ステップS106)。
【0065】
次に、格納部14は、文書ファイル16の完了情報を取得しているか否かを判定する(ステップS107)。
【0066】
格納部14は、文書ファイル16の完了情報を取得していると判定した場合(ステップS107でYes)、文書ファイル16に関連付けて記憶されている記憶期日に、記憶部15から文書ファイル16を削除する(ステップS108)。
【0067】
一方、格納部14は、文書ファイル16の完了情報を取得していないと判定した場合(ステップS107でNo)、文書ファイル16に関連付けて記憶部15に記憶されている記憶期日を所定期日(例えば、1日)遅らせた期日を記憶期日に変更し、変更した記憶期日を文書ファイル16に関連付けて記憶部15に記憶させる。
【0068】
図6は、実施の形態に係る文書管理装置10が文書ファイル16を通知期日にユーザに通知する画像の一例を示す図である。
【0069】
文書管理装置10が文書ファイル16を通知期日にユーザに通知する画像の一例である画像30は、例えば、情報端末300が備える表示装置の画面に、ポップアップ表示されるウィンドウである。通知部13は、例えば、画像30を情報端末300が備える表示装置の画面に表示させることで、ユーザに文書ファイル16に対するユーザの処理状況を通知する。
【0070】
画像30は、例えば、記憶情報表示部31と、完了ボタン32とを含む。
【0071】
記憶情報表示部31には、記憶部15に格納されている文書ファイル16の情報が表示される。図6には、文書ファイル16が記憶部15に少なくとも3つ記憶されており、当該3つの文書ファイル16が通知期日となっている場合を例示している。また、図6には、記憶部15に格納されている文書ファイル16の情報の一例として、各文書ファイル16に対応する、文書ファイル16に対するユーザの処理状況(図6に示す状況)、文書ファイル16のファイル名、及び、文書ファイル16の具体的な概要(図6に示す内容)が記憶情報表示部31に表示されている例を示している。
【0072】
記憶情報表示部31に表示される状況には、文書ファイル16に対するユーザの処理状況が表示され、例えば、「活動中」及び「期限超過」等のそれぞれの状況を示す情報から選択される1つの情報が表示される。ここで、「活動中」とは、文書ファイル16に関するユーザによる作業が行われておらず、完了していない状況を示す情報である。また、「期限超過」は、文書ファイル16に関するユーザの作業が完了される期限(例えば、格納部14によって初めに文書ファイル16に関連付けられた記憶期日)を超過しているものの、未だその作業が完了していない状況を示す情報である。記憶情報表示部31に含まれる状況を画像30に含めてユーザが利用する情報端末300等の表示装置に表示させることで、通知部13は、文書ファイル16の処理状況をユーザに通知する。
【0073】
完了ボタン32は、文書ファイル16に関する作業が完了したことの登録をユーザから受け付けるための画像である。格納部14は、例えば、完了ボタン32が操作(つまり、押下)されたことを情報端末300等からLAN500、LAN IF105を介して取得した場合に、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得したと判定する。例えば、通知部13は、完了情報を取得した文書ファイル16に関しては、画像30の表示から削除する。
【0074】
なお、図6においては、通知部13がユーザに通知する画像の一例として、ディスプレイ等の情報端末300が備える表示装置の画面に表示されるウィンドウ(ポップアップ表示)を示したが、通知部13がユーザに文書ファイル16に対する処理状況を通知する方法は、画像30に特に限定されない。通知部13は、例えば、操作パネル108に画像30を表示させることで、ユーザに文書ファイル16に対する処理状況を通知してもよい。通知部13は、例えば、情報端末300が備えるアンプ及びスピーカ等を介して、音声によってユーザに文書ファイル16に対する処理状況を通知してもよい。
【0075】
[具体例]
続いて、図7及び図8を用いて、文書管理装置10が文書ファイル16を記憶する際の処理の具体例を説明する。
【0076】
<第1例>
図7は、実施の形態に係る文書管理装置10が文書ファイル16を記憶する際の処理の第1例を説明するための図である。具体的には、図7の(a)は、実施の形態に係る文書管理装置10が文書ファイル16を記憶する際の処理を示し、図7の(b)は、図7の(a)に示す文書管理装置10が文書ファイル16を記憶した日から7日後の処理を示す。
【0077】
図7の(a)に示すように、例えば、取得部11は、2017年8月1日に、文書ファイル16及び文書ファイル16の通知期日を含む通知期日情報19を取得したとする。設定部12は、取得部11が取得した文書ファイル16の取得期日から、記憶期日を、例えば、取得期日の5日後の2017年8月6日に設定する。なお、設定部12が設定する取得期日に基づく記憶期日の設定日は、任意に定められてよく、例えば、取得期日の1日後でもよいし、3日後でもよい。
【0078】
次に、格納部14は、通知期日情報19に含まれる通知期日:2017年8月7日と、設定部12が設定した記憶期日:2017年8月6日を比較する。この場合、格納部14は、通知期日が記憶期日より後であるために、通知期日及び記憶期日の少なくとも一方を変更する。図7の(a)には、格納部14が、記憶期日を2017年8月8日に変更した例を示している。
【0079】
このように、格納部14は、例えば、通知期日が記憶期日より後の期日の場合に、少なくとも通知期日より後の期日となるように記憶期日を変更する。
【0080】
これにより、文書管理装置10は、文書ファイル16を削除する前にユーザに文書ファイル16の処理状況を通知できるために、ユーザが未だ作業が完了していない文書ファイル16が削除されることを抑制することができる。
【0081】
また、格納部14は、取得部11が取得した通知期日及び格納部14が設定した記憶期日を含む設定期日17Aを文書ファイル16に関連付けて記憶部15に記憶させる。
【0082】
また、格納部14は、例えば、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得したか否かを、文書ファイル16に関連付けて記憶部15に記憶させる。図7の(a)には、例えば、完了情報を取得していない場合(「完了情報:無し」)を、未完了情報18Aとして例示している。未完了情報18Aは、格納部14が完了情報を取得していない状態を示すものであり、未完了であることを示す情報を取得している必要はない。また、通知期日及び記憶期日には、年月日だけでなく時刻まで設定されてもよい。
【0083】
次に、例えば、2017年8月7日となった場合に、通知部13は、文書ファイル16に対する処理状況をユーザに通知する。通知部13が実行する通知は、1回のみ実行するとしてもよいし、通知期日に複数回実行してもよいし、通知期日以降も実行してもよい。
【0084】
次に、図7の(b)に示すように、記憶期日である2017年8月8日となった場合に、格納部14は、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得したか否かの判定を行う。格納部14は、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得している場合、文書ファイル16を削除する。
【0085】
一方、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得していない場合、図7の(b)に示すように、記憶期日を遅らせるように変更する。図7の(b)には、格納部14が記憶期日を1日遅らせて2017年8月9日とした設定期日17Bを記憶部15に記憶させる場合を例示している。なお、格納部14が記憶期日を遅らせる期日である所定期日は、任意に設定されてもよい。所定期日は、例えば、1日でもよいし、2日でもよいし、3日でもよい。また、格納部14は、通知期日も再設定してもよい。
【0086】
このように、格納部14は、例えば、現在の日付が記憶期日になった場合、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得していないとき、記憶期日を所定期日遅らせる。
【0087】
これにより、文書管理装置10は、ユーザが未だ作業が完了していない文書ファイル16が削除されることをより抑制することができる。
【0088】
なお、格納部14が実行する文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得したか否かの判定は、例えば、記憶期日に行われてもよいし、文書ファイル16を記憶した日から毎日実行されもよく、任意の期日に任意の回数が実行されてよい。
【0089】
<第2例>
図8は、実施の形態に係る文書管理装置10が文書ファイル16を記憶する際の処理の第2例を説明するための図である。具体的には、図8の(a)は、実施の形態に係る文書管理装置10が文書ファイル16を記憶する際の処理を示し、図8の(b)は、図8の(a)に示す文書管理装置10が文書ファイル16を記憶した日から2日後の処理を示す。
【0090】
図8の(a)に示すように、例えば、取得部11は、2017年8月1日に、文書ファイル16及び文書ファイル16の通知期日:2017年8月4日を含む通知期日情報19Aを取得したとする。設定部12は、取得部11が取得した文書ファイル16の取得期日から、記憶期日を、例えば、取得期日の5日後の2017年8月6日に設定する。
【0091】
次に、格納部14は、通知期日情報19に含まれる通知期日:2017年8月4日と、設定部12が設定した記憶期日:2017年8月6日を比較する。この場合、格納部14は、通知期日が記憶期日より前であるために、通知期日及び記憶期日を変更しない。
【0092】
また、格納部14は、通知期日情報19Aに含まれる通知期日及び設定部12が設定した記憶期日を含む設定期日17Cを文書ファイル16に関連付けて記憶部15に記憶させる。また、格納部14は、例えば、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得したか否かを、文書ファイル16に関連付けて記憶部15に記憶させる。図8の(a)には、例えば、完了情報を取得していない場合(「完了情報:無し」)を、未完了情報18Aとして例示している。
【0093】
次に、図8の(b)に示すように、2017年8月3日に、格納部14は、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報を取得したとする。図8の(b)には、例えば、完了情報を取得した場合(「完了情報:有り」)を、完了情報18Bとして例示している。この場合、図8の(b)に示すように、格納部14は、例えば、記憶期日を早めるように変更する。図8の(b)には、格納部14が記憶期日を2日早めて2017年8月4日とした設定期日17Dを記憶部15に記憶させる場合を例示している。なお、格納部14が記憶期日を早める期日は、任意に設定されてもよい。格納部12が記憶期日を早める期日は、例えば、完了情報を取得した日付に基づいて定められてよく、格納部14が完了情報を取得した期日(つまり、格納部14が完了情報を取得したと判定した期日)の1日後、又は、2日後等、任意に設定されてよい。
【0094】
このように、格納部14は、例えば、現在の日付が記憶期日より前の場合に、文書ファイル16に対する所定の処理が完了した旨を示す完了情報18Bを取得したとき、完了情報を取得した日付に基づいて記憶期日を早める。
【0095】
これにより、文書管理装置10は、通知期日が記憶期日より前にくる場合には、通知期日が到来し、且つ、文書ファイル16に対してユーザがすでに所定の処理を実行している場合には、記憶部15から文書ファイル16を削除する。これにより、記憶部15の記憶容量の空き容量を増やすことができる。
【0096】
なお、通知期日より前に格納部14が完了情報を取得した場合、その文書ファイル16に対する通知を行う必要はなくなる。設定部12又は格納部14は、通知期日を削除(つまり、通知部13に通知させることを中止)してもよい。図8の(b)には、格納部14が通知期日を削除した場合を例示している。
【0097】
[まとめ]
以上、実施の形態に係る文書管理装置10は、記憶部15と、文書ファイル16及び文書ファイル16に対する処理状況を通知する通知期日を取得する取得部11と、取得部11が文書ファイル16を取得した取得期日に基づいて、文書ファイル16を記憶部15に記憶させておく記憶期日を設定する設定部12と、通知期日に文書ファイル16に対する処理状況を通知する通知部13と、通知期日が記憶期日より後の期日の場合に、通知期日及び記憶期日の少なくとも一方を変更し、記憶期日まで文書ファイル16を記憶部15に記憶させる格納部14と、を備える。
【0098】
このような構成によれば、文書管理装置10は、文書ファイル16の管理のための期日である管理期日に基づいて、ユーザへの通知期日と文書ファイル16の記憶期日とを調整することができる。これにより、ユーザが未だ作業が完了していない(つまり、所定の処理を実行していない)文書ファイル16が記憶部15から削除されることを抑制することができ、且つ、記憶部15の記憶容量を有効に使うことができる。
【0099】
従来、記憶部に文書ファイルを記憶させておく記憶期日は、記憶部の記憶容量に基づいて、例えば、文書ファイルを取得してから3日間等、各文書ファイルに一意に定められていた。そのため、管理期日によっては、ユーザに早急に処理をされないために、ユーザが知ることなく記憶部から文書ファイルが削除されるといった問題がある。
【0100】
しかしながら、文書管理装置10は、ユーザへの通知期日と文書ファイル16の記憶期日との少なくとも一方の期日を調整するために、記憶部15から文書ファイル16を削除する前に、より確実にユーザへ文書ファイル16に対する処理状況を通知することができる。
【0101】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROM、コンピュータプログラムが記憶された光学ディスク、HDD若しくは半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な非一時的記録媒体等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0102】
具体的に、例えば、本発明は、文書管理装置10が実行する文書管理方法であって、文書ファイル16及び文書ファイル16に対する処理状況を通知する期日である通知期日を取得する取得ステップと、取得ステップで文書ファイル16を取得した取得期日に基づいて、文書ファイル16を記憶部15に記憶させておく記憶期日を設定する設定ステップと、通知期日に文書ファイル16に対する処理状況を通知する通知ステップと、通知期日が記憶期日より後の期日の場合に、通知期日及び記憶期日の少なくとも一方を変更し、記憶期日まで文書ファイル16を記憶部15に記憶させる格納ステップと、を含む文書管理方法として実現されてもよい。
【0103】
このような方法によってもまた、ユーザへの通知期日と文書ファイル16の記憶期日との少なくとも一方の期日を調整することができる。これにより、ユーザが未だ所定の処理を実行していない文書ファイル16が記憶部15から削除されることを抑制することができ、且つ、記憶部15の記憶容量を有効に使うことができる。
【0104】
また、具体的に、例えば、本発明は、コンピュータに、上記文書管理方法を実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、当該プログラムが記憶された非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0105】
(その他の実施の形態)
以上、本発明の一態様に係る文書管理装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明に含まれる。
【0106】
例えば、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0107】
例えば、上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等を含んで構成されるコンピュータシステムである。ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、ROMからRAMにコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムにしたがって演算等の動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0108】
また、例えば、上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されてもよい。ICカード又はモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等から構成されるコンピュータシステムである。ICカード又はモジュールには、上記の超多機能LSIが含まれてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカード又はモジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0109】
本発明は、ユーザが確認前の文書ファイルが削除されることを抑制し、且つ、記憶部の記憶容量を有効に利用できる文書管理装置、より具体的には、ファクシミリ受信装置、複合機等に利用可能である。
【符号の説明】
【0110】
1 通信システム
10 文書管理装置
11 取得部
12 設定部
13 通知部
14 格納部
15 記憶部
16 文書ファイル
17A、17B、17C、17D 設定期日
18A 未完了情報
18B 完了情報
19、19A 通知期日情報
30 画像
31 記憶情報表示部
32 完了ボタン
100 MFP
101、112 SoC
102、113 RAM
103、114 ストレージ
104、115 USB端子
105 LAN IF
106 MODEM
107 NCU
108 操作パネル
109 スキャナ
110 プリンタ
111 サーバ
116 RTC
300 情報端末
500 LAN
600 ネットワーク
700 相手MFP
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8