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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】光スイッチング素子
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/13 20060101AFI20220817BHJP
   G02F 1/31 20060101ALI20220817BHJP
【FI】
G02F1/13 505
G02F1/31
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018185094
(22)【出願日】2018-09-28
(65)【公開番号】P2020056814
(43)【公開日】2020-04-09
【審査請求日】2020-12-25
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(72)【発明者】
【氏名】大嶋 克則
【審査官】鈴木 俊光
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/157673(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0059431(US,A1)
【文献】特開平04-338721(JP,A)
【文献】特開平08-106088(JP,A)
【文献】特開2001-021880(JP,A)
【文献】特開平11-326953(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/13
G02F 1/1335
G02F 1/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素電極を含む画素領域と前記画素領域の外部に配置される外周領域と、
シール領域と、
を有する駆動基板と
対向電極を有する透明基板とを有し、
前記駆動基板と前記透明基板とで液晶層を狭持し、
前記駆動基板の前記液晶層側の全面に、屈折率の異なる2つの誘電体膜を1組とし、
前記誘電体膜が1組以上積層してなる増反射膜が配置され、
前記増反射膜を構成する第1層目の前記誘電体膜は平坦化処理が施されていることを特徴とする
光スイッチング素子。
【請求項2】
複数の画素電極を含む画素領域と前記画素領域の外部に配置される外周領域と、
シール領域と、
を有する駆動基板と
対向電極を有する透明基板とを有し、
前記駆動基板と前記透明基板とで液晶層を狭持し、
前記画素領域と前記外周領域と前記シール領域の前記液晶層側の面に、屈折率の異なる2つの誘電体膜を1組とし、
前記誘電体膜が1組以上積層してなる増反射膜が配置され、
前記増反射膜を構成する第1層目の前記誘電体膜は平坦化処理が施されていることを特徴とする
光スイッチング素子。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光スイッチング素子の増反射膜の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光通信分野では激増する情報量に対応するため、環状に形成された光ネットワークシステム、及び、光波長多重通信システムが提唱されている。これらの光通信システムでは、光信号を電気信号に変換したり中継したりすることなく分岐または挿入することができるROADM(Reconfigurable Optical And Drop Multiplexer)装置が用いられている。
【0003】
ROADM装置における光スイッチング装置として、WSS(Wavelength Selective Switch)装置が用いられる。WSS装置は複数の波長を含む光信号に対して、任意の入出力ポートに任意の波長を選択して割り当て、波長合波を入出力することが可能である。WSS装置 における光スイッチング素子として、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー、及び、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)素子が用いられる。
【0004】
LCOS素子は、複数の反射型の画素電極が水平方向、及び、垂直方向に配置されている画素領域を有する反射型の液晶素子である。各画素電極上の液晶の屈折率は、液晶に印加される電圧を画素電極ごとに制御することにより変化する。信号光の位相速度は、各画素上の液晶の屈折率を変化させることにより、画素ごとに制御される。
【0005】
LCOS素子は、位相速度を画素ごとに段階的に変化させることにより、信号光の波面の傾斜角を位相速度の変化の割合に応じて制御することができる。即ち、LCOS素子は、画素ごとに位相速度を変化させて信号光を所定の方向に反射する位相変調素子として機能する。
【0006】
さらに、複数の画素電極上には、屈折率の異なる誘電体膜を交互に積層し、光の干渉作用により、反射率を高める増反射膜を構成し、信号光の波長を効率良く反射させる。着目する波長λにおいて最適な膜厚(光学膜厚=λ/4)で高屈折率の誘電体と低屈折率の誘電体を交互に積層することにより各誘電体界面からの反射光は光干渉により強め合う効果を得る増反射膜の技術は良く知られている。
【0007】
MEMSミラーは信号光の波長帯の数に対応したミラーが必要になる。そのため、信号光の波長帯またはその数を変更する場合、変更内容に応じてMEMSミラーを新たに作製しなければならない。
【0008】
それに対して、LCOS素子は画素領域を複数の画素ブロックに任意に分割し、画素ブロックごとに制御することができる。これにより、信号光の波長帯またはその数を変更する場合、変更内容に応じて画素ブロックを再構成することができるため、LCOS素子を新たに作製する必要がない。即ち、LCOS素子は、MEMSミラーよりも可変グリッド性に優れている。特許文献1には、LCOS素子を用いた位相変調装置の一例が記載されている。この先行技術文献では、LCOS素子の位相クロストークの抑制を目的とし、画素への印加電圧の補正方法が記載されているが、印加電圧を均一とする液晶層の厚み制御については記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2016-143037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
WSS装置における光スイッチング素子としてLCOS素子を用いる場合、LCOS素子は位相変調により信号光を所定の方向に反射する。光スイッチング素子としてLCOS素子を用いる場合、2πの位相変調を確保するためには、LCOS素子における液晶層は5μm程度の厚さが必要である。また、駆動基板に配置される複数の画素電極上の増反射膜は、誘電体膜を5ペア(10層)程度の積層することで構成され、0.5μm程度の厚みとなる。
【0011】
LCOS素子の製造において、駆動基板と対向する透明基板の貼合わせに使用するシール材は適度な流動性を有するため、所定の塗布位置から流れ出し、画素領域内まで流れ込み増反射膜の膜端部(境界)あるいは最表面まで侵入することがある。これにより、シール材が増反射膜の膜端部(境界)あるいは最表面部の段差に乗り上げてしまうことがある。そのため、画素領域において増反射膜が最表面となる駆動基板と透明基板とを含む液晶層の厚みにむらが生じてしまう場合がある。
【0012】
液晶層の厚みにむらが生じた部分では、最適な位相変調量を確保できず、光スイッチング素子としての性能を悪化させる要因となる。
【0013】
本発明は、光スイッチング素子として増反射膜を有するLCOS素子を用いた場合に、増反射膜の表面形状を平坦化することで、液晶層の厚みむらに起因する光スイッチング素子の性能の悪化を抑制することができる光スイッチング素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、複数の画素電極を含む画素領域と前記画素領域の外部に配置される外周領域と、シール領域と、を有する駆動基板と対向電極を有する透明基板と前記駆動基板と前記透明基板とで液晶層を狭持し、前記駆動基板の全面に、屈折率の異なる2つの誘電体膜を1組とし、前記誘電体膜が1組以上積層してなる増反射膜が配置され、前記増反射膜を構成する第1層目の前記誘電体膜は平坦化処理を行うことを特徴とする光スイッチング素子の増反射膜の構造を提供する。
【0015】
本発明は、複数の画素電極を含む画素領域と前記画素領域の外部に配置される外周領域と、シール領域と、を有する駆動基板と対向電極を有する透明基板と前記駆動基板と前記透明基板とで液晶層を狭持し、前記画素領域と前記外周領域と前記シール領域の上面は、屈折率の異なる2つの誘電体膜を1組とし、前記誘電体膜が1組以上積層してなる増反射膜が配置され、前記増反射膜を構成する第1層目の前記誘電体膜は平坦化処理を行うことを特徴とする光スイッチング素子の増反射膜の構造を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の光スイッチング素子の増反射膜の構造によれば、光スイッチング素子として、LCOS素子を用いた場合に、液晶層の厚みむらに起因する光スイッチング素子の性能の悪化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態の光スイッチング素子の増反射膜の成膜領域を示す上面図である。
図2】本実施形態の光スイッチング素子の増反射膜の構成の一例を示す断面図である。
図3】本実施形態の光スイッチング素子の駆動基板と透明基板とシール材の正規の位置関係を示す図である。
図4】本実施形態の光スイッチング素子の駆動基板と透明基板の貼り合せ時にシール材がシール領域からはずれた位置関係を示す図である。
図5】本実施形態の光スイッチング素子の構成例を示す断面図である。
図6A】光スイッチング素子の駆動基板と透明基板とシール材の正規の位置関係を示す図である。
図6B】駆動基板と位置決め治工具の位置関係を示す図である。
図6C】従来技術の光スイッチング素子の駆動基板と透明基板とシール材の貼り合せ異常時の位置関係を示す図である。
図6D】従来技術の光スイッチング素子の駆動基板と透明基板とシール材の貼り合せ異常時の位置関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明 による光スイッチング素子の要部である増反射膜171の構造の実施形態を説明する
<実施形態>
図1から図5を用いて、光スイッチング素子の構成例を説明する。ここでは、光スイッチング素子を、一例として反射型の液晶素子であるLCOS素子とする場合を説明する。
【0019】
図1または図5に示すように、光スイッチング素子1は、駆動基板10と、透明基板20と、液晶層30に充填された液晶31と、シール領域40に塗布形成されたスペーサ材43を含んだシール材42 と、封止材50とを備える。駆動基板10を第1の基板とし、透明基板20を第2の基板とする。シール材42、及び、封止材50は光硬化性樹脂、例えば紫外線硬化性樹脂である。シール材42と封止材50とは同じ種類の光硬化性樹脂であってもよいし、異なる種類の光硬化性樹脂であってもよい。
【0020】
駆動基板10は、画素領域11と、増反射膜17と、配向膜12と、複数の接続端子13とを有する。画素領域11には、光反射性を有する複数の画素電極14が水平方向及び垂直方向に配置されている。1個の画素電極14が1画素を構成する。増反射膜17は少なくとも、画素領域11上に形成され、配向膜12は少なくとも増反射膜17上に形成されている。また、複数の接続端子13は駆動基板10の外周部に形成されている。
【0021】
駆動基板10は半導体基板、具体的にはシリコン基板であり、各画素を駆動するための駆動回路が画素電極下に(図示しない)形成されている。画素電極14、及び、接続端子13の材料としてアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いてもよい。
【0022】
透明基板20は、対向電極21と、配向膜22とを有する。対向電極21は複数の画素電極14に対応する。配向膜22は対向電極21上に形成されている。駆動基板10と透明基板20とは、複数の画素電極14と対向電極21とが対向するように配置されている。
【0023】
駆動基板10と透明基板20とは、シール材42 及び封止材50により間隙GPを有して固定されている。駆動基板10と透明基板20との間隙GPには液晶層30が形成されている。液晶層30は複数の画素電極14、増反射膜17を含む配向膜12上に形成されている。透明基板20の対向電極21が形成されている面とは反対側の面に反射防止膜23を形成してもよい。反射防止膜23として誘電体多層膜を用いてもよい。
【0024】
透明基板20、対向電極21、及び、配向膜22は光透過性を有する。透明基板20として無アルカリガラス基板または石英ガラス基板を用いてもよい。対向電極21の材料としてITO(Indium Tin Oxide)を用いてもよい。なお、ITO膜の上側及び下側に、光透過性を有する誘電体膜を形成してもよい。
【0025】
シール材42は、画素領域11の外周部に沿って画素領域11を取り囲むように塗布、形成される。また、シール材42には液晶注入部41が形成されている。液晶層30は、液晶31がシール材42の液晶注入部41から駆動基板10と透明基板20との間隙GPに注入され、かつ、液晶注入部41を封止材50で封止することにより形成される。光スイッチング素子1における液晶層30の厚さは、例えば5μmである。
【0026】
駆動基板10の複数の接続端子13のうちの所定の接続端子13には、液晶31を駆動するための駆動信号が入力される。駆動基板10に形成されている駆動回路は、駆動信号に基づく駆動電圧を各画素電極14に印加する。これにより、液晶31は各画素電極14と対向電極21との電位差に応じて画素ごとに駆動する。
【0027】
ここで、画素領域11とその外周領域18及びシール領域40上に形成される増反射膜171の構造について、詳細に説明を行う。図1の斜線で示す画素領域11内に配置される複数の画素電極14とその間では、凹凸の表面形状を有している。図2に示すように、増反射膜17は、画素領域11とその外周領域18及びシール領域40上に誘電体(例えば、SiO2:二酸化ケイ素)からなる誘電体薄膜を積層し、形成する。
【0028】
まず、画素領域11とその外周領域16及びシール領域40に対して、真空成膜蒸着法などにより、第1層目となるSiO2膜(L1)を成膜する。ここで、成膜されたSiO2層は下層となる画素領域11に配置される複数の画素電極14とその間の凹凸形状が反映された凹凸を有する薄膜となる。なお、第1層目L1は駆動基板10を製造する半導体製造工程中のウェハ状態で成膜されてもよい。
【0029】
成膜後の凹凸形状を平坦化するため、化学機械研磨(CMP)法など用いて凹凸のない平坦な膜形状にする。なお平坦化処理は化学機械研磨を一例として記載しているが、平坦化の方法はこれには限定されず、化学エッチング法などで行ってもよい。なお、平坦化処理は半導体ウェハの状態で行われてもよい。
【0030】
続いて、平坦化処理されたSiO2膜(L1)の上面に、従来技術と同じように、低屈折率膜SiO2(L1)と高屈折率膜Si3N4(L2)を組み合わせた膜を1組として、L1からL10で繰り返し積層し、増反射膜171を形成する。
【0031】
図3に、実施形態の増反射膜171を形成した駆動基板10と透明基板20とを適正なシール材42の塗布位置で貼り合せた図を示し、図4はシール材42の塗布位置がシール領域40から、はずれた位置で貼り合せた図を示し、図5は完成した光スイッチング素子2の構成を示す。
【0032】
従来技術によれば、図6Aに示すように、シール材42が流れ出さない場合は駆動基板10と透明基板20は正常な貼り合わせ状態ができる。しかし、図6C図6Dに示すように、シール材42 が矢印の方向に増反射膜17の領域まで流れ込むことで、増反射膜の端部(境界)と接触し、液晶層30(図示しない)のむらや、がたつきが生じる。
【0033】
従来技術では、増反射膜17は画素領域11内に形成される。各誘電体膜を真空成膜蒸着を行う際には、図6Bに示すように、駆動基板10は所定の位置決め治工具で保持され、治工具が自転、公転しながら成膜される。このため、駆動基板10上の成膜領域は所定の開口部を有する、所謂、(図示しない)開口マスクで駆動基板10とは離間し、位置決めされるが、駆動基板10の脱着を可能とする僅かな隙間Dが設けられている。
【0034】
成膜時に、この隙間Dにより、駆動基板10が治工具内で僅かに移動してしまうため、図6CのずれZに示すように、複数の誘電体膜の端部が僅かにずれてしまうことがある。
【0035】
本発明の実施形態では、図1図2に示すように、増反射膜171は第1層(L1)の成膜後の平坦化処理、第2層目(L2)以降から最表面(L10)に至る膜は平坦になり、凹凸のない表面形状となっている。かつ、増反射膜17 1は駆動基板10の複数の接続端子13を除く、全面に形成されている。図示しないが、シール領域40の外側に、さらに外周領域18があっても、増反射膜171を成膜してもよい。
図3図4に示すように、シール材42 がシール領域40をはずれ、それぞれ矢印方向に外周領域18側に流れ込んでも、実施形態では画素領域11と外周領域18及びシール領域40が凹凸のない平坦な形状であるため、均一な厚みで貼り合せることが可能となる。
【0036】
具体的な増反射膜171の構成の一例は、低誘電体膜SiO2(L1)と高誘電体膜Si3N4(L2)を組み合わせた層を1組として、この組み合わせでL1からL10までを繰り返し積層し、増反射膜171を形成する。増反射膜171の1組の各誘電体膜の膜厚の一例としては、反射率を高める狙いの波長が350nmの場合、低誘電体膜SiO2の屈折率nd1は1.48で、膜厚は(λ/4)/nd1=(350/4)/1.48=59.10nmとなり、高誘電体膜Si3N4の屈折率nd2は2.10で、膜厚は(350/4)/2.10=41.60nmとなる。
【0037】
なお、従来技術では、シール領域40には増反射膜17が成膜されないため、液晶層30の厚みとほぼ同じ粒径のスペーサ材43で、液晶層30の厚みは決定された。一方、実施形態では、シール領域40を含み増反射膜171が成膜されるため、増反射膜171の厚み分の小さい粒径のスペーサ材43を使用すれば、従来技術と同じ液晶層30の厚みが実現できる。
【0038】
実施形態の光スイッチング素子2の増反射膜171の構造によれば、画素領域11と外周領域18及びシール領域40が凹凸のない平坦な形状であるため、シール材42がシール領域40をはずれ、外周領域18側に流れ込んでも、均一な厚みで貼り合せることが可能となる。 また、実施形態の光スイッチング素子2の増反射膜171の構造によれば、増反射膜171に膜端部(境界)がなく、さらに凹凸もないため、液晶層30の厚みむらに起因する光スイッチング素子の性能の悪化を抑制することができる。
【0039】
更に、実施形態の光スイッチング素子2の増反射膜171の構造によれば、LCOS素子へ入射或いは反射する信号光が、増反射膜171の凹凸形状がないことで散乱、回折しないため、光学シミュレーションと合致するの反射特性が得ることができ、光スイッチング素子の性能の悪化を抑制することができる。
【0040】
本発明は、上述した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、信号光をさらに狭帯域で反射させるために、誘電体層を10組(20層)程度にするとか要求させる性能に応じた変更をおこなってもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 2 光スイッチング素子
10 駆動基板(第1の基板)
14 画素電極
15 画素ブロック
16 画素領域
17 171 増反射膜
18 外周領域
20 透明基板(第2の基板)
21 対向電極
30 液晶層
31 液晶
40 シール領域
41 液晶注入部
42 シール材
43 スペーサ材
50 封止材
D 隙間
Z ずれ
GP 間隙
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D